JP7185402B2 - ２次元コードを有するマーキングタブ - Google Patents

Description

（関連出願）
本出願は、２０１５年５月１３日出願の米国特許仮出願第６２／１６０，７６９号「２次元コードを有するマーキングタブ」の利益を主張するものであり、この開示内容全体は、引用によって本明細書に組み入れられる。

（技術分野）
本発明は、容器に関し、より詳細には、金属容器及び飲料用容器、並びこの容器上にマーキングを生成することに関する。

２ピース金属飲料缶は、シームによって缶端部が取り付けられる缶本体を含む。市販の２ピース飲料缶は、基部と一体の本体側壁を形成する絞り及びしごき加工によって形成される。３ピース金属缶は、各端がシームによって取り付けられた缶端部を有する円筒体を含む。

２ピース飲料缶は、飲料及び食品用途で大量生産され、３ピース飲料缶は、食品用途で大量に生産される。従って、缶の構成要素は、高速で生産する必要がある。

従来の飲料缶及び多くのイージーオープン食品缶は、プルタブを有する。プルタブは、タブプレスで金属シートから形成される。数量が必要なので、従来のタブプレスは、一度に複数のタブを２、３、又は４タブのレーンで形成する。

典型的には、予めラッカー塗装したアルミニウムシートをコイルからシェルプレスへ供給して缶端部シェルを形成する。予めラッカー塗装したアルミニウムストリップをコイルからタブプレスへ供給してプルタブを形成する。シェル及びプルタブをコンバージョンプレスで結合して継ぎ目のない缶端部を形成する。

缶端部、特にプルタブの装飾が知られている。例えば、米国特許第６，１０５，８０６号明細書には、プルタブ上のコーティングの一部をレーザーエッチング又は除去することが開示されている。米国特許第６，４９８，３１８号明細書には、金属缶をマーキングする際の種々の問題点を認識して、金属プルタブストックを除去することが開示されている。

米国特許第９，１８７，２２１号明細書には、レーザーを被覆基材に照射して、ラッカーを実質的に燃焼、エッチング、又は除去することなく光活性成分の少なくとも一部の外観を変えることでイメージを形成することによって、２次元コードを缶端部及びタブ上にマーキングすることが開示されている。好ましくは、約５０ミクロン未満、より好ましくは約３０ミクロン未満、更に好ましくは約１０ミクロン未満、好ましくは約５ミクロン未満のビーム幅を有するＣＯ２レーザーが使用される。従って、約５０ミクロン未満、好ましく約３０ミクロン未満、更に好ましくは約１０ミクロン未満、好ましくは約５ミクロン未満の大きさのドットによってイメージを形成することができる。従って、約５０ミクロン未満の大きさのドットによってイメージを形成することができる。

特開２０１１－０２０７０１号公報（タグチ）は、折り曲げ線によってタブの構造部分から分離されるフラップの上にマーキングすることが開示されている。マーキングをフラップに施工した後、フラップをタブの構造部分の上に折り曲げてカバーを形成する。

ＱＲコード（登録商標）は、スマートフォンのスキャンソフトウェアによって読み取られるアプリケーション用の最も頻繁に使用されるコード形式である。従来のＱＲコードは、従来型レーザーマーキングによって書き込むのに２００ｍｓ以上の時間がかかる。

本発明者は、約１００Ｗで作動する場合が多いＣＯ２レーザーを含む、プルタブをレーザーエッチングする市販の従来型システムを認識している。タブプレスの各レーンは、タブプレスが約１００ミクロンの解像度又は寸法を有するレーザーで約７００個／分のタブに対して動作することができるような独自のレーザーを有する。典型的には、暗色ラッカーをレーザーによって除去して素地のアルミニウムを単純なロゴ又はいくつかの特徴部の形態で露光させる。処理速度の制限は、装飾量の制限でもある。

