JP7116797B2 - オイルポンプ及び制御弁 - Google Patents

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Description

本発明は、オイルポンプ及び制御弁に関する。
電磁弁によって制御油圧を変更可能なオイルポンプとして、例えば以下の特許文献1に記載されたオイルポンプが知られている。
特許文献1のオイルポンプでは、電磁弁が、スプールを移動可能に収容する有底円筒状のバルブボディを有している。このバルブボディの底部には、スプールの移動方向に貫通して大気に開放される孔部が設けられている。
特開2010-209718号公報
特許文献1の電磁弁をオイルパン内に設ける場合には、コンタミを含むオイルが孔部を介してバルブボディ内部に侵入することで、電磁弁の動作不良が生じる虞がある。
本発明は、従来の実情に鑑みて案出されたもので、弁機構の安定的な作動を可能にするオイルポンプ及び制御弁を提供することを目的としている。
本発明では、バルブボディの孔部が、弁体収容部の貫通孔よりも鉛直方向上側に位置しており、迂回通路を介して貫通孔と連通している。
また、本発明では、バルブボディの孔部が、弁体収容部の貫通孔に直接対向しない位置に配置されており、迂回通路を介して貫通孔と連通している。
本発明によれば、弁機構を安定的に作動させることができる。
第1の実施形態の可変容量形ポンプ等の縦断面図である。 フロントカバーを取り外した状態の可変容量形ポンプの正面図である。 図1の貫通孔側から見たときの第1の実施形態の電磁弁および筒部の側面図である。 図3の線A-Aに沿って切断した電磁弁および筒部の断面図である。 第1の作動状態を示す第1の実施形態の電磁弁の断面図である。 第2の作動状態を示す第1の実施形態の電磁弁の断面図である。 第3の作動状態を示す第1の実施形態の電磁弁の断面図である。 従来技術の電磁弁の断面図である。 第2の実施形態の電磁弁の断面図である。 第3の実施形態の電磁弁の断面図である。 第4の実施形態の電磁弁の側面図である。 第5の実施形態の電磁弁の側面図である。 (a)は、図12の線B-Bに沿って切断した第5の実施形態の電磁弁の横断面図、(b)は、図12の線C-Cに沿って切断した第5の実施形態の電磁弁の縦断面図である。 第6の実施形態の可変容量形ポンプの縦断面図である。
以下、オイルポンプとしての本発明の可変容量形ポンプの実施形態を図面に基づき説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態のオイルポンプとしての可変容量形ポンプ等の縦断面図である。
可変容量形ポンプは、内燃機関の摺動部の潤滑やバルブタイミング制御装置を駆動するためのオイル(潤滑油)を供給するものである。可変容量形ポンプは、後述するロータ11等からなるポンプ構成体1をクランクシャフト2によって駆動することで動作するように構成されている。ポンプ構成体1は、図示せぬタイミングチェーンを収容するオイルポンプカバー3に設けられたポンプ収容部4に収容されている。オイルポンプカバー3は、フロントカバー5によって閉塞されている。これらオイルポンプカバー3およびフロントカバー5によってポンプ構成体1を収容するハウジングが構成される。オイルポンプカバー3には、可変容量形ポンプの制御油圧を変更可能な弁機構としての電磁弁6が取り付けられている。電磁弁6は、後述する弁体としてのスプール弁32の移動方向における軸方向位置に応じてオイルの給排に供する弁部8と、通電によってスプール弁32の軸方向位置を制御する駆動機構としてのソレノイド部9と、を備えている。電磁弁6は、クランクシャフト2の軸方向においてポンプ構成体1寄りの位置で、鉛直方向においてクランクシャフト2とオイルパン7の底部との間に配置されている。図1に示すように、電磁弁6は、その長手方向が鉛直方向に沿うように縦置きの姿勢で設けられており、ソレノイド部9がオイルパン7内のオイルに浸漬した状態になっている。
(可変容量形ポンプの構成)
図2は、図1に示すフロントカバー5を取り外した状態の可変容量形ポンプの正面図である。
可変容量形ポンプは、ハウジング本体10と、ロータ11と、9つのベーン12と、制御部材としてのカムリング13と、付勢部材、例えばコイルばね14と、一対のリング部材15,15(図2には1つのみのリング部材15が図示されている)と、第1、第2シール手段16,17と、電磁弁6と、を備えている。
ハウジング本体10は、金属材料、例えばアルミニウム合金材料によってオイルポンプカバー3と一体に形成されており、一端側が開口し、かつ内部が概ね円柱状に窪んだポンプ収容部4を有するように有底円筒状に形成されている。ハウジング本体10は、ポンプ収容部4の底面4aの中央位置に、クランクシャフト2を回転可能に支持する図示せぬ第1軸受孔を有している。ハウジング本体10には、ポンプ収容部4の開口の外周側に、図示省略したフロントカバー5(図1参照)を取り付ける面となる環状に連続した平坦な取付面10aが形成されている。この取付面10aは、固定部材、例えば図示外のねじ部材がねじ留めされる6つのねじ穴10bがそれぞれ形成されている。また、上記フロントカバー5には、ハウジング本体10の6つのねじ穴10bに対応した位置に、ねじ部材が貫通する図示せぬ6つの固定部材貫通孔が形成されている。これら固定部材貫通孔を介して6つのねじ穴10bにねじ部材をねじ留めすることで、フロントカバー5がハウジング本体10に取付固定される。さらに、フロントカバー5には、ハウジング本体10の第1軸受孔に対応した位置に、クランクシャフト2を回転可能に支持する図示せぬ第2軸受孔が形成されている。
ロータ11は、円筒状をなしており、ポンプ収容部4内に回転可能に収容される。ロータ11の中心部は、クランクシャフト2に結合される。ロータ11には、該ロータ11の内部中心側から径方向外側へ放射状に延びる9つのスリット11aが開口形成されている。さらに、ロータ11の両側面(図1には1つの側面のみが示されている)には、クランクシャフト2を中心に円形に窪んだ円形凹部11bが開口形成されている。この円形凹部11bには、リング部材15が摺動可能に配置される。
ベーン12は、金属により薄い板状に形成されており、ロータ11のスリット11aに出没可能に収容される。ベーン12がスリット11a内に収容された状態では、ベーン12とスリット11aとの間に多少の隙間が形成される。ベーン12は、先端面がカムリング13の内周面に摺動可能に接触するとともに、基端部の内端面がリング部材15の外周面に摺動可能に接触する。
カムリング13は、焼結金属によって円筒状に一体に形成されている。
コイルばね14は、ハウジング本体10内に収容されており、ロータ11の回転中心に対するカムリング13の偏心量が増大する方向へカムリング13を常時付勢する。
リング部材15は、ロータ11の外径よりも小さな外径を有しており、ロータ11に設けられた円形凹部11b内に摺動可能に配置される。
第1、第2シール手段16,17は、カムリング13に装着され、該カムリング13とハウジング本体10との間を仕切る。これにより、カムリング13の外周面とハウジング本体10の内周面との間に、後述する第1、第2制御油室26,27が形成される。第1シール手段16は、第1シール部材18と、該第1シール部材18をハウジング本体10の内周面に向けて付勢する第1弾性部材19と、を備えている。また、第2シール手段17は、第2シール部材20と、該第2シール部材20をハウジング本体10の内周面に向けて付勢する第2弾性部材21と、を備えている。
ポンプ収容部4の内周壁の所定位置には、円柱状のピボットピン22を介してカムリング13を揺動可能に支持する円弧状の支持溝4dが形成されている。
ここで、以下の説明の便宜上、第1軸受孔の中心O1と、支持溝4dの中心(ピボットピン22の中心O2)とを通る直線を「カムリング基準線M」と定義する。
ポンプ収容部4の内周壁には、カムリング基準線Mよりも上側の領域において、第1シール接触面4bが形成されている。この第1シール接触面4bに、カムリング13の外周部に設けられた第1シール部材18が摺動可能に接触する。第1シール接触面4bは、図2に示すように、ピボットピン22の中心O2から所定の半径R1によって構成された円弧面となっている。半径R1は、カムリング13の偏心揺動範囲において第1シール部材18が常時摺動可能に接触することができる周方向長さに設定されている。
同様に、ポンプ収容部4の内周壁には、カムリング基準線Mよりも下側の領域において、第2シール接触面4cが形成されている。この第2シール接触面4cに、カムリング13の外周部に設けられた第2シール部材20が摺動可能に接触する。第2シール接触面4cは、図2に示すように、ピボットピン22の中心O2から半径R1よりも大きい所定の半径R2によって構成された円弧面となっている。半径R2は、カムリング13の偏心揺動範囲において第2シール部材20が常時摺動可能に接触することができる周方向長さに設定されている。
