JP7131822B2 - 物品搬送装置 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 〔展示会名〕 2019モバックショウ第26回国際製パン製菓関連産業展 〔展示日〕 平成31年 2月20日、21日、22日、23日
本発明は、物品を物品搬送体に収容して搬出位置まで搬送する物品搬送装置に関する。
従来、製造機などから搬送されてくる物品の供給量が、その搬送下流側に設けた包装機などの処理機の処理機能を一時的に大きく下回った際に処理機の運転と停止を繰り返す断続運転が必要になるが、この断続運転を極力回避したい為に、処理機より搬送上流側に設けた物品搬送装置で物品を貯留して物品供給量の一時的な大きな変動を吸収して、処理機に向けて物品を所定の速度で連続的に安定供給する技術が知られている。例えば、特許文献1には、物品搬送装置が、機枠に配設した複数の歯付プーリ、移動台、歯付ベルト、複数の区画を有する物品搬送体などによって構成された物品搬送装置が示されている。この物品搬送装置は、2つのサーボモータを駆動制御して、物品を収容し得る複数の区画を水平方向に周回走行させると共に、区画内に物品を受入れる搬入位置で一部の区画を走行停止させて、製造機などから送られてきた物品をその区画に収容しながら、先行して物品を収容した夫々の区画を搬出位置に順次走行させて処理機の処理タイミングに合致するように搬出位置から処理機に向けて順次物品を搬出することが示されている。このように搬入位置と搬出位置における区画の移動が互いに独立して行われることによって、製造機からの物品供給量が変動しても、処理機に向けて物品を安定供給することを可能にしている。
特許第3661126号公報
しかしながら、特許文献1における物品搬送装置は、物品を収容する複数の区画部を環状に並べて搬送路が構成されているため、搬送路又はその直下など煩雑で清掃などのメンテナンス作業が面倒であった。
本発明は、物品を包装機などの処理機に向けて安定供給し得ると共に清掃などのメンテナンス作業を良好にし得る物品搬送装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の物品搬送装置は次の手段をとる。先ず請求項1に係る発明は、搬送されてきた規定数の物品(W)が一列に近接して整列状態で載置される載置位置(13)と、該載置位置(13)から前記規定数の物品(W)を搬出する第1搬送手段(10)と、前記載置位置(13)から離間して配設されていると共に、前記物品(W)を順次受入れる搬入位置(25)を有し、該搬入位置(25)から受入れた前記物品(W)の夫々を、処理機に向けて該処理機の処理タイミングに対応した所定の間隔ごとに搬送する第2搬送手段(20)と、前記載置位置(13)から搬出された前記規定数の物品(W)を、物品(W)ごと纏めて保持する保持部(130)の夫々が一列に配設されたロボットハンドからなる第1移送体(110)と、前記載置位置(13)から搬出された前記規定数の物品(W)を、物品(W)ごと纏めて保持する保持部(230)の夫々が一列に配設されたロボットハンドからなる第2移送体(220)と、前記載置位置(13)から第1移送体(110)と第2移送体(220)の何れかに前記規定数の物品(W)が搬出されることを検知する物品検知手段(16)と、前記載置位置(13)と前記搬入位置(25)の間で、3次元空間を前記第1移送体(110)の向きが変わるように、前記物品検知手段(16)による物品検知情報に基づき、前記第1移送体(110)の各保持部(130)を前記載置位置(13)に対向する第1対向位置(51)から、前記搬入位置(25)に対向する第2対向位置(52)に前記第1移送体(110)の夫々の前記保持部(130)が所定の順番で到来するよう移動させると共に、前記第2対向位置(52)において前記第1移送体(110)を前記保持部(130)の並び方向に移動させるロボットアームからなる第1移送手段(100)と、前記載置位置(13)と前記搬入位置(25)の間で、3次元空間を前記第2移送体(220)の向きが変わるように、前記物品検知手段(16)による前記物品検知情報に基づき、前記第2移送体(220)の各保持部(230)を前記載置位置(13)に対向する第1対向位置(51)から、前記搬入位置(25)に対向する第2対向位置(52)に前記第2移送体(220)の夫々の前記保持部(230)が所定の順番で到来するよう移動させると共に、前記第2対向位置(52)において前記第2移送体(220)を前記保持部(230)の並び方向に移動させるロボットアームからなる第2移送手段(200)を有しており、前記第1移送手段(100)及び前記第2移送手段(200)におけるロボットアームの本体部が機枠(60)の上部に固定されている移送手段(50)と、前記第1移送体(110)及び第2移送体(220)の保持部(130、230)の夫々が、前記処理タイミングに対応して前記第2対向位置(52)に到来する都度、該到来した保持部(130、230)から前記物品(W)を前記搬入位置(25)に渡す受渡手段(300)と、前記移送手段(50)における前記第1移送体(110)と前記第2移送体(220)の一方が、前記第1対向位置(51)から離間した後に、前記第1移送体(110)と前記第2移送体(220)の他方が、前記第1対向位置(51)に到来し、且つ、前記一方が、前記第2対向位置(52)から離間した後に、前記他方が、前記第2対向位置(52)に到来するよう動作の指令を行う制御部(500)を備えており、前記第1移送体(110)と前記第2移送体(220)の夫々は、3つの前記保持部(131~133、231~233)を有しており、前記移送手段は、前記第2対向位置(52)において、前記規定数の物品(W)を渡し終えた前記一方が前記第2対向位置(52)から離間する際に、前記一方と前記他方の夫々を前記保持部(130、230)の並び方向を水平方向に向けて、前記一方と前記他方を接近させて並べて移動させると共に、前記他方における前記3つの保持部(131~133、231~233)の内、最初に前記一方に接近する側の前記保持部(130、230)を前記第2対向位置(52)に位置するよう移動させ、最後に中央の前記保持部(130、230)を前記第2対向位置(52)に位置するよう移動させる。
