JP7096181B2 - 魚釣用リール - Google Patents

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本発明は、レバー式ドラグ機構を備えた魚釣用リールに関する。
従来、魚釣用リールとして、レバー式ドラグ機構を備えた構成が知られている。レバー式ドラグ機構は、リール本体に一定角度回動可能に装着されたレバーを備えており、このレバーを一方の端部に回動することで、スプールに対する制動部材の摩擦係合力が増大してハンドルの回転操作がスプールに伝達される動力伝達状態となり、レバーを他方の端部に回動することで、スプールを制動部材から離間させてスプールがフリー回転状態になるよう構成されている。
ところで、上記したレバー式ドラグ機構では、レバーを回動操作する際に発音する発音装置を設けた構成が知られている(例えば、特許文献1)。この発音装置は、リール本体の側部に形成されたボス部に、外周面に凹凸が形成されたリング状の発音部材を装着し、この発音部材にレバーに組み込まれた音出しピンを弾発的に係合させることで、節度のある発音(クリック音)を生じさせている。
前記発音部材の外周は、スプール軸の軸方向外方に行く程、小径となるように傾斜したコーン面となっており、このコーン面の外周に、周方向に沿って凹凸を形成して前記音出しピンを係合させている。この場合、凹凸に対して直交する方向となるように音出しピンを係合させており、これにより、発音部材は軸方向内方に向けて付勢された状態となることから、発音部材の抜け止め構造が不要になる。また、ボス部に対して、別体の発音部材を装着したことで、ボス部の外面に直接凹凸を形成したものと比較すると、音出しピンの係合状態で振動し易くなり、発音レベルの向上が図れるようになる。
特許第5097630号
上記した構成では、コーン面の傾斜作用で発音部材を軸方向内方に向けて付勢し、軸方向のガタ付きを抑制・規制する構成のため、音出しピンが凹凸係合している時の発音部材の軸方向振動が抑制されること、及び、ボス部と発音部材の接触面積が多くなる等の理由により、ドラグレバーの回動操作時に効果的に大きな発音が得られ難い。このため、風が強い状況、波が荒い状況で使用する場合、操作音を聞き取り難いという問題が生じる。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、レバードラグ機構のレバーを回動操作した際に、クリック音の音量が大きい発音が得られる魚釣用リールを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用リールは、スプールを回転自在に支持するリール本体の支持部に装着され、外周に凹凸が形成された発音部材と、ドラグ調整用のレバーの基部に装着され、前記凹凸に対して弾性付勢されて係合する音出し部材と、を備えた発音装置を有しており、前記発音部材は、前記凹凸の径方向内方に空洞部を有するように支持されていることを特徴とする。
上記した構成の魚釣用リールによれば、ドラグ調整用のレバーを回動操作すると、レバーの基部に装着された音出し部材が、リール本体の支持部に装着された発音部材の凹凸に弾性係合していることで、節度感のある発音(クリック音)が生じる。前記発音部材は、凹凸の径方向内方に空洞部を有した状態で支持されており、発音する部分の内側で効率的に音が反響することができ、音量が大きく歯切れの良い発音が得られる。この場合、発音部材は、支持部に対して、軸方向・周方向に変位可能な状態になっていても良く、発音部材を固定された状態にしないことで、振動し易くなり(他物に当て付くことによる振動抑制効果が低減される)、より大きな発音(反響音)を得ることも可能である。
本発明によれば、レバードラグ機構のレバーを回動操作した際に、クリックの音量が大きい発音となる魚釣用リールが得られる。
本発明の一実施形態に係る魚釣用リール(両軸受型リール)の全体の概略構成を示す断面図。 図1に示す魚釣用リールにおいて、レバー式ドラグ機構の発音装置部分の構成を示す図(第1の実施形態)。 図1に示す魚釣用リールをハンドル側から見た側面図。 発音装置を構成する発音部材の構成を示す断面図。 発音装置の第2の実施形態を示す図。 発音装置の第3の実施形態を示す図。 発音装置の第4の実施形態を示す図。 発音装置の第5の実施形態を示す図。 発音装置の第6の実施形態を示す図。 発音装置を構成する発音部材の第1の変形例を示す断面図。 発音装置を構成する発音部材の第2の変形例を示す斜視図。 図11に示す構成において、発音リングの変形例を示す斜視図。
図1から図3は、本発明に係る魚釣用リール(両軸受型リール)の一実施形態を示す図であり、図1は、魚釣用リールの全体の概略構成を示す断面図、図2は、図1に示す魚釣用リールにおいて、レバー式ドラグ機構の発音装置部分の構成を示す図、図3は、図1に示す魚釣用リールをハンドル側から見た側面図である。
