JP7188328B2 - 車両底部構造及び車両底部構造の製造方法 - Google Patents

車両底部構造及び車両底部構造の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両底部のシールにかかる車両底部構造及びその製造方法に関する。
車両の底部では、車室外から車室内へと水が入ることを防ぐためのシールが行われる。
下記特許文献1には、車幅方向中央に設けられたトンネル部材と、その左右に設けられるフロアパネル(フロア部材)とをシールする構成が記載されている。具体的には、トンネル部材の側壁に、フロアパネルのフランジが重ねられて、スポット溶接が行われる。そして、フロアパネルのフランジの上端と、トンネル部材の側壁との隙間が、車体前後方向にわたって、上側からシールされる。フロアパネルの上側にはクロスメンバが設けられているが、フロアパネルのフランジの上端は、クロスメンバのフランジの上端よりも高い位置まで延ばされているため、シールをする際の支障とはならない。
特開平11-291954号公報
上記特許文献1の構成では、クロスメンバの上端よりも上側で、トンネル部材とフロアパネルとのシールを行う必要があり、上方に十分に広いスペースが必要となる。しかしながら、車両サイド側の骨格部材(例えばロッカ)に、クロスメンバを接続する場合などには、上下方向のスペース確保が困難となる場合も多い。このため、クロスメンバの存在部位などにおいては、上側(すなわち車室側)からあるいは下側(すなわち車外側)から、一本のシールで防水を確保することが困難となる。
本発明の目的は、シールの困難な部位が存在する場合において、車両の底部の防水性を確保する新たな車両底部構造を提案することにある。
本発明にかかる車両底部構造は、車両の底部に設けられた骨格部材と、端部に上下方向に延びるフランジを備え、当該フランジが前記骨格部材に接続されるパネル部材と、前記フランジの下側と前記骨格部材とを下側からシールする下側シール部材と、前記フランジの上側と前記骨格部材とを上側からシールする上側シール部材と、を備え、前記下側シール部材によるシールが行われていない下側非シール部位及びその両側の前記下側シール部材によるシールが行われた下側シール部位の付近においては、前記フランジを介し対向する範囲にわたって前記上側シール部材による上側からのシールが行われ、前記上側シール部材によるシールが行われていない上側非シール部位及びその両側の前記上側シール部材によるシールが行われた上側シール部位の付近においては、前記フランジを介し対向する範囲にわたって前記下側シール部材による下側からのシールが行われ、前記下側シール部位における前記下側非シール部位側の箇所と前記上側シール部位における前記上側非シール部位側の箇所との間は、前記下側シール部材と前記上側シール部材とを連結してシールする連結シール部材によるシールが行われ、前記パネル部材の上側にはクロスメンバが配置されており、前記クロスメンバは車幅方向に延びており、前記クロスメンバの上部かつ車幅方向端部は、2つの前記上側シール部位の間に位置し、前記パネル部材の下側には補強部材が配置されており、前記補強部材は車幅方向に延びており、前記補強部材の車幅方向端部は、2つの前記下側シール部位の間に位置し、前記上側シール部位は、前記補強部材の上側で車両前後方向に延びており、前記下側シール部位は、前記クロスメンバの上部の下側で、車両前後方向に延びている、ことを特徴とする。
本発明にかかる車両底部構造の一態様においては、前記連結シール部材は発泡性である、ことを特徴とする。
本発明にかかる車両底部構造の一態様においては、複数の前記下側非シール部位及び前記上側非シール部位を備え、複数の前記下側非シール部位及び前記上側非シール部位を回避して、前記下側シール部材と前記上側シール部材とが前記連結シール部材を介して防水線を受け渡している、ことを特徴とする。
