JP7179606B2 - 電動アクチュエータおよびドアラッチ装置 - Google Patents

電動アクチュエータおよびドアラッチ装置 Download PDF

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Description

本発明は、電動アクチュエータおよびドアラッチ装置に関する。
従来、電動アクチュエータとしては、特許文献1に開示されているように、モータと、このモータによって駆動されるウォームと、このウォームに噛み合うウォームホイールとを備えるものがある。このモータ、ウォームおよびウォームホイールは、容器形状のケース内に配置される。また、上記ケースの内面には、上方が開口する凹部が設けられている。上記ウォームの先端部(モータとは反対側の端部)は、上記凹部に嵌め込まれ、凹部によって回転可能に支持される。
国際公開第2007/074527号パンフレット
上記従来の電動アクチュエータでは、モータがウォームを駆動すると、ウォームホイールから離れる方向の力がウォームに作用する。このとき、上記凹部は上方が開口する形状であるため、ウォームの先端部が上下方向に揺れ動いてしまう。したがって、上記ウォームとウォームホイールとの噛み合い精度が悪くなるという問題があった。
そこで、本発明の課題は、ウォームとウォームホイールとの噛み合い精度が悪くなるのを抑制できる電動アクチュエータおよびドアラッチ装置を提供することにある。
本発明の一態様の電動アクチュエータは、
モータ本体と、このモータ本体から突出する出力軸とを有するモータと、
上記出力軸に対して上記出力軸の周方向に相対移動不可能に上記出力軸に取り付けられると共に、一端部が上記モータ本体側に位置する一方、他端部が上記モータ本体とは反対側に位置するウォームと、
上記ウォームと噛み合うウォームホイールと、
上記ウォームホイールを回転可能に支持する軸部と、
上記ウォームの上記他端部に設けられた円柱形状の被支持部を回転可能に支持する支持部と
を備え、
上記支持部は、上記被支持部が挿入され、上記ウォーム側に開口する穴を有し、
上記穴の内周面は、
上記ウォームホイールとは反対側に設けられていると共に、上記被支持部の半径よりも大きい曲率半径を有する円弧形状の第1面部と、
上記ウォームホイール側に設けられていると共に、上記被支持部との間に隙間を有する第2面部と
を含み、
上記被支持部の中心軸を含んで上記ウォームホイールの回転軸と直交する仮想平面を設定したとき、
上記第2面部において上記仮想平面が交差する部位と、上記被支持部との間の距離が、上記被支持部と、上記第2面部において上記第1面部とは反対側の部分との間の最短距離となり、
上記第2面部において上記第1面部とは反対側の部分は、上記ウォームホイールの回転軸に沿った方向において、上記部位よりも一方側および他方側で、上記被支持部との間の距離が上記最短距離より長くなるように形成されている
本発明の一態様の電動アクチュエータは、
モータ本体と、このモータ本体から突出する出力軸とを有するモータと、
上記出力軸に対して上記出力軸の周方向に相対移動不可能に上記出力軸に取り付けられると共に、一端部が上記モータ本体側に位置する一方、他端部が上記モータ本体とは反対側に位置するウォームと、
上記ウォームと噛み合うウォームホイールと、
上記ウォームホイールを回転可能に支持する軸部と、
上記ウォームの上記他端部に設けられた円柱形状の被支持部を回転可能に支持する支持部と
を備え、
上記支持部は、上記被支持部が挿入され、上記ウォーム側に開口する穴を有し、
上記穴の内周面は、
上記ウォームホイールとは反対側に設けられていると共に、上記被支持部の半径よりも大きい曲率半径を有する円弧形状の第1面部と、
上記ウォームホイール側に設けられていると共に、上記被支持部との間に隙間を有する第2面部と
を含み、
上記第2面部は、
上記第1面部に対向する第1平面部と、
上記第1平面部と直交する方向に延在し、上記第1面部の一端部と上記第1平面部の一端部との間に設けられた第2平面部と、
上記第1平面部と直交する方向に延在し、上記第1面部の他端部と上記第1平面部の他端部との間に設けられた第3平面部と
