JP2011020701A - 飲料缶のプルタブ - Google Patents

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Abstract

【課題】
隠蔽と露出が自在にできて、携帯端末等での読取操作性が良好な二次元コードを飲料缶に表示するに当って、生産性が高いプルタブの製造方法及び産業上有益なプルタブの利用方法の提供を目的とする。
【解決手段】
1)プルタブの裏面で、缶蓋本体の上面と対向した位置に印字場を設ける。
2)印字場は、プルタブと固定若しくは一体形成されている。
3)二次元コードは、印字場にレーザマーカで印字する。
4)外部識別番号を管理コード表示部に表示し、100%隠蔽された二次元コードにエンコードされた内部識別番号の情報を、参照できるようにした。
5)購入者は、缶飲料を購入後、隠蔽された二次元コードを、プルタブを引起して露出させ、購入者の携帯端末で、二次元コードにエンコードされた情報を読み取り、デコードして、飲料メーカのサーバと交信する利用方法に役立つ缶と缶の製造方法とその利用方法を発明した。
【選択図】図1

Description

本発明は、飲料缶等のプルタブ及びプルタブの製造方法及びプルタブの利用方法に関するものである。
「絵柄や文字等」には一次元コード、二次元コード、三次元コードなどを含み、黒色以外のカラーコードも含む。
本段落以降の説明においては、「絵柄や文字等」を「二次元コード」に言い換えて記述する。
過去の缶の開発の歴史は、まず、缶切りで開ける缶、次に、アルミ缶の登場と合わせて缶切り不要のプルタブ付の缶が開発された。缶蓋からプルタブが分離されて、分離されたプルタ
ブに拠る幼児の事故や動物への影響などから
、次に、プルタブが缶蓋から分離しない缶が開発された。これらは、使い勝手の良い便利
な缶の発明の歴史である。
近年、缶飲料の販売促進企画の為に、懸賞応募用のシール等を缶胴に添付し、それらを集めて郵送することで特典を受けられる販売促進策がとられている。
また、シールにインターネットのURLや缶の識別番号を記載し、それを携帯端末やコンピュータに入力し、送信して後、交信して販売促進に結びつけた販売促進策としての利用方法も登場してきた。
更に進んで、URLの入力を不用とする二次元コード記載のシールを缶側面に貼って、販売促進企画に利用した例も始まっている。
更に進めて、購入者の携帯端末と飲料メーカのサーバ間で情報交換できるシステムの構築が顧客の囲い込み戦略として有効であると考えられ始めている。
二次元コードが販売促進戦略の重要な素材や技術の一つである、と認められ始めてきた
紙に表示された二次元コードは、廉価であり、携帯端末を利用すれば手軽に、購入者と、購入した物品と、メーカのサーバとをインターネットを介して接続し、相互に情報交換のできるシステムを創るときの重要な技術要素である。
二次元コードが提供する機能は、購入者の携帯端末と飲料メーカのサーバとの間を手軽に結びつける情報交換機能である,と考えることもできる。
更に、もう一つ、其の要素技術が提供するものは、「単なる情報交換の機能」でなく、携帯電話が二次元コードを読取った結果に基づきサーバに接続する動作を記録することや、接続後の交信の記録をとることで、携帯端末向けに様々なサービスを展開できることである。
これらのサービスを受ける権利をデータベース等に記録しておきネットワークを通じてデータにアクセス可能なシステムを構築することにより、二次元コードを権利の受け渡しのための道具として利用することも可能である、と考えることもできる。
その為に、二次元コードにエンコードされている使用済の情報(識別番号を含む)から他のまだ販売されていない商品の未使用(未開示)の情報(識別番号を含む)を推測されてはならない。
二次元コードにエンコードされている情報とは、URLを始めとし、添付される物品の型番やシリアルな製造番号や製造年月日や、生産管理や販売管理に必要な管理番号や機台番号や車体番号、LOT管理に必要なLOT番号や管理する目的によって設定される管理コードや、二次元コードそのものの識別番号や、任意のシリアル番号や、メーカや関係者が必要とすることで組み合わされ、設定される情報を含めて言う事とする。これらは、単一で表示されることも、複数が組み合わされて用いられる場合もある。また、これらは、その情報の一部が、二次元コードにエンコードされている情報全体を参照できる構造を持つこともできる。
二次元コードにエンコードされている情報は、多様な用途を含んでいるために、二次元コードの識別番号を暗号化したり、二次元コードを不可視化したりする必要が出てくる。但し、暗号化することによってエンコードされる情報の冗長度は増加する。
二次元コードに暗号化を含めたセキュリティー管理を施せば、缶はアクセスの鍵となりアクセス履歴の証拠ともなる。
本発明の缶は不正防止機能付の缶として、携帯端末が二次元コードを読取った結果に基づきサーバに接続する動作を許可したり不許可にしたり、携帯端末向けに様々なサービスを提供するキーになることが可能である、と考えることもできる。
これらのサービスを受ける権利をデータベース等に整理し記録しておきネットワークを通じてデータにアクセス可能なシステムを構築することにより、二次元コードは店頭窓口の役割や契約書の役割を担える、とも考えることもできる。
販売促進企画で提供される場合を例にすれば、携帯端末が二次元コードを読取った結果に基づきサーバに接続する動作を記録することで、携帯端末を自動的な個人認証のツールとし、様々な信用供与サービスを展開することも可能である。
これらのサービスを受ける権利を長期間管理することで顧客の囲い込みも可能となる。従来に無かった顧客サービスが構築できる。
二次元コードに与えられた機能は、二次元コードを読み取り、送信することにより、二次元コードにエンコードされた情報及び利用条件及びサーバに設定されたプログラム及びプログラムに設定された条件によって、消費者とメーカの間で了解される企画の条件、オマケとして考案された場合、抽選券で考案された場合、引換券で考案された場合、ポイントサービス券で考案された場合、利用回数別サービス交換券で考案された場合であれ、これらは全て、ある権利の提供とその権利の引き受けや利用に付随した権利の交換機能であると、考えることもできる。
つまり、プルタブを引き起こして開缶して、印字場1記載の二次元コードを読み取ることは、名称こそ違え、形を変えながら、メーカが1本1本単位の缶飲料に託して、消費者に前記のような色々な形で与えた企画の権利を携帯端末で二次元コードを読み取り、二次元コードにエンコードされた情報に基づき、サーバのデータベースと交信することで、更新時点の権利行使可能な内容の範囲を照合できるという形をとり、あたかも、店頭で契約書を用いて権利を明確化していくことに類する意味がある、と考えることもできる。
だから、二次元コードを利用するシステムでは、二次元コードの利用可能性の検証や有効性の確認や重複利用の排除やアクセスの制限(回数の制限を含む)やアクセスの形態の制限を行う。また、読み取る携帯端末も同じく、携帯端末の使用者の特定も含む携帯端末の有効性の確認や重複利用の排除やアクセスの制限(回数の制限を含む)やアクセスの形態の制限を行う。
更に、二次元コードにエンコードされている「二次元コードの識別番号」と「携帯端末の識別番号」などサーバで管理されている情報と関連付けて管理する必要性が生じるのである。
これは、通常の商習慣における取引要件の管理と同じ趣旨の行為である。それ故に、まず、第一に、二次元コードの不正使用を防止できなければならない。
そうでなければ、二次元コードを販売促進企画に採用したメーカの信用が傷つき、販促効果が半減するだけでなく、本来の業務や信用に支障が生じ、消費者の不信が生じる。
つまり、二次元コードを使用するシステムが備えるべき二次元コードに関する必要条件は
1)購買者だけがアクセスできると言う、不正使用防止機能を備えている。
2)購入した後でしか二次元コードにアクセスできない。
3)手軽に読み取れ、使いやすい。
4)採用した場合のコストが安い。
5)利用可能性の検証や有効性の確認や重複利用の排除やアクセスの制限など利用者の権利の把握とその制限機能を持つこと、が必要とされる。
商品としての飲料缶に二次元コードを表示する場合は、ラベルを用いて缶胴に貼るのが一般的なものとして知られている。
しかし、缶胴に二次元コードが添付された缶飲料は、購入せずとも缶胴に添付されたラベルを剥がして読み取ることが出来、不正利用を防止する点で問題があった。また、滅失、毀損、汚損、変形、二次元コードを明示する素材の劣化などなどでキャンペーン期間中に正常に読み取れない問題もあった。
周知のように、飲料缶等に二次元コードを添付し、購入者の購入後の反応を収集するアンケートシステムは種々知られている。
例えば、実開平5−94121は、キャンペーン応募用のプルタブに関する。しかし、離脱片部の少なくとも一部は、指掛け部の下に位置する、とされているが、これは経済合理的に考えて実施できない。
特開2004−309885は、商品を購入しない者に二次元コードを読取られることを防止する目的の発明として知られる。しかし、開缶せずともラベルを剥ぐことが出来るという欠陥がある。本発明は物品の形状に非可逆的変化を起し、内容物の溢出と、「プュー」又は「カパーッ」などの音響を伴う開缶行為の後でなければ二次元コードを読み取ることはできない構造になっている。例えれば、店員の耳を盗んで二次元コードを読み取ることはできない等で、不正を防止する。
特開2006−58767では、2層の基材が剥離可能に積層され、上層基材を剥離し下層基材表面の二次元コードを携帯端末によって読み取るラベルについて、記述されている。
前記発明は缶胴にラベルを添付している。上層基材を剥がすことは容易であり、下層基材
ごと剥ぎ取ることも容易である。未購入者でも二次元コードを読み取ることが出来る欠陥
がある。
特開2006−268763は、二次元コードを介し、携帯端末とサーバの情報交信によるアンケートシステムが開示されている。しかし、缶飲料などの単品ごとの飲用直後の評価を収集する場合についての言及は無い。
実開平5−40132は、プルタブの裏側にプロモーションツールを添付する事例を述べている。しかし、二次元コードをレーザマーカで印字し、固定乃至は一体成形して盗難防止機構を実現すると言う言及は無く、また、二次元コードを介して購入者へのリアルタイムなアンケート調査を実施する事などには言及されていない。
実開平5−94121号公報 特開2004−309885号公報 特開2006−58767号公報 特開2006−268763号 実開平5−40132号公報
物(請求項1と請求項4)としての課題。
1)二次元コードが商品の未購入者に不正読み取りされないことが必要とされている。
2)購入者でも、缶飲料の飲用の後しか評価ができないシステムが必要とされている。
3)なので、表示される二次元コードを、飲用のタイミングに合わせて隠蔽と開示を自在にしたい。
4)1つの二次元コードを使って、経費を少なく色々な販売促進企画を実施したい。
5)プルタブは省資源、省エネ、リサイクル性能などに配慮した環境負荷の少ないものが必要とされている。
製造方法(請求項2と請求項5)としての課題。
1)本発明の具現化に当っては、現行の缶飲料に関連する事業者の既存の設備の更新、工程の変更、素材、製造方法の変更などを極力少なくすることが必要とされている。
2)従来からの二次元コードの表示方法に較べて、表示にかかるのコストを安くしたい。
利用方法(請求項3)としての課題。
1)缶飲料を単品管理できることが必要とされている。
2)単品管理による、工場出荷から飲用までの時間推移統計が必要とされている。
3)前記時間推移統計から経過時間と味の相関関係評価システムが必要とされている。
4)顧客の囲い込みに有効なシステムを構築できることが必要とされている。
5)購入者とメーカ間に、購入商品を仲介とした情報交換システムが必要とされている。6)多くの購入者が手軽にシステムを利用できること、が必要とされている。
「物」についての発明は、
二次元コードが商品の未購入者には不正に読み取りできないものとする。
その構成は、
飲料缶のプルタブであって、
缶蓋と前記プルタブとの間の位置に略平面状の部材である印字場を備え、
