JP6418891B2 - スクリーンマスク、スクリーンマスクの製造方法 - Google Patents

スクリーンマスク、スクリーンマスクの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6418891B2
JP6418891B2 JP2014214443A JP2014214443A JP6418891B2 JP 6418891 B2 JP6418891 B2 JP 6418891B2 JP 2014214443 A JP2014214443 A JP 2014214443A JP 2014214443 A JP2014214443 A JP 2014214443A JP 6418891 B2 JP6418891 B2 JP 6418891B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screen
printing
screen mask
print pattern
surface side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014214443A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016078393A (ja
Inventor
希仁 青木
希仁 青木
渡邉 智貴
智貴 渡邉
晃一 旭
晃一 旭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MITANI MICRONICS CO., LTD.
Original Assignee
MITANI MICRONICS CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MITANI MICRONICS CO., LTD. filed Critical MITANI MICRONICS CO., LTD.
Priority to JP2014214443A priority Critical patent/JP6418891B2/ja
Publication of JP2016078393A publication Critical patent/JP2016078393A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6418891B2 publication Critical patent/JP6418891B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Screen Printers (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)

Description

この発明は、スクリーン印刷に用いられるスクリーンマスク及びその製造方法の技術に関する。
従来、印刷方法のひとつとして、スクリーン印刷が知られている。これは、印刷パターンを開口形成したスクリーンマスクを介して被印刷物上にインクを塗布することで、被印刷物上に印刷パターンと同じ図柄を印刷する手法である。印刷の際は、スクリーンマスクの一方面側にインクを置き、他方面側を被印刷物の印刷面に対向させた状態で、スキージ(ゴム製又は金属製のへら)でスクリーンマスクを被印刷物に押し当てながら、インクを被印刷物側へ押し出して印刷を行う(例えば、特許文献1参照)。スキージを移動させたのち、スクリーンマスクが被印刷物の表面から剥離すると、被印刷物の表面に印刷された状態となる。
特開2005−35168号公報
しかし、特許文献1に記載の発明においては、印刷パターンが形成されていない非印刷領域の面積が大きい場合、この、スクリーンマスクを被印刷物に押し当てた後、非印刷領域においてスクリーンマスクと被印刷物とが貼り付いて剥がれなくなってしまう事態が起こりうる。これにより、インクが所望の領域に適切に塗布されず、正しく印刷されなくなってしまう問題がある。また、被印刷物に貼り付いたスクリーンマスクを剥がす際にスクリーンマスクと被印刷物との間に剥離帯電が起こり、これによりインクが被印刷物の表面に飛び散ってしまい、正しく印刷されなくなってしまう問題がある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、非印刷領域の大きさに関わらず、印刷時に被印刷物への貼り付きや剥離帯電が起こることを抑止し、正しくスクリーン印刷ができるようにするスクリーンマスク、及びスクリーンマスクの製造方法を提供することを課題としている。
かかる課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、被印刷物の表面に、各種塗布物としてのインクを塗布して印刷するスクリーン印刷に用いられるスクリーンマスクであって、印刷時に被印刷物に当接されるスクリーンマスク本体部には、印刷時に前記被印刷物に対向する側である表面側から裏面側に貫通形成された、前記インクを裏面側から表面側に透過させる、略枠型の印刷パターンが形成されると共に、該印刷パターンが形成されていない領域である非印刷領域には、少なくとも凹状の形状に形成され、前記表面側から裏面側に貫通していない、印刷時に前記被印刷物の表面に非接触となる非接触部が複数形成され、前記非接触部は、前記印刷パターンから離間した位置に設けられると共に、前記印刷パターンと前記非接触部との間は、所定の幅にわたって、前記印刷パターン及び前記非接触部のいずれも形成されない非形成領域が設けられ、前記印刷パターンの外側の前記スクリーンマスク本体部と前記印刷パターンの内側の前記スクリーンマスク本体部とは、前記インクを透過させるメッシュ状に形成されたスクリーンメッシュによって連結され、前記印刷パターンにはスクリーンメッシュが露出するように形成されたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の構成に加え、前記非接触部は、同一形状に形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の構成に加え、前記非接触部は、正面視略円形の凹部、正面視略多角形の凹部、正面視略線形の凹部のうち少なくとも何れか一つの形状であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至の何れか一つに記載の構成に加え、前記スクリーンマスク本体部の前記非接触部が設けられた部分の表面粗さは、該表面粗さをRaとした場合、
