JP7166474B2 - 電気車の駆動制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インバータを冷却する機能を備える電気車の駆動制御装置に関する。
従来、電気車には、電動機に電力を供給するための駆動制御装置が搭載されている。駆動制御装置は、リアクトル、コンデンサ、インバータなどを備えている。インバータは、架線から受電した直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を電動機に供給する。
一般的に、リアクトル、コンデンサ、インバータ、これらを冷却する冷却装置などは、同じ筐体に収納されて、電気車の屋根の上または床下に配置されている。一方で、電動機は、車両の床下に設置される台車に配置されている。
電気車の屋根の上および床下には、インバータなどの他に、多数の装置が配置されるため、他の装置との関係で筐体の配置スペースが制約を受ける場合がある。このような場合には、駆動制御装置の仕様を変更して、駆動制御装置の構成部品および筐体を小型化する必要がある。なお、駆動制御装置の仕様の変更に伴い、仕様の変更前に比べて電気車の性能が低下することがある。
特許文献1には、電気車の電動機に用いられるものではないが、インバータを内蔵するインバータ一体型電動機が記載されている。電気車の電動機にインバータ一体型電動機を用いることができれば、インバータと電動機とをまとめて台車に配置できるため、インバータが占有していた筐体内のスペースが空き、その分筐体を縮小できる。これにより、駆動制御装置の仕様を変更することなく、筐体の小型化を実現できるため、電気車の電動機に用いられるインバータ一体型電動機の開発が望まれている。
インバータ一体型電動機では、インバータで発生した熱の放熱が問題になるため、インバータの冷却対策が必要となる。特許文献1に記載された技術では、インバータを冷却するための冷却手段が搭載されている。
特開2004-312960号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、固定子、回転子などを冷却するための冷却手段とは別に、インバータを冷却するための冷却手段が必要になるため、インバータ一体型電動機が大型化するという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、インバータを冷却する機能を確保しつつインバータ一体型電動機の小型化を図ることができる電気車の駆動制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる電気車の駆動制御装置は、電動機部と電動機部の駆動を制御する変換器部とを備える。電動機部は、固定子および回転子を収容し、金属で形成された電動機フレームを有する。電動機フレームは、外周面を有する。変換器部は、電動機フレームの周囲に配置されている。変換器部は、半導体素子を含む半導体モジュールを有する。半導体モジュールは、電動機フレームの外周面と直接接触または熱的に接触している。電動機フレームの外周面は、台車に固定される固定面を含んでいる。変換器部は、電動機フレームの外周面のうち固定面を避けた位置に配置されている。電動機部の内部には、外気を電動機部の内部に取り入れて通流させてから電動機部の外部に排出する外気通風路が設けられている。半導体モジュールと外気通風路とは、電動機フレームで隔てられている。
本発明によれば、インバータを冷却する機能を確保しつつインバータ一体型電動機の小型化を図ることができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかる電気車の駆動制御装置を電気車に搭載した状態を示す側面図 本発明の実施の形態1にかかる電気車の駆動制御装置を電気車に搭載した状態を示す平面図 図2に示されたIII-III線に沿った断面図 図3に示される変換器部を拡大した断面図 本発明の実施の形態1にかかる電気車の駆動制御装置の変換器部および電動機部を模式的に示す斜視図 図5に示されたVI-VI線に沿った断面図 本発明の実施の形態2にかかる電気車の駆動制御装置の変換器部および電動機部を模式的に示す斜視図 本発明の実施の形態3にかかる電気車の駆動制御装置の変換器部および電動機部を模式的に示す斜視図 本発明の実施の形態4にかかる電気車の駆動制御装置の変換器部および電動機部を示す断面図 図9に示される変換器部を拡大した断面図 本発明の実施の形態5にかかる電気車の駆動制御装置の変換器部および電動機部を示す断面図 本発明の実施の形態6にかかる電気車の駆動制御装置の変換器部および電動機部を示す断面図 本発明の実施の形態7にかかる電気車の駆動制御装置の変換器部および電動機部を示す断面図 本発明の実施の形態8にかかる電気車の駆動制御装置の変換器部および電動機部を示す断面図であって、図5に示されたVI-VI線に沿った断面図に相当する図
以下に、本発明の実施の形態にかかる電気車の駆動制御装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる電気車の駆動制御装置1を電気車100に搭載した状態を示す側面図である。以下、電気車100の長さ方向をX軸方向とし、電気車100の高さ方向をY軸方向とし、電気車100の幅方向をZ軸方向とする。X軸方向とY軸方向とZ軸方向とは、互いに直交する。また、電気車の駆動制御装置1を駆動制御装置1と称する場合もある。
