JP7107800B2 - 運転制御方法及び運転制御装置 - Google Patents
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Description
本実施形態の車載装置200は、車両コントローラ210、ナビゲーション装置220、検出装置230、レーンキープ装置240、及び出力装置250を備える。車載装置200を構成する各装置は、相互に情報の授受を行うためにCAN(Controller Area Network)その他の車載LANによって接続されている。車載装置200は、車載LANを介して運転制御装置300と情報の授受を行うことができる。
運転制御装置300は、制御装置310と、出力装置320と、通信装置330を備える。出力装置320は、先述した車載装置200の出力装置250と同様の機能を有する。ディスプレイ251、スピーカ252を、出力装置20の構成として用いてもよい。制御装置310と、出力装置320とは、有線又は無線の通信回線を介して互いに情報の授受が可能である。通信装置330は、車載装置200との情報授受、運転制御装置300内部の情報授受、外部装置と運転制御システム1との情報授受を行う。
制御装置310は、プロセッサ311を備える。プロセッサ311は、車両の運転計画の立案を含む運転制御処理を行う演算装置である。具体的に、プロセッサ311は、運転計画の立案を含む運転制御処理を実行させるプログラムが格納されたROM(Read Only Memory)と、このROMに格納されたプログラムを実行することで、制御装置310として機能する動作回路としてのCPU(Central Processing Unit)と、アクセス可能な記憶装置として機能するRAM(Random Access Memory)と、を備えるコンピュータである。
制御装置310は、算出された走行経路を自車両に移動させる運転計画を立案し、運転計画に従う運転制御命令を車両に実行させる。プロセッサ311は、上記各機能を実現するため、又は各処理を実行するためのソフトウェアと、上述したハードウェアとの協働により各機能を実行する。
プロセッサ311は、車両コントローラ210に運転制御命令を実行させる。車両コントローラ210は、操舵制御及び駆動制御を実行し、自車両に走行経路において定義された目標X座標値(進行方向に沿う位置)及び目標Y座標値(路幅方向に沿う位置)によって定義される目標経路上を走行させる。目標Y座標値を取得する度に処理を繰り返し、座標値が指定された制御値を車載装置200に実行させる。車両コントローラ210は、目的地に至るまで、プロセッサ311の指令に従い運転制御命令を実行する。
走行経路算出装置100について説明する。
走行経路算出装置100は、制御装置10と、出力装置20と、通信装置30を備える。出力装置20は、先述した車載装置200の出力装置250と同様の機能を有する。ディスプレイ251、スピーカ252を、出力装置20の構成として用いてもよい。制御装置10と、出力装置20とは、有線又は無線の通信回線を介して互いに情報の授受が可能である。通信装置30は、車載装置200との情報授受、走行経路算出装置100内部の情報授受、外部装置と運転制御システム1との情報授受を行う。
制御装置10は、プロセッサ11を備える。プロセッサ11は、運転制御において、車両に移動させる(車両に辿らせる)走行経路の算出処理を行う演算装置である。具体的に、プロセッサ11は、運転計画の立案を含む運転制御処理を実行させるプログラムが格納されたROM(Read Only Memory)と、このROMに格納されたプログラムを実行することで、制御装置10として機能する動作回路としてのCPU(Central Processing Unit)と、アクセス可能な記憶装置として機能するRAM(Random Access Memory)と、を備えるコンピュータである。
(1)自車両の走行レーン前方の障害物(対象物)の検出情報を取得する、
