JP7186959B2 - 酸素洗浄パイプ及び酸素洗浄装置 - Google Patents
酸素洗浄パイプ及び酸素洗浄装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7186959B2 JP7186959B2 JP2018111917A JP2018111917A JP7186959B2 JP 7186959 B2 JP7186959 B2 JP 7186959B2 JP 2018111917 A JP2018111917 A JP 2018111917A JP 2018111917 A JP2018111917 A JP 2018111917A JP 7186959 B2 JP7186959 B2 JP 7186959B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- oxygen
- pressure
- oxygen cleaning
- tube
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Cleaning In General (AREA)
Description
不開孔が発生した場合の措置として、例えば、特許文献1には、外管パイプ内に上昇可能な内管パイプを装着し、外管パイプに酸素を供給することで内管パイプをノズル内に挿入させて酸素洗浄させる方法が開示されている。また、特許文献2には、このような内管パイプに酸素受圧板やパッキンを内蔵させることで、少ない酸素量でも内管パイプを上昇させる方法が開示されている。
また、連続鋳造を行う場合、取鍋からの漏鋼防止やノズルを開孔する際のノズル等への焼付きを防止するため、溶鋼が収容される前に、取鍋内のノズルを覆うように詰め砂が投入される。しかし、この詰め砂が溶鋼によって焼結してしまうことがあり、このような場合には、溶鋼が排出されない不開孔の状態となる。このような不開孔が発生し、ノズルが開孔するまでに時間を要してしまうと、連続鋳造プロセスでは連々切れが発生する。連々切れが発生すると、新たなタンディッシュを準備する必要性があることから、生産能率が低下し、製造コストの増加を招いてしまう。
本発明の一態様によれば、上記の酸素洗浄パイプと、前記酸素洗浄パイプへ10kg/cm2以上の圧力で酸素ガスを供給する酸素供給機構と、を備えることを特徴とする酸素洗浄装置が提供される。
本発明の一実施形態に係る酸素洗浄装置1について説明する。図1に示すように、酸素洗浄装置1は、不開孔となった取鍋2を開孔させる装置である。取鍋2は、溶鋼3を収容する容器であり、鉄皮の内側に耐火物がライニングされる。取鍋2の底部には、溶鋼3を流出するための、上部ノズル20と、スライディングノズル21と、下部ノズル22とが設けられる。また、上部ノズル20、スライディングノズル21及び下部ノズル22を、まとめてノズル23ともいう。
酸素洗浄パイプ4は、図2に示すように、外管40と、内管41とを有する。
外管40は、金属製のL字型に屈曲した円筒状のパイプであり、一端側が鉛直方向(図1及び図2の上下方向)に延在し、他端側が水平方向(図1及び図2の左右方向)に延在して設けられる。外管40の他端側は、支持台5に着脱可能に固定される。また、外管40の一端側の内径は、外管40の他の箇所の内径よりも小さいことが好ましい。
管部410は、鉄製の円筒状のパイプであり、鉛直方向に延在して配される。また、管部410は、外管40の一端側に挿通して設けられる。管部410の外径は、外管40の一端側の内径よりも小さい。
酸素供給機構8は、酸素洗浄パイプ4に、10kg/cm2以上の圧力で酸素を供給する装置や設備である。酸素洗浄パイプ4に供給する酸素圧力を10kg/cm2以上とすることが好ましい。このようにすることで、酸素洗浄に必要な押し付け圧を確実に確保することができる。供給される酸素圧力が10kg/cm2未満となる場合、必要な押し付け圧が確保できず、確実にノズル23を開孔できない可能性が生じる。押し付け圧を確保する観点からは、供給される酸素圧力は高い方が好ましい。しかしながら、酸素圧力が高すぎる場合、酸素圧力に耐えるために酸素洗浄装置1の耐久性を上げる必要があり、装置重量の増加による操作性の悪化や装置製造のコスト増加に繋がる。このため、外管40へと供給される酸素圧力は15.0kg/cm2以下とすることが好ましい。
次に、酸素洗浄装置1を用いた取鍋2の酸素洗浄方法について説明する。本実施形態では、まず、図6(A)に示すように、不開孔となった取鍋2のノズル23が内管41の鉛直方向の上方に位置するように、取鍋2及び酸素洗浄装置1の少なくとも一方の位置を調整する。
次いで、スライディングノズル21を摺動させて開口動作を行った状態で、酸素供給機構8から酸素供給ホース6へと酸素ガスを供給する。この際、酸素供給機構8から供給される酸素ガスの圧力を10kg/cm2以上とすることが好ましい。
酸素洗浄処理では、ノズル23が開孔するまでは酸素ガスが継続して供給されることにより、内管41は、先端が溶解しても酸素ガスの流量に応じた圧力で押し上げられ、先端が閉塞物7に一定の圧力で押し当てられた状態となる。このため、閉塞物7に継続して熱を与えることができる。
以上で、特定の実施形態を参照して本発明を説明したが、これら説明によって発明を限定することを意図するものではない。本発明の説明を参照することにより、当業者には、開示された実施形態とともに種々の変形例を含む本発明の別の実施形態も明らかである。従って、特許請求の範囲に記載された発明の実施形態には、本明細書に記載したこれらの変形例を単独または組み合わせて含む実施形態も網羅すると解すべきである。
(1)本発明の一態様に係る酸素洗浄パイプ4は、外管40は、一端側が鉛直方向に延在するパイプであり、一端の反対側の他端から内部に酸素ガスが供給される外管40と、鉛直方向に延在するパイプであり外管40の一端側の内部に収容される管部410と、管部410の内部に複数設けられる鉄線411及び鉄板415の少なくとも一方と、鉛直方向の下側端部に設けられ酸素ガスの圧力を受ける受圧部413と、を有し、外管40を通じて供給される酸素ガスの圧力を、受圧部413が受けることで、鉛直方向の上方へと移動可能に構成される内管41と、を備え、複数の鉄線411及び鉄板415の少なくとも一方と受圧部413とは溶接で接合される。
