JP7196619B2 - 車両用通信システム - Google Patents
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Description
例えば、OBD車検が実施される場合に、車載制御装置から上記スキャンツールに送信されたデータを改ざんすることにより、本来ならば不合格となる車両を合格させる、という不正行為が危惧される。このため、車載制御装置からデータを読み出すスキャンツールの機能として、車載制御装置からのデータを改ざんする改ざん装置の存在を検出する機能が必要となる。
改ざん装置は、データ読出装置からのデータ要求を受信して車載制御装置へ送信するための中継処理と、データ要求に対する車載制御装置からの応答データを受信して、この応答データを改ざんするための改ざん処理とを、少なくとも行うと考えられる。そして、改ざん装置は、改ざん後の応答データを、データ読出装置に送信することになる。このため、改ざん装置が存在する場合には、改ざん装置が存在しない正常時と比較すると、計測部により計測される時間が、少なくとも上記中継処理及び改ざん処理の実施時間の分だけ大きく(即ち、長く)なる。よって、判定部により、改ざん装置の存在が検出される。
データ加工部(S225,S227)は、データ読出装置から送信されたデータ要求が当該車載制御装置において受信されると、前記データ要求に対応する応答データに対して特定の処理を行う。そして、応答部(S230)は、データ加工部によって特定の処理が施された後の応答データを、データ読出装置に送信する。
また、車載制御装置におけるデータ加工部(S225)は、応答データに対して所定の演算を行うことにより、当該応答データを検査するための検査用データを算出し、この算出した検査用データを応答データに付加する処理を、特定の処理として行うように構成されて良い。そして、このような車載制御装置と、上記データ読出装置と、を備える車両用通信システムにおいて、データ読出装置は、更に、下記の検査部を備えても良い。この検査部(S195)は、応答データに対して、当該応答データに付加されている前記検査用データを用いた検査を行う。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1に示す第1実施形態の車両用通信システム1は、車両に搭載された複数の電子制御装置(以下、ECU)11~13を備える。ECUは、「Electronic Control Unit」の略である。そして、ECU11~13は、車両内に配設された通信バス3を介して通信可能に接続されている。また、各ECU11~13は、少なくとも1つの故障を検出するための故障診断機能(即ち、OBD)を有している。尚、ECUの数が3つであるとして説明するが、ECUの数は1又は3以外の複数であっても良い。また、車両用通信システム1における通信プロトコルは、例えばCANであって良く、CAN以外の通信プロトコルでも良い。CANは、「Controller Area Network」の略であり、登録商標である。また、図1においては、ECU11~13のそれぞれを、ECU_A~Cとして記載している。そして、このことは他の図についても同様である。
コネクタ7を介して通信バス3に接続されたツール5から、ECU11~13の何れかを宛先とする特定DTC要求が送信されると、その特定DTC要求が、宛先のECUにおいて受信される。
図2に示すように、通信バス3において、ツール5とECU11~13との間に直列に、改ざん装置41が設けられたとする。改ざん装置41は、ツール5からECU11~13へのメッセージを中継し、ECU11~13からツール5へ送信される応答メッセージを改ざんして、ツール5に送ろうとする装置である。改ざんされる対象は、応答メッセージ中の特に応答データであると考えられる。
そこで、図2のように設けられた改ざん装置41の存在を検出可能とするために、ツール5が行う処理と、各ECU11~13が行う処理とについて、説明する。
図4に示すように、ECU11~13は、応答処理を開始すると、S210にて、当該ECU宛ての特定DTC要求を受信したか否かを判定する。つまり、受信したメッセージが当該ECU宛ての特定DTC要求であるか否かを判定する。
ツール5は、S140では、S100で特定DTC要求を送信してから、読出対象ECUからの応答メッセージが当該ツール5において受信されるまでの時間(以下、要求応答時間)を計測する。
図3,図4の処理が行われることによる作用例を、図5を用い説明する。尚、図5は、図2のように改ざん装置41が設けられた場合を表している。また、読出対象ECUは、ECU11(即ち、ECU_A)であるとして説明するが、他のECU12,13であっても同様である。
すると、改ざん装置41は、ツール5からの特定DTC要求を受信してECU11へ送信する中継処理(即ち、ゲートウェイ処理)を行う、と考えられる。具体的には、改ざん装置41は、ツール5から受信した特定DTC要求を、ECU11~13側の通信バス3、即ち、図2に示した第1部分3aに送出すると考えられる。図5において、処理Bは、改ざん装置41が行う処理のうちの、上記中継処理である。
以上詳述した第1実施形態のツール5によれば、当該ツール5とECU11~13との間に直列に設けられた改ざん装置41の存在を、検出することができるようになる。このため、例えば、OBD車検の実施時において、本来ならば不合格の車両を合格にしようとする不正行為を、防止する効果が期待できる。
[2-1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。尚、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
図6の応答処理は、図4の応答処理と比較すると、S220とS230との間に、S225が追加されている。
図7の読出制御処理は、図3の読出制御処理と比較すると、S170とS180との間に、S195,S200が追加されている。更に、S170の判定では、S140で計測された要求応答時間が、所定値T2よりも大きいか否かが判定される。所定値T2は、第1実施形態における所定値T1よりも大きい値に設定されている。
[2-4.作用例]
第2実施形態の作用例を、図5と同様の図8を用いて説明する。
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果を奏し、更に、下記(2a),(2b)の効果を奏する。
このため、仮に、改ざん装置41が上記処理Dを行わず、その結果、ツール5が、図7のS170にて「要求応答時間が所定値T2より大きくない」と判定したとしても、図7のS195にてエラー有りと判定される。よって、改ざん装置41によって改ざんされた応答データが正しい応答データとして扱われてしまうことを、防ぐ効果が高い。