該印字場には絵柄や文字等が印字されている、
ことを特徴とする。
「製造方法」についての発明は、
現行の缶飲料に関連する事業者の既存の設備の更新、工程の変更、素材、製造方法の変更などを極力少なくするための製造方法であって、
その構成は
飲料缶のプルタブであって、
缶蓋と前記プルタブとの間の位置に略平面状の部材である印字場を備え、
該印字場には絵柄や文字等が印字されているプルタブの製造方法であって、
板金素材にレーザマーカを用いて絵柄や文字等を印字するステップと、
前記板金素材から前記絵柄や文字等の印字場を含んだ領域を切出すステップと、
前記切出した領域の一部から前記プルタブを成形するステップと、
前記印字場を加工して前記プルタブに接した位置に加工するステップと、
からなる。
「利用方法」についての発明は、
二次元コードを読取ることで開始される、ある物品に関するアンケートの回答を、その物品の製造から回答送信時までの時間の経過毎に統計する利用方法であって、
その構成は
飲料缶のプルタブであって、
缶蓋と前記プルタブとの間の位置に略平面状の部材である印字場を備え、
該印字場には絵柄や文字等が印字されているプルタブであって、
前記印字場に前記絵柄や文字等が印字されたプルタブと、
絵柄や文字等読取り機能を備え読取った結果に基づいてネットワークに接続する機能を備えた携帯端末と、
携帯端末とネットワーク上で相互に接続されたサーバと、からなり、該サーバは前記携帯端末との接続に関する情報を集計する機能を備えることを特徴とする。
更に「物」についての発明は、
二次元コードが商品の未購入者に不正読み取りされないことに加えて、隠蔽された「内部識別番号」と「管理コード表示部」を設け「外部識別番号」を表示し、「外部識別番号」と隠蔽された「二次元コードの識別番号」の同意性(表現形態は異なるが、内容が意味するものに同一性のある表現であること。例えばA=B。)を保証できるようにし、二次元コードをシールで隠蔽と開示を出来るようにした。
その構成は
飲料缶のプルタブであって、
缶蓋と前記プルタブとの間の位置に略平面状の部材である印字場を備え、
該印字場には絵柄や文字等が印字されているプルタブであって、
前記印字場はプルタブと固定され若しくは一体成形を成し、
前記絵柄や文字等がレーザマーカで印字され、
前記プルタブには管理コード表示部があり、
前記絵柄や文字等がシールで隠蔽と開示が自在にできるようにしたことを特徴とする。
更に「製造方法」についての発明は、
従来から使用されている二次元コードの表示方法に較べて更にコストを安くするものであって、
その構成は、
飲料缶のプルタブであって、
缶蓋と前記プルタブとの間の位置に略平面状の部材である印字場を備え、
該印字場には絵柄や文字等が印字されているプルタブであって、
前記印字場はプルタブと固定され若しくは一体成形を成し、
前記絵柄や文字等がレーザマーカで印字され、
前記プルタブには管理コード表示部があり、
前記絵柄や文字等がシールで隠蔽と開示が自在にでき、
第1成形型部にプルタブを、第2成形型部に印字場を設定するステップと、
プルタブに管理コード表示部を設けるステップと、
第2成形型部に印字場を設定し、印字場を黒色塗装するステップと、
絵柄や文字等の印字区画の決定を配列状に行うステップと、
塗装区画にレーザマーカを用いて絵柄や文字等を印字するステップと、
管理コード表示部に管理コードを印字するステップと、
板金素材から第1成形型部と第2成形型部を切出すステップと、
第1成形型部にプルタブ本体を押圧しプルタブ本体を形成するステップと、
第2成形型部の絵柄や文字等を含んだ領域の印字場を折り曲げるステップと、
プルタブを缶蓋組み立て工程に移動するステップと、
プルタブを板金素材から切り離し成形するステップと、
プルタブを缶蓋にリベットで留めるステップと、
からなる。
本発明によれば、以下のような優れた効果を発揮する。これらはいずれも従来技術では不可能なことであった。
「物」としての発明においては、プルタブの裏に二次元コードを表示するようにし、印字場はプルタブと固定され若しくは一体成形を成し、二次元コードがレーザマーカで印字され、二次元コードがシールで隠蔽と開示が自在にでき、プルタブには管理コード表示部があるようにした。
その効果は
1)不正利用防止に有効である。
2)開缶後でなければ読み取れない。
3)飲用後に読み取る操作になるように構成ができている。
4)飲用後に読み取る様にした構成は人間の行動形式に合致している。
5)二次元コードを飲用のタイミングに合わせて隠蔽と開示を自在にできる。
6)上記のようになるように構成したら、省資源、省エネ、リサイクル性能が向上した。
7)時間差を持った複数の販売促進企画を1つの二次元コードで実行できる。この仕組みにより、より複雑で販促効果の高い企画をローコストで実施できるようになった。
8)管理コード印字部の設置の結果、物品の単品管理が可能となった。
「製造方法」の発明においては、印字場はプルタブと固定され若しくは一体成形を成し、二次元コードがレーザマーカで印字され、二次元コードがシールで隠蔽と開示が自在にでき、プルタブには管理コード表示部があるようにした。
その効果は、
1)この発明によるプルタブに拠れば、飲料缶を構成する、缶胴、缶蓋、プルタブの3種類の構成品の製造と組み立て工程の組み換えや変更、新規設備の開発や更新や変更などを最小限に抑える効果がある。
2)本発明の場合、飲料メーカは既設の工場設備に、缶胴、缶蓋、プルタブの3種類の構成品の組み立て工程の組み換えは不要であり、単品管理も出来るようになった。
3)本発明の場合、製缶メーカは既設の工場設備において、プルタブを除く缶蓋本体ラインに更新、変更、工程の組み換えは不要である。
4)本発明の場合、製缶メーカは既設の工場設備において、プルタブを缶蓋本体と合体させる工程に設備の更新、変更、工程の組み換えが生じるが、これは必要最小限の変更として抑えられる効果がある。
5)本発明の場合、製缶機メーカはプルタブを作る機械だけの開発に専念すればよい、と言う効果がある。
「利用方法」の発明においては、印字場はプルタブと固定され若しくは一体成形を成し、二次元コードがレーザマーカで印字され、プルタブには管理コード表示部があり、二次元コードがシールで隠蔽と開示が自在にできるようにし、二次元コードを開缶後に読み取れるようにして、アンケート調査を行うようにした。
その効果は、缶飲料を飲んだ時刻とアンケートに回答した際の時刻との差をより小さくすることができ、飲んだ時点での商品の評価情報が得られる効果があり、更に、LOT単位で1本目の回答開始時刻から回答終了時刻迄の管理ができるようになった。
更に、「物」の発明においては、印字場はプルタブと固定され若しくは一体成形を成し、二次元コードがレーザマーカで印字され、プルタブには管理コード表示部があり、二次元コードがシールで隠蔽と開示が自在にできるようにし、二次元コードが商品の未購入者に不正読み取りされないことに加えて、隠蔽された「内部識別番号」を外部で認識できるようにするために「管理コード表示部」を設け「外部識別番号」として表示し、隠蔽された「内部識別番号」との同じ意味を持つことを保証できるようにした。
その効果は、メーカは缶飲料の単品管理が出来るようになった。
更に、「製造方法」の発明においては、印字場はプルタブと固定され若しくは一体成形を成し、二次元コードがレーザマーカで印字され、プルタブには管理コード表示部があり、二次元コードがシールで隠蔽と開示が自在にできるようにし、「内部識別番号」「外部識別番号」を同じ意味で使えるようにするために、同一板金部材の同一板面に、同一印字機で、「内部識別番号」である二次元コードの印字に引き続き「外部識別番号」を印字するようにした。
その効果は、
1) 印字場とプルタブの素材を同じにすることで、ラベルなどで二次元コードを表示する場合に較べて、製缶メーカは工場内での廃材の分別が不要であり、市場でも分別が不要となった。
2)資源の有効利用、リサイクル性能が向上した。
3)印刷したラベルを印刷所から製缶メーカへ輸送する必要もなくなった。
4)資材の仕入れが纏めてできる様になり、材料の仕入れコストが安くなった。
5)印字場をプルタブと同一素材とすることで工程が簡略化された。
6)総合的に二次元コードの表示に要するコストを安くすることが出来るようになった。
板金素材は、着色塗装された又は無着色の長尺、または着色塗装された又は無着色の単板のアルミ素材や鉄素材などを含む。
複数の実施例に共通な事項は最初の実施例に記述し、後段では省略することがある。
独自に定義する用語は最初に表記したところで、定義する。
印字場に印字された二次元コードを一意に識別する為の情報を内部識別番号とする。
内部識別番号は印字場に印字された二次元コードにエンコードされた情報の一部である。管理コード表示部に印字された情報を一意に識別する為の情報を外部識別番号とする。
外部識別番号は印字場に印字された二次元コードにエンコードされた情報の一部である。通常「内部識別番号」は暗号化して用いる。
携帯端末を識別する番号を「携帯端末の識別番号」と呼ぶ。
「携帯端末の識別番号」はメーカーコードや携帯端末の製造番号や電話番号や機種番号を含み、又はそれらの組み合わせたものを含む。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、開口部が開かれ、缶蓋上面と対向した位置のプルタブ裏の印字場に二次元コー
ドが印字され、携帯端末に読み取れる角度までプルタブが引起された飲料缶の斜視
図である。
図1の符号1は印字場を、符号2は二次元コードを、符号4はプルタブ本体を、符号7は開口部を、符号8はリベットを、符号9は缶蓋本体を、符号10は缶胴を、符号808は缶容器をそれぞれ示している。
図1、印字場はプルタブに固定され若しくは一体成型されており、プルタブを引き起こして開缶操作を行った場合にのみ、印字場に印字された二次元コードの全体像が露出し読取り可能となる事を示す。
携帯端末5及びレーザマーカ3は図示しない。
請求項1。プルタブの「物」としての詳細説明。
図1のようなプルタブは概略次のように製造される。
図13−1〜5はプルタブと印字場と二次元コードが固定され若しくは一体成形されながら製造され、完成されていく工程の概略を示す。
図13−1で、まず、長尺板金素材50上に二次元コードの印字区画を計算して、加えて塗装区画を確定させることを示す。
印字区画とは二次元コードを印字する位置。
塗装区画とは、携帯端末の二次元コード認識率向上のために、二次元コードを印字する位置を含めた区画を、予め黒色に塗装した区画を言う。塗装区画と印字区画の中心点は同じである。塗装する色は黒色に限定しない、レーザマーカで印字した時にコントラストが大きく表現され、携帯端末が二次元コードとして認識し、読み取れれば他の色でも構わない。概して濃い色はこの目的に適う。
図13−2は確定した塗装区画を塗装し、二次元コードを印字したことを示す。印字後、請求項4記載のシール70を板金素材面全面又は印字区画を覆うように部分的に貼ってから、後段の切り出し工程に進めてもよい。
図13−3は印字した二次元コードの位置を基準にして、第1成形型部と第2成形型部を輪郭帯15で切り出し加工したことを示す。この時点では板金素材60に凹凸加工は無く、平板である。リベット穴、半月穴、指穴は貫通している。
図13−4は第1成形型部と第2成形型部を平板の下の位置まで押し下げてから、第1成形型部を成形し、第2成形型部を第1成形型部の下に折り曲げた図である。
図13−5は第1成形型部と第2成形型部が密接し押圧されて一体となり、第2成形型部の左右両端部が,第1成形型部の両端を包み、かしめた図である。ここで、かしめに変えて電気スポット溶着で成形してもよい。第2成形型部の一部(印字場境界線12)が半月穴21に被って見え、適正に密接している事が解る。これで所期のプルタブは完成した。後は缶蓋との組み立てを待つ。
図8は図5−Aの製造工程が進捗し、缶蓋に合体されるのを待つ状態である事を示す。図13−5で完成したプルタブが長尺板金素材上に並んだ図でもある。このようにして製造されたプルタブを取り付けた缶蓋をかぶせた飲料用の缶がいわゆるステイオンタブ式の缶である。符号50は長尺板金素材本体を、符号51はプルタブを取り除いた跡を、符号52は完成した取り付け前のプルタブ本体を示している。図示しないが、かしめ端部の幅はプルタブの幅(短かい方の寸法)より幅が広がって輪郭帯にはみ出ているので、輪郭帯はもう少し幅が広く必要となっている。かしめに変えて電気スポット溶着で成形すれば、輪郭体にはみ出すことは無い。
