JP7119960B2 - 接合方法 - Google Patents

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Description

本発明は、接合方法に関する。
金属部材同士を重ね合わせて形成された内隅部を溶接して重ね継手を形成する方法として、MIG溶接、レーザー溶接、ハイブリッド溶接等が知られている。MIG溶接は、溶加材を供給しながら溶接するので溶接部の隙間や狙い位置の位置ずれの余度が大きいというメリットがある。一方、MIG溶接は、溶接速度が遅く、溶け込み深さが浅いというデメリットがある。MIG溶接において、溶接速度を速く設定すると内隅部の溶着金属(のど厚)が不足して、継手強度が低下するというデメリットがある。
レーザー溶接は、MIG溶接等のアーク溶接と比較して溶接速度を上げることができるというメリットがある。一方、レーザー溶接は溶加材を添加しないので、溶接部の隙間に対する余度が極めて小さいというデメリットがある。
ハイブリッド溶接は、先行するレーザー溶接部及び後続するMIG溶接部を備えるハイブリッド溶接機を用いて溶接を行う(特許文献1参照)。図11は、従来のハイブリッド溶接を示す模式断面図である。当該ハイブリッド溶接では、第一金属部材1の表面1bと第二金属部材2の端面2aとで形成された内隅部を溶接している。当該ハイブリッド溶接では、先行するレーザービームLB及び後続するMIGアーク33の各狙い位置は、ともに第一金属部材1の表面1bと第二金属部材2の端面2aとが交わる角部Pに設定している。
特開2016-30289号公報
前記したハイブリッド溶接によれば、レーザー溶接及びMIG溶接の各デメリットを補って溶接を行うことができる。しかし、ハイブリッド溶接で溶接速度を速く設定すると内隅部の溶着金属(のど厚)が不足するという事象は依然として発生するため、重ね継手の継手強度が低下するとともに、隙間や溶接狙い位置の位置ずれを許容するロバスト性が低下するという問題がある。昨今、溶接対象物の大型化に伴い、溶接長が長くなっていることから、溶接速度の高速化とロバスト性の向上が望まれている。
このような観点から、本発明は、溶接速度の高速化を図ることができるとともに、金属部材同士の隙間や溶接狙い位置の位置ずれを許容するロバスト性を高めることができる接合方法を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために本発明は、第一金属部材の表面と第二金属部材の裏面とを重ね合わせる重ね合わせ工程と、先行するレーザー溶接部及び後続するMIG溶接部を備えるハイブリッド溶接機を用いて、レーザービームを前記第二金属部材の表面から照射してレーザー溶接を行うとともに、前記第一金属部材の表面と前記第二金属部材の端面とで形成される内隅部をMIG溶接する溶接工程と、を含み、前記溶接工程では、前記レーザー溶接部のレーザービームの狙い位置を、前記MIG溶接部のMIGアークの狙い位置よりも前記第二金属部材側であって、且つ前記第二金属部材の端面から離間した位置に設定し、前記ハイブリッド溶接機の進行方向正面から見た際の前記レーザービームの狙い角を、前記レーザービームの狙い位置に対して前記第二金属部材の端面とは反対側の前記第二金属部材の表面に対して70~90°に設定することを特徴とする。
かかる接合方法によれば、レーザービームを第二金属部材の表面に照射することで、先行するレーザービームで溶融された第二金属部材の一部が、後続するMIG溶接の溶着金属となるため、内隅部の溶着金属量(のど厚)を大きくことができる。これにより、溶接速度の高速化と継手強度の向上の両立を図ることができる。また、溶着金属量(のど厚)を大きくすることにより、金属部材同士の隙間や溶接狙い位置の位置ずれを許容するロバスト性を高めることができる。
また、前記溶接工程では、上から見た際に、前記ハイブリッド溶接機の進行方向と平行な基準線と、前記レーザー溶接部及びMIG溶接部の先端同士を結ぶ仮想線との回転角を20~70°に設定することが好ましい。
