JP7134310B1 - 車両走行支援制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】合流車線を走行している車両をよりスムーズに本線車線に移動させることができる車両走行支援制御装置を得る。【解決手段】合流判断部102は、設定距離dsとして第1距離ds1を用いて、それぞれ合流位置の候補である複数の候補位置を抽出し、複数の合流加速度amrgを演算する。合流判断部102は、複数の合流加速度amrgのうち、絶対値が最も小さい合流加速度である第1加速度am1に対応する候補位置を合流位置として選択する。合流判断部102は、第1加速度am1の絶対値を加速度閾値athと比較する。第1加速度am1が加速度閾値ath以下である場合、合流判断部102は、合流位置を合流計画生成部103に出力する。第1加速度am1の絶対値が加速度閾値athよりも大きい場合、合流判断部102は、設定距離dsとして、第1距離ds1よりも短い第2距離ds2を用いて、選択した合流位置に対応する合流加速度として、第2加速度am2を演算する。【選択図】図2

Description

本開示は、車両走行支援制御装置に関する。
従来の車両制御システムでは、本線における複数の合流ターゲット位置候補が設定され、支線上の自車両が各合流ターゲット位置候補に到達するまでの走行距離が導出される。そして、自車両の走行距離が最も短くなる合流ターゲット位置候補が、合流ターゲット位置として選択される(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-165197号公報
上記の従来の車両制御システムでは、本線を走行している複数の車両の車間距離が基準距離以下の箇所は、合流ターゲット位置候補から除外される。そのため、自車両の近傍において本線を走行している複数の車両の車間距離が基準距離以下である場合、自車両の近傍以外の合流ターゲット位置候補が合流ターゲット位置として選択される。その場合、合流ターゲット位置に向けて自車両を走行させると、自車両が急加速又は急減速する虞がある。
本開示は、上記のような課題を解決するために為されたものであり、合流車線を走行している車両をよりスムーズに本線車線に移動させることができる車両走行支援制御装置を得ることを目的とする。
本開示に係る車両走行支援制御装置は、本線車線を走行している車両である本線車両の位置情報と、本線車両の速度情報と、合流車線を走行している車両である合流車両の位置情報と、合流車両の速度情報と、合流車両と本線車両との間に確保すべき車間距離である設定距離とに基づいて、合流車両の本線車線への移動完了時における本線車両に対する合流車両の位置である合流位置を演算する合流判断部、合流車両を合流位置に到達させるための合流計画を生成する合流計画生成部、及び合流計画に基づいて、合流車両を制御する合流制御部を備え、合流判断部は、設定距離として第1距離を用いて、それぞれ合流位置の候補である複数の候補位置を抽出し、複数の候補位置のそれぞれに合流車両が移動した場合に合流車両に生じる加速度である複数の合流加速度を演算し、複数の合流加速度のうち、絶対値が最も小さい合流加速度である第1加速度に対応する候補位置を合流位置として選択し、合流判断部は、第1加速度の絶対値を加速度閾値と比較し、第1加速度の絶対値が加速度閾値以下である場合、合流判断部は、合流位置を合流計画生成部に出力し、第1加速度の絶対値が加速度閾値よりも大きい場合、合流判断部は、設定距離として、第1距離よりも小さい第2距離を用いて、選択した合流位置に対応する合流加速度として、第1加速度の絶対値よりも絶対値が小さい第2加速度を演算し、合流位置を合流計画生成部に出力する。
本開示に係る車両走行支援制御装置によれば、合流車線を走行している車両をよりスムーズに本線車線に移動させることができる。
実施の形態1に係る車両走行支援制御装置が適用される道路、本線車両、及び合流車両を示す模式図である。 図1の合流車両に搭載されている機器を示すブロック図である。 合流開始時における図2の合流判断部の処理を説明するための模式図である。 合流位置が第1本線車両の前方である場合における合流判断部の処理を説明するための模式図である。 合流位置が第1本線車両の後方である場合における合流判断部の処理を説明するための模式図である。 合流位置が第1本線車両の前方である場合における第1車間距離、合流車両の速度、及び合流車両の加速度の時間変化を示す図である。 合流位置が第1本線車両の後方である場合における第1車間距離、合流車両の速度、及び合流車両の加速度の時間変化を示す図である。 図2の車両走行支援制御装置が実行する合流支援制御ルーチンを示すフローチャートである。 図8の合流支援制御ルーチンにおける合流位置選択のサブルーチンを示すフローチャートである。 図2の車両走行支援制御装置の各機能を実現する処理回路の一例を示す構成図である。 実施の形態2に係る車両走行支援制御装置の構成図である。 設定距離が第1距離に設定されている場合の合流判断部の処理を説明するための模式図である。 設定距離が第2距離に設定されている場合の合流判断部の処理を説明するための模式図である。 図11の車両走行支援制御装置が実行する合流支援制御ルーチンにおける合流位置選択のサブルーチンを示すフローチャートである。 実施の形態3に係る車両走行支援制御装置が適用される道路、本線車両、合流車両、及び路側機を示す模式図である。 実施の形態3に係る車両走行支援制御装置を示す構成図である。 図17の路側制御部の機能を実現する処理回路の一例を示す構成図である。 実施の形態4に係る車両走行支援制御装置を示す構成図である。 実施の形態5に係る車両走行支援制御装置を示す構成図である。 第1本線車両が減速して、合流車両が第1本線車両の前方に移動する場合における合流開始時の状態を表す模式図である。 第1本線車両が減速して、合流車両が第1本線車両の前方に移動して合流を完了する場合の模式図である。 第1本線車両が減速して、合流車両が第1本線車両の前方に移動して合流を完了する場合における合流車両と仮想車両との間の距離、合流車両の速度、及び合流車両の加速度の時間変化を示す図である。 第1本線車両が減速して、合流車両が第1本線車両の前方に移動して合流を完了する場合における第1本線車両と仮想車両との間の距離、第1本線車両の速度、及び第1本線車両の加速度の時間変化を示す図である。 第1本線車両が加速するとともに、第2本線車両が減速して、合流車両が第1本線車両と第2本線車両との間に移動する場合における合流開始時の状態を表す模式図である。 第1本線車両が加速するとともに、第2本線車両が減速して、合流車両が第1本線車両と第2本線車両との間に移動して合流を完了する場合の模式図である。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る車両走行支援制御装置が適用される道路、本線車両、及び合流車両を示す模式図である。図1は、道路RDの合流部を上方から見た図である。合流部では、本線車線L1と合流車線L2とが接続されている。なお、図1では、合流部において、本線車線L1と合流車線L2とは互いに平行であるが、これらは必ずしも平行である必要はない。
第1本線車両VR1及び第2本線車両VR2は、道路RDの本線車線L1を走行している車両である。第2本線車両VR2は、第1本線車両VR1の後続車両である。合流車両VLは、道路RDの合流車線L2を走行している車両である。
合流車両VLは、合流区間において第1本線車両VR1及び第2本線車両VR2に合流する。本例において、合流区間は、合流車線L2の始点L2sから合流車線L2の終点L2eまでの区間として定義される。また、合流区間の長さはXLと定義される。
図2は、図1の合流車両VLに搭載されている機器を示すブロック図である。合流車両VLは、地図格納部11、GPS(Global Positioning System)受信機12、周辺センサ13、駆制動制御装置14、及び車両走行支援制御装置100を有している。つまり、実施の形態1に係る車両走行支援制御装置100は、合流車両VLに搭載されている。
地図格納部11には、地図情報が格納されている。地図情報は、道路RDの本線車線L1及び合流車線L2の情報を含んでいる。
GPS受信機12は、図示しないGPS衛星からのGPS信号を受信する。
周辺センサ13は、合流車両VLの周辺に存在する物体を検出するとともに、当該物体の位置及び速度を検出する。
車両走行支援制御装置100は、機能ブロックとして、本線車両検出部101、合流判断部102、合流計画生成部103、及び合流制御部104を備えている。車両走行支援制御装置100は、地図格納部11から地図情報を取得し、GPS受信機12から合流車両VLの位置、即ち、自車の位置を取得する。また、車両走行支援制御装置100は、周辺センサ13から合流車両VLの周辺に存在する物体の位置情報及び合流車両VLの周辺に存在する物体の速度情報を取得する。
車両走行支援制御装置100は、合流車両VLが第1本線車両VR1及び第2本線車両VR2に合流するのを支援するための制御量として、加速度指令arefを演算し、駆制動制御装置14に加速度指令arefを出力する。
駆制動制御装置14は、車両走行支援制御装置100からの加速度指令arefに基づいて、合流車両VLの図示しない駆動装置及び制動装置を制御する。これにより、合流車両VLの加減速が制御される。
以下、車両走行支援制御装置100の各機能ブロックである本線車両検出部101、合流判断部102、合流計画生成部103、及び合流制御部104について詳細に説明する。
本線車両検出部101は、周辺センサ13から周辺物体の位置情報及び周辺物体の速度情報を取得する。また、本線車両検出部101は、地図格納部11から地図情報を取得する。本線車両検出部101は、GPS受信機12から合流車両VLの位置情報を取得する。本線車両検出部101は、取得した周辺物体の位置情報と、取得した周辺物体の速度情報と、地図情報と、合流車両VLの位置情報とに基づいて、第1本線車両VR1の位置及び第1本線車両VR1の速度を検出する。本線車両検出部101は、同様に、第2本線車両VR2の位置及び第2本線車両VR2の速度を検出する。