本発明にかかる車両底部構造の製造方法は、前記車両底部構造が、車両の底部に設けられた骨格部材と、端部に上下方向に延びるフランジを備え、当該フランジが前記骨格部材に接続されるパネル部材と、前記フランジの下側と前記骨格部材とを下側からシールする下側シール部材と、前記フランジの上側と前記骨格部材とを上側からシールする上側シール部材と、を備え、前記下側シール部材によるシールが行われていない下側非シール部位及びその両側の前記下側シール部材によるシールが行われた下側シール部位の付近においては、前記フランジを介し対向する範囲にわたって前記上側シール部材による上側からのシールが行われ、前記上側シール部材によるシールが行われていない上側非シール部位及びその両側の前記上側シール部材によるシールが行われた上側シール部位の付近においては、前記フランジを介し対向する範囲にわたって前記下側シール部材による下側からのシールが行われ、前記下側シール部位における前記下側非シール部位側の箇所と前記上側シール部位における前記上側非シール部位側の箇所との間は、前記下側シール部材と前記上側シール部材とを連結してシールする連結シール部材によるシールが行われ、前記車両底部構造の製造方法が、前記骨格部材または前記パネル部材に発泡性の前記連結シール部材を塗布するステップと、前記骨格部材及び前記パネル部材を接続するステップと、前記下側シール部材及び前記上側シール部材を設けるステップと、前記連結シール部材を発泡させるステップと、を含む、ことを特徴とする。
本発明によれば、下側シール部材と上側シール部材とが連結シール部材とで接続されるため、非シール部位を迂回した防水線を構築することができる。
車両底部構造におけるロッカインナを示す図である。 ロッカインナに補強部材を取り付ける工程を示す図である。 ロッカインナに連結シール部材を塗布する工程を示す図である。 ロッカインナにフロアパネルを接続する工程を示す図である。 下側シール部材を塗布する工程を示す図である。 上側シール部材を塗布する工程を示す図である。 車両底部構造における防水態様を示す図である。 連結シール部材を備えない車両底部構造について示した参考図である。
以下に、図面を参照しながら、実施形態について説明する。説明においては、理解を容易にするため、具体的な態様について示すが、これらは実施形態を例示するものであり、他にも様々な実施形態をとることが可能である。
図1Aから図1Fは、同一の部位の車両底部構造10を、製造工程順に並べて示した図である。図中の座標系におけるF軸は車両前方向、U軸は上方向、R軸は搭乗者の右手方向を示している(他の図でも同じ)。
図1Aは、車両の右サイドに設けられるロッカのうち、車幅方向内側に配置されるロッカインナ12の車両前後方向の一部分を示す図である。ロッカは、車室の床下の両サイドにおいて、車両前後方向に延設される骨格部材である。骨格部材とは、車両における荷重伝達を主として担う強度をもち、車両形状の枠組みとなる部材をいう。
ロッカの前端は骨格部材であるフロントピラーの下端に溶接される。また、左右のロッカは、複数のクロスメンバ(車幅方向に延びる骨格部材をいう)によって相互に連結されている。左右のロッカの車幅方向内側には、それぞれ、車両の前端から後端付近に延びる骨格部材である左右のサイドメンバが設けられており、ロッカはクロスメンバを通じてサイドメンバにも連結されている。
ロッカは、曲げ加工した2以上の鋼板を組み合わせて溶接することで、左右-上下断面(R-U断面)は全周が部材で囲まれた閉じ断面形状に形成されている。図1Aに示したロッカインナ12は、車幅方向内側の側壁を形成する鋼板であり、略ハット形状の断面を有している。ハットトップに相当する壁部12aは、前後-上下面(F-U面)に拡がる平坦な形状に形成されている。
図1Bは、図1Aに続く工程における車両底部構造10を示している。この工程では、ロッカインナ12の壁部12aに、2つの同形の補強部材14、16が取り付けられている。補強部材14、16は、細長い鋼板の端部を曲げ加工したL字型の部材であり、本体部14a、16aと折り曲げて形成されたフランジ14b、16bとを含んでいる。フランジ14b、16bは、それぞれ、ロッカインナ12の壁部12aに溶接によって取り付けられている。フランジ14bとフランジ16bは、同じ水平レベルに、前後方向に距離をあけて取り付けられている。本体部14a、16aは、最も広い面が水平となるようにして、車幅方向の内側に延びている。図1Bでは、補強部材14、16の車幅方向内側は図示を省略している。補強部材14、16は、後述するフロアパネルを補強する他、説明を省略する他部材の補強を行う。
