JP7188315B2 - 車両の開閉構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の開閉構造に関する。
例えば特許文献1には、開閉構造が記載されている。特許文献1に記載の開閉構造は、開閉体と、この開閉体の幅方向の端部側をガイド溝に嵌め合わせて閉鎖方向へ案内するガイドレールとを備えている。開閉体は、複数のスラットが連接されてなる剛体部を有している。
特開2008-308908号公報
しかしながら、上記従来技術の開閉構造を車両のドア等に適用した場合には、以下の問題点が発生する。即ち、例えば複数のスラットが軟質材で形成された軟質部を介して交互に配列されてなる開閉ユニットを備えた開閉構造では、開閉ユニットが閉じた状態のときには、スラットの下端が車体に当たる。従って、開閉ユニットの上方からの荷重が軟質部に直接加わるため、隣り合うスラット同士が座屈により折れ曲がりやすくなる。また、車両の走行時には振動が発生するが、その振動による圧縮・引張の繰り返し荷重が軟質部に直接加わるため、軟質部の劣化及び破断が生じやすくなる。
本発明の目的は、複数のスラットが軟質部を介して交互に配列されてなる構造において、軟質部に加わる荷重を低減することができる車両の開閉構造を提供することである。
本発明の一態様に係る車両の開閉構造は、車体に設けられた開口部を挟んで車体の上下方向に延在するように配置された1対のガイドレールと、開口部を車体の上下方向に開閉する開閉ユニットと、開閉ユニットの両側に配置され、開閉ユニットをガイドレールに沿って移動可能に支持する複数のガイド部材と、開閉ユニットが開口部を閉じた状態のときに、開閉ユニットの下端が当たるストッパとを備え、開閉ユニットは、車体の上下方向に沿って配列された複数のスラットと、隣り合うスラット同士を繋ぐように隣り合うスラット間に配置されると共に、スラットよりも軟らかい軟質材で形成された軟質部と、複数のスラットの両端部にそれぞれ取り付けられ、隣り合うスラットの両端部同士を繋ぐ複数のリンクとを有し、車体の上下方向に隣り合うリンク同士は、互いに回動可能に連結されており、ガイド部材は、リンクに取り付けられており、開閉ユニットが開口部を閉じた状態では、複数のリンクのうち最も下側に位置するリンクがストッパに当たる。
このような車両の開閉構造においては、スラットの両端部にリンクが取り付けられており、隣り合うリンク同士は互いに回動可能に連結されている。そして、開閉ユニットが開口部を閉じた状態では、最も下側に位置するリンクがストッパに当たる。従って、開閉ユニットが閉じた状態のときには、開閉ユニットの上方からの荷重(圧縮荷重)はリンクで受けることになるため、軟質部に加わる圧縮荷重が低減される。また、車両の走行時には、振動による圧縮・引張の繰り返し荷重はリンクで受けることになるため、軟質部に加わる繰り返し荷重が低減される。
開閉ユニットが開口部を閉じた状態では、複数のスラットのうち最も下側に位置するスラットがストッパに当たらなくてもよい。そのような構成では、開閉ユニットが閉じた状態のときには、圧縮荷重が軟質部に直接加わることが防止されるため、軟質部に加わる圧縮荷重が一層低減される。また、車両の走行時には、圧縮・引張の繰り返し荷重が軟質部に直接加わることが防止されるため、軟質部に加わる繰り返し荷重が一層低減される。
リンクは、リンク本体と、リンク本体の一端側に突設され、隣り合うリンクと連結される軸部とを有し、リンク本体の他端側には、隣り合うリンクの軸部と嵌合する軸孔が設けられており、開閉ユニットが開口部を閉じた状態では、隣り合うリンクのリンク本体同士が接触してもよい。このような構成では、単純な構造によって隣り合うリンク同士が互いに回動可能に連結される。また、圧縮荷重及び圧縮・引張の繰り返し荷重はリンク本体で受けることになるため、開閉ユニットの強度を高くすることができる。
