JP7152108B2 - ダブルラッセル編地 - Google Patents

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Description

本発明はダブルラッセル編地に関する。
従来から、表地組織と裏地組織とが連結糸からなる連結部で連結されたダブルラッセル編地であって、表地組織や裏地組織に多数の開口部が形成されたものが知られている。例えば特許文献1の発明ではこのような開口部が通気孔として機能している。一般的に、このような開口部は、編組織によって形成されるものであり、ダブルラッセル編地の表地組織や裏地組織を貫通している。
しかし開口部が形成されることによりダブルラッセル編地の強度が低下してしまう。また、開口部が形成されているダブルラッセル編地が長期に亘って使用されると、開口部が形成されている地組織の強度がさらに低下する虞がある。
ところで、ダブルラッセル編地に限らず経編地全般において、強度を向上させる試みがなされている。例えば特許文献2では、「95wt%以上がマルチフィラメントで構成された経編地からなる布バネ材であって、該経編地の地組織が少なくとも3枚筬以上で構成され、少なくとも1枚の筬は鎖編を形成し、少なくとも2枚の筬は1針以上8針振り以下のトリコット編を形成し、該トリコット編を形成する少なくとも2枚の筬の振り方向は異方向振りであり、地組織のコース数(C)とウエル数(W)の関係が0.8W≦C≦1.5Wであることを特徴とする経編布バネ材」が提案されている。特許文献2の記載によれば、この特徴を有する経編布バネ材は、高い面剛性と高強力を有する。
特開2016-43062号公報 特開2013-7143号公報
本発明は上記の試みの1つとしてなされたものであり、開口部を有するにもかかわらず強度に優れたダブルラッセル編地を提供することを課題とする。
本発明のダブルラッセル編地は、表裏地組織とそれらを連結する連結部とからなるダブルラッセル編地であって、表地組織が開口部を有し、且つ、裏地組織の下記算出式によって算出されるシンカーループの重なり総繊度が400~1800dtexであり、
Figure 0007152108000001
さらに、前記裏地組織が、コード編組織と、デンビ編組織および/または鎖編組織との組合せであり、前記裏地組織を形成するコード編組織のニードルループと、前記裏地組織を形成するデンビ編組織および/または鎖編組織のニードルループとが、異方向にオーバーラップしてニードルループを形成していることを特徴とする。
本発明のダブルラッセル編地は、裏地組織におけるシンカーループの重なり総繊度が400~1800dtexであることにより、表地組織に開口部を有するにもかかわらず強度に優れたものとなっている。
表地組織の開口部を例示する図。 裏地組織が2つのデンビ編組織からなる場合の、シンカーループの重なりの本数を説明する図。 裏地組織がデンビ編組織と2針振りのコード編組織とからなる場合の、シンカーループの重なりの本数を説明する図。 裏地組織がデンビ編組織と3針振りのコード編組織とからなる場合の、シンカーループの重なりの本数を説明する図。 裏地組織が2つのデンビ編組織と3針振りのコード編組織とからなり、2つのデンビ編組織のアンダーラップ方向が異なる場合の、シンカーループの重なりの本数を説明する図。 ダブルラッセル編地の断面図。 ダブルラッセル編機の編成部を横(編針の並ぶ方向と同方向)から見た図。 実施例1の組織図。 実施例2の組織図。 実施例3の組織図。 実施例4の組織図。 実施例5の組織図。 実施例6の組織図。 実施例7の組織図。 実施例8の組織図。 実施例9の組織図。 実施例10の組織図。 比較例1の組織図。 比較例2の組織図。 比較例3の組織図。 比較例4の組織図。 比較例5の組織図。 比較例6の組織図。
本発明のダブルラッセル編地について以下に説明する。なお以下の説明において、範囲について「(数値)~(数値)」と表現する場合、範囲の両側の数値はその範囲に含まれるものとする。また以下の説明において、「AおよびB」「A」「B」の3つをまとめて「Aおよび/またはB」と表現する場合がある。
ダブルラッセル編地は、経編地の一種であり、表裏地組織すなわち表地組織と裏地組織とを有する。ダブルラッセル編地は、さらに、表地組織と裏地組織とを連結する連結部を有する。連結部は連結糸によって形成される。
