JP7178210B2 - コンクリート部材の接合構造及びコンクリート構造体 - Google Patents

コンクリート部材の接合構造及びコンクリート構造体 Download PDF

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Description

本発明は、コンクリート部材の接合構造及びコンクリート構造体に関する。
近年、橋や建物等のコンクリート構造体を建設する際に、工期の短縮や品質の向上を図るために、工場で予め製作された複数のプレキャストコンクリート部材を建設現場で接合することが行われている。
例えば、特許文献1には、下側柱部材1と、上側柱部材2とを接合する際に、下側柱部材1の上端に設けられたスリーブ継手5の内側において、下側柱部材1からスリーブ継手5の内側に突出する下柱主筋3の先端と、上側柱部材2から下方に突出する上柱主筋4の先端とを突き合せた状態で、スリーブ継手5の内側に注入したグラウトを硬化させたコンクリート部材の接合構造が開示されている。
特開2017-96059号公報
しかし、特許文献1に開示されたコンクリート部材の接合構造では、下柱主筋3及び上柱主筋4の軸方向に沿って引張方向の力が作用したとき、下柱主筋3の先端と上柱主筋4の先端とを突き合せた部分では、下柱主筋3の先端と上柱主筋4の先端とが離間しているため、下柱主筋3の先端と上柱主筋4の先端との間における引張方向の力の伝達は、下柱主筋3→スリーブ継手5→上柱主筋4、又は、上柱主筋4→スリーブ継手5→下柱主筋3のように、スリーブ継手5を介して行われる。そのため、スリーブ継手5は、その引張方向の力で亀裂や破断が生じないように十分な強度を確保する必要があるので、スリーブ継手5として、高機能で高価な専用品を使用しなければならない、という問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、継手部分に専用品を用いることなく、鉄筋の軸方向に沿って作用する引張方向の力に対する強度を確保することができるコンクリート部材の接合構造及びコンクリート構造体を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係るコンクリート部材の接合構造は、
第1のコンクリート部材が有する第1の接合面と、第2のコンクリート部材が有する第2の接合面とを対向させて硬化剤で接合するコンクリート部材の接合構造であって、
前記第1のコンクリート部材は、前記第1の接合面側に配設され、前記第1の接合面に開口部を有する中空状の補強部材と、前記補強部材の内側に端部が突出するように、前記第1のコンクリート部材に埋設された第1の鉄筋と、を備え、
前記第2のコンクリート部材は、前記第2の接合面から端部が突出するように、前記第2のコンクリート部材に埋設された第2の鉄筋を備え、
前記硬化剤は、前記補強部材の内側に充填されて、前記第2の鉄筋の前記端部が前記開口部から前記補強部材の内側に挿入され、前記第1の鉄筋の前記端部と前記第2の鉄筋の前記端部とが前記補強部材の軸方向に沿って重なった状態で硬化させた、
ことを特徴とする。
本発明の一実施形態に係るコンクリート部材の接合構造は、
前記第1のコンクリート部材は、
前記第1の接合面側に配設されるとともに前記補強部材の外周を囲むように前記補強部材の外側に配設され、前記第1の接合面に開口部を有する中空状の型枠部材をさらに備え、
前記硬化剤は、前記型枠部材の内側に充填されて、前記第2の鉄筋の前記端部が前記補強部材の前記開口部から前記補強部材の内側に挿入され、前記第1の鉄筋の前記端部と前記第2の鉄筋の前記端部とが前記軸方向に沿って重なった状態で硬化させた、
ことを特徴とする。
本発明の一実施形態に係るコンクリート部材の接合構造は、
前記第1のコンクリート部材は、
前記第1の接合面側に配設されるとともに前記補強部材の内側に配設され、前記第1の接合面に開口部を有する中空状の型枠部材をさらに備え、
前記補強部材は、前記型枠部材の外周を囲むように、前記第1のコンクリート部材に埋設されており、
前記第1の鉄筋は、前記型枠部材の内側に端部が突出するように、前記第1のコンクリート部材に埋設され、
前記硬化剤は、前記型枠部材の内側に充填されて、第2の鉄筋の前記端部が前記型枠部材の前記開口部から前記型枠部材の内側に挿入され、前記第1の鉄筋の前記端部と前記第2の鉄筋の前記端部とが前記軸方向に沿って重なった状態で硬化させた、
ことを特徴とする。
本発明の一実施形態に係るコンクリート部材の接合構造は、
前記第1のコンクリート部材は、複数の前記第1の鉄筋を備え、
前記第2のコンクリート部材は、複数の前記第2の鉄筋を備え、
前記硬化剤は、前記複数の第2の鉄筋の前記端部が前記開口部から前記補強部材の内側に挿入され、前記複数の第1の鉄筋の前記端部と前記複数の第2の鉄筋の前記端部とが前記軸方向に沿って重なった状態で硬化させた、
ことを特徴とする。
本発明の一実施形態に係るコンクリート部材の接合構造は、
前記複数の第1の鉄筋の前記端部又は前記複数の第2の鉄筋の前記端部は、前記軸方向に対する長さが異なる、
ことを特徴とする。
