JP7110740B2 - 映像スイッチャおよび切替方法 - Google Patents

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Description

本発明は、本発明は、映像スイッチャおよび切替方法に関する。
近年、カメラやディスプレイの性能向上に伴い、これまでの輝度範囲の規格であるSDR(Standard Dynamic Range)では表現しきれない輝度の映像の撮影や表示が可能となっている。そのため、輝度範囲を大幅に拡大したHDR(High Dynamic Range)という規格が導入され注目を浴びている。テレビ放送の業界でも、2018年12月からBS(Broadcast Satellite)/CS(Communication Satellite)において開始される4K実用放送では、HDRがサポートされることになっている。
上記に関連して、例えば、特許文献1には、画像信号特性の一つであるダイナミックレンジが互いに異なる複数の画像を重畳して放送信号として送出する技術についての記載がある。具体的には、特許文献1は、それらの画像のOETF(光-電変換特性)あるいはEOTF(電-光変換特性)を含む画像信号特性を統一している。上記において、OETFは、Opto-Electrical Transfer Functionの略であり、EOTFは、Electro-Optical Transfer Functionの略である。
特許文献2には、映像の出力先がHDR対応であるかどうかに応じて、HDR、または、SDRのどちらで出力するかを決定し、出力形式に合わせて、映像とグラフィックスをSDRからHDR、またはHDRからSDRにリマップ処理を行う記載がある。
特開2016-111691号公報 特表2015-174026号公報
2018年12月からすべてのコンテンツが一斉にHDRとなるわけではなく、当面の間は、これまでのSDRもサポートされる。すなわち、当面の間は、両方の規格が混在することになる。例えば、バラエティ番組において、スタジオ映像はHDRで収録されるが、スタジオ映像の間に挿入されるCM(Commercial Message)映像やVTR(VideoTape Recorder)映像はSDRである場合がある。
両規格が混在した場合の対応として、1つの番組など一定期間内において、映像信号特性を、HDRあるいはSDRのいずれか一方の映像信号特性に固定する運用が考えられる。カメラなどの撮像機で光を電気信号に変換したり、ディスプレイで電気信号を光に変換したりする際には、γカーブが伝達関数として用いられる。しかし、HDRとSDRではこのカーブが異なるため、HDR素材およびSDR素材に対して、HDR/SDR変換を行うと、変換および逆変換処理時に誤差が生じ、その結果、画質劣化が発生する虞がある。特に、番組の中核を成すベース信号(たとえば、バラエティ番組の場合のスタジオ映像)は、HDR/SDR変換により劣化させたくない。
一方で、番組単位よりも細かい単位(例えば、スタジオ映像やCMやVTR毎に)で、HDR放送とSDR放送を切り替える方法が考えられる。しかしながら、映像スイッチャだけでなく、送信機や受信機などを含めた放送システム全体の動作の制約上、上記のように細かい単位でHDR/SDRを切り替える際には、数秒単位で時間がかかる。そのため、切り替え時間の分だけ放送画面が黒画面となる。従って、番組単位よりも細かい単位でHDR放送とSDR放送とを切り替える方法は、現実的ではない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、輝度範囲が異なる規格が混在した場合であっても、システムの動作に悪影響を与えることなく、かつ映像の画質劣化を抑制した放送が可能な技術を提供することを目的とする。
