JP7102374B2 - プロテクタ、及び、ワイヤハーネス - Google Patents

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Description

本発明は、プロテクタ、及び、ワイヤハーネスに関する。
車両用のワイヤハーネス等に適用される従来のプロテクタとして、例えば、特許文献1には、桶形状のプロテクタ本体と、プロテクタ本体とは別体の蓋とを備えるプロテクタが開示されている。プロテクタ本体の幅方向の両側壁の対向位置には、側壁外面の上端に沿って両側対向位置に長さ方向に間隔をあけて多数のロック爪係止枠を突設してある。蓋の幅方向の対向位置には、長さ方向に沿って間隔をあけて下端にロック爪を設けたロック片を下向きに多数突設してある。蓋のロック片の位置と、プロテクタ本体のロック係止枠の位置とは互いに対向する。
特開2006-74843号公報
ところで、上述の特許文献1に記載のプロテクタは、例えば、より確実に組み付けられる構成が望まれている。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、適正に組み付けることができるプロテクタ、及び、ワイヤハーネスを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係るプロテクタは、プロテクタ本体と、蓋部材と、係止機構と、一対のガイド機構とを備える。プロテクタ本体は、基部、及び、基部から突出して対向方向に沿って互いに対向する一対の対向壁部を有する。また、プロテクタ本体は、基部と一対の対向壁部とによって形成され、配索材が配索される配索空間部、及び、一対の対向壁部における基部側とは反対側の端部によって形成され、基部に対する対向壁部の突出方向の一方側に向かって開口する開口部を含んで構成される。蓋部材は、開口部を塞ぐ。係止機構は、蓋部材に形成され突出方向の両側に向かって開口する係止孔部、及び、対向壁部における開口部側の端部に位置し、係止孔部に係止される係止爪部を有し、蓋部材が開口部を塞ぐ正規位置でプロテクタ本体と蓋部材とを係止する。一対のガイド機構は、係止機構と、蓋部材の対向方向における両端部にそれぞれ位置して突出方向に沿って延在する一対のガイド片、及び、一対の対向壁部における開口部側の端部にそれぞれ位置し、突出方向に沿って一対のガイド片がそれぞれ挿入される一対のガイド孔部を有する。一対のガイド片の突出方向に沿った突出量は、ガイド孔部に対するガイド片の挿入が係止孔部に対する係止爪部の係止よりも先になる突出量に設定され、一対の前記ガイド孔部は、前記突出方向、及び、前記対向方向のそれぞれに交差する隣接方向に沿って延在する板状部と、前記板状部の両端部を支持する支持部と、前記対向方向における前記対向壁部と前記板状部との間に位置して前記ガイド片が挿入されるガイド空間部とを含んでそれぞれ構成され、前記板状部における前記対向壁部に対向する内面は、前記ガイド空間部が前記基部側から前記開口部側へ向けて徐々に大きくなるように、前記突出方向に対して傾斜し、一対の前記ガイド機構において、一方のガイド機構における傾斜する内面の前記対向方向に沿った幅が、他方のガイド機構における傾斜する内面の前記対向方向に沿った幅よりも広い。
また、上記プロテクタにおいて、一対のガイド孔部は、蓋部材が開口部を塞ぐ正規位置に配置された状態では、突出方向、及び、対向方向のそれぞれに交差する隣接方向において、係止孔部にそれぞれ隣接する、ことが好ましい。
上記の課題を解決するため、本発明に係るワイヤハーネスは、導電性を有する配索材と、配索材に装着され当該配索材を保護するプロテクタとを備える。プロテクタは、プロテクタ本体と、蓋部材と、係止機構と、一対のガイド機構とを備える。プロテクタ本体は、基部、及び、基部から突出して対向方向に沿って互いに対向する一対の対向壁部を有する。また、プロテクタ本体は、基部と一対の対向壁部とによって形成され、配索材が配索される配索空間部、及び、一対の対向壁部における基部側とは反対側の端部によって形成され、基部に対する対向壁部の突出方向の一方側に向かって開口する開口部を含んで構成される。蓋部材は、開口部を塞ぐ。係止機構は、蓋部材に形成され突出方向の両側に向かって開口する係止孔部、及び、対向壁部における開口部側の端部に位置し、係止孔部に係止される係止爪部を有し、蓋部材が開口部を塞ぐ正規位置でプロテクタ本体と蓋部材とを係止する。一対のガイド機構は、係止機構と、蓋部材の対向方向における両端部にそれぞれ位置して突出方向に沿って延在する一対のガイド片、及び、一対の対向壁部における開口部側の端部にそれぞれ位置し、突出方向に沿って一対のガイド片がそれぞれ挿入される一対のガイド孔部を有する。一対のガイド片の突出方向に沿った突出量は、ガイド孔部に対するガイド片の挿入が係止孔部に対する係止爪部の係止よりも先になる突出量に設定され、一対の前記ガイド孔部は、前記突出方向、及び、前記対向方向のそれぞれに交差する隣接方向に沿って延在する板状部と、前記板状部の両端部を支持する支持部と、前記対向方向における前記対向壁部と前記板状部との間に位置して前記ガイド片が挿入されるガイド空間部とを含んでそれぞれ構成され、前記板状部における前記対向壁部に対向する内面は、前記ガイド空間部が前記基部側から前記開口部側へ向けて徐々に大きくなるように、前記突出方向に対して傾斜し、一対の前記ガイド機構において、一方のガイド機構における傾斜する内面の前記対向方向に沿った幅が、他方のガイド機構における傾斜する内面の前記対向方向に沿った幅よりも広い。
本発明に係るプロテクタ、及び、ワイヤハーネスは、係止爪部が対向壁部における開口部側の端部に位置するため、突出方向の一方側から係止孔部を介して、係止孔部に対する係止爪部の係止確認を容易に行うことができる。このような構成において、一対のガイド片の突出方向に沿った突出量は、ガイド孔部に対するガイド片の挿入が係止孔部に対する係止爪部の係止よりも先になる突出量に設定される。このため、プロテクタは、例えば、一対のガイド機構によって、一対の対向壁部の形状を矯正した上で、係止孔部に係止爪部を係止することができる。これにより、プロテクタは、係止孔部に対する係止爪部の係止確認を容易にできるとともに、係止孔部に対する係止爪部の係止を簡単に行うことでき、適正に係合させることができる。この結果、本発明は、プロテクタ本体に蓋部材を適正に組み付けることができる。
図1は、実施形態に係るプロテクタを正面側から視た斜視図である。 図2は、実施形態に係るプロテクタを背面側から視た斜視図である。 図3は、実施形態に係るプロテクタの分解斜視図である。 図4は、実施形態に係る蓋部材を高さ方向の他方側から視た斜視図である。 図5は、実施形態に係る蓋部材を高さ方向の一方側から視た斜視図である。 図6は、実施形態に係る一対の第1対向壁部を高さ方向の一方側から視た斜視図である。 図7は、実施形態に係る一対のガイド機構におけるガイド孔部の断面図である。 図8は、一対のガイド機構において、他方のガイド機構の挿入をした後、一方のガイド機構の挿入を行う際の断面図である。 図9は、実施形態に係るプロテクタにおいて、ガイド機構のガイド片とガイド孔部とが係止状態であって、係止機構の係止孔部と係止確認片とが非係止状態の斜視図である。 図10は、図9の矢視IX-IXにおける断面図である。 図11は、図9の矢視X-Xにおける断面図である。 図12は、図1の矢視XII-XIIにおける断面図である。 図13は、図1の矢視XIII-XIIIにおける断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
