JP7137209B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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Description

本発明は、ライトガイドを備える車両用灯具に関する。
近年になって、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等の発光素子を光源として用いた車両用灯具が普及しつつある。このような車両用灯具の中でも、車幅灯、停止灯(ブレーキランプ)等においては、特許文献1に示すように、ライトパイプ等を用いて発光ダイオードの光を導光し所定位置で光を出射させるものが用いられている。ライトパイプは、柱状の導光部材であり、複数のステップが形成された拡散部を備えており、入射した光をこの拡散部を用いてライトパイプ内に均一に拡散し、出射部から光を出射する仕組みとなっている。
図16は、従来の車両用灯具500を示す模式的断面図である。灯具500内部を構成する各部材を模式的に示す。図16に示すように、ライトパイプ501を用いた構成においては、ライトパイプ501を固定するために背面にベース502が設けられ、ライトパイプ501出射部からの光を所定方向に出射するためのインナーレンズ503等が設けられていた。また、灯具500の中には、複数のライトが灯具ボディ(灯室)内に設けられ、用途に応じてライトが使い分けられている。例えば、アクセサリランプ等のユニット504が別途設けられている場合もある。また、複数のライトへ電力を供給するための配線も引き回されている。
一方で、灯具500正面(出射面)は透明カバー等でできており、外側から灯室内が見える。したがって、灯室内の配線等、余計なものが見えないように、衝立としてエクステンション505が設けられている。車両用灯具500は、光源の光を外部へ出射するための複数の部材が必要であり、また、内部の配線等が見えないようにする等の見栄えをよくするためにもエクステンション等が必要となってくる。これらの、各種部材を配置するためには、ある程度の内部空間が必要となる。
一方で灯具の車両配置場所の制約を低減するために、灯具の小型化が求められている。より灯具内部空間を省スペース化したうえで、省スペース前と同じ、もしくはそれ以上の機能、外からの見栄えの良さが要求されている。また、製造の観点から、部品点数を減らして組み立て作業を効率的にすることも求められている。
特開2017-195134号公報
そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、限られた空間に設置可能で、入射光を均一に出射し、周囲に位置する配線等が外から見えることを防止するライトガイドを備えた車両用灯具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用灯具は、光を出射する光源部と、第1方向に延在し、光源部からの光が一端から入射されて、内部で光を導波する筒状のライトパイプ部と、第1方向と交差する第2方向に延在する板状の光路部を有し、ライトパイプ部から光路部に光が入射されて、光路部の出射端面から光を出射するライトガイド部と、光路部において出射端面に交わるガイド面に、光を遮る遮光部が形成されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様では、遮光部は、ガイド面上に形成された反射膜と、反射膜上に形成された遮光膜を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様では、遮光部は、出射端面から所定距離を空けて設けられていることを特徴とする。
また、本発明の一態様では、遮光部は、対向する二つのガイド面に形成されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様では、ライトパイプ部とライトガイド部は、一体に形成されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様では、光路部は、出射端面から延在する第1板部と、第1板部に対して所定角度屈曲した第1屈曲部分を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様では、遮光部は、第1板部のみに形成されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様では、遮光部は、第1板部から第1屈曲部分に至るまで形成されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様では、光路部は、第1屈曲部分から延在する第2板部と、第2板部に対して所定角度屈曲した第2屈曲部分を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様では、所定角度は、光路部内を導波する前記光が前記ガイド面で全反射する角度であることを特徴とする。
