JP7108287B2 - 水筆ペン - Google Patents

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Description

本発明は、水貯留部内に水を充填し、後端の操作部に対する簡便な操作によって水を穂先に供給して使用する水筆ペンに関する。
従来、水性着色剤等の絵具を用いて絵画を描く際、専用の筆で絵具を溶いたり、パレット上で複数色を混ぜ合わせたりする作業を行って、画用紙に塗布していた。このような作業を行う場合、あらかじめ水を容器に充填しておき、この水を筆の穂先に含ませて水分補給を行っている。
しかし、上記従来の手法では準備が煩雑なばかりか、遠方や出先で迅速に絵画を描くことが困難なため、筆の穂先に水を容易に供給できる種々の水筆ペンが用いられている(例えば特許文献1参照)。これらの水筆ペンは、筆の内部に水を貯留し、この水を穂先に供給するものである。
特開2000-1086号公報
しかしながら、特許文献1の絵筆及び絵具セットは、筆本体の内部に充填した水を筆の後端部に配設した略蛇腹状の水供給手段を圧縮することで筆本体の内部圧を上げ、先端部から水を穂先に押し出して供給するものであり、適切な量の水を穂先に供給するための蛇腹の圧縮加減が難しい。また、筆本体の内部に水を充填するためには、筆本体の後端部の穴を狙って内部に水を注入する必要があり、操作性も良いとは言えなかった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、簡便な操作でバルブ機構を開閉して中空筒部の水貯留部内に水を充填し、更に穂先に水を容易に供給できる水筆ペンを提供することを目的とする。
上記の課題を解決すべく、本発明は、
後端に位置する開口、先端に位置する通水孔、及び前記開口と前記通水孔との間に位置する水貯留部を備える中空筒体と、
前記後端に配設されたノックにより開閉自在なバルブ機構を有する操作部と、
前記中空筒体の前記先端側に配設され、前記水貯留部からの水を供給するための穂先と、を具備すること、
を特徴とする水筆ペンを提供する。
このような構成を有する本発明の水筆ペンでは、操作部の後端部に配設されたノックに力を付加することでバルブ機構の開閉操作が可能で、水を容易に水貯留部内に充填し、更に水貯留部から出水して穂先に供給することができる。なお、絵画を描いている把持状態のまま、穂先への水の供給を行うことができるため、操作性にも優れている。更に、ノックへの力の付加時間に応じて水貯留部内の水が外部に出水されるため、使用者は簡便な操作によって穂先に所望量の水を供給することができる。
また、上記の本発明の水筆ペンにおいては、前記通水孔の直径が前記水貯留部の直径の10%~40%の範囲であることが望ましい。
このような構成を有する本発明の水筆ペンでは、通水孔から空気が容易に水貯留部内に侵入できないため、操作部のバルブ機構が閉弁状態であれば、水貯留部内に貯留した水が通水孔から外部へ漏水することを好適に防止することができる。
また、上記の本発明の水筆ペンにおいては、前記通水孔と前記穂先の後端とが3mm~10mmの範囲で離間していることが望ましい。
このような構成を有する本発明の水筆ペンでは、通水孔と穂先の後端とが好適に離間するため、通水孔近傍に位置する水が穂先の後端に接触することに起因する穂先への意図しない水の供給を防止することができる。
また、上記の本発明の水筆ペンにおいては、前記中空筒体において、前記先端から前記後端に向けて略円錐形部が設けられており、当該略円錐形部の先端に前記通水孔が設けられていることが望ましい。
このような構成を有する本発明の水筆ペンでは、通水孔と穂先の後端とが物理的により確実に離間するため、通水孔近傍に位置する水が穂先の後端に接触することに起因する穂先への意図しない水の供給を防止し、また、穂先から水貯留部への水の逆流を防止することができる。
上記本発明の水筆ペンを用いることにより、簡便な操作でバルブ機構を開閉して中空筒部の水貯留部内に水を充填し、更に穂先に水を容易に供給可能な水筆ペンを提供することができる。
