JP7148434B2 - メルトブロー不織布の製造方法 - Google Patents

メルトブロー不織布の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7148434B2
JP7148434B2 JP2019028319A JP2019028319A JP7148434B2 JP 7148434 B2 JP7148434 B2 JP 7148434B2 JP 2019028319 A JP2019028319 A JP 2019028319A JP 2019028319 A JP2019028319 A JP 2019028319A JP 7148434 B2 JP7148434 B2 JP 7148434B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nonwoven fabric
reinforcing material
melt
meltblown
meltblown nonwoven
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019028319A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020133053A (ja
Inventor
康三 飯場
隆司 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP2019028319A priority Critical patent/JP7148434B2/ja
Publication of JP2020133053A publication Critical patent/JP2020133053A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7148434B2 publication Critical patent/JP7148434B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Description

本発明は、メルトブロー不織布の製造方法に関する。
メルトブロー不織布は、スパンボンド不織布と比較して繊維径を小さくでき、柔軟性が優れる傾向にある。そのため、単層または複数層で、もしくは他の種類の不織布等と積層して、各種用途に適用されている。用途の例には、フィルタ、衛生材、医療用部材、包装材、電池用セパレータ等が含まれる。
近年、液体用フィルタ等に用いる不織布として、平均繊維径が1μm以下であるメルトブロー不織布が求められている。さらにこのようなメルトフロー不織布を低目付化し、複数層重ねることで、より高性能な液体用フィルタを得ることが検討されている。
例えば、特許文献1には、繊維径の細いメルトブロー不織布が提案されている。当該特許文献1では、ダイから吐出した溶融ポリマーを、吸引ロールで捕集し、メルトブロー不織布を得ることが示されている。
国際公開第2012/102398号
しかしながら、本発明者らが検討したところ、特許文献1のような方法で、平均繊維径が細く、かつ目付が小さいメルトブロー不織布を得ようとすると、製造の際、特に得られたメルトブロー不織布を巻き取る際に断裂(断布)が生じやすいことが明らかとなった。つまり、従来の方法では、平均繊維径が細く、かつ目付の低いメルトブロー不織布の取扱が難しく、安定して製造することは困難であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものである。すなわち、平均繊維径が細く、かつ目付の低いメルトブロー不織布を安定して製造する方法の提供を目的とする。
即ち、本発明は、以下のメルトブロー不織布の製造方法を提供する。
[1]平均繊維径が0.1μm~1.0μmであり、目付が1g/m~30g/mであるメルトブロー不織布の製造方法であって、通気度が100cm/cm/秒以上であり、かつ表面張力が40mN/m以下である補強材を準備する工程と、メルトブローン法により、熱可塑性樹脂を含む繊維状樹脂を形成する工程と、前記補強材により、前記繊維状樹脂をウェブ状に捕集し、表面張力が40mN/m以下であるメルトブロー不織布を形成する工程と、を含む、メルトブロー不織布の製造方法。
[2]前記補強材がスパンボンド不織布である、[1]に記載のメルトブロー不織布の製造方法。
[3]前記補強材の引張強力が、5N/50mm以上である、[1]または[2]に記載のメルトブロー不織布の製造方法。
[4]前記補強材の表面張力が30mN/m以下である、[1]~[3]のいずれかに記載のメルトブロー不織布の製造方法。
[5]前記繊維状樹脂が、ワックス成分を含む、[1]~[4]のいずれかに記載のメルトブロー不織布の製造方法。
[6]前記補強材および前記メルトブロー不織布がいずれも長尺状であり、前記メルトブロー不織布の形成工程後、前記補強材および前記メルトブロー不織布の積層体を巻き取る工程をさらに有する、[1]~[5]のいずれかに記載のメルトブロー不織布の製造方法。
