JP7142472B2 - クランプ治具及びクランプ補助装置 - Google Patents

クランプ治具及びクランプ補助装置 Download PDF

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Description

本発明は、クランプ治具とその被縫製物の保持作業を補助するクランプ補助装置に関する。
環状の被縫製物を曲面状に沿わせた状態で縫製を行うために、曲面に沿った下側クランプ部材及び上側クランプ部材を備えるクランプ治具をミシンにセットして縫製が行われていた。
このクランプ治具は、環状の被縫製物の内側に下側クランプ部材を挿入し、上側クランプ部材により外側からクランプして被縫製物を保持し、上下のクランプ部材により被縫製物を曲面に沿った状態を維持していた(例えは、特許文献1参照)。
特開2017-148179号公報
ところで、上記クランプ治具は被縫製物が弛んでいると、環状の被縫製物を曲面に沿わせた状態を維持することができず、曲面に沿った形状での縫製を適切に行うことができない。
このため、環状の被縫製物の内側に挿入される下側クランプ部材は、被縫製物を張設状態に維持することが可能な大きめのサイズとすることが要求される。
しかしながら、下側クランプ部材を被縫製物に対して大きくすると、クランプ治具に対して被縫製物を装着することが困難となり、作業性が悪化するという問題が生じていた。
本発明は、作業性の向上を図ることをその目的とする。
請求項1記載の発明は、クランプ治具において、
被縫製物に対するクランプ位置と解放位置とに切り替え可能な第一クランプ部材と当該第一クランプ部材との協働により前記被縫製物をクランプする第二クランプ部材とを有するクランプユニットを少なくとも二つ備え、
二つの前記クランプユニットを並べて配置すると共に、前記第二クランプ部材に対して前記二つのクランプユニットの並び方向の外側に補助クランプ部材が設けられ、
各々の前記補助クランプ部材は、そのクランプ面が前記第二クランプ部材のクランプ面に沿った状態で前記並び方向の外側に延出された状態と前記並び方向の内側に移動した状態とに切り替え可能に支持されていることを特徴とする。
さらに、請求項1記載の発明は、
前記各補助クランプ部材は、当該補助クランプ部材の前記クランプ面が対向部位から離れて前記並び方向の内側であって環状の前記被縫製物の内側に向かって移動するように回動可能に支持されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のクランプ治具において、
前記二つのクランプユニットの前記第一クランプ部材のクランプ面は、前記補助クランプ部材の前記クランプ面に対向する部位を有することを特徴とする。
さらに、請求項1記載の発明は、
前記被縫製物は環状であり、
前記第一クランプ部材は環状の前記被縫製物の外側をクランプし、前記第二クランプ部材は環状の前記被縫製物の内側をクランプすることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のクランプ治具において、
前記補助クランプ部材は、外力の入力により、前記補助クランプ部材のクランプ面が前記第二クランプ部材のクランプ面の隣に並んだ状態と前記並び方向の内側に移動した状態の少なくとも一方の状態への切り替えが行われる入力部を有することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のクランプ治具において、
前記補助クランプ部材は、前記補助クランプ部材のクランプ面が前記第二クランプ部材のクランプ面の隣に並んだ状態と前記並び方向の内側に移動した状態のいずれか一方の状態を維持する弾性体を有することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のクランプ治具による被縫製物のクランプ作業を補助するクランプ補助装置であって、
前記補助クランプ部材のクランプ面が前記第二クランプ部材のクランプ面に沿った状態と前記並び方向の内側に移動した状態の少なくとも一方の状態への切り替えを行うアクチュエーターを備えることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5に記載のクランプ補助装置において、
前記アクチュエーターは、前記クランプ治具の前記クランプユニットの前記第一クランプ部材に対する解放位置とクランプ位置との切り替え動作と、前記補助クランプ部材のクランプ面に対する前記並び方向の内側に移動した状態と前記第二クランプ部材のクランプ面に沿った状態への切り替え動作とを連動して行うことを特徴とする。
本発明であるクランプ治具は、二つのクランプユニットの内側クランプ部材に対して並び方向の外側に配置された補助クランプ部材が、そのクランプ面が内側クランプ部材のクランプ面の隣に並んだ状態と並び方向の内側に移動した状態とに切り替え可能に支持されている。
このため、被縫製物をクランプ治具に装着する際には、両側の補助クランプ部材について、そのクランプ面が並び方向内側に移動した状態に切り替えることで、両側の補助クランプ間の距離を縮めることができ、クランプ治具に対する被縫製物の装着作業が容易となる。
また、被縫製物の装着後は、両側の補助クランプ部材について、補助クランプ部材のクランプ面が内側クランプ部材のクランプ面の隣に並んだ状態に補助クランプ部材を切り替えることにより、両側の補助クランプ間の距離を広げることができ、被縫製物を張設状態にすることができる。
これにより、外側クランプ部材をクランプ位置にすることにより、弛みのない状態で外側クランプ部材と内側クランプ部材のクランプ面の形状に沿わせることができる。
これらにより、クランプ治具に対する被縫製物の縫製作業やクランプ作業について作業性の向上を図ることが可能となる。
クランプ補助装置に装着されるクランプ治具の正面図である。 クランプ治具の斜視図である。 クランプ治具の右側面図である。 クランプ治具のクランプ状態の左側面図である。 クランプ治具の解放状態の左側面図である。 クランプユニットのクランプ状態の正面図である。 クランプユニットの解放状態の正面図である。 クランプユニットのクランプ状態の斜視図である。 退避位置の補助クランプ部材の斜視図である。 左右のクランプユニットの取り付け位置におけるフレームの断面図である。 クランプ補助装置の前側支持板を外した状態の正面図である。 クランプ補助装置のクランプ治具を装着した状態の正面図である。 クランプ補助装置のクランプ治具を装着した状態であって駆動ユニットの位置調節後の正面図である。 クランプ補助装置のクランプ治具を装着した状態の拡大正面図である。 中央の駆動ユニットの斜視図である。 左側の駆動ユニットの斜視図である。 左側の駆動ユニットと左側のクランプユニットの連結状態であって補助クランプがクランプ位置にある状態を示した背面図である。 左側の駆動ユニットと左側のクランプユニットの連結状態であって補助クランプが退避位置にある状態を示した背面図である。 ミシンの前側の斜視図である。 ミシンの後側の斜視図である。
[発明の実施の形態の概略]
以下、本発明の実施の形態であるミシン100、クランプ治具30及びクランプ補助装置50について図面に基づいて説明する。
上記ミシン100は、曲面を有する被縫製物Cの保持に適したクランプ保持具としてのクランプ治具30を用いて、所定の縫製パターンに従って任意の位置に針落ちを行う自動縫いミシンであり、クランプ補助装置50はクランプ治具30に被縫製物Cを装着する作業を補助する装置である。
[クランプ治具:概要]
図1はクランプ治具30の正面図、図2は斜視図である。なお、図1は被縫製物の解放状態、図2は被縫製物のクランプ状態を示している。
クランプ治具30は、後述するY軸方向に沿って並んで配置され、被縫製物Cをクランプする三つのクランプユニット40A,40B,40Bと、各クランプユニット40A,40B,40Bを支持するフレーム31とを備えている。
なお、中央のクランプユニット40Aの両側に配置されたクランプユニット40B,40Bは、お互いが左右方向について対称構造であるため、同一の符号を用いて説明し、重複する説明は省略する。
また、中央のクランプユニット40Aと両側のクランプユニット40B,40Bは、基本構造が一致するので、基本構造についてはクランプユニット40Aで説明し、クランプユニット40Bについてはクランプユニット40Aと異なる点のみを説明する。
なお、クランプユニット40Aに固有の構成については数字のあとにアルファベットの「A」を加えた符号を使用し、クランプユニット40Bに固有の構成については数字のあとにアルファベットの「B」を加えた符号を使用し、クランプユニット40Aとクランプユニット40Bとに共通する構成については数字にアルファベットの「A」と「B」の何れも加えない符号を使用して以下の説明を行う。
また、上記クランプ治具30のフレーム31は、所定形状の平板であり、その平板面に平行であって互いに直交する一の方向をY軸方向、他の方向をZ軸方向とし、Y軸方向の一方を「左」、他方を「右」とし、Z軸方向の一方を「上」、他方を「下」とする。また、フレーム31の平板面に直交する方向をX軸方向とし、その一方(図1紙面手前側)を「前」、他方(図1紙面奥側)を「後」とする。
[クランプ治具:中央のクランプユニット]
