JP7203489B2 - 印刷方法、及びスクリーン印刷版の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷方法、液体吐出装置、及びスクリーン印刷版の製造方法に関する。
従来、メッシュ状のスクリーン(スクリーン紗)を用いて印刷を行う方法であるスクリーン印刷法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。スクリーン印刷法においては、通常、印刷する画像の合わせたパターンのマスク(スクリーンマスク)をスクリーン紗に形成することにより、印刷対象の媒体(メディア、被転写体)に対する印刷を行う。
特開2015-131456号公報
スクリーン印刷法で印刷を行う場合、例えば、ポリエステルやナイロン等の化学繊維のメッシュ、金属等のワイヤーメッシュ、又はエッチングメッシュ等からなるスクリーン紗を使用して、フォトレジスト膜等でマスクを形成することで、印刷用の版(印刷版)を作成する。そして、印刷版を媒体に当てた状態で、スキージ等のゴムエッジやゴムローラ等を用いて印刷版を通してインクを媒体にすりつけることにより、画像の印刷を行う。また、スクリーン印刷法においては、このようにして印刷を行うことにより、様々なインクを用いて、様々な媒体に対して印刷を行うことが可能になる。より具体的に、この場合、例えば、インクジェットヘッドを用いての印刷(インクジェット法)ではインクジェットヘッドから吐出できないようインクであっても、適切に使用することができる。そのため、スクリーン印刷法で印刷は、産業用途等で幅広く採用されている。
しかし、上記のような方法で印刷版を作成する場合、例えば、マスキング用のフォトレジスト膜を予めコーティングする工程や現像の工程等を含むマスキングの作業が必要になる。そして、この場合、作業に多くの時間やコストが必要になる。また、このようなマスキング作業を行うためには、露光機や溶剤槽等の設備も必要になる。また、フォトレジスト膜の現像液は、排水口等にそのまま流すことはできないため、産業廃棄物等として処理が必要になる。そして、この場合、通常、専門の業者への依頼が必要になる。そのため、従来のスクリーン印刷法での印刷を行う場合、設備費や作業コストの増大により、印刷のコストが極めて大きくなるおそれがある。
これに対し、近年、スクリーン紗のマスクの形成をインクジェットヘッドを用いて行うこと等も検討されている。しかし、インクジェットヘッドから適切にインクを吐出するためには、通常、インクの粘度を極めて低くすることが必要になる。そして、この場合、スクリーン紗上にインクを吐出したとしても、スクリーン紗の裏側へインクが抜けてしまい、適切にマスクを形成することが困難になるおそれがある。
また、このような問題に対しては、例えば、一般的なインクジェットヘッドでは吐出困難な高い粘度のインクや、粒径サイズの大きなフィラーを含むインク等を吐出可能なインクジェットヘッドを用いること等も考えられる。また、このようなインクジェットヘッドとしては、例えば、ノズルの口径を大きくして、ノズルからインクを吐出させるピエゾ素子の変位量を大きくすることで、強い力でインクを吐出させる構成を用いること等が考えられる。しかし、このような特殊なインクジェットヘッドを用いる場合、画像印刷用の一般的なインクジェットプリンタではなく、高粘度対応の大口径ノズルを用いたプリンタ等が必要になり、設備費のコストが大きく上昇することになる。また、このような方法で吐出可能なインクの高粘度化やフィラーの大粒径化には限界があり、このような特殊なインクジェットヘッドを用いたとしても、マスクの形成に必要なインクの一部に相当するインクとしてしか使えないおそれがある。また、大粒径のフィラーを含むインクを用いる場合等には、フィラーの沈殿防止等のために、インクの循環装置等の余分な装置が更に必要になる。
そのため、従来、スクリーン印刷法での印刷をより適切に行うことが望まれていた。そこで、本発明は、上記の課題を解決できる印刷方法、液体吐出装置、及びスクリーン印刷版の製造方法を提供することを目的とする。
本願の発明者は、スクリーン印刷法での印刷をより適切に行う方法について、鋭意研究を行った。また、その具体的な方法に関し、一般的なインクジェットヘッド等でも吐出可能な粘度の低いインクを用いてスクリーン紗上にマスクを形成する方法の検討を行った。この点に関し、低い粘度のインクでマスクを形成しようとする場合、上記のように、スクリーン紗の裏側へインクが抜けてしまい、適切にマスクを形成することが困難になるおそれがある。これに対し、スクリーン紗の裏側へインクが抜けることを防ぐためには、例えば、スクリーン紗の裏側にシートやフィルム等を貼り付ければよいようにも思われる。また、このような構成に関連して、特許文献1には、インクの液ダレやスクリーン紗の裏側へのインクの回り込み等を防ぐ目的で、メッシュスクリーンに粘着性フィルムを貼り付けること等が記載されている。
しかし、本願の発明者は、鋭意研究により、このようにシートやフィルム等を単に貼り付けるだけでは、マスクを適切に形成できない場合があることを見出した。より具体的に、例えば、スクリーン紗の一方の面にフィルム等を貼り付けた状態でマスクを形成する場合、インクの裏抜け等を防止できたとしても、形成後のマスクにピンホール等の欠陥が生じやすいことを見出した。また、更なる鋭意研究により、その原因に関し、マスクの形成に用いるインクがスクリーン紗のメッシュを構成する孔の中に多く入り過ぎることと関係があることを見出した。
そこで、本願の発明者は、単にフィルム等をスクリーン紗の一方の面に貼り付けるだけではなく、スクリーン紗のメッシュを構成する孔にフィルムを入り込ませることを考えた。このように構成すれば、例えば、マスクの形成に用いるインクがスクリーン紗の孔に入り過ぎることを適切に防ぐことができる。また、これにより、ピンホール等の発生を抑え、マスクをより適切に形成することができる。
また、本願の発明者は、更なる鋭意研究により、このような効果を得るために必要な特徴を見出し、本発明に至った。上記の課題を解決するために、本発明は、印刷対象の媒体に付着させるインクである印刷用インクを通過させる複数の孔を有するスクリーン紗を用いて印刷を行う印刷方法であって、前記スクリーン紗とは別の部材である被覆部材で前記スクリーン紗の一方の面を覆う被覆工程と、前記スクリーン紗の前記複数の孔に対し、前記一方の面側から少なくとも前記孔の途中まで前記被覆部材を入り込ませる入込工程と、前記スクリーン紗の他方の面の一部を覆うマスクの形成に用いる液体であるマスク形成用液体を吐出ヘッドから吐出する工程であり、予め設定されたパターンに基づいて前記吐出ヘッドから前記マスク形成用液体を吐出して前記マスクを形成するマスク形成工程と、前記スクリーン紗から前記被覆部材を剥離する剥離工程と、前記マスクが形成された前記スクリーン紗と前記印刷用インクとを用いて前記マスクのパターンに応じた画像を前記媒体に印刷する印刷実行工程とを備える。