なお、以下で説明する図1、図2は、配索材Wを二点鎖線で図示し、他図は、配索材Wを省略している。また、以下の説明では、互いに交差する第1方向、第2方向、及び、第3方向のうち、第1方向を「軸線方向X」といい、第2方向を「高さ方向Y」といい、第3方向を「幅方向Z」という。ここでは、軸線方向Xと高さ方向Yと幅方向Zとは、相互に直交(交差)する。高さ方向Yは、典型的には、プロテクタ本体10と蓋部材20とが積層される積層方向に相当し、基部11に対して対向壁部12a、12b、12c、12dが突出する突出方向に相当し、蓋部21に対して蓋側壁部22が突出する突出方向に相当する。幅方向Zは、典型的には、一対の第1対向壁部(一対の対向壁部)12a、12bが対向する対向方向に相当し、一対の第1蓋側壁部22a、22bが対向する対向方向に相当する。軸線方向Xは、典型的には、係止孔部31及びガイド孔部42A、42Bの隣接する方向に相当し、一対の第1対向壁部12a、12bにおけるそれぞれの延在方向に相当する。また、図7、図10、図11、図8、図12、図13は、高さ方向Y、及び、幅方向Zを含む平面における断面図(軸線方向Xと直交する平面における断面図)である。以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、プロテクタ1の各部が組み付けられた状態での方向として説明する。
[実施形態]
図1、図2、図3に示す本実施形態に係るプロテクタ1は、自動車等の車両に搭載されるワイヤハーネスWH1に組み込まれ、導電性を有する配索材Wに外装され当該配索材Wを保護するものである。ワイヤハーネスWH1は、例えば、車両に搭載される各機器間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の配索材Wを束にして集合部品とし、コネクタ等で複数の配索材Wを各機器に接続するようにしたものである。ワイヤハーネスWH1は、導電性を有する配索材Wと、配索材Wに装着され当該配索材Wを保護するプロテクタ1とを備える。配索材Wは、例えば、金属棒、電線、電線束等によって構成される。金属棒は、導電性を有する棒状部材の外側を、絶縁性を有する被覆部によって覆ったものである。電線は、複数の導電性を有する金属素線からなる導体部(芯線)の外側を、絶縁性を有する被覆部によって覆ったものである。電線束は、当該電線を束ねたものである。そして、本実施形態のワイヤハーネスWH1は、配索材Wに組み付けられるプロテクタ1において、係止機構30、一対のガイド機構40A、40Bが設けられることで当該プロテクタ1を適正に組み付けることができる構成を実現したものである。以下、各図を参照してプロテクタ1の構成について詳細に説明する。なお、ワイヤハーネスWH1は、この他、さらに、電気接続箱、グロメット、固定具、コネクタ等を含んで構成されてもよい。
プロテクタ1は、絶縁性を有する樹脂材料によって略筒形状に形成される。本実施形態のプロテクタ1は、配索材Wが略L字状に屈曲されて配索されるものであるがこれに限らず、当該配索材Wが直線状に配索されるものであってもよい。プロテクタ1は、プロテクタ本体10と、蓋部材20と、係止機構30と、一対のガイド機構40A、40Bと、カバー50とを備える。プロテクタ1は、プロテクタ本体10と、蓋部材20とが別体に形成され、係止機構30によって当該プロテクタ本体10と当該蓋部材20とが相互に組み付けられる。プロテクタ1は、プロテクタ本体10と蓋部材20とが相互に組み付けられることで、全体として略L字状の筒形状に形成される。そして、本実施形態のプロテクタ1は、上記のような構成において、一対のガイド機構40A、40Bによって、蓋部材20をプロテクタ本体10に対して適正に組み付けることができる構成を実現したものである。なお、ここでは、プロテクタ1は、さらに一対のガイド機構40A、40Bとは別に設けられたガイド機構40Cも備えている。以下、各図を参照してプロテクタ1の構成について詳細に説明する。
プロテクタ本体10は、内部に配索材Wが挿通、配索されるものである。ここでは、プロテクタ本体10は、軸線方向Xの一端部、幅方向Zの両端部、及び、高さ方向Yの一端部が開口した樋形状に形成される。プロテクタ本体10は、軸線方向X、及び、幅方向Zに沿って配索材Wが挿通される。
より詳細には、プロテクタ本体10は、基部11、及び、本体側壁部12を有する。そして、プロテクタ本体10は、基部11、及び、本体側壁部12によって形成される配索空間部13、挿通開口部14、及び、開閉開口部15を含んで構成される。プロテクタ本体10は、基部11、及び、本体側壁部12が一体となって上述したように略L字状の桶形状に形成される。
基部11は、プロテクタ本体10の内部空間部として配索空間部13を区画するための底体である。基部11は、高さ方向Yが板厚方向となる略板状に形成される。基部11は、軸線方向Xに延在する第1基部(基部)11aと、幅方向Zに延在する第2基部11bとを有する。第1基部11aは、配索材Wを配索するために幅方向Zに所定の幅を有する。第2基部11bは、配索材Wを配索するために、軸線方向Xに所定の幅を有する。基部11は、第1基部11aと第2基部11bとが一体的に形成され、略L字状に形成される。
本体側壁部12は、プロテクタ本体10の内部空間部として配索空間部13を区画するための壁体である。本体側壁部12は、基部11から高さ方向Yに沿って突出して形成され、互いに対向する一対の第1対向壁部12a、12b(一対の対向壁部)、及び、互いに対向する一対の第2対向壁部12c、12dを有する。
一対の第1対向壁部12a、12bは、共に幅方向Zが板厚方向となる略板状に形成される。各第1対向壁部12a、12bは、軸線方向X、及び、高さ方向Yに沿って延在する。一対の第1対向壁部12a、12bは、幅方向Zに対して第1基部11aを挟んで両側に設けられ、幅方向Zに沿って間隔をあけて対向して位置する。ここでは、一対の第1対向壁部12a、12bは、第1基部11aの幅方向Zの両縁にそれぞれ設けられ、軸線方向Xに沿って第1基部11aの一方の端部から他方の端部まで延在する。言い換えれば、第1基部11aは、幅方向Zに対して一対の第1対向壁部12a、12bの間に位置し、幅方向Zの両端部がそれぞれ各第1対向壁部12a、12bと接続される。一対の第1対向壁部12a、12bは、第1基部11aにおいて、高さ方向Yに対して同じ側に立設される。一対の第1対向壁部12a、12bにおいて、一方の第1対向壁部12aと他方の第1対向壁部12bとは、高さ方向Yに沿った長さがそれぞれほぼ同等であり、他方の第1対向壁部12bは、一方の第1対向壁部12aよりも、軸線方向Xに沿った長さが長い。
一対の第2対向壁部12c、12dは、共に軸線方向Xが板厚方向となる略板状に形成される。各第2対向壁部12c、12dは、幅方向Z、及び、高さ方向Yに沿って延在する。一対の第2対向壁部12c、12dは、軸線方向Xに対して第2基部11bを挟んで両側に設けられ、軸線方向Xに沿って間隔をあけて対向して位置する。ここでは、一対の第2対向壁部12c、12dは、第2基部11bの軸線方向Xの両縁にそれぞれ設けられ、幅方向Zに沿って第2基部11bの一方の端部から他方の端部まで延在する。言い換えれば、第2基部11bは、軸線方向Xに対して一対の第2対向壁部12c、12dの間に位置し、軸線方向Xの両端部がそれぞれ各第2対向壁部12c、12dと接続される。一対の第2対向壁部12c、12dは、第2基部11bにおいて、高さ方向Yに対して同じ側に立設される。一対の第2対向壁部12c、12dにおいて、一方の第2対向壁部12cと他方の第2対向壁部12dとは、高さ方向Yに沿った長さがそれぞれほぼ同等であり、他方の第2対向壁部12dは、一方の第2対向壁部12cよりも、幅方向Zに沿った長さが長い。