魚釣用リールのリール本体1は、左右フレーム2a,2bが一体化されたフレーム2と、右フレーム2bに所定の空間を隔てて装着される右カバー3bと、を備えた左右側板1A,1Bを有している。前記左右フレーム2a,2bは複数の支柱を介して一体化されており、下方の支柱に設けられるリール脚2cによって、リール本体1が釣竿のリールシート(図示せず)に装着される。本実施形態のリール本体の反ハンドル側の左側板1Aは、左フレーム2aそのもので構成されているが、右側板と同様、カバーを装着した構成であっても良い。
左右フレーム2a,2b(左右側板1A,1B)間には、スプール軸5が軸方向に移動可能に支持されており、スプール軸5には、左右の軸受6a,6bを介して、釣糸が巻回されるスプール7が回転可能に支持されている。
前記スプール7は、右側板側に装着されたハンドル10を回転操作することによって回転駆動されるように構成されており、ハンドル10は、右側板1Bから突出したハンドル軸11の端部に着脱自在に取り付けられている。前記ハンドル軸11は、右カバー3bに対して軸受11a,11bを介して回転自在に支持されるとともに、両軸受の間に介在される一方向クラッチ12によって釣糸巻き取り方向にのみ回転可能に支持されており、釣糸繰り出し時のスプール7の逆回転時に後述のドラグディスク7Bの回転を止めて制動状態となるように構成されている。
右側板1B内には、前記ハンドル10の回転運動をスプール7側に伝達する駆動力伝達機構15が設けられており、本実施形態の駆動力伝達機構15には、ギア変速機構16が介在されている。前記駆動力伝達機構15及びギア変速機構16については、一般的に公知であるため、詳細な説明については省略するが、前記ハンドル軸11に組み込まれて外部から押圧操作可能な操作機構18の操作ボタン18aを押圧操作することで、高速ギア列及び低速ギア列のいずれかが選択されてスプール側に伝達される。
この場合、ハンドル10の回転操作による回転駆動力は、例えば、以下のように構成される公知のレバードラグ機構20を介してスプール7に伝達される。
本実施形態のレバードラグ機構20は、前記スプール7のハンドル側のスプールフランジ7aに取り付けた摩擦板7Aと、この摩擦板に対して対向配設され、摩擦板7Aと面接されるドラグディスク7Bとを備えている。前記ドラグディスク7Bは、前記スプール軸5に支持される軸受6cの外輪に装着される軸受部材21に固定されており、軸受部材21には、前記ギア変速機構16を構成する低速入力ギア16aが一体的に連結されている。なお、低速入力ギア16aには、ギア変速機構16を構成する高速入力ギア16bが一体的に連結しており、軸受部材21には、低速入力ギア16a及び高速入力ギア16bのいずれか一方のギア(選択されたギア)から動力が伝達される。
上記したように、スプール軸5は、軸方向に移動可能に支持されており、反ハンドル側の軸受6a側には、皿バネ23が配設されることで位置規制されている。また、ハンドル側の軸受6b側には、軸受6cとの間でコイルスプリング24が配設されており、スプール7を反ハンドル側に向けて常時、付勢している。
前記レバードラグ機構20は、図3に示すように、実線の位置(釣糸に急激な負荷が作用しても糸切れが生じない程度のドラグ力が発揮される位置;ストライクポジションと称する)から、A方向又はB方向に一定角度回動操作可能で、スプール軸5の軸心と同軸心周りに配設されたレバー25を有している。
前記レバー25の基部には、スプール軸5上の右カバー3bの支持部1aに設けられたカム体27に対して係合するカム部25aが形成されている。これらのカム体27及びカム部25aは、公知のように、相互に面接して乗り上がる構造となっており、レバー25を、図3のストライクポジションからA方向に回動操作すると、スプール軸5がカム体27とカム部25aのカム作用によりハンドル側に牽引されて、皿バネ23、軸受6aを介してスプール7も同方向(ハンドル側)に移動する。これに伴い摩擦板7Aとドラグディスク7Bとの面接触力が次第に強くなり、A方向の端部位置まで回動操作すると、強制動状態(強ドラグ)となって、ハンドル10の回転操作力は滑りが生じることなく、スプール7に伝達されるようになる。また、レバー25を、図3のストライクポジションからB方向に回動操作すると、カム体27及びカム部25aによるカム作用によって、スプール軸5は、ハンドル側への牽引状態が解除され、コイルスプリング24の付勢力によってスプール7も反ハンドル側へ移動し、摩擦板7Aとドラグディスク7Bとの面接触力が次第に弱くなって弱制動状態(弱ドラグ)となる。この場合、レバー25を、最も手前側に回動操作すると、摩擦板7Aとドラグディスク7Bは離間し、スプール7は、フリー回転状態となる。