各クランプユニット40A,40B,40Bは、いずれも、フレーム31の前面側に装備されている。
そして、クランプユニット40Aは、被縫製物Cの上側に配置される上側クランプ部材41Aと、被縫製物Cの下側に配置される左右一対の下側クランプ部材42A,42Aと、上側クランプ部材41A及び下側クランプ部材42Aをクランプ位置と解放位置とに切り替え可能に支持する支持機構43Aと、支持機構43Aを支持する支持ブロック44Aとを備えている。
クランプ治具30は、環状の被縫製物Cを保持する場合に、クランプユニット40Aの上側クランプ部材41Aは被縫製物Cの外側となり、下側クランプ部材42A,42Aは内側となる。
上側クランプ部材41Aは「被縫製物に対するクランプ位置と解放位置とに切り替え可能な第一クランプ部材」として機能し、下側クランプ部材42A,42Aは「第一クランプ部材との協働により前記被縫製物をクランプする第二クランプ部材」として機能する。
後述するクランプユニット40Bも上側クランプ部材41Bと下側クランプ部材42Bを備えているが、これらも上側クランプ部材41Bは「第一クランプ部材」として機能し、下側クランプ部材42Bは「第二クランプ部材」として機能する。
左右の下側クランプ部材42A,42Aは、左右方向について対称形状であり、いずれも、X軸方向に沿った長尺の板状部材であって、支持ブロック44Aから前方に向かって延出されている。さらに、下側クランプ部材42A,42Aの前端部は、それぞれ左右方向外側に向かって張り出された形状となっている。
左右の下側クランプ部材42A,42Aの前端上部のクランプ面421A,421Aは、いずれも、中心軸がX軸方向に平行な円筒形の同一の外周面に沿っている。そして、Y軸方向における両端部に位置する二つのクランプユニット40B,40Bのそれぞれの下側クランプ部材42B,42Bも、上述の円筒形の同一の外周面に沿ったクランプ面421B,421Bを有している。
つまり、これらのクランプユニット40A,40B,40Bの下側クランプ部材42A,42A,42B,42Bのクランプ面421A,421A,421B,421Bは、全て、同一の外周面に沿って並ぶように配置されている。
また、クランプユニット40Aの左右の下側クランプ部材42A,42Aは、その後端部の上面を支持ブロック44Aの下面に当接させた状態で当該支持ブロック44Aにネジ止めされている。
さらに、それぞれの下側クランプ部材42A,42Aは、その前端部のZ軸方向からみた形状が被縫製物Cの前側縁部の形状に近似している。このため、縫製の際には、被縫製物Cの前側縁部に沿った針落ち位置の近傍を保持することができる。
上側クランプ部材41Aは、X軸方向に沿った長尺の板状部材であって、支持機構43Aの可動ブロック45Aから前方に向かって延出されている。さらに、また、上側クランプ部材41Aの前端部は、左右方向外側に向かって張り出された形状となっている。これにより、上側クランプ部材41Aの前端部は、上から見て、二つの下側クランプ部材42A,42Aの前端部に重ね合わせることができる。
上側クランプ部材41Aは、その下面のクランプ面を下側クランプ部材42A,42Aの上面のクランプ面に接近又は当接させたクランプ位置と上方に離隔した解放位置とに切り替え可能となるように、支持機構43Aを介して支持ブロック44Aに支持されている。
上側クランプ部材41Aの下面のクランプ面411Aは、中心軸がX軸方向に平行な円筒形の内周面に沿っている。そして、Y軸方向における両端部に位置する二つのクランプユニット40B,40Bのそれぞれの上側クランプ部材41B,41Bも、上述の円筒形の内周面に沿ったクランプ面411B,411Bを有している。
つまり、これらのクランプユニット40A,40B,40Bの上側クランプ部材41A,41B,41Bのクランプ面411A,411B,411Bは、全て、同一の内周面に沿って並ぶように配置されている。
さらに、クランプユニット40A,40B,40Bの上側クランプ部材41A,41B,41Bのクランプ面411A,411B,411Bの内周面と、対向する下側クランプ部材42A,42A,42B,42Bのクランプ面421A,421A,421B,421Bの外周面とは、径が等しく、個別に対向し且つ平行となっており、各上側クランプ部材41A,41B,41Bと各下側クランプ部材42A,42A,42B,42Bとによって挟持した被縫製物Cを、前述した内周面及び外周面に沿った円周面に沿った状態で保持することができる。
また、クランプユニット40Aの上側クランプ部材41Aは、その上面を支持機構43Aの可動ブロック45Aの下面に当接させた状態で当該可動ブロック45Aにネジ止めされている。
さらに、上側クランプ部材41Aは、その前端部のZ軸方向からみた形状が被縫製物Cの前側縁部の形状に近似している。このため、縫製の際には、被縫製物Cの前側縁部に沿った針落ち位置の近傍を保持することができる。
図3は支持機構の側面図である。
支持機構43Aは、図2及び図3に示すように、上側クランプ部材41Aを保持する可動ブロック45Aと、支持ブロック44Aの上面に固定装備された基部432と、回動操作により上側クランプ部材41Aを下側クランプ部材42Aと対向するクランプ位置と下側クランプ部材42Aから離間した解放位置とに切り替える操作レバー433と、可動ブロック45A及び支柱431,431を介して上側クランプ部材41Aを支持する回動腕434と、基部432と操作レバー433とを連結するリンク部材435と、クランプ補助装置50からの操作レバー433に対する切り替え操作の推力を入力する操作部材としての伝達体46とを備えている。
なお、上記「クランプ位置」とは下側クランプ部材42Aに対して上側クランプ部材41Aが被縫製物Cを挟持できる程度に近接した状態又はクランプ面411A、421A同士が接した状態をいい、「解放位置」とは下側クランプ部材42Aに対して上側クランプ部材41Aが離隔して被縫製物Cを解放可能な状態(本実施形態では90°近くまで開いた状態)を言うものとする。
基部432は、その前端部において回動腕434の後端の下部をY軸回りに回動可能に支持し、基部432の後端部においてリンク部材435の一端部をY軸回りに回動可能に支持している。
操作レバー433は、その前端部が回動腕434の後端の上部とY軸回りに回動可能に連結され、後端部はクランプ位置と解放位置との切り替えを行うための入力部となっている。具体的には、操作レバー433の後端部には、Y軸方向に貫通し、X軸方向に沿った長穴433aが形成されている。
さらに、操作レバー433の前端部より幾分後方となる位置において、リンク部材435の他端部とY軸回りに回動可能に連結されている。
これにより、基部432と操作レバー433と回動腕434とリンク部材435とが四節リンク機構を構成している。
この構成において、操作レバー433の入力部を下方に回動させると、操作レバー433と回動腕434との連結点aとリンク部材435と基部432との連結点bを結ぶ直線よりも、操作レバー433とリンク部材435との連結点cが下側となる。かかる状態で上側クランプ部材41Aと下側クランプ部材42Aとの間に被縫製物Cをクランプしてその復元力で操作レバー433が押し戻されても、連結点cがより下方に移動する方向に力が加わり、操作レバー433と基部432とが当接して上側クランプ部材41Aと下側クランプ部材42Aの開きが阻止され、クランプ状態を維持することができる。
つまり、操作レバー433の入力部の下方回動により、上側クランプ部材41Aと下側クランプ部材42Aとが被縫製物Cを挟んで保持するクランプ位置に切り替えることができる。
また、クランプ位置にある状態から操作レバー433の入力部を上方に回動させると、操作レバー433と回動腕434との連結点aとリンク部材435と基部432との連結点bを結ぶ直線よりも下側に位置していた操作レバー433とリンク部材435との連結点cが当該直線よりも上方に移動する。これにより、上側クランプ部材41Aと下側クランプ部材42Aの開きが阻止されなくなり、操作レバー433の入力部をさらに上方に回動させると、操作レバー433と回動腕434との連結点aがリンク部材435と基部432との連結点b側に引き寄せられて、上側クランプ部材41Aが上方に回動して解放位置となる。
つまり、操作レバー433の入力部の上方回動により、上側クランプ部材41Aを被縫製物Cの解放位置に切り替えることができる。
これらにより、支持機構43Aは、いわゆるトグル機構を構成している。
伝達体46は、平板状の支持ブロック44Aにより上下動可能に支持されており、U字状の枠部461と、枠部461の底部に固定装備された丸棒状の直動軸462と、枠部461の内側に設けられた連結軸463と、直動軸462を通じて枠部461を下方に押圧する弾性体としてのコイル状のバネ464とを備えている。
枠部461の内側には、Y軸方向に平行な連結軸463が固定装備されている。そして、前述した支持機構43Aの操作レバー433の入力部の長穴433aに連結軸463が挿入されている。
直動軸462は、支持ブロック44Aの平板面の中心より幾分後方となる位置を貫通して設けられた図示しない滑り軸受けにより、その長手方向に沿って往動可能に支持されている。
支持ブロック44Aの平板面は、X-Y平面に平行であり、直動軸462はZ軸方向に沿って往動可能となっている。