図14は缶蓋とプルタブが固定され若しくは一体成形される組立工程の概念図で、1〜3の工程は缶蓋のリベットの成形過程を、4〜5はスコア加工過程を、6でプルタブの取り付けを、7で取り付けが完了したことを示す。これで二次元コードがプルタブと固定され若しくは一体成形された缶蓋が完成したことになる。
一体成形の意味と効果について。
戻って、図1において、二次元コード2は印字場1と固定され若しくは一体成形され、印字場1はプルタブ4本体と固定され若しくは一体成形され、プルタブ4は缶蓋9と固定され若しくは一体成形されている。故に二次元コードは缶蓋と固定され若しくは一体成形されている。
図2は、図1のように、開缶される前の缶蓋の平面図である。図2の符号4はプルタブを、符号7は開口部を、符号8はリベットを、符号10は缶胴を、符号17は管理コード表示部をそれぞれ示している。
図2では二次元コードがプルタブと固定され若しくは一体成形されているために、二次元コードは100%露出しておらず、缶飲料の購入者は購入時点で二次元コードを見ることはない。若しくはその一部が見えたとしても携帯端末等を用いて二次元コードを読取ることは不可能である。
図2において、プルタブ下に指を入れて引起す動作を開始すれば、引き上げ角度が約15度程度でスコア線に沿って缶蓋9に裂断が走り、同時に「プシュー」又は「カパーッ」
などの音響を発する。飲料缶は非可逆的形状の変化を起し、それに伴って内容物が溢出する。
図3はプルタブを開口部の真上まで折り返した図である。プルタブと印字場が固定され若しくは一体成形されている。携帯端末で読み取りやすい状態は本来この状態である。
符号1は印字場を、符号2は二次元コードを、符号4はプルタブ本体を、符号7は開口部を、符号8はリベットを、符号10は缶胴を、符号11は折り曲げ線を、符号70はシールをそれぞれ示している。
図15は、プルタブがリベットを旋回の中心にして水平に左右90度以上旋回させて開缶しようとしてもプルタブがスコア線に対して正しく破断力を与えられないことを示す。図15の符号4はプルタブ本体を、符号7は開口部を、符号8はリベットを、符号10は缶胴を、符号17は管理コード表示部をそれぞれ示している。
スコア線の破断に必要な力は、指がプルタブに作用する点、リベットの位置、プルタブが開口部に接する点という、梃子に作用する3点(支点、力点、作用点)の関係に習って生じるので、作用点の開口部での位置は設計通りの適切な位置でなければ開缶することはできない。
その為プルタブは精巧に計算されて作られ、取り付けられている。
無理な力を加えて開缶させようとすると、プルタブが折れ曲がり、元の位置に戻して開缶しようとしても開缶できないことがある。
図4−Aは、図5−Aに基づいて製作した完成プルタブ表(おもて)面の平面図である。印字場境界線12はリベットの取り付け作業に支障ない位置に印字場1があることを示す。符号4はプルタブ本体を、符号8Aはリベット穴を、符号21は半月穴を、符号22は舌形部を、符号24は指穴を、符号25は爪掛部を、符号17は管理コード表示部をそれぞれ示している。
図4−Bは図4−Aの裏(うら)面の平面図である。印字場境界線12はリベットの取り付け作業に支障ない位置に印字場1があることを示す。符号1は印字場を、符号2は二次元コードを、符号4はプルタブ本体を、符号8Aはリベット穴を、符号12は印字場境界線を、符号26はかしめ端部を、符号70はシールをそれぞれ示している。
図5−Aは、本発明のプルタブの成形加工前の基本的な平面図である。符号2は二次元コードを、符号8Aはリベット穴を、符号11は折り曲げ線を、符号13は第1成形型部を、符号14は第2成形型部を、符号15は輪郭帯を、符号16は輪郭帯渡り部を、符号17は管理コード表示部(管理コード表示部の設置位置は図示した如く、外部識別番号が印字できれば、いずこでもよい。外部識別番号は常時目視できなければならない)を、符号70はシールを示している。第1成形型部と第2成形型部、印字場と印字される二次元コード、板金素材から第1成形型部と第2成形型部が切り出されても板金素材本体とは輪郭帯渡り部で接続されている、印字場の幅がプルタブより広い、管理コード表示部はどこに位置しても良いし缶蓋に取り付けたときに常時目視できることが必要である事、などの関係を表している。
図5−Bは図5−Aと同じ効果を生む、第1成形型部と第2成形型部が左右に隣接している場合の図である。説明が繰り返しとなるので省略する。符号8はリベットを、符号11は折り曲げ線を、符号13は第1成形型部を、符号14は第2成形型部を示す。
開缶時の人の動作について。
購入者は引き上げ角度15度前後、内容物が溢出する時点でもまだ二次元コードを目にすることは無い。
飲むことが出来る角度(引き上げ角度30度前後)まで引き上げれば、飲み、飲みきるのが先となるのが人間の行動原理に適っている。
この角度では、まだ携帯端末で読み取ることは出来ない。
二次元コードが読み取りやすい角度(引き上げ角度110度前後)までプルタブを引き上げたままで飲む人はいない。プルタブが上唇にあたって不快である。
故に、本発明の二次元コードのついた缶飲料は、開缶後でなければ読み取れず、飲用後でなければ読み取らない事が解る。
こうしてみれば、本発明のプルタブを取り付けた缶の特徴「開缶が先、読み取るのは後」ということが理解される。
不正防止機構について。
不正防止機構とは、店頭又は他人が所持する飲料缶についている二次元コードを所有権のない人が所有権者の了解なく「飲料缶に印字された二次元コードを読み取ること」を防止する機構を言う。
例えば、缶飲料の内容物がビールや発泡酒や炭酸ガス飲料を封入されたものとして考える。
ビール缶に、開缶しないと読み取れない二次元コードが印字され、二次元コードを利用した「籤」がついているとする。
購入者で、「籤」だけを引くために開缶して二次元コードを読みとり、ビールを飲まない人はいない。
逆に、購入せず、開缶せず二次元コードが読みとれて「籤」を引けるなら「籤」を引く人はいる。この人が不正行為の実行者である。
本発明はプルタブと印字場が固定され若しくは一体成形されているので、プルタブを、リベットを旋回の中心として、水平に左右90度以上旋回させても印字場は露出せず、二次元コードも露出せず、読み取れない。
プルタブを垂直方向にわずかに引き上げて、印字場を隙間から引っ張り出そうとしても固定され若しくは一体成形されているので、引き出せない。
無理に引き出せば二次元コードを表示している印字場やプルタブや二次元コードを壊すことになる。
二次元コードを遮蔽しているプルタブを引起し、二次元コードを露出させる動作は購入者及び非購入者(不正を働く人とする)いずれにとっても同じ操作である。
本発明は非購入者に対して、プルタブの下にある二次元コードを読み取るためには、遮蔽物としてのプルタブを引起し、飲料缶の形状に非可逆的変化を起しながら内容物の溢出と「プシュー」又は「カパーッ」などの音響を伴う自然の法則に適った現象を不正防止機構としている。
本発明が提供する「開缶が先、二次元コードの読み取り開始は飲用後」という順序を規定する飲料缶の機能は自然の法則に適い、購入者の動作はこれに準じて行われる。
この不正防止機構は二次元コードがプルタブと固定され若しくは一体成形されているから実現する。
しかも、購入者でも、缶飲料の飲用の後しか二次元コードを読み取らないために、アンケート調査に回答できるタイミングは飲用後と限定される。
これゆえに、確実に飲用後の購入者の評価をアンケート収集できるという効果を生む。
つまり、飲用後の評価しか収集しないシステムができた。
しかも、いつ開缶するかということの決定権は購入者が握っているので、飲用のための隠蔽と開示のタイミングは自在に選択できることとなる。
プルタブを省資源、省エネ、リサイクル性能など環境負荷の少ないものにする点については製造方法の段で示す。
発明の第一に課せられた課題「不正防止機構の付いた飲料缶」は実現した。
不正防止効果の実現について。
1)缶胴に二次元コードを隠蔽と露出を可能な構造にしたラベルを添付する場合や、
缶蓋(上面)側に二次元コードを設置(図12参照)し、プルタブで隠蔽すると言う方法の場合に対して、本発明はプルタブに固定され若しくは一体成形した印字場に二次元コードを設置するとしている。
2)プルタブ下に指を入れて引起す動作を開始すれば、引き上げ角度が約15度程度でスコア線に沿って缶蓋9に裂断が始まり、同時に「プシュー」又は「カパーッ」などの音響を発する。
3)同時に15度前後以上引き起すと、容器は非可逆的な形状の変化を起し、それに伴って内容物が溢出する。
4)しかし、この角度では携帯端末5で二次元コード2を読み取ることは出来ない。
5)未購入者は音響まで防止することは出来ないので、店内で二次元コードだけを読み取る類の不正行為を確実に防止出来るようになった。
6)不正に二次元コードを読み取ろうとして、リベットを旋回の中心にしてプルタブを旋回させて読み取ろうとすれば、プルタブには本来の開缶動作に必要な破断力がなく開缶できない。開缶せずには二次元コードが露出することは無く、読み取ることは出来ない。
これは本発明の印字場がプルタブと固定され若しくは一体成形に形成されている効果である。
7)この発明によるプルタブによって、購入者以外は二次元コードが読み取れなくなった。
8)購入者でも、開缶しなければ二次元コードを読み取れない構造になったので、購入者が確実に開缶し飲用した直後の購入者の評価をアンケート収集できるようになった。
9)印字場とプルタブは固定され若しくは一体成形されて、印字場はプルタブ裏に設置されているので、印字場は購入者に100%見えず、当然、二次元コードも100%購入者に見えない。見えたとしても携帯端末で読み取ることは出来ない。
10)少なくともプルタブを110度以上引き上げないと、スムーズに読み取ることは出来ない構造とした結果、二次元コードの表示は開缶後となった。
不正防止機構の副次的効果について。
11)本発明の二次元コードは、開缶して、飲用が完了して後に、プルタブを110度前後まで引起さないと全体像がスムーズに読み取れるように現われることは無く、二次元コードがあることすら購入者には解らない。
12)故に、購入前に、購入者が口を接触する位置(缶蓋)に異物が表示されている、と気づかせることはない。
13)故に、違和感を持たせない、で済む効果がある。(飲み終わるまで見ない。)
14)違和感を持たれる事は販売促進策上、得策ではない。顧客の反応として重要な反応である。
15)無理にリベットを旋回させて読み取ろうとすると、本来のプルタブとしての開缶機能が損なわれ、旋回を元に戻しても開缶できない。
16)印字場とプルタブを同一素材にすることで素材の利用効率がよくなり、資源が有効に利用できるようになり、リサイクル効率が向上し製作コストの低減に有効となった。
17)レーザマーカで印字するようにした結果、プルタブの板金素材と同一の金属に直接印字できるようになった。
18)同一板金素材で一体成形するようにしたから、レーザマーカで印字できて、図5−Aのように同一の板金素材面の第1成形型部に「外部識別番号」を、第2成形型部に「内部識別番号」を、と「内部識別番号(この場合は二次元コード)」印字に引き続き、「外部識別番号」を印字できる。そのような工程にすることで1つのプルタブの表裏2面に「内部識別番号」と「外部識別番号」を印字しその同値性を保証できるようになった。これは一体成形という考えで行わないと難しい。
19)その結果、開缶動作の後にだけ見える「内部識別番号」と常時みえる「外部識別番号」のデータに実質的同値性を保証することが出来るようになった。
20)前記「内部識別番号」と前記「外部識別番号」を同値にして使用できるから、メーカとして必要な単品管理などが行えるようになった。
請求項2或は5。プルタブの製造方法としての詳細説明
実施例1で述べたプルタブの製造方法を、板金素材に第1成形型部と第2成形型部を設定するステップから記述する。
第1成形型部にプルタブを、第2成形型部に印字場を設定するステップ。