本発明のダブルラッセル編地では表地組織が開口部を有する。開口部は、編組織によって形成されるものであり、表地組織をその面に垂直な方向に貫通する。開口部は、例えば図1に符号Hの二点鎖線で示す場所のような、隣り合うループが緯方向に連結されていない場所に形成される。なお、図1は2枚の筬による編組織を示しており、これら2枚の筬にはそれぞれ糸が3in3outで配列されている。図1において、実線は1枚の筬から給糸された糸の組織を示し、破線は別の1枚の筬から給糸された糸の組織を示している。開口部を有する表地組織の編組織は、限定されないが、例えば2枚の筬から給糸された糸からなるネット組織等である。開口部を有する表地組織の具体的構成については後述する。
さらに、本発明のダブルラッセル編地では、裏地組織におけるシンカーループの重なり総繊度が400~1800dtexである。ここで、裏地組織におけるシンカーループの重なり総繊度は次の算出式によって算出される。
Figure 0007152108000002
この算出式において、地糸とは裏地組織を形成する糸のことである。また地糸のアンダーラップ数とは、裏地組織における地糸のアンダーラップ数のことである。また筬とは裏地組織の編成に用いられた筬のことで、nは裏地組織の編成のために用いられた筬の枚数である。また、筬の通糸比とは、その筬が有する全てのガイドの数に対する、糸が通されたガイドの数の比のことである。例えば、筬に糸がフルセットで給糸された場合の通糸比は1.00、筬に糸が2in2outまたは3in3outで給糸された場合の通糸比は0.50、筬に糸が3in1outで給糸された場合の通糸比は0.75、筬に糸が1in3outで給糸された場合の通糸比は0.25である。
上記の算出式によれば、例えば裏地組織が1枚の筬から給糸された糸からなる場合は、
シンカーループの重なり総繊度(dtex)
=地糸の繊度(dtex)×地糸のアンダーラップ数×筬の通糸比
となる。また、例えば裏地組織が2枚の筬から給糸された糸からなる場合は、
シンカーループの重なり総繊度(dtex)
=1枚目の筬から給糸された地糸の繊度(dtex)
×1枚目の筬から給糸された地糸のアンダーラップ数
×1枚目の筬の通糸比
+2枚目の筬から給糸された地糸の繊度(dtex)
×2枚目の筬から給糸された地糸のアンダーラップ数
×2枚目の筬の通糸比
となる。また、例えば裏地組織が3枚の筬から給糸された糸からなる場合は、
シンカーループの重なり総繊度(dtex)
=1枚目の筬から給糸された地糸の繊度(dtex)
×1枚目の筬から給糸された地糸のアンダーラップ数
×1枚目の筬の通糸比
+2枚目の筬から給糸された地糸の繊度(dtex)
×2枚目の筬から給糸された地糸のアンダーラップ数
×2枚目の筬の通糸比
+3枚目の筬から給糸された地糸の繊度(dtex)
×3枚目の筬から給糸された地糸のアンダーラップ数
×3枚目の筬の通糸比
となる。
本発明においては、裏地組織におけるシンカーループの重なり総繊度が上記の範囲に収まるように、裏地組織における地糸の繊度、地糸のアンダーラップ数、および裏地組織の編成に用いられる筬の枚数が決定される。地糸の繊度等を含む裏地組織の具体的構成については後述する。
上記のように裏地組織におけるシンカーループの重なり総繊度が400~1800dtexであることにより、表地組織に開口部を有するにもかかわらず、ダブルラッセル編地が強度に優れたものとなる。ここで、特に優れた特性を示す強度として、破裂強度、引張強度、引裂き強度および縫目疲労が挙げられる。
裏地組織のシンカーループの重なり総繊度が400dtex以上であることにより、ダブルラッセル編地が上に列挙したような強度に優れたものとなる。また、裏地組織のシンカーループの重なり総繊度が1800dtex以下であることにより、ダブルラッセル編地の柔軟性や伸び特性が確保され、その結果として縫製性や張り込み性等の作業性が良好となる。
裏地組織のシンカーループの重なり総繊度が500~1600dtexであることがより好ましい。それにより、ダブルラッセル編地の上記の効果がより優れたものとなる。
表地組織におけるシンカーループの重なり総繊度も、上記の算出式によって算出される。表地組織におけるシンカーループの重なり総繊度の上記の算出式による算出においては、地糸とは表地組織を形成する糸のことであり、地糸のアンダーラップ数とは表地組織における地糸のアンダーラップ数のことであり、筬とは表地組織の編成に用いられた筬のことである。
