JP7204079B2 - 半導体ナノ粒子、半導体ナノ粒子分散液及び光学部材 - Google Patents

半導体ナノ粒子、半導体ナノ粒子分散液及び光学部材 Download PDF

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Description

本発明は、半導体ナノ粒子、半導体ナノ粒子分散液及び光学部材に関する。
本出願は、2017年12月28日出願の日本出願第2017-253303号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
量子閉じ込め効果が発現するほど微小な半導体ナノ粒子は、粒径に依存したバンドギャップを有する。光励起、電荷注入等の手段によって半導体ナノ粒子内に形成された励起子は、再結合によりバンドギャップに応じたエネルギーの光子を放出するため、半導体ナノ粒子の組成とその粒径を適切に選択することにより、所望の波長での発光が得られる。
発光の半値幅(FWHM)は主に粒度分布に起因しており、均一な粒径の粒子を作製することにより色純度を高めることができる。これらの性質はカラーディスプレイや照明、セキュリティインク等に利用される。
可視光での発光にはCdカルコゲナイド半導体ナノ粒子やInPをベースとした半導体ナノ粒子が用いられる。InP系半導体ナノ粒子は有害なCdを含まないため有用であるが、一般に量子効率(QY)やFWHMはCd系のものに劣る。
米国特許出願公開第2015/0083969号明細書 米国特許出願公開第2017/0179338号明細書
半導体ナノ粒子は一般に樹脂や溶媒に分散させた分散液として調製され利用される。
これらの分散液は特にフィルム等の光学部材に使用する場合、半導体ナノ粒子の励起光(特に青色励起光)に対する吸収率が高く、高い量子効率を有することが重要視される。
InP系半導体ナノ粒子のシェルとして広く用いられるZnSはバンドギャップが大きく、青色光を吸収しづらいため、ZnSの量が増えると半導体ナノ粒子の励起光の吸収率が下がる傾向がある。
同様にInP系半導体ナノ粒子のシェルとして広く用いられるZnSeもバンドギャップが大きいため青色光を吸収しづらい。ただし、ZnSeはZnSよりはバンドギャップが狭いため、シェルを厚くしても励起光の吸収率の低下はある程度抑えられることができる。しかし、シェルとしてZnSeを厚くすると、InP系半導体ナノ粒子の発光領域が所望の領域と異なってしまったり、シェル厚が厚いため半導体ナノ粒子全体の粒径が大きくなり、フィルム等の光学材料に使用する場合に膜厚が厚くなってしまったりするという問題が生じる。
これらのことから、半導体ナノ粒子の量子効率を高くするためには、シェルをできるだけ薄くすることが望まれている。
しかし、半導体ナノ粒子は用途によっては半導体ナノ粒子のフィルム化工程、又は半導体ナノ粒子含有フォトレジストのベーキング工程、あるいは半導体ナノ粒子のインクジェットパターニング後における溶媒除去及び樹脂硬化工程等のプロセスにおいて、200℃程度の高温にさらされる場合がある。酸素存在下で高温にさらされると、一般に半導体ナノ粒子の発光特性低下を引き起こすため、これらのプロセスを不活性ガス雰囲気下で行うことも考えられるが、この場合、多大なコストを要してしまう。そのため、半導体ナノ粒子を外的因子より保護する役割を担うシェルは、耐候性を高めるためには厚くすることが望まれる。
以上のように、半導体ナノ粒子の量子効率と耐候性の向上はトレードオフの関係にあり両立させることは困難であった。
本発明は、以上の相反する問題を解決し、量子効率が高く、さらに耐候性も高い半導体ナノ粒子を提供することを目的とする。
本発明者らは上記の課題に対し、以下の解決法を見出した。
本発明の一態様に係る半導体ナノ粒子は、
少なくとも、In、P、Zn、Se、S及びハロゲンを含む半導体ナノ粒子であって、
前記P、前記Zn、前記Se、前記S及び前記ハロゲンの含有率は、前記Inに対するモル比で、
P: 0.05 ~ 0.95、
Zn: 0.50 ~ 15.00、
Se: 0.50 ~ 5.00、
S: 0.10 ~ 15.00、
ハロゲン: 0.10 ~ 1.50
である半導体ナノ粒子、である。
なお、本願において「~」で示す範囲は、その両端に示す数字を含んだ範囲とする。
本発明によれば、高い量子効率を有し、さらに耐候性も高い半導体ナノ粒子を提供することができる。
本発明の実施形態に係る半導体ナノ粒子の形態の一例の概略を表す図である。 本発明の実施形態に係る半導体ナノ粒子の形態の一例の概略を表す図である。 本発明の実施形態に係る半導体ナノ粒子の形態の一例の概略を表す図である。 本発明の実施形態に係る半導体ナノ粒子の形態の一例の概略を表す図である。 本発明の実施形態に係る半導体ナノ粒子の形態の一例の概略を表す図である。 本発明の実施形態に係る半導体ナノ粒子を製造可能な連続流反応システムの一例の概略を表す図である。
(半導体ナノ粒子とリガンド)
本発明により提供される半導体ナノ粒子は、少なくともIn、Zn、P、Se、S、及びハロゲンを含む半導体ナノ粒子である。半導体ナノ粒子の粒径は1nm~20nmであることが好ましく、1nm~10nmであることがさらに好ましい。ここでハロゲンは少なくとも1種含まれる。
前記ハロゲンは特に限定されるものではなく、F、Cl、Br及びIのいずれでも構わないが、Clであることが好ましい。さらに半導体ナノ粒子の表面はリガンドによって修飾されていてもよい。
図1A~図1Eに半導体ナノ粒子の実施形態の一例を示す。図1A~図1Eに示す実施形態の半導体ナノ粒子は、コア11とシェル12からなり、コア11はIn、Zn、P、S、ハロゲンを主成分として構成され、シェル12はZn、Se、S、ハロゲンを主成分として構成される。ある実施形態に係る半導体ナノ粒子は、図1A及び図1Bに示されているようにシェル12がコア11の表面全体を被覆する構造をとることができる。また、別の実施形態に係る半導体ナノ粒子は、図1Cに示されているようにシェル12がアイランド状にコア11の表面の一部に存在することができる。さらに別の実施形態に係る半導体ナノ粒子は、図1Dに示されているようにシェル12がナノ粒子としてコア11の表面に付着しコア11を覆うことができる。さらに別の実施形態に係る半導体ナノ粒子は、図1Eに示されているようにコア11が球状でなくてもよい。
