JP7143194B2 - 空気供給装置 - Google Patents

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Description

本開示は、空気供給装置に関する。
従来、例えばガスタービンの燃焼器等に空気を供給する空気供給装置が知られている(特許文献1参照)。この種の空気供給装置では、インペラの周囲にディフューザ流路が設けられており、ディフューザ流路の出口側には、周方向に沿って並ぶ複数のガイドベーンが設けられている。これらのガイドベーンは、回転軸に沿った方向に対して周方向の一方側に向かって一様に傾斜している。ディフューザ流路を通過した空気は、各ガイドベーンによって一方向に整流された後、燃焼器に供給される。また、従来の空気供給装置において、上述した各ガイドベーンが設けられる流路(以下、「ガイド流路」と称する)に排出流路が接続され、この排出流路の内側に燃焼器が配置される場合がある。この場合、ディフューザ流路からガイド流路に流入した空気は、各ガイドベーンによって整流され、圧縮機の回転方向に沿うように螺旋状に進行する。更に、この空気は、排出流路を通過して燃焼器に供給される。
特開2008-25575号公報
ガイド流路を進行する空気は、主に、排出流路の前側(すなわち回転方向の逆転側)から排出流路に流入する。一方で、一部の空気は、排出流路の後側(すなわち回転方向の正転側)に回り込み、排出流路の後側から排出流路内に流入する。空気が排出流路の後側に回り込む際、排出流路の後側において空気の剥離が生じ易い。この剥離に起因して、排出流路の後側では空気の流量が減少する傾向がある。このような流量の減少が生じると、排出流路の周方向における流量分布が不均一となるおそれがある。この場合、燃焼器の性能及び排出ガスが悪化する可能性がある。
本開示は、排出流路の周方向における流量分布の均一化を図ることにより、燃焼器の性能の低下を抑制できる空気供給装置を説明する。
本開示の一形態に係る空気供給装置は、空気を遠心方向に送るインペラと、インペラの遠心方向の外方に設けられたディフューザ流路と、ディフューザ流路の外周に沿って配置されると共に、ディフューザ流路に連通されたガイド流路と、ガイド流路に連通され、ガイド流路と交差する方向に延在している排出流路と、ガイド流路内で、ディフューザ流路と排出流路との間に設けられると共に、インペラの回転方向に沿って配置された複数のガイドベーンと、を備え、ガイドベーンは、ディフューザ流路に近い側の前端縁と、ディフューザ流路から遠い側の後端縁とを備え、ガイド流路は、排出流路の中心線を基準にして、回転方向の逆転側の逆転領域と、回転方向の正転側の正転領域とを備え、後端縁の羽根角について、後端縁を通り且つインペラの回転軸線方向に延在する基準線に対して正転側を正とし、逆転側を負として規定した場合に、逆転領域のうち、少なくとも一部の領域に配置されたガイドベーンの後端縁の羽根角は正であり、正転領域のうち、少なくとも一部の領域に配置されたガイドベーンの後端縁の羽根角は負である。
この空気供給装置では、インペラによって遠心方向に送られた空気は、ディフューザ流路を介してガイド流路に流入する。ガイド流路は、排出流路の中心線を基準にして、回転方向の逆転側の逆転領域と、回転方向の正転側の正転領域とを備えている。ガイド流路の逆転領域には、後端縁の羽根角が正である(すなわち、後端縁が回転方向の正転側に傾斜した)ガイドベーンが配置されている。このため、ガイド流路の逆転領域に流入した空気は、ガイドベーンによって回転方向に沿うように整流された後、逆転領域側から排出流路に流入する。一方で、反対側である正転領域には、後端縁の羽根角が負であるガイドベーンが配置されている。その結果、正転領域に流入した空気は、回転方向に対向するようにしてガイド流路を進行しながら、正転領域側の排出流路に案内される。これにより、相対的に流量が減少しやすい正転領域側の排出流路に空気を流れやすくすることができ、正転領域側の排出流路の流量の減少を抑制できる。従って、上述した空気供給装置によれば、逆転領域側の排出流路の流量と正転領域側の排出流路の流量との差を緩和でき、排出流路の周方向における流量分布の均一化を図ることができる。その結果、燃焼器の性能及び排出ガスの悪化を抑制することが可能となる。
また、排出流路は、外管と、外管内に配置された内管との間に形成され、インペラの回転軸線周りの回転角θについて、ガイドベーンのハブ面を含む仮想面と排出流路の中心線との交点である第1交点の回転角θを0°とし、内管の外周面と仮想面との交線上の点であり、逆転側で第1交点に対する回転角θの絶対値が最大となる第2交点の回転角θをα°とし、正転側で第1交点に対する回転角θの絶対値が最大となる第3交点の回転角θをα°として規定した場合に、逆転領域は、少なくとも回転角θの絶対値がα°以上の領域を含み、正転領域は、少なくとも回転角θの絶対値がα°以上の領域を含み、逆転領域において、回転角θの絶対値がα°以上の領域に配置されたガイドベーンの後端縁の羽根角は正であり、正転領域において、回転角θの絶対値がα°以上の領域に配置されたガイドベーンの後端縁の羽根角は負であってもよい。排出流路の側部の近傍に配置されたガイドベーンの後端縁の羽根角は、逆転領域側の排出流路の流量と正転領域側の排出流路の流量との差の緩和という機能に関し、相対的に影響が小さいと考えられる。そこで、ガイドベーンの後端縁の羽根角を正又は負とする領域を上述した領域に設定することで、逆転領域側の排出流路の流量と正転領域側の排出流路の流量との差を好適に緩和することが可能となる。
