JP7133916B2 - 放熱部材、放熱構造及び電子機器 - Google Patents

放熱部材、放熱構造及び電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、発熱部を有する装置に用いて好適な放熱部材及び放熱構造、並びに電子機器に関する。
例えば特許文献1に記載の複合シートは、電子機器の筐体内の狭いスペースにおいても十分に断熱効果を発揮し、発熱を伴う電子部品から筐体あるいは液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の弱耐熱モジュール部品への伝熱を効果的に低減し得る複合シートを提供することを課題としている。
当該課題を解決するため、上記複合シートは、下記構成を採用している。すなわち、複合シートは、グラファイト層と断熱層を含み、グラファイト層において厚みが100μm以下、面方向の熱伝導率が1000W/m・K以上、厚み方向の熱伝導率が20W/m・K以下であり、断熱層において厚みが0.05~1mmの範囲内にあって熱伝導率が0.01~0.05W/m・Kの範囲内にあることを特徴としている。
特開2016-28880号公報
しかしながら、従来の複合シートは、グラファイト層と断熱層とを積層した複合シートであることから、複合シートの両面のうち、断熱層が積層された面について断熱性が高いが、他の面については、熱伝導率の高いグラファイト層が露出しているため、熱が拡散するおそれがある。
もちろん、グラファイト層の両面に断熱層を積層することも考えられるが、発熱部とグラファイト層とを接触させることが困難になるおそれがある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、断熱材の固定箇所を任意に設定でき、例えば発熱源や回路部品の実装形態等に応じて、厚みや重量を任意に設定することができる汎用性の高い放熱部材及び放熱構造を提供することを目的とする。
また、本発明は、本発明に係る放熱構造を具備することで、内部の各種回路部品等に対する熱対策を施すことができると共に、小型軽量化を促進することができる電子機器を提供することを目的とする。
[1] 第1の本発明に係る放熱部材は、熱伝導シートと、前記熱伝導シートの表面に固定された複数の断熱材の小片と、前記熱伝導シートに前記小片を固定するための接着層とを有する。
[2] 第1の本発明において、前記断熱材の小片の厚みが0.01~2mmであり、前記小片の表面の最大長が0.05~10mmであり、前記熱伝導シートの表面に固定された複数の前記小片の間隔が1μm~1mmであってもよい。
[3] 第1の本発明において、前記熱伝導シートの平面形状が帯状であり、前記熱伝導シートの表面に固定された複数の前記小片は、前記熱伝導シートの長手方向に沿った最大長さをLx、前記熱伝導シートの短手方向に沿った最大長さをLyとしたとき、1/10≦Lx/Ly≦10であってもよい。
[4] 第1の本発明において、前記小片の圧縮強度が1~100MPaであってもよい。
[5] 第1の本発明において、複数の前記小片が前記熱伝導シートの片面のみに固定されていてもよい。
[6] 第1の本発明において、複数の前記小片が前記熱伝導シートの両面に固定されていてもよい。
[7] 第1の本発明において、前記熱伝導シートの両面のうち、一方の面に固定された複数の前記小片の配置と、他方の面に固定された複数の前記小片の配置が異なってもよい。
[8] 第1の本発明において、前記熱伝導シートの一方の面の面積をAa、前記一方の面に固定された複数の前記小片の面積の合計をA1としたとき、面積比R1=(A1/Aa)×100が50~99%であってもよい。
[9] 第1の本発明において、前記熱伝導シートの他方の面の面積をAb、前記他方の面に固定された複数の前記小片の面積の合計をA2としたとき、面積比R2=(Ab/A2)×100が50~99%であって、前記面積比R1と同じあるいは異なってもよい。
[10] 第1の本発明において、前記小片の熱伝導率が0.02~0.5W/mKであることが好ましい。
[11] 第1の本発明において、前記熱伝導シートの厚さが0.01~1mmであることが好ましい。
