JP4954747B2 - ウインドレギュレータ - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ドアにおけるドア本体内に設けられてドアガラスを昇降させるウインドレギュレータに関する。
ワイヤ式ウインドレギュレータにおいては、ウインドガラスの昇降用ガイドレールが前後に並列してドアインナパネルに固定されている構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。これら二本のガイドレールは、一定の幅とされてドアガラスの昇降方向を長手方向として配置されると共に、ドアガラスからの荷重を支持している。しかし、この構成では、これらのガイドレールによってウインドレギュレータの重量化を招いていた。
特開平6−167166号公報
本発明は、上記事実を考慮して、ドアガラスの安定した支持状態を確保しながら軽量化を図ることができるウインドレギュレータを提供することを課題とする。
請求項1に記載する本発明のウインドレギュレータは、車両用ドアにおけるドア本体内のドア前部側及びドア後部側にドアガラスの昇降方向を長手方向として互いに平行に配置された一対のガイドレールと、前記ガイドレールの長手方向に沿って昇降可能とされ、前記ドアガラスを支持するガラス支持体と、前記ガイドレールの上端側及び下端側に配置されたプーリーと、前記プーリー間に巻き掛けられると共に前記ガラス支持体が固定され、移動時に前記ガラス支持体を連動させる長尺体と、を有し、前記一対のガイドレールのうちの一方側となる一方側ガイドレールの長手方向の中間部に、当該長手方向の端部に比べて当該長手方向に直角な方向の幅が狭い幅狭部が形成されており、前記ガラス支持体のうち前記一方側ガイドレール側に配置される一方側ガラス支持体には、当該一方側ガイドレールの長手方向に沿って昇降可能とされると共に昇降方向の上部位置及び下部位置で当該一方側ガイドレールの長手方向の端部を挟み込み可能な挟込部材が設けられ、前記幅狭部は、前記挟込部材の昇降方向の中間位置で前記挟込部材によって挟み込まれない幅寸法に設定されることを特徴とする。
請求項1に記載する本発明のウインドレギュレータによれば、一対のガイドレールの上端側及び下端側に配置されたプーリー間に長尺体が巻き掛けられ、この長尺体にガラス支持体が固定されて長尺体の移動時にガラス支持体を連動させるので、長尺体の移動時には、ガラス支持体がガイドレールの長手方向に沿って昇降し、これによって、ドアガラスが昇降する。ここで、大きな支持強度が要求されない、一対のガイドレールのうちの一方側となる一方側ガイドレールの長手方向の中間部に、当該長手方向の端部に比べて当該長手方向に直角な方向の幅が狭い幅狭部が形成されているので、一方側ガイドレールを軽量化することができる。
また、一方側ガイドレール側に配置される一方側ガラス支持体に挟込部材が設けられて昇降方向の上部位置及び下部位置で当該一方側ガイドレールの長手方向の端部を挟み込み可能となっているので、挟込部材が昇降方向の上部位置及び下部位置にある場合、他方側のガラス支持体が他方側ガイドレールに支持されるのみならず、一方側ガラス支持体が一方側ガイドレールに支持されるため、ガラス支持体に支持されたドアガラスのドア厚さ方向への変位が効果的に抑えられる。また、幅狭部は、挟込部材の昇降方向の中間位置で挟込部材によって挟み込まれない幅寸法に設定されるので、十分な軽量化が可能であって、挟込部材が昇降方向の中間位置にある場合には、ドアガラスは、その下部が主に他方側ガイドレール側に支持されると共にその上下方向中間部がドア本体上端部に支持される。
請求項2に記載する本発明のウインドレギュレータは、車両用ドアにおけるドア本体内のドア前部側及びドア後部側にドアガラスの昇降方向を長手方向として互いに平行に配置された一対のガイドレールと、前記ガイドレールの長手方向に沿って昇降可能とされ、前記ドアガラスを支持するガラス支持体と、前記ガイドレールの上端側及び下端側に配置されたプーリーと、前記プーリー間に巻き掛けられると共に前記ガラス支持体が固定され、移動時に前記ガラス支持体を連動させる長尺体と、を有し、前記ガイドレールの長手方向に直角な方向に沿う仮想線を前記一対のガイドレールとそれぞれ交差させた場合に、よりドア上方側の位置で交差することになる一方側ガイドレールに、他方側となる他方側ガイドレールよりも当該長手方向に直角な方向の幅が狭い幅狭部が形成されており、前記ガラス支持体のうち前記一方側ガイドレール側に配置される一方側ガラス支持体には、当該一方側ガイドレールの長手方向に沿って昇降可能とされると共に昇降方向の上部位置及び下部位置で当該一方側ガイドレールの長手方向の端部を挟み込み可能な挟込部材が設けられ、前記幅狭部は、前記一方側ガイドレールの長手方向の中間部に形成されて当該長手方向の端部に比べて当該長手方向に直角な方向の幅が狭く、前記挟込部材の昇降方向の中間位置で前記挟込部材によって挟み込まれない幅寸法に設定されることを特徴とする。