また、ポンプ収容部4の底面4aには、クランクシャフト2の外周域に、円弧凹状の吸入部である吸入ポート23と、同じく円弧凹状の吐出部である吐出ポート24とが、クランクシャフト2を挟んで対向するように切り欠かれている。吸入ポート23は、底面4aにおいて、ピボットピン22と反対側に位置しており、一方、吐出ポート24は、ピボットピン22側に位置している。吸入ポート23は、ポンプ構成体1のポンプ作用に伴って後述するポンプ室25の内部容積が増大する領域(吸入領域)に開口している。吸入ポート23には、その周方向の中間位置に、後述するばね収容室13c側へ膨出するように、図示せぬ導入部が吸入ポート23と一体に形成されている。吸入ポート23の所定位置には、ハウジング本体10の底壁を貫通して外部に開口する図示せぬ吸入孔が設けられている。これにより、図示せぬ内燃機関のオイルパン7に貯留されたオイルが、ポンプ構成体1のポンプ作用に伴って発生する負圧に基づき吸入孔および吸入ポート23を介して吸入領域の後述する各ポンプ室25に吸入される。
吐出ポート24は、ポンプ構成体1のポンプ作用に伴ってポンプ室25の内部容積が減少する領域(吐出領域)に開口している。吐出ポート24の所定位置には、ハウジング本体10の底壁を貫通して外部に開口する図示せぬ吐出孔が設けられている。これにより、上記ポンプ作用に基づいて加圧され吐出ポート24へと吐出されたオイルが、吐出孔から図示せぬ吐出通路およびメインオイルギャラリを通して図示せぬ内燃機関の各摺動部やバルブタイミング装置等へと供給される。
また、ハウジング本体10のポンプ収容部4内に、カムリング13がピボットピン22を中心に揺動可能となるように収容されている。さらに、このカムリング13内に、クランクシャフト2に結合されたロータ11が配置されている。ロータ11は、クランクシャフト2の回転に伴い、図2中の反時計回りの方向に回転する。
ロータ11には、該ロータ11の内部中心側から径方向外側へ放射状に延びる9つのスリット11aが開口形成されている。また、各スリット11aの内側基端部には、吐出ポート24に吐出された吐出油を導入する背圧室11cがそれぞれ形成されている。背圧室11cは、円形凹部11bに開口している。後述する第2制御油室27からのオイルが、吐出ポート24と、ポンプ収容部4の底面4aに形成された図示せぬ油導入溝と、円形凹部11bとを介して背圧室11cに流入する。従って、ロータ11のスリット11a内に出没可能に収容された各ベーン12が、ロータ11の回転に伴う遠心力と背圧室11cの油圧とによって外方へ押し出される。
ベーン12は、ロータ11の回転時において、ベーン12の先端面がカムリング13の内周面に摺動可能に接触しており、ベーン12の基端部の内端面がリング部材15の外周面に摺動可能に接触するように構成されている。これにより、機関回転数が低く、上記遠心力や背圧室11cの油圧が小さいときでも、ベーン12がカムリング13の内周面に摺動可能に接触して各ポンプ室25が液密に画定されるようになっている。
カムリング13の外周部の所定位置には、支持溝4dと協働してピボットピン22を支持する概ね円弧溝形状のピボット部13aが、クランクシャフト2の軸方向に沿って切り欠かれている。また、このピボット部13aに対しカムリング13の中心を挟んで反対側の位置では、所定のセット荷重Wが付与された付勢部材であるコイルばね14に連係するアーム部13bが、カムリング13の外周面からカムリング13の径方向に突出してばね収容室13c内に延びている。アーム部13bのコイルばね14と対向する一側部がコイルばね14の先端部に常時当接することによって、アーム部13bとコイルばね14とが連係する。
また、ハウジング本体10内には、ピボットピン22と対向する位置に、コイルばね14を収容するばね収容室13cが設けられている。このばね収容室13c内では、所定のセット荷重Wにより圧縮されたコイルばね14が、ばね収容室13cの一端壁とアーム部13bの一側部とに弾性的に当接している。なお、ばね収容室13cの他端壁は、カムリング13の偏心方向の移動範囲を規制するストッパ面13dを有しており、このストッパ面13dに、アーム部13bの他側部が当接することにより、カムリング13の偏心方向における最大移動が規制されるようになっている。
このように、コイルばね14は、セット荷重Wに基づく弾性力をもって、アーム部13bを介してカムリング13を、その偏心量が増大する方向(図2中の反時計回りの方向)へ常時付勢する。これにより、カムリング13は、ポンプの非作動時にはコイルばね14のばね力によってアーム部13bの他側部がばね収容室13cのストッパ面13dに押し付けられた状態となり、ロータ11の回転中心に対するカムリング13の偏心量が最大となる位置に保持される。
さらに、カムリング13の外周部には、図2に示すように、第1、第2シール接触面4b,4cと対向する位置に、第1、第2シール面を有する横断面概ね矩形状をなす第1、第2シール保持部13e,13fがそれぞれ突出している。ここで、第1、第2シール面は、それぞれピボットピン22の中心O2からこれに対応する各シール接触面4b,4cを構成する半径R1,R2よりも僅かに小さい所定の半径によって構成されている。各シール面と各シール接触面4b,4cとの間には、それぞれ微小なクリアランスが形成されている。また、各シール保持部13e,13fの各シール面に、断面U字状の第1、第2シール保持溝13g,13hが、カムリング13の軸方向に沿ってそれぞれ形成されている。第1、第2シール保持溝13g,13h内に、カムリング13の偏心揺動時に第1、第2シール接触面4b,4cに接触する第1、第2シール手段16,17がそれぞれ保持されている。
第1シール手段16は、第1シール部材18および第1弾性部材19を備えている。第1シール部材18は、例えば低摩擦特性を有するフッ素系樹脂材により軸方向に沿って細長い板状に形成されている。また、第1弾性部材19は、例えばゴムにより軸方向に沿って細長い円柱状に形成されている。第1弾性部材19は、第1シール部材18と第1シール保持溝13gの底部との間に設けられており、第1弾性部材19の弾性力によって第1シール接触面4bに対し第1シール部材18を押し付ける。これにより、後述する第1制御油室26の液密性が常時確保される。
同様に、第2シール手段17は、第2シール部材20および第2弾性部材21を備えている。第2シール部材20は、例えば低摩擦特性を有するフッ素系樹脂材により軸方向に沿って細長い板状に形成されている。また、第2弾性部材21は、例えばゴムにより軸方向に沿って細長い円柱状に形成されている。第2弾性部材21は、第2シール部材20と第2シール保持溝13hの底部との間に設けられており、第2弾性部材21の弾性力によって第2シール接触面4cに対し第2シール部材20を押し付ける。これにより、後述する第2制御油室27の液密性が常時確保される。
さらに、カムリング13の外周域には、ピボットピン22と第1、第2シール部材18,20とによって一対の第1、第2制御油室26,27が画定されている。
第1制御油室26は、メインオイルギャラリと連通した制御圧導入通路28から分岐した第1通路29に接続されている。第1制御油室26は、内部に供給された油圧によってコイルばね14のばね力に抗して偏心量が減少する方向へカムリング13を押圧するようになっている。つまり、第1制御油室26は、吐出ポート24から吐出されたオイルが導かれることによって、ポンプ室25の容積を減少させる方向への力をカムリング13に付与するようになっている。
第2制御油室27は、電磁弁6の後述する連通ポート50と連通する第2通路30に接続されている。第2制御油室27は、内部に供給された油圧によってコイルばね14のばね力をアシストして偏心量が増加する方向へカムリング13を押圧するようになっている。つまり、第2制御油室27は、吐出ポート24から吐出されたオイルが導かれることによって、ポンプ室25の容積を増大させる方向への力をカムリング13に付与するようになっている。
なお、電磁弁6は、請求の範囲に記載の「弁機構」に該当する。
(電磁弁の構成)
図3は、図1の貫通孔39側から見たときの第1の実施形態の電磁弁6および筒部37の側面図であり、図4は、図3の線A-Aに沿って切断した電磁弁6および筒部37の断面図である。