本発明の一実施形態に係るコンクリート部材の接合構造は、
前記第1の鉄筋又は前記第2の鉄筋は、前記端部に形成された1つ又は複数の鍔状の突起部を備える、
ことを特徴とする。
本発明の一実施形態に係るコンクリート構造体は、
前記コンクリート部材の接合構造により複数のコンクリート部材が接合された、
ことを特徴とする。
本発明の一実施形態に係るコンクリート部材の接合構造及びコンクリート構造体によれば、第1の鉄筋の端部と第2の鉄筋の端部とが補強部材の軸方向に沿って重なった状態とし、その第1の鉄筋の端部と第2の鉄筋の端部とが重なった重なり部分を補強部材で囲い、その補強部材の内側に硬化剤を充填し、硬化させたものである。
そのため、第1の鉄筋及び第2の鉄筋の軸方向に沿って引張方向の力が作用したとき、第1の鉄筋の端部と第2の鉄筋の端部とが補強部材の軸方向に沿って重なっていることにより、第1の鉄筋の端部と第2の鉄筋の端部との間における引張方向の力の伝達は、補強部材を介することなく、硬化剤を介して第1の鉄筋の端部と第2の鉄筋の端部との間で直接的に行われる。このとき、硬化剤には、補強部材の径方向外側に膨張するように力が作用することになるが、硬化剤は、補強部材によって囲まれることで拘束されているため、硬化剤の膨張が抑制され、硬化剤にひび割れが発生することを低減することができるので、硬化剤を介した第1の鉄筋及び第2の鉄筋の接合を強固にすることができる。したがって、補強部材として高機能で高価な専用品を用いることなく、鉄筋の軸方向に沿って作用する引張方向の力に対する強度を確保することができる。
また、例えば、地震等により第1及び第2のコンクリート部材に大きな力が作用して補強部材の外側のコンクリートが破壊されるような場合でも、補強部材の内側の硬化剤は、補強部材によって囲まれることで保護されているため、硬化剤が破壊されることを防止することができ、硬化剤を介した第1の鉄筋及び第2の鉄筋の接合を維持することができるので、大きな力を受けるような部位にも使用することができる。
本発明の第1の実施形態に係るコンクリート部材の接合構造の概要を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るコンクリート部材の接合構造を示し、(a)は縦断面図、(b)はII-II線断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るコンクリート部材の接合構造を示し、(a)は拡大縦断面図、(b)はIII-III線断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るコンクリート部材の接合方法における各工程を示す縦断面図であり、(a)は第1の工程、(b)は第2の工程、(c)は第3の工程を示す図である。 本発明の第1の実施形態の第1の変形例に係るコンクリート部材の接合構造を示し、(a)は拡大縦断面図、(b)はV-V線断面図である。 本発明の第1の実施形態の第2の変形例に係るコンクリート部材の接合構造を示し、(a)は拡大縦断面図、(b)はVI-VI線断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るコンクリート部材の接合構造を示し、(a)は拡大縦断面図、(b)はVII-VII線断面図である。 本発明の第2の実施形態の変形例に係るコンクリート部材の接合構造を示し、(a)は拡大縦断面図、(b)はVIII-VIII線断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るコンクリート部材の接合構造を示し、(a)は拡大縦断面図、(b)はIX-IX線断面図である。 本発明の第3の実施形態の変形例に係るコンクリート部材の接合構造を示し、(a)は拡大縦断面図、(b)はX-X線断面図である。 本発明の第4の実施形態の変形例に係るコンクリート部材の接合構造を示し、(a)は拡大縦断面図、(b)はXI-XI線断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るコンクリート部材の接合方法における各工程を示す縦断面図であり、(a)は第1の工程、(b)は第2の工程を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係るコンクリート部材の接合方法における各工程を示す縦断面図であり、(a)は第3の工程、(b)は第4の工程を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係るコンクリートの接合構造及びコンクリート構造体について、添付図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るコンクリート部材の接合構造の概要を示す分解斜視図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係るコンクリート部材の接合構造を示し、(a)は縦断面図、(b)はII-II線断面図である。図3は、本発明の第1の実施形態に係るコンクリート部材の接合構造を示し、(a)は拡大縦断面図、(b)はIII-III線断面図である。