本発明では、限られた空間に設置可能で、入射光を十分に導光するとともに均一に出射し、周囲に位置する配線等が外から見えることを防止するライトガイドを備えた車両用灯具を提供することができる。
第1実施形態における車両用灯具100を示す模式的断面図である。 図1におけるライトガイド部10とライトパイプ部20を示す模式的斜視図であり、同図(a)は、ライトガイド部10側から見た模式的正面斜視図で、同図(b)はライトパイプ部20側から見た模式的背面斜視図である。 ライトガイド部10を示す模式的上面図であり、同図(a)は、ライトガイド部10の模式的上面図で、同図(b)は、同図(a)の二点鎖線で囲んだ出射端面11付近を拡大した部分上面図である。 第1実施形態の遮光部15を示す模式的上面図である。 図2のライトパイプ部20をA方向に沿って切断した模式的断面図である。 ライトパイプ部20の反射ステップ部23部分を拡大した模式的部分斜視図である。 第2実施形態における車両用灯具100を示す模式的断面図である。 図7におけるライトガイド部10とライトパイプ部20を示す模式的斜視図である。 図7におけるライトガイド部10内の光の反射を示す模式図であり、同図(a)は、第1屈曲部分13cに遮光部15が形成されていない場合の光の反射を示し、同図(b)は、第1屈曲部分13cに遮光部15が形成されている場合の光の反射を示す。 第3実施形態のライトガイド部10とライトパイプ部20を示す模式的斜視図である。 図10のライトガイド部10とライトパイプ部20を示す模式的上面図である。 第3実施形態の変形例1であるライトガイド部10とライトパイプ部20を示す模式的上面図であり、同図(a)は、変形例1-1を示す模式的上面図であり、同図(b)は、変形例1-2を示す模式的上面図である。 第3実施形態の変形例2であるライトガイド部10とライトパイプ部20を示す模式的上面図であり、同図(a)は、変形例2-1を示す模式的上面図であり、同図(b)は、変形例2-2を示す模式的上面図である。 第3実施形態の変形例3であるライトガイド部10とライトパイプ部20を示す模式的上面図である。 図14のライトガイド部10とライトパイプ部20を備える車両用灯具100を示す模式的断面図である。 従来の車両用灯具500を示す模式的断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付すものとし、適宜重複した説明は省略する。本実施形態の車両用灯具100は、車両の左右に取り付けられる車幅灯、DRL(Daytime Running Lamp)、テールランプ、ストップランプ等に用いられる。
図1は、本実施形態における車両用灯具100を示す模式的断面図である。図2は、図1におけるライトガイド部10とライトパイプ部20を示す模式的斜視図であり、同図(a)は、ライトガイド部10側から見た模式的正面斜視図で、同図(b)はライトパイプ部20側から見た模式的背面斜視図である。図3は、ライトガイド部10を示す模式的上面図であり、同図(a)は、ライトガイド部10の模式的上面図で、同図(b)は、同図(a)の破線で囲んだ出射端面11付近を拡大した部分上面図である。
図1から図3に示すように、車両用灯具100は、ランプボディ33aと透明なカバー33bとにより取り囲まれる灯室内に、ライトガイド部10及びライトパイプ部20を有するライトガイド1と、ユニット部30、第1エクステンション31、第2エクステンション32を備えている。不図示の光源からの光はカバー33bより車両用灯具100外へ出射される。
ライトガイド1は、上述したように、光源から光が入射される部分を備えるライトパイプ部20と、入射した光を所定箇所へ導波するライトガイド部10との二部分を備える。本実施形態では、ライトパイプ部20とライトガイド部10は一体成形されたものであるが、本実施形態では、ライトガイド1をライトガイド部10とライトパイプ部20に分けて説明する。また、本発明におけるライトガイド1は、光の導波ができれば、一体型に限らず、別体構成であってもよいし、別体で製造し、接着等で一体化させる構成であってもよい。
ライトガイド部10は、アクリルやポリカーボネート等、透明な樹脂で形成された板状の部材である。ライトガイド部10は、ライトパイプ部20からの光を入射する入射領域12と、入射領域12から入射された光をライトガイド部10内部で導波する光路部13と、入射領域12と対向する端面であって光路部13内の光を出射する出射端面11と、出射端面11と交差する面であって、光路部13を形成するガイド面14とを備える。また、ガイド面14上には、後述する遮光部15が設けられている。