また、インペラの回転軸線周りの回転角θについて、ガイドベーンのハブ面を含む仮想面と排出流路の中心線との交点である第1交点の回転角θを0°として規定した場合に、逆転領域は、少なくとも回転角θの絶対値が0°から90°までの領域を含み、正転領域は、少なくとも回転角θの絶対値が0°から90°までの領域を含み、逆転領域において、回転角θの絶対値が0°から90°までの領域に配置されたガイドベーンの後端縁の羽根角は正であり、正転領域において、回転角θの絶対値が0°から90°までの領域に配置されたガイドベーンの後端縁の羽根角は負であってもよい。このように、ガイドベーンの後端縁の羽根角を正又は負とする領域を排出流路に近い領域に設定することによって、正転領域側の排出流路に空気が一層流れやすくなる。これにより、正転領域側の排出流路の流量の減少をより確実に抑制でき、逆転領域側の排出流路の流量と正転領域側の排出流路の流量との差を一層効果的に緩和することが可能となる。
また、正転領域に配置され且つ後端縁の羽根角が負であるガイドベーンの後端縁の羽根角は、一定であってもよい。この場合、ガイドベーンの製造作業及び組立作業が容易となるので、空気供給装置の製造を容易に行うことが可能となる。
また、正転領域に配置され且つ後端縁の羽根角が負であるガイドベーンの後端縁の羽根角の絶対値は、回転角θの絶対値が大きくなるに従って大きくなってもよい。この場合、各ガイドベーンの後端縁を正転領域側の排出流路に向かせることが可能となり、正転領域に流入した空気は、各ガイドベーンによって正転領域側の排出流路に一層流れやすくなる。よって、上記の構成によれば、正転領域側の排出流路の流量の減少をより確実に抑制でき、逆転領域側の排出流路の流量と正転領域側の排出流路の流量との差を一層効果的に緩和することが可能となる。
本開示の一形態に係る空気供給装置は、インペラと、インペラの遠心方向の外方に設けられたディフューザ流路と、ディフューザ流路の外周に沿って配置されると共に、ディフューザ流路に連通されたガイド流路と、内管と外管との間に形成され、ガイド流路と交差する方向に延在し、ガイド流路に連通された排出流路と、ガイド流路内で、ディフューザ流路と排出流路との間に設けられると共に、ガイド流路の周方向に間隔を空けて配置された複数のガイドベーンと、を備え、ガイドベーンは、ディフューザ流路に近い側の前端縁と、ディフューザ流路から遠い側の後端縁とを備え、ガイド流路は、外管の中心線を基準にして、周方向で区分けされた一方の第1の領域と、反対側である他方の第2の領域とを備え、後端縁の羽根角について、後端縁を通り且つインペラの回転軸線方向に延在する基準線に対して一方側を正とし、他方側を負として規定した場合に、第1の領域のうち、少なくとも一部の領域に配置されたガイドベーンの後端縁の羽根角は正であり、第2の領域のうち、少なくとも一部の領域に配置されたガイドベーンの後端縁の羽根角は負である。
この空気供給装置では、インペラ及びディフューザ流路を通過した空気は、ガイド流路に流入する。ガイド流路は、外管の中心線を基準として、周方向で区分された一方の第1の領域と他方の第2の領域とを備えており、第1の領域には、後端縁の羽根角が正である(すなわち、周方向の一方側に傾斜した)ガイドベーンが配置されている。このため、ガイド流路の第1の領域に流入した空気は、ガイドベーンによって周方向の一方側に向かうように整流された後、第1の領域側から排出流路に流入する。このとき、反対側である第2の領域側の排出流路では、第1の領域側の排出流路に対して相対的に流量が減少しやすい。しかし、上述した空気供給装置では、後端縁の羽根角が負である(すなわち、周方向の他方側に傾斜した)ガイドベーンが第2の領域に配置されている。このため、第2の領域に流入した空気は、周方向の他方側に向かうようにガイド流路を進行しながら、第2の領域側の排出流路に案内される。これにより、相対的に流量が減少しやすい第2の領域側の排出流路に空気を流れやすくすることができ、第2の領域側の排出流路の流量の減少を抑制できる。従って、上述した空気供給装置によれば、第1の領域側の排出流路の流量と第2の領域側の排出流路の流量との差を緩和でき、排出流路の周方向における流量分布の均一化を図ることができる。その結果、燃焼器の性能及び排出ガスの悪化を抑制することが可能となる。
本開示のいくつかの態様によれば、排出流路の周方向における流量分布の均一化を図ることにより、燃焼器の性能の低下を抑制できる。
