JP7204051B2 - エレベータのかごドア装置 - Google Patents

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Description

本開示は、エレベータのかご出入口を開閉するかごドア装置に関するものである。
従来のエレベータのかごドア装置では、かごドアに、ブレードと施錠部材とが設けられている。ブレードは、解錠対応位置と施錠対応位置との間で、かごドアに対して水平方向へ変位可能である。施錠部材は、ブレードの動きに連動して解錠位置と施錠位置との間で変位可能である。
かごドアの外部には、固定施錠子及び案内カムが設けられている。固定施錠子に施錠部材が引っ掛かることにより、かごドアの開方向への移動が阻止される。施錠部材には、案内部が設けられている。
かごドアが全閉位置にあるとき、案内部が案内カムに接触することにより、施錠部材が解錠位置に保持されるとともに、ブレードが解錠対応位置に保持される(例えば、特許文献1参照)。
特許第6250190号公報
上記のような従来のかごドア装置では、かごドアが全閉位置にあるとき、施錠部材が解錠位置に保持されている。しかし、信頼性の面から、かごドアが全閉位置にあるときには、施錠部材も施錠位置に位置していることが望ましい。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、階床間でのかごドアの開放を防止しつつ、かごドアが全閉位置にあるときに、可動施錠子を施錠位置に保持することができるエレベータのかごドア装置を得ることを目的とする。
本開示に係るエレベータのかごドア装置は、かご出入口を開閉する第1のかごドア、第1のかごドアに設けられており、戸当たり側位置と、戸当たり側位置よりも戸袋側の位置である戸袋側位置との間で第1のかごドアに対して水平方向へ変位するかご側連結部材、第1のかごドアに設けられている固定施錠子、第1のかごドアの外部に設けられており、固定施錠子に引っ掛かって第1のかごドアの開方向への移動を阻止する施錠位置と、第1のかごドアの開方向への移動を許容する非施錠位置との間で変位する可動施錠子、第1のかごドアに設けられており、かご側連結部材に連動して変位する第1のカム、第1のかごドアに設けられており、第1のカムによって案内されて変位する第1の接触子、第1のかごドアに設けられており、第1の接触子の変位によって解錠位置と非解錠位置との間で変位する第2のカム、可動施錠子に設けられている第2の接触子、第1のかごドアの外部に設けられている第3のカム、及び第1のかごドアに設けられており、第3のカムにより案内されて変位することによって、かご側連結部材を変位させる第3の接触子を備え、第1のかごドアが全閉位置にあるときに、第3のカムにより第3の接触子が保持されることによって、かご側連結部材が戸当たり側位置に保持され、第2のカムが解錠位置に保持され、可動施錠子が施錠位置に保持され、かごがドアゾーン内にあるときに、第1のかごドアが全閉位置から開方向へ移動すると、乗場ドアに設けられているインターロック装置のインターロックローラにかご側連結部材が当たって、かご側連結部材の戸袋側位置への変位が阻止されるとともに、解錠位置にある第2のカムによって第2の接触子が案内されて可動施錠子が解錠位置に変位され、第1のかごドアの開方向へのさらなる移動が許容され、かごがドアゾーン外にあるときに、第1のかごドアが全閉位置から開方向へ移動すると、かご側連結部材が戸袋側位置に変位され、第1のカムに案内されて第1の接触子が変位されることによって、第2のカムが非解錠位置に変位され、可動施錠子が施錠位置に保持されて、第1のかごドアの開方向へのさらなる移動が阻止される。
また、本開示に係るエレベータのかごドア装置は、かご出入口を開閉する第1のかごドア、第1のかごドアに連動して第1のかごドアとは反対方向へ移動することにより、かご出入口を開閉する第2のかごドア、第1のかごドアに設けられており、戸当たり側位置と、戸当たり側位置よりも戸袋側の位置である戸袋側位置との間で第1のかごドアに対して水平方向へ変位するかご側連結部材、第2のかごドアに設けられている固定施錠子、第1のかごドアの外部であって、第2のかごドアの外部に設けられており、固定施錠子に引っ掛かって第1のかごドアの開方向への移動を阻止する施錠位置と、第1のかごドアの開方向への移動を許容する非施錠位置との間で変位する可動施錠子、第1のかごドアに設けられており、かご側連結部材に連動して変位する第1のカム、第1のかごドアに設けられており、第1のカムによって案内されて変位する第1の接触子、第1のかごドアに設けられており、第1の接触子の変位によって解錠位置と非解錠位置との間で変位する第2のカム、可動施錠子に設けられている第2の接触子、第1のかごドアの外部に設けられている第3のカム、及び第1のかごドアに設けられており、第3のカムにより案内されて変位することによって、かご側連結部材を変位させる第3の接触子を備え、第1のかごドアが全閉位置にあるときに、第3のカムにより第3の接触子が保持されることによって、かご側連結部材が戸当たり側位置に保持され、第2のカムが解錠位置に保持され、可動施錠子が施錠位置に保持され、かごがドアゾーン内にあるときに、第1のかごドアが全閉位置から開方向へ移動すると、乗場ドアに設けられているインターロック装置のインターロックローラにかご側連結部材が当たって、かご側連結部材の戸袋側位置への変位が阻止されるとともに、解錠位置にある第2のカムによって第2の接触子が案内されて可動施錠子が解錠位置に変位され、第1のかごドアの開方向へのさらなる移動が許容され、かごがドアゾーン外にあるときに、第1のかごドアが全閉位置から開方向へ移動すると、かご側連結部材が戸袋側位置に変位され、第1のカムに案内されて第1の接触子が変位されることによって、第2のカムが非解錠位置に変位され、可動施錠子が施錠位置に保持されて、第1のかごドアの開方向へのさらなる移動が阻止される。