図1に示すように、電気車100は、電気動力によって走行する鉄道車両であり、複数の台車7と、駆動制御装置1とを備える。複数の台車7は、X軸方向に互いに間隔を空けて配置されている。台車7のそれぞれは、駆動制御装置1を支持する台車枠73を備える。台車枠73は、X軸方向の中央部において、下方に突出する支持フレーム74を有している。台車枠73には、Z軸方向に延びる車軸72が設置されている。車軸72のZ軸方向の両端には、車輪71が取り付けられている。
駆動制御装置1は、インバータ一体型電動機2と、スイッチ3と、リアクトル4とを備える。
スイッチ3およびリアクトル4は、同じ筐体8の内部に収納されて、電気車100の床下に配置されている。筐体8は、隣り合う台車7の間に配置されている。スイッチ3は、図示しない架線から直流電力を受電する図示しない集電装置と接続される。リアクトル4は、図示しない架線側からのサージ電圧を抑制するとともに、後記する半導体モジュール62のスイッチング動作により発生する電流のリプル成分が架線側に流出することを抑制する機能を有する。リアクトル4は、外部接続導体13を介して、インバータ一体型電動機2と接続されている。
インバータ一体型電動機2は、電気車100の床下において、台車7に配置されている。インバータ一体型電動機2とスイッチ3およびリアクトル4とは、電気車100の床下に分散して配置されている。なお、図示は省略するが、実際の電気車100の床下には、駆動制御装置1の他に、電気車100の走行に必要な種々の装置が配置されている。
図2は、本発明の実施の形態1にかかる電気車の駆動制御装置1を電気車100に搭載した状態を示す平面図である。図3は、図2に示されたIII-III線に沿った断面図である。図4は、図3に示される変換器部6を拡大した断面図である。図3に示すように、インバータ一体型電動機2は、電動機部5と変換器部6とを備える電動機である。電動機部5は、車軸72に駆動力を与えて、車輪71を回転させる機能を有する。電動機部5は、電動機部5の外枠となる円筒形状の電動機フレーム51と、電動機フレーム51の内周面に取り付けられた円筒形状の固定子52と、固定子52の内側に配置された円筒形状の回転子53と、回転子53の中心に通された円柱状の電動機軸54とを有する。以下の説明において、インバータ一体型電動機2の各構成要素について方向を説明するときには、電動機部5の軸方向、径方向、周方向を基準とする。
固定子52は、回転磁界を発生させる役割を果たす。固定子52には、図示しない固定子コイルが設けられる。回転子53は、回転磁界に応じて回転する。電動機軸54は、回転子53と一緒に回転する。電動機フレーム51は、固定子52および回転子53を収容する。電動機フレーム51は、金属で形成されている。金属は、例えば、アルミニウム、鉄である。電動機フレーム51は、電動機用固定部材59により支持フレーム74に固定されている。電動機フレーム51は、外周面55を有している。外周面55の形状は、特に制限されないが、本実施の形態では円周面状である。電動機フレーム51の外周面55は、電動機用固定部材59が固定される固定面56を含んでいる。
図2に示すように、電動機軸54のうち軸方向の一端には、小歯車9aが設けられている。車軸72のうち軸方向の一端には、小歯車9aと噛み合う大歯車9bが設けられている。電動機軸54の回転力は、小歯車9aおよび大歯車9bを介して、車軸72に伝達される。これにより、車軸72が回転して、車軸72と連結された車輪71が一緒に回転する。
変換器部6は、電動機部5の駆動を制御する機能を有する。図3に示すように、変換器部6は、電動機フレーム51の周囲に配置されている。変換器部6の一部は、電動機フレーム51の外周面55と接触している。電動機フレーム51を間に挟んでX軸方向の一方には、車軸72が配置されており、電動機フレーム51を間に挟んでX軸方向の他方には、電動機用固定部材59が配置されている。変換器部6は、電動機フレーム51の外周面55のうち、車軸72および電動機用固定部材59を避けた位置に配置されている。変換器部6は、本実施の形態では、電動機フレーム51の外周面55のうち車軸72と電動機用固定部材59との間で上方を向く面に配置されている。これにより、台車7の上方から変換器部6にアクセス可能である。
図4に示すように、変換器部6は、コンデンサ61と、半導体モジュール62と、駆動制御基板63と、カバー64とを有する。半導体モジュール62、コンデンサ61、駆動制御基板63およびカバー64は、本実施の形態では、電動機フレーム51の外周面55のうち上方を向く面に配置されている。
コンデンサ61は、図示しない架線側からのサージ電圧を抑制するとともに、半導体モジュール62のスイッチング動作により発生する電流のリプル成分が図示しない架線側に流出することを抑制する機能を有する。コンデンサ61は、電動機フレーム51の外周面55に概ね沿った形状に形成されている。コンデンサ61は、コンデンサ固定部材65により、電動機フレーム51の外周面55に固定されている。