図1は、一実施形態に係る空気供給装置の概略断面図である。 図2は、図1に示す空気供給装置のガイドベーンの付近を拡大した部分断面斜視図である。 図3は、図2を回転軸線方向から見た部分側断面図である。 図4は、図2に示す空気供給装置のガイドベーンの付近を模式的に示す上面図である。 図5(a)は、ガイド流路の逆転領域に配置されたガイドベーンを示す模式図である。図5(b)は、ガイド流路の正転領域に配置されたガイドベーンを示す模式図である。 図6は、ガイドベーンの後端縁の羽根角と無次元翼長さとの関係を示すグラフである。 図7は、第1変形例に係るガイドベーンの付近を模式的に示す上面図である。 図8は、第2変形例に係るガイドベーンの付近を模式的に示す上面図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は適宜省略する。以下の説明において、「遠心方向D」とは、回転軸線Lに直交する方向を示しており、特に「外方」とは回転軸線Lから離れる方向を意味している。また、「周方向」とは、回転軸線Lを中心とする環に沿う方向であって、回転方向Rを含む方向を示している。
図1に示される空気供給装置1は、例えばガスタービンに適用されるものである。空気供給装置1は、遠心圧縮機2を備えており、遠心圧縮機2によって圧縮された空気Aを燃焼器3に供給する。遠心圧縮機2は、例えば多段構造であり、本実施形態では、例えば回転軸50に設けられた二段のインペラ5A,5Bと、インペラ5A,5Bを収納すると共に、燃焼器3が設けられたハウジング4とを備えている。
ハウジング4は、主にインペラ5A,5Bを収納するアウターケーシング4aと、アウターケーシング4a内に配置され、燃焼器3が設置されると共に、回転軸50を支持するインナーケーシング4bとを備えている。
アウターケーシング4aには、吸入口P1から引き込んだ空気Aをインペラ5Aに導入する吸入流路11と、インペラ5Aの周囲に配置された前段のディフューザ流路12と、ディフューザ流路12に接続されたリターン流路13とが設けられている。また、アウターケーシング4aには、インペラ5Bの周囲に配置された後段のディフューザ流路15と、ディフューザ流路15に接続されたガイド流路16とが設けられている。ガイド流路16は、ディフューザ流路15の外周に沿って配置された環状の流路である。
前段のディフューザ流路12には前段の複数のガイドベーン20が設置されており、リターン流路13には、複数のリターンガイドベーン(RGV)21が設置されている。後段のディフューザ流路15には後段の複数のガイドベーン22が配置されており、ガイド流路16には複数のアウトレットガイドベーン(OGV)23が配置されている。なお、各ガイドベーン22及び各OGV23(ガイドベーンの一例)は、インナーケーシング4bに設けられている。
インナーケーシング4bには、燃焼器3の外壁となる筒状の内胴部(内管の一例)7bと、燃焼器3から排出される燃焼ガスが通過する燃焼ガス流路18とが設けられている。一方で、アウターケーシング4aには、内胴部7bを囲み、ガイド流路16に連通された筒状の外胴部(外管の一例)7aが設けられている。
内胴部7bは、外胴部7a内で外胴部7aに対して間隔を空けて配置されており、更に外胴部7aに沿うように同一方向に延在している。内胴部7bと外胴部7aとの間には、円管状の排出流路17が形成されている。排出流路17は、環状のガイド流路16の周方向の一部に接続されており、ガイド流路16と交差する方向に延在している。ガイド流路16と交差する方向とは、ガイド流路16を通過する空気Aの流れ方向に対して交差する方向を意味している。本実施形態では、回転軸線Lに平行な方向に対して交差(例えば、傾斜または直交)する方向を意図している。排出流路17は、内胴部7bの上端に設けられた排出口P2を介して燃焼器3である内胴部7b内に連通しており、燃焼器3に空気Aを供給する。
排出流路17の中心線L1(図2参照)は、回転軸50に直交する位置(図3において真上の位置)からずれて配置されており、更に、回転軸50から離れる外方に向けて直線状に延在する。その結果、排出流路17の中心線L1の延長線は、回転軸線Lとは交差しない位置を通る。排出流路17の中心線L1は、外胴部7aの中心線と一致している。排出流路17の終端部分には、螺旋流を形成するスワーラ24が設けられている。
回転軸50の回転によってインペラ5A,5Bが回転する。回転するインペラ5Aは、吸入流路11を通じて外部の空気Aを吸入して圧縮し、遠心方向Dの外方である前段のディフューザ流路12に排出(圧送)する。次に、回転するインペラ5Bは、ディフューザ流路12及びリターン流路13を通過した空気Aを吸入して更に圧縮し、遠心方向Dの外方である後段のディフューザ流路15に排出(圧送)する。ディフューザ流路15を通過した空気Aは、ガイド流路16に進入する。
ガイド流路16に進入した空気Aは、各OGV23に案内されて流れ方向が整えられる。具体的に説明すると、空気Aは、ガイド流路16内を進行した後、いずれ排出流路17に到達し、排出流路17内を通過する。排出流路17を通過する空気Aは、内胴部7bの上端に設けられた排出口P2を通過し、燃焼器3に供給される。
燃焼器3は、排出口P2から受け入れた空気Aに燃料を混ぜ合わせて燃焼する。燃焼器3は、燃焼して得られた高温高圧の燃焼ガスBを燃焼ガス流路18を介してタービン(不図示)に供給する。タービンは、燃焼器3から供給された高温高圧の燃焼ガスBによって回転軸50を回転させ、その結果、インペラ5A,5Bが回転し、遠心圧縮機2での空気Aの圧縮が行われる。
