JP7126631B1 - 電力変換装置及び制御装置 - Google Patents

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Abstract

電流抑制制御部(100)は、電力変換器を電圧源として動作させるための基準電圧指令値(Vdbs,Vqbs)の補正項(ΔVd,ΔVq)を算出する。補正項(ΔVd,ΔVq)は、電力変換器の出力電流(Isys)を制御上限値(Imax)以下に抑制するための、2軸の回転座標系上での電流指令値(Id*、Iq*)に対する、2軸に変換された出力電流(Id,Iq)のそれぞれの電流偏差(ΔId,ΔIq)を補償する様に算出される。比例制御部(140)は、2軸の同軸内で電流偏差(ΔId,ΔIq)を補正項(ΔVd,ΔVq)に反映する比例器(141,142)を有する。非干渉制御部(150)は、異なる2軸間で電流偏差(ΔId,ΔIq)を補正項(ΔVd,ΔVq)に反映する積分器(151,152)を有する。

Description

本開示は、電力変換装置及び制御装置に関する。
近年、電力系統に対して、太陽光発電設備等の分散型電源による再生可能エネルギーの導入が進んでいる。分散型電源は電力変換器を介して電力系統に接続されるため、再生可能エネルギーの導入量が増加すると、電力系統に接続される同期機の割合が減少することにより、周波数変動に対する電力系統の慣性力が低下することが懸念される。
このため、系統に連系している電力変換装置に同期機と同様な挙動をさせることによって、減少した慣性力を補う仮想同期機制御が提案されている。具体的には、電圧制御型の仮想同期機制御機能を有する電力変換器(以下、「仮想同期機」とも称する)は、模擬対象となる同期発電機が電力系統に接続される場合の挙動を模擬するように制御される。
例えば、特開2019-80476号公報(特許文献1)には、仮想同期機制御のための出力指令値に従った交直変換器の電圧指令値の演算において、電力系統に短絡事故が発生した際には、交直変換器の出力電流が電流制限値を超えない様に仮想同期機の内部インピーダンスを変化させる出力電流抑制部による制御を行うことが記載されている。
特開2019-80476号公報
仮想同期機は電圧源として動作するため、電力系統で短絡事故が発生して連系点の電圧が低下すると、仮想同期機の出力電圧と連系点電圧との電圧差が大きくなる。このため、電力変換器の出力電流が過大となることにより、当該電力変換器が保護停止することが問題となる。
この問題に対して、特許文献1では、電力系統に短絡事故が発生した際には、仮想同期機の内部インピーダンスを変化させて、電圧源としての電圧指令値を演算することで、過電流が発生しない様に上記電圧差を減少させる制御が行われる。従って、特許文献1の技術では、系統事故の際に適切な電流抑制効果を得るためには、仮想同期機の内部インピーダンスの変化量を適切に設定することが必要となる。
しかしながら、系統インピーダンスは負荷状況等によって変化する他、短絡事故の態様によっても変化するため、系統インピーダンスに対応させて、特許文献1の出力電流抑制部における、仮想同期機の内部インピーダンスの変化量(増大量)を適切化することが難しくなる。この結果、過電流の抑制効果を安定的に得られないことが懸念される。
本開示のある局面における目的は、電力系統に連系された電力変換器を、電圧源として動作させるとともに過電流の発生を抑制する制御を安定的に行うことが可能な電力変換装置及び制御装置を提供することである。
本開示のある実施の形態に従うと、電力変換装置が提供される。電力変換装置は、少なくとも1個の電力変換器と、制御装置とを備える。電力変換器は、スイッチング素子を含んで構成されて、直流電力源からの直流電力を交流電力に変換して電力系統に出力する。制御装置は、電力変換器における電力変換を制御する。制御装置は、電圧制御部と、電流抑制制御部と、スイッチング制御部とを含む。電圧制御部は、電力系統とは異なる周波数及び位相の交流電圧を出力する電圧源として電力変換器を動作させるための基準電圧指令値を生成する。電流抑制制御部は、電力変換器からの出力電流及び基準電圧指令値に基づいて、出力電流を予め定められた制御上限値以下に抑制するための補正項を基準電圧指令値に反映した電圧指令値を生成する。スイッチング制御部は、補正項が反映された電圧指令値に従って電力変換器のスイッチング素子のオンオフを制御する。電流抑制制御部は、電流指令値生成部と、制御演算部と、電圧指令値補正部とを有する。電流指令値生成部は、出力電流を制御上限値以下に抑制するための、2軸の回転座標系上での第1軸及び第2軸の電流指令値を生成する。制御演算部は、第1軸及び第2軸の電流指令値に対する、回転座標系上に変換された第1軸及び第2軸の出力電流のそれぞれの電流偏差を補償するための補正項を回転座標系上で算出する。電圧指令値補正部は、基準電圧指令値に正項を反映して電圧指令値を算出する。制御演算部は、比例器と、積分器とを有する。比例器は、第1軸の電流偏差を第1軸の補正項に反映するとともに、第2軸の電流偏差を第2軸の補正項に反映するように構成される。積分器は、第1軸の電流偏差を第2軸の補正項に反映するとともに、第2軸の電流偏差を第1軸の補正項に反映するように構成される。
