JP7103913B2 - コネクタ嵌合構造 - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタ嵌合構造に関する。
接続端子を備えたコネクタ同士が嵌合されることで、それぞれのコネクタの接続端子同士が電気的に接続されるコネクタ嵌合構造として、中途嵌合状態を抑制する半嵌合防止機能を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このコネクタ嵌合構造は、一方のコネクタに、スプリング(圧縮コイルバネ)によって他方のコネクタとの嵌合方向の前方へ付勢されたスライダを備えており、互いが嵌合途中である中途嵌合においては、スライダがスプリングの付勢力に抗して嵌合方向と反対の後方側へ変位されることで、スプリングの反発力によってコネクタ相互の中途嵌合が抑制される。そして、互いのコネクタ同士が完全嵌合されると、スライダがスプリングの弾性力によって嵌合方向の前方側の初期位置へ移動し、このスライダによってコネクタ同士をロックするロックアームの変位を抑えてロックが維持される。
特開2000-58200号公報
ところで、上記のコネクタ嵌合構造では、互いのコネクタを嵌合させる際に、コネクタ同士が完全嵌合されるまでスプリングが継続して圧縮され続けるため、コネクタ同士の嵌合時に要する嵌合操作力が完全嵌合されるまで上昇することとなる。このため、コネクタ同士の嵌合作業性の改善が望まれる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、コネクタ同士の中途嵌合状態を円滑に抑制でき、しかも、嵌合作業性の良好なコネクタ嵌合構造を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 接続端子をそれぞれ有する第一コネクタ及び第二コネクタを備え、前記第一コネクタと前記第二コネクタとが互い嵌合されることで前記接続端子同士が電気的に接続されるコネクタ嵌合構造であって、前記第一コネクタは、前記第二コネクタとの嵌合方向に沿ってスライド可能に設けられ、前記第二コネクタに設けられた係止部に係止爪部が係止されることで前記嵌合方向の前方側の初期位置から後方側へ移動されるスライダと、前記スライダを前記嵌合方向の前方側へ弾性付勢するスプリングと、前記第一コネクタに対する前記嵌合方向の後方側への前記スライダの移動に伴って前記係止部に対して前記係止爪部を係止解除方向へ変位させる係止解除部と、を有し、前記係止部は、前記第一コネクタに対する前記第二コネクタの嵌合方向の前方側から順に配置された第一係止段部及び第二係止段部を有し、前記係止爪部は、前記係止解除部による係止解除方向の変位に応じて係止位置が前記第一係止段部から前記第二係止段部へ切り替えられることを特徴とするコネクタ嵌合構造。
上記(1)の構成のコネクタ嵌合構造によれば、第一コネクタと第二コネクタとを嵌合させると、第一係止段部に係止されたスライダの係止爪部が係止解除部による係止解除方向の変位に応じて第二係止段部での係止に切り替わることで、スライダが嵌合方向の前方側に変位する。これにより、第一コネクタと第二コネクタとを嵌合させる際のスプリングによる反発力が、嵌合完了まで継続して上昇することなく嵌合途中で弱まり、嵌合作業性を向上させることができる。
(2) 前記スライダの前記係止爪部は、前記嵌合方向の前方側に当接面を有し、前記第一係止段部及び前記第二係止段部は、前記係止解除部によって係止解除方向に変位させられる前記スライダの前記当接面に沿う第一係止面及び第二係止面を有し、前記スライダは、前記第一係止面及び前記第二係止面に前記当接面が面接触されて係止されることを特徴とする上記(1)に記載のコネクタ嵌合構造。
上記(2)の構成のコネクタ嵌合構造によれば、当接面が第一係止面及び第二係止面に対して傾きなく面接触されることで、第一係止面及び第二係止面でスライダを確実に係止することができる。
(3) 前記第一係止段部と前記第二係止段部との間には、前記第二コネクタの嵌合方向の前方側から後方側へ向って前記係止爪部の係止方向へ傾斜するテーパ面が設けられ、前記係止爪部は、前記第一係止段部から前記第二係止段部へ係止位置が切り替えられる際に、前記テーパ面に沿って変位させられることを特徴とする上記(1)または(2)に記載のコネクタ嵌合構造。
上記(3)の構成のコネクタ嵌合構造によれば、テーパ面によってスライダの係止爪部を第一係止段部から第二係止段部へ円滑に導くことができる。また、第一係止段部と第二係止段部との間に、第二コネクタの嵌合方向の前方側から後方側へ向って係止爪部の係止方向へ傾斜するテーパ面が設けられることで、係止爪部の掛かり代を確実に確保しつつ第二係止段部の突出寸法を抑え、コネクタ外形の嵩張りを抑えることができる。
(4) 前記第一係止段部と前記第二係止段部との間には、前記第二コネクタの嵌合方向の前方側から後方側へ向って前記係止爪部の係止解除方向へ傾斜するテーパ面が設けられ、前記第一コネクタには、前記テーパ面に対向して前記第二コネクタの嵌合方向の前方側から後方側へ向って前記係止爪部の係止方向へ傾斜する押圧傾斜面が設けられ、前記第二係止段部に係止された前記係止爪部は、前記スプリングの弾性付勢力で前記押圧傾斜面に当接させられることで、前記テーパ面に押し付けられることを特徴とする上記(1)または(2)に記載のコネクタ嵌合構造。
