JP7199390B2 - 送風装置、熱交換器、換気送風機および空気調和機 - Google Patents

送風装置、熱交換器、換気送風機および空気調和機 Download PDF

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Description

本開示は、気流の吹出方向を変更可能な送風装置、この送風装置を備える熱交換器、換気送風機および空気調和機に関する。
従来、熱交換器、換気送風機、空気調和機などに搭載される送風装置として、気流の吹出方向を変更可能な送風装置が知られている。このような送風装置では、気流を生成する送風機を備え、気流が吹き出される吹出口を送風装置の異なる壁にそれぞれ形成し、複数の吹出口の中から選択された1つの吹出口を開放して残りの吹出口を閉鎖部材で閉鎖することによって、気流の吹出方向を変更可能である。開放された吹出口には、ダクトが接続される。
しかし、送風機によって生成された気流の向きと吹出口からの気流の吹出方向との関係が異なると、圧力損失が異なるため、風量に差が出る。
そこで、気流の吹出方向を変更可能な構造を備えた送風装置において、送風機によって生成された気流の向きに対する気流の吹出方向の違いによる圧力損失の差を抑制できる技術が開発されている。例えば、特許文献1には、気流を生成する送風機と気流が通過する出口風路とを備え、出口風路を囲む壁のうち異なる2つの壁にそれぞれ形成された吹出口のうち一方を開放して他方を閉鎖部材で閉鎖し、一方の吹出口に向けて気流を案内する板状の案内部材を閉鎖部材に傾斜させた状態で取り付ける技術が開示されている。
実開昭63-181742号公報
しかしながら、特許文献1のように、板状の案内部材を閉鎖部材に傾斜させた状態で取り付ける構造であると、設計時に定めた取付け方と異なる傾斜方向および角度で案内部材を閉鎖部材に誤って取り付けるおそれがある。このように案内部材を誤って取り付けてしまうと、案内部材の気流を整流する機能を発揮できず、圧力損失の増大を招くだけでなく、気流がダクトに導かれない状態になるおそれがある。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、閉鎖部材への案内部材の誤取付けを防止することができるとともに、送風機によって生成された気流の向きに対する気流の吹出方向の違いによる圧力損失の差を抑制することができる送風装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示にかかる送風装置は、気流を生成する送風機と気流が通過する出口風路とを備え、出口風路を囲む壁に形成された複数の吹出口の中から選択された1つの吹出口を開放して残りの吹出口を閉鎖部材で閉鎖することによって、出口風路から吹き出す気流の吹出方向を変更可能な送風装置である。送風装置は、閉鎖部材のうち出口風路を向く第1の面に取り付けられて、気流を整流する案内部材を備える。案内部材は、案内部材の第1の中心軸を対称軸とする回転対称形状である。第1の中心軸および対称軸は、第1の面に直交している。
本開示によれば、閉鎖部材への案内部材の誤取付けを防止することができるとともに、送風機によって生成された気流の向きに対する気流の吹出方向の違いによる圧力損失の差を抑制することができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる送風装置を模式的に示す平面図であって、第1の吹出位置を示す図 図1に示される出口風路を可視化した斜視図 実施の形態1にかかる送風装置を模式的に示す平面図であって、第2の吹出位置を示す図 図3に示される出口風路を可視化した斜視図 案内部材の取付例を示す斜視図 案内部材の他の取付例を示す斜視図 実施の形態1の変形例1にかかる送風装置を模式的に示す平面図であって、第2の吹出位置を示す図 実施の形態1の変形例2にかかる送風装置の出口風路を可視化した斜視図であって、第1の吹出位置を示す図 実施の形態1の変形例3にかかる送風装置の出口風路を可視化した斜視図であって、第1の吹出位置を示す図 実施の形態2にかかる送風装置の出口風路を可視化した斜視図であって、第1の吹出位置を示す図 実施の形態3にかかる送風装置の出口風路を可視化した斜視図であって、第1の吹出位置を示す図 実施例1および比較例1の風量と圧力との関係を示すグラフ 実施例2および比較例2の風量と圧力との関係を示すグラフ