ただし、シェル12は図1A及び図1Bに示されているようにコア11の表面全体を被覆していることが好ましく、さらには図1Aに示されているようにシェル12がコア11の表面全体を均一に被覆していることが好ましい。さらに、シェル12はシェル12の内部で単一な元素分布を有していてもよいし、濃度勾配を有していてもよい。コア11とシェル12の界面では、拡散により上記元素が混在した層を形成してもよい。
本発明の半導体ナノ粒子の構造は、コアやシェルを構成している元素及びその濃度変化を走査型透過電子顕微鏡(Scanning Transmission Electron Microscope;STEM)を用いて、エネルギー分散型X線分析(Energy Dispersive X-ray Spectrometry;EDS)によって検出することにより確認することができる。
半導体ナノ粒子を安定にマトリクス中に分散させるために、シェル12の表面をリガンドで修飾してもよい。また必要に応じてリガンドを交換し、極性の異なる溶媒に分散させたり、リガンドを通して半導体ナノ粒子を他の構造物に結合させたりすることもできる。
リガンドにはカルボン酸、アルキルホスフィン、アルキルチオールなどを用いることができ、特にチオール基をもつものは半導体ナノ粒子の表面に強く結合するため安定に被覆することができ好適である。
以下に、InP系半導体ナノ粒子の合成に関する例を開示する。
(コア)
InP系半導体ナノ粒子の合成は、Zn元素の存在下で行われる。Zn元素はP源の反応を抑制する。また、成長するInPナノ結晶表面の欠陥部位となりうる部分に結合し、粒子の表面を安定化させると発明者らは推測している。これにより、低減した半値幅(FWHM)と比較的高い量子効率(QY)を持つ半導体ナノ粒子が得られる。
本発明の実施形態に係る半導体ナノ粒子においては、Pの含有率がInに対するモル比で0.05~0.95、さらに好ましくは0.40~0.95であるときに特に優れた量子効率を達成できる。
In前駆体としては、例えば、酢酸インジウム、プロピオン酸インジウム、ミリスチン酸インジウム及びオレイン酸インジウム等のカルボン酸インジウム、フッ化インジウム、塩化インジウム、臭化インジウム及びヨウ化インジウム等のハロゲン化インジウム、インジウムチオラート、及びトリアルキルインジウムが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
P前駆体としては、トリス(トリメチルシリル)ホスフィン、トリス(トリメチルゲルミル)ホスフィン、トリス(ジメチルアミノ)ホスフィン、トリス(ジエチルアミノ)ホスフィン、トリス(ジオクチルアミノ)ホスフィン、トリアルキルホスフィン及びPHガス等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
P前駆体としてトリス(トリメチルシリル)ホスフィンを使用した場合、Si元素が半導体ナノ粒子の組成として組み込まれる場合があるが、本発明の作用を害するものではない。その他、本発明においては本発明の作用効果を害さない限り、半導体ナノ粒子中に、In、P、Zn、Se及びハロゲン以外の元素が不可避的又は意図的に含まれていてもよく、例えばSi、Geをはじめとする元素が含まれていても良い。半導体ナノ粒子において、In、P、Zn、Se及びハロゲン以外の元素の含有率は合計でInに対するモル比で0.001~0.40であればよい。
Zn前駆体としては、酢酸亜鉛、プロピオン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛及びオレイン酸亜鉛等のカルボン酸亜鉛、フッ化亜鉛、塩化亜鉛、臭化亜鉛及びヨウ化亜鉛等のハロゲン化亜鉛、亜鉛チオラート、及びジアルキル亜鉛等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。ここでのZnの添加量は、半導体ナノ粒子のコア粒子におけるZnの含有率がInに対するモル比で0.50~5.00の範囲となるようにすればよく、0.50~3.50の範囲となるようにすることがより好ましい。
In前駆体とZn前駆体、溶媒を混合し、金属前駆体溶液を作製する。金属前駆体溶液には、必要に応じて後段で例示する分散剤を追加することができる。分散剤はナノ粒子の表面に配位し、粒子同士の凝集を防ぎ安定的に溶媒中に分散させる働きをもつ。なお、金属前駆体に長鎖の炭素鎖をもつものが含まれる場合、それが分散剤としての役割を果たすのでその場合は必ずしも分散剤を追加する必要はない。
分散剤としては、カルボン酸類、アミン類、チオール類、ホスフィン類、ホスフィンオキシド類、ホスフィン酸類及びホスホン酸類などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。分散剤は溶媒を兼ねることもできる。
溶媒としては、1-オクタデセン、ヘキサデカン、スクアラン、オレイルアミン、トリオクチルホスフィン及びトリオクチルホスフィンオキシドなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
InP系半導体ナノ粒子のコア粒子の合成には、さらにS源が添加される。特定量のSがコア粒子に含まれることにより、コア粒子のサイズ分布をさらに狭くすることができる。
S源としては、硫化トリオクチルホスフィン、硫化トリブチルホスフィン、チオール類及びビス(トリメチルシリル)スルフィドなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