本開示のエレベータのかごドア装置によれば、階床間でのかごドアの開放を防止しつつ、かごドアが全閉位置にあるときに、可動施錠子を施錠位置に保持することができる。
実施の形態1によるエレベータを示す概略の構成図である。 図1の第1の乗場ドア及び第2の乗場ドアを昇降路側から見た正面図である。 図1の第1のかごドア及び第2のかごドアを乗場側から見た正面図である。 図3の要部を拡大して示す正面図である。 図4の第1の上部リンク及び作動部材を拡大して示す正面図である。 図5の第1の上部リンクが時計方向へ回転した状態を示す正面図である。 図4の第1のかごをドアゾーン外で開けようとした状態における第1の上部リンク及び作動部材を拡大して示す正面図である。 図4のVIII-VIII線に沿う断面図である。 図4のIX-IX線に沿う断面図である。 図4の第1のかごドア及び第2のかごドアが開方向へ少し移動した状態を示す正面図である。 図10の第1のかごドア及び第2のかごドアが開方向へさらに移動した状態を示す正面図である。 図4の第1のかごドア及び第2のかごドアをドアゾーン外で開けようとした状態を示す正面図である。 実施の形態2によるエレベータのかごドア装置を乗場側から見た正面図である。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1によるエレベータを示す概略の構成図である。図において、昇降路1の上方には、機械室2が設けられている。機械室2には、巻上機3、そらせ車4、及びエレベータ制御装置5が設置されている。
巻上機3は、駆動シーブ6、図示しない巻上機モータ、及び図示しない巻上機ブレーキを有している。巻上機モータは、駆動シーブ6を回転させる。巻上機ブレーキは、駆動シーブ6の静止状態を保持する。また、巻上機ブレーキは、駆動シーブ6の回転を制動する。
駆動シーブ6及びそらせ車4には、懸架体7が巻き掛けられている。懸架体7としては、複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。懸架体7の第1の端部には、かご8が接続されている。懸架体7の第2の端部には、釣合おもり9が接続されている。
かご8及び釣合おもり9は、懸架体7により吊り下げられており、駆動シーブ6を回転させることにより昇降路1内を昇降する。エレベータ制御装置5は、巻上機3を制御することにより、かご8の運行を制御する。
昇降路1内には、図示しない一対のかごガイドレールと、図示しない一対の釣合おもりガイドレールとが設置されている。一対のかごガイドレールは、かご8の昇降を案内する。一対の釣合おもりガイドレールは、釣合おもり9の昇降を案内する。
かご8は、かご枠10及びかご室11を有している。かご枠10には、懸架体7が接続されている。かご室11は、かご枠10に支持されている。かご室11の前面には、第1のかごドア12a及び第2のかごドア12bが設けられている。第1のかごドア12a及び第2のかごドア12bは、互いに反対方向へ水平にスライドすることによりかご出入口を開閉する。
かご8上には、ドアコントローラ13が設けられている。ドアコントローラ13は、第1のかごドア12a及び第2のかごドア12bの開閉動作を制御する。
複数階の乗場には、第1の乗場ドア14a及び第2の乗場ドア14bがそれぞれ設けられている。第1の乗場ドア14a及び第2の乗場ドア14bは、互いに反対方向へ水平にスライドすることにより乗場出入口を開閉する。また、第1の乗場ドア14a及び第2の乗場ドア14bは、かご8の着床時に第1のかごドア12a及び第2のかごドア12bに連動して開閉動作する。
図2は、図1の第1の乗場ドア14a及び第2の乗場ドア14bを昇降路1側から見た正面図である。乗場出入口の上部には、乗場ドアフレーム15が固定されている。乗場ドアフレーム15には、乗場ドアレール16が設けられている。乗場ドアレール16は、乗場出入口の幅方向に平行、かつ水平に配置されている。乗場出入口の幅方向は、第1の乗場ドア14a及び第2の乗場ドア14bの開閉動作方向に平行な方向であり、図2の左右方向である。
乗場ドアフレーム15の長手方向の第1の端部には、第1の乗場ドアプーリ17が設けられている。乗場ドアフレーム15の長手方向の第2の端部には、第2の乗場ドアプーリ18が設けられている。乗場ドアフレーム15の長手方向は、乗場出入口の幅方向に平行な方向である。第1の乗場ドアプーリ17及び第2の乗場ドアプーリ18には、無端状の連動ロープ19が巻かれている。
第1の乗場ドア14a及び第2の乗場ドア14bは、乗場ドアパネル20及び乗場ドアハンガ21をそれぞれ有している。各乗場ドアハンガ21は、対応する乗場ドアパネル20の上部に固定されている。
各乗場ドアハンガ21には、複数の乗場ドアローラ22が設けられている。各乗場ドアローラ22は、第1の乗場ドア14a及び第2の乗場ドア14bの開閉動作時に、乗場ドアレール16上を転がりながら移動する。第1の乗場ドア14a及び第2の乗場ドア14bは、乗場ドアレール16から吊り下げられており、乗場ドアレール16に沿って開閉動作する。
第1の乗場ドア14aは、第1の乗場ドア連結金具23を介して、連動ロープ19の下側部分に接続されている。第2の乗場ドア14bは、第2の乗場ドア連結金具24を介して、連動ロープ19の上側部分に接続されている。
第1の乗場ドア14aの開閉動作により連動ロープ19が循環すると、第2の乗場ドア14bは、第1の乗場ドア14aとは反対方向へ移動する。乗場ドア連動機構25は、第1の乗場ドアプーリ17、第2の乗場ドアプーリ18、連動ロープ19、第1の乗場ドア連結金具23、及び第2の乗場ドア連結金具24を有している。また、乗場ドア連動機構25は、第1の乗場ドア14aの開閉動作に第2の乗場ドア14bを連動させる。
第1の乗場ドア14aと乗場ドアフレーム15との間には、インターロック装置26が設けられている。インターロック装置26は、かご8が着床していないときに乗場側から乗場ドア14が開放されるのを防止する。また、インターロック装置26は、掛け金27、インターロックラッチ28、固定側インターロックローラ29、及び可動側インターロックローラ30を有している。