以下に、実施の形態にかかる送風装置、熱交換器、換気送風機および空気調和機を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる送風装置1を模式的に示す平面図であって、第1の吹出位置を示す図である。図2は、図1に示される出口風路4を可視化した斜視図である。図3は、実施の形態1にかかる送風装置1を模式的に示す平面図であって、第2の吹出位置を示す図である。図4は、図3に示される出口風路4を可視化した斜視図である。各図に示される符号Yは、気流の流れを示している。図1に示すように、送風装置1は、筐体2と、送風機3と、継手5と、ダクト6と、閉鎖部材7と、案内部材8とを備える。送風装置1は、熱交換器、換気送風機、空気調和機などに搭載される装置である。図1および図3に示すように、送風装置1は、筐体2の壁に形成された複数の吹出口10の中から選択された1つの吹出口10を開放して、残りの吹出口10を閉鎖部材7で閉鎖することによって、出口風路4から吹き出す気流の吹出方向を変更可能な構造となっている。本実施の形態では、出口風路4から吹き出す気流の吹出位置を、図1および図2に示される第1の吹出位置と、図3および図4に示される第2の吹出位置とに変更可能である。第1の吹出位置および第2の吹出位置の詳細は、後述する。なお、吹出口10の数は、本実施の形態では2つであるが、3つ以上でもよい。すなわち、吹出位置は、3つ以上でもよい。
筐体2の形状は、特に制限されないが、例えば直方体である。図1に示すように、筐体2の内部は、仕切壁42により、送風機収容室11と出口風路4とに区画されている。筐体2には、送風機収容室11に空気を流入させるための流入口21が形成されている。仕切壁42には、送風機収容室11と出口風路4とを連通する通気口42aが形成されている。
送風機3は、送風機収容室11に収容されて、気流を生成する機器である。送風機3は、流入口21から送風機収容室11に空気を流入させて、通気口42aから出口風路4に向けて気流を送風する。送風機3は、送風羽根31、送風羽根31を回転させる図示しない電動機などを有する。以下、送風機3から出口風路4に向けて吹き出される気流の吹出方向を第1の吹出方向Y1と称する。図1および図3では、送風機3として片側から空気を吸い込む遠心ファンを図示しているが、送風機3は、両側から空気を吸い込む遠心ファンでもよいし、遠心ファン以外でもよい。
出口風路4は、送風機3によって生成された気流が通過する風路である。図2に示すように、筐体2のうち出口風路4を囲む壁は、底壁41と、仕切壁42と、第1の壁43と、第2の壁44と、第3の壁45と、天井壁46とを有する。底壁41、仕切壁42、第1の壁43、第2の壁44、第3の壁45および天井壁46の形状は、いずれも矩形である。仕切壁42、第1の壁43、第2の壁44および第3の壁45は、底壁41の周縁から立ち上がっている。天井壁46は、底壁41の上方に底壁41から離れて配置されている。第1の壁43は、仕切壁42に隣接する壁であって、仕切壁42と直交する。第1の壁43は、第1の吹出方向Y1と平行である。第2の壁44は、仕切壁42と向かい合う壁である。第2の壁44は、第1の吹出方向Y1と直交するように配置されている。第3の壁45は、仕切壁42に隣接する壁であって、仕切壁42と直交する。第3の壁45は、第1の吹出方向Y1と平行である。第1の壁43と第3の壁45とは、向かい合っている。