本開示の他のある実施の形態に従うと、直流電力源からの直流電力を交流電力に変換して電力系統に出力するための、スイッチング素子を含んで構成された電力変換器の制御装置が提供される。制御装置は、電圧制御部と、電流抑制制御部と、スイッチング制御部とを備える。電圧制御部は、電力系統とは異なる周波数及び位相の交流電圧を出力する電圧源として電力変換器を動作させるための基準電圧指令値を生成する。電流抑制制御部は、電力変換器からの出力電流及び基準電圧指令値に基づいて、出力電流を予め定められた制御上限値以下に抑制するための補正項を基準電圧指令値に反映した電圧指令値を生成する。スイッチング制御部は、補正項が反映された電圧指令値に従って電力変換器のスイッチング素子のオンオフを制御する。電流抑制制御部は、電流指令値生成部と、制御演算部と、電圧指令値補正部とを含む。電流指令値生成部は、出力電流を制御上限値以下に抑制するための、2軸の回転座標系上での第1軸及び第2軸の電流指令値を生成する。制御演算部は、第1軸及び第2軸の電流指令値に対する、回転座標系上に変換された第1軸及び第2軸の出力電流のそれぞれの電流偏差を補償するための補正項を回転座標系上で算出する。電圧指令値補正部は、基準電圧指令値に正項を反映して電圧指令値を算出する。制御演算部は、比例器と、積分器とを有する。比例器は、第1軸の電流偏差を第1軸の補正項に反映するとともに、第2軸の電流偏差を第2軸の補正項に反映するように構成される。積分器は、第1軸の電流偏差を第2軸の補正項に反映するとともに、第2軸の電流偏差を第1軸の補正項に反映するように構成される。
本開示によれば、電力系統に連系された電力変換器を、電圧源として動作させるとともに過電流の発生を抑制する制御を安定的に行うことができる。
本実施の形態に係る電力変換装置の適用例である電力変換システムの構成を説明するブロック図である。 図1に示された電力変換器の構成の一例を示す回路図である。 図1に示された制御装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図1に示された電流抑制制御部の構成を説明するブロック図である。 本実施の形態に係る電力変換装置の制御対象の伝達関数を説明するブロック図である。 電流抑制制御部の変形例を説明するブロック図である。 本実施の形態に係る電力変換装置の他の適用例を説明するブロック図である。
以下に、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、図中の同一又は相当部分には同一符号を付して、その説明は原則的に繰返さないものとする。
<システム構成の説明>
図1は、本実施の形態に係る電力変換装置の適用例である電力変換システムの構成を説明するブロック図である。電力変換システムは、電力系統2と、変圧器3と、電力変換装置6と、電流検出器7と、電圧検出器8と、蓄電要素40とを含む。電力変換装置6は、制御装置10と、電力変換器20とを含む。
電力変換器20は、直流電力を蓄積する蓄電要素40と、三相交流の電力系統2との間でDC/AC電力変換を実行する。具体的には、電力変換器20は、変圧器3を介して電力系統2に接続されており、蓄電要素40からの直流電力を交流電力に変換して、交流電力を電力系統2に出力する。この際に、電力変換器20は、後述する様に、制御装置10によって電圧源として制御される。
図2には、電力変換器20の構成例を説明する回路図が示される。
図2を参照して、蓄電要素40は、直列接続されたキャパシタ41,42を含む。尚、蓄電要素40としては、キャパシタの他、二次電池を始めとする直流電力の貯蔵素子を任意に適用することができる。蓄電要素40は「直流電力源」の一実施例に対応する。
電力変換器20は、3レベル変換器としての3レベルインバータ21u,21v,21wを有する。3レベルインバータ21u,21v,21wの各々は、トライアックで構成された4個のスイッチング素子を有する公知の構成であり、蓄電要素40と並列接続されたキャパシタの直流電圧を、4個のスイッチング素子のPWM(Pulse Modulation Control)制御によって、正弦波状の交流電圧に変換する。
図2中に示された、3レベルインバータ21u,21v,21wのそれぞれに入力される制御信号Sgu,Sgv,Sgwは、上記PWM制御によって生成された、各3レベルインバータにおける4個のスイッチング素子のオンオフ制御信号(4個分)を包括して示すものである。
3レベルインバータ21u,21v,21wは、三相の送電線にそれぞれ120度ずつ位相が異なる正弦波状の交流電圧を出力する。これにより、電力変換器20は、三相の3レベル変換器として動作する。
尚、電力変換器20については、DC/AC電力変換機能を有するものであれば、2レベル変換器、又は、モジュラーマルチレベル変換器等の自励式変換器によって構成することが可能である。又、DC側、即ち、「直流電力源」については、蓄電要素40に代えて、直流送電線による直流系統が接続されてもよい。
再び図1を参照して、電流検出器7は、電力系統2(より具体的には、電力変換器20の連系点)の三相の交流電流を検出する。具体的には、電流検出器7は、電力変換器20から電力系統2へ出力される、a相の交流電流Ia、b相の交流電流Ib、及び、c相の交流電流Icを検出する。交流電流Ia,Ib,Icは、制御装置10へ入力される。以下、交流電流Ia,Ib,Icを交流電流Isysとも総称する。尚、電流抑制制御部100へ入力される交流電流Isysは、電力系統2に対する電力変換器20からの「出力電流」に相当する。電流抑制制御部100へ入力される交流電流Isys(Ia,Ib,Ic)については、変圧器3の一次側(電力変換器20側)で検出されてもよい。