(2)走行レーンに隣接する対向レーンを走行し、自車両に接近する対向車両(対象物)の検出情報を取得する、
(3)自車両の位置を基準とする所定範囲に障害物のみが検出される場合には、障害物を回避する第1回避経路を算出する、
(4)自車両の位置を基準とする所定範囲に障害物及び対向車両が検出される場合には、障害物及び対向車両を回避する第2回避経路を算出する、
(5)第1回避経路又は第2回避経路の何れか一方を運転制御装置300に出力する。
プロセッサ11は、先述した車載された検出装置230、車両センサ260、ナビゲーション装置220の位置検出装置221を含むセンサから検出情報を遂次取得する。検出情報は、走行制御の対象である自車両の周囲の状況を示す情報である。先述したとおり、プロセッサ11は、位置、経路(リンク)と対応づけられた検出情報を取得する。検出情報は、事象に対応づけられた対象物の位置、対象物の種別(属性)、対象物の大きさ、対象物の速度、対象物の速度変化、対象物の縦変位量、対象物の縦変位速度、対象物の横変位量、対象物の横変位速度を含む。検出情報は、現在の自車両に対する対象物の状態を示す情報であってもよいし、自車両の前方の検出情報に基づいて予測された将来の自車両に対する対象物の状態を示す情報であってもよい。
図2Aに示すように、タイミングT1における自車両OVの位置OV1を基準として、所定範囲D1が設定される。所定範囲D1は、自車両OVの速度に応じて設定してもよい。所定範囲D1は、自車両OVの走行レーンに設定してもよい。自車両OVの速度が相対的に高いときには、相対的に大きい(進行方向の距離が長い/路幅方向の距離が長い)所定範囲D1´を設定する。この所定範囲D1は、所定周期で設定される。例えば、タイミングT2における自車両OVの位置OV2を通過するときには、その位置OV2を基準として所定範囲D2を設定する。プロセッサ11は、各地点において、所定範囲に存在する対象物を検出する。
図3Aに基づいて、第1回避経路を含む走行経路について説明する。プロセッサ11は、自車両OVの位置を基準とする所定範囲D1、D2に駐車車両PVなどの障害物のみが検出される場合には、その障害物を回避する第1回避経路を算出する。障害物は駐車車両PVのみならず、二輪車、歩行者、人間、道路構造物、工事現場(進入制限領域)などを含む。図3Aに示すように、自車両OV1の走行レーンLX1の前方に、障害物となる駐車車両PVを検出した場合には、駐車車両PVを回避する第1回避経路RT1を含む走行経路が算出される。第1回避経路RT1は、回避開始地点Q0において、駐車車両PVを回避するために走行レーンLX1の進行方向(X方向)の右方向に曲がり、上り走行レーンLX1と下り走行レーンLX2の境界近傍を走行レーンLX1の道路形状に沿う方向RDLに向かって直進し、その後、第1曲点Q1において元々走行していた走行レーンLX1に戻るために左方向に曲がる。
第1曲点Q1は、駐車車両PV(障害物)の側方から走行レーンLX1へ自車両OVを導くために、その進行方向を変化させるために進行方向を変更させる地点である。本例では、第1曲点Q1の上流側の第1回避経路RT1Aと第1曲点Q1の下流側の第1回避経路RT1Bとを有する。第1曲点Q1において、上流側の第1回避経路RT1Aと下流側の第1回避経路RT1Bとが傾き(頂点)を持って接するように第1回避経路RTを算出してもよい。第1曲点Q1において、上流側の第1回避経路RT1Aと下流側の第1回避経路RT1Bとが曲線を持って接するように第1回避経路RT1を算出してもよい。
さらに、走行レーン前方の障害物(駐車車両PV)を回避しつつ、対向車両CVも回避する場面における走行経路について検討した。この場面においては、自車両OVは、駐車車両PVと対向車両CVとの間を通り抜ける。
先述したとおり、障害物は駐車車両PVのみならず、二輪車、歩行者、人間、道路構造物、工事現場(進入制限領域)などを含む。障害物に含まれる物体又は領域は駐車車両PVのように静止物であることが好ましい。駐車車両PVと対向車両CVとの間を通り抜ける状況の判断精度が高くなるからである。