このように構成した場合、例えば、スクリーン紗の孔に被覆部材を入り込ませた状態でマスクの形成を行うことにより、マスクの形成に用いる液体(インク等)であるマスク形成用液体が孔に入りすぎることを適切に防ぐことができる。また、これにより、例えば、ピンホール等の発生を抑え、マスクをより適切に形成することができる。そのため、このように構成すれば、例えば、スクリーン印刷法での印刷をより適切に行うことができる。
また、この構成において、被覆部材としては、可撓性の膜状部材等を好適に用いることができる。このように構成すれば、例えば、スクリーン紗の孔に被覆部材を適切に入り込ませることができる。また、被覆部材としては、例えば、再剥離フィルム等を好適に用いることができる。この場合、再剥離フィルムとは、例えば、他の部材に貼り付けた後に、他の部材に実質的に影響を与えずに剥離できるフィルムのことである。また、再剥離フィルムとしては、例えば、粘着性の接着剤(例えば糊や各種の接着剤等)を用いずにスクリーン紗に貼り付くフィルム等を好適に用いることができる。また、このような再剥離フィルムとしては、例えば、市販されている公知の再剥離フィルム等を好適に用いることができる。
また、被覆部材については、スクリーン紗に対し、弱く接着させることが好ましい。より具体的に、被覆部材のスクリーン紗への貼り付き方については、例えば、剥離工程でスクリーン紗から剥離した後にスクリーン紗の一方の面に接着剤が実質的に残らない状態で、スクリーン紗の一方の面に貼り付けられることが好ましい。この場合、接着剤が実質的に残らないとは、例えば、被覆部材を剥離した後にスクリーン紗の一方の面に粘着性が残らないことである。また、粘着性が残らないとは、スクリーン紗の用途に求められる範囲で、不要な粘着性が実質的に残っていないことである。また、接着剤が実質的に残らないとは、貼り付け時に接着剤を使用して、剥離時に接着剤が残らない場合に限らず、例えば貼り付け時に接着剤を使用しない場合等も含む。
また、スクリーン紗の孔に対して被覆部材を入り込ませる量については、スクリーン紗に形成するマスクの厚さに対して十分な量にすることが好ましい。この場合、マスクの厚さとは、例えば、マスクが完成した状態での設計上の厚さである。また、より具体的に、マスク形成工程においてスクリーン紗の他方の面に形成するマスクの厚さをtとし、スクリーン紗の厚み方向における孔の深さをdとし、入込工程において孔の中に被覆部材を入り込ませる量をxとした場合、入込工程において、d-x<tを満たすように孔に被覆部材を入り込ませることが好ましい。このように構成すれば、例えば、孔の位置とその周囲との間での連続性をより適切に保ちつつ、スクリーン紗上にマスクを形成できる。また、これにより、例えば、ピンホール等の発生をより適切に抑え、マスクをより適切に形成することができる。また、入込工程においては、スクリーン紗の他方の面から被覆部材が突出するまで、孔に被覆部材を入り込ませてもよい。また、この場合、被覆部材の突出量について、マスクの厚さtよりも小さくすることが好ましい。このように構成した場合も、孔の位置とその周囲との間での連続性をより適切に保ちつつ、スクリーン紗上にマスクを形成できる。
また、この構成において、例えば被覆部材に対してマスク形成用液体が強く付着し過ぎると、被覆部材の剥離時にマスク形成用液体が付着した状態のまま被覆部材が剥離されるおそれがある。そして、この場合、被覆部材と共にマスク形成用液体の一部が除去されて、マスクにピンホール等が生じるおそれがある。そのため、マスク形成用液体の付着の強さについては、被覆部材においてスクリーン紗の孔に入り込んでいる部分への付着の強さが強くなりすぎないことが好ましい。この場合、マスク形成用液体の付着の強さとは、例えば、剥離工程で被覆部材を剥離するタイミングでの付着の強さである。また、より具体的に、被覆部材においてスクリーン紗の孔に入り込んでいる部分へのマスク形成用液体の付着の強さについては、スクリーン紗の他方の面に対するマスク形成用液体の付着の強さよりも弱くなっていることが好ましい。また、この場合、被覆部材として、このような条件を満たす素材で形成された部材を用いることが好ましい。
また、この構成において、印刷用インクとしては、例えば、公知のスクリーン印刷用のインクを用いることができる。また、マスク形成用液体としては、例えば、紫外線の照射により硬化する紫外線硬化型インク等を好適に用いることができる。また、この紫外線硬化型インクとしては、例えば、インクジェットヘッドから吐出可能な公知の紫外線硬化型インク等を好適に用いることができる。また、マスク形成用液体としては、例えば、粘度が20mPa・s以下の液体を用いることが好ましい。このように構成すれば、例えば、広く普及している一般的なインクジェットヘッドを用いて、マスク形成用液体を適切に吐出できる。また、この場合、吐出ヘッドとしては、インクジェット方式でマスク形成用液体を吐出するインクジェットヘッド等を好適に用いることができる。
また、本発明の構成として、上記と同様の特徴を有する液体吐出装置やスクリーン印刷版の製造方法の構成を考えることもできる。この場合も、例えば、上記と同様の効果を得ることができる。
本発明によれば、例えば、スクリーン印刷法での印刷をより適切に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る印刷方法について説明をする図である。図1(a)~(f)は、本例の印刷方法における各段階の動作を模式的に示す。 メッシュスクリーン204に被覆部材30を貼り付けた状態について更に詳しく説明をする図である。図2(a)は、メッシュスクリーン204に被覆部材30を貼り付けてインクマスク152を形成した状態について、メッシュスクリーン204及び被覆部材30の一部を拡大して示す。図2(b)は、メッシュスクリーン204から被覆部材30を剥離する動作の一例を示す。図2(c)は、被覆部材30の代わりに高粘着性フィルム60を用いる場合にメッシュスクリーン204から高粘着性フィルム60を剥離する動作の一例を示す。 メッシュスクリーン204の孔に被覆部材30が入り込んだ状態について更に詳しく説明をする図である。
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る印刷方法について説明をする図である。図1(a)~(f)は、本例の印刷方法における各段階の動作を模式的に示す。尚、以下に説明をする点を除き、本例の印刷方法は、スクリーン紗を用いて行う公知の印刷方法と同一又は同様の特徴を有してよい。