そして、表地組織のシンカーループの重なり総繊度と、裏地組織のシンカーループの重なり総繊度との和(以下、「表裏地組織のシンカーループの重なり総繊度の和」)が、650~2000dtexであることが好ましい。表裏地組織のシンカーループの重なり総繊度の和が650dtex以上であることにより、ダブルラッセル編地が上に列挙したような強度に優れたものとなる。また、表裏地組織のシンカーループの重なり総繊度の和が2000dtex以下であることにより、ダブルラッセル編地の柔軟性や伸び特性が確保され、その結果として縫製性や張り込み性等の作業性が良好となる。
また、表裏地組織のシンカーループの重なり総繊度の和は、650~1700dtexであることがより好ましく、750~1600dtexであることがさらに好ましい。表裏地組織のシンカーループの重なり総繊度の和が650~1700dtexであると、ダブルラッセル編地の強度、柔軟性および伸び特性が良好に両立される。また表裏地組織のシンカーループの重なり総繊度の和が750~1600dtexであると、ダブルラッセル編地の強度、柔軟性および伸び特性がさらに良好に両立される。
ここで、本発明のダブルラッセル編地に用いられる糸条の繊度は、84~550dtexであることが好ましい。糸条の繊度が84dtex以上であることにより、ダブルラッセル編地が強度に優れたものとなる。また、糸条の繊度が550dtex以下であることにより、ダブルラッセル編地の柔軟性が良好となり、また縫製性等の作業性が良好となる。なおダブルラッセル編地に用いられる糸条の材質や形状等については特に限定されない。
ここで、本発明のダブルラッセル編地に用いられる糸条の単繊度(単繊維繊度とも言う)は、2.3~8.3dtexであることが好ましく、2.3~4.6dtexであることがより好ましい。糸条の単繊度が2.3dtex以上であることにより、ダブルラッセル編地が強度に優れたものとなる。また、糸条の単繊度が8.3dtex以下であることにより、ダブルラッセル編地の柔軟性が良好となり、また縫製性等の作業性が良好となる。特に、表地組織において、地組織全体において上記単繊度(すなわち2.3~8.3dtexまたは2.3~4.6dtex)の糸条が占める割合(すなわち、表地組織に使用される全ての糸の本数に対する上記単繊度の糸条の本数の割合)が70%以上であることにより、風合いの良好なダブルラッセル編地とすることができる。
また、本発明のダブルラッセル編地にモノフィラメント糸とマルチフィラメント糸とが用いられる場合、ダブルラッセル編地に使用される全ての糸の本数に対するモノフィラメント糸の本数の割合は、8~40%であることが好ましく、8~30%であることがより好ましい。モノフィラメント糸の本数の割合が8%以上であることにより、ダブルラッセル編地の保型性や強度が優れたものとなる。また、モノフィラメント糸の本数の割合が40%以下であることにより、ダブルラッセル編地の柔軟性が良好となり、また縫製性等の作業性が良好となる。
次に、本発明のダブルラッセル編地における表裏地組織の好ましい具体的構成について説明する。
まず、本発明のダブルラッセル編地において、裏地組織は複数の編組織からなることが好ましい。つまり、裏地組織が複数枚の筬から給糸された糸からなり、各筬から給糸された糸がそれぞれ異なる編組織を形成していることが好ましい。
裏地組織が複数の編組織からなる場合において、それらの編組織のアンダーラップ方向が異なる場合や、それらの編組織のアンダーラップ数が異なる場合は、図2~図5に示すようにそれらの編組織のシンカーループ同士が重なる。なお図において、Fは表側の編針による編成のコース、Bは裏側の編針による編成のコースを示している。
例えば図2のように、裏地組織が2つの編組織からなり、それらのうち1つが破線で示すデンビ編組織で、残りの1つが実線で示すデンビ編組織で、それら2つのデンビ編組織のアンダーラップ方向が異なるものとする。この場合、図2のようにシンカーループ同士が交差して重なる。図2の裏地組織のシンカーループの重なりの本数は2本である。
ここで、裏地組織のシンカーループの重なりの本数とは、裏地組織における1ウエル間かつ1コース間(換言すれば、裏地組織においてウエル方向に隣り合う2つの編目とコース方向に隣り合う2つの編目とで囲われる範囲内、すなわち図2~図5において二点鎖線で囲まれる範囲内)において重なるシンカーループの本数のことである。
裏地組織のシンカーループの重なりの本数は、裏地組織を構成する編組織のアンダーラップ数や、裏地組織を構成する編組織の数(換言すれば裏地組織を編成する筬の枚数)等によって変わる。