請求項2に記載する本発明のウインドレギュレータによれば、一対のガイドレールの上端側及び下端側に配置されたプーリー間に長尺体が巻き掛けられ、この長尺体にガラス支持体が固定されて長尺体の移動時にガラス支持体を連動させるので、長尺体の移動時には、ガラス支持体がガイドレールの長手方向に沿って昇降し、これによって、ドアガラスが昇降する。ここで、ガイドレールの長手方向に直角な方向に沿う仮想線を一対のガイドレールとそれぞれ交差させた場合に、よりドア上方側の位置で交差することになる一方側ガイドレールに、他方側となる他方側ガイドレールよりも当該長手方向に直角な方向の幅が狭い幅狭部が形成されているが、一方側ガイドレールは、他方側ガイドレールに比べてドアガラスから作用する荷重が小さいので、幅狭部が形成されていても、ドアガラスは安定した状態で支持される。
また、一方側ガイドレール側に配置される一方側ガラス支持体に挟込部材が設けられて昇降方向の上部位置及び下部位置で当該一方側ガイドレールの長手方向の端部を挟み込み可能となっているので、挟込部材が昇降方向の上部位置及び下部位置にある場合、他方側のガラス支持体が他方側ガイドレールに支持されるのみならず、一方側ガラス支持体が一方側ガイドレールに支持されるため、ガラス支持体に支持されたドアガラスのドア厚さ方向への変位が効果的に抑えられる。また、幅狭部は、挟込部材の昇降方向の中間位置で挟込部材によって挟み込まれない幅寸法に設定されるので、十分な軽量化が可能であって、挟込部材が昇降方向の中間位置にある場合には、ドアガラスは、その下部が主に他方側ガイドレール側に支持されると共にその上下方向中間部がドア本体上端部に支持される。
請求項に記載する本発明のウインドレギュレータは、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記挟込部材は、昇降方向に沿う方向の中間部に前記一方側ガイドレールの長手方向の端部を挟み込み可能な挟込部を備えると共に、昇降方向に沿う方向の両端部側には当該挟込部材が昇降方向の上部位置及び下部位置へ移動する際に前記一方側ガイドレールの長手方向の端部を挟み込む位置へ前記挟込部を案内する案内面を備えることを特徴とする。
請求項に記載する本発明のウインドレギュレータによれば、挟込部材は、昇降方向に沿う方向の両端部側に設けられた案内面によって、当該挟込部材が昇降方向の上部位置及び下部位置へ移動する際に一方側ガイドレールの長手方向の端部を挟み込む位置へ挟込部が案内されるので、一方側ガイドレールの長手方向の端部がスムーズに挿入される。
以上説明したように、本発明に係る請求項1及び請求項2に記載のウインドレギュレータによれば、ドアガラスの安定した支持状態を確保しながら軽量化を図ることができるという優れた効果を有する。
請求項に記載のウインドレギュレータによれば、挟込部材が昇降方向の上部位置及び下部位置へ移動した場合にも異音の発生を防止又は抑制することができるという優れた効果を有する。
(実施形態の構成)
本発明におけるウインドレギュレータの実施形態を図面に基づき説明する。なお、図中の矢印UPはドアの上方向、矢印FRはドアの前方向、矢印INはドア厚さ方向内側をそれぞれ示す。
図1には、車両用ドアとしてのサイドドア10(例えば、4ドアセダン系の自動車の前席用サイドドア)におけるドア本体10A内に配設されたウインドレギュレータ12(ワイヤ式レギュレータ)の概略構成が示されている。また、図2には、図1の2−2線に沿う拡大断面図が示され、図3には、図1の3−3線に沿う拡大断面図が示されている。
図2に示されるように、本実施形態のサイドドア10は、ドアフレームが無い所謂サッシュレスドアであり、ドア本体10Aは、ドア外板を構成するドアアウタパネル14と、ドア内板を構成するドアインナパネル16と、を含んで構成されている。ドアアウタパネル14とドアインナパネル16とは、端部同士がヘミング加工によって結合されており(図示省略)、閉断面構造を形成している。ドアインナパネル16の車室内側の面には、樹脂製のドアトリム18が内張りされている。また、ドアアウタパネル14の上端部には、ドアアウタリインフォース20が配設されてドアアウタパネル14の上端部を補強しており、ドアインナパネル16の上端部には、ドアインナリインフォース22が配設されてドアインナパネル16の上端部を補強している。