を有し、
上記被支持部の中心軸を含んで上記ウォームホイールの回転軸と直交する仮想平面を設定したとき、
上記第1平面部において上記仮想平面が交差する部位と、上記被支持部との間の距離が、上記被支持部と上記第1平面部との間の最短距離となり、
上記第1平面部は、上記ウォームホイールの回転軸に沿った方向において、上記部位よりも一方側および他方側で、上記被支持部との間の距離が上記最短距離よりも長くなるように形成されている。
本発明のドアラッチ装置は、上記電動アクチュエータを備える。
本発明の一態様の電動アクチュエータおよび電動アクチュエータは、ウォームとウォームホイールとの噛み合い精度が悪くなるのを抑制できる。
本発明の一実施形態のドアラッチ装置の斜視図である。 上記ドアラッチ装置の要部の模式平面図である。 図2のIII-III線矢視の模式断面図である。 上記ドアラッチ装置のウォームの正面図である。 上記ウォームの第1被支持部側の側面図である。 上記ドアラッチ装置の要部の模式断面図である。 図6の穴の拡大図である。
以下、本発明の電動アクチュエータおよびドアラッチ装置を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態のドアラッチ装置1をフォーク20側から見た斜視図である。なお、図1では、フォーク20は、アンラッチ姿勢になっている。
例えば自動車(図示せず)の車体がドアラッチ装置1を搭載する。より詳しく説明すると、上記車体は、サイドドアで開閉される開口部を側部に有する。この開口部の周縁部にはストライカが設けられている。
ドアラッチ装置1は、サイドドアの周縁部に設けられ、サイドドアの閉鎖時にストライカと対向する。また、ドアラッチ装置1は、ケース10と、このケース10に回動可能に設けられたフォーク20と、ストライカが挿入される凹部30とを備える。
ケース10は、例えば樹脂製の第1ケース11と、この第1ケース11に組み合わされる例えば樹脂製の第2ケース12とを備える。この第2ケース12からは、モータ50(図2に示す)に給電するための端子部40が露出している。
フォーク20は、サイドドアの閉鎖時、ストライカが凹部30から離脱できないようにする姿勢(ラッチ姿勢)を取り、サイドドアの開方向の回動を禁止する。また、フォーク20は、サイドドアの開放時、ストライカが凹部30から離脱できるようにする姿勢(アンラッチ姿勢)を取り、サイドドアの開方向の回動が可能となる。
図2は、第1ケース11、モータ50などの模式平面図である。なお、図2では、伝達機構80のジョイント81以外の構成部は、図示していない。
ドアラッチ装置1は、ケース10(図1に示す)に収容させるモータ50、ウォーム60およびウォームホイール70を備える。
ケース10の第1ケース11は、第2ケース12(図1に示す)で閉鎖される開口部13と、モータ50を取り付けるための取付部14と、ウォームホイール70を回転可能に支持する軸部15と、第1支持部16と、第2支持部17と、リブ19(図3に示す)とを有する。この取付部14、軸部15、第1支持部16および第2支持部17は、第1ケース11に一体に設けられている。また、取付部14、モータ50、第1支持部16、ウォーム60および第2支持部17は、一直線上に並んでいる。なお、第2支持部17は、支持部の一例である。
モータ50は、モータ本体51と、このモータ本体51から突出する出力軸52とを有する。モータ本体51のウォーム60側には、第1軸受部53が設けられる。一方、モータ本体51のウォーム60とは反対側(取付部14側)には、第2軸受部54が設けられている。出力軸52は、第1軸受部53と第2軸受部54とで回転可能に支持されている。