直動軸462は、その一端部(上端部)が枠部461に固定連結され、他端部(下端部)は、支持ブロック44Aの下側において、後述するクランプ補助装置50の連結部材73Aに連結可能となっている。即ち、直動軸462の下端部の外周面には、当該外周面を一周する溝によってくびれた形状の被係止部462aが形成されている。
連結部材73Aは、一端部が開放された凹状の切り欠きからなる係止部734Aを備えており、当該係止部734Aの内側に被係止部462aを挿入することにより直動軸462との連結を可能としている(図15参照)。そして、当該連結状態において、クランプ補助装置50側からの直動軸462の上方への移動動作の入力を可能としている。
コイル状のバネ464は、直動軸462を内側に通したバネであり、支持ブロック44Aの下側で直動軸462を下方に押圧している。これにより、直動軸462,枠部461を介して操作レバー433の入力部が下方に引き寄せられ、上側クランプ部材41Aが常にクランプ位置側に付勢されている。
つまり、外力を加えてコイル状のバネ464に抗して直動軸462を上方移動させることにより、枠部461の連結軸463が操作レバー433を上方に押し上げ、外力を加えることをやめてコイル状のバネ464のバネ圧に従って直動軸462を下方移動させることにより、枠部461の連結軸463が操作レバー433の入力部を下方に押し下げることができる。
これにより、伝達体46を介して、クランプ補助装置50側からの上側クランプ部材41A及び下側クランプ部材42Aのクランプ位置と解放位置との切り替え操作を可能としている。
支持ブロック44Aは、前述したようにX-Y平面に沿った矩形の平板であり、その上面側で支持機構43Aを介して上側クランプ部材41Aを支持し、下面側で下側クランプ部材42Aを支持している。
さらに、この支持ブロック44Aは、後端部にフレーム31の前面に当接する端面部を有しており、当該端面部を密接させた状態でフレーム31にネジ止めによって支持されている。
[クランプ治具:左右のクランプユニット]
左右のクランプユニット40B,40Bについて説明する。前述したように、左右のクランプユニット40B,40Bは左右方向ついて対称構造なので、ここでは左側のクランプユニット40Bのみについて説明し、右側のクランプユニット40Bについては説明を省略する。また、クランプユニット40Bについて、既に説明した中央のクランプユニット40Aと異なる点のみについて説明する。
各クランプユニット40A,40B,40Bの支持ブロック44A,44B,44Bは、前述した上側クランプ部材41A,41B,41B及び下側クランプ部材42A,42A,42B,42Bのクランプ面に倣う周面に対して外接する向きでフレーム31に支持されている。従って、Y軸方向の中央に位置する支持ブロック44Aは、X-Y平面に平行な向きとなり、左右両側に位置する各支持ブロック44B,44Bは、何れもX-Y平面に対してX軸回りに傾斜した向きとなっている。
従って、左右のクランプユニット40B,40Bは、その全ての構成が支持ブロック44B,44Bと同様に傾斜した向きとなっている。
また、クランプユニット40Bは、上側クランプ部材41B、下側クランプ部材42B及び補助クランプ部材49Bと支持機構43Bとを備えている。
また、クランプユニット40Bの支持ブロック44Bは下側クランプ部材42B及び補助クランプ部材49Bを支持している。
クランプユニット40Bの支持機構43Bは、前述した支持機構43Aとほぼ同一の構成であり、可動ブロック45Aがなく、支柱431,431が上側クランプ部材41Bの上面に直接連結されている点が支持機構43Aと異なっている。
また、上側クランプ部材41B及び下側クランプ部材42Bの前端部は、被縫製物Cの形状に倣った形状となっていることから、上側クランプ部材41A及び下側クランプ部材42Aとは異なる形状となっている。
[クランプ治具:補助クランプ部材]
図4は上側クランプ部材41Bがクランプ位置にあるときのクランプユニット40Bの側面図、図5は解放位置にあるときの側面図、図6は上側クランプ部材41Bがクランプ位置にあるときの正面図、図7は解放位置にあるときの正面図、図8は上側クランプ部材41Bがクランプ位置にあるときの斜視図である。さら、図9は上側クランプ部材41Bが解放位置にあるときの補助クランプ部材49Bのみを示した斜視図である。
なお、図4~図9はクランプユニット40Bの傾斜をなくした状態(伝達体46の直動軸462がZ軸方向に平行な状態)で図示している。実際には、クランプユニット40BはX軸回りに傾斜した状態でフレーム31に取り付けられているが、上記図4~図9に基づく補助クランプ部材49Bの説明のみについては、傾斜をなくした状態での向きで説明を行う。
補助クランプ部材49Bは、下側クランプ部材42Bに対して、二つのクランプユニット40B,40Bの並び方向の外側に並べて配置されている。つまり、右側のクランプユニット40Bの場合には、補助クランプ部材49Bは下側クランプ部材42Bの右側に配置され、左側のクランプユニット40Bの場合には、補助クランプ部材49Bは下側クランプ部材42Bの左側に配置される。
この補助クランプ部材49Bは、X軸方向に長尺であって、その前半部分には、前方に向かって延出されたクランプ面491Bが上向きに形成されており、後半部分には補助クランプ部材49B全体を支持ブロック44Bに取り付ける支持構造が設けられている。
補助クランプ部材49Bの支持構造は、X軸方向に沿った支軸492Bと、支軸492B周りの回動力を補助クランプ部材49Bに付与する弾性体としてのねじりコイルバネ493Bと、ねじりコイルバネ493Bの回動力に抗して補助クランプ部材49Bを所定の向きで制止させるストッパー494Bと、支軸492Bを中心とする半径方向外側に延出された腕部495Bと、腕部495Bの延出端部に設けられたコロ496Bとを備えている。
支軸492Bは、支持ブロック44Bにより支持され、補助クランプ部材49B全体が支持ブロック44Bに対してX軸回りに回動可能となっている。
補助クランプ部材49Bのクランプ面491Bは、支軸492Bの回動中心線に対して偏心した位置に設けられている。
この補助クランプ部材49Bは、支軸492B回りの回動により、クランプ面491Bが、前述したクランプユニット40A,40Bの下側クランプ部材42A,42Bのクランプ面421A,421Bが並ぶ同一の外周面に沿って並んだ状態となるクランプ位置と、クランプ位置から二つのクランプユニット40B,40Bの並び方向の内側に移動した退避位置とに切り替えられる。
なお、左側のクランプユニット40Bの補助クランプ部材49Bのクランプ面491Bは、回動によりクランプ位置から右下方向に向かって退避位置に移動する。
また、右側のクランプユニット40Bの補助クランプ部材49Bのクランプ面491Bは、回動によりクランプ位置から左下方向に向かって退避位置に移動する。
ねじりコイルバネ493Bは、支軸492Bに支持されており、支軸492B回りに、補助クランプ部材49Bのクランプ面491Bが退避位置からクランプ位置に向かう方向に回動力を付与している。
ストッパー494Bは、ねじりコイルバネ493Bにより、クランプ面491Bが退避位置からクランプ位置に向かう方向に補助クランプ部材49Bが回動した場合に、支持ブロック44Bに当接してクランプ位置で制止させるように配置されている。つまり、補助クランプ部材49Bに外力が付与されない状態では、ねじりコイルバネ493Bとストッパー494Bとの協働により、補助クランプ部材49Bのクランプ面491Bはクランプ位置に維持される。
腕部495Bは、支軸492Bを中心とするクランプ面491Bの逆側に延出されている。
そして、腕部495Bに設けられたコロ496Bが下方から突き上げられると、ねじりコイルバネ493Bに抗して、クランプ面491Bがクランプ位置から退避位置に向かう方向に、補助クランプ部材49Bを回動させることができる。
後述するクランプ補助装置50は、左右のクランプユニット40B,40Bの各補助クランプ部材49Bに対して、コロ496Bを突き上げる突き当てシャフト75Bを保有しており、クランプ面491Bがクランプ位置から退避位置に向かう方向に補助クランプ部材49Bを回動させることができる。
補助クランプ部材49Bのクランプ面491Bは、クランプ位置において、下側クランプ部材42Bに対して二つのクランプユニット40B,40Bの並び方向の外側に幾分離隔して配置されている。
そして、これに対応するように、上側クランプ部材41Bは、クランプ面491Bに近接又は当接する対向部位412Bを備えている。
クランプ面491Bと対向部位412Bは、いずれもその表面にX軸方向に沿った鋸歯状の溝がY軸方向に並んで複数形成されており、これらは、互いに噛合して被縫製物Cをクランプする。
左右のクランプユニット40B,40Bの各補助クランプ部材49B、49Bは、コロ496Bがクランプ補助装置50の突き当てシャフト75Bに突き上げられることで、図1に示すように、それぞれのクランプ面491B,491Bが左右方向の内側となる退避位置となる。このため、この状態であれば、図1の実線で示したように、左右方向に広げない状態で環状の被縫製物Cをクランプ治具30に容易に装着することができ、作業性を向上させることができる。