この請求項1に係る発明によれば、移送手段(50)によって第1移送体(110)と第2移送体(220)を移動させる構成である。ここで、各移送体(110、220)は、規定数の物品(W)を、物品(W)ごと纏めて保持する保持部(130、230)の夫々を一列に配設した構成である。そして、制御部(500)による動作指令によって、移送手段(50)における第1移送体(110)と第2移送体(220)の一方が、第1対向位置(51)から離間した後に、第1移送体(110)と第2移送体(220)の他方が、第1対向位置(51)に到来し、且つ、一方が、第2対向位置(52)から離間した後に、他方が、第2対向位置(52)に到来する動作を行う。これにより、物品(W)を包装機などの処理機に向けて安定供給し得る。また、移送手段(50)によって第1移送体(110)及び第2移送体(220)の位置を考慮することで、清掃などのメンテナンス作業を良好に行うことができる。
また、移送手段(50)は、移送体(110、220)の他方の各保持部(131~133、231~233)を第2対向位置に位置させるにあたって、保持部(131~133、231~233)の並び方向において、2つの保持部の長さ分に相当する距離を移動することなく、各保持部(131~133、231~23)を所定の順番で第2対向位置(52)に位置させることができる。すなわち、各保持部(131~133、231~233)が移動し終えるまでの待機時間が急増することなく安定することから、例えば、処理機に向けて一定間隔ごとに搬送する第2搬送手段(200)に、高速化が要求される場合にもその要求に対応させ得る。
次に、請求項2に係る発明は、搬送されてきた規定数の物品(W)が一列に近接して整列状態で載置される載置位置(13)と、該載置位置(13)から前記規定数の物品(W)を搬出する第1搬送手段(10)と、前記載置位置(13)から離間して配設されていると共に、前記物品(W)を順次受入れる搬入位置(25)を有し、該搬入位置(25)から受入れた前記物品(W)の夫々を、処理機に向けて該処理機の処理タイミングに対応した所定の間隔ごとに搬送する第2搬送手段(20)と、前記載置位置(13)から搬出された前記規定数の物品(W)を、物品(W)ごと纏めて保持する保持部(130)の夫々が一列に配設されたロボットハンドからなる第1移送体(110)と、前記載置位置(13)から搬出された前記規定数の物品(W)を、物品(W)ごと纏めて保持する保持部(230)の夫々が一列に配設されたロボットハンドからなる第2移送体(220)と、前記載置位置(13)から第1移送体(110)と第2移送体(220)の何れかに前記規定数の物品(W)が搬出されることを検知する物品検知手段(16)と、前記載置位置(13)と前記搬入位置(25)の間で、3次元空間を前記第1移送体(110)の向きが変わるように、前記物品検知手段(16)による物品検知情報に基づき、前記第1移送体(110)の各保持部(130)を前記載置位置(13)に対向する第1対向位置(51)から、前記搬入位置(25)に対向する第2対向位置(52)に前記第1移送体(110)の夫々の前記保持部(130)が所定の順番で到来するよう移動させると共に、前記第2対向位置(52)において前記第1移送体(110)を前記保持部(130)の並び方向に移動させるロボットアームからなる第1移送手段(100)と、前記載置位置(13)と前記搬入位置(25)の間で、3次元空間を前記第2移送体(220)の向きが変わるように、前記物品検知手段(16)による前記物品検知情報に基づき、前記第2移送体(220)の各保持部(230)を前記載置位置(13)に対向する第1対向位置(51)から、前記搬入位置(25)に対向する第2対向位置(52)に前記第2移送体(220)の夫々の前記保持部(230)が所定の順番で到来するよう移動させると共に、前記第2対向位置(52)において前記第2移送体(220)を前記保持部(230)の並び方向に移動させるロボットアームからなる第2移送手段(200)を有しており、前記第1移送手段(100)及び前記第2移送手段(200)におけるロボットアームの本体部が機枠(60)の上部に固定されている移送手段(50)と、前記第1移送体(110)及び第2移送体(220)の保持部(130、230)の夫々が、前記処理タイミングに対応して前記第2対向位置(52)に到来する都度、該到来した保持部(130、230)から前記物品(W)を前記搬入位置(25)に渡す受渡手段(300)と、前記移送手段(50)における前記第1移送体(110)と前記第2移送体(220)の一方が、前記第1対向位置(51)から離間した後に、前記第1移送体(110)と前記第2移送体(220)の他方が、前記第1対向位置(51)に到来し、且つ、前記一方が、前記第2対向位置(52)から離間した後に、前記他方が、前記第2対向位置(52)に到来するよう動作の指令を行う制御部(500)を備えており、前記保持部(130、230)の各々は、開口部(135)と、該開口部(135)から受入れた前記物品(W)を収容し得る収容空間(134)と、前記受入れた物品(W)が載置される底壁部(140)と、前記受入れた物品(W)を介して前記開口部(135)とは反対側に配設されており、前記収容空間(134)から外部への前記物品(W)の移動を規制し得ると共に前記受渡手段(300)が前記収容空間(134)に進退可能な大きさの開口(152)が形成された奥壁部(150)と、該奥壁部(150)と開口部(135)との間に設けられ、前記並び方向に交差する方向に互いが離間して配設された側壁部(160)と、前記受入れた物品(W)を介して前記底壁部(140)とは反対側に配設された天壁部(170)で構成された複数の区画部(131~133、231~233)を備えており、更に、前記移送手段(50)により前記区画部(131~133、231~233)が第1対向位置(51)から前記第2対向位置(52)に移動する際は、前記収容空間(134)から外部への前記物品(W)の移動を規制し得るよう各開口部(135)を塞ぐ共に、前記区画部(131~133、231~233)から前記物品(W)を送り出す際と前記区画部(131~133、231~233)に前記物品(W)を受入れる際は、各開口部(135)から退避した位置に置かれて各開口部(135)から外部への前記物品(W)の移動規制を解除するよう、位置の切り替えがなされるシャッタ部材(136)を備える。