電圧検出器8は、電力系統2(より具体的には、電力変換器20の連系点)の三相の交流電圧を検出する。具体的には、電圧検出器8は、電力系統2のa相の交流電圧Va、b相の交流電圧Vb、およびc相の交流電圧Vcを検出する。交流電圧Va,Vb,Vcは、制御装置10へ入力される。以下、交流電圧Va,Vb,Vcを交流電圧Vsysとも総称する。
制御装置10は、電力変換器20の制御機能としての、電圧制御部12と、三相電圧指令生成部14と、PWM制御部16と、電流抑制制御部100とを含む。
図3には、制御装置10のハードウェア構成例が示される。図3には、コンピュータによって制御装置10を構成する例が示される。
図3を参照して、制御装置10は、1つ以上の入力変換器70と、1つ以上のサンプルホールド(S/H)回路71と、マルチプレクサ(MUX)72と、A/D変換器73と、1つ以上のCPU(Central Processing Unit)74と、RAM(Random Access Memory)75と、ROM(Read Only Memory)76と、1つ以上の入出力インターフェイス77と、補助記憶装置78とを含む。また、制御装置10は、構成要素間を相互に接続するバス79を含む。
入力変換器70は、入力チャンネルごとに補助変成器を有する。各補助変成器は、図1の電流検出器7および電圧検出器8による検出信号を、後続する信号処理に適した電圧レベルの信号に変換する。
サンプルホールド回路71は、入力変換器70ごとに設けられる。サンプルホールド回路71は、対応の入力変換器70から受けた電気量を表す信号を規定のサンプリング周波数でサンプリングして保持する。
マルチプレクサ72は、複数のサンプルホールド回路71に保持された信号を順次選択する。A/D変換器73は、マルチプレクサ72によって選択された信号をデジタル値に変換する。なお、複数のA/D変換器73を設けることによって、複数の入力チャンネルの検出信号に対して並列的にA/D変換を実行するようにしてもよい。
CPU74は、制御装置10の全体を制御し、プログラムに従って演算処理を実行する。揮発性メモリとしてのRAM75及び不揮発性メモリとしてのROM76は、CPU74の主記憶として用いられる。ROM76は、プログラム及び信号処理用の設定値などを収納する。補助記憶装置78は、ROM76に比べて大容量の不揮発性メモリであり、プログラム及び電気量検出値のデータなどを格納する。
入出力インターフェイス77は、CPU74及び外部装置の間で通信する際のインターフェイス回路である。
なお、図2の例とは異なり、制御装置10の少なくとも一部をFPGA(Field Programmable Gate Array)および、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の回路を用いて構成することも可能である。
再び図1を参照して、電圧制御部12、三相電圧指令生成部14、PWM制御部16、及び、電流抑制制御部100の各機能は、制御装置10によるハードウェア処理、及び/又は、ソフトウェア処理によって実現される。
電圧制御部12は、電力変換器20を仮想同期機として動作させるための電圧指令値として、2軸(d-q軸)の回転座標系での電圧指令値Vdbs,Vqbsを生成する。以下では、電圧制御部12による電圧指令値Vdbs,Vqbsについて、基準電圧指令値Vdbs,Vqbsと称する。
電流抑制制御部100は、基準電圧指令値Vdbs,Vqbsに対して、過大電流を抑制するための電流抑制制御による補正項を反映することで、最終的なd-q軸の電圧指令値Vd*,Vq*を生成する。
三相電圧指令生成部14は、d-q軸の電圧指令値Vd*,Vq*を、予め定められた二相/三相座標変換によって三相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に変換する。電流抑制制御による補正量が零の場合は、電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*は、位相が120度ずつずれた正弦波電圧となる。
PWM制御部16は、三相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*の各々とキャリア信号とを比較するPWM制御によって、図2に示された3レベルインバータ21u,21v,21wのそれぞれの4個のスイッチング素子のオンオフ制御信号Sgu,Sgv,Sgwを生成する。
3レベルインバータ21uは、オンオフ制御信号Sguに従って4個のスイッチング素子がオンオフ動作することによって、電圧指令値Vu*に従う正弦波状の交流電圧を出力する。同様に、3レベルインバータ21vは、オンオフ制御信号Sgvに従ってスイッチング動作することによって、電圧指令値Vv*に従う正弦波状の交流電圧を出力し、3レベルインバータ21wは、オンオフ制御信号Sgwに従ってスイッチング動作することによって、電圧指令値Vw*に従う正弦波状の交流電圧を出力する。電力変換器20は、この様にスイッチング動作することで、電圧指令値に従ってスイッチング動作することで、電力系統2とは異なる振幅及び位相の交流電圧を出力する電圧源として動作することが理解される。
尚、電圧制御部12では、同期発電機が電力系統に接続される場合の挙動を模擬するための基準電圧指令値Vdbs,Vqbsについて、任意の公知の技術によって作成することができる。例えば、特許文献1において、出力電流抑制部の動作を停止させて内部インピーダンスを一定とした状態で生成された電圧指令値(三相)を3相/2相変換して得られるd-q軸の電圧指令値が、電圧制御部12によって生成される基準電圧指令値Vdbs,Vqbsと等価である。