リンク本体の一端部における1対のガイドレールの対向方向の中央部分には、開閉ユニットの開き側に突出した取付部が設けられており、ガイド部材は、取付部における1対のガイドレールの対向方向の外側の面に取り付けられており、軸部は、取付部における1対のガイドレールの対向方向の内側の面に突設されており、開閉ユニットが開口部を閉じた状態では、取付部が隣り合うリンクのリンク本体と接触してもよい。このような構成では、リンク本体が荷重を受けるときに、リンク本体に曲げモーメントが発生しにくい。従って、リンク本体により荷重を安定的に受けることができる。
軸部と軸孔を画成するリンク本体の内壁面との間には、クリアランスが設けられていてもよい。このような構成では、圧縮荷重が軸部に加わることが防止されるため、軸部の破損等を防ぐことができる。
リンクが樹脂で形成されていてもよい。このような構成では、軸孔が設けられたリンク本体と軸部とを有するリンクを容易に作ることができる。このような樹脂製のリンクを使用する場合に、リンク本体で荷重を受けることが特に効果的である。
本発明によれば、複数のスラットが軟質部を介して交互に配列されてなる構造において、軟質部に加わる荷重を低減することができる。
本発明の一実施形態に係る車両の開閉構造であるバックドアを備えた車両の後側部分を示す斜視図である。 図1に示された開閉ユニットが開いた状態を示す斜視図である。 図1及び図2に示されたバックドアの正面図である。 図3に示されたバックドアの開閉ユニットを示す部分斜視図である。 図3のV-V線断面図である。 図5のVI-VI線断面図である。 図6における部分Aの拡大断面図である。 図3のVIII-VIII線断面図である。 比較例としてのバックドアの開閉ユニットを示す部分斜視図である。 図9に示されたバックドアを含む車両の後部を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両の開閉構造であるバックドアを備えた車両の後側部分を示す斜視図である。図1において、車両1は、車体2を備えている。なお、図中の矢印Xは車体2の前後方向を示し、図中の矢印Yは車体2の左右方向(車幅方向)を示し、矢印Zは車体2の上下方向を示している。車体2の前後方向、左右方向及び上下方向は、互いに垂直な方向である。
車体2は、車両1の上部に配置されたルーフパネル3と、車両1の両側部に配置された2つのサイドパネル4と、車両1の後部に配置された2つのリアパネル5と、車両1の下部に配置されたリアバンパ6とを有している。リアバンパ6は、リアパネル5の下側及びサイドパネル4の後端部の下側にわたって配置されている。
車両1の後端部には、本実施形態の開閉構造であるバックドア7が配置されている。バックドア7は、図1及び図2に示されるように、車体2の後端部に設けられた開口部2aを開閉する。開口部2aは、ルーフパネル3、リアパネル5及びリアバンパ6により画成されている。なお、図1は、バックドア7が開口部2aを閉じた状態を示し、図2は、バックドア7が開口部2aを開いた状態を示している。
図3は、バックドア7の正面図である。図4は、バックドア7の一部を示す部分斜視図である。図3及び図4において、バックドア7は、1対の昇降ガイドレール9と、開閉ユニット10と、複数対のガイドローラ11とを備えている。なお、図4では、昇降ガイドレール9は省略されている。
昇降ガイドレール9は、車体2の開口部2aを挟んで車体2の上下方向に延在するように配置されている。昇降ガイドレール9は、リアパネル5に取り付けられている。昇降ガイドレール9は、開閉ユニット10が開閉動作するときに、開閉ユニット10を車体2の上下方向に案内する。昇降ガイドレール9の上部には、図1及び図2に示されるように、車体2の前側に向けて湾曲した湾曲部9aが設けられている。
なお、特に図示はしないが、例えば車室内におけるルーフパネル3と内装部材(図示せず)との間には、車体2の前後方向に延在するように配置された1対のルーフガイドレールが昇降ガイドレール9に連続して配置されている。ルーフガイドレールは、開閉ユニット10が開閉動作するときに、開閉ユニット10を車体2の前後方向に案内する。
