JP7161653B2 - ウエアラブル音響装置 - Google Patents
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Description
イ)密閉箱構造では形状が大きくなるためバスレフ構造にする。但しウェアラブルでは理想的な容量は確保出来ず効果は限られる。さらに箱に柔軟性を考慮したバスレフ
構造を作るためには複雑な金型などでコストは増大する。
ロ)小口径スピーカで再生できない低音の2倍、3倍音を回路で作り補完しても不自然
さが目立ちソースの低音は再生できない。
ハ)小口径スピーカでは再生できない低音に変わり振動を作り錯覚させてみてもロ)同
様、不自然さが目立つ。スピーカ以外に振動させる素子にも電力を必要とし電池の
消耗が増えウェアラブルではデメットとなる。振動素子のスペース、重量、コスト
もデメリットになる。
本発明は以上の問題点を解決するために発明されたものである。
但し口径の大きなスピーカを使うため耳より前に設置することは機能的に困難であり、
よって耳と同位置か、より後方に設置する。ウェアラブルにスピーカを設置するには
口径の大小に関わらず聴者の首の後ろに接する湾曲した部分を有するベース部(1)と
いう部品が必要となる。本発明ではベース部の首の湾曲部の中心にはスピーカを支持す
るアーム部(4)を有する。アーム部(4)は基本一体であるが、2つに分割される仕
様もある。1つはベース部(1)、1つはスピーカユニット(2)や回路部(3)に付属
し、例えばネジ(8)、ナット(7)、穴(9)を介して合体する。ネジなどを用いないメカニカル勘合などでも良い。分割仕様は梱包時の体積の削減や、ベース部(1)に替え
スタンドや椅等に取り付けてウェアラブルではない使い方が可能となる。
アーム部(4)は首の後部の中央を支点として耳より後方のスピーカユニット(2)とアーム部(4)、回路部(3)を含めた全重量がベース部(1)の首より下の部分の重量とバランスする様に設計する。仕様によっては回路部(3)はアーム部(4)ではなくベース部(1)に配置しても同様に重量バランスは取れる。使用者が過度に動き回る様な場合にはベース部(1)の左右の末端に接続できる補助ベルト(6)を追加し動きによって重量バランスが崩れない様に背中を廻して固定する。
本発明は以上の構成よりなるウェアラブル音響装置である。
りには拡散させないことが実現できる。また口径が大きくなるとスピーカの能率は飛躍
的によくなる。スピーカから耳までの距離が近いので口径の大きなスピーカでは僅かな
電力で必要な音圧が得られる。小出力でよければスピーカの最大出力仕様が下がる。小
出力では振幅が小さくなりひずみも少なく磁気回路は小さくなる。磁気回路が小さくな
れば重量が軽くなりコストも下がる。スピーカから発した音は耳に短距離で到達するの
で、部屋の壁、天井からの反射や定在波の影響も受けにくくソースの音が正確に再生さ
れる。
(イ)図1,図2に示すように、ベース部(1)はU字型で柔軟性のある素材からなり、形状はユーザの体型に合わ
せ変形させ保持出来る様に作る。
(ロ)図3に示すように、ベース部(1)の中央にアーム部(4)を設けアーム部(4)は3方向に分かれ2つはスピーカユニット(2)、1つは回路部(3)を保持する。
但し回路部(3)をベース部(1)に配置する場合には2方向になる。
(ハ)アーム部(4)はユーザの首の後ろに当たる部分に位置し分岐したアームにも柔軟性があり先端に固定されたスピーカユニット(2)や回路部(3)を保持した角度を
変えることができる。
(ニ)回路部(3)は無線または有線により送られる信号を受け取りスピーカユニット(2)
を駆動する。
(ホ)スピーカユニット(2)は口径8-16cm程度のコーンスピーカでF0は低く効率は高い軽量で小出力の仕様で箱なしで使用する。
(へ) 図5に示すように、補助ベルト(6)は左右のベース部(1)の末端に必要に応じ接続できる。使用者が過度に動き回る様な時に補助ベルト(6)を背中を廻して固定しスピーカユニット(2)とベース部(1)の重量バランスが破綻しない様に安定させる追加の部材である。
また、図6は本発明のアーム部(4)を分割仕様とした時のベース部(1)との関係を示 す斜視図である。
本発明は以上の構成よりなる。
本発明を使用する時、首の後ろ部分を支点として後方部分であるスピーカユニット(2)+回路部(3)+アーム部(4)と前方部分であるベース部(1)の重量がバランスする様に配置する。図4に示すように、仕様によっては回路部(3)をアーム部ではなくベース 部(1)に設け、後方のスピーカユニット(2)+アーム部(4)と前方のベース部〔1〕+回路部(3)との重量がバランスする。使用時の重量配分がバランスしているため、後ろ側にスピーカユニット(2)が倒れることはない。但し使用者が激しく動き回って本発明を使用する場合はベース部(1)の左右の末端に接続できる補助ベルト(6)を背中を廻して重量バランスが動きにより破綻しない様に固定する。