本発明のメルトブロー法によれば、メルトブロー不織布の搬送や巻き取り等の際に、断布が生じ難い。したがって、平均繊維径が細く、かつ目付の低いメルトブロー不織布を安定して製造することができる。
本明細書において、「~」で示す数値範囲は、「~」の前後に記載された数値を含む数値範囲を意味する。
本発明は、平均繊維径が0.1μm~1.0μmであり、目付が1g/m~30g/mであるメルトブロー不織布の製造方法に関する。前述のように、平均繊維径が細く、かつ目付の低いメルトブロー不織布を従来の方法で製造しようとすると、その強度が十分でなく、断裂(断布)が生じやすく、安定して製造できないことが、本発明者らの検討により明らかとなった。
このような課題に対し、通気度が100cm/cm/秒以上であり、かつ表面張力が40mN/m以下である補強材をメルトブロー不織布の製造に用いることで、安定してメルトブロー不織布を製造できることが見出された。すなわち、本発明の製造方法は、上記補強材を準備する工程(以下、「補強材準備工程」とも称する)と、メルトブローン法により、熱可塑性樹脂を含む繊維状樹脂を形成する工程(以下、「メルトブローン工程」とも称する)と、補強材により、繊維状樹脂をウェブ状に捕集し、表面張力が40mN/m以下であるメルトブロー不織布を形成する工程(以下、「ウェブ捕集工程」とも称する)と、を含む。
本発明の製造方法によってメルトブロー不織布を製造すると、メルトブロー不織布を搬送したり保管したりする際に、メルトブロー不織布を補強材によって支持することができる。したがって、メルトブロー不織布に応力がかかり難く、いずれの作業を行う際にも、メルトブロー不織布が断布し難くなる。その結果、安定してメルトブロー不織布を製造することが可能となる。
また、本発明では、メルトブロー不織布および補強材の表面張力が、いずれも40mN/m以下である。そのため、メルトブロー不織布および補強材を必要に応じて容易に剥離することができる。したがって、メルトブロー不織布のみを取り出し、所望の用途に用いることができる。
さらに、本発明の製造方法に用いる補強材の通気度は100cm/cm/秒以上である。そのため、メルトブローン工程において、メルトブローン法により繊維状樹脂を形成する際のガスの流れが阻害され難い。つまり、メルトブローン工程において、繊維状樹脂を十分に延伸することが可能であり、平均繊維径が0.1μm~1.0μmであるメルトブロー不織布を製造することが可能となる。
以下、本発明のメルトブロー不織布の製造方法を説明する。
(1)補強材準備工程
本工程では、通気度が100cm/cm/秒以上であり、かつ表面張力が40mN/m以下である補強材を準備する。補強材は、市販品であってもよく、製造したものであってもよい。
補強材の通気度は、100cm/cm/秒以上であるが、200cm/cm/秒以上であることがより好ましく、400cm/cm/秒以上であることがさらに好ましい。一方、3000cm/cm/秒以下であることが好ましく、2000cm/cm/秒以下であることがより好ましい。補強材の通気度が100cm/cm/秒以上であると、メルトブロー不織布形成工程において、メルトブローン装置から吐出される加熱ガスの流れを補強材が阻害し難くなる。したがって、所望の繊維径を有するメルトブロー不織布が得られやすくなる。一方、補強材の通気度が高すぎると、補強材の強度が低くなる傾向にあるが、上記範囲であれば、メルトブロー不織布を十分に支持することが可能である。
補強材の通気度は、以下のように特定することができる。まず、補強材を150mm(流れ方向)×150mm(幅方向)に切り出す。そして、切り出した補強材の通気度をJIS L 1096(2010)に準じ、フラジール通気度測定機により測定する。当該補強材の5箇所について同様の測定を行い、その平均値を通気度とする。
また、補強材の表面張力は40mN/m以下であり、30mN/m以下であることがより好ましい。補強材の表面張力が40mN/m以下であると、メルトブロー不織布を補強材から剥離しやすくなる。表面張力は、物質固有の値であり、例えば以下の方法で測定できる。まず、表面張力が20~40mN/mの範囲にある数種の標準液を準備し、これを補強材に滴下する。そして、標準液と補強材との接触角(θ)を測定し、得られた接触角からcosθ値を算出する。そして、標準液の表面張力をX軸、cosθ値をY軸にプロットし、近似直線を作製する。そして、この近似直線とcosθ=1で表される直線との交点を表面張力とすることができる。
補強材の表面張力は、補強材を構成する材料の種類に応じて調整することができる。一般に、補強材を構成する材料の表面張力に大きく依存する。なお、補強材を構成する材料は、例えば芯鞘構造の繊維等であってもよい。この場合、補強材の表面張力は、鞘の材料の表面張力に主に依存する。
表面張力が40mN/m以下である材料の例には、ポリメチルペンテン(24mN/m)、ポリエチレン(32mN/m)、ポリプロピレン(34mN/m)、ポリスチレン(36mN/m)、、ポリ塩化ビニル(38mN/m)、テフロン(登録商標)(20mN/m)等が含まれる。これらは、各単量体のホモポリマーであってもよいが、他の単量体との共重合体やブロック重合体であってもよい。これらの中でも、ポリメチルペンテン、ポリエチレン、ポリプロピレンが好ましく、特にポリメチルペンテンが、低表面張力であるとの観点から好ましい。なお、表面張力が上述の値(材料自体の表面張力)と、上述の測定方法にて測定される値とで誤差が生じた際には、材料自体の表面張力を優先して採用する。