本実施形態の水筆ペン1の概要を示す断面図である。 図1における中空筒体3の構造を示す図であって、図2(a)は、中空筒体3を軸方向Xに切断した断面図であり、図2(b)は、図2(a)に示す矢視Aの側面図であり、図2(c)は、図2(a)に示す矢視Bの側面図である。 図1における穂先固定具21の構造を示す図であって、図3(a)は、穂先固定具21を軸方向Xに切断した断面図であり、図3(b)は、図3(a)に示す矢視Cの側面図である。 図1における穂先7の構造を示す図であって、図4(a)は、穂先7の軸方向Xの断面図であり、図4(b)は、図4(a)に示す矢視Dの側面図である。 図1における操作部5の構造を示す図であって、図5(a)は、軸方向Xに切断した閉弁状態の操作部5の断面図であり、図5(b)は、軸方向Xに切断した開弁状態の操作部5の断面図である。 中空筒体3と操作部5との接続方法を示す模式図である。 中空筒体3に穂先固定部21を用いて穂先7を固定する方法を示す図であって、図7(a)は、穂先固定部21に穂先7を挿通する状態を示す模式図であり、図7(b)は、穂先7を挿通させた穂先固定部21を中空筒体3に接続する状態を示す模式図である。 本実施形態の水筆ペン1の使用方法を示す図であって、図8(a)は、中空筒体3から穂先7を外して水51に先端側Fを浸す状態を示す模式図であり、図8(b)は、水貯留部9に水51を充填する状態を示す模式図である。 本実施形態の水筆ペン1の使用方法を示す図であって、図9(a)は、水51を充填した中空筒体3の先端側Fに穂先7を固定する状態を示す模式図であり、図9(b)は、操作部5のノック11に力を付加して穂先7に水51を供給する状態を示す模式図である。 中空筒体103の構造を示す図であって、図10(a)は、軸方向Xに切断した中空筒体103の断面図であり、図10(b)は、図10(a)に示す矢視Eの側面図であり、図10(c)は、図10(a)に示す矢視Fの側面図である。 パッキン44の構造を示す図であって、図11(a)は、パッキン44の穂先7側から見た平面図であり、図11(b)は、図11(a)に示す矢視Eの断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る水筆ペンの代表的な実施形態を詳細に説明する。但し、本発明は図示されるものに限られるものではなく、各図面は本発明を概念的に説明するためのものであるから、理解容易のために必要に応じて比や数を誇張又は簡略化して表している場合もある。更に、以下の説明では、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略することもある。
1.水筆ペン1の概要
図1を用いて、本実施形態に係る水筆ペン1の概要について説明する。図1は、本実施形態の水筆ペン1の概要を示す断面図である。水筆ペン1は、中空筒体3、操作部5、及び穂先7を具備するものである。中空筒体3内部の水貯留部9に水51を充填し、操作部5の簡便な操作によってこの水51を適宜穂先7に浸透させ、例えば水性着色剤を容易に溶いて水彩画等を描くことができる。
もちろん、水筆ペン1は、水筆用紙(水書半紙を含む。)に文字を書く用途にも使用可能である。また、本実施形態における水51は、一般的な水道水であればよく、水性着色剤等を含む水性絵具であってもよい。このように本実施形態の水筆ペン1は非常に利便性の高い画材である。
2.水筆ペン1の構造
<水筆ペン1の構成>
続いて、水筆ペン1の構造について詳細に説明する。図1に示すとおり、本実施形態の水筆ペン1は、ペンの本体で水51を貯留する中空筒体3、中空筒体3の後端に配設されて使用者が水51の出水操作を行う操作部5、中空筒体3の先端に配設されて水51の供給を受けつつ水性着色剤等を紙に塗布する穂先7、及び、穂先7を中空筒体3に固定する穂先固定具21の、概ね4つの部品で構成されている。なお、図1に示すように、本実施形態では水筆ペン1の軸方向をXで表し、軸方向における先端側をF、後端側をRとして説明する。
<中空筒体3の構造>
次に、図2(a)(b)(c)を用いて中空筒体3の構造について詳細に説明する。図2(a)(b)(c)は、中空筒体3の構造を示す図であって、図2(a)は、中空筒体3を軸方向Xに切断した断面図であり、図2(b)は、図2(a)に示す矢視Aの側面図であり、図2(c)は、図2(a)に示す矢視Bの側面図である。中空筒体3は、水筆ペン1の本体部であって、他部品はこの中空筒体3に配設される。また、使用者はこの中空筒体3を把持して操作を行う。
図2(a)(b)(c)に示すとおり、中空筒体3は樹脂等を用いて所定の長さ寸法を有する略円筒状に形成された部品である。本実施形態では断面形状を略円形に形成しているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば使用者の把持性を向上するために多角形や人間工学に基づいた湾曲部分を有する形状にしてもよい。また、この中空筒体3は、内部に中空の水貯留部9を備えており、当該水貯留部9に水51を所定量貯留することができる。