コーティングのレーザーマーキングは、様々なマーキング用途に関してフレキシブル及びカード包装に使用される。典型的には、熱活性色素が透明又は明色ラッカーに取り込まれており、ＣＯ２レーザーは色変化を引き起こす。例えば、レーザーを照射して、黒色テキストを表示することができる。この形式のレーザーマーキングシステムは、商品名ＳｕｎｌａｓｅとしてＳｕｎ Ｃｈｅｍｉｃａｌから販売されており、１００ミクロンＹＡＧレーザーを使用する。

タブ又は他の金属缶基材への従来型レーザー応用では、通常、コーティング又は金属基材にエッチングを行うために、非常に高いビーム強度、従って短い焦点距離の、例えば１８０ｍｍの高電力、例えば２０Ｗ又は４０Ｗのファイバーレーザーを使用する必要がある。その結果、レーザーマーキングは、通常、２００ミクロンよりも小さな、典型的には５０～１５０ミクロンの特徴寸法を有する。

米国特許第６，１０５，８０６号明細書 米国特許第６，４９８，３１８号明細書 米国特許第９，１８７，２２１号明細書 特開２０１１－０２０７０１号公報

コードを飲料缶タブ構造上にマーキングする方法は、飲料缶業界で用いる固有コードの十分な能力をもたらす商業的に実行可能な方法を実現するために、スポットサイズ（２次元コードの要素を形成する）、コード領域、マトリックスサイズ（すなわち、要素数）、コードを形成する速度、及びコード可読性の組み合わせを含むことができる。本発明は、本明細書に記載の特定の組み合わせによって制限されることは意図されていない。むしろ、特許請求項の範囲は、本発明の範囲を定義することが意図されている。

コードを飲料缶タブ構造上にマーキングする方法は、２次元コードを飲料缶タブ構造の本体部分の表面上に形成するステップを含み、タブプレスで形成された後にタブをマーキングするステップ及びタブプレスに入る前にタブストックをマーキングするステップの両方を包含する。好ましくは、コードの要素は、スポットを形成する略円形のレーザー光を照射することによって暗色コーティング内に形成される。本明細書で使用される場合、用語「円形」は、光が投影される平面（すなわち、金属表面）で略円形であること（すなわち、スポット）を指す。好ましくは、スポットは、一度に１つずつ形成され、スポットが形成されるまでレーザーは静止したままである。次に、スポット形成後に、レーザー及び／又はタブ構造は、別のスポットを形成する別の所望の地点に移動する。２以上のレーザーを使用して一度に２以上のスポットを形成することができる。プロセスは、所望のコードが形成されるまで繰り返される。

好ましくは、レーザー光はコーティングを妨害し、その結果、略円形の少なくとも２００ミクロンの最小直径を有する明るいスポットが形成される。スポットは、２次元コード（好ましくはデータマトリックスコード）を形成し、これは無線通信デバイスによって読み取り可能である。好ましくは、コード領域は、６ｍｍｘ６ｍｍ未満である。

消費者がスキャン可能な６ｍｍ未満の正方形コードは従来から問題があり、現在、飲料缶業界では商業的に使用されていない。その理由は、本発明者が推測するには、２次元コード（特に包装において使用される最も有名なＱＲコード）は、小さなコードが多数の要素の固有の組み合わせを実現するには高い解像度を必要とするという従来の知識に従って、市販のタブの小さな使用可能領域内に配置される場合、正確に読み取るために高すぎる解像度を有するからである。本開示の一部の実施形態を使用する一部の状況において、スマートフォン用の内蔵スキャンソフトウェアを有する特別なアプリを必要とする場合がある。

本発明は、特許請求項の範囲において明示的に記載されない限り、６ｍｍｘ６ｍｍコードサイズの限界値に限定されない。好ましくは、コードは、約５０ｍｓの所定の処理時間目標内で読み取られる。