開閉ユニット10は、車体2の開口部2aを車体2の上下方向に開閉する。開閉ユニット10は、図4~図6に示されるように、車体2の上下方向に沿って配列された複数のスラット12と、隣り合うスラット12間に配置された複数の軟質部13と、各スラット12の両端部にそれぞれ取り付けられた複数対のリンク14とを有している。
スラット12は、車幅方向に延在した板状部材である。スラット12は、耐衝撃性を有する透明樹脂で形成されている。そのような透明樹脂としては、例えばポリカーボネートやアクリル樹脂等が挙げられる。スラット12の長手方向の両端面には、リンク14をスラット12に取り付けるための2つの突出部12aがそれぞれ設けられている。これらの突出部12aは、スラット12の幅方向に沿って並んで配置されている。スラット12の幅方向は、スラット12の長手方向及び厚み方向に対して垂直な方向である。
軟質部13は、隣り合うスラット12同士を繋いでいる。軟質部13は、スラット12を形成する透明樹脂よりも軟らかい軟質材で形成されている。そのような軟質材としては、例えばエラストマー等が挙げられる。これにより、隣り合うスラット12同士が軟質部13を介して屈曲可能となる。
リンク14は、車体2の上下方向に隣り合うスラット12の両端部同士を繋いでいる。隣り合うリンク14同士は、互いに回動可能に連結されている。リンク14は、例えばポリアセタール樹脂やポリアミド合成樹脂等の樹脂で形成されている。
リンク14は、車体2の上下方向に延在するリンク本体15を有している。リンク本体15には、スラット12の各突出部12aと嵌合する2つの取付孔15aが設けられている。これらの取付孔15aは、リンク本体15の長手方向に沿って並んで配置されている。
開閉ユニット10が閉じた状態のときのリンク本体15の上端部(一端部)には、上側(開閉ユニット10の開き側)に突出した取付部16が設けられている。取付部16は、リンク本体15の上端部における車幅方向(Y方向)の中央部分に設けられている。車幅方向は、1対の昇降ガイドレール9の対向方向に相当する。
図7に示されるように、取付部16における車幅方向の外側の面には、ガイドローラ11を支持する支持用の軸部17が突設されている。取付部16における車幅方向の内側の面には、上側に隣り合うリンク14と連結される連結用の軸部18が突設されている。つまり、軸部17,18は、リンク本体15の上端側(一端側)に突設されている。軸部17,18は、取付部16における軟質部13に対応する位置に突設されている。軸部18の軸心は、軸部17の軸心に対して車体2の前後方向(X方向)にずれている。なお、軸部17,18の軸心は、一致していてもよい。
最も下側に位置するリンク14(リンク14Aとする)以外のリンク14について、開閉ユニット10が閉じた状態のときのリンク本体15の下端部(他端部)には、下側(開閉ユニット10の閉じ側)に突出した連結部19が設けられている。連結部19は、リンク本体15の下端部における車幅方向(Y方向)の内側端部に設けられている。連結部19は、下側に隣り合うリンク14の取付部16よりも車幅方向の内側に配置されている。
連結部19には、下側に隣り合うリンク14の軸部18と嵌合する軸孔20が設けられている。つまり、軸孔20は、リンク本体15の下端側(他端側)に設けられている。軸孔20に軸部18が嵌合することで、車体2の上下方向に隣り合うリンク14同士が回動可能に連結されている。
軸部18の外径は、軸孔20の内径よりも小さい。従って、図7に示されるように、軸部18と軸孔20を画成するリンク本体15の内壁面との間には、所定量のクリアランスCが設けられている。
図5及び図6に示されるように、最も下側に位置するリンク14Aのリンク本体15には、連結部19が設けられていない。また、リンク14Aのリンク本体15の下端部には、上記の軸部17が突設されている。
ガイドローラ11は、リンク14の軸部17に自由回転自在に支持されている。従って、ガイドローラ11は、リンク14の取付部16における車幅方向の外側の面に取り付けられている。つまり、ガイドローラ11は、開閉ユニット10の両側に配置されている。ガイドローラ11は、開閉ユニット10を1対の昇降ガイドレール9に沿って移動可能に支持するガイド部材である。
