JP7093764B2 - 骨髄異形成症候群の治療方法 - Google Patents

骨髄異形成症候群の治療方法 Download PDF

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関連出願
本出願は、2016年8月3日に出願された米国仮特許出願第62/370,673号、及び2016年12月2日に出願された同第62/429,649号の利益を主張するものであり、この各々の内容全体が、参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書において、IDH2の変異体対立遺伝子及び第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、または骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択され、または骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される。骨髄異形成症候群はまた、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。特定の実施形態では、本明細書において、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする、骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、第2の遺伝子は、ASXL1、SRSF2、KRAS、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLからなる群から選択され、または骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、ASXL1、SRSF2、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択され、または骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1、SRSF2、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLからなる群から選択される。骨髄異形成症候群はまた、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。特定の実施形態では、本明細書において、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、第2の遺伝子は、MPL、DNMT3A、CSF3R、FAT3、またはCBLからなる群から選択される。特定の実施形態では、本明細書において、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、他の遺伝子は、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。本明細書において、骨髄異形成症候群を治療するこのような方法における使用のための化合物1も提供され、化合物1は、2-メチル-1-[(4-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-6-{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]アミノ}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]プロパン-2-オールまたはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、同位体分子種、プロドラッグ、代謝産物、もしくは多形体である。2-メチル-1-[(4-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-6-{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]アミノ}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]プロパン-2-オールは、下記式:
Figure 0007093764000001
を有する。
イソクエン酸デヒドロゲナーゼ(IDH)は、イソクエン酸の2-オキソグルタル酸(すなわち、α-ケトグルタル酸)への酸化的脱炭酸を触媒する。これらの酵素は、2つの異なるサブクラスに属し、そのうちの一方は、電子受容体として、NAD(+)を利用し、他方は、NADP(+)を利用する。5つのイソクエン酸デヒドロゲナーゼが報告されており、3つはNAD(+)依存性イソクエン酸デヒドロゲナーゼであり、ミトコンドリアマトリックスに局在し、2つはNADP(+)依存性イソクエン酸デヒドロゲナーゼであり、そのうちの一方はミトコンドリア型、他方は主にサイトゾル型である。各NADP(+)依存性アイソザイムは、ホモ二量体である。
IDH2(イソクエン酸デヒドロゲナーゼ2(NADP+)、ミトコンドリア型)は、IDH、IDP、IDHM、IDPM、ICD-M、またはmNADP-IDHとしても知られている。この遺伝子によってコードされるタンパク質は、ミトコンドリアで見られるNADP(+)依存性イソクエン酸デヒドロゲナーゼである。これは中間代謝及びエネルギー産生に関与する。このタンパク質は、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体と密接に関連するか、または相互作用し得る。ヒトIDH2遺伝子は、452個のアミノ酸からなるタンパク質をコードする。IDH2のヌクレオチド配列及びアミノ酸配列は、それぞれGenBank登録番号NM_002168.2及びNP_002159.2として認めることができる。ヒトIDH2のヌクレオチド配列及びアミノ酸配列はまた、例えば、Huh et al.,Submitted(NOV-1992)to the EMBL/GenBank/DDBJ databases、及びThe MGC Project Team,Genome Res.14:2121-2127(2004)にも記載されている。
非変異体、例えば、野生型IDH2は、イソクエン酸のα-ケトグルタル酸(α-KG)への酸化的脱炭酸を触媒することにより、例えば、正反応で、NAD(NADP)をNADH(NADPH)に還元する:
イソクエン酸+NAD(NADP)→α-KG+CO+NADH(NADPH)+H
特定のがん細胞に存在するIDH2の変異は、α-ケトグルタル酸のR(-)-2-ヒドロキシグルタル酸(2HG)へのNADPH依存性還元を触媒する酵素の新たな能力をもたらすことが発見された。2HGは、野生型IDH2によって形成されない。2HGの産生は、がんの形成及び進行の一因であると考えられる(Dang,L.et al.,Nature462:739-44,2009)。
IDH2変異体酵素の選択的阻害剤の開発は、IDH2変異を有するがん患者への治療利益の可能性を提供した。IDH2変異を有するがん患者を治療するための改良された療法が必要である。
本明細書において、2-メチル-1-[(4-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-6-{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]アミノ}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]プロパン-2-オールまたはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、同位体分子種、プロドラッグ、代謝産物、もしくは多形体である、化合物1が提供される。2-メチル-1-[(4-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-6-{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]アミノ}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]プロパン-2-オールは、下記式:
Figure 0007093764000002
を有する。
本明細書において、2-メチル-1-[(4-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-6-{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]アミノ}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]プロパン-2-オールのメシラート塩である化合物Aが提供される。
特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の2-メチル-1-[(4-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-6-{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]アミノ}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]プロパン-2-オールまたはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、同位体分子種、プロドラッグ、代謝産物、もしくは多形体(化合物1)を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される。したがって、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療するその方法における使用のための化合物1が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される。
特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。したがって、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療するその方法における使用のための化合物1が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。
特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。したがって、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療するその方法における使用のための化合物1が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。
特定の実施形態では、本明細書において、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする、骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、第2の遺伝子は、ASXL1、SRSF2、KRAS、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLからなる群から選択される。したがって、本明細書において、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする、骨髄異形成症候群を治療するその方法における使用のための化合物1が提供され、第2の遺伝子は、ASXL1、SRSF2、KRAS、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLからなる群から選択される。
特定の実施形態では、本明細書において、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、他の遺伝子は、ASXL1、SRSF2、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。したがって、本明細書において、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、骨髄異形成症候群を治療するその方法における使用のための化合物1が提供され、他の遺伝子は、ASXL1、SRSF2、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。
特定の実施形態では、本明細書において、骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1、SRSF2、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLからなる群から選択され、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。したがって、本明細書において、骨髄異形成症候群を治療するその方法における使用のための化合物1が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1、SRSF2、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLからなる群から選択され、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。
特定の実施形態では、本明細書において、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、第2の遺伝子は、MPL、DNMT3A、CSF3R、FAT3、またはCBLからなる群から選択される。したがって、本明細書において、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする骨髄異形成症候群を治療するその方法における使用のための化合物1が提供され、第2の遺伝子は、MPL、DNMT3A、CSF3R、FAT3、またはCBLからなる群から選択される。
特定の実施形態では、本明細書において、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、他の遺伝子は、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。したがって、本明細書において、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする骨髄異形成症候群を治療するその方法における使用のための化合物1が提供され、他の遺伝子は、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。
特定の実施形態では、IDH2の変異体対立遺伝子は、mIDH2-R140またはmIDH2-R172である。
特定の実施形態では、IDH2の変異体対立遺伝子は、mIDH2-R140Q、mIDH2-R140W、mIDH2-R140L、mIDH2-R172K、またはmIDH2-R172Gである。
化合物1形態1のX線粉末ディフラクトグラムである。
化合物1形態2のX線粉末ディフラクトグラムである。
化合物1形態3のX線粉末ディフラクトグラムである。
化合物1形態4のX線粉末ディフラクトグラムである。
化合物1形態5のX線粉末ディフラクトグラムである。
化合物1形態6のX線粉末ディフラクトグラムである。
化合物A形態3のX線粉末ディフラクトグラムである。
MDS及びmIDH2を有する患者における化合物A単剤療法の試験についての治療期間、最初の奏効、最良の奏効までの時間、及び試験結果を示す。
MDS及びmIDH2を有する患者における化合物A単剤療法の試験についての、奏効によって選別される、最も頻繁に同時発生する既知の体細胞遺伝子変異を示す。
MDS及びIDH2の変異体対立遺伝子を有する患者における化合物A単剤療法の試験についての治療期間及び試験結果を示す。
MDS及びIDH2の変異体対立遺伝子を有する患者における化合物A単剤療法の試験についての全生存を示す。
IDH2の変異体対立遺伝子を有するMDS患者における化合物A単剤療法の試験についての、同時発生する体細胞遺伝子変異及び臨床的奏効を示す。塗りつぶしタイルは変異の存在を示し、奏効に関連する変異を強調するのに異なる色のタイルが使用される:緑=奏効、及び赤=無奏効
IDH2の変異体対立遺伝子を有するMDS患者における共変異頻度を示す。
以下の説明に記載されるまたは図面に示される構成の詳細及び構成要素の配置は、限定的であることを意味するものではない。方法及び化合物を実施するための他の実施形態及び異なる方法が明示的に含まれる。また、本明細書で使用される表現及び用語は、説明を目的としており、限定的なものとみなされるべきではない。本明細書における「含む(including)」、「含む(comprising)」、または「有する(having)」、「含有する(containing)」、「伴う(involving)」、及びこれらの変形の使用は、その後に列挙される項目及びそれらの等価物ならびに追加の項目を包含することを意味する。
定義
本明細書で使用されるとき、「含む(comprising)」及び「含む(including)」という用語は互換的に使用され得る。「含む(comprising)」及び「含む(including)」という用語は、記載された特徴または構成要素の存在を言及された通りに特定するものと解釈されるが、1つ以上の特徴、もしくは構成要素、またはそれらの群の存在または追加を排除するものではない。さらに、「含む(comprising)」及び「含む(including)」という用語は、「~からなる(consisting of)」という用語によって包含される例を含むことを意図する。したがって、「~からなる(consisting of)」という用語は、より具体的な実施形態を提供するために「含む(comprising)」及び「含む(including)」という用語の代わりに使用され得る。
「~からなる(consisting of)」という用語は、対象物が、それを構成する記載された特徴または構成要素の少なくとも90%、95%、97%、98%、または99%を有することを意味する。別の実施形態では、「~からなる(consisting of)」という用語は、達成されるべき技術的効果にとって必須ではないものを除いて、任意の後続の記述の範囲から任意の他の特徴または構成要素を除外する。
本明細書で使用されるとき、「または」という用語は、任意の1つまたは任意の組み合わせを意味する包括的な「または」と解釈される。したがって、「A、B、またはC」は、次の「A、B、C、AとB、AとC、BとC、AとBとC」のいずれかを意味する。この定義の例外は、要素、機能、ステップ、または行為の組み合わせが、何らかの形で本質的に相互排他的である場合にのみ生じる。
本明細書で使用されるとき、「野生型」という用語は、天然に発生する、特徴(例えば、遺伝子配列もしくは存在、またはタンパク質配列、存在、レベル、もしくは活性)の典型的または最も一般的な形態、及び全ての他のものが比較される参照を指す。当業者に理解されるように、本明細書で使用される場合、野生型は、天然に最も一般的に発生する典型的な遺伝子配列(複数可)または遺伝子発現レベルを指す。
「上昇した2HGのレベル」という用語は、変異体IDH2対立遺伝子を有さない対象に存在するよりも10%、20%、30%、50%、75%、100%、200%、500%以上の2HGが変異体IDH2対立遺伝子を有する対象に存在することを意味する。「上昇した2HGのレベル」という用語は、細胞内、腫瘍内、腫瘍を含む器官内、または体液内の2HGの量を指し得る。
「体液」という用語は、胎児を包み込む羊水、房水、血液(例えば、血漿)、血清、脳脊髄液、耳垢、キームス、カウパー腺液、膣液、間質液、リンパ液、母乳、粘液(例えば、鼻漏または痰)、胸水、膿、唾液、皮脂、***、血清、汗、涙、尿、膣分泌物、または嘔吐物のうちの1つ以上を含む。
「阻害する」または「防止する」という用語は、完全及び部分的な阻害及び防止の両方を含む。阻害剤は、意図した標的を完全または部分的に阻害し得る。
「対象」という用語は、ヒト及び非ヒト動物を含むことを意図する。例示的なヒト対象には、障害、例えば、本明細書に記載の障害を有するヒト患者(患者と称される)または正常な対象が含まれる。一態様における「非ヒト動物」という用語は、全ての脊椎動物、例えば、非哺乳類(ニワトリ、両性類、爬虫類など)ならびに、非ヒト霊長類、飼育及び/または農用動物、例えば、ヒツジ、イヌ、ネコ、ウシ、ブタなどのような哺乳類を含む。一態様では、患者は、成人患者である。
「治療する」という用語は、疾患/障害(例えば、IDH2の変異体対立遺伝子ならびに第2の遺伝子、例えば、ASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする、骨髄異形成症候群(MDS)、またはIDH2の変異体対立遺伝子の存在、ならびにKRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、骨髄異形成症候群、またはIDH2の変異体対立遺伝子及び第2の遺伝子、例えば、ASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在、ならびにKRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、骨髄異形成症候群)の発症もしくは進行を低下、抑制、緩和、減少、停止、もしくは安定させるか、疾患/障害の重症度を軽減するか、または疾患/障害に関連する症状を改善することを意味する。
障害を治療するのに有効な、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、同位体分子種、プロドラッグ、または多形体を含む、化合物の量、または「治療有効量」もしくは「治療有効用量」は、対象への単一または複数用量投与時に、細胞の処理、または障害を有する対象の治癒、軽減、緩和、もしくは改善において、このような治療の不在下で予想されるものを超えて有効な、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、同位体分子種、プロドラッグ、または多形体を含む、化合物の量を指す。
本明細書で使用される「他の立体異性体を実質的に含まない」という用語は、1つ以上の選択された立体中心に選択された立体化学を有する化合物が少なくとも約60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、または99%富化された調製物を意味する。
「富化」という用語は、調製物の少なくとも指定されたパーセンテージが、1つ以上の選択された立体中心に選択された立体化学を有する化合物であることを意味する。
「結晶性」という用語は、高度に規則的な化学構造を有する固体を指す。特に、結晶性化合物1は、化合物1の1つ以上の単結晶形態として生成され得る。本出願の目的のために、「結晶形態」、「単結晶形態」、及び「多形体」という用語は、同義語であり、用語は、異なる特性(例えば、異なるXRPDパターン及び/または異なるDSC走査結果)を有する結晶を区別する。「多形体」という用語は、典型的には材料の異なる溶媒和物であり、そのためその特性が互いに異なる、擬似多形体を含む。したがって、化合物1の各別個の多形体及び擬似多形体は、本明細書において別個の単結晶形態であるとみなされる。
「実質的に結晶性」という用語は、少なくとも特定の重量パーセント結晶性であり得る形態を指す。特定の重量パーセンテージは、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、99.9%、または10%~100%の任意のパーセンテージである。いくつかの実施形態では、実質的に結晶性の化合物1は、少なくとも70%結晶性である化合物1を指す。他の実施形態では、実質的に結晶性の化合物1は、少なくとも90%結晶性である化合物1を指す。
「単離」という用語は、少なくとも特定の重量パーセントの化合物の特定の結晶形態であり得る形態を指す。特定の重量パーセンテージは、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、99.9%、または90%~100%の任意のパーセンテージである。
「溶媒和物または溶媒和」という用語は、本明細書で提供される、その結晶形態を含む化合物と、1つ以上の溶媒分子との物理的会合を意味する。この物理的会合は、水素結合を含む。特定の例では、溶媒和物は、例えば、1つ以上の溶媒分子が結晶性固体の結晶格子に組み込まれる場合、単離することができるであろう。「溶媒和物または溶媒和」は、溶液相の溶媒和物及び単離可能な溶媒和物の両方を包含する。代表的な溶媒和物には、例えば、水和物、エタノラート、またはメタノラートが含まれる。
「水和物」という用語は、溶媒分子が定義された化学量論量で存在するHOである溶媒和物であり、例えば、半水和物、一水和物、二水和物、または三水和物を含み得る。
「混合物」という用語は、組み合わせの相状態(例えば、液体または液体/結晶)にかかわらず、混合物の組み合わされた要素を指すために使用される。
「播種」という用語は、再結晶化または結晶化を開始するための結晶性材料の添加を指すために使用される。
「貧溶媒」という用語は、その結晶形態を含む化合物が難溶性である溶媒を指すために使用される。
「薬学的に許容される担体またはアジュバント」という用語は、一態様の化合物と共に対象に投与することができ、かつ治療量の化合物を送達するのに十分な用量で投与される場合その薬理活性を損なわず、非毒性である、担体またはアジュバントを指す。
本明細書で使用される「薬学的に許容される塩」という用語は、用語が言及する化合物の非毒性酸または塩基付加塩を指す。薬学的に許容される塩の例は、Berge et al.,1977,”Pharmaceutically Acceptable Salts.”J.Pharm.Sci.Vol.66,pp.1-19において考察される。一実施形態では、薬学的に許容される塩は、メシラート塩である。
「約」という用語は、およそ、その範囲内、だいたい、またはその前後を意味する。「約」という用語が数値範囲と共に使用されるとき、これは境界を記載される数値の上下に拡張させることによってその範囲を修飾する。一般的に、「約」という用語は、本明細書において、数値を10%の分散により記された値を上回って及び下回って修飾するために使用される。本明細書で使用されるとき、かつ別途指定されない限り、「約」及び「およそ」という用語は、特定の固体形態を特徴付けるために提供される数値または値の範囲、例えば、例えば、溶融、脱水、脱溶媒和、もしくはガラス転移温度を説明するものなどの、特定の温度もしくは温度範囲、例えば、温度もしくは湿度の関数としての質量変化などの、質量変化、例えば、質量もしくはパーセンテージの観点からの溶媒もしくは水含有量、または例えば、例えば、IRもしくはラマン分光法もしくはXRPDによる分析におけるものなどの、ピーク位置に関連して使用される場合、値または値の範囲が、固体形態を依然として説明しながら、当業者に妥当であるとみなされる程度に逸脱し得ることを示す。結晶形態及び非晶質固体を特徴付けるための技法としては、熱重量分析(TGA)、示差走査熱量測定法(DSC)、X線粉末回折法(XRPD)、単結晶X線回折法、振動分光法、例えば、赤外(IR)及びラマン分光法、固体状態及び溶液核磁気共鳴(NMR)分光法、光学顕微鏡法、ホットステージ光学顕微鏡法、走査電子顕微鏡法(SEM)、電子結晶学及び定量分析、粒径分析(PSA)、表面積分析、溶解度試験、ならびに溶解試験が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、「約」及び「およそ」という用語は、この文脈で使用される場合、数値または値の範囲が、列挙される値または値の範囲の30%、20%、15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1.5%、1%、0.5%、または0.25%以内で変動し得ることを示す。例えば、いくつかの実施形態では、XRPDピーク位置の値は、依然として特定のXRPDピークを説明しながら、最大±0.1°2θ(または±0.2°2θ)変動し得る。
化合物1
一実施形態では、化合物1は、下記式:
Figure 0007093764000003
を有する、2-メチル-1-[(4-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-6-{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]アミノ}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]プロパン-2-オール、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、同位体分子種、プロドラッグ、代謝産物、もしくは多形体である。
化合物1は、1つ以上の同位体置換(「同位体分子種」)も含み得る。例えば、Hは、H、H(Dまたは重水素)、及びH(Tまたは三重水素)を含む、任意の同位体形態であり得、Cは、12C、13C、及び14Cを含む、任意の同位体形態であり得、Oは、16O及び18Oを含む、任意の同位体形態などであり得る。例えば、化合物1は、H、C、及び/またはOの特定の同位体形態が少なくとも約60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、または99%富化される。
特定の実施形態における化合物1は複数の互変異性体形態でも表され得、このような例では、単一の互変異性体形態のみが表され得るが(例えば、ケト-エノール互変異性体)、一態様は本明細書に記載の化合物1の全ての互変異性体形態を明示的に含む。化合物1の全てのこのような異性体形態は、本明細書に明示的に含まれる。化合物1の合成は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2013年7月25日に公開された米国特許出願公開第US2013/0190287(A1)号に記載される。
化合物1の対応する塩、例えば、薬学的に許容される塩を調製、精製、及び/または処理することが便利または望ましい場合がある。薬学的に許容される塩の例は、Berge et al.,1977,”Pharmaceutically Acceptable Salts.”J.Pharm.Sci.Vol.66,pp.1-19において考察される。
例えば、化合物1がアニオン性であるか、またはアニオン性であり得る官能基を有する(例えば、-NH-が-N-であり得る)場合、塩は適切なカチオンで形成され得る。適切な無機カチオンの例としては、Na及びKなどのアルカリ金属イオン、Ca2+及びMg2+などのアルカリ土類カチオン、ならびにAl3+などの他のカチオンが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの適切な置換アンモニウムイオンの例としては、エチルアミン、ジエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、トリエチルアミン、ブチルアミン、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペラジン、ベンジルアミン、フェニルベンジルアミン、コリン、メグルミン、及びトロメタミン、ならびにリジン及びアルギニンなどのアミノ酸に由来するものがある。一般的な第四級アンモニウムイオンの例は、N(CH である。
化合物1がカチオン性であるか、またはカチオン性であり得る官能基を有する(例えば、-NHRが-NHであり得る)場合、塩は適切なアニオンで形成され得る。適切な無機アニオンの例としては、次の無機酸:塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、亜硫酸、硝酸、亜硝酸、リン酸、及び亜リン酸に由来するものが挙げられるが、これらに限定されない。
適切な有機アニオンの例としては、次の有機酸:2-アセトキシ安息香酸、酢酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、ケイ皮酸、クエン酸、エデト酸、エタンジスルホン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコヘプトン酸、グルコン酸、グルタミン酸、グリコール酸、ヒドロキシマレイン酸、ヒドロキシナフタレンカルボン酸、イセチオン酸、乳酸、ラクトビオン酸、ラウリン酸、マレイン酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ムチン酸、オレイン酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、パントテン酸、フェニル酢酸、フェニルスルホン酸、プロピオン酸、ピルビン酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、スルファニル酸、酒石酸、トルエンスルホン酸、及び吉草酸に由来するものが挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態では、化合物1は、2-メチル-1-[(4-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-6-{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]アミノ}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]プロパン-2-オールのメシラート塩(化合物A)を含む。適切なポリマー有機アニオンの例としては、次のポリマー酸:タンニン酸、カルボキシメチルセルロースに由来するものが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で提供される方法及び薬学的組成物における使用のための化合物1は、したがって、化合物1そのもの、及びその薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体、立体異性体、同位体分子種、プロドラッグ、代謝産物、または多形体を含む。化合物1の代謝産物は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、特許出願公開第WO2015/006592号に開示される。本明細書で提供される化合物1は、適切な機能性を付加して選択された生物学的特性、例えば、特定の組織への標的化を向上させることによって、プロドラッグに修飾及び変換され得る。このような修飾(すなわち、プロドラッグ)は、当該技術分野において知られており、所与の生物学的区画(例えば、血液、リンパ系、中枢神経系)への生物学的浸透を増加させるもの、経口投与可能性を増加させるもの、注射による投与を可能にする可溶性を増加させるもの、代謝を変化させるもの、及び***率を変化させるものを含む。プロドラッグの例としては、エステル(例えば、リン酸、アミノ酸(例えば、バリン)エステル)、カルバメート、及び対象への投与後に活性化合物を提供することができる他の薬学的に許容される誘導体が挙げられる。
化合物1は、様々な固体形態で存在し得ることが見出された。一実施形態では、本明細書において、ニート結晶形態を含む固体形態が提供される。別の実施形態では、本明細書において、溶媒和形態及び非晶質形態を含む固体形態が提供される。本開示は、化合物1の特定の固体形態を提供する。特定の実施形態では、本開示は、化合物1を本明細書に記載の形態で含む組成物を提供する。提供される組成物のいくつかの実施形態では、化合物1は、1つ以上の固体形態の混合物として存在し、提供される組成物のいくつかの実施形態では、化合物1は、単一の形態で存在する。