従って、一部の実施形態において、従来型無線通信デバイス（従来の又は専用スキャンアプリを使用するか否かに関わらず）によってスキャン可能であるＤＭＣコードによって、飲料缶マーケット用の固有ＩＤを生成するのに十分な多くの実施可能なコードが可能になる。

従来のコードでは、クワイエットゾーンが必要なので、タブ凹部上で利用可能な空間がさらに狭くなる可能性がある。従って、反転コードによって（すなわち、暗色背景上に明色要素を形成する）、クワイエットゾーンとしてコードを取り囲む背景を利用するコードを使用することができる。

本開示の別の実施形態は、シェル及びタブを備える継ぎ目のない飲料缶端部を提供する。シェルは、カール部と、側壁と、中央パネルと、中央パネル内の引き裂きパネルを形成するためのスコアとを含む。タブは、リベットによって中央パネルに取り付けられる。タブは、表面を有する本体部分を含む。表面は、暗色コーティングと、コーティング上のマーキングコードとを有する。マーキングコードは、円形のレーザー光によって得られた複数の明るいスポットである。複数の明るいスポットの各々は、少なくとも２００ミクロンの最小寸法を有する。複数の明るいスポットは、無線通信デバイスによって読み取り可能な２次元コードを形成する。

２次元コードをタブ上に有する端部の斜視概略図である。 好適な実施形態コードを有する端部の斜視画像である。 ２次元コードを有するタブの底面画像である。 本発明の態様を示す端部を形成するタブストックの画像である。 本発明の態様を示す２次元コードの画像である。 本発明の態様によって形成されたコードのスポットの画像である。 各要素が複数のスポットによって形成されている、スポットによって形成されたコードの画像である。 各要素が複数のスポットによって形成されている、スポットによって形成されたコードの画像である。

図１Ａは、缶本体１２と缶端部１４とを含む飲料缶１０を概略的に示す。缶端部１４は、例示するように、継ぎ目あり又は継ぎ目なしとすることができる。継ぎ目のない缶端部は、２０１２年９月２７日出願の米国特許第９，１８７，２２１号明細書「機械可読情報を有する缶端部」に開示されており、その開示内容は、引用により本明細書に組み入れられる。端部１４は、中央パネル２０とチャック壁部２２とを含む。また、完成した端部は、リベットによって中央パネル２０に取り付けられたプルタブ２６を含む。プルタブ２６は、注ぎ口を作り出すためにスコアを破断した後の完全に作動した位置で示される。２次元コード２８などのイメージは、タブ２６作動後にのみ見えるように、タブ２６の裏面に配置される。本発明は、飲料缶端部に限定されるものではなく、食品缶の端部などの他の端部を包含する。

コードが施工されるタブは、先端部と、末端部と、先端部と末端部との間の構造本体とを含む。構造本体は、タブ２６を飲料缶に固定するためにリベットを貫通して取り付けることができるランド部を有する。図示のように、コード２８は、タブ２６の構造本体上に直接形成されている。

コード２８は、市販のスマートフォン用アプリなどの、スキャナー又は無線通信デバイスによって読み取ることができる何らかの２次元コードとすることができる。コードは、Ａｚｔｅｋコード、ＭａｘｉＣｏｄｅ、ＱＲコード、又は、図１Ｂ、図３、及び図４に例示するようなデータマトリックスコード（「ＤＭＣ」）などの何らかの形式とすることができる。これらのコードの各々は、コード技術に精通した者が理解できる規格によって管理される。

図１Ｂに示すように、好適な実施形態は、缶本体１１２と継ぎ目のある缶端部１１４とを有する飲料缶１１０を含む。端部１１４は、中央パネル１２０とチャック壁部１２２とを含む。また、完成した端部は、リベットによって中央パネルに取り付けられたプルタブ１２６を含む。プルタブ１２６は、注ぎ口を作り出すためにスコアを破断した後の完全に作動した位置で示される。コード１２８は、タブ２６の作動後にのみ見えるようにタブ２６の裏面に配置される。