ウォーム60は、出力軸52に対して出力軸52の軸方向に相対移動可能に、かつ、出力軸52に対して出力軸52の周方向に相対移動不可能に、出力軸52に取り付けられる。このウォーム60は、ウォーム本体61、第1被支持部62および第2被支持部63を有する。より詳しく説明すると、ウォーム60は、一端部がモータ本体51側に位置し、他端部がモータ本体51とは反対側に位置する。ウォーム60の一端部には、円柱形状の第1被支持部62が設けられている。一方、ウォーム本体61の他端部には、第1被支持部62の外径に比べて外径が小さい円柱形状の第2被支持部63が設けられている。別の言い方をすると、ウォーム本体61の軸方向の一端面から、比較的外径が大きい円柱形状の第1被支持部62が突出する一方、ウォーム本体61の軸方向の他端面から、比較的外径が小さい円柱形状の第2被支持部63が突出している。なお、第2被支持部63は被支持部の一例である。
ウォームホイール70はウォーム60と噛み合う。より詳しく説明すると、ウォームホイール70は円板形状に形成されており、ウォームホイール70の外周縁部の歯部がウォーム60の外周縁部の歯部に噛み合う。ウォームホイール70は、ウォーム60の回転軸と略直交する回転軸を有し、ウォーム60の回転に伴って回転する。また、図示しないが、ウォームホイール70の下面には、第1ケース11側に突出する係合部が設けられている。この係合部は、ウォームホイール70の回転時、伝達機構80のジョイント81に係合して、ジョイント81を図2中下方向または図2中上方向に移動させる。ここで、図2中下方向とは、ウォーム60に関してウォームホイール70側の方向に相当する。また、図2中上方向とは、ウォーム60に関してウォームホイール70とは反対側の方向に相当する。
第2支持部17は、ウォーム60の他端部に設けられた円柱形状の第2被支持部63を回転可能に支持する。
また、ドアラッチ装置1は、ウォームホイール70の回転力をクローレバー(図示せず)に伝達する伝達機構80を備える。より詳しく説明すると、ウォームホイール70が時計回りに回転すると、ウォームホイール70の下面の係合部がジョイント81を図2中下方向に押し下げる。このとき、伝達機構80がクローレバーを一方向に回動させる。これにより、フォーク20とクローレバーとの係合が解除されて、フォーク20がアンラッチ姿勢を取ることが可能となる。逆に、ウォームホイール70が反時計回りに回転すると、ウォームホイール70の下面の係合部がジョイント81を図2中上方向に押し上げる。このとき、伝達機構80はクローレバーを他方向に回動させる。これにより、クローレバーがフォーク20に係合して、フォーク20がラッチ姿勢を取ることが可能となる。
なお、モータ50、ウォーム60、ウォームホイール70および第2支持部17は、それぞれ、電動アクチュエータの一例の各部に相当する。
図3は、図2のIII-III線から見た模式断面図である。
取付部14の第2ケース12側の表面には、モータ50の第2軸受部54が圧入される凹部14aが設けられている。出力軸52に沿った方向において、凹部14aの長さは、第2軸受部54の長さよりも長くしている。なお、第2ケース12側は、図3中上側に相当する。
第1支持部16は、第1支持面16aおよび第2支持面16cを第2ケース12側に有する。第1支持面16aはウォーム60の軸方向から見て第2ケース12側が開口するU形状をなし、ウォーム60の第1被支持部62は第1支持面16a内で回転可能に保持されている。一方、第2支持面16cはウォーム60の軸方向から見て第2ケース12側が開口するU字形状をなし、モータ50の第1軸受部53が圧入される。第1支持面16aと第2支持面16cとの間には、第2ケース12側に突出する規制部16bが設けられている。この規制部16bは、ウォーム60のモータ本体51側への移動を規制する。
また、取付部14と第1支持部16との間には、モータ本体51を支持するリブ19が設けられている。なお、取付部14、第1支持部16の第2支持面16cおよびリブ19が、モータ保持部の一例を構成している。
第2支持部17は、第2被支持部63が挿入され、ウォーム60側に開口する穴170を有する。この穴170の内周面において、ウォーム60側かつ第2ケース12側の部分はテーパ面171となっている。これにより、テーパ面171を形成しないときよりも穴170の開口を大きくして、穴170への第2被支持部63の挿入の容易化が図られている(図6,図7参照)。
図4は、ウォーム60の正面図である。また、図5は、ウォーム60の第1被支持部62側の側面図である。
