JP7205667B2 - 信号伝送線路 - Google Patents

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Description

本発明は、絶縁性の基材に導体パターンを形成した信号伝送線路に関する。
特許文献1に記載の信号伝送線路は、積層体に中空部を備える。より具体的には、積層体は、複数の樹脂層を積層してなる。信号伝送線路は、信号導体と、複数のグランド導体とを備える。
信号導体は、第1の樹脂層に配置され、複数のグランド導体は、第2の樹脂層と第3の樹脂層とにそれぞれ配置される。
第1の樹脂層は、第2の樹脂層と第3の樹脂層との間に配置される。第1の樹脂層と第2の樹脂層は、間に空隙を有するように接合される。また、第1の樹脂層と第3の樹脂層とは、間に空隙を有するように接合される。
第1の樹脂層と第2の樹脂層とは、信号導体に並走して配置された複数の層間接続導体によって接合される。複数の層間接続導体は、信号導体に沿って等間隔に配置される。同様に、第1の樹脂層と第3の樹脂層とは、信号導体に並走して配置された複数の層間接続導体によって接合される。複数の層間接続導体は、信号導体に沿って等間隔に配置される。
国際公開第2017/130731号
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、次のような問題が生じる。信号伝送線路は、積層体の主面に平行な方向が変化するように、延びる方向の途中で湾曲させることがある。
この場合、複数の層間接続導体の存在する位置では変形し難く、複数の層間接続導体が存在しない位置で湾曲する。これにより、信号の伝送方向において、特性インピーダンスが大きく変化してしまい、信号伝送線路の伝送特性は、劣化してしまうことがある。
したがって、本発明の目的は、信号の伝送方向における特性インピーダンスの大きな変化を生じ難い信号伝送線路を実現することにある。
この発明の信号伝送線路は、第1基材、第2基材、および、複数の第1導電性接合材を備える。第1基材は、第1主面、第2主面、第1側面、および、第2側面を有し、主として第1主面および第2主面に平行な形状の第1信号導体を備える。第2基材は、第1主面に対向して配置され、第1グランド導体が配置される。複数の第1導電性接合材は、第1主面と第2基材との間に空隙を有するように、第1基材と第2基材とを接合する。第1基材は、複数の第1導電性接合材がそれぞれに接合される、複数の第1実装導体および複数の第2実装導体を、第1主面に備える。複数の第1実装導体は、第1信号導体に並走し、互いに間隔を開けて配置された複数の第1非実装部を有し、第1信号導体に対して第1側面側に配置される。複数の第2実装導体は、第1信号導体に並走し、互いに間隔を開けて配置された複数の第2非実装部を有し、第1信号導体に対して第2側面側に配置される。第1信号導体の延びる方向において、複数の第1非実装部の位置と複数の第2非実装部の位置とは異なる。
この構成では、信号導体の延びる方向において、複数の第1実装導体によって第1基材と第2基材とが接合される位置と、複数の第2実装導体によって第1基材と第2基材とが接合される位置とは、異なる。これにより、信号導体の延びる方向において、第1基材と第2基材とが接合されていない箇所を無くすることができる。したがって、信号導体の延びる方向において局所的に曲がり易い箇所が生じることを抑制できる。
この発明によれば、信号の伝送方向における特性インピーダンスの大きな変化を生じ難い信号伝送線路を実現できる。
図1は、第1の実施形態に係る信号伝送線路1の分解斜視図である。 図2(A)、図2(B)、図2(C)、図2(D)、および、図2(E)は、第1の実施形態に係る信号伝送線路1の分解平面図である。 図3は、第1の実施形態に係る第1基材10を部分的に拡大した平面図である。 図4(A)、図4(B)は、第1の実施形態に係る信号伝送線路1の断面図である。 図5(A)、図5(B)、および、図5(C)は、信号伝送線路1の製造方法における各工程での構成を示す断面図である。 図6は、信号伝送線路1の使用態様の一例を示す側面図である。 図7は、第2の実施形態に係る信号伝送線路1Aの第1基材10Aの一部を拡大した平面図である。 図8(A)、図8(B)、図8(C)、図8(D)、および、図8(E)は、第3の実施形態に係る信号伝送線路1Bの分解平面図である。 図9(A)、図9(B)、図9(C)、図9(D)、および、図9(E)は、第4の実施形態に係る信号伝送線路1Cの分解平面図である。 図10は、第5の実施形態に係る信号伝送線路1Dの第1基材10Dを部分的に拡大した平面図である。 図11は、第6の実施形態に係る信号伝送線路1Eの断面図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る信号伝送線路について、図を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係る信号伝送線路1の分解斜視図である。図2(A)、図2(B)、図2(C)、図2(D)、および、図2(E)は、第1の実施形態に係る信号伝送線路1の分解平面図である。図3は、第1の実施形態に係る第1基材10を部分的に拡大した平面図である。図4(A)、図4(B)は、第1の実施形態に係る信号伝送線路1の断面図である。図4(A)、図4(B)は、信号伝送線路1における信号導体111の延びる方向に対して直交する面を視た断面図である。図4(A)と図4(B)とでは、信号導体111の延びる方向の位置が異なる。なお、本実施形態を含む各実施形態において、各図では、信号伝送線路の構成を分かり易くするため、それぞれの構成要素の形状を部分的または全体として誇張して記載している。
図1、図2(A)、図2(B)、図2(C)、図2(D)、図2(E)、図3、図4(A)、および、図4(B)に示すように、信号伝送線路1は、第1基材10、第2基材21、保護膜30、および、複数の導電性接合材50を備える。
(第1基材10の構成)