即ち、本実施の形態では、電流抑制制御部100によって基準電圧指令値が補正されない場合には、Vd*=Vdbs,Vd*=Vqbsにそのまま設定されて、電力変換器20は、通常の仮想同期機制御のための電圧源として制御されることになる。
<制御系の詳細な説明>
次に、本実施の形態で配置される、過大電流を抑制するための電流抑制制御部100の構成について説明する。
図4は、電流抑制制御部100の構成を説明するブロック図である。
図4に示される様に、電流抑制制御部100は、座標変換部110と、電流指令値生成部120と、偏差演算部130と、比例制御部140と、非干渉制御部150と、調整ゲイン乗算部170と、電圧指令値補正部180とを含む。
座標変換部110は、電流検出器7によって検出された三相の交流電流Isysを三相/二相(3φ/dq)変換して、2軸の回転座標系のd軸電流Id及びq軸電流Iqを生成する。
電流指令値生成部120は、座標変換部121,122と、リミッタ125とを有する。座標変換部121は、d軸電流Id及びq軸電流Iqを、d-q軸上で極座標(rθ)変換することで、電流振幅Imag及び電流位相θiを出力する。
電流振幅Imag及び電流位相θiは、d軸電流Id及びq軸電流Iqを用いると、下記の式(1),(2)で示される。
Imag=√(Id2+Iq2) …(1)
θi=tan-1(Iq/Id) …(2)
リミッタ125は、電流振幅Imagが予め定められた制御上限値Imax以上のときに、当該制御上限値Imaxを出力する。一方で、リミッタ125は、Imag<Imaxのときには、座標変換部121からの電流振幅Imagを出力する。ここでは、交流電流Isysの電流振幅と、式(1)で求められる電流振幅Imagが等しいものとして説明を進めるので、リミッタ125での上限値は、交流電流Isysの制御上限値と同じ値に設定することができる。一方で、交流電流Isysの電流振幅が、式(1)で求められるd-q軸上の電流振幅ImagのK倍(K:定数)となる様に、座標変換部110での三相/二相変換が行われる場合には、リミッタ125の上限値は、制御上限値Imaxの(1/K)倍に設定されることになる。
座標変換部122は、リミッタ125からの出力値を振幅とし、座標変換部121から出力された電流位相θiを、極座標からd-q座標に変換して、d軸の電流指令値Id*及びq軸の電流指令値Iq*を生成する。
従って、電流指令値Id*及びIq*の位相、即ち、Id*及びIq*の比(Iq*/Id*は、交流電流Isysの検出値から生成されたd軸電流Id及びq軸電流Iqの比(Iq/Id)と同じである。一方で、電流指令値Id*及びIq*の振幅、即ち、√(Id*2+Iq*2)は、リミッタ125によって、制御上限値Imax以下に制限されている。
この結果、電流指令値生成部120によって生成される電流指令値Id*及びIq*は、電流振幅Imagが制御上限値Imax以下であるときには、d軸電流Id及びq軸電流Iqとそれぞれ等しくなる。
一方で、電流振幅Imagが制御上限値Imaxよりも大きいと、電流指令値Id*及びIq*は、振幅(√(Id*2+Iq*2))が制御上限値Imaxであり、かつ、Id*及びIq*の比は、Id及びIqの比と同じになる様に設定される。
偏差演算部130は、減算器131及び132を有する。減算器131は、d軸の電流指令値Id*からd軸電流Idを減算して、電流偏差ΔIdを算出する。同様に、減算器132は、q軸の電流指令値Iq*からq軸電流Iqを減算して、電流偏差ΔIqを算出する。
比例制御部140は、比例器141及び142を有する。比例器141は、減算器131から出力された電流偏差ΔIdに制御ゲインKccを乗算した値(Kcc・ΔId)を出力する。同様に、比例器142は、減算器132から出力された電流偏差ΔIqに制御ゲインKccを乗算した値(Kcc・ΔIq)を出力する。
非干渉制御部150は、時定数Tcの積分器151,152と、減算器161と、加算器162とを有する。積分器151は、比例器141の出力値(Kcc・ΔId)の積分値を加算器162へ出力する。積分器152は、比例器142の出力値(Kcc・ΔIq)の積分値を減算器161へ出力する。
減算器161は、比例器141の出力値(Kcc・ΔId)から、積分器152の出力値を減算した値を出力する。加算器162は、比例器142の出力値(Kcc・ΔIq)と積分器151の出力値との加算値を出力する。
調整ゲイン乗算部170は、乗算器171及び172を有する。乗算器171は、減算器161の出力値に調整ゲインKcmpを乗算した値を、d軸電圧指令値の補正項ΔVdとして出力する。同様に、乗算器172は、加算器162の出力値に調整ゲインKcmpを乗算した値を、q軸電圧指令値の補正項ΔVqとして出力する。
この結果、電流偏差ΔId,ΔIqを補償するための電圧指令値の補正項ΔVd及びΔVqは、下記の式(3),(4)によって示される。この様に、偏差演算部130、比例制御部140、非干渉制御部150、及び、調整ゲイン乗算部170によって、「制御演算部」の一実施例を構成することができる。
ΔVd=Kcmp・Kcc(ΔId-ΔIq/(s・Tc)) …(3)
ΔVq=Kcmp・Kcc(ΔIq+ΔId/(s・Tc)) …(4)