本例の印刷方法は、スクリーン紗の一例であるメッシュスクリーン204を用いてスクリーン方式で印刷を行う方法であり、メッシュスクリーン204が枠部202に張り渡された枠付き印刷用スクリーン20を用いて、印刷を行う。この場合、スクリーン紗とは、例えば、スクリーン印刷を行う場合に印刷対象の媒体50に付着させるインク(印刷用インク)を通過させる複数の孔を有する多孔性の部材のことである。また、本例において、スクリーン紗であるメッシュスクリーン204としては、公知のスクリーン紗を好適に用いることができる。より具体的に、メッシュスクリーン204としては、ポリエステルやナイロン等の化学繊維のメッシュ、金属等のワイヤーメッシュ、又はエッチングメッシュ等からなるスクリーン紗を好適に用いることができる。
また、本例において行う印刷動作においては、先ず、例えば図1(a)に示すように、メッシュスクリーン204が枠部202に張り渡された枠付き印刷用スクリーン20を準備する。そして、枠付き印刷用スクリーン20におけるメッシュスクリーン204の一方の面に対して、例えば図1(b)に示すように、メッシュスクリーン204とは別の部材である被覆部材30を貼り付ける。この場合、メッシュスクリーン204に被覆部材30を貼り付ける動作は、被覆部材30でメッシュスクリーン204の一方の面を覆う被覆工程の動作の一例である。
被覆部材30としては、例えば可撓性の膜状部材等を用いることができる。このように構成すれば、例えば、メッシュスクリーン204の孔に被覆部材30を適切に入り込ませることができる。また、より具体的に、本例において、被覆部材30としては、例えば、再剥離フィルムを用いる。この場合、再剥離フィルムとは、例えば、他の部材に貼り付けた後に、他の部材に実質的に影響を与えずに剥離できるフィルムのことである。また、再剥離フィルムについては、例えば、再剥離が可能な粘着フィルム等と考えることもできる。また、再剥離フィルムとしては、例えば、粘着性の接着剤(例えば公知の糊や各種の接着剤等)を用いずにメッシュスクリーン204に貼り付くフィルム等を好適に用いることができる。このような再剥離フィルムとしては、例えば、市販の公知の再剥離フィルム等を好適に用いることができる。
また、本例においては、単にメッシュスクリーン204に被覆部材30を貼り付けるのではなく、メッシュスクリーン204に対して被覆部材30を押しつけることにより、メッシュスクリーン204における複数の孔(メッシュの開口部分)に対し、被覆部材30を入り込ませる。この場合、メッシュスクリーン204の孔に被覆部材30を入り込ませるとは、例えば、メッシュの隙間(メッシュ間)に被覆部材30が入り込むように、メッシュスクリーン204の一方の面側から少なくとも孔の途中まで被覆部材30を入り込ませることである。また、この場合、メッシュスクリーン204の孔に被覆部材30を入り込ませる動作は、入込工程の動作の一例である。また、本例において、メッシュスクリーン204の孔に被覆部材30を入り込ませる動作については、例えば作業者の爪等で被覆部材30をメッシュスクリーン204に押しつけることで行う。また、メッシュスクリーン204の孔に被覆部材30を入り込ませる動作については、後に更に詳しく説明をする。
被覆部材30によるメッシュスクリーン204の被覆とメッシュスクリーン204の孔への被覆部材30の入れ込みを行った後には、図1(c)に示すように、メッシュスクリーン204において被覆部材30に覆われている面とは反対側の面(他方の面)上にインクマスク152を形成する。この場合、インクマスク152を形成する動作は、マスク形成工程の動作の一例である。また、インクマスク152とは、例えば、印刷用インクが通過しないようにメッシュスクリーン204の他方の面を覆うマスキング用の膜であり、メッシュスクリーン204における一部の孔を覆うように、媒体50に印刷すべき画像に合わせて形成される。また、印刷すべき画像に合わせてインクマスク152が形成されるとは、例えば、スクリーン印刷で用いられる公知のマスクと同様に、媒体50において印刷用インクを付着させない部分に対応する領域を覆うようにインクマスク152が形成されることである。
また、より具体的に、本例においては、マスクの形成に用いるインクであるマスク形成用インクを吐出するヘッド部12を備える印刷装置10を用いて、インクマスク152の形成を行う。この場合、マスク形成インクは、マスクの形成に用いる液体であるマスク形成用液体の一例である。また、本例において、印刷装置10は、インクジェットプリンタであり、マスク形成用インクとしては、インクジェット方式で吐出可能なインクであるインクジェットインクを用いる。この場合、マスク形成用インクとしては、粘度が20mPa・s以下のインクを用いることが好ましい。このように構成すれば、例えば、広く普及している一般的なインクジェットヘッドを用いて、マスク形成用インクを適切に吐出できる。
また、本例において、マスク形成用インクとしては、紫外線の照射により硬化する紫外線硬化型インク(UV硬化型インク)を用いる。この場合、例えば、インクジェットヘッドから吐出可能な公知の紫外線硬化型インク等を好適に用いることができる。また、このようなマスク形成用インクの特徴に対応して、ヘッド部12は、インクジェットヘッド102及び紫外線光源104を有する。インクジェットヘッド102は、吐出ヘッドの一例であり、印刷すべき画像に合わせて予め設定されたパターンに基づき、メッシュスクリーン204において被覆部材30に覆われている面とは反対側の面へ、インクジェット方式でマスク形成用インクを吐出する。また、紫外線光源104は、マスク形成用インクを硬化させる紫外線を照射する光源(UV光源)であり、メッシュスクリーン204上に着弾したマスク形成用インクに紫外線を照射することにより、マスク形成用インクを硬化させる。また、これにより、印刷装置10は、印刷された紫外線硬化型インクの膜であるインクマスク152をメッシュスクリーン204上に形成する。
ここで、インクジェットヘッド102により吐出可能な粘度の低いマスク形成用インクを用いる場合、単にメッシュスクリーン204上へ吐出を行うのみでは、マスク形成用インクの多くが硬化する前にメッシュスクリーン204の孔を通過することが考えられる。そして、この場合、本来インクマスク152を形成すべき領域においてマスク形成用インクが抜けるマスク抜けが生じ、インクマスク152を適切に形成することが難しくなると考えられる。これに対し、本例においては、上記のように、メッシュスクリーン204においてインクマスク152が形成される面の反対側の面に、被覆部材30が貼り付けられている。そのため、本例によれば、例えば、メッシュスクリーン204の孔を硬化前のマスク形成用インクが通過することを適切に防ぐことができる。また、これにより、マスク抜け等を適切に防いで、インクマスク152を高い精度で適切に形成することができる。