一実施形態では、化合物1は、単結晶形態、または本明細書に記載される単結晶形態のいずれか1つである。化合物1の結晶形態の合成は、共に参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2015年2月5日に公開された国際特許出願公開第WO2015/017821号及び2016年8月11日に公開された国際特許出願第WO2016/126798号に記載される。少なくとも1つの薬学的に許容される担体または希釈剤と、化合物1とを含む薬学的組成物も提供され、化合物1は、単結晶形態、または本明細書に記載される結晶形態のいずれか1つである。薬学的組成物を調製するための、化合物1の使用も提供され、化合物1は、単結晶形態、または本明細書に記載される単結晶形態のいずれか1つである。
本明細書において、化合物1の結晶形態を記載するための特徴付け情報の組み合わせが提供される。しかしながら、このような特定の形態が所与の組成物に存在することを当業者が決定するには、全てのこのような情報を要するわけではなく、当業者が特定の形態の存在を確認するのに十分であると認識するであろう特徴付け情報のいずれかの部分を使用して、特定の形態の決定を達成することができ、例えば、単一の特徴的なピークでも、このような特定の形態が存在することを当業者が認識するのに十分であり得ることを理解されたい。
一実施形態では、化合物1の少なくとも特定の重量パーセンテージは結晶性である。特定の重量パーセンテージは、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、99.9%、または10%~100%の任意のパーセンテージであり得る。化合物1の特定の重量パーセンテージが結晶性である場合、化合物1の残部は、化合物1の非晶質形態である。結晶性化合物1の非限定的な例としては、化合物1の単結晶形態または異なる単結晶形態の混合物が挙げられる。いくつかの実施形態では、化合物1は、少なくとも90重量%結晶性である。いくつかの他の実施形態では、化合物1は、少なくとも95重量%結晶性である。
別の実施形態では、特定の重量パーセンテージの結晶性化合物1は、特定の重量パーセンテージの特定の単結晶形態または単結晶形態の組み合わせを指す。特定の重量パーセンテージは、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、75%、80%、85%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、99.9%、または10%~100%の任意のパーセンテージであり得る。別の実施形態では、化合物1は、少なくとも90重量%の単結晶形態である。別の実施形態では、化合物1は、少なくとも95重量%の単結晶形態である。
化合物1の以下の記述において、実施形態は、本明細書で考察される1つ以上の特性を特徴とする、化合物1の特定の結晶形態を参照して記載され得る。結晶形態を特徴付ける記述は、結晶性化合物1に存在し得る異なる結晶形態の混合物を記載するためにも使用され得る。しかしながら、化合物1の特定の結晶形態はまた、特定の結晶形態を参照して、または参照せずに本明細書に記載される結晶形態の特徴のうちの1つ以上を特徴とし得る。
結晶形態については、以下に記載される詳細な説明及び例示的な実施例によってさらに説明される。表1~6aに記載されるXRPDピークは、データを取得するために使用した機器に応じて、±0.2°変動し得る。表1~6aに記載されるXRPDピークの強度は、10%変動し得る。
2-メチル-1-[(4-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-6-{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]アミノ}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]プロパン-2-オールの形態1
一実施形態では、化合物1の単結晶形態、形態1は、CuKα放射線を使用して得られた、図1に示されるX線粉末回折(XRPD)パターン、及び表1に示すデータを特徴とする。特定の実施形態では、多形体は、表1に示すように、図1から得られるピークのうちの1つ以上を特徴とし得る。例えば、多形体は、表1に示すピークのうちの1または2または3または4または5または6または7または8または9つを特徴とし得る。
表1
Figure 0007093764000004
別の実施形態では、形態1は、8.9、13.0、18.9、23.8、及び28.1°の2θ角度で特定されるピークを特徴とし得る。別の実施形態では、形態1は、8.9、18.9、及び23.8°の2θ角度で特定されるピークを特徴とし得る。
2-メチル-1-[(4-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-6-{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]アミノ}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]プロパン-2-オールの形態2
一実施形態では、化合物1の単結晶形態、形態2は、CuKα放射線を使用して得られた、図2に示されるXRPDパターン、及び表2に示すデータを特徴とする。特定の実施形態では、多形体は、表2に示すように、図2から得られるピークのうちの1つ以上を特徴とし得る。例えば、多形体は、表2に示すピークのうちの1または2または3または4または5または6または7または8または9つを特徴とし得る。
表2
Figure 0007093764000005
別の実施形態では、形態2は、12.7、17.1、19.2、23.0、及び24.2°の2θ角度で特定されるピークを特徴とし得る。別の実施形態では、形態2は、12.7、19.2、及び24.2°の2θ角度で特定されるピークを特徴とし得る。
2-メチル-1-[(4-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-6-{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]アミノ}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]プロパン-2-オールの形態3
一実施形態では、化合物1の単結晶形態、形態3は、CuKα放射線を使用して得られた、図3に示されるXRPDパターン、及び表3に示すデータを特徴とする。特定の実施形態では、多形体は、表3に示すように、図3から得られるピークのうちの1つ以上を特徴とし得る。例えば、多形体は、表3に示すピークのうちの1または2または3または4または5または6または7または8または9つを特徴とし得る。
表3
Figure 0007093764000006
別の実施形態では、形態3は、6.8、10.6、13.6、14.2、及び19.2°の2θ角度で特定されるピークを特徴とし得る。別の実施形態では、形態3は、10.6、14.2、及び19.2°の2θ角度で特定されるピークを特徴とし得る。
2-メチル-1-[(4-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-6-{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]アミノ}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]プロパン-2-オールの形態4
一実施形態では、化合物1の単結晶形態、形態4は、CuKα放射線を使用して得られた、図4に示されるXRPDパターン、及び表4に示すデータを特徴とする。特定の実施形態では、多形体は、表4に示すように、図4から得られるピークのうちの1つ以上を特徴とし得る。例えば、多形体は、表4に示すピークのうちの1または2または3または4または5または6または7または8または9つを特徴とし得る。
表4
Figure 0007093764000007
別の実施形態では、形態4は、7.2、13.6、18.5、19.3、21.9、及び23.5°の2θ角度で特定されるピークを特徴とし得る。別の実施形態では、形態4は、13.6、18.5、及び23.5°の2θ角度で特定されるピークを特徴とし得る。
2-メチル-1-[(4-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-6-{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]アミノ}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]プロパン-2-オールの形態5
一実施形態では、化合物1の単結晶形態、形態5は、CuKα放射線を使用して得られた、図5に示されるXRPDパターン、及び表5に示すデータを特徴とする。特定の実施形態では、多形体は、表5に示すように、図5から得られるピークのうちの1つ以上を特徴とし得る。例えば、多形体は、表5に示すピークのうちの1または2または3または4または5または6または7または8または9つを特徴とし得る。
表5
Figure 0007093764000008
別の実施形態では、形態5は、6.4、8.4、9.8、17.8、及び19.7°の2θ角度で特定されるピークを特徴とし得る。別の実施形態では、形態5は、8.4及び9.8°の2θ角度で特定されるピークを特徴とし得る。
2-メチル-1-[(4-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-6-{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]アミノ}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]プロパン-2-オールの形態6
一実施形態では、化合物1の単結晶形態、形態6は、CuKα放射線を使用して得られた、図6に示されるXRPDパターン、及び表6に示すデータを特徴とする。特定の実施形態では、多形体は、表6に示すように、図6から得られるピークのうちの1つ以上を特徴とし得る。例えば、多形体は、表6に示すピークのうちの1または2または3または4または5または6または7または8つを特徴とし得る。
表6
Figure 0007093764000009
別の実施形態では、形態6は、8.1、14.1、16.4、17.3、20.5、及び24.1°の2θ角度で特定されるピークを特徴とし得る。別の実施形態では、形態6は、8.1、16.4、17.3、及び24.1°の2θ角度で特定されるピークを特徴とし得る。
2-メチル-1-[(4-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-6-{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]アミノ}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]プロパン-2-オールのメシラート塩の形態3(化合物A)
一実施形態では、メタンスルホン酸2-メチル-1-[(4-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-6-{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]アミノ}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]プロパン-2-オールの形態3は、CuKα放射線を使用して得られた、図7に示されるX線粉末回折(XRPD)パターン、及び表Aに示すデータを特徴とする。特定の実施形態では、多形体は、表Aに示すように、図7から得られるピークのうちの1つ以上を特徴とする。例えば、多形体は、表Aに示すピークのうちの1または2または3または4または5または6または7または8または9または10個を特徴とする。
表A
Figure 0007093764000010
別の実施形態では、形態3は、7.5、9.3、14.5、18.8、21.3、及び24.8°の2θ角度で特定されるピークを特徴とする。さらなる実施形態では、形態3は、7.5、14.5、18.8、及び24.8°の2θ角度で特定されるピークを特徴とする。別の実施形態では、形態3は、7.5、14.5、及び24.8°の2θ角度で特定されるピークを特徴とする。
組成物及び投与経路
一実施形態では、本明細書において、治療有効量の変異体IDH2阻害剤を含む薬学的組成物が提供される。一実施形態では、変異体IDH2阻害剤は、化合物1である。
一実施形態では、本明細書で提供される方法において利用される化合物は、対象に投与される前に、薬学的に許容される担体またはアジュバントと共に薬学的に許容される組成物に製剤化され得る。別の実施形態では、このような薬学的に許容される組成物は、追加の治療剤を、本明細書に記載のものを含む、疾患または疾患症状の調節を達成するのに有効な量でさらに含む。
一態様の薬学的組成物に使用され得る薬学的に許容される担体、アジュバント、及びビヒクルとしては、これらに限定されないが、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、d-α-トコフェロールコハク酸ポリエチレングリコール1000などの自己乳化薬物送達系(SEDDS)、TWEENまたは他の類似のポリマー送達マトリックスなどの薬学的剤形に使用される界面活性剤、ヒト血清アルブミンなどの血清タンパク質、緩衝物質、例えば、リン酸塩、グリシン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、塩、または電解質、例えば、硫酸プロタミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩、コロイド状シリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロース系物質、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリレート、ワックス、ポリエチレン-ポリオキシプロピレン-ブロックポリマー、ポリエチレングリコール、及び羊毛脂が挙げられる。α-、β-、及びγ-シクロデキストリンなどのシクロデキストリン、または2-及び3-ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリンを含むヒドロキシアルキルシクロデキストリンなどの化学修飾誘導体、または他の可溶化誘導体もまた、本明細書に記載される化合物1の送達を向上させるために有利に使用することができる。
一実施形態では、薬学的組成物は、化合物1及び賦形剤を含む。一実施形態では、化合物1及び賦形剤を含む薬学的組成物は、経口投与用である。一実施形態では、賦形剤は、希釈剤、結合剤、崩壊剤、湿潤剤、安定剤、流動促進剤、または潤滑剤である。
一実施形態では、希釈剤は、微結晶セルロースである。
一実施形態では、結合剤は、ヒドロキシプロピルセルロースである。
一実施形態では、崩壊剤は、デンプングリコール酸ナトリウムである。
一実施形態では、湿潤剤は、ラウリル硫酸ナトリウムである。
一実施形態では、安定剤は、ヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステルである。
一実施形態では、流動促進剤は、コロイド状二酸化ケイ素である。
一実施形態では、潤滑剤は、ステアリン酸マグネシウムである。
化合物1の経口送達形式は、これらに限定されないが、錠剤、カプセル、カプレット、溶液、懸濁液、及びシロップを含み、カプセル化されてもされなくてもよい複数の顆粒、ビーズ、粉末、またはペレットも含み得る。このような形式は、本明細書において、化合物1を含有する「薬物コア」とも称され得る。
本明細書における特定の実施形態は、錠剤またはカプセルである固体経口剤形を提供する。特定の実施形態では、製剤は、化合物1を含む錠剤である。特定の実施形態では、製剤は、化合物1を含むカプセルである。特定の実施形態では、本明細書で提供される錠剤またはカプセルは、任意で、例えば、流動促進剤、希釈剤、潤滑剤、着色剤、崩壊剤、造粒剤、結合剤、ポリマー、及びコーティング剤などの、1つ以上の賦形剤を含む。特定の実施形態では、製剤は、即時放出錠剤である。特定の実施形態では、製剤は、医薬品有効成分(API)を、例えば、実質的に胃で放出する、制御放出錠剤である。特定の実施形態では、製剤は、硬ゼラチンカプセルである。特定の実施形態では、製剤は、軟ゼラチンカプセルである。特定の実施形態では、カプセルは、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)カプセルである。特定の実施形態では、製剤は、即時放出カプセルである。特定の実施形態では、製剤は、APIを、例えば、実質的に胃で放出する、即時または制御放出カプセルである。特定の実施形態では、製剤は、投与後に実質的に口で溶解する、速崩壊性錠剤である。本明細書で提供される特定の実施形態は、対象において骨髄異形成症候群を治療するための薬学的組成物の調製のための化合物1の使用を包含し、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、組成物は、経口投与用に調製される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択され、組成物は、経口投与用に調製される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択され、組成物は、経口投与用に調製される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1、SRSF2、KRAS、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLからなる群から選択され、組成物は、経口投与用に調製される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、ASXL1、SRSF2、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択され、組成物は、経口投与用に調製される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1、SRSF2、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLからなる群から選択され、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択され、組成物は、経口投与用に調製される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、MPL、DNMT3A、CSF3R、FAT3、またはCBLからなる群から選択され、組成物は、経口投与用に調製される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択され、組成物は、経口投与用に調製される。
本明細書における特定の実施形態は、製剤が経口投与される対象(例えば、ヒト)において特定のAUC値(例えば、AUC(0-t)またはAUC(0-∞))を達成する化合物1を含む薬学的製剤(例えば、即時放出経口製剤及び/またはAPIを実質的に胃で放出する製剤)を提供する。特定の実施形態は、少なくとも約25ng-hr/mL、少なくとも約50ng-hr/mL、少なくとも約75ng-hr/mL、少なくとも約100ng-hr/mL、少なくとも約150ng-hr/mL、少なくとも約200ng-hr/mL、少なくとも約250ng-hr/mL、少なくとも約300ng-hr/mL、少なくとも約350ng-hr/mL、少なくとも約400ng-hr/mL、少なくとも約450ng-hr/mL、少なくとも約500ng-hr/mL、少なくとも約550ng-hr/mL、少なくとも約600ng-hr/mL、少なくとも約650ng-hr/mL、少なくとも約700ng-hr/mL、少なくとも約750ng-hr/mL、少なくとも約800ng-hr/mL、少なくとも約850ng-hr/mL、少なくとも約900ng-hr/mL、少なくとも約950ng-hr/mL、少なくとも約1000ng-hr/mL、少なくとも約1100ng-hr/mL、少なくとも約1200ng-hr/mL、少なくとも約1300ng-hr/mL、少なくとも約1400ng-hr/mL、少なくとも約1500ng-hr/mL、少なくとも約1600ng-hr/mL、少なくとも約1700ng-hr/mL、少なくとも約1800ng-hr/mL、少なくとも約1900ng-hr/mL、少なくとも約2000ng-hr/mL、少なくとも約2250ng-hr/mL、または少なくとも約2500ng-hr/mLのAUC値を達成する経口製剤を提供する。特定の実施形態では、AUC決定は、投与後に動物またはヒトボランティアの血液試料から得られる時間-濃度薬物動態プロファイルから得られる。
本明細書における特定の実施形態は、製剤が経口投与される対象において特定の最大血漿中濃度(「Cmax」)を達成する化合物1を含む薬学的製剤(例えば、即時放出経口製剤及び/またはAPIを実質的に胃で放出する製剤)を提供する。特定の実施形態は、少なくとも約25ng/mL、少なくとも約50ng/mL、少なくとも約75ng/mL、少なくとも約100ng/mL、少なくとも約150ng/mL、少なくとも約200ng/mL、少なくとも約250ng/mL、少なくとも約300ng/mL、少なくとも約350ng/mL、少なくとも約400ng/mL、少なくとも約450ng/mL、少なくとも約500ng/mL、少なくとも約550ng/mL、少なくとも約600ng/mL、少なくとも約650ng/mL、少なくとも約700ng/mL、少なくとも約750ng/mL、少なくとも約800ng/mL、少なくとも約850ng/mL、少なくとも約900ng/mL、少なくとも約950ng/mL、少なくとも約1000ng/mL、少なくとも約1100ng/mL、少なくとも約1200ng/mL、少なくとも約1300ng/mL、少なくとも約1400ng/mL、少なくとも約1500ng/mL、少なくとも約1600ng/mL、少なくとも約1700ng/mL、少なくとも約1800ng/mL、少なくとも約1900ng/mL、少なくとも約2000ng/mL、少なくとも約2250ng/mL、または少なくとも約2500ng/mLの化合物1のCmaxを達成する経口製剤を提供する。
本明細書における特定の実施形態は、製剤が経口投与される対象において特定の最大血漿中濃度到達時間(「Tmax」)を達成する化合物1を含む薬学的製剤(例えば、即時放出経口製剤及び/またはAPIを実質的に胃で放出する製剤)を提供する。特定の実施形態は、約10分未満、約15分未満、約20分未満、約25分未満、約30分未満、約35分未満、約40分未満、約45分未満、約50分未満、約55分未満、約60分未満、約65分未満、約70分未満、約75分未満、約80分未満、約85分未満、約90分未満、約95分未満、約100分未満、約105分未満、約110分未満、約115分未満、約120分未満、約130分未満、約140分未満、約150分未満、約160分未満、約170分未満、約180分未満、約190分未満、約200分未満、約210分未満、約220分未満、約230分未満、または約240分未満の化合物1のTmaxを達成する経口製剤を提供する。特定の実施形態では、Tmax値は、製剤が経口投与される時間から測定される。
本明細書における特定の実施形態は、化合物1を含む経口剤形を提供し、経口剤形は、腸溶性コーティングを有する。特定の実施形態は、細孔を有する透過性または部分透過性(例えば、「漏出性」)腸溶性コーティングを提供する。特定の実施形態では、透過性または部分透過性腸溶性コーティング錠剤は、化合物1を即時放出様式で実質的に胃で放出する。
本明細書において、例えば、実質的に胃での放出のための、経口投与時の、化合物1の吸収及び/または有効な送達を最大化するように設計された剤形が提供される。したがって、本明細書における特定の実施形態は、例えば、実質的に胃における、経口投与時のAPIの即時放出用に設計された薬学的賦形剤を使用する化合物1の固体経口剤形を提供する。特定の即時放出製剤は、特定量の化合物1及び任意で1つ以上の賦形剤を含む。特定の実施形態では、製剤は、即時放出錠剤または即時放出カプセル(例えば、HPMCカプセルなど)であり得る。
本明細書において、本明細書で提供される化合物1を含む本明細書で提供される製剤(例えば、即時放出経口製剤及び/またはAPIを実質的に胃で放出する製剤)を作製する方法が提供される。特定の実施形態では、本明細書で提供される製剤は、例えば、関連テキストに記載される、薬学的製剤の分野における当業者に知られる従来方法を使用して調製され得る。例えば、Remington,The Science and Practice of Pharmacy,20th Edition,Lippincott Williams&Wilkins,(2000)、Ansel et al.,Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems,7th Edition,Lippincott Williams&Wilkins,(1999)、Gibson,Pharmaceutical Preformulation and Formulation,CRC Press(2001)を参照されたい。
特定の実施形態では、本明細書で提供される製剤(例えば、即時放出経口製剤、APIを実質的に胃で放出する製剤、または実質的に口で溶解する速崩壊性製剤)は、化合物1を特定量で含む。特定の実施形態では、製剤中の化合物1の特定量は、例えば、約10mgである。一実施形態では、特定量は、約20mgである。一実施形態では、特定量は、約40mgである。一実施形態では、特定量は、約60mgである。一実施形態では、特定量は、約80mgである。一実施形態では、特定量は、約100mgである。一実施形態では、特定量は、約120mgである。一実施形態では、特定量は、約140mgである。一実施形態では、特定量は、約150mgである。一実施形態では、特定量は、約160mgである。一実施形態では、特定量は、約180mgである。一実施形態では、特定量は、約200mgである。一実施形態では、特定量は、約220mgである。一実施形態では、特定量は、約240mgである。一実施形態では、特定量は、約260mgである。一実施形態では、特定量は、約280mgである。一実施形態では、特定量は、約300mgである。一実施形態では、特定量は、約320mgである。一実施形態では、特定量は、約340mgである。一実施形態では、特定量は、約360mgである。一実施形態では、特定量は、約380mgである。一実施形態では、特定量は、約400mgである。一実施形態では、特定量は、約420mgである。一実施形態では、特定量は、約440mgである。一実施形態では、特定量は、約460mgである。一実施形態では、特定量は、約480mgである。一実施形態では、特定量は、約500mgである。一実施形態では、特定量は、約600mgである。一実施形態では、特定量は、約700mgである。一実施形態では、特定量は、約800mgである。一実施形態では、特定量は、約900mgである。一実施形態では、特定量は、約1000mgである。一実施形態では、特定量は、約1100mgである。一実施形態では、特定量は、約1200mgである。一実施形態では、特定量は、約1300mgである。一実施形態では、特定量は、約1400mgである。一実施形態では、特定量は、約1500mgである。一実施形態では、特定量は、約1600mgである。一実施形態では、特定量は、約1700mgである。一実施形態では、特定量は、約1800mgである。一実施形態では、特定量は、約1900mgである。一実施形態では、特定量は、約2000mgである。一実施形態では、特定量は、約2100mgである。一実施形態では、特定量は、約2200mgである。一実施形態では、特定量は、約2300mgである。一実施形態では、特定量は、約2400mgである。一実施形態では、特定量は、約2500mgである。一実施形態では、特定量は、約3000mgである。一実施形態では、特定量は、約4000mgである。一実施形態では、特定量は、約5000mgである。
特定の実施形態では、製剤は錠剤であり、錠剤は、標準的な、当該技術分野で認識される錠剤加工手順及び装置を使用して製造される。特定の実施形態では、錠剤を形成するための方法は、化合物1を単独で、または例えば、担体、添加剤、ポリマーなどのような、1つ以上の賦形剤と組み合わせて含む粉末化、結晶、及び/または顆粒組成物の直接圧縮である。特定の実施形態では、直接圧縮の代替として、錠剤は、湿式造粒または乾式造粒プロセスを使用して調製され得る。特定の実施形態では、錠剤は、湿った、またはそうでなければ扱いやすい材料で開始して、圧縮ではなく成形される。特定の実施形態では、圧縮及び造粒技法が使用される。
特定の実施形態では、製剤はカプセルであり、カプセルは、標準的な、当該技術分野で認識されるカプセル加工手順及び装置を使用して製造され得る。特定の実施形態では、カプセルが化合物1と植物油または、例えば、ポリエチレングリコールなどのような、非水性、水混和性材料との混合物を含有する、軟ゼラチンカプセルが調製され得る。特定の実施形態では、例えば、ラクトース、サッカロース、ソルビトール、マンニトール、ジャガイモデンプン、トウモロコシデンプン、アミロペクチン、セルロース誘導体、またはゼラチンのような、固体粉末状担体と組み合わされた化合物1の顆粒を含有する、硬ゼラチンカプセルが調製され得る。特定の実施形態では、硬ゼラチンカプセルシェルは、ゼラチン及び少量のグリセロールのような可塑剤を含むカプセル組成物から調製され得る。特定の実施形態では、ゼラチンの代替として、カプセルシェルは、炭水化物材料で作製され得る。特定の実施形態では、カプセル組成物は、必要に応じてポリマー、着色剤、着香剤、及び乳白剤をさらに含み得る。特定の実施形態では、カプセルは、HPMCを含む。
特定の実施形態では、化合物1の製剤は、化合物の顕著な加水分解を引き起こすことなく水性溶媒を用いて調製される。特定の実施形態では、化合物1の製剤は、製剤における化合物の顕著な加水分解を引き起こすことなく水性溶媒を用いて薬物コアに適用されたコーティングを含有する錠剤である。特定の実施形態では、水は、薬物コアをコーティングするための溶媒として利用される。特定の実施形態では、化合物1の経口剤形は、水性溶媒を用いて薬物コアに適用されたフィルムコートを含有する錠剤である。特定の実施形態では、水は、フィルムコーティングのための溶媒として利用される。特定の実施形態では、化合物1を含有する錠剤は、薬学的組成物の分解を引き起こすことなく水性溶媒を用いてフィルムコーティングされる。特定の実施形態では、水は、薬学的組成物の分解を引き起こすことなくフィルムコーティング溶媒として使用される。特定の実施形態では、化合物1及び水性フィルムコーティングを含む経口剤形は、経口送達時に即時薬物放出を引き起こす。特定の実施形態では、化合物1及び水性フィルムコーティングを含む経口剤形は、経口投与時に、上部消化管、例えば胃への制御薬物放出を引き起こす。特定の実施形態では、水性系フィルムコーティングを有する錠剤は、化合物1をAPIとして含む。
特定の実施形態では、本明細書において、化合物1の経口投与用の制御放出薬学的製剤が提供され、放出は実質的に胃で起こり、a)特定量の化合物1と、b)実質的に上部消化管、例えば、胃での化合物1の放出を制御するための薬物放出制御成分と、c)任意で1つ以上の賦形剤と、を含む。特定の実施形態では、化合物1を含む経口剤形は、薬学的組成物及び任意の賦形剤を含む薬物コアを含む制御放出錠剤またはカプセルとして調製される。任意で、「シールコート」または「シェル」が適用される。特定の実施形態では、本明細書で提供される化合物1を含む本明細書で提供される製剤は、治療有効量の化合物1、経口投与時に実質的に胃での化合物1の放出を制御する薬物放出制御成分、及び任意で、1つ以上の賦形剤を含む、制御放出錠剤またはカプセルである。
特定の実施形態は、胃液への曝露時に膨潤して製剤の胃滞留及び実質的に胃でのポリマーマトリックスからの化合物1の持続放出を引き起こす、ポリマーマトリックスである薬物放出制御成分を提供する。特定の実施形態では、このような製剤は、製剤化中に化合物1を適切なポリマーマトリックスに組み込むことによって調製され得る。このような製剤の例は、当該技術分野において既知である。例えば、各々参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Shell et al.、米国特許出願公開第2002/0051820号(出願第09/990,061号)、Shell et al.、米国特許出願公開第2003/0039688号(出願第10/045,823号)、Gusler et al.、米国特許出願公開第2003/0104053号(出願第10/029,134号)を参照されたい。
特定の実施形態では、薬物放出制御成分は、薬物含有コアを包み込むシェルを含むことができ、シェルは、例えば、胃液への曝露時に胃で保持されるサイズまで膨潤することにより、コアからの化合物1の拡散を可能にし、製剤の胃滞留を促進することによって、コアから化合物1を放出する。特定の実施形態では、このような製剤は、まず化合物1と1つ以上の賦形剤との混合物を圧縮して薬物コアを形成し、別の粉末化混合物を薬物コア上に圧縮してシェルを形成するか、または薬物コアを適切な材料で作製されたカプセルシェルで包み込むことによって調製され得る。このような製剤の例は、当該技術分野において既知である。例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Berner et al.、米国特許出願公開第2003/0104062号(出願第10/213,823号)を参照されたい。
特定の実施形態では、本明細書で提供される薬学的製剤は、「薬物コア」を形成するために、化合物1及び、任意で、1つ以上の賦形剤を含有する。任意の賦形剤としては、例えば、当該技術分野で知られる、例えば、希釈剤(増量剤)、潤滑剤、崩壊剤、充填剤、安定剤、界面活性剤、防腐剤、着色剤、着香剤、結合剤、賦形剤補助剤、流動促進剤、透過向上賦形剤、可塑剤などが挙げられる。いくつかの物質が薬学的組成物において2つ以上の目的を果たすことは、当業者に理解されるであろう。例えば、いくつかの物質は、圧縮後に錠剤をまとめるのを助ける結合剤であり、さらに標的送達部位に到達すると錠剤をばらばらにするのを助ける崩壊剤でもある。賦形剤及び使用する量の選択は、製剤科学者によって、経験ならびに当該技術分野で利用可能な標準的な手順及び参照研究の考慮に基づき容易に決定され得る。