そして、被縫製物Cの装着後は、突き当てシャフト75Bが下降すると、各補助クランプ部材49B,49Bが回動してクランプ面491B,491Bを退避位置に移動させることができる。これにより、図1の二点鎖線で示したように、被縫製物Cを左右方向の外側に広げて張設状態にすることができる。従って、被縫製物Cの弛みの発生を抑制し、適正に縫製することが可能となり、縫い品質の向上を図ることができる。
[クランプ治具:フレーム]
フレーム31は、図1及び図2に示すように、Y軸方向に長尺な矩形の本体部32と、本体部32のY軸方向の両端部からそれぞれ左斜め下方と右斜め下方とに延出された二本の腕部33,33とを有し、これらがY-Z平面に沿った一体的な平板状をなしている。
本体部32の上部におけるY軸方向の中央部には図示しない位置決め穴が形成されている。この位置決め穴は、後述するミシン100又はクランプ補助装置50にクランプ治具30を装着する際に、これらミシン100とクランプ補助装置50とに設けられた位置決め突起641が挿入されることによりクランプ治具30が適正に位置決めされる。
また、フレーム31の本体部32の上部後面側には、左右一対の治具把持機構35,35が設けられている。
クランプ治具30は、ミシン100又はクランプ補助装置50が有する、長手方向がZ軸方向に沿った長尺矩形の取付板に、本体部32の中央部の後面を接するように装着される。
左右一対の治具把持機構35,35は、上記取付板の上端部の後面を前方に押圧することにより、当該治具把持機構35,35とフレーム31の後面との間で把持することにより、取付板に対するクランプ治具30の固定を図るものである。
治具把持機構35は、図2及び図3に示すように、ミシン100とクランプ補助装置50の取付板を把持する弾性部材からなる把持パッド351と、フレーム31の後面に固定装備された基部352と、回動操作により把持パッド351を取付板を把持する把持位置と取付板から離間した解放位置とに切り替える操作レバー353と、把持パッド351を支持する回動腕354と、基部352と操作レバー353とを連結する図示しないリンク部材とを備えている。
この治具把持機構35は、クランプユニット40A、40Bの支持機構43A,43Bとほぼ同一の構造を有しており、トグル機構を用いて把持パッド351による取付板の把持状態と解放状態とを切り替える。
つまり、操作レバー353の入力操作部を前方に回動させると、操作レバー353と回動腕354との連結点とリンク部材と基部352との連結点を結ぶ直線よりも、操作レバー353とリンク部材との連結点が前側となる。かかる状態で把持パッド351が取付板を前方に押圧してフレーム31との間で把持した状態(把持位置)となる。
また、把持位置にある状態から操作レバー353の入力操作部を後方に回動させると、操作レバー353と回動腕354との連結点とリンク部材と基部352との連結点を結ぶ直線よりも前方に位置していた操作レバー353とリンク部材との連結点が当該直線よりも後方に移動する。これにより、把持パッド351が後方に移動し、取付板を解放した状態(解放位置)となる。
これにより、クランプ治具30を、ミシン100又はクランプ補助装置50の取付板に対して着脱可能としている。
[クランプ治具:治具側調節機構]
図10はクランプユニット40Bの取り付け位置におけるフレーム31の断面図である。
上記フレーム31とクランプユニット40Bとの間には、フレーム31に対する二つのクランプユニット40Bの配置を調節する治具側調節機構47が設けられている。なお、中央のクランプユニット40Aは、フレーム31に固定的に装備され、位置調節は行われない。
治具側調節機構47として、フレーム31の各腕部33,33には、図1に示すように、左右のクランプユニット40B,40Bを個々に取り付けるために、湾曲した曲線としての円弧に沿った複数の直線からなる折れ線状の長穴である上側取付穴471と下側取付穴472とが上下に並んで貫通形成されている。
なお、左右の腕部33,33及び各腕部33,33に設けられた上側取付穴471と下側取付穴472は、左右方向について対称となる形状なので、主に、左側の腕部33及び上側取付穴471と下側取付穴472について説明を行う。
上側取付穴471は、三つの直線部からなる折れ線状であり、下側取付穴472は二つの直線部からなる折れ線状である。
そして、上側取付穴471の直線部は、フレーム31の下方に中心位置が設定された共通の円弧に沿って形成されている。
また、下側取付穴472の直線部は、フレーム31の下方に中心位置が設定された共通の円弧に沿って形成されている。
また、下側取付穴472の円弧は上側取付穴471の円弧と同心であって下側取付穴472の円弧は上側取付穴471の円弧よりも小径に設定されている。さらに、これらの円弧の中心は、前述したクランプユニット40A,40B,40Bの上側クランプ部材41A,41B,41Bのクランプ面411A,411B,411B及び下側クランプ部材42A,42A,42B,42Bのクランプ面421A,421A,421B,421Bがなす周面の中心軸線上に位置している(以下、この周面の中心軸線を「クランプ面の中心軸線」という)。
なお、上記上側取付穴471及び下側取付穴472は、複数の直線部からではなく、いずれか一方の円弧に沿った一つの円弧状に形成しても良い。
図10に示すように、治具側調節機構47は、上記上側取付穴471及び下側取付穴472に加えて、クランプユニット40Bの支持ブロック44Bの後端面から後方に突出した二本のボス473,473と、支持ブロック44Bをフレーム31に締結固定する手回しハンドルを有するネジ474とを備えている。
二本のボス473,473は、上側取付穴471の円弧に沿うように並んで配置されており、これらのボス473、473は上側取付穴471に挿入される。
ネジ474は、支持ブロック44Bの後端面における下側取付穴472の円弧の線上となる位置に形成されたネジ穴476に対して、フレーム31の後面側から下側取付穴472に通されて座金475を介して螺入されている。
従って、クランプユニット40Bの位置調節の際には、手回しハンドルを回してネジ474を緩め、当該ネジ474とボス473,473により上側取付穴471及び下側取付穴472に沿って支持ブロック44Bを移動させることにより、前述した二つの円弧に沿って任意に位置を調節することができる。そして、位置を決めると、再び、手回しハンドルを回してネジ474を締結し、その位置にクランプユニット40Bを固定することができる。
また、治具側調節機構47は、クランプユニット40Bの位置調節を一定の位置変化量の単位で行わせる間欠移動機構48を備えている。この間欠移動機構48は、前述した円弧と同心の円弧に沿って一定の間隔でフレーム31の前面側に形成された複数の位置決め穴481(図10では一つのみ図示)と、支持ブロック44Bの後端面に形成された有底穴482内において進退可能に格納された球体483と、球体483を有底穴482から突出させる方向に加圧する弾性体としてのコイル状のバネ484とを備えている。
また、有底穴482の開口部はかしめられており、球体483は、ある程度外部に突出するが、脱落しないようになっている。
上記球体483の外径は、位置決め穴481の内径よりも大きく、球体483の一部が有底穴482から突出した場合に位置決め穴481に嵌合する。これにより、クランプユニット40Bの位置調節の際に、支持ブロック44Bを上側取付穴471及び下側取付穴472に沿って移動させると、球体483が進退移動を行いながら複数並んだ位置決め穴481に順番に嵌合し、その都度、支持ブロック44Bを位置決めすることができる。
なお、位置決め穴481は、前面側が開口していれば良く、図10のように前後に貫通してなくとも良い。
また、位置決め穴481に嵌合する部材は、球体483である場合に限らず、支持ブロック44Bの移動を許容する先端が丸みを帯びた突起でも良い。
また、複数の位置決め穴481を支持ブロック44Bの後端面に設け、有底穴482をフレーム31の前面側に設け、球体483とコイル状のバネ484を格納する構成としても良い。
[クランプ補助装置:概要]
図11は前側支持板62を外したクランプ補助装置50の正面図、図12は前側支持板62を装備しクランプ治具30を装着した状態のクランプ補助装置50の正面図、図13は小型の被縫製物Cに対応する調節を行った後のクランプ治具30を装着した状態のクランプ補助装置50の正面図、図14はクランプユニット40Bと駆動ユニット70Bの連結状態を示した正面図である。
クランプ補助装置50は、クランプ治具30のフレーム31を支持する基台60と、クランプ治具30のクランプユニット40A,40B,40Bに対応して個別に設けられ、各クランプユニット40A,40B,40Bの上側クランプ部材41A,41B,41Bのクランプ位置と解放位置との切り替え動作の動力を付与する駆動ユニット70A,70B,70Bと、基台60に対する各駆動ユニット70B,70Bの配置を調節する補助装置側調節機構80,80とを備えている。
なお、中央の駆動ユニット70Aの両側に配置された駆動ユニット70B,70Bは、互いに対称構造であるため、同一の符号を用いて説明し、重複する説明は省略する。
また、中央の駆動ユニット70Aと両側の駆動ユニット70B,70Bは、基本構造が一致するので、主に駆動ユニット70Aについて説明し、駆動ユニット70Bについては駆動ユニット70Aと異なる点のみを説明する。
