JP7125231B2 - 車両用変速機ケースのブリーザ装置 - Google Patents

車両用変速機ケースのブリーザ装置 Download PDF

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本発明は、ブリーザ装置に関し、特に車両用変速機ケースのブリーザ装置に関するものである。
車両用変速機ケースに設けられた隔壁により囲まれた空間の開口がカバープレートによって閉じられることで形成されたブリーザ室と、前記隔壁に貫通して形成され、ブリーザ室内のオイルをブリーザ室外へ排出させる油排出孔とを有する、車両用変速機ケースのブリーザ装置が知られている。たとえば、特許文献1に記載の車両用変速機ケースのブリーザ装置である。特許文献1に記載の車両用変速機ケースのブリーザ装置では、カバープレートの一部を屈曲させて油排出孔を覆うことにより、たとえば車両用変速機ケース内に設けられたギヤによる攪拌によって車両用変速機ケース内に飛散するオイルがブリーザ室の外部から油排出孔を介してブリーザ室の内部に侵入することを抑制している。
特開2005-315393号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の車両用変速機ケースのブリーザ装置では、製造において生じるブリーザ装置を構成する部品の部品寸法のばらつきによる部品間の干渉、すなわち部品の組付け時の不具合の発生を防止するために、たとえばカバープレートと車両用変速機ケースの壁面との間に所定の間隙を設けている。これにより、上記特許文献1に記載の車両用変速機ケースのブリーザ装置では、たとえばオイルがカバープレートと車両用変速機ケースとの間の間隙を通って油排出孔を介してブリーザ室の内部に流入する可能性がある。そのため、ブリーザ室にオイルが流入することによって、たとえばオイル吹きが発生する可能性があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、油排出孔を介してブリーザ室内にオイルが流入することを抑制することができる構造を備えた車両用変速機ケースのブリーザ装置を提供することにある。
本発明の要旨とするところは、外壁と、前記外壁に対して所定の間隔を隔てて設けられた内部壁と、前記外壁と前記内部壁との間を所定の間隔を隔てて連結する一対の第1連結壁および第2連結壁とを有する車両用変速機ケースにおいて、前記外壁、前記内部壁、前記第1連結壁および前記第2連結壁により囲まれた空間の開口がカバープレートによって閉じられることで形成されたブリーザ室と、前記第1連結壁に貫通して形成された油排出孔とを有する、車両用変速機ケースのブリーザ装置であって、前記カバープレートの一端部には、前記油排出孔を覆い且つ前記第1連結壁に沿って車両幅方向に突き出すように屈曲部が形成され、前記屈曲部から前記内部壁に対して所定の間隙を隔てて車両下方側へ突き出す突出部が形成され、前記突出部は、前記油排出孔から離れるほど前記内部壁との前記間隙が小さくなるように形成されていることにある。
本発明の車両用変速機ケースのブリーザ装置によれば、前記カバープレートの一端部には、前記油排出孔を覆い且つ前記第1連結壁に沿って車両幅方向に突き出すように屈曲部が形成され、前記屈曲部から前記内部壁に対して所定の間隙を隔てて車両下方側へ突き出す突出部が形成され、前記突出部は、前記油排出孔から離れるほど前記内部壁との前記間隙が小さくなるように形成されている。これにより、たとえば前記車両用変速機ケース内に備えられるギヤの回転によって前記車両用変速機ケース内を飛散させられるオイルは、前記突出部によって前記油排出孔を介して前記ブリーザ室に流入することが抑制される。さらに、前記車両用変速機ケース内を飛散させられるオイルの一部が前記突出部と前記内部壁との前記間隙を流通する場合には、前記突出部が前記油排出孔から離れるほど前記内部壁との前記間隙が小さくなるように形成されていることによって、前記突出部と前記内部壁との前記間隙を流通するオイルの流速が低下させられる。そのため、前記突出部と前記内部壁との前記間隙を流通するオイルが前記油排出孔に到達することを抑制できるので、前記油排出孔を介して前記ブリーザ室の外部から前記ブリーザ室の内部にオイルが流入することを抑制することができる。