より具体的に述べると、本線車両検出部101は、周辺センサ13により検出された周辺物体の位置情報と地図情報とを照合し、検出した周辺物体の中から本線車線L1上に存在する物体を特定する。図1の例では、本線車線L1上に存在する物体として、第1本線車両VR1及び第2本線車両VR2が特定される。そして、本線車両検出部101は、第1本線車両VR1の位置情報と、第1本線車両VR1の速度情報と、第2本線車両VR2の位置情報と、第2本線車両VR2の速度情報とを合流判断部102に出力する。
合流判断部102は、第1本線車両VR1の位置情報、第2本線車両VR2の位置情報、第1本線車両VR1の速度情報、第2本線車両VR2の速度情報、合流車両VLの位置情報、合流車両VLの速度情報、及び地図情報に基づいて、合流位置及び合流時間Tmrgを演算する。また、合流判断部102は、演算した合流位置及び合流時間Tmrgを合流計画生成部103へ出力する。
ここで、合流位置は、合流車両VLの本線車線L1への移動完了時における第1本線車両VR1又は第2本線車両VR2に対する合流車両VLの位置である。また、合流時間Tmrgは、合流車両VLの合流開始から本線車線L1への移動完了までの時間である。合流開始とは、合流車両VLが合流車線L2の始点L2sを通過した時点であり、移動完了とは、合流車両VLが合流車線L2の終点L2eを通過した時点である。即ち、合流時間Tmrgは、合流車両VLが合流区間を走行している時間である。
図3は、合流開始時における図2の合流判断部の処理を説明するための模式図である。図3において、合流車両VLが、合流車線L2の始点L2sを通過している。また、第1本線車両VR1及び第2本線車両VR2が本線車線L1を走行している。合流車両VLの速度はVL0、第1本線車両VR1の速度及び第2本線車両VR2の速度はいずれもVである。
また、合流車両VLと第1本線車両VR1との車間距離を第1車間距離d1、合流車両VLと第2本線車両VR2との車間距離を第2車間距離d2とする。合流開始時の第1車間距離d1及び第2車間距離d2をそれぞれ第1車間距離の初期値d1及び第2車間距離の初期値d2とする。以下、車間距離は、合流車両が本線車両に対して先行している場合は負の値として定義され、本線車両が合流車両に対して先行している場合は正の値として定義される。また、車間距離は、第1本線車両VR1及び第2本線車両VR2の走行方向に平行な方向における距離である。
この例のように、2台の本線車両VR1,VR2が連なって本線車線L1を走行している場合、合流車両VLの合流の候補位置としては、以下の4通りが考えられる。
(1)第1本線車両VR1の前方
(2)第1本線車両VR1の後方
(3)第2本線車両VR2の前方
(4)第2本線車両VR2の後方
図4は、合流位置が第1本線車両VR1の前方である場合における合流判断部102の処理を説明するための模式図である。この場合、合流車両VLは、合流区間の終点、即ち、合流車線L2の終点L2eにおいて、第1本線車両VR1との間に第1車間距離d1として-dの距離を確保した状態で、第1本線車両VR1及び第2本線車両VR2との合流を完了する。ここで、dは、設定距離である。設定距離dは、走行中の車両同士が互いに確保すべき車間距離である。例えば、設定距離dは、合流車両VLと第1本線車両VR1との間に確保すべき車間距離である。なお、設定距離dは0よりも大きい値である。
図5は、合流位置が第1本線車両VR1の後方である場合における合流判断部102の処理を説明するための模式図である。この場合、合流車両VLは、合流車線L2の終点L2eにおいて、第1本線車両VR1との間に、第1車間距離d1として設定距離dを確保した状態で、第1本線車両VR1との合流を完了する。
図3、図4、及び図5の例では、2台の本線車両、即ち、第1本線車両VR1及び第2本線車両VR2に対して、合流車両VLの合流の候補位置は、最大で各本線車両の前後に1つずつ、計4通り存在する。N台の本線車両に対しては、合流の候補位置は、最大2×N通り存在する。ここで、Nは自然数である。
ただし、合流位置は、合流車両VLとすべての本線車両との間において設定距離dを確保可能な位置である必要がある。そこで、2×N個の候補位置のうち、各本線車両との間の距離が設定距離dよりも短くなるような候補位置が存在する場合、合流判断部102は、当該候補位置を合流の候補位置から除外する。
例えば、図5に示すように、第1本線車両VR1の後方に、第1本線車両VR1との間に設定距離dを確保するように候補位置が設定され、当該候補位置に合流車両VLが移動した場合を考える。この場合、第2本線車両VR2の位置によっては、当該候補位置と第2本線車両VR2との間に設定距離dを確保できない場合がある。この場合、合流判断部102は、当該候補位置を合流の候補位置から除外する。
図6は、合流位置が第1本線車両VR1の前方である場合、即ち、図4の場合における第1車間距離d1、合流車両VLの速度、及び合流車両VLの加速度の時間変化を示す図である。図7は、合流位置が第1本線車両VR1の後方である場合、即ち、図5の場合における第1車間距離d1、合流車両VLの速度、及び合流車両VLの加速度の時間変化を示す図である。
図6及び図7において、合流車両VLが合流車線L2の始点L2sを通過する時刻をt0とする。時刻t0から合流時間Tmrgが経過した時刻t2において、第1車間距離d1は、目標車間距離d*に到達する。また、時刻t2において、合流車両VLの速度Vは、目標速度である第1本線車両VR1の速度Vに到達する。
第1車間距離d1の時刻t0における車間距離d1は、図6の例、図7の例ともにdとする。目標車間距離d*は、図6の場合、d*=-dであり、図7の場合、d*=dである。このとき、合流車両VLは、一定時間τの間に加速又は減速を1回ずつ行う。図6及び図7において、合流時間Tmrg、第1車間距離d1、目標車間距離d*、合流車両VLの速度、及び合流車両VLの加速度には、以下の式(1)~(4)の関係が成り立つ。
Figure 0007134310000002
ここで、VL0は、時刻t0における合流車両VLの速度、VL1は、時刻t1における合流車両VLの速度、aは、時刻t0から時刻t1の期間における合流車両VLの加速度、aは、時刻t1から時刻t2の期間における合流車両VLの加速度である。
合流車両VLが合流開始から合流時間Tmrg経過後に合流を完了したとき、第1本線車両VR1は、合流車両VLから目標車間距離d*だけ離れた位置にある。そのため、第1本線車両VR1は、合流時間Tmrgの間に[XL-(d-d*)]だけ走行している。第1本線車両VR1の速度Vを用いると、合流時間Tmrgは、以下の式(5)により演算される。
Figure 0007134310000003
また、式(1)~(4)を整理すると、1回目の加減速時における加速度a及び2回目の加減速時における加速度aは、それぞれ以下の式(6)及び式(7)により演算することができる。
Figure 0007134310000004
次に、合流加速度amrgを、加速度a,aの絶対値の最大値として、以下の式(8)のように定義する。合流加速度amrgは、複数の候補位置のそれぞれに合流車両VLが移動した場合に合流車両VLに生じる加速度の絶対値の最大値である。言い換えると、合流加速度amrgは、合流区間における合流車両VLの加速度の絶対値の最大値である。合流加速度amrgが小さいほど、合流時における合流車両VLの加減速が緩やかとなる。
Figure 0007134310000005
なお、合流加速度amrgは、合流時における合流車両VLの加速度aの二乗の積分値として、以下の式(9)のように定義してもよい。
Figure 0007134310000006
合流判断部102は、4つの合流の候補位置、即ち、第1本線車両VR1の前方、第1本線車両VR1の後方、第2本線車両VR2の前方、第2本線車両VR2の後方に対して、それぞれ合流加速度amrgを演算する。そして、合流判断部102は、第1加速度am1に対応する候補位置を合流位置として選択する。第1加速度am1は、絶対値が最も小さい合流加速度amrgである。
合流判断部102は、選択した合流位置に対応する合流加速度amrg、即ち、第1加速度am1を加速度閾値athと比較する。合流加速度amrgが加速度閾値ath以下の場合、合流判断部102は、合流位置と、式(5)において求めた合流時間Tmrgとを合流計画生成部103に出力する。
一方、合流加速度amrgが加速度閾値athよりも大きい場合、合流判断部102は、設定距離dを小さくする。例えば、設定距離dとして第1距離ds1が設定されている場合、合流判断部102は、設定距離dを第1距離ds1から、第1距離ds1よりも短い第2距離ds2に変更する。
そして、合流判断部102は、第2距離ds2を用いて、選択した合流位置に対応する合流加速度として、第2加速度am2を式(6)~(8)により演算し、この場合の合流時間Tmrgを式(5)により演算する。合流判断部102は、合流位置と、合流時間Tmrgとを合流計画生成部103に出力する。
合流計画生成部103は、合流車両VLを、合流位置に到達させるための合流計画を生成し、生成された合流計画を合流制御部104へ出力する。より具体的に述べると、合流計画生成部103は、合流判断部102により演算された合流位置と、合流時間Tmrgとに基づいて、合流車両VLが、合流位置に合流区間内で到達するための合流計画を生成する。合流計画は、合流車両VLの車間計画dplan、速度計画vplan、及び加速度計画aplanの少なくとも1つを含んでいる。
車間計画dplanは、合流車両VLが合流位置に移動するまでの合流車両VLと、第1本線車両VR1又は第2本線車両VR2との間の距離である。速度計画vplanは、合流車両VLが合流位置に移動するまでの合流車両VLの速度の目標値である。加速度計画aplanは、合流車両VLが合流位置に移動するまでの合流車両VLの加速度の目標値である。
図6及び図7に示した車間距離、速度、及び加速度の各時間変化の波形が、それぞれ車間計画dplan、速度計画vplan、及び加速度計画aplanを表している。なお、図6及び図7に示された車間距離は、合流車両VLと第1本線車両VR1との間の車間距離d1である。