次に、図2~図6を参照して、各OGV23について具体的に説明する。なお、図2及び図3では、理解の容易のため、アウターケーシング4aが回転軸線Lに直交する縦断面として示されている。また、図4では、外胴部7a及び内胴部7bが、中心線L1に直交する断面図として示されている。
図2及び図3に示されるように、各OGV23は、板状を呈しており、インナーケーシング4bに設けられるハブ面25に立設されている。各OGV23は、回転軸線L方向においてディフューザ流路15(図1参照)と排出流路17との間に設けられており、ガイド流路16の周方向の全域にわたって等間隔に配置されている。
各OGV23が配置されるガイド流路16は、排出流路17の中心線L1を基準にした逆転領域(第1の領域)16Aと正転領域(第2の領域)16Bとを備えている。具体的に説明すると、回転軸線L周りの回転角θについて、ハブ面25を含む仮想面Sと中心線L1との交点C1(第1交点)の回転角θを0°とし、回転方向Rの正転側を正とし、回転方向Rの逆転側を負として規定する。このように回転角θを規定した場合に、例えば、ガイド流路16において、回転角θが-θx°より大きく且つ0°以下の範囲に位置する領域が逆転領域16Aであり、回転角θが0°より大きく且つ(360°-θx°)以下の範囲に位置する領域が正転領域16Bである。つまり、交点C1を挟んで、回転方向Rの逆転側の領域は逆転領域16Aであり、周方向で区分けされた一方の領域(第1の領域)に相当し、回転方向Rの正転側の領域は正転領域16Bであり、周方向で区分けされた他方の領域(第2の領域)に相当する。なお、θx°は0°より大きく且つ360°未満の間で任意に設定することができるが、例えば、90°以上且つ270°未満にすることができる。本実施形態では、θx°は180°であり、逆転領域16Aと正転領域16Bとが実質的に対称の領域となる。また、上述した逆転領域16A及び正転領域16Bの範囲について、「より大きく」を「以上」に置き換えてもよく、「以下」を「より小さい」又は「未満」に置き換えてもよい。
複数のOGV23は、逆転領域16Aに配置された複数のOGV23Aと、正転領域16Bに配置された複数のOGV23Bとを備えている。複数のOGV23Aは、後端縁23bの羽根角βについて共通の特徴を備え、複数のOGV23Bは、後端縁23bの羽根角βについて共通の特徴を備えている。
以下、OGV23A及びOGV23Bそれぞれの後端縁23bの羽根角βの特徴について、図5(a)及び図5(b)を参照して説明する。なお、以降の説明において、OGV23A及びOGV23Bをまとめて「OGV23」と呼ぶことがある。図5(a)及び図5(b)に示されるように、OGV23は、前端縁23aと後端縁23bとを備えている。前端縁23aは、OGV23のキャンバーラインCL上においてディフューザ流路15(図1参照)に近い側に位置、つまり、ディフューザ流路15に最も近い端部である。また、後端縁23bは、キャンバーラインCL上においてディフューザ流路15に遠い側に位置、つまり、ディフューザ流路15から最も遠い端部である。キャンバーラインCLとは、OGV23の上面(回転方向Rの逆転側の面)と下面(回転方向Rの正転側の面)との間の中間に位置する仮想の線である。
本実施形態において、後端縁23bの羽根角βは、後端縁23bを通り且つ回転軸線L方向に延在する基準線L2と、後端縁23bを通るキャンバーラインCLの接線L3との角度で定義される。そして、基準線L2を基準にして、後端縁23bの羽根角βの回転方向Rの正転側を正、回転方向Rの逆転側を負として規定する。また、前端縁23aから後端縁23bまでキャンバーラインCLに沿って測った長さの全長を、OGV23の翼長さとして規定する。
OGV23A(図5(a)参照)は、前端縁23aから後端縁23bにかけて、全体として、回転方向Rの正転側に傾斜した方向に延在している。具体的には、OGV23Aは、全体として、前端縁23aから後端縁23bに向かうに従って回転方向Rの正転側に位置するように傾斜している。従って、OGV23Aの後端縁23bを含む全体において、キャンバーラインCLの接線L3は、基準線L2に対して回転方向Rの正転側に傾斜している。つまり、OGV23Aの後端縁23bを含む全体の羽根角βは正となる。
本実施形態において、複数のOGV23Aの後端縁23bの羽根角βは、回転角θの絶対値が大きくなるに従って大きくなる。従って、周方向において排出流路17に近い位置に配置されるOGV23Aの後端縁23bの羽根角βよりも、周方向において排出流路17から遠い位置に配置されるOGV23Aの後端縁23bの羽根角βの方が大きくなる。一方、各OGV23Aの前端縁23aの羽根角βは同一である。また、各OGV23Aの翼長さは一定である。なお、図4では、表現の便宜上、複数のOGV23Aの後端縁23bの羽根角βの変化については示されていない。