なお、駆動ユニット70Aに固有の構成については数字に「A」を付し、駆動ユニット70Bに固有の構成については数字に「B」を付し、共通する構成は何れも付さない点は前述したクランプユニットの場合と同様である。
また、クランプ補助装置50の各図におけるX軸方向、Y軸方向、Z軸方向については、クランプ補助装置50にクランプ治具30を装着した場合のクランプ治具30に定めたX軸方向、Y軸方向、Z軸方向を適用する。
[クランプ補助装置:基台]
基台60は、X-Y平面に沿った矩形平板状の底板61と、底板61の上面の前端部に立設された前側支持板62と、底板61の上面の後端部に立設された後側支持板63と、後側支持板63の前面上部中央に固定装備されたクランプ治具30の取付板64とを備えている。
前側支持板62及び後側支持板63は、何れも、底板61にネジ止めされる下部を除いて全体がY-Z平面に沿った矩形の平板である。前側支持板62と後側支持板63は、互いにサイズが等しく、X軸方向について一定の距離を空けて対向配置されている。そして、前側支持板62と後側支持板63の間の領域に、各駆動ユニット70A,70B,70Bを配置している。
取付板64は、その前面にクランプ治具30のフレーム31の位置決め穴に挿入する上下の位置決め突起641を備えている。
位置決め突起641は、取付板64の前面において前方に突出して設けられ、取付板64の前側に取り付けられるクランプ治具30のフレーム31に形成された位置決め穴に対して個別に後側から挿入される。
[クランプ補助装置:中央の駆動ユニット]
図15は駆動ユニット70Aの斜視図である。
図示のように、基台60においてY軸方向における中央に配置された駆動ユニット70Aは、クランプ治具30のクランプユニット40Aの上側クランプ部材41Aのクランプ位置と解放位置との切り替え動作を入力するための駆動源となるアクチュエーターとしてのエアシリンダー71Aと、エアシリンダー71Aのプランジャーを上方に向けた状態で支持する支持フレーム72Aと、エアシリンダー71Aのプランジャーに装備された連結部材73Aとを備えている。
支持フレーム72Aは、逆さU字状であり、二本の足となる下端部は基台60の底板61の上面にネジ止めにより固定装備されている。
そして、支持フレーム72Aの内側にエアシリンダー71Aが格納保持され、支持フレーム72Aの上端面に穿設された開口部からプランジャーが上方に向かって突出している。
連結部材73Aは、エアシリンダー71Aのプランジャーに連結された底面部731Aと、底面部731Aの後端部から上方に立設された立板部732Aと、立板部732Aの上端部から前方に屈曲形成された上面部733Aとからなり、これらは一体的に形成されている。
底面部731Aには、その前端部において二本のガイドバー74A,74Aを垂下支持しており、ガイドバー74A,74Aは支持フレーム72Aの上端面に形成された開口部に上下動可能な状態で挿入されている。これにより、エアシリンダー71Aのプランジャーと共に連結部材73Aが上下動を行う場合に、ガイドバー74A,74Aが連結部材73Aのふらつきを抑え、安定した動作を可能とする。
上面部733Aは、X-Y平面に平行な平板状であり、前方に向かって延出されると共にその前端部には、クランプユニット40Aの直動軸462の被係止部462aを係止する係止部734Aを備えている。係止部734Aは、前方が開口し、後方に向かって凹状となる切り欠きからなる。係止部734Aが上記構造であることにより、クランプユニット40Aの直動軸462の下端部に形成された被係止部462aを係止部734Aに対して相対的に後方に移動させることにより、被係止部462aが係止部734Aの内側に嵌合して直動軸462と連結部材73Aとの連結状態を簡単に形成することができる。
なお、図11及び図12に示すように、取付板64にクランプ治具30を装着した状態において、クランプ治具30の直動軸462の軸線上に、連結部材73Aの係止部734Aが来るように、取付板64及び駆動ユニット70Aの配置が設定されている。
従って、クランプ治具30をクランプ補助装置50に装着する際には、エアシリンダー71Aのシリンダ内部が開放されて、プランジャーはフリー状態(上下に拘束されていない状態)にあるので、連結部材73Aを手動で昇降させることで容易に連結することができる。
[クランプ補助装置:左右の駆動ユニット]
図16は駆動ユニット70Bの斜視図である。
左右の駆動ユニット70B,70Bは左右対称構造なので、ここでは左側の駆動ユニット70Bについて説明し、右側の駆動ユニット70Bについては説明を省略する。
図11,12,16に示すように、基台60において駆動ユニット70Aの左側に配置された駆動ユニット70Bは、クランプ治具30の左側のクランプユニット40Bの上側クランプ部材41Bのクランプ位置と解放位置との切り替え動作及び補助クランプ部材49Bのクランプ位置と退避位置の切り替えを入力するための駆動源となるアクチュエーターとしてのエアシリンダー71Bと、エアシリンダー71Bのプランジャーを右斜め下側に向けた状態で支持する支持フレーム72Bと、エアシリンダー71Bのプランジャーに装備された可動ブロック74Bと、可動ブロック74Bに支持された連結部材73Bと、可動ブロック74Bに支持された突き当てシャフト75Bとを備えている。
支持フレーム72Bは、エアシリンダー71Bのプランジャーの進退移動方向に垂直な平板状であって当該エアシリンダー71Bを支持する支持部721Bと、Y-Z平面に平行な平板状であって前側支持板62の後面に近接対向する前面部722Bと、Y-Z平面に平行な平板状であって後側支持板63の前面に近接対向する後面部723Bと、前面部722Bにおける支持部721Bとは逆側の端部から右斜め上方に延出された回動支持腕724Bとを備えている。
支持部721Bは、その中央部にエアシリンダー71Bのプランジャーを遊挿する開口部が形成され、当該開口部にプランジャーを通した状態でほぼ逆さまにしてエアシリンダー71Bをネジ止めにより固定支持している。
駆動ユニット70Bは、補助装置側調節機構80によりX軸回りに角度調節を行うことが可能だが、支持部721Bが上記のようにエアシリンダー71Bをほぼ逆さまにして支持することにより、プランジャーを上向きにして配置された隣の駆動ユニット70Aのエアシリンダー71Aとの干渉を回避することができ、駆動ユニット70A,70Bを近接させて配置することができるので、装置全体の小型化に寄与している。
前面部722Bは、補助装置側調節機構80を介して前側支持板62に支持されており、後面部723Bは、補助装置側調節機構80を介して後側支持板63に支持されている。
そして、前面部722Bの右下の端部から延出された回動支持腕724Bは、当該前面部722Bと一体的な平板からなり、その延出端部は、前側支持板62に設けられた支軸部621によりX軸回りに回動可能に支持されている。支軸部621は、回動支持腕724Bを介して駆動ユニット70B全体を回動可能に支持すると共に、その回動中心線は、取付板64にクランプ治具30が装着された状態において、当該クランプ治具30の上側クランプ部材41A,41B,41Bのクランプ面411A,411B,411B及び下側クランプ部材42A,42A,42B,42Bのクランプ面421A,421A,421B,421Bがなす周面の中心軸線と一致する配置となっている。
また、後述する補助装置側調節機構80も、同じ回動中心線回りに駆動ユニット70Bを回動させて位置調節を行う構造なので、回動支持腕724Bにより、駆動ユニット70Bは安定的に回動動作を行うことができ、その位置調節を円滑に行うことができる。
可動ブロック74Bは、後面部723Bに設けられたエアシリンダー71Bのプランジャーの進退移動方向に沿った長穴725Bに挿入される図示しない突起を備えており、エアシリンダー71Bのプランジャーと共に可動ブロック74Bが進退移動を行う場合に、突起が可動ブロック74Bのふらつきを抑え、安定した動作を可能とする。
連結部材73Bは、可動ブロック74Bに連結された底面部731Bと、底面部731Bの端部から左斜め上方に立設された立板部732Bと、立板部732Bの上端部から前左斜め下方に屈曲形成された上面部733Bとからなり、これらは一体的に形成されている。
上面部733Bは、X-Y平面をX軸回りに傾斜させた平面に平行な平板状であり、その前側の側縁部には、クランプユニット40Bの直動軸462の被係止部462aを係止する係止部734Bを備えている。係止部734Bは、前方が開口し、後方に向かって凹状となる切り欠きからなる。係止部734Bが上記構造であることにより、クランプユニット40Bの直動軸462の下端部に形成された被係止部462aを係止部734Bに対して相対的に後方に移動させることにより、被係止部462aが係止部734Bの内側に嵌合して直動軸462と連結部材73Bとの連結状態を簡単に形成することができる。
なお、クランプユニット40Bと駆動ユニット70Bは、ぞれぞれ治具側調節機構47と補助装置側調節機構80によりX軸回りの傾斜角度が調節可能であり、直動軸462と連結部材73Bとの連結は、それぞれの傾斜角度が一致していることが前提である。
突き当てシャフト75Bは、図14及び図17に示すように、連結部材73Bの底面部731Bにおいてエアシリンダー71Bのプランジャーの進退移動方向に沿って立設された丸棒状の部材である。