特定の実施形態では、本明細書で提供される製剤は、1つ以上の結合剤を含む。結合剤は、例えば、錠剤に凝集性を与え、よって錠剤が圧縮後にインタクトなままであることを確保するために使用され得る。適切な結合剤としては、とりわけ、デンプン(トウモロコシデンプン及びアルファ化デンプンを含む)、ゼラチン、糖(スクロース、グルコース、デキストロース、及びラクトースを含む)、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ワックス、ならびに天然及び合成ガム、例えば、アカシア、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、セルロースポリマー(ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどを含む)、ビーガム、カルボマー(例えば、カルボポール)、ナトリウム、デキストリン、グアーガム、水素化植物油、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マルトデキストリン、ポリメタクリレート、ポビドン(例えば、KOLLIDON、PLASDONE)、微結晶セルロースが挙げられるが、これらに限定されない。結合剤としては、例えば、アカシア、アガー、アルギン酸、カボマー(cabomers)、カラギーナン、酢酸フタル酸セルロース、セラトニア、キトサン、粉砂糖、コポビドン、デキストレート、デキストリン、デキストロース、エチルセルロース、ゼラチン、ベヘン酸グリセリル、グアーガム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルデンプン、ヒプロメロース、イヌリン、ラクトース、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マルトデキストリン、マルトース、メチルセルロース、ポロキサマー、ポリカルボフィル、ポリデキストロース、ポリエチレンオキシド、ポリメチルアクリレート、ポビドン、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、デンプン、アルファ化デンプン、ステアリン酸、スクロース、及びゼインも挙げられる。結合剤は、薬物コアに対して、適切であると決定される場合、薬物コアの約2重量/重量%、薬物コアの約4重量/重量%、薬物コアの約6重量/重量%、薬物コアの約8重量/重量%、薬物コアの約10重量/重量%、薬物コアの約12重量/重量%、薬物コアの約14重量/重量%、薬物コアの約16重量/重量%、薬物コアの約18重量/重量%、薬物コアの約20重量/重量%、薬物コアの約22重量/重量%、薬物コアの約24重量/重量%、薬物コアの約26重量/重量%、薬物コアの約28重量/重量%、薬物コアの約30重量/重量%、薬物コアの約32重量/重量%、薬物コアの約34重量/重量%、薬物コアの約36重量/重量%、薬物コアの約38重量/重量%、薬物コアの約40重量/重量%、薬物コアの約42重量/重量%、薬物コアの約44重量/重量%、薬物コアの約46重量/重量%、薬物コアの約48重量/重量%、薬物コアの約50重量/重量%、薬物コアの約52重量/重量%、薬物コアの約54重量/重量%、薬物コアの約56重量/重量%、薬物コアの約58重量/重量%、薬物コアの約60重量/重量%、薬物コアの約62重量/重量%、薬物コアの約64重量/重量%、薬物コアの約66重量/重量%、薬物コアの約68重量/重量%、薬物コアの約70重量/重量%、薬物コアの約72重量/重量%、薬物コアの約74重量/重量%、薬物コアの約76重量/重量%、薬物コアの約78重量/重量%、薬物コアの約80重量/重量%、薬物コアの約82重量/重量%、薬物コアの約84重量/重量%、薬物コアの約86重量/重量%、薬物コアの約88重量/重量%、薬物コアの約90重量/重量%、薬物コアの約92重量/重量%、薬物コアの約94重量/重量%、薬物コアの約96重量/重量%、薬物コアの約98重量/重量%以上であり得る。特定の実施形態では、特定の結合剤の適切な量は、当業者によって決定される。
特定の実施形態では、本明細書で提供される製剤は、1つ以上の希釈剤を含む。希釈剤は、例えば、実用的なサイズの錠剤が最終的に提供されるようにかさを増すために使用され得る。適切な希釈剤としては、とりわけ、リン酸二カルシウム、硫酸カルシウム、ラクトース、セルロース、カオリン、マンニトール、塩化ナトリウム、乾燥デンプン、微結晶セルロース(例えば、AVICEL)、微細セルロース、アルファ化デンプン、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、糖、デキストレート、デキストリン、デキストロース、二塩基性リン酸カルシウム二水和物、三塩基性リン酸カルシウム、カオリン、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、マルトデキストリン、マンニトール、ポリメタクリレート(例えば、EUDRAGIT)、塩化カリウム、塩化ナトリウム、ソルビトール、及びタルクが挙げられる。希釈剤としては、例えば、アルギン酸アンモニウム、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、酢酸セルロース、圧縮性糖、粉砂糖、デキストレート、デキストリン、デキストロース、エリスリトール、エチルセルロース、フルクトース、フマル酸、パルミトステアリン酸グリセリル、イソマルト、カオリン、ラシトール(lacitol)、ラクトース、マンニトール、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、マルトデキストリン、マルトース、中鎖トリグリセリド、微結晶セルロース、微結晶ケイ化セルロース、粉末化セルロース、ポリデキストロース、ポリメチルアクリレート、シメチコン、アルギン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、ソルビトール、デンプン、アルファ化デンプン、スクロース、スルホブチルエーテル-β-シクロデキストリン、タルク、トラガカンス、トレハロース、及びキシリトールも挙げられる。希釈剤は、錠剤またはカプセルに望ましい体積を得るように計算された量で使用され得、特定の実施形態では、希釈剤は、薬物コアの約5重量/重量%以上、約10重量/重量%以上、約15重量/重量%以上、約20重量/重量%以上、約22重量/重量%以上、約24重量/重量%以上、約26重量/重量%以上、約28重量/重量%以上、約30重量/重量%以上、約32重量/重量%以上、約34重量/重量%以上、約36重量/重量%以上、約38重量/重量%以上、約40重量/重量%以上、約42重量/重量%以上、約44重量/重量%以上、約46重量/重量%以上、約48重量/重量%以上、約50重量/重量%以上、約52重量/重量%以上、約54重量/重量%以上、約56重量/重量%以上、約58重量/重量%以上、約60重量/重量%以上、約62重量/重量%以上、約64重量/重量%以上、約68重量/重量%以上、約70重量/重量%以上、約72重量/重量%以上、約74重量/重量%以上、約76重量/重量%以上、約78重量/重量%以上、約80重量/重量%以上、約85重量/重量%以上、約90重量/重量%以上、または約95重量/重量%以上、薬物コアの約10重量/重量%~約90重量/重量%、薬物コアの約20重量/重量%~約80重量/重量%、薬物コアの約30重量/重量%~約70重量/重量%、薬物コアの約40重量/重量%~約60重量/重量%の量で使用される。特定の実施形態では、特定の希釈剤の適切な量は、当業者によって決定される。
特定の実施形態では、本明細書で提供される製剤は、1つ以上の潤滑剤を含む。潤滑剤は、例えば、錠剤製造を容易にするために使用され得、適切な潤滑剤の例としては、例えば、植物油、例えば、落花生油、綿実油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油、及びテオブロマの油、グリセリン、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ならびにステアリン酸が挙げられる。特定の実施形態では、ステアリン酸塩は、存在する場合、薬物含有コアの約2重量%以下を表す。潤滑剤のさらなる例としては、例えば、ステアリン酸カルシウム、モノステアリン酸グリセリン、ベヘン酸グリセリル、パルミトステアリン酸グリセリル、ラウリル硫酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸、パルミチン酸、ポロキサマー、ポリエチレングリコール、安息香酸カリウム、安息香酸ナトリウム、塩化ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリルフマル酸ナトリウム、ステアリン酸、タルク、及びステアリン酸亜鉛が挙げられる。特定の実施形態では、潤滑剤は、ステアリン酸マグネシウムである。特定の実施形態では、潤滑剤は、薬物コアに対して、薬物コアの約0.2重量/重量%、薬物コアの約0.4重量/重量%、薬物コアの約0.6重量/重量%、薬物コアの約0.8重量/重量%、薬物コアの約1.0重量/重量%、薬物コアの約1.2重量/重量%、薬物コアの約1.4重量/重量%、薬物コアの約1.6重量/重量%、薬物コアの約1.8重量/重量%、薬物コアの約2.0重量/重量%、薬物コアの約2.2重量/重量%、薬物コアの約2.4重量/重量%、薬物コアの約2.6重量/重量%、薬物コアの約2.8重量/重量%、薬物コアの約3.0重量/重量%、薬物コアの約3.5重量/重量%、薬物コアの約4重量/重量%、薬物コアの約4.5重量/重量%、薬物コアの約5重量/重量%、薬物コアの約6重量/重量%、薬物コアの約7重量/重量%、薬物コアの約8重量/重量%、薬物コアの約10重量/重量%、薬物コアの約12重量/重量%、薬物コアの約14重量/重量%、薬物コアの約16重量/重量%、薬物コアの約18重量/重量%、薬物コアの約20重量/重量%、薬物コアの約25重量/重量%、薬物コアの約30重量/重量%、薬物コアの約35重量/重量%、薬物コアの約40重量/重量%、薬物コアの約0.2重量/重量%~約10重量/重量%、薬物コアの約0.5重量/重量%~約5重量/重量%、または薬物コアの約1重量/重量%~約3重量/重量%の量で存在する。特定の実施形態では、特定の潤滑剤の適切な量は、当業者によって決定される。
特定の実施形態では、本明細書で提供される製剤は、1つ以上の崩壊剤を含む。崩壊剤は、例えば、錠剤の崩壊を容易にするために使用され得、例えば、デンプン、クレイ、セルロース、アルギン、ガム、または架橋ポリマーであり得る。崩壊剤としては、例えば、アルギン酸、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム(例えば、AC-DI-SOL、PRIMELLOSE)、コロイド状二酸化ケイ素、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン(例えば、KOLLIDON、POLYPLASDONE)、グアーガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、メチルセルロース、微結晶セルロース、ポラクリリンカリウム、粉末化セルロース、アルファ化デンプン、アルギン酸ナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム(例えば、EXPLOTAB)、及びデンプンも挙げられる。追加の崩壊剤としては、例えば、アルギン酸カルシウム、キトサン、ドクサートナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、及びポビドンが挙げられる。特定の実施形態では、崩壊剤は、薬物コアに対して、薬物コアの約1重量/重量%、薬物コアの約2重量/重量%、薬物コアの約3重量/重量%、薬物コアの約4重量/重量%、薬物コアの約5重量/重量%、薬物コアの約6重量/重量%、薬物コアの約7重量/重量%、薬物コアの約8重量/重量%、薬物コアの約9重量/重量%、薬物コアの約10重量/重量%、薬物コアの約12重量/重量%、薬物コアの約14重量/重量%、薬物コアの約16重量/重量%、薬物コアの約18重量/重量%、薬物コアの約20重量/重量%、薬物コアの約22重量/重量%、薬物コアの約24重量/重量%、薬物コアの約26重量/重量%、薬物コアの約28重量/重量%、薬物コアの約30重量/重量%、薬物コアの約32重量/重量%、薬物コアの約32重量/重量%超、薬物コアの約1重量/重量%~約10重量/重量%、薬物コアの約2重量/重量%~約8重量/重量%、薬物コアの約3重量/重量%~約7重量/重量%、または薬物コアの約4重量/重量%~約6重量/重量%の量で存在する。特定の実施形態では、特定の崩壊剤の適切な量は、当業者によって決定される。
特定の実施形態では、本明細書で提供される製剤は、1つ以上の安定剤を含む。安定剤(吸収促進剤とも呼ばれる)は、例えば、例として酸化反応を含む薬物分解反応を阻害または遅延するために使用され得る。安定剤としては、例えば、コハク酸d-α-トコフェリルポリエチレングリコール1000(Vitamin E TPGS)、アカシア、アルブミン、アルギン酸、ステアリン酸アルミニウム、アルギン酸アンモニウム、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、ベントナイト、ブチル化ヒドロキシトルエン、アルギン酸カルシウム、ステアリン酸カルシウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カラギーナン、セラトニア、コロイド状二酸化ケイ素、シクロデキストリン、ジエタノールアミン、エデト酸塩、エチルセルロース、パルミトステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸グリセリン、グアーガム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、転化糖、レシチン、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、モノエタノールアミン、ペクチン、ポロキサマー、ポリビニルアルコール、アルギン酸カリウム、ポラクリリンカリウム、ポビドン、没食子酸プロピル、プロピレングリコール、アルギン酸プロピレングリコール、ラフィノース、酢酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ステアリルフマル酸ナトリウム、ソルビトール、ステアリルアルコール、スルホブチル-b-シクロデキストリン、トレハロース、ホワイトワックス、キサンタンガム、キシリトール、イエローワックス、及び酢酸亜鉛が挙げられる。特定の実施形態では、安定剤は、薬物コアに対して、薬物コアの約1重量/重量%、薬物コアの約2重量/重量%、薬物コアの約3重量/重量%、薬物コアの約4重量/重量%、薬物コアの約5重量/重量%、薬物コアの約6重量/重量%、薬物コアの約7重量/重量%、薬物コアの約8重量/重量%、薬物コアの約9重量/重量%、薬物コアの約10重量/重量%、薬物コアの約12重量/重量%、薬物コアの約14重量/重量%、薬物コアの約16重量/重量%、薬物コアの約18重量/重量%、薬物コアの約20重量/重量%、薬物コアの約22重量/重量%、薬物コアの約24重量/重量%、薬物コアの約26重量/重量%、薬物コアの約28重量/重量%、薬物コアの約30重量/重量%、薬物コアの約32重量/重量%、薬物コアの約1重量/重量%~約10重量/重量%、薬物コアの約2重量/重量%~約8重量/重量%、薬物コアの約3重量/重量%~約7重量/重量%、または薬物コアの約4重量/重量%~約6重量/重量%の量で存在する。特定の実施形態では、特定の安定剤の適切な量は、当業者によって決定される。
特定の実施形態では、本明細書で提供される製剤は、1つ以上の流動促進剤を含む。流動促進剤は、例えば、粉末組成物もしくは造粒物の流動特性を改善するか、または投与の精度を改善するために使用され得る。流動促進剤として機能し得る賦形剤としては、例えば、コロイド状二酸化ケイ素、三ケイ酸マグネシウム、粉末化セルロース、デンプン、三塩基性リン酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、粉末化セルロース、コロイド状二酸化ケイ素、ケイ酸マグネシウム、三ケイ酸マグネシウム、二酸化ケイ素、デンプン、三塩基性リン酸カルシウム、及びタルクが挙げられる。特定の実施形態では、流動促進剤は、薬物コアに対して、薬物コアの約1重量/重量%未満、薬物コアの約1重量/重量%、薬物コアの約2重量/重量%、薬物コアの約3重量/重量%、薬物コアの約4重量/重量%、薬物コアの約5重量/重量%、薬物コアの約6重量/重量%、薬物コアの約7重量/重量%、薬物コアの約8重量/重量%、薬物コアの約9重量/重量%、薬物コアの約10重量/重量%、薬物コアの約12重量/重量%、薬物コアの約14重量/重量%、薬物コアの約16重量/重量%、薬物コアの約18重量/重量%、薬物コアの約20重量/重量%、薬物コアの約22重量/重量%、薬物コアの約24重量/重量%、薬物コアの約26重量/重量%、薬物コアの約28重量/重量%、薬物コアの約30重量/重量%、薬物コアの約32重量/重量%、薬物コアの約1重量/重量%~約10重量/重量%、薬物コアの約2重量/重量%~約8重量/重量%、薬物コアの約3重量/重量%~約7重量/重量%、または薬物コアの約4重量/重量%~約6重量/重量%の量で存在する。特定の実施形態では、特定の流動促進剤の適切な量は、当業者によって決定される。
特定の実施形態では、本明細書で提供される方法における使用のための製剤は、全て錠剤の総重量に基づいて、約20~30%の化合物1と、約30~45%の微結晶セルロース、約2%のヒドロキシプロピルセルロース、約6%のデンプングリコール酸ナトリウム、約1%のラウリル硫酸ナトリウム、約1%のヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステル、約1.5%のコロイド状二酸化ケイ素、及び約0.75%のステアリン酸マグネシウムを含む顆粒内賦形剤と、約5~50%の微結晶セルロース、約2%のデンプングリコール酸ナトリウム、約0.5%のコロイド状二酸化ケイ素、及び約0.75%のステアリン酸マグネシウムを含む顆粒外賦形剤と、を含む、錠剤である。一実施形態では、化合物1は、化合物Aである。一実施形態では、化合物1は、化合物Aの多形体形態3である。一実施形態では、本明細書で提供される方法における使用のための錠剤は、フィルムコーティング錠剤である。
特定の実施形態では、本明細書で提供される方法における使用のための製剤は、全て錠剤の総重量に基づいて、約20~30%の化合物1と、約30~45%の微結晶セルロース、約2%のヒドロキシプロピルセルロース、約6%のデンプングリコール酸ナトリウム、約1%のラウリル硫酸ナトリウム、約1%のヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステル、約1.5%のコロイド状二酸化ケイ素、及び約0.75%のステアリン酸マグネシウムを含む顆粒内賦形剤と、約9~25%の微結晶セルロース、約2%のデンプングリコール酸ナトリウム、約0.5%のコロイド状二酸化ケイ素、及び約0.75%のステアリン酸マグネシウムを含む顆粒外賦形剤と、を含む、錠剤である。一実施形態では、化合物1は、化合物Aである。一実施形態では、化合物1は、化合物Aの多形体形態3である。一実施形態では、本明細書で提供される方法における使用のための錠剤は、フィルムコーティング錠剤である。
特定の実施形態では、本明細書で提供される方法における使用のための製剤は、錠剤の総重量に基づく重量により、約20%~約30%の量の化合物1と、約34.5%、44.5%、及び~約39.5%の微結晶セルロース、約2%のヒドロキシプロピルセルロース、ならびに約6%のデンプングリコール酸ナトリウムから選択される顆粒内賦形剤と、約20%の微結晶セルロース及び約2%のデンプングリコール酸ナトリウムから選択される顆粒外賦形剤と、を含む、錠剤である。一実施形態では、化合物1は、化合物Aである。一実施形態では、化合物1は、化合物Aの多形体形態3である。一実施形態では、本明細書で提供される方法における使用のための錠剤は、フィルムコーティング錠剤である。
特定の実施形態では、本明細書で提供される方法における使用のための製剤は、約30%の化合物1と、約45%の微結晶セルロース、約2%のヒドロキシプロピルセルロース、約6%のデンプングリコール酸ナトリウム、約1%のラウリル硫酸ナトリウム、約1%のヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステル、約1.5%のコロイド状二酸化ケイ素、及び約0.75%のステアリン酸マグネシウムを含む顆粒内賦形剤と、約9.5%の微結晶セルロース、約2%のデンプングリコール酸ナトリウム、約0.5%のコロイド状二酸化ケイ素、及び約0.75%のステアリン酸マグネシウムを含む顆粒外賦形剤と、を含む、錠剤である。一実施形態では、化合物1は、化合物Aである。一実施形態では、化合物1は、化合物Aの多形体形態3である。一実施形態では、本明細書で提供される方法における使用のための錠剤は、フィルムコーティング錠剤である。
特定の実施形態では、本明細書で提供される方法における使用のための製剤は、約30%の化合物1と、約34.50%の微結晶セルロース、約2%のヒドロキシプロピルセルロース、約6%のデンプングリコール酸ナトリウム、約1%のラウリル硫酸ナトリウム、約1%のヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステル、約1.5%のコロイド状二酸化ケイ素、及び約0.75%のステアリン酸マグネシウムを含む顆粒内賦形剤と、約20%の微結晶セルロース、約2%のデンプングリコール酸ナトリウム、約0.5%のコロイド状二酸化ケイ素、及び約0.75%のステアリン酸マグネシウムを含む顆粒外賦形剤と、を含む、錠剤である。一実施形態では、化合物1は、化合物Aである。一実施形態では、化合物1は、化合物Aの多形体形態3である。一実施形態では、本明細書で提供される方法における使用のための錠剤は、フィルムコーティング錠剤である。
特定の実施形態では、本明細書で提供される方法における使用のための製剤は、約20%の化合物1と、約44.50%の微結晶セルロース、約2%のヒドロキシプロピルセルロース、約6%のデンプングリコール酸ナトリウム、約1%のラウリル硫酸ナトリウム、約1%のヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステル、約1.5%のコロイド状二酸化ケイ素、及び約0.75%のステアリン酸マグネシウムを含む顆粒内賦形剤と、約20%の微結晶セルロース、約2%のデンプングリコール酸ナトリウム、約0.5%のコロイド状二酸化ケイ素、及び約0.75%のステアリン酸マグネシウムを含む顆粒外賦形剤と、を含む、錠剤である。一実施形態では、化合物1は、化合物Aである。一実施形態では、化合物1は、化合物Aの多形体形態3である。一実施形態では、本明細書で提供される方法における使用のための錠剤は、フィルムコーティング錠剤である。
特定の実施形態では、本明細書で提供される方法における使用のための製剤は、約25%の化合物1と、約39.50%の微結晶セルロース、約2%のヒドロキシプロピルセルロース、約6%のデンプングリコール酸ナトリウム、約1%のラウリル硫酸ナトリウム、約1%のヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステル、約1.5%のコロイド状二酸化ケイ素、及び約0.75%のステアリン酸マグネシウムを含む顆粒内賦形剤と、約20%の微結晶セルロース、約2%のデンプングリコール酸ナトリウム、約0.5%のコロイド状二酸化ケイ素、及び約0.75%のステアリン酸マグネシウムを含む顆粒外賦形剤と、を含む、錠剤である。一実施形態では、化合物1は、化合物Aである。一実施形態では、化合物1は、化合物Aの多形体形態3である。一実施形態では、本明細書で提供される方法における使用のための錠剤は、フィルムコーティング錠剤である。
特定の実施形態では、本明細書で提供される方法における使用のための製剤は、化合物1、コロイド状二酸化ケイ素、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステル、黄酸化鉄、ステアリン酸マグネシウム、微結晶セルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ラウリル硫酸ナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、タルク、及び二酸化チタンを含む錠剤である。一実施形態では、化合物1は、化合物Aである。一実施形態では、化合物1は、化合物Aの多形体形態3である。一実施形態では、本明細書で提供される方法における使用のための錠剤は、フィルムコーティング錠剤である。
特定の実施形態では、本明細書で提供される薬学的組成物は、経口、非経口、吸入スプレーにより、局所、直腸、経鼻、口腔、経膣、または埋込型リザーバを介して、好ましくは、経口投与または注射による投与により、投与され得る。一実施形態では、薬学的組成物は、任意の従来の非毒性の薬学的に許容される担体、アジュバント、またはビヒクルを含有し得る。いくつかの場合では、製剤のpHは、製剤化した化合物またはその送達形態の安定性を向上するために、薬学的に許容される酸、塩基、または緩衝剤で調節され得る。本明細書で使用される非経口という用語は、皮下、皮内、静脈内、筋肉内、関節内、動脈内、滑液嚢内、胸骨内、髄腔内、病巣内、及び頭蓋内注射または注入技法を含む。
特定の実施形態では、本明細書で提供される薬学的組成物は、例えば、無菌注射可能水性または油性懸濁液として、無菌注射可能調製物の形態であり得る。この懸濁液は、適切な分散剤または湿潤剤(例えば、TWEEN80など)及び懸濁化剤を使用して、当該技術分野において既知の技法に従って製剤化され得る。無菌注射可能調製物はまた、例えば、1,3-ブタンジオール中の溶液として、非毒性の非経口で許容される希釈剤または溶媒中の無菌注射可能溶液または懸濁液であり得る。利用され得る許容されるビヒクル及び溶媒には、マンニトール、水、リンゲル液、及び等張性塩化ナトリウム溶液がある。加えて、無菌固定油が、溶媒または懸濁媒として従来より利用されている。この目的のために、合成モノまたはジグリセリドを含む、任意の無刺激固定油が利用されてもよい。オレイン酸及びそのグリセリド誘導体などの脂肪酸は、特にそれらのポリオキシエチル化バージョンで、オリーブ油またはヒマシ油などの天然の薬学的に許容される油と同様に、注射可能物の調製に有用である。これらの油溶液または懸濁液はまた、長鎖アルコール希釈剤もしくは分散剤、または乳濁液及びもしくは懸濁液などの薬学的に許容される剤形の製剤化において一般的に使用されるカルボキシメチルセルロースもしくは類似の分散剤を含有し得る。TWEENもしくはSPANなどの他の一般的に使用される界面活性剤及び/または薬学的に許容される固体、液体、もしくは他の剤形の製造において一般的に使用される他の類似の乳化剤もしくはバイオアベイラビリティ向上剤もまた、製剤化の目的で使用することができる。
特定の実施形態では、本明細書で提供される薬学的組成物は、直腸投与用の坐剤の形態で投与することもできる。これらの組成物は、化合物1と、室温では固体であるが、直腸温度では液体であり、したがって直腸内で溶けて活性成分を放出する、適切な非刺激性賦形剤とを混合することによって調製することができる。このような材料としては、ココアバター、蜜蝋、及びポリエチレングリコールが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で提供される薬学的組成物の局所投与は、所望の治療が局所適用によって容易に到達できる領域または器官に関与する場合に有用である。皮膚への局所適用のためには、薬学的組成物は、担体中に懸濁または溶解させた活性成分を含有する適切な軟膏で製剤化されるべきである。特定の実施形態では、本明細書で提供される化合物の局所投与のための担体としては、鉱油、液体石油、白色石油、プロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン化合物、乳化ワックス、及び水が挙げられるが、これらに限定されない。あるいは、薬学的組成物は、適切な乳化剤で担体中に懸濁または溶解させた活性化合物を含有する適切なローションまたはクリームで製剤化することができる。適切な担体としては、鉱油、モノステアリン酸ソルビタン、ポリソルベート60、セチルエステルワックス、セテアリルアルコール、2-オクチルドデカノール、ベンジルアルコール、及び水が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書で提供される薬学的組成物は、直腸坐剤または適切な注腸剤によって下部消化管に局所適用することもできる。局所経皮パッチもまた本明細書に含まれる。
特定の実施形態では、本明細書で提供される薬学的組成物は、鼻エアロゾルまたは吸入によって投与され得る。このような組成物は、薬学的製剤の分野において周知の技法に従って調製され、ベンジルアルコールもしくは他の適切な防腐剤、バイオアベイラビリティを向上するための吸収促進剤、フルオロカーボン、及び/または当該技術分野において知られている他の可溶化剤もしくは分散剤を使用して、生理食塩水中の溶液として調製され得る。
特定の実施形態では、本明細書で提供される組成物は、例えば、注射により、静脈内、動脈内、皮下、腹腔内、筋肉内、もしくは皮下、または経口、口腔、経鼻、経粘膜、局所、眼科調製物で、または吸入により、約0.5~約100mg/kg体重の範囲の投与量、あるいは1mg~1000mg/用量の投与量で、4~120時間毎に、または特定の薬物の要件に応じて、投与することができる。本明細書における方法は、所望または指定の効果を達成するために、有効量の化合物または化合物組成物の投与を企図する。一実施形態では、薬学的組成物は、1日あたり約1~約6回、あるいは、連続注入として投与される。このような投与は、慢性または急性療法として使用することができる。単一剤形を製造するために担体材料と組み合わされ得る活性成分の量は、治療される宿主及び特定の投与様式に応じて変動する。典型的な調製物は、約5%~約95%の活性化合物(重量/重量)を含有する。あるいは、このような調製物は、約20%~約80%の活性化合物を含有する。
上に列挙されたものよりも少ないまたは多い用量が必要とされ得る。任意の特定の対象のための具体的な投与量及び治療レジメンは、用いられる具体的な化合物の活性、年齢、体重、一般的な健康状態、性別、食事、投与時間、***率、薬物の組み合わせ、疾患、病態、または症状の重症度及び経過、疾患、病態、または症状に対する対象の素因、ならびに治療医師の判断を含む、様々な因子に依存する。
対象の病態の改善時に、維持用量の本明細書で提供される化合物、組成物、または組み合わせを必要に応じて投与してもよい。その後、投与量もしくは投与頻度、または両方は、症状に応じて、症状が所望のレベルまで軽減された場合に改善した病態が保持されるレベルまで低減してもよい。対象は、しかしながら、疾患症状のいかなる再発時にも、長期的な間欠治療を必要とし得る。
治療方法における使用のための化合物1
化合物1は、本明細書で提供される対象において骨髄異形成症候群を治療する全ての方法において使用することができる。
IDH2に加えて、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される第2の遺伝子の変異状態は、化合物1で治療されるときIDH2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする骨髄異形成症候群における奏効に関連することが観察された。いかなる特定の動作理論にも縛られることを意図していないが、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される第2の遺伝子の変異は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とするMDSの化合物1での治療における陽性臨床結果に関連し得る。
IDH2に加えて、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される少なくとも1つの他の遺伝子の変異状態は、化合物1で治療されるときIDH2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする骨髄異形成症候群における奏効に関連することがさらに観察された。いかなる特定の動作理論にも縛られることを意図していないが、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される少なくとも1つの他の遺伝子の変異の存在は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とするMDSの化合物1での治療に対する耐性に関連し得る。
ASXL1の変異状態は、化合物1で治療されるときIDH2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする骨髄異形成症候群における奏効に関連することが観察された。SRSF2の変異状態は、化合物1で治療されるときIDH2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする骨髄異形成症候群における奏効に関連することが観察された。いかなる特定の動作理論にも縛られることを意図していないが、ASXL1及び/またはSRSF2の変異は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とするMDSの化合物1での治療における陽性臨床結果に関連し得る。
IDH2に加えて、ASXL1、SRSF2、KRAS、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLからなる群から選択される少なくとも1つの第2の遺伝子の変異状態は、化合物1で治療されるときIDH2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする骨髄異形成症候群における奏効に関連することが観察された。いかなる特定の動作理論にも縛られることを意図していないが、ASXL1、SRSF2、KRAS、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLからなる群から選択される少なくとも1つの第2の遺伝子の変異は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とするMDSの化合物1での治療における陽性臨床結果に関連し得る。
IDH2に加えて、ASXL1、SRSF2、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される少なくとも1つの他の遺伝子の変異状態は、化合物1で治療されるときIDH2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする骨髄異形成症候群における奏効に関連することがさらに観察された。いかなる特定の動作理論にも縛られることを意図していないが、ASXL1、SRSF2、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される少なくとも1つの他の遺伝子の変異の存在は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とするMDSの化合物1での治療に対する耐性に関連し得る。
IDH2に加えて、MPL、DNMT3A、CSF3R、FAT3、またはCBLからなる群から選択される少なくとも1つの第2の遺伝子の変異状態は、化合物1で治療されるときIDH2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする骨髄異形成症候群における奏効に関連することが観察された。いかなる特定の動作理論にも縛られることを意図していないが、MPL、DNMT3A、CSF3R、FAT3、またはCBLからなる群から選択される少なくとも1つの第2の遺伝子の変異は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とするMDSの化合物1での治療における陽性臨床結果に関連し得る。