電圧指令値補正部180は、減算器181及び182を有する。減算器181は、電圧制御部12(図1)からの基準電圧指令値Vdbsから、乗算器171から出力された補正項ΔVdを減算して、電圧指令値Vd*を生成する。同様に、減算器182は、電圧制御部12(図1)からの基準電圧指令値Vqbsから、乗算器172から出力された補正項ΔVqを減算して、電圧指令値Vq*を生成する。
図1で説明した様に、電圧指令値Vd*,Vq*は、三相電圧指令生成部14に入力されて、座標変換部110での三相/二相変換の逆変換によって、三相の電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*に変換される。PWM制御部16は、電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*に従ったPWM制御により、図2に示された3レベルインバータ21u,21v,21wのそれぞれの4個のスイッチング素子のオンオフ制御信号Sgu,Sgv,Sgwを生成する。即ち、三相電圧指令生成部14及びPWM制御部16によって、「スイッチング制御部」の一実施例を構成することができる。
この様に、本実施の形態では、電圧指令値Vd*,Vq*は、電力変換器20を仮想同期機として動作させるための基準電圧指令値Vdbs,Vqbsに対して、電流指令値Id*,Iq*に対する電流偏差ΔId,ΔIqを補償するための補正項ΔVd,ΔVqを反映することで生成される。
電流指令値生成部120では、交流電流Isysの電流振幅が制御上限値Imax以下である場合には、Id*=Id、かつ、Iq*=Iqに設定されるので、ΔId=ΔIq=0になるので、補正項ΔVd=ΔVq=0となる。この場合には、基準電圧指令値Vdbs,Vqbsが、そのまま電圧指令値Vd*,Vq*に設定される。これにより、電力変換器20は、仮想同期機として動作する。
これに対して、交流電流Isysの電流振幅が制御上限値Imaxよりも大きい場合には、電流指令値Id*,Iq*は、交流電流Isysの振幅を制御上限値Imax相当に制御するための指令値として設定される。この結果、電流偏差ΔId,ΔIqは、制御上限値Imaxに対する、d軸電流Id及びq軸電流Iqによる電流振幅の超過分に従って設定される。
従って、電流抑制制御部100において、補正項ΔVd,ΔVqは、電流偏差ΔId,ΔIdを補償する様に算出されることで、交流電流Isysの振幅が予め決められた制御上限値Imaxよりも大きいときに、当該電流振幅を基準値まで抑制する様に設定されることが理解される。
この様な電流抑制制御部100による電流抑制制御には、非干渉制御部150によって、電流偏差ΔIdを補正項ΔVqに作用させるとともに、電流偏差ΔIqを補正項ΔVdに作用させる、d-q軸間の非干渉化が積分制御によって実行されている。
図5には、本実施の形態に係る電力変換装置の制御対象の伝達関数を説明するブロック図が示される。
図5では、電力変換器20の出力電圧を入力とし、電流検出器7によって検出される交流電流Isysを出力とする制御対象21の伝達関数が、d-q座標軸上で示される。即ち、制御対象21への入力は、電力変換器20の出力電圧を三相/二相変換したd軸電圧Vd及びq軸電圧Vdで示される。このd軸電圧Vd及びq軸電圧Vdは、図4に示された電圧指令値Vd*(Vd*=Vdbs-ΔVd)及び電圧指令値Vq*(Vq*=Vqbs-ΔVq)に制御される。
制御対象21の出力は、電流検出器7によって検出される交流電流Isysを三相/二相変換したd軸電流Id及びq軸電流Iqで示される。このd軸電流Id及びq軸電流Iqは、図4の座標変換部110の出力値に相当する。
制御対象21は、電力変換器20及び電力系統2のインピーダンスを合成したものに相当する。従って、d-q座標軸上における、電力変換器20の抵抗成分Rc,インダクタンス成分Lcと、電力系統2の抵抗成分Rs,インダクタンス成分Lsと、電力変換器20の出力電圧(交流電圧)の角周波数ωを用いて、d軸電圧Vd,q軸電圧Vqと、d軸電流Id,q軸電流Iqとの間の伝達関数26d,26q,27d,27q、28,29が定められる。
伝達関数26d,27dは、d軸での電圧Vd及び電流Idの間の相互作用を示しており、伝達関数26q,27qは、q軸での電圧Vq及び電流Iqの間の相互作用を示している。伝達関数26d,27dによる相互作用は、電流偏差ΔIdを用いて電圧指令値Vd*を算出するフィードバック制御によって補償することができる。同様に、伝達関数26q,27qによる相互作用についても、電流偏差ΔIqを用いて電圧指令値Vq*を算出するフィードバック制御によって補償することができる。
しかしながら、制御対象21には、d軸電流Idがq軸電流Vqに作用する伝達関数28、及び、q軸電流Iqがd軸電流Vdに作用する伝達関数29が更に存在する。従って、非干渉制御部150によって、d軸の電流偏差ΔIdをq軸の電圧指令値Vd*に反映するとともに、q軸の電流偏差ΔIdをq軸の電圧指令値Vd*に反映する、非干渉化が必要となる。
一方で、伝達関数28,29には、電力系統2のインダクタンス成分Lsが含まれる。電力変換器20のインダクタンス成分Lcは回路定数に従って正確に推定できる一方で、インダクタンス成分Lsは、電力系統2の状況、例えば、負荷状況や、地絡事故の発生有無、及び、地絡事故の発生位置等によって変化するため、正確に推定することが困難である。
従って、図4に示される様に、非干渉制御部150において、積分制御による非干渉化を伴って補正項ΔVd,ΔVqを算出することで、電力系統2のインダクタンス成分Lsが正確に推定できていなくても、電流偏差ΔId,ΔIqを補償してゼロにするための電圧指令値Vd*,Vq*を設定することが可能となる。