ライトガイド部10は上述したように、ライトパイプ部20から伸びる板状の部分であり、図中A方向(第2方向)に出射端面11と入射領域12とをつなぐように、ガイド面14が延在して光路部13を形成している。
出射端面11は、ライトパイプ部20から光路部13内を経て導波された光をライトガイド部10外部へ出射する面である。
入射領域12は、ライトパイプ部20から光路部13に光を入射する領域である。本実施形態では、ライトパイプ部20から連続する部分であるが、便宜上、光路部13と接続する領域を入射領域12とする。
光路部13は、ライトガイド部10の本体部であり、入射した光を出射端面11に導く。光路部13内を光はA方向に導波される。そして、光路部13は、A方向に交差するB方向に対向して左右にガイド面14を形成している。本実施形態では、XY平面上で、B方向はA方向に直交する関係である。
ガイド面14は、光路部13の側面であり、出射端面11、入射領域12と交差している。
上述したように、ライトガイド部10は透明な樹脂で形成されており、板状のライトガイド部10の一方のガイド面14から他方のガイド面14に光が透過可能である。したがって、遮光部15を設けないと、一方のガイド面14から、他方のガイド面14の背後にある様々な部材が透過して見えてしまうことになる。
遮光部15は、ガイド面14の背後にあるものが透過して見えてしまうことを防止するために設けられており、本実施形態では、ガイド面14に被膜する形で設けられている。遮光部15は、少なくとも遮光性の遮光膜を有している。遮光膜は、遮光性の塗料を塗布、蒸着等してガイド面14上に形成されている。
図4は、本実施形態の遮光部15を示す模式的上面図である。
本実施形態の遮光部15は、ガイド面14上に形成された反射膜15aと、前記反射膜15a上に形成された遮光膜15bを備える。反射膜15aは、ガイド面14に到達した光を内部へ反射させる機能を有する。具体的には、反射膜15aは、白、銀等、反射しやすい色の塗料をガイド面14上に塗布、蒸着等して形成されている。遮光部15は、この反射膜15aの上面に、さらに遮光膜15bを備える。遮光膜15bは、外部の光を遮光する(外からの光がライトガイド部10内を透過することを防ぐ)ためのものであり、黒色等の塗料を反射膜15a上に塗布または蒸着等して形成されている。
本実施形態では、反射膜15a、遮光膜15bの2層構造としたが、上述したように、遮光膜15bの一層構造であってもよい。この場合、遮光膜15bは、白色塗料を用い、厚めに塗布された形であってもよい。このようにすることで反射膜15aと兼ねることができる。また、車両用灯具100の内部の色調に合わせた色の遮光膜15bとしてもよい。
また、図3(b)に示すように、遮光部15は、出射端面11から所定距離t(数mm程度)を空けて設けられている。すなわち、ガイド面14に遮光部15を形成する際に、出射端面11とガイド面14との角部11aまで遮光部15を形成するのではなく、角部11aから距離tだけガイド面14側に遮光部15の端がくるようにする。具体的には、反射膜15a、遮光膜15bを形成する際に出射端面11と角部11aの距離tだけマスキングし、角部11a及び出射端面11に塗料が付着しないようにする。
出射端面11のみマスキングし、角部11aはマスキングしないで塗料を塗布、または蒸着すると、角部11aから塗料が出射端面11に回り込む場合がある。この回り込んだ塗料によって、出射端面11の一部が遮光され、出射端面11の光を出射する面積が少なくなる。本実施形態ではこのような出射端面11の出射面積の減少を防止するために、遮光部15を出射端面から所定距離tを空けて設けるようにし、最大の出射面積を確保する。遮光部15の作用の詳細については、後述する。
なお、本実施形態では、対向するガイド面14の両面に遮光部15を設けたが、本発明はこれに限らず、ガイド面14の周囲にあるものが透過して見えては困る方向のガイド面14だけに遮光部15を設け、他方のガイド面14には遮光部15を設けない形態であってもよい。
次に、このライトガイド部10に、光源部24からの光を入射させるライトパイプ部20について説明する。図1、図2に示すように、ライトパイプ部20は、A方向に交差するC方向(第1方向)に延在する筒状の部材であり、本実施形態では略円筒形である。ライトガイド部10と同様に、アクリルやポリカーボネート等、透明な樹脂で形成されている。