尚、被覆部材30のこのような機能を考えた場合、被覆部材30については、例えば、インクマスク152の形成を補助する部材等と考えることもできる。また、マスク抜けをより確実に防ぐためには、例えば使用するメッシュスクリーン204の構成やマスク形成用インクの特性等に応じて、メッシュスクリーン204の同じ位置に対して吐出するマスク形成用インクの量をより多くすること等も考えられる。また、より具体的に、この場合、例えば、インクジェットヘッド102によりマスク形成用インクを吐出する塗布の動作をメッシュスクリーン204の同じ位置に対して複数回行うこと等が考えられる。このように構成すれば、例えば、インクマスク152を高い精度でより適切に形成することができる。
また、本例において、メッシュスクリーン204上にインクマスク152を形成した後には、メッシュスクリーン204から被覆部材30を剥離して取り除く。この場合、被覆部材30を剥離する動作は、剥離工程の動作の一例である。また、この場合、被覆部材30を剥離することにより、枠付き印刷用スクリーン20は、例えば図1(d)に示すように、スクリーン印刷用のマスクとして機能するインクマスク152が形成された状態になる。そのため、本例においては、被覆部材30を剥離した段階で、スクリーン印刷に用いるスクリーン印刷版が完成すると考えることができる。
また、本例において、その後の印刷の動作については、公知のスクリーン印刷の動作と同一又は同様に行うことができる。この場合、被覆部材30を剥離した後には、例えば図1(e)に示すように、スクリーン印刷用のインク(印刷用インク)であるインク602を用い、メッシュスクリーン204においてインクマスク152が形成されていない領域内の孔に対してインク602を通過させることで、媒体50にインク602を付着させる。このように構成すれば、例えば、インクマスク152のパターンに応じた画像を媒体50に適切に印刷することができる。また、この場合、媒体50にインク602を付着させる動作は、印刷実行工程の動作の一例である。また、この場合、例えば、公知のスキージ604等を用いて、インクマスク152を通してインク602を媒体50にすりつけることが考えられる。また、媒体50へのインクのすりつけについては、スキージ604以外の各種のゴムエッジやゴムローラ等を用いて行ってもよい。
また、媒体50にインク602を付着させた後には、枠付き印刷用スクリーン20を取り除き、インク602を媒体50に定着させるための動作を必要に応じて行うことにより、媒体50へのスクリーン印刷の動作(画像プリント)が完了する。また、この場合、印刷が完了した段階での媒体50は、例えば図1(f)に示すように、被印刷面の一部にインク602が付着した状態になる。
ここで、インク602としては、スクリーン印刷用の公知のインク等を好適に用いることができる。より具体的に、インク602としては、例えば、水や有機溶剤等の溶媒を含有する無機インク、紫外線により硬化する材料(UV硬化材料)を含有する無機インク、セラミック、釉薬、金属、金属酸化物、又は耐熱性樹脂等を含むインク等を好適に用いることができる。また、この場合、インク602を媒体50に定着させるための動作としては、使用するインク602に応じて、インク602を乾燥させる動作や紫外線の照射により硬化させる動作等を行うことが考えられる。また、インク602の種類によっては、インク602を媒体50に定着させるための動作として、高温での乾燥や焼き付け等を行うこと等も考えられる。より具体的に、例えば、セラミック画像を印刷する場合等においては、このような動作が必要になる場合がある。そして、このような場合には、例えば、枠付き印刷用スクリーン20を取り外した後に、インク602が付着した媒体50をオーブンや焼結炉等で加熱することが考えられる。
以上のように、本例によれば、例えば、媒体50に対するスクリーン印刷を適切に行うことができる。また、この場合において、印刷装置10を用いてインクマスク152を形成することにより、インクマスク152の形成に必要な設備を少なくして、必要な装置のコストダウンを実現することができる。また、この場合、例えば形成すべきインクマスク152に対応する画像データを印刷装置10へ送るのみでインクマスク152を形成することが可能になるため、作業コストを低減することができる。また、これにより、例えば、スクリーン印刷版の作成に要する時間を大幅に低減することもできる。また、この場合、版の作成に要するコストが低減されることにより、例えば、同じ画像を印刷する媒体50の数(印刷枚数)が少ない用途においても、スクリーン印刷での印刷を行いやすくなる。
また、インクマスク152の形成に用いるマスク形成用インクとしては、例えば、使用後にメッシュスクリーン204から除去可能なインクを用いることも考えられる。より具体的に、この場合、例えば、水溶性又は溶剤可用性の紫外線硬化型インク等のような再溶解性の紫外線インク(再溶解性UV硬化インク)等を用いることが考えられる。このように構成すれば、例えばメッシュスクリーン204の使用後に、マスク形成用インクを溶解する水や溶剤でメッシュスクリーン204を洗浄することで、メッシュスクリーン204を再使用することが可能になる。また、これにより、例えば印刷枚数の少ない用途で用いる場合にも、ランニングコストをより適切に低減できる。
また、本例においては、メッシュスクリーン204に対して被覆部材30を接着剤等で強く貼り付けるのではなく、被覆部材30の可撓性を利用して、メッシュスクリーン204の孔に被覆部材30を入り込ませることで、より適切にインクマスク152を形成することを可能にしている。そこで、以下、メッシュスクリーン204に被覆部材30を貼り付けた状態や、メッシュスクリーン204の孔に被覆部材30を入り込ませる動作等について、更に詳しく説明をする。
図2は、メッシュスクリーン204に被覆部材30を貼り付けた状態について更に詳しく説明をする図である。図2(a)は、メッシュスクリーン204に被覆部材30を貼り付けてインクマスク152を形成した状態について、メッシュスクリーン204及び被覆部材30の一部を拡大して示す。また、図2(a)においては、メッシュスクリーン204及び被覆部材30の一部として、インクマスク152が形成されている部分であるマスキング部の状態を、模式的に示している。上記においても説明をしたように、本例において、メッシュスクリーン204は、スクリーン印刷用のスクリーン紗である。そして、この場合、メッシュスクリーン204は、例えば図中に示すように、線材212の合間に孔が形成されるメッシュ状になる。また、インクマスク152は、複数の線材212の上に連続的に形成されることで、線材212間の孔を塞ぐように形成される。また、この場合、例えば、被覆部材30をメッシュスクリーン204に強い力で押しつけた状態(メッシュスクリーン204に被覆部材30を強く貼り付けた状態)で、インクマスク152を形成する。