ここでのS源の添加量は、半導体ナノ粒子のコア粒子におけるSの含有率がInに対してモル比で0.05~2.00となるようにすることが好ましく、さらには0.10~1.00となるようにすることが好ましい。
ここで用いられたZn及びS元素は半導体ナノ粒子のコア粒子内部に組み込まれてもよく、表面のみに存在しても良い。
ある実施形態では、In前駆体、Zn前駆体、S前駆体、及び必要に応じて分散剤を溶媒中に添加した金属前駆体溶液を真空下で混合し、一旦100℃~300℃で6時間~24時間加熱した後、さらにP前駆体を添加して200℃~400℃で3分~60分加熱後冷却することで、コア粒子を含むコア粒子分散液を得る。
(ハロゲン)
InP系半導体ナノ粒子のコア粒子に、更にハロゲン前駆体を加えることによりInP系半導体ナノ粒子の量子効率(QY)を向上させることができる。ハロゲンの添加はIn3+とZn2+のつなぎとしてダングリングボンドを埋め、陰イオンの電子に対する閉じ込め効果を増大させる効果を与えると発明者らは推測している。また、ハロゲンは高い量子効率(QY)を与え、コア粒子の凝集を抑える効果がある。本発明の実施形態に係る半導体ナノ粒子においては、ハロゲンの含有率がInに対してモル比で0.10~1.50、好ましくは0.20~1.40の範囲であることが適している。
ハロゲンは少なくとも1種選択される。2種以上選択される場合は、半導体ナノ粒子におけるハロゲンの合計量がInに対して上記のモル比であればよい。
ハロゲン前駆体としては、HF、HCl、HBr、HI、塩化オレオイル及び塩化オクタノイル等のカルボン酸ハロゲン化物、及び、塩化亜鉛、塩化インジウム及び塩化ガリウム等のハロゲン化金属が挙げられるが、これに限定されるものではない。
ハロゲンはハロゲン化インジウムやハロゲン化亜鉛の形で、既出のInやZnの前駆体として同時に添加することもできる。ハロゲン前駆体の添加は、コア粒子の合成前でも合成後でも、さらには合成の途中でも構わず、例えば前記コア粒子分散液に添加してもよい。
ある実施形態ではコア粒子調整液にハロゲン前駆体を添加し、25℃~300℃、好ましくは100℃~300℃、より好ましくは150℃~280℃で加熱処理することで、ハロゲン添加コア粒子分散液を得る。
ハロゲンはダングリングボンドを埋めるのに適したイオン半径を有するClが特に好ましい。
(シェル)
合成されたコア粒子分散液又はハロゲン添加コア粒子分散液に、さらにZn、Se及びS元素を添加することにより、量子効率(QY)及び安定性を高めることができる。
これらの元素は主にコア粒子の表面でZnSeS合金やZnSe/ZnSヘテロ構造、又はアモルファス構造等の構造を取っていると思われる。なお、一部は拡散によりコア粒子の内部に移動していることも考えられる。
添加されたZn、Se及びS元素は、主にコア粒子の表面付近に存在し、半導体ナノ粒子を外的因子から保護する役割を持っている。本発明の実施形態に係る半導体ナノ粒子は、図1A及び図1Bに示されているようにシェルがコアの表面全体を被覆しているコア/シェル構造をとることもあるし、格子定数の違いにより図1Cに示されているように一部アイランド状になっているコア/シェル構造をとることもある。また、図1Dに示されているように均一核生成したZnSe、ZnS、又はこれらの合金からなるナノ粒子がコアの表面に付着し表面を覆うコア/シェル構造をとることもある。
半導体ナノ粒子に含まれるSのモル数及びSeのモル数の合計量と、Znのモル数がいずれも多く、コア粒子の表面を覆い得る以上の量であると、S、Se及びZnは主にZnSあるいはZnSeの状態でコア粒子の表面に存在し、半導体ナノ粒子の耐候性を上げることができる。さらに、半導体ナノ粒子に含まれるSのモル数及びSeのモル数の合計量と、Znのモル数がいずれも前記の量より多ければ多いほど半導体ナノ粒子の表面付近に存在するZnSe及びZnSが増えるため、半導体ナノ粒子の耐候性をさらに上げることができる。その一方でZnSやZnSeはバンドギャップが比較的大きいため、青色光を効果的に吸収することができず、吸収率を下げる原因となってしまう。
本発明の実施形態に係る半導体ナノ粒子においては、半導体ナノ粒子中のSのモル数とSeのモル数の合計よりも半導体ナノ粒子中のZnのモル数を少なくすることにより、半導体ナノ粒子の表面付近に存在するZnS及びZnSeの量を減らし、シェルを薄くすることができ、吸収率を高くすることができる。
そして、余剰のSとSeはコア粒子のZn-P結合に加わることによって外的因子から保護する役割を持ち、耐候性を上げることができる。
さらに、同じ発光波長を有するInP系の半導体ナノ粒子と粒径を比較すると、全体としての粒径が小さくなるため、溶媒に分散する場合、単位分散液量あたりの半導体ナノ粒子数を増やすことができ、さらにはこの半導体ナノ粒子をフィルム等の光学部材に使用した場合、膜厚を薄くすることができる。
一方、従来の半導体ナノ粒子(特許文献1、特許文献2)は半導体ナノ粒子中のSのモル数とSeのモル数の合計よりも半導体ナノ粒子中のZnのモル数が多い。この場合、半導体ナノ粒子表面にZnSならびにZnSeのシェルができ、耐候性は高くなるが、粒子全体の粒径が大きくなってしまい、光学部材に使用した際に膜厚が厚くなってしまう。
本発明において、半導体ナノ粒子中のZn、S及びSeの各モル数は、半導体ナノ粒子中のSのモル数と半導体ナノ粒子中のSeのモル数の合計よりも半導体ナノ粒子中のZnのモル数が少ない範囲で任意に設定することが好ましい。シェルにS及びSeの両元素が存在する場合は吸収率の低下が抑えられ、かつ耐候性が増す。Seの量を変更することによって、発光波長や半値幅を調整することができる。
シェル形成時に添加するZn前駆体としては、酢酸亜鉛、プロピオン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛及びオレイン酸亜鉛等のカルボン酸亜鉛、フッ化亜鉛、塩化亜鉛、臭化亜鉛及びヨウ化亜鉛等のハロゲン化亜鉛、亜鉛チオラート、及びジアルキル亜鉛等が挙げられるが、これに限定されるものではない。また、シェル形成時に添加するZn前駆体はコア作製時に添加したZn前駆体と同じZn前駆体でもよいし、異なるZn前駆体でもよい。