コンクリート構造体1は、例えば、橋や建物等の構造体を支持する柱や梁の一部を示すものであり、プレキャストコンクリート製の第1及び第2のコンクリート部材2、3を複数接合することで建設される。
第1のコンクリート部材2は、コンクリート構造体1の下側に配置され、その上面に、第2のコンクリート部材3と接合される第1の接合面20を有する。また、第2のコンクリート部材3は、コンクリート構造体1の上側に配置され、その下面に、第1のコンクリート部材2と接合される第2の接合面30を有する。したがって、第1のコンクリート部材2と第2のコンクリート部材3とは、第1の接合面20と第2の接合面30とが対向するように配設される。なお、第1及び第2のコンクリート部材2、3の断面形状は、四角形としているが、他の多角形でもよいし、例えば、円形のような曲線を外形とするものでもよい。
第1のコンクリート部材2は、第1のコンクリート部材2の主筋として、第1のコンクリート部材2の高さ方向に平行に配設された複数の第1の鉄筋21と、第1の接合面20側に形成された複数の凹部22と、複数の凹部22にそれぞれ配設された複数の補強部材23Aと、水平方向に平行に配設され、複数の第1の鉄筋21の周囲を囲むように、第1のコンクリート部材2に埋設された複数の帯筋(不図示)とを備える。なお、第1のコンクリート部材2は、複数の第1の鉄筋21の内側に、鉄筋がスパイラル状に巻回された内巻きスパイラル筋を備えるようにしてもよい。
1つの第1の鉄筋21及び1つの凹部22を一組として、複数組の第1の鉄筋21及び凹部22は、図2(b)に示すように、第1のコンクリート部材2の側面の内側に沿って所定の間隔で配設されている。
補強部材23Aは、中空状の鋼管で構成されている。補強部材23Aは、補強部材23Aの軸方向が第1の鉄筋21の軸方向と平行になるように、第1の接合面20側に形成された凹部22に配設されている。補強部材23Aは、第1の接合面20に開口部230を有するとともに、開口部230とは反対側に底部231を有する。なお、補強部材23Aは、底部231と筒状部とを別体としてしてもよいし、底部231を省略することにより筒状としてもよい。
また、補強部材23Aは、工場にて第1のコンクリート部材2を打設する際に、凹部22を形成する位置に配設されることにより、凹部22を形成するための型枠として機能する。なお、凹部22を形成するための型枠として別の部材を用いた場合には、補強部材23Aは、コンクリート養生後に工場で配設してもよいし、建設現場で配設してもよい。
第1の鉄筋21は、補強部材23Aの底部231を貫通して、補強部材23Aの内側に第1の鉄筋端部210が突出するように、第1のコンクリート部材2に埋設されている。第1の鉄筋21は、異形鉄筋を用いることが望ましいが、突起の付いた丸鋼を用いてもよい。また、第1の鉄筋21は、複数の鉄筋を束ねたものでもよいし、並列したものでもよい。
第2のコンクリート部材3は、第2のコンクリート部材3の主筋として、第2のコンクリート部材3の高さ方向に平行に配設された複数の第2の鉄筋31と、水平方向に平行に配設され、複数の第2の鉄筋31の周囲を囲むように、第2のコンクリート部材3に埋設された複数の帯筋(不図示)とを備える。なお、第2のコンクリート部材3は、複数の第2の鉄筋31の内側に、鉄筋がスパイラル状に巻回された内巻きスパイラル筋を備えるようにしてもよい。
複数の第2の鉄筋31は、第2のコンクリート部材3の側面の内側に沿って所定の間隔で配設されている。第2の鉄筋31は、第2の接合面30から第2の鉄筋端部310が突出するように、第2のコンクリート部材3に埋設されている。第2の鉄筋31は、異形鉄筋を用いることが望ましいが、突起の付いた丸鋼を用いてもよい。また、第2の鉄筋31は、複数の鉄筋を束ねたものでもよいし、並列したものでもよい。
第1のコンクリート部材2と、第2のコンクリート部材3とは、図2(a)、図3(a)に示すように、第1の接合面20と第2の接合面30とを対向させて配設されることで、第2の鉄筋端部310が、開口部230から補強部材23Aの内側に挿入され、第1の鉄筋端部210と第2の鉄筋端部310とが、補強部材23Aの軸方向に沿って重なった状態で配設される。第1の鉄筋端部210と、第2の鉄筋端部310とは、図3(a)に示すように、補強部材23Aの軸方向に沿って所定の距離L1だけ重なった状態で配設される。なお、補強部材23Aの内径は適宜変更してもよいし、補強部材23Aの径方向における、補強部材23Aと第1の鉄筋端部210又は第2の鉄筋端部310との間の間隔や、補強部材23Aの径方向における、第1の鉄筋端部210と第2の鉄筋端部310と間の間隔についても適宜変更してもよい。
硬化剤4は、補強部材23Aの内側に充填されて、上記のように、第2の鉄筋端部310が開口部230から補強部材23Aの内側に挿入され、第1の鉄筋端部210と第2の鉄筋端部310とが補強部材23Aの軸方向に沿って重なった状態で硬化させたものである。硬化剤4は、例えば、モルタル、セメント、樹脂等を材料とするものである。