上記のように構成されるプロテクタ本体10は、基部11と本体側壁部12とによって、配索空間部13、複数の挿通開口部14、及び、開閉開口部15が形成される。配索空間部13は、軸線方向Xに沿い、かつ、幅方向Zに沿って配索材Wが配索される空間部である。配索空間部13は、基部11と本体側壁部12とによって囲われた内部空間部として形成される。挿通開口部14は、配索空間部13に配索材Wを挿通させる開口部である。挿通開口部14は、一対の第1対向壁部12a、12b、及び、第1基部11aによって軸線方向Xの一端部に形成された第1挿通開口部14aを含む。第1挿通開口部14aは、図1に示すように、幅方向Z、及び、高さ方向Yに沿って開口する。挿通開口部14は、一対の第2対向壁部12c、12d、及び、第2基部11bによって幅方向Zの両端部に形成された第2挿通開口部14b、及び、第3挿通開口部14cを含む。第2挿通開口部14bは、幅方向Zの一方の端部に位置し、軸線方向X、及び、高さ方向Yに沿って開口する。第3挿通開口部14cは、幅方向Zの他方の端部に位置し、軸線方向X、及び、高さ方向Yに沿って開口する(図2参照)。開閉開口部15は、図3に示すように、配索空間部13を外部に対して開放させる開口部であり、蓋部材20によって塞がれる開口部である。開閉開口部15は、例えば、配索空間部13に配索材Wを挿通させる際に開放され、配索空間部13に配索材Wを挿通させた後に蓋部材20によって閉塞される。開閉開口部15は、各対向壁部12a、12b、12c、12dの基部11側とは反対側の端部によって形成される。開閉開口部15は、各対向壁部12a、12b、12c、12dに対して高さ方向Yに沿って一方側、すなわち、基部11側とは反対側に開口する。
蓋部材20は、プロテクタ本体10に組み付けられ当該プロテクタ本体10に形成された開閉開口部15を塞ぐ(閉塞する)ものである。蓋部材20は、図1、図2、図3、図4に示すように、蓋部21、及び、蓋側壁部22を有する。蓋部材20は、蓋部21、及び、蓋側壁部22が一体となって、プロテクタ本体10の形状に対応した略L字状の板形状に形成される。
蓋部21は、プロテクタ本体10の開閉開口部15を塞ぎ、配索空間部13を区画するための蓋体である。蓋部21は、高さ方向Yが板厚方向となる略板状に形成される。蓋部21は、高さ方向Yに対して第1基部11aに対向して軸線方向Xに延在する第1蓋部21aと、高さ方向Yに対して第2基部11bに対向して幅方向Zに延在する第2蓋部21bとを有する。第1蓋部21aは、配索空間部13を閉塞可能とするために幅方向Zに所定の幅を有する。第2蓋部21bは、配索空間部13を閉塞可能とするために、軸線方向Xに所定の幅を有する。蓋部21は、第1蓋部21aと第2蓋部21bとが一体的に形成され、略L字状に形成される。
蓋側壁部22は、プロテクタ本体10の本体側壁部12と重なる重複体であり、互いに対向する一対の第1蓋側壁部22a、22b、及び、互いに対向する一対の第2側壁部を有する。
一対の第1蓋側壁部22a、22bは、第1蓋部21aから高さ方向Yに沿って突出して形成される。ここでは、第1蓋側壁部22a、22bは、共に幅方向Zが板厚方向となる略板状に形成される。一対の第1蓋側壁部22a、22bは、軸線方向X、及び、高さ方向Yに沿って延在する。一対の第1蓋側壁部22a、22bは、幅方向Zに対して第1蓋部21aを挟んで両側に設けられ、幅方向Zに沿って間隔をあけて対向して位置する。ここでは、一対の第1蓋側壁部22a、22bは、第1蓋部21aの幅方向Zの両縁にそれぞれ設けられ、軸線方向Xに沿って第1蓋部21aの一方の端部から他方の端部まで延在する。言い換えれば、第1蓋部21aは、幅方向Zに対してこれら一対の第1蓋側壁部22a、22bの間に位置し、幅方向Zの両端部がそれぞれ各第1蓋側壁部22a、22bと接続される。一対の第1蓋側壁部22a、22bは、第1蓋部21aにおいて、高さ方向Yに対して同じ側に立設される。第1蓋側壁部22a、22bは、第1蓋部21aから高さ方向Yに沿ってプロテクタ本体10側に向けて突出して形成される。一対の第1蓋側壁部22a、22bにおいて、一方の第1蓋側壁部22aと他方の第1蓋側壁部22bとは、高さ方向Yに沿った長さがそれぞれほぼ同等であり、他方の第1蓋側壁部22bは、一方の第2蓋側壁部22cよりも、軸線方向Xに沿った長さが長い。
一対の第2蓋側壁部22c、22dは、第2蓋部21bから高さ方向Yに沿って突出して形成される。ここでは、第2蓋側壁部22c、22dは、共に軸線方向Xが板厚方向となる略板状に形成される。一対の第2蓋側壁部22c、22dは、幅方向Z、及び、高さ方向Yに沿って延在する。一対の第2蓋側壁部22c、22dは、軸線方向Xに対して第2蓋部21bを挟んで両側に設けられ、軸線方向Xに沿って間隔をあけて対向して位置する。ここでは、一対の第2蓋側壁部22c、22dは、第2蓋部21bの軸線方向Xの両縁にそれぞれ設けられ、幅方向Zに沿って第2蓋部21bの一方の端部から他方の端部まで延在する。言い換えれば、第2蓋部21bは、軸線方向Xに対してこれら一対の第2蓋側壁部22c、22dの間に位置し、軸線方向Xの両端部がそれぞれ各第2蓋側壁部22c、22dと接続される。一対の第2蓋側壁部22c、22dは、第2蓋部21bにおいて、高さ方向Yに対して同じ側に立設される。第2蓋側壁部22c、22dは、第2蓋部21bから高さ方向Yに沿ってプロテクタ本体10側に向けて突出して形成される。一対の第2蓋側壁部22c、22dにおいて、一方の第2蓋側壁部22cと他方の第2蓋側壁部22dとは、高さ方向Yに沿った長さがそれぞれほぼ同等であり、他方の第2蓋側壁部22dは、一方の第2蓋側壁部22cよりも、幅方向Zに沿った長さが長い。
蓋部材20には、図4に示すように、リブ部23を形成してある。より詳細には、蓋部材20の第1蓋部21aには、第1リブ部23aを形成してあり、蓋部材20の第2蓋部21bには、第2リブ部23bを形成してある。第1リブ部23aは、幅方向Zにおいて、後述する側壁部枠状部31dと、側壁部枠状部31dによって形成される側壁部貫通部31bとに対して対向する態様で矩形板状に形成してある。第1リブ部23aは、幅方向Zにおいて、一対の第1蓋側壁部22a、22bの間であって、配索空間部13側に配置してある。第2リブ部23bは、軸線方向Xにおいて、側壁部枠状部31dと、側壁部枠状部31dによって形成される側壁部貫通部31bとに対して対向する態様で矩形板状に形成してある。第2リブ部23bは、軸線方向Xにおいて、一対の第2蓋側壁部22c、22dの間であって、配索空間部13側に配置してある。
係止機構30は、図1、図2、図12、図13に示すように、蓋部材20が開閉開口部15を塞ぐ(閉塞する)正規位置でプロテクタ本体10と蓋部材20とを係止する機構である。ここで、正規位置とは、蓋部材20における蓋部21がプロテクタ本体10の開閉開口部15を塞ぎ、本体側壁部12と蓋側壁部22とが対向して重なる位置である。このプロテクタ1は、蓋部材20が正規位置に配置された閉塞状態において、図12に示すように、一対の第1対向壁部12a、12bにおける開閉開口部15側の端部12e、12fと、蓋部21の配索空間部13側に位置する接触部21e、21fとが互いに接触する。また、蓋部材20が正規位置に配置された状態では、蓋側壁部22は、本体側壁部12の外側、すなわち、配索空間部13側とは反対側において当該本体側壁部12と対向して位置する。より詳細には、上記閉塞状態において、第1蓋側壁部22a、22bは、幅方向Zに対して第1対向壁部12a、12bの外側に位置し幅方向Zに沿って第1対向壁部12a、12bと対向して重なる。また、上記閉塞状態において、第2蓋側壁部22c、22dは、軸線方向Xに対して第2対向壁部12c、12dの外側に位置し軸線方向Xに沿って第2対向壁部12c、12dと対向して重なる。