図1Cは、図1Bに続く工程における車両底部構造10を示している。この工程では、発泡性の連結シール部材17、18、20、21を、ロッカインナ12の壁部12aの外面(閉じ断面構造における内部空間ではなく、外部空間に向いた面をいう)に塗布している。連結シール部材17は補強部材14の若干後方に塗布され、連結シール部材18は補強部材14の若干前方に塗布されている。また、連結シール部材20は補強部材16の若干後方に塗布され、連結シール部材21は補強部材16の若干前方に塗布されている。これらの連結シール部材17、18、20、21は、上下方向には、補強部材14、16のフランジ14b、16bの上端よりも上方から下端よりも下方まで延びている。
発泡性の連結シール部材17、18、20、21は、合成ゴムなどの基材に発泡剤を添加して形成されたシール材である。連結シール部材17、18、20、21を加熱した場合には、基材の内部に発泡剤による気泡が生じることで、体積が増大し、弾力性をもつとともに、周囲に付着して固化することで、この付近をシールすることになる。
図1Dは、図1Cに続く工程における車両底部構造10を示している。この工程では、クロスメンバ22が溶接固定されたフロアパネル24を、ロッカインナ12に溶接している。クロスメンバ22は、車幅方向に延びる骨格部材であり、鋼板を曲げ加工して形成されている。クロスメンバ22は、車両の右サイドのロッカから左サイドのロッカに至る長い部材であるが、図1においては、右サイドのロッカインナ12付近のみを図示している。クロスメンバ22は、前後-上下断面(F-U断面)が略ハット型に形成されており、ハットの鍔となる部分がフロアパネル24にスポット溶接されて固定されている。
フロアパネル24は、車室の床下に設置される板状の部材(板状の部材をパネル部材という)であり、フロアパンなどと呼ばれることもある。フロアパネル24は、鋼板を用いて形成されており、床下を構成する本体部24aと、本体部24aの側端に設けられたフランジ24bとを備えている。図1Dにおいては、フロアパネル24の一部のみが図示されている。
フロアパネル24のフランジ24bは、ロッカインナ12の壁部12aの外面に、スポット溶接により接続される。図示した例では、フロアパネル24の本体部24aは、補強部材14、16の本体部14a、16aに下面を支持されるように配置されている。そして、フロアパネル24のフランジ24bは、補強部材14、16のフランジ14b、16bを覆い隠す位置に配置されている。また、フランジ24bは、連結シール部材17、18、20、21の上下方向の中間部に配置されている。なお、図示した例では、クロスメンバ22は、ロッカインナ12に、直接的には固定されていない。
図1Eは、図1Dに続く工程における車両底部構造10を示している。この工程では、フロアパネル24とロッカインナ12とが、車両の下側からシールされる。具体的には、補強部材14よりも後方は下側シール部材26でシールされた下側シール部位となっている。下側シール部材26は、連結シール部材17の下部と交差しており、交差部位では連結シール部材17の表面に塗布された状態にある。補強部材14と補強部材16の間は下側シール部材28でシールされた下側シール部位となっている。下側シール部材28は、連結シール部材18、20の下部と交差しており、交差部位では連結シール部材18、20の表面に塗布された状態にある。補強部材16よりも前方は下側シール部材30でシールされた下側シール部位となっている。下側シール部材30は、連結シール部材21の下部と交差しており、交差部位では連結シール部材21の表面に塗布された状態にある。
下側シール部材26、28、30は、補強部材14、16のフランジ14b、16b付近には塗布されていない。すなわち、フランジ14b、16b付近は、シールが行われていない下側非シール部位となっている。これは、フランジ14b、16bが存在するために、フロアパネル24とロッカインナ12とをシールすることが困難であるとの理由による。