OGV23B(図5(b)参照)は、OGV23Aの形状とは異なる形状を有する。具体的に説明すると、OGV23Bは、前端縁23aを含み、羽根角βが正となる前部分23xと、後端縁23bを含み、羽根角βが負となる後部分(傾斜部分)23cとを備えている。つまり、OGV23Bの前端縁23aから後端縁23bにかけて、前部分23xでは、基準線L2に対して回転方向Rの正転側に傾斜した方向に延在しており、後部分23cでは、基準線L2に対して回転方向Rの逆転側に傾斜した方向に延在している。具体的には、OGV23Bの前部分23xは、前端縁23aから後部分23c側の一端に向かうに従って回転方向Rの正転側に位置するように傾斜しており、OGV23Bの後部分23cは、前部分23x側の一端から後端縁23bに向かうに従って回転方向Rの逆転側に位置するように傾斜している。
本実施形態において、複数のOGV23Bの後端縁23bの羽根角βの絶対値は、回転角θが大きくなるに従って大きくなっている(図4参照)。よって、周方向において排出流路17に近い位置に配置されるOGV23Bの後端縁23bの羽根角βの絶対値よりも、周方向において排出流路17から遠い位置に配置されたOGV23Bの後端縁23bの羽根角βの絶対値の方が大きくなる。OGV23Bの後端縁23bの羽根角βは、例えば-90°より大きく且つ0°より小さい範囲内である。なお、各OGV23Bの後端縁23bの羽根角βは一定であってもよい。各OGV23Bの前端縁23aの羽根角βは同一である。また、各OGV23Bの翼長さは一定である。
続いて、図3及び図6を参照して、OGV23A及びOGV23Bのそれぞれの後端縁23bの羽根角βの変化について更に説明する。図6の縦軸は、OGV23の羽根角βを示しており、図6の横軸は、OGV23の無次元翼長さを示している。この「無次元翼長さ」は、OGV23の翼長さ(キャンバーラインCLの全長)に対する、前端縁23aからキャンバーラインCL上の任意の位置までのキャンバーラインCLに沿った長さの割合で定義される。従って、キャンバーラインCL上の任意の位置は、前端縁23aを基準とする無次元翼長さによって、無次元の0以上且つ1以下の値で表すことができる。よって、無次元翼長さが0のときの羽根角βは、前端縁23aの羽根角βを示し、無次元長さが1のときの羽根角βは、後端縁23bの羽根角βを示している。
図6において、グラフG11は、回転角θがθ°の位置にあるOGV23Bを示し、このOGV23Bの前端縁23aから後端縁23bにかけての羽根角βの変化を示している。グラフG12は、回転角θがθ°の位置にあるOGV23Bを示し、このOGV23Bの前端縁23aから後端縁23bにかけての羽根角βの変化を示している。グラフG13は、回転角θが-θ°の位置にあるOGV23Aを示し、このOGV23Aの前端縁23aから後端縁23bにかけての羽根角βの変化を示している。グラフG14は、回転角θが-θ°の位置にあるOGV23Aを示し、このOGV23Aの前端縁23aから後端縁23bにかけての羽根角βの変化を示している。グラフG15は、回転角θが-θ°の位置にあるOGV23Aを示し、このOGV23Aの前端縁23aから後端縁23bにかけての羽根角βの変化を示している。
グラフG11に対応する回転角θ°(図3参照)は、α°より大きく且つθ°より小さい範囲内の回転角θであり、グラフG12に対応する回転角θ°は、θ°より大きく且つ180°以下の範囲内の回転角θである。また、グラフG13に対応する回転角-θ°は、-α°以上且つ0°以下の範囲内の回転角θであり、グラフG14に対応する回転角-θ°は、-θ°より大きく且つ-α°より小さい範囲内の回転角θであり、グラフG15に対応する回転角-θ°は、-180°より大きく且つ-θ°より小さい範囲内の回転角θである。つまり、グラフG12に係るOGV23Bの回転角θ(の絶対値)は、グラフG11に係るOGV23Bの回転角θ(の絶対値)よりも大きい。また、グラフG15に係るOGV23Aの回転角θは、グラフG14に係るOGV23Aの回転角θよりも小さく、グラフG14に係るOGV23Aの回転角θは、グラフG13に係るOGV23Aの回転角θよりも小さい。なお、OGV23Aの回転角θは負の値であるため、上記を言い換えると、グラフG15に係るOGV23Aの回転角θの絶対値は、グラフG14に係るOGV23Aの回転角θの絶対値よりも大きく、グラフG14に係るOGV23Aの回転角θの絶対値は、グラフG13に係るOGV23Aの回転角θの絶対値よりも大きくなっている。
図6に示されるように、OGV23A及びOGV23Bの両方(OGV23)の羽根角βは、OGV23の無次元翼長さが大きくなるにつれて徐々に小さくなっている。すなわち、OGV23の羽根角βの傾向として、前端縁23aから後端縁23bに向かうにつれて小さくなっているが、OGV23Aの後端縁23bの羽根角βは、0°より小さくなることはなく、正の状態を保っている(グラフG13、G14、及びG15参照)。一方、OGV23Bの後端縁23bの羽根角βは、0°より小さくなっており、負の状態となっている(グラフG11及びG12参照)。また、OGV23Aは、回転角θの絶対値が大きくなるに従って、後端縁23bの羽根角βの絶対値は大きくなっていることを確認できる(グラフG13、G14、及びG15参照)。また、OGV23Bは、回転角θの絶対値が大きくなるに従って、後端縁23bの羽根角βの絶対値が大きくなっていることを確認できる(グラフG11及びG12参照)。