次に、第1の実施形態に係るコンクリート部材の接合方法について説明する。図4は、本発明の第1の実施形態に係るコンクリート部材の接合方法における各工程を示す縦断面図であり、(a)は第1の工程、(b)は第2の工程、(c)は第3の工程を示す図である。
まず、図4(a)に示す第1の工程において、工場で予め製作された第1のコンクリート部材2が、コンクリート構造体1の建設現場にて、所定の位置にクレーン等により配設される。このとき、複数の凹部22の各々には、補強部材23Aがそれぞれ配設されている。そして、硬化前の液状の硬化剤4aが、開口部230から注入され、補強部材23Aの内側に充填される。
次に、図4(b)に示す第2の工程において、工場で予め製作された第2のコンクリート部材3が、第1の接合面20と第2の接合面30とが対向するように、第1のコンクリート部材2の上側にクレーン等により配設される。このとき、第2の鉄筋端部310は、開口部230から補強部材23Aの内側に挿入され、第1の鉄筋端部210と第2の鉄筋端部310とが、補強部材23Aの軸方向に沿って重なった状態で配設される。
次に、図4(c)に示す第4の工程において、硬化剤4が、所定の期間をかけて硬化することで、第1のコンクリート部材2と、第2のコンクリート部材3とが接合される。
このように、第1のコンクリート部材2の上側に第2のコンクリート部材3を接合し、同様の接合方法により、第2のコンクリート部材3の上側に別のコンクリート部材を順次接合していくことで、コンクリート構造体1が建設される。
(第1の実施形態の第1の変形例)
図5は、本発明の第1の実施形態の第1の変形例に係るコンクリート部材の接合構造を示し、(a)は拡大縦断面図、(b)はV-V線断面図である。第1の実施形態の第1の変形例は、第1の実施形態に対して、補強部材23Aの内側に、複数の第1の鉄筋端部210及び複数の第2の鉄筋端部310が配設されるように変更したものである。
第1のコンクリート部材2には、補強部材23Aの内側に、2つの第1の鉄筋端部210が突出するように、複数の第1の鉄筋21が埋設されている。また、第2のコンクリート部材3には、2つの第2の鉄筋端部310が補強部材23Aの内側に挿入されるように、複数の第2の鉄筋31が埋設されている。
したがって、第2のコンクリート部材3が、第1の接合面20と第2の接合面30とが対向するように、第1のコンクリート部材2の上側に配設されたとき、図5(a)に示すように、2つの第2の鉄筋端部310が、開口部230から補強部材23Aの内側に挿入され、2つの第1の鉄筋端部210と2つの第2の鉄筋端部310とが、補強部材23Aの軸方向に沿って重なった状態で配設される。
このとき、図5(a)に示すように、2つの第1の鉄筋端部210と、2つの第2の鉄筋端部310とは、補強部材23Aの軸方向に沿って所定の距離L2だけ重なった状態で配設される。また、図5(b)に示すように、2つの第1の鉄筋端部210と、2つの第2の鉄筋端部310とは、補強部材23Aの周方向において互い違いになるように、補強部材23Aの内側に配設される。
なお、上記第1の変形例では、補強部材23Aの内側に、2つの第1の鉄筋端部210と、2つの第2の鉄筋端部310とを配設するようにしたが、3つ以上の第1の鉄筋端部210と、3つ以上の第2の鉄筋端部310とを配設するようにしてもよい。また、第1の鉄筋端部210の数と、第2の鉄筋端部310の数が異なるようにしてもよく、例えば、1つの第1の鉄筋端部210と、2つの第2の鉄筋端部310とを配設するようにしてもよいし、4つの第1の鉄筋端部210と、2つの第2の鉄筋端部310と配設するようにしてもよい。
(第1の実施形態の第2の変形例)
図6は、本発明の第1の実施形態の第2の変形例に係るコンクリート部材の接合構造を示し、(a)は拡大縦断面図、(b)はVI-VI線断面図である。第1の実施形態の第2の変形例は、第1の実施形態の第1の変形例に対して、複数の第2の鉄筋端部310A、310Bの軸方向に対する長さが異なるように変更したものである。
第1のコンクリート部材2には、補強部材23Aの内側に、2つの第1の鉄筋端部210が突出するように、複数の第1の鉄筋21が埋設されている。また、第2のコンクリート部材3には、3つの第2の鉄筋端部310A、310Bが補強部材23Aの内側に挿入されるように、複数の第2の鉄筋31A、31Bが埋設されている。3つの第2の鉄筋31A、31Bは、補強部材23Aの軸方向に対する長さが異なるもので、中央部分から突出する第2の鉄筋端部310Bの長さは、中央部分を挟んで対称的な位置から突出する2つの第2の鉄筋端部310Aの長さよりも短くなっている。
したがって、第2のコンクリート部材3が、第1の接合面20と第2の接合面30とが対向するように、第1のコンクリート部材2の上側に配設されたとき、図6(a)に示すように、3つの第2の鉄筋端部310A、310Bが、開口部230から補強部材23Aの内側に挿入され、2つの第1の鉄筋端部210と3つの第2の鉄筋端部310A、310Bとが、補強部材23Aの軸方向に沿って重なった状態で配設される。