Znの存在量はコア粒子形成時に添加したZn前駆体の量と合計して半導体ナノ粒子中のInに対してモル比で0.50~15.00となるようにすればよく、好ましくは2.50~10.00、さらに好ましくは2.50~8.00が適している。Znはシェルを形成する元素であるため、少なすぎると閉じ込め効果が得られず、量子効率の低下や耐候性の低下が起こる。一方、多すぎると保護層として機能するシェル全体の量が増えるため、耐候性はあがるものの、半導体ナノ粒子の無機重量分は増え、シェル厚が厚くなるため、フィルム等の光学部材に使用した際に膜厚も厚くなってしまう。
Se前駆体としてはセレン化トリアルキルホスフィン及びセレノールなどが挙げられるが、これに限定されるものではない。半導体ナノ粒子におけるSeの含有率はInに対してモル比で0.50~5.00となるようにすればよく、0.70~4.80となるようにすることがより好ましく、これにより半導体ナノ粒子の量子効率(QY)をより高くすることができる。
シェル形成時に添加するS源として硫化トリオクチルホスフィン、硫化トリブチルホスフィン、チオール類及びビス(トリメチルシリル)スルフィド等が挙げられるが、これに限定されるものではない。また、シェル形成時に添加するS源はコア作製時に添加したS源と同じS源でもよいし、異なるS源でもよい。硫黄はZn-PにSが加わることによる半導体ナノ粒子の安定化、さらには-Zn-S-Zn-S-結合を形成してナノ粒子の表面を被覆するなどの効果を与える。半導体ナノ粒子におけるSの含有率はコア形成時に添加したS源の量と合計して半導体ナノ粒子中のInに対してモル比で0.10~15.00が適している。
ある実施形態では、前述したハロゲン添加コア粒子分散液にZn前駆体とSe前駆体を添加後150℃~300℃、さらに好ましくは180℃~250℃で加熱し、その後Zn前駆体とS前駆体を添加後、200℃~400℃、好ましくは250℃~350℃で加熱し、Zn、Se、Sが含まれるシェルを有する半導体ナノ粒子を得ることができる。
シェルの前駆体はあらかじめ混合し、一度で、あるいは複数回に分けて添加してもよいし、それぞれ別々に一度で、あるいは複数回に分けて添加してもよい。シェル前駆体を複数回に分けて添加する場合は、各シェル前駆体添加後にそれぞれ温度を変えて加熱してもよい。
このようにして得られる半導体ナノ粒子はコア粒子の表面の少なくとも一部を被覆するシェルを備えたコア/シェル型の構造を有することで、発光スペクトルの半値幅が狭い半導体ナノ粒子を得ることができる。半導体ナノ粒子の発光スペクトルの測定方法は後述するが、発光スペクトルの半値幅は40nm以下が好ましい。
また、コア/シェル型の構造を有することで高い量子効率(QY)を有するものが得られる。半導体ナノ粒子の量子効率(QY)は好ましくは70%以上、さらに好ましくは80%以上である。これは従来のCdS系半導体ナノ粒子の量子効率(QY)と同程度の値である。
更に、半導体ナノ粒子におけるZnの含有率がInに対するモル比で2.50~10.00となるようにすることで、より耐熱性に優れた半導体ナノ粒子とすることができる。例えば、半導体ナノ粒子を大気下で180℃、5時間の条件で熱処理した場合に、熱処理後の半導体ナノ粒子の量子効率の低下を2割以下に抑えることができる。すなわち、半導体ナノ粒子におけるZnの含有率がInに対するモル比で2.50~10.00となるようにすることで、分散液中に分散された前記熱処理前の半導体ナノ粒子の量子効率をQYa、熱処理後に分散液中に再分散させた半導体ナノ粒子の量子効率をQYbとしたときに、QYb/QYa≧0.8を満たすようにすることができる。QYb/QYaは、QYb/QYa≧0.9を満たすことがより好ましい。また、半導体ナノ粒子におけるZnの含有率は、Inに対するモル比で、2.50~9.00であることがより好ましく、2.50~8.00であることが更に好ましい。
なお、Zn含有率をInに対するモル比で10.0よりも多くすると、耐熱性はより向上するが、シェル厚が厚くなるため半導体ナノ粒子全体の粒径が大きくなる傾向にある。このため、Zn含有率はInに対するモル比で10.0以下とすることが好ましい。これにより、半導体ナノ粒子をフィルム等の光学材料に使用する場合に膜厚をより薄くすることができる。
こうして得られる半導体ナノ粒子はさらに精製することができる。一実施例において、アセトン等の極性転換溶媒を添加することによって半導体ナノ粒子を溶液から析出させることができる。固体半導体ナノ粒子を濾過又は遠心分離により回収することができ、一方、未反応の出発物質及び他の不純物を含む上澄みは廃棄又は再利用することができる。次いで固体をさらなる溶媒で洗浄し、再び溶解することができる。この精製プロセスは、例えば、2~4回、又は所望の純度に到達するまで、繰り返すことができる。他の精製方式としては、例えば、凝集、液液抽出、蒸留、電着、サイズ排除クロマトグラフィー及び/又は限外濾過を挙げることができ、上述の精製方式のいずれか又は全てを単独で又は組み合わせて使用することができる。
(プロセス)
ある実施形態では、上記プロセスをバッチプロセスで実施することができる。また、別の実施形態では上記プロセスの少なくとも一部を例えば国際特許公報WO2016/194802、WO2017/014314、WO2017/014313、国際出願番号PCT/JP2017/016494に記載されているような連続フロープロセスで行うことができる。
以下PCT/JP2017/016494に記載されている連続フロープロセスに基づき、半導体ナノ粒子の作製方法を説明する。図2は連続流反応システム26の一例の態様を示している。この連続流反応システムは複数の流体源28(流体源28A~流体源28J)を含み、これらはたとえば圧縮ガスシリンダー、ポンプ、及び/又は液体リザーバーを含むことができる。連続流反応システムは複数の反応装置30及びセグメント化装置32も含んでいる。図示される例では流体源28B及び28Cに例えばIn源、P源を入れることができる。図示はされていないが、流体源28は前駆体溶液の種類により1つあるいは複数の流体源を有することができ、更にZn源、S源を入れる流体源を備える。この場合、セグメント化装置の前に前駆体混合装置31を備えてもよいし、備えなくてもよい。混合装置を備えない場合は、複数の流体源はセグメント化装置で混合される。