この請求項2に係る発明によれば、移送手段(50)によって第1移送体(110)と第2移送体(220)を移動させる構成である。ここで、各移送体(110、220)は、規定数の物品(W)を、物品(W)ごと纏めて保持する保持部(130、230)の夫々を一列に配設した構成である。そして、制御部(500)による動作指令によって、移送手段(50)における第1移送体(110)と第2移送体(220)の一方が、第1対向位置(51)から離間した後に、第1移送体(110)と第2移送体(220)の他方が、第1対向位置(51)に到来し、且つ、一方が、第2対向位置(52)から離間した後に、他方が、第2対向位置(52)に到来する動作を行う。これにより、物品(W)を包装機などの処理機に向けて安定供給し得る。また、移送手段(50)によって第1移送体(110)及び第2移送体(220)の位置を考慮することで、清掃などのメンテナンス作業を良好に行うことができる。また、物品(W)の移動規制する位置とその位置を解除する切り替えがなされるシャッタ部材(136)を有しているため、移送手段(50)によって第1移送体(110)と第2移送体(220)が移動する際に、各区画部(131~133、231~233)から外部に物品(W)が飛び出すことを防ぐことができる。
本発明は上記各発明の手段をとることにより、物品を包装機などの処理機に向けて安定供給し得ると共に清掃などのメンテナンス作業を良好にし得る物品搬送装置を提供することができる。
実施形態に係る物品搬送装置の全体を示す概略平面図である。 実施形態に係る物品搬送装置の全体を示す概略側面図である。 (A)は第1搬送コンベヤを拡大した概略平面図であり、(B)は第1搬送コンベヤを拡大した概略側面図である。 (A)は、第2対向位置において、搬送方向後方から見た第1ハンド部全体及び連結板との位置関係を概略的に示す図である。(B)は、(A)の第1ハンド部を側方から見た図である。(C)は、(A)の第1ハンド部を上方から見た図である。 第2対向位置において区画部の並び方向を搬送方向に交差する横方向に向けて第2搬送コンベヤに1斤分スライス食パンを送出する作動内容を搬送方向後方から見た概略的に示す模式図である。 物品搬送装置の制御ブロック図である。
以下に、本発明の搬送装置における実施形態について図面を用いて説明する。
本実施形態における物品搬送装置は、小端立てされて搬送方向と交差する横一列に整列した3つ(規定数)の1斤分スライス食パンW(物品)を第1搬送コンベヤ10(第1搬送手段)から移送手段50を介して第2搬送コンベヤ20(第2搬送手段)に搬送し、不図示の包装機へ搬送する装置である。なお、本実施形態を説明する際に「前後」、「左右」、「上下」と示す方向は、搬送方向に沿った方向を「前後」、搬送方向に交差し且つ水平の方向を「左右」、搬送方向に交差し且つ垂直の方向を「上下」とし、これらの方向を各図に適宜矢印で示す。
物品搬送装置は、図1、2に示すように、第1搬送コンベヤ10(第1搬送手段)、第2搬送コンベヤ20(第2搬送手段)、第1ハンド部110(第1移送体)、第2ハンド部220(第2移送体)、第1ロボットアーム100(第1移送手段)及び第2ロボットアーム200(第2移送手段)を有する移送手段50、第3ロボットアーム300(受渡手段)、制御部500(図6参照)、を備えている。第1搬送コンベヤ10の後方側(上流側)には、製造機によって製造された複数斤分(ここでは3斤分)の長さの食パンがその長手方向を搬送方向と直交する方向に沿わせた横向き姿勢でスライサ(不図示)に向けて送り込むと共にスライサによって、複数斤分(ここでは3斤分)の長さの食パンを所定の厚みで所定数のスライス食パンP(図3(A)参照)にスライスして第1搬送コンベヤ10に送出するように構成されている。ここで、1枚のスライス食パンPが1斤分の枚数集合した「1斤分スライス食パンW」が「物品」に相当し、これが3斤分集合したものを「規定数の物品」に相当する。
第1搬送コンベヤ10は(第1搬送手段)、図1~3に示すように、小端立てされて搬送方向と交差する横一列(左右)に整列した3つ(規定数)の1斤分スライス食パンW(物品)を搬送すると共に、搬出位置15で纏めて排出する装置である。第1搬送コンベヤ10は、スライスされた3つの1斤分スライス食パンWが載置される第1搬送面11と、第1搬送面11に載置された3つの1斤分スライス食パンWを一括して搬送方向前方に押送する押送手段12と、第1搬送コンベヤ10の終端部に設けた搬出位置15において3つの1斤分スライス食パンWを載置する載置面13と、を有する。第1搬送コンベヤ10は、スライスされた3つの1斤分スライス食パンWを搬送方向に交差する左右方向に一列となる小端立て状態で、押送手段12によって搬送方向後方から前方に向かって第1搬送面11上を押送して載置面13まで搬送すると共に、第1搬送コンベヤ10の終端部に設けた搬出位置15で纏めて排出する。なお、第1搬送コンベヤ10の載置面13には、載置面13から上方に起立した複数の仕切り部材14が設けられており、3つの1斤分スライス食パンWは、押送されながら1斤分スライス食パンWごとに分割されて排出する。
第2搬送コンベヤ20(第2搬送手段)は、図1、2に示すように、第1搬送コンベヤ10の終端部から水平方向に離間して配設されていると共に、1斤ごとに集合した3つの1斤分スライス食パンW(規定数の物品)ごとに順次受入れる搬入位置25を有し、搬入位置25から受入れた1斤分スライス食パンWを所定の間隔ごとに搬送する装置である。第2搬送コンベヤ20は、1斤分スライス食パンWを一定間隔ごとに載置して走行する第2搬送面としての無端ベルトからなるベルトコンベヤ21と、載置された1斤分スライス食パンWを搬送方向と交差する左右方向両側から支持する一対の無端ベルトからなる一対のサイドベルトコンベヤ22(一対の支持体)によって構成されている。第2搬送コンベヤ20は、第1搬送コンベヤ10の終端部から水平方向に離間していると共に、ベルトコンベヤ21(第2搬送面)が第1搬送コンベヤ10の第1搬送面11(図3参照)と一直線状に並ぶように配設されている。第2搬送コンベヤ20における夫々の無端ベルトは、1斤分スライス食パンWの姿勢の乱れを防ぐために、夫々が同期して、同速、且つ一定の速度で走行するように駆動制御されるものであり、第2搬送コンベヤ20の搬送方向における上流端部には、規定数からなる1斤分スライス食パンWごとに順次受入れる搬入位置25が設定されている。また、サイドベルトコンベヤ22(一対の支持体)は、載置された1斤分スライス食パンWの左右方向における長さに対応し得るよう両サイドベルトコンベヤ22の間隔が調節可能に構成されている。なお、第2搬送コンベヤ20の下流端付近における上方には、1斤分スライス食パンWを押送する複数のパドル32と称する押送体が一定間隔ごとに一定の速度で周回走行する図示省略された周知のオーバーヘッド式の第3コンベヤ30が配設されており、この第3コンベヤ30のパドル32が第2搬送コンベヤ20に代わって、第2搬送コンベヤ20における搬送面上の1斤分スライス食パンWを後方から押送して、不図示の包装機に向けて一定間隔ごとに搬送する。
