JP7192506B2 - 携帯機位置推定システムおよび車載機 - Google Patents

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Description

携帯機位置推定システムおよびその携帯機位置推定システムが備える車載機に関し、特に、携帯機の位置推定精度の向上に関する。
携帯機の位置を推定する技術が知られている。特許文献1に開示されている技術では、携帯機が3つ以上の車載機から受信する電波の受信信号強度から、それぞれ車載機と携帯機との間の距離を推定する。そして、この3つ以上の距離から携帯機の位置を推定する。
従来、車両のボディは全周にわたって金属製である場合が多い。したがって、車両外にある携帯機を検出するためのアンテナは、車両のボディで遮蔽されないように、車両のボディの外面に配置される。
特開2017-44563号公報
車両のボディの一部に樹脂が使われることが増えてきている。車両ボディの一部に樹脂が使われている場合、車両ボディよりも車両内側に車載アンテナを設置しても、車載アンテナが送信する電波が車両の外に到達する。そのため、車両のボディが車両全周に渡って金属製になっている場合と異なり、車両内にある携帯機と通信するための車載アンテナと、車両外にある携帯機と通信するための車載アンテナとを、別々に備える必要がない。この理由等により、車両ボディよりも内側に複数の車載アンテナが設けられることがある。
しかし、複数の車載アンテナを車両ボディよりも内側に配置した場合において、車両の外に携帯機があると、車載アンテナが送信した電波が車両ボディの金属部分により減衰してしまい、受信信号強度から求める距離に大きな誤差が含まれてしまう恐れがあった。距離に大きな誤差が含まれてしまうと、携帯機の位置推定精度が低下してしまう。
本開示は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、携帯機が車両の外にあっても精度よく携帯機の位置を推定できる携帯機位置推定システムおよび車載機を提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、開示した技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するための携帯機位置推定システムは、
ボディに樹脂部分と金属部分とがある車両(5)に搭載され、電波を送信する3つ以上の車載アンテナ(181)を備えた車載機(100)と、車両を使用するユーザに携帯される携帯機(200)とを備え、携帯機が存在する位置を推定する携帯機位置推定システムであって、
車載アンテナは、ボディよりも車両の内側に配置され、
携帯機は、車載アンテナが送信した電波を受信した場合に、電波の受信信号強度を検出する受信強度検出部(211)を備え、
車載機および携帯機の一方は、
受信強度検出部が検出した受信信号強度に基づいて、車載アンテナから携帯機までの距離である携帯機距離を、3つ以上の車載アンテナについて決定する距離決定部(112)と、
距離決定部が3つ以上の車載アンテナについて決定した携帯機距離に基づいて、携帯機の位置を推定する位置推定部(113)とを備え、
距離決定部は、位置推定部が推定した携帯機の位置が車両の外である場合、3つ以上の車載アンテナのうちの少なくとも1つについて、受信強度検出部が検出した受信信号強度を車両のボディの金属部分による電波減衰を考慮して補正した補正受信信号強度とした場合の携帯機距離を再決定し、
位置推定部は、距離決定部が補正受信信号強度に基づいて携帯機距離を再決定した場合には、補正前の携帯機距離に代えて補正受信信号強度に基づいて決定した携帯機距離を用いて、携帯機の位置を再推定する。
この携帯機位置推定システムでは、まず、車載アンテナが送信して携帯機が受信した電波の受信信号強度を補正せずに用いて車載アンテナから携帯機までの携帯機距離を決定し、3つ以上の携帯機距離をもとに携帯機の位置を推定する。
携帯機の位置が車両の外である場合には、携帯機が受信した電波は、ボディの金属部分による電波減衰の影響を受けているはずである。そこで、推定した携帯機の位置が車両の外である場合には、受信信号強度をボディの金属部分による電波減衰を考慮して補正した補正受信信号強度とした場合の携帯機距離を再決定し、再決定した携帯機距離を用いて携帯機の位置を再推定する。このようにすることで、携帯機が車両の外にあっても、精度よく携帯機の位置を推定できる。
また、上記目的を達成するための車載機は、上記携帯機位置推定システムが備える車載機である。すなわち、上記目的を達成するための車載機は、
ボディに樹脂部分と金属部分とがある車両(5)に搭載され、電波を送信する3つ以上の車載アンテナ(181)を備え、車両を使用するユーザに携帯される携帯機(200)が存在する位置を推定する車載機(100)であって、
車載アンテナは、ボディよりも車両の内側に配置され、
携帯機から送信され、携帯機が車載アンテナから受信した電波の受信信号強度を含む携帯機信号を受信する受信部(190)と、
受信部が受信した携帯機信号に含まれている受信信号強度に基づいて、車載アンテナから携帯機までの距離である携帯機距離を、3つ以上の車載アンテナについて決定する距離決定部(112)と、