ここで、補強材は、上記通気度および表面張力を有し、後述のウェブ捕集工程で繊維状樹脂を捕集可能であれば、その形状は特に制限されない。例えば、スパンボンド不織布や繊維直交積層不織布、メルトブロー不織布、ニードルパンチング不織布、スパンレース不織布等の不織布であってもよく、織布等であってもよい。ただし、上記通気度を満たしやすく、さらに入手容易性やコスト等の面から不織布が好ましく、特に強度やコストの観点でスパンボンド不織布が好ましい。また、通気性をより向上させて繊維径を細くする観点からは、繊維直交積層不織布が好ましい。また、補強材は、所望のメルトブロー不織布の形状に合わせて、枚葉状であってもよいが、長尺状であると、長尺状のメルトブロー不織布が得られやすく、本発明の効果が得られやすいとの観点で好ましい。
なお、補強材が不織布である場合、その平均繊維径は5~100μmであることが好ましく、10~50μmであることがより好ましい。補強材の平均繊維径が当該範囲であると、上述の通気性および強度が所望の範囲に収まりやすくなる。本明細書では、不織布の平均繊維径は、以下のように算出する。まず、電子顕微鏡を用い、倍率1000倍で不織布の写真を撮影する。そして、当該写真において、不織布の構成繊維から、任意の1000本を選び、これらの繊維の幅(直径)を測定し、その平均値を平均繊維径とする。
また、補強材が不織布である場合、その目付量は、5~200g/mであることが好ましく、10~100g/mであることがより好ましい。目付量が当該範囲であると、上述の通気性および強度が所望の範囲に収まりやすくなる。本明細書において、不織布の目付量は、以下のように測定する。不織布から縦方向50cm×横方向50cmの試料を3枚切り出す。そして、各試料の重量をそれぞれ測定し、得られた値の平均値を単位面積当たりに換算した値を目付量とする。
なお、補強材の引張強力は、5N/50mm以上であることが好ましく、5~200N/50mmであることがより好ましく、10~150N/50mmであることがさらに好ましい。補強材の引張強力が5N/50mm以上であると特に、メルトブロー不織布および補強材を搬送したり、ロールに巻き取る場合等に荷重がかかったとしても、メルトブロー不織布に断布が生じにくくなる。引張強力は、JIS L1913(6.3.1)に準拠した方法により測定される値である。
(2)メルトブローン工程
本工程では、メルトブローン法により、熱可塑性樹脂を含む繊維状樹脂を形成する。メルトブローン法とは、溶融した熱可塑性樹脂単独、もしくは熱可塑性樹脂を含む組成物を、紡糸口金から繊維状に吐出させるときに、溶融状態の吐出物の両側から加熱ガスを当てるとともに、加熱ガスを随伴させることで吐出物の径を小さくする方法である。具体的には、原料となる熱可塑性樹脂やこれを含む組成物を、押出機などを用いて溶融する。溶融した熱可塑性樹脂等は、押出機の先端に接続された紡糸口金に導入され、紡糸口金の紡糸ノズルから、繊維状に吐出される。そして繊維状の吐出物が、紡糸口金のガスノズルから噴出される加熱ガスによって延伸される。その結果、熱可塑性樹脂等が細化されて繊維状樹脂となる。加熱ガスは、特に制限されないが、例えば空気である。
本工程では、熱可塑性樹脂を平均繊維径が0.1~1.0μmである繊維状樹脂とする。繊維状樹脂の平均繊維径は、0.1~0.9μmであることがより好ましく、0.1~0.8μmであることがさらに好ましい。上記メルトブローン法に用いる装置は特に制限されず、一般的なメルトブローン装置を用いることができる。またメルトブローン法を行う際の条件(例えば、紡糸口金の温度や、熱可塑性樹脂等の溶融温度、加熱ガスの温度等)は、上述の平均繊維径を有する繊維状樹脂を作製可能であれば特に制限されない。
メルトブロー不織布の原料となる熱可塑性樹脂は、得られるメルトブロー不織布の表面張力が40mN/m以下となるものであれば特に制限されない。一般に、メルトブロー不織布の原料となる熱可塑性樹脂の表面張力が、40mN/m以下であれば、得られるメルトブロー不織布の表面張力も40mN/m以下となりやすい。メルトブロー不織布の原料となる熱可塑性樹脂の例には、エチレン、プロピレン、1-ブテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテンおよび1-オクテン等のα-オレフィンの単独もしくは共重合体(例えば、高圧法低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン(プロピレン単独重合体)、ポリプロピレンランダム共重合体、ポリ1-ブテン、ポリメチルペンテン、エチレン・プロピレンランダム共重合体、エチレン・1-ブテンランダム共重合体、プロピレン・1-ブテンランダム共重合体等)、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等が含まれる。