Ra≧0.3(単位:μm)
であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至の何れか一つに記載の構成に加え、前記スクリーンマスク本体部の表面の少なくとも一部に、導電性部材が塗布されて形成された導電層が設けられていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、被印刷物の表面に、各種塗布物としてのインクを塗布して印刷するスクリーン印刷に用いられるスクリーンマスクの製造方法であって、光硬化性の乳剤を未硬化の状態でスクリーンメッシュ上に塗布する塗布工程と、該塗布工程によって略平板状に形成された前記乳剤を、一部がフォトマスクで遮光された状態で露光する露光工程と、該露光工程において露光されなかった前記乳剤の未硬化部分を洗い流す現像工程とを備え、前記露光工程において、略枠型の部分と複数の微少領域を露光せずに前記未硬化部分とし、前記現像工程において、略枠型の部分と前記微少領域の前記未硬化部分を洗い流すことで、印刷時に前記被印刷物に当接されるスクリーンマスク本体部には、印刷時に前記被印刷物に対向する側である表面側から裏面側に貫通形成された、前記インクを裏面側から表面側に透過させる、略枠型の印刷パターンが形成されると共に、前記スクリーンマスク本体部の表面側に、少なくとも凹状の形状に形成され、前記表面側から裏面側に貫通していない、印刷時に前記被印刷物の表面に非接触となる非接触部複数形成され、前記非接触部は、前記印刷パターンから離間した位置に設けられると共に、前記印刷パターンと前記非接触部との間は、所定の幅にわたって、前記印刷パターン及び前記非接触部のいずれも形成されない非形成領域が設けられ、前記印刷パターンの外側の前記スクリーンマスク本体部と前記印刷パターンの内側の前記スクリーンマスク本体部とは、前記スクリーンメッシュによって連結され、前記印刷パターンにはスクリーンメッシュが露出するように形成されるように構成されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、被印刷物の表面に、各種塗布物としてのインクを塗布して印刷するスクリーン印刷に用いられるスクリーンマスクの製造方法であって、光硬化性の乳剤を未硬化の状態でスクリーンメッシュ上に塗布する塗布工程と、該塗布工程によって略平板状に形成された前記乳剤の表面側に、表面に多数の微少な凹凸が形成されたフィルムを貼りつける貼付工程と、該貼付工程の後に前記乳剤を乾燥させ、該乾燥の後に前記フィルムを剥離させる剥離工程と、前記剥離工程において前記フィルムが剥離された前記乳剤を、一部がフォトマスクで遮光された状態で露光する露光工程と、該露光工程において露光されなかった前記乳剤の未硬化部分を洗い流す現像工程とによって前記スクリーンマスクを形成し、該形成された前記スクリーンマスクにおいて、印刷時に被印刷物に当接されるスクリーンマスク本体部には、印刷時に前記被印刷物に対向する側である表面側から裏面側に貫通形成された、前記インクを裏面側から表面側に透過させる、略枠型の印刷パターンが形成されると共に、
該印刷パターンが形成されていない領域である非印刷領域には、少なくとも凹状の形状に形成され、前記表面側から裏面側に貫通していない、印刷時に前記被印刷物の表面に非接触となる非接触部が複数形成され、前記非接触部は、前記印刷パターンから離間した位置に設けられると共に、前記印刷パターンと前記非接触部との間は、所定の幅にわたって、前記印刷パターン及び前記非接触部のいずれも形成されない非形成領域が設けられ、前記印刷パターンの外側の前記スクリーンマスク本体部と前記印刷パターンの内側の前記スクリーンマスク本体部とは、前記スクリーンメッシュによって連結され、前記印刷パターンにはスクリーンメッシュが露出するように形成されるように構成されるを備えたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、被印刷物の表面に、各種塗布物としてのインクを塗布して印刷するスクリーン印刷に用いられるスクリーンマスクの製造方法であって、光硬化性の乳剤を未硬化の状態でスクリーンメッシュ上に塗布する塗布工程と、該塗布工程によって略平板状に形成された前記乳剤の表面側に、表面に多数の微少な凹凸が形成されたフィルムの表面に前記乳剤が塗布された部材を貼りつける貼付工程と、該貼付工程の後に前記乳剤を乾燥させ、該乾燥の後に前記フィルムを剥離させる剥離工程と、前記剥離工程において前記フィルムが剥離された前記乳剤を、一部がフォトマスクで遮光された状態で露光する露光工程と、該露光工程において露光されなかった前記乳剤の未硬化部分を洗い流す現像工程とによって前記スクリーンマスクを形成し、該形成された前記スクリーンマスクにおいて、印刷時に被印刷物に当接されるスクリーンマスク本体部には、印刷時に前記被印刷物に対向する側である表面側から裏面側に貫通形成された、前記インクを裏面側から表面側に透過させる、略枠型の印刷パターンが形成されると共に、該印刷パターンが形成されていない領域である非印刷領域には、少なくとも凹状の形状に形成され、前記表面側から裏面側に貫通していない、印刷時に前記被印刷物の表面に非接触となる非接触部が複数形成され、前記非接触部は、前記印刷パターンから離間した位置に設けられると共に、前記印刷パターンと前記非接触部との間は、所定の幅にわたって、前記印刷パターン及び前記非接触部のいずれも形成されない非形成領域が設けられ、前記印刷パターンの外側の前記スクリーンマスク本体部と前記印刷パターンの内側の前記スクリーンマスク本体部とは、前記スクリーンメッシュによって連結され、前記印刷パターンにはスクリーンメッシュが露出するように形成されるように構成されることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、スクリーンマスク本体部の印刷パターンが形成されていない領域である非印刷領域に、少なくとも凹状の形状に形成され、表面側から裏面側に貫通していない非接触部が複数形成されたことにより、非接触部を有しないものに比べ、印刷時におけるスクリーンマスク本体部と被印刷物との接触面積を減少させ、印刷時のスクリーンマスク本体部と被印刷物との貼り付きや剥離帯電の発生を抑止することができる。そして、非接触部を非印刷領域に設けたことにより、被印刷物との接触面積が大きい箇所において貼り付きや剥離帯電の発生を効果的に抑止できる。これにより、非印刷領域の大きさに関わらず、印刷時に被印刷物への貼り付きや剥離帯電が起こることを抑止し、正しくスクリーン印刷ができるようにすることができる。