第1基材10は、例えば、所定方向(図のx軸方向)に延びる形状である。言い換えれば、第1基材10は、x軸方向の寸法がy軸方向の寸法よりも大きい。y軸方向は、x軸方向に対して直交する方向であり、第1基材10の厚み方向であるz軸方向に対して直交する方向である。なお、第1基材10の形状はこれに限るものではない。
第1基材10は、複数の絶縁体層(絶縁体層11、絶縁体層12、および、絶縁体層13)を備える。複数の絶縁体層11、12、13は、それぞれが可撓性を有する。複数の絶縁体層11、12、13は、例えば、液晶ポリマを主成分とする熱可塑性樹脂からなる。なお、複数の絶縁体層11、12、13は、可撓性を有していれば、他の材料であってもよい。ここで、可撓性とは、所定の外力によって湾曲させることが可能な性質である。
複数の絶縁体層11、12、13は、第1基材10の厚み方向(z軸方向)に、絶縁体層12、絶縁体層11、絶縁体層13の順で積層される。
絶縁体層11は、第1主面F11と第2主面R11とを有する。絶縁体層11の第1主面F11には、信号導体111、複数の補助導体112、複数の補助導体113、複数の補助導体114が配置される。信号導体111、複数の補助導体112、複数の補助導体113、複数の補助導体114は、例えば、銅箔等によって形成される。信号導体111が、本発明の「第1信号導体」に対応する。
信号導体111は、x軸方向に延びる線状導体である。信号導体111は、絶縁体層11におけるy軸方向の略中央の位置に配置される。言い換えれば、信号導体111は、絶縁体層11における第1側面SL1と第2側面SL2との間に配置される。
複数の補助導体112は、平面視して矩形である。複数の補助導体112は、信号導体111に対して、第1側面SL1側に配置される。言い換えれば、複数の補助導体112は、平面視において、信号導体111と第1側面SL1との間に配置される。複数の補助導体112は、信号導体111の延びる方向(x軸方向)に沿って配置される。複数の補助導体112は、配列方向に沿って間隔を空けて配置される。
複数の補助導体113は、平面視して矩形である。複数の補助導体113は、信号導体111に対して、第2側面SL2側に配置される。言い換えれば、複数の補助導体113は、平面視において、信号導体111と第2側面SL2との間に配置される。複数の補助導体113は、信号導体111の延びる方向(x軸方向)に沿って配置される。複数の補助導体113は、配列方向に沿って間隔を空けて配置される。
信号導体111の延びる方向(x軸方向)において、複数の補助導体112の位置と、複数の補助導体113の位置とは異なる。より具体的には、信号導体111の延びる方向において、補助導体112と補助導体113とは、交互に配置される。
複数の補助導体114は、絶縁体層11のx軸方向の両端にそれぞれ配置される。より具体的には、1つの補助導体114は、信号導体111の一方端と絶縁体層11の一方端面との間に配置され、もう1つの補助導体114は、信号導体111の他方端と絶縁体層11の他方端面との間に配置される。
絶縁体層11には、第1主面F11から第2主面R11まで貫く形状で、層間接続導体115、複数の層間接続導体116、複数の層間接続導体117、および、層間接続導体118が形成される。複数の層間接続導体115、複数の層間接続導体116、複数の層間接続導体117、および、複数の層間接続導体118は、絶縁体層11を厚み方向に貫通する貫通孔に充填された導電性ペーストを固化することによって、実現される。
層間接続導体115は、平面視において、信号導体111の両端にそれぞれ重なる。層間接続導体115の一方端は、信号導体111にそれぞれ接続する。
複数の層間接続導体116は、平面視において、複数の補助導体112にそれぞれ重なる。複数の層間接続導体116の一方端は、複数の補助導体112にそれぞれ接続する。
複数の層間接続導体117は、平面視において、複数の補助導体113にそれぞれ重なる。複数の層間接続導体117の一方端は、複数の補助導体113にそれぞれ接続する。
層間接続導体118は、平面視において、複数の補助導体114にそれぞれ重なる。層間接続導体118の一方端は、複数の補助導体114にそれぞれ接続する。
絶縁体層12は、第1主面F12と第2主面R12とを有する。絶縁体層12の第2主面R12は、絶縁体層11の第1主面F11に当接する。
絶縁体層12の第1主面F12には、実装導体121が配置される。実装導体121は、例えば、銅箔等によって形成される。実装導体121は、環状の導体パターンであり、絶縁体層12の端面、第1側面SL1、および、第2側面SL2に沿う形状である。実装導体121は、平面視において、絶縁体層11の複数の補助導体112、複数の補助導体113、複数の補助導体114に重なる。また、実装導体121は、平面視において、信号導体111に重ならならず、信号導体111を囲む。平面視において、実装導体121における信号導体111よりも第1側面SL1側の部分が、本発明の「第1実装導体」に対応する。平面視において、実装導体121における信号導体111よりも第2側面SL2側の部分が、本発明の「第2実装導体」に対応する。
絶縁体層12の第1主面F12には、保護膜1210が形成される。保護膜1210は、複数の開口部402、および、複数の開口部403を有する。保護膜1210は、例えば、所謂、レジスト膜と称するもので実現される。
複数の開口部402は、実装導体121における第1側面SL1側の部分に重なっており、実装導体121を露出させる。複数の開口部402は、実装導体121における第1側面SL1に近接し第1側面SL1に沿って延びる部分に沿って、互いに間隔をあけて配置されている。複数の開口部402の配置間隔は、例えば、等間隔である。そして、これら複数の開口部402の間の実装導体121が露出しない部分が、非開口部402Nとなる(例えば、図3参照)。