なお、スプール軸5の端部には、キャップ状の回転ノブ29が螺着されており、公知のように、回転ノブ29を回転操作することで、スプール軸5の軸方向位置を調節することが可能となっている。すなわち、回転ノブ29を回転操作することにより、レバー25を回動操作したときに発生するドラグ力の調整範囲を調整設定することが可能となっている。
上記したレバー25を回動操作すると、それに伴い、発音装置30によって節度感のある音(クリック音)が発生する。本発明は、従来の発音装置よりも、クリック音を大きくすることに特徴があり、以下、そのような発音装置の実施形態について、図2及び図4を参照して説明する。
本実施形態の発音装置30は、前記スプール7を回転自在に支持するリール本体1の支持部(ボス)1aに装着され、外周面に凹凸31aが形成された発音部材31と、前記レバー25の基部に装着され、凹凸31aに対して弾性付勢されて係合する音出し部材35と、を備えている。前記支持部1aは、右カバー3bに一体形成されており、前記高速入力ギア16bを回転可能に支持する軸受5Aが、その内部に圧入されるように円筒状に構成されている。このため、発音部材31は、円筒状の支持部1aに装着されるように、軸方向に一定の長さを有するリング状に形成されている。
前記発音部材31は、例えば、PPS樹脂等の硬質樹脂、アルミ等の金属によって一体形成することが可能であり、その外周面には、音出し部材35と係合して発音させる凹凸31aが周方向に沿って連続形成されている。この場合、凹凸31aは、図4に示すように、リング状の発音部材31の外周面の全周に亘って形成しても良いが、レバー25の回動操作範囲に対応した一定範囲の円弧領域に形成したものであっても良い。また、上記したストライクポジションが把握し易くなるように、凹凸31aの形成範囲には、ストライクポジションに対応する位置に、深さが深い部分を形成しておくことが好ましい。すなわち、深さが深い位置に、後述する音出し部材35の突起37が入り込むことで、レバー25の回動範囲内において、ストライクポジションを把握させることができる。
また、発音部材31の内面には、軸方向外側に開口すると共に、前記凹凸31aの径方向内方に切欠き31bが形成されている。この切欠き31bは、発音部材31を前記支持部1aに装着した際、支持部1aの外周面との間に空洞部Sが生じるように形成されたものであり、本実施形態では、図4に示すように、発音部材31の全周に亘って形成されている。このため、凹凸31a部分は、音出し部材35が弾発係合する部分であることから、その径方向内側に空洞部Sが形成されることで、音出し部材35が弾発係合しながら周方向に移動した際、発音部材31が振動し易く、音を反響させることが可能となる。
上記したように、発音部材31は、切欠き31bが形成されることで、前記支持部1aに装着される嵌合支持部31fと、支持部1aの外周面との間の空洞部Sが併設された状態となり、嵌合支持部31fを支持部1aの外周面に外嵌して支持する際、支持部に対して回り止め固定されるようになっている。本実施形態では、発音部材31のスプール側端面に係合突起31cが形成されており、この係合突起31cをリール本体側の嵌合穴1bに嵌合させることで発音部材31は支持部1aに対して回り止め固定される。なお、係合突起31cの径よりも嵌合穴1bの径を多少大きくすることで、発音部材31を、周方向に対して僅かに変位できるように支持しても良い。すなわち、ここでの回り止め固定とは、周方向に対して固定された状態、及び、周方向にガタ付いて僅かに変位できるような状態が含まれる。
また、発音部材31は、支持部1aに対して軸方向外方に抜けないように抜け止め固定される。本実施形態では、発音部材31を軸方向外方から支持部1aに装着した状態でレバー25を組み付けると、レバー25の基部に形成された規制部25dが、発音部材31の露出側端面31dに対向するようになっており、レバー25をリール本体に組み付けることで抜け止めが成される(軸方向規制される)よう構成されている。
この場合、発音部材31は、軸方向に変位可能に支持されていることが好ましい。本実施形態では、レバー25が所定の位置に装着された際、規制部25dと、発音部材31の露出側端面31dとの間に僅かな隙間G(図5参照)が生じるように構成されており、発音部材31は、軸方向に僅かに変位できるように支持されている。勿論、発音部材31は、支持部1aに装着された際、規制部25dが発音部材31の露出側端面31dに当て付いて軸方向に変位できないように支持されていても良く(図7参照)、隙間Gの距離については、適宜、設定される。