[12] 第1の本発明において、前記接着層の厚さが0.001~0.5mmであることが好ましい。
[13] 第1の本発明において、前記接着層は、前記小片の間から露出していてもよい。
[14] 第1の本発明において、前記小片は、気孔率が50~99%である多孔質セラミック製で、平均気孔径が500nm以下であることが好ましい。
[15] 第1の本発明において、前記小片は、微粒子が三次元に繋がった構造を有し、前記微粒子の粒径が1nm~5μmであることが好ましい。
[16] 第2の本発明に係る放熱構造は、上述した第1の本発明に係る放熱部材を有することを特徴とする。
[17] 第3の本発明に係る電子機器は、上述した第2の本発明に係る放熱構造を有することを特徴とする。
本発明に係る放熱部材及び放熱構造によれば、断熱材の固定箇所を任意に設定でき、例えば発熱源や回路部品の実装形態等に応じて、厚みや重量を任意に設定することができる汎用性の高い放熱部材及び放熱構造を提供することができる。
また、本発明は、本発明に係る放熱構造を具備することで、内部の各種回路部品等に対する熱対策を施すことができると共に、小型軽量化を促進することができる。
第1の実施の形態に係る放熱部材(第1放熱部材)を示す縦断面図である。 図2Aは、断熱材の小片を示す斜視図であり、図2Bは、小片を、上方から見て示す平面図であり、図2Cは、図2Aに示す小片を、下方から見て示す底面図である。 図3Aは、小片の他の例を示す斜視図であり、図3Bは、小片を、上方から見て示す平面図であり、図3Cは、図3Aに示す小片を、下方から見て示す底面図である。 図4Aは、第1放熱部材の第1の例を一部省略して示す平面図であり、図4Bは、第1放熱部材の第2の例を一部省略して示す平面図であり、図4Cは第1放熱部材の第3の例を一部省略して示す平面図であり、図4Dは第1放熱部材の第4の例を一部省略して示す平面図である。 小片の製造方法の1つの例を示すフローチャートである。 小片の製造方法の他の例を示すフローチャートである。 図7Aは、熱伝導シート上に接着層を塗布した状態を示す工程図であり、図7Bは、1つの面に複数の小片を貼り付けた転写用シートを使って、接着層上に複数の小片を転写した状態を示す工程図であり、図7Cは、転写用シートを剥がした状態を示す工程図である。 第1放熱部材を有する第1放熱構造を実装した第1電子機器の一例を示す断面図である。 第2の実施の形態に係る放熱部材(第2放熱部材)を示す縦断面図である。 図10Aは、1つの面に複数の小片を貼り付けた転写用シートを使って、熱伝導シートの一主面に形成された接着層上に複数の小片を転写した状態を示す工程図であり、図10Bは、1つの面に複数の小片を貼り付けた転写用シートを使って、熱伝導シートの他主面に形成された接着層上に複数の小片を転写した状態を示す工程図であり、図10Cは転写用シートを剥がした状態を示す工程図である。 第2放熱部材を有する第2放熱構造を実装した第2電子機器の一例を示す断面図である。
以下、本発明に係る放熱部材、放熱構造及び電子機器の実施の形態例を図1~図11を参照しながら説明する。なお、本明細書において、数値範囲を示す「~」は、その前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味として使用される。
先ず、第1の実施の形態に係る放熱部材(以下、第1放熱部材10Aと記す)は、図1に示すように、熱伝導シート12と、熱伝導シート12の一方の面12aのみに固定された複数の断熱材の小片14と、熱伝導シート12の一方の面12aに複数の小片14を固定するための接着層16とを有する。
熱伝導シート12は、例えばカーボンシート、グラファイトシート、グラフェンシート、アルミニウムシート、銅シート等が挙げられる。熱伝導シート12の厚みtaは0.01~1mmであり、接着層16の厚みtbは0.001~0.5mmであることが好ましい。
小片14は、例えば図2A~図2Cに示すように、一主面20aと、該一主面20aと向かい合った他主面20bと、複数の側面22(例えば4つの側面)とを有する立体状であり、多角形状や円盤状等が挙げられる。図2Aは、小片14の外形形状を四角錐台状とした場合であって、一主面20aを上方に、他主面20bを下方に向けて配置した例を示す。一主面20aと他主面20bとは互いに正面同士に向き合ってもよいし、ある程度角度をもって向き合ってもよい。