本発明の映像スイッチャは、第1輝度範囲を有する第1規格に準拠する第1ベース信号と、前記第1輝度範囲よりも広い第2輝度範囲である第2規格に準拠する第2ベース信号とを入力して処理する映像スイッチャであって、前記第1ベース信号を前記第2規格の信号である第1変換信号に変換し、前記第2ベース信号を前記第1規格の信号である第2変換信号に変換する変換手段と、前記第1ベース信号および前記第2ベース信号を入力し、前記変換手段より、前記第1変換信号および前記第2変換信号を入力し、これらの信号を分配する切替手段と、前記第1ベース信号および前記第2変換信号のいずれか一方と重畳信号とを合成して合成結果としての第1合成信号を出力する第1処理部と、前記第1処理部と並列に設けられ、前記第2ベース信号および前記第1変換信号のいずれか一方と前記重畳信号とを合成して合成結果としての第2合成信号を出力する第2処理部とを備える合成手段と、を備え、前記切替手段は、番組単位で、前記第1合成信号および前記第2合成信号のいずれか一方を選択する。
本発明の切替方法は、第1輝度範囲を有する第1規格に準拠する第1ベース信号と、前記第1輝度範囲よりも広い第2輝度範囲である第2規格に準拠する第2ベース信号とを入力して処理する映像スイッチャによって、前記第1ベース信号を前記第2規格の信号である第1変換信号に変換し、前記第2ベース信号を前記第1規格の信号である第2変換信号に変換し、前記第1ベース信号および前記第2ベース信号を入力し、前記第1変換信号および前記第2変換信号を入力し、これらの信号を分配し、前記第1ベース信号および前記第2変換信号のいずれか一方と重畳信号とを合成して合成結果としての第1合成信号を出力する第1処理と、前記第2ベース信号および前記第1変換信号のいずれか一方と前記重畳信号とを合成して合成結果としての第2合成信号を出力する第2処理部とを並行して同時に実行し、番組単位で、前記第1合成信号および前記第2合成信号のいずれか一方を選択することを特徴とする。
本発明によれば、輝度範囲が異なる規格が混在した場合であっても、システムの動作に悪影響を与えることなく、かつ映像の画質劣化を抑制した放送が可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る映像スイッチャの構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る映像スイッチャの構成例を示すブロック図である。 図2に示す合成部の構成例を示すブロック図である。 BASEをSDRで入力し、SUPERとの合成結果をSDRで出力する場合の、図2に示す映像スイッチャの動作例を示す。 BASEをHDRで入力し、SUPERとの合成結果をHDRで出力する場合の、図2に示す映像スイッチャの動作例を示す。
[第1の実施形態]
(構成の説明)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る映像スイッチャ10の構成例を示すブロック図である。映像スイッチャ10は、第1輝度範囲を有する第1規格に準拠する第1ベース信号と、第1輝度範囲よりも広い第2輝度範囲である第2規格に準拠する第2ベース信号を入力して処理する。映像スイッチャ10には、第1ベース信号と第2ベース信号の一方が入力されるものとする。また、第1ベース信号および第2ベース信号は、一般的には映像信号である。
映像スイッチャ10は、変換部12(変換手段の一例)と、切替部14(切替手段の一例)と、合成部16(合成手段の一例)と、を備える。
変換部12は、第1ベース信号を第2規格の信号である第1変換信号に変換し、第2ベース信号を第1規格の信号である第2変換信号に変換する。
切替部14は、外部、すなわち映像スイッチャ10以外の装置より、第1ベース信号および第2ベース信号を入力し、変換部12より、第1変換信号および第2変換信号を入力し、これらの信号を、変換部12または合成部16へ分配する。
合成部16は、第1処理部20と第2処理部22とを備える。
第1処理部20は、第1ベース信号および第2変換信号のいずれか一方と重畳信号とを合成して合成結果としての第1合成信号を出力する。第1合成信号は、第1規格に準拠した信号である。重畳信号は、映像信号である第1ベース信号および第2ベース信号に重畳(スーパーインポーズ)される信号である。重畳信号は、たとえば、天気・地震情報、放送局やスポンサーのロゴマーク情報、あるいは速報などの字幕情報である。