また、上記においても説明をしたように、本例においては、粘度の低いマスク形成用インクを用いて、インクジェットヘッド102(図1参照)により、インクマスク152を形成する。そして、この場合において、被覆部材30を用いずにインクマスク152を形成しようとすると、硬化前のマスク形成用インクがメッシュスクリーン204の孔を通過してメッシュスクリーン204の裏側へ抜けることになる。また、その結果、マスク抜けが発生しやすくなると考えられる。また、より具体的に、この場合、インクマスク152において、多数のピンホール(穴抜け)等が発生することが考えられる。これに対し、本例においては、メッシュスクリーン204に被覆部材30を貼り付けた状態でインクマスク152を形成することにより、マスク形成用インクがメッシュスクリーン204の裏側へ抜けることを適切に防ぐことができる。また、この場合、メッシュスクリーン204の裏側へマスク形成用インクが抜けることがないため、インクマスク152の形成に必要なマスク形成用インクを適切に低減することもできる。また、インクマスク152の形成に必要なインクが少なくなるため、例えば大口径のノズルを有する特別なインクジェットヘッド等を用いることなく、広く普及している一般的なインクジェットヘッドを用いてインクマスク152を形成することが可能になる。
しかし、この場合において、単にメッシュスクリーン204に被覆部材30を貼り付けるのみでは、ピンホール等の発生を十分に防げない場合もある。より具体的に、例えば、この場合、例えばメッシュスクリーン204の孔の中に多くのインクが流れ込むこと等により、線材212の上に残るマスク形成用インクに不足が生じ、ピンホール等が発生するおそれがある。また、インクマスク152においては、複数の線材212の上にインクマスク152を連続的に形成して、線材212間の孔を塞ぐという構成上、インクマスク152における線材212上の部分と、線材212間の孔の部分との間で、インクマスク152の上面の高さに差が生じ、段差状になることが考えられる。そして、この場合、段差における高さの差が大きいと、例えばインクマスク152のつながり方が弱い部分が段差の位置等に生じ、インクマスク152にピンホールや裂け目等が発生しやすくなるおそれもある。
これに対し、本例においては、上記においても説明をしたように、単にメッシュスクリーン204に被覆部材30を貼り付けるのみではなく、メッシュスクリーン204の孔の中に被覆部材30を入り込ませている。このように構成すれば、例えば、メッシュスクリーン204の孔の中にマスク形成用インクが入りすぎることを適切に防ぎ、線材212状に十分な量のインクを残すことができる。また、これにより、例えば、線材212上に残るマスク形成用インクの不足によるピンホール等の発生を適切に防ぐことができる。また、この場合、インクマスク152の上面に段差が生じるとしても、例えば図中に示すように、段差での高さの差を適切に低減できる。そのため、本例によれば、例えば単にメッシュスクリーン204に被覆部材30を貼り付ける場合等と比べ、ピンホール等の発生を適切に抑えることができる。
更に、本例においては、例えば被覆部材30として再剥離フィルムを用いることにより、図2(b)、(c)を用いて以下に説明をするように、ピンホール等の発生をより確実に防いでいる。図2(b)は、メッシュスクリーン204から被覆部材30を剥離する動作の一例を示す。図2(c)は、被覆部材30の代わりに高粘着性フィルム60を用いる場合にメッシュスクリーン204から高粘着性フィルム60を剥離する動作の一例を示す。
上記においても説明をしたように、本例においては、メッシュスクリーン204に被覆部材30を貼り付け、更に、メッシュスクリーン204の孔の中に被覆部材30を入り込ませることにより、ピンホール等の発生を防ぎつつ、メッシュスクリーン204上にインクマスク152を形成する。また、その後に、図2(b)に示すように、メッシュスクリーン204から被覆部材30を剥離して、スクリーン印刷版を完成させる。しかし、この場合において、例えば被覆部材30対してマスク形成用インクが強く付着していると、被覆部材30にインクマスク152の一部が付着した状態で被覆部材30が剥離されるおそれがある。また、その結果、被覆部材30と共にインクマスク152の一部が除去されて、インクマスク152にピンホール等が生じるおそれがある。
より具体的に、例えば図2(c)に示すように、被覆部材30よりもマスク形成用インクに対する粘着性が強い高粘着性フィルム60等を被覆部材30の代わりに用いた場合、メッシュスクリーン204から高粘着性フィルム60を剥がすタイミングにおいて、高粘着性フィルム60がインクマスク152を引っ張る力にインクマスク152が耐えきれなくなり、インクマスク152の一部がメッシュスクリーン204から外れ、インクマスク152を構成する膜が破壊されることが考えられる。また、その結果、高粘着性フィルム60を剥離する前にはピンホール等が発生していなくても、その後にピンホール等が発生しやすくなる。また、この場合、メッシュスクリーン204の孔の開口部が広いと、特にピンホール等が発生しやすくなると考えられる。これに対し、本例によれば、被覆部材30として再剥離フィルム等を用いることにより、例えばメッシュスクリーン204の孔の開口部が広い場合等にも、被覆部材30の剥離時に新たなピンホール等が発生することを適切に防ぐことができる。また、これにより、スクリーン印刷版を高い精度でより適切に作成することができる。
ここで、上記の説明等から明らかなように、被覆部材30としては、マスク形成用インクの付着の強さ(接着性)が十分に弱い部材を用いることが好ましい。また、より具体的に、この場合、メッシュスクリーン204の孔の中での被覆部材30に対するマスク形成用インクの付着の強さについて、メッシュスクリーン204における被覆部材30と反対側の面に対するマスク形成用インクの付着の強さより弱くなっていることが好ましい。この場合、メッシュスクリーン204における被覆部材30と反対側の面に対するマスク形成用液体の付着の強さとは、例えば、メッシュスクリーン204の線材212に対するマスク形成用液体の付着の強さのことである。また、マスク形成用インクの付着の強さとは、例えば、被覆部材30を剥離するタイミングでの付着の強さである。また、この場合、例えば被覆部材30がマスク形成用インクを弾く性質であると、メッシュスクリーン204の孔の中でマスク形成用インクと被覆部材30とが接する部分において、マスク形成用インクが弾かれる影響でピンホール等が発生するおそれもある。そのため、被覆部材30については、マスク形成用インクが馴染み、かつ、硬化後のマスク形成用インクが強く付着しない部材を用いることが好ましい。また、このような被覆部材30の特徴については、例えば、メッシュスクリーン204における被覆部材30と反対側の面に対してマスク形成用インクが付着する場合よりも弱く、被覆部材30においてメッシュスクリーン204と接する面に対してマスク形成用インクが付着する状態等と考えることもできる。