例えば図3に示すように、裏地組織が破線で示すデンビ編組織と実線で示す2針振りのコード編組織とからなる場合、裏地組織のシンカーループの重なりの本数は3本となる。また図4に示すように、裏地組織が破線で示すデンビ編組織と実線で示す3針振りのコード編組織とからなる場合、裏地組織のシンカーループの重なりの本数は4本となる。また図5に示すように、裏地組織が、破線で示すデンビ編組織と、一点鎖線で示すデンビ編組織と、実線で示す3針振りのコード編組織とからなり、2つのデンビ編組織のアンダーラップ方向が異なる場合、裏地組織のシンカーループの重なりの本数は5本となる。
このように裏地組織が複数の編組織からなりシンカーループ同士が重なる場合において、裏地組織のシンカーループの重なりの本数の平均値が2~10本/(ウエル・コース)であることが好ましい。
ここで、裏地組織のシンカーループの重なりの本数の平均値とは、裏地組織の1つのパターン内の全ての場所においてシンカーループの重なりの本数を求め、それらの平均を求め小数点以下を四捨五入したときの値のことである。このように平均を求める理由は次の通りである。まず、裏地組織を構成する全ての編組織がフルセットの糸配列となっている場合(換言すれば、フルセットで給糸された筬により編成された場合)は、裏地組織のどの場所においても、シンカーループの重なりの本数が同じである。しかし、裏地組織を構成する編組織の少なくとも1つが糸抜きされた糸配列となっている場合(換言すれば、糸抜きされて給糸された筬により編成された場合)は、場所によって裏地組織のシンカーループの重なりの本数が異なる。この場合は、裏地組織のシンカーループの重なりの本数の平均値が、ダブルラッセル編地の強度等に関わるからである。
裏地組織のシンカーループの重なりの本数の平均値が2本/(ウエル・コース)以上であることにより、ダブルラッセル編地が強度に優れたものとなる。ここで、特に優れた特性を示す強度として破裂強度、引張強度、引裂き強度および縫目疲労が挙げられる。また、裏地組織のシンカーループの重なりの本数の平均値が10本/(ウエル・コース)以下であることにより、ダブルラッセル編地の柔軟性や伸び特性が確保され、その結果として縫製性や張り込み性等の作業性が良好となる。
裏地組織のシンカーループの重なりの本数の平均値は、3~7本/(ウエル・コース)であることがより好ましい。それによりダブルラッセル編地の上記の効果がより優れたものとなる。
また、表地組織が複数の編組織からなりそれらの編組織のシンカーループ同士が重なる場合は、裏地組織と同じ方法で、表地組織のシンカーループの重なりの本数の平均値を求めることができる。そして、表地組織および裏地組織のそれぞれにおいて複数の編組織のシンカーループ同士が重なる場合は、表地組織のシンカーループの重なりの本数の平均値と裏地組織のシンカーループの重なりの本数の平均値との和が4~15本/(ウエル・コース)であることが好ましい。
表地組織のシンカーループの重なりの本数の平均値と裏地組織のシンカーループの重なりの本数の平均値との和が4本/(ウエル・コース)以上であることにより、ダブルラッセル編地が強度に優れたものとなる。ここで、特に優れた特性を示す強度として破裂強度、引張強度、引裂き強度および縫目疲労が挙げられる。また、この和が15本/(ウエル・コース)以下であることにより、ダブルラッセル編地の柔軟性や伸び特性が確保され、その結果として縫製性や張り込み性等の作業性が良好となる。
表地組織のシンカーループの重なりの本数の平均値と裏地組織のシンカーループの重なりの本数の平均値との和は、6~11本/(ウエル・コース)であることがより好ましい。それによりダブルラッセル編地の上記の効果がより優れたものとなる。
次に、裏地組織がコード編組織を有する場合について説明する。裏地組織が複数の編組織からなる場合において、複数の編組織の少なくとも1つがコード編組織であることが好ましい。それにより、コード編組織のアンダーラップ数を調整して裏地組織におけるシンカーループの重なり総繊度を所望の範囲とすることができる。
さらに、裏地組織の複数の編組織の少なくとも1つがコード編組織である場合において、裏地組織の残りの編組織がデンビ編組織および/または鎖編組織であることが好ましい。つまり、裏地組織が、コード編組織とデンビ編組織との組み合わせ、コード編組織と鎖編組織との組み合わせ、又はコード編組織とデンビ編組織と鎖編組織との組み合わせであることが好ましい。裏地組織がこれらの組み合わせであることにより、ダブルラッセル編地が各方向への伸びバランスに優れたものとなる。なお、裏地組織は、1つのコード編組織と、1つのデンビ編組織および/または1つの鎖編組織との組み合わせであってもよい。また、裏地組織は、複数のコード編組織と、1つのデンビ編組織および/または1つの鎖編組織との組み合わせであってもよい。