連続流反応システム26は反応混合物の流路を含み、該流路は複数の反応装置30を通過する主導管34を含む。流体源28Aは非反応性流体(たとえば、窒素、アルゴン、又はヘリウムなどの比較的不活性のガス)の供給源であり、セグメント化装置32では流体源28Aから前記非反応性流体が流路に導入されて、反応混合物のセグメント流が形成される。このセグメント流によって下流の反応装置での滞留時間の分布は、セグメント化されない場合よりも狭くなる。前駆体混合装置31及びセグメント化装置32はプロセス制御器44と通信を行い、複数源の流体の混合(例えば攪拌速度)の制御、前記非反応性流体の導入量の制御を行う。
セグメント化装置32から、セグメント化された反応混合物及び非混和性流体がエネルギー付与活性化ステージ36に送られ、ここで混合物にはエネルギー源、例えば単一モード、多モード、又は周波数可変のマイクロ波源、高エネルギーランプ又はレーザーなどの光源、高温熱(例えば抵抗加熱)装置、音波処理装置、又はあらゆる適当なエネルギー源の組み合わせによって迅速にエネルギーが付与される。ここで、半導体ナノ粒子は迅速かつ均一に核形成される。形成された核と前駆体の流れは次にインキュベーションステージ38に送られ、ここで熱源によって、連続流条件下でナノ結晶コア材料の核形成された前駆体の成長が促進される。プロセスは、収集ステージ40でクエンチされ、ここで半導体ナノ粒子含有溶液は任意選択的に非混和性非反応性流体から分離することができる。別の実施形態では核形成及び成長を同じ反応ステージで行うことができるため、エネルギー付与活性化ステージ36を省略することができる。
図2の例では、分析装置42が、収集ステージ40の流体的に上流に配置されている。分析装置中で、インキュベーションステージ38を出た半導体ナノ粒子について1つ以上の物理的性質を試験し、分析を行うことができる。ある例では、分析装置はプロセス制御器44と通信することができる。プロセス制御器は各流体源28、及び反応装置30の種々の入力を操作可能に連結した電子制御装置を含む。このような入力としては、エネルギー付与活性化ステージ36中のエネルギー流速、インキュベーションステージ38の加熱、及び連続流反応システム26全体に配置された種々の流量制御部品が挙げられる。分析装置中で分析される1つ以上の性質に基づいた閉ループフィードバックを使用して、半導体ナノ粒子のサイズ、組成、及び/又はその他の性質を自動的に最適化又は調整することができる。
図2において、つづいて連続流反応システム26は、収集ステージ40の流体的に下流のハロゲン処理ステージ43及びハロゲン処理ステージ43の流体的に下流の中間シェル製造ステージ46及び中間シェル製造ステージ46の流体的に下流の外部シェル製造ステージ48を含んでいる。ハロゲン処理ステージ43に接続された流体源28Jにはハロゲン前駆体を入れることができる。中間シェル製造ステージ46に接続された、流体源28D及び28Eにはそれぞれ例えばZn前駆体及びSe前駆体源を入れることができる。外部シェル製造ステージ48に接続された流体源28F及び28Gにはそれぞれ例えばZn前駆体及びS前駆体源を入れることができる。各ステージに接続された流体源は前駆体の種類に応じて図示されている数に限らず、1つあるいは複数設けることができる。また、ハロゲン処理ステージ43、中間シェル製造ステージ46及び外部シェル製造ステージ48は必ずしもステージ毎に分ける必要はなく、必要に応じて1つにまとめてもよいし、さらに細かくステージを分割してもよい。さらにステージを分割した際はそれぞれのステージに流体源を設置してもよいし、しなくてもよい。
図2における連続流反応システム26は外部シェル製造ステージ48の下流に配置された精製ステージ50も含んでいる。精製ステージ50に接続された流体源28H及び流体源28Iはそれぞれ例えばアセトン及びオクタデセン等の溶媒を入れることができる。精製ステージ50に接続された流体源は必要な溶媒の種類に応じて図示されている数に限らず、1つあるいは複数設けることができる。半導体ナノ粒子精製の種々の方法が本開示の意図及び範囲に含まれるため、精製ステージ50の構造及び機能は本開示とは別の実施形態で異なるものであってもよい。このような方式としては例として凝集、液液抽出、蒸留及び電着による不純物の除去を上げることができ、上記のいずれか又はすべての精製方式を組み合わせて使用することができる。しかし、ある実施形態では1つの方式を使用して別の方式を排除してもよい。
(測定)
こうして得られる半導体ナノ粒子の元素分析は高周波誘導結合プラズマ発光分析装置(ICP)と蛍光X線分析装置(XRF)を用いて行われる。ICP測定では精製した半導体ナノ粒子を硝酸で溶解し加熱後、水に希釈してICP発光分析装置(島津製作所製、ICPS-8100)を用いて検量線法で測定する。XRF測定は分散液を濾紙に含浸させたものをサンプルホルダに入れ蛍光X線分析装置(リガク製、ZSX100e)を用いて定量分析を行う。
また、半導体ナノ粒子の光学特性は量子効率測定システム(大塚電子製、QE-2100)を用いて測定できる。得られた半導体ナノ粒子を分散液に分散させ、励起光を当て発光スペクトルを得、ここで得られた発光スペクトルより再励起されて蛍光発光した分の再励起蛍光発光スペクトルを除いた再励起補正後の発光スペクトルより量子効率(QY)と半値幅(FWHM)を算出する。分散液は例えばノルマルヘキサンやオクタデセンが挙げられる。