図1、2に示すように、第1搬送コンベヤ10の搬出位置15と第2搬送コンベヤ20の搬入位置25の間には、3機のロボットの本体部が機枠60の上部に固定(吊り下げ支持)されていることにより、本来ロボット設置スペースとして占有される床側の空間が開放されている。3機のロボットアーム100、200、300はいずれも多関節型のロボットであり、ロボットアームの先端部に付いたロボットハンドが、3次元空間で物体の位置と姿勢をXYZ軸の直交座標で表すと、X軸、Y軸、Z軸の各軸方向の自由度と、X軸、Y軸、Z軸の各軸周りの自由度をもち、3次元空間において自由な位置と姿勢で動くことが可能なロボットが採用されている。
3機のうち左右両側に配設される2機のロボットは、移送手段50としての第1ロボットアーム100(第1移送手段)及び第2ロボットアーム200(第2移送手段)として構成される。第1ロボットアーム100の先端部には、直方体状に形成された第1移送体としての第1ハンド部110が装着されている。同様に、第2ロボットアーム200の先端部には、第2移送体としての第2ハンド部220が装着されている。
第1ハンド部110(第1移送体)及び第2ハンド部220(第2移送体)は、第1搬送コンベヤ10の搬出位置15から排出された3つ(規定数)の1斤分スライス食パンW(物品)を纏めて受入れて、図4に示すように、1斤分スライス食パンWごとに分けて収容し得るよう、各1斤分スライス食パンWに対応した収容空間134を有した区画部130、230(保持部)の夫々を一列に配設して構成されている。第1ハンド部110はその内部が複数の仕切り(ここでは2つ)によって区画されてなる複数の第1の区画部131、第2の区画部132、第3の区画部133(ここでは3つの区画部(保持部))と、その外側に各第1の区画部131、第2の区画部132、第3の区画部133に対応した数の第2エアシリンダ142(駆動手段)を収容する収容部144を備えている。同様に第2ハンド部220はその内部が複数の仕切り部材(ここでは2つ)によって区画されてなる複数の第1の区画部231、第2の区画部232、第3の区画部233(ここでは3つの区画部(保持部))と、その外側に各区画部に対応した数の第2エアシリンダ142を収容する収容部144を備えている。ここで、区画部130、230の構成は、実質的に同様であるため代表して区画部130における複数の第1の区画部131、第2の区画部132、第3の区画部133を説明する。複数の第1の区画部131、第2の区画部132、第3の区画部133は、開口部135と、底壁部140と、奥壁部150と、側壁部160と、天壁部170によって囲まれた内方側に1斤分スライス食パンWを収容可能な収容空間134が構成される。
開口部135は、1斤分スライス食パンWを収容空間134に受け入れ可能な大きさの開口であり、各第1の区画部131、第2の区画部132、第3の区画部133に対応してそれぞれ設けられている。ここで、開口部135が第1搬送コンベヤ10の搬出位置15と対向する位置が第1対向位置51であり、第2搬送コンベヤ20の搬入位置25と対向する位置を第2対向位置52である。開口部135には、収容空間134から外部への1斤分スライス食パンWの移動を規制し得る位置と、移動規制を解除する位置とに切り替え移動可能なシャッタ部材136が設けられている。シャッタ部材136は、1斤分スライス食パンWの下方側に張り出す板面を有しており、その下方にシャッタ部材136を進退移動させ得る第1エアシリンダ137が設けられている。
底壁部140は、受入れた1斤分スライス食パンW(物品)が載置される底板であり複数の第1の区画部131、第2の区画部132、第3の区画部133に対応した数が設けられている。底壁部140は、1斤分スライス食パンWを纏めて支持する面積を有する底板を有し、その下方に底壁部140を天壁部170に向けて進退移動させ得る駆動手段としての第2エアシリンダ142(駆動手段)を備えている。この第2エアシリンダ142の駆動によって底壁部140が天壁部170に向けて移動可能(底壁部140と天壁部170の対向距離を変化させる)に構成されている。
奥壁部150は、受入れた1斤分スライス食パンWを介して開口部135とは反対側において開口部135に対向して配設されている。奥壁部150は、収容空間134から外部への1斤分スライス食パンWの移動を規制し得ると共に第3ロボットアーム300(受渡手段)のプッシャー部材330(図5参照)が収容空間134に進退可能な大きさの開口152が形成されている。奥壁部150の開口152は、1斤分スライス食パンW両側のスライス食パンが開口152から外部に抜け出ない大きさで構成されている。具体的には、1斤分スライス食パンWの四隅のうち、上方側を覆う板面と、下方側を覆う板面に分離しておりその間の中央部分が開口152が設けられている。開口152は、第1の区画部131、第2の区画部132、第3の区画部133が並ぶ方向の第1長さ152aと、その第1長さ152aと交差する上下方向の第2長さ152bを有し、第2長さ152bの方が第1長さ152aより短く設定されていることで、奥壁部150の面積を拡げている。また、奥壁部150のうち天壁部170側は、中央が切り欠かれたスリット154が設けられている。このスリット154は、天壁部170に連続して設けられている。これにより、奥壁部150の開口の大きさは、収容空間134に受入れた1斤分スライス食パンWの一部のみを隠し得る。
側壁部160は、奥壁部150と開口部135との間に設けられ、受入れた小端立て状の1斤分スライス食パンWの並び方向両側を支持する壁である。また、側壁部160は、各第1の区画部131、第2の区画部132、第3の区画部133間にも配設されることで1斤分スライス食パンWごとの仕切りの役割も果たす。