下側シール部材26、28、30としては、例えば、合成ゴムなどの弾力性部材が用いられる。下側シール部材26、28、30として、連結シール部材17、18、20、21と同じく発泡性の部材を用いることも可能である。しかし、下側シール部材26、28、30は、発泡させることなく塗布可能であり、また、発泡させた場合には周囲の部材と干渉する可能性が生じる。そこで、下側シール部材26、28、30としては、通常は、発泡剤を含まないものが用いられる。
図1Fは、図1Eに続く工程における車両底部構造10を示している。この工程では、フロアパネル24とロッカインナ12とが、車両の上側からシールされる。具体的には、クロスメンバ22よりも後方は、上側シール部材32でシールされた上側シール部位となっている。上側シール部材32は、連結シール部材17、18の上部と交差しており、交差部位では連結シール部材17、18の表面に塗布された状態となる。また、クロスメンバ22よりも前方は、上側シール部材34でシールされた上側シール部位となっている。上側シール部材34は、連結シール部材20、21の上部と交差しており、交差部位では連結シール部材20、21の上に塗布された状態となる。上側シール部材32、34としては、下側シール部材26、28、30と同様の材料が用いられる。
クロスメンバ22の付近は、シールが行われていない上側非シール部位となっている。これは、クロスメンバ22が存在するために、フロアパネル24とロッカインナ12とをシールすることが困難であるとの理由による。
下側シール部材26、28、30によるシールと、上側シール部材32、34によるシールが行われた後には、連結シール部材17、18、20、21付近が加熱される。これにより、連結シール部材17、18、20、21では、発泡剤が発泡し、膨張が起こる。そして、連結シール部材17、18、20、21は、フロアパネル24のフランジ24bと、ロッカインナ12との隙間の空間をシールする。また、連結シール部材17は、下部において下側シール部材26と連結され、上部において上側シール部材32と連結される。連結シール部材18は、下部において下側シール部材28と連結され、上部において上側シール部材32と連結される。連結シール部材20は、下部において下側シール部材28と連結され、上部において上側シール部材34と連結される。連結シール部材21は、下部において下側シール部材30と連結され、上部において上側シール部材34と連結される。これにより、次に述べるように、フロアパネル24とロッカインナ12とのシール形成が完了する。
続いて、図2を参照して、車両底部構造10のシール機能について説明する。図2では、図面の簡潔化のため、図1F等で示していた補強部材14、16の透過図示を省略していることに注意されたい。
図2は、車両が浸水状態にある道路を走行した場合における車両底部構造10の防水態様を示す図である。ここでは、水面がフロアパネル24よりも高い位置にある状態を想定している。大雨、河川氾濫時などには、このような高い水面が形成される場合がある。また、このような高い水面をもつ浸水路の走行において、車室外から車室内への水の侵入を確実に防止可能であることの確認試験を法令で義務付けている国もある。
図2に示した車両底部構造10では、フロアパネル24の本体部24aにおける防水性は問題とはならない。フロアパネル24の本体部24aは、鋼板によってほぼ平坦な形状に作られており、仮に締結用のボルト孔などが設けられても容易にシールをすることができる。
他方、フロアパネル24の端部とロッカインナ12との隙間は、図1A~図1Fを参照して説明したシールによって防水が行われている。図2に示すように、車両が浸水路を走行する場合、水100は、下側シール部位において下側シール部材26、28、30を通過することはできないが、下側シール部材26、28の間にある下側非シール部位を通過することは可能である。この水100は、この下側非シール部位と対向する(つまり、若干の距離を置いて向かい合う)上側シール部材32を通過することはできないため、上方へ移動することができない。また、連結シール部材17があるために車両後方に移動することもできず、連結シール部材18があるために車両前方に移動することもできない。したがって、水100は、車室内へ漏れ出すことはない。