また、このような被覆部材30を用いる場合、被覆部材30は、メッシュスクリーン204に対しても、弱い力で貼り付くと考えられる。この場合、被覆部材30とメッシュスクリーン204との関係について、例えば、メッシュスクリーン204の一方の面に対し、剥離後に接着剤が実質的に残らない状態で貼り付けられると考えることができる。接着剤が実質的に残らないとは、例えば、被覆部材30を剥離した後にメッシュスクリーン204の一方の面に粘着性が残らないことである。また、粘着性が残らないとは、メッシュスクリーン204の用途に求められる範囲で、不要な粘着性が残っていないことである。また、接着剤が実質的に残らないとは、貼り付け時に接着剤を使用して、剥離時に接着剤が残らない場合に限らず、例えば貼り付け時に接着剤を使用しない場合等も含む。また、より具体的に、被覆部材30として用いる再剥離フィルム等として、接着剤の粘着力で貼り付くのではなく、接着剤を用いずにファンデルワールス力や静電気等で貼り付くフィルム等を好適に用いることができる。また、このような再剥離フィルムとしては、上記においても説明をしたように、公知の再剥離フィルム等を好適に用いることができる。また、公知の再剥離フィルムとしては、例えば、テープ状の再剥離テープ等を用いることもできる。
また、メッシュスクリーン204の孔に適切に入り込ませることが可能であり、ピンホール等を発生させずに剥離が可能であれば、被覆部材30として、再剥離フィルム以外の部材を用いてもよい。この場合、例えばシリコーンゴムやフッ素ゴム等のゴム膜等を用いることが考えられる。また、例えば離型剤を塗布したフィルム等も用いることも考えられる。また、フィルム状やテープ状の被覆部材30に限らず、パッド状の被覆部材30を用いることも考えられる。この場合、例えば、マスク形成用インクに対する接着性が十分に小さく、かつ、変形しやすいゴムパッド等を被覆部材30として用いることが考えられる。また、被覆部材30としては、例えばテフロン(登録商標)板、プロピレン板、又はフッ素コート板等のような、板状の部材を用いることも考えられる。これらのような被覆部材30を用いる場合も、例えばメッシュスクリーン204に対して十分に強い力で被覆部材30を圧接することで、メッシュスクリーン204の孔の中に被覆部材30を入り込ませることができる。また、これにより、例えば、マスク形成用インクがメッシュスクリーン204の裏側へ抜けることやピンホールの発生等を適切に防ぎつつ、インクマスク152を適切に形成することができる。また、この場合も、マスク形成用インクに対する接着性が十分に小さな被覆部材30を用いることで、剥離時に新たなピンホール等が発生すること等を適切に防ぐことができる。
続いて、メッシュスクリーン204の孔に被覆部材30を入り込ませる動作について、更に詳しく説明をする。図3は、メッシュスクリーン204の孔に被覆部材30が入り込んだ状態について更に詳しく説明をする図であり、メッシュスクリーン204の孔(線材212間の孔)に被覆部材30を入り込ませた状態について、メッシュスクリーン204及び被覆部材30の一部を拡大して示す。また、図3においては、図示の便宜上、メッシュスクリーン204の孔への被覆部材30の入り込み方について、本例の特徴を図2よりも詳細に示した上で、簡略化して図示をしている。より具体的な構成において、被覆部材30の入り込み方については、例えば、孔に入り込んだ部分の上面がある程度平坦になり、かつ、孔の周囲の線材212と孔の中の被覆部材30とが密着する状態にすることが好ましい。
また、上記においても説明をしたように、本例においては、メッシュスクリーン204の孔に被覆部材30を入り込ませることにより、ピンホール等の発生を防ぎつつ、メッシュスクリーン204上にインクマスク152(図2参照)を形成する。そして、この場合、メッシュスクリーン204の孔に対して被覆部材30を入り込ませる量については、メッシュスクリーン204上に形成するインクマスク152の厚さに対して十分な量にすることが好ましい。この場合、インクマスク152の厚さとは、例えば、インクマスク152が完成した状態(例えば、硬化後)での設計上の厚さである。また、より具体的に、本例において、インクマスク152の厚さについては、例えば、インクマスク152を形成する領域に単位面積に対して吐出するマスク形成用インクの量(単位面積あたりのインク量)から算出される硬化後のインクマスク152の厚さ等と考えることができる。
また、より具体的に、この場合、被覆部材30を入り込ませる量を大きくすることは、被覆部材30を入り込ませた状態での孔の深さを浅くすることに相当する。そのため、被覆部材30を入り込ませる量に万氏、インクマスク152の厚さに対して十分な量にすることについては、例えば、被覆部材30を入り込ませた状態での孔の深さについて、インクマスク152の厚さに対して十分に浅くすること等と考えることができる。また、被覆部材30を入り込ませた状態での孔の深さを十分に浅くするとは、例えば、求められる印刷の品質等に応じて、インクマスク152のピンホールの発生等を抑えることが可能な程度に十分に孔の深さを浅くすることである。
また、図3においては、メッシュスクリーン204の厚みをdとして、被覆部材30を入り込ませる量をxとした場合について、メッシュスクリーン204の孔に被覆部材30が入り込んだ状態を簡略化して図示している。この場合、メッシュスクリーン204の厚みをdについては、例えば、メッシュスクリーン204の厚み方向における孔の深さと考えることもできる。また、被覆部材30を入り込ませる量xについては、例えば、被覆部材30において孔の最も奥まで入り込んだ部分と、孔の入り口との間の距離(メッシュスクリーン204の厚み方向における距離)等と考えることができる。また、この場合、被覆部材30を入り込ませた状態での孔の深さは、d-xになる。そのため、メッシュスクリーン204上に形成するインクマスク152の厚さをtとした場合、深さd-xについて、インクマスク152の厚さtに対して十分に浅くすることが好ましいといえる。
ここで、従来から、スクリーン印刷用のスクリーン紗として、例えば厚さが50~200μm程度のものが広く用いられている。また、近年では、求められる印刷の品質の高まり等に応じて、例えば厚さが10μm程度のより薄いスクリーン紗が用いられる場合もある。そのため、本例のメッシュスクリーン204としても、例えば厚さdが10~200μm程度の構成を用いることが考えられる。また、被覆部材30を入り込ませた状態での孔の深さd-xに着目した場合、メッシュスクリーン204の厚みdが小さい方が、被覆部材30を入り込ませた状態での孔の深さd-xを小さくしやすいといえる。そのため、メッシュスクリーン204の厚さは、好ましくは10~50μm程度、更に好ましくは10~20μm程度である。このように構成すれば、例えば、被覆部材30を入り込ませる量xが小さい場合でも、被覆部材30を入り込ませた状態での孔の深さd-xを十分に小さくすることができる。また、これにより、メッシュスクリーン204の孔に被覆部材30を適切かつ十分に入り込ませて、ピンホールの発生等をより適切に防ぐことができる。