半導体ナノ粒子の耐熱性は乾粉を評価する。前記精製した半導体ナノ粒子から溶媒を除去し、乾粉の状態で大気中180℃、5時間加熱した。熱処理後、半導体ナノ粒子を分散液に再分散させ、再励起補正した量子効率(=QYb)を測定した。加熱前の量子効率を(QYa)とすると熱処理前後の耐熱性は式QYb/QYaにより算出する。
(応用)
半導体ナノ粒子は適した有機物又は溶媒に分散され半導体ナノ粒子分散液として使用される。分散液の粘度については限定されない。半導体ナノ粒子の分散液はフィルム等の光学部材に使用される。光学部材に使用される過程で、半導体ナノ粒子のフィルム化工程、又は半導体ナノ粒子含有フォトレジストのベーキング工程、あるいは半導体ナノ粒子のインクジェットパターニング後における溶媒除去及び樹脂硬化工程等を経る。当該半導体ナノ粒子は前記記載のシェルによりこれらの工程を経ても量子効率(QY)を9割以上保ったまま、薄い膜厚を形成することができる。
(均等物)
本明細書に記載の構成及び/又は方法は例として示され、多数の変形形態が可能であるため、これらの具体例又は実施例は限定の意味であると見なすべきではないことが理解されよう。本明細書に記載の特定の手順又は方法は、多数の処理方法の1つを表しうる。したがって、説明及び/又は記載される種々の行為は、説明及び/又は記載される順序で行うことができ、又は省略することもできる。同様に前述の方法の順序は変更可能である。
本開示の主題は、本明細書に開示される種々の方法、システム及び構成、並びにほかの特徴、機能、行為、及び/又は性質のあらゆる新規のかつ自明でない組み合わせ及び副次的組み合わせ、並びにそれらのあらゆる均等物を含む。
以下の方法に従ってInP系半導体ナノ粒子の作製を行い、InP系半導体ナノ粒子の組成、光学特性、温度特性の測定を行った。
半導体ナノ粒子の作製にあたって、前駆体の調整を行った。
[In前駆体液(以下、A液とする)の調整]
酢酸インジウム(0.075mmol)を、オレイン酸(0.1875mmol)と1-ドデカンチオール(0.0375mmol)とオクタデセン(2.44mL)との混合物に加え、真空下(<20Pa)で約110℃に加熱し、15時間反応させた。真空で反応させた混合物を25℃、窒素雰囲気下にして、A液を得た。
[実施例1]
In前駆体として酢酸インジウムを0.30mmol、Zn前駆体として(以下“Zn-1”とする)オレイン酸亜鉛を0.54mmol、S源として(以下“S-1”とする)1-ドデカンチオールを0.11mmol、オレイン酸(0.90mmol)とオクタデセン(10mL)の混合物に加え、真空下(<20Pa)で約110℃に加熱し、15時間反応させた。真空で反応させた混合物に、25℃、窒素雰囲気下で、P前駆体としてトリス(トリメチルシリル)ホスフィンを0.20mmol加えたのち、約300℃に加熱し、10分間反応させた。反応液を25℃に冷却し、前述したA液全量とハロゲン前駆体としてオクタン酸クロリドを0.53mmol注入し、約230℃で240分間加熱した。その後、約200℃でZn前駆体として(以下“Zn-2”とする)オレイン酸亜鉛を0.30mmolとSe前駆体としてトリブチルホスフィンセレニドを0.30mmol注入し30分間加熱した。次いで、Zn前駆体として(以下“Zn-3”とする)オレイン酸亜鉛を0.60mmolとS源として(以下“S-2”とする)1-ドデカンチオールを0.60mmol注入し、温度を250℃にして60分間加熱し、その後、25℃に冷却して、半導体ナノ粒子の分散溶液を得た。
[実施例2]
P前駆体を0.23mmol、ハロゲン前駆体をトリメチルシリルクロリド0.79mmol、Se前駆体を0.38mmol、Zn-3を1.18mmol、S-2を0.71mmol、ハロゲン前駆体添加後の加熱処理を、約270℃、30分間にした以外は実施例1と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
[実施例3]
Zn-1を0.81mmol、P前駆体を0.25mmol、ハロゲン前駆体をトリメチルシリルクロリド0.75mmol、Se前駆体を0.38mmol、Zn-3を0.93mmol、S-2を0.75mmol、ハロゲン前駆体添加後の加熱処理を、約270℃、30分間にした以外は実施例1と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
[実施例4]
S-1を0.12mmol、Zn-3を0.6mmol、S-2を0.58mmolにした以外は実施例1と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
[実施例5]
Zn-1を0.45mmol、S-1を0.12mmol、Zn-3を0.96mmol、S-2を0.61mmolにした以外は実施例1と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
[実施例6]
In前駆体として酢酸インジウムを0.30mmol、Zn前駆体として(以下“Zn-1”とする)オレイン酸亜鉛を0.54mmol、S源として(以下“S-1”とする)1-ドデカンチオールを0.09mmol、オレイン酸(0.90mmol)とオクタデセン(10mL)の混合物に加え、真空下(<20Pa)で約110℃に加熱し、15時間反応させた。真空で反応させた混合物を25℃、窒素雰囲気下でP前駆体としてトリス(トリメチルシリル)ホスフィンを0.20mmol加えたのち、約300℃に加熱した。反応液を25℃に冷却し、ハロゲン前駆体としてオクタン酸クロリドを0.53mmol注入し、約230℃で240分間加熱した。その後、約200℃でZn前駆体として(以下“Zn-2”とする)オレイン酸亜鉛を0.30mmolとSe前駆体としてトリブチルホスフィンセレニドを0.30mmol注入し30分間加熱した。次いで、Zn前駆体として(以下“Zn-3とする)オレイン酸亜鉛を0.60mmolとS源として(以下“S-2”とする)1-ドデカンチオールを0.60mmol注入し、温度を250℃にして30分間加熱し、さらにZn前駆体として(以下“Zn-4”とする)オレイン酸亜鉛を0.50mmolとS源として(以下“S-3”とする)1-ドデカンチオールを1.80mmol注入し30分間反応させ、さらにS源として(以下“S-4”とする)1-ドデカンチオールを1.20mmol注入し、30分間反応させ25℃に冷却して、半導体ナノ粒子の分散溶液を得た。
