JP7100829B1 - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】操縦部への乗降時に作業者が掻込みペダルにつまづく恐れがないコンバインを提供する。【解決手段】エンジンの伝動下手側に、エンジンの出力回転の増減速と回転方向の切替えを行う油圧式無段変速機を設け、油圧式無段変速機の第1出力回転を、第1出力回転の増減速を行うトランスミッションを介して走行装置に伝動し、油圧式無段変速機の第2出力回転を、刈取装置に伝動する構成にし、操縦部のサイドパネルに切替えレバーを設け、操縦部のフロントパネルの下方左側にブレーキペダルを設け、切替えレバーが一側に操作された場合には、ブレーキペダルの踏込み量に応じてトランスミッションの出力回転を減速させ、切替えレバーが他側に操作された場合には、トランスミッション内のカウンタ軸と出力軸のギヤの係合を解除して、ブレーキペダルの踏込み量に応じて油圧式無段変速機の第2出力回転を増速させる構成とした。【選択図】図11

Description

本発明は、操縦部のフロアにブレーキペダルを備えたコンバインに関するものである。
従来のコンバインにおいて、操縦部のフロントパネルの下方の左側に走行装置の走行を停止させる駐車ブレーキペダルを設け、右側に走行切返し時に刈取装置の駆動速度の増減速を行う掻込みペダルを設ける技術が知られている。(特許文献1参照)
特開2019-24384号公報
しかし、特許文献1の技術では、コンバインを操縦する作業者の作業負担が大きく、また、操縦部への乗降時に作業者が掻込みペダルにつまづく恐れがあるという問題があった。
そこで、本発明の課題は、コンバインを操縦する作業者の作業負担を低減して、操縦部への乗降時に作業者が掻込みペダルにつまづく恐れがないコンバインを提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
すなわち、請求項1記載の発明は、エンジン(E)を搭載した機体フレーム(1)の下側に走行装置(2)を設け、該機体フレーム(1)の前側に刈取装置(3)と、該刈取装置(3)の後方左側に脱穀装置(4)を設け、前記刈取装置(3)の後方右側に作業者が搭乗する操縦部(5)を設けたコンバインにおいて、
前記エンジン(E)の伝動下手側に、前記エンジン(E)の出力回転の増減速と回転方向の切替えを行う油圧式無段変速機(20)を設け、該油圧式無段変速機(20)の第1出力回転を、該第1出力回転の増減速を行うトランスミッション(21)を介して走行装置(2)に伝動し、前記油圧式無段変速機(20)の第2出力回転を、前記刈取装置(3)に伝動する構成にし、前記操縦部(5)のサイドパネル(13)に切替えレバー(13C)を設け、前記操縦部(5)のフロントパネル(12)の下方左側にブレーキペダル(15)を設け、前記切替えレバー(13C)が一側に操作された場合には、前記ブレーキペダル(15)の踏込み量に応じてトランスミッション(21)の出力回転を減速させ、前記切替えレバー(13C)が他側に操作された場合には、前記トランスミッション(21)内のカウンタ軸(34)と出力軸(35)のギヤの係合を解除して、前記ブレーキペダル(15)の踏込み量に応じて油圧式無段変速機(20)の第2出力回転を増速させる構成としたことを特徴とするコンバインである。
請求項2記載の発明は、前記切替えレバー(13C)が一側に操作された場合に、前記ブレーキペダル(15)が最大操作領域まで踏込まれた場合には、前記トランスミッション(21)の出力回転を停止させる請求項1記載のコンバインである。
請求項3記載の発明は、前記切替えレバー(13C)が他側に操作された場合に、前記ブレーキペダル(15)が最大操作領域まで踏込まれた場合には、前記油圧式無段変速機(20)の第2出力回転を規定値の半分まで増速させる請求項1又は2記載のコンバインである。
請求項1記載の発明によれば、エンジン(E)の伝動下手側に、エンジン(E)の出力回転の増減速と回転方向の切替えを行う油圧式無段変速機(20)を設け、油圧式無段変速機(20)の第1出力回転を、第1出力回転の増減速を行うトランスミッション(21)を介して走行装置(2)に伝動し、油圧式無段変速機(20)の第2出力回転を、刈取装置(3)に伝動する構成にし、操縦部(5)のサイドパネル(13)に切替えレバー(13C)を設け、操縦部(5)のフロントパネル(12)の下方左側にブレーキペダル(15)を設け、切替えレバー(13C)が一側に操作された場合には、ブレーキペダル(15)の踏込み量に応じてトランスミッション(21)の出力回転を減速させ、切替えレバー(13C)が他側に操作された場合には、トランスミッション(21)内のカウンタ軸(34)と出力軸(35)のギヤの係合を解除して、ブレーキペダル(15)の踏込み量に応じて油圧式無段変速機(20)の第2出力回転を増速させる構成としたので、作業者は、切替えレバー(13C)を切替えた後に、ブレーキペダル(15)を踏込んで走行装置(2)と刈取装置(3)の速度の増減速等の操作を容易に行うことができる。