また、より具体的に、この場合、メッシュスクリーン204に孔に対し、例えば、d-x<tを満たすように被覆部材30を入り込ませること等が考えられる。このように構成すれば、例えば、孔の位置とその周囲との間での連続性をより適切に保ちつつ、メッシュスクリーン204上にインクマスク152を形成できる。また、これにより、例えば、ピンホール等の発生をより適切に抑え、インクマスク152をより適切に形成することができる。また、メッシュスクリーン204の厚さが特に薄い場合には、例えば、メッシュスクリーン204の孔を完全に通り抜けるように、被覆部材30を孔に入り込ませてもよい。この場合、例えば、メッシュスクリーン204においてインクマスク152を形成する面から被覆部材30が突出するまで、孔に被覆部材30を入り込ませることが考えられる。また、この場合、被覆部材30の突出量について、マスクの厚さtよりも小さくすることが好ましい。このように構成した場合も、例えば、孔の位置とその周囲との間での連続性を適切に保ちつつ、メッシュスクリーン204上にインクマスク152を形成できる。
以上のように、本例によれば、例えば、ピンホール等の発生を抑えつつ、印刷装置10(図1参照)を用いて、メッシュスクリーン204上にインクマスク152を適切に形成できる。また、これにより、例えば、メッシュスクリーン204を用いた印刷を適切に行うことができる。また、この場合、印刷装置10におけるインクジェットヘッド102(図1参照)を用いてインクマスク152を形成することにより、例えば、デジタル方式によりインクマスク152を高い精度で形成することができる。また、この場合、本例において行う印刷の動作については、例えば、デジタルスクリーンプリント方式の動作等と考えることもできる。また、この場合、印刷装置10については、例えば、マスク形成用インク(マスク形成用液体)を吐出する液体吐出装置等と考えることもできる。また、本例において行う印刷の動作のうち、被覆部材30を剥離してスクリーン印刷版を完成させるまでの動作については、例えば、スクリーン印刷版の製造方法の動作等を考えることもできる。
尚、以上の説明においては、被覆部材30とスクリーンメッシュ204との関係について、主に、被覆部材30をスクリーンメッシュ204の孔に入り込ませる場合について、説明をした。しかし、被覆部材30として再剥離可能な部材(再剥離フィルム等)を用いる場合、被覆部材30がスクリーンメッシュ204に近接することにより、被覆部材30自体が弱い接着性を示す。そのため、被覆部材30については、このような弱い接着性によりスクリーンメッシュ204により貼り付いていると考えることもできる。そして、このような弱い接着性で被覆部材30がスクリーンメッシュ204に貼り付く場合、インクマスクの形成後において、例えば図2に示した高粘着性フィルム60を用いた場合に生じるインクマスクの破壊を生じさせることなく、スクリーンメッシュ204から被覆部材30を適切に剥離することができる。そのため、再剥離フィルム等を被覆部材30として用いることについては、このような点で効果がある特徴と考えることもできる。また、上記においては、説明の便宜上、このような弱い接着性の存在を省略又は簡略化して説明をしている。
また、この場合において、被覆部材30の剥離時にインクマスクの破壊を防ぐためには、インクマスクに対する被覆部材30の接着性が弱ければよい。そして、この場合、スクリーンメッシュ204に対する被覆部材30の接着性については、強い方が好ましいとも考えられる。また、被覆部材30をスクリーンメッシュ204の孔に入り込ませる場合において、必要な入り込み量については、スクリーンメッシュ204の表面の特性によっても変わる場合がある。より具体的に、例えば、表面が平滑なプラスチック材料等で形成されたスクリーンメッシュ204を用いる場合、例えばスクリーンメッシュ204の孔への被覆部材30の入り込み量が小さい場合でも、インクマスクの破壊を防ぎやすくなると考えられる。
また、本例において行う印刷の動作や印刷に用いる各構成については、上記において説明をした動作や構成に限らず、様々に変形すること等も可能である。例えば、インクマスク152の形成に用いるマスク形成用インクとして、紫外線硬化型インク以外のインクを用いることも考えられる。この場合、例えば、溶媒の蒸発により定着するインクである蒸発乾燥型のインクを用いることが考えられる。また、蒸発乾燥型のインクとしては、滲みが発生しにくい速乾性のインクを用いることが好ましい。また、より具体的に、この場合、速乾性のラテックスインク等を用いることが好ましい。また、マスク形成用インクや印刷用インクとして使用するインクの色についても、限定されない。例えば、印刷用インクとして、特定のカラーインクに限らず、白色、メタリック色、クリア色、又はパール色等の様々な色や材質のインクを用いることも考えられる。
本発明は、例えば印刷方法に好適に利用できる。
10・・・印刷装置、12・・・ヘッド部、20・・・枠付き印刷用スクリーン、30・・・被覆部材、50・・・媒体、60・・・高粘着性フィルム、102・・・インクジェットヘッド、104・・・紫外線光源、152・・・インクマスク、202・・・枠部、204・・・メッシュスクリーン、212・・・線材、602・・・インク、604・・・スキージ

Claims (7)

  1. 印刷対象の媒体に付着させるインクである印刷用インクを通過させる複数の孔を有するスクリーン紗を用いて印刷を行う印刷方法であって、
    前記スクリーン紗とは別の部材である被覆部材で前記スクリーン紗の一方の面を覆う被覆工程と、
    前記スクリーン紗の前記複数の孔に対し、前記一方の面側から少なくとも前記孔の途中まで前記被覆部材を入り込ませる入込工程と、
    前記スクリーン紗の他方の面の一部を覆うマスクの形成に用いる液体であるマスク形成用液体を吐出ヘッドから吐出する工程であり、予め設定されたパターンに基づいて前記吐出ヘッドから前記マスク形成用液体を吐出して前記マスクを形成するマスク形成工程と、
    前記スクリーン紗から前記被覆部材を剥離する剥離工程と、
    前記マスクが形成された前記スクリーン紗と前記印刷用インクとを用いて前記マスクのパターンに応じた画像を前記媒体に印刷する印刷実行工程と
    を備え、
    前記被覆部材は、固体の可撓性の膜状部材であり、