自車両OVの進行方向を基準とし自車両OVの走行位置K2から所定距離dk以内となる領域に駐車車両PVなどの障害物の位置が属し、かつ、対向車両CVが所定領域dkに属する場合には、自車両OVが駐車車両PVと対向車両CVとの間を通りぬける回避状況であると判断し、その領域を回避領域ESとして設定する。
第2回避経路RT2において、障害物としての駐車車両PVの側方から走行レーンLX1へ自車用OVを導くために第2回避経路RT2の進行方向を変化させる第2曲点Q2は、第1回避経路RT1における、障害物としての駐車車両PVの側方から走行レーンLX1へ導くために第1回避経路RT2の進行方向を変化させる第1曲点Q1よりも、自車両OVの進行方向の上流側に位置する。第1回避経路RT1及び第2回避経路RT2は、自車両OVが将来走行する経路である。第1回避経路RT1、第2回避経路RT2の上流側とは自車両OVの現在地側であり、第1回避経路RT1、第2回避経路RT2の下流側とは自車両OVから離隔した将来走行する予定の地点側である。
本実施形態において、プロセッサ11は、第2曲点Q2が、第1回避経路RT1における第1曲点Q1よりも自車両OV側に位置するように第2回避経路RT2を算出する。
(A)第1回避経路RT1における障害物としての駐車車両PVの側方から走行レーンLX1へ自車両を導くためにその進行方向を変化させる走行経路の第1曲点の位置を取得し、
(B)障害物としての駐車車両PVの側方から走行レーンLX1へ自車両OVを導くために自車両OVの進行方向を変化させる第2曲点を、第1曲点Q1よりも自車両OVの進行方向に沿う上流側にする第2回避経路RTを算出する。
第2回避経路RT2の算出は、第1回避経路RT1を補正することにより実行してもよい。第1回避経路RT1を算出した後に、第1回避経路RT1を用いて、第1曲点Q1を上流側にシフトして第2曲点Q2の座標を得て、この第2曲点Q2を含む第2回避経路R2を得てもよい。
プロセッサ11は、取得した現在位置情報に基づいて自車両OVの位置を算出する。自車両OVの位置は、算出時の現在位置のみならず、自車両OVの速度に応じた将来の走行位置を含む。自車両OVの現在位置は、位置検出装置221から取得する。自車両OVの速度は車速センサ262から取得する。自車両OVの諸元情報を車両コントローラ210から取得する。プロセッサ11は、これらの情報から自車両OVの現在位置、将来走行する各地点、各地点を走行するタイミング(時刻)を算出する。
プロセッサ11は、検出装置230の検出結果に基づいて対向車両CVの位置を算出する。対向車両CVの位置は、算出時の走行位置(現在位置)のみならず、対向車両CVの相対速度に応じた将来の走行位置を含む。対向車両CVの走行位置は、位置検出装置221から取得する。対向車両CVの速度は検出装置230から取得する。対向車両CVが備える通信装置233を介して対向車両CVの車速を取得してもよい。プロセッサ11は、これらの情報から対向車両CVの現在位置、将来走行する各地点、各地点を走行するタイミング(時刻)を算出する。
(A)まず、位置を基準とする、接近度に応じた第2回避経路RT2の態様を変更させる手法を説明する。
走行レーンの線形に沿う区間PTを短くすることにより、障害物を回避したときの対向車両CVとの正対している状態で走行する時間を短くすることができる。接近度が高く、つまり、乗員が不安を覚える傾向が高い状態において、対向車両CVと向かい合って走行する区間PTを短くすることができるので、乗員の不安感を低減することができる。
運転制御装置300は、駐車車両PVと対向車両CVとの間を通過するすれ違い場面において、第2回避経路RT2を含む走行経路に従い自車両OVを運転させる。第2回避経路RT2は、すれ違い場面において、走行レーンLX1へ戻るために自車両OVの進行方向を変更する第2曲点Q2を、すれ違い場面以外の場面における第1回避経路RT1と比較して、上流側にシフトする。運転制御装置300は、第2回避経路RT2に基づいて、早めに走行レーンLX1に戻る挙動を自車両OVに実行させる。このため、自車両OVの乗員は、自車両OVが走行レーンLX1に移動することを早いタイミングで認識することができる。いつ走行レーンLX1に戻るのかを予測できずに乗員が不安を覚えることを抑制できる。乗員の不安を低減させることができる。また、対向車両CVと正対した状態で走行する距離・時間を短くすることができるので、自車両OVの乗員の不安を低減させることができる。同様に、対向車両CVの乗員の不安も低減させることができる。