連結部材73Bの係止部734Bにクランプユニット40Bの直動軸462の被係止部462aが係止された状態において、補助クランプ部材49Bのコロ496Bが、突き当てシャフト75Bのプランジャーの進出移動方向の延長線上に位置するように、突き当てシャフト75Bは配置されている。
従って、エアシリンダー71Bのプランジャーが突出すると、図18に示すように、クランプ治具30のクランプユニット40Bの上側クランプ部材41Bを解放位置に切り換えると共に、突き当てシャフト75Bが補助クランプ部材49Bのコロ496Bを押圧し、クランプ面491Bが退避位置になるように補助クランプ部材49Bを回動させることができる。
[クランプ補助装置:補助装置側調節機構]
基台60と駆動ユニット70Bとの間には、基台60に対するエアシリンダー71B及び連結部材73Bの配置を調節する補助装置側調節機構80が設けられている。なお、中央の駆動ユニット70Aは、基台60に固定的に装備され、位置調節は行われない。また、左右の駆動ユニット70B,70Bの補助装置側調節機構80,80は、互いに左右方向について対称構造なので、左側の補助装置側調節機構80のみについて説明し、右側の補助装置側調節機構80の説明は省略する。
補助装置側調節機構80は、図11~図13に示すように、基台60の前側支持板62と後側支持板63のそれぞれに形成された円弧状のガイド穴81(後側支持板63側のガイド穴は図示略)と、駆動ユニット70Bの支持フレーム72Bの前面部722B及び後面部723Bのそれぞれ装備された図示しない軸部と、当該軸部に装備された手回しハンドル83(後側支持板63側の手回しハンドル83は図示略)とからなる。
前側支持板62のガイド穴81と後側支持板63のガイド穴は、いずれも、取付板64にクランプ治具30を装着した状態で当該クランプ治具30の上側クランプ部材41A,41B,41Bのクランプ面411A,411B,411B及び下側クランプ部材42A,42A,42B,42Bのクランプ面421A,421A,421B,421Bがなす周面の中心軸線を中心とする円弧状であり、前側支持板62のガイド穴81と後側支持板63のガイド穴とはX軸方向から見てその配置及び長さが一致している。
駆動ユニット70Bの支持フレーム72Bの前面部722B及び後面部723Bのそれぞれ装備された軸部は、それぞれ前側支持板62のガイド穴81と後側支持板63のガイド穴(図示略)とに個別に挿入されており、その先端部は前側支持板62と後側支持板63の外側まで突出している。
手回しハンドル83は、前側支持板62と後側支持板63の外側において軸部の先端部に対して当該軸部の長手方向に直交する方向を回動軸として回動可能に連結されている。
また、この手回しハンドル83の回動支点側の端部にはカムが設けられており、手回しハンドル83を、前側支持板62又は後側支持板63の平板面に沿うように倒した状態ではカムが前側支持板62と支持フレーム72Bの前面部722B又は後側支持板63と支持フレーム72Bの後面部723Bとを圧接させて、駆動ユニット70Bの移動を規制する。
また、手回しハンドル83を、前側支持板62又は後側支持板63の平板面にほぼ垂直となるように立てた状態ではカムが前側支持板62と支持フレーム72Aの前面部722B又は後側支持板63と支持フレーム72Bの後面部723Bとの圧接状態を解除して、駆動ユニット70Bの移動を可能とする。
従って、補助装置側調節機構80は、駆動ユニット70Bの前後に設けられた手回しハンドル83の回動操作により、当該駆動ユニット70Bの位置調節を容易に行うことができる。
例えば、図12は、大きな被縫製物Cをクランプするために、クランプ治具30においてクランプ面の中心軸線回りの開き角度が大きくなる様に左右のクランプユニット40B,40Bを位置調節した状態であり、図13は、小さな被縫製物Cをクランプするために、クランプ治具30においてクランプ面の中心軸線回りの開き角度が小さくなる様に左右のクランプユニット40B,40Bを位置調節した状態である。
これらに対応するために、補助装置側調節機構80を用いて、左右の駆動ユニット70B,70Bも、クランプ面の中心軸線回りの開き角度が左右のクランプユニット40B,40Bと等しくなるように調節することにより、各クランプユニット40B,40Bの直動軸462の軸線上に各駆動ユニット70B,70Bの連結部材73B,73Bの係止部734B,734Bを配置することができ、左右のクランプユニット40B,40Bの被係止部462a,462aと各駆動ユニット70B,70Bの係止部734B,734Bとを容易に連結することができる。
[クランプ補助装置の動作]
クランプ補助装置50を用いたクランプ治具30に対する被縫製物Cの装着作業について説明する。
まず、作業者は、縫製が完了して縫製済みの被縫製物がクランプされたままの状態にあるクランプ治具30をクランプ補助装置50に装着する。
即ち、クランプ治具30の左右の治具把持機構35,35の各把持パッド351,351を解放状態として、当該各把持パッド351,351とフレーム31との間にクランプ補助装置50の取付板64を下方から差し込む。
一方、予め、各エアシリンダー71A,71B,71Bの押し出し側の空気室と引き込み側の空気室の両方を大気解放状態としており、手動で各駆動ユニット70A,70B,70Bの各連結部材73A,73B,73Bを昇降させて、各クランプユニット40A,40B,40Bの直動軸462と連結する。
そして、位置決め突起641をクランプ治具30の位置決め穴に挿入して、左右の治具把持機構35,35の操作レバー353,353を前方に押し込む。これにより、各把持パッド351,351が取付板64を把持し、クランプ治具30が装着状態となる。
そして、全てのエアシリンダー71A,71B,71Bを連結部材73A,73B,73Bが上昇する方向に最大ストロークで駆動させる。
これにより、クランプ治具30では各クランプユニット40A,40B,40Bの上側クランプ部材41A,41A,41B,41Bが上方に回動して解放位置となる。
また、左右の補助クランプ部材49Bはクランプ面491Bがクランプ位置から退避位置に移動する。
作業者は、縫製済みの被縫製物Cを外して新たな被縫製物Cを各下側クランプ部材42A,42A,42B,42Bに載置する。
このとき、左右の補助クランプ部材49Bはクランプ面491Bが退避位置にあるので、被縫製物Cは図1に示すように、左右に広げることなく容易に装着することが可能である。
次に、各エアシリンダー71A,71B,71Bの押し出し側の空気室と引き込み側の空気室の両方を大気解放状態とする。
これにより、クランプ治具30の各クランプユニット40A,40B,40Bの上側クランプ部材41A,41B,41Bは、バネ464に付勢されてクランプ位置となる。
また、各補助クランプ部材49Bは、ねじりコイルバネ493Bに付勢されてクランプ面491Bがクランプ位置に移動するように回動する。
これにより、被縫製物Cは図1の二点鎖線に示すように、左右に広げられて張設状態でクランプされる。
かかる状態で、作業者は、クランプ治具30の左右の治具把持機構35,35の各把持パッド351,351を解放状態となるよう、操作レバー353,353を操作し、取付板64からクランプ治具30を取り外し、作業を終了する。
[ミシン:概略]
図19及び図20はミシン100の一部の構成を省略して図示した斜視図である。
上記ミシン100は、下端部に縫い針を保持する針棒と、針棒を上下動させる針棒上下動機構と、縫い針に通された上糸を捕捉して下糸を絡める釜機構と、中押さえを上下動させる中押さえ機構と、クランプ治具30を保持して揺動させる揺動機構120と、クランプ治具30をその揺動軸線に沿って移動させる軸線移動機構140と、上記各構成を格納又は搭載するミシンフレーム110とを備えている。
なお、ミシン100の各図におけるX軸方向、Y軸方向、Z軸方向については、ミシン100にクランプ治具30を後述する取付板121に装着した場合であって、取付板121が基準位置にある状態(取付板121が鉛直上下方向に立設した状態)でのクランプ治具30に定めたX軸方向、Y軸方向、Z軸方向を適用する。
ミシンフレーム110は、下部に位置するミシンベッド部111と、ミシンベッド部111から立ち上げられた立胴部112と、立胴部112の上端部からミシンベッド部111と平行に延出されたミシンアーム部113とを備えている。
なお、図19及び図20において、ミシンフレーム110の各部のカバーの図示を一部省略しており、また、その内部の構成についても図示を省略している。
上記針棒上下動機構は、ミシンモーター(図示略)と、当該ミシンモーターにより回転する上軸と、上軸の回転力を上下動の駆動力に変換して針棒に付与するクランク機構とを備える周知の構成なので、詳細な説明は省略する。
釜機構は、いわゆる水平釜と、水平釜を支持する釜軸と、ミシンモーターにより回転する下軸と、下軸から釜軸に回転力を伝達する伝達機構とを備える周知の構成なので、詳細な説明は省略する。
また、ミシン100はいわゆるポストベッドミシンであり、水平釜がミシンベッド部111における縫い針の下方の位置に立設されたポストベッド114の上部に内蔵されている。
中押さえ機構は、下端部に中押さえを保持する中押さえ棒と、上軸の回転力を上下動の駆動力に変換して中押さえ棒に付与するクランク機構とを備える周知の構成なので、詳細な説明は省略する。