請求項に記載の発明によれば、非接触部は、印刷パターンから離間した位置に設けられたことにより、印刷パターンと非接触部が重なって印刷に影響を及ぼすことを抑止しつつ、印刷時に被印刷物への貼り付きや剥離帯電が起こることを抑止できる。
請求項に記載の発明によれば、非接触部は同一形状に形成されていることにより、非接触部を簡易に形成することができる。
請求項に記載の発明によれば、非接触部の形状を簡素化し、非接触部を一層簡易に形成することができる。
請求項に記載の発明によれば、印刷時における被印刷物への貼り付きや剥離帯電を、適切な状態で抑止できる。
請求項に記載の発明によれば、導電層により、スクリーンマスク本体部の帯電を防ぎ、剥離帯電を抑止できる。
請求項に記載の発明によれば、スクリーンマスクに印刷パターンを形成するのと同じ工程で非接触部を形成できるので、非接触部を簡易に形成することができる。また、非接触部は、印刷パターンから離間した位置に設けられたことにより、印刷パターンと非接触部が重なって印刷に影響を及ぼすことを抑止しつつ、印刷時に被印刷物への貼り付きや剥離帯電が起こることを抑止できる。
請求項、請求項に記載の発明によれば、乳剤の表面に貼り付けたフィルムにより、スクリーンマスク全面に、非接触部を簡易に形成することができる。また、非接触部は、印刷パターンから離間した位置に設けられたことにより、印刷パターンと非接触部が重なって印刷に影響を及ぼすことを抑止しつつ、印刷時に被印刷物への貼り付きや剥離帯電が起こることを抑止できる。
この実施の形態1のスクリーンマスクとフォトマスクの全体図である。 同上スクリーンマスクの、スクリーンマスク本体部の印刷パターンと非印刷領域の部分を示す部分拡大図である。 この実施の形態1のスクリーンマスクの、図2に示す領域A部分の部分拡大図である。 同上スクリーンマスクの塗布工程開始時の状態を示す概念図である。 同上スクリーンマスクの塗布工程完了時の状態を示す概念図である。 同上スクリーンマスクとフォトマスクの露光工程における状態を示す側面視の概念図である。 同上スクリーンマスクの現像工程が終了した状態を示す側面視の概念図である。 同上スクリーンマスクの、凹部を略線状に形成した変形例を示す部分拡大図である。 この実施の形態2のスクリーンマスクにおける、貼付工程の開始時の状態を示す概念図である。 同上スクリーンマスクにおける、貼付工程が完了した状態を示す概念図である。 同上スクリーンマスクにおける、剥離工程が完了した完了した状態を示す概念図である。 この実施の形態3のスクリーンマスクにおける、貼付工程の開始時の状態を示す概念図である。
[発明の実施の形態1]
図1乃至図8は、この発明の実施の形態1を示す。
[基本構成]
図1に示す、この実施の形態1に示すスクリーンマスク1Aは、スクリーン印刷に用いられるものである。スクリーンマスク1Aによるスクリーン印刷は、例えば、チップ部品(コンデンサー、チップ抵抗、インダクター、サーミスター等)、タッチパネル、LCDシール印刷、LTCC、太陽電池用電極印刷、その他の電子部品等の製造に用いられるものである。スクリーンマスク1Aは、被印刷物の表面に、各種塗布物としてのインクを塗布して印刷する際に用いられる。
このスクリーンマスク1Aは、図1に示す、フォトマスク2を用いた露光によって印刷パターンと「非接触部」としての凹部3を形成する(この製造工程については後述する。)。
このスクリーンマスク1Aは、図1に示すように、四角枠形のフレーム部4の内側に略板状のスクリーンマスク本体部5が形成されている。スクリーンマスク本体部5は、スクリーンメッシュ6と、スクリーン7とを有する。スクリーンメッシュ6は、フレーム部4の内部にスクリーン7を保持するための構成であり、周縁部がフレーム部4に保持されている。スクリーンメッシュ6は、ステンレス等の金属、ポリエステル等の樹脂により、インクを透過できる程度の孔部が多数開口されたメッシュ状に形成されている。スクリーン7は、スクリーンメッシュ6上に配設された、光硬化性の樹脂組成物、例えばPVA、PVAc、シリコン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等からなる板状の部材である。
図2に示すように、スクリーン7には、印刷パターン8と、「非接触部」としての多数の凹部3とが形成されている。図7に示すように、印刷パターン8は、スクリーン7の表面側(スクリーン7の、被印刷物(図示せず)に対して印刷を行う際に、被印刷物(図示せず)の表面に対向する側のこと。本明細書において同じ。)から裏面側まで貫通形成している。この印刷パターン8は、スクリーン印刷時にインクが表面側から裏面側へと透過され、被印刷物(図示せず)の表面に回路や基板のパターンを描画させる。
図7に示すように、凹部3は、凹状の窪み形状に形成されている。凹部3は、表面側から裏面側に貫通しておらず、表面側(図1に図示されている側、及び、図7において上側に図示されている側)のみに形成されている。後述する通り、この凹部3は、スクリーンマスク1Aの製造方法において、スクリーン7上に、印刷パターン8と同じ工程において設けられる。
図1,図2に示すように、この実施の形態1において、凹部3は、スクリーン7上の印刷パターン8が設けられていない領域である非印刷領域9に設けられている。この実施の形態1において、凹部3が設けられる非印刷領域9は、領域の面積が大きくなって、スクリーン印刷時にスクリーン7が被印刷物(図示せず)に貼り付いてしまったり、スクリーン7を被印刷物(図示せず)から剥がす際に大きな剥離帯電が発生したりする可能性の高い場所とする。
凹部3が形成される非印刷領域9の形状や大きさや位置は、印刷パターン8の位置や大きさや形状等によって任意に決定される。ただし、領域の面積の大きさや、被印刷物(図示せず)の貼り付きや大きな剥離帯電の発生可能性の如何によらず、スクリーン7の印刷パターン8が設けられている任意の箇所を、凹部3が設けられる非印刷領域9としてもよい。