また、操縦部(5)への乗降時に作業者がブレーキペダル(15)につまづく恐れも抑制することができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、切替えレバー(13C)が一側に操作された場合に、ブレーキペダル(15)が最大操作領域まで踏込まれた場合には、トランスミッション(21)の出力回転を停止させるので、圃場外の農道等を走行しているコンバインの走行装置(2)を停止させることができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明による効果に加えて、切替えレバー(13C)が他側に操作された場合に、ブレーキペダル(15)が最大操作領域まで踏込まれた場合には、油圧式無段変速機(20)の第2出力回転を規定値の半分まで増速させるので、走行切返し時に、刈取装置(3)内に滞留した穀稈を後方の脱穀装置に搬送して穀粒の回収ロスを低減することができる。
コンバインの正面図である。 コンバインの平面図である。 コンバインの左側面図である。 エンジンEの出力回転の伝動図である。 ブレーキペダルの要部の左側面図である。 コンバインの部分正面図である。 トランスミッションの左右方向の縦断面図である。 トランスミッションのブレーキ装置の説明図である。 無段変速装置のトラニオン軸の回動方法の説明図である。 コントローラの接続図である。 ブレーキペダルの操作方法の説明図である。 走行モード時のブレーキペダルの第1操作方法の説明図である。 走行モード時のブレーキペダルの第2操作方法の説明図である。 作業モード時のブレーキペダルの操作方法の説明図である。
図1~3に示すように、コンバインは、機体フレーム1の下側に土壌面を走行する左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の前側に圃場の穀稈を収穫する刈取装置3が設けられている。また、刈取装置3の後方左側に刈取装置3で収穫された穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置4が設けられ、刈取装置3の後方右側に作業者が搭乗する操縦部5が設けられている。
操縦部5の下側には、エンジンEを搭載するエンジンルーム6が設けられ、操縦部5の後側には、脱穀装置4で脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク7が設けられている。また、グレンタンク7に貯留された穀粒は、グレンタンク7に連結された排出オーガ(図示省略)によって外部に排出される。
操縦部5の後部には、操縦者が着席する操縦席11が設けられ、操縦席11の前方には、フロントパネル12が設けられ、操縦席11の左側には、サイドパネル13が設けられている。
操縦席11とフロントパネル12の間の下方には、作業者が乗降するフロア14が設けられ、フロア14の左前部には、走行装置2の走行速度と刈取装置3の刈取速度の増減速を行うブレーキペダル15が設けられている。
フロントパネル12の左部には、走行装置2の走行速度等を表示するモニタ12Aが設けられ、右部には、走行装置2の旋回、刈取装置3の昇降を操作する操作レバー12Bが設けられている。また、モニタ12Aと操作レバー12Bの間には、刈取装置3の刈取速度を増減速する増減速手段の切替えを行う切替えスイッチ12Cが設けられている。切替えスイッチ12CをONにした場合には、ブレーキペダル15で刈取装置3の刈取速度の増減速を操作でき、切替えスイッチ12CをOFFにした場合には、主変速レバー13Aで刈取装置3の刈取速度の増減速を操作できる。
サイドパネル13の右前部には、エンジンEの出力回転の増減速と回転方向の切換えを行う油圧式無段変速機20を操作する主変速レバー13Aが設けられ、主変速レバー13Aの後側には、油圧式無段変速機20の出力回転の増減速を行うトランスミッション21を操作する副変速レバー13Bが設けられている。また、主変速レバー13Aの左側には、農道等を走行する走行モードと走行切返し(通称、αターン)時に刈取装置3を駆動して刈取装置3の搬送装置3Aに介在する穀稈を脱穀装置4に搬送する作業モードの切替えを行う切替えレバー13Cが設けられ、副変速レバー13Bの後側には、刈取クラッチ22等を操作する刈脱レバー13D設けられている。
主変速レバー13Aを中立姿勢にした場合には、油圧式無段変速機20の出力回転はゼロになる。主変速レバー13Aを前側傾斜姿勢した場合には、油圧式無段変速機20の出力回転はエンジンEの出力回転と同じ正回転となり、前側傾斜姿勢の傾斜角度が大きくなると油圧式無段変速機20の出力回転が速くなり、前側傾斜姿勢の傾斜角度が小さくなると油圧式無段変速機20の出力回転が遅くなる。主変速レバー13Aを後側傾斜姿勢した場合には、油圧式無段変速機20の出力回転はエンジンEの出力回転と逆さの逆回転となり、後側傾斜姿勢の傾斜角度が大きくなると油圧式無段変速機20の出力回転が速くなり、後側傾斜姿勢の傾斜角度が小さくなると油圧式無段変速機20の出力回転が遅くなる。また、主変速レバー13Aの姿勢は、主変速レバー13Aの下部に装着されたポテンションメータ等の主変速センサ25Aで検出されている。