このとき、図6(a)に示すように、2つの第1の鉄筋端部210と、第2の鉄筋端部310Aとは、補強部材23Aの軸方向に沿って所定の距離L3だけ重なった状態で配設され、2つの第1の鉄筋端部210と、第2の鉄筋端部310Bとは、補強部材23Aの軸方向に沿って所定の距離L4(<L3)だけ重なった状態で配設される。また、図6(b)に示すように、2つの第1の鉄筋端部210と、2つの第2の鉄筋端部310Aとは、補強部材23Aの周方向において互い違いになるように、補強部材23Aの内側に配設されるとともに、第2の鉄筋端部310Bが、補強部材23Aの中央部分に配設される。
なお、上記第2の変形例では、第2の鉄筋端部310A、310Bの長さを変更したものであるが、第1の鉄筋端部210の長さを変更するようにしてもよい。また、複数の第1の鉄筋端部の長さをそれぞれ異なるようにしてもよいし、複数の第2の鉄筋端部の長さをそれぞれ異なるようにしてもよい。さらに、第1の鉄筋端部の長さと、第2の鉄筋端部の長さとを異なるようにしてもよい。
以上のように、第1の実施形態に係るコンクリート部材の接合構造及びコンクリート構造体1によれば、第1の鉄筋端部210と第2の鉄筋端部310とが補強部材23Aの軸方向に沿って重なった状態とし、その第1の鉄筋端部210と第2の鉄筋端部310とが重なった重なり部分を補強部材23Aで囲い、その補強部材23Aの内側に硬化剤4を充填し、硬化させたものである。
そのため、第1の鉄筋21及び第2の鉄筋31の軸方向に沿って引張方向の力が作用したとき、第1の鉄筋端部210と第2の鉄筋端部310とが補強部材23Aの軸方向に沿って重なっていることにより、第1の鉄筋端部210と第2の鉄筋端部310との間における引張方向の力の伝達は、補強部材23Aを介することなく、硬化剤4を介して第1の鉄筋端部210と第2の鉄筋端部310との間で直接的に行われる。このとき、硬化剤4には、補強部材23Aの径方向外側に膨張するように力が作用することになるが、硬化剤4は、補強部材23Aによって囲まれることで拘束されているので、硬化剤4の膨張が抑制され、硬化剤4にひび割れが発生することを低減することができるので、硬化剤4を介した第1の鉄筋21及び第2の鉄筋31の接合を強固にすることができる。したがって、補強部材23Aとして高機能で高価な専用品を用いることなく、鉄筋の軸方向に沿って作用する引張方向の力に対する強度を確保することができる。
また、例えば、地震等により第1及び第2のコンクリート部材2、3に大きな力が作用して補強部材23Aの外側のコンクリートが破壊されるような場合でも、補強部材23Aの内側の硬化剤4は、補強部材23Aによって囲まれることで保護されているため、硬化剤4が破壊されることを防止することができ、硬化剤4を介した第1の鉄筋21及び第2の鉄筋31の接合を維持することができるので、大きな力を受けるような部位にも使用することができる。
(第2の実施形態)
図7は、本発明の第2の実施形態に係るコンクリート部材の接合構造を示し、(a)は拡大縦断面図、(b)はVII-VII線断面図である。
第2の実施形態に係るコンクリート部材の接合構造は、第1の実施形態に係るコンクリート部材の接合構造に対して、第1の鉄筋21が、第1の鉄筋端部210の先端部分から径方向に拡径するように形成された鍔状の突起部211をさらに備え、第2の鉄筋31が、第2の鉄筋端部310の先端部分から径方向に拡径するように形成された鍔状の突起部311をさらに備える。なお、突起部211、311の断面形状は、円形としているが、多角形でもよい。
(第2の実施形態の変形例)
図8は、本発明の第2の実施形態の変形例に係るコンクリート部材の接合構造を示し、(a)は拡大縦断面図、(b)はVIII-VIII線断面図である。第2の実施形態の変形例は、第2の実施形態に対して、第1の鉄筋端部210及び第2の鉄筋端部310が、複数の突起部211、311をそれぞれ備えるように変更したものである。
第1の鉄筋21は、第1の鉄筋端部210の先端部分に鍔状の突起部211を備えるだけでなく、第1の鉄筋21の中間部分にも2つの鍔状の突起部211を備える。また、第2の鉄筋31は、第2の鉄筋端部310の先端部分に鍔状の突起部311を備えるだけでなく、第2の鉄筋31の中間部分にも2つの鍔状の突起部311を備える。
なお、上記変形例では、第1の鉄筋21が、3つの突起部211を備え、第2の鉄筋31が、3つの突起部311を備えるものであるが、第1の鉄筋21及び第2の鉄筋31は、2つの突起部又は4つ以上の突起部を備えるようにしてもよい。また、第1の鉄筋21が備える突起部211の数と、第2の鉄筋31が備える突起部311の数を異なるようにしてもよく、例えば、第1の鉄筋21が1つの突起部211を備え、第2の鉄筋31が2つの突起部311を備えるようにしてもよいし、第1の鉄筋21が4つの突起部211を備え、第2の鉄筋31が2つの突起部311を備えるようにしてもよい。さらに、第1の鉄筋21及び第2の鉄筋31が、複数の突起部を備える際に、突起部の断面形状を突起部毎に異なるようにしてもよいし、突起部の外形寸法を突起部毎に異なるようにしてもよい。
以上のように、第2の実施形態に係るコンクリート部材の接合構造及びコンクリート構造体1によれば、第1の鉄筋21又は第2の鉄筋31が、第1の鉄筋端部210又は第2の鉄筋端部310に形成された1又は複数の鍔状の突起部211、311を備え、鍔状の突起部211、311は、第1の鉄筋21又は第2の鉄筋31から径方向に拡径するように形成されている。