第1の壁43および第2の壁44には、出口風路4から気流を吹き出すための吹出口10が1つずつ形成されている。吹出口10の形状は、特に制限されないが、本実施の形態では円形である。以下、第1の壁43に形成された吹出口10を第1の吹出口10Aと称し、第2の壁44に形成された吹出口10を第2の吹出口10Bと称する場合もある。第1の吹出口10Aは、第1の吹出方向Y1と直交する位置に配置される。第2の吹出口10Bは、第1の吹出方向Y1の正面に位置する。第1の吹出口10Aおよび第2の吹出口10Bのうちいずれか一方を開放して他方を閉鎖部材7で閉鎖することによって、出口風路4からの気流の吹出方向を変更可能である。以下、出口風路4から第1の吹出口10Aを通じて吹き出される気流の吹出方向を第2の吹出方向Y2と称する。また、出口風路4から第2の吹出口10Bを通じて吹き出される気流の吹出方向を第3の吹出方向Y3と称する。
閉鎖部材7は、第1の吹出口10Aおよび第2の吹出口10Bのうちいずれか一方を閉鎖する部材である。閉鎖部材7の形状は、特に制限されないが、本実施の形態では円板である。閉鎖部材7の外径は、吹出口10の内径よりも大きい。閉鎖部材7の周縁は、吹出口10の開口縁と接触している。閉鎖部材7の周縁は、複数の締結部9により出口風路4の壁に固定されている。閉鎖部材7は、出口風路4を向く第1の面71を有する。第1の面71は、平面である。第1の吹出口10Aおよび第2の吹出口10Bのうちいずれか他方には、継手5が取り付けられている。継手5の周縁は、吹出口10の開口縁と接触している。継手5の周縁は、複数の締結部9により出口風路4の壁に固定されている。図1および図3に示すように、第1の吹出口10Aおよび第2の吹出口10Bのうちいずれか他方には、継手5を介して、ダクト6が接続される。
図2に示すように、複数の締結部9は、出口風路4を囲む壁に閉鎖部材7および継手5を締結するための部分であって、複数の吹出口10のそれぞれの周囲に設けられている。各吹出口10の周囲に設けられる締結部9の数は、本実施の形態では4つである。4つの締結部9は、第1の中心軸C1の周方向に90度間隔で配置されている。締結部9は、例えば、ネジとネジ穴、ボルトとボルト穴とナットである。ネジ穴またはボルト穴は、閉鎖部材7と継手5と出口風路4を囲む壁とにそれぞれ形成されている。出口風路4を囲む壁に形成されるネジ穴またはボルト穴は、閉鎖部材7の取付けと継手5の取付けとに兼用される。
案内部材8は、閉鎖部材7のうち出口風路4を向く第1の面71に回転可能に取り付けられて、気流を整流する部材である。案内部材8は、案内部材8の第1の中心軸C1を対称軸C2とする回転対称形状である。第1の中心軸C1は、本実施の形態では案内部材8の回転軸である。案内部材8の第1の中心軸C1と案内部材8の回転対称における対称軸C2とは、一致している。第1の中心軸C1および対称軸C2は、第1の面71に直交している。なお、本願明細書中の「一致」とは、完全に一致する状態の他、厳密には一致でなく僅かにずれた状態も含まれる。また、本願明細書中の「直交」とは、完全に直交である状態の他、厳密には直交でなく僅かに斜交した状態も含まれる。案内部材8は、複数の案内羽根81を有する。複数の案内羽根81は、第1の中心軸C1の周方向に等角度離れて配置されている。案内羽根81の数は、本実施の形態では7つである。7つの案内羽根81の形状および大きさは、同一である。案内羽根81の形状は、円弧である。案内部材8は、本実施の形態では閉鎖部材7と別体に形成されている。第1の中心軸C1および対称軸C2を第1の面71に投影したときの位置が、複数の締結部9のそれぞれを第1の面71に投影したときの隣接する締結部9の中心の位置間を結んだ仮想円形Lの第2の中心軸C3と一致するように、案内部材8および締結部9が配置されている。なお、案内部材8は、閉鎖部材7と一体に形成されて、回転不能に構成されてもよい。このように案内部材8と閉鎖部材7とを一体に形成すると、案内部材8および閉鎖部材7を出口風路4の壁に取り付ける際の作業性を向上させることができる。