本発明のプルタブの製造は、板金素材に印字する二次元コードの中心位置を決定することから始める。
第1成形型部13と第2成形型部14の位置設定(二次元コードの中心位置を決定)とは、第2成形型部14に印字する二次元コードの中心位置を決定し、その位置をマーキングすることではない。
長尺板金素材50の諸元の数値と第1成形型部と第2成形型部に関する形状と諸元の数値を基に、第2成形型部に占める二次元コード2の印字作業の中心位置を決めることである。
「塗装機」と「レーザマーカ」のコントローラーに、塗装区画と印字区画の中心位置データを入力する。これを割付とする。つまり、割り付けるために必要な数値データを決定することである。
二次元コードの中心位置を印字区画データとし、塗装区画の中心ともする。
プルタブに管理コード表示部17を設けるステップ。
二次元コードの中心位置を決めると同時に管理コード表示部の位置もきめる。図5−Aに標示した如く目視しやすい場所を選択すればよい。
第2成形型部に印字場1を設定し、印字場1を黒色塗装するステップ。
「塗装機」と「レーザマーカ」のコントローラーに位置データを入力すれば、塗装機が塗装する準備が整う。
印字する二次元コードの認識率をよくするために、印字場つまり塗装する位置を塗装する。
二次元コードの印字区画の決定を配列状に行うステップ。
二次元コードの行と列の関係位置を配列状に計算するのもよい。印字区画をずらして割り付けると、後刻、プレスなどの加工機の作業空間を確保しやすい。
塗装区画にレーザマーカを用いて二次元コードを印字するステップ。
図13−1〜5はプルタブ1個を板金素材単板に製作している工程を示すが、大量に製作する本番は図8のように、連続体として製作する。
(図示しないが)サーバ6は、(図示しないが)レーザマーカ3が印字する情報(携帯端末5がアクセスするURLや管理コードなどを含む)をサーバ6で生成し、レーザマーカ3に送信する。
レーザマーカ3は、受信した情報を順次、二次元コード化しながら、印字区画データに従い、板金素材上の印字場1の位置に印字する。
管理コード表示部に「外部識別番号」 を印字するステップ。
1つの二次元コード2の印字に引き続いて、1プルタブに1つづつ「外部識別番号」を印字する。
二次元コード2の印字手段としては、レーザマーカの替りに、インクジェットプリンターやレーザプリンターを使用しても良い。
二次元コード2にエンコードされる「内部識別番号」は、単純な「外部識別番号」の論理で構成されても、NからMまでの連続した抜け番号のない自然数を基にした、LOT番号管理に適した数列であっても、独自の「内部識別番号」の考えの構成でであってもよい。
通常は、二次元コードには「内部識別番号」を昇順又は降順にエンコードして印字するので、印字後の板金素材は、印字してすぐ連続的に缶蓋に取り付ける場合は問題とならないが、一度板金素材を作業現場から移動して在庫する場合は板金素材を巻き戻しておかないと「内部識別番号」が逆順となりLOT番号管理に支障が生じる。
板金素材から第1成形型部と第2成形型部を切出すステップ。
図13−3は印字した二次元コードの印字された位置を基準にして、第1成形型部と第2成形型部を成形加工前の輪郭帯15に沿った切り出し加工を実行したことを示す。この時点では板金素材には凹凸は無く、平板である。
図5−Aの如く、第1成形型部と第2成形型部は隣接し、リベット穴8A、半月穴21、指穴24はこの時点で切り出しされ、板金素材本体と第1成形型部と第2成形型部は、輪郭帯15で切り離され、輪郭帯渡り部16で板金素材本体と接続されている。
第1成形型部にプルタブ4本体を押圧しプルタブ4本体を形成するステップ。
第1成形型部と第2成形型部とを輪郭帯渡り部で接続したままで、板金素材の平板面よ
下の位置に第1成形型部13と第2成形型部14を折り、押し下げ、作業空間を確保して、まず、第1成形型部の外周部を折り曲げ、プルタブ形状を形成し、更に、指穴などを剛性増強のために成形する。
第2成形型部の二次元コードを含んだ領域の印字場を折り曲げるステップ。
次に、図13-4に示すように、第2成形型部を第1成形型部の裏に折り曲げ重ねる。
次に、図16の下図に示す如く、第1成形型部の下部に第2成形型部(印字場1)を折り曲げる加工に合わせて、プルタブ完成後は第1成形型部(印字場1)側の指又は爪をひっかける位置である爪掛部25(開缶し易くする機構になる部分)の加工として、この位置に相当する第2成形型部の部分を深く窪ませて、第1成形型部に巻き込んで成形し、しかる後にプルタブ裏に密接させる。
こうすることで、従来のプルタブにあったプルタブ先端の爪掛部25と同じ位置に、同じ機能を提供する形状を形成する事ができ、更にプルタブは構造的に丈夫になる。
第1成形型部と第2成形型部とを相対的に接近させプルタブ本体及び印字場を上下から拘束させながら押圧し第1成形型部と第2成形型部を固定され若しくは一体形成をするステップ。
次に、図4−Aに示すように、第2成形型部の左右両端で第1成形型部の両端を包むように、第1成形型部と第2成形型部を密着させたまま、第2成形型部両端を折り曲げ、最先端部を、第1成形型部を巻き込んでかしめる。こうすることで第1成形型部と第2成形型部は固定若しくは一体成形となる。
巻き込んでかしめた部分に缶蓋表面方向から見えるように、二次元コードにエンコードされている情報の中でプルタブの諸管理に必要なシリアル番号などを、目視できる形で「外部識別番号」として管理コード表示部に印字するようにしてもよい。又はプルタブ表面であれば、指穴と半月穴に挟まれた部分に印字してもよい。ここに印字される「外部識別番号」の印字のタイミングは二次元コードの印字に引き続いてである。
これで、図8の長尺板金素材上に目的とする二次元コード付のプルタブが形成された。
図8の長尺板金素材には、プルタブを缶蓋に取り付けた跡51、図5−Aの完成したプルタブ52、長尺板金素材本体50を示す。
プルタブを缶蓋組み立て工程に移動するステップ。
図14のように、プルタブの連続体である板金素材本体を、缶蓋のスコア加工が済んだ工程に移動する。
プルタブを板金素材から切り離し成形するステップ。
長尺板金素材上に形成されたプルタブを1つづつ輪郭帯渡り部16で切り取り、輪郭帯渡り部16を曲げ加工して形を整える。
プルタブを缶蓋9にリベットで留めるステップ。
図14のように、スコア加工などが完了後の缶蓋9の上に、プルタブの連続体である板金素材本体である図8から1つづつ輪郭帯渡り部16で切り取ったプルタブを、輪郭帯渡り部16を曲げ加工して、形を整えて後、缶蓋の上に移動し、リベット穴をリベットにかぶせてかしめる。
又は、長尺板金素材50からプルタブを一括して単体として切り離し、エンコードされている管理コード順に積層し、梱包して、別時刻に缶蓋に合体させる工程に挿入するように工程を変更しても良い。作り置きの在庫とする事が出来る。
これらの一連の作業工程の有利な点は、板金素材を1面の方向からだけで加工が行えることであって、板金素材全体の面を反転させる必要が無いことである。
二次元コード2付のプルタブ4がついた缶蓋9が形成された。
請求項5。二次元コードを印字した印字場1小片を使用したプルタブの製造方法。
図6−D、図7−D記載の印字場1小片を使用したプルタブ製造方法について。
図6、図7に示す「二次元コードを印字した印字場1小片」を利用した場合は、小片に印字することも、小片を製作する技術もなんら特殊なものではなく、取り付ける技術も「かしめ」「電気スポット溶着」も特殊なものではない。
故に、既存設備の有効活用という観点からは勧められる。
これらで必要とされる一連の加工設備や技術は、既存の製缶作業工程でなされている工程や冶具の改造や技術であって、いつでも実現できる。故に、製造コストは安くなる。
缶蓋の一部をリベット8代わりに加工する現在の板金素材加工技術にとっては容易である。
プルタブが取り付けられた完成した缶蓋は在来品も本発明品も外形寸法に、組み立てに支障が出るような変更はない。
図6−D、図7−Dの方法は、従来のプルタブ製作機材と同じ工程でプルタブを製作し、別途製作した単体の印字場1小片をプルタブに合体させる場合の方法である。
図6−A〜D、図7−A〜Dの方法の長所はプルタブ4本体と印字場1の小片とを別々に作れることにより、既存のプルタブを作る工程の変更を少なくすることができる。
これは、単板板金素材又は長尺板金素材に二次元コードを印字し、小片に加工し、従来のプルタブ加工機材と同じ工程を経たプルタブ本体に印字場1小片を取り付けるという従来の製造工程で使用した機材と方法を多く活用し、少しの新規設備で本発明のプルタブと同じ目的で使用できる缶蓋を完成させる、技術的にも、導入し易い方法である。
印字場1小片は、従来の生産設備を使って製作できる。
簡略して言えば、従来どおり製作したプルタブに、印字場1小片を取り付けることで目標は完成する。
しかし、印字場1小片を使って、「内部識別番号」と「外部識別番号」を表示する時に注意がいる。この問題が生じることがこの方法の最大の欠点となる。
それは、連続番号で構成された「内部識別番号」と同じ連続番号で構成された「外部識別番号」は、互いに1組の番号がずれただけで、後続の番号は全てがずれることである。この手法を採用した時は1組の「内部識別番号」と「外部識別番号」を同値にする際にミスが生じやすく、同値にするのにコストと注意がいる。但し、合体させる工程に「内部識別番号」を読み取って後、「内部識別番号」から「外部識別番号」に変換し、変換した「外部識別番号」を第1成形型部の管理コード表示部に印字する様に工程を変更すれば、同値を保証する事が出来る。但しプルタブの製作速度が遅くなり、コストが上がる。
図6−D又は図7−Dの印字場1小片の裁断について。
二次元コードが印字された板金素材を、切り出し加工をして、図6−C又は図7−Cの印字場1小片とする。
次に、図6−C又は図7−Cの印字場1小片を「内部識別番号」順に並べ、プルタブとの合体工程に送る。
図6−Dの製造方法によれば図6−Cでの大きさからわかる如く、印字場1小片に使用するアルミ資材の量が少なく、省資源であることを示す。
図7−Dの製造方法によれば図7−Cでの大きさからわかる如く、印字場1小片に使用するアルミ資材の量が一番小面積で、省資源であることを示す。
又、印字場1の小片を作る機器を作ることは、容易である。
印字場1小片をプルタブと合体する方法について。
図6−Dのように、従来の設備で製作したプルタブに、二次元コードを印字した印字場1小片を密接させて、かしめて取り付ける。
図7−Dのように、従来の設備で製作したプルタブに、二次元コードを印字した印字場1小片を密接させて、電気スポット溶着で取り付けても良い。
図6−Dは合体後のプルタブのC−C断面図である。
図7−Dは合体後のプルタブのD−D断面図である。
これら、いずれの製作方法を選んでも、プルタブと印字場1は固定され若しくは一体成形(一体不可分)された。
製造方法に関連するその他の構成要素について。
「内部識別番号」と「外部識別番号」について。
1組の「内部識別番号」と「外部識別番号」をある品物の包装の内外に添付した場合を考える。それらが正しい1組であることを保証すること(同値に保つこと)は、実務的には非常に困難を伴う。その実行には、コストがかかる。
同一板金素材の同一平面上に同一印字機で第二成形型部に「内部識別番号」を印字する作業に引き続いて、第一成形型部に「外部識別番号」を印字し、第一成形型部と第二成形型部を分離する事無く同一プルタブの表裏一体に成形加工したプルタブに表示された「内部識別番号」と「外部識別番号」は同値性を保証される、と考える。
この場合、レーザマーカは連続的に印字処理が出来、時間のロスが無く、生産性があがる。
「内部識別番号」と「外部識別番号」の使い方について。
消費者は「外部識別番号」に関係なく、「内部識別番号」を読み取って、販売促進企画などに参加できる。
なぜなら、消費者は読み取って表示された「内部識別番号」の情報の当否を自分で判断することはなく、送信された「内部識別番号」の当否はサーバ側で判断するからである。
「外部識別番号」が無ければ、メーカは缶の外部から「内部識別番号」にエンコードされた情報を参照できない。
なぜなら、内容物を充填された飲料缶はプルタブによって「内部識別番号」が隠蔽される仕組みとなっているからである。