また、小片14は、図2Aに示すように、各側面22の傾斜角θがそれぞれ同じでもよいし、それぞれ異なっていてもよい。もちろん、少なくとも1つの側面22の傾斜角θが他の側面22の傾斜角θと異なっていてもよい。ここで、側面22の傾斜角θとは、一主面20aに対する傾斜角をいう。
外形形状としては、図3Aに示す小片14のように、各側面22がそれぞれ傾斜角θa、θbの異なる複数の面22a及び22bで構成されてもよい。
小片14を構成する多角形状としては、上面から見た形状が図2A及び図3Aに示すような矩形状でもよいし、その他、五角形状、六角形状、八角形状等の多角形状でもよいし、トラック形状、楕円状、円形状等であってもよい。なお、外形形状の各稜線部分が湾曲面(R面)になっていてもよい。
さらに、小片14の少なくとも他主面20bが鏡面であることが好ましい。ここで、鏡面とは表面粗さRaが1μm以下の面を指す。鏡面である他主面20bは、対向する一主面20aよりも表面粗さRaが小さいことが好ましい。他主面20bが鏡面である場合、対向する一主面20aは表面粗さRaが大きいことが好ましい。もちろん、他主面20bと対向する一主面20aも鏡面であることが好ましい。一主面20a及び他主面20bが鏡面である場合は、他主面20bの表面粗さRaが一主面20aの表面粗さRaの90%未満であることがさらに好ましい。
小片14の側面22は鏡面であってもよいが、粗面(破断面を含む)であってもよい。ここで、粗面とは表面粗さRaが1μmを超えた面であるが、好ましくは表面粗さRaが5μm以上10μm以下の面を指す。
また、小片14は、アスペクト比が5以上1000以下であることが好ましい。さらに好ましくは10以上800以下、より好ましくは20以上500以下である。この場合、アスペクト比は、例えば図2A、図2C、図3A及び図3Cに示すように、最大長La/最小長Lbをいう。
ここで、最大長Laとは、図2C及び図3Cに示すように、小片14を構成する複数の面のうち、最も広い面(ここでは、他主面20b)における最大長をいう。広い面が正方形、長方形、台形、平行四辺形、多角形(五角形、六角形等)であれば、最も長い対角線の長さが該当し、円形であれば直径が該当し、楕円であれば、長軸の長さが該当する。最大長Laは、0.05~10mmであることが好ましい。一方、最小長Lbとは、図2A及び図3Aに示すように、小片14の厚みのうち、最も薄い部分の厚みをいう。最小長(厚み)Lbは、0.01~2mmであることが好ましい。
また、図1に示すように、熱伝導シート12の表面に固定された複数の小片14の離間距離(間隔d)は1μm~1mmである。つまり、接着層16は、小片14の間から露出している。これにより、第1放熱部材10Aの全体的な可撓性が良好となり、複雑な経路でも追従して設置することができる。
熱伝導シート12の一方の面12aに固定される複数の小片14の固定状態は、例えば図4Aに示すように、熱伝導シート12の長手方向に沿って、1列に配列されてもよいし、図4Bに示すように、2列以上に配列されてもよい。この場合、熱伝導シート12に固定された全ての小片14が同じ形状であってもよいし、図4C及び図4Dに示すように、複数の小片14のうち、一部の小片14が異なった形状であってもよい。もちろん、全ての小片14が異なった形状でもよい。
例えば図4Aに示すように、熱伝導シート12の平面形状が帯状の場合、熱伝導シート12の表面に固定された複数の小片14は、熱伝導シート12の長手方向に沿った最大長さをLx、熱伝導シート12の短手方向に沿った最大長さをLyとしたとき、1/10≦Lx/Ly≦10である。
また、熱伝導シート12の一方の面12aの面積をAa、一方の面12aに配置された複数の小片14の面積の合計をA1としたとき、面積比R1=(A1/Aa)×100が50~99%であることが好ましい。
小片14は、気孔率が50~99%の多孔質セラミック製であることが好ましい。気孔とは、閉気孔、開気孔の少なくとも1つのことであり、両方を含んでもよい。また、気孔の形状、すなわち、開口の面形状としては、正方形、四角形、三角形、六角形、円形等のほか、不定形のいずれの形状であってもよい。