次に、送風装置1の第1の吹出位置および第2の吹出位置について説明する。図1および図2に示される第1の吹出位置では、第1の吹出口10Aが開放されて、第2の吹出口10Bが閉鎖部材7で閉鎖される。閉鎖部材7は、複数の締結部9により、第2の壁44に固定される。図1に示すように、第1の吹出口10Aには、継手5を介して、ダクト6が接続される。ダクト6の長さ方向は、第1の吹出方向Y1と直交する。つまり、第2の吹出方向Y2は、第1の吹出方向Y1と直交する。第1の吹出位置では、送風機3から出口風路4に吹き出された気流が出口風路4で直角に近い状態に曲がって、継手5を介してダクト6に吹き出される。このとき、案内部材8によって気流が整流されながらダクト6へと導かれる。
図3および図4に示される第2の吹出位置では、第2の吹出口10Bが開放されて、第1の吹出口10Aが閉鎖部材7で閉鎖される。閉鎖部材7は、複数の締結部9により、第1の壁43に固定される。図3に示すように、第2の吹出口10Bには、継手5を介して、ダクト6が接続される。ダクト6の長さ方向は、第1の吹出方向Y1と平行である。つまり、第3の吹出方向Y3は、第1の吹出方向Y1と平行である。第2の吹出位置では、送風機3から出口風路4に吹き出された気流が直進したまま、継手5を介してダクト6に吹き出される。このとき、案内部材8によって気流が整流されながらダクト6へと導かれる。第2の吹出位置において、案内部材8の大きさは、送風機3から出口風路4に吹き出された気流の通り道まで達しない大きさである。言い換えると、案内部材8は、第2の吹出位置において、通気口42aと第1の吹出方向Y1で重ならない位置に配置されている。
次に、送風装置1の効果について説明する。
送風装置1の圧力損失は、図3に示される第2の吹出位置より図1に示される第1の吹出位置の方が大きくなる。この理由は、第1の吹出位置では、第2の吹出位置と比べて、送風機3から出口風路4に吹き出された気流が直角に近い状態に曲がってダクト6に吹き出されるため、送風機3から吹き出された旋回成分を含む気流に動圧損失が生じ、動圧を静圧に効率良く変換できないからであると推測される。第1の吹出位置と第2の吹出位置とで圧力損失が異なると、風量に差が出ることから、送風機3によって生成された気流の向きに対する気流の吹出方向の違いによる圧力損失の差を抑制することが望ましい。
この点、本実施の形態では、図1および図2に示すように、閉鎖部材7のうち出口風路4を向く第1の面71に回転可能に取り付けられて気流を整流する案内部材8により、送風機3から出口風路4に吹き出された気流が整流されながら曲がる。そのため、気流が含む旋回成分を緩和することができ、気流が直角に近い状態に曲がったときに生じる乱れを小さくすることができる。これにより、案内部材8が無い場合と比べて、気流の動圧損失を抑制することができ、動圧を静圧に効率良く変換することができる。したがって、第1の吹出位置における気流の圧力損失を抑制でき、第1の吹出位置と第2の吹出位置とにおける圧力損失の差を抑制することができる。
図5は、案内部材8の取付例を示す斜視図である。図6は、案内部材8の他の取付例を示す斜視図である。図5および図6では、図2に示される案内部材8を回転させて案内部材8の取付状態を変えた場合をそれぞれ例示している。図2、図5および図6に示すように、本実施の形態では、案内部材8は、案内部材8の第1の中心軸C1を対称軸C2とする回転対称形状であり、第1の中心軸C1および対称軸C2は、第1の面71に直交している。また、本実施の形態では、第1の中心軸C1および対称軸C2を第1の面71に投影したときの位置が、複数の締結部9のそれぞれを第1の面71に投影したときの隣接する締結部9の中心の位置間を結んだ仮想円形Lの第2の中心軸C3と一致するように、案内部材8および締結部9が配置されている。このような構成により、閉鎖部材7への案内部材8の取付位置が明確になるため、閉鎖部材7への案内部材8の誤取付けを防止することができる。また、第1の中心軸C1周りに案内部材8をどのように回転させた状態で閉鎖部材7に取り付けても、案内部材8は同じように回転できるため、送風機3によって生成された気流の向きに対する気流の吹出方向の違いによる圧力損失の差を抑制することができる。
本実施の形態では、締結部9の一部であるネジ穴またはボルト穴が閉鎖部材7と出口風路4の壁とにそれぞれ設けられるため、閉鎖部材7を出口風路4の壁に取り付ける際には、ネジ穴またはボルト穴の位置が目印となり、閉鎖部材7の位置決めを容易に行うことができる。