中押さえは、縫い針を遊挿する円筒部を備え、当該円筒部が縫い針の上昇時に被縫製物を上から押さえて被縫製物のばたつきを押さえる役割を有している。
中押さえ機構は、中押さえを縫い針と同周期であって縫い針に遅れて上下動を行うよう動作伝達を行う。これにより、縫い針の上昇に引っ張られて上昇しようとする被縫製物を押さえ、被縫製物からの縫い針の引き抜きを良好に行わせる。
[ミシン:揺動機構]
揺動機構120は、クランプ治具30の治具把持機構35により当該クランプ治具30を着脱可能に保持する取付板121と、取付板121の下端部に連結され、当該取付板121を介してクランプ治具30を揺動させる回動軸122と、ミシンベッド部111の後端部に搭載され、回動軸122にクランプ治具30の揺動動作の駆動源となる揺動モーター123と、揺動モーター123のトルクを取付板121に伝達する伝達機構124とを備えている。
取付板121は、その前面にクランプ治具30のフレーム31の位置決め穴に挿入する上下の位置決め突起1211,1212と、フレーム31の下端部が当接する下端支持部材1214とを備えている。
位置決め突起1211,1212は、取付板121の前面において前方に突出して設けられ、取付板121の前側に取り付けられるクランプ治具30のフレーム31に形成された位置決め穴に対して個別に後側から挿入される。
下端支持部材1214は、取付板121の前面においてY軸方向に沿って固定装備されている。
また、取付板121は、その下端部に回動軸122の前端部を挿入する挿入孔を備え、回動軸122の前端部を挿入させた状態で抱き締めにより固定連結されている。
回動軸122はX軸方向に平行であり、回動することにより、取付板121の上部に装着されたクランプ治具30をY軸方向に沿って揺動させることができる。
また、取付板121に対する回動軸122の中心線は、取付板121に装着されたクランプ治具30の上側クランプ部材41A,41B,41Bのクランプ面411A,411B,411B及び下側クランプ部材42A,42A,42B,42Bのクランプ面421A,421A,421B,421Bがなす周面の中心軸線と同一線上となるように位置が設定されている。従って、回動軸122の回動により、クランプ治具30はそのクランプ面の周面に沿って揺動を行うことができる。
回動軸122は、立胴部112の下部におけるY軸方向のほぼ中央部をX軸方向に沿って前後に貫通した状態で配置されている。回動軸122の前端部近傍及び後端部近傍は、立胴部112の前面及び後面に設けられたボールスプライン115(後面側は図示略)によって回転可能且つ回転中心線方向に沿って往動可能に支持されている。
伝達機構124は、揺動モーター123の出力軸に設けられた主動プーリ1241と、回動軸122の後端部に設けられた従動プーリ1242と、これらのプーリ1241,1242に掛け渡されたタイミングベルト1243とを備えている。
従動プーリ1242の外径は、クランプ治具30のクランプ面の径と等しく設定されており、これによって、ミシン100に許容される範囲で最大のものを使用している。即ち、クランプ治具30のクランプ面の径は、縫製時の作業領域の範囲と等しく、このサイズと等しいプーリであればミシンに許容される幅の範囲に納めることができる。
そして、従動プーリ1242の大型化に対して、主動プーリ1241の外径は十分に小さく設定されている。これにより、回動軸122に伝達される回転数は減速されるが、トルクを大きくすることができる。従って、クランプ治具30に厚みがある被縫製物Cや固い被縫製物Cが取り付けられ、縫製時に縫い針との摩擦によって揺動動作に対して抵抗が大きくなる場合であっても、クランプ治具30の揺動動作の遅れを抑制することができる。
また、回動軸122は、後端部から前端部の近傍までスプライン溝が形成されており、従動プーリ1242は、スプラインナット構造となっている。これにより、回動軸122のスラスト方向の移動を許容しつつ、回動軸122にトルクを伝達することが可能となっている。
揺動モーター123は動作量が制御可能なモーターであれば特に制限は無いが、例えば、ステッピングモーターが使用される。
これらの構成により、揺動機構120は、クランプ治具30に保持された被縫製物Cの揺動角度を任意に制御することができる。
[ミシン:軸線移動機構]
軸線移動機構140は、揺動機構120の回動軸122及び取付板121を介してクランプ治具30を揺動動作の揺動軸線方向(X軸方向)に沿って移動させる。
このため、軸線移動機構140は、揺動軸線方向移動の駆動源となる軸線移動モーター141と、立胴部112の右側面前側において軸線移動モーター141の出力軸に設けられた主動プーリ142と、立胴部112の右側面後側に設けられた従動プーリ143と、これらのプーリ142,143の間に掛け渡されたタイミングベルト144と、タイミングベルト144の途中に固定装備されたスライド部材145と、立胴部112の右側面においてスライド部材145をX軸方向に沿って滑動可能に支持するスライドガイド146とを備えている。
軸線移動モーター141は、立胴部112の右側面前側において出力軸を下方に向けた状態で支持されている。軸線移動モーター141は動作量が制御可能なモーターであれば特に制限は無いが、例えば、ステッピングモーターが使用される。
上記軸線移動モーター141の配置により、主動プーリ142は、Z軸回りに回転可能に支持された状態となる。また、従動プーリ143も、立胴部112の右側面後側において、Z軸回りに回転可能に支持されている。
従って、主動プーリ142と従動プーリ143はX軸方向に並ぶ配置となり、これらのプーリ142,143の間に掛け渡されたタイミングベルト144は、X軸方向に沿った状態で搬送される。
スライド部材145は、タイミングベルト144に連結され、スライドガイド146に支持されているので、軸線移動モーター141の駆動により、X軸方向に移動を行う。
このスライド部材145は、立胴部112の内部において、揺動機構120の回動軸122とスラスト軸受けを介して連結されている。
つまり、スライド部材145はスラスト軸受けにより、回動軸122の回転を許容しつつも、スラスト方向(揺動軸線方向[X軸方向])への移動力を回動軸122に伝達することができる。
これらの構成により軸線移動機構140は、クランプ治具30に保持された被縫製物Cを揺動軸線方向に沿って任意に移動させることができる。
[ミシンの縫製動作]
上記ミシン100の被縫製物Cの縫製を行う際の準備作業から縫製作業までの流れを説明する。
クランプ治具30への被縫製物Cの装着は、前述したクランプ補助装置50により行われる。そして、被縫製物Cをクランプした状態のクランプ治具30を取付板121に装着する。
即ち、クランプ治具30の左右の治具把持機構35,35の各把持パッド351,351を解放状態として、当該各把持パッド351,351とフレーム31との間に取付板121を下方から差し込む。
さらに、位置決め突起1211,1212を位置決め穴に挿入して、左右の治具把持機構35,35の操作レバー353,353を前方に押し込む。これにより、各把持パッド351,351が取付板121を把持し、クランプ治具30が装着状態となる。
上記準備作業が終わり、ミシン100の図示しない制御装置は縫製パターンデータを読み込んで揺動モーター123と軸線移動モーター141の一針ごとの動作量を算出する。
そして、ミシンモーターの駆動を開始し、針棒の上下動に同期して毎針ごとに揺動モーター123と軸線移動モーター141を算出した動作量で駆動し、被縫製物Cを揺動及び軸線移動させて、縫製パターンデータに定められた針落ち位置に順番に針落ちを行う。
そして、縫製パターンデータに定められた全ての針落ち位置に針落ちが行われると、ミシンモーターが停止され、縫製動作が完了する。
さらに、クランプ治具30を取付板121から外し、クランプ補助装置50においてクランプ治具30から被縫製物Cを取り外して、一連の縫製動作が完了する。
[実施形態の効果]
上記クランプ治具30は、二つのクランプユニット40B,40BをY軸方向に沿って並べて配置すると共に、下側クランプ部材42B,42Bに対しY軸方向の外側に補助クランプ部材49B,49Bが設けられ、各々の補助クランプ部材49B,49Bは、そのクランプ面491B,491Bが下側クランプ部材42B,42Bのクランプ面421B,421Bの隣に並んだ状態のクランプ位置と並び方向の内側に移動した状態の退避位置とに切り替え可能に支持されている。
このため、被縫製物Cをクランプ治具30に装着する際には、両側の補助クランプ部材49B,49Bについて、そのクランプ面491B,491Bを退避位置に切り替えることで、両側の補助クランプ部材49B,49B間の距離を縮めることができ、クランプ治具30に対する被縫製物Cの装着作業が容易となる。
また、被縫製物Cの装着後は、両側の補助クランプ部材49B,49Bについて、クランプ面491B,491Bをクランプ位置に切り替えることにより、両側の補助クランプ部材49B,49B間の距離を広げることができ、被縫製物Cを張設状態にすることができる。
これにより、上側クランプ部材41A,41B,41Bをクランプ位置にすることにより、弛みのない状態で上側クランプ部材41A,41B,41Bと下側クランプ部材42A,42A,42B,42Bのクランプ面の形状に沿わせることができる。