距離決定部が3つ以上の車載アンテナについて決定した携帯機距離に基づいて、携帯機の位置を推定する位置推定部(113)とを備え、
距離決定部は、位置推定部が推定した携帯機の位置が車両の外である場合、3つ以上の車載アンテナのうちの少なくとも1つについて、受信信号強度を車両のボディの金属部分による電波減衰を考慮して補正した補正受信信号強度とした場合の携帯機距離を再決定し、
位置推定部は、距離決定部が補正受信信号強度に基づいて携帯機距離を再決定した場合には、補正前の携帯機距離に代えて補正受信信号強度に基づいて決定した携帯機距離を用いて、携帯機の位置を再推定する。
電子キー位置推定システム1の概略構成を示す図である。 車両5におけるLFアンテナ181の位置を示す図である。 各LFアンテナ181から電子キー200までのキー距離Dに対応する円302を示す図である。 RSSI距離関係135を概念的に示す図である。 電子キー200のキー側制御部230が実行する処理を説明するフローチャートである。 車載機100の車側制御部120が実行する車載機側処理を説明するフローチャートである。 第2実施形態における車載機側処理を示すフローチャートである。 第3実施形態における車載機側処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、携帯機位置推定システムの複数の実施形態を説明する。以下に示す実施形態は、携帯機が電子キーである。すなわち、以下に示す実施形態は、電子キー位置推定システムである。
<第1実施形態>
図1に、第1実施形態の電子キー位置推定システム1の概略構成を示す。電子キー位置推定システム1は、車載機100と、携帯機である電子キー200との間の無線通信に基づいて、電子キー200の照合を照合ECU110により実行し、照合が成立した場合、所定処理を実行あるいは許可する機能を有する。なおECUは、電子制御装置(electronic control unit)の略称である。
電子キー200の照合とは、電子キー200が車載機100に予め対応づけられている正規の電子キー200であるか否かを確認することであり、たとえば次のように実行される。車載機100の照合ECU110は、前側LFアンテナ181F、右側LFアンテナ181R、左側LFアンテナ181L、後側LFアンテナ181Bからリクエスト信号を送信させる。なお、以下、前側LFアンテナ181F、右側LFアンテナ181R、左側LFアンテナ181L、後側LFアンテナ181Bを区別しないときはLFアンテナ181と記載する。LFアンテナ181は車載アンテナである。
電子キー200は、リクエスト信号を受信すると、自身に固有のIDを含むレスポンス信号を送信する。車載機100は、レスポンス信号を車載RFアンテナ195で受信すると、照合ECU110がレスポンス信号に含まれるIDを照合することにより、電子キー200を照合する。
照合成立の場合に許可あるいは実行される所定処理としては、たとえば次のものが挙げられる。正規の電子キー200が車両5(図2参照)の車室内に位置する場合に車両エンジンの始動を許可する。その他にも、正規の電子キー200が車外の所定領域内に位置する場合に車両ドアの開錠を許可する。また、正規の電子キー200が車両5に所定距離近づいた場合に車両5のハザードランプを点灯等させるウェルカム処理を実行する。このように、電子キー位置推定システム1は、車両5に対する電子キー200の位置に応じて異なる処理を許可あるいは実行する。
電子キー位置推定システム1は、上記の照合による所定処理を実行あるいは許可するにあたり、車両5に対する電子キー200の位置を推定する。以下、車両5に対する電子キー200の位置を推定するための電子キー位置推定システム1の構成を説明する。
[電子キー位置推定システム1の構成]
図1に示すように電子キー位置推定システム1は、車載機100と電子キー200とを備える。車載機100は車両5に設けられ、電子キー200はユーザにより携帯される。
車載機100は、照合ECU110と、記憶部130と、車側送信部180と、前側LFアンテナ181F、右側LFアンテナ181R、左側LFアンテナ181L、後側LFアンテナ181Bと、車側受信部190と、車載RFアンテナ195とを備える。
照合ECU110は、マイクロコンピュータを主体として構成される。照合ECU110は、たとえばROM等の記憶装置に記憶されたプログラムをCPU等のプロセッサが実行することにより、電子キー200の照合および電子キー200の位置推定を含む各種処理を電子キー200と協働して実行する。なお、照合ECU110の機能の少なくとも一部は、専用のIC等によって提供されてもよい。記憶部130は、不揮発性メモリを備えており、図4に示すRSSI距離関係135を記憶している。
車側送信部180は、照合ECU110の制御の下で、LF波あるいはVLF波で車両信号を、変調および増幅してLFアンテナ181から電波として送信させる。LFは、Low Frequencyの略称であり、VLFは、Very Low Frequencyの略称である。本明細書ではVLFを含めてLFという用語を用いる。車両信号としてリクエスト信号が送信される場合、固有IDを含むレスポンス信号の返信を電子キー200に要求する情報が含まれる。各車両信号には、送信元が、どのLFアンテナ181であるかを識別可能とする識別情報が含まれる。