タブ１２６は、末端部１４０、先端部１４２（図面においてタブ１２６は引き裂きパネルを開けた後の作動位置にあるので、中央パネル１２０の下に示される）と、リベットのランド部１４４と、パネル１４６とを含む。タブは、先端部１４２が引き裂きパネルを押し下げるように末端部１４０を持ち上げてタブをリベットの周りで枢動させることによって、従来方式で作動される。

パネル１４６は、連続した又は孔のない平坦であり、＋／－０．５ｍｍの許容差で約６ｍｍｘ６ｍｍ又はそれ以下の基材をもたらし、この基材は、コード１２８を配置するのに有用である。従って、パネル１４６は、平坦であり、本明細書において「平坦」は、従来通りの平坦であり、対応する従来型スキャンソフトウェア又はアプリケーションを含むｉＰｈｏｎｅ６（「ｉＰｈｏｎｅ」は登録商標）などの従来型小売り無線通信デバイスによるコードの効率的な読み取りに十分であることを意味するために使用される。

図１Ｂに示すように、パネル１４６は、一対の棚部又は段部１３２ａ、１３２ｂによってタブ１２６のカール部から、及び上部平坦部１３０から凹所に配置されるか又はセットオフされることが好ましい。コード１２８を有するパネル部１４６及び上部パネル部１３０は、末端部１４０にあるタブ１２６のカール部とリベットランド部１４４の切り抜き部との間の連続した孔のない表面を形成する。

本発明者は、タブの下で利用可能な空間に対するデータ記憶が効率的であるという理由で、ＤＭＣコードがタブをマーキングするのに好適であると決定している。図１Ｂのコード１２８は、データマトリックスコード（「ＤＭＣ」）であり、これは正方形又は長方形パターンで配置された白黒セル又はモジュールで構成された２次元マトリックスバーコードである。各モジュールはビットを表し、これは符号化すること、及びテキストデータ又は数値データとすることができる。ＤＭＣコードは、典型的には、ファインダーパターンと呼ばれる「Ｌ」形状の２本の実線の隣接境界線と、タイミングパターンと呼ばれる交互の暗色モジュール及び明色モジュールで構成される２本の他方の境界線を含む。ＤＭＣコードは、コード技術の精通している者によって理解でさるように、ＩＳＯ／ＩＥＣ規格によって管理することができる。

また、ＤＭＣコード形式は、一部分は約５０％の高い冗長性及びＤＭＣコードに関連したエラーチェックに起因して、タブ１２６上のコード１２８の読み取りを可能にするか又はより有効にする。本発明者は、従来のスマートフォンカメラ及び関連のスキャンソフトウェアによって正確に読み取れるのに十分な品質の商業的生産速度（すなわち、量産速度）でＤＭＣコードを生成できることを実証している。本発明者は、他のコード形式が可能であると推定している。

図示のように、ＤＭＣコード１２８は、黒色背景上の１４ｘ１４の銀又は明るいスポットの２次元マトリックスであり、黒色のコーティングによって取り囲まれている。図示のように各スポットは重なり合っていない。図４で最も良く示すように、銀又は明色を形成するためにコーティングは妨害されている。ある状況下において、コーティングは、金属基材から除去されておらず、好ましくは、この金属基材は、レーザー加工プロセスによって除去又は変更されない。好ましくは、コード１２８は、少なくとも１２ｘ１２の要素サイズであり、２１ｘ２１の要素サイズ未満である。下限値は、一般的な膨大な量の飲料缶に用いるのに十分な要素の組み合わせを可能にする。上限値は、読み取りの能力を高めるのに十分なドットサイズをもたらす。