複数の開口部403は、実装導体121における第2側面SL2側の部分に重なっており、実装導体121を露出させる。複数の開口部403は、実装導体121における第2側面SL2に近接し、第2側面SL2に沿って延びる部分に沿って、互いに間隔をあけて配置されている。複数の開口部403の配置間隔は、例えば、等間隔である。そして、これら複数の開口部403の間の実装導体121が露出しない部分が、非開口部403Nとなる(例えば、図3参照)。
複数の非開口部402Nの位置と複数の非開口部403Nの位置は、信号導体111の延びる方向(x軸方向)において、異なり、重ならない。より具体的には、信号導体111の延びる方向(x軸方向)において、複数の非開口部402Nと複数の非開口部403Nとは交互に配置される。
言い換えれば、信号導体111の延びる方向(x軸方向)において、複数の開口部402の領域と複数の開口部403の領域とは、すべてが重ならず、部分的に重なる。
絶縁体層12には、第1主面F12から第2主面R12まで貫く形状で、複数の層間接続導体122、複数の層間接続導体123、および、複数の層間接続導体124が形成される。複数の層間接続導体122、複数の層間接続導体123、および、複数の層間接続導体124は、絶縁体層12を厚み方向に貫通する貫通孔に充填された導電性ペーストを固化することによって、実現される。
複数の層間接続導体122は、平面視において、実装導体121の複数の非開口部402Nにそれぞれ重なる。複数の層間接続導体122の一方端は、実装導体121における非開口部402Nに重なる部分にそれぞれ接続する。複数の層間接続導体122の他方端は、絶縁体層11の複数の補助導体112にそれぞれ接続する。
複数の層間接続導体123は、平面視において、実装導体121の複数の非開口部403Nにそれぞれ重なる。複数の層間接続導体123の一方端は、実装導体121における非開口部403Nに重なる部分にそれぞれ接続する。複数の層間接続導体123の他方端は、絶縁体層11の複数の補助導体113にそれぞれ接続する。
複数の層間接続導体124は、平面視において、実装導体121における絶縁体層12の端部に沿った部分にそれぞれ重なる。複数の層間接続導体124の一方端は、実装導体121にそれぞれ接続する。複数の層間接続導体124の他方端は、絶縁体層11の複数の補助導体114にそれぞれ接続する。
絶縁体層13は、第1主面F13と第2主面R13とを有する。絶縁体層13の第1主面F13は、絶縁体層11の第2主面R11に当接する。
絶縁体層13の第2主面R13には、グランド導体131および複数の端子導体132が配置される。グランド導体131と複数の端子導体132とは、導体非形成部1320によって、物理的、電気的に分離される。グランド導体131および複数の端子導体132は、例えば、銅箔等によって形成される。
グランド導体131は、第2主面R13の略全面に配置される。複数の端子導体132は、平面視において、矩形の導体パターンであり、信号導体111の両端にそれぞれ重なる。
絶縁体層13には、第1主面F13から第2主面R13まで貫く形状で、複数の層間接続導体135、複数の層間接続導体136、複数の層間接続導体137、および、複数の層間接続導体138が形成される。複数の層間接続導体135、複数の層間接続導体136、複数の層間接続導体137、および、複数の層間接続導体138は、絶縁体層13を厚み方向に貫通する貫通孔に充填された導電性ペーストを固化することによって、実現される。
複数の層間接続導体135は、平面視において、複数の端子導体132にそれぞれ重なる。複数の層間接続導体135の一方端は、複数の端子導体132にそれぞれ接続する。複数の層間接続導体135の他方端は、絶縁体層11の層間接続導体115に接続する。
複数の層間接続導体136は、平面視において、グランド導体131にそれぞれ重なる。複数の層間接続導体136は、絶縁体層13の第1側面SL1の近傍に、第1側面SL1に沿って配置される。複数の層間接続導体136の一方端は、グランド導体131にそれぞれ接続する。複数の層間接続導体136の他方端は、絶縁体層11の複数の層間接続導体116にそれぞれ接続する。
複数の層間接続導体137は、平面視において、グランド導体131にそれぞれ重なる。複数の層間接続導体137は、絶縁体層13の第2側面SL2の近傍に、第2側面SL2に沿って配置される。複数の層間接続導体137の一方端は、グランド導体131にそれぞれ接続する。複数の層間接続導体137の他方端は、絶縁体層11の複数の層間接続導体117にそれぞれ接続する。
複数の層間接続導体138は、平面視において、グランド導体131にそれぞれ重なる。複数の層間接続導体138は、絶縁体層13の両端面の近傍に、それぞれ配置される。複数の層間接続導体138の一方端は、グランド導体131にそれぞれ接続する。複数の層間接続導体138の他方端は、絶縁体層11の複数の層間接続導体118にそれぞれ接続する。
(第2基材21の構成)
第2基材21は、絶縁性を有し、可撓性を有する。第2基材21の平面形状は、例えば、第1基材10の平面形状と略同じである。
第2基材21は、主面F21と主面R21とを有する。第2基材21の主面R21には、グランド導体211が形成される。グランド導体211は、主面R21の略全面に形成される。グランド導体211は、例えば、銅箔等によって形成される。
(保護膜30の構成)
保護膜30は、所謂、レジスト膜と称されるものによって実現される。保護膜30は、複数の端子用開口部320を有する。複数の端子用開口部320は、保護膜30の両端付近に配置される。
保護膜30は、絶縁体層13の第2主面R13に配置される。この際、保護膜30の複数の端子用開口部320は、複数の端子導体132に重なる。また、保護膜30には、グランド導体131に重なる位置で、端子用開口部320の周りに、グランド用開口部3200を有する。このグランド用開口部3200によって、グランド導体131は、外部のグランド導体等に接続可能になる。
(第1基材10と第2基材21との接続構造)