また、前記溶接工程では、先行するレーザービームの狙い位置と後続するMIGアークの狙い位置との距離を2~5mmに設定することが好ましい。
また、前記溶接工程では、MIGアークの狙い角を40~80°に設定することが好ましい。
また、前記溶接工程では、MIGアークの前進角を5~50°に設定することが好ましい。
また、前記重ね合わせ工程では、前記第一金属部材の表面と前記第二金属部材の裏面との間を0~1.0mmに設定することが好ましい。
また、前記溶接工程では、レーザービームを前記第二金属部材の表面に対して垂直に照射することが好ましい。
本発明に係る接合方法によれば、溶接速度の高速化を図ことができるとともに、金属部材同士の隙間や溶接狙い位置の位置ずれを許容するロバスト性を高めることができる。
本発明の実施形態に係る接合方法の重ね合わせ工程を示す斜視図である。 本実施形態に係る接合方法の溶接工程を示す側面図である。 本実施形態に係る接合方法の溶接工程を示す正面図である。 本実施形態に係る接合方法の溶接工程を示す平面図である。 本実施形態に係る接合方法の溶接工程を側方から見た模式図である。 本実施形態に係る接合方法の溶接工程のレーザービームの狙い位置を示す断面図である。 本実施形態に係る接合方法の溶接工程のMIGアークの狙い位置を示す断面図である。 本実施形態に係る接合方法の溶接工程後の状態を示す断面図である。 強度試験の溶接条件を示す表である。 強度試験の狙い設定を示す表である。 強度試験に係る比較例の継手強度及び継手効率を示す結果表である。 強度試験に係る実施例の継手強度及び継手効率を示す結果表である。 従来のハイブリッド溶接を示す模式断面図である。
本発明の実施形態に係る接合方法について図面を参照して詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態に係る接合方法では、第一金属部材1と第二金属部材2とを重ね合わせた後に溶接で接合し、重ね継手を形成する。本実施形態に係る接合方法では、重ね合わせ工程と、溶接工程と、を行う。なお、説明における「表面」とは、「裏面」の反対側の面を意味する。
重ね合わせ工程は、図1に示すように、第一金属部材1と第二金属部材2とを重ね合わせる工程である。第一金属部材1及び第二金属部材2は、どのような形状でもよいが、本実施形態ではいずれも板状を呈する。第一金属部材1及び第二金属部材2は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、チタン、チタン合金、鉄鋼、ステンレス鋼等の溶接可能な金属から適宜選択される。
重ね合わせ工程では、第一金属部材1の表面1bと第二金属部材2の裏面2cとを重ね合わせる。第一金属部材1の表面1bと第二金属部材2の端面2aとで内隅部が形成される。第一金属部材1の表面1bと第二金属部材2の端面2aとが交わる点を角部Pとする。
溶接工程は、図2~5に示すように、ハイブリッド溶接機10を用いて内隅部を溶接する工程である。図2,4,5上では、ハイブリッド溶接機10は右側から左側へ移動する。図3上では、ハイブリッド溶接機10は奥側から手前側へ移動する。ハイブリッド溶接機10は、接続部11と、レーザー溶接部20と、MIG溶接部30とを含んで構成されている。接続部11は、例えば、アームロボットの先端に取り付けられている。レーザー溶接部20は、レーザーヘッド21を備えており、接続部11の一端に形成されている。レーザーヘッド21からレーザービームLBが照射される。
MIG溶接部30は、アークトーチ31を備えており、接続部11の他端に形成されている。アークトーチ31から溶加材32が供給されるとともに、先端側にMIGアーク33(図5参照)が発生する。
図2に示すように、レーザーヘッド21の軸部の前進角θ1は、例えば10°に設定されている。前進角とは、ハイブリッド溶接機10を側面から見た場合の鉛直軸に対するレーザーヘッド21の軸部の傾斜角度である。前進角θ1は、鉛直軸に対して-10~10°の間で適宜設定すればよい。図3に示すように、レーザーヘッド21の軸部の狙い角θ3は、例えば90°に設定されている。つまり、レーザービームLBは第二金属部材2の表面2bに垂直に照射される。狙い角θ3とは、第二金属部材2の表面2bからレーザーヘッド21の軸部までの開き角度である。狙い角θ3は70~110°の間で適宜設定すればよい。