上記(4)の構成のコネクタ嵌合構造によれば、中途嵌合状態で嵌合作業を止めることで、第二係止段部に係止されたスライダの係止爪部がスプリングの弾性付勢力で押圧傾斜面に当接させられる。すると、その反力の分力が押圧力として係止爪部に作用し、係止爪部がテーパ面に押し付けられる。これにより、第二コネクタには、テーパ面に作用する係止爪部からの押圧力の分力が第一コネクタから離脱する方向の反発力として付与され、スプリングの弾性付勢力による反発力が補われる。したがって、嵌合操作性を改善するために弾性力が弱いスプリングを用いて最大嵌合操作力を低減させても、コネクタ嵌合長さに関わらず、中途嵌合を抑制するために必要な反発力を十分に確保することができる。これにより、良好な半嵌合防止機能を維持しつつ嵌合作業性を向上させることができる。
本発明によれば、コネクタ同士の中途嵌合状態を円滑に抑制でき、しかも、嵌合作業性の良好なコネクタ嵌合構造を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の第1実施形態に係るコネクタ嵌合構造を有するメスコネクタ及びオスコネクタの斜視図である。 本第1実施形態に係るコネクタ嵌合構造を示す図であって、(a)は中途嵌合状態におけるメスコネクタ及びオスコネクタの上面図、(b)は(a)におけるA-A断面図、(c)は(a)におけるB-B断面図である。 メスコネクタの分解斜視図である。 スライダの裏面側から見た斜視図である。 オスコネクタの分解斜視図である。 オスコネクタに設けられた係止部の斜視図である。 オスコネクタに設けられた係止部の側面図である。 コネクタ嵌合状態を示す図であって、(a)~(c)は、それぞれ図2の(a)におけるA-A断面図である。 コネクタ嵌合状態を示す図であって、(a)~(c)は、それぞれ図8の(a)~(c)の一部の拡大図である。 コネクタ嵌合状態を示す図であって、(a)~(c)は、それぞれ図2の(a)におけるB-B断面図である。 コネクタ嵌合状態を示す図であって、(a)~(c)は、それぞれ図10の(a)~(c)の一部の拡大図である。 メスコネクタにオスコネクタを嵌合させる際に要する嵌合操作力を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係るコネクタ嵌合構造を有するオスコネクタの係止部の斜視図である。 本第2実施形態に係るコネクタ嵌合構造を有するオスコネクタの係止部の側面図である。 本第2実施形態に係るコネクタ嵌合構造を有するスライダと係止部との係止箇所の断面図である。 本発明の第3実施形態に係るコネクタ嵌合構造を有するオスコネクタの係止部の斜視図である。 本第3実施形態に係るコネクタ嵌合構造を有するオスコネクタの係止部の側面図である。 本第3実施形態に係るコネクタ嵌合構造を有するスライダと係止部との係止状態を示す図であって、(a)及び(b)は、それぞれスライダと係止部との係止箇所の断面図である。 本発明の第4実施形態に係るコネクタ嵌合構造を有するメスコネクタのスライダ装着部の斜視図である。 本第4実施形態に係るコネクタ嵌合構造を有するオスコネクタの係止部の斜視図である。 本第4実施形態に係るコネクタ嵌合構造を有するスライダと係止部との係止状態を示す図であって、(a)~(c)は、それぞれスライダと係止部との係止箇所の断面図である。 本第4実施形態に係るコネクタ嵌合構造を有するスライダと係止部との係止状態を示す図であって、(a)及び(b)は、それぞれスライダと係止部との係止箇所の断面図である。 オスコネクタに作用する反発力を示すグラフである。
以下、本発明に係る実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るコネクタ嵌合構造を有するメスコネクタ20及びオスコネクタ70の斜視図である。図2は、本第1実施形態に係るコネクタ嵌合構造を示す図であって、図2の(a)は中途嵌合状態におけるメスコネクタ20及びオスコネクタ70の上面図、図2の(b)は図2の(a)におけるA-A断面図、図2の(c)は図2の(a)におけるB-B断面図である。
図1及び図2に示すように、本第1実施形態の係るコネクタ嵌合構造を有するメスコネクタ(第一コネクタ)20と、メスコネクタ20に嵌合されるオスコネクタ(第二コネクタ)70とは、例えば、自動車等に設けられる車載のエアバッグシステムの電気コネクタとして用いられるものであり、半嵌合防止機能を備えた雌雄コネクタである。
メスコネクタ20はメスハウジング20aを有し、オスコネクタ70はオスハウジング70aを有している。メスコネクタ20のメスハウジング20aにオスコネクタ70のオスハウジング70aを嵌挿することで、メスコネクタ20とオスコネクタ70とが互いに嵌合接続される。
図3は、メスコネクタ20の分解斜視図である。図4は、スライダ31の裏面側から見た斜視図である。
図2の(a)~(c)及び図3に示すように、メスコネクタ20は、合成樹脂から成形されたものであり、筒状のメスハウジング20aの内側に、嵌合突部21が突設されている。この嵌合突部21には、二つの端子収容室22が形成されている。これらの端子収容室22には、電線23の端部に接続されたメス端子(接続端子)25がそれぞれ収容されており、電線23は、メスコネクタ20の後端から引き出されている。端子収容室22には、電線23に装着された防水栓(シール部材)24がメスコネクタ20の後端側から嵌め込まれている。これにより、メス端子25が収容されたメスコネクタ20の端子収容室22が止水されている。
