JP7134086B2 - 浴室用洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
擦り洗いは、洗浄対象を直接スポンジで擦るため、例えば、浴槽を洗浄する場合には、前屈したり、中腰となったり、しゃがんだりして、浴槽の全面をスポンジで擦らなければならず、手間がかかり、また、身体的な負担も大きい。
例えば、特許文献1には、非石鹸系アニオン界面活性剤を含む界面活性剤と、グリコール系溶剤と、アミノカルボン酸型キレート剤とを所定の量比で含有し、pHが10~12である浴室用液体洗浄剤が提案されている。
特許文献2には、グリセリルエーテル混合物と、界面活性剤と、ビルダー又はアルカリ剤とを含有する液体洗浄剤組成物が提案されている。
特許文献1の発明によれば、湯垢汚れに対する洗浄力(湯垢洗浄力)とすすぎ性の向上が図られている。特許文献2の発明によれば、石鹸カスに対する洗浄力(湯垢洗浄力)と樹脂基材等の洗浄対象を損傷しないこと(損傷性)の向上が図られている。
また、浴室用洗浄剤組成物には、擦り洗い時によく泡立つこと(泡立ち性)、シャワーの水で泡を洗い流す時に泡切れが早いこと(すすぎ性)も求められる。
[1](A)成分:下記(A1)成分及び下記(A2)成分を含有する界面活性剤と、
(B)成分:キレート剤と、
(C)成分:グリコール系溶剤と、
を、含有する浴室用洗浄剤組成物。
(A1)成分:非石鹸系アニオン界面活性剤。
(A2)成分:下記式(A2-1)で表されるアミン型界面活性剤。
[3]前記(A)成分が、下記(A3)成分をさらに含有する、[1]又は[2]に記載の浴室用洗浄剤組成物。
(A3)成分:炭素数8~24の脂肪酸塩。
[4]前記(A)成分の含有量が、総質量に対して0.5~5質量%である、[1]~[3]のいずれか一項に記載の浴室用洗浄剤組成物。
[5]前記(A2)成分が、下記式(A2-3)で表されるアミン型界面活性剤である、[1]~[4]のいずれか一項に記載の浴室用洗浄剤組成物。
R11-N((CH2)nNH2)2・・・(A2-3)
[式(A2-3)中、R11は炭素数8~18の直鎖のアルキル基、炭素数8~18の分岐鎖のアルキル基、炭素数8~18の直鎖のアルケニル基、又は炭素数8~18の分岐鎖のアルケニル基であり;nは1~4の整数である。]
[6]前記(B)成分/前記(A)成分で表される質量比が0.3~4.0である、[1]~[5]のいずれか一項に記載の浴室用洗浄剤組成物。
[7]25℃におけるpHが9以上である、[1]~[6]のいずれか一項に記載の浴室用洗浄剤組成物。
本発明の浴室用洗浄剤組成物(以下、単に「洗浄剤組成物」ともいう。)は、(A)~(C)成分を含有する組成物である。
(A)成分は、下記(A1)成分及び下記(A2)成分を含有する界面活性剤である。洗浄剤組成物は、(A)成分を含有することで、湯垢洗浄力及び皮脂洗浄力(以下、これらを合わせて「洗浄力」ともいう。)を発揮できる。
(A1)成分は、非石鹸系アニオン界面活性剤である。(A1)成分は、浴室内に付着した湯垢汚れや皮脂汚れ等に対して、効果的な洗浄力を発揮せしめるために使用するものである。
本明細書において、「非石鹸系アニオン界面活性剤」とは、炭素数8~24の飽和又は不飽和脂肪酸塩(いわゆる石鹸)を除くアニオン界面活性剤である。
これらの中でも、洗浄力に優れる観点から、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩が好ましく、α-オレフィンスルホン酸塩がより好ましい。
塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩等が挙げられる。これらの中でも、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩が好ましい。
(A2)成分は、下記式(A2-1)で表されるアミン型界面活性剤である。(A2)成分は、(A1)成分と併用することで、皮脂洗浄力と泡立ち性とを良好にできる。
R7におけるヒドロキシアルキル基中のヒドロキシ基の数は、1つでも2つ以上でもよい。中でも、R7としては、水素原子、炭素数1~4のアルキル基が好ましく、水素原子、メチル基がより好ましく、水素原子が特に好ましい。
R8におけるアルキレン基の炭素数は、1~4であり、好ましくは1~3であり、より好ましくは2又は3であり、特に好ましくは3である。