IDH2に加えて、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される少なくとも1つの他の遺伝子の変異状態は、化合物1で治療されるときIDH2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする骨髄異形成症候群における奏効に関連することがさらに観察された。いかなる特定の動作理論にも縛られることを意図していないが、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される少なくとも1つの他の遺伝子の変異の存在は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とするMDSの化合物1での治療に対する耐性に関連し得る。
具体的には、化合物1は、下記の実施形態で提供される対象において骨髄異形成症候群を治療する全ての方法において使用することができる。
特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、SRSF2、KRAS、及びMPLからなる群から選択される。
特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される。
特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、DNMT3Aである。
特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1、SRSF2、及びCSF3Rからなる群から選択される。
特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1、SRSF2、MPL、FAT3、及びCBLからなる群から選択される。
特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。
特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。
特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、骨髄異形成症候群は、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。
特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、骨髄異形成症候群は、CSF3Rの1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。
特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、骨髄異形成症候群は、MPL、FAT3、及びCBLから選択される1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。
特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び第2の遺伝子の少なくとも1つの変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1、SRSF2、及びMPLからなる群から選択され、骨髄異形成症候群は、FAT3及びCBLから選択される1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。
特定の実施形態では、第2の遺伝子は、ASXL1である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及びASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。
特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。
特定の実施形態では、第2の遺伝子は、SRSF2である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。
特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。
特定の実施形態では、第2の遺伝子は、MPLである。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及びMPLの変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1、SRSF2、FAT3、及びCBLから選択される1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。
特定の実施形態では、第2の遺伝子は、DNMT3Aである。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及びDNMT3Aの変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。
特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子ならびにASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。
特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、ASXL1である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及びASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、SRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、SRSF2である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子ならびにASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。
特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。
特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及びASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかのこのような実施形態では、追加の遺伝子は、SRSF2、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、SRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、SRSF2である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とし、他の遺伝子は、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかのこのような実施形態では、追加の遺伝子は、KRAS及びMPLから選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子ならびにASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかのこのような実施形態では、追加の遺伝子は、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。
特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、KRASの変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及びKRASの変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とし、他の遺伝子は、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかのこのような実施形態では、追加の遺伝子は、SRSF2及びMPLから選択される。
特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、KRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及びKRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、骨髄異形成症候群は、KRASの変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、ASXL1である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及びASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、KRASの変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、SRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、SRSF2である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、KRASの変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子ならびにASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、KRASの変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。
特定の実施形態では、第2の遺伝子は、SRSF2である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、MPLの変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかのこのような実施形態では、追加の遺伝子は、KRASである。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子ならびにASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、MPLの変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子ならびにASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、CSF3Rの変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子ならびにASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、MPL、FAT3、及びCBLの変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。
特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、TP53の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及びTP53の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、骨髄異形成症候群は、TP53の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、ASXL1である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及びASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、TP53の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、SRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、SRSF2である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、TP53の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子ならびにASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、TP53の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかのこのような実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。
特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、SETBP1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及びSETBP1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、骨髄異形成症候群は、SETBP1の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、ASXL1である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及びASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、SETBP1の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、SRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、SRSF2である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、SETBP1の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、KRAS及びMPLから選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子ならびにASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、SETBP1の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。
特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、U2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及びU2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、骨髄異形成症候群は、U2AF1の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、ASXL1である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及びASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、U2AF1の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、SRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、SRSF2である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、U2AF1の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子ならびにASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、U2AF1の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。
特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、TCF3の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及びTCF3の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、骨髄異形成症候群は、TCF3の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、ASXL1である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及びASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、TCF3の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、SRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、SRSF2である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、TCF3の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、KRAS、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子ならびにASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、TCF3の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。
特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、STAG2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及びSTAG2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、骨髄異形成症候群は、STAG2の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、ASXL1である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及びASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、STAG2の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、SRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、SRSF2である。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、STAG2の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子ならびにASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、STAG2の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。
特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、KRAS及びTP53の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在ならびにKRAS及びTP53の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、骨髄異形成症候群は、KRAS及びTP53の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、ASXL1である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及びASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、KRAS及びTP53の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、SRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、SRSF2である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、KRAS及びTP53の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子ならびにASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、KRAS及びTP53の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。
特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在ならびにKRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、骨髄異形成症候群は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、ASXL1である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及びASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、SRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、SRSF2である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子ならびにASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。
特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、KRAS、TP53、TCF3、及びSTAG2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在ならびにKRAS、TP53、TCF3、及びSTAG2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、骨髄異形成症候群は、KRAS、TP53、TCF3、及びSTAG2の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、ASXL1である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及びASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、KRAS、TP53、TCF3、及びSTAG2の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、SRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、SRSF2である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、KRAS、TP53、TCF3、及びSTAG2の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子ならびにASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、骨髄異形成症候群は、KRAS、TP53、TCF3、及びSTAG2の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。
特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、SETBP1、NRAS、JAK2、及びBRAFの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在ならびにSETBP1、NRAS、JAK2、及びBRAFの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。
特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、KRAS及びSETBP1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、KRAS及びU2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、TP53及びSETBP1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、TP53及びU2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、SETBP1及びU2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、KRAS、TP53、及びSETBP1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、KRAS、TP53、及びU2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、KRAS、SETBP1、及びU2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、TP53、SETBP1、及びU2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。
特定の実施形態では、治療される骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子を特徴とし、IDH2変異は、患者におけるR(-)-2-ヒドロキシグルタル酸へのα-ケトグルタル酸のNADPH依存性還元を触媒する酵素の新たな能力をもたらす。特定の実施形態では、IDH2の変異体対立遺伝子は、R140X変異またはR172X変異を有する。特定の実施形態では、IDH2の変異体対立遺伝子は、R140X変異を有する(mIDH2-R140)。特定の実施形態では、R140X変異は、R140Q変異である(mIDH2-R140Q)。特定の実施形態では、R140X変異は、R140W変異である(mIDH2-R140W)。特定の実施形態では、R140X変異は、R140L変異である(mIDH2-R140L)。特定の実施形態では、IDH2の変異体対立遺伝子は、R172X変異を有する(mIDH2-R172)。特定の実施形態では、R172X変異は、R172K変異である(mIDH2-R172K)。特定の実施形態では、R172X変異は、R172G変異である(mIDH2-R172G)。
特定の実施形態では、IDH2の変異体対立遺伝子は、mIDH2-R140である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140及び第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、ASXL1である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140及びASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、SRSF2である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140ならびにASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DBMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。
特定の実施形態では、IDH2の変異体対立遺伝子は、mIDH2-R172である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172及び第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、ASXL1である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172及びASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、SRSF2である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172ならびにASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。
特定の実施形態では、IDH2の変異体対立遺伝子は、mIDH2-R140Q、mIDH2-R140W、mIDH2-R140L、mIDH2-R172K、またはmIDH2-R172Gである。
特定の実施形態では、IDH2の変異体対立遺伝子は、mIDH2-R140Qである。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Q及び第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、ASXL1である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Q及びASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、SRSF2である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Q及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140QならびにASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。
特定の実施形態では、IDH2の変異体対立遺伝子は、mIDH2-R140Wである。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140W及び第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、ASXL1である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140W及びASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、SRSF2である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140W及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140WならびにASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。
特定の実施形態では、IDH2の変異体対立遺伝子は、mIDH2-R140Lである。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140L及び第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、ASXL1である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140L及びASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、SRSF2である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140L及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140LならびにASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。
特定の実施形態では、IDH2の変異体対立遺伝子は、mIDH2-R172Kである。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172K及び第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、ASXL1である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172K及びASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、SRSF2である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172K及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172KならびにASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。
特定の実施形態では、IDH2の変異体対立遺伝子は、mIDH2-R172Gである。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172G及び第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、ASXL1である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172G及びASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、第2の遺伝子は、SRSF2である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172G及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、ASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172GならびにASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。
