JP7147655B2 - 継手構造、及び自動車部品 - Google Patents
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Description
(1)本発明の一態様に係る継手構造は、炭素量が0.09質量%以上である第1の鋼板部材と、前記第1の鋼板部材に板厚方向に重ねられた、炭素量が0.09質量%以上である第2の鋼板部材と、前記第2の鋼板部材における前記第1の鋼板部材が重ねられた側と反対側に、前記板厚方向に重ねられた、炭素量が0.05質量%以下である第3の鋼板部材と、前記第1の鋼板部材、前記第2の鋼板部材、及び前記第3の鋼板部材が重ねられた部分に形成されて互いを接合する溶接部と、を備え、前記第3の鋼板部材が、前記第2の鋼板部材の端部で折り返されて、前記第1の鋼板部材と前記第2の鋼板部材との間に配されている折り返し部を有し、前記折り返し部は、前記溶接部によって前記第1の鋼板部材及び前記第2の鋼板部材と接合される。
(2)上記(1)に記載の継手構造では、前記溶接部が、前記板厚方向及び前記折り返し部が伸びる方向に直行する方向に、間隔を空けて複数設けられ、前記複数の前記溶接部の一部または全部がスポット溶接部であってもよい。
(3)上記(2)に記載の継手構造では、前記第3の鋼板部材の前記折り返し部が、前記スポット溶接部の間において切り欠き部を有してもよい。
(4)上記(1)~(3)のいずれか一項に記載の継手構造では、前記折り返し部が、互いに離隔されて複数設けられていてもよい。
(5)上記(1)~(4)のいずれか一項に記載の継手構造では、前記継手構造が、追加溶接部をさらに備え、前記追加溶接部は、前記第1の鋼板部材又は前記第2の鋼板部材の一方又は両方と、前記第3の鋼板部材とを接合し、前記第1の鋼板部材又は前記第2の鋼板部材の他方とは分かれていてもよい。
(6)上記(1)~(5)のいずれか一項に記載の継手構造では、前記第2の鋼板部材及び前記第3の鋼板部材が、接着剤によって接着されていてもよい。
(7)上記(6)に記載の継手構造では、さらに、前記第2の鋼板部材及び前記折り返し部が、接着剤によって接着されていてもよい。
(8)上記(1)~(7)のいずれか一項に記載の継手構造では、前記溶接部が複数設けられ、前記複数の前記溶接部の一部または全部がレーザ溶接部であり、前記レーザ溶接部の平面視での形状が、直線状、曲線状、円状、円周状、及び円弧状からなる群から選択される一種以上であってもよい。
(9)上記(1)~(8)のいずれか一項に記載の継手構造では、前記継手構造が、さらに、第4の鋼板部材を備え、前記第4の鋼板部材は、前記第1の鋼板部材における前記第2の鋼板部材が重ねられた側と反対側、又は、前記第2の鋼板部材と前記第3の鋼板部材との間に、前記板厚方向に重ねられ、前記溶接部は、前記第1の鋼板部材、前記第2の鋼板部材、及び前記第4の鋼板部材が重ねられた部分に形成されて互いを接合してもよい。
(10)本発明の別の態様に係る自動車部品は、炭素量が0.09質量%以上の鋼板から構成される第1の骨格部材と、前記第1の骨格部材に板厚方向に重ねられた、炭素量が0.09質量%以上の鋼板から構成される第2の骨格部材と、前記第2の骨格部材における前記第1の骨格部材が重ねられた側と反対側に、前記板厚方向に重ねられた、炭素量が0.05質量%以下の鋼板から構成される外装部材と、前記第1の骨格部材、前記第2の骨格部材、及び前記外装部材が重ねられた部分に形成されて互いを溶接する溶接部と、を備え、前記外装部材が、前記第2の骨格部材の端部で折り返されて、前記第1の骨格部材と前記第2の骨格部材との間に配されている折り返し部を有し、前記折り返し部は、前記溶接部によって前記第1の骨格部材及び前記第2の骨格部材と接合されていてもよい。
(11)上記(10)に記載の自動車部品は、Aピラー、Bピラー、サイドシル、フロアメンバー、バンパー、フロントサイドメンバー、リアサイドメンバー、バッテリーフレーム、又はルーフレールであってもよい。
また、外装部材を骨格部材同士の間のみに配した場合は、このような効果が充分に得られないことも明らかになった。外装部材を骨格部材同士の間のみに配して溶接部を製造した場合、溶融凝固部のうち骨格部材同士の溶接界面付近においては炭素希釈効果が得られるものの、溶融凝固部全体での炭素希釈効果は不十分となり、接合強度を充分に高めることはできなかった。即ち、本発明者らは、軟質な外装部材を溶接部に複数配し、しかも、これら複数の外装部材同士を用いて一方の骨格部材を挟み込むことで、初めて炭素希釈効果が充分に発現することも知見した。
(1)第2の鋼板部材12、及び第3の鋼板部材13を重ね合わせる工程(第1重ね合わせ工程)と、
(2)第3の鋼板部材13を折り返して折り返し部131を形成する工程(折り返し工程)と、
(3)折り返し部131が第1の鋼板部材11と第2の鋼板部材12との間に配されるように、第1の鋼板部材11と、第2の鋼板部材12及び第3の鋼板部材13とを重ね合わせる工程(第2重ね合わせ工程)と、
(4)第1の鋼板部材11及び第3の鋼板部材13における、第2の鋼板部材12及び折り返し部131と重ねられた領域を、電極3の先端で挟み、電極3を用いて電流を流して局部的に加熱しながら電極3で加圧する工程(スポット溶接工程)と
を備える。
図11に示されるように、レーザ溶接部15を第1の鋼板部材11及び第2の鋼板部材12の端部から若干離隔した箇所であって、折り返し部131の端部にあたる箇所に、平面視での形状が直線状となるように形成してもよい。