同様にして、下側シール部材28、30の間にある下側非シール部位を通過した水102は、この下側非シール部位と対向する上側シール部材34によって上方への移動が防止される。また、水102は、連結シール部材20があるために車両後方への移動が防止され、連結シール部材21があるために車両前方への移動が防止される。したがって、水102も車室内へ漏れ出すことはない。
図2に示した車両底部構造10では、上側シール部材32、34の間にも、クロスメンバ22の存在に伴う上側非シール部位が存在する。しかし、クロスメンバ22の付近では、この上側非シール部位と対向する下側シール部材28によって防水性が確保されている。
このように、フロアパネル24の端部とロッカインナ12との接続箇所は、下側シール部材26、連結シール部材17、上側シール部材32、連結シール部材18、下側シール部材28、連結シール部材20、上側シール部材34、連結シール部材21及び下側シール部材30が、水の侵入を防ぐ一連の防水線を形成している。別の観点から言えば、下側非シール部位(例えば補強部材14付近)があるときには、その両側の下側シール部材26、28から連結シール部材17、18を介して対向する上側シール部材32へ防水線が移動している。また、上側非シール部位(例えばクロスメンバ22付近)があるときには、その両側の上側シール部材32、34から連結シール部材18、20を介して対向する下側シール部材28へ防水線が移動している。つまり、下側または上側に非シール部位が存在する場合には、その両側のシール部位に連結シール部材を設けて、対向する上側または下側のシール部位に防水線を受け渡すことで、車室への水の侵入を防ぐことが可能となっている。
ここで、参考として、図3を参照して、連結シール部材17、18、20、21を設けない場合について説明する。図3に示した車両底部構造200は、基本的には図2に示した車両底部構造10と同様であるが、連結シール部材17、18、20、21が設けられていない点で車両底部構造10とは異なる。
図3に示すように、車両底部構造200では、下側非シール部位から侵入した水202、204は、それぞれ、上側シール部材32、34を通過することができないため、直ちに車室内に漏れ出すことはない。しかし、水202、204は、車両前後方向へ移動することが可能である。したがって、水202、204は、上側非シール部位であるクロスメンバ22付近から車室内へと侵入してしまう。このことから、図2に示した車両底部構造10に設けられた連結シール部材17、18、20、21の重要性を確認することができる。
以上の説明では、図1A~図1Fに示した順に、車両底部構造10を形成するものとした。しかし、車両底部構造10の形成順序は、特に限定されるものではない。例えば、図1Eに示した下側シール部材26、28、30の塗布に先立って、図1Fに示した上側シール部材32、34の塗布を行うようにしてもよい。
また、以上の説明では、補強部材14、16と、クロスメンバ22に起因する非シール部位について示した。しかし、非シール部位は、他の理由により設けられてもよい。例えば、シール部材を塗布する機械が他部材と干渉するために、シールを行うことが困難となることが考えられる。また、フロアパネル24あるいはロッカインナ12に、第三の部材を取り付けるボルト孔などを設ける必要があり、このボルト孔などを完全にシールできない状況も考えられる。なお、非シール部位となる要因が下側あるいは上側のいずれか一方に2つ以上連続して存在する場合には、これらをまとめて一つの非シール部位とするようにしてもよい。
以上の説明においては、フロアパネル24とロッカインナ12との接続部位を例に挙げた。しかし、本実施形態は、フロアパネル24と他の骨格部材との接続部位にも適用可能である。例えば、フロアパネル24の端部が、サイドメンバに接続される場合、トンネルリインフォースに接続される場合、クロスメンバに接続される場合などを例示することができる。
10 車両底部構造、12 ロッカインナ、12a 壁部、14 補強部材、14a 本体部、14b フランジ、16 補強部材、16a 本体部、16b フランジ、17、18、20、21 連結シール部材、22 クロスメンバ、24 フロアパネル、24a 本体部、24b フランジ、26、28、30 下側シール部材、32、34 上側シール部材、100、102 水、200 車両底部構造、202、204 水。