これらの中でも、高圧法低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン、プロピレン系重合体(ポリプロピレンおよびポリプロピレンランダム共重合体など)が好ましく、紡糸性や機械的強度、耐薬品性が優れる等の観点から、プロピレン系重合体が好ましい。
また特に、融点(Tm)は、155℃以上であるプロピレン系重合体が好ましく、157~165℃であるプロピレン系重合体がより好ましい。プロピレン系重合体は、プロピレンの単独重合体であってもよいし、プロピレンと極少量の1種または2種以上のα-オレフィンとの共重合体であってもよい。共重合するα-オレフィンの炭素数は、2以上であることが好ましく、2~8であることがより好ましい。α-オレフィンの具体例には、エチレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテン、4-メチル-1-ペンテン等が含まれる。これらは1種のみ含まれていてもよく、2種以上含まれていてもよい。ただし、プロピレン単独重合体であることが特に好ましい。
また、上述の熱可塑性樹脂と共にワックスを含む組成物を、上述のメルトブローン法に用い、熱可塑性樹脂およびワックスを含む繊維状樹脂を得てもよい。ワックスは、プロピレン単独重合体、プロピレンとα-オレフィンとの共重合体等とすることができる。またこれらの中でも、プロピレン単独重合体が相溶性や紡糸性の観点で好ましい。ワックスを含むと、繊維状樹脂の平均繊維径が細くなりやすい。
ワックスの量は、熱可塑性樹脂の量100質量部に対して、1~60質量部であることが好ましく、5~55質量部であることがより好ましく、10~50質量部であることが更に好ましい。ワックスの量が1質量部以上であると、繊維状樹脂の平均繊維径が細くなりやすい。一方で、ワックスの量が60質量部以下であると、相対的に熱可塑性樹脂の量が十分に多くなり、強度の高いメルトブロー不織布が得られやすくなる。
上述の熱可塑性樹脂もしくはこれを含む組成物のメルトフローレート(MFR:ASTMD-1238、230℃、荷重2160g)は、溶融紡糸可能な程度であればよく、通常、500~3000g/10分であることが好ましく、1000~2500g/10分であることがより好ましい。熱可塑性樹脂やこれを含む組成物のMFRが上記範囲にあると、紡糸性が良好となり、機械的強度が良好なメルトブロー不織布が得られやすい。
(3)ウェブ捕集工程
本工程では、上述の補強材準備工程で準備した補強材により、上述のメルトブローン工程で作製した繊維状樹脂をウェブ状に捕集し、表面張力が40mN/m以下であるメルトブロー不織布を形成する。
作製するメルトブロー不織布の表面張力が40mN/m以下であると、補強材と剥離しやすくなる。ここで、メルトブロー不織布の表面張力は、15~35mN/mであることがより好ましく、15~30mN/mであることがさらに好ましい。表面張力は、上述の方法で測定することができる。
繊維状樹脂を補強材によってウェブ状に捕集する方法は特に制限されず、一般的な捕集板上に補強材を配置し、繊維状樹脂を捕集する方法とすることができる。より具体的には、補強材を配置した捕集板と上述のメルトブローン装置の紡糸口金とを相対的に移動させながら、上述のメルトブローン工程を行い、連続的または断続的に繊維状樹脂を形成する。これにより、補強材上に繊維状樹脂がウェブ状に堆積され、繊維どうしが融着し、メルトブロー不織布が得られる。
ここで、吐出量および補強材(捕集板)の移動速度に応じて、得られるメルトブロー不織布の目付量が変化する。本発明では、メルトブロー不織布の目付量が1g/m~30g/mとなるように、補強材(捕集板)を移動させる。メルトブロー不織布の目付量は、1~10g/mがより好ましく、1~5g/mがさらに好ましい。目付量が上記範囲であるメルトブロー不織布は、液体用フィルタ等にも用いることが可能である。目付量は、上述の方法で測定することができる。
ここで、捕集板は、補強材を支持可能であり、かつメルトブローン法によるメルトブロー不織布の形成を阻害しない限りにおいて特に制限されない。例えば、多孔ベルト(コンベアネット)、多孔ドラム等が含まれる。なお、補強材を設置する側とは反対側からエアを吸引し、繊維状樹脂の捕集を促進してもよい。
(4)その他
メルトブロー不織布および補強材が長尺状である場合、上記捕集工程後、必要に応じてメルトブロー不織布と補強材との積層体をロール等に巻き取る工程を行ってもよい。この場合、巻き取り速度は、メルトブロー不織布の種類や形状、強度等に応じて適宜選択されるが、通常1~20m/分とすることができ、2~10m/分とすることがより好ましい。
また、上記メルトブロー不織布および補強材は、メルトブロー不織布を補強材から剥離してから流通されてもよく、メルトブロー不織布および補強材を積層したまま流通されてもよい。
メルトブロー不織布の加工は、補強材を剥離する前に行ってもよく、補強材を剥離した後に行ってもよい。メルトブロー不織布の加工例には、その他の不織布やフィルムとの積層や親水化処理、撥水化処理、プラズマ処理、コロナ荷電によるエレクトレット化処理など、不織布において従来公知の加工が含まれる。メルトブロー不織布の断布をより抑制する観点から、補強材を剥離する前に加工の少なくとも一部を行うことが好ましい。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する。しかしながら、本発明の範囲はこれによって何ら制限を受けない。