本実施の形態では、締結部9の一部であるネジ穴またはボルト穴が継手5と出口風路4の壁とにそれぞれ設けられるため、継手5を出口風路4の壁に取り付ける際には、ネジ穴またはボルト穴の位置が目印となり、継手5の位置決めを容易に行うことができる。
次に、図7を参照して、実施の形態1の変形例1にかかる送風装置1Aについて説明する。図7は、実施の形態1の変形例1にかかる送風装置1Aを模式的に示す平面図であって、第2の吹出位置を示す図である。変形例1にかかる送風装置1Aは、案内部材8の大きさが前記した実施の形態1の送風装置1と相違する。変形例1では、前記した実施の形態1の送風装置1と重複する部分については、同一符号を付して説明を省略する。
第2の吹出位置において、案内部材8の大きさは、送風機3から出口風路4に吹き出された気流の通り道まで達する大きさである。言い換えると、案内部材8は、第2の吹出位置において、通気口42aと送風機3からの気流の吹出方向で重なる位置に配置されている。図3に示される実施の形態1の送風装置1と図7に示される変形例1の送風装置1Aとを比較すると、実施の形態1の送風装置1の方が、送風機3から出口風路4に吹き出された気流を円滑に流せるため、気流の圧力損失を抑制することができる。
次に、図8を参照して、実施の形態1の変形例2にかかる送風装置1Bについて説明する。図8は、実施の形態1の変形例2にかかる送風装置1Bの出口風路4を可視化した斜視図であって、第1の吹出位置を示す図である。変形例2にかかる送風装置1Bは、締結部9Aの数が前記した実施の形態1の送風装置1と相違する。変形例2では、前記した実施の形態1の送風装置1と重複する部分については、同一符号を付して説明を省略する。
各吹出口10の周囲に設けられる締結部9Aの数は、本変形例では3つである。以下、3つの締結部9Aを区別する場合は、締結部9A1、締結部9A2、締結部9A3のように称する。締結部9A1と締結部9A2とは、第1の中心軸C1の周方向に90度離れて配置されている。締結部9A2と締結部9A3とは、第1の中心軸C1の周方向に90度離れて配置されている。締結部9A1と締結部9A3とは、第1の中心軸C1の周方向に180度離れて配置されている。3つの締結部9Aは、第1の中心軸C1の周方向に不均等に配置されている。第1の中心軸C1および対称軸C2を第1の面71に投影したときの位置が、複数の締結部9Aのそれぞれを第1の面71に投影したときの隣接する締結部9Aの中心の位置間を結んだ仮想円形Lの第2の中心軸C3と一致するように、案内部材8および締結部9Aが配置されている。変形例2によっても、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。
次に、図9を参照して、実施の形態1の変形例3にかかる送風装置1Cについて説明する。図9は、実施の形態1の変形例3にかかる送風装置1Cの出口風路4を可視化した斜視図であって、第1の吹出位置を示す図である。変形例3にかかる送風装置1Cは、締結部9Bの数が前記した実施の形態1の送風装置1と相違する。変形例3では、前記した実施の形態1の送風装置1と重複する部分については、同一符号を付して説明を省略する。
各吹出口10の周囲に設けられる締結部9Bの数は、本変形例では2つである。以下、2つの締結部9Bを区別する場合は、締結部9B1、締結部9B2のように称する。締結部9B1と締結部9B2とは、第1の中心軸C1の周方向に180度離れて配置されている。第1の中心軸C1および対称軸C2を第1の面71に投影したときの位置が、複数の締結部9Bのそれぞれを第1の面71に投影したときの隣接する締結部9Bの中心の位置間を結んだ仮想円形Lの第2の中心軸C3と一致するように、案内部材8および締結部9Bが配置されている。すなわち、締結部9の数が2つ以上あれば、締結部9の中心の位置間を結んだ仮想円形Lを定めることができる。変形例3によっても、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。
実施の形態2.