また、凹部3は、印刷パターン8から離間した位置に設けられている。具体的には、この実施の形態1においては、図2に示すように、印刷パターン8と凹部3との間に最低0.5mm望ましくは1mm以上の非形成領域10が設けられる。この非形成領域10は、印刷パターン8に近接して凹部3が形成されて印刷時の不具合(例えば、印刷の歪みやずれなど)が生ずることを抑止するために、凹部3を設けない領域として形成されたものである。この、非形成領域10の大きさは、スクリーン7の大きさや、印刷パターン8の位置や大きさや形状等によって任意に決定される。
この実施の形態1において、凹部3は、全て同一の大きさの正面視円形の窪みとして陥没形成されている。それぞれの凹部3は、スクリーン7全体に対して表面積の小さい、微少領域として形成される。図3に示す通り、それぞれの凹部3の直径Dはφ15μm、凹部3同士の間隔L1は10μm(中心点同士の間隔L2は25μm)であり、凹部3の深さは2μmである。また、全ての凹部3は、隣接する3つの凹部3同士が正三角形を形成するように配設されている。これにより、非印刷領域9を被印刷物に接触させた際の接触面積は、凹部3を設けない場合に比べて48.5%減少している。
なお、凹部3の直径D、凹部同士の間隔L1や中心点同士の間隔L2、隣接する凹部3同士の配置形状等は、スクリーン7の大きさや、印刷パターン8の位置や大きさや形状等によって任意に決定される。また、個々の凹部3の形状は、正面視略円形のみに限定されず、正面視三角形、正面視四角形、正面視略星形等の正面視略多角形であってもよい。
[スクリーンマスクの製造方法]
次に、この実施の形態1のスクリーンマスク1Aの製造方法について説明する。
<フォトマスク>
この実施の形態1において、スクリーンマスク1Aを製造する際は、図1に示すフォトマスク2を使用する。このフォトマスク2は、ガラス、PETフィルム等の光を透過する部材で構成されている。フォトマスク2には、それぞれ光を透過しない材質にて形成された、スクリーン印刷用パターン12と、凹部加工用パターン13とが設けられている。スクリーン印刷用パターン12は、スクリーン7上に印刷パターン8を形成するために設けられたものであり、凹部加工用パターン13はスクリーン7上に凹部3を形成するために設けられたものである。
<塗布工程>
この実施の形態1のスクリーンマスク1Aを製造する際は、まず、図4に示すように、フレーム部4の枠内にスクリーンメッシュ6を略平面となるように取り付ける。この状態で、図4に示すように、スクリーンメッシュ6上に、乳剤14を塗布する。この乳剤14は、光硬化性の樹脂たとえばPVA、PVAc、シリコン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等を包含する液体であり、図4に示すように、スクリーンメッシュ6の面を略垂直方向に置いた状態で、スクリーンメッシュ6の下方から上方に向けてスクリーンメッシュ6上に略平板状に塗布する。<塗布工程>が完了すると、図5に示すように、スクリーンメッシュ6上には、塗布された乳剤14が略平板状を形成する。
<露光工程>
この<塗布工程>が完了したのち、図6に示すように、<露光工程>にて、乳剤14を露光する。具体的には、図6に示すように、乳剤14の表面側(スクリーン7を形成し、被印刷物に対して印刷を行う際に、被印刷物の表面に対向する側のこと。)を紫外線ランプや紫外線LED等の照明15側に向け、照明15と乳剤14との間にフォトマスク2を介在させた状態で照明15を点灯させ、乳剤14の表面を照らす。これにより、乳剤14の照明15が照射された部分は、紫外線によって硬化する。
一方、図6に示すように、フォトマスク2上にはスクリーン印刷用パターン12と凹部加工用パターン13が形成されている。スクリーン印刷用パターン12と凹部加工用パターン13は紫外線を透過させないように構成されているので、乳剤14上には、スクリーン印刷用パターン12と凹部加工用パターン13に略等しい領域が遮光されて紫外線が照射されず、スクリーン印刷用パターン12に対応する第一の未硬化領域16と、凹部加工用パターン13に対応する第二の未硬化領域17とが、それぞれ未硬化部分として残る。
<現像工程>
上記の<露光工程>が完了した乳剤14は、<露光工程>において、水や溶剤により、乳剤14の表面側を洗い流す。これにより、露光されなかった乳剤14の未硬化部分が洗い流される。
このとき、スクリーン印刷用パターン12に対応する第一の未硬化領域16(図6参照)は全て洗い流され、表面側から裏面側まで貫通する。これにより、図7に示す印刷パターン8が形成される。
一方、凹部加工用パターン13は、フォトマスク2及び乳剤14の表面積に対して微少領域として形成されており、凹部加工用パターン13に対応する第二の未硬化領域17(図6参照)は、アスペクト比(ここでは、個々の第二の未硬化領域17の表面側の面積と深さとの比のこと)が、未硬化領域17の面積に比して深さが著しく大きいため、表面側の一部は洗い流されても、裏面側まで貫通することができない。そのため、第二の未硬化領域17は表面側から裏面側へと貫通せず、乳剤14の表面側のみが凹状に陥没した形状に形成される。これにより、図7に示す凹部3が形成される。
以上の各工程により加工された乳剤14はスクリーン7を形成する。これにより、スクリーンマスク1Aが完成する。
<スクリーン印刷>
以上のような製造方法で完成したスクリーンマスク1Aは、スクリーン印刷に用いられる。具体的には、このスクリーンマスク1Aの、スクリーン7の表面側を被印刷物(図示せず)の表面に対向させて配置し、スクリーン7の裏面側に高粘度のペースト状のインク(図示せず)を載せ、スクリーン7の裏面側の全面にわたり、スキージ(図示せず)を被印刷物(図示せず)側に押しつけながら移動させる。これにより、スクリーン7が被印刷物に当接し、印刷パターン8から被印刷物(図示せず)側にインクが透過し、被印刷物(図示せず)上にパターン印刷がなされる。なお、インクは、印刷対象の種類(例えば、電子部品、ディスプレイ、等)によって多様な組成が用いられる。
一方、スクリーン7の非印刷領域9に設けられた凹部3は、スクリーン7が被印刷物(図示せず)の表面に押しつけられても被印刷物(図示せず)に当接しない。このため、スクリーン7の表面側と被印刷物(図示せず)の表面との接触面積は、凹部3が設けられていないものに比して小さくなるため、印刷の工程において、非印刷領域9が被印刷物(図示せず)に貼り付いてしまうことは防止される。また、スクリーン7の表面側と被印刷物(図示せず)の表面との接触面積が小さい分、スクリーン7が被印刷物(図示せず)から剥がれるときに剥離帯電が発生する事態も抑止できる。