これらにより、クランプ治具30に対する被縫製物Cの縫製作業やクランプ作業について作業性の向上を図ることが可能となる。
また、クランプ治具30の各補助クランプ部材49B,49Bは、当該補助クランプ部材49B,49Bのクランプ面491B,491BがY軸方向の内側に移動するように回動可能に支持されているので、回動動作でクランプ面491B,491Bの位置切り替えを容易に実現することが可能となる。
なお、補助クランプ部材49B,49Bは回動動作に限らず、例えば、前述したクランプ位置から下側クランプ部材42B,42Bの下側となる退避位置にスライド移動可能に設けてもよい。
また、クランプ治具30の二つのクランプユニット40B,40Bの上側クランプ部材41B,41Bのクランプ面411B,411Bは、補助クランプ部材49B,49Bのクランプ面491B,491Bに対向する対向部位412B,412Bを有している。
このため、補助クランプ部材49B,49Bも被縫製物Cのクランプを行うことができ、被縫製物Cの保持力を向上させることが可能となる。
また、クランプ治具30の二つのクランプユニット40B,40Bの上側クランプ部材41B,41Bは環状の被縫製物Cの外側をクランプし、下側クランプ部材42B,42Bは環状の被縫製物Cの内側をクランプしている。
これにより、上側クランプ部材41B,41Bは解放位置に開きやすく、被縫製物の装着も容易となるので作業性が向上する。
また、クランプ治具30の二つのクランプユニット40B,40Bの補助クランプ部材49B,49Bは、外力の入力により、補助クランプ部材49B,49Bのクランプ面491B,491Bの退避位置への切り替えが行われる入力部としてのコロ496B,496Bを有している。
このため、補助クランプ部材49B,49Bのクランプ面491B,491Bの位置切り替えを外部から容易に行うことが可能となる。
また、クランプ治具30の二つのクランプユニット40B,40Bの補助クランプ部材49B,49Bは、補助クランプ部材49B,49Bのクランプ面491B,491Bのクランプ位置を維持するねじりコイルバネ493B,493Bを有している。
これにより、クランプ治具30の二つのクランプユニット40B,40Bの補助クランプ部材49B,49Bは、クランプ位置と退避位置の双方への切り替えを行うための外部動力を不要とし、補助クランプ部材49B,49Bの切り替えを行う外部の動作入力を行うクランプ補助装置50側の構成を簡略化することが可能となる。
また、クランプ補助装置50は、補助クランプ部材49B,49Bの退避位置への切り替えを行うエアシリンダー71B,71Bを備えているので、補助クランプ部材49B,49Bの位置切り替えを人手で行うことを不要とすることができ、クランプ治具30に対する被縫製物Cの装着作業を容易に行うことができ、作業性の向上を図ることが可能となる。
また、クランプ補助装置50は、エアシリンダー71B,71Bにより、クランプ治具30のクランプユニット40B,40Bの上側クランプ部材41B,41Bに対する位置切り替え動作と、補助クランプ部材49B,49Bに対する位置切り替え動作を連動して行うので、二つの動作を一つのアクチュエーターで行うことができ、装置構成の簡略化を図ることが可能となる。
[その他]
クランプ治具30において、例えば、被縫製物Cのサイズが小さければ、クランプユニットの個体数は二つとしても良い。また、被縫製物Cのサイズが大きければより数を多くしても良い。クランプ補助装置50の駆動ユニットの個体数についても同様である。
また、クランプ治具30は、各補助クランプ部材49B,49Bがクランプ位置で被縫製物Cのクランプを行っているが、補助クランプ部材49B,49Bはクランプ機能が必須ではない。
例えば、各補助クランプ部材49B,49Bを、そのクランプ面491B,491Bが下側クランプ部材42B,42Bのクランプ面421B,421Bに沿った状態でY軸方向の外側に延出された状態とY軸方向の内側に移動した状態とに切り替え可能に支持し、クランプを行わない構成としても良い。その場合、上側クランプ部材41B,41Bのクランプ面491B,491Bとの対向部位412B,412Bは設けなくともよい。
また、クランプ治具30は、補助クランプ部材49Bをクランプ位置から退避位置へ下方に回動させているが、上方に回動させる構造としてもよい。
また、補助クランプ部材49B,49Bを下側クランプ部材42B,42B側に設けているが、上側クランプ部材41B,41B側に設けても良い。その場合、下側クランプ部材42B,42Bがクランプ位置と解放位置とに切替可能とすることが望ましい。
また、クランプ治具30は、補助クランプ部材49Bをクランプ位置から退避位置へ下方に回動させているが、そのクランプ面491B,491Bが下側クランプ部材42B,42Bのクランプ面421B,421Bに沿った状態でY軸方向の外側に延出された状態とY軸方向の内側にY軸方向に沿ってスライド移動(例えば、下側クランプ部材42B,42Bの上側や下側にスライド移動)した状態とに切り替え可能に支持される構成としてもよい。
また、クランプ治具30の補助クランプ部材49B,49Bはねじりコイルバネ493B,493Bにより、クランプ位置に維持されているが、退避位置に維持する構成としてもよい。
また、クランプ補助装置50のエアシリンダー71B,71Bを複動式のエアシリンダーとして、クランプ治具30の補助クランプ部材49B,49Bをクランプ位置と退避位置の双方に切り替え動作を入力する構成としてもよい。その場合、クランプ治具30のねじりコイルバネ493B,493Bを不要とすることが可能である。
30 クランプ治具
31 フレーム
40A,40B クランプユニット
41A,41B 上側クランプ部材
411A,411B クランプ面
42A,42B 下側クランプ部材
421A,421B クランプ面
43A,43B 支持機構
46 伝達体
462a 被係止部
49B 補助クランプ部材
491B クランプ面
493B ねじりコイルバネ
496B コロ
50 クランプ補助装置
70A,70B 駆動ユニット
71A,71B アクチュエーター
73A,73B 連結部材
100 ミシン
120 揺動機構
121 取付板
140 軸線移動機構
C 被縫製物

Claims (6)

  1. 被縫製物に対するクランプ位置と解放位置とに切り替え可能な第一クランプ部材と当該第一クランプ部材との協働により前記被縫製物をクランプする第二クランプ部材とを有するクランプユニットを少なくとも二つ備え、
    二つの前記クランプユニットを並べて配置すると共に、前記第二クランプ部材に対して前記二つのクランプユニットの並び方向の外側に補助クランプ部材が設けられ、
    各々の前記補助クランプ部材は、そのクランプ面が前記第二クランプ部材のクランプ面に沿った状態で前記並び方向の外側に延出された状態と前記並び方向の内側に移動した状態とに切り替え可能に支持されており、
    前記被縫製物は環状であり、
    前記第一クランプ部材は環状の前記被縫製物の外側をクランプし、前記第二クランプ部材は環状の前記被縫製物の内側をクランプし、
    前記各補助クランプ部材は、当該補助クランプ部材の前記クランプ面が対向部位から離れて前記並び方向の内側であって環状の前記被縫製物の内側に向かって移動するように回動可能に支持されていることを特徴とするクランプ治具。
  2. 前記二つのクランプユニットの前記第一クランプ部材のクランプ面は、前記補助クランプ部材の前記クランプ面に対向する部位を有することを特徴とする請求項1に記載のクランプ治具。
  3. 前記補助クランプ部材は、外力の入力により、前記補助クランプ部材のクランプ面が前記第二クランプ部材のクランプ面の隣に並んだ状態と前記並び方向の内側に移動した状態の少なくとも一方の状態への切り替えが行われる入力部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクランプ治具。
  4. 前記補助クランプ部材は、前記補助クランプ部材のクランプ面が前記第二クランプ部材のクランプ面の隣に並んだ状態と前記並び方向の内側に移動した状態のいずれか一方の状態を維持する弾性体を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のクランプ治具。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のクランプ治具による被縫製物のクランプ作業を補助するクランプ補助装置であって、
    前記補助クランプ部材のクランプ面が前記第二クランプ部材のクランプ面に沿った状態と前記並び方向の内側に移動した状態の少なくとも一方の状態への切り替えを行うアクチュエーターを備えることを特徴とするクランプ補助装置。
  6. 前記アクチュエーターは、前記クランプ治具の前記クランプユニットの前記第一クランプ部材に対する解放位置とクランプ位置との切り替え動作と、前記補助クランプ部材のクランプ面に対する前記並び方向の内側に移動した状態と前記第二クランプ部材のクランプ面に沿った状態への切り替え動作とを連動して行うことを特徴とする請求項5に記載のクランプ補助装置。
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