平均気孔径は500nm以下であることが好ましく、さらに好ましくは10~500nmである。この寸法は、熱伝導の主因である格子振動(フォノン)の発生を阻害するのに有効である。
小片14は、微粒子が三次元に繋がった構造を有する。微粒子の粒径は1nm~5μmであることが好ましい。さらに好ましくは50nm~1μmである。このような範囲の粒径の微粒子で構成された小片14は、熱伝導の主因である格子振動(フォノン)の発生が阻害されるため、低熱伝導率を図る上で有効となる。微粒子とは、一つの結晶粒からなる粒子(単結晶粒子)であってもよいし、多数の結晶粒からなる粒子(多結晶粒子)であってもよい。つまり、小片14がこの範囲の粒径の微粒子の集まりであることが好ましい。なお、微粒子の粒径は、小片14の骨格を構成する粒子群のうちの1つの微粒子の大きさ(球状であれば直径、そうでなければ最大径)を、電子顕微鏡観察の画像から計測したものである。
小片14の圧縮強度は1~100MPaであることが好ましく、さらに好ましくは1.5MPa以上であり、より好ましくは2MPa以上であり、特に好ましくは3MPa以上である。これにより、小片14をハンドリングし易く、加工性も向上する。小片14の熱伝導率は0.02~0.5W/mKであることが好ましく、さらに好ましくは0.4W/mK以下であり、より好ましくは0.2W/mK以下、特に好ましくは0.1W/mK以下である。
小片14の熱容量は1000kJ/mK以下であることが好ましく、さらに好ましくは900kJ/mK以下であり、より好ましくは800kJ/mK以下、特に好ましくは500kJ/mK以下である。
小片14の構成材料としては、金属酸化物を含むことが好ましく、金属酸化物のみからなることがさらに好ましい。金属酸化物を含むと、金属の非酸化物(例えば、炭化物や窒化物)に比べて金属と酸素の間のイオン結合性が強いために熱伝導率が低くなりやすいためである。
金属酸化物がZr、Y、Al、Si、Ti、Nb、Sr、La、Hf、Ce、Gd、Sm、Mn、Yb、Er、及びTaからなる群から選ばれる1の元素の酸化物あるいは2以上の元素の複合酸化物であることが好ましい。金属酸化物がこれらの元素の酸化物、複合酸化物であると、格子振動(フォノン)による熱伝導が起こりにくくなるためである。
具体的な材料としては、ZrO-YにGd、Yb、Er等を添加したものが挙げられる。さらに具体的には、ZrO-HfO-Y、ZrO-Y-La、ZrO-HfO-Y-La、HfO-Y、CeO-Y、GdZr、SmZr、LaMnAl1119、YTa、Y0.7La0.3Ta、Y1.08Ta2.76Zr0.24、YTi、LaTa、YbSi、YSi、Ti等が挙げられる。
ここで、小片14の製造方法について、図5及び図6を参照しながら説明する。
先ず、図5のステップS1において、上述した小片14の構成材料の粉末に、造孔材、バインダー、可塑剤、溶剤を加えて混合し、成形用スラリーを調製する。
その後、ステップS2において、スラリーに、真空脱泡処理を施すことにより、粘度を調整した後、例えばドクターブレード装置によって、焼成後の厚さが最小長となるように成形体(グリーンシート)を作製する。
その後、ステップS3において、成形体(グリーンシート)を焼成してシート状の焼結体を得る。
そして、ステップS4において、焼結体をレーザーで加工することで、小片14を得る。このレーザー加工においては、焼結体に対してレーザー光を貫通させることで、焼結体を複数の小片に分離してもよい。この場合、図2A~図2Cに示すような小片14が得られる。あるいは、焼結体に対してレーザー光をその厚み方向途中まで到達させた後、焼結体を折り曲げることで、焼結体を複数の小片に分離してもよい。この場合、図3A~図3Cに示すような小片14が得られる。
その他の製造方法としては、例えば図6に示すように、ステップS101及びS102において、図5のステップS1及びS2と同様に、成形用スラリーを調製した後、焼成後の厚さが最小長となるように成形体(グリーンシート)を作製する。
その後、ステップS103において、成形体(グリーンシート)をレーザーで加工することで、複数の小片14の前駆体あるいは複数の凹凸を有する成形体(グリーンシート)を作製する。