以上、この実施の形態1においては、スクリーンマスク本体部5の印刷パターン8が形成されていない非印刷領域9に、凹状の形状に形成され、表面側から裏面側に貫通していない凹部3が複数形成されたことにより、凹部3を有しないスクリーンマスクに比べ、印刷時におけるスクリーンマスク本体部5と被印刷物(図示せず)との接触面積を減少させ、印刷時のスクリーンマスク本体部5と被印刷物(図示せず)との貼り付きや剥離帯電の発生を抑止することができる。そして、凹部3を非印刷領域9に設けたことにより、被印刷物(図示せず)との接触面積が大きい箇所において貼り付きや剥離帯電の発生を効果的に抑止できる。これにより、非印刷領域9の大きさに関わらず、印刷時にスクリーンマスク本体部5の被印刷物(図示せず)への貼り付きや剥離帯電が起こることを抑止し、正しくスクリーン印刷ができるようにすることができる。
この実施の形態1においては、凹部3は、非形成領域10を介して印刷パターン8から離間した位置に設けられたことにより、印刷パターン8と凹部3が重なって印刷に影響を及ぼすことを抑止しつつ、印刷時にスクリーンマスク本体部5の被印刷物(図示せず)への貼り付きや剥離帯電が起こることを抑止できる。
この実施の形態1においては、凹部3は同一形状の正面視略円形に形成されていることにより、凹部3を簡易に形成することができる。
この実施の形態1においては、表面粗さRaを適切な値とすることにより、印刷時におけるスクリーンマスク本体部5の被印刷物(図示せず)への貼り付きや剥離帯電を、適切な状態で抑止できる。
この実施の形態1においては、スクリーンマスク1Aに印刷パターン8を形成するのと同じ工程で凹部3を形成できるので、凹部3を簡易に形成することができる。
なお、この実施の形態1においては、「非接触部」としての凹部3を正面視略円形とし、凹部3を非印刷領域9に規則的かつ均一に配列させた構成としたが、これに限定されず、凹部3を、不均一に(例えばスクリーン7の中央部から周辺部に向かうにつれて凹部3同士の配設密度が高くなるように設けた構成など)設けてもよい。また、凹部3は、正面視略円形もしくはこれに類する略点形状に形成されることにも限定されず、例えば図8に示すように、凹部3を正面視略線形状とし、このような凹部3が非印刷領域9に多数形成された構成としてもよい。この、図8に示す事例においては、それぞれの凹部3の幅は10μm、凹部3同士の間隔は10μmに形成されている。ただし、凹部3の幅や凹部3同士の間隔はこの値のみには限定されず、乳剤14の厚さ等の兼ね合いにより、これ以上としてもこれ以下としてもよい。なお、凹部3の幅は、30μm以下とするのが好適である。
この実施の形態1においては、凹部3が形成される非印刷領域9をスクリーン7の表面側の一部のみとしたが、スクリーン7の印刷パターン8以外の略全域を非印刷領域9として凹部3を設ける構成としてもよい。このような構成とすることで、スクリーン7の略全域において、被印刷物に接触させた際の接触面積を少なくし(例えば、スクリーン7略全域の被印刷物(図示せず)への接触面積を、凹部3を設けない場合に比べて48.5%減少させた状態とし)、印刷時のスクリーンマスク本体部5と被印刷物(図示せず)との貼り付きや剥離帯電の発生を抑止することができる。
[この発明の実施の形態2]
図9乃至図11に、この発明の実施の形態2を示す。
[基本構成]
この実施の形態2におけるスクリーンマスク1Bは、実施の形態1のスクリーンマスク1Aにおける凹部3(図1参照)に替えて、スクリーンマスク1Bにおけるスクリーンマスク本体部5の表面側に、「非接触部」としての凹凸部21が設けられている。なお、後述する通り、この実施の形態2の凹凸部21は、スクリーン印刷の際に、凹凸形状のうちの凹状となった部分が被印刷物の表面に非接触となる。
スクリーン7の、凹凸部21が設けられた非印刷領域9の表面粗さは、表面粗さをRaとした場合、
Ra≧0.3(単位:μm)・・・(1)
である。好ましくは、0.5μm前後、例えば
0.3≦Ra≦1.0××(単位:μm)・・・(2)
である。
なお、上記(1)及び(2)の値は、株式会社キーエンス製のVK−8710にて測定した値である。
ただし、この表面粗さRaは、スクリーン7の大きさや、印刷パターン8の位置や大きさや形状等によって、上記以外の数値に任意に決定されてもよい。
この実施の形態2の凹凸部21は、スクリーンマスク本体部5におけるスクリーン7の表面側における、印刷パターン8の部分以外の略全面に形成されている。即ち、この実施の形態2のスクリーンマスク1Bは、実施の形態1のスクリーンマスク1Aの非形成領域10(図1参照)に対応するものが存在しない。これは、この凹凸部21の個々の凹凸は、サブミクロン単位の大きさであって、実施の形態1のスクリーンマスク1Aの個々の凹部3の大きさよりも小さく形成されているため、印刷パターン8に近接して設けられていてもスクリーン印刷の際に印刷に支障をきたす可能性が低いからである。
そして、この実施の形態2におけるスクリーンマスク1Bのそれ以外の構成は、この実施の形態1のスクリーンマスク1Aと同じである。
[スクリーンマスクの製造方法]
次に、この実施の形態1のスクリーンマスク1Bの製造方法について説明する。
<フォトマスク>
この実施の形態2で用いるフォトマスク(図示せず)は、図1に示すフォトマスク2と同様の構成であるが、凹部3を形成するための凹部加工用パターン13(図1参照)に対応する構成は存在しない。
<貼付工程>
この実施の形態2においては、実施の形態1における<塗布工程>の後、乳剤14の表面にフィルム22を貼り付ける貼付工程を行う。具体的には、図9及び図10に示すように、乳剤14の表面側略全面に、フィルム22の表面を対向させて、貼り付ける。このフィルム22は、表面に多数の微少な凹凸が形成されており、このフィルム22を乳剤14に貼りつけることにより、乳剤14の表面側にフィルム22表面の凹凸が転写される。
<剥離工程>
上記の<貼付工程>において、図10に示すように、乳剤14の表面側にフィルム22を貼り付けた状態で乳剤14を乾燥させた後、<剥離工程>において、乾燥した乳剤14の表面側からフィルム22を剥離する。これにより、図11に示すように、乳剤14の表面側には、フィルム22の凹凸が転写されて形成された凹凸部21が形成される。