前記音出し部材35は、レバー25の基部に配設されている。本実施形態では、発音部材31の凹凸31aが、スプール軸方向に沿って延びており、この方向に対して傾斜する方向に配設されている。このため、レバー25の基部には、スプール軸方向と直交する方向に対して傾斜する方向に沿って穴25fが形成されており、この穴25f内に音出し部材35が組み込まれている。
音出し部材35は、前記穴25fの内部に装填される付勢バネ36と、穴25f内に抜け止め保持される突起(ピン)37を備えており、突起37は、前記付勢バネ36によって突出方向に付勢された状態となっている。このため、突起37は、音出し部材31の凹凸31aに対して弾性付勢された状態となっており、レバー25を回動操作することで、凹凸31aと突起37の弾発係合関係によってクリック音が発生するようになる。
前記突起37は、例えば、PPS樹脂等の硬質樹脂、アルミ等の金属によって一体形成することが可能であり、前記発音部材31の構成材料や凹凸31aの深さ、ピッチとの組み合わせによって、音質や音量を変えることが可能となる。例えば、構成材料であれば、突起37をSUSで形成し、発音部材31をアルミ(金属)で形成することで、クリック音の音室や音量を高くすることができ、聞き取り易くすることができる。
上記した構成の発音装置30によれば、発音部材31の凹凸31aの径方向内方に空洞部Sが存在しているため、レバー25の回動操作時に、凹凸31aに弾発係合する音出し部材35によるクリック音が響き易くなり(ホーン効果)、音量が大きく、歯切れの良い発音が得られ、実釣時において聞き取り易くなる。また、発音部材31は、その露出側端面31d側に僅かな隙間Gをもって軸方向に変位可能に支持されているため、振動が規制されることはなく、より大きい音量のクリック音が得られるようになる。また、音出し部材35は、凹凸31aに対して傾斜する方向で係合させたため、接触面積が多くなり(凹凸31aに対する係合量が増加する)、上記した効果に加えて、更に、レバーの回動操作時の節度感が向上し、ドラグ操作性が一段と向上するようになる。
さらに、本実施形態の発音部材31は、支持部1aに装着する嵌合支持部31fと、支持部1aの外周面との間で形成される空洞部Sが併設された構成となっており、これが一体形成されるため、構造が簡略化されると共に、空洞部Sが軸方向外方に露出するように組み付け易くなり、クリック音がこもることはなく、発音が聞き取り易くなる。
次に、上記した発音装置の別の実施形態について説明する。なお、以下に説明する発音装置では、上記した実施形態の発音装置と同じ構成については、同一の符号を付し、詳細な説明については省略する。
図5は、発音装置の第2の実施形態を示す図である。
本実施形態の発音部材31Aは、支持部1aと接触(面接)する表面部分に多数の凹凸31gを形成しており、支持部1aに組み込んだ際、支持部1aとの間で接触面積を減らすように構成している。
このような構成によれば、発音部材31Aの本体が振動し易くなって、クリック音を大きくすることが可能となる。なお、凹凸31gは、支持部1aに対する接触面積を少なくするものであれば良く、発音部材の本体を支持部1aに対して点当たりや線当たりした状態で支持されるような形状であっても良い。
図6は、発音装置の第3の実施形態を示す図である。
本実施形態の発音部材31Bは、凹凸31aが形成される部分の肉厚を、軸方向外方に移行するに従って薄肉厚化しており、発音部材31Bをラッパ状に形成している。
このような構成によれば、空洞部Sの容積が拡大すると共に、空洞部Sで響く音が外部に向けて拡散し易くなるため、クリック音を大きくすることが可能となる。
本発明は、発音部材31の音出し部材35が係合する位置の径方向内方に空洞部Sが形成される構成であれば良く、上記した実施形態のように、発音部材を一体形成する場合、以下のように構成しても良い。
例えば、図7で示す第4の実施形態の発音部材31Cは、その本体の露出端面に、環状の溝31hを形成したものであり、図8で示す第5の実施形態の発音部材31Dは、その本体の内周面に、環状の溝31iを形成したものである。
このように、音出し部材35が係合する位置の径方向内方に空洞部Sが形成される構成であれば、空洞部の形成態様については適宜変形することが可能である。
また、図9で示す第6の実施形態の発音部材31Eのように、凹凸31aが形成される表面は、軸方向外方に向かって次第に縮径するような構成であっても良い。
このような構成によれば、上記した作用効果に加え、発音部材31Eは支持部の基端側に向けて軸方向の押圧分力が高まるため、抜け止め効果が高くなる。
さらに、上記した発音部材において、音出し部材35が係合する位置の径方向内方に形成される空洞部S(切欠き31b)については、発音部材の全周に形成しなくても良く、例えば、図10に示すように、レバー25の回動範囲に対応させて円弧状に形成しても良い。