その後、ステップS104aにおいて、複数の小片14の前駆体を焼成することで、例えば図2A~図2Cに示すような複数の小片14を得る。
あるいは、ステップS104bにおいて、複数の凹凸を有する成形体を焼成することで、複数の凹凸を有する焼結体を得る。この場合、次のステップS105において、複数の凹凸を有する焼結体を複数の小片14に分離する。
次に、代表的に複数の小片14を熱伝導シート12の一方の面12aに固定する方法について図7A~図7Cを参照しながら説明する。
先ず、図7Aに示すように、熱伝導シート12の一方の面12aに熱伝導率の高い接着層16を塗布する。図7Bに示すように、例えば1つの面に複数の小片14を貼り付けた転写用シート32を使って、熱伝導シート12の接着層16上に複数の小片14を転写する。転写用シート32に貼り付けられた複数の小片14の離間距離(間隔d)は、1μm~1mmに設定されている。転写用シート32は、粘着力があるシートもしくはフィルムであり、熱、電気等の外的要因で剥離することが可能なものが好ましい。
図7Cに示すように、転写用シート32を加熱して、転写用シート32を剥がすことで、熱伝導シート12の一方の面12aに複数の小片14が固定され、熱伝導シート12と複数の小片14による第1放熱部材10Aが構成される。
次に、上述した第1放熱部材10Aを有する第1放熱構造40Aを実装した第1電子機器50Aについて、図8を参照しながら説明する。
図8に示すように、第1電子機器50Aは、電池やCPU等の発熱源52や、熱の影響を受け易い部品54(回路や樹脂部材等)が混在している。そこで、この第1電子機器50Aでは、発熱源52の表面に、第1放熱構造40Aを固定する。具体的には、発熱源52の表面に、第1放熱部材10Aの構成部材の1つである熱伝導シート12の他方の面12bを接触させて固定し、さらに、熱伝導シート12の例えば終端部にヒートシンク56を接触させて固定する。
これにより、発熱源52からの熱が熱伝導シート12を通じてヒートシンク56に逃がすことができる。このとき、熱伝導シート12を伝達する熱の周囲への発散、特に、熱伝導シート12の一方の面12aからの熱の発散は、該一方の面12aに固定された複数の小片14によって抑制され、結果的に熱伝導シート12を通じて逃がすことができる。
もちろん、熱伝導シート12の一方の面12aのうち、熱の影響を受け難い部品58(回路や部材等)と対向する部分に小片14を固定せずに、接着層16又は熱伝導シート12を露出させてもよい。この場合、場所に応じて、第1放熱部材10Aの厚みを小さくすることができる。すなわち、熱の影響を受け易い部品54が実装されている箇所では、小片14を固定する。熱の影響を受け易い部品54が実装されていない箇所や、熱の影響を受け難い部品58が実装されている箇所では、小片14を固定しないことが可能で、設計の自由度が高くなる。しかも、一方の面12aに小片14を敷き詰める場合よりも重量が低くなるので、従来の複合シート、すなわち、グラファイト層の一方の面に断熱層が積層された複合シートよりも重量を低減することが可能となる。
次に、第2の実施の形態に係る放熱部材(以下、第2放熱部材10Bと記す)について図9を参照しながら説明する。
第2放熱部材10Bは、上述した第1放熱部材10Aとほぼ同様の構成を有するが、熱伝導シート12の他方の面12bにも複数の小片14が固定されている点で異なる。
次に、代表的に複数の小片14を熱伝導シート12の両面(12a、12b)に固定する方法について図10A~図10Cを参照しながら説明する。
先ず、図10Aに示すように、上述した図7A及び図7Bと同様に、熱伝導シート12の一方の面12aに接着層16を塗布した後、例えば1つの面に複数の小片14を貼り付けた転写用シート32を使って、熱伝導シート12の接着層16上に複数の小片14を転写する。その後、図10Bに示すように、熱伝導シート12の他方の面12bに接着層16を塗布した後、例えば1つの面に複数の小片14を貼り付けた転写用シート32を使って、熱伝導シート12の接着層16上に複数の小片14を転写する。
図10Cに示すように、転写用シート32を加熱して、転写用シート32を剥がすことで、熱伝導シート12の両面(12a、12b)にそれぞれ複数の小片14が固定され、熱伝導シート12と複数の小片14による第2放熱部材10Bが構成される。