このように裏地組織がコード編組織とデンビ編組織および/または鎖編組織との組み合わせからなる場合において、コード編組織のニードルループと、デンビ編組織および/または鎖編組織のニードルループとが、異方向にオーバーラップしていてもよい。つまり、裏地組織がコード編組織とデンビ編組織との組み合わせの場合はこれら2つの組織のニードルループが異方向にオーバーラップし、裏地組織がコード編組織と鎖編組織との組み合わせの場合はこれら2つの組織のニードルループが異方向にオーバーラップし、裏地組織がコード編組織とデンビ編組織と鎖編組織との組み合わせの場合はコード編組織のニードルループが他の2つの編組織のニードルループと異方向にオーバーラップしていてもよい。それにより、コード編組織の地糸とデンビ編組織および/または鎖編組織の地糸とがニードルループの位置においてウエル方向の逆方向に引っ張られて、ニードルループが大きくなり、その結果ダブルラッセル編地の伸縮性が向上する。
また、裏地組織が少なくともコード編組織とデンビ編組織との組み合わせを有する場合、コード編組織とデンビ編組織とが同方向にアンダーラップしてシンカーループを形成していることが好ましい。それにより、ダブルラッセル編地の経方向の伸びが良好となり、またダブルラッセル編地の編立てや加工がしやすくなり、また地糸が収縮した場合でもダブルラッセル編地にしわが入りにくくなる。
また、裏地組織がコード編組織とデンビ編組織および/または鎖編組織との組み合わせからなる場合において、コード編組織が形成するニードルループが閉じ目であることが好ましい。それによりニードルループの形状が大きくなる。ニードルループの形状が大きくなることにより、ダブルラッセル編地の経緯の伸びバランスが良好となり、また、ニードルループに融通性ができるのでダブルラッセル編地にしわが入りにくくなる。
また、裏地組織がコード編組織とデンビ編組織および/または鎖編組織との組み合わせからなる場合において、デンビ編組織および/または鎖編組織が形成するニードルループが開き目であることが好ましい。それにより、デンビ編組織および/または鎖編組織を形成する地糸の糸長が短くなり、ダブルラッセル編地の緯方向の伸びが抑制され伸びバランスが向上する。
また、裏地組織がコード編組織とデンビ編組織および/または鎖編組織との組み合わせからなる場合において、裏地組織のニードルループ側にコード編組織が配され、裏地組織のシンカーループ側にデンビ編組織および/または鎖編組織が配されることが好ましい。一般的にコード編組織は伸びの良好な組織であるが、上記の配置にすることでコード編組織のシンカーループをデンビ編組織が抑えることにより、経・緯の伸びを抑制することができる。
上記のように裏地組織のニードルループ側にコード編組織が配され、裏地組織のシンカーループ側にデンビ編組織および/または鎖編組織が配される場合、シンカーループ側のデンビ編組織および/または鎖編組織の方がダブルラッセル編地の経方向の伸びに大きく影響する。そこでこの場合において、シンカーループ側のデンビ編組織および/または鎖編組織が形成するニードルループが開き目であれば、ダブルラッセル編地の経方向の伸びが抑制され伸びバランスが向上するという上記の効果が顕著になるため、特に好ましい。
以上では裏地組織が複数の編組織からなる場合について説明したが、裏地組織が1つの編組織のみから形成されていてもよい。例えば裏地組織が1枚のコード編組織から形成されていてもよい。
裏地組織が有する編組織の数にかかわらず、裏地組織がコード編組織を有する場合は、コード編組織が2~8針振りであることが好ましい。それにより、裏地組織のシンカーループの重なり総繊度を所望の範囲とすることが容易になる。また、コード編組織が2針振り以上であることにより、ダブルラッセル編地が強度に優れたものとなる。また、コード編組織が8針振り以下であることにより、ダブルラッセル編地の柔軟性や伸び特性が確保され、その結果として縫製性や張り込み性等の作業性が良好となる。
裏地組織がコード編組織を有する場合において、コード編組織が3~6針振りであることが特に好ましい。それによりダブルラッセル編地の上記の効果がより優れたものとなる。