メス端子25は、例えば、銅または銅合金等の導電性金属材料から形成されたものであり、電線23に圧着されて接続されている。このメス端子25は、筒状に形成された電気接続部26を有している。
メスコネクタ20の嵌合突部21には、先端側からオスコネクタ70との接合箇所をシールする環状のシール部材27が装着されている。さらに、この嵌合突部21には、合成樹脂から成形されたフロントホルダー28が組付けられている。そして、このフロントホルダー28が嵌合突部21に組付けられることで、シール部材27が嵌合突部21に保持され、さらに、嵌合突部21の端子収容室22に収容されたメス端子25の前方側への移動が規制されている。また、嵌合突部21には、オスコネクタ70との嵌合方向(図2中、右方向)の前方へ向かって突出する板状の絶縁板部29が形成されている。
メスコネクタ20には、その上部に、スライダ装着部30が形成されている。このスライダ装着部30には、スライダ31及びスプリング32が装着される。
スライダ装着部30は、スライダ収容部34を有しており、このスライダ収容部34にスライダ31が収容される。スライダ装着部30には、その両側に、スライダ31の両側部を案内する凹状のガイド溝35が形成されている。これらガイド溝35の後端側には、筒状のスプリング収容部36が形成されており、これらのスプリング収容部36には、圧縮コイルバネからなるスプリング32が収容される。
スライダ装着部30には、その中央に、嵌合方向に沿ってロックアーム40が形成されている。このロックアーム40は、嵌合方向の前方側の先端が自由端とされた片持ち梁状に形成されている。このロックアーム40には、その先端下部に、下方へ突出するロック爪41が形成されている。また、ロックアーム40の先端上部には、変位防止突起42が突設されている。また、ロックアーム40の根元部分には、スライダ収容部34側である上方へ突出するロックビーク43が形成されている。このロックビーク43は、傾斜面44を有する係止解除部を構成している。傾斜面44は、スライダ装着部30の後方側へ向かって次第に上方へ傾斜されている。また、スライダ装着部30には、ロックアーム40の両側に、スリット45が形成されている。
図3及び図4に示すように、スライダ装着部30に装着されるスライダ31は、合成樹脂から成形されたものであり、平面視矩形状の板状に形成されたスライダ本体50を有している。
スライダ本体50は、その先端部分が変位防止部51とされている。スライダ31のスライダ本体50には、その略中央に、窓部52が形成されており、この窓部52には、可撓板部53が設けられている。可撓板部53は、嵌合方向の前方へ延びる一対のアーム部54と、これらのアーム部54の先端同士を繋ぐ連結部55とを有する平面視U字状に形成されている。可撓板部53のアーム部54同士の間は、スライド溝56とされている。可撓板部53には、各アーム部54の先端下部に、下方へ突出する係止爪部57が形成されている。これらの係止爪部57は、嵌合方向の前方側に、当接面58を有している。
更に、スライダ本体50には、その後端に操作部61が設けられている。また、スライダ本体50の後端における両側には、バネ受け凸部62が形成されている。
スライダ装着部30のスライダ収容部34には、スライダ31がオスコネクタ70との嵌合方向に沿ってスライド可能に収容される。また、スライダ装着部30のスプリング収容部36には、それぞれスプリング32が一端側から収容され、これらのスプリング32の他端がスライダ31のスライダ本体50に形成されたバネ受け凸部62に係合される。これにより、スライダ収容部34に収容されたスライダ31は、スプリング32によって嵌合方向の前方側へ弾性付勢される。
スライダ収容部34に収容されたスライダ31は、スライダ本体50のスライド溝56に、ロックビーク43が係合され、このロックビーク43によってスライダ収容部34の先端側から抜け止めされている。
そして、このスライダ収容部34に収容されたスライダ31は、可撓板部53の先端下部に形成された係止爪部57がスリット45に挿入され、スリット45内で嵌合方向に沿って変位可能とされている。
図5は、オスコネクタ70の分解斜視図である。図6は、オスコネクタ70に設けられた係止部85の斜視図である。図7は、オスコネクタ70に設けられた係止部85の側面図である。
図2の(a)~(c)及び図5に示すように、オスコネクタ70は、合成樹脂から成形されたものであり、筒状のオスハウジング70aを有している。このオスコネクタ70には、二つの端子収容室72が形成されている。これらの端子収容室72には、電線73の端部に接続されたオス端子(接続端子)75がそれぞれ収容されており、電線73は、オスコネクタ70の後端から引き出されている。端子収容室72には、電線73に装着された防水栓(シール部材)74がオスコネクタ70の後端側から嵌め込まれている。これにより、オス端子75が収容されたオスコネクタ70の端子収容室72が止水されている。
オス端子75は、例えば、銅または銅合金等の導電性金属材料から形成されたものであり、電線73に圧着されて接続されている。このオス端子75は、ピン状に形成されたタブ76を有しており、タブ76は、オスハウジング70a内に配置されている。