図2にLFアンテナ181の位置を示している。4つのLFアンテナ181はいずれも、車室内に設けられている。したがって、4つのLFアンテナ181は、いずれも、ボディシェルの内部に設けられている。各LFアンテナ181の具体的な位置は次の通りである。
前側LFアンテナ181Fは、車室前端において車幅方向中央付近に設けられている。右側LFアンテナ181Rは運転席下に設けられている。後側LFアンテナ181Bは車室後端において車幅方向中央付近に設けられている。左側LFアンテナ181Lは助手席下に設けられている。なお、LFアンテナ181の位置は種々変更が可能であり、また、LFアンテナ181の数も種々の変更が可能である。
ただし、車両5の幅方向中心線を基準として左右にそれぞれLFアンテナ181が配置され、かつ、車室の前後方向中心基準として、前後にそれぞれLFアンテナ181が配置されていることが好ましい。このようにすれば、LFアンテナ181が分散して配置されていることになり、電子キー200が車内外のどこにあるか不明である状況でも、高精度に電子キー200の位置を推定できる。
これらのLFアンテナ181の周囲には、それぞれ検知可能エリア300が形成される。具体的には、前側LFアンテナ181Fの周囲には前側検知可能エリア300Fが形成される。右側LFアンテナ181Rの周囲には右側検知可能エリア300Rが形成される。後側LFアンテナ181Bの周囲には後側検知可能エリア300Bが形成され、左側LFアンテナ181Lの周囲には左側検知可能エリア300Lが形成される。これら、前側検知可能エリア300F、右側検知可能エリア300R、後側検知可能エリア300B、左側検知可能エリア300Lを区別しない場合に検知可能エリア300と記載する。
検知可能エリア300は、LFアンテナ181から送信された車両信号を電子キー200が所定閾値以上の受信信号強度(以下、RSSI)で受信可能なエリアである。図2では、検知可能エリア300の形状は、いずれも円形かつ相互に同じ大きさに単純化して示している。また、検知可能エリア300は、たとえば半径数m~5m程度調整される。ただし、検知可能エリア300の大きさは、LFアンテナ181の送信出力、電子キー200の受信感度等を設定する等により、ある程度の調整が可能である。また、アンテナ形状の変更等により検知可能エリア300の形状も調整可能である。
図2に示すように、検知可能エリア300は、いずれも車内外に亘って形成される。このような車内外に亘って形成される検知可能エリア300は、車両5のボディの一部が樹脂製だからである。本実施形態では、車両5のボディのうち、ドア部分が樹脂、その他の部分は金属製であるとする。なお、車両5は、運転席、助手席、右後席、左後席の各座席の側方にドアが存在する4ドアの車両である。
4つの検知可能エリア300がいずれも車内外に亘って形成されることで、4つの検知可能エリア300の重なりは、車内だけでなく、車両5の外側において車両5の周囲360度に亘り生じている。
説明を図1に戻す。車側受信部190は、電子キー200からRF(Radio Frequency)波で送信されるキー信号を、車載RFアンテナ195を介して受信する。そして、車側受信部190は、車載RFアンテナ195から取得した電気信号を増幅し、かつ、その電気信号からキー信号を復調し、キー信号を照合ECU110に出力する。なお、キー信号は携帯機信号である。車載RFアンテナ195は、車両5において適宜設定される位置に設けられる。たとえば、車載RFアンテナ195は、車室内において車両5の中央付近となる位置に設けられる。
リクエスト信号の返信として電子キー200から送信される固有IDを含むキー信号は上記したレスポンス信号である。キー信号にはさらに車両信号を電子キー200が受信した際のRSSIを示すRSSI情報が含まれ得る。RSSI情報には、RSSIおよび車両信号の送信元がどのLFアンテナ181であるかを識別可能とする識別情報が含まれる。
次に電子キー200の構成を説明する。電子キー200は、キー側受信部210と、キー側LFアンテナ215と、キー側送信部220と、キー側RFアンテナ221と、キー側制御部230とを備える。
キー側受信部210は、LFアンテナ181から送信された電波を示す電気信号をキー側LFアンテナ215を介して取得する。キー側受信部210は、その電気信号を復調および増幅して車両信号を取り出し、キー側制御部230に出力する。
RSSI検出回路211は、キー側受信部210に設けられる。RSSI検出回路211は、キー側LFアンテナ215で受信した電波のRSSIを検出する回路である。RSSI検出回路211は、検出したRSSIをキー側制御部230に出力する。RSSI検出回路211は受信強度検出部に相当する。
キー側送信部220は、キー側制御部230の制御の下で、RF波でキー信号を変調および増幅してキー側RFアンテナ221から送信させる。キー信号はキー側制御部230が生成する。キー信号には、車両信号のRSSIを示すRSSI情報や電子キー200の固有IDが含まれる。上記したレスポンス信号もキー信号であるので、レスポンス信号にも固有IDが含まれる。