そのため、第1の鉄筋21及び第2の鉄筋31の軸方向に沿って引張方向の力が作用したとき、突起部211、311が、硬化剤4に対する抵抗として機能するので、引張方向の力に対する耐力を向上させることができる。したがって、補強部材23Aの軸方向の長さを短くしても、鉄筋の軸方向に沿って作用する引張方向の力に対する強度を確保することができる。
(第3の実施形態)
図9は、本発明の第3の実施形態に係るコンクリート部材の接合構造を示し、(a)は拡大縦断面図、(b)はIX-IX線断面図である。
第3の実施形態に係るコンクリート部材の接合構造は、第1の実施形態に係るコンクリート部材の接合構造に対して、第1のコンクリート部材2が、鉄筋がスパイラル状に巻回されたスパイラル筋で構成された補強部材23Bと、第1の接合面20側に配設されるとともに補強部材23Bの外周を囲むように補強部材23Bの外側に配設され、第1の接合面20に開口部260を有する中空状の型枠部材26Aとを備えるものである。
型枠部材26Aは、例えば、シース管等で構成されており、工場にて第1のコンクリート部材2を打設する際に、凹部22を形成する位置に配設されることにより、凹部22を形成するための型枠として機能する。
補強部材23Bは、スパイラル筋で構成されており、第1の接合面20に開口部230を有するとともに、補強部材23Bの内側と外側とを連通する連通部234を有する。補強部材23Bは、補強部材23Bの軸方向が第1の鉄筋21の軸方向と平行になるように、型枠部材26Aの開口部260から型枠部材26Aの内側に挿入される。また、補強部材23Bは、第2の鉄筋端部310が補強部材23Bの開口部230から補強部材23Bの内側に挿入されたとき、第1の鉄筋端部210と第2の鉄筋端部310とが補強部材23Bの軸方向に沿って重なった重なり部分を囲むように、型枠部材26Aの内側に配設される。
なお、補強部材23Bは、補強部材23Bの内側と外側とを連通する連通部234を有するものであればよく、スパイラル筋に代えて、例えば、網目状に形成された鉄筋で構成されていてもよい。また、補強部材23Bは、コンクリート養生後に工場で型枠部材26の内側に挿入されてもよいし、建設現場で型枠部材26の内側に挿入されてもよい。
硬化剤4は、型枠部材26Aの内側に充填されて、第2の鉄筋端部310が補強部材23Bの開口部230から補強部材23Aの内側に挿入され、第1の鉄筋端部210と第2の鉄筋端部310とが補強部材23Bの軸方向に沿って重なった状態で硬化させたものである。
(第3の実施形態の変形例)
図10は、本発明の第3の実施形態の変形例に係るコンクリート部材の接合構造を示し、(a)は拡大縦断面図、(b)はX-X線断面図である。第3の実施形態の変形例は、第3の実施形態に対して、型枠部材26Bが、補強部材23Cの内側に配設されるように変更したものである。
型枠部材26Bは、例えば、シース管等で構成されており、第1の接合面20に開口部260を有する。型枠部材26Bは、工場にて第1のコンクリート部材2を打設する際に、凹部22を形成する位置に配設されることにより、凹部22を形成するための型枠として機能する。また、第1の鉄筋21は、型枠部材26Bの内側に第1の鉄筋端部210が突出するように、第1のコンクリート部材2に埋設されている。
補強部材23Cは、スパイラル筋で構成されており、工場にて第1のコンクリート部材2を打設する際に、凹部22を形成する位置に型枠部材26Bを配設するとともに、型枠部材26Bの外周を囲むように型枠部材26Bの外側に補強部材23Cを配設することにより、凹部22を形成するコンクリート部分に埋設されている。なお、補強部材23Cは、補強部材23Bの内側と外側とを連通する連通部234を有するものであればよく、スパイラル筋に代えて、例えば、網目状に形成された鉄筋で構成されていてもよい。
硬化剤4は、型枠部材26Bの内側に充填されて、第2の鉄筋端部310が型枠部材26Bの開口部260から型枠部材26Bの内側に挿入され、第1の鉄筋端部210と第2の鉄筋端部310とが補強部材23Cの軸方向に沿って重なった状態で硬化させたものである。
以上のように、第3の実施形態に係るコンクリート部材の接合構造及びコンクリート構造体1によれば、第1の鉄筋端部210と第2の鉄筋端部310とが補強部材23B、23Cの軸方向に沿って重なった状態とし、その第1の鉄筋端部210と第2の鉄筋端部310とが重なった重なり部分を補強部材23B、23Cで囲い、その補強部材23B、23Cの外側又は内側に配設された型枠部材26A、26Bの内側に硬化剤4を充填し、硬化させたものである。