半導体モジュール62は、コンデンサ61で保持された直流電圧を、任意の周波数および任意の電圧の交流電力に変換する機能を有する。半導体モジュール62で変換された交流電力は、電動機部5に供給される。半導体モジュール62は、半導体モジュール取付部57を介して、電動機フレーム51の外周面55に取り付けられている。半導体モジュール取付部57は、電動機フレーム51の外周面55と一体に形成されてもよいし、電動機フレーム51とは別体に形成されて電動機フレーム51の外周面55に固定されてもよい。半導体モジュール取付部57は、例えば、電動機フレーム51とは別体に形成されたアルミニウム製の冷却ブロックでもよい。
駆動制御基板63は、半導体モジュール62の駆動を制御するための基板である。駆動制御基板63は、半導体モジュール62を間に挟んで電動機フレーム51とは反対に配置されている。駆動制御基板63は、図示しない導体を介して、半導体モジュール62と接続されている。駆動制御基板63は、制御信号ケーブル10を介して、図示しない制御装置と接続されている。
カバー64は、コンデンサ61、半導体モジュール62、駆動制御基板63を覆う部材である。カバー64は、開閉可能である。カバー64を開けているときは、半導体モジュール62などの点検作業を上方から行うことができる。
ここで、図5を参照して、電動機部5、コンデンサ61、半導体モジュール62および駆動制御基板63についてさらに説明する。図5は、本発明の実施の形態1にかかる電気車の駆動制御装置1の変換器部6および電動機部5を模式的に示す斜視図である。電動機部5は、本実施の形態では三相交流で駆動される。駆動制御装置1は、変換器部6と電動機部5とを接続するU相導体11u、V相導体11vおよびW相導体11wを備える。以下、U相導体11u、V相導体11vおよびW相導体11wを電動機導体11と総称する場合もある。
コンデンサ61と半導体モジュール62とは、電動機部5の周方向に並べて配置されている。コンデンサ61の形状は、直方体である。コンデンサ61は、電動機部5を向く電動機部側取付面61aと、複数の外部接続端子61cと複数のコンデンサ側接続端子61dとが設けられるコンデンサ側端子面61bとを有する。コンデンサ61は、コンデンサ側接続端子61dが半導体モジュール62の方を向くように、電動機フレーム51の外周面55に配置されている。複数の外部接続端子61cは、軸方向に互いに間隔を空けて配置されている。複数の外部接続端子61cのそれぞれには、図示しないリアクトル4と繋がる外部接続導体13が接続されている。複数のコンデンサ側接続端子61dは、軸方向に互いに間隔を空けて配置されている。
半導体モジュール62は、軸方向に互いに間隔を空けて並べて3つ配置されている。最も紙面左側の半導体モジュール62は、U相導体11uと接続されている。中央の半導体モジュール62は、V相導体11vと接続されている。最も紙面右側の半導体モジュール62は、W相導体11wと接続されている。
半導体モジュール62の形状は、直方体である。半導体モジュール62は、駆動されたときに熱が発生する半導体素子62eと、半導体素子62eを冷却する放熱面62aと、複数の直流側端子62cおよび複数の交流側端子62dが設けられるモジュール側端子面62bとを有する。半導体モジュール62は、放熱面62aを電動機部5に向け、かつ、モジュール側端子面62bを電動機部5とは反対に向けた状態で、電動機フレーム51の外周面55に配置されている。半導体素子62eは、ジャンクション温度の上限値が電動機部5の発熱温度よりも高い温度である素子である。電動機フレーム51の材料が鉄またはアルミニウムである場合には、電動機部5の運転中に電動機フレーム51の表面温度が100℃以上になるため、ジャンクション温度の上限値が125℃以下の半導体素子62eでは半導体モジュール62で発生した熱を電動機フレーム51に伝え難くなる。そこで、本実施の形態では、ジャンクション温度の上限値が150℃以上の半導体素子62eを用いている。半導体素子62eは、例えば、耐熱性を有するSiC素子などのワイドバンドギャップ半導体で形成される。ワイドバンドギャップ半導体では、半導体素子62eのジャンクション温度の上限値が150℃から175℃である。放熱面62aの一部または全ての面は、電動機フレーム51の外周面55と接触している。ここでいう接触とは、半導体素子62eで発生した熱を電動機フレーム51に伝えられるように放熱面62aの一部または全ての面と電動機フレーム51の外周面55とが直接接触することを意味する。また、ここでいう接触とは、半導体素子62eで発生した熱を電動機フレーム51に伝えられるように放熱面62aの一部または全ての面と電動機フレーム51の外周面55とが熱的に接触することも含まれる。すなわち、放熱面62aの一部または全ての面と電動機フレーム51の外周面55との間に、半導体素子62eで発生した熱を電動機フレーム51に伝えられる媒体を介してもよい。放熱面62aおよびモジュール側端子面62bの寸法は、例えば、縦130mm×横130mmである。
複数の直流側端子62cは、軸方向に互いに間隔を空けて配置されている。複数の交流側端子62dは、軸方向に互いに間隔を空けて配置されている。直流側端子62cは、モジュール側端子面62bの中心よりもコンデンサ61に寄った位置に配置されている。コンデンサ側接続端子61dと直流側端子62cとは、直流接続導体12を介して、互いに接続されている。直流接続導体12には、正側の導体板と負側の導体板とを絶縁フィルムで挟んだラミネートブスバーが用いられることが好ましい。直流接続導体12は、電動機フレーム51の外周面55と概ね平行である。