副変速レバー13Bを中立姿勢にした場合には、油圧式無段変速機20から伝動された出力回転は増減速されず走行装置2に伝動され、副変速レバー13Bを前側傾斜姿勢にした場合には、油圧式無段変速機20から伝動された出力回転はトランスミッション21で減速されて走行装置2に伝動され、副変速レバー13Bを後側傾斜姿勢にした場合には、油圧式無段変速機20から伝動された出力回転は増速されて走行装置2に伝動される。また、副変速レバー13Bの姿勢は、副変速レバー13Bの下部に装着されたポテンションメータ等の副変速センサ25Bで検出されている。
切替えレバー13Cを前側傾斜姿勢にした場合には、コンバインが圃場外の農道等を走行する走行モードになり、切替えレバー13Cを後側傾斜姿勢にした場合には、コンバインの走行切返し(通称、αターン)時に刈取装置3を駆動して刈取装置3の搬送装置3Aに介在する穀稈を脱穀装置4に搬送する作業モードになる。また、切替えレバー13Cの姿勢は、切替えレバー13Cの下部に装着されたポテンションメータ等の切替えセンサ25Cで検出されている。
刈脱レバー13Dを後側傾斜姿勢にした場合には、刈取クラッチ22と脱穀クラッチ23が接続されてエンジンEの出力回転は刈取装置3と脱穀装置4に伝動され、刈脱レバー13Dを中立姿勢にした場合には、刈取クラッチ22の接続が解除されてエンジンEの出力回転は刈取装置3に伝動されなくなり、刈脱レバー13Dを前側傾斜姿勢にした場合には、脱穀クラッチ23の接続が解除されてエンジンEの出力回転は脱穀装置4にも伝動されなくなる。また、刈脱レバー13Dの姿勢は、刈脱レバー13Dの下部に装着されたポテンションメータ等の刈脱センサ25Dで検出されている。
<エンジンの出力回転の伝動図>
図4に示すように、エンジンEの出力回転は、第1経路A上に設けられた油圧式無段変速機20に伝動される。油圧式無段変速機20の入力軸に伝動されたエンジンEの出力回転は、油圧式無段変速機20内で増減速等が行われて第1出力軸と第2出力軸から出力される。
油圧式無段変速機20の第1出力軸の出力回転は、トランスミッション21に伝動される。トランスミッション21の入力軸に伝動された第1出力軸の出力回転は、トランスミッション21内のギヤ伝動機構で増減速されて出力軸から出力される。
トランスミッション21の出力軸の出力回転は、走行装置2に伝動されて走行装置2のクローラを回動する。
油圧式無段変速機20の第2出力軸の出力回転は、刈取クラッチ22を介して刈取装置3に伝動されて刈取装置3の引起装置、切断装置等を駆動する。
これにより、主変速レバー13Aを操作して走行装置2の走行速度と刈取装置3の刈取速度を同時に増減速できるので、圃場の穀稈の倒伏状態に応じて主変速レバー13Aを操作して走行装置2の走行速度と刈取装置3の刈取速度を増減速させて穀稈を効率良く刈取ることができる。
また、エンジンEの出力回転は、第2経路B上に設けられた脱穀クラッチ23を介して脱穀装置4に伝動される。
<ブレーキペダル>
図5に示すように、ブレーキペダル15は、フロントパネル12の下側に設けられた左右方向に延在する支軸12Dに回転自在に支持された前後方向に延在するクランク16と、作業者が足で踏込みを行うペダル17から形成されている。
側面視において、クランク16は、支軸12Dから後側に延在する後クランク16Aと、支軸12Dから前下がりに延在する前クランク16Bから形成されている。後クランク16Aの後端部には、左右方向に延在する支軸18Aに回転自在に支持されたフック18Bが設けられている。これにより、作業者がペダル17を最大操作領域まで踏込んだ場合には、フック18Bがフロア14に設けられたロックピン(図示省略)に係合してペダル17を最大操作領域まで踏込んだ状態に維持することができる。また、前クランク16Bの前端部には、左右方向に延在する支軸19Aに回転自在に支持された上下方向に延在するブレーキロッド19Bが設けられている。また、作業者のペダル17の踏込み量は、支軸12Dに設けられたブラケット12Eに装着されたポテンションメータ等のペダルセンサ25Eで検出され、作業者がペダル17を最大操作領域まで踏込んだ状態は、ブラケット12Eに装着された駐車スイッチ25Fで検出されている。
<トランスミッション>
図6,7に示すように、トランスミッション21には、伝動経路の上手側から下手側に向かって、左右方向に延在する第1変速軸32と、第2変速軸33と、カウンタ軸34と、出力軸35が設けられている。なお、本明細書においては、左側に位置するカウンタ軸34をカウンタ軸34Aといい、右側に位置するカウンタ軸34をカウンタ軸34Bという。また、左側に位置する出力軸35を出力軸35Aといい、右側に位置する出力軸35をカウンタ軸34Bという。