また、車体2には、図1に示されるように、開閉ユニット10が車体2の開口部2aを閉じた状態のときに、車体2と開閉ユニット10との間を封止するシール部材21が取り付けられている。シール部材21は、開口部2aの周囲に全周にわたって配置されている。シール部材21は、例えばルーフパネル3、昇降ガイドレール9及びリアバンパ6内に配置されたフレーム22(図8参照)に取り付けられている。
ここで、図5及び図6に示されるように、車両1の下部には、開閉ユニット10が車体2の開口部2aを閉じた状態のときに、開閉ユニット10の下端が当たるストッパ23が配置されている。ストッパ23は、車体2に取り付けられている。ストッパ23は、例えばフレーム22(図8参照)に取り付けられている。
なお、ストッパ23は、各昇降ガイドレール9の下部に取り付けられていてもよい。また、ストッパ23は、昇降ガイドレール9の内部のみに配置されていてもよい。ストッパ23は、車体2の一部であってもよい。
開閉ユニット10が車体2の開口部2aを閉じた状態では、複数のリンク14のうち最も下側に位置するリンク14Aの下端がストッパ23に当たる。また、開閉ユニット10が開口部2aを閉じた状態では、隣り合うリンク14のリンク本体15同士が接触することで、リンク本体15が開閉ユニット10の上方からの重量を受ける(図7中の矢印G参照)。具体的には、上側のリンク14のリンク本体15が下側のリンク14のリンク本体15に設けられた取付部16の先端面(上端面)に当たる。このとき、上側のリンク14のリンク本体15に設けられた連結部19の先端面(下端面)は、下側のリンク14のリンク本体15に当たってもよいし、当たらなくてもよい。
また、開閉ユニット10が車体2の開口部2aを閉じた状態では、図8に示されるように、複数のスラット12のうち最も下側に位置するスラット12の下端がストッパ23に当たらない。つまり、開閉ユニット10が開口部2aを閉じた状態では、最も下側に位置するスラット12の下端とストッパ23との間に隙間が設けられている。
なお、バックドア7は、特に図示はしないが、開閉ユニット10と連結された複数のケーブルと、これらのケーブルを開閉ユニット10の開閉方向に移動させる駆動機構とを更に備えている。
以上のようなバックドア7において、開閉ユニット10が車体2の開口部2aを閉じた状態のときは、最も下側に位置するリンク14Aがストッパ23に当たると共に、隣り合うリンク14のリンク本体15同士が接触する。このとき、最も下側に位置するスラット12は、ストッパ23に当たらない。また、下側のリンク14の軸部18は、上側のリンク14のリンク本体15に当たっていない。
開閉ユニット10が閉じた状態から開閉ユニット10を上昇させると、図2に示されるように、ガイドローラ11が昇降ガイドレール9に沿って車体2の上側に移動し、開閉ユニット10が開口部2aを開くようになる。このとき、昇降ガイドレール9の上部に設けられた湾曲部9aでは、開閉ユニット10における隣り合うスラット12同士が軟質部13を介して屈曲した状態となる。また、開閉ユニット10が開くときには、上側のリンク14が下側のリンク14の軸部18を引っ張るため、軸部18に引張方向(上向き)の力が伝えられる。
また、開閉ユニット10が開いた状態から開閉ユニット10を下降させると、図1に示されるように、ガイドローラ11が昇降ガイドレール9に沿って車体2の下側に移動し、開閉ユニット10が開口部2aを閉じるようになる。このとき、上述したように、隣り合うリンク14のリンク本体15同士が接触するため、リンク本体15に圧縮方向(下向き)の力が伝えられる。また、上側のリンク14のリンク本体15が下側のリンク14の軸部18に当たらないため、軸部18には圧縮方向の力が伝えられない。
図9は、比較例としてのバックドアの開閉ユニットを示す部分斜視図である。図9において、開閉ユニット50は、上記のスラット12及び軟質部13を有しているが、上記のリンク14を有していない。スラット12の長手方向の両端部には、取付ブラケット51が固定されている。取付ブラケット51の先端部には、軸部52が突設されている。軸部52には、上記のガイドローラ11が自由回転自在に支持されている。