図6及び図7における車間距離d1の時間変化は、車間距離d1が、時刻t0において車間距離d1から目標車間距離d*へと変化するステップ入力に対して、移動平均フィルタ処理を2回実施することによって得られる。移動平均フィルタ処理を2回実施した場合の伝達関数Fave(s)は、以下の式(10)により表される。ここで、sは、複素変数である。
Figure 0007134310000007
式(10)の移動平均フィルタを用いて、車間計画dplanは、以下の式(11)のように演算される。ここで、dinは、時刻t0において第1車間距離d1から目標車間距離d*へと変化するステップ入力である。
Figure 0007134310000008
また、式(10)をパデ近似することにより、以下の式(12)が得られる。
Figure 0007134310000009
式(11)の車間計画dplanを用いて、速度計画vplan及び加速度計画aplanは、それぞれ以下の式(13)及び式(14)のように演算される。
Figure 0007134310000010
また、加速度計画aplanは、次のように、フィードフォワード制御により演算してもよい。加速度指令arefに対する駆制動制御装置14の応答Cdrv(s)は、以下の式(15)のように定義される。ここで、Tは、駆制動制御装置14が有する時定数である。
Figure 0007134310000011
このとき、加速度指令arefから車間距離dまでの伝達関数P(s)は、以下の式(16)のようになる。なお、加速度指令arefから車間距離dまでの伝達関数P(s)は、加速度指令arefと合流車両VLの加速度との関係及び合流車両VLの加速度から車間距離dまでの伝達関数に基づいて演算される。
Figure 0007134310000012
式(12)及び式(16)から、以下の式(17)の伝達関数Cff(s)が演算される。加速度計画aplanは、式(17)の伝達関数Cff(s)を用いて、式(18)のように演算される。このように、加速度計画aplanは、伝達関数を用いることにより、即ち、フィードフォワード制御により演算することができる。
Figure 0007134310000013
合流制御部104は、合流計画生成部103により生成された合流計画に基づいて、合流車両VLを制御する。より具体的に述べると、合流制御部104は、合流計画生成部103から出力された車間計画dplan、速度計画vplan、及び加速度計画aplanの少なくとも1つに基づいて、加速度指令arefを演算し、演算した加速度指令arefを駆制動制御装置14へ出力する。これにより、合流車両VLの加減速が駆制動制御装置14により制御される。
例えば、合流制御部104に速度計画vplanのみが入力される場合、加速度指令arefは、以下の式(19)により演算される。ここで、Ksp,Ksiはそれぞれ、合流車両VLの速度制御のための比例ゲイン,積分ゲインである。
Figure 0007134310000014
また、合流制御部104に車間計画dplan及び速度計画vplanが入力される場合、加速度指令arefは、以下の式(20)により演算される。ここで、Kdp,Kddはそれぞれ、車間距離制御のための比例ゲイン,微分ゲインである。
Figure 0007134310000015
また、合流制御部104に車間計画dplan、速度計画vplan、及び加速度計画aplanが入力される場合、加速度指令arefは、以下の式(21)により演算される。
Figure 0007134310000016
また、合流制御部104に加速度計画aplanのみが入力される場合、加速度指令arefは、加速度計画aplanに等しい。
このようにして、車両走行支援制御装置100は、合流支援を実行する。合流支援は、合流判断部102により合流位置を演算し、合流計画生成部103により合流計画を生成し、合流制御部104により合流車両VLを制御することにより、合流車両VLを合流位置に到達させるための車両走行支援である。
なお、第2加速度am2が、加速度上限値alimよりも大きい場合、合流判断部102は、合流車両VLに対する合流支援を中断させる。加速度上限値alimは、合流時において合流車両VLに生じる加速度の絶対値の上限値である。加速度上限値alimは、加速度閾値ath以上の値である。
つまり、第2加速度am2が、加速度上限値alimよりも大きい場合、車両走行支援制御装置100は、合流計画生成部103における合流計画の生成及び合流制御部104による加速度指令arefの演算を実行しない。
図8は、図2の車両走行支援制御装置100が実行する合流支援制御ルーチンを示すフローチャートである。図8のルーチンは、例えば、合流車両VLが合流開始位置を通過したときに実行されるようになっている。図8のルーチンが開始されると、本線車両検出部101は、ステップS101において、本線車両が検出されたか否かを判定する。
本線車両が検出されない場合、車両走行支援制御装置100は、このルーチンを一旦終了する。この場合、合流車両VLは、別途実行される制御ルーチンによって、合流車線L2から本線車線L1へ移動する。
本線車両が検出された場合、合流判断部102は、ステップS102において、合流車両VLの位置情報、合流車両VLの速度情報、本線車両の位置情報、本線車両の速度情報、及び地図情報を取得する。
次いで、合流判断部102は、ステップS103において、取得した合流車両VLの位置情報、合流車両VLの速度情報、本線車両の位置情報、本線車両の速度情報、地図情報、及び設定距離dに基づいて、複数の候補位置を抽出する。そして、合流判断部102は、複数の候補位置の中から合流位置を選択する。
次いで、合流計画生成部103は、ステップS104において、選択された合流位置に対する合流計画を生成する。
次いで、合流制御部104は、ステップS105において、生成された合流計画に基づいて、加速度指令arefを演算し、演算した加速度指令arefを駆制動制御装置14へ出力して、本ルーチンを一旦終了する。
図9は、図8の合流支援制御ルーチンにおける合流位置選択のサブルーチンを示すフローチャートである。合流判断部102は、ステップS201において、設定距離dとして第1距離ds1を設定する。
次いで、合流判断部102は、ステップS202において、合流車両VLの位置情報、合流車両VLの速度情報、本線車両VR1の位置情報、本線車両VR1の速度情報、地図情報、及び設定距離dに基づいて、複数の候補位置を抽出する。そして、合流判断部102は、それぞれの候補位置に対して、少なくとも1台の本線車両との間に第1距離ds1を確保することができない候補位置を合流の候補位置から除外する。
次いで、合流判断部102は、ステップS203において、複数の候補位置のそれぞれに対応する合流加速度amrgを演算する。
次いで、合流判断部102は、ステップS204において、複数の合流加速度amrgのうち、第1加速度am1に対応する候補位置を合流位置として選択する。また、合流判断部102は、ステップS204において、選択された合流位置に対する合流時間Tmrgを演算する。
次いで、合流判断部102は、ステップS205において、第1加速度am1が加速度閾値athよりも大きいか否かを判定する。
第1加速度am1が、加速度閾値ath以下の場合、合流判断部102は、ステップS103のサブルーチンを終了する。このとき、合流判断部102は、ステップS204において選択された合流位置に関する情報と、演算された合流時間Tmrgとを合流計画生成部103に出力する。
第1加速度am1が、加速度閾値athよりも大きい場合、合流判断部102は、ステップS206において、設定距離dを第1距離ds1から第2距離ds2に変更する。
次いで、合流判断部102は、ステップS207において、第2距離ds2を用いて、ステップS204において選択された合流位置に対応する合流加速度amrgとして、第2加速度am2を演算するとともに、合流時間Tmrgを演算する。
次いで、合流判断部102は、ステップS208において、第2加速度am2が加速度上限値alim以下であるか否かを判定する。
第2加速度am2が加速度上限値alim以下である場合、合流判断部102は、ステップS103のサブルーチンを終了する。このとき、合流判断部102は、ステップS204において選択された合流位置に関する情報と、ステップS207において演算された合流時間Tmrgとを合流計画生成部103に出力する。
第2加速度am2が加速度上限値alimよりも大きい場合、合流判断部102は、ステップS209において、合流支援を中断し、図8の合流支援制御ルーチンを一旦終了する。従って、合流支援が中断された場合、図8のステップS104及びステップS105は実行されない。
ここで、実施の形態1の車両走行支援制御装置100の各機能は、処理回路によって実現される。図10は、図2の車両走行支援制御装置100の各機能を実現する処理回路の一例を示す構成図である。車両走行支援制御装置100は、演算処理装置80と、複数の記憶装置81と、通信装置82と、車載ネットワーク83とを有している。
演算処理装置80には、例えば、CPU(Central Processing Unit)が用いられる。複数の記憶装置81は、演算処理装置80との間においてデータを送受信し、データを記憶する。通信装置82は、車載ネットワーク83とデータ通信を行う。通信装置82は、車載ネットワーク83を経由して、外部装置としての地図格納部11、GPS受信機12、及び周辺センサ13と通信を行う。
また、演算処理装置80には、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、IC(Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、各種の論理回路、及び各種の信号処理回路が備えられていてもよい。また、演算処理装置80として、同じ種類のもの又は異なる種類のものが複数備えられることにより、各処理が複数の演算処理装置によって分担して実行されてもよい。