図3および図4に示すように、電磁弁6は、後述するスプール弁32の移動方向における軸方向位置に応じてオイルの給排に供する弁部8と、通電によってスプール弁32の軸方向位置を制御するソレノイド部9と、を備えている。電磁弁6のバルブボディ31は、スプール弁32の移動方向である軸方向が鉛直方向に一致するように縦置きの姿勢で設けられている。つまり、電磁弁6は、弁部8が鉛直方向に沿った方向においてソレノイド部9よりも鉛直方向上側に位置し、かつソレノイド部9がオイルパン7(図1参照)内のオイルに浸漬するように縦置きの姿勢で配置される。なお、電磁弁6のバルブボディ31は、内燃機関内部のレイアウトや可変容量形ポンプの取り付け位置に応じてスプール弁32の移動方向が鉛直方向に対して角度を持った方向に配置されていても構わない。
弁部8は、概ね円筒状をなすバルブボディ31と、該バルブボディ31内に摺動可能に配置されたスプール弁(弁体)32と、バルブボディ31の内周部に固定されたストッパ33と、該ストッパ33に当接するリテーナ34と、該リテーナ34とスプール弁32との間に所定のセット荷重W2が付与された状態で配置された付勢部材、例えばコイルばね35と、を備えている。
バルブボディ31は、オイルポンプカバー3に形成され、鉛直方向に延びる有底円筒状に中空となっている弁体収容部36に収容される。弁体収容部36は、概ね円筒状の筒部37と、該筒部37の鉛直方向上側の端部を閉塞する底部38と、を有している。
ここで、以下の説明の便宜上、バルブボディ31の長手方向、つまりバルブボディ31の内部に配置されたスプール弁32の移動方向に沿った方向を「軸方向」と定義し、スプール弁32の移動方向において、バルブボディ31の両端部のうち鉛直方向上側の端部を「軸方向他端31b」(第1端部)と定義し、鉛直方向下側の端部を「軸方向一端31a」(第2端部)と定義する。また、バルブボディ31の軸方向と直交する方向を「径方向」と定義し、バルブボディ31の軸方向周りの方向を「周方向」と定義する。
バルブボディ31は、軸方向一端31a側に形成された小内径部31gと、該小内径部31gよりも大きい内径を有し、軸方向他端31b側に形成された大内径部31hと、を備えている。なお、鉛直方向下側は、重力方向を意味し、鉛直方向上側は、重力方向とは逆方向の天(空)の方向を意味する。
径方向において小内径部31gとオーバーラップするバルブボディ31の外周面の部位には、周方向に連続した第1環状溝31iが形成されている。第1環状溝31iは、径方向に貫通する複数の連通ポート50(図4には、2つの連通ポート50のみが図示されている)を介して小内径部31gと連通している。さらに、第1環状溝31iは、オイルポンプカバー3やフロントカバー5等に設けられた第2通路30と連通している。
一方、径方向において大内径部31hとオーバーラップするバルブボディ31の外周面の部位には、周方向に連続した第2環状溝31jが形成されている。第2環状溝31jは、径方向に貫通する複数の供給ポート51(図4には、2つのみの供給ポート51が図示されている)を介して大内径部31hと連通している。さらに、第2環状溝31jは、オイルポンプカバー3やフロントカバー5等に設けられた第3通路52と連通している。
このように構成されたバルブボディ31において、有底円筒状をなすスプール弁32が、小内径部31gおよび大内径部31hの双方に跨り、かつ軸方向に摺動可能となるように配置されている。スプール弁32は、第1ランド部42と、第2ランド部43と、第1ランド部42と第2ランド部43とを連結する連結軸部44と、第1ランド部42に接続された軸部45と、を有している。第1ランド部42は、円環状に形成されており、小内径部31g内に配置される。第1ランド部42の外径は、小内径部31gの内径に対応している。また、第2ランド部43は、円環状に形成されており、大内径部31h内に配置される。第2ランド部43の外径は、大内径部31hの内径に対応しており、第1ランド部42の外径よりも大きくなっている。第1ランド部42のうち軸方向他端31b側の端面は、オイルの圧力を受ける円環状の第1受圧面42aとなっている。一方、第2ランド部43のうち軸方向一端31a側の端面は、オイルの圧力を受ける円環状の第2受圧面43aとなっている。第1受圧面42aの受圧面積は、第2受圧面43aの受圧面積よりも小さくなっている。
連結軸部44は、円筒状に形成されており、第1、第2ランド部42,43の外径よりも小さい外径を有している。連結軸部44と第1、第2ランド部42,43との間には、周方向に連続した環状凹部46が形成されている。軸方向に沿った環状凹部46の長さ、つまり第1受圧面42aと第2受圧面43aとの間の長さは、連通ポート50の軸方向一端31a側の縁部50aと供給ポート51の軸方向他端31b側の縁部51aとの間の長さよりも小さくなっている。
また、軸部45は、第1、第2ランド部42,43よりも小さい外径を有する円柱状に形成されている。
また、スプール弁32の内周側には、第1ランド部42と、連結軸部44と、第2ランド部43と、にまたがるかたちで、軸方向に沿って延びる横断面円形の軸方向通路47が形成されている。軸方向通路47は、第2ランド部43とリテーナ34との間に設けられた背圧室48と連通している。
また、軸部45の外周面の第1ランド部42と隣接した部位に、軸方向通路47と連通する2つの溝部49,49が形成されている。これら溝部49,49は、径方向に互いにオーバーラップする位置に設けられている。
尚、このスプール弁32におけるバルブボディ31の軸方向他端31b側を「第1の弁体端部側」とし、バルブボディ31の軸方向一端31a側を「第2の弁体端部側」と定義する。
供給ポート51は、環状凹部46と常時連通した状態となっている。一方、連通ポート50は、スプール弁32の軸方向位置によって、環状凹部46との連通と、溝部49との連通とが切り換えられるようになっている。供給ポート51が環状凹部46を介して連通ポート50と連通しているとき(図5参照)には、供給ポート51からのオイルが環状凹部46を通して連通ポート50へと通流する。一方、スプール弁32の軸方向位置の変化により、供給ポート51が環状凹部46と連通し、かつ連通ポート50が溝部49と連通しているとき(図6参照)には、連通ポート50からのオイルが溝部49および軸方向通路47を通して、ドレン孔となる後述する貫通孔39に向かうようになっている。
ストッパ33は、リテーナ34の軸方向他端31b側の移動を規制するものである。ストッパ33は、中央部に円形の穴33aを有した円環状をなしており、軸方向他端31b寄りの位置で大内径部31hの内周面に形成された環状溝部に嵌め込まれている。
リテーナ34は、有底円筒状をなしており、その底部にストッパ33の穴33aと連通する貫通穴34aを有している。リテーナ34は、ストッパ33よりも軸方向一端31a側において、リテーナ34の底部がストッパ33に当接するように設けられている。リテーナ34の底部と、第2ランド部43の凹溝部43cの底部との間、つまり、第1の弁体端部側は、背圧室48となっている。この背圧室48内に、所定のセット荷重W2が付与された状態のコイルばね35が配置されている。コイルばね35の一端は、凹溝部43cの底部に弾性的に当接しており、一方、コイルばね35の他端は、リテーナ34の底部に弾性的に当接している。
背圧室48は、貫通穴34aおよび穴33aを介して、軸方向他端31bの内周側縁部に開口形成された円形の孔部31dと連通している。孔部31dは、底部38からソレノイド部9側に離間した位置に設けられている。このため、底部38と、該底部38近傍の筒部37の部分とによって、孔部31dに対しバルブボディ31とは反対側に窪み、貫通孔39に向かって延びた円形の凹部41が形成されている。つまり、バルブボディ31の軸方向に沿って切断した断面で見たときに、底部38と、該底部38近傍の筒部37の部分とによって、後述する鉛直方向上側に突出した突起部38bを追従するように、孔部31dに対し鉛直方向上側に窪み、貫通孔39に向かって延びた凹部41が形成されている。
凹部41は、バルブボディ31の軸方向他端31b側、つまり、鉛直方向下側に開口しており、小外径部31c(後述する隙間40)と共に、貫通孔39とバルブボディ31の軸方向他端31b側に開口した円形の孔部31dとを連通している。凹部41の一部は、軸方向通路47、背圧室48および孔部31dを通ったオイルを後述する貫通孔39側へと迂回させる迂回通路41aとなっている。迂回通路41aを含む凹部41の容積は、孔部31dから凹部41を通して貫通孔39側にオイルを通流させる際にオイルの通流を阻害しない程度の大きさに設定されている。つまり、凹部41の容積が小さすぎると、凹部41が絞りとなってオイルの通流を阻害することになるので、凹部41の容積は、上記絞りが生じない程度の大きさに設定されている。