特定の実施形態では、IDH2の変異体対立遺伝子は、mIDH2-R140である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、KRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140の変異体対立遺伝子の存在及びKRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、TP53の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140の変異体対立遺伝子の存在及びTP53の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、SETBP1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140の変異体対立遺伝子の存在及びSETBP1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、U2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140の変異体対立遺伝子の存在及びU2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、TCF3の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140の変異体対立遺伝子の存在及びTCF3の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、STAG2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140の変異体対立遺伝子の存在及びSTAG2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、NRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140の変異体対立遺伝子の存在及びNRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、JAK2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140の変異体対立遺伝子の存在及びJAK2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、BRAFの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140の変異体対立遺伝子の存在及びBRAFの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、他の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、他の遺伝子は、ASXL1、SRSF2、MPL、DNMT3A、CSF3R、FAT3、及びCBLからなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。
特定の実施形態では、IDH2の変異体対立遺伝子は、mIDH2-R172である。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172の変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、KRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172の変異体対立遺伝子の存在及びKRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、TP53の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172の変異体対立遺伝子の存在及びTP53の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、SETBP1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172の変異体対立遺伝子の存在及びSETBP1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、U2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172の変異体対立遺伝子の存在及びU2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、TCF3の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172の変異体対立遺伝子の存在及びTCF3の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、STAG2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172の変異体対立遺伝子の存在及びSTAG2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、NRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172の変異体対立遺伝子の存在及びNRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、JAK2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172の変異体対立遺伝子の存在及びJAK2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、BRAFの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172の変異体対立遺伝子の存在及びBRAFの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、他の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、他の遺伝子は、ASXL1、SRSF2、MPL、DNMT3A、CSF3R、FAT3、及びCBLからなる群から選択される。
特定の実施形態では、IDH2の変異体対立遺伝子は、mIDH2-R140Qである。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Qの変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Qの存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、KRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Qの変異体対立遺伝子の存在及びKRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、TP53の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Qの変異体対立遺伝子の存在及びTP53の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、SETBP1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Qの変異体対立遺伝子の存在及びSETBP1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、U2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Qの変異体対立遺伝子の存在及びU2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、TCF3の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Qの変異体対立遺伝子の存在及びTCF3の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、STAG2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Qの変異体対立遺伝子の存在及びSTAG2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、NRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Qの変異体対立遺伝子の存在及びNRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、JAK2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Qの変異体対立遺伝子の存在及びJAK2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、BRAFの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Qの変異体対立遺伝子の存在及びBRAFの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、他の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、他の遺伝子は、ASXL1、SRSF2、MPL、DNMT3A、CSF3R、FAT3、及びCBLからなる群から選択される。
特定の実施形態では、IDH2の変異体対立遺伝子は、mIDH2-R140Wである。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Wの変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Wの存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、KRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Wの変異体対立遺伝子の存在及びKRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、TP53の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Wの変異体対立遺伝子の存在及びTP53の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、SETBP1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Wの変異体対立遺伝子の存在及びSETBP1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、U2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Wの変異体対立遺伝子の存在及びU2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、TCF3の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Wの変異体対立遺伝子の存在及びTCF3の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、STAG2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Wの変異体対立遺伝子の存在及びSTAG2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、NRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Wの変異体対立遺伝子の存在及びNRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、JAK2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Wの変異体対立遺伝子の存在及びJAK2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、BRAFの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Wの変異体対立遺伝子の存在及びBRAFの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、他の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、他の遺伝子は、ASXL1、SRSF2、MPL、DNMT3A、CSF3R、FAT3、及びCBLからなる群から選択される。
特定の実施形態では、IDH2の変異体対立遺伝子は、mIDH2-R140Lである。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Lの変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Lの存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、KRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Lの変異体対立遺伝子の存在及びKRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、TP53の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Lの変異体対立遺伝子の存在及びTP53の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、SETBP1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Lの変異体対立遺伝子の存在及びSETBP1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、U2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Lの変異体対立遺伝子の存在及びU2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、TCF3の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Lの変異体対立遺伝子の存在及びTCF3の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、STAG2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Lの変異体対立遺伝子の存在及びSTAG2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、NRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Lの変異体対立遺伝子の存在及びNRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、JAK2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Lの変異体対立遺伝子の存在及びJAK2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、BRAFの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R140Lの変異体対立遺伝子の存在及びBRAFの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、他の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、他の遺伝子は、ASXL1、SRSF2、MPL、DNMT3A、CSF3R、FAT3、及びCBLからなる群から選択される。
特定の実施形態では、IDH2の変異体対立遺伝子は、mIDH2-R172Kである。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172Kの変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172Kの存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、KRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172Kの変異体対立遺伝子の存在及びKRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、TP53の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172Kの変異体対立遺伝子の存在及びTP53の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、SETBP1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172Kの変異体対立遺伝子の存在及びSETBP1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、U2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172Kの変異体対立遺伝子の存在及びU2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、TCF3の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172Kの変異体対立遺伝子の存在及びTCF3の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、STAG2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172Kの変異体対立遺伝子の存在及びSTAG2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、NRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172Kの変異体対立遺伝子の存在及びNRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、JAK2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172Kの変異体対立遺伝子の存在及びJAK2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、BRAFの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172Kの変異体対立遺伝子の存在及びBRAFの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、他の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、他の遺伝子は、ASXL1、SRSF2、MPL、DNMT3A、CSF3R、FAT3、及びCBLからなる群から選択される。
特定の実施形態では、IDH2の変異体対立遺伝子は、mIDH2-R172Gである。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172Gの変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172Gの存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする。いくつかの実施形態では、追加の遺伝子は、DNMT3A、MPL、CSF3R、FAT3、及びCBLから選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、KRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172Gの変異体対立遺伝子の存在及びKRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、TP53の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172Gの変異体対立遺伝子の存在及びTP53の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、SETBP1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172Gの変異体対立遺伝子の存在及びSETBP1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、U2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172Gの変異体対立遺伝子の存在及びU2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、TCF3の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172Gの変異体対立遺伝子の存在及びTCF3の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、STAG2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172Gの変異体対立遺伝子の存在及びSTAG2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、NRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172Gの変異体対立遺伝子の存在及びNRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、JAK2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172Gの変異体対立遺伝子の存在及びJAK2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、BRAFの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、本明細書において、対象に治療有効量の化合物1を投与することを含む、対象において骨髄異形成症候群を治療する方法が提供され、骨髄異形成症候群は、mIDH2-R172Gの変異体対立遺伝子の存在及びBRAFの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、他の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される。特定の実施形態では、骨髄異形成症候群は、第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、他の遺伝子は、ASXL1、SRSF2、MPL、DNMT3A、CSF3R、FAT3、及びCBLからなる群から選択される。
特定の実施形態では、本明細書で開示される方法における使用のための化合物1は、2-メチル-1-[(4-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-6-{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]アミノ}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]プロパン-2-オール(化合物A)のメシラート塩である。
特定の実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)は、過剰芽細胞(サブタイプRAEB-1またはRAEB-2)を伴う難治性貧血症と共に起こるMDSである。特定の実施形態では、MDSは、未治療である。特定の実施形態では、化合物1は、MDSの第一選択治療として投与される。特定の実施形態では、化合物1は、MDSの第二、第三、または第四選択治療として投与される。特定の実施形態では、MDS提示は、AMLに続いて起こる。一実施形態では、対象は、成人MDS患者である。
一実施形態では、悪性腫瘍は、細胞試料をシークエンシングしてIDH2のアミノ酸140及び/または172での変異の存在及び(例えば、そこに存在する変化したアミノ酸の)具体的な性質を決定することによって分析することができる。
別の態様では、理論に縛られることなく、特定のIDH2変異、特にIDH2のR140Q及び/またはR172K変異は、α-ケトグルタル酸のR(-)-2-ヒドロキシグルタル酸へのNADPH依存性還元を触媒する酵素の新たな能力をもたらす。よって、本明細書で提供される化合物、組成物、及び方法は、このような活性を与えるIDH2の変異体対立遺伝子、特にIDH2R140Q及び/またはR172K変異の存在を特徴とする骨髄異形成症候群を治療するのに有用である。
特定の実施形態では、がん性細胞の少なくとも30、40、50、60、70、80、または90%は、診断または治療時に、IDH2変異、特にmIDH2-R140Q、mIDH2-R140W、もしくはmIDH2-R140L及び/またはmIDH2-R172KもしくはmIDH2-R172G変異を有する。
特定の実施形態では、骨髄異形成症候群の治療の有効性は、対象における2HGのレベルを測定することによって監視される。典型的には2HGのレベルは治療の前に測定され、上昇したレベルは化合物1の使用に適応される。上昇したレベルが確認されると、2HGのレベルは、治療の経過中及び/またはその終了後に決定され、有効性が確認される。特定の態様では、2HGのレベルは、治療の経過中及び/またはその終了後にのみ決定される。治療の経過中及び治療後の2HGレベルの低下は、有効性を示す。同様に、2HGレベルが治療の経過中または治療後に上昇していないという決定も有効性を示す。典型的には、2HG測定は、腫瘍及び/または他のがん関連病変の数及びサイズの減少、対象の全般的な健康の改善、ならびに悪性腫瘍治療有効性に関連する他のバイオマーカーにおける変化などの、悪性腫瘍治療の有効性の他の既知の決定と共に利用される。
2HGは、参照により全体が本明細書に組み込まれるPCT特許出願公開第WO2011/050210号及び米国特許出願公開第US2012/0121515号の方法、または類似の方法によって、試料中で検出され得る。例示的な方法では、2HGは、LC/MSによって試料中で検出され得る。試料は、メタノールと80:20で混合され、3,000rpmで20分間にわたり4℃で遠心分離される。得られる上清は、2-ヒドロキシグルタル酸レベルを評価するLC-MS/MSの前に回収され、-80℃で貯蔵され得る。様々な異なる液体クロマトグラフィー(LC)分離方法を使用することができる。各方法は、負のエレクトロスプレーイオン化(ESI、-3.0kV)によって、注入代謝産物標準溶液について最適化されたMSパラメータで、多重反応モニタリング(MRM)モードで作動するトリプル四重極質量分析計に連結することができる。代謝産物は、以前に報告された方法の変形に従って、水性移動相におけるイオンペアリング剤として10mMトリブチル-アミンを用いる逆相クロマトグラフィーによって分離することができる(Luo et al.J Chromatogr A 1147,153-64,2007)。1つの方法は、TCA代謝産物の再溶解:t=0、50%B、t=5、95%B、t=7、95%B、t=8、0%Bを可能にし、Bは100%メタノールの有機移動相を指す。別の方法は、2-ヒドロキシグルタル酸に特異的であり、5分にわたる50%~95%B(上で定義される緩衝剤)の高速線形勾配を形成する。Synergi Hydro-RP、100mm×2mm、2.1μm粒径(Phenomonex)を、上述のように、カラムとして使用することができる。代謝産物は、既知の濃度の純粋代謝産物標準とのピーク面積の比較によって定量化することができる。13C-グルタミンからの代謝産物フラックス試験は、例えば、Munger et al.Nat Biotechnol26,1179-86,2008に記載されるように実施することができる。
特定の実施形態では、2HGが直接評価される。
特定の実施形態では、分析方法を実施するプロセスにおいて形成される2HGの誘導体が評価される。例として、このような誘導体は、MS分析において形成される誘導体であり得る。誘導体は、例えば、MS分析において形成される、塩付加体、例えば、Na付加体、水和変異体、または同様に塩付加体、例えば、Na付加体である水和変異体を含み得る。
特定の実施形態では、2HGの代謝誘導体が評価される。例としては、2HG、例えば、R-2HGに相関するグルタル酸またはグルタミン酸などの、2HGの存在の結果として、蓄積もしくは上昇するか、または低下する種が挙げられる。
例示的な2HG誘導体としては、以下で提供される化合物またはその塩付加体:
Figure 0007093764000011
などの脱水誘導体が挙げられる。
2HGは、遺伝性代謝障害2-ヒドロキシグルタル酸尿症において蓄積することが知られている。この疾患は、2HGをα-KGに変換する酵素2-ヒドロキシグルタル酸デヒドロゲナーゼの不足によって引き起こされる(Struys,E.A.et al.Am.J.Hum.Genet.76,358-60(2005))。2-ヒドロキシグルタル酸デヒドロゲナーゼ不足の患者は、MRI及びCSF分析によって評価されるように脳において2HGを蓄積し、白質脳症を発症し、脳腫瘍を発症する増加したリスクを有する(Aghili,M.,Zahedi,F.&Rafiee,J Neurooncol91,233-6(2009)、Kolker,S.,Mayatepek,E.&Hoffmann,G.F.Neuropediatrics33,225-31(2002)、Wajner,M.,Latini,A.,Wyse,A.T.&Dutra-Filho,C.S.J Inherit Metab Dis27,427-48(2004))。さらに、上昇した2HGの脳レベルは、増加したROSレベルをもたらし(Kolker,S.et al.Eur J Neurosci16,21-8(2002)、Latini,A.et al.Eur J Neurosci17,2017-22(2003))、潜在的に増加したがんのリスクの一因となる。NMDA受容体アゴニストとして作用する2HGの能力は、この効果に寄与し得る(Kolker,S.et al.Eur J Neurosci16,21-8(2002))。2HGはまた、グルタミン酸及び/またはαKG利用酵素を競合的に阻害することによって、細胞に対して毒性であり得る。これらには、アミノ及び核酸生合成のためのグルタミン酸窒素の利用を可能にするトランスアミナーゼ、ならびにHif1-αレベルを制御するものなどのαKG依存性プロリルヒドロキシラーゼが含まれる。
本明細書に記載の治療方法は、化合物1での治療の前及び/または後の様々な評価ステップをさらに含むことができる。
一実施形態では、化合物1での治療の前及び/または後に、方法は、骨髄異形成症候群の成長、サイズ、重量、侵襲性、ステージ、及び/または他の遺伝子型を評価するステップをさらに含む。
特定の実施形態では、化合物1での治療の前及び/または後に、方法は、骨髄異形成症候群のIDH2遺伝子型を評価するステップをさらに含む。これは、DNAシークエンシング、免疫分析及び/または2HGの存在、分布、もしくはレベルの評価などの当該技術分野における通常の方法によって達成することができる。
一実施形態では、化合物1での治療の前及び/または後に、方法は、対象における2HGレベルを決定するステップをさらに含む。これは、分光分析、例えば、磁気共鳴に基づく分析、例えば、MRI及び/もしくはMRS測定、血清もしくは脊髄液分析などの体液の試料分析、または例えば、質量分析による、外科的材料の分析によって達成することができる。
特定の実施形態では、治療される疾患及び対象の状態に応じて、化合物1は、経口、非経口(例えば、筋肉内、腹腔内、静脈内、CIV、嚢内注射もしくは注入、皮下注射、または埋植)、吸入、鼻腔内、膣内、直腸、舌下、または局所(例えば、経皮または局所)投与経路により投与され得る。化合物1は、単独で、または各投与経路に適した、薬学的に許容される賦形剤、担体、アジュバント、及びビヒクルを含む適切な投与単位で、1つ以上の活性剤(複数可)と共に製剤化され得る。
特定の実施形態では、本明細書で提供される方法において投与される化合物1の量は、例えば、約5mg/日~約2,000mg/日の範囲であり得る。一実施形態では、範囲は、約10mg/日~約2,000mg/日である。一実施形態では、範囲は、約20mg/日~約2,000mg/日である。一実施形態では、範囲は、約50mg/日~約1,000mg/日である。一実施形態では、範囲は、約100mg/日~約1,000mg/日である。一実施形態では、範囲は、約100mg/日~約500mg/日である。一実施形態では、範囲は、約150mg/日~約500mg/日である。一実施形態では、範囲は、約150mg/日~約250mg/日である。特定の実施形態では、特定投与量は、例えば、約10mg/日である。一実施形態では、用量は、約20mg/日である。一実施形態では、用量は、約50mg/日である。一実施形態では、用量は、約60mg/日である。一実施形態では、用量は、約75mg/日である。一実施形態では、用量は、約100mg/日である。一実施形態では、用量は、約120mg/日である。一実施形態では、用量は、約150mg/日である。一実施形態では、用量は、約200mg/日である。一実施形態では、用量は、約250mg/日である。一実施形態では、用量は、約300mg/日である。一実施形態では、用量は、約350mg/日である。一実施形態では、用量は、約400mg/日である。一実施形態では、用量は、約450mg/日である。一実施形態では、用量は、約500mg/日である。一実施形態では、用量は、約600mg/日である。一実施形態では、用量は、約700mg/日である。一実施形態では、用量は、約800mg/日である。一実施形態では、用量は、約900mg/日である。一実施形態では、用量は、約1,000mg/日である。一実施形態では、用量は、約1,200mg/日である。一実施形態では、用量は、または約1,500mg/日である。特定の実施形態では、特定投与量は、例えば、最大約10mg/日である。一実施形態では、特定用量は、最大約20mg/日である。一実施形態では、特定用量は、最大約50mg/日である。一実施形態では、特定用量は、最大約60mg/日である。一実施形態では、特定用量は、最大約75mg/日である。一実施形態では、特定用量は、最大約100mg/日である。一実施形態では、特定用量は、最大約120mg/日である。一実施形態では、特定用量は、最大約150mg/日である。一実施形態では、特定用量は、最大約200mg/日である。一実施形態では、特定用量は、最大約250mg/日である。一実施形態では、特定用量は、最大約300mg/日である。一実施形態では、特定用量は、最大約350mg/日である。一実施形態では、特定用量は、最大約400mg/日である。一実施形態では、特定用量は、最大約450mg/日である。一実施形態では、特定用量は、最大約500mg/日である。一実施形態では、特定用量は、最大約600mg/日である。一実施形態では、特定用量は、最大約700mg/日である。一実施形態では、特定用量は、最大約800mg/日である。一実施形態では、特定用量は、最大約900mg/日である。一実施形態では、特定用量は、最大約1,000mg/日である。一実施形態では、特定用量は、最大約1,200mg/日である。一実施形態では、特定用量は、最大約1,500mg/日である。
特定の実施形態では、本明細書に記載の方法のための化合物1は、約20~2000mg/日の用量で投与される。特定の実施形態では、化合物1は、約50~500mg/日の用量で投与される。特定の実施形態では、用量は、約50mg/日である。特定の実施形態では、用量は、約60mg/日である。特定の実施形態では、用量は、約100mg/日である。特定の実施形態では、用量は、約150mg/日である。特定の実施形態では、用量は、約200mg/日である。特定の実施形態では、用量は、約300mg/日である。