オスコネクタ70には、先端側から端子収容室72の前部に、合成樹脂から成形されたフロントホルダー78が組付けられている。そして、このフロントホルダー78が端子収容室72の前部に組付けられることで、端子収容室72に収容されたオス端子75の前方側への移動が規制されている。
また、オスコネクタ70には、端子収容室72に隣接する位置にショート端子81が支持されている。ショート端子81は、例えば、銅または銅合金等の導電性金属材料から形成されたもので、接点82を有する側面視略U字状に形成されている。ショート端子81は、オスコネクタ70にメスコネクタ20が嵌合されていない非嵌合状態において、接点82がそれぞれ一対のオス端子75に接触されている。これにより、オス端子75同士がショート端子81で導通され、例えば、エアバッグシステムのインフレータ側の回路が短絡状態とされる。これにより、例えば、インフレータ側の回路では、警告灯が点灯することで、オスコネクタ70にメスコネクタ20が正規嵌合されていないことが警告される。
図5~図7に示すように、オスコネクタ70は、その上部に、係止部85と、ロック部86とを有している。
係止部85は、メスコネクタ20との嵌合方向(図7中、左方向)に沿って形成された一対の係止突条87を有している。これらの係止突条87は、メスコネクタ20のスリット45と同一間隔をあけて配置されており、オスコネクタ70とメスコネクタ20とを嵌合させる際に、メスコネクタ20のスリット45へ入り込む。これらの係止突条87には、嵌合方向に配列された第一係止段部91及び第二係止段部92が先端側から順に形成されており、第二係止段部92は、第一係止段部91よりも上方へ突出されている。これらの第一係止段部91及び第二係止段部92は、それぞれ、スライダ31の可撓板部53に形成された係止爪部57の当接面58が当接可能な第一係止面93及び第二係止面94を有している。
ロック部86は、オスコネクタ70の上部における幅方向中央位置に形成されており、係止部85よりもオスコネクタ70の後端側に配置されている。ロック部86は、オスコネクタ70の上面から突設されており、嵌合方向の前方側には、オスコネクタ70の後端側へ向かって次第に上方へ傾斜したガイド面88が形成されている。
次に、上記コネクタ嵌合構造を有するメスコネクタ20とオスコネクタ70とを嵌合させる場合について説明する。
図8は、コネクタ嵌合状態を示す図であって、図8の(a)~(c)は、それぞれ図2の(a)におけるA-A断面図である。図9は、コネクタ嵌合状態を示す図であって、図9の(a)~(c)は、それぞれ図8の(a)~(c)の一部の拡大図である。図10は、コネクタ嵌合状態を示す図であって、図10の(a)~(c)は、それぞれ図2の(a)におけるB-B断面図である。図11は、コネクタ嵌合状態を示す図であって、図11の(a)~(c)は、それぞれ図10の(a)~(c)の一部の拡大図である。
図2の(a)~(c)に示すように、メスコネクタ20のメスハウジング20aにオスコネクタ70のオスハウジング70aを近接させ、メスコネクタ20のメスハウジング20aにオスコネクタ70のオスハウジング70aを嵌め込む。すると、メスコネクタ20に設けられたスライダ31の係止爪部57の当接面58がオスコネクタ70の係止部85の係止突条87に形成された第一係止段部91の第一係止面93に当接して係止される(図2の(b)参照)。これにより、スライダ31は、スプリング32の弾性付勢力に抗してメスコネクタ20の後端側へ押し込まれる。この中途嵌合状態では、メス端子25の電気接続部26にオス端子75のタブ76が挿入されず、オスコネクタ70はスライダ31から受けるスプリング32の弾性付勢力からなる反発力を受ける。したがって、この中途嵌合状態で嵌め込み作業を止めると、スライダ31から受ける反発力によってオスコネクタ70がメスコネクタ20から押し戻されて離脱される。
図8の(a)及び図10の(a)に示すように、メスコネクタ20に対してオスコネクタ70をさらに押し込むと、メス端子25の電気接続部26にオス端子75のタブ76の先端が挿入される。また、スライダ31がメスコネクタ20の後端側へさらに押し込まれ、オスコネクタ70をメスコネクタ20から離脱させる反発力が上昇する。そして、この中途嵌合状態においても嵌め込み作業を止めると、オスコネクタ70がスライダ31から受ける反発力によってメスコネクタ20から押し戻されて離脱される。
また、スライダ31がメスコネクタ20の後端側へ押し込まれることで、図11の(a)に示すように、スライダ31の可撓板部53の連結部55がメスコネクタ20のロックビーク43の傾斜面44に接触し、可撓板部53が弾性変形されて上方側へ傾けられる。すると、図9の(a)に示すように、スライダ31の係止爪部57が上方(係止解除方向)へ変位して第一係止段部91を乗り越え、第一係止面93に対する当接面58の係止が解除される。これにより、図8の(b)及び図10の(b)に示すように、スライダ31がスプリング32の弾性付勢力によってメスコネクタ20の先端側へ移動し、図9の(b)に示すように、スライダ31の係止爪部57の当接面58が係止突条87に形成された第二係止段部92の第二係止面94に当接して係止される。また、図11の(b)に示すように、スライダ31がメスコネクタ20の先端側へ移動することで、スライダ31の連結部55は、ロックビーク43から離間される。なお、スライダ31の可撓板部53は、係止爪部57が第一係止段部91に乗り上げているため、上方側へ傾けられた状態に維持される。