ライトパイプ部20のC方向の長さは、ライトガイド部10の同方向の長さとほぼ同じであり、ライトパイプ部20に入った光は、ほぼすべてがライトガイド部10へ導波されることとなる。入射面21は、ライトパイプ部20のC方向一方端に設けられており、この入射面21に対して光源部24の光が照射される。
図5は、図2のライトパイプ部20をA方向に沿って切断した模式的断面図である。図6は、ライトパイプ部20の反射ステップ部23部分を拡大した模式的部分斜視図である。
図5、図6に示すように、反射ステップ部23は、C方向にライトパイプ部20の一方端から他方端まで連続して形成されている。反射ステップ部23は、ライトパイプ部20内部へ向かって傾斜した反射面23aと、反射面23aから立ち上がったステップ面23bとの組み合わせによって形成された複数のステップ23cによって形成されている。反射面23aは、光源部24からの光をライトパイプ部20内に反射させるために設けられたものであり、入射した光は反射面23aで全反射してライトパイプ部10内部へ入る。そして、ライトガイド部10の入射領域12に向かって光は導波されることとなる。
光源部24は、ライトパイプ部20の延在方向、すなわちC方向上に、入射面21に対向するように位置している。光源部23は光を入射面21に向かって照射する。本実施形態の光源部24はLED等で形成されているものであればよい。
光源24からの光は、ライトパイプ部20の入射面21に入ると、反射ステップ部23の複数の反射面23a等によって、ライトパイプ部20内部を経由してライトガイド部10へ出射される。ライトガイド部10に出射された光は、ライトガイド部10内で光路部13内を導波し、出射端面11より出射されることとなる。
なお、ライトパイプ部20の反射ステップ部23の反射面23aの形成間隔に応じて、ライトパイプ部20を導波する光は、C方向に明暗が繰り返されることとなる。したがって、ライトガイド部10の出射端面11から出射される光についても明暗が繰り返された光となる。
次に、車両用灯具100内のライトガイド部10、ライトパイプ部20以外の部材について説明する。図1に示すように、ユニット部30は、前照灯、停止灯、アクセサリライト等の機能を実現する灯具ユニットであり、図中円弧状となっている出射面から所定の光を出射するものである。
第1エクステンション31は、ユニット部30付近の配線等の前に配置され、外側から内部の配線等、余計なものが見えないようにする衝立の役目を果たす。第2エクステンション32は、ライトパイプ部20の背面に位置し、ライトパイプ部20の背面方向にある配線等がライトパイプ部20を透過して見えてしまうことを防ぐため、ライトパイプ部20と配線との間に位置し、衝立の役目を果たす。第1エクステンション31、第2エクステンション32は、ボディ33aと一体に形成されていてもよいし、別体に形成され、組み立てる形であってもよい。また、これらは、樹脂、金属等で形成されている。ボディ33a及びカバー33bは、車両用灯具100の外形を形成するものであり、出射方向前方に透明のカバー33bが位置する構造となっている。
本実施形態の車両用灯具100のように、光源と灯具100出射面とが離れている場合、光源の光を出射面まで導くライトガイド部10が必要となる。ライトガイド部10は上述したように、透明であるので、ライトガイド部10の周辺にある配線等がライトガイド部10を透過して、ライトガイド部10越しに見えてしまうこととなる。従来は、このような、見えては困るものが、灯具100外から見えないようにするためには別途エクステンションを設けることとなり、灯具100内部にエクステンション分の空間が別途必要となる。また、ライトガイド部10が大きくなればなるほど、すなわち、光源から出射面までの距離が離れるほど、エクステンションで保護する範囲も広くなり、エクステンションも大きくなる。上述したように、灯具100内部の空間に制限があり、エクステンションを設けることができない場合もある。
しかしながら上述したように本実施形態では、ライトガイド部10のガイド面14に遮光部15を設けているため、ガイド面14を透過してライトガイド部10越しに反対側に位置する配線等が見えるということがない。すなわち、遮光部15がエクステンションの役目を果たすため、別途エクステンションを設ける必要がない。また、光源部24からライトパイプ部20に入射された光は、ライトガイド部10の光路部13を経て出射端面11から所定方向に出射されるので、インナーレンズ等の付属部材は不要となる。