メーカは外部から「内部識別番号」を参照できる必要がある。
参照できないと、販売促進の管理も、生産管理も出来ない。
そのために「外部識別番号」をメーカだけが解って、利用できる形態で、目で見える位置に印字してある必要がある。
しかし、明示されている「外部識別番号」から、まだ開缶されていない(他の未使用の缶の)「内部識別番号」の内容を類推できたりしてはならない。その為に二次元コードを暗号化したり、隠蔽する必要性が出てくる。
あくまで、管理コード表示部に表示されるデータは、メーカにとって必要なものである。
図5−Aの第一成形型部のプルタブ成形後に目視できる位置であれば、どこに印字しても良いし、レーザマーカであるから、微細に印字できる。
「外部識別番号」は桁数を少なくするために数字では無く、アルファベットだけで印字しても良い。
印字場1小片を使って、且つ、プルタブに「内部と外部識別番号」を表示する時に注意がいる。「二次元コードにエンコードされた「内部識別番号」と管理コード印字部に印字された「外部識別番号」の1組のデータを同値にする事にミスが生じやすいことである。しかし、図5−A、図5−Bの場合はこれらの懸念は生じない。正しい1組であることが保証できる。同一の板金素材の同一平面に印字され、折り曲げて裏表にしただけだからである。
二次元コードを印字する時に合わせて、二次元コードにエンコードされている情報の内で、製造などで使用する「外部識別番号」(通常は製造のシリアルナンバーなど)を印字区画では無い、プルタブを引起さなくても読み取れる位置に印字することが要る。
この番号を「外部識別番号」と呼び、「外部識別番号」を表示する場所を「管理コード表示部」と言う。
レーザマーカと板金素材と塗料について。
レーザマーカのより早い印字速度を追及するために調査した。
図16の符号60は板金素材、符号61は黒色塗料、符号62は白色塗料である。
レーザマーカは照射するエネルギーを調整できる。照射する単位時間当たりのエネルギー量で照射された相手の物質は変性(変質や変化)の程度が異なる。
金属より短時間で変性させやすい塗料を、板金素材に塗布し、乾燥を待ってレーザマーカで塗装表面上に二次元コードを印字した。
ここで、板金素材60に塗布した塗料を剥ぐ深さを調整することが出来る。
第一次印字テストは、板金素材60に直接照射したことになる。
図16は、第二次印字テストで、板金素材60の上に黒色塗料61を塗り乾燥させ、印字実験をした事を意味する。
塗装の厚さを調整し、黒を剥ぐ。レーザ光が一部板金素材を剥ぐ。板金素材が白色なら、黒色塗料を剥ぐ方が早く印字できるはずである。
図17は、第三次印字テストで、板金素材60の上に黒色塗料61を塗って更に白色塗料を塗って実験をしてみた事を意味する。
塗装の厚さを計算し、白色塗料を剥ぐ。一部黒色塗料に食い込む。白色塗料を剥ぐ方が早く二次元コードの印字できるはずである。
しかし結果は、白色塗装層を剥ぐ方が早く印字できる予定だったが、目論見のようにはならず、板金素材の上に黒色塗料を塗った場合のほうが早かった。原因の解明は別途探求する。
板金素材について。
板金素材の幅は図8のように複数列が同時に切り出し加工やプレス加工や成形加工が出来
る幅であればよい。
二次元コードを印字する場所について。
1)印字される場所によって、読み取りエラーが起き易くなる。
2)それは、印字する場所の形状起伏により、表示される二次元コードに画像の歪みが生じるからである。
3)歪みが生じる原因は、表示場所に物理的変形(凹凸)がある場合には印字した二次元コードは凹凸による変形が生じる。二次元コードには変形に対するエラー補正能力(25%程度までのデータの滅失や汚損や変形には補正が利く)が備わっているが、カバーには限度がある。シンボルマークが変形した場合は他のセルの損傷より影響が大きい。
4)更に、携帯端末5で画像として二次元コードを撮影するので、光の当る加減で映像が歪
んだり、ハレーションを起こす結果、読み取り率が低下する現象が起きる。
5)平坦な場所に印字することが望ましい所以である。
6)二次元コードでは隣接セルのコントラストを利用して、情報としての認識をおこなっているので、印字されている印字場1の材質によっても読み取り率が減少するか、若しくは読み取れなくなる。
7)二次元コードの表示サイズが大きすぎても、小さすぎても、携帯端末のピントが合わず、読み取り能力が対応しきれない。
8)撮影モードで「遠近」の切り替えが出来ないと、又は、焦点合わせができないと、二次元コードの表示サイズが大きすぎても、小さすぎても、画像として適切な読み取り画像サイズに収まらず、携帯端末が二次元コードとして解析できない。これら二次元コードと携帯端末のの特徴を踏まえて、印字する場所を選ぶ必要がある。
読み取り検査について。
次に、印字し終わった二次元コードを、二次元コード読み取り機で、読み取り可能か否かの全数検査を行う必要がある。
レーザマーカが印字している間に、並行して読み取り検査を行う。この間は、板金素材は静止しているので時間のロスは無い。
レーザマーカの印字能力の特徴について。
本発明の実用化に当っては、多数の二次元コードを高速で印字する必要がある。
二次元コードに含まれる情報量が増えるとレーザマーカの印字速度は遅くなる。
レーザマーカは照射した相手にエネルギーを与え、そのエネルギーでもって相手の素材が変性し、素材表面のコントラストが変化する。
塗料と金属のどちらに照射したら、読み取りやすい二次元コードができるか。レーザマーカの光源や出力にも拠るが、多くの場合は塗料を変性させる方が容易である。
レーザマーカと言えども、硬いものを剥ぐより柔らかいものを剥ぐ方が容易である。
塗装面を変性させる又は剥ぐことによって、塗装面にコントラストが起きる。
板金素材表面のコントラストよりは、塗料表面のコントラストの方が、読み取りやすい。
樹脂を深く剥ぐと、板金素材表面と樹脂とのコントラストで二次元コードを表現することが出来
るが、深く剥ぐのに照射時間が長くかかる欠点がある。
多くのエネルギーを照射できるかどうかは、長時間照射するか、高出力の機械かどうかによる。
レーザマーカの印字特性について。
インクがのらないものへの印字は得意である、例えば、金属やガラス等への印字の場合である。
更に、インクを使いたくないものへの印字も得意である、食品などそのものへの印字である。
更に、印字後に水をかぶるものへの印字も得意である、開缶後溢れてくるビールや飲料物、特に水分やアルコールや有機溶剤等のインクが滲みやすい環境に晒される場合は最適である。
単品管理を目的とする、1つづつ異なる管理コードを飲料缶に付け、隠蔽して、食品の接す
る開口部の金属に印字する方法としては、上記が例示する条件を考慮すればレーザマーカは最適
である。
レーザマーカは上記の例に使用する場合、究極の印字手段となる可能性がある。
それは、電気代以外の消耗品が無いからである。
ラベルもインクリボンも何も使わない。
故に、ランニングコストがゼロに限りなく近い。
これは、製品価格の変動費分にのるコストがゼロと言うことである。
ガス封切り型の炭酸ガスレーザーチューブが量産されるようになりメンテナンスの手間がほぼ無くなった。
固定費分(電気代やチューブ交換の際の費用)は少々必要である。
レーザーチューブの寿命はあるが、設備の寿命よりも長い場合もある。
レーザマーカ本体価格が安くなってきた。
印字範囲が狭かったが、印字範囲が広くなってきた、300mmx300mm前後の印字面積が実用化されている。
レーザマーカは、二次元コードはともかく、バーコード印字にも時間が掛かる。
コントラストをとる為には照射時間を掛ける必要が有るからである。
現状のレーザマーカは、小さな文字と二次元コードを狭い面積に書く際には最も有効な手段である。
二次元コードの特徴について。
二次元コードを高速で印字する場合に何が課題か。
1)二次元コードを小さくすることが望ましい。
2)同一サイズならば、二次元コードの印字密度を上げないことが望ましい。
1)多数の情報をエンコードすれば、表示サイズが同一ならば印字密度(レーザマーカが照射する点)は高くなる、つまり密度が高くなり、読み取りエラーが起き易くなる。
2)エラーをカバーする機能として、エラー補正率を加味した二次元コードの作成方法がある。
3)エラー補正率を上げると、エンコードされる情報の冗長度が上がり情報量が増える。
4)情報量が増加すると同一サイズの二次元コードでは印字密度が上がり携帯端末の読み取り率が低下する。
5)エラー補正率を上げず、情報量を増やさないためには、エンコードする情報量を少なくする必要がある。しかし、それは、二次元コードを開発した目的(沢山の情報量を1つの二次元コードに盛り込むことが出来る)と相反する。
6)利用済の情報「内部識別番号」から、未利用の「内部識別番号」を推測されてはならないので、二次元コードにエンコードされる情報(識別番号)を暗号化する必要がある。但し、暗号化することによってエンコードされる情報量は更に増加する。
二次元コードの4種の印字パターンについて。
二次元コードの外側にあって、二次元コード記号全体を他と区分する、四周を取り巻く連続した帯状の白地(実際はレーザで変性させた部分を指す)について。
二次元コードの四周辺を、明確にその二次元コード部分とその他の部分に区分する帯状の白地(以後区画帯と呼ぶ)を設けると携帯端末の読み取り率は向上するが、しかし、レーザマーカの印字速度が極端に遅くなる。詳細は後記する。
帯状の白地(以後区画帯と呼ぶ)があるものを、帯あり印字の二次元コードとする。以後、「帯付二次元コード」と呼ぶ。
帯状の白地(以後区画帯と呼ぶ)が無いものを、帯なし印字の二次元コードとする。以後、「帯無二次元コード」と呼ぶ。
二次元コードのシンボル記号(周辺に3つある)の中心部の4角い区画が「黒」と「白」の2種がある。
シンボル記号の中心部の4角い区画が「黒い二次元コード」を、以後「黒二次元コード」と呼ぶ。
シンボル記号の中心部の4角い区画が「白い二次元コード」を、以後、「白二次元コードと呼ぶ」と呼ぶ 。
これ「帯」の「有る無し」や「白黒」の「有る無し」は、読み取る携帯端末にとって、読み取れるか、読み取れないか、読み取りやすいか、読み取りにくいか、という違いを生じさせる。
通常の携帯端末では、(黒い二次元コード)を読み取るように設計されている。
更に、区画帯の「有る」「無し」に関係無く読み取れるように設計されている。
しかし、区画帯を印字するための「作業量」はレーザマーカの印字能力に取っては非常に大きな負荷となる。
区画帯がレーザマーカ印字能力への負荷となっている実例について述べる。
「帯あり二次元コード」9.5MMX9.5MM角を構成するレーザマーカが照射する点(セル)数は44X44=1936である。
メーカ別、機種別で多少は異なるが、実験は前記の数値である。
本来の二次元コードを構成する部分のセル数は1296である。
平均して50%のセルに照射して、二次元コードを表現していると仮定すれば、照射セル数は1296/2=648である。
帯付二次元コードの区画帯を構成するセル数は640である。
帯を作ると、作らないとでは照射するセル数(仕事量)が2倍違ってくる。
これは、区画帯をレーザマーカで描くという仕事量が増える事を意味する。
二次元コード全面に照射すれば、二次元コードは真っ白となり、二次元コードとして機能しない。
二次元コード全面に照射しなければ、二次元コードは真っ黒となり、二次元コードとして機能しない。
区画帯をレーザマーカで描くと、ストレートに印字速度が2倍違う事を示す例証である。
携帯端末の特徴について。
二次元コードの認識率の高い携帯端末に求められる条件は何か。
読み取る二次元コードを適切な画像サイズで認識できなければならない。
その為に焦点を「遠」「近」2様に切り替えられる必要がある。
適切な画像の分解能が必要である。
画像認識プログラムが有能でなければならない。
レーザマーカと二次元コードと携帯端末の相互関係について。
レーザマーカで二次元コードを描く、携帯端末で読み取るとはどのようなことか。
二次元コードを多数の点の集合体と見做し、レーザ光によって、印字する対象物に二次元コードの原理に従って、多数の点(セルの集合として面積となる)の変性を起させて、印字する対象物表面にコントラストのある画像を作成し、携帯端末の画像処理機能の一つである二次元コード解析プログラム(1次元と二次元のバーコードがある)によって、二次元コードとして認識させ、二次元コードにエンコードされている情報を、携帯端末はデコードし、携帯端末に求められた情報処理を行わせるということである。