天壁部170は、受入れた1斤分スライス食パンWを介して底壁部140とは反対側に配設される壁である。天壁部170は、底壁部140と沿って対向した板面を有している。また、天壁部170には、奥壁部150のスリット154から連続して切り欠き形成されている。
移送手段50としての第1ロボットアーム100と第2ロボットアーム200の間には、受渡手段としての第3ロボットアーム300が配設される。第3ロボットアーム300は、各区画部130、230が第2対向位置52に到来する都度、プッシャー部材330を奥壁部150の開口152から収容空間134に侵入させて1斤分スライス食パンWを搬出位置15に向けて送出する装置である。第3ロボットアーム300の先端には、帯板状の連結板332が連結されており、その先に矩形の押圧板334(先端部、接触面)が連結板332に直交する向きで取り付けられている。押圧板334は、収容空間134に受入れた1斤分スライス食パンWにおける全てのスライス食パンの端面に接触可能な長さの第1辺334aと、その第1辺334aに交差する長さが第1辺334aより短い第2辺334bからなる矩形(ここでは略長方形状)で構成される。第3ロボットアーム300は、軸周りに回動することで押圧板334の姿勢を変更可能とされており、第1辺334a、と第2辺334bの向きを変更することができる。
次に物品搬送装置の動作について図1~6を用いて説明する。制御部500は、図6に示すように、第2搬送コンベヤ20、移送手段50の第1ロボットアーム100及び第2ロボットアーム200、第1ハンド部110、第2ハンド部220、第3ロボットアーム300を駆動するモータなどに付設されたエンコーダパルス情報や物品検知スイッチ16(物品検知手段)による物品検知情報を受け、第1ロボットアーム100、第2ロボットアーム200、第1ハンド部110、第2ハンド部220、第3ロボットアーム300に動作指令(動作タイミングなどの演算処理)を行うものである。
第1ロボットアーム100は、制御部500の動作指令に基づき、図3のごとく搬送方向後方に開口部135が向くように第1ハンド部110を移動させて、搬出位置15に対向する第1対向位置51において区画部130を待機させる。そして、第1ロボットアーム100は、制御部500(図6参照)の予め設定された情報に応じて、区画部130が第1対向位置51に到来する際に、第1ハンド部110の区画部130の並び方向を、搬送方向に交差する横方向に向ける。次いで、第1搬送コンベヤ10は、スライスされた3つ(規定数)の1斤分スライス食パンW(物品)を搬送方向に交差する左右方向に一列となる小端立て状態で、押送手段12によって搬送方向後方から前方に向かって第1搬送面11上を押送して載置面13まで搬送すると共に、第1搬送コンベヤ10の終端部に設けた搬出位置15で纏めて排出する。ここで、第1ロボットアーム100は、制御部500の動作指令に基づき、第1ハンド部110が搬出位置15に対向する第1対向位置51において3つ(規定数)の1斤分スライス食パンW(3斤分)を収容空間134内にまとめて収容する際、第1搬送コンベヤ10の終端部を1斤分スライス食パンWが通過したことを検知する物品検知スイッチ16(物品検知手段)の情報に基づき所定時間経過後にシャッタ部材136を上昇させて、第2対向位置52に向けて第1ハンド部110の移動を開始する。
第1ロボットアーム100の第1ハンド部110が第1対向位置51から第2対向位置52に向けて移動を開始すると、次に第2ロボットアーム200が第1ロボットアーム100と同様に制御部500の動作指令に基づき、第1対向位置51において3つ(規定数)の1斤分スライス食パンW(物品)(3斤分)を収容空間134内に収容する動作を行う。第1ロボットアーム100は、制御部500の予め設定された情報に応じて、区画部130が第2対向位置52に到来する際に、第1ハンド部110の区画部130の並び方向を、搬送方向に交差する横方向(水平方向)に向けると共に、開口部135を搬送方向前方に向ける。そして、第1ハンド部110は、制御部500の動作指令に基づき、区画部130が第2対向位置52に到来すると、シャッタ部材136を下降させる。第1ロボットアーム100は、制御部500の動作指令に基づき、第2搬送コンベヤ20が1斤分スライス食パンWを順次搬送するタイミングに合うように、区画部130を順次、第2対向位置52に移動させると共に、図5(A)のa)→c)→e)の順に示すように第1の区画部131、第3の区画部133、第2の区画部132の順番で搬入位置25に移動させて、第3ロボットアーム300が、区画部130が第2対向位置52に到来する都度、プッシャー部材330を奥壁部150の開口152から収容空間134に侵入させて1斤分スライス食パンWを搬出位置15に向けて送出する。
第3ロボットアーム300は、図5(A)のb)、d)、f)のごとくプッシャー部材330を収容空間134に侵入させて1斤分スライス食パンWを搬入位置25に向けて送出した後、スリット154(図4参照)を通じて収容空間134から退避して初期位置に復帰する。第3ロボットアーム300(受渡手段)は、プッシャー部材330が収容空間134の1斤分スライス食パンWを押し出した後に、奥壁部150と天壁部170の間に及ぶスリット154のうち天壁部170のスリット154を通って第1の区画部131~第3の区画部133から退出してから後退し復帰する移動軌跡(プッシャー部材330の進退方向に交差する上下方向)で、プッシャー部材330を移動させるものであり、収容空間134から退避する動きとしてプッシャー部材330が奥壁部150を後退するより天壁部170から退出する方が、第1の区画部131~第3の区画部133から退出するまでの移動距離が短い。第1ロボットアーム100は、第2対向位置52において区画部130の1斤分スライス食パンWの送出が完了すると、制御部500の動作指令に基づき、再び第1ハンド部110を移動させて、第1対向位置51において3つ(規定数)の1斤分スライス食パンW(3斤分)を収容空間134内に収容する動作を行う。ここで、移送手段50としての第1ロボットアーム100と第2ロボットアーム200は、第2対向位置52において3つの1斤分スライス食パンWを渡し終えた第1ハンド部110が第2対向位置52から離間する際に、第1ハンド部110の区画部130と第2ハンド部220の区画部230の夫々の並び方向を水平方向に向けて、互いに接近させて並べて移動させる。この区画部130、230の互いが接近する距離は、各第1の区画部131~第3の区画部133、第1の区画部231~第3の区画部233の一個分の区画分の長さ分に相当する距離より短い距離である。