表裏地組織の具体的構成にかかわらず、ダブルラッセル編地に応力がかからない状態での表裏地組織と連結糸とがなす角度は、30~85度であることが好ましい。表裏地組織と連結糸とがなす角度とは、図6に示す、表裏地組織1、2と連結糸4とのなす角度(角度が最も小さくなる場所での角度)θのことである。表裏地組織と連結糸とがなす角度が30度以上であることにより、ダブルラッセル編地に対しその厚み方向の力が加わったとしても、ダブルラッセル編地が潰れにくく厚みが保持される。また、表裏地組織と連結糸とがなす角度が85度以下であることにより、表裏地組織に対し経緯方向に張力がかかっても、連結糸が大きくずれることがなくダブルラッセル編地に歪みが生じにくい。
表裏地組織と連結糸とのなす角度には連結糸毎のばらつきがあるが、表裏地組織と連結糸とがなす角度が30~85度となっている連結糸の割合(連結糸の本数での割合)が、全ての連結糸の75%以下であることが好ましい。
また、表裏地組織と連結糸とがなす角度は、40~85度であることがより好ましい。また、表裏地組織と連結糸とがなす角度が40~85度となっている連結糸の割合(連結糸の本数での割合)が、全ての連結糸の75%以下であることが、より好ましい。それにより、ダブルラッセル編地が潰れにくい等の上記の効果がより優れたものとなる。
また、表裏地組織の具体的構成にかかわらず、ダブルラッセル編地の密度は18~60コース/25.4mmおよび16~50ウエル/25.4mmであることが好ましい。密度がこれらの下限値以上であることにより、ダブルラッセル編地の柔軟性や作業性が良好となる。また密度がこれらの上限値以下であることにより伸び特性が良好となる。
また、表裏地組織の具体的構成にかかわらず、ダブルラッセル編地の厚みは2~12mmであることが好ましい。厚みが2mm以上であることによりダブルラッセル編地の縫目疲労や破裂強度が良好となる。また厚みが12mm以下であることによりダブルラッセル編地の柔軟性や作業性が良好となる。
また、ダブルラッセル編地の厚みは、2~8mmであることがより好ましい。厚みが8mm以下であることによりダブルラッセル編地の柔軟性や作業性がより良好となる。
また、表裏地組織の具体的構成にかかわらず、ダブルラッセル編地の破裂強度が1800~3800Paであることが好ましい。ここで破裂強度とは後述する実施例の方法で測定される破裂強度のことである。破裂強度が1800Pa以上であることにより、車両内装材やインテリア資材、靴等の用途に十分な耐久性が得られる。また破裂強度が3800Pa以下であることにより、風合が粗硬になりにくく、またしわが入りにくい。
ダブルラッセル編地の破裂強度は1900~3200Paであることがより好ましい。それにより耐久性や風合等がより良好となる。
また、表裏地組織の具体的構成にかかわらず、ダブルラッセル編地の縫目疲労が2.5mm以下であることが好ましい。ここで縫目疲労とは後述する実施例の方法で測定される縫目疲労のことである。縫目疲労が2.5mm以下であることにより、縫目から地糸が破断しにくくダブルラッセル編地が破れにくくなるため、ダブルラッセル編地の耐久性が良好となる。
以上で説明したダブルラッセル編地は、経編機の一種であるダブルラッセル編機によって編成される。図7に示されるように、ダブルラッセル編機は、2列の編針列N1、N2と、それぞれ複数のガイドG1~G6を有する筬L1~L6(図においてL-1~L-6と表現する場合がある)と、筬L1~L6へそれぞれ糸を供給するビームB1~B6とを有する。図7における符号M1、M2は針釜である。
ダブルラッセル編機は14~28ゲージが好ましい。ダブルラッセル編機が14ゲージ以上であれば、編成されたダブルラッセル編地の風合が粗硬になりにくく、またダブルラッセル編地の目付が重なりにくく作業性が損なわれにくい。またダブルラッセル編機が28ゲージ以下であれば、編成されたダブルラッセル編地の風合が粗硬になりにくく、またダブルラッセル編地の伸びが良好で使用時にしわや歪みが生じにくい。
このようなダブルラッセル編機が本発明のダブルラッセル編地を編成する。ダブルラッセル編機が稼働すると、ビームB1~B6から供給された編糸A1~A6が、筬L1~L6および編針列N1、N2の動作により、表地組織1、裏地組織2、および連結部3からなるダブルラッセル編地10に編成される。
ダブルラッセル編機によって編成されたダブルラッセル編地に対し、従来公知の後加工、例えば染色や熱セット等を行うことができる。