図3に示すように、レーザーヘッド21から照射されるレーザービームLBの狙い位置Q1は、本実施形態では端面2aから離間する方向に2.0mmの位置に設定している。狙い位置Q1は、第二金属部材2の板厚に応じて適宜設定すればよいが、例えば、第二金属部材1aの端面からの距離をL1とすると、0<L1≦5.0(mm)の範囲で設定すればよい。狙い位置Q1は、第二金属部材2の表面2b上であって、かつ、後記するMIGアーク33の狙い位置Q2よりも第二金属部材2側(端面2aから離間する側)に設定する。
図2に示すように、アークトーチ31の軸部の前進角θ2は、例えば、40°に設定されている。前進角θ2は、30~50°の間で適宜設定すればよい。図3に示すように、アークトーチ31の軸部の狙い角θ4は、例えば、70°に設定されている。狙い角θ4とは、第一金属部材1の表面1bからアークトーチ31の軸部までの開き角度である。狙い角θ4は、50~80°の範囲で適宜設定すればよい。アークトーチ31から発生するMIGアーク33(図5参照)の狙い位置Q2は、角部Pとなるように設定する。
図4に示すように、ハイブリッド溶接機10を上から見た場合、レーザーヘッド21の先端と、アークトーチ31の先端とを結ぶ仮想線M1と、ハイブリッド溶接機10の進行方向に平行な基準線M2との開き角度(回転角θ5)は、例えば、40°に設定する。本実施形態では、基準線M2は、第二金属部材2の端面2aの面内方向と同一である。回転角θ5は、30~50°の間で適宜設定すればよい。仮想線M1上におけるレーザービームLBの狙い位置Q1からMIGアーク33の狙い位置Q2までの距離L2は、約3.0mmに設定されている。距離L2は、1.0<L2≦5.0(mm)の範囲で適宜設定すればよい。
溶接工程では、図6Aに示すように、先行するレーザーヘッド21から照射されるレーザービームLBによってレーザー溶接が行われる。レーザービームLBの狙い位置Q1は、第二金属部材2の端面2aから離れた位置に設定されており、端面2aと概ね平行に第二金属部材2の端部が溶融する。このとき、図5に示すように、レーザー溶接によって形成されるキーホールKHが第一金属部材1に形成される程度にレーザービームLBの出力を設定することが好ましい。このようにすると、第二金属部材2の端部がレーザービームLBで切断されつつ溶融する。
溶接工程では、図6Bに示すように、レーザーヘッド21に後続するアークトーチ31によってMIG溶接が行われる。アークトーチ31の狙い位置Q2は角部Pと重なるように設定している。図5にも示すように、レーザー溶接によって発生する陰極点(レーザービームLBの先端側に発生するレーザー誘起プラズマLP)に、後続するMIGアーク33が誘導される。MIGアーク33によって形成された溶融池WPとレーザービームLBによって溶融された(切り取られた)第二金属部材2の端部とが融合し、図6Cに示すように内隅部に溶着金属Wが形成される。
なお、溶接工程では、レーザービームLBの出力を前記したように設定したが、第二金属部材2の端部が完全に切断されない程度の深さに設定してもよい。
ここで、図11に示すように、従来のハイブリッド溶接によれば、レーザービームLBの狙い位置と、MIGアーク33の狙い位置はいずれも角部Pであった。この方法であると、溶接速度を上昇させた場合に、溶着金属が小さくなってしまうというデメリットがあった。また、溶着金属が小さくなってしまうために、金属部材同士の隙間や溶接狙い位置の位置ずれを許容するロバスト性が低いという問題があった。
これに対し、本実施形態に係る接合方法によれば、レーザービームLBを第二金属部材2の上方から表面2bに照射することで、先行するレーザービームLBで溶融された第二金属部材2の一部が後続するMIG溶接の溶着金属となるため、溶加材32とも相まって内隅部の溶着金属量(のど厚Wd:図6C参照)を大きくことができる。これにより、溶接速度の高速化と継手強度の向上の両立を図ることができる。また、溶着金属量を大きくすることにより、金属部材同士の隙間や溶接狙い位置の位置ずれを許容するロバスト性を高めることができる。