ウォーム60には、図4,図5に示すように、モータ50の出力軸52の大部分が挿入される段付き穴610が設けられている(図3参照)。この段付き穴610は、第1被支持部62の軸方向の端面からウォーム本体61の軸方向の中央部までウォーム60の中心軸に沿って延びている。より詳しく説明すると、段付き穴610は、第1被支持部62側に設けられた大穴部611と、第2被支持部63側に設けられた***部612とを有する。大穴部611は、大穴部611の内周面を軸方向から見た形状が円形状となるように形成されている。一方、***部612は、***部612の内周面を軸方向から見た形状がD形状となるように形成されている。
モータ50の出力軸52の大部分は、図示しないが、大穴部611に遊嵌する部分と、***部612に遊嵌する部分とを有する。出力軸52の大穴部611に遊嵌する部分は、径方向の断面形状が大穴部611の径方向の断面形状よりも僅かに小さい円形状となっている。また、出力軸52の***部612に遊嵌する部分は、径方向の断面形状が***部612の径方向の断面形状よりも僅かに小さいD形状となっている。これにより、ウォーム60は、出力軸52に対して出力軸52の周方向に相対移動不可能で、かつ、出力軸52の軸方向に相対移動可能に出力軸52に取り付けられる。なお、上記径方向の断面形状とは、モータ50の出力軸52に垂直な面で切った断面の形状を意味する。
図6は、ウォーム60の回転軸に垂直な面で第2支持部17の周辺部を切った模式断面図である。図7は、図6の穴170の拡大図である。なお、図6では、第2被支持部63およびウォームホイール70を二点鎖線で示す。
図6,図7に示すように、第2支持部17の第2ケース12側の表面には、ボス部18が設けられている(図2参照)。このボス部8の内周面には、ネジ山が形成されている。第1ケース11に第2ケース12を固定するための複数のネジのうちの一つが、ボス部18のネジ山に螺合する。
穴170の内周面は、ウォームホイール70とは反対側に設けられた第1面部172と、ウォームホイール70側に設けられた第2面部173とを有する。
第1面部172は、曲面部であり、第2被支持部63の半径R1よりも大きい曲率半径R2を有する円弧形状に形成されている。より詳しく説明すると、第1面部172の軸方向視の形状は、中心角が例えば180度になるように、すなわち、半円形状となるように形成されている。ウォーム60の非回転時、第1面部172の各部と第2被支持部63との間の距離は、半径R1と曲率半径R2との差分と略同じとなる。
第2面部173は、R1とR2との差分以上の隙間を、第2被支持部63との間に有する。より詳しく説明すると、第2面部173は、第1平面部173a、第2平面部173bおよび第3平面部173cとを有して、軸方向視の形状が略U字形状となっている。
第1平面部173aは、第1面部172に対向すると共に、ウォームホイール70の回転軸に略平行で、かつ、ウォーム60の回転軸に沿って延在している。ウォーム60の非回転時、第1平面部173aの各部と第2被支持部63との間の距離は同じにならない。上記距離のうち、最も短い距離は、半径R1と曲率半径R2との差分と略同じとなる。より具体的にいうと、上記最も短い距離は、第1平面部173aに直交する方向(図7中左右方向)の距離であって、第2被支持部63の中心軸を含んでウォームホイール70の回転軸と直交する平面が交差する第1平面部173aの部位と、第2被支持部63の部位との間の距離である。別の言い方をすると、上記最も短い距離は、ウォームホイール70の回転軸と平行な方向(図7中上下方向)を縦方向としたとき、第1平面部173aの縦方向の中央部と、第2被支持部63の縦方向の中央部との間の距離である。