そして、スライダ31がメスコネクタ20の先端側へ移動することで、スプリング32が伸び、オスコネクタ70がスライダ31から受ける反発力が一旦弱められる。なお、この中途嵌合状態においても、スライダ31は、スプリング32の弾性付勢力に抗してメスコネクタ20の後端側へ押し込まれた状態に維持される。そのため、嵌め込み作業を止めると、オスコネクタ70がスライダ31から受けるスプリング32の弾性付勢力からなる反発力によってメスコネクタ20から押し戻されて離脱される。
メスコネクタ20に対してオスコネクタ70をさらに押し込むと、メス端子25の電気接続部26にオス端子75のタブ76が挿入される。また、スライダ31がメスコネクタ20の後端側へ再び押し込まれてスプリング32が圧縮され、オスコネクタ70をメスコネクタ20から離脱させるスプリング32の弾性付勢力からなる反発力が上昇する。したがって、この中途嵌合状態においても嵌め込み作業を止めると、オスコネクタ70がスライダ31から受けるスプリング32の弾性力からなる反発力によってメスコネクタ20から押し戻されて離脱される。
図8の(c)及び図10の(c)に示すように、メスコネクタ20に対してオスコネクタ70をさらに押し込むと、スライダ31がメスコネクタ20の後端側へ押し込まれることで、図10の(c)に示すように、オスコネクタ70におけるロック部86のガイド面88に当接したメスコネクタ20におけるロックアーム40のロック爪41がロック部86を乗り越えることでロック部86を係止し、メスコネクタ20に対してオスコネクタ70をロックする。
また、図11の(c)に示すように、スライダ31の可撓板部53の連結部55がメスコネクタ20のロックビーク43の傾斜面44に再び接触し、可撓板部53が弾性変形されて上方側へ傾けられる。すると、図9の(c)に示すように、スライダ31の係止爪部57が上方へ変位して第二係止段部92を乗り越え、第二係止面94に対する当接面58の係止が解除される。これにより、スライダ31がスプリング32の弾性付勢力によってメスコネクタ20の先端側の初期位置へ移動する。すると、スライダ31の変位防止部51がロック部86を係止しているロックアーム40の変位防止突起42の上方に入り込み、ロックアーム40の上方への変位が規制され、メスコネクタ20とオスコネクタ70との完全嵌合状態が維持される。
そして、この完全嵌合状態では、メス端子25の電気接続部26にオス端子75のタブ76が挿し込まれて互いに電気的に接続される。また、メスコネクタ20の絶縁板部29がオスコネクタ70のショート端子81の接点82とオス端子75との間に入り込み、ショート端子81によるオス端子75同士の短絡状態が解除される。これにより、例えば、インフレータ側の回路において、警告灯が消灯する。
なお、この完全嵌合状態からスライダ31の操作部61をメスコネクタ20の後端側へ引き、スライダ31をメスコネクタ20の後端側へ移動させると、スライダ31の変位防止部51がロックアーム40の変位防止突起42の上方から外れる。これにより、メスコネクタ20とオスコネクタ70との離脱が可能となる。
図12は、メスコネクタ20にオスコネクタ70を嵌合させる際に要する嵌合操作力を示すグラフであり、破線は一つの係止段部を有する従来のコネクタ嵌合構造の嵌合操作力を示し、実線は本実施形態のコネクタ嵌合構造における嵌合操作力を示している。
図12に示すように、一つの係止段部でスライダ31を係止させる従来のコネクタ嵌合構造(図12における破線)では、係止段部におけるスライダ31の係止が解除される完全嵌合状態となる位置(図12におけるP1の位置)までスプリング32からの反発力が増加する。このため、メスコネクタへオスコネクタを嵌合させるために必要となる嵌合操作力が完全嵌合状態となる位置まで継続して上昇することとなり、嵌合作業性が良くない。
これに対して、本第1実施形態に係るコネクタ嵌合構造(図12における実線)では、第一係止段部91に係止されていたスライダ31が第一係止段部91から外れて第二係止段部92への係止に切り替わる位置(図12における位置P2の位置)でスプリング32によって生じる反発力が一旦低減される。したがって、メスコネクタ20へオスコネクタ70を完全嵌合させるための最大の嵌合操作力を低減させることができる。
このように、本第1実施形態に係るコネクタ嵌合構造によれば、
メスコネクタ20とオスコネクタ70とを嵌合させると、第一係止段部91に係止されたスライダ31の係止爪部57が係止解除部であるロックビーク43の傾斜面44による係止解除方向の変位に応じて第二係止段部92での係止に切り替わることで、スライダ31が嵌合方向の前方側に変位する。これにより、メスコネクタ20とオスコネクタ70とを嵌合させる際のスプリング32による反発力が、嵌合完了まで継続して上昇することなく嵌合途中で弱まり、嵌合作業性を向上させることができる。
次に、本発明の他の実施形態に係るコネクタ嵌合構造について説明する。
(第2実施形態)