コード１２８を形成する方法は、あらゆるタブ構造に適用することができる。用語「タブ構造」は、タブプレスに入る前にロールから外される際の平坦なストリップ内のタブストック、タブプレスを出た後の完成したタブ、及びタブが商業的飲料缶端部に取り付けられるようにコンバージョンプレスから出た後のタブを指すために使用される。図４は、コンバージョンプレス後の状態のタブを示し、これらのタブは、ストリップの骨格又は残部に取り付けられる。

好ましくは、スポットは、暗色コーティングを妨害することによって形成される。本発明者は、色又は輝度を変えるように、黒色ラッカーコーティングを妨害できることを実証した。蒸発を引き起こすには低すぎる流束量のレーザーは、少なくとも本明細書で説明する時間間隔でもって使用することができる。この点に関しては、黒色コーティングは、ファイバーレーザーに共通の１ミクロンレーザー波長を吸収する。色又は明るさを本明細書で説明するように変えるためにコーティングが１ミクロンレーザー波長を吸収することができる限り黒色以外のコーティングを使用することができる。さらに、他の波長、例えば（非制限的に）ＣＯ２レーザーの１０ミクロン波長を吸収する他のコーティングを使用することもできる。

本明細書において用語「暗色コーティング」は、黒色コーティングを説明するために使用され、レーザー光が照射されたときにコーティングに対して明るいスポットであるように見えるのに十分な色又は明るさの変化をもたらす他のコーティングも包含する。コーティングが所定の波長のレーザー光を吸収する場合に色を変えることができる「暗色コーティング」を構成するか否かは、本開示を考慮して日常的な実験によって確認することができる。

コード１２８は反転コードであり、従来の白色背景上の黒の正方形ではなく、暗色背景上の明るいスポットによって形成される。従来のＤＭＣコードは、コードの周りに３モジュール幅の白色クワイエットゾーンを必要とするが、コードが反転しているので、黒色コーティング自体がクワイエットゾーンを形成する。

好ましくは、タブ１２６は、部品が静止しているときのサイクル部分の間でコンバージョンプレスの直前でレーザーマーキングされる。３つのレーン及びレーン毎に１つのレーザーを用いた少なくとも毎分６５０個の端部のタブ製造生産速度において、静止期間は、約５５ミリ秒（ｍｓ）である。従って、コード１２８は、好ましくは７５ｍｓ未満、更に好ましくは６５ｍｓ未満、好ましくは５５ｍｓ未満で施工して２次元コードを形成する。１００億の缶の各々に対する固有コードの場合、コードを無作為に解き当てる可能性は非常に低く、好ましくは少なくとも１２ｘ１２モジュールコードを決定する。

コード１２８を形成する方法は、適切なサイズのスポットを適切な速度で形成するステップを含む。コード１２８は、少なくとも２００ミクロン、好ましくは２５０～４００ミクロン、更に好ましくは２５０～３５０ミクロンの直径を有するスポットで形成される。実施形態において、スポットは、約３３０ミクロンである。スポットが円形ではない状況において、スポットの幾何学的中心を通る最小及び最大寸法を平均化して平均スポット直径を生成することによって直径の値を計算することができる。

読み取りを助けるために、スポットは、好ましくは約１．５未満、更に好ましくは約１．３未満、更に好ましくは約１．２未満であって、幾何学的中心を通って取得したスポットの最大寸法と最小寸法との比率として定義されるアスペクト比を有する。

使用するレーザーは、約４０から約７０の間、更に好ましくは約４５から約６５の間、更に好ましくは約５０から約６０の間の焦点比を有し、この値は、従来のレーザーマーキングプロセスの値よりも比較的大きく、この値によって、（前記の）比較的大径の大きなスポット及び焦点外誤差に対する有効な許容差が得られると本発明者は考えている。「焦点比」は、最終レンズで測定したビーム直径で除算された焦点距離である。焦点距離は、好ましくは２２５ｍｍよりも大きく、更に好ましくは、２７５ｍｍよりも大きく、更に好ましくは、３００～３７５ｍｍ、図示の実施形態では約３３０ｍｍである。