第2処理部22は、第2ベース信号および第1変換信号のいずれか一方と重畳信号とを合成して合成結果としての第2合成信号を出力する。第2合成信号は、第2規格に準拠した信号である。重畳信号は、映像信号である第1ベース信号および第2ベース信号に重畳(スーパーインポーズ)される信号である。重畳信号は、たとえば、天気・地震情報、放送局やスポンサーのロゴマーク情報、あるいは速報などの字幕情報である。第2処理部22は、第1処理部20に対して並列に設けられる。すなわち、第1処理部20および第2処理部22における各合成は同時に実行される。
第1合成信号および第2合成信号は、切替部14に入力する。切替部14は、たとえば、番組放送制御信号(図1において不図示)に基づいて、第1合成信号および第2合成信号のいずれか一方を選択し、一本の合成信号として出力する。番組放送制御信号は、たとえば、番組単位に切り替わる信号である。
(動作の説明)
以下、図1を用いて、映像スイッチャ10の動作(切替方法)について説明する。
切替部14は、外部より、第1ベース信号および第2ベース信号を入力し、切替部14は、変換部12より、第1変換信号および第2変換信号を入力し、これらの信号を変換部12または合成部16へ分配する。たとえば、外部より、ベース信号として第1ベース信号が切替部14に入力された場合、切替部14は、変換部12と第1処理部20に第1ベース信号を出力し、第2処理部22に第1変換信号を出力する。
また、外部より、ベース信号として第2ベース信号が切替部14に入力された場合、切替部14は、変換部12と第2処理部22に第2ベース信号を出力し、第1処理部20に第2変換信号を出力する。
第1処理部20は、第1ベース信号および第2変換信号のいずれか一方と重畳信号とを合成する。第2処理部22は、第2ベース信号および第1変換信号のいずれか一方と重畳信号とを合成する。
たとえば、外部より、ベース信号として第1ベース信号が切替部14に入力された場合、第1処理部20は、第1ベース信号と重畳信号とを合成し第1合成信号を出力する。また、この場合、第2処理部22は、第1変換信号と重畳信号とを合成し第1合成信号を出力する。
一方、外部より、ベース信号として第2ベース信号が切替部14に入力された場合、第2処理部22は、第2ベース信号と重畳信号とを合成し第2合成信号を出力する。また、この場合、第1処理部20は、第2変換信号と重畳信号とを合成し第1合成信号を出力する。
第1合成信号および第2合成信号は、切替部14に入力する。切替部14は、たとえば、番組放送制御信号(図1において不図示)に基づいて、第1合成信号および第2合成信号のいずれか一方を選択し、一本の合成信号として出力する。番組放送制御信号は、たとえば、番組単位に切り替わる信号である。
(効果の説明)
以上説明した第1の実施形態では、各規格のベース信号に対して、当該ベース信号を変換せずに重畳信号を合成する合成処理と、当該ベース信号の規格を他方の規格に変換して重畳信号と合成する合成処理とが常に並行して実行される。他方とは、第1規格に対する第2規格、あるいは、第2規格に対する第1規格である。並行して作成される2つの合成信号(第1合成信号および第2合成信号)は、切替部14によりそのいずれか一方が選択されて一本の合成信号として出力される。
以上の処理において入力であるベース信号に対する切り替え、および並列して作成される2つの合成信号の切り替えは、切替部14の切替制御によって実行される。上記切替制御は、単なる接続の切り替えに過ぎず極めて短時間で実行される。
さらに、ある番組における輝度範囲は、通常その番組のメインとなる放送部分(本編)の輝度範囲と対応している場合が多い。そして、以上説明した第1実施形態におけるベース信号の変換の有無は、入力に応じて決定される。すなわち、番組の多くを占める部分は変換されずそのままの状態が維持される。従って、HDR/SDR変換による画質劣化は、限定的である。
すなわち、第1の実施形態によれば、輝度範囲が異なる規格が混在した場合であっても、システムの動作に悪影響を与えることなく、かつ映像の画質劣化を抑制した放送が可能となる。
なお、例えば、第1規格はSDRであり、第2規格はHDRである。
[第2の実施形態]
(構成の説明)