掛け金27は、乗場ドアフレーム15に固定されている。インターロックラッチ28は、第1の乗場ドア14aの乗場ドアハンガ21に回転可能に取り付けられている。第1の乗場ドア14a及び第2の乗場ドア14bが全閉位置にあるとき、インターロックラッチ28の先端部が掛け金27に引っ掛かることにより、第1の乗場ドア14a及び第2の乗場ドア14bの開方向への移動が阻止される。
固定側インターロックローラ29は、インターロックラッチ28の回転軸と同軸に配置されている。可動側インターロックローラ30は、インターロックラッチ28に取り付けられている。インターロックラッチ28及び可動側インターロックローラ30は、インターロックラッチ28の回転軸を中心として回転する。
図3は、図1の第1のかごドア12a及び第2のかごドア12bを乗場側から見た正面図である。かご出入口の上部には、かごドアフレーム31が固定されている。かごドアフレーム31には、かごドアレール32が設けられている。かごドアレール32は、かご出入口の幅方向に平行、かつ水平に配置されている。かご出入口の幅方向は、第1のかごドア12a及び第2のかごドア12bの開閉動作方向に平行な方向であり、図3の左右方向である。
かごドアフレーム31の長手方向の第1の端部には、第1のかごドアプーリ33が設けられている。かごドアフレーム31の長手方向の第2の端部には、第2のかごドアプーリ34が設けられている。かごドアフレーム31の長手方向は、かご出入口の幅方向に平行な方向である。第1のかごドアプーリ33及び第2のかごドアプーリ34には、無端状の駆動ベルト35が巻かれている。
第1のかごドア12a及び第2のかごドア12bは、かごドアパネル36及びかごドアハンガ37をそれぞれ有している。各かごドアハンガ37は、対応するかごドアパネル36の上部に固定されている。第1のかごドア12a及び第2のかごドア12bは、かごドアレール32から吊り下げられており、かごドアレール32に沿って開閉動作する。
第1のかごドア12aは、第1のかごドア連結金具38を介して、駆動ベルト35の下側部分に接続されている。第2のかごドア12bは、第2のかごドア連結金具39を介して、駆動ベルト35の上側部分に接続されている。
かごドアフレーム31上には、ドアモータ40が固定されている。ドアモータ40の回転は、第1のかごドアプーリ33に伝達される。第1のかごドアプーリ33が回転すると、駆動ベルト35が循環するとともに、第2のかごドアプーリ34が回転する。これにより、第1のかごドア12a及び第2のかごドア12bが開閉動作する。
図4は、図3の要部を拡大して示す正面図である。第1のかごドア12aには、取付部材としての第1の支持板44が固定されている。第1の支持板44には、固定施錠子45が固定されている。即ち、固定施錠子45は、第1の支持板44を介して、第1のかごドア12aに設けられている。また、固定施錠子45は、第1の支持板44の上端部の側面から第2のかごドア12b側へ突出している。
かごドアフレーム31には、第2の支持板46が固定されている。第2の支持板46には、可動施錠子47が取り付けられている。即ち、可動施錠子47は、第1のかごドア12aの外部に設けられている。
可動施錠子47は、施錠子回転軸47aを中心として回転可能である。また、可動施錠子47は、図4に示す施錠位置と図10に示す非施錠位置との間で、変位可能である。施錠位置は、可動施錠子47が固定施錠子45に引っ掛かって、第1のかごドア12aの開方向への移動を阻止する位置である。非施錠位置は、第1のかごドア12aの開方向への移動を許容する位置である。
施錠子回転軸47aは、可動施錠子47の中間部に設けられている。可動施錠子47の一端部には、フック状の施錠部47bが設けられている。第1のかごドア12a及び第2のかごドア12bが全閉位置にあるとき、施錠部47bは、固定施錠子45の先端部よりも、第1のかごドア12aの戸袋側に位置している。
可動施錠子47が施錠位置に保持されたまま、第1のかごドア12aが開方向へ移動しようとすると、施錠部47bが固定施錠子45の先端部に引っ掛かる。これにより、第1のかごドア12aの開方向への移動が阻止される。
第2の支持板46と可動施錠子47との間には、引張ばね48が設けられている。引張ばね48は、可動施錠子47を図4の反時計方向へ回転させる力、即ち施錠位置に保持する力を発生している。可動施錠子47は、施錠位置に変位する方向への力を常時受けている。
第2の支持板46には、施錠子ストッパ49が取り付けられている。施錠子ストッパ49は、可動施錠子47が施錠位置を越えて回転することを阻止している。施錠子ストッパ49の上下方向位置は、調整可能である。可動施錠子47は、自重と引張ばね48の力とにより、施錠子ストッパ49に押し当てられ、施錠位置に保持されている。
第2の支持板46には、施錠検出スイッチ50が取り付けられている。施錠検出スイッチ50は、可動施錠子47が施錠位置にあることを検出する。
可動施錠子47の他端部には、作動片51が固定されている。可動施錠子47が施錠位置に保持されているとき、作動片51は施錠検出スイッチ50に接触する。これにより、施錠検出スイッチ50がONとなる。
また、可動施錠子47が施錠位置に保持されていないとき、作動片51は施錠検出スイッチ50から離れる。これにより、施錠検出スイッチ50がOFFとなる。
エレベータ制御装置5において、第1のかごドア12a及び第2のかごドア12bが全閉位置にあり、かつ可動施錠子47が施錠位置に保持されていることが、かご8の昇降を可能とする条件である。
第1の支持板44には、第1の平行リンク機構53を介して、断面L字形のかご側連結部材54が取り付けられている。かご側連結部材54は、鉛直に配置されている。