また、図4に示すように、筒部37のフロントカバー5と反対側の半部(図4の左側の半部)のうちバルブボディ31の軸方向他端31bよりも僅かに下側の部位には、第2制御油室27内のオイルが、電磁弁6を介して排出されるドレン孔である貫通孔39が貫通形成されている。貫通孔39は、筒部37の外周側から見たときの形状が、円形をなしており、径方向、つまり水平方向に沿って筒部37に貫通形成されている。なお、この径方向は、スプール弁32の移動方向に対する径方向と同じ方向である。貫通孔39は、径方向において、周方向に連続した環状の隙間40を介して、バルブボディ31の軸方向他端31b側の外周面に形成された小外径部31cと対向している。小外径部31cは、軸方向において、軸方向他端31bから貫通孔39の僅かに下側の位置まで連続している。貫通孔39は、背圧室48、孔部31d、迂回通路41aおよび隙間40を通流したオイルをオイルパン7へと排出する。
また、図4に示すように、筒部37および底部38のうちフロントカバー5側の半部(図4の右側の半部)は、オイルポンプカバー3の比較的肉厚の部分3aと一体に形成されている。
底部38のフロントカバー5と反対側の半部(図4の左側の半部)において、底部38は、その外側の面である外面38aからバルブボディ31とは反対側に突出した冠状突起状の突出部38bを備えている。この突出部38bは、底部38の略中央であって、弁体収容部36における中空部の中心線を含む位置に配置されており、部分3aと一体に形成されている。突出部38bには、鉛直方向上側端から鉛直方向下側に向かって連続する面となる突出部傾斜面38cが弁体収容部36の外部に露出して形成されている。突出部傾斜面38cは、突出部38bの先端38d側から底部38側に向かって広がるような曲面状に傾斜している。つまり、突出部傾斜面38cは、突出部38bの先端38d側から貫通孔39側へと滑らかに連続して傾斜して底部38の水平な外面38aに接続されるようになっている。突出部傾斜面38cは、鉛直方向上方側、つまりクランクシャフト2(図1参照)側から滴下してきたオイルを図3に矢印Xで示すように径方向外側にそらし、突出部38bの鉛直方向下側に開口する貫通孔39側に向かうオイルの量を減少させるようになっている。換言すれば、突出部傾斜面38cは、滴下してきたオイルを径方向外側にそらすことで、コンタミを含むオイルが、貫通孔39から弁体収容部36内部へと侵入することを抑制している。
また、小外径部31cは、円錐テーパ状のボディ傾斜部31eを介して、小外径部31cよりも外径が大きい大外径部31fに接続されている。ボディ傾斜部31eの外径は、軸方向一端31a側に向かうほど、つまり鉛直方向下側に向かうほど増加するように円錐テーパ状に形成されている。大外径部31fの外径は、筒部37の内径に対応している。
また、軸方向一端31a側において、バルブボディ31の外周面と筒部37の内周面との間は、環状のシール部材53によって液密にシールされている。
スプール弁32の移動方向における第2の弁体端部側となる、バルブボディ31の軸方向一端31aには、駆動機構としてのソレノイド部9が固定されている。ソレノイド部9の外径は、バルブボディ31の外径よりも大きくなっている。ソレノイド部9は、コイル54と、ボビン55と、固定鉄心56と、スリーブ57と、可動鉄心58と、ロッド59と、ケース60と、閉塞部材61と、を備えている。
ケース60は、円筒状に形成されており、内部にコイル54、ボビン55、固定鉄心56、スリーブ57、可動鉄心58およびロッド59を収容している。ケース60は、有底円筒状の閉塞部材61によって閉塞されている。
ここで、以下の説明の便宜上、概ね円筒状のボビン55の長手方向を「保持部軸線方向」と定義する。なお、この保持部軸線方向は、バルブボディ31の軸方向と一致している。また、ボビン55の保持部軸線方向の2つの端部のうちバルブボディ31とは反対側の端部を「保持部軸線方向一端55a」と定義し、一方、バルブボディ31側の端部を「保持部軸線方向他端55b」と定義する。
コイル54は、概ね円筒状に形成されたボビン55の周囲に巻き回される。ボビン55の保持部軸線方向一端55a側の内周面には、概ね円筒状をなすスリーブ57が圧入固定されている。スリーブ57の内周側には、可動鉄心58が、保持部軸線方向に沿って移動可能となるように設けられている。また、ボビン55の保持部軸線方向他端55b側の内周面には、概ね円筒状をなす固定鉄心56が圧入固定されている。固定鉄心56の内周側には、可動鉄心58の移動に伴い可動鉄心58と一体に動作することで保持部軸線方向に移動可能なロッド59が設けられている。ロッド59の先端部59aは、ロッド59の保持部軸線方向他端55bの移動に伴って、バルブボディ31内に収容されたスプール弁32の軸部45を付勢可能となっている。さらに、固定鉄心56とバルブボディ31との間は、環状のシール部材62によって液密にシールされている。同様に、固定鉄心56とボビン55との間も、環状のシール部材63によって液密にシールされている。
かかる電磁弁6において、コイル54に通電したときに発生する電磁力によって、固定鉄心56と可動鉄心58との間に吸引力が生じ、可動鉄心58が固定鉄心56に吸着される。この吸着に伴い、可動鉄心58が保持部軸線方向他端55b側に移動することで、ロッド59がスプール弁32の軸部45を軸方向他端31b側へ付勢するようになっている。
スプール弁32の軸方向位置は、ロッド59からスプール弁32に作用する付勢力F1と、第1、第2受圧面42a,43aの受圧面積差に油圧を乗じて得られる油圧力F2と、コイルばね35からスプール弁32に作用する付勢力F3と、の関係によって変化する。即ち、スプール弁32は、付勢力F1と油圧力F2との合力F1+F2が付勢力F3よりも大きい場合には、軸方向他端31b側に移動し、一方、合力F1+F2が付勢力F3よりも小さい場合には、軸方向一端31a側に移動する。スプール弁32は、軸方向位置に応じて、制御圧導入通路28と第2制御油室27との連通および遮断を切り換えるとともに、第2制御油室27とオイルパン7との連通および遮断を切り換えるようになっている。
図5は、第1の作動状態を示す第1の実施形態の電磁弁6の断面図である。
コイル54が非通電の状態にあり、かつ制御圧導入通路28からの油圧が第3通路52および供給ポート51を介して環状凹部46に供給されている(第1の作動状態)ときには、付勢力F1がゼロであり、油圧力F2が付勢力F3よりも小さくなる。従って、スプール弁32は、コイルばね35によって軸方向一端31a側に付勢され、図5に示すように、軸方向一端31a側に最も変位した初期位置にある。このとき、環状凹部46を介して連通ポート50と供給ポート51とが連通した状態となる。これにより、図5に破線の矢印Bで示すように、制御圧導入通路28からのオイルが、第3通路52、供給ポート51、環状凹部46、連通ポート50および第2通路30を介して第2制御油室27(図2参照)に供給される。
図6は、第2の作動状態を示す第1の実施形態の電磁弁6の断面図である。
コイル54が通電の状態にあり、かつ制御圧導入通路28の油圧が第3通路52および供給ポート51を介して環状凹部46に供給されている(第2の作動状態)ときには、合力F1+F2が付勢力F3よりも大きくなる。従って、スプール弁32は、油圧とロッド59からの付勢とにより軸方向他端31b側に付勢され、初期位置(図5に示す位置)から軸方向他端31b側に移動した位置にある。このとき、第2通路30が、第1環状溝31iおよび連通ポート50を介して溝部49と連通した状態となる。これにより、図6に破線の矢印Cで示すように、第2制御油室27からのオイルが、第2通路30、第1環状溝31i、連通ポート50、溝部49、軸方向通路47、孔部31d、迂回通路41a、隙間40および貫通孔39を介してオイルパン7(図1参照)へと排出される。
なお、図6の破線の矢印Dは、供給ポート51および第2環状溝31jを介して環状凹部46と第3通路52とが常時連通した状態を示している。
図7は、第3の作動状態を示す第1の実施形態の電磁弁6の断面図である。
コイル54が通電の状態にあり、かつ第1ランド部42の外周面が連通ポート50を閉塞している(第3の作動状態)ときには、連通ポート50と環状凹部46および溝部49との連通が遮断されている。従って、制御圧導入通路28と第2制御油室27との連通および遮断の切り換えも、第2制御油室27とオイルパン7との連通および遮断の切り換えも、行われない。
尚、本実施形態では、駆動機構としてソレノイドを用いているが、スプール弁32に軸方向の駆動力を発生させるアクチュエータであれば適用することが可能であり、例えば、オイルポンプの吐出油圧を利用して駆動力を生じさせるものであっても構わない。
また、駆動機構が一方向の駆動力だけでなく、双方向の駆動力を生じるようなものであるならば、スプール弁32と駆動機構を一体化することでコイルばね35を省略することも可能である。