中空筒体3は、後端側Rに位置する開口19、先端側Fに位置する通水孔15、及び開口19と通水孔15との間に位置する水貯留部9を備える。より具体的に説明すると、先端側Fには、軸方向Xとは略直交に形成された先端縁27が形成されており、この先端縁27は穂先7に当接する。また、先端縁27の内側の端縁は、縮径しつつ後端側Rの内部に突出した(即ち先端から後端に向けて)略円錐形部17が形成されている。更に、この略円錐形部17の後端側Rに対向する端部中心(先端)には、略円形の通水孔15が形成されており、この通水孔15を介して先端側Fの外部と水貯留部9とを連通している。なお、略円錐形部17を中空筒体3とは別の部品とし、組み立てることで中空筒体3と一体的に構成可能な構造としてもよく、更に、略円錐形部17の先端側Fには、略円筒形部を設けてもよい。
略円錐形部17は、先端縁27と通水孔15との軸方向Xの距離D1が1mm~10mm(更に好ましくは3mm~10mm)の範囲となるように形成することが望ましい。これにより、穂先7を中空筒体3に接続した際、穂先7の後端と通水孔15との間が好適に離間し、水貯留部9に貯留した水51が穂先7の後端に直接接触しないため、穂先7に対して意図しない水51の供給や、穂先7から水貯留部9への水51の逆流を防止できる。なお、水貯留部9から穂先7をみた場合には、水貯留部9の先端側Fに水溜部が位置することになり、穂先7に水が過度に供給されることも防止できる。
また、中空筒体3の先端側Fには、外径を所定量縮径させる第一段差23が形成されており、穂先7を中空筒体3に接続する際に用いる穂先固定具21と嵌合する。第一段差23の高さ寸法及び長さ寸法は、穂先固定具21の各部の寸法に応じて適宜決定すればよい。
後端側Rには、開口19が形成されており、この開口19を介して後端側Rの外部と、水貯留部9と、を連通している。また、中空筒体3の後端側Rには、水貯留部9の内径を所定量拡幅させる第二段差25が形成されており、操作部5がこの第二段差25に嵌合することで中空筒体3に対して操作部5が接続される。第二段差25の高さ寸法及び長さ寸法は、操作部5の各部の寸法に応じて適宜決定すればよい。
中空筒体3の内部に形成された水貯留部9は、先端側Fから後端側Rにかけて形成されており、上述のとおり先端側Fは通水孔15を介して外部と連通し、後端側Rは開口19を介して外部と連通している。なお、水貯留部9の直径θ2は、後端側Rの第二段差25の部位以外はどの位置でも概ね同じ寸法とすることが望ましい。
通水孔15の直径θ1は、この水貯留部9の直径θ2の10%~40%の範囲で形成することが望ましく、より好ましくは10%~30%の範囲で形成することが望ましい。これにより、通水孔15から空気が容易に水貯留部9内に侵入できないため、操作部5が閉弁状態であれば、水貯留部9に貯留した水51が通水孔15から外部への漏水を好適に防止することができる。なお、本実施形態では、水貯留部9の直径θ2を8.5mmとし、これに対して通水孔15の直径θ1を2.5~3mm(より好ましくは2.5mm)の範囲で形成することで、水貯留部9から外部への水51の漏水を完全に防止している。
<穂先固定具21の構造>
次に、図3(a)及び(b)を用いて穂先固定具21の構造について詳細に説明する。図3(a)及び(b)は、穂先固定具21の構造を示す図であって、図3(a)は、穂先固定具21を軸方向Xに切断した断面図であり、図3(b)は、図3(a)に示す矢視Cの側面図である。穂先固定具21は、中空筒体3の先端側Fに穂先7を固定するための部品である。
図3(a)及び(b)に示すとおり、穂先固定具21は樹脂等で略円筒状に形成された部品であって、先端側Fに穂先7を通す挿通孔31及び穂先7を中空筒体3側に押圧する固定リブ29が形成されている。また、後端側Rには中空筒体3の先端側Fに挿入して第一段差23と嵌合する固定開口33が形成されている。なお、穂先固定具21の内径は中空筒体3の直径及び第一段差23の直径に応じ、双方の部品が適切に嵌合するよう適宜決定することが望ましい。
<穂先7の構造>