そのため、第1の鉄筋21及び第2の鉄筋31の軸方向に沿って引張方向の力が作用したとき、第1の鉄筋端部210と第2の鉄筋端部310とが補強部材23B、23Cの軸方向に沿って重なっていることにより、第1の鉄筋端部210と第2の鉄筋端部310との間における引張方向の力の伝達は、補強部材23B、23Cを介することなく、硬化剤4を介して第1の鉄筋端部210と第2の鉄筋端部310との間で直接的に行われる。このとき、硬化剤4には、補強部材23B、23Cの径方向外側に膨張するように力が作用することになるが、硬化剤4は、補強部材23B、23Cによって囲まれることで拘束されているので、硬化剤4の膨張が抑制され、硬化剤4にひび割れが発生することを低減することができるので、硬化剤4を介した第1の鉄筋21及び第2の鉄筋31の接合を強固にすることができる。したがって、補強部材23B、23Cとして高機能で高価な専用品を用いることなく、鉄筋の軸方向に沿って作用する引張方向の力に対する強度を確保することができる。
また、例えば、地震等により第1及び第2のコンクリート部材2、3に大きな力が作用して補強部材23B、23Cの外側のコンクリートが破壊されるような場合でも、補強部材23B、23Cの内側の硬化剤4は、補強部材23B、23Cによって囲まれることで保護されているため、硬化剤4が破壊されることを防止することができ、硬化剤4を介した第1の鉄筋21及び第2の鉄筋31の接合を維持することができるので、大きな力を受けるような部位にも使用することができる。
(第4の実施形態)
図11は、本発明の第4の実施形態の変形例に係るコンクリート部材の接合構造を示し、(a)は拡大縦断面図、(b)はXI-XI線断面図である。
第4の実施形態に係るコンクリート部材の接合構造は、第1の実施形態に係るコンクリート部材の接合構造に対して、第1のコンクリート部材2が、第1のコンクリート部材2の側面から横方向に延設され、補強部材23Aの内側に連通する注入通路24及び排出通路25をさらに備え、補強部材23Aが、注入通路24に接続される注入口232と、排出通路25に接続される排出口233とをさらに備える。
注入口232は、補強部材23Aの下側に配設され、排出口233は、補強部材23Aの上側に配設されている。
硬化剤4は、第1のコンクリート部材2の外部から注入通路24及び注入口232を介して補強部材23Aに注入されて、排出通路25及び注入口232を介して第1のコンクリート部材2の外部に排出されることで、補強部材23Aの内側に充填される。
次に、第4の実施形態に係るコンクリート部材の接合方法について説明する。図12は、本発明の第4の実施形態に係るコンクリート部材の接合方法における各工程を示す縦断面図であり、(a)は第1の工程、(b)は第2の工程を示す図である。図13は、本発明の第4の実施形態に係るコンクリート部材の接合方法における各工程を示す縦断面図であり、(a)は第3の工程、(b)は第4の工程を示す図である。
まず、図12(a)に示す第1の工程において、工場で予め製作された第1のコンクリート部材2が、コンクリート構造体1の建設現場にて、所定の位置にクレーン等により配設される。このとき、複数の凹部22の各々には、補強部材23Aがそれぞれ配設されている。
次に、図12(b)に示す第2の工程において、工場で予め製作された第2のコンクリート部材3が、第1の接合面20と第2の接合面30とが対向するように、第1のコンクリート部材2の上側にクレーン等により配設される。このとき、第2の鉄筋端部310は、開口部230から補強部材23Aの内側に挿入され、第1の鉄筋端部210と第2の鉄筋端部310とが、補強部材23Aの軸方向に沿って重なった状態で配設される。
次に、図13(a)に示す第3の工程において、硬化剤4が、第1のコンクリート部材2の外部から注入通路24及び注入口232を介して補強部材23Aに注入されて、排出通路25及び注入口232を介して第1のコンクリート部材2の外部に排出されることで、補強部材23Aの内側に充填される。なお、図13(a)では、注入通路24及び排出通路25が、左側の補強部材23Aにしか接続されていないが、他の補強部材23Aにも接続されていてもよいし、隣接する補強部材23Aの間を接続する中継通路が形成されていてもよい。
次に、図13(b)に示す第4の工程において、硬化剤4が、所定の期間をかけて硬化することで、第1のコンクリート部材2と、第2のコンクリート部材3とが接合される。
このように、第1のコンクリート部材2の上側に第2のコンクリート部材3を接合し、同様の接合方法により、第2のコンクリート部材3の上側に別のコンクリート部材を順次接合していくことで、コンクリート構造体1が建設される。
(他の実施形態)
上記のように、本発明の一実施形態として、第1乃至第4の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、第1乃至第4の実施形態を任意に組み合わせてもよく、例えば、第1の実施形態の第1乃至第2の変形例のいずれかに係るコンクリート部材の接合構造に、第2の実施形態に係る突起部211、311を付加するようにしてもよいし、第3の実施形態に係るコンクリート部材の接合構造に、第2の実施形態に係る突起部211、311を付加するようにしてもよい。
また、第3の実施形態に係るコンクリート部材の接合構造において、第1の実施形態の第1の変形例のように、補強部材23B、23Cの内側に、複数の第1の鉄筋端部210及び複数の第2の鉄筋端部310が配設されるようにしてもよい。