また、本実施形態の弁機構は、可変容量形ポンプの吐出量を制御するためのものとして用いているが、ポンプから吐出されたオイルのリリーフ量を制御するものであっても構わない。この場合、必ずしも可変容量形ポンプである必要はなく固定容量形ポンプであっても構わない。
更に、本実施形態のポンプ構成体はベーンポンプを採用しているが、トロコイドポンプのような内接歯車ポンプや外接歯車ポンプであっても構わない。
[第1の実施形態の効果]
図8は、従来技術の電磁弁64の断面図である。図8では、仮に、バルブボディ31の軸方向が鉛直方向に沿うように電磁弁64を図示せぬオイルパン内に縦置きの姿勢で配置した場合について説明する。
図8に示すように、弁部8のバルブボディ31が有底円筒状の弁体収容部36内に配置されている。バルブボディ31の軸方向他端31b側に位置する底部には、鉛直方向上側に開口する孔部31dが、鉛直方向に沿って貫通形成されている。また、弁体収容部36の底部38には、鉛直方向上側に開口して大気に開放される貫通孔39が、鉛直方向に沿って貫通形成されていて、孔部31dと連通している。
このように構成された電磁弁64では、該電磁弁64の上方から滴下したオイルが、鉛直方向上側に開口した貫通孔39から孔部31dを通してバルブボディ31内に侵入する虞がある。また、外部入力等の要因により車両が振動したときに、オイルパン内のオイルが油面から飛散することで、オイルが貫通孔39から孔部31dを通してバルブボディ31内に侵入する虞がある。そして、かかる経路からオイルがバルブボディ31内に侵入した場合には、オイル中に含まれるコンタミがバルブボディ31の内周面とランド部43,42の外周面との間の隙間78,79に入り込むことで、スプール弁32が固着し、電磁弁64の作動不良が生じる虞があった。
また、従来技術の電磁弁64では、隙間78,79を通ったコンタミが、固定鉄心56の内周面とロッド59の外周面との間の間隙80に入り込むことで、ロッド59が固着し、ロッド59の作動不良が生じる虞もあった。
これに対し、第1の実施形態では、バルブボディ31の孔部31dが、貫通孔39よりも鉛直方向上側に位置しており、迂回通路41aおよび隙間40を介して貫通孔39と連通している。また、孔部31dが貫通孔39に直接対向しない位置に配置されている。
このため、電磁弁6の上方から滴下したオイルやオイルパン内のオイルが、貫通孔39から筒部37内に侵入したとしても、小外径部31cを越えて、貫通孔39よりも鉛直方向上側に位置する孔部31dに直接侵入する虞がない。これにより、オイル中のコンタミが孔部31dからバルブボディ31の内周面と第2ランド部43の外周面との間の隙間78(図4参照)およびバルブボディ31の内周面と第1ランド部42との間の隙間79(図4参照)に入り込んで、スプール弁32が固着することが抑制される。従って、電磁弁6の弁部8の作動不良の発生が抑制され、電磁弁6を安定的に作動させることができる。
さらに、隙間78,79へのコンタミの入り込みを抑制することは、コンタミがソレノイド部9内に侵入し、固定鉄心56の内周面とロッド59の外周面との間の間隙80(図4参照)や、スリーブ57の内周面と可動鉄心58の外周面との間の間隙81(図4参照)へのコンタミの入り込みを低減することにもなる。従って、ロッド59の固着や可動鉄心58の固着の発生も抑制される。よって、電磁弁6のソレノイド部9の作動不良の発生が抑制され、電磁弁6を安定的に作動させることができる。
また、第1の実施形態では、電磁弁6は、孔部31dが底部38と対向するとともに鉛直方向上側に開口するように縦置きの姿勢で配置されている。そして、弁体収容部36は、バルブボディ31の軸方向に沿って切断した断面で見たときに、孔部31dに対し鉛直方向上側に窪み、迂回通路41aの一部を構成する凹部41を備えている。
まず、電磁弁6が縦置きの姿勢で配置されることで、貫通孔39が筒部37を水平方向に貫通した状態となる。これにより、上方から滴下したオイルが貫通孔39に直接侵入することが抑制される。従って、電磁弁6を安定的に作動させることができる。
また、凹部41により、底部38と軸方向他端31bとの間に比較的広い空間が確保される。これにより、軸方向通路47、孔部31d、凹部41、隙間40および貫通孔39を介してオイルパン7へとオイルを排出する際に、オイルを排出し易くなる。
仮に、凹部41が設けられていない場合には、底部38と軸方向他端31bとの間の空間が狭くなり、この狭い空間が絞りとなってしまうことで、オイルが孔部31dから迂回通路41aを介して隙間40へと通流し難くなる。
これに対し、第1の実施形態のように凹部41を介して隙間40および貫通孔39へとオイルを排出することで、貫通孔39からバルブボディ31内部へと侵入しようとするオイルを押し返してオイルパン7へと排出するようになっている。従って、電磁弁6の弁部8やソレノイド部9へのコンタミの侵入を抑制し、電磁弁6を安定的に作動させることができる。
また、第1の実施形態では、弁体収容部36における鉛直方向上側の外側部位に、鉛直方向上側に向けて突出する突出部38bを設け、該突出部38bの鉛直方向下側に凹部41が配置されている。
このため、突出部38bの形状や大きさを適宜設計し、突出部38b側に凹部41を拡張することにより、凹部41の拡張した通路面積を生かして、隙間40および貫通孔39へオイルを効率的に排出することができる。従って、コンタミを含むオイルの侵入を効果的に抑制し、電磁弁6を安定的に作動させることができる。
さらに、第1の実施形態では、突出部38bは、突出部38bの先端38d側から底部38側に向かって傾斜する突出部傾斜面38cを有している。
これにより、図3の矢印Xで示すように電磁弁6の上方から滴下してきたオイルが、突出部傾斜面38cに当たって径方向外側にそれることで、貫通孔39に流れ込むオイルの量が減少する。このオイルの量の減少に伴い、オイル中に含まれるコンタミの量も減少する。従って、電磁弁6の弁部8やソレノイド部9の作動不良の発生が抑制され、電磁弁6を安定的に作動させることができる。
また、第1の実施形態では、電磁弁6は、バルブボディ31の軸方向が鉛直方向に一致するように設けられている。
つまり、電磁弁6は、縦置きの姿勢でオイルパン7内に配置されている。オイルパン7は、一般に、深さ方向の空間を生かしてオイルを貯留するものであるから、深さ方向にある程度の余裕をもたせて設計されている。従って、オイルパン7内の深さ方向のデッドスペースを有効に利用しながら、クランクシャフト2の軸方向に沿った内燃機関の寸法を減少させることができる。よって、内燃機関を小型化し、内燃機関の製造コストを削減することができる。
さらに、第1の実施形態では、電磁弁6は、スプール弁32よりも鉛直方向下側に設けられ、通電によりスプール弁32を軸方向他端31b側に付勢するソレノイド部9を備えている。
このため、ソレノイド部9がスプール弁32よりも鉛直方向上側に設けられた場合と比べて、オイルパン7の下部に貯留されたオイルに、バルブボディ31よりも外径の大きいソレノイド部9を浸漬し易くなる。従って、オイルパン7内の深さ方向のデッドスペースをさらに有効に利用することができ、クランクシャフト2の軸方向に沿った内燃機関の寸法を効率的に減少させることができる。よって、内燃機関を小型化し、内燃機関の製造コストを削減することができる。
また、第1の実施形態では、貫通孔39は、スプール弁32の移動方向に対する径方向に沿って貫通しており、スプール弁32の移動方向に対する径方向から見たときの形状が円形をなしている。
このため、他の形状、例えば四角形の貫通孔を形成する場合と比べて、貫通孔39の形成が簡単になる。従って、可変容量形ポンプの生産性を向上させることができる。
さらに、第1の実施形態では、バルブボディ31の外周面は、鉛直方向下側に向かうほど外周面の外径が増加するボディ傾斜部31eを有している。
このため、ボディ傾斜部31eによって、軸方向他端31bの径方向寸法が狭められる。従って、筒部37の軸方向一端31aに開口形成された入口穴部82(図4参照)からバルブボディ31を挿入する際に、軸方向他端31bの外周側縁部31k(図4参照)が入口穴部82の内縁部82a(図4参照)に干渉し難くなる。これにより、バルブボディ31の挿入作業をスムーズに行うことができ、可変容量形ポンプの生産性を向上させることができる。
また、第1の実施形態では、駆動機構は、ソレノイドであり、該ソレノイドは、オイルパン7内のオイルに浸漬されている。
このため、ソレノイド部9がオイルに浸漬していて貫通孔39を通して筒部37内にオイルが侵入し易い環境下にあっても、上述のように孔部31dが貫通孔39よりも鉛直方向上側に位置していることで、オイル中のコンタミが、小外径部31cを越えて孔部31d内に侵入することが抑制される。従って、電磁弁6の弁部8やソレノイド部9へのコンタミの侵入を抑制し、電磁弁6を安定的に作動させることができる。