逆に言えば、電力系統2のインダクタンス成分Lsが正確に推定できれば、積分制御ではなく、伝達関数28,29に従って設定された制御ゲインを用いた比例制御によって非干渉制御を実現することも可能である。しかしながら、比例制御によって非干渉制御を行う場合には、インダクタンス成分Lsの推定誤差が、電流抑制制御部100による電流抑制効果を不安定化することが懸念される。これに対して、本実施の形態では、積分制御によって非干渉制御を行うことにより、電力系統2のインダクタンス成分Lsの推定を要することなく電流抑制制御部100による電流抑制効果を安定化できる。
この様に、本実施の形態に係る電力変換装置によれば、電力系統に連系された電力変換器を電圧源として動作させる制御において、電力系統での地絡事故等によって電力変換器の出力電流が増加した際に、過電流の発生を抑制する制御を安定的に行うことができる。
<電流抑制制御部の変形例>
図6には、電流抑制制御部の変形例を説明するブロック図が示される。
図6に示される、変形例に係る電流抑制制御部101は、図4の電流抑制制御部100と比較して、非干渉制御部150に代えて、非干渉制御部150xを含む点で異なる。非干渉制御部150xは、非干渉制御部150の構成に加えて、積分リセット部200,201を更に有する。又、リミッタ125は、制御信号OCoffを更に生成する。電流抑制制御部101のこれ以外の構成は、図4の電流抑制制御部100と同様であるので詳細な説明は繰り返さない。
リミッタ125は、交流電流Isysの振幅が制御上限値Imax以下であり、電流抑制制御が不要であるときに、制御信号OCoffを「1」に設定する。一方で、リミッタ125は、交流電流Isysの振幅が制御上限値Imaxよりも大きく、電流抑制制御が必要であるときには、制御信号OCoffを「0」に設定する。
積分リセット部200は、減算器202と、乗算器204と、ゲート206とを有する。ゲート206は、制御信号OCoffに従って、積分器151の出力ノードから入力ノードでの帰還ループの形成/遮断を制御する。制御信号OCoff=「1」のときには、積分器151の帰還ループが形成される一方で、制御信号OCoff=「0」のときには、当該帰還ループは遮断される。
乗算器204は、帰還ループの形成時に、積分器151の出力値にリセットゲインKrstを乗算した値を出力する。基本的には、Krst=1.0に設定される。減算器202は、比例器141の出力値(Kcc・ΔId)から乗算器204の出力値を減算した値を、積分器151に入力する。
同様に、積分リセット部210は、減算器212と、乗算器214と、ゲート216とを有する。ゲート216は、ゲート206と同様に、制御信号OCoff=「1」のときに積分器152の帰還ループを形成する。一方で、制御信号OCoff=「0」のときには、積分器152の帰還ループは遮断される。
乗算器214は、帰還ループの形成時に、積分器152の出力値に、乗算器204と同様のリセットゲインKrstを乗算した値を出力する。減算器212は、比例器142の出力値(Kcc・ΔIQ)から乗算器214の出力値を減算した値を、積分器152に入力する。
制御信号OCoff=「1」のときには、積分器151,152の帰還ループが形成されることにより、積分器151,152の出力値が、積分器151の入力値から減算される。
上述の様に、制御信号OCoffは、交流電流Isysの電流抑制制御が不要であるときに「1」に設定される。従って、OCoff=1のときには、電流偏差ΔId=ΔIq=0である。この結果、OCoff=1になると、積分器151,152の出力値がゼロにクリアされることが理解される。
これに対して、制御信号OCoffは、交流電流Isysの電流抑制制御が必要であるときには「0」に設定される。OCoff=0のときには、積分器151,152の帰還ループは非形成とされるので、積分器151及び152には、比例器141及び142の出力値がそれぞれ入力される。このとき、電流抑制制御部101の動作は、電流抑制制御部100と同様である。これにより、図4で説明した電流抑制制御部100と同様に、電流抑制制御を安定的に実行することができる。
電流抑制制御部101では、電流振幅の増大時に対応させて限定的に、積分制御による非干渉化を伴う電流抑制制御が実行される。積分リセット部200,201を設けることにより、電流抑制制御の非実行時に、電流抑制制御で使用した積分項が影響を与えることを防止できる。これにより、電力変換器20の制御を安定化することができる。
<電力変換装置の適用例>
図7には、本実施の形態に係る電力変換装置の他の適用例が示される。
図7の適用例では、本実施の形態に係る電力変換装置6は、複数個(n個)の電力変換器20(1)~20(n)を並列動作させることで大容量化を実現する回路構成を有する。
具体的には、電力変換器20(1)~20(n)の各々は、図1の電力変換器20と同様に制御装置10からのオンオフ制御信号Sg(1)~Sg(n)に従ってスイッチング制御されることで、図1の蓄電要素40に対応する直流電力源250からの直流電圧を三相の交流電圧に変換する。即ち、図7に示されたオンオフ制御信号Sg(1)~Sg(n)の各々は、三相分のオンオフ制御信号(例えば、図2におけるSgu,Sgv,Sgw)を包括するものである。
電力変換器20(1)~20(n)から出力された正弦波状の交流電圧は、一次側が電力変換器20(1)~20(n)とそれぞれ接続された多重巻線TR(1)~TR(n)多重変圧器230で合成されて、電力線215へ出力される。電力線215は、図1の変圧器3に相当する主変圧器220を介して、図1の電力系統2に含まれる高圧電力線260に接続される。