第1回避経路RT1は、自車両OVの位置を基準とする所定範囲に駐車車両PVを含む障害物のみが検出される場合に算出される、障害物を回避するための経路である。第2回避経路RT2は、自車両OVの位置を基準とする所定範囲に駐車車両PVを含む障害物及び対向車両CVが検出される場合に算出される、障害物及び対向車両を回避するための経路である。
(A1)第2曲点Q2において、進行方向の上流側の第2回避経路RT2Aに接続する下流側の第2回避経路RT2Bの、走行レーンLX1の線形RDLに対する傾きDg(図3B参照)。
(A2)第2曲点における曲率半径。
(A3)障害物から第2曲点までの距離。
(A4)走行レーンLX1の線形RDLに沿う区間PTの距離。
(B1)第2曲点Q2において、進行方向の上流側の第2回避経路RT2Aに接続する下流側の第2回避経路RT2Bの、走行レーンLX1の線形RDLに対する傾きDg(図3B参照)を拡大する。
(B2)第2曲点における曲率半径を大きくする。
(B3)障害物から第2曲点までの距離を短くする。
(B4)走行レーンLX1の線形RDLに沿う区間PTの距離を短くする。
作用や効果については上述の説明を援用する。
本実施形態によれば、自車両OVが走行レーンLX1の前方の障害物である駐車車両PVを回避しつつ、駐車車両PVと対向車両CVとの間を通過する際に、走行していた走行レーンLX1へ自車両OVを導く操舵地点となる第2曲点Q2を上流側(進行方向とは逆側)にシフトさせた第2回避経路RT2を算出できる。本実施形態の走行経路算出方法によれば、自車両OVの走行レーンLX1の前方に存在する障害物(駐車車両PV等)を回避しつつ対向車両CVとすれ違うときの乗員の不安を低減させる走行経路を算出できる。第2回避経路RT2に沿って自車両OVは移動するので、駐車車両PVを回避してから相対的に早い段階で自車両OVを走行レーンLX1へ向けて回頭させることができる。これにより、対向車両CVと正対した状態で走行する距離・時間を短くすることができるので、自車両OVの乗員の不安を低減させることができる。同様に、対向車両CVの乗員の不安も低減させることができる。また、駐車車両PVの回避から相対的に早い段階で自車両OVの進行方向を変更させることにより、自車両OVが走行レーンLX1に向かう(戻る)ことを自車両OVの乗員に予測させることができる。これにより、いつ走行レーンLX1に戻るのかを予測できずに乗員が不安を覚えることを抑制できる。
第2曲点Q2において、下流側の第2回避経路RT2Bが走行レーンの線形RDLに対して頂点をもって交差するように、第2回避経路RT2Bを算出してもよい。上流側にシフトされた第2曲点Q2において、上流側の第2回避経路RT2Aに接続する下流側の第2回避経路RT2Bが行レーンの線形RDLに対して傾きを持って接続されるので、早い段階で自車両OVが直進するのはなく、回頭し走行レーンLX1に戻ることを乗員は認知することができる。自車両OVが第2曲点Q2を通過するときには、乗員は自車両OVが駐車車両PV側に回頭するので、自車両OVが駐車車両PVの回避から走行レーンLX1に戻ることを認識する。乗員は、対向車両CVと正対している状態が終了することを予測し、安心することができる。
自車両OVの進行方向を基準とする、駐車車両PVなどの障害物の位置が自車両OVの走行位置から所定距離以内となる回避領域ESを特定することにより、自車両OVが駐車車両PVと対向車両CVとの間を通りぬける回避状況が形成される位置・領域を正確に判断できる。回避領域ES内に第2曲点Q2を設定するので、通り抜ける回避状況において自車両OVの進行方向を変更することができる。