複数の記憶装置81としては、例えば、演算処理装置80からのデータの読み出し及び書き込みが可能に構成されたRAM(Random Access Memory)及び演算処理装置80からデータを読み出し可能に構成されたROM(Read Only Memory)が備えられている。
車両走行支援制御装置100の各機能は、演算処理装置80が、複数の記憶装置81に記憶されたソフトウェア又はプログラムを実行し、車両走行支援制御装置100の他のハードウェア、例えば、複数の記憶装置81及び通信装置82と協働することにより実現される。なお、車両走行支援制御装置100の各機能により用いられる設定データは、ソフトウェア又はプログラムの一部として、複数の記憶装置81に記憶されている。
以上のように、車両走行支援制御装置100は、合流判断部102、合流計画生成部103、及び合流制御部104を備えている。合流判断部102は、本線車両の位置情報と、本線車両の速度情報と、合流車両VLの位置情報と、合流車両VLの速度情報と、設定距離dとに基づいて、合流位置を演算する。合流計画生成部103は、合流車両VLを合流位置に到達させるための合流計画を生成する。合流制御部104は、合流計画に基づいて、合流車両VLを制御する。
合流判断部102は、設定距離として第1距離ds1を用いて、それぞれ合流位置の候補である複数の候補位置を抽出し、複数の合流加速度amrgを演算する。合流判断部102は、第1加速度am1に対応する候補位置を合流位置として選択する。
合流判断部102は、第1加速度am1の絶対値を加速度閾値athと比較する。第1加速度am1の絶対値が加速度閾値ath以下である場合、合流判断部102は、合流位置を合流計画生成部103に出力する。第1加速度am1の絶対値が加速度閾値athよりも大きい場合、合流判断部102は、設定距離として第2距離ds2を用いて、選択した合流位置に対応する合流加速度amrgとして、第2加速度am2を演算する。第2距離ds2は、第1距離ds1よりも短く、第2加速度am2の絶対値は、第1加速度am1の絶対値よりも小さい。そして、合流判断部102は、合流位置を合流計画生成部103に出力する。
例えば、合流位置が本線車両の前方である場合に、合流加速度amrgが加速度閾値athを超えると、設定距離dは、第1距離ds1から第2距離ds2に変更される。これにより、目標車間距離d*は短くされる。従って、合流車両VLの合流完了までの移動距離は短くなり、合流加速度amrgは小さくなる。
一方、合流位置が本線車両の後方である場合に、合流加速度amrgが加速度閾値athを超えることにより、目標車間距離d*が短くされると、合流車両VLの合流完了までの移動距離が長くなり、合流加速度amrgが大きくなることがある。しかし、図6及び図7に示したように、合流位置が本線車両の前方である場合の合流加速度amrgは、合流位置が本線車両の後方である場合の合流加速度amrgよりも大きい傾向がある。従って、上記例では、合流位置が本線車両の後方である場合の合流加速度amrgが加速度閾値athを超えず、且つ合流位置が本線車両の前方である場合の合流加速度amrgが加速度閾値athを超えるように加速度閾値athが設定されることが望ましい。
このように、実施の形態1に係る車両走行支援制御装置100によれば、合流車両VLをよりスムーズに本線車線に移動させることができる。
また、合流加速度amrgは、合流車両VLが、対応する候補位置に移動するまでに合流車両VLに生じる加速度の絶対値の最大値である。このため、合流加速度amrgをより容易に演算することができる。
また、車両走行支援制御装置100は、第2加速度am2の絶対値が、加速度上限値alimよりも大きい場合、合流支援を中断する。このため、合流時における合流車両VLの急な加減速を回避することができる。また、加速度上限値alimを、駆制動制御装置14による加減速の上限値とすることで、合流区間の始点を走行する初期段階に、車両走行支援制御装置100による合流支援の可否を判断することができる。
また、合流計画生成部は、合流計画として、車間計画dplan、速度計画vplan、及び加速度計画aplanの少なくとも1つを含んでいる。このため、合流車両VLをよりスムーズに本線車線に移動させることができる。
また、合流計画生成部103は、加速度計画aplanを、フィードフォワード制御により生成する。このため、加速度計画aplanを、より容易に演算することができる。
なお、実施の形態1に係る車両走行支援制御装置は、合流位置を演算するために、地図情報を用いていたが、地図情報は必ずしも用いられる必要はない。
例えば、本線車両検出部101は、合流開始前の合流車両VLに対する周辺物体の横位置に基づいて、検出された周辺物体が本線車線L1上に存在する物体であるか否かを判定してもよい。例えば、検出された周辺物体の横位置が規定範囲内にあれば、当該周辺物体を本線車線L1上に存在する物体として特定することができる。
また、実施の形態1において、合流判断部102は、地図情報から取得される合流区間の長さXLを用いて合流時間Tmrgを演算していた。しかし、合流判断部102は、合流区間の長さXLに代えて、合流車両VLの速度VL0と、規定の移動時間Tv1との積を用いて合流時間Tmrgを演算してもよい。
また、合流判断部102は、ステップS207において第2加速度am2を演算した後、ステップS208を実行する前に、第2加速度am2と加速度閾値athとの比較、設定距離dの変更、及び合流加速度amrgの演算を含む処理を実行してもよい。
この場合、例えば、合流判断部102は、ステップS207において第2加速度am2を演算した後、第2加速度am2が加速度閾値athよりも大きいか否かを判定する。そして、合流判断部102は、第2加速度am2が加速度閾値athよりも大きい場合、設定距離dを第2距離ds2から、第2距離ds2よりも短い距離に変更した上で、合流加速度amrgとして第3加速度am3を演算する。その後、合流判断部102は、ステップS208として、第3加速度am3が加速度上限値alim以下であるか否かを判定する。一方、第2加速度am2が加速度閾値ath以下である場合、合流判断部102は、ステップS103のサブルーチンを終了する。
実施の形態2.
次に、実施の形態2に係る車両走行支援制御装置について説明する。実施の形態2に係る車両走行支援制御装置では、抽出した複数の候補位置から合流位置を選択し、選択した合流位置に対応する合流加速度amrgが、加速度閾値athよりも大きい場合、設定距離dを短くして、再度複数の候補位置を抽出する。さらに、実施の形態2に係る車両走行支援制御装置では、再度抽出した複数の候補位置から合流位置を選択する。
図11は、実施の形態2に係る車両走行支援制御装置の構成図である。車両走行支援制御装置100Aは、本線車両検出部101、合流判断部102A、合流計画生成部103、及び合流制御部104を有している。本線車両検出部101、合流計画生成部103、及び合流制御部104は、図1の本線車両検出部101、合流計画生成部103、及び合流制御部104と同じであるため、これらの説明は省略される。
実施の形態2に係る車両走行支援制御装置100Aは、選択した合流位置に対応する合流加速度amrgが、加速度閾値athよりも大きい場合、設定距離dを短くして、再度複数の候補位置を抽出する点において異なっている。
合流判断部102Aは、設定距離dとして第1距離ds1を用いて、それぞれ複数の第1候補位置を抽出する。複数の第1候補位置は、合流位置の候補である。合流判断部102Aは、複数の第1合流加速度amrg1を演算する。複数の第1合流加速度amrg1は、複数の第1候補位置のそれぞれに合流車両VLが移動した場合に合流車両VLに生じる加速度である。
合流判断部102Aは、複数の第1合流加速度amrg1のうち、絶対値が最も小さい第1合流加速度amrg1を第1加速度am1として選択する。
合流判断部102Aは、第1加速度am1を加速度閾値athと比較する。
第1加速度am1が加速度閾値ath以下である場合、合流判断部102Aは、第1加速度am1に対応する第1候補位置を合流位置として合流計画生成部103に出力する。また、合流判断部102Aは、合流位置における合流時間Tmrgを演算し、演算した合流時間Tmrgを合流計画生成部103に出力する。
第1加速度am1が加速度閾値athよりも大きい場合、合流判断部102Aは、設定距離として第2距離ds2を用いて、それぞれ複数の第2候補位置を抽出する。第2距離ds2は、実施の形態1と同様に、第1距離ds1よりも短い距離である。複数の第2候補位置は、合流位置の候補である。
合流判断部102Aは、複数の第2合流加速度amrg2を演算する。各第2合流加速度amrg2は、複数の第2候補位置のそれぞれに合流車両VLが移動した場合に合流車両VLに生じる加速度である。合流判断部102Aは、複数の第2合流加速度amrg2のうち、絶対値が最も小さい第2合流加速度amrg2を第2加速度am2として選択する。
合流判断部102Aは、第2加速度am2に対応する第2候補位置を合流位置として合流計画生成部103に出力する。また、合流判断部102Aは、合流位置における合流時間Tmrgを演算し、演算した合流時間Tmrgを合流計画生成部103に出力する。
図12は、設定距離dが第1距離ds1に設定されている場合の合流判断部102Aの処理を説明するための模式図である。図13は、設定距離dが第2距離ds2に設定されている場合の合流判断部102Aの処理を説明するための模式図である。
図12には、第1本線車両VR1及び第2本線車両VR2に対して、第1距離ds1が確保された4つの第1候補位置CP11~CP14が示されている。
ここで、第1本線車両VR1の後方において、第1本線車両VR1から第1距離ds1だけ離れた第1候補位置CP12に合流車両VLが移動した場合、合流車両VLは、第2本線車両VR2との間において第1距離-ds1を確保できない。このため、第1本線車両VR1の後方において、第1本線車両VR1から第1距離ds1だけ離れた第1候補位置CP12は、第1候補位置から除外される。