第1の平行リンク機構53は、L字形の第1の下部リンク55と、棒状の第1の上部リンク56とを有している。
第1の下部リンク55の中間部、即ち屈曲部には、第1の下部リンク回転軸55aが設けられている。第1の下部リンク55は、第1の下部リンク回転軸55aを中心として回転可能に、第1の支持板44に取り付けられている。
第1の下部リンク55の下端部は、かご側連結部材54の下端部に回転可能に連結されている。また、第1の下部リンク55の下端部は、第1の下部リンク回転軸55aよりも第2のかごドア12b側に位置している。
第1の上部リンク56の上端部には、第1のカム回転軸である第1の上部リンク回転軸56aが設けられている。第1の上部リンク56は、第1の上部リンク回転軸56aを中心として回転可能に、第1の支持板44に取り付けられている。
第1の上部リンク56の下端部は、かご側連結部材54の中間部に回転可能に連結されている。また、第1の上部リンク56の下端部は、第1の上部リンク回転軸56aよりも第2のかごドア12b側に位置している。
かご側連結部材54は、第1の下部リンク55及び第1の上部リンク56の回転により、図4に示す戸当たり側位置と、図12に示す戸袋側位置との間で、第1のかごドア12aに対して水平方向へ変位可能である。戸袋側位置は、第1のかごドア12aに対して、戸当たり側位置よりも、第1のかごドア12aの戸袋側の位置である。
第1の上部リンク56は、かご側連結部材54に連動して、第1の上部リンク回転軸56aを中心として回転する。
第1の上部リンク56の下端部には、第1のカム56bが設けられている。第1のカム56bは、第1の支持板44を介して、第1のかごドア12aに設けられている。また、第1のカム56bは、かご側連結部材54に連動して変位する。
第1の支持板44には、作動部材57が設けられている。作動部材57の中間部には、作動部材回転軸57aが設けられている。作動部材57は、作動部材回転軸57aを中心として回転可能に、第1の支持板44に設けられている。
作動部材57の第1の端部には、ローラ状の第1の接触子58が設けられている。第1の接触子58は、作動部材57及び第1の支持板44を介して、第1のかごドア12aに設けられている。また、第1の接触子58は、作動部材57に対して回転可能である。
また、第1の接触子58は、第1のカム56bに常時接している。また、第1の接触子58は、第1のカム56bに案内されて変位する。
作動部材57の第2の端部には、第2のカム57bが設けられている。作動部材57の第2の端部は、作動部材回転軸57aに対して、作動部材57における第1の端部とは反対側の端部である。
第2のカム57bは、第1の支持板44を介して、第1のかごドア12aに設けられている。また、第2のカム57bは、第1の接触子58の変位によって、図10に示す解錠位置と、図12に示す非解錠位置との間で、変位可能になっている。即ち、第2のカム57bは、解錠位置と非解錠位置との間を回転して変位可能である。
可動施錠子47には、突出部47cが形成されている。突出部47cは、可動施錠子47の中間部から斜め下方へ突出している。突出部47cの下端部には、ローラ状の第2の接触子59が設けられている。第2の接触子59は、突出部47cに対して回転可能である。
第2のカム57bは、第1のかごドア12aの通常の開放動作時に第2の接触子59に接触し、可動施錠子47を非施錠位置に回転させる。可動施錠子47は、第2のカム57bからの外力が作用しないとき、自重と、引張ばね48のばね力とによって、施錠位置に留まるようになっている。なお、可動施錠子47は、錘によって、施錠位置に留まるようになっていてもよい。
第2のかごドア12bのかごドアハンガ37には、第3のカム60が固定されている。即ち、第3のカム60は、第1のかごドア12aの外部である第2のかごドア12bに固定されている。
第1の下部リンク55の上端部には、ローラ状の第3の接触子61が設けられている。第1の下部リンク55の上端部は、第1の下部リンク回転軸55aよりも第2のかごドア12b側に位置している。第3の接触子61は、第1の下部リンク55及び第1の支持板44を介して、第1のかごドア12aに設けられている。
第1のカム56b、第1の接触子58、第2のカム57b、及び第3の接触子61は、共通の第1の支持板44に取り付けられている。
第3の接触子61は、第1の下部リンク55に対して回転可能である。また、第3の接触子61は、第3のカム60により案内されて変位することによって、かご側連結部材54を変位させる。
第1のかごドア12a及び第2のかごドア12bが全閉位置にあるとき、第3の接触子61は、第3のカム60に接している。
かご側連結部材54は、重力又はばね力の作用により、戸袋側、即ち戸袋側位置に変位する方向への力を常時受けている。また、第2のカム57bは、非解錠位置に変位する方向への力を常時受けている。
第1のかごドア12a及び第2のかごドア12bが全閉位置にあるときには、第3の接触子61が第3のカム60に接している。これにより、かご側連結部材54は、戸当たり側位置に保持されている。また、第2のカム57bの非解錠位置側への変位が阻止されている。
第1の支持板44には、一対の連結部材ストッパ62が設けられている。一対の連結部材ストッパ62は、かご側連結部材54の戸当たり側への可動範囲を制限する。
第1のかごドア12a及び第2のかごドア12bが全閉位置にあるとき、かご側連結部材54と一対の連結部材ストッパ62との間には、隙間が確保されている。
第1の支持板44には、第2の平行リンク機構63を介して、断面L字形のガイドブレード64が取り付けられている。ガイドブレード64は、かご側連結部材54に平行、即ち鉛直に配置されている。
第2の平行リンク機構63は、棒状の第2の下部リンク65と、棒状の第2の上部リンク66とを有している。
第2の下部リンク65の下端部は、第1の支持板44に回転可能に連結されている。第2の下部リンク65の上端部は、ガイドブレード64の下端部に回転可能に連結されている。