このような開閉ユニット50が車体2の開口部2aを閉じた状態では、図10に示されるように、最も下側に位置するスラット12の下端がストッパ23に当たる。この場合には、開閉ユニット50の上方からの荷重(圧縮荷重)が軟質部13に直接加わることになるため、隣り合うスラット12同士が座屈により折れ曲がりやすくなる。隣り合うスラット12同士が折れ曲がると、開閉ユニット50の見栄えが悪くなる。また、車両1の走行時には振動が発生するが、その振動による圧縮・引張の繰り返し荷重が軟質部13に直接加わることになるため、軟質部13の劣化及び破断が生じやすくなる。
そのような不具合に対し、本実施形態では、スラット12の両端部にリンク14が取り付けられており、隣り合うリンク14同士は互いに回動可能に連結されている。そして、開閉ユニット10が開口部2aを閉じた状態では、最も下側に位置するリンク14Aがストッパ23に当たる。従って、開閉ユニット10が閉じた状態のときには、開閉ユニット10の上方からの荷重はリンク14で受けることになるため、軟質部13に加わる圧縮荷重が低減される。これにより、隣り合うスラット12同士が座屈により折れ曲がりにくくなる。また、車両1の走行時には、振動による圧縮・引張の繰り返し荷重はリンク14で受けることになるため、軟質部13に加わる繰り返し荷重が低減される。これにより、軟質部13の劣化及び破断が生じにくくなる。
また、本実施形態では、開閉ユニット10が開口部2aを閉じた状態では、最も下側に位置するスラット12がストッパ23に当たらない。従って、開閉ユニット10が閉じた状態のときには、圧縮荷重が軟質部13に直接加わることが防止されるため、軟質部13に加わる圧縮荷重が一層低減される。また、車両1の走行時には、圧縮・引張の繰り返し荷重が軟質部13に直接加わることが防止されるため、軟質部13に加わる繰り返し荷重が一層低減される。
また、本実施形態では、リンク本体15の一端側には、隣り合うリンク14と連結される軸部18が突設されており、リンク本体15の他端側には、隣り合うリンク14の軸部18と嵌合する軸孔20が設けられている。このため、単純な構造によって隣り合うリンク14同士が互いに回動可能に連結される。また、開閉ユニット10が開口部2aを閉じた状態では、隣り合うリンク14のリンク本体15同士が接触する。従って、圧縮荷重及び圧縮・引張の繰り返し荷重はリンク本体15で受けることになるため、開閉ユニット10の強度を高くすることができる。
また、本実施形態では、リンク本体15の一端部における車幅方向の中央部分には、開閉ユニット10の開き側に突出した取付部16が設けられており、開閉ユニット10が開口部2aを閉じた状態では、取付部16が隣り合うリンク14のリンク本体15と接触する。このため、リンク本体15が荷重を受けるときに、リンク本体15に曲げモーメントが発生しにくい。従って、リンク本体15により荷重を安定的に受けることができる。
また、本実施形態では、軸部18と軸孔20を画成するリンク本体15の内壁面との間には、クリアランスCが設けられている。従って、圧縮荷重が軸部18に加わることが防止されるため、軸部18の破損等を防ぐことができる。
また、本実施形態では、リンク14が樹脂で形成されているので、軸孔20が設けられたリンク本体15と軸部18とを有するリンク14を容易に作ることができる。
なお、本発明は、上記実施形態には限定されない。例えば上記実施形態では、複数のガイドローラ11によって開閉ユニット10が昇降ガイドレール9に沿って移動可能に支持されているが、そのようなガイド部材としては、特にガイドローラ11には限られず、例えば開閉ユニット10を昇降ガイドレール9に沿って摺動させるガイドシューであってもよい。
また、上記実施形態では、下側のリンク14に突設された軸部18と上側のリンク14に設けられた軸孔20を画成するリンク本体15の内壁面との間には、クリアランスCが設けられているが、特にその形態には限られず、軸部18と軸孔20を画成するリンク本体15の内壁面との間には、クリアランスCが設けられていなくてもよい。つまり、軸部18と軸孔20を画成するリンク本体15の内壁面とが接触していてもよい。