続いて、図4(a)及び(b)を用いて穂先7の構造について詳細に説明する。図4(a)及び(b)は、穂先7の構造を示す図であって、図4(a)は、穂先7の軸方向Xの断面図であり、図4(b)は、図4(a)に示す矢視Dの側面図である。穂先7は、中空筒体3に配設されて水51の供給を受けつつ水性着色剤等を紙に塗布するための部品である。
穂先7は、中空筒体3の先端側Fに配設され、水貯留部9からの水を供給するためのものであり、化学繊維又は動物の体毛等の天然繊維を用いて構成された部品である。図4(a)及び(b)に示すとおり、後端側Rから先端側Fに向かって筆先を形成しており、絵画や習字等に使用する一般的な筆の先端形状を有している。また、後端側Rには、中空筒体3の先端縁27と当接する平滑部35が形成されている。
図4(b)に示すとおり、平滑部35は略円形の平面形状を有しており、穂先固定具21の内径と略同寸法の直径で形成されている。これにより、穂先固定具21を用いて穂先7を中空筒体3に固定した際、穂先7の先端のみが穂先固定具21の挿通孔31から外部に突出し、平滑部35が固定リブ29と中空筒体3の先端縁27とに挟持されて、中空筒体3に穂先7を強固に固定することができる。
穂先7は、一般的な筆の穂先と同様に、例えば合成樹脂の毛を束ねて加熱で根元近傍を溶融して固化し、後端側R(特に平滑部35)に鍔を具備する構成としてもよく、また、でんぷん等の天然材料や水溶性の合成樹脂を用いて構成した糊で全体の形状を整え、後端側R(特に平滑部35)が固化した構成としてもよい。なお、平滑部35を除く穂先7の各部の寸法は水筆ペン1の用途(太描き用や細描き用等)に応じて任意に決定することができる。
<パッキン44の構造>
次に、図11を用いてパッキン44の構造について詳細に説明する。図11(a)及び(b)は、パッキン44の構造を示す図であって、図11(a)は、パッキン44の穂先7側から見た平面図であり、図11(b)は、図11(a)に示す矢視Eの断面図である。パッキン44は、穂先7が具備する平滑部35に当接する部品であって、中空筒体3と穂先7との間で水51及び空気の移動を補助するものである。
パッキン44は、例えば樹脂で形成された略円環状の部品であって、図11(a)及び(b)に示すとおり、概ね、中空筒体3と当接する天面46と、穂先7と当接する底面45と、天面46と底面45とを連通する貫通孔47と、底面45と貫通孔47と側面とを連通して切り欠いたスリット48と、を具備している。
パッキン44の各部のサイズは、本発明の効果を損なわない範囲で、穂先7の平滑部35のサイズや中空筒体3のサイズに応じて適宜決定すればよい。もっとも、本実施形態ではパッキン44を具備した構成を代表して説明しているが、本発明に係る水筆ペンは、このパッキン44を省略した構成を有していてもよい。
<操作部5の構造>
次に、図5(a)及び(b)を用いて操作部5の構造について詳細に説明する。図5(a)及び(b)は、操作部5の構造を示す図であって、図5(a)は、軸方向Xに切断した閉弁状態の操作部5の断面図であり、図5(b)は、軸方向Xに切断した開弁状態の操作部5の断面図である。操作部5は、中空筒体3の後端に位置する開口19に配設され、ノックにより開閉自在なバルブ機構を有するものであり、水貯留部9の後端側Rの空気弁の役割を担う部品である。
図5(a)及び(b)に示すとおり、操作部5は使用者が直接押圧して操作するノック11と、このノック11の操作により開弁及び閉弁状態を切替自在に構成されたバルブ機構13と、から構成されている。また、バルブ機構13は、先端側Fと後端側Rとを連通する空気穴39を具備した第一部品13Aと、ノック11の先端側Fに接続されて、第一部品13Aの空気穴39を軸方向Xに移動して開弁及び閉弁を行う第二部品13Bと、から構成されている。
上述のとおり、第一部品13Aは略円筒状で内部に空気穴39を備えており、この空気穴39に第二部品13Bが挿通されている。第二部品13Bの先端側Fは、空気穴39の先端側Fの形状と相似形であって、空気穴39の先端側Fより大きな寸法で形成されていることが望ましい。また、ノック11の内部には軸方向Xに伸縮するスプリング41が備わっており、このスプリング41の先端側Fが第一部品13Aの後端側Rに当接している。
操作部5が上記構造のバルブ機構13を有することにより、ノック11に力を付加していない状態では、第二部品13Bが後端側Rに移動するため、第一部品13Aの空気穴39に第二部品13Bが嵌合して操作部5が閉弁状態となる。また、ノック11に力を付加した状態では、第二部品13Bが先端側Fに移動するため、第二部品13Bが先端側Fに移動して空気穴39との勘合が解除され、操作部5が開弁状態となる。