上述の通り、複数のOGV23Aは、ガイド流路16において逆転領域16Aに配置されており、複数のOGV23Bは、正転領域16Bに配置されている。より具体的に説明すると、複数のOGV23Aは回転角θが-180°より大きく且つ0°以下の範囲に配置されている。また、複数のOGV23Bは、ガイド流路16において、回転角θが0°より大きく且つ180°以下の範囲に配置されている。なお、本実施形態において、回転角θが所定の角度「より大きい」又は「より小さい」範囲という場合、当該角度の位置上に配置されるOGV23は、その範囲に含まれないものとする。一方、回転角θが所定の角度「以上」又は「以下」の範囲という場合、当該角度の位置上に配置されるOGV23は、その範囲に含まれるものとする。そして、本実施形態では、回転角θが0°となる位置、つまり、逆転領域16Aと正転領域16Bとの境界には、OGV23Aが配置された態様が例示されている。
本実施形態では、各OGV23Aは、逆転領域16Aの全域にわたって配置されており、各OGV23Bは、正転領域16Bの全域にわたって配置されている。しかしながら、各OGV23Aは、逆転領域16Aの一部領域のみに配置されていてもよく、逆に各OGV23Bは正転領域16Bの一部領域のみに配置されていてもよい。例えば、各OGV23Aは、逆転領域16Aにおいて、内胴部7bが設けられる範囲を除く回転角θの範囲に配置されてもよい。この場合、逆転領域16Aにおいて、内胴部7bが設けられる範囲には、OGV23Bが配置されていてもよい。逆に、各OGV23Bは、正転領域16Bにおいて、内胴部7bが設けられる範囲を除く回転角θの範囲に配置されてもよい。この場合、正転領域16Bにおいて、内胴部7bが設けられる範囲には、OGV23Aが配置されていてもよい。内胴部7bが設けられる範囲とは、回転角θが-α°より大きく且つα°より小さい範囲である(図3及び図4参照)。
回転角-α°は、内胴部7bの外周面と仮想面Sとの交線上の点のうち、回転方向Rの逆転側で交点C1に対する回転角θの絶対値が最大となる交点C2(第2交点)の回転角θである。一方、回転角α°は、内胴部7bの外周面と仮想面Sとの交線上の点のうち、回転方向Rの正転側で交点C1に対する回転角θの絶対値が最大となる交点C3(第3交点)の回転角θである。この場合、各OGV23Aは、逆転領域16Aにおいて、回転角θが-180°より大きく且つ-α°以下の範囲に配置され、各OGV23Bは、正転領域16Bにおいて、回転角θがα°以上且つ180°以下の範囲に配置される。
また、OGV23Aは、逆転領域16Aにおいて、回転角θが-90°以上の範囲に配置されてもよい。例えば、OGV23Aは、逆転領域16Aにおいて、回転角θが-90°以上且つ0°より小さい範囲に配置されてもよく、回転角θが-90°以上且つ-α°以下の範囲に配置されてもよい。このような場合、逆転領域16Aにおいて、回転角θが-90°より小さい範囲には、OGV23Bが配置されていてもよい。逆に、OGV23Bは、正転領域16Bにおいて、回転角θが90°以下の範囲に配置されてもよい。例えば、OGV23Bは、正転領域16Bにおいて、回転角θが0°以上且つ90°以下の範囲に配置されてもよく、回転角θがα°以上且つ90°以下の範囲に配置されてもよい。このような場合、正転領域16Bにおいて、回転角θが90°よりも大きい範囲には、OGV23Aが配置されていてもよい。なお、上述した回転角θの範囲について、「以上」を「より大きい」に置き換えてもよく、逆に、「より大きい」を「以上」に置き換えてもよい。同様に、「以下」を「より小さい」に置き換えてもよく、逆に、「より小さい」を「以下」に置き換えてもよい。
次に、本実施形態に係る空気供給装置1によって得られる作用、効果を説明する。例えば、複数のOGVの後端縁の羽根角が同一である空気供給装置を想定する。この空気供給装置において、ガイド流路の逆転領域に流入した空気は、OGVによって回転方向に沿うように整流された後、逆転領域側から排出流路に流入する。このとき、反対側である正転領域側の排出流路では、逆転領域側の排出流路と比べて相対的に流量が減少しやすい。その理由は、OGVによって回転方向に沿うように整流された空気が正転領域側の排出流路に回り込む際に、正転領域側の排出流路において空気の剥離が生じ易いからである。
これに対し、本実施形態に係る空気供給装置1では、正転領域16Bに、後端縁23bの羽根角βが負であるOGV23Bが配置されている。その結果、正転領域16Bに流入した空気Aは、回転方向Rに対向するようにしてガイド流路16を進行しながら、正転領域16B側の排出流路17に案内される(図2及び図4参照)。これにより、相対的に流量が減少しやすい正転領域16B側の排出流路17に空気Aを流れやすくすることができ、正転領域16B側の排出流路17の流量の減少を抑制できる。従って、空気供給装置1によれば、逆転領域16A側の排出流路17の流量と正転領域16B側の排出流路17の流量との差を緩和でき、排出流路17の周方向における流量分布の均一化を図ることができる。その結果、燃焼器3の性能及び排出ガスの悪化を抑制することが可能となる。