第1基材10と第2基材21とは、複数の導電性接合材50によって、電気的、物理的に接続される。より具体的には、第2基材21は、主面R21が第1基材10の絶縁体層12の第1主面F12(第1基材10の第1主面に対応)に対向するように、第1基材10に対して配置される。
実装導体121に形成された複数の開口部402および開口部403には、それぞれ導電性接合材50が接合する。これらの導電性接合材50は、第2基材21のグランド導体211にも接合する。これにより、実装導体121とグランド導体211とは、導電性接合材50によって、電気的、物理的に接続する。
この構成により、信号伝送線路1は、厚み方向(z軸方向)の両側から、信号導体111をグランド導体211とグランド導体131とで挟み込む、ストリップライン型の伝送線路を実現できる。
さらに、図4(A)、図4(B)に示すように、この構成では、導電性接合材50の量を調整することによって、第1基材10と第2基材21との間に、空隙SPを形成する。すなわち、信号導体111とグランド導体211との間に、空隙SPを有する構造を実現できる。これにより、信号伝送線路1は、誘電損失を低減し、伝送特性を向上できる。
また、空隙SPを有さない場合よりも、所望のインピーダンス線路を形成する際に同じ信号線路の線幅で、信号伝送線路の厚みを薄くできる。さらには、空隙SPを有することによって、信号伝送線路1は、曲げ易くなる。なお、ここで曲げる構造とは、信号伝送線路1の主面(第1基材10の主面および第2基材21の主面)に平行な方向が変化するように、延びる方向の途中で湾曲させることを意味する。
そして、この構成では、複数の開口部402と複数の開口部403とは、信号導体111の延びる方向において、異なる位置に配置されている。
これにより、第1基材10と第2基材21とが複数の導電性接合材50によって接続される箇所は、信号導体111の延びる方向(x軸方向)において、複数の開口部402によって接続される信号導体111の第1側面SL1側と、複数の開口部403によって接続される信号導体111の第2側面SL2側とで異なる。より具体的には、信号導体111の第1側面SL1側において導電性接合材50によって接合される箇所と、信号導体111の第2側面SL2側において導電性接合材50によって接合される箇所とは、信号導体111の延びる方向において、部分的に重なり、部分的に重ならない。
言い換えれば、第1基材10と第2基材21とが接続されていない箇所は、信号導体111の延びる方向(x軸方向)において、複数の非開口部402Nによって接続されない信号導体111の第1側面SL1側と、複数の非開口部403Nによって接続されない信号導体111の第2側面SL2側とで異なる。
これにより、第1基材10と第2基材21とが接続されていない箇所は、信号導体111の両側で一致しない。したがって、信号導体111の延びる方向、すなわち、信号伝送線路1の延びる方向において、第1基材10と第2基材21とが接続されていない箇所はない。この結果、信号伝送線路1は、信号の伝送方向(x軸方向)において、他の箇所よりも大幅に曲がり易い箇所が局所的に発生することを、防止できる。すなわち、信号伝送線路1は、局所的な湾曲部が形成されることを抑制でき、信号の伝送方向における特性インピーダンスの大きな変化を抑制できる。
また、この構成では、第1基材10と第2基材21とが接続していない箇所、すなわち、非開口部402Nと層間接続導体122とが重なり、非開口部403Nと層間接続導体123とが重なる。これにより、導電性接合材50のない箇所に層間接続導体122または層間接続導体123が配置され、信号伝送方向における曲げに対する強度のばらつきをさらに抑制できる。したがって、信号伝送線路1は、局所的な湾曲部が形成されることをさらに抑制でき、信号の伝送方向における特性インピーダンスの変化をさらに抑制できる。また、この構成によって、層間接続導体122および層間接続導体123に曲げに対する大きな応力が加わることを抑制でき、信号伝送線路1の信頼性は向上する。
なお、上述の構成では、保護膜1210は、信号導体111に重なるように配置されている。しかしながら、保護膜1210は、信号導体111に重ならないようにすることが好ましい。例えば、保護膜1210における、信号導体111と重なる箇所には、開口を設けるとよい。この開口は、上述の開口部402、開口部403をそれぞれ個別に形成可能な範囲で、できる限り大きい方がよい。これにより、信号導体111とグランド導体211との間に配置される保護膜1210の面積を小さくでき、上述の誘電損失の低減効果は向上する。
(信号伝送線路1の製造方法)
図5(A)、図5(B)、および、図5(C)は、信号伝送線路1の製造方法における各工程での構成を示す断面図である。
まず、図5(A)に示すように、それぞれに所定の導体が形成された複数の絶縁体層11、12、13を積層して、加熱、加圧することで、積層体を形成する。次に、積層体に保護膜1210および保護膜30を形成する。この際、保護膜1210には、上述のように、実装導体121の一部を露出するように、複数の開口部402、および、複数の開口部403を形成する。
次に、図5(B)に示すように、複数の開口部402、および、複数の開口部403に対して、導電性接合材50である、例えば、はんだを塗布する。そして、第2基材21をグランド導体211側が第1基材10側となるように配置し、第1基材10に近づける。
次に、図5(C)に示すように、第1基材10と第2基材21とが、空隙SPを有するように配置された状態を維持しながら、導電性接合材50を固化する。
このような製造方法によって、上述の構成からなる信号伝送線路1を製造できる。
(信号伝送線路1の使用態様例)
図6は、信号伝送線路の使用態様の一例を示す側面図である。図6に示すように、信号伝送線路1には、コネクタ500が装着される。コネクタ500は、信号伝送線路1の端子導体132に接続される。コネクタ500は、信号伝送線路1が接続される回路基板2のコネクタに接続される。回路基板2には、信号伝送線路1とは別に、電子部品3が実装される。