この<剥離工程>ののち、この乳剤14に対し、実施の形態1と同様の<露光手順>及び<現像手順>を行い、スクリーンマスク1Bが完成する。これにより、乳剤14の表面側に形成された凹凸部21は、そのままスクリーン7の表面側の凹凸部21となる(図11参照)。
このスクリーンマスク1Bは、スクリーン印刷の際にスクリーン7を被印刷物(図示せず)の表面に押しつけると、凹凸部21のうち、凹状に凹んだ部分がスクリーン7の表面側に当接しない。このため、印刷時の被印刷物(図示せず)に対するスクリーン7の接触面積が、凹凸部21を形成していないスクリーンに比べて少なくなる。そのため、印刷時にスクリーンマスク本体部5の被印刷物(図示せず)への貼り付きや剥離帯電が起こることを抑止することができる。
[発明の実施の形態3]
図12に、この発明の実施の形態3を示す。
この実施の形態3のスクリーンマスク1Cにおいては、実施の形態2のスクリーンマスク1Bと同様、スクリーンマスク本体部5におけるスクリーン7の表面側に、「非接触部」としての凹凸部21が形成されるが、実施の形態2の[貼付工程]における工程の内容が、この発明の実施の形態2と異なる。それ以外は、実施の形態2と同じである。
即ち、この実施の形態3においては、実施の形態2の<塗布工程>に替えて、図12に示すような<塗布工程>が行われる。この実施の形態3の<塗布工程>においては、スクリーンメッシュ6上に塗布されて略平板状に形成された未乾燥の乳剤14に対し、表面に未乾燥の乳剤14が塗布された部材の乳剤14を接合させる。
この乳剤14が乾燥したのち、実施の形態2と同様の[剥離工程]が行われ、乳剤14からフィルム22を剥離される。
この<剥離工程>ののち、この乳剤14に対し、実施の形態1と同様の<露光手順>及び<現像手順>を行うことで、スクリーンマスク1Cが完成する。
このスクリーンマスク1Cは、乳剤14同士の貼り付けという簡素な手順により、印刷時にスクリーンマスク本体部5の被印刷物(図示せず)への貼り付きや剥離帯電が起こることを抑止することができるスクリーンマスク1Cを形成できる。
[発明の実施の形態4]
この発明の実施の形態4においては、上記発明の実施の形態1乃至3の何れかにて形成したスクリーンマスク1A、1B、1Cについて、いずれかの工程、例えば現像工程の後に、乳剤14(即ちスクリーン7)の表面側に導電性部材を塗布して導電層(図示せず)を形成する点が相違する。導電層(図示せず)の厚さや配設位置は、スクリーン7の大きさや、印刷パターン8の位置や大きさや形状等に基づいて任意に決定される。
この実施の形態4においては、スクリーン7の表面側に設けた導電層により、スクリーンマスク本体部5(図1参照)の帯電を防ぎ、剥離帯電を抑止できる。
なお、上記各実施の形態では、「非接触部」を凹部3(図1参照)のみ、又は凹凸部21(図11参照)のみとしたが、これに限定されず、一のスクリーンマスク例えばスクリーンマスク1Aに凹部3と凹凸部21を双方設けることもできる。
また、上記各実施の形態においては、実施の形態1の「非接触部」としての凹部3を略凹形状とし、実施の形態2、3の「非接触部」としての凹凸部21を略凹凸形状としたが、これに限定されず、実施の形態1の凹部3に替えて凹凸形状としたり、実施の形態2、3の凹凸部21に替えて凹形状のみとすることもできる。即ち、印刷時に被印刷物(図示せず)に対する非印刷領域9の接触面積を減少させられる構成であれば、どのようなものであってもよい。
また、上記実施の形態1においては、スクリーン7を光硬化性の乳剤14によって形成し、露光工程と現像工程にて凹部3を形成したが、これに限定されず、いかなる方法で凹部3を形成してもよい。
なお、上記各実施の形態は本発明の例示であり、本発明が上記実施の形態のみに限定されることを意味するものではないことは言うまでもない。
1A,1B,1C・・・スクリーンマスク
2・・・フォトマスク
3・・・凹部(非接触部)
5・・・スクリーンマスク本体部
6・・・スクリーンメッシュ
8・・・印刷パターン
9・・・非印刷領域
14・・・乳剤
21・・・凹凸部(非接触部)

Claims (8)

  1. 被印刷物の表面に、各種塗布物としてのインクを塗布して印刷するスクリーン印刷に用いられるスクリーンマスクであって、
    印刷時に被印刷物に当接されるスクリーンマスク本体部には、印刷時に前記被印刷物に対向する側である表面側から裏面側に貫通形成された、前記インクを裏面側から表面側に透過させる、略枠型の印刷パターンが形成されると共に、
    該印刷パターンが形成されていない領域である非印刷領域には、少なくとも凹状の形状に形成され、前記表面側から裏面側に貫通していない、印刷時に前記被印刷物の表面に非接触となる非接触部が複数形成され
    前記非接触部は、前記印刷パターンから離間した位置に設けられると共に、前記印刷パターンと前記非接触部との間は、所定の幅にわたって、前記印刷パターン及び前記非接触部のいずれも形成されない非形成領域が設けられ、
    前記印刷パターンの外側の前記スクリーンマスク本体部と前記印刷パターンの内側の前記スクリーンマスク本体部とは、前記インクを透過させるメッシュ状に形成されたスクリーンメッシュによって連結され、前記印刷パターンにはスクリーンメッシュが露出するように形成されたことを特徴とするスクリーンマスク。
  2. 前記非接触部は、同一形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスクリーンマスク。
  3. 前記非接触部は、正面視略円形の凹部、正面視略多角形の凹部、正面視略線形の凹部のうち少なくとも何れか一つの形状であることを特徴とする請求項に記載のスクリーンマスク。
  4. 前記スクリーンマスク本体部の前記非接触部が設けられた部分の表面粗さは、該表面粗さをRaとした場合、
    Ra≧0.3(単位:μm)
    であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載のスクリーンマスク。
  5. 前記スクリーンマスク本体部の表面の少なくとも一部に、導電性部材が塗布されて形成された導電層が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載のスクリーンマスク。
  6. 被印刷物の表面に、各種塗布物としてのインクを塗布して印刷するスクリーン印刷に用いられるスクリーンマスクの製造方法であって、
    光硬化性の乳剤を未硬化の状態でスクリーンメッシュ上に塗布する塗布工程と、