図2は、本発明の第2の実施形態に係る映像スイッチャ100の構成例を示すブロック図である。本実施形態の場合、第1規格がSDRであり、第2規格がHDRである場合を例に挙げる。また、以下において、第1の実施形態の「ベース信号」および「重畳信号」は、それぞれ「BASE」および「SUPER」で表される。BASEには、SDRの映像信号(BASE(SDR))とHDRの映像信号(BASE(HDR))がある。
映像スイッチャ100は、クロスコンバータ102(図1の変換部12に相当)と、マトリクススイッチャ104(図1の切替部14に相当)と、合成部106(図1の合成部16に相当)と、を備える。
クロスコンバータ102は、HDR/SDR変換部120と、SDR/HDR変換部122とを備える。HDR/SDR変換部120は、HDRをSDRに変換する。SDR/HDR変換部122は、SDRをHDRに変換する。
マトリクススイッチャ104は、マトリックススイッチを用いた、主に電気信号の切り替えあるいは分配に用いる装置のことを示す。マトリクススイッチャ104は、外部から、映像信号(映像素材)を入力するn個(nは正の整数)の入力端子IN1~INn(図2において不図示/上からの矢印)と、外部への映像信号(映像素材)を出力するm個(mは正の整数)の出力端子OUT1~OUTm(図2における横線)とを備える。すなわち、マトリクススイッチャ104は、INPUT(縦)×OUTPUT(横)のマトリクスで任意のポイントを選択することができる。マトリクススイッチャ104は、n個の外部入力と、映像スイッチャ100の内部からのリエントリ入力とのいずれか一方を選択できるようになっている。リエントリ入力は、例えば、クロスコンバータ102の出力(すなわち、HDR/SDR変換した各素材)である。また、出力端子OUT1~OUTmからは、合成部106の出力(たとえば、後述するPGM(SDR)またはPGM(HDR))が出力される。
なお、一般的な映像スイッチャでは、nは十分大きな数字となる。たとえば、マトリクススイッチャ104は、12G-SDI(Serial Digital Interface)対応のマトリクススイッチャである。もちろん、マトリクススイッチャ104の信号仕様は上記に限定されない。
合成部106は、マトリクススイッチャ104により分配された各BASEとSUPERとを合成する。
図3は、図2に示す合成部106の構成例を示すブロック図である。合成部106は、BASE処理系とSUPER処理系とを備え、それぞれのBASEに対しSUPERを合成する。
BASE処理系は、2系統の処理系を有する。具体的には、BASE処理系は、SDR系統のSDR処理部200(図1の第1処理部20に相当)と、HDR系統のHDR処理部210(図1の第2処理部22に相当)である。SDR処理部200は、BASE(SDR)を入力し、HDR処理部210は、BASE(HDR)を入力する。
本実施形態は、合成処理系を2系統、すなわち、HDR系統とSDR系統とを有し、それぞれの系統で並列に、BASEとSUPERとの合成処理を実行している。具体的には、本実施形態では、入力する素材がHDRかSDRかによって処理を切り替える必要がないようにするために、入力素材の如何に関わらずクロスコンバータ102でHDR→SDR変換およびSDR→HDR変換を常に実行している。そして、合成部106は、常時、HDRおよびSDRの各合成(各BASEとSUPERとの合成)結果としての、PGM(SDR)およびPGM(HDR)を出力している。PGMは、オンエア用の信号のことを指す。PGM(SDR)は、図1の「第1合成信号」に相当し、PGM(HDR)は、図1の「第2合成信号」に相当する。
SDR処理部200は、MK部202と、DSK部204と、L字合成部206とを備える。なお、MKはMixer/Keyerの略であり、DSKはDown Stream Keyerの略である。
MK部202は、MKを実行する。MKは、テレビジョン映像編集技術における2以上の映像を合成するための基本的な合成機能の一つであり、映像間での重ね合わせや提供スーパーなどに用いる。