上記(2)の構成によれば、ノズル23に内管41を挿入した後、すぐに内管41の先端を着火することができる。このため、酸素洗浄処理をより確実に、且つ短時間に行うことができる。
上記(3)の構成によれば、酸素ガスを供給させて内管41を鉛直方向上側へと移動させる際に、内管41が外管40から抜けることを防止することができる。
上記(4)の構成によれば、連続鋳造法において発生する不開孔に対して酸洗処理をする際に、不必要な内管41の外管40からの飛び出しを防止することができる。また、酸洗処理を作業者が行う場合に、酸素ガスを供給させた状態で酸素洗浄ランス4を取り回しできるため、作業性を向上させることができる。
上記(5)の構成によれば、インゴット造塊法において発生する不開孔に対して酸洗処理をする際に、不必要な内管41の外管40からの飛び出しを防止することができる。また、酸素ガスを供給させた状態で酸素洗浄ランス4を取り回しできるため、作業性を向上させることができる。
上記(6)の構成によれば、鉄線等を有する内管41を、外管40から上昇させ、閉塞物を除去するために十分な押し付け圧で酸素洗浄を行うことができる。
上記(4)の構成によれば、酸素洗浄装置1を据え置いて用いることができるようになる。このため、内管41の管部410の長さ及び外管40の鉛直方向に平行な部位の長さを長くすることができるようになり、インゴット造塊法における注入時の不開孔に酸素洗浄装置1を用いることができる。
以上のことから、上記実施形態に係る酸素洗浄装置1を用いることで、酸素洗浄パイプ4の交換をすることなく一度の酸素洗浄処理で開孔できるようになることから、ノズル内の閉塞物を効率よく、且つ安全に除去することができることが確認できた。
2 取鍋
20 上部ノズル
21 スライディングノズル
22 下部ノズル
23 ノズル
3 溶鋼
4 酸素洗浄パイプ
40 外管
41 内管
410 管部
411 鉄線
412 着火剤
413 受圧部
414 シール部材
415 鉄板
42 ロック機構
421 第1固定部
422 第2固定部
423 接続部
424 解除ピン
424a 開放部
5 支持台
6 酸素供給ホース
7 閉塞物
8 酸素供給機構
Claims (6)
- 一端側が鉛直方向に延在するパイプであり、前記一端の反対側の他端から内部に酸素ガスが供給される外管と、
前記鉛直方向に延在するパイプであり前記外管の前記一端側の内部に収容される管部と、前記管部の内部に複数設けられる鉄線及び鉄板の少なくとも一方と、前記鉛直方向の下側端部に設けられ前記酸素ガスの圧力を受ける受圧部と、を有し、前記外管を通じて供給される前記酸素ガスの圧力を、前記受圧部が受けることで、前記鉛直方向の上方へと移動可能に構成される内管と、
前記内管が上方へと移動しないように、前記内管と前記外管とを接続するロック機構と、
を備え、
前記鉄線及び鉄板の少なくとも一方と前記受圧部とは溶接で接合されていて、
前記外管へ10kg/cm2以上の圧力で酸素ガスが供給され、
前記ロック機構は、溶鋼によって溶解する鋼製の部材であり、
前記内管の鉛直方向の上側端部に、着火剤を有することを特徴とする酸素洗浄パイプ。 - 一端側が鉛直方向に延在するパイプであり、前記一端の反対側の他端から内部に酸素ガスが供給される外管と、
前記鉛直方向に延在するパイプであり前記外管の前記一端側の内部に収容される管部と、前記管部の内部に複数設けられる鉄線及び鉄板の少なくとも一方と、前記鉛直方向の下側端部に設けられ前記酸素ガスの圧力を受ける受圧部と、を有し、前記外管を通じて供給される前記酸素ガスの圧力を、前記受圧部が受けることで、前記鉛直方向の上方へと移動可能に構成される内管と、
前記内管が上方へと移動しないように、前記内管と前記外管とを接続するロック機構と、
を備え、
前記鉄線及び鉄板の少なくとも一方と前記受圧部とは溶接で接合されていて、
前記外管へ10kg/cm 2 以上の圧力で酸素ガスが供給され、
前記ロック機構は、前記内管と前記外管との接続を解除可能な解除手段を有し、
前記内管の鉛直方向の上側端部に、着火剤を有することを特徴とする酸素洗浄パイプ。 - 前記内管は、前記鉛直方向の上側端部に、鉄線をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載の酸素洗浄パイプ。
- 前記内管は、前記受圧部の外周に設けられ、前記受圧部の外周面と前記外管の内周面との隙間をシールするシール部材をさらに有し、
前記受圧部は、前記管部の外径よりも大きな外径を有し、
前記外管の前記一端側の内径は、前記受圧部の外径よりも小さく、前記管部の外径よりも大きいことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の酸素洗浄パイプ。 - 請求項1~4のいずれか1項に記載の酸素洗浄パイプと、
前記酸素洗浄パイプへ10kg/cm2以上の圧力で酸素ガスを供給する酸素供給機構と、
を備えることを特徴とする酸素洗浄装置。 - 前記酸素洗浄パイプを着脱可能な支持台をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の酸素洗浄装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017115445 | 2017-06-12 | ||
JP2017115445 | 2017-06-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019000909A JP2019000909A (ja) | 2019-01-10 |
JP7186959B2 true JP7186959B2 (ja) | 2022-12-12 |
Family
ID=65007093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018111917A Active JP7186959B2 (ja) | 2017-06-12 | 2018-06-12 | 酸素洗浄パイプ及び酸素洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7186959B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7317253B1 (ja) * | 2023-01-25 | 2023-07-28 | 日鉄エンジニアリング株式会社 | 酸素開孔装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014008529A (ja) | 2012-07-02 | 2014-01-20 | Jfe Steel Corp | 取鍋ノズルの酸素洗浄装置及び方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5129318Y1 (ja) * | 1972-06-19 | 1976-07-23 | ||