また、本実施形態の溶接工程のように、上から見た際に、ハイブリッド溶接機10の進行方向と平行な基準線M2と、レーザー溶接部20及びMIG溶接部30の先端同士を結ぶ仮想線M1との回転角を20~70°に設定することが好ましい。
また、本実施形態の溶接工程のように、先行するレーザービームLBの狙い位置Q1と後続するMIGアーク33の狙い位置Q2との距離L2は2~5mmに設定することが好ましい。距離L2が2mm未満であると、レーザーヘッド21とアークトーチ31との距離が近すぎて好適に接合することが困難となる。距離L2が5mmを超えるとレーザー溶接の陰極点によるMIGアーク33の誘導作用が発揮できなくなり、溶着ビード(溶着金属W)が蛇行するおそれがある。
また、重ね合わせ工程では、第一金属部材1の表面1bと第二金属部材2の裏面2cとの間を0~1.0mmに設定することが好ましい。隙間が1.0mmを超えると接合強度が低下するおそれがある。
また、溶接工程では、MIGアーク33の狙い角θ4を40~80°に設定することが好ましい。また、前記溶接工程では、MIGアーク33の前進角θ2を5~50°に設定することが好ましい。
次に、本実施形態に係る実施例について説明する。ここでは、第一金属部材1と第二金属部材2とをハイブリッド溶接機10を用いて接合して重ね継手を形成し、当該重ね継手について引張試験を行った。比較例及び実施例ともに、第一金属部材1はアルミニウム合金A5052-H34、厚みt=2.0mmを用いた。比較例及び実施例ともに、第二金属部材2はアルミニウム合金A6061-T6、厚みt=3.0mmを用いた。
図7に示すように、比較例及び実施例の溶接速度は5.0(m/min)に設定した。レーザー出力は、比較例では2.5(kW)に設定し、実施例では5.0(kW)に設定した。MIGアークの溶接電流は、比較例では228(A)に設定し、実施例では250(A)に設定した。その他の条件は図7に示す通りである。
図8に示すように、比較例及び実施例のレーザーヘッド21の前進角θ1は共に10°に設定し、アークトーチ31の前進角θ2は共に40°に設定した。比較例のレーザーヘッド21の狙い角は45°に設定し、実施例のレーザーヘッド21の狙い角θ3は90°に設定した。比較例のMIGアーク33の狙い角は45°に設定した。
比較例では、レーザービームLBの狙い位置Q1及びMIGアーク33の狙い位置Q2はいずれも内隅部の角部Pに設定した。比較例の距離L2は3.0mmに設定した。
一方、実施例では、レーザービームLBの狙い位置Q1は、第二金属部材2の端面2aから2.0mm(オフセット距離0mm)の位置を基準として、端面2a側へ-0.5mm(オフセット距離-0.5mm)、端面2aから離間する方向へ+0.5mm(オフセット距離0.5mm)の位置の3種類に設定した。実施例のMIGアーク33の狙い位置Q2は内隅部の角部Pに設定した。実施例の回転角θ5は40°に設定し、距離L2は3.0mmに設定した。
また、比較例及び実施例ともに、前記のオフセット距離に対し、第一金属部材1と第二金属部材2の隙間を0mm、0.5mm、1.0mmの3種類に設定した。これにより、比較例ではNO.1~9の試験片が得られ、実施例ではNO.10~18の試験片が得られた。
また、比較例及び実施例とも、各試験片に対して引張試験を行い、下記の式(1)を用いて継手効率(%)を算出した。継手効率が70%を超えたものを「良好」とした。
Figure 0007119960000001
:継手の引張せん断強度(N/mm)
BM:第二金属部材2(薄板側母材)のJIS規格下限強度(N/mm
t:第二金属部材2(薄板側母材)の板厚(mm)
w:引張試験片の幅(mm)
図9に示すように、比較例では継手強度が最も高いものでもNO.2の299(N/mm)であり、継手効率も全て70%を下回った。また、溶着金属Wも内隅部に向けて凹となるように減肉している。