交流側端子62dは、モジュール側端子面62bの中心を挟んで直流側端子62cと反対側に配置されている。交流側端子62dは、電動機導体11を介して、電動機部5の図示しない固定子コイルと接続されている。電動機フレーム51には、電動機導体11を電動機フレーム51の外に引き出すための引出孔58が形成されている。引出孔58は、電動機フレーム51の外周面55のうち軸方向の一方に寄った位置に配置されている。引出孔58は、軸方向よりも周方向に長い。複数の電動機導体11は、周方向に並べられた状態で、引出孔58から径方向に引き出されている。なお、固定子コイルを形成する導体の一部を引出孔58から引き出して電動機導体11として利用してもよいし、固定子コイルの導体とは別のケーブル、ブスバーなどを電動機導体11に用いてもよい。固定子コイルを形成する導体を電動機導体11として利用すると、別のケーブル、ブスバーなどを電動機導体11に使用する場合に比べて、電動機導体11の中継処理が不要になるため、駆動制御装置1の小型化および軽量化をより一層図ることができる。
次に、図6を参照して、電動機部5の風路について説明する。図6は、図5に示されたVI-VI線に沿った断面図である。図6では、電動機部5の径方向の片側のみを図示している。また、図6では、半導体モジュール取付部57を省略している。また、図6に示される破線矢印は、半導体モジュール62で発生した熱が電動機フレーム51に伝わってから空気中に放熱される様子を模式的に表している。電動機部5は、全閉形電動機である。電動機部5の内部には、内気通風路5aと、外気通風路5bとが設けられている。内気通風路5aは、密閉された電動機部5の内部で内気を循環させるための風路である。外気通風路5bは、外気を電動機部5の内部に取り入れて通流させてから電動機部5の外部に排出するための風路である。外気通風路5bには、外気が流入する吸気口5cと、外気が排出される排気口5dとが形成されている。内気通風路5aには、内気を循環させて固定子52および回転子53に内気を送風する内扇ファン5eが設けられている。外気通風路5bには、吸気口5cから排気口5dに向けて外気を送風する外扇ファン5fが設けられている。外気通風路5bと内気通風路5aとは、壁5gを隔てて配置されている。外気通風路5bは、電動機フレーム51と内気通風路5aとの間に配置されている。
電動機部5の運転に伴い、電動機部5の内部には熱が発生する。電動機部5の内部で発生した熱は、内気通風路5aの内気の温度を上昇させる。温度が上昇した内気は、内扇ファン5eにより内気通風路5aに沿って循環する。一方、外気通風路5bには、吸気口5cから外気が流入する。外気通風路5bに流入した外気は、外扇ファン5fにより外気通風路5bに沿って流れる。外気は、内気よりも低温の空気である。そして、内気通風路5aを循環する内気と外気通風路5bを流れる外気との間で、壁5gを通じて熱交換が行われる。これにより、電動機部5の内部で発生した熱は、外気通風路5bを流れる外気を介して、電動機部5の外部に放熱される。複数の半導体モジュール62は、本実施の形態では、外気通風路5bを流れる外気の流れ方向に沿って互いに間隔を空けて配置されている。各半導体モジュール62と外気通風路5bとは、電動機フレーム51で隔てられている。
次に、本実施の形態にかかる電気車の駆動制御装置1の効果について説明する。
本実施の形態では、図1および図3に示すように、駆動制御装置1は、電動機部5と変換器部6とが一体化されたインバータ一体型電動機2を備えることにより、電動機部5と変換器部6とをまとめて台車7に配置できる。このため、変換器部6が占有していた筐体8内のスペースが空き、その分筐体8を縮小できる。これにより、駆動制御装置1の仕様を変更することなく、筐体8の小型化を実現できる。
本実施の形態では、図3に示すように、変換器部6は、電動機フレーム51の周囲に配置され、半導体モジュール62は、電動機部5の外周面55と接触していることにより、半導体モジュール62で発生した熱を電動機フレーム51に伝えることができる。そして、図6に示すように、半導体モジュール62から電動機フレーム51に伝わった熱は、電動機フレーム51から空気中に放熱される。すなわち、電動機フレーム51を介して半導体モジュール62で発生した熱を空気中に逃がすことができるため、半導体モジュール62が冷却される。これにより、変換器部6を冷却するための専用の冷却ファンをインバータ一体型電動機2に搭載したり、電動機部5の内部の冷却ファンで発生させた風をダクトなどを用いて電動機フレーム51の外周面55に沿って流すことにより変換器部6を冷却したりする場合に比べて、インバータ一体型電動機2の小型化および軽量化を図ることができる。つまり、変換器部6を冷却する機能を確保しつつ、変換器部6を冷却するための専用の冷却手段が不要になるためインバータ一体型電動機2の小型化および軽量化を図ることができる。なお、電動機フレーム51の表面温度は、電動機部5の運転中に100℃以上になる。本実施の形態では、図5に示される半導体素子62eは、ジャンクション温度の上限値が150℃から175℃のワイドバンドギャップ半導体で形成される。このため、電動機フレーム51の表面温度および材料に左右されることなく、半導体モジュール62の熱を電動機フレーム51に確実に伝えて、半導体モジュール62を冷却することができる。