キー側制御部230は、マイクロコンピュータを主体として構成される。キー側制御部230は、たとえばROM等の記憶装置に記憶されたプログラムをCPU等のプロセッサが実行することにより、電子キー200の照合および後述する電子キー200の位置推定を含む各種処理を車載機100と協働して実行する機能を有する。キー側制御部230の機能の少なくとも一部は、専用のIC等によって提供されてもよい。
[照合ECU110の機能]
次に、車両5に対する電子キー200の位置推定を行うための照合ECU110の機能を説明する。図1に示すように、照合ECU110は、機能ブロックとして、RSSI取得部111と、距離決定部112と、位置推定部113とを備える。
RSSI取得部111は、車側受信部190で受信したキー信号にRSSI情報が含まれている場合、そのRSSI情報から、車両信号を電子キー200が受信した際のRSSIを取得する。以下では、前側LFアンテナ181Fから送信された車両信号を電子キー200が受信した際のRSSIを前側RSSIとし、右側LFアンテナ181Rから送信された車両信号を電子キー200が受信した際のRSSIを右側RSSIとする。また、後側LFアンテナ181Bから送信された車両信号を電子キー200が受信した際のRSSIを後側RSSIとし、左側LFアンテナ181Lから送信された車両信号を電子キー200が受信した際のRSSIを左側RSSIとする。
距離決定部112は、LFアンテナ181別に、LFアンテナ181から電子キー200までの距離を決定する。以下、この距離をキー距離Dと記載する。キー距離Dは携帯機距離に相当する。図3には、LFアンテナ181ごとに、キー距離Dを半径とする円302を示している。円302FはLFアンテナ181Fを中心とし、円302RはLFアンテナ181Rを中心とし、円302BはLFアンテナ181Bを中心とし、円302LはLFアンテナ181Lを中心としている。
各円302は、各LFアンテナ181から送信された車両信号を電子キー200が受信したときのRSSIと、図4に示すRSSI距離関係135から決定する。図4は、RSSI距離関係135を概念的に示す図である。図4に示すようにRSSI距離関係135における横軸は距離である。この距離は、LFアンテナ181から電子キー200までの距離である。縦軸は、LFアンテナ181から送信された車両信号を電子キー200が受信した際に検出されるRSSIである。
RSSIは通信距離が長くなるのに応じて低下することが知られている。RSSI距離関係135は実験に基づいて決定された関係であり、記憶部130に記憶されている。距離決定部112は、RSSI取得部111がRSSIを取得した場合に、取得できたすべてのRSSIをもとにキー距離Dを決定する。したがって、3つ以上のLFアンテナ181に対応するキー距離Dを決定することがある。
さらに、距離決定部112は、次に説明する位置推定部113が推定したキー位置が、車両5の外である場合には、RSSIを補正した補正RSSIと図4に示す関係からキー距離Dを再決定する。
本実施形態では、車両5の一部が樹脂であるため、LFアンテナ181がボディよりも車両5の内側にあっても、LFアンテナ181が送信する電波が車両5の外にまで到達する。しかし、車両5のボディの一部は金属であるため、電子キー200が車外にある場合、ボディの金属部分によって、電波強度は自由空間を伝播する場合よりも大きく減衰する。その一方、電子キー200が車両5の内部にある場合には、ボディの金属部分による電波強度の減衰は小さい。したがって、電子キー200の位置が車内にあると推定された場合には、RSSIを補正する必要性は低い。
そこで、本実施形態では、まずは、RSSIを補正しないで電子キー200の位置を推定する。そして、補正していないRSSIをもとにして推定した電子キー200の位置が車外である場合、車両5のボディの金属部分の影響を考慮してRSSIを補正した補正RSSIを決定する。なお、補正RSSIは補正受信信号強度である。
本実施形態では、補正RSSIは、補正前のRSSIに予め設定した一定値を加えた値である。一定値を加えることから、補正RSSIは、補正前のRSSIよりも大きな値になる。よって、補正RSSIから決定するキー距離Dは、補正前のRSSIから決定するキー距離Dよりも短い距離になる。以下、補正RSSIから決定するキー距離Dを補正キー距離Dcとする。
位置推定部113は、距離決定部112が3つ以上のLFアンテナ181について決定したキー距離Dに基づいて、電子キー200の位置を推定する。キー距離Dが、3つ以上のLFアンテナ181について得られている場合、3つ以上の円302が得られる。3つ以上の円302が得られれば、理想的には、その円302は、図3に示すように1点で交わり、その交点が電子キー200の位置であると推定できる。
このような理想的な状態になるには、RSSI検出回路211が検出したRSSIが真値である必要がある。しかしながら、RSSIは、LFアンテナ181と電子キー200との距離が同じであっても種々の誤差により変動する。したがって、3つ以上の円302は、通常、1点では交わらない。3つ以上の円302が1点では交わらない場合、各円302からの距離の合計値が最小となる位置を、電子キー200が存在する位置として推定することになる。