以下の実施例および比較例において、補強材(不織布)およびメルトブロー不織布の各種物性は、以下の方法で測定した。
(1)表面張力
表面張力が20~40mN/mの範囲にある数種の標準液(和光純薬株式会社製)を用意し、標準液を補強材やメルトブロー不織布上に滴下して、標準液とフィルムとの接触角(θ)を測定した。得られた接触角(θ)からcosθ値を算出し、標準液の表面張力をX軸に、cosθ値をY軸にプロットを作成し、近似直線を作成した。このプロットの直線とcosθ=1で示される直線との交点のX軸の値を表面張力の値として求めた。
(2)平均繊維径(μm)
電子顕微鏡(日立製作所製S-3500N)を用い、倍率1000倍で各不織布の写真を撮影した。そして、当該写真において、不織布を構成する繊維から任意の1000本を選び、これらの繊維の幅(直径)を測定した。そして、測定結果の平均値を平均繊維径とした。
(3)目付(g/m
各不織布から、縦方向50cm×横方向50cmの試料を3枚切り出した。そして、各試料の重量をそれぞれ測定し、得られた値の平均値を単位面積当たりに換算した(小数点以下第一位を四捨五入)。
(4)引張強力
JIS L1913(6.3.1)に準拠して、JIS Z 8703(試験場所の標準状態)に規定する温度20±2℃、湿度65±2%の恒温室内で流れ方向(MD)に150mm、横方向(CD)に25mmの不織布試験片を5枚採取し、チャック間100mm、引張速度100mm/分の条件で引張り試験機(インストロン ジャパンカンパニイリミテッド製 インストロン5564型)を用いて引張試験を行った。5枚の試験片について引張荷重を測定し、それらの最大値(強度)を最大強度とした。
(5)通気度(cm/cm/秒)
各不織布から、150mm(流れ方向)×150mm(幅方向)の試料を採取した。そして、当該試料に対し、JIS L 1096(2010)に準じ、フラジール通気度測定機により5箇所の通気度を測定した。そして、これらの平均値を通気度とした。
(6)巻き取り性(プロセス適正)
メルトブロー不織布および補強材を、速度5m/分、速度10m/分、および速度40m/分で3000m巻き取った際の断布状況を以下のように評価した。C以上が、実用上問題ない範囲である。
A:速度40m/分でも巻き取ることができた
B:速度10m/分で巻き取ることができたが、速度40m/分では断布が生じた
C:速度5m/分で巻き取ることはできたが、速度10m/分では断布が生じた
D:速度5m/分でも断布が発生し、巻き取ることができなかった
(7)不織布剥離性
後述のように、各実施例および比較例では、補強材およびメルトブロー不織布を積層した状態で巻き取った。その後、当該積層ロールの巻き終わり部分のメルトブロー不織布および補強材を剥がし、メルトブロー不織布および補強材を、それぞれ別のロールに速度5m/分で巻き取った。そして、3000m巻き取った際の断布状況を評価した。B以上が問題ないレベルである。
A:メルトブロー不織布が補強材から容易に剥がれ、メルトブロー不織布に断布が発生しなかった
B:メルトブロー不織布が補強材から剥がれるものの、メルトブロー不織布側で1回断布が発生した
C:メルトブロー不織布が補強材から剥がれ難く、メルトブロー不織布側で断布が2回以上発生した
[実施例1]
・補強材準備工程
ポリメチルペンテン樹脂(TPX(商品名、登録商標)、MX002(品番)、三井化学社製、260℃、5kg荷重におけるメルトフローレート(MFR):21g/10分)を用い、常法により、長尺状のスパンボンド不織布(補強材、目付:12g/m、平均繊維径:18μm、通気度:120cm/cm/秒)を得た。当該補強材の物性を、表1に示す。
・メルトブローン工程およびウェブ捕集工程
メルトブローン装置のコンベアネット(捕集板)上に上記補強材を配置した。このとき、補強材は、コンベアネットと共に移動するように載置し、一端は巻き取り装置に把持させた。また、メルトコンベアネットの移動速度は、巻き取り装置の巻き取り速度(5m/分、10m/分、または速度40m/分)に合わせた。そして、メルトブロー法でプロピレン単独重合体(ASTM D-1238、230℃、荷重2160g、MFR:1500g/10分)をメルトブローン装置に供給し、設定温度300℃のダイスから、紡糸ノズル単孔あたりの吐出量0.03g/分で、紡糸ノズルの両側から吹き出す加熱エアー(230℃、120m/秒)と伴に吐出し、繊維状樹脂とした。紡糸ノズルの直径は0.2mmとした。当該繊維状樹脂を、上述の補強材によりウェブ状に捕集した。捕集は、補強材を一定速度で移動させながら行った。これにより、補強材上に長尺状のメルトブロー不織布が形成され、当該メルトブロー不織布を補強材と共に巻き取った。得られたメルトブロー不織布の表面張力、目付、および平均繊維径を表1に示す。
[実施例2]