本実施の形態では、図6に示すように、電動機フレーム51と外気通風路5bを流れる外気との間で熱交換が行われる。すなわち、外気通風路5bを流れる外気は、電動機フレーム51に伝わった熱を吸収する。これにより、電動機フレーム51を介して、外気通風路5bを流れる外気により半導体モジュール62が冷却される。
本実施の形態では、図3に示すように、変換器部6は、電動機フレーム51の周囲に配置されるため、電動機フレーム51の周囲のスペースを利用して変換器部6の位置を変えることができる。これにより、インバータ一体型電動機2の軸方向に沿った一端に変換器部6を配置する場合に比べて、変換器部6の位置の選択の自由度を高めることができる。
本実施の形態では、図5に示すように、半導体モジュール62は、放熱面62aを電動機部5に向けて、電動機フレーム51の外周面55に配置されていることにより、半導体モジュール62で発生した熱を電動機フレーム51に効率よく伝えることができる。
本実施の形態では、図4に示すように、駆動制御基板63は、半導体モジュール62を間に挟んで電動機フレーム51とは反対に配置されていることにより、駆動制御基板63と半導体モジュール62との距離を近づけて、駆動制御基板63と半導体モジュール62とを接続する導体を短くできる。そのため、半導体モジュール62を最適に駆動させることができ、半導体モジュール62の性能を最大限に引き出すことができる。
コンデンサ61は、図5に示すように、複数の外部接続端子61cを有することにより、変換器部6の外部から配線される外部接続導体13をコンデンサ61に直接接続できるため、端子台などの中継部材を別途設ける必要がなくなる。そのため、変換器部6の小型化および軽量化を図ることができる。
コンデンサ61は、図5に示すように、コンデンサ側接続端子61dが半導体モジュール62の方を向くように、電動機フレーム51の外周面55に配置され、複数のコンデンサ側接続端子61dは、軸方向に互いに間隔を空けて配置されている。半導体モジュール62の直流側端子62cは、軸方向に互いに間隔を空けて配置され、直流側端子62cは、モジュール側端子面62bの中心よりもコンデンサ61に寄った位置に配置されている。これにより、コンデンサ側接続端子61dと直流側端子62cとの周方向に沿った距離を近づけて、直流接続導体12によりコンデンサ側接続端子61dと直流側端子62cとを接続することができる。また、コンデンサ側接続端子61dと直流側端子62cとの周方向に沿った距離を近づけることにより、直流接続導体12の周方向に沿った寸法を短くできるため、直流接続導体12の小型化を図ることができる。なお、車輪71から台車7に加わる振動に対して直流接続導体12の耐振動性能を高めるためには、直流接続導体12をねじなどの固定部材で電動機フレーム51に固定する必要がある。直流接続導体12のサイズが大きいほど直流接続導体12が重くなり、固定部材の本数を増やしたり、強固で大きな固定部材を使用したりする必要があるため、インバータ一体型電動機2の大型化、重量化および高コスト化を招く。この点、本実施の形態では、直流接続導体12の小型化を図ることにより、固定部材の本数を削減できたり、小さな固定部材を使用できたりするため、インバータ一体型電動機2の小型化、軽量化および低コスト化を図ることができる。
本実施の形態では、図5に示すように、引出孔58は、電動機フレーム51の外周面55のうち軸方向の一方に寄った位置に配置されて、複数の電動機導体11が周方向に並べられた状態で引出孔58から引き出されることにより、固定子52および回転子53の軸方向の寸法を小さくすることできる。
なお、本実施の形態では、電動機フレーム51の形状を円筒形状にしたが、四角筒形状などにしてもよい。また、本実施の形態では、電動機フレーム51の外周面55の形状を円周面状にしたが、四角環状などにしてもよい。また、本実施の形態では、駆動制御基板63は、半導体モジュール62を間に挟んで電動機フレーム51とは反対に配置されたが、コンデンサ61を間に挟んで電動機フレーム51とは反対に配置されてもよい。
実施の形態2.
図7は、本発明の実施の形態2にかかる電気車の駆動制御装置1の変換器部6および電動機部5を模式的に示す斜視図である。本実施の形態では、一つの半導体モジュール62Aを有する点が前記した実施の形態1と相違する。なお、実施の形態2では、前記した実施の形態1と重複する部分については、同一符号を付して説明を省略する。
本実施の形態にかかる変換器部6は、U相導体11u、V相導体11vおよびW相導体11wのそれぞれと接続される一つの半導体モジュール62Aを有する。半導体モジュール62Aの形状は、直方体である。半導体モジュール62Aは、例えば、長辺が300mm、短辺が130mmである。半導体モジュール62Aの長手方向が電動機部5の軸方向と平行になるように、半導体モジュール62Aおよび電動機部5が配置されている。本実施の形態では、一つの半導体モジュール62Aを使用するため、前記した実施の形態1に比べて、部品点数を削減することができる。
実施の形態3.