レーザマーカと二次元コードと携帯端末の間に起こる読み取り性能の良し悪しに関連する要素の相互関係は、各が持つ要素がトレードオフ(あちらを立てればこちらが立たず、こちらを立てれば身が立たず)の関係になっている。
二次元コードの印字方法について。
板金素材や缶蓋に直接、レーザマーカを使用して、二次元コードを印字し、携帯端末で読み取ることが出来るかどうか、読み取りやすい二次元コードが備えるべき条件は如何なるものかについての調査と実験を行った。
第一次印字テストについて。
印字条件は、無塗装生地の板金素材(以後白生地と呼ぶ)と金色塗装の缶蓋(以後金生地と呼ぶ)の2種である。
印字区画をA、B,Cの3ヶ所(プルタブ真下とプルタブ端境界(凹凸あり)と更に境界外に出す、但しプルタブによって二次元コードが一部隠蔽され、開缶後でないと読み取れない位置)に区分した。
印字サイズを14X14MM(B−14と呼ぶ)、12X12MM(B−12と呼ぶ)、10X10MM(B−10と呼ぶ)の3つに区分した。
エンコードされるデータ量は、130桁と170桁を準備した。
携帯端末は一般的に使用されている携帯端末を2機種使用した。
印字区画と印字サイズとデータ量を組み合わせて、二次元コードを印字し、読み取り検査を行った。
検査結果は図9である。
実験の結果、一番知りたい情報は、「携帯端末で読み取れる、1個の二次元コードを印字するに必要な時間」であった。
第一次印字テストは、帯付二次元コード、帯無二次元コード、黒二次元コード、白二次元コードに付いてどれで実験するかは指示をせず、メーカの標準仕様で、印字を依頼した。
その結果、以下のような事が判明した。
無塗装生地の板金素材(以後白生地と呼ぶ)に印字したものは、実験室の二次元コード読み取り専用機器では読み取れたが、携帯端末(以後携帯端末と同じ意味で使う)では読み取れなかった。金生地に印字したものは、実験室の二次元コード読み取り専用機器でも読取れなかった。
帯無二次元コードは板金素材の反射光の影響で、携帯では読み取れないのが多かった。
実験室の標準仕様の印字「白二次元コード」は、携帯で読み取れなかった。
印字時間が短く出来る理由は、以下であることがわかった。
板金素材金属を白く発色するまで変性させるには、レーザー光で長時間、多くのエネルギー照射が必要である。
金属を変性させるよりも塗装を変性させるほうは、変性に必要なエネルギーが少なくて済む。照射時間が短くて済む。
場合に拠れば(塗装の厚みなどに拠れば)薄い塗装が大量のエネルギー照射により、変性以上に、消失してしまい、地肌の板金素材が現出し、白色の変性の役目を果たし、結果的に読める二次元コードの印字になる。そうすることでより早い印字時間が実現することもある。これらの解明には多くの要素の組み合わせが必要と考えられる。
印字された二次元コードが、大きすぎても、小さすぎても、携帯端末の読み取り性能(焦点の遠近合わせの能力の切り替えが、有る、無しで)によっては読み取れなかった。
印字された二次元コードのデータ量が、大きすぎても、小さすぎても、携帯端末の読み取り性能によっては読み取れなかった。印字密度が高くなるからである。
読み取り性能は機種依存性が大きいことがわかった。
第1次実験の結論は、印字速度が1秒前後の9.5MM角の二次元コードは、印字速度は速いが、携帯端末で読めなかった。
読めるものは、1個の印字速度が20〜47秒と遅く、実用的でないと、判った。
第二次印字テストについて。
第一次テストの結果から、板金素材を変性させて白く発色させるよりは、黒色塗装の塗装面を変性させて、発色させるほうが、読み取れる二次元コードの作成時間が短いと想定し、関連する実験をした。
印字条件は、黒塗装の板金素材(以後黒生地と呼ぶ)。
印字サイズを12X12MM(B−12と呼ぶ)、11X11MM(B−11と呼ぶ)、10X10MM(B−10と呼ぶ)9X9MM(B−9と呼ぶ)、8X8MM(B−8と呼ぶ)、の5つに区分した。
エンコードされるデータ量は、100桁と130桁を準備した。
印字区画は黒塗装の板金素材(以後黒生地と呼ぶ)1種とし、レーザマーカをYVO4方式と、CO2方式の2種を準備して行った。
検査結果は図10である。
一番知りたい情報は、「携帯端末で読み取れて、且つ、印字速度の速い条件は何か。レーザー光源の違いによって、相違するか、であった。
結論は、CO2レーザは金属の印字に使用するのは不適とわかった。
黒塗装の板金素材に、帯状の白地(以後区画帯と呼ぶ)があり、データ量が少ないものが、印字速度がほぼ1個1秒と速く、読み取り率もよい、と判明してきた。
第三次印字テストについて。
印字条件は、黒塗装の板金素材(以後黒生地と呼ぶ)と、印字サイズを6X6MM(B−6と呼ぶ)、7X7MM(B−7と呼ぶ)、8X8MM(B−8と呼ぶ)、9X9MM(B−9と呼ぶ)、10X10MM(B−10と呼ぶ)、の5つに区分した。
エンコードされるデータ量は、60桁と80桁と、更に少ないものを準備した。
印字区画は黒塗装生地の板金素材板(以後黒生地と呼ぶ)1種とし、レーザマーカをYVO4方式で行った。
検査結果は図11である。
一番知りたい情報は、「携帯端末で読み取れて、且つ、印字速度の速い条件は何か」
結論は、YVO4レーザマーカを使用し、黒塗装生地の板金素材に、帯状の白地(以後区画帯と呼ぶ)があり、データ量が少ないものが、印字速度が速くほぼ1個につき約0.6秒平均で印字され、携帯端末での読み取り率もよく、実用的である、と結論付けることが出来た。
推奨できる二次元コードについて。
二次元コードの印字サイズは6〜10mm角でよい。
6〜10mm角の二次元コードを印字した場合印字速度が速く、マーカの生産性が一番高い。
6〜10mm角で印字するのが、印字場1に印字するコストが一番安い。
プルタブの幅(短い方の辺)は12mm前後あり、本発明の印字場1を十分収納する位置が確保できる。
6〜10mm角なら、プルタブ裏に平滑な歪のない平面スペースを印字場1用に確保でき、4種類の印字場1の取り付け方法も支障なく選択して実施できる。
二次元コードの印字コストを安くすることが必要とされている。
レーザマーカの印字コストについて。
調査目的は、従来から一般的に使用されている二次元コードの表示方法に較べて、表示方法のコストを安くすることが必要とされている。そこで、使用目的に見合うデータ量をエンコードした二次元コードを如何に高速で印字するか。印字した二次元コードは読み取れるか。その結果を参照して、二次元コード1個当りの表示に必要なコストを検討した。
これら前記の3次に亘る実験の結果、安定的に、6〜10mm角のサイズで、1秒/個を切ることが判明した。このレーザマーカの365日24時間稼動時の印字能力は365x24x60x60=31536000個/年以上である。レーザマーカ1台の価格は700万円前後である。
レーザマーカの印字コストは、7000000/31536000=0.22円/個をスタートに、考えればよいとわかった。
ラベルの印字コストについて。
次に、特開2006−58767の図4に見られる2層の基材が剥離可能に積層された二次元コードを参考に二次元コード1個当りの表示に必要なコストを検討した。
Aパターン 乱数印字のみ2層シール
一千万枚 0.40円/枚
一億枚以上 0.30円/枚
Dパターン 可変QR+乱数印字2層シール
一千万枚 0.45円/枚
一億枚以上 0.35円/枚
仕様
サイズ 20mm×15mm
用紙 上 白PET50μ
下 ユポ80μ強粘着再剥離タイプ
印刷 上 1色/1色
下 1色+印字
仕上 ロール(1巻20000枚巻)
印字データは支給いただくことが条件です。
B・Cパターン 単層シール
一千万枚 0.18円/枚
一億枚以上 0.16円/枚である。
比較検討に値する紙ラベルの製作事例は可変二次元コード+乱数印字2層シール。
Dパターンである。一億枚以上で0.35円/枚が比較すべき対象であるとわかった。
検討の結果、二次元コードの印字コストはレーザマーカが大幅に安いと解った。
表示媒体としての缶胴、缶蓋、プルタブについて。
飲料缶は、構成部品が缶胴10、缶蓋9、プルタブ4の3つであり、各が表示媒体になることが出来る。
3つの構成部品のいずれに二次元コードを表示してあっても、表示してあると言う点では同じであるが、不正防止効果や二次元コードの隠蔽と露出機能と不正防止機能を作るコストと、効果を考慮すると、どこに表示するかと言うことは自ずと限定される。
缶胴にレーザマーカで印字しただけでは、二次元コードを隠蔽できない。別途隠蔽機構が必要となりコストが増加する。
図12の如く、缶蓋に表示する場合には、プルタブを、水平面でリベットを旋回の中心にして左右90度以上旋回させた場合、印字場が露出し二次元コードを読み取れることがある。
プルタブに、二次元コードを印字したシールを接着剤で添付する方法で表示した場合、印字場を、プルタブをわずかに引き上げて、印字場を隙間から引っ張り出してから、読み取れられたり、シールが取られる恐れがある。
更に、無理に引っ張り出して読み取ろうとすると、シールを破損し読み取れないこととな
る。店頭で非購入者がこのような事を行うと該当商品は内容物に過不足は無いものの商品としては不適格となる。
良いことに、構成部品の缶胴、缶蓋、プルタブを作る場合は、順に、製造設備は小さくなり、製作工程は簡素化され、設備の開発コストも、設備の調達コストも、ランニングコストも、要員数も低下し、二次元コードの総合的表示コストは低減する。
上記の三つの構成部品別に課題を検討した結果が、プルタブに固定され若しくは一体成形して二次元コードを表示させる理由である。
本発明の具現化に当っては、現行の缶飲料に関連する事業者の既存の設備の更新、工程の変更、素材、製造方法の変更などを極力少なくすることが必要とされている。
プルタブ製作から缶蓋に取り付けるまでの製造工程は、板金素材展開から、塗装、印字、切り出し、かしめ、プルタブ完成、缶蓋へのリベット止めまで、一貫した流れ作業で行うことが望ましい。
そのようにすれば、現状の設備の更新や改造や入れ替えを最小限に抑えることができる。
最後に、このような多くの課題を予め配慮しながら工程を編成することによって、本発明が飲料缶を構成する缶胴の製作工程に手を加える事無く、且つ、缶蓋(プルタブを取り付ける前の缶蓋単体)の製作工程にも手を加える事無く、プルタブの製作工程と缶蓋に取り付ける工程だけに少しの変更を加えれば、「開缶後読み取ることができる二次元コードを持つ缶蓋」を提供することができる。
各構成部品の製造と組み立て工程の組み換えや変更、新規設備の開発や更新や変更などを最小限に抑える効果でもって、現行の缶飲料に関連する事業者の既存の設備の更新、工程の変更、素材、製造方法の変更などを極力少なくすると言う発明の課題が実現した。故に、本発明を飲料缶の製造に採用することは容易である。
なお、本発明の技術的範囲は例示する実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、実施の形態においては、缶蓋と二次元コードが固定され若しくは一体成形が実現できれば、他の方法でもよい。
請求項4。実施例1に更に加えて、シール70を使用した例(シールに関した事項)に限定して記述する。
プルタブの印字場1に印字されている二次元コードの表面を、情報を記載した不透明なシール70で覆う。
このシールを使う複数回応募機能について記述する。
プルタブを引き上げ開缶した時、二次元コードをシールが覆っている。
シール70はプルタブを引き上げた時でも二次元コードを隠蔽していると言う役割と、容易に剥がしやすい性質をもっている。
シールの二次元コード側ではない側には、抽選券としての機能であったり、引換券の機能であったり応募券であったりする情報が記載されている。
シール記載の情報は、シールが覆っている二次元コード2のアクセスのキーワードであったりする。
又は、単なる注意書きだったりにもできる。
二次元コードが持っている情報とサーバ6の情報と組み合わせると新しい関心を生むような、情報の組み合わせが役立つ使い方が望ましい。
シールの二次元コード側にも、シールの表(おもて)面と異なる情報を記載することが出来る。