また、ドアアウタパネル14及びドアインナパネル16の上端縁側には、ドア前後方向に延在するベルトライン部24が設けられている。ベルトライン部24には、ドアアウタパネル14の上端側及びドアインナパネル16の上端側にゴム製のベルトモール26が固定されている。ベルトモール26は、シール部材として機能している。ドアアウタパネル14及びドアインナパネル16の間には、ウインドレギュレータ12によって昇降可能とされたドアガラス28が配置されており、このドアガラス28は、ドアアウタパネル14及びドアインナパネル16の上端部間、すなわち、一対のベルトモール26の間を通過するようになっている。
図1に示されるように、ウインドレギュレータ12は、ドア本体10A内のドア前部側(図1では左側)及びドア後部側(図1では右側)にドアガラス28の昇降方向(矢印S方向)を長手方向として互いに平行に配置された一対のガイドレール30、40と、ガイドレール30、40の長手方向に沿って昇降可能とされてドアガラス28を支持するガラス支持体32、42と、ガイドレール30、40の上端側及び下端側に配置されたレギュレータ用のプーリー34A、34B、44A、44Bと、プーリー34A、34B、44A、44B間にクロス状(8の字状)に巻き掛けられると共にガラス支持体32、42が固定されて移動時にガラス支持体32、42を連動させる長尺体としてのケーブル(ワイヤケーブル)36と、このケーブル36に駆動力を付与してケーブル36を移動させるレギュレータモータ38と、を含んで構成されている。
なお、一対のガイドレール30、40は、一方側ガイドレールとしての前側ガイドレール30と、他方側ガイドレールとしての後側ガイドレール40とを含んで構成されているが、前側ガイドレール30及び後側ガイドレール40をまとめて説明するときには、単に「ガイドレール30、40」とする。また、ガラス支持体32、42には、一方側ガラス支持体としての前側ガラス支持体32と、他方側のガラス支持体とされる後側ガラス支持体42と、があるが、前側ガラス支持体32及び後側ガラス支持体42をまとめて説明するときには、単に「ガラス支持体32、42」とする。
図1に示されるガイドレール30、40は、その長手方向がドア上方へ向けてドア後方側へやや傾斜した方向に沿って配置されており、その板厚方向が略ドア厚さ方向とされている。このガイドレール30、40は、その上端部30B、40A側に配設されたガイドアッパブラケット50、60及び下端部30C、40B側に配設されたガイドロアブラケット52、62を介してドアインナパネル16(図2参照)側に取り付けられている。
プーリー34A、34B、44A、44Bは、ガイドアッパブラケット50、60及びガイドロアブラケット52、62に形成された各軸受に、ドア厚さ方向の軸回りに回転自在に軸支されている。これらのプーリー34A、34B、44A、44Bにクロス状に巻き掛けられたケーブル36は、所定の剛性及び可撓性を備えており、ケーブル36のクロス位置の近接位置で転動体として機能するドラム46に巻き掛けられている。ドラム46は、駆動手段として機能するレギュレータモータ38に近接配置されており、レギュレータモータ38から駆動力が付与されるようになっている。レギュレータモータ38は、図示しないウインドレギュレータスイッチを操作することにより正転及び逆転されるようになっており、レギュレータモータ38からの駆動力がドラム46に付与された状態では、ドラム46が駆動回転してケーブル36を移動させ、ケーブル36の移動によってガラス支持体32、42がガイドレール30、40の長手方向に沿って昇降するようになっている。
ガラス支持体32、42は、締結部材53、63によってドアガラス28に固定されるガラスブラケット54(図3参照)、64と、ガラスブラケット54、64に溶接(又は締結部材)によって固定されたピースブラケット56(図2参照)、66と、ピースブラケット56、66に組み付けられてガイドレール30、40を摺動するピース58(図2及び図3参照)、68と、を含んで構成(ASSY化)されている。