図13は、本発明の第2実施形態に係るコネクタ嵌合構造を有するオスコネクタ70Aの係止部85Aの斜視図である。図14は、本第2実施形態に係るコネクタ嵌合構造を有するオスコネクタ70Aの係止部85Aの側面図である。図15は、本第2実施形態に係るコネクタ嵌合構造を有するスライダ31と係止部85Aとの係止箇所の断面図である。
図13及び図14に示すように、本第2実施形態に係るコネクタ嵌合構造では、第一係止段部91の第一係止面93及び第二係止段部92の第二係止面94Aが、ロックビーク43の傾斜面44によって上方側へ傾けられるスライダ31の可撓板部53に設けられた係止爪部57の当接面58に沿わされている。これにより、スライダ31は、第一係止面93及び第二係止面94Aに当接面58が面接触されて係止される。
そこで、スライダ31は、可撓板部53が傾斜面44によって上方側へ傾けられることなく第一係止段部91へ係止されるが、第二係止段部92へ係止される際には、傾斜面44によって上方側へ傾けられる。したがって、本第2実施形態のコネクタ嵌合構造では、オスコネクタ70Aの係止部85Aにおいて、第一係止段部91の第一係止面93に対して第二係止段部92に形成された第二係止面94Aが傾けられている。具体的には、第一係止面93に対して第二係止面94Aが、上方へ向かってオスコネクタ70Aの先端側へ傾斜されている。この第二係止面94Aの傾斜角度θは、第二係止段部92に係止される際のスライダ31の係止爪部57の当接面58の傾き角度に合わされている。これにより、図15に示すように、第二係止段部92の第二係止面94Aにスライダ31の係止爪部57が係止される際に、当接面58が第二係止面94Aに対して面接触する。これにより、第一係止段部91だけでなく第二係止段部92においてもスライダ31の係止爪部57を確実に面接触させて係止することができる。
このように、本第2実施形態に係るコネクタ嵌合構造では、スライダ31の係止爪部57の当接面58が第一係止面93及び第二係止面94Aに対して傾きなく面接触されることで、第一係止面93及び第二係止面94Aでスライダ31を確実に係止することができる。
(第3実施形態)
図16は、本発明の第3実施形態に係るコネクタ嵌合構造を有するオスコネクタ70Bの係止部85Bの斜視図である。図17は、本第3実施形態に係るコネクタ嵌合構造を有するオスコネクタ70Bの係止部85Bの側面図である。図18は、本第3実施形態に係るコネクタ嵌合構造のスライダ31と係止部85Bとの係止状態を示す図であって、図18の(a)及び(b)は、それぞれスライダ31と係止部85Bとの係止箇所の断面図である。
図16及び図17に示すように、本第3実施形態に係るコネクタ嵌合構造では、オスコネクタ70Bの係止部85Bにおいて、第一係止段部91と第二係止段部92との間に、テーパ面95が設けられている。このテーパ面95は、オスコネクタ70Bの嵌合方向(図17中、左方向)の前方側から後方側へ向って係止爪部57の係止方向(図17中、下方向)へ傾斜している。
本第3実施形態に係るコネクタ嵌合構造では、図18の(a)に示すように、第一係止段部91に係止されていたスライダ31の係止爪部57は、第一係止段部91から外れると、図18の(b)に示すように、テーパ面95に沿って変位し、第二係止段部92に係止される。
本第3実施形態に係るコネクタ嵌合構造によれば、テーパ面95によってスライダ31の係止爪部57を第一係止段部91から第二係止段部92へ円滑に導くことができる。また、第一係止段部91と第二係止段部92との間に、オスコネクタ70Bの嵌合方向の前方側から後方側へ向って係止爪部57の係止方向へ傾斜するテーパ面95が設けられることで、係止爪部57の掛かり代を確実に確保しつつ第二係止段部92の上方への突出寸法を抑え、コネクタ外形の嵩張りを抑えることができる。
なお、本第3実施形態に係るコネクタ嵌合構造では、テーパ面95に沿って案内される係止爪部57のテーパ面95側が、テーパ面95の傾斜角度以上に傾斜させられることが好ましい。このようにすれば、第二係止段部92へ係止爪部57を係止させる際に、係止爪部57の当接面58の下端を第二係止面94の下端へ極力近付け、第二係止面94に対する当接面58の掛かり代を極力大きくすることができる。
(第4実施形態)
図19は、本発明の第4実施形態に係るコネクタ嵌合構造を有するメスコネクタ20Cのスライダ装着部30の斜視図である。図20は、本第4実施形態に係るコネクタ嵌合構造を有するオスコネクタ70Cの係止部85Cの斜視図である。図21は、本第4実施形態に係るコネクタ嵌合構造を有するスライダ31と係止部85Cとの係止状態を示す図であって、図21の(a)~(c)は、それぞれスライダ31と係止部85Cとの係止箇所の断面図である。図22は、本第4実施形態に係るコネクタ嵌合構造を有するスライダ31と係止部85Cとの係止状態を示す図であって、図22の(a)及び(b)は、それぞれスライダ31と係止部85Cとの係止箇所の断面図である。
図19に示すように、本第4実施形態に係るコネクタ嵌合構造では、メスコネクタ20Cのスライダ装着部30に、梁部100が設けられている。梁部100は、スライダ収容部34の上部における幅方向に配設されている。