また、空気供給装置1では、逆転領域16Aにおいて、回転角θの絶対値がα°以上の領域に配置されたOGV23Aの後端縁23bの羽根角βは正であってもよく、正転領域16Bにおいて、回転角θの絶対値がα°以上の領域に配置されたOGV23Bの後端縁23bの羽根角βは負であってもよい。排出流路17の側部の近傍(すなわち、回転角θが-α°より大きく且つα°より小さい範囲)に配置されたOGV23の後端縁23bの羽根角βは、逆転領域16A側の排出流路17の流量と正転領域16B側の排出流路17の流量との差の緩和という機能に関し、相対的に影響が小さいと考えられる。そこで、OGV23の後端縁23bの羽根角βを正又は負とする領域を上述した領域に設定することで、逆転領域16A側の排出流路17の流量と正転領域16B側の排出流路17の流量との差を好適に緩和することが可能となる。
また、空気供給装置1では、逆転領域16Aにおいて、回転角θの絶対値が90°以下の領域に配置されたOGV23Aの後端縁23bの羽根角βは正であってもよく、正転領域16Bにおいて、回転角θの絶対値が90°以下の領域に配置されたOGV23Bの後端縁23bの羽根角βは負であってもよい。このように、OGV23の後端縁23bの羽根角βを正又は負とする領域を排出流路17に近い領域に設定することによって、正転領域16B側の排出流路17に空気Aが一層流れやすくなる。これにより、正転領域16B側の排出流路17の流量の減少をより確実に抑制でき、逆転領域16A側の排出流路17の流量と正転領域16B側の排出流路17の流量との差を一層効果的に緩和することが可能となる。
また、空気供給装置1では、正転領域16Bに配置され且つ後端縁23bの羽根角βが負であるOGV23Bの後端縁23bの羽根角βの絶対値は、回転角θの絶対値が大きくなるに従って大きくなっている。この場合、各OGV23Bの後端縁23bを正転領域16B側の排出流路17に向かせることが可能となり、正転領域16Bに流入した空気Aは、各OGV23Bによって正転領域16B側の排出流路17に一層流れやすくなる。よって、上記の構成によれば、正転領域16B側の排出流路17の流量の減少をより確実に抑制でき、逆転領域16A側の排出流路17の流量と正転領域16B側の排出流路17の流量との差を一層効果的に緩和することが可能となる。
また、空気供給装置1では、正転領域16Bに配置され且つ後端縁23bの羽根角βが負であるOGV23Bの後端縁23bの羽根角βは、一定であってもよい。この場合、OGV23Bの製造作業及び組立作業が容易となるので、空気供給装置1の製造を容易に行うことが可能となる。
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、図7及び図8に示される各種の変形態様を採ってもよい。
図7は、第1変形例に係るOGV23Cを示している。第1変形例と上記実施形態との相違点は、正転領域16Bに配置されたOGV23の形状である。すなわち、上記実施形態では、OGV23Bは前部分23xと後部分(傾斜部分)23cとを備えており、後部分23cのみ、羽根角βが負であった。つまり、上記実施形態では、OGV23Bの後端縁23bを含む一部分のみ羽根角βが負であったが、本変形例では、OGV23Cの全ての部分の羽根角βが負になっている。従って、本変形例では、OGV23Cは、全体として、回転方向Rの逆転側に傾斜した方向に延在している。具体的には、OGV23Cは、全体として、前端縁23aから後端縁23bに向かうに従って回転方向Rの逆転側に位置するように傾斜している。第1変形例の場合、各OGV23Cの形状は、互いに同一となり、OGV23Cの後端縁23bの羽根角βは、OGV23Cの取付角を調整することによって調整される。このような形態であっても、上記実施形態と同様の効果が得られる。また、本変形例のように各OGV23Cの形状が互いに同一である場合、複数種類の形状を有するOGV23Cを準備する必要がないので、OGV23Cの製造が容易となる。なお、各OGV23Cの形状は、互いに異なっていてもよい。
図8は、第2変形例に係るOGV23Dを示している。第2変形例と上記実施形態との相違点は、正転領域16Bに配置されたOGV23の翼長さである。すなわち、上記実施形態では、OGV23Bの翼長さは一定であったが、本変形例では、OGV23Dの翼長さが回転角θに応じて変化している。具体的には、OGV23Dの後部分(傾斜部分)23dの長さが異なり、この後部分23dの長さは、回転角θが大きくなるに従って長くなっている。なお、回転軸線L方向において排出流路17と対向する位置に配置されるOGV23Dの後部分23dの長さの変化は小さくなっている。本変形例によれば、正転領域16Bに流入した空気Aは、OGV23Dの後部分23dによって正転領域16B側の排出流路17に更に案内されやすくなる。従って、正転領域16B側の排出流路17の流量の減少をより確実に抑制でき、逆転領域16A側の排出流路17の流量と正転領域16B側の排出流路17の流量との差を一層効果的に緩和することが可能となる。なお、OGV23Dの後部分23dの長さは、回転角θが大きくなるに従って長くなっていなくてもよく、不規則に変化していてもよい。