DSK部204は、DSKを実行する。DSKは、上流側(アップ・ストリーム)でビデオの合成やミックスを行い、その結果に対してさらに下流側(ダウン・ストリーム)でキー合成を行うときの下流側の合成機能のことである。一般的には、ロゴやテキストなどがDSKにより合成される。この機能により、ロゴやや速報スーパー表示が可能となる。
L字合成部206は、L字合成を実行する。L字合成は、映像を拡大・縮小・変形・加工するDVE(Digital Video Effect)の一種であり、L字放送用レイアウトを実現する処理を指している。
MK部202、DSK部204、およびL字合成部206は、それぞれに専用のSUPER(MK用SUPER(SDR)、DSK用SUPER(SDR)、L字合成用SUPER(SDR))を入力する。MK用SUPER(SDR)およびDSK用SUPER(SDR)は、たとえば、FILL信号(挿入する映像の信号)および/またはKEY信号(FILL信号を挿入するBASEにおける位置についての情報)を含む。L字合成用SUPER(SDR)は、たとえば、背景信号(BGDと呼ばれる場合もある)を含む。
MK用SUPER(SDR)、DSK用SUPER(SDR)、L字合成用SUPERはいずれもSDR形式で入力される。従って、SDR処理部200では、SUPER(SDR)がそのままBASE(SDR)と合成される。一方、HDR処理部210では、SUPER処理部220にてSDRからHDRへと変換されたSUPER(HDR)とBASE(HDR)とが合成される。
HDR処理部210は、MK部212と、DSK部214と、L字合成部216とを備える。MK部212、DSK部214、およびL字合成部216のそれぞれの機能は、SDRとHDRの規格の相違を除き、SDR処理部200のMK部202、DSK部204、およびL字合成部206のそれぞれと同一である。
なお、図3のSDR処理部200およびHDR処理部210においては、MK→DSK→L字合成の順に処理が行われている。一般的な映像スイッチャではMKが初段にくるが、その限りではなく順不同であってもよい。また、各処理(MK/DSK/L字)も1つずつでなくそれぞれ複数ある場合がある。
SUPER処理系は、具体的には、SUPER処理部220である。SUPER処理部220は、合成部106内に1つ設けられ、SDR処理部200とHDR処理部210で共有される。SUPER処理部220は、MK用変換部222と、DSK用変換部224と、L字合成用変換部226と、を備える。
MK用変換部222は、入力したMK用SUPER(SDR)をHDRに変換し、変換した信号を、MK部212に対して、MK用SUPER(HDR)を出力する。
DSK用変換部224は、入力したDSK用SUPER(SDR)をHDRに変換し、変換した信号を、DSK部214に対して、DSK用SUPER(HDR)を出力する。
L字合成用変換部226は、入力したL字合成用SUPER(SDR)をHDRに変換し、変換した信号を、L字合成部216に対して、L字合成用SUPER(HDR)を出力する。
なお、各SUPERは、2018年12月の4K放送の開始時点ではSDR固定であるが、将来的には、HDRに変わる可能性がある。
なお、SUPER処理部220におけるSDR/HDR変換方式は、例えば、ARIB STD-B67またはRec.BT.2100に規定されるHLG(Hybrid Log Gamma)方式である。BT.2100は、SDRをγ=2とみなし、SDRの100%をHLGの50%に割り当てる。ARIBは、Association of Radio Industries and Businessesの略である。
しかし、HDR素材とSDR素材とが混在した際に、HLGの50%ではSDR素材が暗く見えてしまうという問題がある。そこで、本実施形態は、ARIB TR-B43の規定に従い、SDRの100%をHLGの75%に割り当てる。
ARIB TR-B43のSDR/HDR変換が以下で説明される。SDR/HDR変換には「シーン参照型」と「ディスプレイ参照型」の2種類の方式がある。「シーン参照型」は、SDRのカメラ映像信号からHDRにマッピングした映像信号の色と階調を、HDRのカメラ映像信号の色と階調に一致させる。「シーン参照型」は、ライブ制作時においてSDRとHDRのカメラを混在運用する場合などに用いられる。「ディスプレイ参照型」は、SDRからHDRにマッピングした映像信号をHDRの表示装置に映した際の色と階調を、SDRの映像信号をSDR表示装置に映した際の色と階調に一致させる。「ディスプレイ参照型」は、SDR制作されたコンテンツをHDR番組内で利用する場合などに用いられる。