このような構成によれば、空洞部Sの径方向外方領域A1、及び、空洞部Sの両側にある周方向領域A2を、レバー25の基部に形成された規制部25dが対向する発音部材31の抜け止め領域として利用することが可能となり、安定した抜け止め効果を得ることが可能となる。
また、上記した発音部材は、上記した実施形態のように、一体形成する以外にも、別体として構成されていても良い。
例えば、図11に示すように、発音部材131を、支持部1aに回り止め固定されるリング状の嵌合支持部(リング部材)131Aと、凹凸131aが形成されたリング状の発音部(発音リング)131Bとを組み合わせて一体化される二部品構造とすることも可能である。
例えば、前記嵌合支持部131Aは、発音部131Bよりも小径で、軸方向長さが短く形成されており、嵌合支持部131Aの外周面に突出形成された固定突起131bを、発音部131Bの縁部に形成された固定用切欠部131cに係合することで、両者を一体化することが可能である。この場合、嵌合支持部131Aは、発音部131Bよりも小径で軸方向長さが短いため、両者を一体化すると、凹凸131aの径方向内方には、上述した実施形態と同様、空洞部Sを形成することが可能となる。
このような構成では、振動性(発音性)、及び、耐久性等が良く、音量が大きくなる肉厚にする等、発音部分を最適な構成にすることが容易に行なえるようになる。
なお、発音部材に形成される凹凸に関しては、音出し部材が弾発係合してクリック音が生じる構成であれば良く、図11に示すように、周方向に沿って連続的に形成される開口(孔)にしたり、図12に示すように、縁部に周方向に沿って連続的に形成されるU字状の切欠きにする等、適宜変形することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、適宜、変形することが可能である。
上記した実施形態では、音出し部材35は、凹凸31aに対して傾斜するように配設したが、直交する方向に配設しても良い。また、上記した各実施形態の発音部材は、支持部1aに対して嵌合される環状の支持部と、空洞部Sが形成されるように、支持部の外周面から離間する発音部で構成したが、リール本体の支持部に対してリング状の発音部材の一側を嵌入し、他側を支持部から軸方向に突出させて、径方向内方に空洞部を有するように支持される構成であっても良い。
さらに、上記した発音装置については、レバー式ドラグ機構のレバー部分以外にも、指で摘まんで操作する際、クリック音を生じさせる各種の機構部分に配設することが可能である。さらにまた、発音装置において、音出し部材は、板バネや中央部に凸部を有する環状バネ等、適宜変形可能であり、上記のバネ付勢されたピン方式に限定されない。
1 リール本体
1a 支持部
7 スプール
20 レバードラグ機構
30 発音装置
31,31A~31E,131 発音部材
31a 凹凸
35 音出し部材
S 空洞部

Claims (5)

  1. スプールを回転自在に支持するリール本体の支持部に装着され、外周に凹凸が形成された発音部材と、ドラグ調整用のレバーの基部に装着され、前記凹凸に対して弾性付勢されて係合する音出し部材と、を備えた発音装置を有する魚釣用リールにおいて、
    前記発音部材は、前記凹凸の径方向内方に空洞部を有するように支持されており、前記支持部に嵌合支持される嵌合支持部と前記空洞部が軸方向に併設されて一体形成されていることを特徴とする魚釣用リール。
  2. スプールを回転自在に支持するリール本体の支持部に装着され、外周に凹凸が形成された発音部材と、ドラグ調整用のレバーの基部に装着され、前記凹凸に対して弾性付勢されて係合する音出し部材と、を備えた発音装置を有する魚釣用リールにおいて、
    前記発音部材は、前記凹凸の径方向内方に空洞部を有するように支持されており、前記支持部に嵌合支持されるリング部材と、外周に前記凹凸が形成され、径方向内側に前記空洞部が形成されて前記リング部材と一体化される発音リングと、を備えて構成されていることを特徴とする魚釣用リール。
  3. 前記発音部材は、前記レバーとリール本体との間で、軸方向に抜け止め規制されて前記支持部に支持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の魚釣用リール。
  4. 前記発音部材は、前記レバーに形成された規制部との間で隙間を有した状態で、前記支持部に対して軸方向に抜け止め支持されることを特徴とする請求項3に記載の魚釣用リール。
  5. 前記発音部材の凹凸に対し、前記音出し部材を傾斜する方向に係合させたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
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