本実施形態のプロテクタ1は、9つの係止機構30を有する。各係止機構30は、同一構成で形成してあり、係止孔部31、及び、係止爪部33をそれぞれ有する。なお、説明の便宜のため、本明細書では、以下に第1蓋部21a及び第1蓋側壁部22a、22bに設けられた係止孔部31を説明し、第2蓋部21b及び第2蓋側壁部22c、22dに設けられた係止孔部31の説明を省略するが、両者の構成は同一である。同様に、本明細書では、第1対向壁部12a、12bに設けられた係止爪部33を説明し、第2対向壁部12c、12dに設けられた係止爪部33の説明を省略するが、両者の構成は同一である。
係止孔部31は、プロテクタ本体10と蓋部材20とが正規位置にある閉塞状態で、係止爪部33と係止する。係止孔部31は、蓋部材20に形成され、高さ方向Yの両側に向かって開口する。係止孔部31は、係止爪部33の数に応じて複数設けられる。各係止孔部31は、それぞれ高さ方向Yに沿って係止爪部33と対向する位置に形成される。
係止孔部31は、蓋部材20の一部を構成する部分によって形成され、図4、図5に示すように、蓋部21と蓋側壁部22とに渡って延在して形成される貫通孔である。係止孔部31は、蓋部21と蓋側壁部22とをそれぞれ貫通する。すなわち、係止孔部31は、蓋部21と蓋側壁部22とが交わることで形成される角部に設けられ、高さ方向Yに沿って蓋部21を貫通し、幅方向Zに沿って蓋側壁部22を貫通する。本実施形態の係止孔部31は、蓋部貫通部31a、及び、側壁部貫通部31bを含んで構成される。
蓋部貫通部31aは、係止孔部31において、高さ方向Yに沿って蓋部21を貫通する部分であり、第1蓋部21aの一部を構成する蓋部枠状部31cによって形成される。蓋部枠状部31cは、軸線方向Xに沿って延在する第1部分31eと、第1部分31eの両端部に位置する第2部分31fとによってC字状に形成される。
側壁部貫通部31bは、係止孔部31において、幅方向Zに沿って蓋側壁部22を貫通する部分であり、第1蓋側壁部22aの一部を構成する側壁部枠状部31dによって形成される。側壁部枠状部31dは、軸線方向Xに沿って延在する第3部分31gと、第3部分31gの両端部を支持する第4部分31hとによってC字状に形成される。
側壁部枠状部31dの第3部分31gは、図4、図11に示すように、一対の互いに対向する係止機構30において、互いに対向する内面における先端側(蓋部21から離隔する側)に枠状部先細り部31iを有する。枠状部先細り部31iは、高さ方向Y、及び、幅方向Zに対して傾斜する平坦な平面によって構成される。第3部分31gは、蓋部21に離隔する側の幅方向Zの厚さが、枠状部先細り部31iによって、当該蓋部21に近接する側の幅方向Zの厚さよりも薄くなるように形成される。
各係止爪部33は、図6に示すように、第1対向壁部12a、12bにおける開閉開口部15側の端部12e、12fに位置する。各係止爪部33は、プロテクタ本体10と蓋部材20とが正規位置にある閉塞状態で、係止孔部31に係止される。各係止爪部33は、それぞれ高さ方向Yに沿って係止孔部31と対向する位置に形成される。各係止爪部33は、突出片33a、及び、係止爪33bをそれぞれ有する。
各突出片33aは、第1対向壁部12a、12bにおける開閉開口部15側の端部12e、12fから高さ方向Yへ矩形板状に突出する態様で形成される。
一対の係止機構30における突出片33aは、互いに対向する対向面に突出片先細り部33eを有する。突出片先細り部33eは、高さ方向Y、及び、幅方向Zに対して傾斜する平坦な平面によって形成される。突出片33aは、第1対向壁部12a、12bの端部12e、12fに離隔する側の幅方向Zの厚さが、突出片先細り部33eによって、当該端部12e、12fに近接する側の幅方向Zの厚さより薄くなるように形成される。
係止爪33bは、第1対向壁部12a、12bの外面側(配索空間部13側とは反対側)に設けられる。各係止爪33bは、各対向壁部12a、12b、12c、12dに爪状に形成される。より具体的に説明すると、各係止爪部33は、第1対向壁部12a、12bから外面側に向けて突出するように形成されている。本実施形態では、係止爪部33は、基端部33cと、先端部33dと、係止爪先細り部33fとを有する。基端部33cは、第1対向壁部12a、12b側に位置する。先端部33dは、幅方向Zにおいて、基端部33cと幅方向Zの反対側(配索空間部13から離隔する側)へ向けて突出する。係止爪先細り部33fは、基端部33cと先端部33dとの間において、開閉開口部15に近接する側に位置する。係止爪先細り部33fは、高さ方向Y、及び、幅方向Zに対して傾斜する平坦な平面によって形成される。係止爪33bは、第1対向壁部12a、12bの開閉開口部15側の端部12e、12fに近接する側の幅方向Zの厚さが、係止爪先細り部33fによって、当該端部12e、12fに離隔する側の幅方向Zの厚さよりも薄くなるように形成される。
上記のように構成される係止機構30は、蓋部21が開閉開口部15を閉塞する正規位置で、蓋部貫通部31aに突出片33aが挿入されるとともに、側壁部貫通部31bに係止爪33bが挿入され、これらによって係止爪部33が各係止孔部31に係止される。このため、プロテクタ1は、係止機構30によって、プロテクタ本体10と蓋部材20とを当該正規位置で係止することがきる。
一対のガイド機構40A、40Bは、蓋部材20をプロテクタ本体10の正規位置へ向けて案内するとともに、係止爪部33を係止孔部31へ向けて案内する機構である。一対のガイド機構40A、40Bは、第1対向壁部12a、12bの外面側(配索空間部13側とは反対側)に設けられ、一対のガイド片41A、41Bと、一対のガイド孔部42A、42Bとをそれぞれ有する。
各ガイド片41A、41Bは、図4、図10に示すように、係止孔部31に隣接する位置に配置され、蓋部材20の幅方向Zにおける両端部にそれぞれ位置して高さ方向Yに沿って延在する。より詳細に説明すると、各ガイド片41A、41Bは、高さ方向Yに延在することによって、係止孔部31に対する係止爪部33の係止よりも先行してガイド孔部42A、42Bに挿入される。ここでは、各ガイド片41A、41Bは、共に幅方向Zが板厚方向となる略矩形板状に形成され、係止爪部33と異なって係止爪33bを有していない。より具体的には、各ガイド片41A、41Bは、高さ方向Yにおける先端部41c、41dを除き、幅方向Zと直交するそれぞれの面が平坦であって、幅方向Zに対して突出する部分を有していない。
ガイド片41A、41Bは、高さ方向Yにおける先端部41c、41dにガイド先細り部41e、41fを有する。ガイド先細り部41e、41fは、一対のガイド片41A、41Bにおける互いに対向する内面に位置し、高さ方向Y、及び、幅方向Zに対して傾斜する平坦な平面によって形成される。ガイド片41A、41Bの先端部41c、41dは、蓋部21に離隔する側の幅方向Zの厚さが、ガイド先細り部41e、41fによって、当該蓋部21に近接する側の幅方向Zの厚さよりも薄くなるように形成される。また、ガイド片41A、41Bの高さ方向Yの先端部41c、41dは、軸線方向Xにおける両縁e1、e2の間の幅が、先端側に向けて徐々に狭くなる態様で形成してある。