R9及びR10におけるアルキル基の炭素数は、それぞれ1~4であり、好ましくは1~3であり、より好ましくは1又は2であり、特に好ましくは1である。中でも、R9及びR10は、それぞれ炭素数1~4のアルキル基が好ましく、互いに同一のアルキル基であることが好ましい。
R11-N((CH2)nNH2)2・・・(A2-3)
式(A2-3)中、R11は炭素数8~18の直鎖のアルキル基、炭素数8~18の分岐鎖のアルキル基、炭素数8~18の直鎖のアルケニル基、又は炭素数8~18の分岐鎖のアルケニル基であり;nは1~4の整数である。
(A3)成分は、炭素数8~24の脂肪酸塩である。(A3)成分は、高級脂肪酸塩であり、いわゆる石鹸である。洗浄剤組成物は、(A3)成分を含有することで、泡立ち性をより良好にし、かつ、すすぎ性を良好にしやすい。加えて、洗浄剤組成物は、A1/A2比を8.5~30とし、さらに(A3)成分を含有することで、泡立ち性及びすすぎ性をより良好にしやすい。
これらの塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩、アンモニウム塩等が挙げられる。
(B)成分は、キレート剤である。本発明に用いるキレート剤は、浴槽等に付着した脂肪酸金属塩、皮脂・タンパク汚れに対して優れた湯垢洗浄力を発揮するものである。
有機カルボン酸類としては、酢酸、アジピン酸、モノクロル酢酸、シュウ酸、コハク酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸等が挙げられ、また、グリコール酸、ジグリコール酸、乳酸、酒石酸、カルボキシメチル酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、グルコン酸等のヒドロキシカルボン酸物質が挙げられる。
アミノカルボン酸類としては、ニトリロトリ酢酸、イミノジ酢酸、エチレンジアミンテトラ酢酸、ジエチレントリアミノペンタ酢酸、N-ヒドロキシエチルエチレンジアミン酢酸、エチレンジアミンテトラプロピオン酢酸、トリエチレンテトラヘキサ酢酸、エチレングリコールジエーテルジアミンテトラ酢酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、シクロヘキサン-1,2-ジアミンテトラ酢酸等が挙げられる。
ホスホン酸類としては、エタン-1,1-ジホスホン酸、エタン-1,1,2-トリホスホン酸、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジホスホン酸及びその誘導体、1-ヒドロキシエタン-1,1,2-トリホスホン酸、エタン-1,2-ジカルボキシ-1,2-ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸、アミノトリメチレンホスホン酸等が挙げられる。
ホスホノカルボン酸類としては、2-ホスホノブタン-1,2-ジカルボン酸、1-ホスホノブタン-2,3,4-トリカルボン酸、α-メチルホスホノコハク酸等が挙げられる。
リン酸類としては、オルソリン酸、ピロリン酸、トリポリリン酸、メタリン酸、ヘキサメタリン酸、フィチン酸等の縮合リン酸等が挙げられる。
(B)成分は、酸の形で用いてもよく、塩基性物質との塩の形で用いてもよい。塩基性物質との塩としては、カリウム、ナトリウム等のアルカリ金属との塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミンとの塩等が挙げられる。
これら(B)成分は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(C)成分は、グリコール系溶剤である。洗浄剤組成物は、(C)成分を含有することで、湯垢洗浄力を良好にしやすい。
(C)成分としては、下記式(I)で表される化合物から選択されるものが好ましい。
式(I)中、R12及びR13は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1~6のアルキル基もしくはアルケニル基、フェニル基又はベンジル基である。xはオキシエチレン基の平均繰返し数を表す数であり、0~5が好ましく、1~3がより好ましく、1又は2がさらに好ましい。yはオキシプロピレン基の平均繰返し数を表す数であり、0~5が好ましく、0~2がより好ましい。ただし、xとyが同時に0になることはない。