駐車車両PVを回避した後に元の走行レーンLX1に戻る経路が直線的な経路となる。乗員にとっては、曲率半径の小さい経路を走行するよりも、直線的な経路を走行しているときのほうが、元の走行レーンLX1に戻る時間を予測しやすい傾向がある。乗員からみると、駐車車両PVを回避した後に、元の走行レーンLX1に戻るタイミングを予測しやすく、乗員の不安感を低減させることができる。また、第2曲点Q2において接続される下流側の第2回避経路RT2Bが直線的な経路とすると、第2曲点Q2の変曲点は頂点を持つこと可能性が高い。滑らかな移動ではなくなるものの、車両が元の走行レーンLX1に向かう挙動を示したことを乗員が認識することができる。これにより、駐車車両PVを回避した後に、元の走行レーンLX1に戻る予定であることが車両挙動からも把握できるので、乗員の不安感を低減させることができる。
接近度が高いほど、第2曲点Q2において接続する下流側の第2回避経路RT2Bへの遷移時に大きく曲がる(回頭する)経路とする。第2回避経路RT2Bが走行レーンの線形RDLに対してなす角度Dgが大きくなるほど、駐車車両PVを回避してから元の走行レーンLX1に戻るための第2曲点Q2における自車両OVの進行方向の変化量が大きくなる。乗員にとっては、角度Dgが小さい第2曲点Q2を通過するよりも、角度Dgが大きい第2曲点Q2を通過するほうが、自車両OVが元の走行レーンLX1に戻ることを予測しやすい傾向がある。乗員の観点によれば、駐車車両PVを回避した後に、元の走行レーンLX1に戻るタイミングを予測しやすく、乗員の不安感を低減させることができる。
また、第2曲点Q2における角度Dgを大きくすると、大きい操舵量で操舵されるので、滑らかな移動ではなくなるものの、車両が元の走行レーンLX1に向かう挙動を示したことを乗員が認識することができる。これにより、駐車車両PVを回避した後に、元の走行レーンLX1に戻る予定であることが車両挙動からも把握できるので、乗員の不安感を低減させることができる。本実施形態では、接近度が高いほど角度Dgを大きくする。角度Dgを大きくすることにより、自車両OVの速度に対する横方向の移動速度を高くすることができる。横方向の移動速度を高くすることにより、対向レーンLX2からの離脱速度を高くすることができるため、乗員の不安感を低減させることができる。
接近度が高いほど、障害物に近い位置に第2曲点Q2を設定するので、対向レーンLX2からの離脱速度を高くすることができるため、乗員の不安感を低減させることができる。
走行レーンの線形に沿う区間PTを短くすることにより、障害物を回避したときの対向車両CVとの正対している状態で走行する時間を短くすることができる。接近度が高く、つまり、乗員が不安を覚える傾向が高い状態において、対向車両CVと向かい合って走行する区間PTを短くすることができるので、乗員の不安感を低減することができる。
走行レーンLX1に戻る完了タイミングT3を基準とすることにより、駐車車両PVがトラックなどの車長が長い車両である場合などや、複数台の駐車車両PVが連なっている場合など、第1曲点Q1の位置との相対的な関係から第2曲点Q2の位置を求めることが難しい場面であっても、走行レーンLX1へ移動を開始する開始タイミングを求めて、その開始タイミングTQ2において通過する第2曲点Q2を算出することができる。
接近度が高いほど、第2回避経路の上流側の第2曲点Q2を通過する開始タイミングTQ2(図3B参照)を設定するので、対向レーンLX2からの離脱速度を高くすることができるため、乗員の不安感を低減させることができる。また、接近度が高いほど、開始タイミングTQ2を上流側にするので、走行レーンの線形に沿う区間PTを短くすることができる。これにより、障害物を回避したときの対向車両CVとの正対している状態で走行する時間を接近度に応じて短くできる。乗員が不安を覚える傾向が高い状態において、対向車両CVと向かい合って走行する区間PTを短くすることができるので、乗員の不安感を低減することができる。