図２～図４のコード１２８のスポットを生成するために使用されるレーザーは、商品名ＲｅｄＥｎｅｒｇｙ Ｇ４でＳＰＩ Ｌａｓｅｒｓで供給される７０ＷのＨ形式ファイバーレーザーである。本発明者は、４０Ｗ又はそれ以上のレーザー電力を使用することができると推測している。一般に、均一なビーム強度プロファイルの取得又は追求は、特定の平面において達成される。コード１２８のスポットを商業的速度で得るために、ビームは「被写界深度」属性を有し、ビーム全体にわたって完全な強度分布（すなわち、「トップハット」分布）が実現可能となっていない。従って、実施例のレーザーは、適切に焦点が外れるように調整されており、強度の均一性を含む、所望のビーム属性を取得するための光学収差を含む。この点に関して、マーキングのレーザー技術に精通した者によって理解できるように、収差及び焦点調整を用いて、より広い、より一様な分布を生成するようになっている。実施例において、複数の（例えば６の）短い高エネルギーパルスを用いて、ラッカーを漸進的に妨害して所望の効果を得る。レーザーは、アクティブな焦点調整又はフィードバックなしに適用される。

代替的に、図５Ａ及び図５Ｂに示すように、各要素は、複数のスポットによって形成することができる。図示の実施形態において、９個のドットをレーザーによって形成して、前記の無線通信デバイスによって読み取ることができる要素を生成する。複数のスポットの各々は離散的とすることができ、図５Ａに示すように、各スポットは隣接スポットと重なり合わないようになっている。もしくは、図５Ｂに示すように、複数のスポットの各々は、同じ要素内で隣接スポットに重なり合うように形成することができる。図５Ａ及び図５Ｂのスポットの各々は、本明細書で全体的に説明するように、レーザー加工プロセス及び設備によって形成して、本明細書で説明する無線通信デバイスによって読み取り可能な要素を得ることができる。

本発明は、本明細書で説明するコード及びタブ構造によって示されている。本発明は、特定の開示に限定されず、むしろ特許請求の範囲によって定義される実施形態の全範囲を包含する。

１０ 飲料缶
１２ 缶本体
１４ 缶端部
２０ 中央パネル
２２ チャック壁部
２６ プルタブ
２８ ２次元コード

Claims (23)