    該塗布工程によって略平板状に形成された前記乳剤を、一部がフォトマスクで遮光された状態で露光する露光工程と、
    該露光工程において露光されなかった前記乳剤の未硬化部分を洗い流す現像工程とを備え、
    前記露光工程において、略枠型の部分と複数の微少領域とを露光せずに前記未硬化部分とし、
    前記現像工程において、略枠型の部分と前記微少領域との前記未硬化部分を洗い流すことで、
    印刷時に前記被印刷物に当接されるスクリーンマスク本体部には、印刷時に前記被印刷物に対向する側である表面側から裏面側に貫通形成された、前記インクを裏面側から表面側に透過させる、略枠型の印刷パターンが形成されると共に、
    前記スクリーンマスク本体部の表面側に、少なくとも凹状の形状に形成され、前記表面側から裏面側に貫通していない、印刷時に前記被印刷物の表面に非接触となる非接触部複数形成され、
    前記非接触部は、前記印刷パターンから離間した位置に設けられると共に、前記印刷パターンと前記非接触部との間は、所定の幅にわたって、前記印刷パターン及び前記非接触部のいずれも形成されない非形成領域が設けられ、
    前記印刷パターンの外側の前記スクリーンマスク本体部と前記印刷パターンの内側の前記スクリーンマスク本体部とは、前記スクリーンメッシュによって連結され、前記印刷パターンにはスクリーンメッシュが露出するように形成されるように構成されることを特徴とするスクリーンマスクの製造方法。
  7. 被印刷物の表面に、各種塗布物としてのインクを塗布して印刷するスクリーン印刷に用いられるスクリーンマスクの製造方法であって、
    光硬化性の乳剤を未硬化の状態でスクリーンメッシュ上に塗布する塗布工程と、
    該塗布工程によって略平板状に形成された前記乳剤の表面側に、表面に多数の微少な凹凸が形成されたフィルムを貼りつける貼付工程と、
    該貼付工程の後に前記乳剤を乾燥させ、該乾燥の後に前記フィルムを剥離させる剥離工程と、
    前記剥離工程において前記フィルムが剥離された前記乳剤を、一部がフォトマスクで遮光された状態で露光する露光工程と、
    該露光工程において露光されなかった前記乳剤の未硬化部分を洗い流す現像工程とによって前記スクリーンマスクを形成し、
    該形成された前記スクリーンマスクにおいて、
    印刷時に被印刷物に当接されるスクリーンマスク本体部には、印刷時に前記被印刷物に対向する側である表面側から裏面側に貫通形成された、前記インクを裏面側から表面側に透過させる、略枠型の印刷パターンが形成されると共に、
    該印刷パターンが形成されていない領域である非印刷領域には、少なくとも凹状の形状に形成され、前記表面側から裏面側に貫通していない、印刷時に前記被印刷物の表面に非接触となる非接触部が複数形成され、
    前記非接触部は、前記印刷パターンから離間した位置に設けられると共に、前記印刷パターンと前記非接触部との間は、所定の幅にわたって、前記印刷パターン及び前記非接触部のいずれも形成されない非形成領域が設けられ、
    前記印刷パターンの外側の前記スクリーンマスク本体部と前記印刷パターンの内側の前記スクリーンマスク本体部とは、前記スクリーンメッシュによって連結され、前記印刷パターンにはスクリーンメッシュが露出するように形成されるように構成されることを特徴とするスクリーンマスクの製造方法。
  8. 被印刷物の表面に、各種塗布物としてのインクを塗布して印刷するスクリーン印刷に用いられるスクリーンマスクの製造方法であって、
    光硬化性の乳剤を未硬化の状態でスクリーンメッシュ上に塗布する塗布工程と、
    該塗布工程によって略平板状に形成された前記乳剤の表面側に、表面に多数の微少な凹凸が形成されたフィルムの表面に前記乳剤が塗布された部材を貼りつける貼付工程と、
    該貼付工程の後に前記乳剤を乾燥させ、該乾燥の後に前記フィルムを剥離させる剥離工程と、
    前記剥離工程において前記フィルムが剥離された前記乳剤を、一部がフォトマスクで遮光された状態で露光する露光工程と、
    該露光工程において露光されなかった前記乳剤の未硬化部分を洗い流す現像工程とによって前記スクリーンマスクを形成し、
    該形成された前記スクリーンマスクにおいて、
    印刷時に被印刷物に当接されるスクリーンマスク本体部には、印刷時に前記被印刷物に対向する側である表面側から裏面側に貫通形成された、前記インクを裏面側から表面側に透過させる、略枠型の印刷パターンが形成されると共に、
    該印刷パターンが形成されていない領域である非印刷領域には、少なくとも凹状の形状に形成され、前記表面側から裏面側に貫通していない、印刷時に前記被印刷物の表面に非接触となる非接触部が複数形成され、
    前記非接触部は、前記印刷パターンから離間した位置に設けられると共に、前記印刷パターンと前記非接触部との間は、所定の幅にわたって、前記印刷パターン及び前記非接触部のいずれも形成されない非形成領域が設けられ、
    前記印刷パターンの外側の前記スクリーンマスク本体部と前記印刷パターンの内側の前記スクリーンマスク本体部とは、前記スクリーンメッシュによって連結され、前記印刷パターンにはスクリーンメッシュが露出するように形成されるように構成されることを特徴とするスクリーンマスクの製造方法。
JP2014214443A 2014-10-21 2014-10-21 スクリーンマスク、スクリーンマスクの製造方法 Active JP6418891B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014214443A JP6418891B2 (ja) 2014-10-21 2014-10-21 スクリーンマスク、スクリーンマスクの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014214443A JP6418891B2 (ja) 2014-10-21 2014-10-21 スクリーンマスク、スクリーンマスクの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016078393A JP2016078393A (ja) 2016-05-16
JP6418891B2 true JP6418891B2 (ja) 2018-11-07

Family