また、図20に示すように、オスコネクタ70Cの係止部85Cにおいて、第一係止段部91と第二係止段部92との間に、テーパ面96が設けられている。このテーパ面96は、オスコネクタ70Cの嵌合方向(図21中、左方向)の前方側から後方側へ向って係止爪部57の係止解除方向(図21中、上方向)へ傾斜している。
また、図21の(a)に示すように、メスコネクタ20Cに設けられた梁部100には、テーパ面96に対向してオスコネクタ70Cの嵌合方向の前方側から後方側へ向って係止爪部57の係止方向(図21中、下方向)へ傾斜する押圧傾斜面101が設けられている。
本第4実施形態に係るコネクタ嵌合構造では、図21の(a)に示すように、第一係止段部91に係止されていたスライダ31の係止爪部57が第一係止段部91から外れると、図21の(b)に示すように、テーパ面96に沿って変位し、第二係止段部92に係止される。この中途嵌合状態で嵌め込み作業を止めると、オスコネクタ70Cは、スプリング32の弾性付勢力からなる反発力をスライダ31から受け、メスコネクタ20Cから押し戻される。このとき、第二係止段部92に係止爪部57が係止されたスライダ31は、図21の(c)に示すように、可撓板部53の先端部分が梁部100の押圧傾斜面101に当接される。すると、スライダ31の係止爪部57は、押圧傾斜面101との接触箇所から受ける反力の分力からなる押圧力によってオスコネクタ70Cにおける係止部85Cのテーパ面96に押し付けられる。このように、係止爪部57が傾斜面からなるテーパ面96に押し付けられると、その押圧力の分力がメスコネクタ20Cから離脱する方向に作用する反発力としてオスコネクタ70Cに付与される。
その後、図22の(a)に示すように、スライダ31の係止爪部57は、オスコネクタ70Cがメスコネクタ20Cから押し戻されることでテーパ面96を摺動し、図22の(b)に示すように、第一係止段部91側へ戻される。
ここで、図23は、オスコネクタに作用する反発力を示すグラフであり、破線は一つの係止段部を有する従来のコネクタ嵌合構造での反発力を示し、実線は本第4実施形態のコネクタ嵌合構造での反発力を示し、一点鎖線は半嵌合の抑制に必要な反発力を示している。
図23に示すように、一つの係止段部でスライダ31を係止させる従来のコネクタ嵌合構造(図23における破線)では、嵌合位置に応じてスプリング32からの反発力が略比例して作用する。このため、嵌合操作性を改善するために弱いスプリング32を用いて最大嵌合操作力を低減させると、コネクタ嵌合長さが少ない嵌合初期の領域では、中途嵌合を抑制するために必要な反発力(図23における一点鎖線)を下回るおそれがある。
これに対して、本第4実施形態に係るコネクタ嵌合構造(図23における実線)では、完全嵌合状態の位置(図23におけるP1)から第二係止段部92にスライダ31が係止される位置(図23におけるP2)の間では、スプリング32の弾性付勢力による反発力が略比例して作用する。さらに、スライダ31が梁部100の押圧傾斜面101に当接する位置(図23におけるP2)からスライダ31の係止爪部57が第一係止段部91側に戻される位置(図23におけるP3)までは、押圧傾斜面101で押し下げられた係止爪部57がテーパ面96に押し付けられることでテーパ面96に作用する反発力が付与される。したがって、略比例して減少するスプリング32による反発力が補われることとなる。そして、スライダ31の係止爪部57が第一係止段部91側に戻される位置(図23におけるP3より少ない嵌合初期の領域)では、再びスプリング32による反発力が略比例して作用する。
即ち、本第4実施形態に係るコネクタ嵌合構造によれば、嵌合操作性を改善するために弾性力が弱いスプリング32を用いて最大嵌合操作力を低減させても、コネクタ嵌合長さに関わらず、中途嵌合を抑制するために必要な反発力(図23における一点鎖線)を十分に確保することができる。これにより、良好な半嵌合防止機能を維持しつつ嵌合作業性を向上させることができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係るコネクタ嵌合構造の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 接続端子(メス端子25,オス端子75)をそれぞれ有する第一コネクタ(メスコネクタ20,20C)及び第二コネクタ(オスコネクタ70,70A,70B,70C)を備え、前記第一コネクタ(メスコネクタ20)と第二コネクタ(オスコネクタ70)とが互い嵌合されることで前記接続端子(メス端子25,オス端子75)同士が電気的に接続されるコネクタ嵌合構造であって、
前記第一コネクタ(メスコネクタ20)は、
前記第二コネクタ(オスコネクタ70)との嵌合方向に沿ってスライド可能に設けられ、前記第二コネクタ(オスコネクタ70)に設けられた係止部(85)に係止爪部(57)が係止されことで前記嵌合方向の前方側の初期位置から後方側へ移動されるスライダ(31)と、
前記スライダ(31)を前記嵌合方向の前方側へ弾性付勢するスプリング(32)と、
前記第一コネクタ(メスコネクタ20)に対する前記嵌合方向の後方側への前記スライダ(31)の移動に伴って前記係止部(85)に対して前記係止爪部(57)を係止解除方向へ変位させる係止解除部(ロックビーク43の傾斜面44)と、を有し、
前記係止部(85)は、
前記第一コネクタ(メスコネクタ20)に対する前記第二コネクタ(オスコネクタ70)の嵌合方向の前方側から順に配置された第一係止段部(91)及び第二係止段部(92)を有し、