第1ロボットアーム100の第1ハンド部110が第2対向位置52から第1対向位置51に向けて移動を開始すると、第2ロボットアーム200が第1ロボットアーム100と同様に制御部500の動作指令に基づき、区画部230を順次、第2対向位置52に移動させると共に、図5(B)のa)→c)→e)の順に示すように第1の区画部231、第3の区画部233、第2の区画部232の順番で搬入位置25に移動させて、第3ロボットアーム300によって、区画部230が第2対向位置52に到来する都度、プッシャー部材330を奥壁部150の開口152から収容空間134に侵入させて1斤分スライス食パンWを搬出位置15に向けて送出する。
第3ロボットアーム300は、図5(B)のb)、d)、f)のごとくプッシャー部材330を収容空間134に侵入させて1斤分スライス食パンWを搬入位置25に向けて送出した後、スリット154(図4参照)を通じて収容空間134から退避して初期位置に復帰する。第3ロボットアーム300(受渡手段)は、プッシャー部材330が収容空間134の1斤分スライス食パンWを押し出した後に、奥壁部150と天壁部170の間に及ぶスリット154のうち天壁部170のスリット154を通って第1の区画部131~第3の区画部133から退出してから後退し復帰する移動軌跡(プッシャー部材330の進退方向に交差する上下方向)で、プッシャー部材330を移動させるものであり、収容空間134から退避する動きとしてプッシャー部材330が奥壁部150を後退するより天壁部170から退出する方が、第1の区画部231~第3の区画部233から退出するまでの移動距離が短い。第2ロボットアーム200は、第2対向位置52において区画部130の1斤分スライス食パンWの送出が完了すると、制御部500の動作指令に基づき、再び第2ハンド部220を移動させて、第1対向位置51において3つ(規定数)の1斤分スライス食パンW(物品)(3斤分)を収容空間134内に収容する動作を行う。このように、物品搬送装置の上記動作を繰り返すことで1斤分スライス食パンWを包装機に向けて一定間隔ごとに搬送する。
以上のような物品搬送装置は、次のような効果がある。
(1)物品搬送装置は、制御部500による動作指令によって、移送手段50における第1移送体110と第2移送体220の一方が、第1対向位置51から離間した後に、第1移送体110と第2移送体220の他方が、第1対向位置51に到来し、且つ、一方が、第2対向位置52から離間した後に、他方が、第2対向位置52に到来する動作を行うため、1斤分スライス食パンWを包装機などの処理機に向けて安定供給し得る。
(2)移送手段50によって第1ハンド部110及び第2ハンド部220の位置を考慮することで、清掃などのメンテナンス作業を良好に行うことができる。
(3)機枠60の上部に、第1ロボットアーム100、第2ロボットアーム200、第3ロボットアーム300の本体部を固定(吊り下げ支持)することで、各ロボット本体部の直下における床側の清掃や、ロボットハンドなどの清掃や修理点検などのメンテナンス作業が容易になる。
(4)メンテナンス作業を行う際には、運転時とは異なるプログラムによって、ロボットアームを通常運転時とは異なる位置に移動させるように構成すれば、さらにメンテナンス作業性を良好にすることができる。
(5)移送手段50は、第1ハンド部110の区画部130と第2ハンド部220の区画部230を第2対向位置に位置させるにあたって、第1の区画部131~第3の区画部133、第1の区画部231~第3の区画部233の並び方向において、2つの区画部の長さ分に相当する距離を移動することなく、第1の区画部131~第3の区画部133、第1の区画部231~第3の区画部233を所定の順番で第2対向位置52に位置させることができる。すなわち、各第1の区画部131~第3の区画部133、第1の区画部231~第3の区画部233が移動し終えるまでの待機時間が急増することなく安定することから、例えば、処理機に向けて一定間隔ごとに搬送する第2搬送手段200に、高速化が要求される場合にもその要求に対応させ得る。
(6)シャッタ部材136の構成により、移送手段50によって第1ハンド部110と第2ハンド部220が移動する際に、各区画部130、230から外部に1斤分スライス食パンWが飛び出すことを防ぐことができる。
(7)プッシャー部材330の構成により、奥壁部150の開口152を物品Wが外部に移動できない大きさに形成すると共に、受渡手段300の押圧板334(先端部、接触面)が、常に奥壁部150の開口152から収容空間134に侵入して全ての1斤分スライス食パンWに当接するため、1斤分スライス食パンWを確実に搬入位置25に送り出すことができる。
(8)プッシャー部材330がスリット154を通って第1の区画部231~第3の区画部233、第1の区画部231~第3の区画部233から退出することで、退出するまでの時間を短縮することができるため、第1の区画部231~第3の区画部233、第1の区画部231~第3の区画部233から1斤分スライス食パンWを排出した後、第1の区画部231~第3の区画部233、第1の区画部231~第3の区画部233の並び方向に、第1移送体110と第2移送体220を速やかに移動させることが可能となり、1斤分スライス食パンWの高速処理化が可能になる。
(9)第1ハンド部110と第2ハンド部220を、3斤の1斤分スライス食パンWを収容し得る大きさの区画部130、230で構成することによって、無端ベルトからなるコンベヤと比較して清掃面積を少なくすることができる。
(10)奥壁部150の開口152は、区画部130、230の並び方向と交差する方向の長さを短くしたことによって、奥壁部150の面積を拡げて第1ハンド部110と第2ハンド部220が移動する際に、第1ハンド部110と第2ハンド部220の剛性を高めることができる。
(11)1斤分スライス食パンWを小端立てで搬送しても、1斤分スライス食パンWを左右方向両側から支持し得るように設定することが可能であるため、1斤分スライス食パンWの姿勢の乱れを防ぐことができる。
<変更例>