図8は、本発明の実施の形態3にかかる電気車の駆動制御装置1の変換器部6および電動機部5を模式的に示す斜視図である。本実施の形態では、複数の半導体モジュール62を周方向に並べて配置した点が前記した実施の形態1と相違する。なお、実施の形態3では、前記した実施の形態1と重複する部分については、同一符号を付して説明を省略する。
複数の半導体モジュール62は、周方向に互いに間隔を空けて並べて配置されている。複数の半導体モジュール62は、本実施の形態では、図示しない外気通風路5bを流れる外気の流れ方向と直交する方向に沿って互いに間隔を空けて配置されている。複数の半導体モジュール62のそれぞれの直流側端子62cは、周方向に互いに間隔を空けて並べて配置されている。複数の半導体モジュール62のそれぞれの交流側端子62dは、周方向に互いに間隔を空けて並べて配置されている。半導体モジュール62の交流側端子62dは、モジュール側端子面62bの軸方向の中心より引出孔58に寄った位置に配置されている。
本実施の形態では、複数の半導体モジュール62は、外気通風路5bを流れる外気の流れ方向と直交する方向に沿って互いに間隔を空けて配置されていることにより、電動機フレーム51の外周面55のうち表面温度が均一になる部分に各半導体モジュール62が取り付けられる。そのため、各半導体モジュール62の温度のばらつきを抑制することができ、各半導体モジュール62の寿命を均等化できる。本実施の形態では、複数の半導体モジュール62は、周方向に互いに間隔を空けて並べて配置されていることにより、複数の半導体モジュール62を電動機部5の軸方向に並べて配置した実施の形態1に比べて、交流側端子62dと引出孔58との距離を短くできる。そのため、引出孔58から引き出される電動機導体11の長さを短くできる。
実施の形態4.
図9は、本発明の実施の形態4にかかる電気車の駆動制御装置1の変換器部6および電動機部5を示す断面図である。図10は、図9に示される変換器部6を拡大した断面図である。本実施の形態では、電動機用検出器66をさらに備える点が前記した実施の形態1と相違する。なお、実施の形態4では、前記した実施の形態1と重複する部分については、同一符号を付して説明を省略する。
変換器部6は、電動機用検出器66を備える。電動機用検出器66は、電動機部5の温度、振動、音、部分放電、絶縁状態のうちいずれか1つを検出する検出器である。図10に示すように、電動機用検出器66は、ケーブル14を介して、駆動制御基板63と接続されている。電動機用検出器66の検出信号は、駆動制御基板63に送信される。駆動制御基板63は、電動機用検出器66の検出信号を図示しない制御装置に送信する。
本実施の形態では、変換器部6は、電動機部5の温度、振動、音、部分放電、絶縁状態のうちいずれか1つを検出する電動機用検出器66を備えることにより、電動機部5の過温度、電動機部5内のベアリング故障、固定子コイルの絶縁故障、車輪71および歯車9a,9bの異常、台車7の異常、または、これらの兆候を検出することができる。そして、その検出信号を制御装置に送信することにより、電気車100の保護、メンテナンスなどに利用することができる。すなわち、電動機用検出器66と駆動制御基板63とを有する変換器部6を電動機部5に搭載することにより、CBM(Condition Based Maintenance)を実現することができる。
実施の形態5.
図11は、本発明の実施の形態5にかかる電気車の駆動制御装置1の変換器部6および電動機部5を示す断面図である。本実施の形態では、変換器部6の配置が前記した実施の形態4と相違する。なお、実施の形態5では、前記した実施の形態4と重複する部分については、同一符号を付して説明を省略する。
コンデンサ61、半導体モジュール62、駆動制御基板63および電動機用検出器66は、電動機部5を挟んで電動機用固定部材59と反対側で、電動機部5の電動機軸54よりも下方に配置されている。カバー64は、本実施の形態では、電動機フレーム51の外周面55のうち上方を向く面から電動機用固定部材59と反対側を向く面に亘って配置されている。変換器部6の一部は、電動機部5と車軸72との間に配置されている。このように半導体モジュール62などを電動機部5の下部に集中して配置することにより、台車7の下方から変換器部6にアクセスできる。そのため、電気車100をピットに入れた状態で変換器部6のメンテナンスを容易に行うことができる。
実施の形態6.
図12は、本発明の実施の形態6にかかる電気車の駆動制御装置1の変換器部6および電動機部5を示す断面図である。本実施の形態では、コンデンサ61の配置が前記した実施の形態4と相違する。なお、実施の形態6では、前記した実施の形態4と重複する部分については、同一符号を付して説明を省略する。
コンデンサ61は、電動機部5を挟んで電動機用固定部材59と反対側で、電動機部5の外周面55に配置されている。このようにコンデンサ61を配置することにより、変換器部6の高さを低くできる。
実施の形態7.