信号伝送線路1は、電子部品3を跨ぐように配置される。したがって、信号伝送線路1は、延びる方向(信号伝送方向)の途中において、湾曲部BTを有する。湾曲部BTが、本発明の「第1湾曲部」に対応する。
そして、信号伝送線路1は、上述の構成を備えることによって、信号伝送線路1の延びる方向(信号伝送方向)において、信号導体111の両側が第1基材10と第2基材21とが導電性接合材50によって接合されていない箇所はない。したがって、湾曲部BTは、信号伝送線路1の延びる方向(信号伝送方向)における局所的な急激な曲がり形状になり難い。これにより、信号の伝送方向における特性インピーダンスの大きな変化を抑制でき、信号伝送線路1の伝送特性の低下は抑制できる。この結果、信号伝送線路1、回路基板2、および、電子部品3を備える電子部品モジュールの特性の劣化も抑制できる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る信号伝送線路について、図を参照して説明する。図7は、第2の実施形態に係る信号伝送線路1Aの第1基材10Aの一部を拡大した平面図である。
図7に示すように、第2の実施形態に係る信号伝送線路1Aは、第1の実施形態に係る信号伝送線路1に対して、第1基材10Aおよび第2基材(図示を省略)が途中で屈曲している点で異なる。信号伝送線路1Aの他の構成は、信号伝送線路1と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
第1基材10Aおよび第2基材は、延びる方向の途中位置において、湾曲部CVを有する。ここでの湾曲部CVとは、第1基材10Aの第1側面SL1および第2側面SL2に平行な方向が変化するように曲がる形状を意味する。湾曲部CVが、本発明の「第2湾曲部」に対応する。
このような構成においても、上述の信号伝送線路1と同様に、信号伝送線路1Aでは、信号導体111の第1側面SL1側における第1基材10Aと第2基材とが接続されていない箇所と、信号導体111の第2側面SL2側における第1基材10Aと第2基材とが接続されていない箇所とが重ならない。これにより、信号伝送線路1Aは、信号伝送線路1と同様の作用効果を奏することができる。
また、信号伝送線路1Aでは、湾曲部BT(第1の実施形態における図1を参照)を跨ぐように、開口部402および開口部403が形成されている。すなわち、第1基材10Aと第2基材とが接続されていない箇所は、湾曲部BTと異なる箇所にあり、湾曲部BTを跨ぐ範囲において、第1基材10Aと第2基材とは、導電性接合材によって接続されている。これにより、他の部分と比較して外力による破損が生じ易い湾曲部BTの強度を向上できる。したがって、信号伝送線路1Aの信頼性は向上する。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る信号伝送線路について、図を参照して説明する。図8(A)、図8(B)、図8(C)、図8(D)、および、図8(E)は、第3の実施形態に係る信号伝送線路1Bの分解平面図である。
図8(A)、図8(B)、図8(C)、図8(D)、および、図8(E)に示すように、第3の実施形態に係る信号伝送線路1Bは、第1の実施形態に係る信号伝送線路1に対して、第1基材10Bの構成、第3基材22を備える点で異なる。信号伝送線路1Bの他の構成は、信号伝送線路1と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
第1基材10Bは、第1基材10に対して、絶縁体層13Bの構成において異なる。絶縁体層13Bは、第1主面F13と第2主面R13とを有する。絶縁体層13Bの第1主面F13は、絶縁体層11の第2主面R11に当接する。
絶縁体層13Bの第2主面R13には、実装導体139が配置される。実装導体139は、例えば、銅箔等によって形成される。実装導体139は、環状の導体パターンであり、絶縁体層13Bの端面、第1側面SL1、および、第2側面SL2に沿う形状である。実装導体139は、平面視において、絶縁体層11の複数の補助導体112、複数の補助導体113に重なる。また、実装導体139は、平面視において、信号導体111に重ならならず、信号導体111を囲む。実装導体139は、平面視において、実装導体121に重なる。平面視において、実装導体139における信号導体111よりも第1側面SL1側の部分が、本発明の「第3実装導体」に対応する。平面視において、実装導体139における信号導体111よりも第2側面SL2側の部分が、本発明の「第4実装導体」に対応する。
絶縁体層13Bの第2主面R13には、保護膜1310が形成される。保護膜1310は、複数の開口部404、および、複数の開口部405を有する。保護膜1310は、例えば、所謂、レジスト膜と称するもので実現される。
複数の開口部404は、実装導体139における第1側面SL1側の部分に重なっており、実装導体139を露出させる。複数の開口部404は、実装導体139における第1側面SL1に近接し第1側面SL1に沿って延びる部分に沿って、互いに間隔をあけて配置されている。複数の開口部404の配置間隔は、例えば、等間隔である。そして、これら複数の開口部404の間の実装導体139が露出しない部分が、非開口部(本発明の「第3非実装部」に対応する。)となる。
複数の開口部405は、実装導体139における第2側面SL2側の部分に重なっており、実装導体139を露出させる。複数の開口部405は、実装導体139における第2側面SL2に近接し第2側面SL2に沿って延びる部分に沿って、互いに間隔をあけて配置されている。複数の開口部405の配置間隔は、例えば、等間隔である。そして、これら複数の開口部405の間の実装導体139が露出しない部分が、非開口部(本発明の「第4非実装部」に対応する。)となる。
複数の開口部404に対する非開口部の位置と、複数の開口部405に対する非開口部の位置は、信号導体111の延びる方向(x軸方向)において、異なり、重ならない。より具体的には、信号導体111の延びる方向(x軸方向)において、複数の開口部404に対する非開口部の位置と、複数の開口部405に対する非開口部の位置は、交互に配置される。