(1)「物品」は、集合した3つの1斤分スライス食パンWに限られず、単体品であってもよい。また、「物品」はピロー包装品であってもよい。
(2)本実施形態ではスライスした食パンが集合した1斤分スライス食パンWを例に説明したが、本発明の物品搬送装置では、第1ハンド部110(第1移送体)及び第2ハンド部220(第2移送体)が、第1対向位置51で、ピロー包装された複数のピロー包装品を小端立て状態で集合した物品を、第2対向位置52に移動させる態様などにも利用可能である。
(3)第1搬送コンベヤ10については、無端状のベルトからなるコンベヤなどで構成することが可能である。
(4)本実施形態では、第1搬送コンベヤ10の搬送方向と交差する左右方向に3つの1斤分スライス食パンWが一列に並んで、排出位置に到来する例を示したが、搬送方向と交差する左右方向に向けて一列に並べて排出位置まで順次搬送するコンベヤを採用する際には、そのコンベヤの搬送終端部などで、物品を堰き止めて、規定数の1斤分スライス食パンWを、そのコンベヤの搬送方向と交差する側方に設けた第1対向位置51に向けて、各1斤分スライス食パンWをプッシャー部材などで搬出する構成であってもよい。
(5)第2搬送コンベヤ20については、上記ロボットとは別のロボットなどで1斤分スライス食パンWを搬送するように構成することなども可能である。
(6)第2搬送コンベヤ20が第1搬送コンベヤ10の下流側に第1搬送コンベヤ10と一直線状に並ぶようにして、移送手段50としての一対のロボットに線対称の動きをさせることが好ましいが、第1搬送コンベヤ10に対し第2搬送コンベヤ20の位置がオフセットしていても良い。
(7)第3ロボットアーム300(受渡手段)は、開口152を通過して1斤分スライス食パンWを送り出すと共に、プッシャー部材330の押圧板(先端部、接触面)角度を水平軸周りで変更可能な構成でもよく、6軸多関節式以外のロボットやその他のアクチュエータを採用しても良い。
(8)物品検知スイッチ16による物品検知情報に基づき、第1ハンド部110(第1移送体)及び第2ハンド部220(第2移送体)を第2対向位置52に移動させるなどの動作を行うようにしたが、物品検知スイッチ16に代えて、カメラの撮像情報や、収容空間134に1斤分スライス食パンWを収容したことを第1ハンド部110及び第2ハンド部220の区画部130、230に配設した荷重センサなどの物品検知手段による物品検知情報を採用してもよい。
(9)制御部500については、単一の制御部500が図6に示すように第1ロボットアーム100、第2ロボットアーム200、第3ロボットアーム300、第1ハンド部110、第2ハンド部220の動作指令を司る例を示したが、それぞれのロボットに設けた制御部が他ロボットの制御部と情報交換して、各ロボットのアームやハンド部の動作タイミングなどの演算処理と駆動指令を行うようにしても良い。また、制御部500は、搬送方向下流(前方)に配設された包装動作などを司る包装機の制御部と統合された制御部であっても良く、又は、その包装機の制御部と情報交換し得るように構成されていても良く、更には、制御部500は、第1搬送コンベヤの走行駆動するモータに付設されたエンコーダパルスの情報などを取得して、1斤分スライス食パンWが搬出位置15から排出されるタイミングをより精度良く知り得る構成であってもよい。
(10)第1ハンド部110(第1移送体)及び第2ハンド部220(第2移送体)には3つの区画部を設けるのが好ましいが、要求される処理能力(搬送能力)に応じて区画部の数を増減させた構成を採用してもよい。
(11)本実施形態の区画部が「保持部」に相当するが、保持部としては、物品を吸着して支持する吸着手段や物品を挟んで把持する把持手段を採用してもよい。
(12)第1移送体または第2移送体が各1斤分スライス食パンWを纏めて収容する意味については、3つ(規定数)の1斤分スライス食パンW(物品)を結果的に纏めて移動可能な状態に保持すると解すべきであり、3つ(規定数)の1斤分スライス食パンW(物品)を収容するタイミングが同時であると限定解釈すべきではない。
(13)本実施形態では、受渡手段300は、プッシャー部材330を進退移動させて、第1ハンド部110の区画部130、第2ハンド部220の区画部230から1斤分スライス食パンWを搬入位置25に載置する構成を示した。しかしながらこれに限られず、吸着や把持などによって保持部を構成する場合には、搬入位置25の上方に第2対向位置52を設定し、物品を搬入位置25に載置するように構成してもよい。この場合、物品の吸着や把持を解除して物品を搬入位置25に載置することが受渡手段に相当する。
10:第1搬送コンベヤ(第1搬送手段) 13:載置位置 15:搬出位置
16:物品検知スイッチ(物品検知手段) 20:第2搬送コンベヤ(第2搬送手段)
21:ベルトコンベヤ(第2搬送面) 22:サイドベルトコンベヤ(一対の支持体)
25:搬入位置 50:移送手段 51:第1対向位置 52:第2対向位置
100:第1ロボットアーム(第1移送手段) 110:第1ハンド部(第1移送体)
130:区画部(保持部) 131:第1の区画部(区画部)
132:第2の区画部(区画部) 133:第3の区画部(区画部)
134:収容空間 135:開口部 136:シャッタ部材 140:底壁部
142:第2エアシリンダ(駆動手段) 150:奥壁部 152:開口
154:スリット 160:側壁部 170:天壁部
200:第2ロボットアーム(第2移送手段) 220:第2ハンド部(第2移送体)
230:区画部(保持部) 231:第1の区画部(区画部)
232:第2の区画部(区画部) 233:第3の区画部(区画部)
500:制御部 300:第3ロボットアーム(受渡手段)
330:プッシャー部材 334:押圧板(先端部、接触面)
P:スライス食パン W:1斤分スライス食パン(物品)

Claims (2)

  1. 搬送されてきた規定数の物品が一列に近接して整列状態で載置される載置位置と、
    該載置位置から前記規定数の物品を搬出する第1搬送手段と、
    前記載置位置から離間して配設されていると共に、前記物品を順次受入れる搬入位置を有し、該搬入位置から受入れた前記物品の夫々を、処理機に向けて該処理機の処理タイミングに対応した所定の間隔ごとに搬送する第2搬送手段と、
    前記載置位置から搬出された前記規定数の物品を、物品ごと纏めて保持する保持部の夫々が一列に配設されたロボットハンドからなる第1移送体と、