[実施例7]
S-1を0.11mmolにした以外は実施例6と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
[実施例8]
Zn-1を0.45mmol、Zn-4を0.70mmol、ハロゲン前駆体添加後の加熱処理を約250℃、60分間にした以外は実施例6と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
[実施例9]
Zn-1を0.81mmol、ハロゲン前駆体を0.60mmol、Zn-4を0.35mmolにした以外は実施例6と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
[実施例10]
P前駆体を0.18mmol、Se前駆体を0.15mmol、Zn-4を0.45mmolにした以外は実施例6と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
[実施例11]
Zn-1を0.81mmol、P前駆体を0.18mmol、Se前駆体を0.45mmol、Zn-4を0.25mmolにした以外は実施例6と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
[実施例12]
Zn-1を0.95mmol、P前駆体を0.18mmol、Zn-4を0.20mmolにした以外は実施例6と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
[実施例13]
S-1を0.12mmol、ハロゲン前駆体を0.75mmol、Zn-2を0.60mmol、Se前駆体を0.15mmol、Zn-3を1.20mmol、S-2を1.20mmol、Zn-4を1.55mmol、S-4を4.00mmolにした以外は実施例6と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
[実施例14]
Zn-2を0.60mmol、Zn-3を1.20mmol、S-2を1.20mmol、Zn-4を0.65mmol、S-4を2.80mmolにした以外は実施例6と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
[実施例15]
Zn-2を0.60mmol、Zn-3を0.38mmol、Zn-3を1.20mmol、S-2を1.20mmol、Zn-4を1.55mmol、S-4を4.10mmol、ハロゲン前駆体添加後の加熱処理を約250℃、30分間にした以外は実施例6と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
[実施例16]
S-1を0.12mmol、Zn-2を0.60mmol、Se前駆体を0.38mmol、Zn-3を1.20mmol、S-2を1.20mmol、Zn-4を2.45mmol、S-3を3.60mmol、S-4を5.90mmol、ハロゲン前駆体添加後の加熱処理を約250℃、30分間にした以外は実施例6と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
[実施例17]
S-1を0.12mmol、Zn-2を0.60mmol、Se前駆体を1.50mmol、Zn-3を1.20mmol、S-2を1.20mmol、Zn-4を2.45mmol、S-3を3.60mmol、S-4を2.40mmol、ハロゲン前駆体添加後の加熱処理を約250℃、30分間にした以外は実施例6と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
[比較例1]
P前駆体を0.18mmol、ハロゲン前駆体を0mmol、Zn-4を0.60mmolにした以外は実施例6と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
[比較例2]
Zn-1を0.45mmol、P前駆体を0.18mmol、ハロゲン前駆体を0.15mmol、Zn-4を0.70mmol、ハロゲン前駆体添加後の加熱処理を約250℃、30分間にした以外は実施例6と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
[比較例3]
Zn-1を0.81mmol、P前駆体を0.18mmol、ハロゲン前駆体を1.20mmol、Zn-4を0.30mmol、ハロゲン前駆体添加後の加熱処理を約250℃、30分間にした以外は実施例6と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
[比較例4]
Zn-1を0.45mmol、Se前駆体を0mmol、Zn-4を0.70mmol、ハロゲン前駆体添加後の加熱処理を約250℃、30分間にした以外は実施例6と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
[比較例5]
Se前駆体を0.06mmol、Zn-4を0.60mmol、ハロゲン前駆体添加後の加熱処理を約250℃、30分間にした以外は実施例6と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
[比較例6]
Zn-1を0.81mmol、ハロゲン前駆体を0mmol、Se前駆体を1.20mmol、Zn-4を0.35mmolにした以外は実施例6と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
[比較例7]