また、第2本線車両VR2の前方において、第2本線車両VR2から第1距離-ds1だけ離れた第1候補位置CP13に合流車両VLが移動した場合、合流車両VLは、第1本線車両VR1との間において第1距離ds1を確保できない。このため、第2本線車両VR2の前方において、第2本線車両VR2から第1距離-ds1だけ離れた第1候補位置CP13は、第1候補位置から除外される。
この場合、合流判断部102Aは、2つの第1候補位置CP11及びCP14に対して、式(6)~(8)又は式(9)を用いて、それぞれ第1合流加速度amrg1を演算する。
合流判断部102Aは、演算した2つの第1合流加速度amrg1のうち、絶対値が最も小さい第1合流加速度amrg1を第1加速度am1として選択する。
図13には、第1本線車両VR1及び第2本線車両VR2に対して、第2距離ds2が確保された4つの第2候補位置CP21~CP24が示されている。
ここで、第1本線車両VR1の後方において、第1本線車両VR1から第2距離ds2だけ離れた第2候補位置CP22に合流車両VLが移動した場合、合流車両VLは、第2本線車両VR2との間において第2距離-ds2を確保することができる。このため、第1本線車両VR1の後方において、第1本線車両VR1から第2距離ds2だけ離れた第2候補位置CP22は、第2候補位置からは除外されない。
また、第2本線車両VR2の前方において、第2本線車両VR2から第2距離-ds2だけ離れた第2候補位置CP23に合流車両VLが移動した場合、合流車両VLは、第1本線車両VR1との間において第2距離ds2を確保することができる。このため、第2本線車両VR2の前方において、第2本線車両VR2から第2距離-ds2だけ離れた第2候補位置CP23は、第2候補位置からは除外されない。
この場合、合流判断部102Aは、4つの第2候補位置CP21~CP24に対して、式(6)~(8)又は式(9)を用いて、それぞれ第2合流加速度amrg2を演算する。合流判断部102Aは、演算した4つの第2合流加速度amrg2のうち、絶対値が最も小さい第2合流加速度amrg2を第2加速度am2として選択する。
なお、第2加速度am2が、加速度上限値alimよりも大きい場合、合流判断部102Aは、合流車両VLに対する合流支援を中断させる。つまり、第2加速度am2が、加速度上限値alimよりも大きい場合、車両走行支援制御装置100Aは、合流計画生成部103における合流計画の生成及び合流制御部104による加速度指令arefの演算を実行しない。
図11の車両走行支援制御装置100Aは、図8のフローチャートに従い、合流支援制御ルーチンを実行する。図14は、図11の車両走行支援制御装置が実行する合流支援制御ルーチンにおける合流位置選択のサブルーチンを示すフローチャートである。
合流判断部102Aは、ステップS301において、合流車両VLと本線車両VR1及びVR2との間に確保する設定距離dとして第1距離ds1を設定する。
次いで、合流判断部102Aは、ステップS302において、取得した合流車両VLの位置情報、合流車両VLの速度情報、本線車両の位置情報、本線車両の速度情報、及び第1距離ds1に基づいて、複数の第1候補位置を抽出する。ここで、合流判断部102Aは、それぞれの第1候補位置に対して、第1本線車両VR1又は第2本線車両VR2との間に第1距離ds1を確保できない第1候補位置を候補位置から除外する。
次いで、合流判断部102Aは、ステップS303において、複数の第1候補位置のそれぞれに対応する第1合流加速度amrg1を演算する。
次いで、合流判断部102Aは、ステップS304において、複数の第1合流加速度amrg1のうち、絶対値が最も小さい第1合流加速度amrg1を第1加速度am1として選択する。
次いで、合流判断部102Aは、ステップS305において、ステップS304において選択された第1加速度am1が加速度閾値athよりも大きいか否かを判定する。
第1加速度am1が加速度閾値ath以下である場合、合流判断部102Aは、ステップS310において、第1加速度am1に対応する第1候補位置を合流位置として合流計画生成部103に出力し、ステップS103のサブルーチンを終了する。
一方、第1加速度am1が加速度閾値athよりも大きい場合、合流判断部102Aは、ステップS306において、設定距離dを第1距離ds1から第2距離ds2に変更する。
次いで、合流判断部102Aは、ステップS307において、取得した合流車両VLの位置情報、合流車両VLの速度情報、本線車両の位置情報、本線車両の速度情報、及び第2距離ds2に基づいて、複数の第2候補位置を抽出する。ここで、合流判断部102Aは、それぞれの第2候補位置に対して、第1本線車両VR1又は第2本線車両VR2との間に第2距離ds2を確保できない第2候補位置を候補位置から除外する。
次いで、合流判断部102Aは、ステップS308において、複数の第2候補位置のそれぞれに対応する第2合流加速度amrg2を演算する。
次いで、合流判断部102Aは、ステップS309において、複数の第2合流加速度amrg2のうち、絶対値が最も小さい第2合流加速度amrg2を第2加速度am2として選択する。
次いで、合流判断部102Aは、ステップS310において、第2加速度am2が、加速度上限値alim以下であるか否かを判定する。
第2加速度am2が、加速度上限値alimよりも大きい場合、合流判断部102Aは、ステップS311において、合流支援を中断し、図8の合流支援制御ルーチンを一旦終了する。従って、合流支援が中断された場合、図8のステップS104及びステップ105は実行されない。
一方、第2加速度am2が、加速度上限値alim以下である場合、合流判断部102Aは、ステップS312において、第2加速度am2に対応する第2候補位置を合流位置として選択するとともに、合流時間Tmrgを演算する。また、合流判断部102Aは、ステップS312において、選択された合流位置に関する情報と演算された合流時間Tmrgを合流計画生成部103に出力し、ステップS103のサブルーチンを終了する。
以上のように、実施の形態2に係る車両走行支援制御装置100Aは、合流判断部102A、合流計画生成部103、及び合流制御部104を備えている。
合流判断部102Aは、設定距離として第1距離ds1を用いて、それぞれ複数の第1候補位置を抽出し、複数の第1合流加速度amrg1を演算する。
合流判断部102Aは、複数の第1合流加速度amrg1のうち、絶対値が最も小さい第1合流加速度amrg1を第1加速度am1として選択する。
合流判断部102Aは、第1加速度am1を加速度閾値athと比較する。
第1加速度am1が加速度閾値ath以下である場合、合流判断部102Aは、第1加速度am1に対応する第1候補を合流位置として合流計画生成部103に出力する。
第1加速度am1が加速度閾値athよりも大きい場合、合流判断部102Aは、設定距離として、第1距離ds1よりも短い第2距離ds2を用いて、複数の第2候補位置を抽出する。
複数の第2合流加速度amrg2を演算し、複数の第2合流加速度amrg2のうち、絶対値が最も小さい第2合流加速度amrg2を第2加速度am2として選択し、第2加速度am2に対応する第2候補位置を合流位置として合流計画生成部103に出力する。
これにより、複数の本線車両の間において、候補位置が抽出され易くなる。つまり、合流車両VLの近傍においても候補位置が抽出され易くなる。従って、合流車両VLをよりスムーズに本線車線L1に移動させることができる。また、設定距離dが第1距離ds1から第2距離ds2に変更されることにより、合流区間において、設定距離dが確保された候補位置が抽出されなくなる事態を回避することができる。
また、第1合流加速度amrg1は、合流車両VLが、対応する第1候補位置に移動するまでに合流車両VLに生じる加速度の絶対値の最大値である。第2合流加速度amrg2は、合流車両VLが、対応する第2候補位置に移動するまでに合流車両VLに生じる加速度の絶対値の最大値である。このため、第1合流加速度amrg1及び第2合流加速度amrg2をより容易に演算することができる。
なお、実施の形態2において、長さの異なる2つの設定距離dについて、合流加速度amrgが演算されていたが、3種類以上の設定距離dについて、合流加速度amrgが演算されてもよい。
この場合、例えば、合流判断部102Aは、図14のステップS309において第2加速度am2を選択した後に、第2加速度am2が加速度閾値athよりも大きいか否かを判定する。そして、第2加速度am2が加速度閾値athよりも大きい場合には、合流判断部102Aは、複数の第3候補位置を抽出し、第3加速度am3を選択する。各第3候補位置は、本線車両との間において、設定距離dとして第2距離ds2よりも短い第3距離ds3が確保されている候補位置である。そして、合流判断部102Aは、第3加速度am3を選択した後、ステップS310に代えて、第3加速度am3が加速度閾値ath以下であるか否かを判定する。一方、第2加速度am2が加速度閾値ath以下である場合、合流判断部102Aは、ステップS103のサブルーチンを終了する。
また、加速度閾値athは、実施の形態1における加速度閾値athと等しい値であってもよいし、異なる値であってもよい。また、第1距離ds1は、実施の形態1における第1距離ds1と等しい値であってもよいし、異なる距離であってもよい。第2距離ds2は、実施の形態1における第2距離ds2と等しい値であってもよいし、異なる値であってもよい。
また、実施の形態2において、第1加速度am1を求める演算と第2加速度am2を求める演算とが並列に処理されてから、第1加速度am1が加速度閾値athと比較されてもよい。
また、実施の形態2において、設定距離dが第1距離ds1に設定されている場合、まず、絶対値が最も小さい第1合流加速度amrg1に対応する第1候補位置を合流位置と選択してもよい。そして、絶対値が最も小さい第1合流加速度amrg1が加速度閾値athよりも大きい場合、絶対値が最も小さい第2合流加速度amrg2に対応する第2候補位置を合流位置として選択し直してもよい。
実施の形態3.