3種の情報を組み合わせると、時間差や関心の組み合わせは多数の企画の基となる。
開缶しないと読み取れない二次元コードの機能を合わせて使うことで、開缶後何時間後までにアンケートに回答すれば、他の応募者よりも、より多くの特典がもらえることにすることで、アンケートへの応募を促進することもできる。
シールは情報を表示する機能を備えている印刷物であるので、二次元コードを介した情報交換を行う時に、キーワードの役割を果たし、情報交換を含めて消費者が販売促進企画に参加したくなるような、引き金(トリガー)の役割を与える。
例えば、シールに「5」という数字が記載されていたとする。その「5」を使って、企画に参加した人は、他の人よりも「5倍」特典がもらえる。
二次元コードを介して行う情報を組み合わせると、従来なかったゲームもできる。
数字の「5」に相当するだけ「人」を集めたら、集めた人の携帯端末を使った新しいゲームに5人で参加できるとか、出来るようにすることもできる。但し、これらの実施例と似たものであれば、シール70がなくても類似なものを実現することはできることがある。
請求項3。内部識別番号が自然数の数列に限定されている場合の「利用方法」について。
今、6本組みのビールを例にする。
二次元バーコード2にエンコードされる内部識別番号がNからMまでの連続した抜け番号のない自然数である。
6本のビールの内部識別番号がNからMの様に、連続したものだとする。
販売されたビールは6の整数倍である。サーバ6はLOTを把握しやすい。
サーバはビールのLOT単位の各LOT番号管理が容易であって、サーバへの負荷が少なくなる。
同じ、容量のサーバならより多くのビールのLOT単位の管理が出来ることになる。
同一LOTの6本の内のどれか一本を最初に飲み終えたとする。
二次元コードを読み取ってサーバ6にアクセスする。
サーバ6には、6本の内部識別番号は1つのLOTとして管理されている。
その1LOTの1本が飲まれ、アクセスされたその時刻を持って該LOTのアクセス開始時間とする。
サーバは残りの5本のビールからのアクセスを許可する時間を、第一番目のアクセスをしたビールを基準に、「OO時間後迄アクセスを許します」と、送信して来た携帯端末に返信する。
こうすることで、LOT単位のアンケートなどの回答の促進を図ることが出来る。
例えば、LOTの最初の1本を飲んだら、残りの5本は24時間以内に飲んで応募しないと応募できない、ようにすることが容易にできる。
そのようにして、LOT単位の早期消費を促すことに貢献する仕組みとなる。
また、6本単位のLOTの場合、最初の1本目のアクセス時刻から6本目の最終のアクセス時刻までの回答に要した6本の累計時間でアンケート回答への協力度コンテストを行うことができる。こうすることで、集団で飲食する場合に、共通の話題と共通の体験が出来るので、場は盛り上がり、飲食が進み、販促効果が増進する。過去に実現したことの無かった販促企画とアンケート集計が可能となった。
このような数列の内部識別番号を使うことで、LOT単位での回答開始時刻から回答終了時刻の制限的運用を飲用者に告知し、集団に対する新しいインセンティブとし、新商品開発のアンケート調査システムに利用する。
請求高3。プルタブの利用方法について。
隠蔽構造の具体例について説明する。例えば、図1は飲料用缶のプルタブを用いて隠蔽構造を実現した例である。この場合、二次元コード2の添付された物品がこの飲料用缶である。請求項1又は4の発明によると、飲料缶は隠蔽構造により、二次元コードを露出させる操作でもって、開封がなされる構造であるとした。例えば、二次元コード2の添付されている飲料缶が商品として販売されている缶飲料であり、前記隠蔽構造が図1にあるようなプルトップ構造であったとする。すると、「缶飲料を開封せずに二次元コード2を読取ってアンケートに回答する」という行為を行うことは不可能である。従って、缶飲料を飲んだ時刻とアンケートに回答した際の時刻との差をより小さくすることが可能であり、飲んだ時点での商品の評価情報が得られる。従って、商品開発に対して極めて有用な情報を得ることが可能である。
図18は、本発明におけるネットワーク図である。二次元コード2は図1の缶容器808におけるプルタブ4の印字場1に設置されている。
インターネット806は携帯端末5やその他のコンピュータ同士を接続するための通信手段である。インターネットに限らず、有線や無線によるLANやBLUETOOTHなどの通信手段など、どのような通信手段でも良い。又、全ての接続を同一の通信手段とする必要は無く、例えば、携帯端末5とサーバコンピュータ803との通信はインターネット、その他の通信は有線によるLANであるなどの構成も可能である。
携帯端末5はインターネット806を介してサーバコンピュータ803と相互に接続されているコンピュータ端末である。又、携帯端末5は、二次元コードを読取る手段を備えており、二次元コード2を読取り、エンコードされているデータをデコードして取出し、デコード結果のデータに基づいてサーバコンピュータ803への接続を行う手段を有する。
使用者807は、携帯端末5の所持者である。尚、携帯端末5における固有の識別番号802Aに対してアンケート回答履歴(回答履歴とは回答の内容と回答がなされた時刻の双方を含むものとする)を追跡した場合、使用者807の回答履歴を追跡していることになる。識別番号802Aとしては機体番号や電話番号、メールアドレス等を使用することが出来る。
サーバコンピュータ803は、インターネット806を介して携帯端末5及び生産管理コンピュータ805と相互に接続されているとともに、管理データベース810と接続されておりそのデータ読出及び更新を行うコンピュータである。サーバコンピュータ803はサーバプログラムを備え、携帯端末5からのアンケート送信要求を受けた際にアンケートを携帯端末5に配信するとともに、携帯端末5から受信するアンケート回答の結果とその時刻とを記録統計する手段を有する。記録統計との際のデータの格納場所として管理データベース810が利用される。
生産管理コンピュータ805は、インターネット806を介してサーバコンピュータ803と相互に接続されているとともに、製造データベース811と接続されておりそのデータ読出及び更新を行うコンピュータである。更には、缶容器808が商品として出荷される際の情報を製造データベース811の記録を用いて管理するコンピュータである。生産管理コンピュータ805は生産管理プログラムを備え、缶容器808の製造の際に、缶容器808と二次元コード2とを、関連付けて記録する手段を有する。
二次元コードが缶容器808に添付されて出荷されるまでの過程を図19に沿って、説明する。又、S3000番台とS5000番台とのステップは、夫々サーバコンピュータ803と生産管理コンピュータ805との上で動作することは明らかであり、それらの動作主体が明らかである場合にはその動作主体や文章中の主語の記述を省略することがある。
開始入力を受けることにより、生産管理コンピュータ805において生産管理プログラムが作動開始される。
ステップS5001により、サーバコンピュータ803に対して二次元コード発行要求がなされる。このステップは、生産管理コンピュータ805が製造データベース811中に記録されている商品を缶容器808としてその缶容器808に二次元コード2を関連付けるためになされる。
サーバコンピュータ803はステップS3001において、二次元コードIDを発行する。二次元コードIDは各々の二次元コードに対して固有の番号であるため、既に発行された二次元コードIDと重複しないIDが選ばれる。
ステップS3002において、二次元コードIDを持つ二次元コードを管理するためのデータレコードを生成し、管理データベース810中に記録する。ここで、管理データベースの詳細は図20に示してある。
次に、サーバアドレスと二次元コードIDとをエンコードして二次元コード2を画像データとして生成する(ステップS3003)。
ステップS3004により、前ステップにて生成された二次元コード2を生産管理コンピュータ805に送信する。尚、このステップにおいては、サーバコンピュータ803において二次元コードのエンコードが行われているが、エンコードの操作は生産管理コンピュータ805において行っても良い。
生産管理コンピュータ805によりステップS5011において、二次元コード2を受信する。
ステップS5012により、前ステップにて受信した二次元コード2と缶容器808とを関連付けて製造データベース811に記録する。
この時点で缶容器808の出荷準備が完了したことになる。
そして缶容器808が出荷されるとともに、ステップS5013により、缶容器808が出荷されたことを出力し、その情報を製造データベース811に記録する。
次に、出荷された缶容器808に添付の二次元コード2が携帯端末5によって読取られ、使用者807によってアンケートの回答がなされるまでのプロセスを図20に沿って説明する。
管理データベース810の構造については図21参照のこと。図21のPKは主キー属性を示し、FKは外部キー属性を示すものとする。
まず、使用者807が携帯端末5を操作することにより端末プログラムが動作する。
ステップS2001により、携帯端末5が二次元コードを読取る。
ステップS2002により、前ステップによって二次元コード2が読取られた結果に基づいて、サーバコンピュータ803にアンケート送信要求を行う。この場合、二次元コード2には缶容器808に関する情報がエンコードされており、その情報を送信することにより、アンケート設問選択がなされる。この情報は商品企画104における主キー属性である。商品企画コードを含んでいる。
商品企画104はどのような商品101に対してアンケート回答の際にどのような抽選103を行うか、又それらの情報を参照するための二次元コード202はどのような二次元コードIDを持つかといったことを関連付けるレコードを備えるデータテーブルである。
又、質問セット明細107はどのような商品企画104に対してどのようなアンケート設問を行うかを関連付けるためのデータテーブルである。アンケート設問の内容やその分野、回答方法(選択式や記述式等の情報)等はアンケート設問106に規定されている。
携帯端末105は、アンケートに参加した携帯端末5のリストを作成するためのデータテーブルである。
回答明細108は、どのようなアンケート設問106に対してどのような携帯端末がどのような回答をいつ行ったのかを記録するデータテーブルである。尚、回答明細108の属
性を参照し、その値がNULLであるか否かを用いる等の方法により、同じ携帯端末5で同じ二次元コード2を複数回読取って複数回の回答を行おうとしているかなどといった判別が可能である。
ステップS3101により、サーバコンピュータ803はアンケート送信要求を受信する。
ステップS3102により、初回の回答か否かによって分岐を行う。この場合の初回とは、ある二次元コード2によるアンケートに対して同じ携帯端末5が複数回の回答を行おうとしていないか、若しくはある二次元コード2によるアンケートに対して複数回の回答が行われようとしていないか、などの複数のパターンが考えられる。
ステップS3102の分岐によってその次のステップはS3103とS3104とに分岐する。
ステップS3102後にステップS3104が実行された場合を説明する。
ステップS3104より、アンケートに参加できないことを示す情報を生成し、携帯端末5に送信する。
携帯端末5はステップS2003により、アンケートに参加できないことを示す警告情報を表示し、プロセスが終了する。
ステップS3102後にステップS3103が実行された場合を説明する。
ステップS3103により、携帯端末5に送信するアンケート設問を決定する。この設問の決定の際には、予め出題パターンを設定しておいたり、乱数を用いたりといった方法が採られる。若しくは、既に集まっている回答結果の集積された情報を、設問選択の際の要因として加えることも出来る。
ステップS3105により、携帯端末5にアンケート設問を送信する。
アンケート設問が複数問ある場合に、回答を一つづつサーバコンピュータ803に送信すると、通信回線やサーバコンピュータ803における処理の負担が大きくなる。従って、複数問の回答に関するデータを一括してサーバコンピュータ803に送信しても良い。この機能は、携帯端末5に専用のソフトを組み込んでも良いし、サーバコンピュータ803から質問を送信する際にスクリプト言語によるプログラムを携帯端末5に送信しても良い。