第2の上部リンク66の下端部は、第1の支持板44に回転可能に連結されている。第2の上部リンク66の上端部は、ガイドブレード64の中間部に回転可能に連結されている。
また、ガイドブレード64は、第2の下部リンク65及び第2の上部リンク66の回転により、第1のかごドア12aに対して、第1のかごドア12aの開閉方向へ変位可能になっている。
ガイドブレード64の上端部には、ガイドローラ67が設けられている。かごドアフレーム31には、ガイド部材68が固定されている。ガイドローラ67は、第1のかごドア12aが全閉位置にあるときに、ガイド部材68に接触している。
ガイドブレード64は、重力又はばね力の作用により、第1のかごドア12aの戸当たり側へ変位する方向への力を常時受けている。第1のかごドア12aが全閉位置にあるときには、ガイドローラ67がガイド部材68に当たっていることにより、ガイドブレード64は、インターロックローラ29,30から離れている。
これに対して、第1のかごドア12aが開方向へ移動すると、ガイドブレード64がかご側連結部材54側へ変位し、かご側連結部材54とガイドブレード64との間隔が小さくなる。そして、インターロックローラ29,30が、かご側連結部材54とガイドブレード64との間に把持される。
図5は、図4の第1の上部リンク56及び作動部材57を拡大して示す正面図である。第1のカム56bは、第1の案内面56c及び第2の案内面56dを有している。第1の案内面56c及び第2の案内面56dは、それぞれ第1の接触子58を案内する。第2の案内面56dは、第1の案内面56cに隣接している。
第1の案内面56cは、第1の上部リンク回転軸56aを中心とする円弧状である。このため、第1の案内面56cと第1の接触子58との接線に直交して第1の案内面56cと第1の接触子58との接点を通る第1の直線L1は、第1の上部リンク回転軸56aを通る。
第1のかごドア12aが全閉位置にあるとき、第1の接触子58は、第1の案内面56cに接している。
図6は、図5の第1の上部リンク56が時計方向へ回転した状態を示す正面図である。かご側連結部材54が戸当たり側位置から戸袋側へ設定量だけ移動するまで、第1の接触子58は、第1の案内面56cによって案内される。
図7は、図4の第1のかごドア12aをドアゾーン外で開けようとした状態における第1の上部リンク56及び作動部材57を拡大して示す正面図である。ドアゾーンは、昇降路1内において、第1のかごドア12a及び第2のかごドア12bの開放動作を許容するゾーンである。
図7の状態において、第2のカム57bは、非解錠位置に位置している。第2のカム57bが非解錠位置に位置するとき、第1の接触子58は、第2の案内面56dに接している。
第2の案内面56dの形状は、第1の接触子58の外周面と同方向へ湾曲した円弧状である。第2の案内面56dと第1の接触子58との接線に直交して第2の案内面56dと第1の接触子58との接点を通る直線である第2の直線L2は、第1の直線L1よりも、水平に近い。
また、第2の直線L2は、第1の直線L1よりも、第2のカム57bの回転中心である作動部材回転軸57aの近くを通っている。
図8は、図4のVIII-VIII線に沿う断面図である。また、図9は図4のIX-IX線に沿う断面図である。かご8が着床したとき、かご側連結部材54は、インターロックローラ29,30よりも戸当たり側に配置されており、ガイドブレード64は、インターロックローラ29,30よりも戸袋側に配置されている。
インターロックローラ29,30は、真上から見て、かご敷居線S1と乗場敷居線S2との間に配置されている。かご敷居線S1は、かご敷居の乗場側端面を真上から見た直線である。乗場敷居線S2は、乗場敷居のかご側端面を真上から見た直線である。
第1の上部リンク56は、真上から見て第1の下部リンク55に重なっている。第2のカム57bは、図12に示すように、非解錠位置にあるとき、正面から見て第3のカム60に重なっている。
次に、動作について説明する。第1のかごドア12aが全閉位置にあるときは、図4に示すように、第3の接触子61が第3のカム60に当たっている。また、可動施錠子47が施錠位置に保持されている。また、かご側連結部材54は、戸当たり側位置に位置している。また、かご側連結部材54及びガイドブレード64は、インターロックローラ29,30から離れている。
図10は図4の第1のかごドア12a及び第2のかごドア12bが開方向へ少し移動した状態を示す正面図である。第1のかごドア12aが開方向、即ち戸袋側へ移動し始め、第3の接触子61が第3のカム60から離れると、かご側連結部材54が戸袋側へ変位しようとする。
しかし、かご側連結部材54がインターロックローラ29,30に当たり、かご側連結部材54の戸袋側への変位が阻止される。これにより、第2のカム57bが非解錠位置まで変位することがない。
このため、第1のかごドア12aが開方向へさらに移動すると、第2のカム57bにより第2の接触子59が押し上げられ、可動施錠子47が非施錠位置に回転する。
また、かご側連結部材54とガイドブレード64との間にインターロックローラ29,30が挟まれ、インターロックラッチ28が回転し、乗場ドア装置のインターロック装置26も解錠状態になる。
図11は、図10の第1のかごドア12a及び第2のかごドア12bが開方向へさらに移動した状態を示す正面図である。第1のかごドア12aが開方向へさらに移動すると、第2の接触子59が第2のカム57bから離れ、可動施錠子47が施錠位置に戻る。
また、インターロックローラ29,30がかご側連結部材54とガイドブレード64との間に把持されているため、第1のかごドア12aと第1の乗場ドア14aとが一体に開方向へ移動する。また、第2のかごドア12b及び第2の乗場ドア14bも同期して開方向へ移動する。