また、図3に示されるように、ガラスブラケット54には、ドアガラス28側とは反対側に断面視で略ハット形状の取付パネル55が接合されて閉断面を形成しており、この取付パネル55には、前記閉断面内を挿通したケーブル36が取り付けられている。図1に示されるガラスブラケット64にも同様にケーブル36が取り付けられている。これらにより、ガラスブラケット54、64(ガラス支持体32、42)は、ケーブル36の移動に連動するようになっている。
昇降可能なガラスブラケット54、64は、所定の上昇限度位置(上死点、図1の実線で示される位置)まで上昇した状態では、ガラスブラケット54、64がガイドアッパブラケット50、60に形成されたストッパ50A、60Aに当接するようになっている。また、ガラスブラケット54、64は、所定の下降限度位置(下死点、図1の二点鎖線で示される位置)まで下降した状態では、ガラスブラケット54、64がガイドロアブラケット52、62に形成されたストッパ52A、62Aに当接するようになっている。
また、ガラス支持体32、42を昇降方向へ案内するガイドレール30、40においては、前側ガイドレール30の形状と後側ガイドレール40の形状とが異なっている。すなわち、ガイドレール30、40の長手方向に直角な方向に沿う仮想線Pを一対のガイドレール30、40とそれぞれ交差させた場合に、よりドア上方側の位置で交差することになる一方側ガイドレールとしての前側ガイドレール30に、他方側となる後側ガイドレール40よりも当該長手方向に直角な方向の幅Bが狭い幅狭部30Aが形成されている。幅狭部30Aは、前側ガイドレール30の長手方向の中間部(換言すれば、大きな支持強度が要求されない部分)に形成されて当該長手方向の端部である上端部30B及び下端部30Cに比べて当該長手方向に直角な方向の幅Bが狭く設定されている。
ガラス支持体32、42のうち前側ガイドレール30側に配置される一方側ガラス支持体としての前側ガラス支持体32には、前述したように、図2に示される挟込部材としてのピース58が設けられている。このピース58は、前側ガイドレール30の長手方向に沿って昇降可能とされると共に、昇降方向の上部位置(ガラス上昇限度位置である上死点を含む位置)及び下部位置(ガラス下降限度位置である下死点を含む位置)で前側ガイドレール30の長手方向の端部である上端部30B及び下端部30Cを挟み込み可能かつ摺動可能となっている。
換言すれば、幅狭部30Aは、ピース58の昇降方向の中間位置でピース58によって挟み込まれない幅寸法に設定されており、図3に示される両矢印Aの範囲が削除された形状になっている(余肉の削除)。これにより、図1に示されるように、幅狭部30Aは、上側のプーリー34Aが軸支されたガイドアッパブラケット50と、下側のプーリー34Bが軸支されたガイドロアブラケット52と、を繋ぐだけの部分となっている。
また、図2に示されるように、ピース58は、昇降方向に沿う方向の中間部に前側ガイドレール30の長手方向の端部である上端部30B及び下端部30Cを挟み込み可能な挟込部58Aを備えると共に、昇降方向に沿う方向の両端部側にはピース58が昇降方向の上部位置及び下部位置へ移動する際に前側ガイドレール30の長手方向の端部となる上端部30B及び下端部30Cを挟み込む位置へ挟込部58Aを案内する案内面58Bを備えている。すなわち、ピース58は、上下部で間口が広げられており、案内面58Bは、縦断面視で円弧状に形成されている。
(実施形態の作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果を説明する。
図1に示されるように、一対のガイドレール30、40の上端側及び下端側に配置されたプーリー34A、34B、44A、44B間にケーブル36が巻き掛けられ、このケーブル36にガラス支持体32、42が固定されてケーブル36の移動時にガラス支持体32、42を連動させるので、レギュレータモータ38の駆動によってドラム46が回転してケーブル36が移動すると、ガラス支持体32、42が後側ガイドレール40のガイド軌跡によってガイドレール30、40の長手方向に沿って昇降(上下動)し、これによって、ドアガラス28が昇降する。ドアガラス28の上昇限度位置では、ガラスブラケット54、64がガイドアッパブラケット50、60におけるストッパ50A、60Aに当接し、ドアガラス28の下降限度位置では、ガラスブラケット54、64がガイドロアブラケット52、62におけるストッパ52A、62Aに当接する。