さらに、実装導体139の複数の開口部404に対する非開口部の位置と、実装導体121の複数の開口部402に対する非開口部402Nの位置とは、信号導体111の延びる方向(x軸方向)において、異なり、重ならない。実装導体139の複数の開口部405に対する非開口部の位置と、実装導体121の複数の開口部403に対する非開口部403Nの位置とは、信号導体111の延びる方向(x軸方向)において、異なり、重ならない。
絶縁体層13Bには、第1主面F13から第2主面R13まで貫く形状で、複数の層間接続導体136B、および、複数の層間接続導体137Bが形成される。複数の層間接続導体136B、および、複数の層間接続導体137Bは、絶縁体層12を厚み方向に貫通する貫通孔に充填された導電性ペーストを固化することによって実現される。
複数の層間接続導体136Bは、平面視において、実装導体139の複数の開口部404に対する非開口部にそれぞれ重なる。複数の層間接続導体136Bの一方端は、実装導体139における非開口部に重なる部分にそれぞれ接続する。複数の層間接続導体136Bの他方端は、絶縁体層11の層間接続導体116を介して補助導体112にそれぞれ接続する。
複数の層間接続導体137Bは、平面視において、実装導体139の複数の開口部405に対する非開口部にそれぞれ重なる。複数の層間接続導体137Bの一方端は、実装導体139における非開口部に重なる部分にそれぞれ接続する。複数の層間接続導体137Bの他方端は、絶縁体層11の層間接続導体117を介して補助導体113にそれぞれ接続する。
(第3基材22の構成)
第3基材22は、基本的な構成においては、第2基材21と同様である。第3基材22は、絶縁性を有し、可撓性を有する。第3基材22の平面形状は、例えば、第1基材10Bの平面形状と略同じである。なお、第3基材22は、第1基材10Bの端子導体132の露出箇所には配置されない。
第3基材22は、主面F22と主面R22とを有する。第3基材22の主面F22には、グランド導体221が形成される。グランド導体221は、主面F22の略全面に形成される。グランド導体221は、例えば、銅箔等によって形成される。グランド導体221が、本発明の「第2グランド導体」に対応する。
(第1基材10Bと第3基材22との接続構造)
第1基材10Bと第3基材22とは、複数の導電性接合材(本発明の「第2導電性接合材」に対応する。)によって、電気的、物理的に接続される。より具体的には、第3基材22は、主面F22が第1基材10Bの絶縁体層13Bの第2主面R13(第1基材10Bの第2主面に対応)に対向するように、第1基材10Bに対して配置される。
実装導体139に形成された複数の開口部404および開口部405には、それぞれ導電性接合材が接合する。これらの導電性接合材は、第3基材22のグランド導体221にも接合する。これにより、実装導体139とグランド導体221とは、導電性接合材によって、電気的、物理的に接続する。
この構成により、信号伝送線路1は、厚み方向(z軸方向)の両側から、信号導体111をグランド導体211とグランド導体221とで挟み込む、ストリップライン型の伝送線路を実現できる。
さらに、この構成では、第1基材10Bと第2基材21との間、および、第1基材10Bと第3基材22との間に、それぞれ空隙SPを形成する。すなわち、信号導体111とグランド導体211との間、および、信号導体111とグランド導体221との間に、空隙SPを有する構造を実現できる。これにより、信号伝送線路1は、誘電損失を低減し、伝送特性を向上できる。
また、空隙SPを有さない場合よりも、所望のインピーダンス線路を形成する際に同じ信号線路の線幅で、信号伝送線路の厚みを薄くできる。さらには、空隙SPを有することによって、信号伝送線路1は曲げ易くなる。なお、ここで曲げる構造とは、信号伝送線路1の主面(第1基材10の主面、第2基材21の主面、および第3基材22の主面)に平行な方向が変化するように、延びる方向の途中で湾曲させることを意味する。
そして、この構成では、複数の開口部404と複数の開口部405とは、信号導体111の延びる方向において、異なる位置に配置されている。
これにより、第1基材10Bと第3基材22とが接続されていない箇所は、信号導体111の両側で一致しない。したがって、信号導体111の延びる方向、すなわち、信号伝送線路1の延びる方向において、第1基材10と第3基材22とが接続されていない箇所はない。この結果、信号伝送線路1Bは、信号の伝送方向(x軸方向)において、他の箇所よりも大幅に曲がり易い箇所が局所的に発生することを、防止できる。すなわち、信号伝送線路1Bは、局所的な湾曲部が形成されることを抑制でき、信号の伝送方向における特性インピーダンスの大きな変化を抑制できる。
さらに、この構成では、信号導体111の第1側面SL1側において、第1基材10Bと第2基材21とが接続されていない箇所と、第1基材10Bと第3基材22とが接続されていない箇所とは、一致しない。同様に、信号導体111の第2側面SL2側において、第1基材10Bと第2基材21とが接続されていない箇所と、第1基材10Bと第3基材22とが接続されていない箇所とは、一致しない。この結果、信号伝送線路1Bは、信号の伝送方向(x軸方向)において、他の箇所よりも大幅に曲がり易い箇所が局所的に発生することを、防止できる。すなわち、信号伝送線路1Bは、局所的な湾曲部が形成されることをさらに抑制でき、信号の伝送方向における特性インピーダンスの大きな変化をさらに抑制できる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態に係る信号伝送線路について、図を参照して説明する。図9(A)、図9(B)、図9(C)、図9(D)、および、図9(E)は、第4の実施形態に係る信号伝送線路1Cの分解平面図である。