次に、実施の形態3に係る車両走行支援制御装置について説明する。図15は、実施の形態3に係る車両走行支援制御装置が適用される道路、本線車両、合流車両、及び路側機を示す模式図である。図15に示したように、道路RDの路側には、路側機RSUが設置されている。
図16は、実施の形態3に係る車両走行支援制御装置を示す構成図である。実施の形態3に係る車両走行支援制御装置100Bは、車両側制御部200及び路側制御部300を有している。合流車両VLは、地図格納部11、GPS受信機12、駆制動制御装置14、通信部17、及び車両側制御部200を有している。地図格納部11、GPS受信機12、及び駆制動制御装置14は、実施の形態1に係る車両走行支援制御装置100の地図格納部11、GPS受信機12、及び駆制動制御装置14と同様であるため、説明は省略される。
通信部17は、路側機RSUからの信号を受信し、受信した信号を車両側制御部200へ出力する。
車両側制御部200は、機能ブロックとして、合流判断部102、合流計画生成部103、及び合流制御部104を有している。合流判断部102は、地図格納部11から地図情報を取得し、GPS受信機12から自車位置、即ち、合流車両VLの位置情報を取得する。また、合流判断部102は、通信部17から本線車両の位置情報及び本線車両の速度情報を取得する。合流判断部102のその他の機能、合流計画生成部103の機能、及び合流制御部104の機能は、実施の形態1に係る車両走行支援制御装置100の各機能と同様であるため、詳細な説明は省略される。
路側機RSUは、路側センサ21、地図格納部22、通信部23、及び路側制御部300を有している。路側センサ21は、道路RD上の物体を検出する。地図格納部22は、地図情報を格納している。通信部23は、路側制御部300からの信号を合流車両VLの通信部17へ送信する。
路側制御部300は、機能ブロックとして、本線車両検出部301を有している。本線車両検出部301は、路側センサ21からの情報と地図格納部22からの情報とに基づいて、本線車両の位置情報及び本線車両の速度情報を検出する。この例の場合、本線車両検出部301は、第1本線車両VR1の位置情報と、第1本線車両VR1の速度情報と、第2本線車両VR2の位置情報と、第2本線車両VR2の速度情報とを検出する。
本線車両検出部301は、地図格納部22によって取得された地図情報と、路側センサ21によって取得された周辺物体の位置情報及び周辺物体の速度情報とに基づいて、本線車両VR1,VR2の位置及び本線車両VR1,VR2の速度を検出する。
より具体的に述べると、本線車両検出部301は、周辺物体の位置情報及び周辺物体の速度情報と、地図情報とを照合し、周辺物体の中から本線車線L1上に存在する物体を選択する。そして、本線車両検出部301は、選択された物体の位置情報及び選択された物体の速度情報を本線車両VR1,VR2の位置情報及び本線車両VR1,VR2の速度情報として通信部23へ出力する。そして、通信部23は、本線車両VR1,VR2の位置情報及び本線車両VR1,VR2の速度情報を合流車両VLへ送信する。
実施の形態3に係る車両走行支援制御装置100Bの上記以外の構成は、実施の形態1に係る車両走行支援制御装置100及び実施の形態2に係る車両走行支援制御装置100Aと同様である。
図17は、図16の路側制御部300の機能を実現する処理回路の一例を示す構成図である。路側制御部300は、演算処理装置90と、複数の記憶装置91と、通信装置92と、内部ネットワーク93とを有している。
演算処理装置90には、例えば、CPUが用いられる。複数の記憶装置91は、演算処理装置90との間においてデータを送受信し、データを記憶する。通信装置92は、内部ネットワーク93とデータ通信を行う。通信装置92は、内部ネットワーク93を経由して、外部装置としての路側センサ21及び地図格納部22と通信を行う。
また、演算処理装置90には、例えば、ASIC、IC、DSP、FPGA、各種の論理回路、及び各種の信号処理回路が備えられていてもよい。また、演算処理装置90として、同じ種類のもの又は異なる種類のものが複数備えられることにより、各処理が複数の演算処理装置によって分担して実行されてもよい。複数の記憶装置91としては、例えば、演算処理装置90からのデータの読み出し及び書き込みが可能に構成されたRAM及び演算処理装置90からデータを読み出し可能に構成されたROMが備えられている。
路側制御部300の機能は、演算処理装置90が、複数の記憶装置91に記憶されたソフトウェア又はプログラムを実行し、複数の記憶装置91、通信装置92等の路側機RSUの他のハードウェアと協働することにより実現される。なお、路側制御部300の各機能により用いられる設定データは、ソフトウェア又はプログラムの一部として、複数の記憶装置91に記憶されている。
以上のように、実施の形態3に係る車両走行支援制御装置100Bでは、本線車両検出部301が路側機RSU内の路側制御部300に設けられている。また、合流判断部102、合流計画生成部103、及び合流制御部104は合流車両VL内の車両側制御部200に設けられている。そして、合流車両VLの位置情報及び合流車両VLの速度情報と、路側機RSUにより検出された本線車両の位置情報及び本線車両の速度情報とに基づいて、車両側制御部200から駆制動制御装置14へ合流車両VLの加速度指令arefが出力される。
これによれば、本線車両が合流車両VLの周辺センサの死角に存在している場合であっても、本線車両の位置情報及び本線車両の速度情報を検出することができ、その結果、合流車両VLを、よりスムーズに本線車線に移動させることができる。
実施の形態4.
次に、実施の形態4に係る車両走行支援制御装置について説明する。図18は、実施の形態4に係る車両走行支援制御装置を示す構成図である。実施の形態4に係る車両走行支援制御装置100Cは、車両側制御部200A及び路側制御部300Aを有している。
車両側制御部200Aは、機能ブロックとして、合流制御部104を有している。合流制御部104は、合流車両VLの通信部17から、路側機RSU側において生成された合流計画についての情報が入力される。合流制御部104は、実施の形態1に係る車両走行支援制御装置100の合流制御部104と同じであるため、詳細な説明は省略される。
路側制御部300Aは、機能ブロックとして、本線車両検出部301、合流車両検出部302、合流判断部303、及び合流計画生成部304を有している。このように、合流車両検出部302、合流判断部303、及び合流計画生成部304が路側制御部300Aに含まれ、合流計画が路側機RSUから合流車両VLに送信される点が、実施の形態3の車両走行支援制御装置100Bと異なっている。
路側制御部300Aは、路側センサ21から周辺物体の位置情報及び周辺物体の速度情報を取得し、地図格納部22から合流区間についての地図情報を取得する。合流計画生成部304は、車間計画dplan、速度計画vplan、及び加速度計画aplanの少なくとも1つを演算する。そして、合流計画生成部304は、路側機RSUの通信部23を経由して、合流計画を合流車両VLへ送信する。
本線車両検出部301が実行する処理は、実施の形態3の本線車両検出部301が実行する処理と同様である。また、合流判断部303及び合流計画生成部304が実行する処理は、実施の形態1~3の合流判断部及び合流計画生成部が実行する処理と同様であるため、これらの詳細な説明は省略される。
合流車両検出部302は、地図格納部22により取得された地図情報と、路側センサ21により取得された周辺物体の位置情報及び周辺物体の速度情報とに基づいて、合流車両VLの位置情報及び合流車両VLの速度情報を検出する。より具体的に述べると、合流車両検出部302は、路側センサ21により取得された周辺物体の位置情報と、地図情報とを照合し、周辺物体の中から合流車線L2上に存在する物体を選択する。そして、合流車両検出部302は、選択された合流車両VLの位置情報及び合流車両VLの速度情報を合流判断部303へ出力する。
車両側制御部200Aは、合流車両VLの通信部17により、路側機RSUからの合流計画を受信する。車両側制御部200Aは、合流計画に基づいて、加速度指令arefを演算し、演算した加速度指令arefを駆制動制御装置14へ出力する。
以上のように、実施の形態4に係る車両走行支援制御装置100Cによれば、本線車両検出部301、合流判断部303、及び合流計画生成部304が路側機RSU内の路側制御部300Aに設けられている。また、合流制御部104は、合流車両VL内の車両側制御部200Aに設けられている。
これにより、合流車両VLが周辺センサ及びGPS受信機のいずれかを備えていない場合であっても、合流車両VLをよりスムーズに本線車線に移動させることができる。
実施の形態5.