さらに、距離決定部112が補正キー距離Dcを決定した場合、位置推定部113は、補正前のキー距離Dに代えて補正キー距離Dcを用いて、補正前のキー距離Dを用いた場合と同じ処理により、キー位置を再推定する。
[キー側制御部230の機能]
次に、電子キー200の位置推定を照合ECU110と協働して行う際のキー側制御部230の機能を説明する。
キー側制御部230は、車両信号をキー側受信部210を介して取得すると、車両信号を送信したLFアンテナ181がどれであるかを、車両信号に含まれる識別情報に基づいて特定する。
また、キー側制御部230は、所定時間以内に、車両信号を3つ以上のLFアンテナ181からキー側受信部210が受信したか否かを判定する。所定時間は、全部のLFアンテナ181が順次車両信号を送信する際に要する送信時間から予め定めることができる。
さらに、キー側制御部230は、各LFアンテナ181から送信されてキー側受信部210で受信した車両信号のRSSIを取得する。そして、取得した車両信号のRSSIと、その車両信号を送信したLFアンテナ181とを示すRSSI情報を含むキー信号をキー側RFアンテナ221から送信させる。
[キー側処理]
次に、電子キー200の位置推定を照合ECU110と協働して行う際のキー側制御部230が実行するキー側処理を、図5を参照して説明する。キー側処理は、所定周期で周期的に実行される。
ステップ(以下、ステップを省略)S10では、各LFアンテナ181から所定時間間隔で順次送信された車両信号を、キー側受信部210で受信した否かを判定する。S10で肯定判断がなされるとS20に進む。一方、S10で否定判断がなされると、今回のキー側処理を終了する。
S20では、各LFアンテナ181からの車両信号を受信した際にRSSI検出回路211で検出されたRSSIを取得する。
S30では、キー側送信部220を制御して、受信した車両信号に対するRSSI情報を含むキー信号をキー側RFアンテナ221から送信してキー側処理を終了する。
[車載機側処理]
次に、電子キー200の位置推定を電子キー200と協働して行うために照合ECU110が実行する車載機側処理を、図6を参照して説明する。車載機側処理は、所定周期で周期的に実行される。
S110では、全部のLFアンテナ181から、所定の時間間隔で順次、車両信号を送信させる。各車両信号あるいはいずれかの車両信号には、電子キー200に対してRSSI情報を含むキー信号の返信を要求する情報が含まれる。
S120では、S110で送信した車両信号を電子キー200が受信した際のRSSIを示すRSSI情報を含むキー信号を、車載RFアンテナ195を介して受信した否かを判断する。S120で否定判断がなされた場合、今回の車載機側処理を終了する。S120で肯定判断がなされた場合はS130に進む。
S130は、RSSI取得部111が実行する処理であり、S120で受信したキー信号に含まれるRSSI情報からRSSIを取得する。次のS140、S150は距離決定部112が実行する。S140では、S130で、前側RSSI、右側RSSI、後側RSSI、左側RSSIのうち、3つ以上を取得したか否かを判断する。S140で否定判断がなされた場合には、今回の車載機側処理を終了する。S140で肯定判断がなされた場合にはS150に進む。
S150では、S130で取得したRSSIとRSSI距離関係135とから、キー距離Dを、S130で取得した各RSSIについて決定する。S160は位置推定部113が実行する処理であり、S150で決定した3つ以上のキー距離Dを用いてキー位置を推定する。
S170からS190は距離決定部112が実行する。S170では、S160で推定したキー位置が車外であるか否かを判断する。推定したキー位置が車外であればS180に進む。S180では、S130で取得した全部のRSSIに一定値を加算して補正RSSIとする。
ここで、補正として、全部のRSSIに一定値を加算する理由を説明する。全てのLFアンテナ181から見てボディの金属部分が電子キー200との間に存在している方向に電子キー200の真の位置がある場合には、全てのRSSIがボディの金属部分による電波減衰の影響を受けているはずである。したがって、全部のRSSIに一定値を加算する補正をすることで精度が向上する。
一定値は、種々の位置に電子キー200がある場合の電波減衰の程度を測定して得た、電波減衰の平均値とすることができる。また、電子キー200の位置によらず、受けると推定できる電波減衰の最低値としてもよい。