上述したように、遮光部15はエクステンションの役目を果たすため、従来設けていたエクステンション等の部材が不要となる。また、エクステンション分の空間が不要となるため、灯室内部空間を節約することができる。このように、部品点数が減るため、車両用灯具100内部の空間設計の自由度が高まるとともに、従来のものに比べて、小型化した車両用灯具100を提供することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、ライトガイド部10は入射領域12から出射端面11までまっすぐな板状のものを説明した。本実施形態では、光路部13の一部が屈曲した形態を説明する。本実施形態では、車両用灯具100を小型化する等、設計の自由度をあげるために、ライトガイド部10の一部を屈曲させた形態を説明する。
図7は、本実施形態における車両用灯具100を示す模式的断面図である。図8は、図7におけるライトガイド部10とライトパイプ部20を示す模式的斜視図である。図9は、図7におけるライトガイド部10内の光の反射を示す模式図であり、同図(a)は、第1屈曲部分13cに遮光部15が形成されていない場合の光の反射を示し、同図(b)は、第1屈曲部分13cに遮光部15が形成されている場合の光の反射を示す。
図7、図8に示すように、本実施形態のライトガイド部10は、光路部13の一部が屈曲し、二つの平板が所定角度で連続するような形状となっている。具体的には、光路部13は、出射端面11から延在する第1板部13aと、第1板部13aに対して所定角度屈曲した角である第1屈曲部分13cと第1屈曲部分から入射領域12まで延在する第2板部13bを備えている。第1屈曲部分13cは、光路部13内を導波する光がガイド面14で全反射する角度となっている。例えば、図9における角度βは45度となっている。
本実施形態における遮光部15は、ガイド面14のほぼ全面に設けられるのではなく、第1板部13aにおけるガイド面14だけに設けられている。そして、図8、図9(a)に示すように、第1屈曲部分13cは、遮光部15によって遮光されていない。つまり、遮光膜15bは、第1屈曲部分13cの手前に端部が位置するように、第1屈曲部分13cをマスキングして形成されている。
図9(a)に示すように、第2板部13bを進んできた光α1は、第1屈曲部分13cで反射するが、この部分に遮光部15が形成されていないので、反射光α2は全反射する。したがって、出射端面11に対峙して出射光を見た場合、上述したライトパイプ部20の反射ステップ部23のステップ23aの間隔に応じて明暗がついた点状の光が見えることとなる。
図9(b)は、本実施形態の変形例である遮光部15が第1屈曲部分13cにまで設けられたライトガイド部10内の光の反射を示す模式図である。
変形例として、図9(b)に示すように、遮光部15を第1板部13aのガイド面14及び、第1屈曲部分13cにも形成してもよい。このように、第1屈曲部分13cも遮光膜15bによって被膜されていると、第2板部13bを進んできた光α1は、第1屈曲部分13cに遮光部15が形成されていることにより、第1屈曲部分13cで散乱反射される。したがって、反射光α2は、第1屈曲部分13cが遮光されていない場合のような明暗のあるものとはならず、広がりのある拡散光となる。したがって、出射端面11から出射される光は、蛍光灯の光のような、広がりのある拡散光となる。
また、遮光部15は、第1板部13aと第2板部13bのほぼ全体に形成される形であってもよい。なお、第1実施形態で説明したように、出射端面11への塗料の回り込みを防止するために、出射端面11の角部11aについては、塗料が塗布されていない。
このように、ライトガイド部10の一部を屈曲させることにより、配置の制約を低減することができ、車両用灯具100の設計の自由度を上げることができる。また、出射させたい光の特性に応じて、屈曲の角13c部分を遮光部15で遮光するか否かを調整し、鋭い光、広がりのある拡散光と、出射光を使い分けることができる。
なお、本実施形態では、第1屈曲部分13cで一度曲げられている形のものを説明したが、本発明は1回に限らず、灯具100の内部空間と光源の位置に応じて、複数回屈曲させたものであってもよい。屈曲部分の屈曲角度は、全反射させる角度であるのが望ましいが、全反射に限らず、内部空間に応じて適宜設計する形であってもよい。
また、第1実施形態、第2実施形態ともに、ライトパイプ部20は円柱状(直線状)のものを説明したが、本発明におけるライトパイプ部20は円柱状に限らず、曲折して延在しているものであってもよい。そして、ライトパイプ部20が曲折して延在している場合、ライトガイド部10もライトパイプ部20の曲折に合わせて曲折している。また、出射端面11についても、矢印C方向にまっすぐに伸びるものだけでなく、出射したい光の並び、すなわち、各種ライトを車両外側から見た時に表示したい点灯形状に応じて、適宜湾曲されていてもよい。