次に、実施の形態5に係る車両走行支援制御装置について説明する。図19は、実施の形態5に係る車両走行支援制御装置を示す構成図である。実施の形態5に係る車両走行支援制御装置100Dは、合流車両側制御部200B、路側制御部300B、第1本線車両側制御部400、及び第2本線車両側制御部500を有している。
実施の形態5では、通信部を経由して制御される車両が、合流車両VL、第1本線車両VR1、及び第2本線車両VR2の複数台である点において、実施の形態4の車両走行支援制御装置100Cと異なっている。上記以外の点においては、実施の形態4の車両走行支援制御装置100Cと同様である。
路側制御部300Bは、路側センサ21から周辺物体の位置情報及び周辺物体の速度情報を取得し、地図格納部22から地図情報を取得する。路側制御部300Bは、路側機RSUの通信部23を経由して合流計画を合流車両VL、第1本線車両VR1、及び第2本線車両VR2へそれぞれ送信する。なお、本線車両検出部301及び合流車両検出部302が実行する処理は実施の形態4と同様であるため、説明は省略される。
合流判断部303Aには、本線車両検出部301から第1本線車両VR1の位置情報及び第1本線車両VR1の速度情報と、第2本線車両VR2の位置情報及び第2本線車両VR2の速度情報とが入力される。合流判断部303Aには、合流車両検出部302から合流車両VLの位置情報及び合流車両VLの速度情報が入力される。合流判断部303Aは、第1本線車両VR1の位置情報及び第1本線車両VR1の速度情報と、第2本線車両VR2の位置情報及び第2本線車両VR2の速度情報と、合流車両VLの位置情報及び合流車両VLの速度情報とに基づいて、合流車両VLの合流位置及び合流時間Tmrgを演算する。
図20は、第1本線車両VR1が減速して、合流車両VLが第1本線車両VR1の前方に移動する場合における合流開始時の状態を表す模式図である。図20において、合流車両VLが、合流車線L2の始点L2sを走行し、第1本線車両VR1が、本線車線L1を走行している。合流車両VLと第1本線車両VR1との間の距離を第1車間距離d1、第1車間距離d1の初期値をd1とする。
1台の本線車両に対して合流車両VLが合流するために本線車線L1に移動する場合、合流の候補位置としては、本線車両の前方位置又は本線車両の後方位置の2通りが考えられる。さらに、本線車両VR1が加減速する場合、本線車両VR1が減速し、合流車両VLが本線車両VR1の前方に移動する場合と、本線車両VR1が加速し、合流車両VLが本線車両VR1の後方に移動する場合とが考えられる。
図21は、第1本線車両VR1が減速して、合流車両VLが第1本線車両VR1の前方に移動して合流を完了する場合の模式図である。本実施の形態では、合流開始時において第1本線車両VR1と同じ位置に存在し、以後、一定の速度VRを維持して走行する仮想車両VI1が設定される。合流判断部303Aは、第1本線車両VR1が仮想車両VI1に対して距離dxだけ後方を走行するように、第1本線車両VR1を制御する。また、合流判断部303Aは、合流車両VLが仮想車両VI1に対して(-d-dx)だけ前方を走行するように、合流車両VLを制御する。
図22は、第1本線車両VR1が減速して、合流車両VLが第1本線車両VR1の前方に移動して合流を完了する場合における合流車両VLと仮想車両VI1との間の距離、合流車両VLの速度、及び合流車両VLの加速度の時間変化を示す図である。
例えば、図22に示された例の場合、第1車間距離d1がd1から(d*-dx)へと変化するステップ入力dinとフィルタとを用いて合流車両VLの合流計画が演算される。図6に示された例では、第1車間距離d1の目標値はd*であったが、本例における第1車間距離d1の目標値は、d*-dxである。従って、本例の場合、合流時間Tmrgと仮想車両VI1の走行距離との間には、以下の式(22)の関係が成り立つ。
Figure 0007134310000017
図23は、第1本線車両VR1が減速して、合流車両VLが第1本線車両VR1の前方に移動して合流を完了する場合における第1本線車両VR1と仮想車両VI1との間の距離、第1本線車両VR1の速度、及び第1本線車両VR1の加速度の時間変化を示す図である。
第1本線車両VR1は、減速と加速とを1回ずつ行うことにより、仮想車両VI1との間の距離をdxだけ離す。このときの第1本線車両VR1の加速度及び第1本線車両VR1の減速度の大きさを、予め設定された本線車両加速度asetとすると、距離dxと合流時間Tmrgとの間には、以下の式(23)の関係が成り立つ。
Figure 0007134310000018
式(22)及び式(23)より、合流時間Tmrgは、以下の式(24)を用いて演算される。
Figure 0007134310000019
評価指標である合流加速度amrgは、合流車両VLの加速度aVLと、n番目の本線車両の加速度aVRnのそれぞれの2乗の積分値として、以下の式(25)のように定義される。このように、合流加速度amrgは、合流車両VLの加速度及び複数の本線車両の加速度の累積値である。
Figure 0007134310000020
図24は、第1本線車両VR1が加速するとともに、第2本線車両VR2が減速して、合流車両VLが第1本線車両VR1と第2本線車両VR2との間に移動する場合における合流開始時の状態を表す模式図である。図25は、第1本線車両VR1が加速するとともに、第2本線車両VR2が減速して、合流車両VLが第1本線車両VR1と第2本線車両VR2との間に移動して合流を完了する場合の模式図である。
この場合、合流判断部303Aは、まず、仮想車両VI1を合流開始時の第1本線車両VR1と第2本線車両VR2の中央に設定し、仮想車両VI1を一定の速度で走行させる。次に、合流判断部303Aは、合流完了時に第1本線車両VR1と仮想車両VI1との間の距離が設定距離dとなり、且つ第2本線車両VR2と仮想車両VI1との間の距離が設定距離-dとなるように、第1本線車両VR1及び第2本線車両VR2を制御する。そして、合流判断部303Aは、合流車両VLの位置が仮想車両VI1の位置と一致するように、合流車両VLを制御する。
なお、このときの合流時間Tmrg及び合流加速度amrgの演算方法は、図20~図23を用いて説明した場合と同様である。
以上のように、合流判断部303Aは、合流の候補位置を決定するときに、複数の本線車両の加減速を行ったうえで、合流の候補位置を決定する。この場合、合流判断部303Aは、合流車両VL及び複数の本線車両のそれぞれの合流加速度を演算する。合流判断部303Aは、候補位置毎に合流車両VL及び複数の本線車両のそれぞれの合流加速度を積算する。そして、合流判断部303Aは、積算された複数の合流加速度amrgのうち、絶対値が最も小さい合流加速度に対応する候補位置を合流位置として選択し、そのときの合流時間Tmrgを出力する。
合流計画生成部304Aは、合流判断部303Aから入力された合流車両VLの合流位置及び合流時間Tmrgに基づいて、合流車両VLの合流計画、本線車両VR1の合流計画、及び本線車両VR2の合流計画をそれぞれ演算する。本演算には、式(10)又は式(12)により示されたフィルタを用いる。
このとき、フィルタへのステップ入力dinの大きさを、仮想車両VI1に対する車間距離に設定する。例えば、図22に示した合流車両VLの場合、合流車両VLと仮想車両VI1との間の距離に対しては、d1からd*-dxのステップ入力とフィルタとを用いて、合流車両VLの合流計画を演算する。同様に、図23に示した第1本線車両VR1の場合、第1本線車両VR1と仮想車両VI1との間の距離に対しては、0からdxのステップ入力とフィルタとを用いて、第1本線車両VR1の合流計画を演算する。
合流車両VLの合流計画は、速度計画vplan_VL及び加速度計画aplan_VLを含んでいる。第1本線車両VR1の合流計画は、速度計画vplan_VR1及び加速度計画aplan_VR1を含んでいる。第2本線車両VR2の合流計画は、速度計画vplan_VR2及び加速度計画aplan_VR2を含んでいる。また、合流計画生成部304Aから出力される合流計画は、速度計画vplan及び加速度計画aplanの少なくとも1つを含んでいればよい。
合流車両側制御部200Bの合流制御部204は、合流計画生成部304Aにより生成された合流計画、即ち、速度計画vplan_VL及び加速度計画aplan_VLに基づいて、合流車両VLの加速度指令aref_VLを演算する。第1本線車両側制御部400の合流制御部404は、合流計画生成部304Aにより生成された合流計画、即ち、速度計画vplan_VR1及び加速度計画aplan_VR1に基づいて、第1本線車両VR1の加速度指令aref_VR1を演算する。
第2本線車両側制御部500の合流制御部504は、合流計画生成部304Aにより生成された合流計画、即ち、速度計画vplan_VR2及び加速度計画aplan_VR2に基づいて、第2本線車両VR2の加速度指令aref_VR2を演算する。加速度指令aref_VL,aref_VR1,aref_VR2の演算については、実施の形態1~4の合流制御部による加速度指令arefの演算と同様であるため、詳細な説明は省略される。
速度計画vplan及び加速度計画aplanの演算には、式(10)又は式(12)のフィルタが用いられる。ここで、上記フィルタへのステップ入力dinは、距離d0から合流車両VLと本線車線L1上の仮想車両VI1との間の距離へと変化するステップ入力であると考える。
以上のように、実施の形態5に係る車両走行支援制御装置100Dでは、本線車両検出部301、合流判断部303A、及び合流計画生成部304Aが路側制御部300Bに設けられる。また、合流制御部204、404、及び504は、それぞれ、合流車両側制御部200B、第1本線車両側制御部400、及び第2本線車両側制御部500に設けられる。