ID=55957246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014214443A Active JP6418891B2 (ja) 2014-10-21 2014-10-21 スクリーンマスク、スクリーンマスクの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6418891B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108958526B (zh) * 2017-07-27 2021-09-07 福建宸为电子科技有限公司 一种改善蚀刻痕迹的触摸屏制作方法
CN109291629B (zh) * 2018-10-25 2020-11-10 江苏泰慕士针纺科技股份有限公司 网版快速定位安装方法
JP7112123B2 (ja) * 2020-11-27 2022-08-03 ミタニマイクロニクス株式会社 スクリーンマスク及び印刷物の製造方法
CN114714750B (zh) * 2022-03-23 2024-03-26 上饶捷泰新能源科技有限公司 印刷太阳能电池的正电极的网版的制作方法及网版
JP7300545B1 (ja) 2022-08-29 2023-06-29 竹田東京プロセスサービス株式会社 スクリーンマスクの製造方法およびスクリーンマスク

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0345548U (ja) * 1989-09-08 1991-04-26
JPH06183165A (ja) * 1992-12-18 1994-07-05 Fujitsu Ltd メタルマスク及びその製造方法
JPH08118834A (ja) * 1994-10-20 1996-05-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd スクリーン印刷法
JPH11321146A (ja) * 1998-05-21 1999-11-24 Sony Corp はんだ印刷用マスク及びその作製方法
JP2005169843A (ja) * 2003-12-11 2005-06-30 Tokyo Process Service Kk スクリーン印刷用マスクの製造方法
DE202008012829U1 (de) * 2008-09-26 2008-12-04 Nb Technologies Gmbh Siebdruckform

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016078393A (ja) 2016-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6418891B2 (ja) スクリーンマスク、スクリーンマスクの製造方法
SE535467C2 (sv) Förfarande för tryckning av produktkännetecken på ett substratark
JP2002293049A (ja) 薄膜形成用樹脂凸版
JP5225237B2 (ja) 樹脂凸版印刷版およびその製造方法
US9696466B2 (en) Black edge prism sheet, method for manufacturing the prism sheet, manufacturing equipment and display device
JP2017100367A (ja) スクリーンマスク及びスクリーンマスクの製造方法
CN107710072B (zh) 光掩模、包括光掩模的层压体、光掩模制备方法、图案形成装置和图案形成方法
US6405647B2 (en) Intaglio printing method, intaglio printer and touch panel
JP7203489B2 (ja) 印刷方法、及びスクリーン印刷版の製造方法
US5972566A (en) Releasable photopolymer printing plate and method of forming same
JP4588041B2 (ja) 樹脂モールドを利用した印刷版の製造方法
JP5891861B2 (ja) 反転印刷方法および反転印刷装置
JP2013086315A (ja) スクリーン印刷機用スクリーン版
JP6146647B2 (ja) 印刷方法、前記印刷方法を用いて、複数の導電性配線が形成された導電性基材を製造する方法、および印刷装置
JP6832915B2 (ja) 印刷装置及び印刷方法
TW201529339A (zh) 印刷用罩體及使用該罩體之印刷方法
JP6623626B2 (ja) 転写方法
KR100930345B1 (ko) 시트 타입의 블랭킷 시트 제조 장치
JP2011192858A (ja) レリーフパターンの形成方法及びレリーフパターン付着基材
JP6358488B2 (ja) オフセット印刷用クリシェの製造方法及びオフセット印刷用クリシェ
JP2017164979A (ja) 印刷版
JP6695678B2 (ja) グラビアオフセット印刷用凹版およびその製造方法
JP2007083645A (ja) ブランケットの製造方法とパターン形成方法および装置
JP6582511B2 (ja) インプリントモールド、インプリント方法、パターン形成体
KR101964603B1 (ko) 포토마스크, 상기 포토마스크를 포함하는 적층체, 상기 포토마스크의 제조방법 및 상기 포토마스크를 이용하는 패턴형성방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170710

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180515

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180926

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181009

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6418891

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250