第1変速軸32には、左右方向に移動可能な径の異なるギヤが外嵌されており、第2変速軸33には、径の異なるギヤが設けられている。これにより、副変速レバー13Bを操作して第1変速軸32に外嵌されたギヤを左右方向に移動させて、油圧式無段変速機20から第1変速軸32に伝動された出力回転を増減速して第2変速軸33に伝動することができる。
カウンタ軸34の両側部には、それぞれ左右方向に移動可能なスリーブ36が外嵌されている。また、カウンタ軸34の両端部には、それぞれ多数のブレーキパッドを備えるブレーキ装置37が設けられている。なお、本明細書においては、左側に位置するスリーブ36をスリーブ36Aといい、右側に位置するスリーブ36をスリーブ36Bという。また、左側に位置するブレーキ装置37をブレーキ装置37Aといい、右側に位置するブレーキ装置37をブレーキ装置37Bという。
操作レバー12Bを左側に傾斜させた場合には、カウンタ軸34における左側に位置するカウンタ軸34Aに外嵌されたスリーブ36Aが左方向に移動して、ブレーキパッドを左方向に移動させてブレーキディスクと接触させて、ブレーキ装置37Aが作動して出力軸35Aの出力回転を減速する。これにより、コンバインを左旋回させることができる。なお、スリーブ36Aは、上下方向に延在するシフタ38Aを介してトランスミッション21の前壁に装着された上下方向に延在する第1プレート40Aの上部に連結されている。
操作レバー12Bを右側に傾斜させた場合には、カウンタ軸34における右側に位置するカウンタ軸34Bに外嵌されたスリーブ36Bが右方向に移動して、ブレーキパッドを右方向に移動させてブレーキディスクと接触させて、ブレーキ装置37Bが作動して出力軸35Bの出力回転を減速する。これにより、コンバインを右旋回させることができる。なお、スリーブ36Bは、上下方向に延在するシフタ38Bを介してトランスミッション21の前壁に装着された上下方向に延在する第1プレート40Bの上部に連結されている。
ブレーキペダル15を踏み込んだ場合には、カウンタ軸34における左側に位置するカウンタ軸34Aに外嵌されたスリーブ36Aが左方向に移動して、ブレーキパッドを左方向に移動させてブレーキディスクと接触させて、ブレーキ装置37Aが作動して出力軸35Aの出力回転を減速して停止すると共に、カウンタ軸34における右側に位置するカウンタ軸34Bに外嵌されたスリーブ36Bが右方向に移動して、ブレーキパッドを右方向に移動させてブレーキディスクと接触させて、ブレーキ装置37Bが作動して出力軸35Bの出力回転を減速して停止する。これにより、コンバインの走行を停止することができる。
また、トランスミッション21には、カウンタ軸34を左右方向に移動させてカウンタ軸に外嵌めされているギヤと出力軸35に外嵌めされているギヤの係合と係合を解除するサイドクラッチ操作手段39が設けられている。これにより、後述する作業モード時に出力軸35へのエンジンEの出力回転の伝動を遮断して走行装置2を慣性力のみで走行させることができる。
図8に示すように、第1プレート40Aの下部は、ワイヤケーブル(図示省略)を介して操作レバー12Bに連結されている右上方向に延在する第2プレート41Aの左部と上下方向に延在する第3プレート42Aの上部に連結されている。また、第1プレート40Aの下部と、第2プレート41Aの左部と、第3プレート42Aの上部は、前後方向に延在する支軸43Aに回転自在に支持されている。ここで、第1プレート40Aと、第2プレート41Aと、第3プレート42Aを総称して回転プレート45Aと言う。これにより、操作レバー12Bを左側に傾斜させた場合には、支軸43Aの軸心視において、回転プレート45Aが時計方向に回転して、シフタ38Aを介してスリーブ36Aをカウンタ軸34Aに沿って左側に移動させることができる。
第1プレート40Bの下部は、ワイヤケーブル(図示省略)を介して操作レバー12Bに連結されている左上方向に延在する第2プレート41Bの右部と上下方向に延在する第3プレート42Bの上部に連結されている。また、第1プレート40Bの下部と、第2プレート41Bの右部と、第3プレート42Bの上部は、前後方向に延在する支軸43Bに回転自在に支持されている。ここで、第1プレート40Bと、第2プレート41Bと、第3プレート42Bを総称して回転プレート45Bと言う。これにより、操作レバー12Bを右側に傾斜させた場合には、支軸43Bの軸心視において、回転プレート45Bが反時計方向に回転して、シフタ38Aを介してスリーブ36Aをカウンタ軸34Aに沿って右側に移動させることができる。
支軸43Aと支軸43Bの左右方向の間の下部には、前後方向に延在する支軸50が設けられている。支軸50には、上下方向に延在する揺動プレート51の中心部が回転自在にされている。
揺動プレート51の上部には、前後方向に延在するピン52Aが設けられている。ピン52Aは、ワイヤケーブル53を介してブレーキペダル15に連結されている。