この場合、熱伝導シート12の両面(12a、12b)のうち、一方の面12aに固定された複数の小片14の配置と、他方の面12bに固定された複数の小片14の配置が異なっていてもよい。
また、熱伝導シート12の他方の面12bの面積をAb、他方の面12bに固定された複数の小片14の面積の合計をA2としたとき、面積比R2=(Ab/A2)×100が50~99%であって、上述した面積比R1と同じあるいは異なってもよい。
次に、上述した第2放熱部材10Bを有する第2放熱構造40Bを実装した第2電子機器50Bについて、図11を参照しながら説明する。
第2電子機器50Bは、発熱源52である電池やCPU等や、熱の影響を受け易い部品54(コンデンサ、高周波の発振回路等)や、熱に弱い部材(樹脂部材等)が混在している。そこで、この第2電子機器50Bでは、発熱源52の表面に、第2放熱構造40Bを固定する。具体的には、発熱源52の表面に、第2放熱部材10Bの構成部材の1つである熱伝導シート12の他方の面12bを接触させて固定する。この場合、例えば熱伝導シート12の他方の面12bに固定された複数の小片14のうち、発熱源52が接触される面に固定された小片14を取り除く。あるいは、熱伝導シート12の他方の面12bに複数の小片14を固定する際に、発熱源52が接触される面には、小片14を固定しない等を好ましく採用することができる。
さらに、上述した第1電子機器50Aと同様に、熱伝導シート12の例えば終端部にヒートシンク56を接触させて固定する。
これにより、発熱源52からの熱が熱伝導シート12を通じてヒートシンク56に逃がすことができる。このとき、熱伝導シート12を伝達する熱の周囲への発散、特に、熱伝導シート12の一方の面12aからの熱の発散は、熱伝導シート12の一方の面12a及び他方の面12bに固定された複数の小片14によって抑制され、結果的に熱伝導シート12を通じて逃がすことができる。
もちろん、熱伝導シート12の例えば一方の面12aのうち、熱の影響を受け難い部品58等と対向する部分に小片14を固定せずに、接着層16又は熱伝導シート12を露出させてもよい。この場合、場所に応じて、第2放熱部材10Bの厚みを小さくすることができる。すなわち、熱の影響を受け易い部品54等が実装されている箇所では、小片14を固定し、熱の影響を受け易い部品54等が実装されていない箇所では、小片14を固定しないことも可能で、設計の自由度が高くなる。しかも、一方の面12aに小片14を敷き詰める場合よりも重量が低くなるので、従来のように、グラファイト層の一方の面に断熱層が積層された複合シートよりも重量を低減することが可能となる。
なお、本発明に係る放熱部材、放熱構造及び電子機器は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10A…第1放熱部材 10B…第2放熱部材
12…熱伝導シート 12a…一方の面
12b…他方の面 14…小片
16…接着層 20a…一主面
20b…他主面 22…側面
40A…第1放熱構造 40B…第2放熱構造
50A…第1電子機器 50B…第2電子機器
52…発熱源 54…熱の影響を受け易い部品
56…ヒートシンク 58…熱の影響を受け難い部品

Claims (19)

  1. 少なくとも発熱源の表面に固定された第1放熱構造を有する放熱部材であって、
    前記第1放熱構造は、
    一方の面に少なくとも前記発熱源とヒートシンクとが固定され、他方の面に少なくとも熱の影響を受け易い部品と熱の影響を受け難い部品とが対向する熱伝導シートと、
    前記熱伝導シートと前記熱の影響を受け難い部品との間に介在することなく、前記熱伝導シートと前記熱の影響を受け易い部品との間に介在する複数の断熱材の小片と、
    前記熱伝導シートに前記断熱材の小片を固定するための接着層と、を有する放熱部材。
  2. 少なくとも発熱源の表面に固定された第2放熱構造を有する放熱部材であって、
    前記第2放熱構造は、
    一方の面に、少なくとも前記発熱源とヒートシンクとが固定され、且つ、少なくとも熱の影響を受け易い部品が対向する熱伝導シートと、