次に携帯端末5において、ステップS2004により、受信した設問が表示される。
ステップS2005により、設問に対する回答の入力操作を受付ける。そこで、使用者807は入力操作を行い、次のステップに処理が移行する。
ステップS2006により、前ステップにて取得した回答結果を含む情報をサーバコンピュータ803に送信する。
次に、サーバコンピュータ803においてステップS3106により、アンケート設問に対する回答結果を受信する。
ステップS3107により、アンケート設問に対する回答結果と回答結果が得られた時刻とを管理データベース810に記録する。
次に抽選の処理を行う。抽選はアンケート参加者に対して行われる。その目的は、アンケート参加者の参加意欲を向上させ、より多くの回答結果を得ることにある。
ステップS3108により、抽選を実施する。当落の決定は、予め用意されたパターンに従うか、乱数を用いるか、時間を用いる、若しくはそれらの組み合わせ等の方法によって行う。
ステップS3109により、抽選結果を携帯端末5に送信する。
次に、携帯端末5において、ステップS2007により、抽選結果を表示する。この結果表示の際に、当選者に送付する商品の送り先の入力を受付けても良い。
以上で一連のプロセスが終了する。
又、本実施例においては、携帯端末5が二次元コード2を読取ってサーバコンピュータ803にアンケート送信要求を行うことによりアンケートが開始されるが、二次元コード2の役割をRFID等で代替することもできる。この場合には、携帯端末5にRFIDの読取り機能を持たせる構成にする。
隠蔽構造が図1にあるようなプルトップ構造であったとする。すると、「缶飲料を開封せずに二次元コード2を読取ってアンケートに回答する」という行為を行うことは不可能である。従って、缶飲料を飲んだ時刻とアンケートに回答した際の時刻との差をより小さくすることが可能であり、飲んだ時点での商品の評価情報が得られる。従って、商品開発に対して極めて有用な情報を得ることが可能となった。缶飲料の販売促進企画の調査にあたって、メーカが従来出来なかった、確実に開缶し内容物を消費してからの消費者の反応や評価情報を収集するアンケートに利用できるプルタブ付の缶が実現した。これは新商品開発に効果的な手段となる。
は開口部が開口され、缶蓋上面と対向した位置のプルタブ裏の印字場に二次元コードが印字されており、携帯端末に読み取りやすい角度までプルタブが引起されていることを示す斜視図である。プルタブと固定され若しくは一体成形されている印字場に印字された二次元コードは図1のようにしか開示できない。 は図1のように開缶される前の缶蓋の平面図である。水平面でプルタブをリベットを旋回の中心にして、左右90度以上旋回させて、開缶しようとしてもプルタブが開口部に正しく作用しないことが示唆される。 はプルタブを開口部の上180度まで折り返した図である。プルタブと印字場が固定され若しくは一体成形されている事を示している。 は実施例1で記述する図5−Aに基づいて製作した本発明の基本的なプルタブの完成品の表(おもて)面の平面図である。 は図4−Aの裏(うら)面の平面図である。印字場境界線12はリベットの取り付け作業に支障ない位置に印字場1があることを示す。 は、実施例1で記述する本発明の基本図である。第1成形型部と第2成形型部の関係、印字場と二次元コードの印字される関係、板金素材から第1成形型部と第2成形型部が切り出されても板金素材本体とは接続されている関係、印字場のかしめ端部がプルタブより幅が広いことの関係などを表している。 は第1成形型部と第2成形型部が左右に隣接している事を示した図である。5−Aと同じ記載内容を表す。 は、第1成形型部の下に第2成形型部を折り返し、印字場とプルタブ本体が背中合わせに密接していることを示す。図5−AのE−E断面図を示す。 は印字場1小片をプルタブ裏に取り付けかしめる場合のプルタブの表(おもて)面である。 は、図6−Aの裏面である。 は、かしめる印字場1、の概念図である。 は、印字場1を、かしめてプルタブに取り付けた場合のプルタブのC−C断面概念図である。 は、印字場1小片をプルタブ裏に取り付け電気スポット溶着する場合のプルタブの表(おもて)面である。 は、図7−Aの裏面である。 は、電気スポット溶着した印字場1の、概念図である。 は、印字場1を電気スポット溶着でプルタブに取り付けた場合のD−D断面概念図である。 は、図5−Aの製造工程が進捗し、後は缶蓋に合体されるだけの状態で長尺板金素材上にある事を示す。 第一次 二次元コード印字テスト報告書 第二次 二次元コード印字テスト報告書 第三次 二次元コード印字テスト報告書 本発明における隠蔽構造として缶飲料のプルタブを、又、印字場として缶蓋を用いた場合の平面図及び斜視図である。 は板金素材上での工程を簡略に説明するために単品製造工程として表示した。板金素材上に印字区画を計算し、塗装区画が確定したことを示す。 は確定した塗装区画に、塗装を行い、塗装面上に二次元コードを印字したことを示す。 は印字した二次元コードの位置を基準にして、第1成形型部と第2成型部を輪郭帯で切り出し加工したことを示す。これで図5−Aが出来上がった。この時点では板金素材は平板である。 は第2成形型部を第1成形型部の下に折り曲げ加工した図である。第2成形型部の一部の端部は半月穴21に被って見える。 は第2成形型部の両端部を,第1成形型部の両端を包んでかしめた図である。 は缶蓋とプルタブを組み立てる工程の概念図である。1〜3はリベットの成形を、4〜5はスコア加工を、6でプルタブの取り付けを、7で取り付け完了を示す。 は梃子として使用するプルタブの、支点としてのリベット位置と、力点としての爪掛部25のプルタブ端と、その反対側にある作用点としてのプルタブ端が、スコア線に対して正しく位置できないので、正しく梃子の役割が果たせない事を示す。プルタブを、リベットを旋回の中心にして水平面に左右90度以上旋回して開缶しようとしても開缶できないことを示す。 は、板金素材の上に、1層の黒色塗装をしたものをレーザマーカで照射した概念図。 は、板金素材の上に、1層の黒色塗装、更に1層の白色塗装をしたものをレーザマーカで照射した概念図。 本発明におけるシステム構成の概略を示すネットワーク図である。 二次元コード2の発行プロセスを示したフローチャート図である。 二次元コード2の読取りからアンケートの回答結果が記録されるまでのプロセスを示したフローチャート図である。 管理データベース810におけるデータベース構造を示したER(ENTITY RELATION)図である。
1・・・・・・印字場
2・・・・・・二次元コード
3・・・・・・レーザマーカ
4・・・・・・プルタブ
5・・・・・・携帯端末
6・・・・・・サーバ
7・・・・・・開口部
8・・・・・・リベット(結合子の雄)
8A・・・・・リベット穴(結合子の雌)
9・・・・・・缶蓋
10・・・・・缶胴
11・・・・・折り曲げ線
12・・・・・印字場境界線(印字場の外周境界線に同じ)
13・・・・・第1成形型部(プルタブ側)
14・・・・・第2成形型部(印字場側)
15・・・・・輪郭帯
16・・・・・輪郭帯渡り部
17・・・・・管理コード表示部
21・・・・・半月穴
22・・・・・舌形部
24・・・・・指穴
25・・・・・爪掛部
26・・・・・かしめ端部
50・・・・・長尺板金素材
51・・・・・プルタブを取り除いた跡
52・・・・・完成した取り付け前のプルタブ
60・・・・・板金素材
61・・・・・黒色塗料
62・・・・・白色塗料
70・・・・・シール
800・・・・プルトップ部
801・・・・プルタブ
801A・・・フィルム
802・・・・開口部
802A・・・識別番号
803・・・・サーバコンピュータ
805・・・・生産管理コンピュータ
806・・・・インターネット
807・・・・使用者
808・・・・缶容器
810・・・・管理データベース
811・・・・製造データベース
S2001〜S2007・・携帯端末5に内蔵の端末プログラムによって実行されるステップ
S3001〜S3004・・サーバ6に内蔵のサーバプログラムによって実行されるステップ
S3101〜S319・・サーバ6に内蔵のサーバプログラムによって実行されるステップ
S5001・・生産管理コンピュータ805に内蔵の生産管理プログラムによって実行されるステップ
S5011・・S5013生産管理コンピュータ805に内蔵の生産管理プログラムによって実行されるステップ
101〜108・・・・管理データベース810中の各々のデータテーブルを示す。

Claims (5)

  1. 飲料缶のプルタブであって、
    缶蓋と前記プルタブとの間の位置に略平面状の部材である印字場を備え、
    該印字場には絵柄や文字等が印字されている、
    ことを特徴とするプルタブ。
  2. 飲料缶のプルタブであって、
    缶蓋と前記プルタブとの間の位置に略平面状の部材である印字場を備え、
    該印字場には絵柄や文字等が印字されているプルタブの製造方法であって、
    板金素材にレーザマーカを用いて絵柄や文字等を印字するステップと、
    前記板金素材から前記絵柄や文字等の印字場を含んだ領域を切出すステップと、
    前記切出した領域の一部から前記プルタブを成形するステップと、
    前記印字場を加工して前記プルタブに接した位置に加工するステップと、
    からなるプルタブの製造方法。
  3. 飲料缶のプルタブであって、
    缶蓋と前記プルタブとの間の位置に略平面状の部材である印字場を備え、
    該印字場には絵柄や文字等が印字されているプルタブであって、
    前記印字場に前記絵柄や文字等が印字されたプルタブと、
    絵柄や文字等読取り機能を備え読取った結果に基づいてネットワークに接続する機能を備えた携帯端末と、
    携帯端末とネットワーク上で相互に接続されたサーバと、
    からなり、
    該サーバは前記携帯端末との接続に関する情報を集計する機能を備えることを特徴とする集計システム。
  4. 飲料缶のプルタブであって、
    缶蓋と前記プルタブとの間の位置に略平面状の部材である印字場を備え、
    該印字場には絵柄や文字等が印字されているプルタブであって、
    該前記印字場はプルタブと固定され若しくは一体成形を成し、
    前記絵柄や文字等がレーザマーカで印字され、
    前記プルタブには管理コード表示部があり、
    前記絵柄や文字等がシールで隠蔽と開示が自在にできるようにした、
    ことを特徴とするプルタブ。
  5. 飲料缶のプルタブであって、
    缶蓋と前記プルタブとの間の位置に略平面状の部材である印字場を備え、
    該印字場には絵柄や文字等が印字されているプルタブであって、
    前記印字場はプルタブと固定され若しくは一体成形を成し、
    前記絵柄や文字等がレーザマーカで印字され、
    前記プルタブには管理コード表示部があり、
    前記絵柄や文字等がシールで隠蔽と開示が自在にでき、
    第1成形型部にプルタブを、第2成形型部に印字場を設定するステップと、
    プルタブに管理コード表示部を設けるステップと、
    第2成形型部に印字場を設定し、印字場を黒色塗装するステップと、
    絵柄や文字等の印字区画の決定を配列状に行うステップと、
    塗装区画にレーザマーカを用いて絵柄や文字等を印字するステップと、
    管理コード表示部に管理コードを印字するステップと、
    板金素材から第1成形型部と第2成形型部を切出すステップと、
    第1成形型部にプルタブ本体を押圧しプルタブ本体を形成するステップと、
    第2成形型部の絵柄や文字等を含んだ領域の印字場を折り曲げるステップと、
    プルタブを缶蓋組み立て工程に移動するステップと、
    プルタブを板金素材から切り離し成形するステップと、
    プルタブを缶蓋にリベットで留めるステップと、
    を有することを特徴とするプルタブの製造方法。
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