1. 連続する飲料缶タブ構造上に複数のコードをマーキングする方法であって、前記飲料缶タブ構造は、複数のタブ部分を有し、各前記タブ部分の本体はレーザー光が照射された時にレーザー光を吸収してより明るく見えるように色または明るさを変えるコーティングを有する表面を有し、
   （ｉ）略円形の焦点が外れたレーザー光を前記タブ部分の前記本体の前記表面上の第１の地点上へ照射して前記コーティングが前記略円形の焦点が外れたレーザー光を吸収するときに明るい色のスポットを得るステップと、
   前記照射するステップ（ｉ）の後で、（ｉｉ）前記略円形の焦点が外れたレーザー光を前記飲料缶の前記タブ部分の前記本体の前記表面上の他の地点上へ繰り返し照射して他の明るい色のスポットを得るステップと、
   （ｉｉｉ）次の前記タブ部分の前記本体に前記ステップ（ｉ）及び（ｉｉ）を繰り返すことができるように前記タブ構造を進ませるステップと、
   を含み、
   前記ステップ（ｉ）－（ｉｉｉ）はサイクルで繰り返し行われ、
   各サイクルは処理時間目標内に行われ、前記照射するステップ（ｉ）及び（ｉｉ）における前記略円形の焦点が外れたレーザー光は、前記コーティングの色または明るさを変え、その結果、少なくとも２００ミクロンの最小特徴寸法を有する明色の要素が形成され、前記要素は、無線通信デバイスによって読み取り可能な２次元コードを形成する、方法。
2. 前記要素の各々は、単一のスポットから形成される、請求項１に記載の方法。
3. 前記略円形の焦点が外れたレーザー光を照射するステップは、約４０から約７０の間、又は４５から６５の間、又は５０から６０の間の焦点比を有するレーザーを使用するステップを含む、請求項１又は２のいずれかに記載の方法。
4. 前記コードは、６ｍｍｘ６ｍｍより大きくない、請求項１から３のいずれかに記載の方法。
5. 前記コードは、５ｍｍｘ５ｍｍより大きくない、請求項１から４のいずれかに記載の方法。
6. 前記明るい色のスポットは、約１．５未満のアスペクト比を有する、請求項１から５のいずれかに記載の方法。
7. 前記明るい色のスポットは、約１．２未満のアスペクト比を有する、請求項１から６のいずれかに記載の方法。
8. 焦点距離は、２２５ｍｍよりも大きい、請求項３に記載の方法。
9. 焦点距離は、３００から３７５ｍｍの間である、請求項３に記載の方法。
10. 前記照射するステップ（ｉ）及び（ｉｉ）は、７５ｍｓ未満で適用されて前記２次元コードを形成する、請求項１から９のいずれかに記載の方法。
11. 前記照射するステップ（ｉ）及び（ｉｉ）は、６５ｍｓ未満で適用されて前記２次元コードを形成する、請求項１から１０のいずれかに記載の方法。
12. 前記照射するステップ（ｉ）及び（ｉｉ）は、前記レーザーのアクティブな焦点調整なしで実行される、請求項１から１１のいずれかに記載の方法。
13. 前記要素の各々は、複数のスポットから形成され、前記スポットの各々は、前記レーザーの単一の照射によって形成され、前記スポットの各々は、略円形である、請求項１及び３から１２のいずれかに記載の方法。
14. カール部と、側壁と、中央パネルと、前記中央パネル内の引き裂きパネルを形成するためのスコアとを含むシェルと、
    リベットによって前記中央パネルに取り付けられるタブと、
    を備える飲料缶端部であって、前記タブは、
    暗色コーティングを有する表面を有する本体部分と、
    前記コーティング上のマーキングコードと、
    を含み、前記マーキングコードは、レーザー光を吸収して前記コーティングの色または明るさを変える円形の焦点が外れたレーザー光によって得られた複数の明るい色のスポットであり、前記複数の明るい色のスポットの各々は、少なくとも２００ミクロンの最小特徴寸法を有し、前記複数の明るい色のスポットは、無線通信デバイスによって読み取り可能である２次元コードを形成する、飲料缶端部。
15. 前記２次元コードの要素の各々は、単一のスポットから形成される、請求項１４に記載の飲料缶端部。
16. 前記明るい色のスポットの平均直径は、少なくとも２５０ミクロンでありかつ４００ミクロン未満であり、好ましくは少なくとも２５０ミクロンでありかつ３５０ミクロン未満である、
    請求項１４に記載の飲料缶端部。
17. 前記コードは、６ｍｍｘ６ｍｍより大きくない、請求項１４に記載の飲料缶端部。
18. 前記コードは、５ｍｍｘ５ｍｍより大きくない、請求項１４に記載の飲料缶端部。
19. 前記コードは、少なくとも１２ｘ１２でありかつ２１ｘ２１未満である要素によって定められる、請求項１４に記載の飲料缶端部。
20. 前記明るい色のスポットは、約１．５未満のアスペクト比を有する、請求項１４に記載の飲料缶端部。
21. 前記明るい色のスポットは、約１．３未満のアスペクト比を有する、請求項１４に記載の飲料缶端部。
22. 前記明るい色のスポットは、約１．２未満のアスペクト比を有する、請求項１４に記載の飲料缶端部。
23. 前記コーティングは、前記２次元コードの外側の暗い境界を形成する、請求項１４に記載の飲料缶端部。

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