補強材を、ポリエチレンからなる繊維直交積層不織布(ワリフ(商品名)、SS1602(品番)、JX ANCI社製、目付:18g/m、通気度:460cm/cm/秒)としたこと以外は実施例1と同様にして、メルトブロー不織布を得た。補強材およびメルトブロー不織布の物性を表1に示す。
[実施例3]
補強材を、ポリプロピレンからなるスパンボンド不織布(目付:12g/m、通気度:120cm/cm/秒)としたこと以外は、実施例1と同様にして、メルトブロー不織布を得た。補強材およびメルトブロー不織布の物性を表1に示す。
[実施例4]
補強材を、ポリプロピレンからなるスパンボンド不織布(目付:10g/m、通気度:500cm/cm/秒)とし、メルトブロー不織布の平均繊維径を0.7μmとしたこと以外は実施例1と同様にし、メルトブロー不織布を得た。補強材およびメルトブロー不織布の物性を表1に示す。
[実施例5]
補強材を、ポリプロピレンからなるスパンボンド不織布(目付:8g/m、通気度:1000cm/cm/秒)とし、メルトブロー不織布の目付を1g/m、平均繊維径を0.6μmとした。また、メルトブロー不織布作製の際、プロピレン単独重合体100質量部に対し、低分子量ワックス(ハイワックスNP055(製品名、三井化学株式会社製、重量平均分子量:7700のプロピレン系重合体))を15質量部添加した。これら以外は、実施例1と同様にメルトブロー不織布を得た。補強材およびメルトブロー不織布の物性を表1に示す。
[実施例6]
メルトブロー不織布の原料を、プロピレン単独重合体に替えてポリエチレンとした以外は実施例3と同様にメルトブロー不織布を得た。補強材およびメルトブロー不織布の物性を表1に示す。
[実施例7]
補強材を、芯がポリエチレンテレフタレート、鞘がポリエチレンからなる芯鞘スパンボンド不織布としたこと以外は、実施例1と同様にしてメルトブロー不織布を得た。補強材およびメルトブロー不織布の物性を表1に示す。
[実施例8]
補強材を、ポリプロピレンからなるスパンボンド不織布(目付:5g/m、通気度:2500cm/cm/秒)としたこと以外は、実施例1と同様にしてメルトブロー不織布を得た。補強材およびメルトブロー不織布の物性を表1に示す。
[比較例1]
補強材を使用しなかった以外は実施例1と同様とし、メルトブロー不織布を得た。メルトブロー不織布の物性を表2に示す。
[比較例2]
補強材を、ポリプロピレンからなるスパンボンド不織布(目付30g/m、通気度50cm/cm/秒)としたこと以外は、実施例1と同様にメルトブロー不織布を得た。補強材およびメルトブロー不織布の物性を表2に示す。
[比較例3]
メルトブロー不織布の原料を、プロピレン単独重合体に替えてポリエチレンテレフタレートにした以外は、実施例3と同様にメルトブロー不織布を得た。補強材およびメルトブロー不織布の物性を表2に示す。
[比較例4]
メルトブロー不織布の原料を、プロピレン単独重合体に替えてポリアミド(ナイロン6)を使用した以外は、実施例1と同様にメルトブロー不織布を得た。補強材およびメルトブロー不織布の物性を表2に示す。
[比較例5]
補強材を、ポリエチレンテレフタレートからなるスパンボンド不織布とした以外は実施例1と同様にメルトブロー不織布を得た。補強材およびメルトブロー不織布の物性を表2に示す。
[比較例6]
補強材を、ポリアミド(ナイロン6)からなるスパンボンド不織布としたこと以外は実施例1と同様にメルトブロー不織布を得た。補強材およびメルトブロー不織布の物性を表2に示す。
Figure 0007148434000001
Figure 0007148434000002
表1に示されるように、表面張力が40mN/m以下であり、かつ通気度が100cm/cm/秒以上である補強材を用いて、表面張力が40mN/m以下であるメルトブロー不織布を作製した場合、補強材およびメルトブロー不織布の積層体を安定して巻き取ることが可能であった(実施例1~8)。またこれらの実施例では、巻き取った積層体を巻き出し、メルトブロー不織布のみを得ることも容易であった。
これに対し、補強材を用いなかった場合には、その強度が十分でなく、メルトブロー不織布の巻き取り時に断布が発生した(比較例1)。一方、補強材の通気度が100cm/cm/秒未満であると、作製されるメルトブロー不織布の繊維を十分に細くすることができず、平均繊維径が2.0μmとなった(比較例2)。
また、メルトブロー不織布の表面張力が40mN/mを超える場合(比較例3および比較例4)、および補強材の表面張力が40mN/mを超える場合(比較例5および6)のいずれにおいても、作製したメルトブロー不織布を十分に剥離することができなかった。
本発明のメルトブロー不織布の製造方法によれば、繊維径が細く、かつ目付の低いメルトブロー不織布を安定して製造することができる。したがって、フィルタや衛生材、医療用部材、包装材、電池用セパレータ等の各種製品の製造に非常に有用である。

Claims (6)

  1. 平均繊維径が0.1μm~1.0μmであり、目付が1g/m~30g/mであるメルトブロー不織布の製造方法であって、
    通気度が100cm/cm/秒以上であり、かつ表面張力が40mN/m以下である補強材を準備する工程と、
    メルトブローン法により、熱可塑性樹脂を含む繊維状樹脂を形成する工程と、