図13は、本発明の実施の形態7にかかる電気車の駆動制御装置1の変換器部6および電動機部5を示す断面図である。本実施の形態では、変換器部6の配置が前記した実施の形態4と相違する。なお、実施の形態7では、前記した実施の形態4と重複する部分については、同一符号を付して説明を省略する。
コンデンサ61、半導体モジュール62、駆動制御基板63および電動機用検出器66は、電動機フレーム51の外周面55のうち電動機用固定部材59と反対を向く面から下方を向く面に亘って、周方向に並べて配置されている。カバー64は、本実施の形態では、電動機フレーム51の外周面55のうち電動機用固定部材59と反対を向く面から下方を向く面に亘って配置されている。変換器部6の一部は、電動機部5と車軸72との間に配置されている。このように半導体モジュール62などを、電動機フレーム51の外周面55のうち電動機用固定部材59と反対を向く面から下方を向く面に亘って周方向に並べて配置することにより、台車7の下方、側方から半導体モジュール62などにアクセスできる。
実施の形態8.
図14は、本発明の実施の形態8にかかる電気車の駆動制御装置の変換器部6および電動機部5を示す断面図であって、図5に示されたVI-VI線に沿った断面図に相当する図である。本実施の形態では、電動機部5の内部を冷却するための冷却手段が前記した実施の形態1と相違する。なお、実施の形態8では、前記した実施の形態1と重複する部分については、同一符号を付して説明を省略する。図14に示される破線矢印は、半導体モジュール62で発生した熱が電動機フレーム51に伝わってから空気中に放熱される様子を模式的に表している。
図14に示すように、電動機部5の内部には、図6に示された内気通風路5a、外気通風路5b、内扇ファン5e、外扇ファン5fが設けられていない。本実施の形態の電動機部5は、例えば、電動機部5内の固定子コイルなどの発熱を熱伝導によって外部へ伝達する構成および伝達された熱を大気中へ放散する構成を有することで電動機部5を冷却する。
本実施の形態では、半導体モジュール62は、電動機部5の外周面55と接触していることにより、半導体モジュール62で発生した熱を電動機フレーム51に伝えることができる。そして、半導体モジュール62から電動機フレーム51に伝わった熱は、電動機フレーム51から空気中に放熱される。すなわち、電動機フレーム51を介して半導体モジュール62で発生した熱を空気中に逃がすことができるため、半導体モジュール62が冷却される。これにより、変換器部6を冷却するための専用の冷却ファンをインバータ一体型電動機2に搭載したり、電動機部5の内部の冷却ファンで発生させた風をダクトなどを用いて電動機フレーム51の外周面55に沿って流すことにより変換器部6を冷却したりする場合に比べて、インバータ一体型電動機2の小型化および軽量化を図ることができる。つまり、変換器部6を冷却する機能を確保しつつ、変換器部6を冷却するための専用の冷却手段が不要になるためインバータ一体型電動機2の小型化および軽量化を図ることができる。
本実施の形態のように、図6に示された内気通風路5a、外気通風路5b、内扇ファン5e、外扇ファン5fを有さない電動機部5でも、電動機フレーム51を介して半導体モジュール62の熱を空気中に逃がすことができるため、半導体モジュール62を冷却することができる。つまり、半導体モジュール62の冷却を実現する上で、電動機部5の内部の冷却手段はファン、通風路に限らず何でもよい。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 電気車の駆動制御装置、2 インバータ一体型電動機、3 スイッチ、4 リアクトル、5 電動機部、5a 内気通風路、5b 外気通風路、5c 吸気口、5d 排気口、5e 内扇ファン、5f 外扇ファン、5g 壁、6 変換器部、7 台車、8 筐体、9a 小歯車、9b 大歯車、10 制御信号ケーブル、11 電動機導体、11u U相導体、11v V相導体、11w W相導体、12 直流接続導体、13 外部接続導体、14 ケーブル、51 電動機フレーム、52 固定子、53 回転子、54 電動機軸、55 外周面、56 固定面、57 半導体モジュール取付部、58 引出孔、59 電動機用固定部材、61 コンデンサ、61a 電動機部側取付面、61b コンデンサ側端子面、61c 外部接続端子、61d コンデンサ側接続端子、62,62A 半導体モジュール、62a 放熱面、62b モジュール側端子面、62c 直流側端子、62d 交流側端子、62e 半導体素子、63 駆動制御基板、64 カバー、65 コンデンサ固定部材、66 電動機用検出器、71 車輪、72 車軸、73 台車枠、74 支持フレーム、100 電気車。

Claims (16)

  1. 電動機部と前記電動機部の駆動を制御する変換器部とを備え、
    前記電動機部は、固定子および回転子を収容し、金属で形成された電動機フレームを有し、
    前記電動機フレームは、外周面を有し、
    前記変換器部は、前記電動機フレームの周囲に配置され、
    前記変換器部は、半導体素子を含む半導体モジュールを有し、
    前記半導体モジュールは、前記電動機フレームの前記外周面と直接接触または熱的に接触しており、
    前記電動機フレームの前記外周面は、台車に固定される固定面を含んでおり、
    前記変換器部は、前記電動機フレームの前記外周面のうち前記固定面を避けた位置に配置され
    前記電動機部の内部には、外気を前記電動機部の内部に取り入れて通流させてから前記電動機部の外部に排出する外気通風路が設けられ、
    前記半導体モジュールと前記外気通風路とは、前記電動機フレームで隔てられていることを特徴とする電気車の駆動制御装置。