Claims (4)

  1. 車両の底部に設けられた骨格部材と、
    端部に上下方向に延びるフランジを備え、当該フランジが前記骨格部材に接続されるパネル部材と、
    前記フランジの下側と前記骨格部材とを下側からシールする下側シール部材と、
    前記フランジの上側と前記骨格部材とを上側からシールする上側シール部材と、
    を備え、
    前記下側シール部材によるシールが行われていない下側非シール部位及びその両側の前記下側シール部材によるシールが行われた下側シール部位の付近においては、前記フランジを介し対向する範囲にわたって前記上側シール部材による上側からのシールが行われ、
    前記上側シール部材によるシールが行われていない上側非シール部位及びその両側の前記上側シール部材によるシールが行われた上側シール部位の付近においては、前記フランジを介し対向する範囲にわたって前記下側シール部材による下側からのシールが行われ、
    前記下側シール部位における前記下側非シール部位側の箇所と前記上側シール部位における前記上側非シール部位側の箇所との間は、前記下側シール部材と前記上側シール部材とを連結してシールする連結シール部材によるシールが行われ
    前記パネル部材の上側にはクロスメンバが配置されており、前記クロスメンバは車幅方向に延びており、前記クロスメンバの上部かつ車幅方向端部は、2つの前記上側シール部位の間に位置し、
    前記パネル部材の下側には補強部材が配置されており、前記補強部材は車幅方向に延びており、前記補強部材の車幅方向端部は、2つの前記下側シール部位の間に位置し、
    前記上側シール部位は、前記補強部材の上側で車両前後方向に延びており、前記下側シール部位は、前記クロスメンバの上部の下側で、車両前後方向に延びている、
    ことを特徴とする車両底部構造。
  2. 請求項1に記載の車両底部構造であって、
    前記連結シール部材は発泡性である、ことを特徴とする車両底部構造。
  3. 請求項1に記載の車両底部構造において、
    複数の前記下側非シール部位及び前記上側非シール部位を備え、
    複数の前記下側非シール部位及び前記上側非シール部位を回避して、前記下側シール部材と前記上側シール部材とが前記連結シール部材を介して防水線を受け渡している、ことを特徴とする車両底部構造。
  4. 車両底部構造の製造方法であって、
    前記車両底部構造は、
    車両の底部に設けられた骨格部材と、
    端部に上下方向に延びるフランジを備え、当該フランジが前記骨格部材に接続されるパネル部材と、
    前記フランジの下側と前記骨格部材とを下側からシールする下側シール部材と、
    前記フランジの上側と前記骨格部材とを上側からシールする上側シール部材と、
    を備え、
    前記下側シール部材によるシールが行われていない下側非シール部位及びその両側の前記下側シール部材によるシールが行われた下側シール部位の付近においては、前記フランジを介し対向する範囲にわたって前記上側シール部材による上側からのシールが行われ、
    前記上側シール部材によるシールが行われていない上側非シール部位及びその両側の前記上側シール部材によるシールが行われた上側シール部位の付近においては、前記フランジを介し対向する範囲にわたって前記下側シール部材による下側からのシールが行われ、
    前記下側シール部位における前記下側非シール部位側の箇所と前記上側シール部位における前記上側非シール部位側の箇所との間は、前記下側シール部材と前記上側シール部材とを連結してシールする連結シール部材によるシールが行われ、
    前記車両底部構造の製造方法は、
    前記骨格部材または前記パネル部材に発泡性の前記連結シール部材を塗布するステップと、
    前記骨格部材及び前記パネル部材を接続するステップと、
    前記下側シール部材及び前記上側シール部材を設けるステップと、
    前記連結シール部材を発泡させるステップと、
    を含む、ことを特徴とする車両底部構造の製造方法。
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