(動作の説明)
図4は、BASEをSDRで入力し、SUPERとの合成結果をSDRで出力する場合の映像スイッチャ100の動作例を示すための図である。図4において、黒丸は、マトリクススイッチャ104における接続点を示す。
この場合、BASE(SDR)と、クロスコンバータ102でSDR→HDR変換されたBASE(HDR)と、SUPER(SDR)とが合成部106に入力される。
合成部106のSDR処理部200は、「BASE(SDR)」と「SUPER(SDR)」とを合成して「PGM(SDR)」を作成する。同時に、合成部106のHDR処理部210は、「BASE(HDR)」と「SDR→HDR変換されたSUPER(HDR)」とを合成して「PGM(HDR)」を作成する。
SDRで送出する場合、マトリクススイッチャ104のOUT1から「PGM(SDR)」が出力される。
図5は、BASEをHDRで入力し、SUPERとの合成結果をHDRで出力する場合の映像スイッチャ100の動作例を示すための図である。図5において、黒丸は、マトリクススイッチャ104における接続点を示す。
この場合、BASE(HDR)と、クロスコンバータ102でHDR→SDR変換されたBASE(SDR)と、SUPER(SDR)とが合成部106に入力される。
合成部106のHDR処理部210は、「BASE(HDR)」と「SDR→HDR変換されたSUPER(HDR)」とを合成して「PGM(HDR)」を作成する。同時に、合成部106のSDR処理部200は、「BASE(SDR)」と「SUPER(SDR)」とを合成して「PGM(SDR)」を作成する。
HDRで送出する場合、マトリクススイッチャ104のOUT1から「PGM(HDR)」が出力される。
すなわち、番組がSDR指定の場合にはマトリクススイッチャ104のOUT1からは「PGM(SDR)」が出力され、番組がHDR指定の場合にはマトリクススイッチャ104のOUT1からは「PGM(HDR)」が出力される。
そして、PGM(SDR)におけるBASEは、入力がSDRの場合にはSDRのままであり、入力がHDRの場合にはHDRから変換されたSDRとなる。
一方、PGM(HDR)におけるBASEは、入力がSDRの場合にはSDRから変換されたHDRであり、入力がHDRの場合にはHDRのままとなる。
(効果の説明)
以上説明した第2の実施形態の映像スイッチャ100は、合成処理系を2系統持ち、HDR系統とSDR系統のそれぞれ並列でSUPERとの合成処理を行う。さらに、映像スイッチャ100は、SDRで送出する場合、マトリクススイッチャ104のOUT1から「PGM(SDR)」が出力し、HDRで送出する場合、マトリクススイッチャ104のOUT1から「PGM(HDR)」が出力される。すなわち、映像スイッチャ100において、番組がSDR指定の場合にはマトリクススイッチャ104のOUT1からは「PGM(SDR)」が出力され、番組がHDR指定の場合にはマトリクススイッチャ104のOUT1からは「PGM(HDR)」が出力される。
以上のことから、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、輝度範囲が異なる複数の規格が混在した場合であっても、システムの動作に悪影響を与えることなく、かつ映像の画質劣化を抑制した放送が可能となる。
なお、図3~図5では、説明をより明瞭なものとするために、合成部106の出力は、PGM(オンエア用)のみとなっているが、合成部106の出力は、これに限定されない。たとえば、合成部106は、さらに、PVW(事前確認用)を出力することができる。また、合成部106は、最終合成結果(MK+DSK+L字合成)ではなく各合成単体(たとえば、MKのみ)の結果、あるいは各合成の任意の組み合わせ(たとえば、MK+DSK)の結果(オンエア用および/または事前確認用)を出力することができる。さらに、合成部106は、CLN(一切の合成が実施されていない信号)を出力することができる。