合流判断部303Aは、複数の合流の候補位置に対して、合流車両VL、第1本線車両VR1、及び第2本線車両VR2の加減速を制御し、全車両の加速度の積算値である合流加速度amrgを演算する。そして、合流判断部303Aは、複数の合流加速度amrgのうち、絶対値が最も小さい合流加速度に対応する候補位置を合流位置として選択する。合流計画生成部304Aは、合流車両VL、第1本線車両VR1及び第2本線車両VR2に対する合流計画をそれぞれ生成する。これにより、よりスムーズに合流車両VLを本線車線に移動させることができる。
なお、図20~図23を用いて説明したように、本線車両を減速させる制御は、他の本線車両の減速を誘発し、本線車線の交通流率が低下する虞がある。そこで、合流判断部303Aは、本線車両を減速させる制御を予め除外して、合流の候補位置を選択してもよい。これにより、本線車線L1の交通流率の低下を抑制しながら、よりスムーズに合流車両VLを本線車線に移動させることができる。
また、実施の形態5において、合流加速度amrgは、合流車両VL及び複数の本線車両のそれぞれの合流加速度を積算することにより演算されたが、合流加速度amrgの演算は、単純な積算に限定されない。例えば、各車両の合流加速度の2乗平均であってもよいし、積算時に車両毎に重み付けが行われてもよい。
また、実施の形態5において、加速度計画aplanは、式(10)又は式(12)により示されたフィルタを用いて演算されたが、式(15)を用いて、フィードフォワード制御により演算されてもよい。
実施の形態1において、合流加速度amrgは、式(8)又は式(9)により定義したように、非負の値として定義されていたが、合流加速度amrgは、負の値を含むように定義されてもよい。その場合、合流判断部102は、第1加速度am1の絶対値を加速度閾値athと比較すればよい。また、第2加速度am2は、第1加速度am1の絶対値よりも絶対値が小さい値として演算されればよい。
また、実施の形態1~5において、合流車両VLの本線車線L1への移動完了時は、合流車両VLが合流車線L2の終点L2eを通過した時点と定義されていた。しかし、合流車両VLは、合流車線L2の終点L2eを通過する前に本線車線L1への移動を完了してもよい。要は、合流車両VLは、合流区間の間において、移動を完了すればよい。
11 地図格納部、14 駆制動制御装置、100,100A,100B,100C,100D 車両走行支援制御装置、101,301 本線車両検出部、102,102A,303,303A 合流判断部、103,103A,304,304A 合流計画生成部、104,104A,204,404,504 合流制御部、300,300A 路側制御部、L1 本線車線、L2 合流車線、RSU 路側機、VL 合流車両、VR1 第1本線車両(本線車両)、VR2 第2本線車両(本線車両)。

Claims (10)

  1. 本線車線を走行している車両である本線車両の位置情報と、前記本線車両の速度情報と、合流車線を走行している車両である合流車両の位置情報と、前記合流車両の速度情報と、前記合流車両と前記本線車両との間に確保すべき車間距離である設定距離とに基づいて、前記合流車両の前記本線車線への移動完了時における前記本線車両に対する前記合流車両の位置である合流位置を演算する合流判断部、
    前記合流車両を前記合流位置に到達させるための合流計画を生成する合流計画生成部、及び
    前記合流計画に基づいて、前記合流車両を制御する合流制御部
    を備え、
    前記合流判断部は、前記設定距離として第1距離を用いて、それぞれ前記合流位置の候補である複数の候補位置を抽出し、前記複数の候補位置のそれぞれに前記合流車両が移動した場合に前記合流車両に生じる加速度である複数の合流加速度を演算し、前記複数の合流加速度のうち、絶対値が最も小さい合流加速度である第1加速度に対応する候補位置を前記合流位置として選択し、
    前記合流判断部は、前記第1加速度の絶対値を加速度閾値と比較し、
    前記第1加速度の絶対値が前記加速度閾値以下である場合、前記合流判断部は、前記合流位置を前記合流計画生成部に出力し、
    前記第1加速度の絶対値が前記加速度閾値よりも大きい場合、前記合流判断部は、前記設定距離として、前記第1距離よりも小さい第2距離を用いて、選択した前記合流位置に対応する前記合流加速度として、前記第1加速度の絶対値よりも絶対値が小さい第2加速度を演算し、前記合流位置を前記合流計画生成部に出力する
    車両走行支援制御装置。
  2. 本線車線を走行している車両である本線車両の位置情報と、前記本線車両の速度情報と、合流車線を走行している車両である合流車両の位置情報と、前記合流車両の速度情報と、前記合流車両と前記本線車両との間に確保すべき車間距離である設定距離とに基づいて、前記合流車両の前記本線車線への移動完了時における前記本線車両に対する前記合流車両の位置である合流位置を演算する合流判断部、
    前記合流車両を前記合流位置に到達させるための合流計画を生成する合流計画生成部、及び
    前記合流計画に基づいて、前記合流車両を制御する合流制御部
    を備え、
    前記合流判断部は、前記設定距離として第1距離を用いて、それぞれ前記合流位置の候補である複数の第1候補位置を抽出し、前記複数の第1候補位置のそれぞれに前記合流車両が移動した場合に前記合流車両に生じる加速度である複数の第1合流加速度を演算し、前記複数の第1合流加速度のうち、絶対値が最も小さい第1合流加速度を第1加速度として選択し、
    前記合流判断部は、前記第1加速度の絶対値を加速度閾値と比較し、
    前記第1加速度の絶対値が前記加速度閾値以下である場合、前記合流判断部は、前記第1加速度に対応する第1候補位置を前記合流位置として前記合流計画生成部に出力し、
    前記第1加速度の絶対値が前記加速度閾値よりも大きい場合、前記合流判断部は、前記設定距離として、前記第1距離よりも短い第2距離を用いて、それぞれ前記合流位置の候補である複数の第2候補位置を抽出し
    、前記複数の第2候補位置のそれぞれに前記合流車両が移動した場合に前記合流車両に生じる加速度である複数の第2合流加速度を演算し、前記複数の第2合流加速度のうち、絶対値が最も小さい第2合流加速度を第2加速度として選択し、前記第2加速度に対応する第2候補位置を前記合流位置として前記合流計画生成部に出力する
    車両走行支援制御装置。
  3. 各前記合流加速度は、前記合流車両が、対応する前記候補位置に移動するまでに前記合流車両に生じる加速度の絶対値の最大値である
    請求項1に記載の車両走行支援制御装置。
  4. 各前記第1合流加速度は、前記合流車両が、対応する前記第1候補位置に移動するまでに前記合流車両に生じる加速度の絶対値の最大値であり、
    各前記第2合流加速度は、前記合流車両が、対応する前記第2候補位置に移動するまでに前記合流車両に生じる加速度の絶対値の最大値である
    請求項2に記載の車両走行支援制御装置。
  5. 前記第2加速度の絶対値が、合流時において前記合流車両に生じる加速度の絶対値の上限値である加速度上限値よりも大きい場合、
    前記合流判断部により前記合流位置を演算し、前記合流計画生成部により前記合流計画を生成し、前記合流制御部により前記合流車両を制御することにより、前記合流車両を前記合流位置に到達させるための車両走行支援である合流支援を中断する
    請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の車両走行支援制御装置。
  6. 前記合流計画生成部は、前記合流計画として、前記合流車両が前記合流位置に移動するまでの前記合流車両と前記本線車両との間の車間距離の目標値である車間計画、前記合流車両が前記合流位置に移動するまでの前記合流車両の速度の目標値である速度計画、及び前記合流車両が前記合流位置に移動するまでの前記合流車両の加速度の目標値である加速度計画の少なくとも1つを含んでいる
    請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の車両走行支援制御装置。
  7. 前記合流計画生成部は、前記加速度計画を、前記合流車両の駆動装置及び前記合流車両の制動装置を制御する装置である駆制動制御装置による制御応答を用いてフィードフォワード制御により生成する
    請求項6に記載の車両走行支援制御装置。
  8. 前記本線車両の位置及び前記本線車両の速度を検出する本線車両検出部をさらに備え、
    前記本線車両検出部は、前記本線車線の路側に設置されている路側機内の路側制御部に設けられ、前記合流判断部、前記合流計画生成部、及び前記合流制御部は、前記合流車両内の車両側制御部に設けられている
    請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の車両走行支援制御装置。
  9. 前記本線車両の位置及び前記本線車両の速度を検出する本線車両検出部をさらに備え、
    前記本線車両検出部、前記合流判断部、及び前記合流計画生成部は、前記本線車線の路側に設置されている路側機内の路側制御部に設けられ、前記合流制御部は、前記合流車両内の車両側制御部に設けられている
    請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の車両走行支援制御装置。
  10. 前記本線車両の位置及び前記本線車両の速度を検出する本線車両検出部をさらに備え、
    前記本線車両検出部、前記合流判断部、及び前記合流計画生成部は、前記本線車線の路側に設置されている路側機内の路側制御部に設けられ、前記合流制御部は、前記合流車両内の車両側制御部及び複数の前記本線車両内の車両側制御部にそれぞれ設けられ、
    前記合流計画生成部は、前記合流車両及び複数の前記本線車両に対する前記合流計画をそれぞれ生成する
    請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の車両走行支援制御装置。
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