[3-1.第1実施形態との相違点]
第3実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。尚、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
図9の応答処理は、図4の応答処理と比較すると、S220とS230との間に、S227が追加されている。
図10の読出制御処理は、図3の読出制御処理と比較すると、S140とS150との間に、S205が追加されている。更に、S170の判定では、S140で計測された要求応答時間が、所定値T3よりも大きいか否かが判定される。所定値T3は、第2実施形態と同様に、第1実施形態における所定値T1よりも大きい値に設定されている。
第3実施形態の作用例を、図5,図8と同様の図11を用いて説明する。
図11に示すように、ECU11(即ち、ECU_A)が行う処理としては、第1実施形態の図5と比較すると、処理Aに処理Eが追加されることになる。この処理Eは、図9におけるS227のデータ圧縮処理である。
よって、第3実施形態によれば、ECU11~13が図9のS227の処理を行うことにより、第2実施形態と同様に、改ざん装置41が存在しない場合の要求応答時間と、改ざん装置41が存在する場合の要求応答時間との差を、大きくすることができる。
尚、第3実施形態においては、ECU11~13が行う図9の処理のうち、S227が、データ加工部としての処理に相当し、S230が、応答部としての処理に相当する。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
Claims (3)
- 車両に設けられた通信バス(3)に接続される車載制御装置と、
前記通信バスに接続され、前記車載制御装置から前記通信バスを介してデータを読み出すデータ読出装置と、を備える車両用通信システムであって、
前記データ読出装置は、
前記車載制御装置に対するデータ要求が当該データ読出装置から送信されてから、前記データ要求に対する応答データが当該データ読出装置において受信されるまでの時間を計測するように構成された計測部(S140)と、
前記計測部により計測された時間が所定値より大きいか否かを判定し、前記時間が前記所定値より大きい場合に、前記応答データを改ざんする改ざん装置が存在していると判定するように構成された改ざん判定部(S170,S190)と、を備え、
前記データ読出装置は、前記改ざん判定部により前記時間が前記所定値より大きくないと判定された場合には、受信した前記応答データを用いた処理を行うように構成され、
前記車載制御装置は、
前記データ読出装置から送信された前記データ要求が当該車載制御装置において受信されると、前記データ要求に対応する応答データに対して特定の処理を行うように構成されたデータ加工部(S225)と、
前記データ加工部によって前記特定の処理が施された後の応答データを、前記データ読出装置に送信するよう構成された応答部(S230)と、を備え、
前記データ加工部は、
前記応答データに対して所定の演算を行うことにより、当該応答データを検査するための検査用データを算出し、この算出した検査用データを前記応答データに付加する処理を、前記特定の処理として行うように構成されている、
車両用通信システム。 - 車両に設けられた通信バス(3)に接続される車載制御装置と、
前記通信バスに接続され、前記車載制御装置から前記通信バスを介してデータを読み出すデータ読出装置と、を備える車両用通信システムであって、
前記データ読出装置は、
前記車載制御装置に対するデータ要求が当該データ読出装置から送信されてから、前記データ要求に対する応答データが当該データ読出装置において受信されるまでの時間を計測するように構成された計測部(S140)と、
前記計測部により計測された時間が所定値より大きいか否かを判定し、前記時間が前記所定値より大きい場合に、前記応答データを改ざんする改ざん装置が存在していると判定するように構成された改ざん判定部(S170,S190)と、を備え、
前記データ読出装置は、前記改ざん判定部により前記時間が前記所定値より大きくないと判定された場合には、受信した前記応答データを用いた処理を行うように構成され、
前記車載制御装置は、
前記データ読出装置から送信された前記データ要求が当該車載制御装置において受信されると、前記データ要求に対応する応答データに対して特定の処理を行うように構成されたデータ加工部(S227)と、
前記データ加工部によって前記特定の処理が施された後の応答データを、前記データ読出装置に送信するよう構成された応答部(S230)と、を備え、
前記データ加工部は、
少なくとも前記応答データを圧縮する処理を、前記特定の処理として行うように構成されている、
車両用通信システム。 - 請求項1に記載の車両用通信システムであって、
前記データ読出装置は、
前記応答データに対して、当該応答データに付加されている前記検査用データを用いた検査を行うように構成された検査部(S195)、を備える、
車両用通信システム。
Priority Applications (1)
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JP2019004374A JP7196619B2 (ja) | 2019-01-15 | 2019-01-15 | 車両用通信システム |
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Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JP2005104408A (ja) | 2003-10-01 | 2005-04-21 | Mitsubishi Electric Corp | 外部接続型故障診断システム |
US20140309905A1 (en) | 2013-04-05 | 2014-10-16 | Michael Drew | System and method for sending and receiving messages between an electronic control unit of a vehicle and an external device |
JP2018005848A (ja) | 2016-07-08 | 2018-01-11 | トヨタ自動車株式会社 | 車載通信装置 |
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