図12に示す蓋部21における配索空間部13側の内面から高さ方向Yに沿った一対のガイド片41A、41Bの突出量L1、L2において、他方のガイド片41Bにおける先端部41dまでの突出量L2は、一方のガイド片41Aにおける先端部41cまでの突出量L1よりも大きい。また、このプロテクタ1は、上記閉塞状態では、第1対向壁部12a、12bにおける開閉開口部15側の端部12e、12fが、蓋部21の配索空間部13側の内面における接触部21e、21fで接触する。また、上記接触部21e、21fから高さ方向Yに沿ったガイド片41A、41Bの突出量L1、L2は、第1対向壁部12a、12bにおける開閉開口部15側の端部12e、12fから高さ方向Yに沿った係止爪部33の突出量L3(図6参照)よりも大きい。このため、後述するプロテクタ1の組み立ての際、ガイド孔部42A、42Bに対するガイド片41A、41Bの挿入は、係止孔部31に対する係止爪部33の係止よりも先行する。
一対のガイド孔部42A、42Bは、図1、図2、図3に示すように、一対の第1対向壁部12a、12bにおける開閉開口部15側の端部12e、12fのそれぞれに位置し、高さ方向Yに沿って一対のガイド片41A、41Bがそれぞれ挿入される部分であり、高さ方向Yの両側に向かって開口する。一対のガイド孔部42A、42Bは、軸線方向Xにおいて、係止爪部33に隣接して位置する。各ガイド孔部42A、42Bは、それぞれ高さ方向Yに沿ってガイド片41A、41Bと対向する位置に形成される。
一方のガイド孔部42Aは、図2に示すように、板状部42cと、一対の支持部42eと、ガイド空間部42s1(図7参照)とを含んで構成される。板状部42cは、軸線方向Xに沿って延在する。一対の支持部42eは、板状部42cにおける軸線方向Xの両端部を支持する。ガイド空間部42s1は、図7に示すように、幅方向Zにおける第1対向壁部12bと板状部42cとの間に位置してガイド片41Aが挿入される。また、板状部42cにおける第1対向壁部12bに対向する内面42gは、ガイド空間部42s1が第1基部11a側から開閉開口部15側へ向けて徐々に大きくなるように、高さ方向Y、及び、幅方向Zに対して傾斜する。換言すれば、ガイド空間部42s1は、板状部42cが高さ方向Y及び幅方向Zに対して傾斜して配置されることによって、幅方向Zにおいて、開閉開口部15側の開口が、第1基部11a側の開口よりも大きい。
他方のガイド孔部42Bは、図3に示すように、板状部42dと、一対の支持部42fと、ガイド空間部42s2(図7参照)とを含んで構成される。板状部42dは、軸線方向Xに沿って延在する。一対の支持部42fは、板状部42dにおける軸線方向Xの両端部を支持する。ガイド空間部42s2は、図7に示すように、幅方向Zにおける第1対向壁部12aと板状部42dとの間に位置してガイド片41Bが挿入される。また、板状部42dにおける第1対向壁部12aに対向する内面42hは、ガイド空間部42s2が第1基部11a側から開閉開口部15側へ向けて徐々に大きくなるように、高さ方向Y、及び、幅方向Zに対して傾斜する。換言すれば、ガイド空間部42s2は、板状部42dが高さ方向Y及び幅方向Zに対して傾斜して配置されることによって、幅方向Zにおいて、開閉開口部15側の開口が、第1基部11a側の開口よりも大きい。
一対のガイド機構40A、40Bにおいて、一方のガイド機構40Aにおける傾斜する内面42gの幅方向Zに沿った幅w1は、他方のガイド機構40Bにおける傾斜する内面42hの幅方向Zに沿った幅w2よりも広い。また、一方のガイド孔部42Aの板状部42dにおけるガイド片41Aの挿入側の端部42iは、他方のガイド孔部42Bの板状部42cにおけるガイド片41Bの挿入側の端部42jよりも開閉開口部15に近接して配置される。
一方のガイド孔部42Aを配置した第1対向壁部12bの開閉開口部15側の端部12fには、図6、図7に示すように、対向壁部先細り部12gを設けてある。対向壁部先細り部12gは、一対の第1対向壁部12a、12bの互いに対向する内面とは反対側に位置する外面に位置し、高さ方向Y、及び、幅方向Zに対して傾斜する平坦な平面によって形成される。高さ方向Yにおいて、第1対向壁部12bにおける第1基部11aに離隔する側の幅方向Zの厚さは、対向壁部先細り部12gによって、当該第1基部11aに近接する側の幅方向Zの厚さよりも薄くなるように形成される。
他方のガイド孔部42Bを配置した第1対向壁部12aの開閉開口部15側の端部12eには、対向壁部先細り部12hを設けてある。対向壁部先細り部12hは、一対の第1対向壁部12a、12bの互いに対向する内面とは反対側に位置する外面に位置し、高さ方向Y、及び、幅方向Zに対して傾斜する平坦な平面によって形成される。高さ方向Yにおいて、第1対向壁部12aにおける第1基部11aに離隔する側の幅方向Zの厚さは、対向壁部先細り部12hによって、当該第1基部11aに近接する側の幅方向Zの厚さよりも薄くなるように形成される。
一対のガイド孔部42A、42Bは、図1、図2に示すように、蓋部材20が開閉開口部15を閉塞する正規位置に配置された閉塞状態では、軸線方向Xにおいて、係止孔部31にそれぞれ隣接する。より詳細に説明すると、一対のガイド孔部42A、42B、及び、係止孔部31は、上記閉塞状態において、係止孔部31の側壁部枠状部31dと、ガイド孔部42A、42Bの支持部42e、42fとが接触しない範囲において、可及的に近接してそれぞれ配置してある。
なお、このプロテクタ1は、さらに、ガイド機構40A、40Bとは別にガイド機構40Cも有している。ガイド機構40Cは、ガイド機構40Bと同一の構成であるが、プロテクタ1に対する配置が異なる。より具体的に説明すると、ガイド機構40Cは、図2に示すように、第2蓋側壁部22dに設けられ、高さ方向Yに沿って延在するガイド片41Cと、第2対向壁部12dにおける開閉開口部15側の端部に設けられたガイド孔部42Cとを有する。ガイド片41Cの構成は、ガイド片41Bの構成と同一であり、ガイド孔部42Cの構成は、ガイド孔部42Bの構成と同一であるため、説明を省略する。
図3に示すカバー50は、配索空間部13に配索材Wが配索された後であって、かつ、蓋部材20をプロテクタ本体10の正規位置に配置する前の状態において、当該配索材Wが配索空間部13から浮き上がることを規制するものである。カバー50は、絶縁性を有する樹脂材料によって、軸線方向X、及び、幅方向Zに延在する板状に形成してある。カバー50は、ヒンジ51を介して第2対向壁部12cに取り付けてあり、プロテクタ本体10に対して一体で支持されている。
上記のように構成されるプロテクタ1は、以下、図3、図9、図10、図11、図12、図13に示すように、プロテクタ本体10に対して蓋部材20を組み付け、プロテクタ本体10に蓋部材20を適正に組み付ける。
先ず、作業者は、図3に示すプロテクタ本体10に対してヒンジ51を中心としてカバー50を旋回させた後、プロテクタ本体10の配索空間部13に配索材Wを配置する。次に、作業者は、ヒンジ51を中心にカバー50を旋回させ、カバー50によって、配索材Wが配索空間部13から浮き上がることを規制する。
次いで、作業者は、高さ方向Yにおいて、プロテクタ本体10の基部11と、蓋部材20の蓋部21との間に空間を設けて、第1基部11aと第1蓋部21aとを対向させ、かつ、第2基部11bと第2蓋部21bとを対向させる。次に、作業者は、高さ方向Yにおいて、プロテクタ本体10の基部11に蓋部材20の蓋部21を近接させる。