製造された本発明のダブルラッセル編地は、例えばインテリア資材や車両内装材、靴として使用される。車両内装材としては、例えば座席の座面、背もたれ、ヘッドレストが挙げられる。本発明のダブルラッセル編地は、風合やクッション性に優れるのはもちろんのこと、表地組織に開口部を有するため通気性が良く発汗時の快適性もよい。そして上記の通り本発明のダブルラッセル編地は強度にも優れる。従って本発明のダブルラッセル編地は少なくとも上記の用途に適している。
次に実施例および比較例について説明する。
[実施例1]
22ゲージのダブルラッセル編機(RD6DPLM-77E-22G、カールマイヤー社製)を使用してダブルラッセル編地を編成した。図8に示すように、筬L-1に167dtex/48fのポリエステルマルチフィラメント糸をフルセットで配列して3針振りのコード編組織(1-0/3-4)を形成し、筬L-2に167dtex/48fのポリエステルマルチフィラメント糸をフルセットで配列してデンビ編組織(0-1/2-1)を形成して、裏地組織を編成した。さらに、筬L-3に33dtex/1fのポリエステルモノフィラメント糸をフルセットで配列して表裏地組織を連結した。さらに、筬L-4に167dtex/48fのポリエステル加工糸を3in3outで配列し、筬L-5に167dtex/48fのポリエステル加工糸を3in3outで配列して表地組織を編成した。
編成されたダブルラッセル編地をヒートセッターにて190℃で1分間プレセットしたのち、分散染料にて130℃で染色した後、乾燥し、ヒートセッターにて150℃で1分間仕上げセットして、仕上がり34コース/25.4mm、23ウエル/25.4mm、厚み3.0mmのダブルラッセル編地を得た。得られたダブルラッセル編地の性量、編地の構成を表1に記載した。
[実施例2~10および比較例1~6]
実施例2~10および比較例1~6のダブルラッセル編地について、図9~図23および表1~表2にまとめる。特に記載が無い限り、実施例2~10および比較例1~6のダブルラッセル編地の製造方法は実施例1と同じである。
次に実施例および比較例のダブルラッセル編地の評価項目および評価方法について説明する。
[縫目疲労]
幅100mm、長さ100mmの編地片を、経及び緯方向からそれぞれ2枚を1組として採取した。そして、その2枚の編地片の表側同士を合わせ、その1辺の端から7mmの位置を縫い合わせて試験片とした。縫い合わせの条件は、編針:DP×17 21BPD(オルガン針株式会社製)、縫糸:ポリエステル#8、縫目形式:本縫い、縫目ピッチ:5.0±0.5mmとした。さらに、試験片のミシン縫い目に対して平行な2辺にそれぞれ2つずつ切れ目を入れた。ミシン縫い目に対して平行な辺の両端からそれぞれ25mm内側の位置に切れ目を入れた。切れ目の長さは88mmとした。このような試験片を、経及び緯方向からそれぞれ2組ずつ作った。
アムスラー型縫目疲労試験機(ATD-200L、大栄科学精器株式会社製)を用い、上記の2つの切れ目によって3分割されたうちの中央の部分で、試験片を間隔120mmでつかみ、両側にそれぞれ30Nの荷重をかけた。ストローク150mm、速度30往復/分の条件で2500往復の試験を行った。往復試験後、荷重のかかっている状態で、試験片の縫い目のずれにより生じた穴の寸法の最大値を測定した。
縫目疲労は、経及び緯方向それぞれについて、2組の試験片のうちいずれか大きい値で表した。結果が2.5mm以下であれば、縫目疲労に優れていると言える。
[破裂強度]
直径25mmの押し棒式破裂冶具を取り付けた布帛用引張試験機(TGE-10kN、ミネベアミツミ株式会社製)を用いた。ダブルラッセル編地から採取した直径44mmの円形の試験片に、押し棒を100mm/分の速度で押し込み、その際の試験力の最大点(N)をPaに換算し破裂強度とした。
[引張強度・伸び率]
幅50mm、長さ250mmの試験片を経方向および緯方向からそれぞれ3枚ずつ採取し、それらの試験片に標線間距離が100mmとなるように標線を付けた。次に、150mmのつかみ間隔で、試験片をインストロン形試験機のつかみ具に取り付け、初期荷重1.0Nをかけ、しわやたるみを除いた。200mm/分の速度で引張り、最大荷重、および破断時の標線間距離を測定した。
経方向および緯方向それぞれについての3枚の試験片の最大荷重の平均値を引張強度とした。結果が392N/50mm以上であれば、引張強度に優れていると言える。
伸び率は、次式で計算し、3枚の試験片の平均値で表した。
伸び率=(L1-L0)/L0×100
L0:初期荷重負荷時の標線間距離(mm)
L1:破断時の標線間距離(mm)