一実施形態では、本明細書で提供される方法に薬学的組成物または剤形における化合物1の量は、例えば、約5mg~約2,000mgの範囲であり得る。一実施形態では、範囲は、約10mg~約2,000mgである。一実施形態では、範囲は、約20mg~約2,000mgである。一実施形態では、範囲は、約50mg~約1,000mgである。一実施形態では、範囲は、約50mg~約500mgである。一実施形態では、範囲は、約50mg~約250mgである。一実施形態では、範囲は、約100mg~約500mgである。一実施形態では、範囲は、約150mg~約500mgである。一実施形態では、範囲は、約150mg~約250mgである。特定の実施形態では、特定量は、例えば、約10mgである。一実施形態では、特定量は、約20mgである。一実施形態では、特定量は、約30mgである。一実施形態では、特定量は、約50mgである。一実施形態では、特定量は、約60mgである。一実施形態では、特定量は、約75mgである。一実施形態では、特定量は、約100mgである。一実施形態では、特定量は、約120mgである。一実施形態では、特定量は、約150mgである。一実施形態では、特定量は、約200mgである。一実施形態では、特定量は、約250mgである。一実施形態では、特定量は、約300mgである。一実施形態では、特定量は、約350mgである。一実施形態では、特定量は、約400mgである。一実施形態では、特定量は、約450mgである。一実施形態では、特定量は、約500mgである。一実施形態では、特定量は、約600mgである。一実施形態では、特定量は、約650mgである。一実施形態では、特定量は、約700mgである。一実施形態では、特定量は、約800mgである。一実施形態では、特定量は、約900mgである。一実施形態では、特定量は、約1,000mgである。一実施形態では、特定量は、約1,200mgである。一実施形態では、特定量は、または約1,500mgである。特定の実施形態では、特定量は、例えば、最大約10mgである。一実施形態では、特定量は、最大約20mgである。一実施形態では、特定量は、最大約50mgである。一実施形態では、特定量は、最大約60mgである。一実施形態では、特定量は、最大約75mgである。一実施形態では、特定量は、最大約100mgである。一実施形態では、特定量は、最大約120mgである。一実施形態では、特定量は、最大約150mgである。一実施形態では、特定量は、最大約200mgである。一実施形態では、特定量は、最大約250mgである。一実施形態では、特定量は、最大約300mgである。一実施形態では、特定量は、最大約350mgである。一実施形態では、特定量は、最大約400mgである。一実施形態では、特定量は、最大約450mgである。一実施形態では、特定量は、最大約500mgである。一実施形態では、特定量は、最大約600mgである。一実施形態では、特定量は、最大約700mgである。一実施形態では、特定量は、最大約800mgである。一実施形態では、特定量は、最大約900mgである。一実施形態では、特定量は、最大約1,000mgである。一実施形態では、特定量は、最大約1,200mgである。一実施形態では、特定量は、最大約1,500mgである。
一実施形態では、化合物1は、例えば、単一ボーラス注射、または経口錠剤もしくは丸剤など単一用量として、または例えば、長期にわたる連続注入もしくは長期にわたる分割ボーラス用量など長期にわたって送達され得る。一実施形態では、化合物1は、必要な場合、例えば、患者が安定した疾患もしくは退行を経験するまで、または患者が疾患進行もしくは許容し難い毒性を経験するまで、繰り返し投与され得る。安定した疾患またはそれらの欠如は、患者の症状の評価、身体検査、X線、CAT、PET、またはMRI走査及び他の一般に受け入れられた評価様式を使用して画像化された腫瘍の可視化などの、当該技術分野において既知の方法により決定される。
特定の実施形態では、本明細書に記載の方法のための化合物1は、1日1回投与される。
特定の実施形態では、化合物1は、患者にサイクル(例えば、1週間毎日投与後、最大3週間投与なしの休薬期間)で投与される。サイクリング療法は、一定期間の活性薬剤の投与、それに続く一定期間の休薬、及びこの連続投与を繰り返すことを含む。サイクリング療法は、耐性の発達を低減、副作用を回避もしくは低減、及び/または治療の有効性を改善することができる。
一実施形態では、本明細書で提供される方法は、化合物1を、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、または40超サイクルで投与することを含む。特定の実施形態では、本明細書に記載の方法のための化合物1は、1~25サイクルにわたって投与される。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約1である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約2である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約3である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約4である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約5である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約6である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約7である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約8である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約9である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約10である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約11である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約12である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約13である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約14である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約15である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約16である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約17である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約18である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約19である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約20である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約21である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約22である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約23である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約24である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約25である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約26である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約27である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約28である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約29である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約30である。一実施形態では、患者の群において投与されるサイクル数の中央値は、約30サイクルを上回る。
特定の実施形態では、治療サイクルは、それを必要とする対象に、任意でその後に治療休薬日(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、または28超日)が続く、複数の日数(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または14超日)にわたって投与される複数の用量の化合物1を含む。
特定の実施形態では、本明細書に記載の方法のための化合物1は、28日サイクルで投与される。
特定の実施形態では、本明細書に記載の方法のための化合物1は、経口投与される。
特定の実施形態では、本明細書に記載の方法のための化合物1は、1日1回、28日サイクルで、約100mg/日の用量で投与される。
特定の実施形態では、化合物Aは、対象において骨髄異形成症候群を治療するための方法において使用され、方法は、対象に治療有効量の化合物Aを経口投与することを含み、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、化合物Aは、1日1回、28日サイクルで、5、10、25、50、100、150、または200mgの用量で投与される。一実施形態では、化合物Aは、100mg/日の用量で投与される。
特定の実施形態では、化合物Aは、対象において骨髄異形成症候群を治療するための方法において使用され、方法は、対象に治療有効量の化合物Aを経口投与することを含み、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、化合物Aは、1日1回、28日サイクルで、5、10、25、50、100、150、または200mgの用量で投与され、骨髄異形成症候群は、好ましくは再発性AMLまたは難治性AMLまたは未治療AMLを含む、急性骨髄性白血病(AML)に続いて起こる。一実施形態では、化合物Aは、100mg/日の用量で投与され、骨髄異形成症候群は、好ましくは再発性AMLまたは難治性AMLまたは未治療AMLを含む、急性骨髄性白血病(AML)に続いて起こる。
より具体的な実施形態では、化合物Aは、対象において骨髄異形成症候群を治療するための方法において使用され、方法は、対象に治療有効量の化合物Aを経口投与することを含み、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、化合物Aは、1日1回、28日サイクルで、5、10、25、50、100、150、または200mgの用量で、一実施形態では、100mg/日の用量で投与され、骨髄異形成症候群は、再発性AMLまたは難治性AMLまたは未治療AMLを含む、急性骨髄性白血病(AML)に続いて起こり、骨髄異形成症候群は、難治性貧血症と共に起こる。
より具体的な実施形態では、化合物Aは、対象において骨髄異形成症候群を治療するための方法において使用され、方法は、対象に治療有効量の化合物Aを経口投与することを含み、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、化合物Aは、1日1回、28日サイクルで、5、10、25、50、100、150、または200mgの用量で、一実施形態では、100mg/日の用量で投与され、骨髄異形成症候群は、再発性AMLまたは難治性AMLまたは未治療AMLを含む、急性骨髄性白血病(AML)に続いて起こり、骨髄異形成症候群は、過剰芽細胞、サブタイプRAEB-1またはRAEB-2を伴う難治性貧血症と共に起こる。
特定の実施形態では、化合物Aは、対象において骨髄異形成症候群を治療するための方法において使用され、方法は、対象に治療有効量の化合物Aを経口投与することを含み、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、化合物Aは、1日1回、28日サイクルで、5、10、25、50、100、150、または200mgの用量で、一実施形態では、100mg/日の用量で投与され、対象は、以前の骨髄異形成症候群療法に対して再発性もしくは難治性であったか、または標準療法の候補ではなかった。
一実施形態では、本明細書において、本明細書に記載の治療方法に適した対象を特定する方法が提供され、(a)骨髄異形成症候群を有する対象から生体試料を得ることと、(b)生体試料をIDH2変異、ならびにASXL1及びSRSF2からなる群から選択される第2の遺伝子の変異についてスクリーニングすることと、(c)骨髄異形成症候群がIDH2の変異体対立遺伝子の存在、ならびにASXL1及びSRSF2からなる群から選択される第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする場合、対象を本明細書に記載の方法を用いる治療に適したがん対象として特定することと、を含む。別の実施形態では、本明細書に記載の治療方法に適した対象として特定された対象は、化合物1で治療される。
一実施形態では、本明細書において、本明細書に記載の治療方法に適した対象を特定する方法が提供され、(a)骨髄異形成症候群を有する対象から生体試料を得ることと、(b)生体試料をIDH2変異、ならびにKRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される少なくとも1つの他の遺伝子の変異についてスクリーニングすることと、(c)骨髄異形成症候群がIDH2の変異体対立遺伝子の存在、ならびにKRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする場合、対象を本明細書に記載の方法を用いる治療に適したがん対象として特定することと、を含む。別の実施形態では、本明細書に記載の治療方法に適した対象として特定された対象は、化合物1で治療される。
一実施形態では、本明細書において、本明細書に記載の治療方法に適した対象を特定する方法が提供され、(a)骨髄異形成症候群を有する対象から生体試料を得ることと、(b)生体試料をIDH2変異、ならびにKRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される少なくとも1つの他の遺伝子の変異についてスクリーニングすることと、(c)骨髄異形成症候群がIDH2の変異体対立遺伝子の存在、ならびにKRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする場合、対象を本明細書に記載の方法を用いる治療に適したがん対象として特定することと、を含む。別の実施形態では、本明細書に記載の治療方法に適した対象として特定された対象は、化合物1で治療される。
一実施形態では、本明細書において、本明細書に記載の治療方法に適した対象を特定する方法が提供され、(a)骨髄異形成症候群を有する対象から生体試料を得ることと、(b)生体試料をIDH2変異、ならびにSETBP1、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される少なくとも1つの他の遺伝子の変異についてスクリーニングすることと、(c)骨髄異形成症候群がIDH2の変異体対立遺伝子の存在、ならびにSETBP1、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする場合、対象を本明細書に記載の方法を用いる治療に適したがん対象として特定することと、を含む。別の実施形態では、本明細書に記載の治療方法に適した対象として特定された対象は、化合物1で治療される。
一実施形態では、本明細書において、本明細書に記載の治療方法に適した対象を特定する方法が提供され、(a)骨髄異形成症候群を有する対象から生体試料を得ることと、(b)生体試料をIDH2変異、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される第2の遺伝子の変異、ならびにKRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在についてスクリーニングすることと、(c)骨髄異形成症候群がIDH2の変異体対立遺伝子の存在、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在、ならびにKRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする場合、対象を本明細書に記載の方法を用いる治療に適したがん対象として特定することと、を含む。別の実施形態では、本明細書に記載の治療方法に適した対象として特定された対象は、化合物1で治療される。
一実施形態では、本明細書において、本明細書に記載の治療方法に適した対象を特定する方法が提供され、(a)骨髄異形成症候群を有する対象から生体試料を得ることと、(b)生体試料をIDH2変異、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される少なくとも1つの第2の遺伝子の変異、ならびにTP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在についてスクリーニングすることと、(c)骨髄異形成症候群がIDH2の変異体対立遺伝子の存在、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在、ならびにTP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする場合、対象を本明細書に記載の方法を用いる治療に適したがん対象として特定することと、を含む。別の実施形態では、本明細書に記載の治療方法に適した対象として特定された対象は、化合物1で治療される。
別の実施形態では、本明細書において、IDH2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする骨髄異形成症候群を有する、複数の対象から、本明細書で提供される方法を用いる化合物1での治療に適した1人以上の対象を特定するための方法が提供される。方法は、化合物1での治療に適した複数の対象から、少なくとも1つの第2の遺伝子の変異を特徴とする骨髄異形成症候群を有する1人以上の対象を特定することを含み、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される。一実施形態では、1人以上の適切な対象は、化合物1で治療される。
別の実施形態では、本明細書において、IDH2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする骨髄異形成症候群を有する、複数の対象から、本明細書で提供される方法を用いる化合物1での治療に適した1人以上の対象を特定するための方法が提供される。方法は、化合物1での治療に適した複数の対象から、少なくとも1つの第2の遺伝子の変異を特徴とする骨髄異形成症候群を有する1人以上の対象を特定することを含み、第2の遺伝子は、MPL、DNMT3A、CSF3R、FAT3、またはCBLからなる群から選択される。一実施形態では、1人以上の適切な対象は、化合物1で治療される。
別の実施形態では、本明細書において、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする骨髄異形成症候群を有する、複数の対象から、本明細書で提供される方法を用いる化合物1での治療に適した1人以上の対象を特定するための方法が提供され、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。方法は、化合物1での治療に適した複数の対象から、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする骨髄異形成症候群を有する1人以上の対象を特定することを含み、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。一実施形態では、1人以上の適切な対象は、化合物1で治療される。
別の実施形態では、本明細書において、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする骨髄異形成症候群を有する、複数の対象から、本明細書で提供される方法を用いる化合物1での治療に適した1人以上の対象を特定するための方法が提供され、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。方法は、化合物1での治療に適した複数の対象から、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする骨髄異形成症候群を有する1人以上の対象を特定することを含み、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。一実施形態では、1人以上の適切な対象は、化合物1で治療される。
別の実施形態では、本明細書において、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする骨髄異形成症候群を有する、複数の対象から、本明細書で提供される方法を用いる化合物1での治療に適した1人以上の対象を特定するための方法が提供され、他の遺伝子は、SETBP1、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。方法は、化合物1での治療に適した複数の対象から、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする骨髄異形成症候群を有する1人以上の対象を特定することを含み、他の遺伝子は、SETBP1、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。一実施形態では、1人以上の適切な対象は、化合物1で治療される。
別の実施形態では、本明細書において、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする骨髄異形成症候群を有する、複数の対象から、本明細書で提供される方法を用いる化合物1での治療に適した1人以上の対象を特定するための方法が提供され、他の遺伝子は、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。方法は、化合物1での治療に適した複数の対象から、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする骨髄異形成症候群を有する1人以上の対象を特定することを含み、他の遺伝子は、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。一実施形態では、1人以上の適切な対象は、化合物1で治療される。
別の実施形態では、本明細書において、IDH2の変異体対立遺伝子及び第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする骨髄異形成症候群を有する、複数の対象から、本明細書で提供される方法を用いる化合物1での治療に適した1人以上の対象を特定するための方法が提供され、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される。方法は、化合物1での治療に適した複数の対象から、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする骨髄異形成症候群を有する1人以上の対象を特定することを含み、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。一実施形態では、1人以上の適切な対象は、化合物1で治療される。
別の実施形態では、本明細書において、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする骨髄異形成症候群を有する、複数の対象から、本明細書で提供される方法を用いる化合物1での治療に適した1人以上の対象を特定するための方法が提供され、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される。方法は、化合物1での治療に適した複数の対象から、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする骨髄異形成症候群を有する1人以上の対象を特定することを含み、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、及びSTAG2からなる群から選択される。一実施形態では、1人以上の適切な対象は、化合物1で治療される。
別の実施形態では、本明細書において、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする骨髄異形成症候群を有する、複数の対象から、本明細書で提供される方法を用いる化合物1での治療に適した1人以上の対象を特定するための方法が提供され、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される。方法は、化合物1での治療に適した複数の対象から、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする骨髄異形成症候群を有する1人以上の対象を特定することを含み、他の遺伝子は、MPL、DNMT3A、CSF3R、FAT3、またはCBLからなる群から選択される。一実施形態では、1人以上の適切な対象は、化合物1で治療される。
別の実施形態では、本明細書において、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする骨髄異形成症候群を有する、複数の対象から、本明細書で提供される方法を用いる化合物1での治療に適した1人以上の対象を特定するための方法が提供され、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される。方法は、化合物1での治療に適した複数の対象から、骨髄異形成症候群を有する1人以上の対象を特定することを含み、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、他の遺伝子は、MPL、DNMT3A、CSF3R、FAT3、またはCBLからなる群から選択され、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの追加の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、追加の遺伝子は、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。一実施形態では、1人以上の適切な対象は、化合物1で治療される。
特定の実施形態では、IDH2変異体に対する化合物1の阻害活性は、参照により全体が本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第US2013/0190287号に記載の方法、または類似の方法によって試験することができる。
患者集団
本明細書で提供される方法の特定の実施形態では、治療される対象は、動物、例えば、哺乳動物または非ヒト霊長類である。特定の実施形態では、対象は、ヒト患者である。対象は、男性または女性であり得る。
特に、本明細書で提供される方法に従った治療が可能な対象は、骨髄異形成症候群を有する対象を含み、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される。
特定の実施形態では、本明細書で提供される方法に従った治療が可能な対象は、骨髄異形成症候群を有する対象を含み、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。
特定の実施形態では、本明細書で提供される方法に従った治療が可能な対象は、骨髄異形成症候群を有する対象を含み、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。
特定の実施形態では、本明細書で提供される方法に従った治療が可能な対象は、骨髄異形成症候群を有する対象を含み、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。
特定の実施形態では、本明細書で提供される方法に従った治療が可能な対象は、骨髄異形成症候群を有する対象を含み、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、他の遺伝子は、SETBP1、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。
特定の実施形態では、本明細書で提供される方法に従った治療が可能な対象は、骨髄異形成症候群を有する対象を含み、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される。
特定の実施形態では、本明細書で提供される方法に従った治療が可能な対象は、骨髄異形成症候群を有する対象を含み、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とし、他の遺伝子は、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、及びSTAG2からなる群から選択される。
特定の実施形態では、本明細書で提供される方法に従った治療が可能な対象は、骨髄異形成症候群を有する対象を含み、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とし、他の遺伝子は、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される。
特定の実施形態では、本明細書で提供される方法に従った治療が可能な対象は、骨髄異形成症候群を有する対象を含み、骨髄異形成症候群は、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、第2の遺伝子は、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択され、骨髄異形成症候群は、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とし、他の遺伝子は、MPL、DNMT3A、CSF3R、FAT3、またはCBLからなる群から選択される。
いくつかの疾患または障害は特定の年齢群においてより一般的であるが、対象の年齢にかかわらず対象を治療する方法も包含される。いくつかの実施形態では、対象は、少なくとも18歳のヒト患者である。いくつかの実施形態では、患者は、10、15、18、21、24、35、40、45、50、55、65、70、75、80、または85歳以上である。
特定の実施形態では、本明細書で提供される方法は、骨髄異形成症候群について以前に治療されていない対象の治療を包含する。他の実施形態では、方法は、骨髄異形成症候群について以前に治療されたが標準療法に非奏効性である対象、及び現在治療されている対象を治療することを包含する。例えば、対象は、当業者に知られる骨髄異形成症候群について標準的な治療レジメンで以前に治療されていてもよく、または現在治療されている。
前述の詳細な説明及び付随する実施例は、例示であるに過ぎず、主題の範囲に対する限定であると解釈されるべきではないことが理解される。開示される実施形態に対する様々な変更及び改変は、当業者には明白であろう。限定されないが、本明細書で提供される使用方法に関連するものを含む、このような変更及び改変は、その主旨及び範囲から逸脱することなく行うことができる。本明細書で参照される特許、特許出願公開、及び他の刊行物は、参照により本明細書に組み込まれる。
使用されるとき、実施例において使用される記号及び慣例は、特定の略語が具体的に定義されているかにかかわらず、現代科学文献、例えば、Journal of the American Chemical SocietyまたはJournal of Biological Chemistryにおいて使用されるものと一貫している。具体的に、限定しないが、実施例において及び本明細書を通して次の略語が使用され得る:MDS=骨髄異形成症候群、ASXL1=Additional Sex Combs様1、BRAF=B-Rafがん原遺伝子、セリン/トレオニンキナーゼ、CBL=Casitas B系列リンパ腫がん原遺伝子、CSF3R=コロニー刺激因子3受容体、DNMT3A=DNAシトシン-5-メチルトランスフェラーゼ3α、FAT3=FAT異型性カドヘリン3、JAK2=ヤヌスキナーゼ2、KRAS=カーステンラット肉腫ウィルスがん遺伝子ホモログ、mIDH2=変異体イソクエン酸デヒドロゲナーゼ2、MPL=骨髄増殖性白血病タンパク質、NRAS=神経芽細胞腫RASウィルスがん遺伝子ホモログ、SETBP1=SET結合タンパク質1、SRSF2=セリン/アルギニンリッチスプライシング因子2、STAG2=間質抗原2、TCF=転写因子3、TP53=腫瘍タンパク質p53、U2AF1=U2小核RNA補助因子1、CR=完全奏効、HI=血液学的改善、mCR=骨髄完全奏効、NR=無奏効、及びPR=部分奏効。
実施例1.IDH2変異を有する進行血液悪性腫瘍を有する対象における経口投与された化合物Aのフェーズ1/2、多施設、非盲検、用量漸増及び拡大、安全性、薬物動態、薬力学、ならびに臨床活性試験。
フェーズ1(用量漸増及びパート1拡大)目的:
主要目的
進行血液悪性腫瘍を有する対象において28日サイクルの1~28日目に経口投与される単一薬剤として連続投与される化合物Aでの治療の安全性及び耐性を評価すること。
進行血液悪性腫瘍、例えば、MDSを有する対象における化合物Aの最大耐性用量(MTD)または最大投与用量(MAD)及び/または推奨フェーズ2用量(RP2D)を決定すること。
副次目的
進行血液悪性腫瘍、例えば、MDSを有する対象における化合物Aの用量制限毒性(DLT)を説明すること。
進行血液悪性腫瘍、例えば、MDSを有する対象における化合物A及びその代謝産物の薬物動態(PK)を特徴付けること。
化合物A及び2-ヒドロキシグルタル酸(2-HG)のPK/薬力学(PD)関係を特徴付けること。
進行血液悪性腫瘍、例えば、MDSを有する対象における化合物Aに関連する臨床活性を特徴付けること。
フェーズ2目的:
主要目的
IDH2変異を有する再発性または難治性AMLを有する対象のための治療としての化合物Aの有効性を評価すること。
副次目的
IDH2変異を有する再発性または難治性AMLを有する対象における化合物Aの安全性プロファイルをさらに評価すること。
IDH2変異を有する再発性または難治性AMLを有する対象における化合物A及びその代謝産物の薬物動態(PK)を特徴付けること。
化合物A及び2-ヒドロキシグルタル酸(2-HG)のPK/薬力学(PD)関係を特徴付けること。
試験デザイン:
これは、IDH2変異を有する進行血液悪性腫瘍、例えば、MDSを有する対象における経口投与された化合物Aのフェーズ1/2、多施設、非盲検、3パート(フェーズ1用量漸増、フェーズ1パート1拡大、及びフェーズ2)、安全性、PK/PD、及び臨床活性評価であった。試験は、MTD/MAD及び/またはRP2Dを決定するための用量漸増フェーズ、化合物Aの安全性、耐性、及び臨床活性をさらに評価するための拡大フェーズ(パート1)、ならびにRP2Dでの化合物Aの臨床有効性を評価し、IDH2変異を有する難治性及び再発性AMLを有する対象における安全性をさらに評価するためのフェーズ2を含んだ。
フェーズ1部分において、試験は、MTD/MAD及び/またはRP2Dを決定するための用量漸増フェーズ、ならびに選択集団における化合物Aの安全性、耐性、及び臨床活性をさらに評価するための拡大フェーズ(パート1拡大)を含んだ。フェーズ2部分(以前はパート2拡大)は、IDH2変異を有する難治性または再発性AMLを有する対象における化合物Aの有効性、安全性、耐性、及び臨床活性についてさらに情報を提供した。
用量漸増フェーズ:用量漸増フェーズは、標準的な「3+3」デザインを利用した。用量漸増フェーズ中、再発性または難治性急性骨髄性白血病(AML)、標準療法の候補ではなかった60歳以上の未治療AML、または過剰芽細胞を伴う難治性貧血症と共に起こる骨髄異形成症候群を有する同意適格対象を、化合物Aの用量を650mgQD用量を超えずに増加する連続コホートに登録した。各用量コホートには、最低3人の対象を登録した。試験の用量漸増部分の間に各投与コホートに登録された最初の3人の対象は、-3日目(すなわち、毎日の投与を開始する3日前)に単一用量の試験薬を受け、72時間にわたって安全性及びPK/PD評価を行って薬物濃度ならびに2-HG及びα-KGレベルを評価した。次の用量の試験薬はサイクル1の1日目(C1D1)であり、その時点で毎日の投与を開始した。初期投与スケジュールは、1日2回(約12時間毎)であった。発生するデータに基づき、1日1回の投与スケジュールも実施された。代替投与スケジュール(例えば、負荷用量に続く1日1回投与)は、臨床試験チームによって承諾されるように用量漸増及び拡大フェーズにおいて継続して調査することができた。コホート内の第3の対象が治療を開始した時点で、スクリーニングプロセスに複数の対象がいた場合、最大2人の追加対象をメディカルモニターの承認を受けて登録することができた。これらの追加対象について、-3日目から1日目のPK/PD評価は、メディカルモニターとの検討後の任意選択とした。
用量漸増フェーズ中の投与の安全性は、依頼者が指名した者(担当メディカルオフィサー)、試験メディカルモニター、及び研究実施者からなる臨床試験チームによって評価された。臨床試験チームは、各コホートから発生する安全性データを審査して用量漸増が行われるべきかを決定した。
毒性の重症度は、米国国立がん研究所の有害事象共通用語規準(NCI CTCAE)第4.03版に従ってグレードが付けられた。DLTは、以下に概説されるように定義された。
非血液:
UDP(ウリジン二リン酸)-グルクロノシルトランスフェラーゼ1ファミリー、ポリペプチドA1(UGT1A1)変異を有する対象において、≧グレード3血中ビリルビン増加を除き、全ての臨床的に有意な非血液毒性CTCAE≧グレード3。UGT1A1変異を有する対象において、>5×正常上限(ULN)の血中ビリルビン増加は、DLTとみなすことができた。
血液:
サイクル1療法開始の少なくとも42日後に(NCI CTCAE、第4.03版、白血病特異的規準、すなわち、白血病の証拠なしで試験薬の開始から28日目以降の骨髄細胞密度<5%により)≧グレード3好中球減少症または血小板減少症の持続として定義される、長期骨髄抑制。血球減少症には(ベースラインからの減少パーセンテージ:50~75%=グレード3、>75%=グレード4に基づく)白血病特異的グレーディングが使用された。
試験下の集団における高頻度の併存疾患及び併用投与のため、有害事象(AE)の特定の薬物への特定は困難であった。したがって、化合物Aと無関係であると明確に決定できなかった全てのAEは、DLTの決定に関するものとみなされ、臨床試験チームによって審査された。臨床試験チームは、DLT規準によって明示的に定義されなかったあらゆる他の発生する毒性も審査し、いずれかがDLT指定を正当化したかを決定した。
第3の対象が28日のDLT評価期間(すなわち、サイクル1)を完了した後、DLTが全く観察されなかった場合、試験は、臨床試験チームによる安全性審査後、次のコホートへの用量漸増に進んだ。3人中1人の対象が最初のサイクル中にDLTを経験した場合、3人の追加対象をそのコホートに登録した。追加の3人の対象のいずれもDLTを経験しなかった場合、用量漸増は、臨床試験チームによる安全性審査後、次のコホートへと継続した。コホートにおける2人以上の対象が最初のサイクル中にDLTを経験した場合、用量漸増を中止し、1つ下の用量レベルをMTDと宣言した。MTDコホートが3人のみの対象を含んだ場合、その用量レベルで追加の3人の対象を登録し、その用量で6人中<2人の対象がDLTを経験したことを確認した。あるいは、非耐性用量レベルと以前の耐性用量レベルとの中間の用量レベルを調査し、その用量で6人中<2人の対象がDLTを経験した場合にMTDを宣言することができた。
各用量コホートについての化合物Aの用量の増加は、加速漸増デザインにより導かれ、用量は、化合物Aに関連するNCI CTCAEグレード2以上の毒性がコホート内のいずれかの対象において観察されるまで、あるコホートから次のコホートへ倍加(100%増加)された。臨床試験チームによる評価後、その後の用量増加は、MTDが決定されるまで50%以下とした。用量の絶対増加パーセントは、それまでの用量コホートで見られたあらゆる毒性のタイプ及び重症度に基づき、臨床試験チームによって決定された。MTDは、6人中<2人の対象においてDLTを引き起こす最高用量であった。
臨床的に適切である可能性がある用量で治療された対象の数を最適化するために、メディカルモニターの承認を受けて対象内用量漸増が認められた。
パート1拡大フェーズ
パート1拡大フェーズ中、安全性、PK/PD、及び予備臨床活性データは、臨床試験チームによって継続的に審査された。
パート1において、IDH2変異血液悪性腫瘍を有するアームあたり約25人の対象の4つの非ランダム化コホートを次のように登録した:
アーム1:再発性もしくは難治性AML及び年齢60歳以上、または年齢にかかわらず骨髄移植(BMT)後に再発したAMLを有するいずれかの対象。
アーム2:BMT後に再発したAMLを有する対象を除く、再発性または難治性AML及び年齢60歳未満。
アーム3:標準治療の化学療法を辞退した未治療AML及び年齢60歳以上。
アーム4:アーム1~3に適格ではないIDH2変異進行血液悪性腫瘍。
フェーズ2
フェーズ2、試験の極めて重要なパートは、次のように定義されるIDH2変異再発性または難治性AMLを有する患者における継続中の用量漸増フェーズにおいて決定された推奨フェーズ2用量(RP2D)での化合物Aの有効性及び安全性プロファイルをさらに構築した:
同種移植後に再発した対象、
2回目以降の再発中の対象、
初期導入または再導入治療に対して難治性であった対象、
NCCNガイドラインに従った低リスク状態を有する患者を除く、初期治療の1年以内に再発した対象(NCCN2015、NCCN2015National Comprehensive Cancer Network.Acute Myelogenous Leukemia(Version1.2015),http://www.nccn.org/professionals/physician_gls/PDF/aml.pdf)。低リスク細胞遺伝学:inv(16)、+(16;16)、t(8;21)、t(15;17)。
約125人の対象を、試験のこのパートに登録した。
一般的な試験の実施:
説明と同意後、全ての対象は、適格性を決定するためにC1D1前の28日以内にスクリーニング手順を受けた。全ての対象は、骨髄穿刺液及び末梢血からのIDH2変異疾患の確認を有する必要があった。用量漸増フェーズ及びパート1拡大における対象について、IDH2変異状態の文書化は、遡及的に実施された中央実験室試験と共に局所施設試験に基づくことができた。フェーズ2における対象は、試験治療前のスクリーニング中の中央実験室試験に基づき、IDH2変異状態を有する必要があった。追加のスクリーニング手順は、病歴、手術歴、及び薬歴、生殖系列変異分析のための口腔粘膜検体採取、身体検査、バイタルサイン、米国東海岸がん臨床試験グループ(ECOG)パフォーマンスステータス(PS)、12誘導心電図(ECG)、左室駆出率(LVEF)の評価、臨床実験室評価(血液学、化学、凝固、及び血清妊娠検査)、骨髄生検及び穿刺液、2-HG及びα-KG測定のための血液及び骨髄試料、ならびにUGT1A1変異状態の決定のための血液を含んだ。加えて、パート1拡大における対象は、スクリーニング中に、2-HG及びα-KG測定のための尿試料ならびにコレステロール及び4β-OH-コレステロールレベルのための血液試料が採取された。
用量漸増及びパート1拡大
化合物Aの毎日の投与を開始する3日前(-3日目)に、用量漸増フェーズにおける各コホートに登録された最初の3人の対象及びパート1拡大の各アームに登録された最初の15人の対象は、施設において単一用量の化合物Aを受け、化合物A、その代謝産物(6-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-N2-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン)、2-HG、及びα-KGの血中及び尿中濃度の決定のために、一連の血液及び尿試料を入手した。完全な72時間PK/PDプロファイルを実施した:対象は、-3日目に10時間にわたって試験施設に留まり、24、48、及び72時間試料のために、それぞれ-2、-1、及び1日目に戻る必要があった。-3日目の施設内期間中、臨床観察ならびに連続12誘導ECG及びバイタルサイン評価を実施した。化合物Aでの毎日の治療はC1D1に開始し、-3日目のPK/PD評価を行わなかった用量漸増フェーズ及びパート1拡大における対象について、C1D1に化合物Aの最初の投与後8時間にわたり臨床観察ならびに連続12誘導ECG及びバイタルサイン評価を実施した。
用量漸増フェーズ及びパート1拡大における対象に、C1D15、C2D1、及びC4D1に、10時間にわたるPK/PD評価を行った。投与前の血液試料(トラフ)を、C1D1(-3日目PK/PD評価を行わなかった対象について)、C1D8、C1D22、C2D15、C3D1、C3D15、C5D1、及びその後の全てのサイクルの1日目に、化合物1、2-HG、及びα-KG濃度の決定のために入手した。これらの対象は、スクリーニング時、C1D15、C2D1、及びその後の全てのサイクルの1日目の投与前、ならびに治療終了訪問時に、PK/PD評価のために尿を採取された。入手可能な骨髄生検試料も、2-HG及びα-KGレベルについて評価した。
フェーズ2
試験のフェーズ2部分における対象は-3日目の評価を行う必要がなく、これらの対象にはサイクル1及び2の1日目に8時間のPK/PDプロファイルを実施し、24時間にわたりPK/PDを評価するためにC1D2及びC2D2の投与前血液試料(トラフ)を入手した。PK/PD評価のための追加の血液試料を、サイクル3の1日目の投与前(30分以内)、及び治療終了訪問時に採取した。時間一致12誘導ECGをサイクル1及び2の1日目に3重に実施し、3重ECGを治療終了訪問時にも入手した。単一12誘導ECGを、サイクル3で開始して各サイクルの1日目、及び追跡調査訪問時に実施した。入手可能な骨髄生検試料を、2-HG及びα-KGレベルについて評価した。
他の安全性評価(全フェーズ)
全ての対象は、身体検査、バイタルサイン、ECOG PS、12誘導ECG、LVEFの評価、及び臨床実験室評価(血液学、化学、凝固、及び尿検査)を含む治療期間中の安全性評価を受けた。
臨床活性評価:
フェーズ1(用量漸増及びパート1拡大)
用量漸増フェーズ及びパート1拡大における対象は、スクリーニング時、C1D15、C2D1、及びC3D1、投与遅延及び/もしくは投与中断にかかわらず、その後試験薬治療中の28日毎(末梢血のみ)もしくは56日毎(骨髄生検及び/または穿刺液ならびに末梢血)、ならびに/または疾患の進行が疑われたあらゆる時点に、骨髄生検及び/または穿刺液ならびに末梢血を含む、疾患の程度が評価された。全ての対象における治療に対する奏効及び治療決定は、試験下の悪性腫瘍についての修正版国際作業部会(IWG)奏効規準または他の適切な奏効規準に基づき、研究実施者によって決定された。Cheson et.al.J.Clin.Oncol.21(24):4642-9(2003)を参照されたい。
フェーズ2
試験のフェーズ2部分に登録された対象について、骨髄生検及び/または穿刺液ならびに末梢血を含む、疾患の程度は、スクリーニング時、C2D1、投与遅延及び/もしくは投与中断にかかわらず、その後12ヶ月にわたる28日毎、及びその後試験薬治療中の56日毎、ならびに/または疾患の進行が疑われたあらゆる時点に評価された。適格性、治療決定、及び治療に対する奏効は、修正版国際作業部会(IWG)奏効規準に基づき、研究実施者によって決定された。奏効はまた、独立奏効判定委員会(IRAC)によって遡及的に評価された。
治療終了及び追跡調査:
対象は、疾患進行または許容されない毒性の発現まで、化合物Aでの治療を継続することができた。
証拠は、がん関連IDH変異が正常細胞分化をブロックし、2-HG、潜在的がん代謝産物の異常産生を介して腫瘍形成を促進することを支持する。化合物Aは、IDH2変異によって誘導された分化ブロックを元に戻し、適切な細胞分化を促進することによって、抗腫瘍効果を生成することができた。
化合物Aの作用の独有のメカニズムのために、臨床的奏効は、細胞毒性剤で観察されたものとは異なった。化合物Aでの奏効は、2サイクル以上の療法後に発生することができ、稀な事例では、分化様症候群と称された発熱、体液貯留、低酸素症、及び皮膚発疹の対応する臨床徴候及び症状を有する、末梢血及び/または骨髄における白血球増加症の開始期間後に発生することができた。
したがって、細胞毒性化学療法剤からの経験に基づき開発された標準的な評価規準は、この新規クラスのIDH2阻害剤についての完全及び正確な奏効評価を提供しなかった。したがって、対象の評価が最初の2サイクル以内で進行に類似する徴候を示した状況において、試験薬の中止には注意を払い、特に対象の臨床状態が、これに限定されないが、疾患進行及び/または一般的な状態が安定であったかまたは改善していたことを示す急激な悪化の徴候及び症状の不在によって支持されるように、安定していた状況において、メディカルモニターとの検討が必要であった。
適用可能な奏効規準に従って疾患の進行(PD)を経験した対象は、確認を待っている間に、上述のような治療を継続する選択肢を有するPDを確認するために、疾患の評価を28日後に繰り返した。繰り返し評価がPDを確認した場合、対象は試験治療を中止し、生存追跡調査フェーズへ進んだ。
安定性または進行性疾患を有する対象は、研究実施者の判断及びメディカルモニターの承認を受けて、化合物Aでの試験治療を継続して受けることができた。
全ての対象は(試験薬の最終投与の約5日以内に)治療終了評価を受け、加えて、追跡調査安全性評価が最終投与の28日後に予定された。さらに、全ての対象は、疾患状態、全生存、及び非試験抗腫瘍療法の開始について、死亡、同意撤回、または試験終了のいずれか早いほうまで毎月追跡された。
化合物Aでの治療に対して適切な奏効を達成し、造血幹細胞移植(HSCT)を受けるのに必要な他の規準を満たした対象は、試験療法の中止後にHSCTへと進むことができた。それらの対象は、この状況における化合物Aの全臨床利益を支持するために、再発または試験終了までの結果について試験で追跡された。
HSCT後に再発した対象は、再発性IDH2変異体陽性疾患を確認し、化合物Aの最終投与以降HSCT以外の(前処置レジメンまたは導入型レジメンなどのHSCTの経過及び抗GVHD予防において使用された抗腫瘍療法[すなわち、メトトレキサート]を除く)他のがん治療が投与されず、対象が選択/除外規準に列挙される安全性パラメータを満たし、試験がオープンであった場合、メディカルモニターの承認及び研究実施者の判断を受けて化合物Aでの治療を再開するのに適格とすることができた。対象は、化合物A療法を、HSCT前の化合物A治療中止時と同じ用量及びスケジュールで再開した。
HSCT後に再発し、治療を再開しないと決定されたものを含む、全ての対象は、試験薬の中止から死亡または試験終了までの生存状態及び非試験抗腫瘍療法の評価についてその後毎月追跡された。
(計画された)対象数:
合計で最低約291人の対象を、試験に(すなわち、試験の用量漸増、パート1拡大、及びフェーズ2部分に)登録することが計画された。
MTD/MADが6人の対象を必要としたことを除き、MTD/MADの特定が用量レベルあたり最大5人の対象での化合物Aの13の用量レベル/スケジュールの評価を必要としたことを想定して、試験の用量漸増パート中に66人の対象を登録した。RP2D及びレジメン(複数可)を最適化するために、用量漸増中のコホート拡大、PK/PD、安全性、もしくは臨床活性について評価可能ではなかった対象の置換、または計画された漸増スキームもしくはMTD/MAD以外の代替投与レジメンの評価に、追加の対象を必要とする場合があった。5つの用量レベル(30mg~150mgの範囲)はBIDスケジュールで評価され、8つの用量レベル(50mg~650mgの範囲)はQDスケジュールで評価された。
特定の血液悪性腫瘍サブセットにおける最低25人の追加対象の4つのコホート(合計最低100人の対象)を、試験のパート1拡大に登録した。
試験のフェーズ2部分は、IDH2変異を有する再発性または難治性AMLを有する約125人の対象を登録した。PK/PD、安全性、及び/もしくは臨床活性について評価可能ではなかった対象の置換、または代替投与レジメンの評価に、追加の対象を必要とする場合があった。最終合計試料サイズは、観察された毒性率、及び拡大された評価のために登録された対象数に従って調節することができた。
選択規準
試験に登録されるには、対象は次の規準の全てを満たさなければならなかった:
1.対象は、年齢18歳以上でなければならなかった。
2.対象は、下記を含む進行血液悪性腫瘍を有さなければならなかった:
フェーズ1/用量漸増:
世界保健機関(WHO)規準に従ったAMLの診断(Swerdlow et.al.WHO Classification of Tumors of Haematopoietic and Lymphoid Tissues.4th ed.Lyon,France:IARC Press;2008;109-139)、
o(骨髄における>5%芽細胞の再出現として定義される)難治性または再発性疾患。
o治療医師に従って及びメディカルモニターの承認を受けて、年齢60歳以上、ならびに年齢、パフォーマンスステータス、及び/または有害リスク因子によって標準療法の候補ではなかった未治療AML、
治療医師に従って及びメディカルモニターの承認を受けて、WHO分類に従った過剰芽細胞(サブタイプRAEB-1またはRAEB-2)を伴う難治性貧血症と共に起こるか、もしくは改訂版国際予後スコアリングシステム(IPSS-R、Greenberg et.al.Blood.120(12):2454-65(2012))によって高リスクとみなされた、再発性もしくは難治性であったMDSの診断、またはその病態のための臨床利益を提供することが知られている確立された療法に対して不耐性であった対象(すなわち、臨床利益を提供することが知られるレジメンの候補であってはならなかった対象)。(選択/除外規準を満たした他の再発性及び/または原発性難治性血液がん、例えば、CMMLを有する対象は、メディカルモニターの承認を受けて、個別的に考慮することができた。)
フェーズ1/パート1拡大:
アーム1:再発性もしくは難治性AML及び年齢60歳以上、または年齢にかかわらずBMT後に再発したAMLを有するいずれかの対象。
アーム2:BMT後に再発したAMLを有する対象を除く、再発性または難治性AML及び年齢60歳未満。
アーム3:標準治療の化学療法を辞退した未治療AML及び年齢60歳以上。
アーム4:アーム1~3に適格ではないIDH2変異進行血液悪性腫瘍。
フェーズ2:
世界保健機関(WHO)規準に従ったAML及び下記によって定義される再発性または難治性疾患の診断:
o同種移植後に再発した対象、
o2回目以降の再発中の対象、
o初期導入または再導入治療に対して難治性であった対象、
oNCCNガイドラインに従った低リスク状態を有する患者を除く、初期治療の1年以内に再発した対象。低リスク細胞遺伝学:inv(16)、+(16;16)、t(8;21)、t(15;17)。
3.対象は、文書化されたIDH2遺伝子変異疾患を有さなければならなかった:
用量漸増フェーズ及びパート1拡大における対象について、IDH2変異は、局所評価に基づくことができた。(中央化試験は遡及的に実施した)。
4.試験のフェーズ2部分における対象について、適格性を確認するスクリーニング中に骨髄穿刺液及び末梢血の試料におけるIDH2変異の中央試験が必要であった。対象は、試験中の連続骨髄試料採取、末梢血試料採取、及び尿試料採取が可能でなければならなかった。
AMLまたはMDSの診断及び評価は、骨髄穿刺液及び生検によって行った。穿刺液が入手不能(すなわち、「ドライタップ」)であった場合、診断はコア生検から行った。
骨髄穿刺液及び末梢血試料のスクリーニングは、全ての対象に必要であった。下記ではない限り、適切な穿刺液が達成可能でなかった場合、骨髄生検を採取しなければならなかった:
o骨髄穿刺液及び生検は、試験治療の開始前の28日以内に標準治療の一部として行った、及び
o骨髄穿刺液、生検、及び染色末梢血塗抹のスライドは、局所及び中央病理審査者の両方に入手可能であった、
5.対象は、説明と同意を理解することができ、署名する意思がなければならなかった。施設及び/または施設の試験審査委員会(IRB)/独立倫理委員会(IEC)に許容され、承認される場合、法的代理人は、そうでなければ説明と同意を提供することができない対象の代わりに同意することができた。
6.対象は、0~2のECOG PSを有さなければならない(Oken et.al.Am.J.Clin.Oncol.5:649-655(1982))。
7.血小板数≧20,000/μL(このレベルを達成する輸血が許可された。)基礎にある悪性腫瘍によって<20,000/μLのベースライン血小板数を有する対象は、メディカルモニターの承認を受けて適格であった。
8.対象は、下記によって証明されるような適切な肝機能を有さなければならなかった:
メディカルモニターによる承認後、ジルベール病、UGT1A1における遺伝子変異、または白血病性臓器病変によるものとみなされない限り、血清総ビリルビン≦1.5×正常上限(ULN)、
白血病性臓器病変によるものとみなされない限り、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、及びアルカリホスファターゼ(ALP)≦3.0×ULN。
9.対象は、下記によって証明されるような適切な腎機能を有さなければならなかった:
血清クレアチニン≦2.0×ULN
または
Cockroft-Gault糸球体濾過量(GFR)推算に基づくクレアチニンクリアランス>40mL/分:
(140-年齢)×(体重kg)×(女性の場合0.85)/72×血清クレアチニン
10.対象は、がんの治療を意図したあらゆる以前の手術、放射線療法、または他の療法のあらゆる臨床的に関連した毒性効果から回復していなければならなかった。(残留グレード1毒性、例えば、グレード1末梢神経障害または後遺症の脱毛症を有する対象は、メディカルモニターの承認を受けて許可された。)
11.生殖能力を有する女性対象は、試験薬を開始する前に医学的に管理された妊娠検査を受けることに同意しなければならなかった。最初の妊娠検査は、(最初の試験薬投与前の7日以内の)スクリーニング時、及び最初の試験薬投与日に行われ、投与前及び全てのその後のサイクルの投与前1日目に陰性が確認された。
12.生殖能力を有する女性対象は、療法開始前の7日以内に陰性血清妊娠検査を受けなければならなかった。生殖能力を有する対象は、子宮摘出術、両側卵巣摘出術、もしくは卵管閉塞術を受けていないか、または連続する少なくとも24ヶ月間にわたり自然閉経後(すなわち、無月経)ではなかった(すなわち、先立つ連続する24ヶ月間のいずれかの時点で月経があった)、性的に成熟した女性として定義された。生殖能力を有する女性ならびに繁殖力のある男性及び生殖能力を有する女性であったそのパートナーは、試験中、及び化合物Aの最終投与後120日間(女性及び男性)、説明と同意を与えた時点から***を控えるか、または2つの高度に有効な避妊形態を使用することに同意しなければならなかった。高度に有効な避妊形態は、ホルモン経口避妊薬、注射薬、パッチ、子宮内器具、ダブルバリア法(例えば、合成コンドーム、ペッサリー、または子宮頚部キャップと殺***剤フォーム、クリーム、またはゼリー)、または男性パートナーの不妊手術として定義された。
13.試験訪問スケジュール(すなわち、試験施設訪問は、特定の試験訪問について別途記載されない限り、必須であった)及び他のプロトコル要件を遵守することができた。
除外規準
下記の規準のいずれかを満たした対象は、試験に登録されなかった:
1.化合物Aの最初の投与の60日以内に造血幹細胞移植(HSCT)を受けた対象、またはスクリーニング時にHSCT後の免疫抑制療法を受けているか、もしくは臨床的に有意な移植片対宿主病(GVHD)を有する対象。(安定した用量のHSCT後の経口ステロイド及び/または継続中の皮膚GVHDのための局所ステロイドの使用は、メディカルモニターの承認を受けて許可された。)
2.最初の試験薬投与日の<14日前に全身抗がん療法または放射線療法を受けた対象。(白血球増加症(白血球[WBC]数>30,000/μL)を有する対象における末梢白血病性芽細胞の制御のために登録前及び化合物Aの開始後のヒドロキシウレアは許可された)。
3.最初の試験薬投与日の<14日前に小分子試験薬を受けた対象。加えて、化合物Aの最初の投与は、試験薬の≧5半減期が経過する前に行ってはならなかった。
4.狭い治療範囲を有した次の感受性CYP基質薬剤を服用している対象は、投与前の≧5半減期以内に他の薬剤に移行することができなかった限りにおいて、試験から除外された:パクリタキセル(CYP2C8)ワーファリン、フェニトイン(CYP2C9)、S-メフェニトイン(CYP2C19)、チオリダジン(CYP2D6)、テオフィリン、及びチザニジン(CYP1A2)。
5.P-gp及びBCRPトランスポーター感受性基質ジゴキシン及びロスバスタチンを服用している対象は、投与前の≧5半減期以内に他の薬剤に移行することができなかった限りにおいて、試験から除外された。
6.潜在的に治癒的な抗がん療法が利用可能であった対象。
7.妊娠または授乳中であった対象。
8.スクリーニング訪問中または最初の試験薬投与日に抗感染療法を必要とした活動性の重度感染症を有するか、または説明されない38.5℃超の発熱を有する対象(研究実施者の判断で、腫瘍熱を有する対象は登録することができた)。
9.化合物Aの成分のいずれかに対して既知の高感受性を有する対象。
10.C1D1の約28日以内に得られた心エコー図(ECHO)またはマルチゲート収集(MUGA)スキャンによってニューヨーク心臓協会(NYHA)クラスIIIもしくはIVうっ血性心不全またはLVEF<40%を有する対象。
11.スクリーニングの過去6ヶ月以内に心筋梗塞歴を有する対象。
12.スクリーニング時に制御されない高血圧症(収縮期血圧[BP]>180mmHgまたは拡張期BP>100mmHg)を有する対象は除外された。高血圧症を制御するために2つ以上の薬剤を必要とする対象は、メディカルモニターの承認を受けて適格であった。
13.既知の不安定または制御されない狭心症を有する対象。
14.既知の重度及び/または制御されない心室性不整脈歴を有する対象。
15.スクリーニング時にQTcF(Fridericiaの式に基づき補正されたQT)間隔≧450msecまたはQT延長もしくは不整脈事象のリスクを増加させる他の因子(例えば、心不全、低カリウム血症、QT間隔延長症候群の家族歴)を有する対象。脚ブロック及びQTc間隔の延長を有する対象は、潜在的選択についてメディカルモニターによって審査されなければならなかった。
16.投与前の≧5半減期以内に他の薬剤に移行することができなかった限りにおいて、QT間隔を延長することが知られていた薬剤を服用している対象。
17.ヒト免疫不全ウィルス(HIV)または活動性のBもしくはC型肝炎での既知の感染症を有する対象。
18.研究実施者によって試験において説明と同意に署名、協力、または参加する対象の能力を妨げる可能性があるとみなされた、いずれかの他の医学的または心理学的状態を有する対象。
19.既知の嚥下障害、短腸症候群、胃不全麻痺、または経口投与された薬物の摂取または胃腸吸収を制限する他の病態を有する対象。
20.活動性の中枢神経系(CNS)白血病または既知のCNS白血病を示す臨床症状を有する対象。脳脊髄液の評価は、スクリーニング中に白血病によるCNS病変の臨床的な疑いがあった場合のみ必要であった。
21.制御されない出血、低酸素症もしくはショックを伴う肺炎、及び/または播種性血管内凝固などの、白血病の直ちに生命を脅かす重度の合併症を有する対象。
22.試験のフェーズ2部分のみにおいて、以前にIDH2の阻害剤での治療を受けた対象。
試験薬、投与量、及び投与様式:
化合物A(2-メチル-1-[(4-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-6-{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]アミノ}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]プロパン-2-オールのメシラート塩)は、5、10、25、50、100、150、及び200mgの経口投与される塩基を含まない等価強度の錠剤として提供した。
フェーズ1/用量漸増
試験の用量漸増部分の各コホートにおける最初の3人の対象及びパート1拡大の各アームにおける最初の15人の対象は、-3日目に単一用量の試験薬を受け、次の用量の試験薬は、C1D1に投与され、その時点で対象は28日サイクルにおける1~28日目の毎日の投与を開始した。C1D1で開始し、投与は連続的であり、サイクル内休薬期間はなかった。-3日目のPK/PD評価を受ける必要がなかった対象は、C1D1に化合物Aでの毎日の投与を開始した。
対象は、試験薬投与前の2時間及び試験薬投与後の1時間にわたって絶食する必要があった(水は許可される)。
対象に投与される化合物Aの用量は、対象が試験に適格とされたとき登録のためにどの用量コホートに空きがあるかに依存した。第1のコホートの対象に投与された化合物Aの開始用量は、1日2回経口投与された30mgであり、投与された化合物Aの最大投与用量は、1日1回経口投与された650mgであった。
フェーズ1/パート1拡大及びフェーズ2
評価のために推奨された化合物Aの開始用量は100mgQDであった。これは、AG221-C-001においてこれまで観察された化合物Aの安全性、PK、薬力学、及び臨床活性に基づいた。薬力学的奏効の評価は、全ての用量でR140Q変異を有するほとんどの対象においてサイクル2の1日目までの2-HG血漿レベルの持続的低減及び最大98%の阻害を示した。増加する用量は、R172K変異を有する対象において2-HGのより高い曝露及び阻害と関連付けられた。重要なことに、100mgQDで治療された44人の対象の予備的有効性データは、36.4%の全奏効率を示した。よって、100mgの用量は、R140QまたはR172K変異のいずれかを有する対象において2-HGの阻害を十分に達成するはずである。また、≧グレード3を含む、100mgでの安全性プロファイルは、より低用量のものと一貫していた。
対象内用量漸増が可能であった。
治療期間:
対象は、疾患進行または許容されない毒性の発現まで、化合物Aでの治療を継続することができた。適用可能な奏効規準に従って疾患進行を経験し、研究実施者の意見では、治療から利益を得ていた対象は、メディカルモニターの承認を受けて試験薬を継続することを許可することができた。
試験終了:
試験終了は、次の時点として定義された:
全ての対象が、化合物Aでの治療を中止し、少なくとも12ヶ月間生存について追跡されたか、または少なくとも12ヶ月の追跡調査前に死亡したか、追跡不能となったか、もしくは同意を撤回した
あるいは、プロトコル及び/または統計解析計画書(SAP)において事前に指定されたように、一次、二次、及び/または探索的解析が必要であった最後の対象からの最後のデータ点の受信日、どちらか遅いほう。
評価規準:
安全性:
DLTの決定、重篤な有害事象(SAE)、及び中止に至るAEを含む、AE、安全性実験室パラメータ、身体検査所見、バイタルサイン、12誘導ECG、LVEF、ならびにECOG PSのモニタリング。
AEの重症度は、NCI CTCAE、第4.03版によって評価した。
薬物動態及び薬力学:
化合物A及びその代謝産物(6-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-N2-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン)の濃度-時間プロファイルの決定のための連続血液試料採取。化合物A及びその代謝産物(6-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-N2-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン)の濃度の決定のための尿試料採取(用量漸増及びパート1拡大対象のみ)。2-HG及びα-KGレベルの決定のための血液及び骨髄試料採取。
臨床活性:
修正版IWG奏効規準または試験下の悪性腫瘍に基づく他の適切な奏効規準に基づき治療に対する奏効を決定するための連続血液及び骨髄試料採取。
統計学的方法:
全奏効率(ORR)、主要有効性エンドポイントは、完全寛解(CR)、不完全な血小板回復でのCR(CRp)、骨髄CR(mCR)(AMLを有する対象の形態学的に白血病を有さない状態[MLFS])、不完全な血液学的回復でのCR(CRi)、及び部分寛解(PR)を含む奏効者の割合として定義された。完全寛解率(CRR)、寛解/奏効期間、無事象生存、全生存、及び寛解/奏効到達時間を含む臨床活性の他の指標をまとめた。
フェーズ1用量漸増/パート1拡大について、修正版国際作業部会(IWG)奏効規準を用いて施設の研究実施者によって評価される奏効率の有効性解析は、最大の解析対象集団において、適切な場合、各用量レベル、拡大アーム、及び全体について実施された。パート1拡大アームの解析は、拡大アームにおける対象と同じ用量/レジメンを受け、個別のアームの適格性規準を満たした用量漸増フェーズからの対象も含むことができた。
試験のフェーズ2部分について、化合物Aの主要有効性解析は、修正版国際作業部会(IWG)奏効規準に基づき研究実施者によって決定された。奏効はまた、最大の解析対象集団(FAS)を用いて独立奏効判定委員会(IRAC)によって遡及的に評価された。重要な支持的解析は、FASにおける奏効の独立中央審査に基づいた。
実施例2.MDS及びmIDH2を有する患者における化合物A単剤療法の試験。
この実施例では、実施例1に記載の試験からの臨床試料のサブセットを分析した。
IDH2変異(mIDH2)は、MDSを有する患者の約5%、及び急性骨髄性白血病(AML)を有する患者の約15%において再発する。mIDH2タンパク質は、新形質酵素活性を有し、DNA及びヒストン高メチル化、改変遺伝子発現、ならびに造血前駆細胞の分化ブロックと関連付けられる。化合物Aは、再発性または難治性(R/R)AMLを含む、mIDH2陽性AMLを有する患者において血液学的奏効を誘導するmIDH2タンパク質の小分子アロステリック阻害剤である。現在の解析は、MDS及びmIDH2を有する患者における化合物A単剤療法の安全性及び臨床有効性を評価するものである。