ここで、ガイドレール30、40の長手方向に直角な方向に沿う仮想線Pを一対のガイドレール30、40とそれぞれ交差させた場合に、よりドア上方側の位置で交差することになる前側ガイドレール30に、他方側となる後側ガイドレール40よりも当該長手方向に直角な方向の幅Bが狭い幅狭部30Aが形成されているが、前側ガイドレール30は、後側ガイドレール40に比べてドアガラス28から作用する荷重が小さいので、幅狭部30Aが形成されていても、ドアガラス28は安定した状態で支持される。その結果として、ドアガラス28の安定した支持状態を確保しながらウインドレギュレータ12の軽量化を図ることができる。
また、図2に示されるように、前側ガイドレール30側に配置される前側ガラス支持体32にピース58が設けられ、このピース58は、昇降方向の上部位置で前側ガイドレール30の上端部30B、及び、昇降方向の下部位置で前側ガイドレール30の下端部30Cをそれぞれ挟み込み可能となっているので、ピース58が昇降方向の上部位置及び下部位置にある場合、図1に示される後側ガラス支持体42が後側ガイドレール40に支持されるのみならず、図2に示されるピース58が前側ガイドレール30に保持されることで前側ガラス支持体32が前側ガイドレール30に支持されるため、図1に示されるガラス支持体32、42に支持されたドアガラス28のドア厚さ方向への変位が効果的に抑えられる。
補足すると、ドアガラス28が上昇限度位置(上死点)にある場合、後側ガイドレール40のみならず、前側ガイドレール30がドアガラス28のドア厚さ方向への変位を制限(規制)するので、ガラス外方向への外力が作用しても、これに耐えることができる(ガラス支持剛性の確保)。また、ドアガラス28が下降限度位置(下死点)にある場合にも、後側ガイドレール40のみならず、前側ガイドレール30がドアガラス28のドア厚さ方向への変位を制限(規制)するので、ドア本体10Aを閉じた際におけるドア本体10A内でのドアガラス28のばたつきを防止又は抑制することができる。
また、幅狭部30Aがピース58の昇降方向の中間位置でピース58によって挟み込まれない幅寸法に設定されるので、十分な軽量化が可能であって、ピース58が昇降方向の中間位置にある場合には、図1に示されるドアガラス28は、主に2個のピース66を介しての後側ガイドレール40側及びベルトモール26(図2参照)で支持され、ばたつきが防止又は抑制される。
さらに、図4(A)、(B)に示されるように、ピース58は、昇降方向に沿う方向の端部側に設けられた案内面58Bによって、ピース58が昇降方向の上部位置へ(図4(A)の矢印X方向へ)移動する際に前側ガイドレール30の上端部30Bを挟み込む位置へ挟込部58Aが案内されるので、前側ガイドレール30の上端部30Bが挟込部58A間にスムーズに挿入されて異音の発生が防止又は抑制される。ピース58が昇降方向の下部位置へ移動する際にも同様に、図2に示される前側ガイドレール30の下端部30Cを挟み込む位置へ挟込部58Aが案内面58Bによって案内されるので、前側ガイドレール30の下端部30Cが挟込部58A間にスムーズに挿入されて異音の発生が防止又は抑制される。
(実施形態の補足説明)
なお、上記実施形態では、図1に示される前側ガイドレール30に幅狭部30Aが形成されていたが、例えば、4ドアセダン系の自動車の後席用サイドドアにおけるドア本体内に配設されたウインドレギュレータ等において、ガイドレールの長手方向に直角な方向に沿う仮想線を一対のガイドレールとそれぞれ交差させた場合に、よりドア上方側の位置で交差することになる一方側ガイドレールが後側ガイドレールのとき、換言すれば、一対のガイドレールの長手方向がドア上方へ向けてドア前方側へやや傾斜した方向に沿って配置されているとき、この後側ガイドレールに、他方側となる前側ガイドレール(他方側ガイドレール)よりも当該長手方向に直角な方向の幅が狭い幅狭部が形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、略ドア前後方向及び略ドア上下方向を含む面方向にて前側ガイドレール30の長手方向に直角な方向の幅Bが狭い幅狭部30Aが形成されているが、幅狭部は、例えば、ドア厚さ方向を含む面方向等のような他の面方向にて一方側ガイドレールの長手方向に直角な方向の幅が狭い幅狭部であってもよい。
さらにまた、上記実施形態では、長尺体としてのケーブル36がガラス支持体32、42の昇降用に適用されているが、長尺体は、例えば、プーリー間に巻き掛けられると共にガラス支持体が固定されて移動時には当該ガラス支持体を連動させるテープ等の帯体のような他の長尺体であってもよい。