また、上記実施形態では、開閉ユニット10が開口部2aを閉じた状態では、複数のスラット12のうち最も下側に位置するスラット12がストッパ23に当たらないが、特にその形態には限られず、開閉ユニット10が開口部2aを閉じた状態において、最も下側に位置するリンク14Aがストッパ23に当たるのであれば、最も下側に位置するスラット12がストッパ23に当たってもよい。
また、上記実施形態では、リンク14が樹脂で形成されているが、リンク14の材料としては、特に樹脂には限られず、金属等であってもよい。
また、上記実施形態は、車体2の後端部に設けられた開口部2aを開閉するバックドア7であるが、本発明は、特にバックドア7には限られず、車体の側部に設けられた開口部を開閉するサイドドアにも適用可能である。また、本発明は、車両に搭載されていれば、ドア以外の開閉構造にも適用可能である。
1…車両、2…車体、2a…開口部、7…バックドア(開閉構造)、9…昇降ガイドレール(ガイドレール)、10…開閉ユニット、11…ガイドローラ(ガイド部材)、12…スラット、13…軟質部、14,14A…リンク、15…リンク本体、16…取付部、18…軸部、20…軸孔、23…ストッパ、C…クリアランス。

Claims (6)

  1. 車体に設けられた開口部を挟んで前記車体の上下方向に延在するように配置された1対のガイドレールと、
    前記開口部を前記車体の上下方向に開閉する開閉ユニットと、
    前記開閉ユニットの両側に配置され、前記開閉ユニットを前記ガイドレールに沿って移動可能に支持する複数のガイド部材と、
    前記開閉ユニットが前記開口部を閉じた状態のときに、前記開閉ユニットの下端が当たるストッパとを備え、
    前記開閉ユニットは、前記車体の上下方向に沿って配列された複数のスラットと、隣り合うスラット同士を繋ぐように前記隣り合うスラット間に配置されると共に、前記スラットよりも軟らかい軟質材で形成された軟質部と、前記複数のスラットの両端部にそれぞれ取り付けられ、前記隣り合うスラットの両端部同士を繋ぐ複数のリンクとを有し、
    前記車体の上下方向に隣り合うリンク同士は、互いに回動可能に連結されており、
    前記ガイド部材は、前記リンクに取り付けられており、
    前記開閉ユニットが前記開口部を閉じた状態では、前記複数のリンクのうち最も下側に位置するリンクが前記ストッパに当たる車両の開閉構造。
  2. 前記開閉ユニットが前記開口部を閉じた状態では、前記複数のスラットのうち最も下側に位置するスラットが前記ストッパに当たらない請求項1記載の車両の開閉構造。
  3. 前記リンクは、リンク本体と、前記リンク本体の一端側に突設され、前記隣り合うリンクと連結される軸部とを有し、
    前記リンク本体の他端側には、前記隣り合うリンクの前記軸部と嵌合する軸孔が設けられており、
    前記開閉ユニットが前記開口部を閉じた状態では、前記隣り合うリンクの前記リンク本体同士が接触する請求項1または2記載の車両の開閉構造。
  4. 前記リンク本体の一端部における前記1対のガイドレールの対向方向の中央部分には、前記開閉ユニットの開き側に突出した取付部が設けられており、
    前記ガイド部材は、前記取付部における前記1対のガイドレールの対向方向の外側の面に取り付けられており、
    前記軸部は、前記取付部における前記1対のガイドレールの対向方向の内側の面に突設されており、
    前記開閉ユニットが前記開口部を閉じた状態では、前記取付部が前記隣り合うリンクの前記リンク本体と接触する請求項3記載の車両の開閉構造。
  5. 前記軸部と前記軸孔を画成する前記リンク本体の内壁面との間には、クリアランスが設けられている請求項3または4記載の車両の開閉構造。
  6. 前記リンクが樹脂で形成されている請求項1~5の何れか一項記載の車両の開閉構造。
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