図9(A)、図9(B)、図9(C)、図9(D)、および、図9(E)に示すように、第4の実施形態に係る信号伝送線路1Cは、第3の実施形態に係る信号伝送線路1Bに対して、開口部402、開口部403、開口部404、開口部405の形状、配置において異なる。信号伝送線路1Cの他の構成は、信号伝送線路1Bと同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
信号伝送線路1Cでは、複数の開口部402に対する非開口部の位置、複数の開口部403に対する非開口部の位置、複数の開口部404に対する非開口部の位置、複数の開口部405に対する非開口部の位置は、信号導体111の延びる方向(信号伝送方向:x軸方向)において一致しない。これに伴い、複数の層間接続導体122の位置、複数の層間接続導体123の位置、複数の層間接続導体136Cの位置、および、複数の層間接続導体137Cの位置は、信号導体111の延びる方向(信号伝送方向:x軸方向)において一致しない。
これにより、第1基材10Cと第2基材21とが接続されていない箇所と、第1基材10Cと第3基材22とが接続されていない箇所は、信号伝送方向において一致しない。これにより、信号伝送線路1Cは、信号の伝送方向(x軸方向)において、他の箇所よりも大幅に曲がり易い箇所が局所的に発生することを防止できる。すなわち、信号伝送線路1Cは、局所的な湾曲部が形成されることをさらに抑制でき、信号の伝送方向における特性インピーダンスの大きな変化をさらに抑制できる。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態に係る信号伝送線路について、図を参照して説明する。図10は、第5の実施形態に係る信号伝送線路1Dの第1基材10Dを部分的に拡大した平面図である。
図10に示すように、第5の実施形態に係る信号伝送線路1Dは、第1の実施形態に係る信号伝送線路1に対して、複数の信号導体(信号導体111および信号導体1111)を備える点、この構成に応じて、複数の開口部406および層間接続導体124を備える点で異なる。
信号導体1111は、第1基材10Dにおける信号導体111と第1側面SL1との間に配置される。信号導体1111は、信号導体111に並走する。信号導体1111が、本発明の「第2信号導体」に対応する。
平面視において、信号導体111と信号導体1111との間には、複数の開口部402が配置され、その非開口部に重なるように層間接続導体122が形成される。
平面視において、信号導体1111と第1側面SL1との間には、実装導体121を露出させる複数の開口部406が配置され、その非開口部に重なるように層間接続導体124が形成される。実装導体121における信号導体1111と第1側面SL1との間の部分が、本発明の「第5実装導体」に対応し、これに配置された非開口部が、本発明の「第5非実装部」に対応する。
この構成において、複数の開口部402に対する非開口部の位置、複数の開口部403に対する非開口部の位置、および、複数の開口部406に対する非開口部の位置は、信号伝送方向(x軸方向)において一致しない。
この構成によって、複数の信号導体が並走する構成であっても、信号伝送線路1Dは、局所的な湾曲部が形成されることを抑制でき、信号の伝送方向における特性インピーダンスの大きな変化を抑制できる。
なお、本実施形態では、2本の信号導体が並走する態様を示したが、3本以上の場合であっても、同様の構成を適用でき、同様の作用効果を奏することができる。
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態に係る信号伝送線路について、図を参照して説明する。図11は、第6の実施形態に係る信号伝送線路1Eの断面図である。
図11に示すように、第6の実施形態に係る信号伝送線路1Eは、第1の実施形態に係る信号伝送線路1に対して、信号導体111Eが配置される位置において異なる。信号伝送線路1Eの他の構成は、信号伝送線路1と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
信号導体111Eは、絶縁体層12の第1主面F12に配置される。信号導体111Eが、本発明の「第1信号導体」に対応する。
信号導体111Eは、x軸方向に延びる線状導体である。信号導体111Eは、絶縁体層12におけるy軸方向の略中央の位置に配置される。言い換えれば、信号導体111Eは、絶縁体層12における第1側面SL1と第2側面SL2との間に配置される。
絶縁体層12には、第1主面F12から第2主面R12まで貫く形状で、層間接続導体115(図11では図示を省略)が形成される。複数の層間接続導体115は、絶縁体層12を厚み方向に貫通する貫通孔に充填された導電性ペーストを固化することによって、実現される。
層間接続導体115は、平面視において、信号導体111Eの両端にそれぞれ重なる。層間接続導体115の一方端は、信号導体111Eにそれぞれ接続する。
また、この構成では、第1の実施形態に係る信号伝送線路1と同様に、第1基材10Eと第2基材21とが接続されていない箇所は、信号導体111Eの両側で一致しない。したがって、信号導体111Eの延びる方向、すなわち、信号伝送線路1Eの延びる方向において、第1基材10Eと第2基材21とが接続されていない箇所が大きく存在することは抑制される。この結果、信号伝送線路1Eは、信号の伝送方向(x軸方向)において、他の箇所よりも大幅に曲がり易い箇所が局所的に発生することを、防止できる。すなわち、信号伝送線路1Eは、局所的な湾曲部が形成されることを抑制でき、信号の伝送方向における特性インピーダンスの大きな変化を抑制できる。
なお、第6の実施形態では、信号導体111Eは、絶縁体層12の第1主面F12に配置される例を示した。しかしながら、信号導体111Eは、絶縁体層13の第2主面R13に配置される構成であってもよい。この場合、第2主面R13に形成されているグランド導体131には開口が形成されており、グランド導体131と信号導体111Eは平面視において重ならない。また、他の実施形態においても信号導体111Eが絶縁体層13の第2主面R13に配置される構成であってもよい。