プロテクタ本体10に対する蓋部材20の近接によって、一対のガイド片41A、41Bの先端部41c、41dは、一対の第1対向壁部12a、12bの端部12e、12fに近接する。そして、例えば、正規位置に対する高さ方向Yの一方側において、プロテクタ本体10に対して蓋部材20が正規位置から幅方向Zにずれた場合には、プロテクタ本体10に蓋部材20を近接させると、図8に示すガイド先細り部41e、41fは、対向壁部先細り部12g、12hに接触する。ガイド先細り部41e、41fと対向壁部先細り部12g、12hとの接触によって、一対のガイド片41A、41Bのそれぞれは、第1対向壁部12a、12bの外面側に配置される。一方、正規位置に対する高さ方向Yの一方側において、プロテクタ本体10に対して蓋部材20が正規位置に合致した場合には、プロテクタ本体10に蓋部材20を近接させると、ガイド先細り部41e、41fと対向壁部先細り部12g、12hとが接触しない。
また、上述したように、一対のガイド孔部42A、42Bにおける板状部42c、42dの内面42g、42hは、高さ方向Y、及び、幅方向Zに対して傾斜している。このため、正規位置に対する高さ方向Yの一方側において、プロテクタ本体10に対して蓋部材20が正規位置から幅方向Zにずれた場合には、プロテクタ本体10に蓋部材20を近接させると、ガイド先細り部41e、41fは、内面42g、42hに接触する。そして、ガイド先細り部41e、41fと、内面42g、42hとの接触によって、一対のガイド片41A、41Bの先端部41c、41dのそれぞれは、一対のガイド孔部42A、42Bのそれぞれに挿入される。一方、正規位置に対する高さ方向Yの一方側において、プロテクタ本体10に対して蓋部材20が正規位置に合致した場合には、プロテクタ本体10に蓋部材20を近接させると、ガイド先細り部41e、41fと、内面42g、42hとが接触しない。
上述したように、作業者は、プロテクタ本体10に蓋部材20を近接させると、図9、図10に示すように、一対のガイド片41A、41Bの先端部41c、41dが、一対のガイド孔部42A、42Bにそれぞれ挿入された状態となる。また、作業者は、ガイド機構40Bにおいて、ガイド片41Bをガイド孔部42Bに挿入すると、ガイド機構40Cにおいて、ガイド片41Cがガイド孔部42Cに挿入される。しかしながら、この状態において、係止爪部33と係止孔部31との間は、図9、図11に示すように、高さ方向Yにおいて空間が位置し、係止爪部33は係止孔部31に係止されていない。換言すれば、このプロテクタ1は、係止孔部31に対する係止爪部33の係止よりも、一対のガイド片41A、41Bが一対のガイド孔部42A、42Bに挿入されること(ガイド機構40A、40Bにおける挿入)が先行する。
なお、本実施形態のプロテクタ1は、一方のガイド機構40Aにおける挿入と、他方のガイド機構40Bにおける挿入とを同時にしてもよいし、他方のガイド機構40Bにおける挿入を先行し、その後、一方のガイド機構40Aにおける挿入を行ってもよい。以下に、一対のガイド機構40A、40Bにおいて、作業者が、他方のガイド機構40Bにおける挿入を先行する組み立て方法を説明する。
このプロテクタ1は、図12に示すように、蓋部21における配索空間部13側の内面から高さ方向Yに沿った他方のガイド片41Bにおける先端部41cまでの突出量L2が、一方のガイド片41Aにおける先端部41dまでの突出量L1よりも大きい。このため、作業者がプロテクタ本体10に蓋部材20を近接させると、図8に示すように、先ず、他方のガイド機構40Bにおいて、他方のガイド片41Bの先端部41dが、他方のガイド孔部42Bの内面42hに接触する。この状態で、作業者は、当該ガイド片41Bの先端部41dを中心に蓋部材20を旋回(図8に示す矢印の方向へ蓋部材20を旋回)させる。すると、このプロテクタ1は、一方のガイド機構40Aにおけるガイド片41Aの先端部41cが、一方のガイド孔部42Aの内面42gに当接する。このプロテクタ1は、上記の作業において、図7に示す一方のガイド機構40Aにおける傾斜する内面42gの幅方向Zの沿った幅W1が、他方のガイド機構40Bにおける傾斜する内面42hの幅方向Zに沿った幅W2よりも広い。このため、プロテクタ1は、図8に示すように、他方のガイド片41Bの先端部41dを中心にした蓋部材20の旋回中に、先端部41dが内面42hに対して多少ずれたとしても、一方のガイド片41Aの先端部41cをガイド孔部42Aに挿入することができる。このため、本実施形態のプロテクタ1は、一方のガイド孔部42Aに対する一方のガイド片41Aの挿入を容易にすることができる。また、このプロテクタ1は、一方のガイド孔部42Aの板状部42cにおけるガイド片41Aの挿入側の端部42iが、他方のガイド孔部42Bの板状部42dにおけるガイド片41Bの挿入側の端部42jよりも開閉開口部15に近接して配置される。このため、プロテクタ1は、他方のガイド機構40Bにおける他方のガイド片41Bの先端部41dを中心とした蓋部材20の旋回における周方向の旋回長さを可及的に小さくできる。この結果、このプロテクタ1は、一方のガイド孔部42Aに対する一方のガイド片41Aの挿入を一層容易にすることができる。
その後、作業者は、さらにプロテクタ本体10の基部11に蓋部材20の蓋部21を近接させる。プロテクタ本体10に対する蓋部材20の近接によって、高さ方向Yにおける他方側から係止爪部33が係止孔部31に近接する。具体的には、図11に示す係止爪部33の突出片33aは、係止孔部31の側壁部枠状部31d、及び、第1リブ部23aに近接する。そして、正規位置に対する高さ方向Yの一方側において、プロテクタ本体10に対して蓋部材20が正規位置から幅方向Zにずれた場合には、プロテクタ本体10に蓋部材20を近接させると、突出片33aは、側壁部枠状部31dの枠状部先細り部31iに接触する。そして、突出片33aと枠状部先細り部31iとの接触によって、一対の第1蓋側壁部22a、22bの間に、第1対向壁部12a、12bが案内される。その後、突出片33aの突出片先細り部33eは、リブ部23に接触する。そして、突出片先細り部33eとリブ部23との接触によって、突出片33aは、リブ部23と側壁部枠状部31dとの間に配置される。
そして、さらにプロテクタ本体10に対して蓋部材20が近接すると、係止爪33bの係止爪先細り部33fと、枠状部先細り部31iの側壁部枠状部31dとが接触する。両者が接触すると、一対の第1対向壁部12a、12bは、開閉開口部15側の端部12e、12fが互いに近接するように弾性変形する。その後、係止爪33bの先端部33dが、側壁部枠状部31dの第3部分31gを乗り越えて、図13に示すように、係止爪部33と係止孔部31とが係止されると、一対の第1対向壁部12a、12bは、開閉開口部15側の端部12e、12fが互いに離隔して元の状態に復帰し、正規位置で蓋部材20がプロテクタ本体10に対して係止される。この状態において、プロテクタ1は、図12に示すように、一対のガイド片41A、41Bは、一対のガイド孔部42A、42Bに挿入された状態を維持している。
蓋部材20がプロテクタ本体10の開閉開口部15を閉塞する正規位置に配置された状態では、図13に示すように、係止爪部33の突出片33a及び係止爪33bは、係止孔部31から露出する。このため、作業者は、高さ方向Yの一方側から、係止孔部31に突出片33a又は係止爪部33が存在するか否かを視認することによって、プロテクタ本体10に対して蓋部材20が正規位置に配置されているか否かが容易に解る。