本発明が適用された車両用変速機ケースのブリーザ装置の要部を示す斜視図である。 図1の車両用変速機ケースにカバープレートを設けた状態を示す斜視図である。 車両用変速機ケースのブリーザ装置の要部を図2とは異なる方向から示す斜視図である。 図3の車両用変速機ケースのブリーザ装置に備えられたカバープレートの一部を拡大して示す拡大図である。
本発明の一実施形態では、前記内部壁は円筒状に形成され、前記第1連結壁は、前記内部壁の径方向に沿って形成されている。これにより、たとえば前記ブリーザ室の剛性を向上させることができるので、前記車両用変速機ケースの前記ブリーザ装置の耐久性を向上させることができる。
また、本発明の一実施形態では、前記車両用変速機ケースの外壁には、前記ブリーザ室に連通するブリーザプラグ装着孔が形成されている。これにより、前記車両用変速機ケースの前記ブリーザ装置は、たとえばブリーザプラグ装着孔に装着させられるブリーザプラグによって前記ブリーザ室内の気体を大気に排気して前記ブリーザ室の内圧を調整することができる。
また、本発明の一実施形態では、前記内部壁は、前記外壁のうちの上部に接近して形成され、前記ブリーザ室は、前記車両用変速機ケース内の上部に形成されている。これにより、前記車両用変速機ケースの前記ブリーザ装置は、たとえば車両が水没状態となった際に、前記ブリーザ室が前記車両用変速機ケース内の下部に形成されている場合と比べて、前記ブリーザ室の外部からの前記ブリーザ室の内部に水分などが侵入することを抑制できる。
本発明は、エンジン駆動車両に適用されているが、走行用の駆動力源としてエンジンの他に走行用回転機すなわち駆動用電動機を有するハイブリッド車両等や駆動力源として電動モータのみを備えている電気自動車などにも適用され得る。車両用動力伝達装置は、複数の軸が車両幅方向に沿って配置されるFF(フロントエンジン・フロントドライブ)等の横置き型のトランスアクスルが好適に用いられるが、FR型や4輪駆動型の動力伝達装置であってもよい。
以下、本発明の一実施例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用された車両用変速機ケース12(以下、ケース12という)のブリーザ装置14の要部を示す斜視図であり、図2は、図1のケース12にカバープレート50を設けた状態を示す斜視図である。ケース12内には、たとえば変速機として図示しないベルト式無段変速機を備え、図示しないエンジンからの出力は前記変速機を介して図示しない差動歯車装置に伝達され、図示しない左右の駆動輪へ伝達される。
図1に示すように、ケース12には、外壁18と、外壁18に対して所定の間隔を隔てて設けられた内部壁20と、外壁18と内部壁20とを連結する一対の第1連結壁22および第2連結壁24と、を備えている。外壁18は、ケース12の車両上方側の上方側外壁30の一部あるいは上方側外壁30に沿って形成された隔壁であって、ケース12の車両上方側に設けられている。内部壁20は、たとえば略円筒状に形成された隔壁であって、外壁18に対して所定の間隔を隔てて外壁18よりも車両下方側に設けられている。内部壁20は、外壁18のうちの上部に接近するように形成されている。第1連結壁22および第2連結壁24は、図1に示すように、外壁18と内部壁20との間をたとえば車両前後方向に所定の間隔を隔てて連結する隔壁である。第1連結壁22は、内部壁20の径方向に沿って設けられており、外壁18に対して時計回りを正とする鋭角を為し、且つ内部壁20に対して鈍角を為して設けられている。第2連結壁24は、たとえば略鉛直方向に沿って設けられ、外壁18と内部壁20とを連結している。外壁18、内部壁20、第1連結壁22および第2連結壁24は、たとえば車両幅方向に延伸するようにケース12内に設けられている。
外壁18、第1連結壁22および第2連結壁24の一端側は、それぞれ連続して一体的に形成され、略平面状の端面32を形成している。また、内部壁20には、径方向に突出する内部壁突出部20aが形成されており、内部壁突出部20aは、端面32と連続して一体的に形成されて端面32の一部となっている。