JPS6145425U (ja) * | 1984-08-22 | 1986-03-26 | 日本ソリツド株式会社 | 水中設置用取水装置 |
JP3087603B2 (ja) * | 1994-05-10 | 2000-09-11 | 日本鋼管株式会社 | 取鍋溶鋼排出用ノズル孔詰まり除去ランス |
-
2018
- 2018-06-12 JP JP2018111917A patent/JP7186959B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014008529A (ja) | 2012-07-02 | 2014-01-20 | Jfe Steel Corp | 取鍋ノズルの酸素洗浄装置及び方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019000909A (ja) | 2019-01-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7186959B2 (ja) | 酸素洗浄パイプ及び酸素洗浄装置 | |
JP4628303B2 (ja) | 溶融金属搬送取鍋 | |
RU2598060C2 (ru) | Способ и система для изготовления высокочистой легированной стали | |
JP6175287B2 (ja) | 蓄圧ボンベを持つ取鍋 | |
JP5849871B2 (ja) | 取鍋ノズルの酸素洗浄装置及び方法 | |
JP5170353B1 (ja) | 溶鋼の供給開始方法 | |
KR102135984B1 (ko) | 알루미늄 리튬 합금 주조 장치 | |
JP5380775B2 (ja) | コールドクルーシブル溶解炉の出湯用電磁ノズル装置を用いた出湯方法 | |
JP2007162994A (ja) | マグネシウム溶解装置 | |
TW202122178A (zh) | 鋼水的鑄造方法、連續鑄造鑄片的製造方法以及軸承用鋼材的製造方法 | |
KR100967054B1 (ko) | 쇳물용기 내화벽체의 수분제거장치 | |
JP2005030605A (ja) | 溶融炉の出湯装置及び溶湯加熱装置 | |
CA2204137C (fr) | Une poche de chauffage et de coulee de metaux liquides | |
JP6175286B2 (ja) | 蓄圧ボンベを持つ取鍋 | |
KR101115699B1 (ko) | 산소 랜싱장치 | |
KR100960321B1 (ko) | 래들 벽체 내화물 잔존치 판정장치 | |
KR101186577B1 (ko) | 젯트 랜스 점화 및 용융 장치 | |
JP4847216B2 (ja) | 溶融スラグ回収用容器及び溶融スラグの回収方法 | |
JP7510763B2 (ja) | ポーラスプラグ | |
KR101235730B1 (ko) | 플럭스 용해로 및 이를 이용한 연속주조 방법 | |
KR100527239B1 (ko) | 턴디쉬 노즐 및 그 제거공구 | |
JP4359756B2 (ja) | 溶湯運搬用取鍋 | |
EP0916435B1 (fr) | Four de coulée pour moulage automatique | |
JP2005069581A (ja) | アルミニウム溶解炉 | |
JP4189313B2 (ja) | 熱間回転タンディッシュを用いた溶鋼の連続鋳造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
AA64 | Notification of invalidation of claim of internal priority (with term) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A241764 Effective date: 20180703 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180717 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210428 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220104 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220301 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220322 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220519 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220712 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220905 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221025 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221121 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7186959 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |