JP6759990B2 - 変速機の磁石取付構造 - Google Patents

変速機の磁石取付構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6759990B2
JP6759990B2 JP2016217001A JP2016217001A JP6759990B2 JP 6759990 B2 JP6759990 B2 JP 6759990B2 JP 2016217001 A JP2016217001 A JP 2016217001A JP 2016217001 A JP2016217001 A JP 2016217001A JP 6759990 B2 JP6759990 B2 JP 6759990B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rib
side wall
magnet
oil
baffle plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016217001A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018076880A (ja
Inventor
智栄美 坪井
智栄美 坪井
徳行 江南
徳行 江南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Co Ltd filed Critical Suzuki Motor Co Ltd
Priority to JP2016217001A priority Critical patent/JP6759990B2/ja
Publication of JP2018076880A publication Critical patent/JP2018076880A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6759990B2 publication Critical patent/JP6759990B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

本発明は、車両に搭載される変速機の磁石取付構造に関する。
自動車等の車両に搭載された変速機において、変速機ケースの底面に歯車等を潤滑するためのオイルが貯留されている。このオイルには歯車等の磨耗によって生じた鉄粉が混入されるため、この鉄粉を磁石に吸着している。
従来、鉄粉を磁石に吸着するものとして、例えば、特許文献1に示すマグネット取付構造が知られている。このマグネット取付構造を有する変速機は、第1ケースおよび第2ケースから構成されるミッションケースを備えており、ミッションケースの内部に潤滑油が収容されている。
第2のケースの底部には第1ケースの底部側に向って開く開口を備えた収納凹部が形成されており、開口を通して収納凹部にマグネットが挿抜自在に挿入されている。
第2のケースの底部には収納凹部の開口を閉じるリブが形成されており、リブによってマグネットが収納凹部に保持されている。
実開平5−62764号公報
このような従来のマグネット取付構造にあっては、第2のケースの底部には収納凹部の開口を閉じるリブが形成されているが、このリブは、オイルをマグネットに誘導するために設けられているものではない。このため、オイルをマグネットに効率よく誘導し、オイルに含まれた鉄粉をマグネットに効率よく吸着することができない。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、オイルから鉄粉を効率よく吸着できる変速機の磁石取付構造を提供することを目的とするものである。
本発明は、一方の側壁、前記一方の側壁に対向する他方の側壁および前記一方の側壁と前記他方の側壁の下端を接続する底壁を有し、底部にオイルが貯留される変速機ケースと、前記一方の側壁に形成され、回転部材を回転自在に支持する軸受部と、前記一方の側壁から前記他方の側壁に向かって突出し、かつ、前記回転部材の回転中心軸に対して直交する方向において前記軸受部から前記底壁の延びる方向と略平行に延びる第1のリブと、前記一方の側壁から前記他方の側壁に向かって突出し、かつ、前記第1のリブから前記底壁に向かって延びる第2のリブと、前記軸受部の外方に位置するようにして前記回転部材と前記一方の側壁との間に設置され、前記変速機ケースの底部を前記第1のリブ、前記第2のリブおよび前記底壁によって囲まれる第1のオイル貯留部と、前記第1のオイル貯留部に連通し、前記回転部材が収容される第2のオイル貯留部とに仕切るバッフルプレートとを備え、前記第2のリブは、前記軸受部に向かって突出する頂点を有する湾曲形状または屈曲形状に形成されており、前記頂点に、前記第2のリブから前記他方の側壁に向かって突出する突部が形成されており、前記突部と前記バッフルプレートとの間に位置するようにして、前記バッフルプレートに磁石が設置されている。
このように本発明によれば、オイルから鉄粉を効率よく吸着できる。
図1は、本発明の一実施例に係る磁石取付構造を有する変速機の平面図である。 図2は、本発明の一実施例に係る磁石取付構造を有する変速機のレフトケースの側面図であり、変速機構およびディファレンシャル装置が取付けられた状態を示す。 図3は、本発明の一実施例に係る磁石取付構造を有する変速機のレフトケースの側面図であり、変速機構、ディファレンシャル装置およびバッフルプレートが取り外された状態を示す。 図4は、本発明の一実施例に係る磁石取付構造を有する変速機のレフトケースの側面図であり、変速機構およびディファレンシャル装置が取り外され、バッフルプレートが取付けられた状態を示す。 図5は、本発明の一実施例に係る磁石取付構造を有する変速機の要部断面図であり、図4のV−V方向矢視断面図に相当する。 図6は、本発明の一実施例に係る磁石取付構造を有する変速機の要部断面図であり、図4のVI−VI方向矢視断面図に相当する。 図7は、本発明の一実施例に係る磁石取付構造を有する変速機の要部断面図であり、図4のVII−VII方向矢視断面図に相当する。 図8は、本発明の一実施例に係る磁石取付構造を有する変速機のレフトケースの要部斜視図である。
本発明の一実施の形態に係る変速機の磁石取付構造は、一方の側壁、一方の側壁に対向する他方の側壁および一方の側壁と他方の側壁の下端を接続する底壁を有し、底部にオイルが貯留される変速機ケースと、一方の側壁に形成され、回転部材を回転自在に支持する軸受部と、一方の側壁から他方の側壁に向かって突出し、かつ、回転部材の回転中心軸に対して直交する方向において軸受部から底壁の延びる方向と略平行に延びる第1のリブと、一方の側壁から他方の側壁に向かって突出し、かつ、第1のリブから底壁に向かって延びる第2のリブと、軸受部の外方に位置するようにして回転部材と一方の側壁との間に設置され、変速機ケースの底部を第1のリブ、第2のリブおよび底壁によって囲まれる第1のオイル貯留部と、回転部材が収容される第2のオイル貯留部とに仕切るバッフルプレートとを備え、第2のリブは、軸受部に向かって突出する頂点を有する湾曲形状または屈曲形状に形成されており、頂点に、第2のリブから他方の側壁に向かって突出する突部が形成されており、突部とバッフルプレートとの間に位置するようにして、バッフルプレートに磁石が設置されている。これにより、オイルから鉄粉を効率よく吸着できる。
以下、本発明に係る変速機の磁石取付構造の実施例について、図面を用いて説明する。
図1から図8は、本発明に係る一実施例の変速機の磁石取付構造を示す図である。なお、図1から図8において、上下前後左右のいずれかで示す方向は、車両に搭乗する運転者から見た方向を示している。
まず、構成を説明する。
図1において、車両の図示しないエンジンルームには内燃機関としてのエンジン1と、エンジン1に連結される変速機2とが設けられている。エンジン1の出力は、変速機2からドライブシャフト41L、41R(図5参照)を介して図示しない左右の駆動輪に伝達される。
変速機2は、変速機ケース3を備えており、変速機ケース3は、ライトケース4およびレフトケース5を備えている。
ライトケース4の内部には図示しないクラッチが収容されている。レフトケース5の内部には変速機構6およびディファレンシャル装置7(図2参照)が収容されている。
変速機2は、クラッチを介してエンジン1の動力を変速機構6に入力し、図示しないシフタ軸の作動により変速機構6において変速を行い、変速された回転をディファレンシャル装置7により、ドライブシャフト41L、41Rに伝達する。
図2において、変速機構6は、インプットシャフト8およびカウンタシャフト9を備えている。インプットシャフト8は、複数のインプットギヤ8Aを備えており、インプットシャフト8にはエンジン1から動力が伝達される。
カウンタシャフト9は、複数のカウンタギヤ9Aを備えており、カウンタギヤ9Aは、それぞれ各変速段に応じたインプットギヤ8Aに噛み合っている。
カウンタシャフト9には図示しないファイナルドライブギヤが設けられており、ファイナルドライブギヤは、ディファレンシャル装置7のリングギヤ10に噛み合っている。
ディファレンシャル装置7は、リングギヤ10が固定されたデフケース11と、図示しないピニオンシャフトと、ピニオンシャフトに回転自在に支持された図示しない一対のピニオンギヤと、ピニオンギヤに噛み合う図示しない一対のサイドギヤとを有している。
サイドギヤは、左右のドライブシャフト41L、41Rに連結されている。リングギヤ10は、カウンタシャフト9のファイナルドライブギヤに噛み合っている。ディファレンシャル装置7は、左右のドライブシャフト41L、41Rの差動を許容しつつ、リングギヤ10の回転を左右のドライブシャフト41L、41Rを介して図示しない駆動輪に伝達する。
図5において、デフケース11は、ライトケース4の側壁4Aとレフトケース5の側壁5Aに図示しない軸受を介して回転自在に支持されている。
側壁4Aの下端と側壁5Aの下端とは底壁4B、5Bによって接続されている。底壁4B、5Bは、変速機ケース3の底壁3Aを構成しており、変速機ケース3の底部にはオイルOが貯留されている(図2から図4参照)。
図2において、リングギヤ10の下部は、オイルOに浸かっており、オイルOは、リングギヤ10の回転によって掻き上げられる。本実施例の側壁5Aは、本発明の変速機ケースの一方の側壁を構成し、側壁4Aは、本発明の変速機ケースの他方の側壁を構成する。
図3、図4において、レフトケース5の側壁5Aには環状の軸受部12が形成されており、デフケース11の一端は、図示しない軸受を介して軸受部12に回転自在に支持される。図5において、ライトケース4の側壁4Aには環状の軸受部13が形成されており、デフケース11の他端は、図示しない軸受を介して軸受部13に回転自在に支持される。本実施例のリングギヤ10およびデフケース11は、本発明の回転部材を構成し、軸受部12は、本発明の軸受部を構成する。
図3、図4において、軸受部12にはオイル導入孔12Aが形成されている。車両の前進時において、リングギヤ10は、図3、図4中、時計回転方向に回転する。リングギヤ10の回転によってオイルOが掻き上げられると、オイルの一部は、オイル導入孔12Aを通して軸受とデフケース11の間に導入される。これにより、ディファレンシャル装置7が潤滑される。
リングギヤ10の回転によって掻き上げられたオイルは、インプットギヤ8Aとカウンタギヤ9Aとの噛み合い部に供給されることにより、インプットギヤ8Aとカウンタギヤ9Aとの噛み合い部が潤滑される。
図3において、レフトケース5の側壁5Aには第1のリブ21から第4のリブ24が設けられており、第1のリブ21から第4のリブ24は、側壁5Aの剛性(面剛性)を高める機能を有する。
第1のリブ21は、レフトケース5の側壁5Aからライトケース4の側壁4Aに向かって突出している(図5、図6参照)。図4に示すように、第1のリブ21は、リングギヤ10の回転中心軸10aに対して直交する方向において軸受部12から底壁5Bの延びる方向(前後方向)と略平行に延びており、軸受部12とレフトケース5の前壁5Eとを接続している。
第2のリブ22は、レフトケース5の側壁5Aからライトケース4の側壁4Aに向かって突出しており(図6参照)、図3に示すように、第1のリブ21から底壁5Bに向かって延びている。
図1から図4において、レフトケース5にはライトケース4に接合される接合面5Cが設けられており、図2から図4に示すように、接合面5Cには図示しないボルトが挿入されるボルト挿入穴5Dが設けられている。
ライトケース4にはレフトケース5に接合される接合面4C(図1参照)が設けられており、接合面4Cには図示しないボルトが挿入される図示しないボルト挿入穴が設けられている。第2のリブ22の下端は、ボルト挿入穴5Dの上方に位置するように底壁5Bに接続されている。
図3において、第2のリブ22は、上下方向の中央部が軸受部12に向かって突出する頂点22aを有する屈曲形状に形成されている。第2のリブ22の頂点22aには突部25が形成されており、突部25は、第2のリブ22からライトケース4の側壁4Aに向かって突出している(図5参照)。
ここで、突部25は、少なくとも頂点22aの付近の第2のリブ22の突出方向の先端22b(図8参照)からライトケース4の側壁4Aに向かって突出していればよい。なお、第2のリブ22は、上下方向の中央部が軸受部12に向かって突出する頂点を有する湾曲形状に形成されてもよい。
第3のリブ23は、第2のリブ22の頂点22aと軸受部12とを接続しており、水平面に対して傾斜している。第4のリブ24は、第2のリブ22よりも軸受部12側において第2のリブ22の頂点22aから底壁5Bに向かって延びている。
第2のリブ22から第4のリブ24は、それぞれ頂点22aで合流しており、突部25は、頂点22aからライトケース4の側壁4Aに向かって突出している。
本実施例のレフトケース5は、複数の第1のリブ21から第4のリブ24をレフトケース5の側壁5Aに設けることにより、レフトケース5の面剛性を向上できる。これに加えて、軸受部12を第3のリブ23から第2のリブ22および第4のリブ24を介してボルト挿入穴5Dの上方のレフトケース5の底壁5Bに接続することにより、軸受部12の剛性を向上できる。
レフトケース5にはバッフルプレート26が設けられている。図4において、バッフルプレート26は、軸受部12の外方に位置している。図5において、バッフルプレート26は、リングギヤ10とレフトケース5の側壁5Aとの間に設置されている。
バッフルプレート26は、変速機ケース3の底部を第1のリブ21から第4のリブ24および底壁5Bによって囲まれる第1のオイル貯留部27と、第1のオイル貯留部27に連通し、リングギヤ10が収容される第2のオイル貯留部28とに仕切っている(図5参照)。
これにより、リングギヤ10が掻き上げるオイルは、バッフルプレート26によって仕切られた第2のオイル貯留部28に貯留された少量のオイルとなるので、リングギヤ10の攪拌抵抗を低減できる。
図3において、第1のリブ21にボルト穴29Aが形成されており、第3のリブ23と第4のリブ24との間にボルト穴29Bが設けられている。ボルト穴29A、29Bの内周部にボルト30(図4参照)が螺合される溝が形成されている。
図4、図7において、バッフルプレート26には凹部26Bが形成されている。凹部26Bの内周面26bは、レフトケース5の側壁5Aに向かうに従って先細りとなるテーパ形状に形成されている(図7参照)。バッフルプレート26は、ボルト30の頭部30aが凹部26Bに収容され、ボルト30がボルト穴29A、29Bに螺合されることにより、レフトケース5に固定されている。
図5から図7において、バッフルプレート26には鉄粉吸着用の磁石31が取付けられており、磁石31は、突部25とバッフルプレート26との間に位置している。磁石31は、中央に穴部31Aを有するリング形状に形成されており、突部25は、穴部31Aに挿入されている。
図7において、バッフルプレート26にはリブ26Aが形成されており、リブ26Aは、穴部31Aに挿入されることにより、磁石31を径方向に位置決めしている。
リブ26Aは、バッフルプレート26から突部25に向かうに従って先細りとなるテーパ形状に形成されている。本実施例のリブ26Aは、本発明の位置決め部を構成する。
図3、図4において、車両の前進時のリングギヤ10の回転方向を一方向である時計回転方向とした場合に、磁石31は、オイル導入孔12Aに対してオイルの流れる方向の上流側に設置されている。換言すれば、車両の前進時のリングギヤ10の回転方向を時計回転方向とした場合に、オイル導入孔12Aは、磁石31に対してオイルの流れる方向の下流側に設置されている。
次に、作用を説明する。
エンジン1の停止時にはオイルOの油面は、第1のリブ21の高さと略同じ高さとなっている。
車両の前進時にエンジン1の運転が開始されると、リングギヤ10の回転によってオイルOが掻き上げられる。このオイルは、図3の矢印O1で示すように、変速機ケース3の内周面に沿って時計回転方向に移動しながら底壁5Bに戻される。また、エンジン1の運転中にはオイルの油面が半分程度の油面(O2で示す)に低下する。
変速機ケース3の底部において第1のオイル貯留部27に貯留されるオイルは、リングギヤ10の回転によって第1のリブ21と底壁3Aとの間の空間を矢印O3で示すように水平方向に流れる。第2のリブ22は、上下方向の中央部が軸受部12に向かって突出する頂点22aを有する屈曲形状に形成されているので、矢印O3方向に流れるオイルO3は、第2のリブ22に衝突する。
図6、図8に示すように、第2のリブ22に衝突したオイルO3は、第2のリブ22の上方および下方から第2のリブ22に沿って第2のリブ22の頂点22aに導かれる。
第2のリブ22の頂点22aには突部25が形成されており、突部25は、第2のリブ22からライトケース4の側壁4Aに向かって突出している。これにより、第2のリブ22の頂点22aに導かれたオイルは、オイルO4で示すように突部25によって側壁4Aに向かって案内される。
バッフルプレート26には鉄粉吸着用の磁石31が取付けられており、磁石31は、突部25とバッフルプレート26との間に位置している。これにより、突部25に導かれたオイルO4は、磁石31に向かって流れ、オイルに含まれる鉄粉が磁石31に吸着されてオイルから取り除かれる。
図5に示すように、バッフルプレート26は、軸受部12の外方に位置するようにしてリングギヤ10とレフトケース5の側壁5Aとの間に設置されている。バッフルプレート26は、変速機ケース3の底部を第1のリブ21、22および底壁5Bによって囲まれる第1のオイル貯留部27と、第1のオイル貯留部27に連通し、リングギヤ10が収容される第2のオイル貯留部28とに仕切っている。磁石31は、突部25とバッフルプレート26との間に位置している。
これにより、リングギヤ10の回転によってオイルが第1のオイル貯留部27から第2のオイル貯留部28に流れるときに、このオイルの流れる経路上に磁石31が位置することになる。このため、突部25に導かれたオイルを磁石31に向かってより効率的に導くことができ、オイルに含まれる鉄粉が磁石31により効率よく吸着できる。
このように本実施例の変速機2の磁石取付構造によれば、レフトケース5の側壁5Aからライトケース4の側壁4Aに向かって突出し、かつ、リングギヤ10の回転中心軸10aに対して直交する方向において軸受部12からレフトケース5の底壁5Bの延びる方向と略平行に延びる第1のリブ21と、レフトケース5の側壁5Aからライトケース4の側壁4Aに向かって突出し、かつ、第1のリブ21からレフトケース5の底壁5Bに向かって延びる第2のリブ22とを有する。
さらに、軸受部12の外方に位置するようにしてリングギヤ10とライトケース4の側壁4Aとの間に設置され、変速機ケース3の底部を第1のリブ21、第2のリブ22およびレフトケース5の底壁5Bによって囲まれる第1のオイル貯留部27と、リングギヤ10が収容される第2のオイル貯留部28とに仕切るバッフルプレート26を備えている。
これに加えて、第2のリブ22は、軸受部12に向かって突出する頂点22aを有する屈曲形状に形成され、頂点22aに、第2のリブ22からライトケース4の側壁4Aに向かって突出する突部25が形成され、突部25とバッフルプレート26との間に位置するようにして、バッフルプレート26に鉄粉吸着用の磁石31が設置されている。
これにより、車両の前進時に、レフトケース5の補強用の第1のリブ21および第2のリブ22を利用して、リングギヤ10の回転によって掻き上げられるオイルを磁石31に容易に導くことができる。この結果、オイルから鉄粉を効率よく吸着できる。
また、本実施例の変速機2の磁石取付構造によれば、頂点22aと軸受部12とを接続する第3のリブ23と、第2のリブ22よりも軸受部12側において頂点22aからレフトケース5の底壁5Bに向かって延びる第4のリブ24とを備えている。
これにより、レフトケース5の側壁5Aの面剛性をより一層向上しつつ、オイルから鉄粉を効率よく吸着できる。
また、本実施例の変速機2の磁石取付構造によれば、第2のリブ22から第4のリブ24が合流する頂点22aに突部25を形成したので、第2のリブ22から第4のリブ24によってレフトケース5の側壁5Aの膜振動を低減することができ、バッフルプレート26と突部25との隙間を一定に確保できる。これにより、突部25が磁石31から過剰に離れてしまうことを防止して、突部25から磁石31にオイルを確実に導くことができる。
また、本実施例の変速機2の磁石取付構造によれば、バッフルプレート26に、磁石31を位置決めするリブ26Aが設けられている。これにより、バッフルプレート26に吸着される磁石31をリブ26Aによって支持することができ、バッフルプレート26に対して磁石31が位置ずれすることを防止できる。
このため、車両の走行時の振動によって磁石31がバッフルプレート26に対してがたつくことを防止でき、磁石31のずれを防止して、磁石31を鉄粉の吸着に最適な位置に維持して、磁石31による鉄粉の吸着を確実に行うことができる。
これに加えて、磁石31をリブ26Aによって案内することで磁石31をバッフルプレート26に容易に取付けることができ、磁石31と突部25との位置決めを容易に行うことができる。
また、本実施例の変速機2の磁石取付構造によれば、リブ26Aは、バッフルプレート26から突部25に向かうに従って先細りとなるテーパ形状に形成されているので、リブ26A内を流れるオイルをリブ26Aから円滑に排出することができ、リングギヤ10の攪拌抵抗を低減できる。
なお、リブ26Aに代えて、バッフルプレート26から磁石31の外周面を囲むように突出するリブを設け、このリブによって磁石31を径方向に位置決めしてもよい。
また、本実施例の変速機2の磁石取付構造によれば、凹部26Bの内周面26bは、レフトケース5の側壁5Aに向かうに従って先細りとなるテーパ形状に形成されているので、凹部26B内を流れるオイルを凹部26Bから円滑に排出することができ、リングギヤ10の攪拌抵抗を低減できる。
また、本実施例の変速機2の磁石取付構造によれば、磁石31に穴部31Aが形成され、 突部25が穴部31Aに挿入されている。これにより、磁石31を突部25によって保持することができる。このため、磁石31がバッフルプレート26から脱落することを容易に防止し、磁石31による鉄粉の吸着を確実に行うことができる。なお、穴部31Aに代えて磁石31の中央に凹部を形成し、突部25を凹部に挿入してもよい。
また、本実施例の変速機2の磁石取付構造によれば、軸受部12に、オイル導入孔12Aが形成され、車両の前進時のリングギヤ10の回転方向を一方向とした場合に、オイル導入孔12Aが磁石31に対してオイルの流れる方向の下流側に形成されている。
これにより、ディファレンシャル装置7にオイルが導入される前に磁石31による鉄粉の吸着を確実に行うことができ、鉄粉がオイル導入孔12Aに導入されることを防止できる。この結果、ディファレンシャル装置7に鉄粉が噛み込まれることを防止できる。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
2...変速機、3...変速機ケース、3A...底壁、4A...側壁(他方の側壁)、5A...側壁(一方の側壁)、5B...底壁、10...リングギヤ(回転部材)、10a...回転中心軸、11...デフケース(回転部材)、12...軸受部、12A...オイル導入孔、21...第1のリブ、22...第2のリブ、22a...頂点、23...第3のリブ、24...第4のリブ、25...突部、26...バッフルプレート、26A...リブ(位置決め部)、27...第1のオイル貯留部、28...第2のオイル貯留部、31...磁石、31A...穴部

Claims (5)

  1. 一方の側壁、前記一方の側壁に対向する他方の側壁および前記一方の側壁と前記他方の側壁の下端を接続する底壁を有し、底部にオイルが貯留される変速機ケースと、
    前記一方の側壁に形成され、回転部材を回転自在に支持する軸受部と、
    前記一方の側壁から前記他方の側壁に向かって突出し、かつ、前記回転部材の回転中心軸に対して直交する方向において前記軸受部から前記底壁の延びる方向と略平行に延びる第1のリブと、
    前記一方の側壁から前記他方の側壁に向かって突出し、かつ、前記第1のリブから前記底壁に向かって延びる第2のリブと、
    前記軸受部の外方に位置するようにして前記回転部材と前記一方の側壁との間に設置され、前記変速機ケースの底部を前記第1のリブ、前記第2のリブおよび前記底壁によって囲まれる第1のオイル貯留部と、前記第1のオイル貯留部に連通し、前記回転部材が収容される第2のオイル貯留部とに仕切るバッフルプレートとを備え、
    前記第2のリブは、前記軸受部に向かって突出する頂点を有する湾曲形状または屈曲形状に形成されており、
    前記頂点に、前記第2のリブから前記他方の側壁に向かって突出する突部が形成されており、
    前記突部と前記バッフルプレートとの間に位置するようにして、前記バッフルプレートに磁石が設置されていることを特徴とする変速機の磁石取付構造。
  2. 前記頂点と前記軸受部とを接続する第3のリブと、前記第2のリブよりも前記軸受部側において前記頂点から前記底壁に向かって延びる第4のリブとを備えたことを特徴とする請求項1に記載の変速機の磁石取付構造。
  3. 前記バッフルプレートは、前記バッフルプレートから突出し、前記磁石を位置決めする位置決め部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の変速機の磁石取付構造。
  4. 前記磁石に凹部または穴部が形成されており、
    前記突部は、前記凹部または穴部に挿入されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の変速機の磁石取付構造。
  5. 前記軸受部にオイル導入孔が形成されており、
    車両の前進時の前記回転部材の回転方向を一方向とした場合に、前記オイル導入孔は、前記磁石に対してオイルの流れる方向の下流側に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の変速機の磁石取付構造。
JP2016217001A 2016-11-07 2016-11-07 変速機の磁石取付構造 Active JP6759990B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016217001A JP6759990B2 (ja) 2016-11-07 2016-11-07 変速機の磁石取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016217001A JP6759990B2 (ja) 2016-11-07 2016-11-07 変速機の磁石取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018076880A JP2018076880A (ja) 2018-05-17
JP6759990B2 true JP6759990B2 (ja) 2020-09-23

Family

ID=62150529

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016217001A Active JP6759990B2 (ja) 2016-11-07 2016-11-07 変速機の磁石取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6759990B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111094800B (zh) 2017-11-02 2023-03-28 加特可株式会社 动力传递装置及其制造方法
JP6793854B2 (ja) 2017-11-02 2020-12-02 ジヤトコ株式会社 駆動力伝達装置およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018076880A (ja) 2018-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6879191B2 (ja) 車両の潤滑油供給装置
WO2014017301A1 (ja) バッフルプレート及びそれを備えた変速機
JP5920235B2 (ja) 車両用駆動装置
JP6733444B2 (ja) 車両用変速機
JP2012241756A (ja) トランスミッションのオイル排出構造
JP6759990B2 (ja) 変速機の磁石取付構造
JP6127904B2 (ja) トランスミッションケース
JP5675755B2 (ja) トランスミッションのオイル排出構造
JP5952665B2 (ja) 動力伝達装置の潤滑・ブリーザ構造
JP2006162039A (ja) 自動車等の変速装置
JP2020186761A (ja) 車両用駆動装置
JP2019215026A (ja) ディファレンシャル装置の潤滑構造
JP6372386B2 (ja) 車両用変速機
JP2010223344A (ja) 潤滑装置
JP6925207B2 (ja) 変速機ケースおよびこれを備える変速機
JP7517061B2 (ja) 動力伝達装置
JP6593249B2 (ja) 変速機の潤滑構造
JP5800401B2 (ja) 変速機
JP2019168064A (ja) 車両用動力伝達装置
JP7517062B2 (ja) 車両用変速機
JP7501301B2 (ja) キャッチタンクの組付け構造
JP2011112161A (ja) 変速機の充填材取り付け構造
JP7443812B2 (ja) 車両用変速機
JP6179272B2 (ja) 車両用変速機
JP7504076B2 (ja) 差動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190905

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200804

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200817

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6759990

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151