このプロテクタ1は、ガイド機構40A、40B、40Cによって、プロテクタ本体10の開閉開口部15を閉塞する正規位置に蓋部材20を案内することができる。その上で、蓋部材20を正規位置へ案内するとき、一対のガイド機構40A、40Bによって、一対の第1対向壁部12a、12bが変形していた際において、その変形を矯正した上で、係止孔部31に係止爪部33を係止することができる。
以上で説明したプロテクタ1、及び、ワイヤハーネスWH1は、係止爪部33が第1対向壁部12a、12bにおける開閉開口部15側の端部12e、12fに位置するため、高さ方向Yの一方側から係止孔部31を介して、係止孔部31に対する係止爪部33の係止確認を容易に行うことができる。このような構成を有するプロテクタ1は、係止機構30における係止爪部33が第1対向壁部12a、12bの開閉開口部15側の端部12e,12fに位置するため、一対の第1対向壁部12a、12bが変形していた際において、係止孔部に対して係止爪部を係止し難くなるおそれがある。しかしながら、本実施形態の一対のガイド片41A、41Bの高さ方向Yに沿った突出量L1、L2は、ガイド孔部42A、42Bに対するガイド片41A、41Bの挿入が係止孔部31に対する係止爪部33の係止よりも先になる突出量に設定される。このため、本実施形態のプロテクタ1は、一対のガイド機構40A、40Bによって、一対の第1対向壁部12a、12bの形状を矯正した上で、係止孔部31に係止爪部33を係止することができる。これにより、このプロテクタ1は、係止孔部31に対する係止爪部33の係止確認を容易にできるとともに、一対のガイド機構40A、40Bによって、一対の第1対向壁部12a、12bが変形していた場合であっても、係止孔部31に対する係止爪部33の係止を簡単に行うことでき、適正に係合させることができる。この結果、本実施形態は、プロテクタ本体10に蓋部材20を適正に組み付けることができる。特に、第1基部11aから高さ方向Yへ突出する第1対向壁部12a、12bの高さが、20cm以上のプロテクタ本体10は、蓋部材20の組み付けの際、第1対向壁部12a、12bが、配索空間部13の内側、又は外側に倒れるおそれがある。しかし、本実施形態のプロテクタ1は、仮に、第1対向壁部12a、12bが配索空間部13の内側又は外側のいずれかに倒れた状態であっても、一対のガイド機構40A、40Bによって、一対の第1対向壁部12a、12bの形状を矯正した上で、係止孔部31に係止爪部33を係止することができる。
また、このプロテクタ1、及び、ワイヤハーネスWH1は、以下の構成を有する。本実施形態のプロテクタ1等は、図13に示すように、蓋部材20が開閉開口部15を閉塞する正規位置に配置された状態では、係止孔部31の蓋部21における蓋部貫通部31aから、係止爪部33の突出片33aが露出する。また、係止孔部31の蓋側壁部22における側壁部貫通部31bから、係止爪部33の係止爪33bが露出する。これらによって、プロテクタ1は、係止孔部31に対する係止爪部33の係止確認を一層容易にすることができる。
さらに、このプロテクタ1、及び、ワイヤハーネスWH1は、以下の構成を有する。本実施形態の一対のガイド孔部42A、42Bは、蓋部材20が開閉開口部15を閉塞する正規位置に配置された状態では、軸線方向Xにおいて係止孔部31に隣接する。このため、一対のガイド機構40A、40Bによって、係止爪部33を係止孔部31へ向けて確実に案内することができる。この結果、本実施形態は、一対のガイド機構40A、40Bによって、一対の第1対向壁部12a、12bが変形していた場合であっても、係止孔部31に対する係止爪部33の係止を一層簡単に行うことでき、一層適正に係合させることができる。この結果、本実施形態は、プロテクタ本体10に蓋部材20を一層適正に組み付けることができる。
また、このプロテクタ1、及び、ワイヤハーネスWH1は、以下の構成を有する。一対のガイド孔部42A、42Bは、軸線方向Xに沿って延在する板状部42c、42dと、板状部42c、42dの両端部を支持する支持部42e、42fと、幅方向Zにおける第1対向壁部12a、12bと板状部42c、42dとの間に位置してガイド片41A、41Bが挿入されるガイド空間部42s1、42s2とを含んでそれぞれ構成される。板状部42c、42dにおける第1対向壁部12a、12bに対向する内面42g、42hは、ガイド空間部42s1、42s2が基部11側から開閉開口部15側へ向けて徐々に大きくなるように、高さ方向Yに対して傾斜する。一方のガイド機構40Aにおける傾斜する内面42gの幅方向Zの沿った幅W1は、他方のガイド機構40Bにおける傾斜する内面42gの幅方向Zに沿った幅W2よりも広い。このため、他方のガイド機構40Bにおいて、他方のガイド片41Bをガイド孔部42Bに挿入させた状態で、当該ガイド片41Bの先端部41dを中心に蓋部材20を旋回させれば、一方のガイド片41Aの先端部41cが、ガイド孔部42Aの内面42gに当接する。このため、本実施形態のプロテクタ1は、一方のガイド孔部42Aに対する一方のガイド片41Aの挿入を容易にすることができる。
その上、本実施形態のプロテクタ1、及び、ワイヤハーネスWH1は、以下の構成を有する。一方のガイド孔部42Aの板状部42dにおけるガイド片41Aの挿入側の端部42iは、他方のガイド孔部42Bの板状部42cにおけるガイド片41Bの挿入側の端部42jよりも開閉開口部15に近接して配置される。このため、このプロテクタ1は、他方のガイド機構40Bにおける他方のガイド片41Bの先端部41dを中心とした蓋部材20の旋回における周方向の旋回長さを可及的に小さくできる。この結果、一方のガイド孔部42Aに対する一方のガイド片41Aの挿入を一層容易にすることができる。
加えて、このプロテクタ1、及び、ワイヤハーネスWH1は、以下の構成を有する。上記閉塞状態において、第1対向壁部12a、12bにおける開閉開口部15側の端部12e、12fと接触する蓋部材20の接触部21e、21fから高さ方向Yに沿ったガイド片41A、41Bの突出量L1、L2(図12参照)は、第1対向壁部12a、12bにおける開閉開口部15側の端部12e、12fから高さ方向Yに沿った係止爪部33の突出量L3(図3、図6参照)よりも大きい。このため、本実施形態は、係止孔部31に対する係止爪部33の係止に対して、ガイド孔部42A、42Bに対するガイド片41A、41Bの挿入を確実に先行させることができる。
また、このプロテクタ1、及び、ワイヤハーネスWH1は、以下の構成を有する。係止爪33bは、第1対向壁部12a、12bの外面側(配索空間部13側とは反対側)に設けられる。このため、プロテクタ1は、係止爪33bによって、配索空間部13の体積が小さくなることを抑制することができる。
さらに、このプロテクタ1、及び、ワイヤハーネスWH1は、以下の構成を有する。一対のガイド機構40A、40Bは、第1対向壁部12a、12bの外面側(配索空間部13側とは反対側)に設けられる。このため、プロテクタ1は、一対のガイド機構40A、40Bによって、配索空間部13の体積が小さくなることを抑制することができる。
なお、上述した実施形態には、9つの係止機構30を有するプロテクタ1、及び、ワイヤハーネスWH1で説明した。しかし、この発明は、それに限られず、プロテクタ1、及び、ワイヤハーネスWH1は、例えば、1つの係止機構30のみを備えればよい。しかしながら、係止機構30は、幅方向Zに対して互いに対向するように一対配置すれば、プロテクタ本体10に対して蓋部材20が外れることを抑制することができる。