  2. 前記半導体素子は、ジャンクション温度の上限値が前記電動機部の発熱温度よりも高い温度である素子であることを特徴とする請求項1に記載の電気車の駆動制御装置。
  3. 前記半導体素子は、ワイドバンドギャップ半導体で形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の電気車の駆動制御装置。
  4. 前記電動機フレームの前記外周面には、半導体モジュール取付部が一体に形成され、
    前記半導体モジュールは、前記半導体モジュール取付部に取り付けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電気車の駆動制御装置。
  5. 前記電動機フレームの前記外周面には、前記電動機フレームとは別体に形成された半導体モジュール取付部が固定され、
    前記半導体モジュールは、前記半導体モジュール取付部を介して、前記電動機フレームに取り付けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電気車の駆動制御装置。
  6. 前記半導体モジュールは、接続端子が設けられる端子面と、前記半導体素子を冷却する放熱面と、をさらに有し、
    前記半導体モジュールは、前記放熱面を前記電動機フレームに向け、かつ、前記端子面を前記電動機フレームとは反対に向けた状態で、前記電動機フレームの前記外周面に配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電気車の駆動制御装置。
  7. 前記変換器部は、前記電動機部の温度、振動、音、部分放電および絶縁状態のうちいずれか1つを検出する検出器と、前記半導体モジュールの駆動を制御する駆動制御基板と、を有し、
    前記駆動制御基板には、前記検出器の信号が入力されることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の電気車の駆動制御装置。
  8. 前記駆動制御基板は、前記半導体モジュールを間に挟んで前記電動機フレームとは反対に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の電気車の駆動制御装置。
  9. 前記変換器部は、前記半導体モジュールと接続されるコンデンサを有し、
    前記コンデンサは、前記電動機フレームの前記外周面に沿った形状に形成されて、前記電動機フレームの前記外周面に取り付けられていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の電気車の駆動制御装置。
  10. 前記コンデンサは、前記コンデンサの接続端子が前記半導体モジュールの方を向くように、前記電動機フレームの前記外周面に配置され、
    前記コンデンサの接続端子と前記半導体モジュールの接続端子とは、前記電動機フレームの前記外周面と平行な直流接続導体により接続されていることを特徴とする請求項9に記載の電気車の駆動制御装置。
  11. 前記コンデンサは、外部接続導体が接続される外部接続端子を有することを特徴とする請求項9または10に記載の電気車の駆動制御装置。
  12. 前記電動機部は、三相交流で駆動され、
    前記変換器部と前記電動機部とを接続するU相導体、V相導体およびW相導体をさらに備え、
    前記変換器部は、前記U相導体と接続される前記半導体モジュールと、前記V相導体と接続される前記半導体モジュールおよび前記W相導体と接続される前記半導体モジュールを有し、
    複数の前記半導体モジュールは、前記電動機部の軸方向に並べて配置されていることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の電気車の駆動制御装置。
  13. 前記電動機部は、三相交流で駆動され、
    前記変換器部と前記電動機部とを接続するU相導体、V相導体およびW相導体をさらに備え、
    前記変換器部は、前記U相導体と接続される前記半導体モジュールと、前記V相導体と接続される前記半導体モジュールおよび前記W相導体と接続される前記半導体モジュールを有し、
    複数の前記半導体モジュールは、前記電動機部の周方向に並べて配置されていることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の電気車の駆動制御装置。
  14. 前記電動機部は、三相交流で駆動され、
    前記変換器部と前記電動機部とを接続するU相導体、V相導体およびW相導体をさらに備え、
    前記変換器部は、前記U相導体、前記V相導体および前記W相導体のそれぞれと接続される一つの前記半導体モジュールを有し、
    前記半導体モジュールの形状は、直方体であり、
    前記半導体モジュールの長手方向が前記電動機部の軸方向と平行になるように、前記半導体モジュールおよび前記電動機部が配置されることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の電気車の駆動制御装置。
  15. 前記半導体モジュールの前記接続端子は、導体を介して、前記電動機部の固定子と接続されていることを特徴とする請求項6に記載の電気車の駆動制御装置。
  16. 前記電動機フレームには、前記導体を前記電動機フレームの外に引き出すための引出孔が形成され、
    前記引出孔は、前記電動機フレームの前記外周面のうち軸方向の一方に寄った位置に配置されていることを特徴とする請求項15に記載の電気車の駆動制御装置。
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