    前記補強材により、前記繊維状樹脂をウェブ状に捕集し、表面張力が40mN/m以下であるメルトブロー不織布を形成する工程と、
    を含む、
    メルトブロー不織布の製造方法。
  2. 前記補強材がスパンボンド不織布である、
    請求項1に記載のメルトブロー不織布の製造方法。
  3. 前記補強材の引張強力が、5N/50mm以上である、
    請求項1または2に記載のメルトブロー不織布の製造方法。
  4. 前記補強材の表面張力が30mN/m以下である、
    請求項1~3のいずれか一項に記載のメルトブロー不織布の製造方法。
  5. 前記繊維状樹脂が、ワックス成分を含む、
    請求項1~4のいずれか一項に記載のメルトブロー不織布の製造方法。
  6. 前記補強材および前記メルトブロー不織布がいずれも長尺状であり、
    前記メルトブロー不織布の形成工程後、前記補強材および前記メルトブロー不織布の積層体を巻き取る工程をさらに有する、
    請求項1~5のいずれか一項に記載のメルトブロー不織布の製造方法。
JP2019028319A 2019-02-20 2019-02-20 メルトブロー不織布の製造方法 Active JP7148434B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019028319A JP7148434B2 (ja) 2019-02-20 2019-02-20 メルトブロー不織布の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019028319A JP7148434B2 (ja) 2019-02-20 2019-02-20 メルトブロー不織布の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020133053A JP2020133053A (ja) 2020-08-31
JP7148434B2 true JP7148434B2 (ja) 2022-10-05

Family

ID=72262532

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019028319A Active JP7148434B2 (ja) 2019-02-20 2019-02-20 メルトブロー不織布の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7148434B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001143682A (ja) 1999-11-18 2001-05-25 Tonen Tapyrus Co Ltd アルカリ電池セパレータ基材及びそれを用いたアルカリ電池セパレータ
JP2004105829A (ja) 2002-09-17 2004-04-08 Kurashiki Seni Kako Kk 空気清浄用フィルター
JP2010125404A (ja) 2008-11-28 2010-06-10 Mitsui Chemicals Inc 液体用フィルタ
JP2011144480A (ja) 2010-01-15 2011-07-28 Kuraray Kuraflex Co Ltd 高吸水性不織布及びその製造方法
JP2013133579A (ja) 2011-12-27 2013-07-08 Asahi Kasei Fibers Corp 不織布積層体
WO2015034069A1 (ja) 2013-09-06 2015-03-12 三井化学株式会社 発泡成形用不織布積層体、発泡成形用不織布積層体の製造方法、不織布積層体を用いたウレタン発泡成形体複合物、車両用シート、及び椅子
WO2015146254A1 (ja) 2014-03-26 2015-10-01 リンテック株式会社 樹脂膜形成用シート積層体
JP2015223809A (ja) 2014-05-29 2015-12-14 セイコーインスツル株式会社 粘着ラベルの製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03128233A (ja) * 1989-10-16 1991-05-31 Oji Paper Co Ltd メルトブロー不織布のラミネート方法、及びこの方法に使用する易剥離性メルトブロー不織布積層体

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001143682A (ja) 1999-11-18 2001-05-25 Tonen Tapyrus Co Ltd アルカリ電池セパレータ基材及びそれを用いたアルカリ電池セパレータ
JP2004105829A (ja) 2002-09-17 2004-04-08 Kurashiki Seni Kako Kk 空気清浄用フィルター
JP2010125404A (ja) 2008-11-28 2010-06-10 Mitsui Chemicals Inc 液体用フィルタ