なお、本実施形態では上述の構造を有する操作部5を用いているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、上述のバルブ機構13と略同様の機構を有する構造であれば他の構造を備える操作部を用いてもよい。
第一部品13Aは縁に円環状リブ43を備えており、この円環状リブ43が中空筒体3の第二段差25と係止して操作部5が中空筒体3と接続する。また、ノック11に力を付加しても円環状リブ43によって第一部品13Aが固定されているため、第二部品13Bのみを軸方向Xに移動させることができる。
<各部品の組み立て>
次に、図6と、図7(a)及び(b)と、を用いて上述した各部品の組み立て方法について詳細に説明する。図6は、中空筒体3と操作部5との接続方法を示す模式図である。図7(a)及び(b)は、中空筒体3に穂先固定部21を用いて穂先7を固定する方法を示す図であって、図7(a)は、穂先固定部21に穂先7を挿通する状態を示す模式図であり、図7(b)は、穂先7を挿通させた穂先固定部21を中空筒体3に接続する状態を示す模式図である。
まず、中空筒体3の後端側Rに操作部5を接続する。図6に示すとおり、中空筒体3及び操作部5を軸方向Xに並べつつ、中空筒体3の開口19に操作部5のバルブ機構13が対向するよう配置する。次に、中空筒体3の開口19から操作部5のバルブ機構13を挿入し、第一部品13Aの円環状リブ43を第二段差25に確実に係止させる。
続いて、穂先7及び穂先固定具21を中空筒体3の先端側Fに接続する。図7(a)に示すとおり、穂先7及び穂先固定具21を軸方向Xに並べつつ、穂先固定具21の固定開口33から穂先7を挿入して挿通孔31から穂先7の先端側Fを外部に挿通する。次に図7(b)に示すとおり、穂先固定具21の固定開口33に、パッキン44を挿入し、更に中空筒部3の先端側Fを挿入する。穂先固定具21の内径と中空筒部3の第一段差23の外径とを嵌合させつつ、穂先固定具21の固定リブ29の内側と、中空筒体3の先端縁27と、で穂先7の平滑部35を挟持して穂先7を中空筒体3の先端側Fに固定する。なお、パッキン44は、穂先7の平滑部35に底面45を当接し、中空筒体3の先端側Fに天面46を当接する。
3.水筆ペン1の使用方法
次に、図8(a)及び(b)と、図9(a)及び(b)と、を用いて本実施形態の水筆ペン1の使用方法について詳細に説明する。図8(a)及び(b)は、本実施形態の水筆ペン1の使用方法を示す図であって、図8(a)は、中空筒体3から穂先7を外して水51に先端側Fを浸す状態を示す模式図であり、図8(b)は、水貯留部9に水51を充填する状態を示す模式図である。
また、図9(a)及び(b)は、本実施形態の水筆ペン1の使用方法を示す図であって、図9(a)は、水51を充填した中空筒体3の先端側Fに穂先7を固定する状態を示す模式図であり、図9(b)は、操作部5のノック11に力を付加して穂先7に水51を供給する状態を示す模式図である。なお、この説明では容器53に入れた水51を水筆ペン1に充填する。
図8(a)に示すとおり、まず水筆ペン1の中空筒体3から穂先7及び穂先固定具21を取り外し、操作部5のノック11に力を付加することでバルブ機構13を開弁状態にして中空筒体3の先端部Fを容器53内に挿入する。続いて、図8(b)に示すとおり、中空筒体3の水貯留部9に容器53内の水51が充填されたことを確認した後、ノック11への力の付加を止めてバルブ機構13を閉弁状態にした後、徐々に容器53内から中空筒体3を上方に引き上げる。
図9(a)に示すとおり、バルブ機構13の作用で中空筒体3の水貯留部9に水51が充填された状態で内部に留まり、この状態で穂先7及び穂先固定具21を中空筒体3の先端部Fに接続する。上記手順を全て完了することにより、本実施形態の水筆ペン1の使用準備が完了する。なお、図9(b)に示すとおり、ノック11に力を付加することによりバルブ機構13が再び開弁状態となるため、水貯留部9に充填された水51が通水孔15から外部に出水し、穂先7に供給して使用することができる。
このような構成を有する水筆ペン1において、通水孔15から穂先7へ向かう水51は、まず平滑部35に当たり、パッキン44のスリット48から、固定リブ29の内壁を伝って穂先7に向かい、更に、穂先7の根元周囲から穂先7全体に含まれて先端へと向かう。この際、空気と水51の交換を好適に行え、穂先7への水51の供給をスムーズに行うことができる。なお、上述のとおり、水筆ペン1は必ずしもパッキン44を具備していなくてもよく、パッキン44を省略した場合、通水孔15を通過した水51が穂先の平滑部35全面に接触し、穂先7全体に含まれて先端へと向かう。