正面視において、揺動プレート51における支軸50の上側には左下方向に延在するアーム55Aの右部が固定され、支軸50の下側には右上方向に延在するアーム55Bの左部が固定されている。
アーム55Aの右部には、アーム55Aの長手方向に沿って長穴56Aが形成され、アーム55Bの左部には、アーム55Bの長手方向に沿って長穴56Bが形成されている。
長穴56Aには、回転プレート45Aを形成する第3プレート42Aの前面に前後方向に延在するピン57Aが挿入され、長穴56Bには、回転プレート45Bを形成する第3プレート42Bの前面に前後方向に延在するピン57Bが挿入されている。これにより、ブレーキペダル15を踏み込んだ場合には、支軸50軸心視において、揺動プレート51が反時計方向に回転するので、アーム55Aとピン57Aを介して、支軸43Aの軸心視において、回転プレート45Aが時計方向に回転して、シフタ38Aを介してスリーブ36Aをカウンタ軸34Aに沿って左側に移動させることができる。また、アーム55Bとピン57Bを介して、支軸43Bの軸心視において、回転プレート45Bが反時計方向に回転して、シフタ38Bを介してスリーブ36Bをカウンタ軸34Bに沿って右側に移動させることができる。
揺動プレート51の下部に、前後方向に延在するピン52Bが設け、左右方向に延在するロッド54の右端部に形成されたロッド54の長手方向に沿って形成された長穴58に挿入して、作業者のブレーキペダル15の踏込みに同期させて、ロッド54を左側に移動させるモータ等の補助装置59が設けるのが好ましい。これにより、作業者がブレーキペダル15を容易に踏込むことができる。
<油圧式無段変速機>
図9に示すように、油圧式無段変速機20のトラニオン軸60には、扇形ギヤ61が支持され、扇形ギヤ61の外周部に形成されたギヤには、前進用モータ62の出力軸に設けられたギヤ62Aと、後進用モータ63の出力軸に設けられたギヤ63Aが係合している。これにより、主変速レバー13Aの姿勢を検出する主変速センサ25Aの検出値に基づいて前進用モータ62と後進用モータ63を駆動して油圧式無段変速機20のトラニオン軸60を回動してエンジンEの出力回転の増減速と回転方向の切替えを行うことができる。なお、エンジンEの出力回転は、油圧式無段変速機20の入力軸64に伝動される。
また、図9には、油圧式無段変速機20のトラニオン軸60を扇形ギヤ61を介して前進用モータ62と後進用モータ63で回動させる形態を図示しているが、油圧式無段変速機20のトラニオン軸60にアームを支持し、このアームの外周部に前進用ソレノイドで駆動される前進用シリンダと後進用ソレノイドで駆動される後進用シリンダを連結する形態にすることもできる。
<コントローラの接続図>
図10に示すように、コントローラ70の入力側には、主変速レバー13Aの姿勢を検出する主変速センサ25Aと、副変速レバー13Bの姿勢を検出する副変速センサ25Bと、切替えレバー13Cの姿勢を検出する切替えセンサ25Cと、刈脱レバー13Dの姿勢を検出する刈脱センサ25Dと、ブレーキペダル15の踏込み量を検出するペダルセンサ25Eと、ブレーキペダル15が最大操作領域まで踏込まれた状態を検出する駐車スイッチ25Fが所定の入力インターフェース回路を介して接続されている。
コントローラ70の出力側には、トランスミッション21の出力軸35にエンジンEの出力回転が伝動されないようにトランスミッション21のカウンタ軸34等に外嵌めされたギヤの係合を解除するサイドクラッチ操作手段39と、油圧式無段変速機20のトラニオン軸60を回動させる前進用モータ62及び後進用モータ63が所定の出力インターフェース回路を介して接続されている。
<サイドブレーキの操作方法>
図11に示すように、ステップS1で、コントローラ70は、油圧式無段変速機20を操作する主変速レバー13Aの姿勢を判断する。主変速レバー13Aが中立姿勢以外の前側傾斜姿勢又は後側傾斜姿勢にあると判断した場合には、ステップS2に進み、主変速レバー13Aが中立姿勢にあると判断した場合には、ステップS1に戻る。なお、主変速レバー13Aの姿勢の判断は、主変速センサ25Aの検出値に基づいて行われる。
ステップS2で、コントローラ70は、走行モードと作業モードを切替える切替えレバー13Cの姿勢を判断する。切替えレバー13Cが前側傾斜姿勢にあると判断した場合には、ステップS3に進み、切替えレバー13Cが後側傾斜姿勢にあると判断した場合には、ステップS7に進む。なお、切替えレバー13Cの姿勢の判断は、切替えセンサ25Cの検出値に基づいて行われる。
ステップS3で、コントローラ70は、ブレーキペダル15が最大操作領域まで踏込まれているか否か判断する。ブレーキペダル15が最大操作領域まで踏込まれていると判断した場合には、ステップS4に進み、ブレーキペダル15が最大操作領域まで踏込まれていないと判断した場合には、ステップS5に進む。なお、ブレーキペダル15が最大操作領域まで踏込まれているか否かの判断は、駐車スイッチ25Fの検出値に基づいて行われ、ブレーキペダル15が最大操作領域まで踏込まれた場合には、ブレーキペダル開度が100%になる。