これら(C)成分は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の洗浄剤組成物は、必要に応じて、上記(A)~(C)成分以外に、通常、洗浄剤組成物に使用され得る成分を含有することができる。このような任意成分としては、例えば、水、殺菌剤、防腐剤、抗カビ剤、色素、酸化防止剤、増粘剤、紫外線吸収剤、可溶化剤(ただし、(C)成分を除く)、香料、pH調整剤等が挙げられる。
水の含有量は、特に限定されないが、洗浄剤組成物の総質量に対して、50~99.5質量%が好ましく、70~99質量%がより好ましく、75~98質量%がさらに好ましい。
pH調整剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
洗浄剤組成物は、従来公知の製造方法により製造される。例えば、溶媒である水に、上記(A)~(C)成分を添加し、必要に応じて任意成分を加え、これを混合する方法等が挙げられる。
pHは、pH調整剤を適量添加することにより調整できる。
本明細書におけるpHは、測定対象を25℃とし、pHメーター(製品名:HM-30G、東亜ディーケーケー(株)製)により測定される値である。
洗浄剤組成物の粘度は、水の含有量、増粘剤の添加等により調整できる。
本明細書における粘度は、測定対象を25℃とし、B型粘度計を用いて、ローター番号No.1、ローター回転数60rpmで、ローターの回転の開始から60秒後に測定される値である。
洗浄剤組成物の使用方法としては、例えば、洗浄剤組成物をスポンジ等の洗浄用具に含浸し、浴室の壁面、浴槽面、その他の浴室付帯設備等の洗浄対象をスポンジ等で擦り洗いをする使用方法や、洗浄剤組成物を吐出容器に収容し、この吐出容器から、適量の洗浄剤組成物を上記洗浄対象に塗布し、一定時間経過後に、シャワー等ですすぐ、「擦らず洗い」をする使用方法等が挙げられる。
スプレー容器としては、エアゾールスプレー容器、トリガースプレー容器(直圧型又は蓄圧型)、ディスペンサースプレー容器等が挙げられる。これらの容器は、手動式のものでもよいし、電動式のものでもよい。
エアゾールスプレー容器としては、例えば、特開平9-3441号公報、特開平9-58765号公報等に記載されているものが挙げられる。エアゾールスプレー容器に充填する場合、噴射剤としてLPG(液化プロパンガス)、DME(ジメチルエーテル)、炭酸ガス、窒素ガス、亜酸化窒素ガス等を使用できる。これら噴射剤は単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。
トリガースプレー容器の例としては、例えば、特開平9-268473号公報、特開平10-76196号公報等に記載のものが挙げられる。
ディスペンサースプレー容器の例としては、例えば、特開平9-256272号公報等に記載のものが挙げられる。
蓄圧式のトリガースプレー容器としては、例えば、特開2013-154276号公報等に記載のものが挙げられる。
これらの中でも、噴霧性状やスプレーパターンが良好であり、良好な塗布性が得られることから、蓄圧式のトリガースプレー容器が好ましい。
また、洗浄剤組成物がすすぎ性に優れる場合は、浴槽全面に洗浄剤組成物を塗布して、一定時間経過後に、シャワー等ですすぐ、「擦らず洗い」をする使用方法を用いてもよい。
表中の各符号は以下のものを示す。
<(A)成分>
((A1)成分)
A1-1:C14-αオレフィンスルホン酸ナトリウム(AOS)、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製、商品名「リポラン(登録商標)LJ441」。なお、前記「C14」は炭素数が14であることを意味し、以下同様である。
A1-2:直鎖アルキル(C12-14)ベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製、商品名「ライポン(登録商標)PS-230」。
A1-3:ポリオキシエチレン(2)ラウリル硫酸ナトリウム(AES)。新日本理化株式会社製、商品名「シノリン(登録商標)SPE-1250」。なお、ポリオキシエチレン(2)は、オキシエチレン基の付加モル数が「2」であることを意味する。