次に、図10を参照して、実施の形態2にかかる送風装置1Dについて説明する。図10は、実施の形態2にかかる送風装置1Dの出口風路4を可視化した斜視図であって、第1の吹出位置を示す図である。本実施の形態では、案内羽根81Aの形状が前記した実施の形態1と相違する。なお、実施の形態2では、前記した実施の形態1と重複する部分については、同一符号を付して説明を省略する。
複数の案内羽根81Aは、第1の中心軸C1の周方向に等角度離れて配置されている。案内羽根81Aの数は、本実施の形態では8つである。本実施の形態では、長い案内羽根81Aと短い案内羽根81Aとが4つずつ設けられて第1の中心軸C1の周方向に交互に配置されている。案内羽根81Aの形状は、円弧である。案内部材8Aは、案内部材8Aの第1の中心軸C1を対称軸C2とする回転対称形状である。第1の中心軸C1および対称軸C2を第1の面71に投影したときの位置が、複数の締結部9のそれぞれを第1の面71に投影したときの隣接する締結部9の中心の位置間を結んだ仮想円形Lの第2の中心軸C3と一致するように、案内部材8Aおよび締結部9が配置されている。実施の形態2によっても、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。
実施の形態3.
次に、図11を参照して、実施の形態3にかかる送風装置1Eについて説明する。図11は、実施の形態3にかかる送風装置1Eの出口風路4を可視化した斜視図であって、第1の吹出位置を示す図である。本実施の形態では、案内羽根81Bの形状が前記した実施の形態1と相違する。なお、実施の形態3では、前記した実施の形態1と重複する部分については、同一符号を付して説明を省略する。
複数の案内羽根81Bは、第1の中心軸C1の周方向に等角度離れて配置されている。案内羽根81Bの数は、本実施の形態では4つである。4つの案内羽根81Bは、第1の中心軸C1の周方向に90度間隔で配置されており、X字状に配置されている。4つの案内羽根81Bの形状および大きさは、同一である。案内羽根81Bの形状は、四角柱である。案内部材8Bは、案内部材8Bの第1の中心軸C1を対称軸C2とする回転対称形状である。第1の中心軸C1および対称軸C2を第1の面71に投影したときの位置が、複数の締結部9のそれぞれを第1の面71に投影したときの隣接する締結部9の中心の位置間を結んだ仮想円形Lの第2の中心軸C3と一致するように、案内部材8Bおよび締結部9が配置されている。実施の形態3によっても、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
次に、図12および図13を参照して、実施例および比較例により本開示の効果について説明する。図12は、実施例1および比較例1の風量と圧力との関係を示すグラフである。図13は、実施例2および比較例2の風量と圧力との関係を示すグラフである。図12および図13の横軸は、風量を示している。図12および図13の縦軸は、圧力を示している。
実施例1は、図1および図2に示される第1の吹出位置において案内部材8を備える送風装置1である。比較例1は、実施例1の送風装置1から案内部材8を省略した送風装置である。実施例1および比較例1における圧力および風量の測定点は、第1の吹出口10Aである。図12に示される実施例1と比較例1とを対比すると、実施例1の方が比較例1よりも圧力が大きいことが分かる。すなわち、第1の吹出位置では案内部材8を設けると、気流の圧力損失を抑制できることが実証された。また、風量が多くなると圧力損失の抑制効果が大きくなる傾向があり、例えば、図12の点線R1で囲んだ領域では実施例1は比較例1よりも圧力損失が2.4%から5.6%低減し、図12の点線R2で囲んだ領域では実施例1は比較例1よりも圧力損失が9.7%から28.4%低減することが分かった。一方、風量が少なくなると圧力損失の抑制効果が小さくなる傾向があるが、実施例1は比較例1よりも圧力損失が平均で2%以上低減することが分かった。実施例1の方が比較例1よりも圧力損失の抑制効果が大きい理由は、案内部材8により気流が含む旋回成分を緩和することができて、気流が直角に近い状態に曲がったときに生じる乱れを小さくできるため、気流の動圧損失を抑制することができる結果、動圧を静圧に効率良く変換できるからであると推測される。風量が多くなると圧力損失の抑制効果が大きくなる理由は、風量が多いほど気流が含む旋回成分の旋回速度が速くなり、その分旋回成分の緩和が促進されるからであると推測される。