上記バルブ機構13の構造から、ノック11への力の付加時間(開弁時間)に応じて水貯留部9内の水51が外部に出水されるため、使用者は簡便な操作によって穂先7に所望量の水51を供給することができる。
以上、本発明の代表的な実施形態について図面を参照しつつ説明してきたが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載の精神及び教示を逸脱しない範囲でその他の改良例や変形例が存在する。そして、かかる改良例や変形例は全て本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、図10に示すような中空筒体103を用いて構成した変形例が考えられる。図10(a)(b)(c)は、中空筒体103の構造を示す図であって、図10(a)は、軸方向Xに切断した中空筒体103の断面図であり、図10(b)は、図10(a)に示す矢視Eの側面図であり、図10(c)は、図10(a)に示す矢視Fの側面図である。変形例に用いる中空筒体103では、他の部品(上述した水筆ペン1では穂先固定具21)を用いずに穂先を直接中空筒体103で支持することが可能になる。
図10(a)(b)(c)に示すとおり、中空筒体103は、先端側Fに穂先支持穴104を具備しており、最奥(後端側R)に壁部117を形成している。また、この壁部117の略中心には通水孔115が形成されており、水貯留部109に充填した水51を先端側F外部に出水することができる。なお、通水孔115の直径θ10は、水貯留部109の直径θ20に対して10%~40%の範囲(より好ましくは10%~30%の範囲)で形成することが好ましく、壁部117の厚さ寸法D10は、1mm~10mmの範囲(より好ましくは3mm~10mmの範囲)で形成することが望ましい。また、中空筒体103の先端側Fから壁部117までの離間距離と、穂先支持穴104の直径と、は使用する穂先のサイズに応じて決定する。
上記構造を有する中空筒体103は、穂先支持穴104に対して穂先の平滑部を後端側Rに対向させつつ挿入することで、穂先を接続することができる。また、中空筒体103を用いることによって、部品数を減らし構造を更にシンプルにすることが可能となる。更に、水51の充填時における穂先の着脱を簡便化することができる。
本発明の水筆ペンは、簡便な操作でバルブ機構を開閉して中空筒部の水貯留部内に水を充填し、更に穂先に水を容易に供給することができるものである。
1 水筆ペン
3 中空筒体
5 操作部
7 穂先
9 水貯留部
11 ノック
13 バルブ機構
15 通水孔
17 略円錐形部
19 開口
21 穂先固定具
23 第一段差
25 第二段差
27 先端縁
29 固定リブ
31 挿通孔
33 固定開口
35 平滑部
39 空気穴
41 スプリング
43 円環状リブ
44 パッキン
45 底面
46 天面
47 貫通孔
48 スリット
51 水
53 容器
103 中空筒体
104 穂先支持穴
109 水貯留部
115 通水孔
117 壁部
θ1 直径
θ2 直径
θ10 直径
θ20 直径
D1 距離
D10 厚さ寸法

Claims (3)

  1. 後端に位置する開口、先端に位置する通水孔、及び前記開口と前記通水孔との間に位置する水貯留部を備える中空筒体と、
    前記後端に配設されたノックにより開閉自在なバルブ機構を有する操作部と、
    前記中空筒体の前記先端側に配設され、前記水貯留部からの水を供給するための穂先と、を具備 し、
    前記通水孔の直径が前記水貯留部の直径の10%~40%の範囲であ ること、
    を特徴とする水筆ペン。
  2. 前記通水孔と前記穂先の後端とが3mm~10mmの範囲で離間していること、
    を特徴とする請求項1に記載の水筆ペン。
  3. 前記中空筒体において、前記先端から前記後端に向けて略円錐形部が設けられており、当該略円錐形部の先端に前記通水孔が設けられていること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載の水筆ペン。
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