A1-4:ラウリル硫酸塩(SDS)、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製、商品名「サンノール(登録商標)LM-1130」。
A2-1:N-(3-アミノプロピル)-N-ドデシルプロパン-1,3-ジアミン、ロンザ社製、商品名「Lonzabac12.30」(式(A2-3)で、R11が炭素数12の直鎖のアルキル基、nが3の化合物)。
A2-2:ステアリルジメチルアミノプロピルアミド、東邦化学工業株式会社製、商品名「カチナール(登録商標)MPAS」(式(A2-2)で、R6が炭素数17の直鎖のアルキル基、R7が水素原子、R8が炭素数3のアルキレン基、R9及びR10がともにメチル基である化合物)。
A2-3:n-ドデシルアミン、関東化学株式会社製試薬「鹿特級」(式(A2-1)で、R1及びR2がともに水素原子、R3が炭素数12のアルキル基である化合物)。
((A2’)成分((A2)成分の比較品))
A2’-1:ラウリン酸アミドプロピルベタイン(LPB)、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製、商品名「エナジコール(登録商標)L-30B」。
A2’-2:n-ドデシルジメチルアミンオキシド(AX)、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製、商品名「AX-CS」。
A3-1:ヤシ油脂肪酸カリウム30%水溶液(ヤシ脂肪酸K)、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製。
B-1:エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(EDTA)、アクゾノーベル株式会社製、商品名「ディゾルビン(登録商標)NA2」。
B-2:ジヒドロキシエチルグリシン(DHEG)、キレスト株式会社製、商品名「DHEG」。
C-1:ブチルジグリコール、日本乳化剤株式会社製(式(I)で、R12が水素原子、R13が炭素数4のアルキル基、xが2、yが0である化合物)。
pH調整剤:1N水酸化ナトリウム、1N塩酸、関東化学株式会社製。
水:イオン交換水。
≪洗浄剤組成物の製造≫
表1~3の配合に従い、(A2)成分を(C)成分に溶解した後、残りの(A)成分、水、及び(B)成分を混合し、pH調整剤を適量加えてpHを表中の値に調整し、各例の洗浄剤組成物を得た。
表中、「組成」の単位は、「質量%」であり、純分換算量を示す。表中、「-」は、その成分が含まれていないことを示す。表中、水の含有量「バランス」は、洗浄剤組成物の総質量を100質量%にするのに要した量を示す。表中、pH調整剤の含有量「適量」は、洗浄剤組成物のpHを表中の値に調整するのに要した量を示す。表中、「A合計量」は、(A)成分の含有量を示す。表中、「AB合計量」は、(A)成分と(B)成分の含有量の合計を示す。なお、実施例4、5、7、8、11は、参考例である。
各例の洗浄剤組成物について、湯垢洗浄力、皮脂洗浄力、泡立ち性、すすぎ性を以下のように評価した。
一般家庭の浴槽内側壁面に、ガラス繊維強化プラスチック(FRP)製テストピース(2cm×10cm)を固定した後、成人男性3名がそれぞれ3回入浴(1日につき1回の入浴を3日間繰り返し、その間、風呂水のみを入れ替え、浴槽は洗わずに使用)し、テストピースに汚れを付着させた。
この汚れが付着したテストピースを充分乾燥させた後、該テストピースに対して、その全面が濡れるように各例の洗浄剤組成物を滴下し、30秒間放置した後、水道水(15℃)ですすぎ流した。テストピースを充分乾燥させ、5枚のテストピース表面の汚れの除去状態を目視、指触により、下記評価基準に従って評価した。下記評価基準において、◎及び○を合格とした。結果を表1~3に示す。
《評価基準》
◎:汚れ落ちが非常に良好[5枚のテストピースのうち、5枚とも目視による汚れが観察されず、5枚ともテストピース全面につるつるとした指触が得られる]。
○:汚れ落ちが良好[5枚のテストピースのうち、1枚以上は目視による汚れが観察されず、かつ、テストピース全面につるつるとした指触が得られ、5枚のテストピースのうち、少なくとも1枚はテストピースにざらざらとした指触を感じる]。
△:ほとんど汚れが落ちない[5枚のテストピースのうち、5枚とも目視による汚れが観察され、5枚ともざらざらとした指触を感じるが、前記目視による汚れ及びざらざらとした指触は、洗浄前より軽減されている]。