    前記載置位置から搬出された前記規定数の物品を、物品ごと纏めて保持する保持部の夫々が一列に配設されたロボットハンドからなる第2移送体と、
    前記載置位置から第1移送体と第2移送体の何れかに前記規定数の物品が搬出されることを検知する物品検知手段と、
    前記載置位置と前記搬入位置の間で、3次元空間を前記第1移送体の向きが変わるように、前記物品検知手段による物品検知情報に基づき、前記第1移送体の各保持部を前記載置位置に対向する第1対向位置から、前記搬入位置に対向する第2対向位置に前記第1移送体の夫々の前記保持部が所定の順番で到来するよう移動させると共に、前記第2対向位置において前記第1移送体を前記保持部の並び方向に移動させるロボットアームからなる第1移送手段と、
    前記載置位置と前記搬入位置の間で、3次元空間を前記第2移送体の向きが変わるように、前記物品検知手段による前記物品検知情報に基づき、前記第2移送体の各保持部を前記載置位置に対向する第1対向位置から、前記搬入位置に対向する第2対向位置に前記第2移送体の夫々の前記保持部が所定の順番で到来するよう移動させると共に、前記第2対向位置において前記第2移送体を前記保持部の並び方向に移動させるロボットアームからなる第2移送手段を有しており、
    前記第1移送手段及び前記第2移送手段におけるロボットアームの本体部が機枠の上部に固定されている移送手段と、
    前記第1移送体及び第2移送体の保持部の夫々が、前記処理タイミングに対応して前記第2対向位置に到来する都度、該到来した保持部から前記物品を前記搬入位置に渡す受渡手段と、
    前記移送手段における前記第1移送体と前記第2移送体の一方が、前記第1対向位置から離間した後に、前記第1移送体と前記第2移送体の他方が、前記第1対向位置に到来し、且つ、前記一方が、前記第2対向位置から離間した後に、前記他方が、前記第2対向位置に到来するよう動作の指令を行う制御部を備えており、
    前記第1移送体と前記第2移送体の夫々は、3つの前記保持部を有しており、
    前記移送手段は、前記第2対向位置において、前記規定数の物品を渡し終えた前記一方が前記第2対向位置から離間する際に、前記一方と前記他方の夫々を前記保持部の並び方向を水平方向に向けて、前記一方と前記他方を接近させて並べて移動させると共に、
    前記他方における前記3つの保持部の内、
    最初に前記一方に接近する側の前記保持部を前記第2対向位置に位置するよう移動させ、最後に中央の前記保持部を前記第2対向位置に位置するよう移動させる物品搬送装置。
  2. 搬送されてきた規定数の物品が一列に近接して整列状態で載置される載置位置と、
    該載置位置から前記規定数の物品を搬出する第1搬送手段と、
    前記載置位置から離間して配設されていると共に、前記物品を順次受入れる搬入位置を有し、該搬入位置から受入れた前記物品の夫々を、処理機に向けて該処理機の処理タイミングに対応した所定の間隔ごとに搬送する第2搬送手段と、
    前記載置位置から搬出された前記規定数の物品を、物品ごと纏めて保持する保持部の夫々が一列に配設されたロボットハンドからなる第1移送体と、
    前記載置位置から搬出された前記規定数の物品を、物品ごと纏めて保持する保持部の夫々が一列に配設されたロボットハンドからなる第2移送体と、
    前記載置位置から第1移送体と第2移送体の何れかに前記規定数の物品が搬出されることを検知する物品検知手段と、
    前記載置位置と前記搬入位置の間で、3次元空間を前記第1移送体の向きが変わるように、前記物品検知手段による物品検知情報に基づき、前記第1移送体の各保持部を前記載置位置に対向する第1対向位置から、前記搬入位置に対向する第2対向位置に前記第1移送体の夫々の前記保持部が所定の順番で到来するよう移動させると共に、前記第2対向位置において前記第1移送体を前記保持部の並び方向に移動させるロボットアームからなる第1移送手段と、
    前記載置位置と前記搬入位置の間で、3次元空間を前記第2移送体の向きが変わるように、前記物品検知手段による前記物品検知情報に基づき、前記第2移送体の各保持部を前記載置位置に対向する第1対向位置から、前記搬入位置に対向する第2対向位置に前記第2移送体の夫々の前記保持部が所定の順番で到来するよう移動させると共に、前記第2対向位置において前記第2移送体を前記保持部の並び方向に移動させるロボットアームからなる第2移送手段を有しており、
    前記第1移送手段及び前記第2移送手段におけるロボットアームの本体部が機枠の上部に固定されている移送手段と、
    前記第1移送体及び第2移送体の保持部の夫々が、前記処理タイミングに対応して前記第2対向位置に到来する都度、該到来した保持部から前記物品を前記搬入位置に渡す受渡手段と、
    前記移送手段における前記第1移送体と前記第2移送体の一方が、前記第1対向位置から離間した後に、前記第1移送体と前記第2移送体の他方が、前記第1対向位置に到来し、且つ、前記一方が、前記第2対向位置から離間した後に、前記他方が、前記第2対向位置に到来するよう動作の指令を行う制御部を備えており、
    前記保持部の各々は、
    開口部と、
    該開口部から受入れた前記物品を収容し得る収容空間と、
    前記受入れた物品が載置される底壁部と、
    前記受入れた物品を介して前記開口部とは反対側に配設されており、前記収容空間から外部への前記物品の移動を規制し得ると共に前記受渡手段が前記収容空間に進退可能な大きさの開口が形成された奥壁部と、
    該奥壁部と開口部との間に設けられ、前記並び方向に交差する方向に互いが離間して配設された側壁部と、
    前記受入れた物品を介して前記底壁部とは反対側に配設された天壁部で構成された複数
    の区画部を備えており、
    更に、
    前記移送手段により前記区画部が第1対向位置から前記第2対向位置に移動する際は、前記収容空間から外部への前記物品の移動を規制し得るよう各開口部を塞ぐ共に、前記区画部から前記物品を送り出す際と前記区画部に前記物品を受入れる際は、各開口部から退避した位置に置かれて各開口部から外部への前記物品の移動規制を解除するよう、位置の切り替えがなされるシャッタ部材を備える物品搬送装置。
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