次に、何等かの異常によりかご8がドアゾーン外に停止した状態で、かご室11内の乗客が第1のかごドア12a及び第2のかごドア12bをこじ開けようとした場合について説明する。この場合、図12に示すように、かご側連結部材54にインターロックローラ29,30が当たらないため、かご側連結部材54の戸袋側位置への変位は阻止されない。
このため、第3の接触子61が第3のカム60から離れると、第1の上部リンク56が図12の時計方向へ回転する。このとき、第1の接触子58は、第1の案内面56cに案内されて第1のカム56bに対して移動し、第2の案内面56dに達する。
これにより、作動部材57が図12の時計方向へ回転し、第2のカム57bが非解錠位置に変位する。従って、第2のカム57bは第2の接触子59に接触せず、可動施錠子47は施錠位置に保持される。この結果、可動施錠子47が固定施錠子45に引っ掛かり、第1のかごドア12aの開方向へのさらなる移動が阻止される。
このように、第1のかごドア12aが全閉位置にあるときに、第3のカム60により第3の接触子61が保持されることによって、かご側連結部材54が戸当たり側位置に保持される。また、第1の接触子58は、第1のカム56bの第1の案内面56cに接触する。これにより、第2のカム57bが解錠位置に保持され、可動施錠子47が施錠位置に保持される。
また、かご8がドアゾーン内にあるときに、第1のかごドア12aが全閉位置から開方向へ移動すると、インターロックローラ29,30にかご側連結部材54が当たる。このため、かご側連結部材54の戸袋側位置への変位が阻止される。また、解錠位置にある第2のカム57bによって第2の接触子59が案内されて可動施錠子47が非施錠位置に変位される。これにより、第1のかごドア12aの開方向へのさらなる移動が許容される。
また、かご8がドアゾーン外にあるときに、第1のかごドア12aが全閉位置から開方向へ移動すると、第3の接触子61が第3のカム60に案内され、かご側連結部材54が戸袋側位置に変位される。
このため、第1の上部リンク56が回転し、第1のカム56bに案内されて第1の接触子58が変位される。これによって、第2のカム57bが非解錠位置に変位され、可動施錠子47が施錠位置に保持されて、第1のかごドア12aの開方向へのさらなる移動が阻止される。
このようなエレベータのかごドア装置では、かご側連結部材54の上下方向の範囲内にインターロックローラ29,30が無い場合に戸開防止機能が働くので、乗場側に解錠用カムを別途用意することが不要である。従って、簡単な構成により、階床間での第1のかごドア12a及び第2のかごドア12bの開放を防止することができる。
また、第1のかごドア12a及び第2のかごドア12bが全閉位置にあるときに、可動施錠子47を施錠位置に保持することができる。また、可動施錠子47を施錠位置から非施錠位置に不必要に移動させることがないため、故障及び誤動作を抑制し、信頼性を向上させることができる。
また、第3の接触子61に対して、第2のカム57bが独立して変位されるため、第2のカム57bを解錠位置に変位させるときのかご側連結部材54の位置を任意に設定することができる。
また、第1の上部リンク56の角度変化に対して、第2のカム57bの変位の自由度を向上させることができる。
このため、第1のかごドア12a及び第2のかごドア12bを乗場から強制的に開動作させることを考慮し、広い範囲のかご側連結部材54の位置で解錠させる必要がある場合も、作動部材57の回転角度を抑えることができる。
また、かご側連結部材54を狭い範囲で変位させて、第2のカム57bを急速に変位させることもできる。これにより、必要な範囲で解錠させる制約を満たしたまま、ロック時における第1のかごドア12aと第2のかごドア12bとの間の寸法を小さくすることができる。
また、第1のカム56b、第1の接触子58、及び第2のカム57bは、共通の第1の支持板44に取り付けられている。このため、複数の部品の位置を容易に調整できる。
また、第3の接触子61も、第1の支持板44に取り付けられているので、複数の部品の位置をさらに容易に調整できる。
また、第1の案内面56cは、第1の上部リンク回転軸56aを中心とする円弧状である。そして、第1のかごドア12aが全閉位置にあるとき、第1の接触子58は、第1の案内面56cに接している。
このため、戸閉時に第2のカム57bに第2の接触子59が乗り上げても、その動作によりかご側連結部材54がかご出入口の幅方向への力を受けにくくすることができる。これにより、第1のかごドア12a及び第2のかごドア12bの動作に与える影響を低減することができる。
また、第2の直線L2は、第1の直線L1よりも水平に近い。これにより、一度ロックすると、第1のかごドア12aを閉動作させて第2のカム57bを元の位置に戻すために必要な力を非常に強くすることができる。このため、かご室11内の利用者が第1のかごドア12a又は第2のかごドア12bを急速に開閉方向へ揺すっても、第2のカム57bが解錠位置に戻ることを抑制することができる。
また、第1のカム56bは第1の上部リンク56に設けられており、第3の接触子61は第1の下部リンク55に設けられている。このため、簡単な構成により、第2のカム57bの動きと第3の接触子61の動きとを互いに独立させることができる。
また、第1の上部リンク56は、真上から見て第1の下部リンク55に重なっている。また、第2のカム57bは、非解錠位置にあるとき、正面から見て第3のカム60に重なっている。このため、構成をコンパクト化することができる。
また、かご側連結部材54は、戸袋側位置に変位する方向への力を常時受けており、第2のカム57bは、非解錠位置に変位する方向への力を常時受けている。このため、信頼性をさらに向上させることができる。
また、可動施錠子47は、施錠位置に変位する方向への力を常時受けている。このため、信頼性をさらに向上させることができる。
また、可動施錠子47が施錠位置にあることが施錠検出スイッチ50により検出されるので、誤動作をより確実に検出して、信頼性をさらに向上させることができる。
実施の形態2.