図7の構成例においても、制御装置10は、図4又は図6の構成によって、d軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を生成する。そして、d-q軸の電圧指令値Vd*,Vq*を二相/三相変換する際に、交流電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*は、電力変換器20(1)~20(n)の各々について個別に生成される。これにより、本実施の形態での電流抑制制御が反映された共通の電圧指令値Vd*,Vq*を用いて、電力変換器20(1)~20(n)を並列動作することで、電力変換装置6の大容量化を図ることができる。
尚、本実施の形態では、電圧制御部12において、電力変換器20を電圧源として動作させるための電圧指令値を、電力変換器20を仮想同期機として動作させる様に生成する例を説明したが、当該電圧指令値は、当該仮想同期機制御によって生成されることが限定されるものではない。即ち、本実施の形態に係る電力変換装置は、電力系統2とは異なる振幅及び位相の交流電圧を出力する電圧源として電力変換器20を動作させるための任意の制御方式によって生成される電圧指令値(2軸の回転座標系上)に対して、図4又は図6で説明した電流抑制制御部100,101を作用させることで実現される。
又、本実施の形態では、電流抑制制御部100,101において、電力変換器20から出力された交流電流Isysの振幅を抑制する例を説明したが、交流電流Isysの他の指標(例えば、実効値)を予め定められた制御上限値以下に抑制する様に、電流指令値生成部120を構成することも可能である。
上述の実施の形態として例示した構成は、本開示の構成の一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 電力系統、3 変圧器、6 電力変換装置、7 電流検出器、8 電圧検出器、10 制御装置、12 電圧制御部、14 三相電圧指令生成部、16 PWM制御部、20 電力変換器、21 制御対象、21u,21v,21w 3レベルインバータ、26d,26q,27d,27q,28,29 伝達関数、100,101 電流抑制制御部、110,121,122 座標変換部、120 電流指令値生成部、125 リミッタ、130 偏差演算部、140 比例制御部、141,142 比例器、150,150x 非干渉制御部、151,152 積分器、162 加算器、170 調整ゲイン乗算部、171,172,204,214 乗算器、180 電圧指令値補正部、200,201,210 積分リセット部、206,216 ゲート、215 電力線、220 主変圧器、230 多重変圧器、250 要素、260 高圧電力線、Isys 交流電流、Id 電流(d軸)、Id* 電流指令値(d軸)、Iq 電流(q軸)、Iq* 電流指令値(q軸)、Imax 制御上限値、Kcc 制御ゲイン、Kcmp 調整ゲイン、Krst リセットゲイン、OCoff 制御信号(積分リセット)、Sg(1)~Sg(n),Sgu,Sgv,Sgw オンオフ制御信号、Vsys 交流電圧、Vdbs,Vqbs 基準電圧指令値、Vd* 電圧指令値(d軸)、Vq* 電圧指令値(q軸)、Vu*,Vv*,Vw* 交流電圧指令値。

Claims (7)

  1. 直流電力源からの直流電力を交流電力に変換して電力系統に出力するための、スイッチング素子を含んで構成された少なくとも1個の電力変換器と、
    前記電力変換器における電力変換を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記電力系統とは異なる周波数及び位相の交流電圧を出力する電圧源として前記電力変換器を動作させるための基準電圧指令値を生成する電圧制御部と、
    前記電力変換器からの出力電流の検出値に基づいて、前記出力電流を予め定められた制御上限値以下に抑制する電流抑制制御のための補正項を算出するとともに、前記電圧制御部による前記基準電圧指令値に対して前記補正項を反映することによって前記電力変換器の電圧指令値を生成する電流抑制制御部と、
    記電圧指令値に従って前記電力変換器の前記スイッチング素子のオンオフを制御するスイッチング制御部とを含み、
    前記電流抑制制御部は、
    軸の回転座標系上での第1軸及び第2軸の電流指令値を生成する電流指令値生成部と、
    前記第1軸及び第2軸の電流指令値に対する、前記検出値が前記回転座標系上に変換された第1軸及び第2軸の出力電流のそれぞれの電流偏差を算出するとともに、算出された前記第1軸及び前記第2軸の前記電流偏差を補償するための前記第1軸及び前記第2軸の前記補正項を前記回転座標系上で算出する制御演算部と、
    前記基準電圧指令値前記補正項とを用いて前記電圧指令値を算出する電圧指令値補正部とを有し、
    前記電流指令値生成部は、前記出力電流が前記制御上限値よりも大きいときには、前記制御上限値に対応する前記第1軸及び第2軸の出力電流を、前記第1軸及び第2軸の電流指令値に設定する一方で、前記出力電流が前記制御上限値よりも小さいときには、前記検出値が変換された前記第1軸及び第2軸の出力電流と同等に前記第1軸及び第2軸の電流指令値を設定し、
    前記制御演算部は、
    前記第1軸の前記電流偏差に比例ゲインを乗算して出力する第1の比例器と、