また、上述の各実施形態の構成は、適宜組み合わせることが可能であり、それぞれの組合せに応じた作用効果を奏することができる。
1、1A、1B、1C、1D、1E:信号伝送線路
2:回路基板
3:電子部品
10、10A、10B、10C、10D、10E:第1基材
11、12、13、13B:絶縁体層
21:第2基材
22:第3基材
30:保護膜
50:導電性接合材
111、111E、1111:信号導体
112、113、114:補助導体
115、116、117、118、122、123、124、135、136、136B、136C、137、137B、137C、138:層間接続導体
121、139:実装導体
131、211、221:グランド導体
132:端子導体
320:端子用開口部
402、403、404、405、406:開口部
402N、403N:非開口部
500:コネクタ
1210、1310:保護膜
1320:導体非形成部
3200:グランド用開口部
BT、CV:湾曲部
F11、F12、F13:第1主面
R11、R12、R13:第2主面
R21:主面
R22:主面
SL1:第1側面
SL2:第2側面
SP:空隙

Claims (8)

  1. 第1主面、第2主面、第1側面、および、第2側面を有し、主として前記第1主面および前記第2主面に平行な形状の第1信号導体を備える、第1基材と、
    前記第1主面に対向して配置され、第1グランド導体が配置された第2基材と、
    前記第1主面と前記第2基材との間に空隙を有するように、前記第1基材と前記第2基材とを接合する複数の第1導電性接合材と、
    を備え、
    前記第1基材は、前記複数の第1導電性接合材がそれぞれに接合される、複数の第1実装導体および複数の第2実装導体を、前記第1主面に備え、
    前記複数の第1実装導体は、前記第1信号導体に並走し、互いに間隔を開けて配置された複数の第1非実装部を有し、前記第1信号導体に対して前記第1側面側に配置され、
    前記複数の第2実装導体は、前記第1信号導体に並走し、互いに間隔を開けて配置された複数の第2非実装部を有し、前記第1信号導体に対して前記第2側面側に配置され、
    前記第1信号導体の延びる方向において、前記複数の第1非実装部の位置と前記複数の第2非実装部の位置とは異なる、
    信号伝送線路。
  2. 前記第2主面に対向して配置され、第2グランド導体が配置された第3基材と、
    前記第2主面と前記第3基材との間に空隙を有するように、前記第1基材と前記第3基材とを接合する複数の第2導電性接合材と、
    を備え、
    前記第1基材は、前記複数の第2導電性接合材がそれぞれに接合される、複数の第3実装導体および複数の第4実装導体を、前記第2主面に備え、
    前記複数の第3実装導体は、前記第1信号導体に並走し、互いに間隔を開けて配置された複数の第3非実装部を有し、前記第1信号導体に対して前記第1側面側に配置され、
    前記複数の第4実装導体は、前記第1信号導体に並走し、互いに間隔を開けて配置された複数の第4非実装部を有し、前記第1信号導体に対して前記第2側面側に配置され、
    前記第1信号導体の延びる方向において、前記複数の第3非実装部の位置と前記複数の第4非実装部の位置とは異なる、
    請求項1に記載の信号伝送線路。
  3. 前記第1信号導体の延びる方向において、
    前記複数の第1非実装部の位置と、前記複数の第3非実装部の位置とは、異なり、
    前記複数の第2非実装部の位置と、前記複数の第4非実装部の位置とは、異なる、
    請求項2に記載の信号伝送線路。
  4. 前記第1信号導体の延びる方向において、
    前記複数の第1非実装部の位置、前記複数の第2非実装部の位置、前記複数の第3非実装部の位置、および、前記複数の第4非実装部の位置は、異なる、
    請求項3に記載の信号伝送線路。
  5. 前記第1信号導体に並走し、複数の第1実装導体よりも前記第1側面側に配置された第2信号導体と、
    前記第1主面に配置され、前記複数の第1導電性接合材がそれぞれに接合される複数の第5実装導体と、
    を備え、
    前記複数の第5実装導体は、前記第2信号導体に並走し、互いに間隔を開けて配置された複数の第5非実装部を有し、
    前記第1信号導体および前記第2信号導体の延びる方向において、前記複数の第5非実装部の位置は、前記複数の第1非実装部の位置と前記複数の第2非実装部の位置と異なる、
    請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の信号伝送線路。
  6. 前記第1基材に配置され、前記第1主面に直交する方向に延びる形状の複数の層間接続導体を備え、
    前記複数の層間接続導体は、前記第1非実装部および前記第2非実装部に重なる、
    請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の信号伝送線路。
  7. 前記第1信号導体の延びる方向の途中において、前記第1主面および前記第2主面に平行な方向が変化するように曲がる第1湾曲部を有する、
    請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の信号伝送線路。
  8. 前記第1信号導体の延びる方向の途中において、前記第1側面および前記第2側面に平行な方向が変化するように曲がる第2湾曲部を有し、
    記第1非実装部および前記第2非実装部は、前記第2湾曲部と異なる箇所に配置されている、
    請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の信号伝送線路。
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