JP2011144480A (ja) 2010-01-15 2011-07-28 Kuraray Kuraflex Co Ltd 高吸水性不織布及びその製造方法
JP2013133579A (ja) 2011-12-27 2013-07-08 Asahi Kasei Fibers Corp 不織布積層体
WO2015034069A1 (ja) 2013-09-06 2015-03-12 三井化学株式会社 発泡成形用不織布積層体、発泡成形用不織布積層体の製造方法、不織布積層体を用いたウレタン発泡成形体複合物、車両用シート、及び椅子
WO2015146254A1 (ja) 2014-03-26 2015-10-01 リンテック株式会社 樹脂膜形成用シート積層体
JP2015223809A (ja) 2014-05-29 2015-12-14 セイコーインスツル株式会社 粘着ラベルの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020133053A (ja) 2020-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6078835B2 (ja) 極細繊維からなるメルトブロー不織布及びその積層加工品
KR101516436B1 (ko) 개선된 나노웨브
JP4164091B2 (ja) 高耐水圧ポリエステル不織布
US11117725B2 (en) Packaging material for sterilization
US20150111019A1 (en) Electret nanofibrous web
US20120028104A1 (en) Thermoplastic film, methods for making such film, and the use of such film as battery separator film
JP7364829B2 (ja) 分割型複合繊維及びこれを用いた繊維構造物
JP6636215B1 (ja) 不織布及びフィルタ
JP2020163321A (ja) 膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体及び濾過膜
WO2020158875A1 (ja) スパンボンド不織布、衛生材料、及びスパンボンド不織布の製造方法
JP7148434B2 (ja) メルトブロー不織布の製造方法
WO2008038536A1 (fr) Longue fibre composite du type fendu, tissu non tissé fait de longues fibres composites du type fendu, et tissu non tissé à fibres fendues
JPH0798131B2 (ja) 筒状フィルター及びその製造方法
US20200330911A1 (en) Melt-blown nonwoven fabric, filter, and method of producing melt-blown nonwoven fabric
JPWO2019065760A1 (ja) メルトブローン不織布及びフィルタ
US20210146652A1 (en) Nonwoven Fabric Having High Thermal Resistance and Barrier Properties
JPWO2019130697A1 (ja) メルトブローン不織布、フィルタ、及びメルトブローン不織布の製造方法
JP7352302B2 (ja) 液体フィルター用のメルトブロー不織布、当該メルトブロー不織布の積層体及び積層体を備える液体用フィルター
JP2020165014A (ja) メルトブロー不織布積層体、およびその製造方法
JPH09512064A (ja) 不織生地
JP4494094B2 (ja) 耐毛羽性に優れた高耐水圧ポリエステル不織布
US12017442B2 (en) Nonwoven fabric for sterilization packaging material
JPH0978435A (ja) 複合不織布
JP2022156696A (ja) スパンボンド不織布及びスパンボンド不織布の製造方法
TW202102358A (zh) 滅菌用包裝材用不織布

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190621

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20191105

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220920

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220922

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7148434

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150