次に、ある1つのLFアンテナ181から電子キー200との間にあるボディが樹脂である場合を考える。たとえば、電子キー200が左前ドアの近くにあるとする。この場合、左側LFアンテナ181Lから送信される電波はボディによる電波減衰の影響が少ない。また、この場合、右側LFアンテナ181Rも、電子キー200との直線上にはボディの金属部分はない。しかし、右側LFアンテナ181Rは、電子キー200までの距離が、左側LFアンテナ181Lよりも相対的に遠く、距離が遠いほど回折して受信される電波が増加する。換言すれば、距離が遠いほど、電子キー200とLFアンテナ181とを結ぶ直線部分以外のその周囲の金属による電波減衰の影響を受けることになる。そのため、左前ドア付近に電子キー200がある場合、左側LFアンテナ181Lとは異なり、右側LFアンテナ181Rが送信する電波はボディの金属部分により電波減衰の影響をある程度受けるのである。以上のことから、LFアンテナ181が車室に分散して配置されている場合には、1つのLFアンテナ181が送信する電波を除く、他の3つのLFアンテナ181が送信する電波は、ボディの金属部分による電波減衰の影響を受ける。
そのため、仮に1つのLFアンテナ181が送信した電波のRSSIは補正する必要性が低かったとしても、他のLFアンテナ181が送信した電波のRSSIは補正したほうがよいことになる。この場合、全部のRSSIを補正しても、全体としては補正したほうが、RSSIは自由空間で受信した場合のRSSIとの差分が減少する。したがって、ある1つのLFアンテナ181から電子キー200との間にあるボディが樹脂である場合であっても、全部のRSSIに一定値を加算する補正により、キー位置の推定精度が向上する。
S190では、補正RSSIとRSSI距離関係135とから、補正キー距離Dcを、全部の補正RSSIについて決定する。S200は位置推定部113が実行する処理であり、S190で決定した補正キー距離Dcを用い、キー距離Dと同じ処理を行ってキー位置を再推定する。
S200を実行した場合、または、S170で否定判断がなされた場合にはS210に進む。S210では、キー位置に応じた制御を実行する。たとえば、キー位置が車室内であれば、プッシュスタートボタンが押された場合にエンジン始動を許可する制御を実行する。キー位置が車外であれば、車両ドアの開錠を許可する制御を実行するなどである。
[第1実施形態のまとめ]
本実施形態の電子キー位置推定システム1では、まず、LFアンテナ181が送信して電子キー200が受信した電波のRSSIを補正せずに用いてキー距離Dを決定し(S150)、3つ以上のキー距離Dをもとにキー位置を推定する(S160)。
電子キー200の位置が車外である場合には、電子キー200が受信した電波は、車両5のボディの金属部分による電波減衰の影響を受けているはずである。そこで、S160で推定したキー位置が車外である場合には、RSSIをボディの金属部分による電波減衰を考慮して補正した補正RSSIをもとに補正キー距離Dcを決定し(S190)、その補正キー距離Dcを用いてキー位置を再推定する(S200)。このようにすることで、電子キー200が車外にあっても、精度よく電子キー200の位置を推定できる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態を説明する。この第2実施形態以下の説明において、それまでに使用した符号と同一番号の符号を有する要素は、特に言及する場合を除き、それ以前の実施形態における同一符号の要素と同一である。また、構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分については先に説明した実施形態を適用できる。
第2実施形態は、照合ECU110が実行する車載機側処理が第1実施形態と相違する。図7に、第2実施形態において照合ECU110が実行する車載機側処理の一部を示す。図7において省略している部分は図6と同じである。
第2実施形態では、距離決定部112が、S180に代えてS181、S182を実行する。S181では、S130で取得したRSSIのうち、最大のRSSIを決定する。そして、続くS182では、S130で取得したRSSIのうち、S181で決定した最大のRSSI以外のRSSIに対して、第1実施形態と同じ一定値を加算して補正RSSIとする。S182を実行後は、第1実施形態と同じS190以下を実行する。
つまり、第2実施形態では、最大のRSSIに対しては補正をしない。この理由は以下の通りである。車載機100が搭載されている車両5はドア部分が樹脂製である。電子キー200がこのドアに近い場合には、車外であっても、RSSIはボディの金属部分による減衰の影響が少ない。したがって、電子キー200の真の位置がドア付近である場合には、そのドアに最も近い1つLFアンテナ181が送信した電波に対するRSSIについては補正しないほうがよい。
電子キー200の真の位置は不明であるので、電子キー200が、全部のLFアンテナ181との間に車両5のボディの金属部分がある位置に存在している可能性もある。しかし、この場合であっても、1つを除く少なくとも2つのRSSIは補正することになるので、全部のRSSIを補正しないよりも、キー位置の推定精度は向上する。
さらに、電子キー200が、全部のLFアンテナ181との間に車両5のボディの金属部分がある位置に存在する場合には、複数のRSSIが大きく減衰し、検出可能な大きさのRSSIを3つ以上取得できない場合も多いと考えられる。換言すれば、3つ以上のRSSIを取得できている時点で、ある1つのLFアンテナ181からの電波を、ボディの金属部分による電波減衰の影響が少ない状態で受信できる位置に電子キー200がある可能性が高い。