また、上述した実施形態のプロテクタ1、及び、ワイヤハーネスWH1は、プロテクタ本体10が、第1対向壁部12a、12bと第2対向壁部12c、12dとを有するものを説明した。しかし、この発明は、それに限られず、プロテクタ本体10は、第1対向壁部12a、12bのみを有すればよい。
さらに、上述した実施形態のプロテクタ1、及び、ワイヤハーネスWH1は、蓋部21が、第1蓋部21aと第2蓋部21bとを有し、蓋側壁部22が、第1蓋側壁部22a、22bと第2蓋側壁部22c、22dとを有するものを説明した。しかし、この発明は、それに限られず、蓋部21は、第1蓋部21a及び第1蓋側壁部22a、22bのみを有してもよい。
また、上述した実施形態のプロテクタ1、及び、ワイヤハーネスWH1は、接触部21eから他方のガイド片41Bの先端部41dまでの突出量L2が、接触部21fから一方のガイド片41Aの先端部41cまでの突出量L1よりも大きいものを説明した。しかし、この発明は、それに限られず、両者の突出量L1、L2が同一でもよい。また、接触部21eから他方のガイド片41Bの先端部41dまでの突出量L2は、接触部21fから一方のガイド片41Aの先端部41cまでの突出量L1よりも小さくてもよい。
さらに、上述した実施形態のプロテクタ1、及び、ワイヤハーネスWH1は、一方のガイド機構40Aの形状と、他方のガイド機構40Bの形状とが異なるものを説明した。しかし、本発明は、それに限られず、一対のガイド機構40A、40Bを同一形状にしてもよい。
また、上述した実施形態のプロテクタ1、及び、ワイヤハーネスWH1は、一方のガイド孔部42Aの板状部42dにおける端部42iの位置と、他方のガイド孔部42Bの板状部42cにおける端部42jの位置とが、高さ方向Yにおいて異なるものを説明した。しかし、この発明は、それに限られず、一方のガイド孔部42Aの板状部42dにおける端部42iの位置と、他方のガイド孔部42Bの板状部42cにおける端部42jとが、高さ方向Yにおいて同一でもよい。
1 プロテクタ
10 プロテクタ本体
11a 第1基部(基部)
12a(12) 第1対向壁部の一方(一対の対向壁部の一方)
12b(12) 第1対向壁部の他方(一対の対向壁部の他方)
12e 端部
12f 端部
13 配索空間部
15 開閉開口部(開口部)
20 蓋部材
30 係止機構
31 係止孔部
33 係止爪部
40A、40B 一対のガイド機構
41A、41B 一対のガイド片
42A、42B 一対のガイド孔部
42c、42d 板状部
42e、42f 支持部
42g、42h 内面
42s1、42s2 ガイド空間部
W 配索材
W1 一方のガイド機構における傾斜する内面の幅方向に沿った幅
W2 他方のガイド機構における傾斜する内面の幅方向に沿った幅
WH1 ワイヤハーネス
X 軸線方向(隣接方向)
Y 高さ方向(突出方向)
Z 幅方向(対向方向)

Claims (3)

  1. 基部、及び、前記基部から突出して対向方向に沿って互いに対向する一対の対向壁部を有し、前記基部と一対の前記対向壁部とによって形成され、配索材が配索される配索空間部、及び、一対の前記対向壁部における前記基部側とは反対側の端部によって形成され、前記基部に対する前記対向壁部の突出方向の一方側に向かって開口する開口部を含んで構成されるプロテクタ本体と、
    前記開口部を塞ぐ蓋部材と、
    前記蓋部材に形成され前記突出方向の両側に向かって開口する係止孔部、及び、前記対向壁部における前記開口部側の端部に位置し、前記係止孔部に係止される係止爪部を有し、前記蓋部材が前記開口部を塞ぐ正規位置で前記プロテクタ本体と前記蓋部材とを係止する係止機構と、
    前記蓋部材の前記対向方向における両端部にそれぞれ位置して前記突出方向に沿って延在する一対のガイド片、及び、一対の前記対向壁部における前記開口部側の端部にそれぞれ位置し、前記突出方向に沿って一対の前記ガイド片がそれぞれ挿入される一対のガイド孔部を有する一対のガイド機構と、
    を備え、
    一対の前記ガイド片の前記突出方向に沿った突出量は、前記ガイド孔部に対する前記ガイド片の挿入が前記係止孔部に対する前記係止爪部の係止よりも先になる突出量に設定され
    一対の前記ガイド孔部は、前記突出方向、及び、前記対向方向のそれぞれに交差する隣接方向に沿って延在する板状部と、前記板状部の両端部を支持する支持部と、前記対向方向における前記対向壁部と前記板状部との間に位置して前記ガイド片が挿入されるガイド空間部とを含んでそれぞれ構成され、
    前記板状部における前記対向壁部に対向する内面は、前記ガイド空間部が前記基部側から前記開口部側へ向けて徐々に大きくなるように、前記突出方向に対して傾斜し、
    一対の前記ガイド機構において、一方のガイド機構における傾斜する内面の前記対向方向に沿った幅が、他方のガイド機構における傾斜する内面の前記対向方向に沿った幅よりも広い、
    ことを特徴とする、
    プロテクタ。
  2. 一対の前記ガイド孔部は、前記蓋部材が前記開口部を塞ぐ正規位置に配置された状態では、前記突出方向、及び、前記対向方向のそれぞれに交差する隣接方向において、前記係止孔部にそれぞれ隣接する、
    請求項1に記載のプロテクタ。
  3. 導電性を有する配索材と、
    前記配索材に装着され当該配索材を保護するプロテクタとを備え、
    前記プロテクタは、
    基部、及び、前記基部から突出して対向方向に沿って互いに対向する一対の対向壁部を有し、前記基部と一対の前記対向壁部とによって形成され、配索材が配索される配索空間部、及び、一対の前記対向壁部における前記基部側とは反対側の端部によって形成され、前記基部に対する前記対向壁部の突出方向の一方側に向かって開口する開口部を含んで構成されるプロテクタ本体と、
    前記開口部を塞ぐ蓋部材と、
    前記蓋部材に形成され前記突出方向の両側に向かって開口する係止孔部、及び、前記対向壁部における前記開口部側の端部に位置し、前記係止孔部に係止される係止爪部を有し、前記蓋部材が前記開口部を塞ぐ正規位置で前記プロテクタ本体と前記蓋部材とを係止する係止機構と、
    前記蓋部材の前記対向方向における両端部にそれぞれ位置して前記突出方向に沿って延在する一対のガイド片、及び、一対の前記対向壁部における前記開口部側の端部にそれぞれ位置し、前記突出方向に沿って一対の前記ガイド片がそれぞれ挿入される一対のガイド孔部を有する一対のガイド機構と、
    を備え、
    一対の前記ガイド片の前記突出方向に沿った突出量は、前記ガイド孔部に対する前記ガイド片の挿入が前記係止孔部に対する前記係止爪部の係止よりも先になる突出量に設定され
    一対の前記ガイド孔部は、前記突出方向、及び、前記対向方向のそれぞれに交差する隣接方向に沿って延在する板状部と、前記板状部の両端部を支持する支持部と、前記対向方向における前記対向壁部と前記板状部との間に位置して前記ガイド片が挿入されるガイド空間部とを含んでそれぞれ構成され、
    前記板状部における前記対向壁部に対向する内面は、前記ガイド空間部が前記基部側から前記開口部側へ向けて徐々に大きくなるように、前記突出方向に対して傾斜し、
    一対の前記ガイド機構において、一方のガイド機構における傾斜する内面の前記対向方向に沿った幅が、他方のガイド機構における傾斜する内面の前記対向方向に沿った幅よりも広い、
    ことを特徴とする、
    ワイヤハーネス。
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