第2平面部173bは、第1平面部173aと直交する図7中左右方向に延在し、第1面部172の一端部と第1平面部173aの一端部との間に設けられている。別の言い方をすると、第2平面部173bは、一端が第1面部172の一端部に連なる一方、他端が第1平面部173aの一端部に連なる。第1平面部173aと同様に、第2平面部173bの各部も、第2被支持部63との間の距離は異なる。第2平面部173bの一端と第2被支持部63との間の最短距離は、半径R1と曲率半径R2との差分と略同じとなる。より具体的にいうと、上記最短距離は、図7中上下方向の距離であって、第2被支持部63の中心軸を含んでウォームホイール70の回転軸に平行な平面が交差する第2平面部173bの部位と、第2被支持部63の部位との間の距離である。別の言い方をすると、上記最短距離は、図7中左右方向を横方向としたとき、第2平面部173bの一端部(第1面部172側の端部)と、第2被支持部63の横方向の中央部との間の距離である。また、第2平面部173bの他端と第2被支持部63との間の最長距離は、R2√2-R1と略同じになる。より具体的にいうと、上記最長距離は、第2平面部173bに対して45°の角度を成す方向の距離であって、第2被支持部63の中心軸を含んで第1平面部173aに対して45°の角度を成す平面が交差する第2平面部173bの部位と、第2被支持部63の部位との間の距離である。ここで、上記部位は、第2平面部173bの他端部(第1平面部173a側の端部)に相当する。
第3平面部173cは、第1平面部173aと直交する方向に延在し、第1面部172の他端部と第1平面部173aの他端部との間に設けられている。第3平面部173cの各部と第2被支持部63との間の距離は、第2平面部173bの各部と第2被支持部63との間の距離と同様に設定されている。
すなわち、図7中上下方向および図7中左右方向において、第2被支持部63と第1,第2面部172,173との隙間(R2-R1)をできるだけ短くすると共に、図7中上下方向および図7中左右方向以外の方向において、その隙間よりも、第2被支持部63と第2面部173との隙間を長くしている。これにより、第2被支持部63bの保持と、第1,第2面部172,173における製造誤差などの変形に対する許容という相反する2つの目的を、バランス良く達成することができるようになっている。
上記構成のドアラッチ装置1では、ウォーム60の第2被支持部63を第2支持部17の穴170に挿入する。この穴170は、ウォーム60側に開口するが、第2被支持部63の径方向に開口しない。その結果、モータ50の駆動時、ウォームホイール70から離れる方向の力がウォーム60に作用しても、第2被支持部63の径方向の動きを穴170の内周面で規制できる。したがって、ウォーム60とウォームホイール70との噛み合い精度が悪くなるのを抑制できる。
ウォーム60とウォームホイール70との噛み合い精度が悪くなるのを抑制できるので、ウォーム60から生じる異音を低減できる。
第2被支持部63の径方向の動きを穴170の内周面で規制できるので、ウォームホイール70からウォーム60が外れるのを防ぐことができる。
穴170の内周面のウォームホイール70とは反対側には、第1面部172が設けられている。この第1面部172は、第2被支持部63の半径R1よりも大きい曲率半径R2の円形状である。したがって、ウォームホイール70から離れる方向の力がウォーム60に作用して、第2被支持部63が第1面部172に接触するとき、この接触は面接触となる。その結果、第2被支持部63の摩耗を抑制できるので、ウォーム60の寿命を延ばせる。
また、第1面部172が円形状であるため、第2被支持部63の図7中上下方向へのブレを効果的に抑制することができる。
一方、穴170の内周面のウォームホイール70側には、第2面部173が設けられている。この第2面部173は、半径R1と曲率半径R2との差分以上の隙間を第2被支持部63との間に有する。したがって、第2支持部17が製造誤差などで変形しても、第2面部173と第2被支持部63との間の動摩擦の上昇を抑制できる。
また、半径R1と曲率半径R2との差分以上の隙間ができるように、第2面部173を設けることで、第2被支持部63と穴170との間にある程度の隙間を確保できる。これにより、ウォーム60の回転時、ウォームホイール70からの反力でウォーム60が移動する方向にある第1面部172と、第2被支持部63との間の隙間(R2-R1)をより小さく設定できる。その結果、ウォーム60の回転時のブレをさらに抑制することができる。