さらに、第1の実施形態では、弁体は、スプール弁32である。
よって、スプール弁32の第1、第2ランド部42,43の外径を適宜設定することで、隙間78,79を狭めることができる。これにより、隙間78,79へのコンタミの侵入が抑制される。従って、電磁弁6を安定的に作動させることができる。
また、第1の実施形態では、弁体収容部36の鉛直方向上側にクランクシャフト2が位置している。
このように、クランクシャフト2から滴下したオイルが弁体収容部36側に及び易い状況下にあっても、上述した孔部31dが貫通孔39よりも鉛直方向上側に位置した構成や、孔部31dが貫通孔39に直接対向しない構成によって、弁体収容部36内へのコンタミの侵入を抑制することができる。従って、電磁弁6を安定的に作動させることができる。
さらに、第1の実施形態では、弁体収容部36は、タイミングチェーンを収容するオイルポンプカバー3に設けられている。
これにより、弁体収容部36を形成するためのハウジングを別途設ける必要がない。従って、オイルポンプの部品点数を減少し、オイルポンプの製造コストを削減することができる。
[第2の実施形態]
図9は、第2の実施形態の電磁弁6の断面図である。
第2の実施形態では、第1の実施形態の貫通孔39と比べて、貫通孔83の形成位置が異なっている。即ち、ボディ傾斜部31eが貫通孔83内に位置する、つまりバルブボディ31の径方向においてボディ傾斜部31eが貫通孔83とオーバーラップするように、貫通孔83は形成されている。
具体的には、貫通孔83は、該貫通孔83の軸方向一端31a側の端部83aの内側縁部83bが、ボディ傾斜部31eのうち軸方向一端31a側の端部31mと連続するように筒部37に形成されている。つまり、内側縁部83bの軸方向位置が、端部31mの軸方向位置と合致している。従って、ボディ傾斜部31eと端部83aとは、連続した面を構成している。
[第2の実施形態の効果]
第2の実施形態では、ボディ傾斜部31eの鉛直方向下側の端部31mは、貫通孔83の鉛直方向下側の内側縁部83bと連続している。
このため、オイルが貫通孔83から筒部37内に侵入したとしても、侵入したオイルが、ボディ傾斜部31eと端部83aとからなる連続した面上を流れてオイルパン7へと流入する。従って、オイル中のコンタミが孔部31dからバルブボディ31内に侵入することが抑制される。よって、電磁弁6を安定的に作動させることができる。
尚、ボディ傾斜部31eの鉛直方向下側の端部31mと貫通孔83の鉛直方向下側の内側縁部83bは、連続していなくとも、ボディ傾斜部31eの鉛直方向下側の端部31mが貫通孔83内に位置していれば、オイル中のコンタミが孔部31dからバルブボディ31内に侵入することが抑制されるという効果を得ることができる。
[第3の実施形態]
図10は、第3の実施形態の電磁弁6の断面図である。
第3の実施形態では、第2の実施形態の貫通孔83と比べて、貫通孔84の貫通方向が異なっている。つまり、貫通孔84の外側端部が、鉛直方向下側に向かって開口している。より詳細には、貫通孔84は、バルブボディ31の軸方向に沿った軸線Lと貫通孔84の中心線Hとの間に形成される角度αが90°よりも小さくなるように軸方向一端31a側に傾斜している。
また、第2の実施形態の貫通孔83と同様に、ボディ傾斜部31eの鉛直方向下側の端部31mが貫通孔84の軸方向一端31a側の傾斜端部84aの内周側縁部84bと連続している。そして、傾斜したボディ傾斜部31eと傾斜した傾斜端部84aとは、連続した面を構成している。
[第3の実施形態の効果]
第3の実施形態では、貫通孔84の外側端部が、鉛直方向下側に向かって開口している。
つまり、貫通孔84は、筒部37の内周面から外周面にかけて斜め下方に傾斜している。このため、オイルが貫通孔84から筒部37内に侵入したとしても、オイルが、ボディ傾斜部31eと傾斜端部84aとからなる連続した面に沿ってオイルパン7へと円滑に流入する。従って、オイル中のコンタミが孔部31dからバルブボディ31内に侵入することが抑制される。よって、電磁弁6を安定的に作動させることができる。
[第4の実施形態]
図11は、第4の実施形態の電磁弁6の側面図である。
第4の実施形態の電磁弁6は、第1~第3の実施形態の電磁弁6と比べて、貫通孔85の形状が異なる。具体的には、貫通孔85は、鉛直方向の開口幅より、鉛直方向に対して垂直となる方向の開口幅の方が大きくなっており、バルブボディ31の周方向に沿って縦長となる長円形状に形成されている。つまり、貫通孔85は、スプール弁32(図4参照)の移動方向に対する周方向に沿って延びる長円形状をなしている。第4の実施形態の長円形の貫通孔85の開口面積は、第1~第3の実施形態の円形の貫通孔39,83,84の開口面積よりも広くなっている。
[第4の実施形態の効果]
第4の実施形態では、貫通孔85は、スプール弁32の移動方向に対する周方向に沿って延びる長円形をなしている。
このように貫通孔85を長円形に形成することにより、貫通孔を円形に形成する場合に比べて、貫通孔85の開口面積を広く確保することができる。このため、軸方向通路47、孔部31d、凹部41、隙間40(図4参照)および貫通孔85を介してオイルパン7へとオイルを排出する際に、オイルの排出抵抗が低減する。よって、オイルの排出により、貫通孔85からバルブボディ31内部へと侵入しようとするオイルを効率良く押し返すことができる。これにより、貫通孔85から孔部31dへのオイルの侵入が抑制される。従って、電磁弁6の弁部8やソレノイド部9の作動不良の発生が効果的に抑制され、電磁弁6をさらに安定的に作動させることができる。
[第5の実施形態]
図12は、第5の実施形態の電磁弁6の側面図である。図13(a)は、図12の線B-Bに沿って切断した第5の実施形態の電磁弁6の横断面図、図13(b)は、図12の線C-Cに沿って切断した第5の実施形態の電磁弁6の縦断面図である。なお、図13(a)には、直線Sによって、オイルパン7(図1参照)内に貯留されたオイルの油面を示してある。
第5の実施形態の電磁弁6は、第1~第3の実施形態の電磁弁6と比べて、電磁弁6の長手方向、即ちバルブボディ31の軸方向が鉛直方向と直交するように横置きの姿勢で配置されている。また、電磁弁6は、フロントカバー5と平行となり、かつポンプ構成体1(図1参照)の軸方向、即ちクランクシャフト2の軸方向と直交するように配置される。
図13(a)に示すように、第5の実施形態では、筒部37の鉛直方向下側の端部37aに、貫通孔86が鉛直方向に沿って貫通形成されている。貫通孔86は、油面を示す直線Sよりも下方においてオイルに浸漬された状態で、鉛直方向に対して下方向に開口している。また、バルブボディ31の孔部31dが貫通孔86よりも鉛直方向上側に設けられている。
[第5の実施形態の効果]
第5の実施形態では、電磁弁6は、バルブボディ31の軸方向が、鉛直方向に対して直交する水平方向であって、かつポンプ構成体1の回転軸線の方向と直交するように設けられている。
オイルパン7は、一般に、オイルを貯留する十分な空間を確保するために、深さ方向だけでなく、幅方向にも比較的広い空間をもたせてある。従って、オイルパン7内の幅方向のデッドスペースを有効に利用しつつ、軸方向に沿った内燃機関の寸法を減少させることができる。よって、内燃機関を小型化し、内燃機関の製造コストを削減することができる。
また、第5の実施形態では、電磁弁6が横置きの姿勢で配置されており、かつ孔部31dが貫通孔86よりも鉛直方向上側に設けられている。従って、このような横置きの姿勢で電磁弁6が配置されていても、貫通孔86から侵入したオイルが、貫通孔86と対向するバルブボディ31の壁部を越えて、鉛直方向上側の孔部31d内に入り難くなっている。従って、電磁弁6を安定的に作動することができる。また、貫通孔86がオイルの油面に浸漬しているため、コンタミを含む飛散したオイルが孔部31d内に入ってくるようなこともない。
尚、スプール弁32の移動方向が水平方向に完全に一致しなくとも、鉛直方向に対して角度をもった方向であれば、軸方向に沿った内燃機関の寸法を減少させることができる。
[第6の実施形態]
図14は、第6の実施形態の可変容量形ポンプの縦断面図である。
第6の実施形態では、第1の実施形態の第2シール手段17や第2シール保持部13fが廃止されており、吐出ポート24から吐出されたオイルが導かれることによって、ポンプ室25の容積を減少させる方向への力をカムリング13に付与する第1制御油室26のみが設けられている。第1制御油室26は、第4通路87を介して、電磁弁6のバルブボディ31に形成された連通ポート50に接続されている。