ステップS4で、コントローラ70は、図12,13に示すように、サイドクラッチ/アンロードを0にし、ブレーキ率を100%にし、主変速制限量を0%にして、ステップS1に戻る。
サイドクラッチ/アンロードを0にした場合には、サイドクラッチ操作手段39は停止してカウンタ軸34に外嵌めされているギヤと出力軸35に外嵌めされているギヤの係合は維持される。また、ブレーキ率を100%にした場合には、トランスミッション21内のブレーキ装置37が作動して出力軸35の出力回転を停止させる。さらに、主変速制限量を0%にした場合には、出力軸35の出力回転が停止、すなわち出力回転がゼロの状態を示している。
これにより、走行モード、すなわち圃場外の農道等を走行しているコンバインの走行装置2の走行を停止させることができる。
ステップS5で、コントローラ70は、ブレーキペダル15の踏込み量について判断して、ステップS6に進む。なお、ブレーキペダル15の踏込み量の判断は、ペダルセンサ25Eの検出値に基づいて行われる。
ステップS6で、コントローラ70は、図12に示すように、サイドクラッチ/アンロードを0にし、ブレーキ率をブレーキペダル開度が0~25%未満の場合には0%にして、ブレーキペダル開度が25%以上の場合にはブレーキペダル開度の増加に応じて0~100%にし、主変速制限量をブレーキペダル開度が0~20%未満の場合には100%にして、ブレーキペダル開度が20~90%未満の場合にはブレーキペダル開度の増加に応じて100~0%にし、ブレーキペダル開度が90%以上の場合には0%にして、ステップS3に戻る。
サイドクラッチ/アンロードを0にした場合には、サイドクラッチ操作手段39は停止してカウンタ軸34に外嵌めされているギヤと出力軸35に外嵌めされているギヤの係合は維持される。また、ブレーキ率を0%にした場合には、ブレーキ装置37は作動せず、100%にした場合には、トランスミッション21内のブレーキ装置37が作動して出力軸35の出力回転を停止させる。さらに、主変速制限量を100%にした場合には、出力軸35の出力回転が減速せず、0%にした場合には、出力軸35の出力回転が停止、すなわち出力回転がゼロの状態を示している。
これにより、ブレーキペダル15の踏込み量の増減に応じてブレーキ率が大きくなり、主変速制御量が小さくなるので、コンバインの走行装置2のブレーキ作動時の反動を抑制することができる。また、主変速制限量をブレーキペダル開度がブレーキペダル開度が90%以上の場合には0%を維持するので、ブレーキペダル15をさらに踏込んでフック18Bをロックピンに容易に係合させて主変速制限量が0%の状態を容易に維持することができる。
また、ステップS6で、コントローラ70は、図13に示すように、サイドクラッチ/アンロードを0にし、ブレーキ率をブレーキペダル開度が0~25%未満の場合には0%にして、ブレーキペダル開度が25%以上の場合にはブレーキペダル開度の増加に応じて0~100%にし、主変速制限量をブレーキペダル開度が0~20%未満の場合には100%にして、ブレーキペダル開度が20~90%未満の場合にはブレーキペダル開度の増加に応じて100~50%にし、ブレーキペダル開度が90%以上の場合には50%にして、ステップS3に戻ることもできる。
サイドクラッチ/アンロードを0にした場合には、サイドクラッチ操作手段39は停止してカウンタ軸34に外嵌めされているギヤと出力軸35に外嵌めされているギヤの係合は維持される。また、ブレーキ率を0%にした場合には、ブレーキ装置37は作動せず、100%にした場合には、トランスミッション21内のブレーキ装置37が作動して出力軸35の出力回転を停止させる。さらに、主変速制限量を100%にした場合には、出力軸35の出力回転が減速せず、50%にした場合には、出力軸35の出力回転が減速、すなわち出力回転の回転速度が約半分の回転速度になった状態を示している。
これにより、ブレーキペダル15の踏込み量の増減に応じてブレーキ率が大きくなり、主変速制御量が緩やかに小さくなるので、コンバインの走行装置2のブレーキ作動時の反動をより抑制することができる。
ステップS7で、コントローラ70は、ブレーキペダル15が最大操作領域まで踏込まれているか否か判断する。ブレーキペダル15が最大操作領域まで踏込まれていると判断した場合には、ステップS8に進み、ブレーキペダル15が最大操作領域まで踏込まれていないと判断した場合には、ステップS9に進む。
ステップS8で、コントローラ70は、図14に示すように、サイドクラッチ/アンロードを1にし、ブレーキ率を100%にし、前進主変速ソレノイド出力を50%にして、ステップS1に戻る。