これらのことから、電子キー200の真の位置が不明であっても、最大のRSSIを除いた残りのRSSIにのみ一定値を加算する補正の方が、全部のRSSIに一定値を加算する補正をするよりも、キー位置の推定精度が向上する可能性が高いと言える。
<第3実施形態>
次に第3実施形態を説明する。第3実施形態は、照合ECU110が実行する車載機側処理が第1、第2実施形態と相違する。図8に、第3実施形態において照合ECU110が実行する車載機側処理の一部を示す。図8において省略している部分は図6と同じである。
第3実施形態では、距離決定部112が、S180に代えてS183、S184を実行する。S183では、S130で取得したRSSIが小さいほど大きくなる補正係数を決定する。この補正係数は1よりも大きい値である。RSSIを電波減衰がない場合の値に補正するための係数だからである。
続くS184では、S130で取得したRSSIにS183で決定した補正係数を乗じて補正RSSIとする。S184を実行後は、第1実施形態と同じS190以下を実行する。
このように、第1実施形態では、補正前のRSSIに一定値を加算して補正RSSIとしていたのに対して、第3実施形態ではRSSIが小さいほど大きくなる補正係数を、そのRSSIに乗じて補正RSSIとしている。補正係数が、RSSIが小さいほど大きい値になっている理由は、RSSIが小さいほどボディの金属部分による電波減衰の影響が大きいと推定できるからである。
なお、RSSIは、電波発信源からの距離が遠いほど小さい値になる。したがって、S130で取得したRSSIが小さい値になっている理由として、LFアンテナ181からの距離が遠いという理由もある。しかし、LFアンテナ181からの距離が遠いと、距離による電波減衰が生じるとともに、自由空間であれば回折により電子キー200に受信されたはずであるが、ボディの金属部分により遮蔽されて電子キー200に受信されない割合も増加する。したがって、第3実施形態のようにすることで、一定値を加算する補正よりも、電子キー200とLFアンテナ181との距離を正しく表す補正RSSIにすることができる。その結果、より精度よくキー位置を推定できるようになる。
以上、実施形態を説明したが、開示した技術は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の変形例も開示した範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
<変形例1>
第2実施形態では、最大のRSSIの大きさによらず、最大のRSSIは補正しなかった。しかし、電子キー200が、全部のLFアンテナ181との間に車両5のボディの金属部分がある位置に存在している場合には、最大のRSSIについても、補正をしたほうがよい。
そして、電子キー200の真の位置が、全部のLFアンテナ181との間に車両5のボディの金属部分がある位置である場合、最大のRSSIもそれほど大きくないと推定できる。そこで、最大のRSSIが予め設定された閾値以上の場合に、最大のRSSIを除いたRSSIを補正して補正RSSIとするが、最大のRSSIがその閾値よりも小さい場合には、最大のRSSIも補正して補正RSSIとしてもよい。
<変形例2>
また、第2実施形態のように、最大のRSSIを補正せず残りのRSSIを補正する場合において、補正の方法として、第3実施形態のように、RSSIが小さいほど大きくなる補正係数を乗じてもよい。
<変形例3>
実施形態では、携帯機として電子キー200を開示したが、キー機能を持たない携帯機を採用することもできる。
<変形例4>
実施形態では、車載機100は、電波を送信するアンテナとしてLF波を送信するLFアンテナ181を備えていたが、送信する電波はLF波以外の周波数帯でもよい。たとえば、LFアンテナ181に代えてRF波を送信するアンテナを備えていてもよい。RF波はUHF波と呼ばれることもある。RF波の具体的な周波数は、たとえば、315Hz、920MHz、2.4GHzなどがある。これらの周波数を用いる通信方式には、たとえば、ブルートゥース(登録商標)がある。
<変形例5>
実施形態では、車載機100が、距離決定部112と位置推定部113とを備えていた。しかし、LFアンテナ181の位置を車載機100が電子キー200に通知すれば、電子キー200において、キー距離D、補正キー距離Dcを決定することができる。なお、この場合、LFアンテナ181の位置は緯度および経度で示す。また、車載機100と電子キー200は相互に通信可能である。したがって、図6、7、8に示す車載機側処理の一部または全部を電子キー200が実行することもできる。つまり、電子キー200が、距離決定部112および位置推定部113の一方または両方を備えていてもよい。なお、電子キー200がキー位置を推定した場合には、電子キー200は、そのキー位置を車載機100に通知する。
<変形例6>
実施形態では、RSSIを補正して補正RSSIとし、その補正RSSIをもとに補正キー距離Dcを決定していた。これは、RSSIの段階で電波減衰を考慮した補正を行ったことになる。しかし、RSSIからキー距離Dを求めた後、キー距離Dを電波減衰を考慮して補正し、補正キー距離Dcを決定してもよい。