本開示は、他に様々な変形が可能である。例えば、上述した実施形態及び各変形例を、必要な目的及び効果に応じて互いに組み合わせてもよい。また、OGVの形状及び配置態様は、適宜変更可能である。例えば、OGVは、周方向に沿って等間隔に配置されていなくてもよい。また、OGVは、周方向の全域にわたって配置されていたが、周方向の一部の範囲に配置されていてもよい。
また、排出流路は、円管形状を呈していたが、これに限らず、多角管形状を呈していてもよく、その他の不規則な形状を呈しても良い。また、排出流路の中心線は、回転軸に直交する位置からずれて配置されていたが、回転軸に直交する位置を通るように配置されていてもよい。また、遠心圧縮機は多段構造を有していたが、これに限られず、他の構造を有していてもよい。
1 空気供給装置
2 遠心圧縮機
3 燃焼器
4 ハウジング
5A,5B インペラ
7a 外胴部
7b 内胴部
11 吸入流路
12 ディフューザ流路
13 リターン流路
15 ディフューザ流路
16 ガイド流路
16A 逆転領域(第1の領域)
16B 正転領域(第2の領域)
17 排出流路
23,23A,23B,23C,23D OGV
23a 前端縁
23b 後端縁
23c,23d 後部分
23x 前部分
25 ハブ面
50 回転軸
A 空気
B 燃焼ガス
C1,C2,C3 交点
CL キャンバーライン
D 遠心方向
L 回転軸線
L1 中心線
L2 基準線
L3 接線
R 回転方向
S 仮想面
β 羽根角

Claims (5)

  1. 空気を遠心方向に送るインペラと、
    前記インペラの前記遠心方向の外方に設けられたディフューザ流路と、
    前記ディフューザ流路の外周に沿って配置されると共に、前記ディフューザ流路に連通されたガイド流路と、
    前記ガイド流路に連通され、前記ガイド流路と交差する方向に延在している排出流路と、
    前記ガイド流路内で、前記ディフューザ流路と前記排出流路との間に設けられると共に、前記インペラの回転方向に沿って配置された複数のガイドベーンと、を備え、
    前記ガイドベーンは、前記ディフューザ流路に近い側の前端縁と、前記ディフューザ流路から遠い側の後端縁とを備え、
    前記ガイド流路は、前記排出流路の中心線を基準にして、前記回転方向の逆転側の逆転領域と、前記回転方向の正転側の正転領域とを備え、
    前記後端縁の羽根角について、前記後端縁を通り且つ前記インペラの回転軸線方向に延在する基準線に対して前記正転側を正とし、前記逆転側を負として規定した場合に、
    前記逆転領域のうち、少なくとも一部の領域に配置された前記ガイドベーンの前記後端縁の羽根角は正であり、
    前記正転領域のうち、少なくとも一部の領域に配置された前記ガイドベーンの前記後端縁の羽根角は負である、空気供給装置。
  2. 前記排出流路は、外管と、前記外管内に配置された内管との間に形成され、
    前記インペラの回転軸線周りの回転角θについて、前記ガイドベーンのハブ面を含む仮想面と前記排出流路の中心線との交点である第1交点の前記回転角θを0°とし、前記内管の外周面と前記仮想面との交線上の点であり、前記逆転側で前記第1交点に対する前記回転角θの絶対値が最大となる第2交点の前記回転角θをα°とし、前記正転側で前記第1交点に対する前記回転角θの絶対値が最大となる第3交点の前記回転角θをα°として規定した場合に、
    前記逆転領域は、少なくとも前記回転角θの絶対値がα°以上の領域を含み、
    前記正転領域は、少なくとも前記回転角θの絶対値がα°以上の領域を含み、
    前記逆転領域において、前記回転角θの絶対値がα°以上の領域に配置された前記ガイドベーンの前記後端縁の羽根角は正であり、
    前記正転領域において、前記回転角θの絶対値がα°以上の領域に配置された前記ガイドベーンの前記後端縁の羽根角は負である、請求項1記載の空気供給装置。
  3. 前記インペラの回転軸線周りの回転角θについて、前記ガイドベーンのハブ面を含む仮想面と前記排出流路の中心線との交点である第1交点の前記回転角θを0°として規定した場合に、
    前記逆転領域は、少なくとも前記回転角θの絶対値が0°から90°までの領域を含み、
    前記正転領域は、少なくとも前記回転角θの絶対値が0°から90°までの領域を含み、
    前記逆転領域において、前記回転角θの絶対値が0°から90°までの領域に配置された前記ガイドベーンの前記後端縁の羽根角は正であり、
    前記正転領域において、前記回転角θの絶対値が0°から90°までの領域に配置された前記ガイドベーンの前記後端縁の羽根角は負である、請求項1又は2記載の空気供給装置。
  4. 前記正転領域に配置され且つ前記後端縁の羽根角が負である前記ガイドベーンの前記後端縁の羽根角は、一定である、請求項1~3のいずれか一項記載の空気供給装置。
  5. 前記正転領域に配置され且つ前記後端縁の羽根角が負である前記ガイドベーンの前記後端縁の羽根角の絶対値は、前記回転角θの絶対値が大きくなるに従って大きくなる、請求項2又は3記載の空気供給装置。
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