ソレノイド部9の図示せぬコイルが非通電の状態であり、かつ第3通路52からの油圧が供給ポート51を介して環状凹部46に供給されているときには、ソレノイド部9の図示せぬロッドからの付勢力F1がゼロであり、スプール弁32に作用する油圧力F2がコイルばね35からの付勢力F3よりも小さくなる。従って、コイルばね35によりスプール弁32が軸方向一端31a側に付勢され、図14に示すように、環状凹部46を介して供給ポート51と連通ポート50とが連通した状態となっている。よって、第3通路52からのオイルが、供給ポート51、環状凹部46および連通ポート50を介して第1制御油室26に供給される。
また、ソレノイド部9の図示せぬコイルが通電の状態にあり、かつ第3通路52からの油圧が供給ポート51を介して環状凹部46に供給されているときには、合力F1+F2が付勢力F3よりも大きくなる。従って、油圧とロッドからの付勢とによりスプール弁32が軸方向他端31b側に付勢され、第4通路87は、連通ポート50を介して溝部49と連通した状態となる。従って、第1制御油室26からのオイルは、連通ポート50、溝部49、軸方向通路47、孔部31dおよび図示せぬ弁体収容部に設けられた貫通孔(例えば図4参照)を介してオイルパン7(図1参照)に排出される。
このように第1制御油室26のみを有した可変容量形ポンプに対しても、本発明を適用することができる。
なお、上記各実施形態では、制御リングとしてカムリング13を有した可変容量形ポンプの例について説明したが、他の形式の可変容量形ポンプ、例えばトロコイド型ポンプに対しても本発明を適用することができる。トロコイド型ポンプを用いる場合には、外接歯車を構成するアウターロータが前記制御リングに該当する。
また、上記各実施形態では、オイルポンプカバー3の弁体収容部36に電磁弁6を収容する例を開示してきたが、例えばバランサ装置のバランサシャフトによって駆動される可変容量ポンプのポンプカバー(バウジング)に形成された弁体収容部に、電磁弁6を収容するようにしても良い。この場合、ポンプカバーの弁体収容部は、オイルポンプカバー3の筒部37、底部38や貫通孔39,84,85,86と同様の筒部、底部および貫通孔を備えている。
以上説明した実施形態に基づくオイルポンプとしては、例えば以下に述べる態様のものが考えられる。
オイルポンプは、その一態様として、吸入部から吸入されたオイルを吐出部から吐出させるポンプ構成体と、オイルパン底面とクランクシャフトの間に配置され、内部と外部を連通する貫通孔が設けられた中空の弁体収容部と、前記弁体収容部の中空部内に配置された中空のバルブボディと、前記バルブボディの内部に移動可能に配置され、軸方向位置に応じて前記ポンプ構成体から吐出されるオイルの量を変更可能な弁体と、前記弁体の移動方向における第1の弁体端部側に設けられた背圧室と、前記弁体の移動方向における第2の弁体端部側に設けられ、前記弁体が前記バルブボディ内を移動させるための駆動力を生じさせる駆動機構と、前記貫通孔よりも鉛直方向上側に配置され、前記背圧室と前記弁体収容部の内部を連通するように前記バルブボディに設けられた孔部と、を有する弁機構と、前記貫通孔と前記孔部とを連通する迂回通路と、を備える。
前記オイルポンプの好ましい態様において、前記弁体は、鉛直方向に向けて移動し、前記第1の弁体端部が鉛直方向上側となるように配置され、前記弁体収容部の内部における前記孔部と対向する位置には凹部が設けられており、該凹部が、前記迂回通路の一部を構成する。
別の好ましい態様では、前記オイルポンプの態様のいずれかにおいて、前記弁体収容部における鉛直方向上側の外側部位に、鉛直方向上側に向けて突出する突出部を設け、該突出部の鉛直方向下側に前記凹部が配置されている。
別の好ましい態様では、前記オイルポンプの態様のいずれかにおいて、前記突出部は、鉛直方向上側端から鉛直方向下側に向かって連続する面を有する。
別の好ましい態様では、前記オイルポンプの態様のいずれかにおいて、前記突出部は、前記弁体収容部における中空部の中心線を含む位置に配置されている。
別の好ましい態様では、前記オイルポンプの態様のいずれかにおいて、前記貫通孔は、前記突出部の鉛直方向下側に開口している。
別の好ましい態様では、前記オイルポンプの態様のいずれかにおいて、前記貫通孔は、鉛直方向に対して下方向、もしくは、垂直方向に向けて開口している。
別の好ましい態様では、前記オイルポンプの態様のいずれかにおいて、前記貫通孔は、鉛直方向の開口幅より、鉛直方向に対して垂直となる方向の開口幅の方が大きくなっている。
別の好ましい態様では、前記オイルポンプの態様のいずれかにおいて、前記貫通孔は、長円形状に開口している。
別の好ましい態様では、前記オイルポンプの態様のいずれかにおいて、前記駆動機構は、ソレノイドであり、該ソレノイドは、オイルパン内のオイルに浸漬されている。
別の好ましい態様では、前記オイルポンプの態様のいずれかにおいて、前記弁体収容部の鉛直方向上側にクランクシャフトが位置している。
別の好ましい態様では、前記オイルポンプの態様のいずれかにおいて、前記弁体収容部は、タイミングチェーンを収容するオイルポンプカバーに設けられている。
別の好ましい態様では、前記オイルポンプの態様のいずれかにおいて、前記弁体は、鉛直方向に向けて移動し、前記第1の弁体端部が鉛直方向上側となるように配置され、前記バルブボディは、円筒状に形成され、外周は、前記弁体収容部の内面と接触する大外径部と、前記大外径部よりも径が小さな小外径部と、前記小外径部から前記大外径部に向かって大径となる傾斜面とを有し、該傾斜面の少なくとも一部は、前記貫通孔内に位置している。
別の好ましい態様では、前記オイルポンプの態様のいずれかにおいて、前記弁体は、鉛直方向に対して角度をもった方向に移動するように配置されている。
別の好ましい態様では、前記オイルポンプの態様のいずれかにおいて、前記弁体は、鉛直方向に対して直交する方向に移動するように配置されている。
別の好ましい態様では、前記オイルポンプの態様のいずれかにおいて、前記貫通孔は、オイルパンに貯留してあるオイルの油面に浸漬している。
別の好ましい態様では、前記オイルポンプの態様のいずれかにおいて、前記ポンプ構成体は、制御部材を駆動させることによって吐出量が可変される可変容量形オイルポンプであり、前記弁機構は、前記制御部材の駆動を制御するものである。
以上説明した実施形態に基づく制御弁としては、例えば以下に述べる態様のものが考えられる。
オイルパン底面とクランクシャフトの間に配置された、オイルの流れを制御する制御弁は、その一態様として、内部と外部を連通する貫通孔が設けられた中空の弁体収容部と、前記弁体収容部の中空部内に配置された筒状のバルブボディと、前記バルブボディの内部に移動可能に配置され、軸方向位置に応じてオイルの流れを制御する弁体と、前記弁体の移動方向における第1の弁体端部側に設けられた背圧室と、前記弁体の移動方向における第2の弁体端部側に設けられ、前記弁体が前記バルブボディ内を移動させるための駆動力を生じさせる駆動機構と、前記貫通孔に直接対向しない位置に配置され、前記背圧室と前記弁体収容部の内部を連通するように前記バルブボディに設けられた孔部と、を有する弁機構と、前記貫通孔と前記孔部とを連通する迂回通路と、を備える。
1・・・ポンプ構成体、3・・・チェーンケース、4・・・ポンプ収容部、5・・・フロントカバー、6・・・電磁弁(弁機構)、7・・・オイルパン、8・・・弁部、9・・・ソレノイド部(駆動機構)、26・・・第1制御油室、27・・・第2制御油室、31・・・バルブボディ、31a・・・軸方向一端、31b・・・軸方向他端、31d・・・孔部、31e・・・ボディ傾斜部、32・・・スプール弁(弁体)、35・・・コイルばね、36・・・弁体収容部、37・・・筒部、38・・・底部、38b・・・突出部、39・・・貫通孔、41・・・凹部、41a・・・迂回通路、46・・・環状凹部、47・・・軸方向通路、56・・・固定鉄心、57・・・スリーブ、58・・・可動鉄心、59・・・ロッド、83・・・貫通孔、83a・・・端部、83b・・・内側縁部、31m・・・端部、84・・・貫通孔、84a・・・傾斜端部、85・・・貫通孔

Claims (20)

  1. 吸入部から吸入されたオイルを吐出部から吐出させるポンプ構成体と、
    オイルパン底面とクランクシャフトの間に配置され、内部と外部を連通する貫通孔が設けられた中空の弁体収容部と、
    前記弁体収容部の中空部内に配置された中空のバルブボディと、前記バルブボディの内部に移動可能に配置され、軸方向位置に応じて前記ポンプ構成体から吐出されるオイルの量を変更可能な弁体と、前記弁体の移動方向における第1の弁体端部側に設けられた背圧室と、前記弁体の移動方向における第2の弁体端部側に設けられ、前記弁体が前記バルブボディ内を移動させるための駆動力を生じさせる駆動機構と、前記貫通孔よりも鉛直方向上側に配置され、前記背圧室と前記弁体収容部の内部を連通するように前記バルブボディに設けられた孔部と、を有する弁機構と、