[引裂強度]
幅50mm、長さ250mmの試験片を、経方向および緯方向からそれぞれ3枚ずつ採取した。次に、試験片の長さ方向中央に、試験片の辺に対して直角に10mmの切れ目を入れ、さらに切れ目が等脚台形短辺の中央となるように短辺が100mm、長辺が150mmの等脚台形の印をつけた。次に、インストロン形試験機のつかみ具に、試験片に記した等脚台形の両斜辺側の部分を、100mmのつかみ間隔で取り付けた。ここで、台形の短辺が張った状態になり長辺が緩んだ状態になるよう取り付けた。そして200mm/分の速度で試験片が切断するまで引裂き、最大荷重を測定した。経方向の3枚の試験片および緯方向3枚の試験片のそれぞれについて最大荷重の平均値を求め、その平均値を経方向および緯方向のそれぞれの引裂強度とした。結果が78.4N以上であれば、引裂強度に優れていると言える。
実施例および比較例のダブルラッセル編地の評価結果は表3~表4の通りである。実施例の評価結果が良好であることが確認できた。
Figure 0007152108000003

Figure 0007152108000004

Figure 0007152108000005

Figure 0007152108000006
A1~A6…編糸、B1~B6…ビーム、G1~G6…ガイド、H…開口部、L1~L6…筬、M1~M2…針釜、N1~N2…編針列
1…表地組織、2…裏地組織、3…連結部、4…連結糸、10…ダブルラッセル編地

Claims (10)

  1. 表裏地組織とそれらを連結する連結部とからなるダブルラッセル編地であって、表地組織が開口部を有し、且つ、裏地組織の下記算出式によって算出されるシンカーループの重なり総繊度が400~1800dtexであり、
    Figure 0007152108000007
    さらに、
    前記裏地組織が、コード編組織と、デンビ編組織および/または鎖編組織との組合せであり、
    前記裏地組織を形成するコード編組織のニードルループと、前記裏地組織を形成するデンビ編組織および/または鎖編組織のニードルループとが、異方向にオーバーラップしてニードルループを形成していることを特徴とする、ダブルラッセル編地。
  2. 前記表地組織のシンカーループの重なり総繊度と、前記裏地組織のシンカーループの重なり総繊度との和が650~2000dtexであることを特徴とする請求項1に記載のダブルラッセル編地。
  3. 前記裏地組織が複数の編組織からなり、前記裏地組織のシンカーループの重なりの本数の平均値が2~10本/(ウエル・コース)であることを特徴とする請求項1に記載のダブルラッセル編地。
  4. 前記表地組織が複数の編組織からなり、前記表地組織のシンカーループの重なりの本数の平均値と前記裏地組織のシンカーループの重なりの本数の平均値との和が4~15本/(ウエル・コース)であることを特徴とする請求項3に記載のダブルラッセル編地。
  5. 前記裏地組織を形成するコード編組織が2~8針振りであることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のダブルラッセル編地。
  6. 前記裏地組織を形成するコード編組織とデンビ編組織とが、同方向にアンダーラップしてシンカーループを形成していることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のダブルラッセル編地。
  7. 前記裏地組織を形成するコード編組織が形成するニードルループが閉じ目であることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のダブルラッセル編地。
  8. 前記裏地組織を形成するデンビ編組織および/または鎖編組織が形成するニードルループが開き目であることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載のダブルラッセル編地。
  9. 破裂強度が1800~3800Paであることを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載のダブルラッセル編地。
  10. 縫目疲労が2.5mm以下であることを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載のダブルラッセル編地。
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