×:全く汚れが落ちない[5枚のテストピースのうち、5枚とも目視による汚れが観察され、5枚ともざらざらとした指触を感じ、前記目視による汚れ及びざらざらとした指触は、洗浄前と変わらない]。
牛脂(関東化学株式会社製)30g、大豆油(関東化学株式会社製)20g、ズダンIV(関東化学株式会社製)0.05gをクロロホルム(関東化学株式会社製、特級)50mLと混合して汚垢液を調製した。この汚垢液50mLをガラス瓶に入れ、1×5cmのスライドガラス(MATSUNAMI株式会社製)を浸漬して引き上げ、1時間以上乾燥したものを汚垢板とした。
100mLガラス瓶に各例の洗浄剤組成物50mLを入れ、この洗浄剤組成物に汚垢板を3分間浸漬した。その後、汚垢板を取り出して、汚れ落ちの状態を目視で観察し、下記評価基準に従い評価した。下記評価基準において、〇以上であれば実用上皮脂洗浄力が良好である。すなわち、下記評価基準において、◎及び○を合格とした。結果を表1~3に示す。
《評価基準》
◎:汚れ落ちが非常に良好。
〇:汚れ落ちが良好。
△:汚れ落ちにムラがある。
×:ほとんど汚れが落ちない。
市販されている浴室用洗剤「おふろのルック」のトリガー容器に各例の洗浄剤組成物を充填し、FRP製の浴槽内(100×75×65cm)に対して均等間隔で10回スプレーした。その後、ウレタン製スポンジを用いて、約10g/cm2の荷重をかけながら浴槽の内側全面を円を描くように擦った。その際の泡の状態を目視で観察し、下記評価基準に従い評価した。下記評価基準において、◎及び○を合格とした。結果を表1~3に示す。
《評価基準》
◎:泡立ちが非常に良好。
○:泡立ちが良好。
△:泡立ちにムラがある。
×:若干泡立つ程度。
上記泡立ち性の評価後、シャワーを用いて水道水ですすぎを行い(水温15℃、流量0.2L/秒)、浴槽の排水口から泡が完全になくなるまでの時間を測定し、下記評価基準に従って各例の洗浄剤組成物のすすぎ性を評価した。下記評価基準において、◎、○及び△を合格とした。結果を表1~3に示す。
《評価基準》
◎:20秒未満。
○:20秒以上23秒未満。
△:23秒以上30秒未満。
×:30秒以上。
これに対し、(A1)成分を含有しない比較例1は、湯垢洗浄力の評価と泡立ち性の評価が「×」だった。(B)成分を含有しない比較例2は、湯垢洗浄力の評価が「×」だった。(A2)成分を含有しない比較例3は、皮脂洗浄力の評価が「×」で、泡立ち性の評価が「△」だった。(A2)成分を比較品とした比較例4、5は、皮脂洗浄力の評価が「×」だった。
Claims (6)
- (A)成分:下記(A1)成分及び下記(A2)成分を含有する界面活性剤と、
(B)成分:キレート剤と、
(C)成分:グリコール系溶剤と、
を、含有し、
下記(A1)成分の含有量が、総質量に対して0.1~2.5質量%であり、
下記(A1)成分/下記(A2)成分で表される質量比が、9.5~21である、浴室用洗浄剤組成物。
(A1)成分:アルキルベンゼンスルホン酸塩及びα-オレフィンスルホン酸塩から選ばれる1種以上を含む非石鹸系アニオン界面活性剤。
(A2)成分:下記式(A2-1)で表されるアミン型界面活性剤。
- 前記(A)成分が、下記(A3)成分をさらに含有する、請求項1に記載の浴室用洗浄剤組成物。
(A3)成分:炭素数8~24の脂肪酸塩。 - 前記(A)成分の含有量が、総質量に対して0.5~5質量%である、請求項1又は2に記載の浴室用洗浄剤組成物。
- 前記(A2)成分が、下記式(A2-3)で表されるアミン型界面活性剤である、請求項1~3のいずれか一項に記載の浴室用洗浄剤組成物。
R11-N((CH2)nNH2)2・・・(A2-3)[式(A2-3)中、R11は炭素数8~18の直鎖のアルキル基、炭素数8~18の分岐鎖のアルキル基、炭素数8~18の直鎖のアルケニル基、又は炭素数8~18の分岐鎖のアルケニル基であり;nは1~4の整数である。] - 前記(B)成分/前記(A)成分で表される質量比が0.3~4.0である、請求項1~4のいずれか一項に記載の浴室用洗浄剤組成物。
- 25℃におけるpHが9以上である、請求項1~5のいずれか一項に記載の浴室用洗浄剤組成物。
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