    前記熱伝導シートと前記熱の影響を受け難い部品との間に介在することなく、前記熱伝導シートと前記熱の影響を受け易い部品との間に介在する複数の断熱材の小片と、
    前記熱伝導シートに前記小片を固定するための接着層と、を有する放熱部材。
  3. 請求項1又は2記載の放熱部材であって、
    前記熱伝導シートの終端部に前記ヒートシンクが固定されている放熱部材。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の放熱部材において、
    前記断熱材の小片の厚みが0.01~2mmであり、
    前記小片の表面の最大長が0.05~10mmであり、
    前記熱伝導シートの表面に固定された複数の前記小片の間隔が1μm~1mmであることを特徴とする放熱部材。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の放熱部材において、
    前記熱伝導シートの平面形状が帯状であり、
    前記熱伝導シートの表面に固定された複数の前記小片は、前記熱伝導シートの長手方向に沿った最大長さをLx、前記熱伝導シートの短手方向に沿った最大長さをLyとしたとき、1/10≦Lx/Ly≦10であることを特徴とする放熱部材。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の放熱部材において、
    前記小片の圧縮強度が1~100MPaであることを特徴とする放熱部材。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載の放熱部材において、
    複数の前記小片が前記熱伝導シートの片面のみに固定されていることを特徴とする放熱部材。
  8. 請求項1~6のいずれか1項に記載の放熱部材において、
    複数の前記小片が前記熱伝導シートの両面に固定されていることを特徴とする放熱部材。
  9. 請求項8記載の放熱部材において、
    前記熱伝導シートの両面のうち、一方の面に固定された複数の前記小片の配置と、他方の面に固定された複数の前記小片の配置が異なることを特徴とする放熱部材。
  10. 請求項1~6のいずれか1項に記載の放熱部材において、
    前記熱伝導シートの一方の面の面積をAa、前記一方の面に固定された複数の前記小片の面積の合計をA1としたとき、面積比R1=(A1/Aa)×100が50~99%であることを特徴とする放熱部材。
  11. 請求項10記載の放熱部材において、
    前記熱伝導シートの他方の面の面積をAb、前記他方の面に固定された複数の前記小片の面積の合計をA2としたとき、面積比R2=(Ab/A2)×100が50~99%であって、前記面積比R1と同じあるいは異なることを特徴とする放熱部材。
  12. 請求項1~11のいずれか1項に記載の放熱部材において、
    前記小片の熱伝導率が0.02~0.5W/mKであることを特徴とする放熱部材。
  13. 請求項1~12のいずれか1項に記載の放熱部材において、
    前記熱伝導シートの厚みが0.01~1mmであることを特徴とする放熱部材。
  14. 請求項1~13のいずれか1項に記載の放熱部材において、
    前記接着層の厚みが0.001~0.5mmであることを特徴とする放熱部材。
  15. 請求項1~14のいずれか1項に記載の放熱部材において、
    前記接着層は、前記小片の間から露出していることを特徴とする放熱部材。
  16. 請求項1~15のいずれか1項に記載の放熱部材において、
    前記小片は、気孔率が50~99%である多孔質セラミック製で、平均気孔径が500nm以下であることを特徴とする放熱部材。
  17. 請求項16記載の放熱部材において、
    前記小片は、微粒子が三次元に繋がった構造を有し、前記微粒子の粒径が1nm~5μmであることを特徴とする放熱部材。
  18. 請求項1~17のいずれか1項に記載の放熱部材を有することを特徴とする放熱構造。
  19. 請求項18記載の放熱構造を有することを特徴とする電子機器。
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