方法:この解析は、用量設定(用量漸増)期間、続いて全患者が毎日経口化合物A100mgQDを28日サイクルで受けた拡大フェーズを含む、フェーズ1試験(実施例1参照)に参加した、mIDH2陽性MDSを有する年齢18歳以上の患者を含んだ。患者は、MDS療法(Tx)前に再発性もしくは難治性であったか、または標準療法の候補ではなかった。奏効は、末梢血(PB)及び骨髄(BM)試料を用い、15、29、57日目、及びその後56日毎に、ならびに客観的な研究実施者のレポートによって測定された。全奏効率(ORR)は、完全寛解(CR)、部分寛解(PR)、骨髄CR(mCR)、及びいずれかの血液学的改善(HI)を含む、個別の患者によって達成された最良の奏効を反映した(IWG2006MDS規準)。Cheson et al.,Blood.108:419-425(2006)。評価可能な患者は、サイクル2の1日目以降での奏効評価を必要としたか、または評価前に中止した。全生存(OS)は、カプラン-マイヤー法を用いて推定した。次世代シーケンシングは、共変異状態と臨床的奏効との間の関係を評価するために、BMまたはPBからの精製単核細胞に対してFoundationOne Heme試験を用い、既存の同時発生する遺伝子改変を特定した。例えば、http://foundationone.com/docs/FM_TechnicalOverview_HEM-I-001-20150105.pdf?__hstc=197910000.0f2b8af9a5295b09fb8f9c286e3d9952.1466609126039.1469725363136.1469808635757.8&__hssc=197910000.5.1469808635757&__hsfp=956007364及びhttp://foundationone.com/docs/ONE-B-001-20140430.pdf(最終訪問2016年8月2日)で入手可能な、Foundation Medicine,FoundationOne(登録商標)Heme,Techical Information and Test Overviewを参照されたい。
結果:試験におけるMDSを有する16人の患者のうち、中間データベースロックで12人の患者は中止し、4人の患者は継続して化合物Aを受けた。中止理由は、疾患進行(n=1)、有害事象(AE、n=1)、死亡(n=4)、研究実施者判断(n=2)、及びその他(n=1)を含んだ。3人の患者は移植に進んだ。年齢の中央値は67歳(範囲45~78)であった(表7参照)。R140変異はR172変異より一般的であった(88%対12%)。登録時、3人の患者(19%)は同種幹細胞移植後に再発しており、11人の患者(69%)は低メチル化剤(HMA)での前療法(Tx)に失敗していた。6人の患者(38%)は、MDSのための≧2前抗がんTxを受けていた。用量設定フェーズにおけるMDS患者は、60mg(n=1)、150mg(1)、200mg(3)、または300mg(1)の毎日の化合物A用量を受け、10人の患者は、化合物A100mgQDを受けた。Txサイクル数の中央値は3(範囲1~25)であり、5人の患者(31%)は≧6化合物Aサイクルを受け、4人の患者(25%)は≧12サイクルを受けた。グレード3~4治療誘発性AE(TEAE)は、13人の患者(81%)について報告され、最も頻繁なものは、高ビリルビン血症(n=5、非抱合)、肺炎(n=4)、血小板減少症(n=3)、及び低カリウム血症(n=3)であった。7人の患者(44%)は、3~4薬物関連TEAEを有した。1人の患者は、奏効について評価されなかった。ORRは、CRを達成した1人の患者を含み、53%(8/15)であった((治療期間、最初の奏効、最良の奏効までの時間、及び試験結果を示す)表8及び図8を参照されたい)。前HMA Txを受けた10人の評価可能な患者のうち、5人(50%)は、CRの患者を含み、化合物Aでの奏効を有した。前MDS Txなしの4人の患者についての奏効は、PR及びmCR(各1人)であった。CR、PR、またはmCR(4週間以上持続)到達時間の中央値は、化合物AのTx開始から24日(範囲17~87)であり、HI(8週間以上持続)は、11日(範囲11~60)であった。2人の患者は、Tx中に疾患進行を有するものとして報告された。OS中央値はまた、4.7ヶ月の追跡調査中央値後に達成されなかった。FoundationOneデータは12人の患者について入手可能であり、これらのMDS患者において最も頻繁に観察された既知の体細胞同時発生変異はASXL1及びSRSF2であった。(奏効によって選別される、最も頻繁に同時発生する既知の体細胞遺伝子変異を示す図9を参照されたい)。
考察:経口化合物A単剤療法での毎日のTxは、耐性が良好であり、これらのmIDH2を有するMDS患者の半分超において奏効を誘導し、そのうち50%はより高リスクの疾患を有し、2/3は前HMA Txに失敗していた。特に、前HMA Txに失敗した評価可能なMDS患者の半分は、化合物A単剤療法で、CRを含む、奏効を有した。2人の患者のみTx中に疾患進行を経験した。変異試験は、急速にMDSにおける診断及び予後診断にとって欠かせないものとなってきており、IDH2変異の評価は、化合物Aでの標的Txから利益を得ることができるMDS患者を特定することができる。
表7.化合物Aで治療されたMDS患者のベースライン特性
Figure 0007093764000012
Figure 0007093764000013
表8.全奏効
Figure 0007093764000014
実施例3. MDS及びmIDH2を有する患者における化合物A単剤療法の試験
この実施例では、実施例1に記載の試験からの臨床試料のサブセットを分析した。
方法:この解析は、用量設定(用量漸増)期間、続いて全患者が毎日経口化合物A100mgQDを28日サイクルで受けた拡大フェーズを含む、フェーズ1試験(実施例1参照)に参加した、mIDH2陽性MDSを有する年齢18歳以上の患者を含んだ。患者は、MDS療法(Tx)前に再発性もしくは難治性であったか、または標準療法の候補ではなかった。奏効は、末梢血(PB)及び骨髄(BM)試料を用い、15、29、57日目、及びその後56日毎に、ならびに客観的な研究実施者のレポートによって測定された。全奏効率(ORR)は、完全寛解(CR)、部分寛解(PR)、骨髄CR(mCR)、及びいずれかの血液学的改善(HI)を含む、個別の患者によって達成された最良の奏効を反映した(IWG2006MDS規準)。Cheson et al.,Blood.108:419-425(2006)。評価可能な患者は、サイクル2の1日目以降での奏効評価を必要としたか、または評価前に中止した。全生存(OS)は、カプラン-マイヤー法を用いて推定した。次世代シーケンシングは、共変異状態と臨床的奏効との間の関係を評価するために、BMまたはPBからの精製単核細胞に対してFoundationOne Heme試験を用い、既存の同時発生する遺伝子改変を特定した。例えば、http://foundationone.com/docs/FM_TechnicalOverview_HEM-I-001-20150105.pdf?__hstc=197910000.0f2b8af9a5295b09fb8f9c286e3d9952.1466609126039.1469725363136.1469808635757.8&__hssc=197910000.5.1469808635757&__hsfp=956007364及びhttp://foundationone.com/docs/ONE-B-001-20140430.pdf(最終訪問2016年8月2日)で入手可能な、Foundation Medicine,FoundationOne(登録商標)Heme,Techical Information and Test Overviewを参照されたい。
結果:試験におけるMDSを有する17人の患者について、年齢の中央値は67歳(範囲45~78)であった(表9参照)。R140変異はR172変異より一般的であった(88%対12%)。17人の患者のうち、13人(76%)は、0~1の米国東海岸がん臨床試験グループ(ECOG)パフォーマンスを有し、4人(24%)は、2のECOGパフォーマンスを有した。登録時、4人(24%)の患者は前抗がん療法を有さず、7人(41%)の患者は1つの前抗がんレジメンを受けており、6人(35%)の患者は2つ超の前抗がんレジメンを受けていた。患者は次の前抗がん治療を受けていた:13人(76%)の患者は以前に低メチル化剤(HMA)で治療され、2人(12%)の患者はレナリドミドで治療され、8人(47%)の患者は以前に他の抗がん剤(ソラフェニブ(2人の患者)、ボサロキシン(1人の患者)、プロクリト(1人の患者)、プラシノスタット(1人の患者)、シタラビン+クロファラビン(1人の患者)、ルキソリチニブ(1人の患者)、リゴセルチブ(1人の患者))で治療され、4人の患者はいかなる前抗がん治療も受けていなかった。患者の診断からの平均時間は、16.8ヶ月(SD=14.5)であった。化合物Aで治療されたMDS患者の追加のベースライン特性を表9で提供する。
表9.化合物Aで治療されたMDS患者のベースライン特性
Figure 0007093764000015
Figure 0007093764000016
Figure 0007093764000017
グレード3~4治療誘発性AE(TEAE)は、14人の患者(82%)について報告され、最も頻繁なものは、高ビリルビン血症(n=5、非抱合。高ビリルビン血症及び血中ビリルビン増加を含む)、肺炎(n=4)、血小板減少症(n=4)、貧血症(n=3)、低カリウム血症(n=3)、呼吸困難(n=2)、及び腫瘍崩壊症候群(n=2)であった。6人の患者は、3~4薬物関連TEAEを有した。化合物Aに関連した重篤なTEAEは、4人の患者において報告された(腫瘍崩壊症候群[2]、血中ビリルビン増加、高トランスアミナーゼ血症)。治療に関連した死亡は報告されなかった(表10参照)。
表10:グレード3~4治療誘発性有害事象
Figure 0007093764000018
前HMA療法を受けた13人の患者のうち、7人(54%)は化合物Aで奏効を有した。HIを達成した患者のうち、2人は三血球系、2人は二血球系の改善を有した。被治療患者における奏効到達時間の中央値は、21日(範囲10~87)であった。表11は、患者における奏効の概要を提供する。図10は、治療期間及び試験結果を示す。治療サイクル数の中央値は3であった。図10は、被治療患者における全生存を示し、7.5ヶ月の追跡調査中央値で、全生存中央値が達成されなかったことを示す。
表11.全奏効
Figure 0007093764000019
FoundationOneデータは17人中13人の患者について入手可能であり、これらのMDS患者において最も頻繁に観察された既知の体細胞同時発生変異はASXL1及びSRSF2であった。(同時発生変異及び化合物A単剤療法に対する臨床的奏効を示す図12を参照されたい)。図13は、mIDH2を有するMDS患者における共変異頻度を示す。
見られた遺伝子変異と全奏効率(ORR)との関連についてのMDS患者の解析は、化合物Aを受けた患者に対して実施され、臨床的奏効は、治療中の少なくとも1つの時点について捕捉された(表12)。IDH2を越えて各患者において平均2.6個の遺伝子が変異された。
表12:FoundationOne Hemeパネルによって特定された既知及び可能性のある体細胞変異と化合物Aに対する奏効との関連
Figure 0007093764000020
特定の実施形態では、MDS患者において高レベルの共変異異質性が存在する。特定の実施形態では、IDH2以外の16個の異なる追加遺伝子が変異を含んで存在し、患者あたり平均2.6個の遺伝子が変異される。特定の実施形態では、化合物Aに対するMDS患者における臨床的奏効(≧HI)は、TP53、U2AF1、SETBP1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFを除く全ての変異の存在下で観察される。特定の実施形態では、SRSF2、MPL、及びASXL1における変異を有する患者は、化合物Aに対する臨床的奏効(≧HI)を有するMDS患者に多く含まれる。
本件出願は、以下の態様の発明を提供する。
(態様1)
対象において骨髄異形成症候群を治療する方法であって、前記対象に治療有効量の下記式:
(化1)
Figure 0007093764000021
を有する2-メチル-1-[(4-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-6-{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]アミノ}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]プロパン-2-オール、
またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体、同位体分子種、プロドラッグ、代謝産物、もしくは多形体(化合物1)を投与することを含み、前記骨髄異形成症候群が、IDH2の変異体対立遺伝子及び少なくとも1つの第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、前記第2の遺伝子が、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される、前記方法。
(態様2)
前記骨髄異形成症候群が、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする、態様1に記載の方法。
(態様3)
前記第2の遺伝子が、ASXL1である、態様1または2のいずれか1項に記載の方法。
(態様4)
前記第2の遺伝子が、SRSF2である、態様1または2のいずれか1項に記載の方法。
(態様5)
前記骨髄異形成症候群が、ASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする、態様1~4のいずれか1項に記載の方法。
(態様6)
前記追加の遺伝子が、MPLである、態様2~5のいずれか1項に記載の方法。
(態様7)
前記1つ以上の追加の遺伝子が、MPL、DNMT3A、CSF3R、FAT3、またはCBLである、態様2~6のいずれか1項に記載の方法。
(態様8)
前記骨髄異形成症候群が、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とし、前記他の遺伝子が、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される、態様1~8のいずれか1項に記載の方法。
(態様9)
前記骨髄異形成症候群が、少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在をさらに特徴とし、前記他の遺伝子が、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される、態様1~8のいずれか1項に記載の方法。
(態様10)
前記骨髄異形成症候群が、KRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、態様1~9のいずれか1項に記載の方法。
(態様11)
前記骨髄異形成症候群が、TP53の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、態様1~10のいずれか1項に記載の方法。
(態様12)
前記骨髄異形成症候群が、SETBP1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、態様1~11のいずれか1項に記載の方法。
(態様13)
前記骨髄異形成症候群が、U2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、態様1~12のいずれか1項に記載の方法。
(態様14)
前記骨髄異形成症候群が、KRAS及びTP53の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、態様1~13のいずれか1項に記載の方法。
(態様15)
前記骨髄異形成症候群が、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、態様1~14のいずれか1項に記載の方法。
(態様16)
前記骨髄異形成症候群が、TCF3の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、態様1~15のいずれか1項に記載の方法。
(態様17)
前記骨髄異形成症候群が、STAG2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、態様1~16のいずれか1項に記載の方法。
(態様18)
前記骨髄異形成症候群が、NRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、態様1~17のいずれか1項に記載の方法。
(態様19)
前記骨髄異形成症候群が、JAK2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、態様1~18のいずれか1項に記載の方法。
(態様20)
前記骨髄異形成症候群が、BRAFの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、態様1~19のいずれか1項に記載の方法。
(態様21)
前記骨髄異形成症候群が、KRAS、TP53、TCF3、及びSTAG2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、態様1~7のいずれか1項に記載の方法。
(態様22)
前記骨髄異形成症候群が、SETBP1、NRAS、JAK2、及びBRAFの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、態様1~7のいずれか1項に記載の方法。
(態様23)
対象において骨髄異形成症候群を治療する方法であって、前記対象に治療有効量の下記式:
(化2)
Figure 0007093764000022
を有する2-メチル-1-[(4-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-6-{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]アミノ}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]プロパン-2-オール、
またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体、同位体分子種、プロドラッグ、代謝産物、もしくは多形体(化合物1)を投与することを含み、前記骨髄異形成症候群が、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、前記他の遺伝子が、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択される、前記方法。
(態様24)
対象において骨髄異形成症候群を治療する方法であって、前記対象に治療有効量の下記式:
(化3)
Figure 0007093764000023
を有する2-メチル-1-[(4-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-6-{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]アミノ}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]プロパン-2-オール、
またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体、同位体分子種、プロドラッグ、代謝産物、もしくは多形体(化合物1)を投与することを含み、前記骨髄異形成症候群が、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、前記他の遺伝子が、KRAS、TP53、SETBP1、U2AF1、TCF3、STAG2、NRAS、JAK2、及びBRAFからなる群から選択される、前記方法。
(態様25)
前記骨髄異形成症候群が、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする、態様23または24に記載の方法。
(態様26)
前記骨髄異形成症候群が、KRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、態様23~25のいずれか1項に記載の方法。
(態様27)
前記骨髄異形成症候群が、TP53の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、態様23~26のいずれか1項に記載の方法。
(態様28)
前記骨髄異形成症候群が、SETBP1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、態様23~27のいずれか1項に記載の方法。
(態様29)
前記骨髄異形成症候群が、U2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、態様23~28のいずれか1項に記載の方法。
(態様30)
前記骨髄異形成症候群が、KRAS及びTP53の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、態様23~29のいずれか1項に記載の方法。
(態様31)
前記骨髄異形成症候群が、U2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、態様23~30のいずれか1項に記載の方法。
(態様32)
前記骨髄異形成症候群が、TCF3の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、態様23~31のいずれか1項に記載の方法。
(態様33)
前記骨髄異形成症候群が、STAG2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、態様23~32のいずれか1項に記載の方法。
(態様34)
前記骨髄異形成症候群が、NRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、態様23~33のいずれか1項に記載の方法。
(態様35)
前記骨髄異形成症候群が、JAK2の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、態様23~34のいずれか1項に記載の方法。
(態様36)
前記骨髄異形成症候群が、BRAFの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、態様23~35のいずれか1項に記載の方法。
(態様37)
前記骨髄異形成症候群が、第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、前記第2の遺伝子が、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される、態様23~36のいずれか1項に記載の方法。
(態様38)
前記骨髄異形成症候群が、ASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする、態様23~37のいずれか1項に記載の方法。
(態様39)
前記骨髄異形成症候群が、SRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする、態様21~37のいずれか1項に記載の方法。
(態様40)
前記骨髄異形成症候群が、ASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする、態様23~39のいずれか1項に記載の方法。
(態様41)
IDH2の前記変異体対立遺伝子が、mIDH2-R140またはmIDH2-R172である、態様1~40のいずれか1項に記載の方法。
(態様42)
IDH2の前記変異体対立遺伝子が、mIDH2-R140である、態様41に記載の方法。
(態様43)
IDH2の前記変異体対立遺伝子が、mIDH2-R172である、態様41に記載の方法。
(態様44)
IDH2の前記変異体対立遺伝子が、mIDH2-R140Q、mIDH2-R140W、mIDH2-R140L、mIDH2-R172K、またはmIDH2-R172Gである、態様41に記載の方法。
(態様45)
IDH2の前記変異体対立遺伝子が、mIDH2-R140Qである、態様41に記載の方法。
(態様46)
IDH2の前記変異体対立遺伝子が、mIDH2-R140Wである、態様41に記載の方法。
(態様47)
IDH2の前記変異体対立遺伝子が、mIDH2-R140Lである、態様41に記載の方法。
(態様48)
IDH2の前記変異体対立遺伝子が、mIDH2-R172Kである、態様41に記載の方法。
(態様49)
IDH2の前記変異体対立遺伝子が、mIDH2-R172Gである、態様41に記載の方法。
(態様50)
化合物1が、約20~2000mg/日の用量で投与される、態様1~49のいずれか1項に記載の方法。
(態様51)
化合物1が、約50~500mg/日の用量で投与される、態様1~48のいずれか1項に記載の方法。
(態様52)
前記用量が、約60mg/日である、態様51に記載の方法。
(態様53)
前記用量が、約100mg/日である、態様51に記載の方法。
(態様54)
前記用量が、約150mg/日である、態様51に記載の方法。
(態様55)
前記用量が、約200mg/日である、態様51に記載の方法。
(態様56)
前記用量が、約300mg/日である、態様51に記載の方法。
(態様57)
化合物1が、1日1回投与される、態様1~56のいずれか1項に記載の方法。
(態様58)
化合物1が、1~25サイクルにわたって投与される、態様1~57のいずれか1項に記載の方法。
(態様59)
化合物1が、28日サイクルで投与される、態様1~58のいずれか1項に記載の方法。
(態様60)
化合物1が、経口投与される、態様1~59のいずれか1項に記載の方法。
(態様61)
化合物1が、1日1回、28日サイクルで、約100mg/日の用量で経口投与される、態様60に記載の方法。
(態様62)
化合物1が、2-メチル-1-[(4-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-6-{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]アミノ}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]プロパン-2-オールのメシラート塩である、態様1~61のいずれか1項に記載の方法。
(態様63)
前記骨髄異形成症候群が、過剰芽細胞、サブタイプRAEB-1またはRAEB-2を伴う、態様1~62のいずれか1項に記載の方法。
(態様64)
前記骨髄異形成症候群が、未治療である、態様1~63のいずれか1項に記載の方法。
(態様65)
化合物1が、MDSの第一選択治療として投与される、態様1~64のいずれか1項に記載の方法。
(態様66)
化合物1が、前記骨髄異形成症候群の第二、第三、または第四選択治療として投与される、態様1~64のいずれか1項に記載の方法。
(態様67)
前記骨髄異形成症候群が、急性骨髄性白血病に続いて起こる、態様1~66のいずれか1項に記載の方法。

Claims (37)

  1. 対象において骨髄異形成症候群を治療するための薬学的組成物であって、下記式:
    Figure 0007093764000024
    を有する2-メチル-1-[(4-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-6-{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]アミノ}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]プロパン-2-オール、
    またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体、もしくは同位体分子種(化合物1)を含み、前記骨髄異形成症候群が、IDH2の変異体対立遺伝子の存在及び少なくとも1つの他の遺伝子の変異体対立遺伝子の不在を特徴とし、前記他の遺伝子が、KRAS、TP53、SETBP1、及びU2AF1からなる群から選択され、かつ、IDH2の前記変異体対立遺伝子が、mIDH2-R140またはmIDH2-R172である、前記薬学的組成物。
  2. 前記骨髄異形成症候群が、1つ以上の追加の遺伝子の1つ以上の変異体対立遺伝子の存在をさらに特徴とする、請求項1に記載の薬学的組成物。
  3. 前記骨髄異形成症候群が、KRASの変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、請求項1または2に記載の薬学的組成物。
  4. 前記骨髄異形成症候群が、TP53の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
  5. 前記骨髄異形成症候群が、SETBP1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
  6. 前記骨髄異形成症候群が、U2AF1の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
  7. 前記骨髄異形成症候群が、KRAS及びTP53の変異体対立遺伝子の不在を特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
  8. 前記骨髄異形成症候群が、第2の遺伝子の変異体対立遺伝子の存在を特徴とし、前記第2の遺伝子が、ASXL1及びSRSF2からなる群から選択される、請求項1~7のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
  9. 前記骨髄異形成症候群が、ASXL1の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
  10. 前記骨髄異形成症候群が、SRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
  11. 前記骨髄異形成症候群が、ASXL1及びSRSF2の変異体対立遺伝子の存在を特徴とする、請求項1~10のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
  12. IDH2の前記変異体対立遺伝子が、mIDH2-R140である、請求項に記載の薬学的組成物。
  13. IDH2の前記変異体対立遺伝子が、mIDH2-R172である、請求項に記載の薬学的組成物。
  14. IDH2の前記変異体対立遺伝子が、mIDH2-R140Q、mIDH2-R140W、mIDH2-R140L、mIDH2-R172K、またはmIDH2-R172Gである、請求項に記載の薬学的組成物。
  15. IDH2の前記変異体対立遺伝子が、mIDH2-R140Qである、請求項に記載の薬学的組成物。
  16. IDH2の前記変異体対立遺伝子が、mIDH2-R140Wである、請求項に記載の薬学的組成物。
  17. IDH2の前記変異体対立遺伝子が、mIDH2-R140Lである、請求項に記載の薬学的組成物。
  18. IDH2の前記変異体対立遺伝子が、mIDH2-R172Kである、請求項に記載の薬学的組成物。
  19. IDH2の前記変異体対立遺伝子が、mIDH2-R172Gである、請求項に記載の薬学的組成物。
  20. 化合物1が、約20~2000mg/日の用量での投与用に指示されている、請求項1~19のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
  21. 化合物1が、約50~500mg/日の用量での投与用に指示されている、請求項1~20のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
  22. 前記用量が、約60mg/日である、請求項21に記載の薬学的組成物。
  23. 前記用量が、約100mg/日である、請求項21に記載の薬学的組成物。
  24. 前記用量が、約150mg/日である、請求項21に記載の薬学的組成物。
  25. 前記用量が、約200mg/日である、請求項21に記載の薬学的組成物。
  26. 前記用量が、約300mg/日である、請求項21に記載の薬学的組成物。
  27. 化合物1が、1日1回の投与用に指示されている、請求項1~26のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
  28. 化合物1が、1~25サイクルにわたる投与用に指示されている、請求項1~27のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
  29. 化合物1が、28日サイクルでの投与用に指示されている、請求項1~28のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
  30. 化合物1が、経口投与用に指示されている、請求項1~29のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
  31. 化合物1が、約100mg/日の用量での、28日サイクルでの1日1回経口投与用に指示されている、請求項30に記載の薬学的組成物。
  32. 化合物1が、2-メチル-1-[(4-[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-6-{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]アミノ}-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]プロパン-2-オールのメシラート塩である、請求項1~31のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
  33. 前記骨髄異形成症候群が、過剰芽細胞、サブタイプRAEB-1またはRAEB-2を伴う、請求項1~32のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
  34. 前記骨髄異形成症候群が、未治療である、請求項1~33のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
  35. 化合物1が、MDSの第一選択治療としての投与用に指示されている、請求項1~34のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
  36. 化合物1が、前記骨髄異形成症候群の第二、第三、または第四選択治療としての投与用に指示されている、請求項1~35のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
  37. 前記骨髄異形成症候群が、急性骨髄性白血病に続いて起こる、請求項1~36のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
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