ケース12には、外壁18、内部壁20、第1連結壁22および第2連結壁24により囲まれた空間Sが形成されている。図1に示すように、ケース12は、空間Sの車両幅方向の一端側すなわち壁18、内部壁20、第1連結壁22および第2連結壁24の一端側が開口するように形成されており、空間Sが端面32に開口するように形成されている。空間Sの図示しない他端側すなわち外壁18、内部壁20、第1連結壁22および第2連結壁24の図示しない他端側は、たとえばケース12の図示しない隔壁によって閉じられている。
第1連結壁22の車両下方側すなわち第1連結壁22の内部壁20側には、第1連結壁22を第1連結壁22の厚さ方向に貫通する油排出孔42が形成されている。油排出孔42は、空間Sの内部と空間Sの外部とを連通する。油排出孔42は、たとえば空間S内すなわち後述するブリーザ室60内に貯留されたオイルを車両下方方向に向かって排出する。
ケース12には、たとえば空間Sの内部の気体を大気に排気して空間Sの内圧を調整するブリーザプラグ34が設けられている。ブリーザプラグ34は、たとえばケース12の車両上方側に設けられており、本実施例では、図1の一点鎖線で示すように、ケース12の外部へ突出するように、たとえば上方側外壁30に設けられている。ブリーザプラグ34は、空間Sとケース12の外部とを連通するブリーザプラグ装着孔36に嵌め入れられて、ケース12に固定されている。本実施例では、ブリーザプラグ装着孔36は、上方側外壁30および外壁18を連通している。
ケース12には、図1に示すように、端面32に開口するボルト締結孔38が形成されている。ボルト締結孔38は、本実施例では、たとえば車両前後方向に所定の間隔を隔てて合計2箇所に形成されている。
ケース12には、図2に示すように、空間Sの開口を閉じるように板状のカバープレート50が設けられる。カバープレート50は、長手状に延伸するように形成されて端面32に当接させられる平面状の本体部52を有している。カバープレート50は、本体部52を介してボルト締結孔38に螺合するボルト40によってケース12に固定されている。ケース12は、空間Sの開口がカバープレート50によって覆われて閉じられることでブリーザ室60が形成される。ブリーザ室60は、ケース12の車両上方側すなわち車両の鉛直上方側に形成される。
ケース12のブリーザ装置14は、空間Sと、空間Sの開口を閉じるカバープレート50とによって形成され、内部にオイルが貯留されるブリーザ室60およびブリーザ室60内に貯留されたオイルをブリーザ室60の外部へ排出する油排出孔42を備えている。
図2に示すように、カバープレート50がケース12に固定された状態において、本体部52の第1連結壁22側である本体部52の一端部すなわちカバープレート50の一端部には、本体部52に対して屈曲する平面状の屈曲部54が形成されている。屈曲部54は、第1連結壁22に沿って本体部52から車両幅方向に突き出すように形成されている。屈曲部54の車両下方側には、内部壁20に沿って車両下方側へ突き出す平面状の突出部56が形成されている。屈曲部54は、第1連結壁22に形成された油排出孔42を覆うように形成されている。
屈曲部54は、本体部52に対して略直角を為して屈曲するように形成されて略長方形状に形成されている。突出部56は、屈曲部54に対して鈍角を為して屈曲部54から車両下方側へ突き出すように形成され、且つ略長方形状に形成されている。突出部56は、屈曲部54の車両下方側から連続して車両下方側へ突き出すように形成された車両幅方向に長手状の突出部本体56aと、ケース12にカバープレート50が固定された状態において、突出部本体56aの本体部52側の端部であって、突出部本体56aに対して内部壁20へ向かって屈曲する突出部端部56bとを有している。