さらに、第3の実施形態に係るコンクリート部材の接合構造に、第4の実施形態に係る注入通路24及び排出通路25を付加することにより、第3の実施形態に係るコンクリート部材の接合構造において、図12-13に示すコンクリート部材の接合方法を用いてもよい。その場合には、型枠部材26A、26Bが、注入通路24に接続される注入口と、排出通路25に接続される排出口とを備えるようにすればよい。
1・・・コンクリート構造体、
2・・・第1のコンクリート部材、
3・・・第2のコンクリート部材、
4・・・硬化剤、
20・・・第1の接合面、21・・・第1の鉄筋、22・・・凹部、
23A、23B、23C・・・補強部材、
24・・・注入通路、25・・・排出通路、
26A、26B・・・型枠部材、
30・・・第2の接合面、31、31A、31B・・・第2の鉄筋、
210・・・第1の鉄筋端部、211・・・突起部、
230・・・開口部、231・・・底部、
232・・・注入口、233・・・排出口、
234・・・連通部、260・・・開口部、
310、310A、310B・・・第2の鉄筋端部、
311・・・突起部

Claims (6)

  1. 第1のコンクリート部材が有する第1の接合面と、第2のコンクリート部材が有する第2の接合面とを対向させて硬化剤で接合するコンクリート部材の接合構造であって、
    前記第1のコンクリート部材は、前記第1の接合面側に配設され、前記第1の接合面に開口部を有する中空状の補強部材と、前記補強部材の内側に端部が突出するように、前記第1のコンクリート部材に埋設された複数の第1の鉄筋と、を備え、
    前記第2のコンクリート部材は、前記第2の接合面から端部が突出するように、前記第2のコンクリート部材に埋設された複数の第2の鉄筋を備え、
    前記硬化剤は、前記補強部材の内側に充填されて、前記複数の第2の鉄筋の前記端部が前記開口部から前記補強部材の内側に挿入され、前記複数の第1の鉄筋の前記端部と前記複数の第2の鉄筋の前記端部とが前記補強部材の軸方向に沿って重なった状態、かつ、前記複数の第1の鉄筋の前記端部と前記複数の第2の鉄筋の前記端部とが前記補強部材の周方向において互い違いになるように前記補強部材の内側の同一円周上に配設された状態で硬化させた、
    ことを特徴とするコンクリート部材の接合構造。
  2. 前記第1のコンクリート部材は、
    前記第1の接合面側に配設されるとともに前記補強部材の外周を囲むように前記補強部材の外側に配設され、前記第1の接合面に開口部を有する中空状の型枠部材をさらに備え、
    前記硬化剤は、前記型枠部材の内側に充填されて、前記複数の第2の鉄筋の前記端部が前記補強部材の前記開口部から前記補強部材の内側に挿入され、前記複数の第1の鉄筋の前記端部と前記複数の第2の鉄筋の前記端部とが前記軸方向に沿って重なった状態、かつ、前記複数の第1の鉄筋の前記端部と前記複数の第2の鉄筋の前記端部とが前記補強部材の周方向において互い違いになるように前記補強部材の内側の同一円周上に配設された状態で硬化させた、
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンクリート部材の接合構造。
  3. 前記第1のコンクリート部材は、
    前記第1の接合面側に配設されるとともに前記補強部材の内側に配設され、前記第1の接合面に開口部を有する中空状の型枠部材をさらに備え、
    前記補強部材は、前記型枠部材の外周を囲むように、前記第1のコンクリート部材に埋設されており、
    前記複数の第1の鉄筋は、前記型枠部材の内側に端部が突出するように、前記第1のコンクリート部材に埋設され、
    前記硬化剤は、前記型枠部材の内側に充填されて、前記複数の第2の鉄筋の前記端部が前記型枠部材の前記開口部から前記型枠部材の内側に挿入され、前記複数の第1の鉄筋の前記端部と前記複数の第2の鉄筋の前記端部とが前記軸方向に沿って重なった状態、かつ、前記複数の第1の鉄筋の前記端部と前記複数の第2の鉄筋の前記端部とが前記補強部材の周方向において互い違いになるように前記型枠部材の内側の同一円周上に配設された状態で硬化させた、
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンクリート部材の接合構造。
  4. 前記複数の第1の鉄筋の前記端部又は前記複数の第2の鉄筋の前記端部は、前記軸方向に対する長さが異なる、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のコンクリート部材の接合構造。
  5. 前記第1の鉄筋又は前記第2の鉄筋は、前記端部に形成された1つ又は複数の鍔状の突起部を備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載のコンクリート部材の接合構造。
  6. 請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載のコンクリート部材の接合構造により複数のコンクリート部材が接合された、
    ことを特徴とするコンクリート構造体。
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