    前記貫通孔と前記孔部とを連通する迂回通路と、
    を備え
    前記弁体は、鉛直方向に向けて移動し、前記第1の弁体端部が鉛直方向上側となるよう に配置され、
    前記弁体収容部は、前記貫通孔が形成された円筒状の筒部と、前記筒部の鉛直方向上側 の端部を閉塞する底部と、を有し、
    前記貫通孔が前記バルブボディの外周面と対向している、
    オイルポンプ。
  2. 記弁体収容部の内部における前記孔部と対向する位置には凹部が設けられており、該凹部が、前記迂回通路の一部を構成することを特徴とする請求項1に記載のオイルポンプ。
  3. 前記弁体収容部における鉛直方向上側の外側部位に、鉛直方向上側に向けて突出する突出部を設け、該突出部の鉛直方向下側に前記凹部が配置されていることを特徴とする請求項2に記載のオイルポンプ。
  4. 前記突出部は、鉛直方向上側端から鉛直方向下側に向かって連続する面を有することを特徴とする請求項3に記載のオイルポンプ。
  5. 前記突出部は、前記弁体収容部における中空部の中心線を含む位置に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のオイルポンプ。
  6. 前記貫通孔は、前記突出部の鉛直方向下側に開口していることを特徴とする請求項3に記載のオイルポンプ。
  7. 前記貫通孔は、鉛直方向に対して下方向、もしくは、垂直方向に向けて開口していることを特徴とする請求項1に記載のオイルポンプ。
  8. 前記貫通孔は、鉛直方向の開口幅より、鉛直方向に対して垂直となる方向の開口幅の方が大きくなっていることを特徴とする請求項1に記載のオイルポンプ。
  9. 前記貫通孔は、長円形状に開口していることを特徴とする請求項8に記載のオイルポンプ。
  10. 前記駆動機構は、ソレノイドであり、該ソレノイドは、オイルパン内のオイルに浸漬されていることを特徴とする請求項1に記載のオイルポンプ。
  11. 前記弁体収容部の鉛直方向上側にクランクシャフトが位置していることを特徴とする請求項1に記載のオイルポンプ。
  12. 前記弁体収容部は、タイミングチェーンを収容するオイルポンプカバーに設けられていることを特徴とする請求項11に記載のオイルポンプ。
  13. 吸入部から吸入されたオイルを吐出部から吐出させるポンプ構成体と、
    オイルパン底面とクランクシャフトの間に配置され、内部と外部を連通する貫通孔が設 けられた中空の弁体収容部と、
    前記弁体収容部の中空部内に配置された中空のバルブボディと、前記バルブボディの内 部に移動可能に配置され、軸方向位置に応じて前記ポンプ構成体から吐出されるオイルの 量を変更可能な弁体と、前記弁体の移動方向における第1の弁体端部側に設けられた背圧 室と、前記弁体の移動方向における第2の弁体端部側に設けられ、前記弁体が前記バルブ ボディ内を移動させるための駆動力を生じさせる駆動機構と、前記貫通孔よりも鉛直方向 上側に配置され、前記背圧室と前記弁体収容部の内部を連通するように前記バルブボディ に設けられた孔部と、を有する弁機構と、
    前記貫通孔と前記孔部とを連通する迂回通路と、
    を備え、
    前記弁体は、鉛直方向に向けて移動し、前記第1の弁体端部が鉛直方向上側となるように配置され、
    前記バルブボディは、円筒状に形成され、外周は、前記弁体収容部の内面と接触する大外径部と、前記大外径部よりも径が小さな小外径部と、前記小外径部から前記大外径部に向かって大径となる傾斜面とを有し、該傾斜面の少なくとも一部は、前記貫通孔内に位置している
    イルポンプ。
  14. 吸入部から吸入されたオイルを吐出部から吐出させるポンプ構成体と、
    オイルパン底面とクランクシャフトの間に配置され、内部と外部を連通する貫通孔が設 けられた中空の弁体収容部と、
    前記弁体収容部の中空部内に配置された中空のバルブボディと、前記バルブボディの内 部に移動可能に配置され、軸方向位置に応じて前記ポンプ構成体から吐出されるオイルの 量を変更可能な弁体と、前記弁体の移動方向における第1の弁体端部側に設けられた背圧 室と、前記弁体の移動方向における第2の弁体端部側に設けられ、前記弁体が前記バルブ ボディ内を移動させるための駆動力を生じさせる駆動機構と、前記貫通孔よりも鉛直方向 上側に配置され、前記背圧室と前記弁体収容部の内部を連通するように前記バルブボディ に設けられた孔部と、を有する弁機構と、
    前記貫通孔と前記孔部とを連通する迂回通路と、
    を備え、
    前記弁体は、鉛直方向に対して角度をもった方向に移動するように配置されている
    イルポンプ。
  15. 前記弁体は、鉛直方向に対して直交する方向に移動するように配置されていることを特徴とする請求項14に記載のオイルポンプ。
  16. 前記貫通孔は、オイルパンに貯留してあるオイルの油面に浸漬していることを特徴とする請求項14に記載のオイルポンプ。
  17. 前記ポンプ構成体は、制御部材を駆動させることによって吐出量が可変される可変容量形オイルポンプであり、前記弁機構は、前記制御部材の駆動を制御するものであることを特徴とする請求項1に記載のオイルポンプ。
  18. オイルパン底面とクランクシャフトの間に配置された、オイルの流れを制御する制御弁であって、
    内部と外部を連通する貫通孔が設けられた中空の弁体収容部と、
    前記弁体収容部の中空部内に配置された筒状のバルブボディと、前記バルブボディの内部に移動可能に配置され、軸方向位置に応じてオイルの流れを制御する弁体と、前記弁体の移動方向における第1の弁体端部側に設けられた背圧室と、前記弁体の移動方向における第2の弁体端部側に設けられ、前記弁体が前記バルブボディ内を移動させるための駆動力を生じさせる駆動機構と、前記貫通孔に直接対向しない位置に配置され、前記背圧室と前記弁体収容部の内部を連通するように前記バルブボディに設けられた孔部と、を有する弁機構と、
    前記貫通孔と前記孔部とを連通する迂回通路と、
    を備え
    前記弁体は、鉛直方向に向けて移動し、前記第1の弁体端部が鉛直方向上側となるよう に配置され、
    前記弁体収容部は、前記貫通孔が形成された円筒状の筒部と、前記筒部の鉛直方向上側 の端部を閉塞する底部と、を有し、
    前記貫通孔が前記バルブボディの外周面と対向している、
    制御弁。
  19. オイルパン底面とクランクシャフトの間に配置された、オイルの流れを制御する制御弁 であって、
    内部と外部を連通する貫通孔が設けられた中空の弁体収容部と、
    前記弁体収容部の中空部内に配置された筒状のバルブボディと、前記バルブボディの内 部に移動可能に配置され、軸方向位置に応じてオイルの流れを制御する弁体と、前記弁体 の移動方向における第1の弁体端部側に設けられた背圧室と、前記弁体の移動方向におけ る第2の弁体端部側に設けられ、前記弁体が前記バルブボディ内を移動させるための駆動 力を生じさせる駆動機構と、前記貫通孔に直接対向しない位置に配置され、前記背圧室と 前記弁体収容部の内部を連通するように前記バルブボディに設けられた孔部と、を有する 弁機構と、
    前記貫通孔と前記孔部とを連通する迂回通路と、
    を備え、
    前記弁体は、鉛直方向に向けて移動し、前記第1の弁体端部が鉛直方向上側となるよう に配置され、
    前記バルブボディは、円筒状に形成され、外周は、前記弁体収容部の内面と接触する大 外径部と、前記大外径部よりも径が小さな小外径部と、前記小外径部から前記大外径部に 向かって大径となる傾斜面とを有し、該傾斜面の少なくとも一部は、前記貫通孔内に位置 している、
    制御弁。
  20. オイルパン底面とクランクシャフトの間に配置された、オイルの流れを制御する制御弁 であって、
    内部と外部を連通する貫通孔が設けられた中空の弁体収容部と、
    前記弁体収容部の中空部内に配置された筒状のバルブボディと、前記バルブボディの内 部に移動可能に配置され、軸方向位置に応じてオイルの流れを制御する弁体と、前記弁体 の移動方向における第1の弁体端部側に設けられた背圧室と、前記弁体の移動方向におけ る第2の弁体端部側に設けられ、前記弁体が前記バルブボディ内を移動させるための駆動 力を生じさせる駆動機構と、前記貫通孔に直接対向しない位置に配置され、前記背圧室と 前記弁体収容部の内部を連通するように前記バルブボディに設けられた孔部と、を有する 弁機構と、
    前記貫通孔と前記孔部とを連通する迂回通路と、
    を備え、
    前記弁体は、鉛直方向に対して角度をもった方向に移動するように配置されている、
    制御弁。
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