さらに、合成部106は、合成をする前に、各BASEに対してFADE処理(いわゆる、フェードイン・フェードアウト処理またはクロスフェード処理)を実行してもよい。
以上、各実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は、上記各実施形態の記載に限定されない。上記各実施形態に多様な変更又は改良を加えることが可能であることは当業者にとって自明である。従って、そのような変更又は改良を加えた形態もまた本発明の技術的範囲に含まれることは説明するまでもない。また、以上説明した各実施形態において使用される、数値や各構成の名称等は例示的なものであり適宜変更可能である。
10 映像スイッチャ
12 変換部
14 切替部
16 合成部
20 第1処理部
22 第2処理部
100 映像スイッチャ
102 クロスコンバータ
104 マトリクススイッチャ
106 合成部
120 HDR/SDR変換部
122 SDR/HDR変換部
200 SDR処理部
202 MK部
204 DSK部
206 L字合成部
210 HDR処理部
212 MK部
214 DSK部
216 L字合成部
220 SUPER処理部
222 MK用変換部
224 DSK用変換部
226 L字合成用変換部

Claims (4)

  1. 第1輝度範囲を有する第1規格に準拠する第1ベース信号と、前記第1輝度範囲よりも広い第2輝度範囲である第2規格に準拠する第2ベース信号とを入力して処理する映像スイッチャであって、
    前記第1ベース信号を前記第2規格の信号である第1変換信号に変換し、前記第2ベース信号を前記第1規格の信号である第2変換信号に変換する変換手段と、
    前記第1ベース信号および前記第2ベース信号を入力し、前記変換手段より、前記第1変換信号および前記第2変換信号を入力し、これらの信号を分配する切替手段と、
    前記第1ベース信号および前記第2変換信号のいずれか一方と重畳信号とを合成して合成結果としての第1合成信号を出力する第1処理部と、前記第1処理部と並列に設けられ、前記第2ベース信号および前記第1変換信号のいずれか一方と前記重畳信号とを合成して合成結果としての第2合成信号を出力する第2処理部とを備える合成手段と、を備え、
    前記切替手段は、番組単位で、前記第1合成信号および前記第2合成信号のいずれか一方を選択する
    ことを特徴とする映像スイッチャ。
  2. 前記切替手段は、前記番組単位で切り替わる信号である番組放送制御信号に基づいて、前記第1合成信号および前記第2合成信号のいずれか一方を選択することを特徴とする請求項1記載の映像スイッチャ。
  3. 前記第1規格はSDR(Standard Dynamic Range)であり、前記第2規格はHDR(High Dynamic Range)であることを特徴とする請求項1または2記載の映像スイッチャ。
  4. 第1輝度範囲を有する第1規格に準拠する第1ベース信号と、前記第1輝度範囲よりも広い第2輝度範囲である第2規格に準拠する第2ベース信号とを入力して処理する映像スイッチャによって、
    前記第1ベース信号を前記第2規格の信号である第1変換信号に変換し、前記第2ベース信号を前記第1規格の信号である第2変換信号に変換し、
    前記第1ベース信号および前記第2ベース信号を入力し、前記第1変換信号および前記第2変換信号を入力し、これらの信号を分配し、
    前記第1ベース信号および前記第2変換信号のいずれか一方と重畳信号とを合成して合成結果としての第1合成信号を出力する第1処理と、前記第2ベース信号および前記第1変換信号のいずれか一方と前記重畳信号とを合成して合成結果としての第2合成信号を出力する第2処理部とを並行して同時に実行し、
    番組単位で、前記第1合成信号および前記第2合成信号のいずれか一方を選択する
    ことを特徴とする切替方法。
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