運転制御用のプロセッサ311は、第2回避経路RT2を含む走行経路に沿って自車両OVを走行させる制御処理を実行する。
運転制御装置300は、駐車車両PVと対向車両CVとの間を通過するすれ違い場面において、第2回避経路RT2を含む走行経路に従い自車両OVを運転させる。第2回避経路RT2は、すれ違い場面において、走行レーンLX1へ戻るために自車両OVの進行方向を変更する第2曲点Q2を、すれ違い場面以外の場面における第1回避経路RT1と比較して、上流側にシフトする。運転制御装置300は、第2回避経路RT2に基づいて、早めに走行レーンLX1に戻る挙動を自車両OVに実行させる。このため、自車両OVの乗員は、自車両OVが走行レーンLX1に移動することを早いタイミングで認識することができる。いつ走行レーンLX1に戻るのかを予測できずに乗員が不安を覚えることを抑制できる。乗員の不安を低減させることができる。また、対向車両CVと正対した状態で走行する距離・時間を短くすることができるので、自車両OVの乗員の不安を低減させることができる。同様に、対向車両CVの乗員の不安も低減させることができる。
100…走行経路算出装置
10…制御装置
11…プロセッサ
20…出力装置
30…通信装置
200…車載装置
210…車両コントローラ
220…ナビゲーション装置
221…位置検出装置
222…地図情報
223…道路情報
224…交通規則情報
230…検出装置
231…カメラ
232…レーダー装置
240…レーンキープ装置
241…カメラ
242…道路情報
250…出力装置
251…ディスプレイ
252…スピーカ
260…車両センサ
261…舵角センサ
262…車速センサ
263…姿勢センサ
270…駆動装置
271…制動装置
280…操舵装置
300…運転制御装置
310…制御装置
320…出力装置
330…通信装置
Claims (11)
- 自車両を走行させる経路を算出する走行経路算出装置のプロセッサが実行する走行経路算出方法であって、
前記プロセッサは、
センサを用いて、前記自車両の走行レーンの前方に存在する障害物の検出情報を取得し、
前記センサを用いて、前記走行レーンに隣接する対向レーンの前記自車両に接近する対向車両の検出情報を取得し、
前記自車両の位置を基準とする所定範囲に前記障害物のみが検出される場合には、前記障害物を回避する第1回避経路を算出し、
前記自車両の位置を基準とする所定範囲に前記障害物及び前記対向車両が検出される場合には、前記障害物及び前記対向車両を回避する第2回避経路を算出し、
前記第2回避経路において、前記障害物の側方から前記走行レーンへ前記自車両を導くために、当該自車両の進行方向を変化させる前記第2回避経路の第2曲点は、前記第1回避経路における、前記障害物の側方から前記走行レーンへ前記自車両を導くために、当該自車両の進行方向を変化させる前記第1回避経路の第1曲点よりも、前記自車両の進行方向に沿う上流側に位置し、
前記第2回避経路の算出処理において、
前記障害物に対する前記自車両の相対速度に基づいて、前記障害物を通り過ぎて前記走行レーンに戻る完了タイミングを算出し、
前記完了タイミングから所定時間だけ前のタイミングを、前記走行レーンへ移動を開始する開始タイミングとして算出し、
前記開始タイミングにおいて前記自車両が通過する地点を前記第2曲点として算出し、
前記第2曲点を含む前記第2回避経路を算出する走行経路算出方法。 - 前記第2回避経路の算出処理において、
前記プロセッサは、
前記第2回避経路の前記第2曲点において、前記自車両の進行方向の上流側の前記第2回避経路に接続する下流側の前記第2回避経路は、前記走行レーンの線形に対して前記障害物が存在する方向に傾きを有する前記第2回避経路を算出する請求項1に記載の走行経路算出方法。 - 前記第2回避経路の算出処理において、
前記プロセッサは、
前記自車両の前記進行方向を基準とする、前記障害物の位置が前記自車両の走行位置から所定距離以内となる回避領域に、前記第2曲点を設定する請求項1又は2に記載の走行経路算出方法。 - 前記第2回避経路の算出処理において、