    前記被覆工程において、前記スクリーン紗の前記一方の面に前記被覆部材を貼り付けることで、前記被覆部材で前記スクリーン紗の前記一方の面を覆い、
    前記被覆部材において前記スクリーン紗の前記孔に入り込んでいる部分に対し、前記マスク形成用液体は、前記スクリーン紗の前記他方の面に対して付着する場合よりも弱く付着し、
    前記マスク形成用液体は、紫外線の照射により硬化する紫外線硬化型インクであり、
    前記マスク形成工程において、紫外線光源から紫外線を照射して、前記マスク形成用液体を硬化させることを特徴とする印刷方法。
  2. 印刷対象の媒体に付着させるインクである印刷用インクを通過させる複数の孔を有するスクリーン紗を用いて印刷を行う印刷方法であって、
    前記スクリーン紗とは別の部材である被覆部材で前記スクリーン紗の一方の面を覆う被覆工程と、
    前記スクリーン紗の前記複数の孔に対し、前記一方の面側から少なくとも前記孔の途中まで前記被覆部材を入り込ませる入込工程と、
    前記スクリーン紗の他方の面の一部を覆うマスクの形成に用いる液体であるマスク形成用液体を吐出ヘッドから吐出する工程であり、予め設定されたパターンに基づいて前記吐出ヘッドから前記マスク形成用液体を吐出して前記マスクを形成するマスク形成工程と、
    前記スクリーン紗から前記被覆部材を剥離する剥離工程と、
    前記マスクが形成された前記スクリーン紗と前記印刷用インクとを用いて前記マスクのパターンに応じた画像を前記媒体に印刷する印刷実行工程と
    を備え、
    前記被覆部材は、固体の可撓性の膜状部材であり、
    前記被覆工程において、前記スクリーン紗の前記一方の面に前記被覆部材を貼り付けることで、前記被覆部材で前記スクリーン紗の前記一方の面を覆い、
    前記被覆部材において前記スクリーン紗の前記孔に入り込んでいる部分に対し、前記マスク形成用液体は、前記スクリーン紗の前記他方の面に対して付着する場合よりも弱く付着し、
    前記被覆部材は、再剥離フィルムであることを特徴とする印刷方法。
  3. 前記被覆工程において、前記被覆部材は、前記剥離工程で前記スクリーン紗から剥離した後に前記一方の面に接着剤が実質的に残らない状態で、前記スクリーン紗の前記一方の面に貼り付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷方法。
  4. 印刷対象の媒体に付着させるインクである印刷用インクを通過させる複数の孔を有するスクリーン紗を用いて印刷を行う印刷方法であって、
    前記スクリーン紗とは別の部材である被覆部材で前記スクリーン紗の一方の面を覆う被覆工程と、
    前記スクリーン紗の前記複数の孔に対し、前記一方の面側から少なくとも前記孔の途中まで前記被覆部材を入り込ませる入込工程と、
    前記スクリーン紗の他方の面の一部を覆うマスクの形成に用いる液体であるマスク形成用液体を吐出ヘッドから吐出する工程であり、予め設定されたパターンに基づいて前記吐出ヘッドから前記マスク形成用液体を吐出して前記マスクを形成するマスク形成工程と、
    前記スクリーン紗から前記被覆部材を剥離する剥離工程と、
    前記マスクが形成された前記スクリーン紗と前記印刷用インクとを用いて前記マスクのパターンに応じた画像を前記媒体に印刷する印刷実行工程と
    を備え、
    前記被覆部材は、固体の可撓性の膜状部材であり、
    前記被覆工程において、前記スクリーン紗の前記一方の面に前記被覆部材を貼り付けることで、前記被覆部材で前記スクリーン紗の前記一方の面を覆い、
    前記マスク形成工程において前記スクリーン紗の前記他方の面に形成する前記マスクの厚さをtとし、前記スクリーン紗の厚み方向における前記孔の深さをdとし、前記入込工程において前記孔の中に前記被覆部材を入り込ませる量をxとした場合、
    前記入込工程において、d-x<tを満たすように、前記孔に前記被覆部材を入り込ませ、
    前記マスク形成用液体は、紫外線の照射により硬化する紫外線硬化型インクであり、
    前記マスク形成工程において、紫外線光源から紫外線を照射して、前記マスク形成用液体を硬化させることを特徴とする印刷方法。
  5. 印刷対象の媒体に付着させるインクである印刷用インクを通過させる複数の孔を有するスクリーン紗を用いて印刷を行う印刷方法であって、
    前記スクリーン紗とは別の部材である被覆部材で前記スクリーン紗の一方の面を覆う被覆工程と、
    前記スクリーン紗の前記複数の孔に対し、前記一方の面側から少なくとも前記孔の途中まで前記被覆部材を入り込ませる入込工程と、
    前記スクリーン紗の他方の面の一部を覆うマスクの形成に用いる液体であるマスク形成用液体を吐出ヘッドから吐出する工程であり、予め設定されたパターンに基づいて前記吐出ヘッドから前記マスク形成用液体を吐出して前記マスクを形成するマスク形成工程と、
    前記スクリーン紗から前記被覆部材を剥離する剥離工程と、
    前記マスクが形成された前記スクリーン紗と前記印刷用インクとを用いて前記マスクのパターンに応じた画像を前記媒体に印刷する印刷実行工程と
    を備え、
    前記入込工程において、前記スクリーン紗の前記他方の面から前記被覆部材が突出するまで、前記孔に前記被覆部材を入り込ませることを特徴とする印刷方法。
  6. 前記マスク形成用液体は、粘度が20mPa・s以下の液体であり、
    前記吐出ヘッドは、インクジェット方式で前記マスク形成用液体を吐出することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の印刷方法。
  7. スクリーン印刷に用いる版であるスクリーン印刷版の製造方法であって、
    印刷対象の媒体に付着させるインクである印刷用インクを通過させる複数の孔を有するスクリーン紗の一方の面を前記スクリーン紗とは別の部材である被覆部材で覆う被覆工程と、
    前記スクリーン紗の前記複数の孔に対し、前記一方の面側から少なくとも前記孔の途中まで前記被覆部材を入り込ませる入込工程と、
    前記スクリーン紗の他方の面の一部を覆うマスクの形成に用いる液体であるマスク形成用液体を吐出ヘッドから吐出する工程であり、予め設定されたパターンに基づいて前記吐出ヘッドから前記マスク形成用液体を吐出して前記マスクを形成するマスク形成工程と、
    前記スクリーン紗から前記被覆部材を剥離する剥離工程と
    を備え、
    前記入込工程において、前記スクリーン紗の前記他方の面から前記被覆部材が突出するまで、前記孔に前記被覆部材を入り込ませることを特徴とするスクリーン印刷版の製造方法。
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