なお、上記実施形態では、一対のガイドレール30、40の長手方向がドア上方へ向けてドア後方側へやや傾斜した方向に沿って配置されているが、請求項1に記載する本発明のウインドレギュレータによれば、「一対のガイドレール」は、その長手方向が傾斜せずにドア上下方向に沿って(ドア水平断面に対する垂直方向に沿って)配置されていてもよい。
本発明の第1の実施形態に係るウインドレギュレータを示す全体構成図である。 図1の2−2線に沿う拡大断面図である。 図1の3−3線に沿う拡大断面図である。 本発明の第1の実施形態におけるピースが昇降方向の上部位置へ移動する状態を示す拡大端面図である。図4(A)は、ピースが前側ガイドレールの上端部を挟み込む直前の状態を示す。図4(B)は、ピースが前側ガイドレールの上端部を挟み込んだ直後の状態を示す。
符号の説明
10 サイドドア(車両用ドア)
10A ドア本体
12 ウインドレギュレータ
28 ドアガラス
30 前側ガイドレール(一方側ガイドレール)
30A 幅狭部
32 前側ガラス支持体(一方側ガラス支持体)
34A プーリー
34B プーリー
36 ケーブル(長尺体)
40 後側ガイドレール(他方側ガイドレール)
42 後側ガラス支持体
44A プーリー
44B プーリー
58 ピース(挟込部材)
58A 挟込部
58B 案内面
B 幅
P 仮想線
S ドアガラスの昇降方向

Claims (3)

  1. 車両用ドアにおけるドア本体内のドア前部側及びドア後部側にドアガラスの昇降方向を長手方向として互いに平行に配置された一対のガイドレールと、
    前記ガイドレールの長手方向に沿って昇降可能とされ、前記ドアガラスを支持するガラス支持体と、
    前記ガイドレールの上端側及び下端側に配置されたプーリーと、
    前記プーリー間に巻き掛けられると共に前記ガラス支持体が固定され、移動時に前記ガラス支持体を連動させる長尺体と、
    を有し、前記一対のガイドレールのうちの一方側となる一方側ガイドレールの長手方向の中間部に、当該長手方向の端部に比べて当該長手方向に直角な方向の幅が狭い幅狭部が形成されており、
    前記ガラス支持体のうち前記一方側ガイドレール側に配置される一方側ガラス支持体には、当該一方側ガイドレールの長手方向に沿って昇降可能とされると共に昇降方向の上部位置及び下部位置で当該一方側ガイドレールの長手方向の端部を挟み込み可能な挟込部材が設けられ、
    前記幅狭部は、前記挟込部材の昇降方向の中間位置で前記挟込部材によって挟み込まれない幅寸法に設定されることを特徴とするウインドレギュレータ。
  2. 車両用ドアにおけるドア本体内のドア前部側及びドア後部側にドアガラスの昇降方向を長手方向として互いに平行に配置された一対のガイドレールと、
    前記ガイドレールの長手方向に沿って昇降可能とされ、前記ドアガラスを支持するガラス支持体と、
    前記ガイドレールの上端側及び下端側に配置されたプーリーと、
    前記プーリー間に巻き掛けられると共に前記ガラス支持体が固定され、移動時に前記ガラス支持体を連動させる長尺体と、
    を有し、前記ガイドレールの長手方向に直角な方向に沿う仮想線を前記一対のガイドレールとそれぞれ交差させた場合に、よりドア上方側の位置で交差することになる一方側ガイドレールに、他方側となる他方側ガイドレールよりも当該長手方向に直角な方向の幅が狭い幅狭部が形成されており、
    前記ガラス支持体のうち前記一方側ガイドレール側に配置される一方側ガラス支持体には、当該一方側ガイドレールの長手方向に沿って昇降可能とされると共に昇降方向の上部位置及び下部位置で当該一方側ガイドレールの長手方向の端部を挟み込み可能な挟込部材が設けられ、
    前記幅狭部は、前記一方側ガイドレールの長手方向の中間部に形成されて当該長手方向の端部に比べて当該長手方向に直角な方向の幅が狭く、前記挟込部材の昇降方向の中間位置で前記挟込部材によって挟み込まれない幅寸法に設定されることを特徴とするウインドレギュレータ。
  3. 前記挟込部材は、昇降方向に沿う方向の中間部に前記一方側ガイドレールの長手方向の端部を挟み込み可能な挟込部を備えると共に、昇降方向に沿う方向の両端部側には当該挟込部材が昇降方向の上部位置及び下部位置へ移動する際に前記一方側ガイドレールの長手方向の端部を挟み込む位置へ前記挟込部を案内する案内面を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウインドレギュレータ。
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