スピーカユニットが従来のように前方になく、耳より後方にあってもヘッホンと同様、音の定位の違和感を大きく感じることはない。
必要であれば回路部(3)で仮想的な前方定位を作り出す処理を追加する。
しかし映像を伴う映画や音楽ソースでは視覚が聴覚より大きく優先するので定位の違和感は更に感じ難くなる。むしろ従来の前方に置かれたスピーカからの再生音より部屋の反射や定在波の影響を受けない分クリアで安定した音質を感じられる。
2 スピーカユニット
3 回路部
4 アーム部
5 ベース部の末端
6 補助ベルト
7 ナット
8 ネジ
9 穴
Claims (2)
- 首の後ろの中心に接触し両側の胸まで肩から垂れる柔軟性のあるU字型のベース部(1)と独立して左右の耳に対応して外部に配置された一対のスピーカユニット(2)と回路部(3)とアーム部(4)から構成され、
前記アーム部(4)は前記ベース部に接続され、前記スピーカユニット(2)を支持し、 前記ベース部(1)の重量と、前記スピーカユニット(2)と前記回路部(3)及びアー ム部(4)を合計した重量、又は、前記ベース部(1)と前記回路部(3)を合計した重 量と、前記スピーカユニット(2)と前記アーム部(4)を合計した重量が、接触している首の部分を支点として重量のバランスが取れるようにするとともに、
前記スピーカユニット(2)は振動板の前後の位相が打ち消される様に箱には入れず、か つ耳と同位置かより後方に耳と接触しないように設置することにより、
前記スピーカユニット(2)のみで低音を含むソースの音を正確に再生可能としたことを特徴とするウェアラブル音響装置。 - 前記スピーカユニット(2)は口径8-16cm程度のコーンスピーカであることを 特徴とする請求項1に記載のウェアラブル音響装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018164732A JP7161653B2 (ja) | 2018-09-03 | 2018-09-03 | ウエアラブル音響装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018164732A JP7161653B2 (ja) | 2018-09-03 | 2018-09-03 | ウエアラブル音響装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020039035A JP2020039035A (ja) | 2020-03-12 |
JP2020039035A5 JP2020039035A5 (ja) | 2021-09-24 |
JP7161653B2 true JP7161653B2 (ja) | 2022-10-27 |
Family
ID=69738365
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018164732A Active JP7161653B2 (ja) | 2018-09-03 | 2018-09-03 | ウエアラブル音響装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP7161653B2 (ja) |
Citations (1)
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JPS6012362Y2 (ja) * | 1979-12-26 | 1985-04-22 | オリンパス光学工業株式会社 | 首掛型音響装置 |
JPS5741387U (ja) * | 1980-08-22 | 1982-03-05 |
-
2018
- 2018-09-03 JP JP2018164732A patent/JP7161653B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2003535529A (ja) | 2000-05-27 | 2003-11-25 | ネックフォン カンパニー リミティド | ネックホン |
Also Published As
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JP2020039035A (ja) | 2020-03-12 |
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