また、レーザ溶接部の平面視での形状を円状にしてもよい。この場合の継手構造の断面図は図12Aの通りとなり、平面図は図12Bの通りとなる。
レーザ溶接部の平面視での形状を円周状、又は円周のうち一部が欠けた形状(いわゆる円弧状、又はC字状)にしてもよい。この場合、継手構造の断面図は図13Aの通りとなる。継手構造の平面図は、レーザ溶接部15の平面視での形状が円周状の場合は図13Bの通りとなり、レーザ溶接部15の平面視での形状が円弧状の場合は図13Cの通りとなる。
1つの継手構造1において、これらの形状のうち一種のみを用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。なお、当然のことながら、レーザ溶接とスポット溶接とを併用することも妨げられない。また、継手構造1においてスポット溶接及びレーザ溶接に代えてシーム溶接を用いてもよいし、スポット溶接とシーム溶接とを併用することも妨げられない。
270MPa :0.003質量%
300MPa :0.04質量%
340MPa :0.01質量%
780MPa :0.10質量%
980MPa :0.15質量%
1500MPa:0.22質量%
11 第1の鋼板部材
12 第2の鋼板部材
13 第3の鋼板部材
131 折り返し部
132 切り欠き部
14 第4の鋼板部材
15 溶接部
16 追加溶接部
17 接着剤
2 自動車
21 第1の骨格部材
22 第2の骨格部材
23 外装部材
231 折り返し部
25 溶接部
3 電極
Claims (11)
- 炭素量が0.09質量%以上である第1の鋼板部材と、
前記第1の鋼板部材に板厚方向に重ねられた、炭素量が0.09質量%以上である第2の鋼板部材と、
前記第2の鋼板部材における前記第1の鋼板部材が重ねられた側と反対側に、前記板厚方向に重ねられた、炭素量が0.05質量%以下である第3の鋼板部材と、
前記第1の鋼板部材、前記第2の鋼板部材、及び前記第3の鋼板部材が重ねられた部分に形成されて互いを接合する溶接部と、を備え、
前記第3の鋼板部材が、前記第2の鋼板部材の端部で折り返されて、前記第1の鋼板部材と前記第2の鋼板部材との間に配されている折り返し部を有し、
前記折り返し部は、前記溶接部によって前記第1の鋼板部材及び前記第2の鋼板部材と接合されている
ことを特徴とする継手構造。 - 前記溶接部の一部または全部がスポット溶接部、シーム溶接部、又はレーザ溶接部であることを特徴とする請求項1に記載の継手構造。
- 前記溶接部が、前記板厚方向及び前記折り返し部が伸びる方向に直行する方向に、間隔を空けて複数設けられ、
前記第3の鋼板部材の前記折り返し部が、前記溶接部の間において切り欠き部を有する
ことを特徴とする請求項2に記載の継手構造。 - 前記折り返し部が、互いに離隔されて複数設けられている
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の継手構造。 - 前記継手構造が、追加溶接部をさらに備え、
前記追加溶接部は、前記第1の鋼板部材及び前記第2の鋼板部材のうち一方と、前記第3の鋼板部材と、前記折り返し部とを接合する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の継手構造。 - 前記第2の鋼板部材及び前記第3の鋼板部材が、接着剤によって接着されている
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の継手構造。 - さらに、前記第2の鋼板部材及び前記折り返し部が、接着剤によって接着されている
ことを特徴とする請求項6に記載の継手構造。 - 前記溶接部が複数設けられ、
前記複数の前記溶接部の一部または全部がレーザ溶接部であり、
前記レーザ溶接部の平面視での形状が、直線状、曲線状、円状、円周状、及び円弧状からなる群から選択される一種以上である
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の継手構造。 - 前記継手構造が、さらに、第4の鋼板部材を備え、
前記第4の鋼板部材は、前記第1の鋼板部材における前記第2の鋼板部材が重ねられた側と反対側、又は、前記第2の鋼板部材と前記第3の鋼板部材との間に、前記板厚方向に重ねられ、
前記溶接部は、前記第1の鋼板部材、前記第2の鋼板部材、及び前記第4の鋼板部材が重ねられた部分に形成されて互いを接合する
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の継手構造。 - 炭素量が0.09質量%以上の鋼板から構成される第1の骨格部材と、
前記第1の骨格部材に板厚方向に重ねられた、炭素量が0.09質量%以上の鋼板から構成される第2の骨格部材と、
前記第2の骨格部材における前記第1の骨格部材が重ねられた側と反対側に、前記板厚方向に重ねられた、炭素量が0.05質量%以下の鋼板から構成される外装部材と、
前記第1の骨格部材、前記第2の骨格部材、及び前記外装部材が重ねられた部分に形成されて互いを溶接する溶接部と、を備え、
前記外装部材が、前記第2の骨格部材の端部で折り返されて、前記第1の骨格部材と前記第2の骨格部材との間に配されている折り返し部を有し、
前記折り返し部は、前記溶接部によって前記第1の骨格部材及び前記第2の骨格部材と接合されている
ことを特徴とする自動車部品。 - Aピラー、Bピラー、サイドシル、又はルーフレールであることを特徴とする請求項10に記載の自動車部品。
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