サイドクラッチ/アンロードを1にした場合には、サイドクラッチ操作手段39が駆動してカウンタ軸34に外嵌めされているギヤと出力軸35に外嵌めされているギヤの係合は解除される。また、ブレーキ率を100%にした場合には、トランスミッション21内のブレーキ装置37が作動して出力軸35の出力回転を停止させる。さらに、前進主変速ソレノイド出力を50%にした場合には、油圧式無段変速機20の第2出力軸の出力回転が減速、すなわち出力回転の回転速度が約半分の回転速度になった状態を示している。なお、前進主変速ソレノイド出力は、前進用モータ62と後進用モータ63の駆動によって行うことができる。
これにより、コンバインの走行装置2の走行を停止させて、刈取装置3を駆動して刈取装置3の搬送装置3Aに介在する穀稈を脱穀装置4に搬送させることができる。
ステップS9で、コントローラ70は、ブレーキペダル15の踏込み量について判断して、ステップS10に進む。
ステップS10で、コントローラ70は、図14に示すように、サイドクラッチ/アンロードをブレーキペダル開度が0~20%未満の場合には0にして、ブレーキペダル開度が20%以上では1にし、ブレーキ率をブレーキペダル開度が0~25%未満の場合には0%にして、ブレーキペダル開度が25%以上の場合にはブレーキペダル開度の増加に応じて0~100%にし、前進主変速ソレノイド出力をブレーキペダル開度が0~35%未満の場合には0%にして、ブレーキペダル開度が35~90%未満の場合にはブレーキペダル開度の増加に応じて0~50%にし、ブレーキペダル開度が90%以上の場合には50%にして、ステップS7に戻る。
サイドクラッチ/アンロードを0にした場合には、サイドクラッチ操作手段39は停止してカウンタ軸34に外嵌めされているギヤと出力軸35に外嵌めされているギヤの係合は維持され、1にした場合には、サイドクラッチ操作手段39が駆動してカウンタ軸34に外嵌めされているギヤと出力軸35に外嵌めされているギヤの係合は解除される。また、ブレーキ率を0%にした場合には、ブレーキ装置37は作動せず、100%にした場合には、トランスミッション21内のブレーキ装置37が作動して出力軸35の出力回転を停止させる。さらに、前進主変速ソレノイド出力を0%にした場合には、油圧式無段変速機20の第2出力軸の出力回転は停止し、50%にした場合には、油圧式無段変速機20の第2出力軸の出力回転が減速、すなわち出力回転の回転速度が約半分の回転速度になった状態を示している。
これにより、コンバインの走行装置2の走行速度を減速させて、刈取装置3を駆動して刈取装置3の搬送装置3Aに介在する穀稈を脱穀装置4に搬送させることができる。
(走行モード時のブレーキペダルの第1操作方法)
図12(a)は、ブレーキペダル15の踏込み状態を示している。また、図12(b)~(e)の横軸はブレーキペダル開度[%]を示し、図12(b)の縦軸は、駐車スイッチ25FのON/OFFを示し、図12(c)の縦軸は、サイドクラッチ/アンロード出力を示し、図12(d)の縦軸は、は、ブレーキ率を示し、図12(e)の縦軸は、主変速制限量を示している。
ブレーキペダル開度[%]は、作業者がブレーキペダル15を踏込んでいない場合には0%となり、最大操作領域まで踏込んだ場合には100%となる。
駐車スイッチ25Fは、ブレーキペダル開度が0~100%未満の場合は0で、100%の場合には1になり、作業者がブレーキペダル15を最大操作領域まで踏込んだ場合を示している。
サイドクラッチ/アンロード出力は、ブレーキペダル開度が0~100%で0になり、サイドクラッチ操作手段39は駆動せずにカウンタ軸34に外嵌めされているギヤと出力軸35に外嵌めされているギヤの係合が維持されことを示している。
ブレーキ率は、ブレーキペダル開度が0~25%未満の場合は0%で、25%以上の場合には、ブレーキペダル開度の増加に応じて0~100%と大きくなり、作業者がブレーキペダル15を踏込むに従ってブレーキ装置37の作動が大きくなることを示している。
主変速制限量は、ブレーキペダル開度が0~20%未満の場合には100%で、20~90%未満の場合にはブレーキペダル開度の増加に応じて100~0%と小さくなり、ブレーキ装置37の作動が大きくなるに従って出力軸35の出力回転の回転速度が減速することを示している。また、主変速制限量は、ブレーキペダル開度が90%以上では0%を維持する。
(走行モード時のブレーキペダルの第2操作方法)
図13(a)は、ブレーキペダル15の踏込み状態を示している。また、図13(b)~(e)の横軸はブレーキペダル開度[%]を示し、図13(b)の縦軸は、駐車スイッチ25FのON/OFFを示し、図13(c)の縦軸は、サイドクラッチ/アンロード出力を示し、図13(d)の縦軸は、は、ブレーキ率を示し、図13(e)の縦軸は、主変速制限量を示している。
ブレーキペダル開度[%]は、作業者がブレーキペダル15を踏込んでいない場合には0%となり、最大操作領域まで踏込んだ場合には100%となる。
駐車スイッチ25Fは、ブレーキペダル開度が0~100%未満の場合は0で、100%の場合には1になり、作業者がブレーキペダル15を最大操作領域まで踏込んだ場合を示している。
サイドクラッチ/アンロード出力は、ブレーキペダル開度が0~100%で0になり、サイドクラッチ操作手段39は駆動せずにカウンタ軸34に外嵌めされているギヤと出力軸35に外嵌めされているギヤの係合が維持されことを示している。