このように、ライトパイプ部20、ライトガイド部10を曲折、湾曲させることにより、灯室内の設置個所の制限に寄らず光路を設計することができ、設計の自由度が向上する。また、表示したい点灯形状についても設計の自由度が向上する。
(第3実施形態)
図10は、第3実施形態のライトガイド部10とライトパイプ部20を示す模式的斜視図である。本実施形態におけるライトガイド部10は、ライトパイプ部20と接合しておらず、別体となっている。図11は、図10のライトガイド部10とライトパイプ部20を示す模式的上面図である。
本実施形態では、ライトパイプ部20と接合される入射領域12において、ライトパイプ部20の光を広範に確保するとともに、灯室内での配置箇所の自由度をもたらすため、ライトガイド部10はライトパイプ部20と別体構造となっている。また、入射領域12の先に、一端が開放したU字状の受け部16を設け、この受け部16によって、ライトパイプ部20を覆うように位置させる。
受け部16は、円筒の一部を開放した形状をしており、円筒形のライトパイプ部20全体を覆うような形状となっている。ライトパイプ部20からの光は、受け部16内で反射拡散し、光路部13へ導波される。受け部16は首部17において、光路部13とつながっている。
首部17は、受け部16の背面から、光路部13の幅と同じ幅で形成された部分である。首部17の端は入射領域12となり、入射領域12の受け部16背面の位置は、受け部16からの光の導波方向や設置空間の状況に応じて適宜調整される。首部17は光路部13の一部であり、第2実施形態の第2板部13bに相当するが、本実施形態では、便宜上、首部17と称する。
後続する光路部13は、首部17と所定角度屈曲した第1屈曲部分13cを介する形で延在している。第1屈曲部分13の屈曲角度βは、光が全反射する角度であり、例えば、45度である。光路部13の他方端には、出射端面11となっており、この出射端面11から光が出射される。
本実施形態の遮光部15は、受け部16から首部17、ガイド面14の全面に渡って形成されていてもよいし、第2実施形態で示したように、出射端面11付近から第1屈曲部分13までとしてもよい。
ここで、受け部16が、ライトパイプ部20の周囲を覆うことにより、第1実施形態のように対峙面22からの光だけでなく、各方向からの光を集めることができるため、集光能力が向上する。また、受け部16を設けることによって首部17の位置の自由度も上がり、車両用灯具100内部空間の制約に応じた設計の自由度も向上する。
(変形例1-1)
図12は、第3実施形態の変形例1であるライトガイド部10とライトパイプ部20を示す模式的上面図であり、同図(a)は、変形例1-1を示す模式的上面図であり、同図(b)は、変形例1-2を示す模式的上面図である。
変形例1-1では、首部17と受け部16との接合範囲を広くし、首部17に厚肉部分を設け、この厚肉部分で光を集める構造となっている。首部17との接合範囲を広くすることにより、受け部16の受けた光をより広範囲に首部17に導くことができ、さらに、厚肉部分で反射し、集光されて光路部13へ光を導くことができる。
(変形例1-2)
変形例1-2では、厚肉にした首部17の内部をV字状に切り込んだV字空間17bを設けている。このV字空間内によっても光の反射が発生し、V字先端に光を集める構造となっている。したがって、変形例1と同様に、受け部16が受けた光を広範囲に確保することができるとともに、V字先端に集光することができるため、広範囲から集光して光路部13へ導くことができる。
(変形例2-1)
図13は、第3実施形態の変形例2であるライトガイド部10とライトパイプ部20を示す模式的上面図であり、同図(a)は、変形例2-1を示す模式的上面図であり、同図(b)は、変形例2-2を示す模式的上面図である。
変形例2-1では、受け部16のライトパイプ部20と対向する内側面において、首部17と対向する位置に、凸部16aを設ける。
凸部16aは、受け部16内側に向かって円弧を形成するかまぼこ状の突起である。この凸部16aは、このような凸部16aを設けることによって、凸部16aで光が複雑に反射し、首部17に光が集まる構造となっている。
(変形例2-2)
変形例2-1では、受け部16に凸部16aを一つだけ設けた例を示したが、本変形例では、凸部を複数配列した筋状凸部16bを設ける。筋状凸部16bは、受け部16のライトパイプ部20と対向する内側面において、首部17と対向する位置に、複数の凸部と凹部が筋状に繰り返されている。言い換えると小さい円弧のかまぼこ状の突起が複数配列されている。
このような筋状凸部16bを設けることにより、この筋状凸部16bでより複雑に光が反射し、首部17に光が集まる構造となっている。
(変形例3)