また、ドアラッチ装置1では、ウォーム60に対して出力軸52の軸方向に相対移動可能に出力軸52を取り付けることにより、ウォーム60に出力軸52を圧入しなくて済む。したがって、ウォーム60が圧入で変形するのを防ぐことができる。
また、ウォーム60が出力軸52の軸方向に相対移動可能となるので、ウォーム60とウォームホイール70との噛み合いを良好に維持するためにモータ50の出力を厳しく制限しなくて済む。
また、ドアラッチ装置1では、モータ50を取り付けるためのモータ保持部と、ウォームホイール70を回転可能に支持する軸部15と、第2支持部17とが、第1ケース11のみに一体に設けられている。したがって、ウォームホイール70とウォーム60との位置関係が製造誤差などで目的の位置関係から大きく外れるのを防ぐことができる。その結果、ウォーム60とウォームホイール70との噛み合いの信頼性を高めることができる。
上記実施形態では、本発明の一態様の電動アクチュエータが、ドアラッチ装置1に適用されていたが、例えば、電動ステアリングロック装置、フィラリードロック装置などに適用してもよい。
上記実施形態では、ドアラッチ装置1が、サイドドアの開閉のロックおよびアンロックを行っていたが、例えば、バックドアの開閉のロックおよびアンロックを行うようにしてもよい。
上記実施形態では、ウォーム60は、出力軸52に対して出力軸52の軸方向に相対移動可能に、出力軸52に取り付けられていたが、出力軸52に対して出力軸52の軸方向に相対移動不可能に、出力軸52に取り付けられてもよい。
上記実施形態では、第2支持部17は、ウォーム60の第2被支持部63を回転可能に支持していたが、出力軸52の先端部を支持するようにしてもよい。このようにする場合、ウォームの第2支持部17側の端面から出力軸52の先端部を突出させる。この場合、ウォームに第2被支持部63を一体に設けなくて済む。したがって、汎用のウォームを用いて、製造コストを下げることができる。
上記実施形態では、第1面部172の軸方向視の形状は、中心角が180度になるように形成されていたが、中心角が180度以外の角度になるように形成されてもよい。このようにする場合、例えば、中心角が90度以上180度未満となるようにしてもよい。
上記実施形態では、第2面部173は、軸方向視の形状が略U字形状であったが、例えば、V字形状、六角形の3辺からなる形状、八角形の5辺からなる形状、曲面を含む形状などとしてもよい。
上記実施形態では、モータ保持部の一例は、取付部14、第1支持部16の第2支持面16cおよびリブ19で構成されていたが、例えば、取付部14、第1支持部16の第2支持面16cおよびリブ19の少なくとも一つと、第1ケース11の他の部分とで構成してもよい。
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、上記実施形態で記載した内容の一部を削除または置換したものを、この発明の一実施形態としてもよい。
1 ドアラッチ装置
10 ケース
11 第1ケース
12 第2ケース
14 取付部
15 軸部
16 第1支持部
17 第2支持部
19 リブ
20 フォーク
50 モータ
51 モータ本体
52 出力軸
53 第1軸受部
54 第2軸受部
60 ウォーム
61 ウォーム本体
62 第1被支持部
63 第2被支持部
70 ウォームホイール
170 穴
171 テーパ面
172 第1面部
173 第2面部
173a 第1平面部
173b 第2平面部
173c 第3平面部

Claims (5)

  1. モータ本体と、このモータ本体から突出する出力軸とを有するモータと、
    上記出力軸に対して上記出力軸の周方向に相対移動不可能に上記出力軸に取り付けられると共に、一端部が上記モータ本体側に位置する一方、他端部が上記モータ本体とは反対側に位置するウォームと、
    上記ウォームと噛み合うウォームホイールと、
    上記ウォームホイールを回転可能に支持する軸部と、
    上記ウォームの上記他端部に設けられた円柱形状の被支持部を回転可能に支持する支持部と