前記係止爪部(57)は、前記係止解除部(ロックビーク43の傾斜面44)による係止解除方向の変位に応じて係止位置が前記第一係止段部(91)から前記第二係止段部(92)へ切り替えられる
ことを特徴とするコネクタ嵌合構造。
[2] 前記スライダ(31)の前記係止爪部(57)は、前記嵌合方向の前方側に当接面(58)を有し、
前記第一係止段部(91)及び前記第二係止段部(92)は、前記係止解除部(ロックビーク43の傾斜面44)によって係止解除方向に変位させられる前記スライダ(31)の前記当接面(58)に沿う第一係止面(93)及び第二係止面(94)を有し、
前記スライダ(31)は、前記第一係止面(93)及び前記第二係止面(94)に前記当接面(58)が面接触されて係止される
ことを特徴とする上記[1]に記載のコネクタ嵌合構造。
[3] 前記第一係止段部(91)と前記第二係止段部(92)との間には、前記第二コネクタ(オスコネクタ70B)の嵌合方向の前方側から後方側へ向って前記係止爪部(57)の係止方向へ傾斜するテーパ面(95)が設けられ、
前記係止爪部(57)は、前記第一係止段部(91)から前記第二係止段部(92)へ係止位置が切り替えられる際に、前記テーパ面(95)に沿って変位させられる
ことを特徴とする上記[1]または[2]に記載のコネクタ嵌合構造。
[4] 前記第一係止段部(91)と前記第二係止段部(92)との間には、前記第二コネクタの嵌合方向の前方側から後方側へ向って前記係止爪部の係止解除方向へ傾斜するテーパ面(95)が設けられ、
前記第一コネクタ(メスコネクタ20)には、前記テーパ面に対向して前記第二コネクタの嵌合方向の前方側から後方側へ向って前記係止爪部の係止方向へ傾斜する押圧傾斜面が設けられ、
前記第二係止段部(92)に係止された前記係止爪部(57)は、前記スプリング(32)の弾性付勢力で前記押圧傾斜面(101)に当接させられることで、前記テーパ面(96)に押し付けられる
ことを特徴とする上記[1]または[2]に記載のコネクタ嵌合構造。
20…メスコネクタ(第一コネクタ)
25…メス端子(接続端子)
31…スライダ
32…スプリング
44…傾斜面(係止解除部)
57…係止爪部
58…当接面
70…オスコネクタ(第二コネクタ)
75…オス端子(接続端子)
85…係止部
91…第一係止段部
92…第二係止段部

Claims (4)

  1. 接続端子をそれぞれ有する第一コネクタ及び第二コネクタを備え、前記第一コネクタと前記第二コネクタとが互い嵌合されることで前記接続端子同士が電気的に接続されるコネクタ嵌合構造であって、
    前記第一コネクタは、
    前記第二コネクタとの嵌合方向に沿ってスライド可能に設けられ、前記第二コネクタに設けられた係止部に係止爪部が係止されことで前記嵌合方向の前方側の初期位置から後方側へ移動されるスライダと、
    前記スライダを前記嵌合方向の前方側へ弾性付勢するスプリングと、
    前記第一コネクタに対する前記嵌合方向の後方側への前記スライダの移動に伴って前記係止部に対して前記係止爪部を係止解除方向へ変位させる係止解除部と、を有し、
    前記係止部は、
    前記第一コネクタに対する前記第二コネクタの嵌合方向の前方側から順に配置された第一係止段部及び第二係止段部を有し、
    前記係止爪部は、前記係止解除部による係止解除方向の変位に応じて係止位置が前記第一係止段部から前記第二係止段部へ切り替えられる
    ことを特徴とするコネクタ嵌合構造。
  2. 前記スライダの前記係止爪部は、前記嵌合方向の前方側に当接面を有し、
    前記第一係止段部及び前記第二係止段部は、前記係止解除部によって係止解除方向に変位させられる前記スライダの前記当接面に沿う第一係止面及び第二係止面を有し、
    前記スライダは、前記第一係止面及び前記第二係止面に前記当接面が面接触されて係止される
    ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ嵌合構造。
  3. 前記第一係止段部と前記第二係止段部との間には、前記第二コネクタの嵌合方向の前方側から後方側へ向って前記係止爪部の係止方向へ傾斜するテーパ面が設けられ、
    前記係止爪部は、前記第一係止段部から前記第二係止段部へ係止位置が切り替えられる際に、前記テーパ面に沿って変位させられる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ嵌合構造。
  4. 前記第一係止段部と前記第二係止段部との間には、前記第二コネクタの嵌合方向の前方側から後方側へ向って前記係止爪部の係止解除方向へ傾斜するテーパ面が設けられ、
    前記第一コネクタには、前記テーパ面に対向して前記第二コネクタの嵌合方向の前方側から後方側へ向って前記係止爪部の係止方向へ傾斜する押圧傾斜面が設けられ、
    前記第二係止段部に係止された前記係止爪部は、前記スプリングの弾性付勢力で前記押圧傾斜面に当接させられることで、前記テーパ面に押し付けられる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ嵌合構造。
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