これに対し、図10に示すように、実施例では継手強度が336~429(N/mm)であり、継手効率も全て70%を上回った。また、溶着金属Wは内隅部から離間する方向に向けて凸となるように大きなのど厚で形成されている。実施例に係る溶着金属Wの平均断面積は、比較例に係る溶着金属Wの平均断面積の約3倍の大きさであった。
実施例であると、第一金属部材1の表面2bと第二金属部材2の裏面2c同士の隙間が0~1.0mmであっても継手強度及び継手効率を高めることができることがわかった。また、実施例であると、レーザービームLBの位置が狙い位置から±0.5mmずれたとしても、継手強度及び継手効率を高めることができることがわかった。つまり、実施例によれば、溶接速度を速くしても、溶着金属Wののど厚を大きくすることができるため、金属部材同士の隙間や溶接狙い位置の位置ずれを許容するロバスト性を高めることができることがわかった。
また、実施例によれば、第一金属部材1の表面1bと第二金属部材2の裏面2cとの隙間が小さいほど、継手強度及び継手効率がともに高いことが分かった。
1 第一金属部材
2 第二金属部材
10 ハイブリッド溶接機
20 レーザー溶接部
21 レーザーヘッド
30 MIG溶接部
31 アークトーチ
32 溶加材
33 MIGアーク
LB レーザービーム
W 溶着金属
θ1 レーザーヘッドの前進角
θ2 アークトーチの前進角
θ3 レーザーヘッドの狙い角
θ4 アークトーチの狙い角
θ5 回転角

Claims (7)

  1. 第一金属部材の表面と第二金属部材の裏面とを重ね合わせる重ね合わせ工程と、
    先行するレーザー溶接部及び後続するMIG溶接部を備えるハイブリッド溶接機を用いて、レーザービームを前記第二金属部材の表面から照射してレーザー溶接を行うとともに、前記第一金属部材の表面と前記第二金属部材の端面とで形成される内隅部をMIG溶接する溶接工程と、を含み、
    前記溶接工程では、前記レーザー溶接部のレーザービームの狙い位置を、前記MIG溶接部のMIGアークの狙い位置よりも前記第二金属部材側であって、且つ前記第二金属部材の端面から離間した位置に設定し、前記ハイブリッド溶接機の進行方向正面から見た際の前記レーザービームの狙い角を、前記レーザービームの狙い位置に対して前記第二金属部材の端面とは反対側の前記第二金属部材の表面に対して70~90°に設定することを特徴とする接合方法。
  2. 前記溶接工程では、上から見た際に、前記ハイブリッド溶接機の進行方向と平行な基準線と、前記レーザー溶接部及びMIG溶接部の先端同士を結ぶ仮想線との回転角を20~70°に設定することを特徴とする請求項1に記載の接合方法。
  3. 前記溶接工程では、先行するレーザービームの狙い位置と後続するMIGアークの狙い位置との距離を2~5mmに設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の接合方法。
  4. 前記溶接工程では、MIGアークの狙い角を40~80°に設定することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の接合方法。
  5. 前記溶接工程では、MIGアークの前進角を5~50°に設定することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の接合方法。
  6. 前記重ね合わせ工程では、前記第一金属部材の表面と前記第二金属部材の裏面との間を0~1.0mmに設定することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の接合方法。
  7. 前記溶接工程では、レーザービームを前記第二金属部材の表面に対して垂直に照射することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の接合方法。
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