次に、図13は、実施の形態2によるエレベータのかごドア装置を乗場側から見た正面図である。実施の形態2の固定施錠子45は、第2のかごドア12bのかごドアハンガ37に固定されている。
可動施錠子71は、第2の支持板46を介して、かごドアフレーム31に設けられている。即ち、可動施錠子71は、第1のかごドア12aの外部であって、第2のかごドア12bの外部に設けられている。
可動施錠子71は、施錠子回転軸71aを中心として回転可能である。また、可動施錠子71は、図13に示す施錠位置と、図示しない非施錠位置との間で、変位可能である。
施錠位置は、可動施錠子71が固定施錠子45に引っ掛かって、第1のかごドア12aの開方向への移動を阻止する位置である。非施錠位置は、図13の施錠位置から時計方向へ回転した位置であり、第1のかごドア12aの開方向への移動を許容する位置である。
施錠子回転軸71aは、可動施錠子71の中間部に設けられている。可動施錠子71における第1のかごドア12aとは反対側の端部には、フック状の施錠部71bが設けられている。第1のかごドア12a及び第2のかごドア12bが全閉位置にあるとき、施錠部71bは、固定施錠子45の先端部よりも、第2のかごドア12bの戸袋側に位置している。
可動施錠子71が施錠位置に保持されたまま、第1のかごドア12aが開方向へ移動しようとすると、施錠部71bが固定施錠子45の先端部に引っ掛かる。これにより、第1のかごドア12aの開方向への移動が阻止される。
可動施錠子71における施錠部71bとは反対側の端部には、錘72が取り付けられている。可動施錠子71は、自重と、引張ばね48の力と、錘72に作用する重力とにより、施錠子ストッパ49に押し当てられ、施錠位置に保持されている。即ち、可動施錠子71は、施錠位置に変位する方向への力を常時受けている。
可動施錠子71には、突出部71cが形成されている。突出部71cは、可動施錠子71の中間部から斜め下方へ突出している。第2の接触子59は、突出部71cの下端部に設けられている。
実施の形態2では、第1のかごドア12aが全閉位置にあるときに、第3のカム60により第3の接触子61が保持されることによって、かご側連結部材54が戸当たり側位置に保持される。また、第1の接触子58は、第1のカム56bの第1の案内面56cに接触する。これにより、第2のカム57bが解錠位置に保持され、可動施錠子71が施錠位置に保持される。
また、かご8がドアゾーン内にあるときに、第1のかごドア12aが全閉位置から開方向へ移動すると、インターロックローラ29,30にかご側連結部材54が当たる。このため、かご側連結部材54の戸袋側位置への変位が阻止される。また、解錠位置にある第2のカム57bによって第2の接触子59が案内されて可動施錠子71が非施錠位置に変位される。これにより、第1のかごドア12aの開方向へのさらなる移動が許容される。
また、かご8がドアゾーン外にあるときに、第1のかごドア12aが全閉位置から開方向へ移動すると、第3の接触子61が第3のカム60に案内され、かご側連結部材54が戸袋側位置に変位される。
このため、第1の上部リンク56が回転し、第1のカム56bに案内されて第1の接触子58が変位される。これによって、第2のカム57bが非解錠位置に変位され、可動施錠子71が施錠位置に保持されて、第1のかごドア12aの開方向へのさらなる移動が阻止される。
他の構成及び動作は、実施の形態1と同様である。
このような構成によっても、階床間での第1のかごドア12a及び第2のかごドア12bの開放を防止することができる。また、第1のかごドア12a及び第2のかごドア12bが全閉位置にあるときに、可動施錠子71を施錠位置に保持することができる。
また、かご側連結部材54が第1のかごドア12aに設けられ、固定施錠子45が第2のかごドア12bに設けられるので、機器実装に有利である。
なお、実施の形態1、2において、ガイドブレード64を水平方向へ変位可能とする構成は必須ではなく、ガイドブレード64を第1のかごドア12aに固定してもよい。
また、実施の形態1、2において、インターロックローラ29,30がかご側連結部材54とガイドブレード64との間に把持される構成は、必須ではない。例えば、固定側インターロックローラ29と可動側インターロックローラ30との間に、かご側連結部材54とガイドブレード64とを配置する構成としてもよい。この場合、かご側連結部材54がガイドブレード64の戸袋側に配置される。
また、実施の形態1、2において、第1の下部リンク55及び第1の上部リンク56の向きを、反対にしてもよい。同様に、可動施錠子47が施錠位置から非施錠位置に回転する方向を反対にしてもよい。
また、実施の形態1、2において、第1のカム56bを第1の下部リンク55に設け、第3の接触子61を第1の上部リンク56に設けてもよい。
また、実施の形態1、2において、第3のカム60は、かごドアフレーム31に固定してもよい。
また、実施の形態1、2において、第3の接触子61は、かご側連結部材54に設けてもよい。
また、図12では、第3の接触子61が第3のカム60から離れている。しかし、ドアゾーン外で第1のかごドア12aの開方向へのさらなる移動を阻止したとき、第2のカム57bを非解錠位置に変位させることができれば、第3の接触子61は第3のカム60に接触していてもよい。
また、実施の形態1、2では中央開き式のかごドア装置を示したが、かごドア装置は、片開き式であってもよい。この場合、第3のカム60は、かごドアフレーム31に対して固定することになる。
また、エレベータのタイプは、図1のタイプに限定されるものではなく、例えば2:1ローピング方式であってもよい。
また、エレベータは、機械室レスエレベータ、ダブルデッキエレベータ、ワンシャフトマルチカー方式のエレベータ等であってもよい。ワンシャフトマルチカー方式は、上かごと、上かごの真下に配置された下かごとが、それぞれ独立して共通の昇降路を昇降する方式である。
8 かご、12a 第1のかごドア、12b 第2のかごドア、44 第1の支持板(取付部材)、45 固定施錠子、47,71 可動施錠子、53 第1の平行リンク機構、54 かご側連結部材、55 第1の下部リンク、56 第1の上部リンク、56a 第1の上部リンク回転軸(第1のカム回転軸)、56b 第1のカム、56c 第1の案内面、56d 第2の案内面、57b 第2のカム、58 第1の接触子、59 第2の接触子、60 第3のカム、61 第3の接触子、L1 第1の直線、L2 第2の直線。

Claims (7)

  1. かご出入口を開閉する第1のかごドア、
    前記第1のかごドアに設けられており、戸当たり側位置と、前記戸当たり側位置よりも戸袋側の位置である戸袋側位置との間で前記第1のかごドアに対して水平方向へ変位するかご側連結部材、
    前記第1のかごドアに設けられている固定施錠子、