図14は、第3実施形態の変形例3であるライトガイド部10とライトパイプ部20を示す模式的上面図である。図15は、図14のライトガイド部10とライトパイプ部20を備える車両用灯具100を示す模式的断面図である。
本変形例の首部17は、2回屈曲する構造となっている。首部17で2回屈曲させることで、2箇所の屈曲箇所で光は全反射し、光路部13へ導かれることとなる。
このように、ライトガイド部10の設置空間が限られ、ライトパイプ部10とライトガイド部10との位置関係に制限がある場合は、その制限のある空間に合わせて、首部17を複数回屈曲させて構成することも可能である。屈曲箇所の屈曲角度は、光が全反射できる角度が望ましく、例えば、42~45度程度が望ましい。このように全反射できる角度にすることで、入射した光のおおよそを出射することができる。
このように、受け部16と首部17を設けることにより、集光経路にバリエーションを生じさせ、設置空間に応じて適切な配置をすることにより、ライトガイド部10内により多くの光を集めることができ、目的の出射方向に出射させることができる。したがって、光源と出射位置が離れていても、光源の光を所定の出射位置まで導くことができる。この際、灯室内空間でのライトガイド部10の配置に制限があったとしても、ライトガイド部10を屈曲させる等して、配置できるため、設計の自由度が向上する。また、ライトガイド部10に遮光部15を設けることにより、大きなエクステンション等を設ける必要性がなく、車両用灯具100部品点数削減及び灯具100内部空間のコンパクト化にも貢献できる。
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
100…車両用灯具
1…ライトガイド
10…ライトガイド部
11…出射端面
11a…出射端面の角部
12…入射領域
13…光路部
13a…第1板部
13b…第2板部
13c…第1屈曲部分
14…ガイド面
15…遮光部
15a…反射膜
15b…遮光膜
16…受け部
16a…凸部
16b…筋状凸部
17…首部
20…ライトパイプ部
21…入射面
22…対峙面
23…反射ステップ部
23a…反射ステップ部の反射面
23b…反射ステップ部のステップ面
23c…ステップ
24…光源部
30…ユニット部
31…第1エクステンション
32…第2エクステンション
33a…ボディ
33b…カバー

Claims (10)

  1. 光を出射する光源部と、
    第1方向に延在し、前記光源部からの光が一端から入射されて、内部で前記光を導波する筒状のライトパイプ部と、
    前記第1方向と交差する第2方向に延在する板状の光路部を有し、前記ライトパイプ部から前記光路部に前記光が入射されて、前記光路部の出射端面から前記光を出射するライトガイド部と、
    前記光路部において前記出射端面に交わるガイド面に、光を遮る遮光部が形成されていることを特徴とする車両用灯具。
  2. 請求項1に記載の車両用灯具であって、
    前記遮光部は、前記ガイド面上に形成された反射膜と、前記反射膜上に形成された遮光膜を備えることを特徴とする車両用灯具。
  3. 請求項1または2に記載の車両用灯具であって、
    前記遮光部は、前記出射端面から所定距離を空けて設けられていることを特徴とする車両用灯具。
  4. 請求項1から3の何れか一つに記載の車両用灯具であって、
    前記遮光部は、対向する二つの前記ガイド面に形成されていることを特徴とする車両用灯具。
  5. 請求項1から4の何れか一つに記載の車両用灯具であって、
    前記ライトパイプ部と前記ライトガイド部は、一体に形成されていることを特徴とする車両用灯具。
  6. 請求項1から5の何れか一つに記載の車両用灯具であって、
    前記光路部は、前記出射端面から延在する第1板部と、前記第1板部に対して所定角度屈曲した第1屈曲部分を備えることを特徴とする車両用灯具。
  7. 請求項6に記載の車両用灯具であって、
    前記遮光部は、前記第1板部のみに形成されていることを特徴とする車両用灯具。
  8. 請求項6に記載の車両用灯具であって、
    前記遮光部は、前記第1板部から前記第1屈曲部分に至るまで形成されていることを特徴とする車両用灯具。
  9. 請求項6から8の何れか一つに記載の車両用灯具であって、
    前記光路部は、前記第1屈曲部分から延在する第2板部と、前記第2板部に対して所定角度屈曲した第2屈曲部分を備えることを特徴とする車両用灯具。
  10. 請求項6から9の何れか一つに記載の車両用灯具であって、
    前記所定角度は、前記光路部内を導波する前記光が前記ガイド面で全反射する角度であることを特徴とする車両用灯具。
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