図3は、図2に示すケース12のブリーザ装置14の要部を図2とは異なる方向からの斜視図であり、図4は、図3の一点鎖線で囲まれるE部を拡大して示す拡大図である。図3および図4に示すように、突出部56は、内部壁20に沿って内部壁20の一部すなわち油排出孔42の車両下方側の内部壁20を覆うように形成されているとともに、内部壁20に対して所定の間隔すなわち間隙Dを隔てて形成されている。図4に示すように、内部壁20と突出部56とによって形成される間隙Dにおいて、突出部56の車両上方側に形成される間隙Daは、内部壁20と突出部56とによって形成される間隙Dにおいて、間隙Daよりも突出部56の車両下方側に形成される間隙Dbよりも大きくなっている。間隙Daおよび間隙Dbは、図4に示すように、突出部端部56bと内部壁20との間の所定の間隔を示すものであるが、たとえば突出部本体56aと内部壁20との間の所定の間隔を示すものであってもよい。
突出部56は、車両上方側から車両下方側に向かうほど内部壁20との間隔が小さくなるように形成されており、すなわち突出部56は、油排出孔42から離れるほど内部壁20との間隔が小さくなるように形成されている。したがって、間隙Dbが形成される部分における内部壁20と突出部56との間の空間の断面積は、間隙Daが形成される部分における内部壁20と突出部56との間の空間の断面積よりも小さくなっている。
ところで、ケース12内では、たとえば車両発進時などにおいて、ケース12内に貯留されたオイルに浸漬する回転ギヤの回転によるオイルの掻き上げ、あるいは前記回転ギヤまたは前記回転ギヤとは異なる回転ギヤの回転によるオイルの撹拌などによってケース12内にオイルが飛散させられる。本実施例では、たとえば油排出孔42の車両下方側に配設されたギヤ62の回転によってケース12内のオイルが車両上方側へ向かって飛散させられる。図3の矢印Aおよび矢印Bは、ギヤ62の回転によって飛散させられるオイルの飛散方向すなわちオイルの飛散状態を概略的に示すものである。ギヤ62の回転によって飛散させられるオイルは、矢印Aに示すおよび矢印Bに示すように、たとえばカバープレート50やカバープレート50の突出部56と内部壁20との間に向かって飛散させられている。
本実施例のケース12のブリーザ装置14は、ギヤ62により車両上方側に飛散させられたオイルが油排出孔42を介してブリーザ室60内に侵入することをカバープレート50によって抑制している。具体的には、図3の矢印Aに示すように、ギヤ62によって車両上方側に飛散させられたオイルは、カバープレートの屈曲部54あるいは突出部56に接触し、屈曲部54あるいは突出部56に沿って車両下方側へ流れ落ちる。他方、図3の矢印Bに示すように、ギヤ62によって車両上方側に飛散させられたオイルの一部は、突出部56の車両下方側を飛散して内部壁20に接触し、内部壁20に沿って車両上方側へ向かって内部壁20と突出部56との間隙Dを流通する。本実施例では、オイルの流通における上流側すなわち突出部56の車両下方側の間隙Dbがオイルの流通における下流側すなわち突出部56の車両上方側の間隙Daよりも小さくなっており、オイルの流通における上流側から下流側に向かうほど内部壁20と突出部56との間の空間の断面積が大きくなっているので、内部壁20と突出部56との間を流通するオイルは流速が小さくなる。そのため、内部壁20と突出部56との間隙Dを流通するオイルは、たとえば突出部56よりも車両上方側にある油排出孔42に到達する前に自重によって車両下方側へ流れ落ちる。
また、内部壁20には、内部壁20の径方向に沿って突出するストッパ64が形成されている。ストッパ64は、カバープレート50がケース12に固定された状態において、突出部56の車両下方側に位置するように形成されている。ストッパ64は、たとえばケース12内に飛散させられて内部壁20に沿って車両上方側へ向かうオイルの流れを止め、ストッパ64よりも車両上方側すなわち内部壁20と突出部56との間隙Dにオイルが流通することを抑制している。
このように、本実施例のケース12のブリーザ装置14によれば、カバープレート50の一端部には、油排出孔42を覆い且つ内部壁20に対して所定の間隔を隔てて車両下方側へ突き出す突出部56が形成され、突出部56は、油排出孔42から離れるほど内部壁20との間隙Dが小さくなるように形成されている。これにより、たとえばケース12内に備えられるギヤ62の回転によってケース12内を飛散させられるオイルは、突出部56によって油排出孔42を介してブリーザ室60に流入することが抑制される。さらに、ケース12内を飛散させられるオイルの一部が突出部56と内部壁20との間隙Dを流通する場合には、突出部56が油排出孔42から離れるほど内部壁20との間隙Dが小さくなるように形成されていることによって、突出部56と内部壁20との間隙Dを流通するオイルの流速が低下させられる。そのため、突出部56と内部壁20との間隙Dを流通するオイルが油排出孔42に到達することを抑制できるので、油排出孔42を介してブリーザ室60の外部からブリーザ室60の内部にオイルが侵入することを抑制することができる。