    前記第1のかごドアの外部に設けられており、前記固定施錠子に引っ掛かって前記第1のかごドアの開方向への移動を阻止する施錠位置と、前記第1のかごドアの開方向への移動を許容する非施錠位置との間で変位する可動施錠子、
    前記第1のかごドアに設けられており、前記かご側連結部材に連動して変位する第1のカム、
    前記第1のかごドアに設けられており、前記第1のカムによって案内されて変位する第1の接触子、
    前記第1のかごドアに設けられており、前記第1の接触子の変位によって解錠位置と非解錠位置との間で変位する第2のカム、
    前記可動施錠子に設けられている第2の接触子、
    前記第1のかごドアの外部に設けられている第3のカム、及び
    前記第1のかごドアに設けられており、前記第3のカムにより案内されて変位することによって、前記かご側連結部材を変位させる第3の接触子
    を備え、
    前記第1のかごドアが全閉位置にあるときに、前記第3のカムにより前記第3の接触子が保持されることによって、前記かご側連結部材が前記戸当たり側位置に保持され、前記第2のカムが前記解錠位置に保持され、前記可動施錠子が前記施錠位置に保持され、
    かごがドアゾーン内にあるときに、前記第1のかごドアが全閉位置から開方向へ移動すると、乗場ドアに設けられているインターロック装置のインターロックローラに前記かご側連結部材が当たって、前記かご側連結部材の前記戸袋側位置への変位が阻止されるとともに、前記解錠位置にある前記第2のカムによって前記第2の接触子が案内されて前記可動施錠子が前記解錠位置に変位され、前記第1のかごドアの開方向へのさらなる移動が許容され、
    前記かごが前記ドアゾーン外にあるときに、前記第1のかごドアが全閉位置から開方向へ移動すると、前記かご側連結部材が前記戸袋側位置に変位され、前記第1のカムに案内されて前記第1の接触子が変位されることによって、前記第2のカムが前記非解錠位置に変位され、前記可動施錠子が前記施錠位置に保持されて、前記第1のかごドアの開方向へのさらなる移動が阻止されるエレベータのかごドア装置。
  2. かご出入口を開閉する第1のかごドア、
    前記第1のかごドアに連動して前記第1のかごドアとは反対方向へ移動することにより、前記かご出入口を開閉する第2のかごドア、
    前記第1のかごドアに設けられており、戸当たり側位置と、前記戸当たり側位置よりも戸袋側の位置である戸袋側位置との間で前記第1のかごドアに対して水平方向へ変位するかご側連結部材、
    前記第2のかごドアに設けられている固定施錠子、
    前記第1のかごドアの外部であって、前記第2のかごドアの外部に設けられており、前記固定施錠子に引っ掛かって前記第1のかごドアの開方向への移動を阻止する施錠位置と、前記第1のかごドアの開方向への移動を許容する非施錠位置との間で変位する可動施錠子、
    前記第1のかごドアに設けられており、前記かご側連結部材に連動して変位する第1のカム、
    前記第1のかごドアに設けられており、前記第1のカムによって案内されて変位する第1の接触子、
    前記第1のかごドアに設けられており、前記第1の接触子の変位によって解錠位置と非解錠位置との間で変位する第2のカム、
    前記可動施錠子に設けられている第2の接触子、
    前記第1のかごドアの外部に設けられている第3のカム、及び
    前記第1のかごドアに設けられており、前記第3のカムにより案内されて変位することによって、前記かご側連結部材を変位させる第3の接触子
    を備え、
    前記第1のかごドアが全閉位置にあるときに、前記第3のカムにより前記第3の接触子が保持されることによって、前記かご側連結部材が前記戸当たり側位置に保持され、前記第2のカムが前記解錠位置に保持され、前記可動施錠子が前記施錠位置に保持され、
    かごがドアゾーン内にあるときに、前記第1のかごドアが全閉位置から開方向へ移動すると、乗場ドアに設けられているインターロック装置のインターロックローラに前記かご側連結部材が当たって、前記かご側連結部材の前記戸袋側位置への変位が阻止されるとともに、前記解錠位置にある前記第2のカムによって前記第2の接触子が案内されて前記可動施錠子が前記解錠位置に変位され、前記第1のかごドアの開方向へのさらなる移動が許容され、
    前記かごが前記ドアゾーン外にあるときに、前記第1のかごドアが全閉位置から開方向へ移動すると、前記かご側連結部材が前記戸袋側位置に変位され、前記第1のカムに案内されて前記第1の接触子が変位されることによって、前記第2のカムが前記非解錠位置に変位され、前記可動施錠子が前記施錠位置に保持されて、前記第1のかごドアの開方向へのさらなる移動が阻止されるエレベータのかごドア装置。
  3. 前記第1のカム、前記第1の接触子、及び前記第2のカムは、共通の取付部材に取り付けられている請求項1又は請求項2に記載のエレベータのかごドア装置。
  4. 前記第1のカムは、前記第1の接触子を案内する第1の案内面を有しており、かつ第1のカム回転軸を中心として回転可能であり、
    前記第1の案内面は、前記第1のカム回転軸を中心とする円弧状であり、
    前記第1のかごドアが全閉位置にあるとき、前記第1の接触子は、前記第1の案内面に接している請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のエレベータのかごドア装置。
  5. 前記第1のカムは、前記第1の案内面に隣接する第2の案内面を有しており、
    前記第2のカムが前記非解錠位置に位置するとき、前記第1の接触子は、前記第2の案内面に接しており、
    前記第2の案内面と前記第1の接触子との接線に直交して前記第2の案内面と前記第1の接触子との接点を通る直線である第2の直線は、前記第1の案内面と前記第1の接触子との接線に直交して前記第1の案内面と前記第1の接触子との接点を通る直線である第1の直線よりも、水平に近い請求項4記載のエレベータのかごドア装置。
  6. 前記かご側連結部材は、平行リンク機構を介して、前記第1のかごドアに設けられており、
    前記平行リンク機構は、下部リンク及び上部リンクを有しており、
    前記第1のカムは、前記下部リンク及び前記上部リンクのいずれか一方に設けられており、
    前記第3の接触子は、前記下部リンク及び前記上部リンクの他方に設けられている請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のエレベータのかごドア装置。
  7. 前記上部リンクは、真上から見て前記下部リンクに重なっており、
    前記第2のカムは、前記非解錠位置にあるとき、正面から見て前記第3のカムに重なっている請求項6記載のエレベータのかごドア装置。
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