実施例2は、図3および図4に示される第2の吹出位置において案内部材8を備える送風装置1である。比較例2は、実施例2の送風装置1から案内部材8を省略した送風装置である。実施例2および比較例2における圧力および風量の測定点は、第2の吹出口10Bである。図13に示される実施例2と比較例2とを対比すると、実施例2と比較例2とで圧力の差がないことが分かる。すなわち、第2の吹出位置では案内部材8を設けても設けなくても、気流の圧力損失の差がないことが実証された。実施例2と比較例2とで圧力損失の差がない理由は、実施例2と比較例2とで気流が出口風路4を直進したまま第2の吹出口10Bから吹き出されるとともに、実施例2で案内部材8の大きさが気流の通り道まで達しない大きさになっているからであると推測される。
図12および図13に示すように、比較例1と実施例2との圧力の差よりも、実施例1と実施例2との圧力の差を小さくできることが分かる。すなわち、案内部材8により第1の吹出位置における気流の圧力損失を抑制できるため、第1の吹出位置と第2の吹出位置とにおける圧力損失の差を抑制できることが実証された。
1,1A,1B,1C,1D,1E 送風装置、2 筐体、3 送風機、4 出口風路、5 継手、6 ダクト、7 閉鎖部材、8,8A,8B 案内部材、9,9A,9A1,9A2,9A3,9B,9B1,9B2 締結部、10 吹出口、10A 第1の吹出口、10B 第2の吹出口、11 送風機収容室、21 流入口、31 送風羽根、41 底壁、42 仕切壁、42a 通気口、43 第1の壁、44 第2の壁、45 第3の壁、46 天井壁、71 第1の面、81,81A,81B 案内羽根、C1 第1の中心軸、C2 対称軸、C3 第2の中心軸、L 仮想円形、Y1 第1の吹出方向、Y2 第2の吹出方向、Y3 第3の吹出方向。

Claims (7)

  1. 気流を生成する送風機と前記気流が通過する出口風路とを備え、前記出口風路を囲む壁に形成された複数の吹出口の中から選択された1つの前記吹出口を開放して残りの前記吹出口を閉鎖部材で閉鎖することによって、前記出口風路から吹き出す前記気流の吹出方向を変更可能な送風装置であって、
    前記閉鎖部材のうち前記出口風路を向く第1の面に取り付けられて、前記気流を整流する案内部材を備え、
    前記案内部材は、前記案内部材の第1の中心軸を対称軸とする回転対称形状であり、
    前記第1の中心軸および前記対称軸は、前記第1の面に直交していることを特徴とする送風装置。
  2. 前記吹出口の周囲に設けられて、前記出口風路を囲む壁に前記閉鎖部材を締結するための複数の締結部をさらに備え、
    前記第1の中心軸および前記対称軸を前記第1の面に投影したときの位置が、複数の前記締結部のそれぞれを前記第1の面に投影したときの隣接する前記締結部の中心の位置間を結んだ仮想円形の第2の中心軸と一致するように、前記案内部材および前記締結部が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記案内部材は、前記第1の面に回転可能に取り付けられ、
    前記第1の中心軸は、前記案内部材の回転軸であり、
    前記案内部材は、前記回転軸の周方向に等角度離れて配置された複数の案内羽根を有することを特徴とする請求項1または2に記載の送風装置。
  4. 前記案内部材は、前記閉鎖部材と一体に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の送風装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の送風装置を備えたことを特徴とする熱交換器。
  6. 請求項1から4のいずれか1項に記載の送風装置を備えたことを特徴とする換気送風機。
  7. 請求項1から4のいずれか1項に記載の送風装置を備えたことを特徴とする空気調和機。
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