ブレーキ率は、ブレーキペダル開度が0~25%未満の場合は0%で、25%以上の場合には、ブレーキペダル開度の増加に応じて0~100%と大きくなり、作業者がブレーキペダル15を踏込むに従ってブレーキ装置37の作動が大きくなることを示している。
主変速制限量は、ブレーキペダル開度が0~20%未満の場合には100%で、20~90%未満の場合にはブレーキペダル開度の増加に応じて100~50%と小さくなり、ブレーキ装置37の作動が大きくなるに従って出力軸35の出力回転の回転速度が減速することを示している。また、主変速制限量は、ブレーキペダル開度が90%以上では50%を維持する。
(作業モード時のブレーキペダルの操作方法)
図14(a)は、ブレーキペダル15の踏込み状態を示している。また、図14(b)~(e)の横軸はブレーキペダル開度[%]を示し、図14(b)の縦軸は、駐車スイッチ25FのON/OFFを示し、図14(c)の縦軸は、サイドクラッチ/アンロード出力を示し、図14(d)の縦軸は、は、ブレーキ率を示し、図14(e)の縦軸は、前進主変速ソレノイド出力を示している。
ブレーキペダル開度[%]は、作業者がブレーキペダル15を踏込んでいない場合には0%となり、最大操作領域まで踏込んだ場合には100%となる。
駐車スイッチ25Fは、ブレーキペダル開度が0~100%未満の場合は0で、100%の場合には1になり、作業者がブレーキペダル15を最大操作領域まで踏込んだ場合を示している。
サイドクラッチ/アンロード出力は、ブレーキペダル開度が0~20%未満の場合は0で、20%以上では1になり、サイドクラッチ操作手段39を駆動させてカウンタ軸34に外嵌めされているギヤと出力軸35に外嵌めされているギヤの係合を解除して、トランスミッション21に伝導された油圧式無段変速機20の出力回転がトランスミッション21の出力軸35には伝動されないことを示している。
ブレーキ率は、ブレーキペダル開度が0~25%未満の場合は0%で、25%以上の場合には、ブレーキペダル開度の増加に応じて0~100%と大きくなり、作業者がブレーキペダル15を踏込むに従ってブレーキ装置37の作動が大きくなることを示している。
前進主変速ソレノイド出力は、ブレーキペダル開度が0~35%未満の場合には0%で、35~90%未満の場合にはブレーキペダル開度の増加に応じて0~50%と大きくなり、油圧式無段変速機20の第2出力軸の出力回転の回転数の減速が小さくなていることを示している。
1 機体フレーム
2 走行装置
3 刈取装置
4 脱穀装置
5 操縦部
12 フロントパネル
13 サイドパネル
13C 切替えレバー
15 ブレーキペダル
20 油圧式無段変速機
21 トランスミッション
34 カウンタ軸
35 出力軸
E エンジン

Claims (3)

  1. エンジン(E)を搭載した機体フレーム(1)の下側に走行装置(2)を設け、該機体フレーム(1)の前側に刈取装置(3)と、該刈取装置(3)の後方左側に脱穀装置(4)を設け、前記刈取装置(3)の後方右側に作業者が搭乗する操縦部(5)を設けたコンバインにおいて、
    前記エンジン(E)の伝動下手側に、前記エンジン(E)の出力回転の増減速と回転方向の切替えを行う油圧式無段変速機(20)を設け、該油圧式無段変速機(20)の第1出力回転を、該第1出力回転の増減速を行うトランスミッション(21)を介して走行装置(2)に伝動し、前記油圧式無段変速機(20)の第2出力回転を、前記刈取装置(3)に伝動する構成にし、
    前記操縦部(5)のサイドパネル(13)に切替えレバー(13C)を設け、
    前記操縦部(5)のフロントパネル(12)の下方左側にブレーキペダル(15)を設け、
    前記切替えレバー(13C)が一側に操作された場合には、前記ブレーキペダル(15)の踏込み量に応じてトランスミッション(21)の出力回転を減速させ、
    前記切替えレバー(13C)が他側に操作された場合には、前記トランスミッション(21)内のカウンタ軸(34)と出力軸(35)のギヤの係合を解除して、前記ブレーキペダル(15)の踏込み量に応じて油圧式無段変速機(20)の第2出力回転を増速させる構成としたことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記切替えレバー(13C)が一側に操作された場合に、前記ブレーキペダル(15)が最大操作領域まで踏込まれた場合には、前記トランスミッション(21)の出力回転を停止させる請求項1記載のコンバイン。
  3. 前記切替えレバー(13C)が他側に操作された場合に、前記ブレーキペダル(15)が最大操作領域まで踏込まれた場合には、前記油圧式無段変速機(20)の第2出力回転を規定値の半分まで増速させる請求項1又は2記載のコンバイン。
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