1:電子キー位置推定システム 5:車両 100:車載機 110:照合ECU 111:RSSI取得部 112:距離決定部 113:位置推定部 120:車側制御部 130:記憶部 135:RSSI距離関係 180:車側送信部 181:LFアンテナ(車載アンテナ) 190:車側受信部 195:車載RFアンテナ 200:電子キー(携帯機) 210:キー側受信部 211:RSSI検出回路(受信強度検出部) 215:キー側LFアンテナ 220:キー側送信部 221:キー側RFアンテナ 230:キー側制御部 300:検知可能エリア

Claims (7)

  1. ボディに樹脂部分と金属部分とがある車両(5)に搭載され、電波を送信する3つ以上の車載アンテナ(181)を備えた車載機(100)と、前記車両を使用するユーザに携帯される携帯機(200)とを備え、前記携帯機が存在する位置を推定する携帯機位置推定システムであって、
    前記車載アンテナは、ボディよりも車両の内側に配置され、
    前記携帯機は、前記車載アンテナが送信した電波を受信した場合に、前記電波の受信信号強度を検出する受信強度検出部(211)を備え、
    前記車載機および前記携帯機の一方は、
    前記受信強度検出部が検出した受信信号強度に基づいて、前記車載アンテナから前記携帯機までの距離である携帯機距離を、3つ以上の前記車載アンテナについて決定する距離決定部(112)と、
    前記距離決定部が3つ以上の前記車載アンテナについて決定した前記携帯機距離に基づいて、前記携帯機の位置を推定する位置推定部(113)とを備え、
    前記距離決定部は、前記位置推定部が推定した前記携帯機の位置が前記車両の外である場合、3つ以上の前記車載アンテナのうちの少なくとも1つについて、前記受信強度検出部が検出した受信信号強度を前記車両のボディの金属部分による電波減衰を考慮して補正した補正受信信号強度とした場合の前記携帯機距離を再決定し、
    前記位置推定部は、前記距離決定部が前記補正受信信号強度に基づいて前記携帯機距離を再決定した場合には、補正前の前記携帯機距離に代えて前記補正受信信号強度に基づいて決定した前記携帯機距離を用いて、前記携帯機の位置を再推定する、携帯機位置推定システム。
  2. 前記距離決定部は、前記携帯機距離を決定する全部の受信信号強度を補正して前記補正受信信号強度とする、請求項1に記載の携帯機位置推定システム。
  3. 前記距離決定部は、3つ以上の前記車載アンテナにより受信された電波の受信信号強度のうち、最大の受信信号強度を除いた受信信号強度を補正して前記補正受信信号強度とする、請求項1に記載の携帯機位置推定システム。
  4. 前記距離決定部は、3つ以上の前記車載アンテナにより受信された電波の受信信号強度のうち、最大の受信信号強度が予め設定された閾値以上の場合に、最大の受信信号強度を除いた受信信号強度を補正して前記補正受信信号強度とし、最大の受信信号強度が前記閾値よりも小さい場合には、最大の受信信号強度も補正して前記補正受信信号強度とする、請求項に記載の携帯機位置推定システム
  5. 前記距離決定部は、前記受信信号強度を一定値で補正して前記補正受信信号強度とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の携帯機位置推定システム。
  6. 前記距離決定部は、前記受信信号強度が小さいほど大きくなる補正係数を前記受信信号強度に乗じて前記補正受信信号強度とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の携帯機位置推定システム。
  7. ボディに樹脂部分と金属部分とがある車両(5)に搭載され、電波を送信する3つ以上の車載アンテナ(181)を備え、前記車両を使用するユーザに携帯される携帯機(200)が存在する位置を推定する車載機(100)であって、
    前記車載アンテナは、ボディよりも車両の内側に配置され、
    前記携帯機から送信され、前記携帯機が前記車載アンテナから受信した電波の受信信号強度を含む携帯機信号を受信する受信部(190)と、
    前記受信部が受信した前記携帯機信号に含まれている前記受信信号強度に基づいて、前記車載アンテナから前記携帯機までの距離である携帯機距離を、前記3つ以上の前記車載アンテナについて決定する距離決定部(112)と、
    前記距離決定部が3つ以上の前記車載アンテナについて決定した前記携帯機距離に基づいて、前記携帯機の位置を推定する位置推定部(113)とを備え、
    前記距離決定部は、前記位置推定部が推定した前記携帯機の位置が前記車両の外である場合、3つ以上の前記車載アンテナのうちの少なくとも1つについて、前記受信信号強度を前記車両のボディの金属部分による電波減衰を考慮して補正した補正受信信号強度とした場合の前記携帯機距離を再決定し、
    前記位置推定部は、前記距離決定部が前記補正受信信号強度に基づいて前記携帯機距離を再決定した場合には、補正前の前記携帯機距離に代えて前記補正受信信号強度に基づいて決定した前記携帯機距離を用いて、前記携帯機の位置を再推定する、車載機。
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