Zn-1を0.45mmol、Se前駆体を1.50mmol、Zn-4を0.65mmol、ハロゲン前駆体添加後の加熱処理を約250℃、30分間にした以外は実施例6と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
[比較例8]
ハロゲン前駆体を0mmol、Se前駆体を1.05mmol、Zn-4を0.60mmolにした以外は実施例6と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
[比較例9]
Zn-1を0.45mmol、S-1を0.11mmol、Zn-4を0.70mmol、ハロゲン前駆体添加後の加熱処理を約250℃、30分間にした以外は実施例6と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
[比較例10]
S-1を0.11mmol、P前駆体を0.60mmol、Zn-4を0.60mmol、ハロゲン前駆体添加後の加熱処理を約250℃、30分間にした以外は実施例6と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
[比較例11]
Zn-1を0.10mmol、S-1を0.12mmol、Zn-2を0.02mmol、Zn-3を0.03mmol、Zn-4を0mmol、ハロゲン前駆体添加後の加熱処理を約250℃、30分間にした以外は実施例6と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
[比較例12]
Zn-1を0.81mmol、S-1を0.11mmol、Zn-2を0.60mmol、Zn-3を1.20mmol、Zn-4を2.50mmol、ハロゲン前駆体添加後の加熱処理を約250℃、30分間にした以外は実施例6と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
[比較例13]
S-1を0mmol、Zn-3を1.20mmol、S-2を0.03mmol、ハロゲン前駆体添加後の加熱処理を約250℃、30分間にした以外は実施例1と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
[比較例14]
Zn-1を0.45mmol、S-1を0.11mmol、P前駆体を0.23mmol、S-2を2.4mmol、S-3を3.6mmol、S-4を3.6mmol、ハロゲン前駆体添加後の加熱処理を約250℃、30分間にした以外は実施例6と同様の方法で半導体ナノ粒子の合成を行った。
得られた半導体ナノ粒子を以下の方法で精製を行った。
合成で得られた反応溶液をアセトンに加え、良く混合したのち遠心分離した。遠心加速度は4000Gとした。沈殿物を回収し、沈殿物にノルマルヘキサンを加え、分散液を作製した。この操作を数回繰り返し、精製された半導体ナノ粒子を得た。
精製した半導体ナノ粒子について組成分析と光学特性、耐熱性の測定を行った。
組成分析は前述したとおり、高周波誘導結合プラズマ発光分析装置(ICP)と蛍光X線分析装置(XRF)を用いて測定した。
光学特性は前述したとおり、量子効率測定システムを用いて測定した。この時、励起光は450nmの単一波長とした。
耐熱性は前述した方法で評価した。
各半導体ナノ粒子の組成分析と光学特性、耐熱性について表1に示す。
Figure 0007204079000001
11 コア
12 シェル
26 連続流反応システム
28A 流体源
28B 流体源
28C 流体源
28D 流体源
28E 流体源
28F 流体源
28G 流体源
28H 流体源
28I 流体源
28J 流体源
30 反応装置
32 セグメント化装置
34 主導管
36 エネルギー付与活性化ステージ
38 インキュベーションステージ
40 収集ステージ
42 分析装置
43 ハロゲン処理ステージ
44 プロセス制御器
46 中間シェル製造ステージ
48 外部シェル製造ステージ
50 精製ステージ

Claims (8)

  1. 少なくとも、In、P、Zn、Se、S及びハロゲンを含む半導体ナノ粒子であって、
    前記半導体ナノ粒子はコア/シェル構造を有し、
    前記コアはIn、P、Zn及びSを含み、
    前記シェルはZn、S及びSeを含み,
    前記P、前記Zn、前記Se、前記S及び前記ハロゲンの含有率は、前記Inに対するモル比で、
    P: 0.05 ~ 0.95、
    Zn: 0.50 ~ 15.00、
    Se: 0.50 ~ 5.00、
    S: 0.10 ~ 15.00、
    ハロゲン: 0.10 ~ 1.50
    であり、
    前記半導体ナノ粒子中の前記Seのモル数と前記Sのモル数の合計が、前記半導体ナノ粒子中の前記Znのモル数よりも多い
    半導体ナノ粒子。
  2. 前記ハロゲンがClである、請求項1に記載の半導体ナノ粒子。
  3. 量子効率(QY)が70%以上である請求項1又は2に記載の半導体ナノ粒子。
  4. 発光スペクトルの半値幅(FWHM)が40nm以下である請求項1~のいずれか1項に記載の半導体ナノ粒子。
  5. 前記Znの含有率が前記Inに対するモル比で
    Zn: 2.50 ~ 10.00
    であって、かつ大気下で180℃、5時間加熱後の量子効率(QYb)と当該加熱前の量子効率(QYa)とがQYb/QYa≧0.8を満たす、請求項1~4のいずれか1項に記載の半導体ナノ粒子。
  6. 前記Znの含有率が前記Inに対するモル比で
    Zn: 2.50 ~ 10.00
    であって、かつ大気下で180℃、5時間加熱後の量子効率(QYb)と当該加熱前の量子効率(QYa)とがQYb/QYa≧0.9を満たす請求項1~4のいずれか1項に記載の半導体ナノ粒子。
  7. 請求項1~のいずれか1項に記載の半導体ナノ粒子を溶媒に分散させた半導体ナノ粒子分散液。
  8. 請求項1~のいずれか1項に記載の半導体ナノ粒子含む光学部材。
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