    前記第2軸の前記電流偏差に比例ゲインを乗算して出力する第2の比例器と、
    前記補正項を算出するための非干渉制御部とを含み、
    前記非干渉制御部は、
    前記第1軸の電流偏差の積分値に積分ゲインを乗算して出力する第1の積分器と、
    前記第2軸の電流偏差の積分値に積分ゲインを乗算して出力する第2の積分器とを含み、
    前記非干渉制御部は、前記第1の比例器の出力と前記第2の積分器の出力とを用いて前記第1軸の前記補正項を算出するとともに、前記第2の比例器の出力と前記第1の積分器の出力とを用いて前記第2軸の前記補正項を算出する様に構成され、
    前記電圧指令値補正部は、前記回転座標系上に変換された前記第1軸の前記基準電圧指令値と前記非干渉制御部による前記第1軸の補正項とを用いて前記第1軸の前記電圧指令値を算出するとともに、前記回転座標系上に変換された前記第2軸の前記基準電圧指令値と前記非干渉制御部による前記第2軸の補正項とを用いて前記第2軸の前記電圧指令値を算出する、電力変換装置。
  2. 前記制御演算部において、前記出力電流が前記制御上限値よりも小さいときには、前記第1軸及び第2軸の電流偏差の各々の算出値はゼロである、請求項1記載の電力変換装置。
  3. 前記非干渉制御部は、前記出力電流が前記制御上限値であるときに、前記第1の積分器の出力値、及び、前記第2の積分器の出力値の各々をゼロにクリアする積分リセット部を更に有する、請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4. 前記電力変換器は、複数個配置され、
    前記複数個の電力変換器は、多重変圧器を介して前記電力系統に並列に接続され、
    前記制御装置は、前記補正項が反映された共通の前記電圧指令値に従って、前記複数個の電力変換器を並列に動作させる、請求項1~のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 直流電力源からの直流電力を交流電力に変換して電力系統に出力するための、スイッチング素子を含んで構成された電力変換器の制御装置であって、
    前記電力系統とは異なる周波数及び位相の交流電圧を出力する電圧源として前記電力変換器を動作させるための基準電圧指令値を生成する電圧制御部と、
    前記電力変換器からの出力電流の検出値に基づいて、前記出力電流を予め定められた制御上限値以下に抑制する電流抑制制御のための補正項を算出するとともに、前記電圧制御部による前記基準電圧指令値に対して前記補正項を反映することによって前記電力変換器の電圧指令値を生成する電流抑制制御部と、
    記電圧指令値に従って前記電力変換器の前記スイッチング素子のオンオフを制御するスイッチング制御部とを備え、
    前記電流抑制制御部は、
    軸の回転座標系上での第1軸及び第2軸の電流指令値を生成する電流指令値生成部と、
    前記第1軸及び第2軸の電流指令値に対する、前記検出値が前記回転座標系上に変換された第1軸及び第2軸の出力電流のそれぞれの電流偏差を算出するとともに、算出された前記第1軸及び前記第2軸の前記電流偏差を補償するための前記第1軸及び前記第2軸の前記補正項を前記回転座標系上で算出する制御演算部と、
    前記基準電圧指令値前記補正項とを用いて前記電圧指令値を算出する電圧指令値補正部とを含み、
    前記電流指令値生成部は、前記出力電流が前記制御上限値よりも大きいときには、前記制御上限値に対応する前記第1軸及び第2軸の出力電流を、前記第1軸及び第2軸の電流指令値に設定する一方で、前記出力電流が前記制御上限値よりも小さいときには、前記検出値が変換された前記第1軸及び第2軸の出力電流と同等に前記第1軸及び第2軸の電流指令値を設定し、
    前記制御演算部は、
    前記第1軸の前記電流偏差に比例ゲインを乗算して出力する第1の比例器と、
    前記第2軸の前記電流偏差に比例ゲインを乗算して出力する第2の比例器と、
    前記補正項を算出するための非干渉制御部とを含み、
    前記非干渉制御部は、
    前記第1軸の電流偏差の積分値に積分ゲインを乗算して出力する第1の積分器と、
    前記第2軸の電流偏差の積分値に積分ゲインを乗算して出力する第2の積分器とを含み、
    前記非干渉制御部は、前記第1の比例器の出力と前記第2の積分器の出力とを用いて前記第1軸の前記補正項を算出するとともに、前記第2の比例器の出力と前記第1の積分器の出力とを用いて前記第2軸の前記補正項を算出する様に構成され、
    前記電圧指令値補正部は、前記回転座標系上に変換された前記第1軸の前記基準電圧指令値と前記非干渉制御部による前記第1軸の補正項とを用いて前記第1軸の前記電圧指令値を算出するとともに、前記回転座標系上に変換された前記第2軸の基準電圧指令値と前記非干渉制御部による前記第2軸の補正項とを用いて前記第2軸の前記電圧指令値を算出する、制御装置。
  6. 前記制御演算部において、前記出力電流が前記制御上限値よりも小さいときには、前記第1軸及び第2軸の電流偏差の各々の算出値はゼロである、請求項記載の制御装置。
  7. 前記非干渉制御部は、前記出力電流が前記制御上限値以下であるときに前記第1の積分器の出力値、及び、前記第2の積分器の出力値の各々をゼロにクリアする積分リセット部を更に有する、請求項5又は6に記載の制御装置。
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