    を備え、
    上記支持部は、上記被支持部が挿入され、上記ウォーム側に開口する穴を有し、
    上記穴の内周面は、
    上記ウォームホイールとは反対側に設けられていると共に、上記被支持部の半径よりも大きい曲率半径を有する円弧形状の第1面部と、
    上記ウォームホイール側に設けられていると共に、上記半径と上記曲率半径との差分以上の隙間を上記被支持部との間に有する第2面部とを含み、
    上記被支持部の中心軸を含んで上記ウォームホイールの回転軸と直交する仮想平面を設定したとき、
    上記第2面部において上記仮想平面が交差する部位と、上記被支持部との間の距離が、上記被支持部と、上記第2面部において上記第1面部とは反対側の部分との間の最短距離となり、
    上記第2面部において上記第1面部とは反対側の部分は、上記ウォームホイールの回転軸に沿った方向において、上記部位よりも一方側および他方側で、上記被支持部との間の距離が上記最短距離より長くなるように形成されていることを特徴とする電動アクチュエータ。
  2. モータ本体と、このモータ本体から突出する出力軸とを有するモータと、
    上記出力軸に対して上記出力軸の周方向に相対移動不可能に上記出力軸に取り付けられると共に、一端部が上記モータ本体側に位置する一方、他端部が上記モータ本体とは反対側に位置するウォームと、
    上記ウォームと噛み合うウォームホイールと、
    上記ウォームホイールを回転可能に支持する軸部と、
    上記ウォームの上記他端部に設けられた円柱形状の被支持部を回転可能に支持する支持部と
    を備え、
    上記支持部は、上記被支持部が挿入され、上記ウォーム側に開口する穴を有し、
    上記穴の内周面は、
    上記ウォームホイールとは反対側に設けられていると共に、上記被支持部の半径よりも大きい曲率半径を有する円弧形状の第1面部と、
    上記ウォームホイール側に設けられていると共に、上記被支持部との間に隙間を有する第2面部と
    を含み、
    上記第2面部は、
    上記第1面部に対向する第1平面部と、
    上記第1平面部と直交する方向に延在し、上記第1面部の一端部と上記第1平面部の一端部との間に設けられた第2平面部と、
    上記第1平面部と直交する方向に延在し、上記第1面部の他端部と上記第1平面部の他端部との間に設けられた第3平面部と
    を有し、
    上記被支持部の中心軸を含んで上記ウォームホイールの回転軸と直交する仮想平面を設定したとき、
    上記第1平面部において上記仮想平面が交差する部位と、上記被支持部との間の距離が、上記被支持部と上記第1平面部との間の最短距離となり、
    上記第1平面部は、上記ウォームホイールの回転軸に沿った方向において、上記部位よりも一方側および他方側で、上記被支持部との間の距離が上記最短距離よりも長くなるように形成されていることを特徴とする電動アクチュエータ。
  3. 請求項1または2に記載の電動アクチュエータにおいて、
    上記ウォームは、上記出力軸に対して上記出力軸の軸方向に相対移動可能に上記出力軸に取り付けられていることを特徴とする電動アクチュエータ。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の電動アクチュエータにおいて、
    上記モータ、ウォームおよびウォームホイールを収容するケースを備え、
    上記ケースは、
    開口部を有する第1ケースと、
    上記開口部を閉鎖する第2ケースと
    を有し、
    上記モータを取り付けるためのモータ保持部と、上記ウォームホイールを回転可能に支持する軸部と、上記支持部とが、上記第1ケースのみに一体に設けられていることを特徴とする電動アクチュエータ。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の電動アクチュエータを備えることを特徴とするドアラッチ装置。
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