前記プロセッサは、
前記自車両に対する前記対向車両の接近度を算出し、
前記接近度に基づいて、前記第2回避経路を算出する請求項1~3の何れか一項に記載の走行経路算出方法。 - 前記第2回避経路の算出処理において、
前記プロセッサは、
前記自車両に対する前記対向車両の前記接近度が高いほど、前記第2曲点における曲率半径が大きい前記第2回避経路を算出する請求項4に記載の走行経路算出方法。 - 前記第2回避経路の算出処理において、
前記プロセッサは、
前記自車両に対する前記対向車両の前記接近度が高いほど、前記第2曲点において上流側の前記第2回避経路と接続する下流側の前記第2回避経路が、前記走行レーンの線形に対してなす角度が大きい前記第2回避経路を算出する請求項4に記載の走行経路算出方法。 - 前記第2回避経路の算出処理において、
前記プロセッサは、
前記自車両に対する前記対向車両の前記接近度が高いほど、前記自車両の前記進行方向を基準とする前記障害物から前記第2曲点までの距離が短い前記第2回避経路を算出する請求項4に記載の走行経路算出方法。 - 前記第2回避経路の算出処理において、
前記プロセッサは、
前記自車両に対する前記対向車両の前記接近度が高いほど、前記走行レーンの線形に沿う区間の距離が短い前記第2回避経路を算出する請求項4に記載の走行経路算出方法。 - 前記第2回避経路の算出処理において、
前記プロセッサは、
前記自車両に対する前記対向車両の接近度を算出し、
前記接近度が高いほど、前記完了タイミングと前記開始タイミングとの差の前記所定時間を長く設定し、
前記第2曲点を含む前記第2回避経路を算出する請求項1~8の何れか一項に記載の走行経路算出方法。 - 前記請求項1~9の何れか一項の走行経路算出方法によって算出された前記第2回避経路を含む走行経路を、前記自車両に走行させる運転制御装置の運転制御用プロセッサが実行する運転制御方法であって、
前記運転制御用プロセッサは、
前記第2回避経路を取得する処理と、
前記第2回避経路を含む前記走行経路に沿って前記自車両を走行させる制御処理と、を実行する運転制御方法。 - 自車両の周囲の状況を検知するセンサと、自車両を走行させる走行経路を算出するプロセッサを備える走行経路算出装置であって、
前記プロセッサは、
前記センサを用いて、前記自車両の走行レーンの前方に存在する障害物の検出情報を取得し、
前記センサを用いて、前記走行レーンが隣接する対向レーンの前記自車両に接近する対向車両の検出情報を取得し、
前記自車両の位置を基準とする所定範囲に前記障害物のみが検出される場合には、前記障害物を回避する第1回避経路を算出し、
前記自車両の位置を基準とする所定範囲に前記障害物及び前記対向車両が検出される場合には、前記障害物及び前記対向車両を回避する第2回避経路を算出し、
前記第2回避経路において、前記障害物の側方から前記走行レーンへ導くために前記自車両の進行方向を変化させる第2曲点は、
前記第1回避経路において、前記障害物の側方から前記走行レーンへ導くために前記自車両の進行方向を変化させる第1曲点よりも、前記自車両の進行方向に沿う上流側に位置し、
前記第2回避経路の算出処理において、
前記障害物に対する前記自車両の相対速度に基づいて、前記障害物を通り過ぎて前記走行レーンに戻る完了タイミングを算出し、
前記完了タイミングから所定時間だけ前のタイミングを、前記走行レーンへ移動を開始する開始タイミングとして算出し、
前記開始タイミングにおいて前記自車両が通過する地点を前記第2曲点として算出し、
前記第2曲点を含む前記第2回避経路を算出する走行経路算出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018180780A JP7107800B2 (ja) | 2018-09-26 | 2018-09-26 | 運転制御方法及び運転制御装置 |
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