また、本実施例のケース12のブリーザ装置14によれば、内部壁20は円筒状に形成され、第1連結壁22は、内部壁20の径方向に沿って形成されている。これにより、ブリーザ室60の剛性を向上させることができるので、ケース12のブリーザ装置14の耐久性を向上させることができる。
また、本実施例のケース12のブリーザ装置14によれば、ケース12の外壁18には、ブリーザ室60に連通するブリーザプラグ装着孔36が形成されている。これにより、ケース12のブリーザ装置14は、たとえばブリーザプラグ装着孔36に装着させられるブリーザプラグ34によってブリーザ室60内の気体を大気に排気してブリーザ室60の内圧を調整することができる。
また、本実施例のケース12のブリーザ装置14によれば、内部壁20は、外壁18のうちの上部に接近して形成され、ブリーザ室60は、ケース12内の上部に形成されている。これにより、ケース12のブリーザ装置14は、たとえば車両が水没状態となった際に、ブリーザ室60がケース12内の下部に形成されている場合と比べて、ブリーザ室60の外部からのブリーザ室60の内部に水分などが侵入することを抑制できる。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
たとえば、前述の実施例においては、外壁18は、上方側外壁30の一部あるいは上方側外壁30に沿って形成された隔壁であり、内部壁20は、略円筒状に形成された隔壁であり、第1連結壁22は、内部壁20の径方向に沿った隔壁であり、第2連結壁24は、略鉛直方向に沿った隔壁であるが、必ずしもこれに限らず、外壁18、内部壁20、第1連結壁22および第2連結壁24は、外壁18、内部壁20、第1連結壁22および第2連結壁24により囲まれた空間Sが形成される形状であればよい。
また、前述の実施例においては、突出部56は、略長方形状に形成され、突出部本体56aと突出部端部56bとを有しているが、必ずしもこれに限らず、たとえば突出部本体56aに対して内部壁20へ向かって屈曲する突出部端部56bを有さない略平面状に形成されていてもよい。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、上述したのはあくまでも一実施形態であり、その他一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々変更、改良を加えた態様で実施することができる。
12:車両用変速機ケース
14:ブリーザ装置
18:外壁
20:内部壁
22:第1連結壁
24:第2連結壁
42:油排出孔
50:カバープレート
56:突出部
60:ブリーザ室
D、Da、Db:間隙
S:空間

Claims (1)

  1. 外壁と、前記外壁に対して所定の間隔を隔てて設けられた内部壁と、前記外壁と前記内部壁との間を所定の間隔を隔てて連結する一対の第1連結壁および第2連結壁とを有する車両用変速機ケースにおいて、前記外壁、前記内部壁、前記第1連結壁および前記第2連結壁により囲まれた空間の開口がカバープレートによって閉じられることで形成されたブリーザ室と、前記第1連結壁に貫通して形成された油排出孔とを有する、車両用変速機ケースのブリーザ装置であって、
    前記カバープレートの一端部には、前記油排出孔を覆い且つ前記第1連結壁に沿って車両幅方向に突き出すように屈曲部が形成され、
    前記屈曲部から前記内部壁に対して所定の間隙を隔てて車両下方側へ突き出す突出部が形成され、
    前記突出部は、前記油排出孔から離れるほど前記内部壁との前記間隙が小さくなるように形成されている
    ことを特徴とする車両用変速機ケースのブリーザ装置。
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