JP7086313B1 - ラジアスエンドミル - Google Patents

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Abstract

Figure 0007086313000001
【課題】エンドミルの破損を防止する。
【解決手段】エンドミル10は、端面部24と丸コーナ部25とを有するラジアス刃12aと、ラジアス刃12aをなすすくい面13aとを備える。ラジアス刃12aは、端面部24のなかの境界点23から丸コーナ部25のなかの所定の位置までの範囲に後退部22を有する。後退部22は、外周に近づくほどエンドミル10の回転方向に対して逆方向に後退し、エンドミル10の軸方向から見て、回転方向へ向けて膨らんだ凸曲線状である。すくい面13aは、後退部22をなす凸曲面状の後退すくい面32と、中心部21をなす略平面状の中心すくい面31を有する。後退すくい面32と中心すくい面31との間の境界線33は、軸方向先端側へ向けて膨らんだ凸曲線である。
【選択図】図5

Description

本発明は、ラジアスエンドミルに関する。
特許文献1は、底刃の稜線が、端面部の中心からR刃の稜線と交わる自由端まで、平面視において凸円弧状の曲率円により構成されているラジアルエンドミルを開示している。このラジアスエンドミルは、切削抵抗が小さくなるので、切れ刃の破損を防止でき、一刃当たりの送り量を大きくすることができるので、切削速度を落とすことなく、エンドミルの回転数を小さくすることができる。これにより、発熱を抑えることができるので、切れ刃の寿命を延ばすことができる。
国際公開第2006/103799号
古川勇二「機械加工学―形状の創成原理」オフィスHANS、2020年 小橋眞、高田尚記「1.転移と塑性変形」名古屋大学大学院工学研究科物質プロセス工学専攻H30年前期構造材料学講義資料、2018年、http://www.numse.nagoya-u.ac.jp/P6/kobashi/img/file45.pdf
特許文献1に開示されたラジアスエンドミルは、エンドミルを送り方向に移動させるときの切削抵抗が小さくなる。しかし、ポケット加工などエンドミルを軸方向に移動させてワークに切り込ませるときの切削抵抗は、小さくならない。しかし、エンドミルの回転数を小さくすると、エンドミルを軸方向に移動させてワークに切り込ませたときの一刃当たり送り量が大きくなるので、切れ刃の破損が発生する。
この発明は、例えばこのような課題を解決することを目的とする。
ラジアスエンドミルは、端面部と丸コーナ部とを有するラジアス刃と、前記ラジアス刃をなすすくい面とを備え、前記ラジアス刃は、前記端面部のなかの所定の位置から前記丸コーナ部のなかの所定の位置までの範囲に後退部を有し、前記後退部は、外周に近づくほど前記ラジアスエンドミルの回転方向に対して逆方向に後退し、前記ラジアスエンドミルの軸方向から見て、前記回転方向へ向けて膨らんだ凸曲線状であり、前記すくい面は、前記後退部をなす凸曲面状の後退すくい面と、前記後退部よりも中心側の端面部をなす略平面状の中心すくい面を有し、前記後退すくい面と、前記中心すくい面との間の境界線が、軸方向先端側へ向けて膨らんだ凸曲線である。
前記後退すくい面は、鏡面研磨されていてもよい。
前記後退すくい面のすくい角は、負角であり、前記中心すくい面のすくい角と比較して、絶対値が大きくてもよい。
前記ラジアスエンドミルによれば、軸方向に移動してワークに切り込んだときの切削抵抗が小さくなるので、切れ刃の破損を防ぐことができる。
エンドミルの先端部分の一例を示す平面図。 エンドミルの先端部分の一例を示す正面図。 エンドミルの先端部分の一例を示す右側面図。 IV-IV部分を示す拡大平面図。 V-V部分を示す拡大正面図。 VI-VI部分を示す拡大右側面図。 切り屑の一例を示す図。 補足説明資料を示す図。 補足説明資料を示す図。 補足資料を示す図。 補足資料を示す図。 補足資料を示す図。 補足資料を示す図。 補足資料を示す図。 補足資料を示す図。 補足資料を示す図。 補足資料を示す図。 補足資料を示す図。 補足資料を示す図。 補足資料を示す図。 補足資料を示す図。 補足資料を示す図。 補足資料を示す図。 補足資料を示す図。
図1~3を参照して、エンドミル10について説明する。
エンドミル10は、多刃ラジアルエンドミルであり、三枚の切れ刃を有する。切れ刃は、±Z方向に延びるエンドミル10の中心軸を中心として約120度間隔で周方向に略当間隔に配置されている。切れ刃は、外周刃11a~11cと、外周刃11a~11cから連続したラジアス刃12a~12cとを有する。
ラジアス刃12aは、すくい面13aと逃げ面14aとの交線に形成されている。同様に、ラジアス刃12bは、すくい面13bと逃げ面14bとの交線に形成され、ラジアス刃12cは、すくい面13cと逃げ面14cとの交線に形成されている。
図4~6を参照して、ラジアス刃12a及びすくい面13aについて詳しく説明する。なお、ラジアス刃12b,12c及びすくい面13b,13cも同様である。
ラジアス刃12aは、端面部24と、丸コーナ部25とを有する。端面部24は、端面部24は、エンドミル10の-Z方向の先端に設けられ、エンドミル10の中心軸付近から境界点26まで、略±Y方向に沿って延びている。丸コーナ部25は、-Z方向の先端から外周にかけて設けられ、境界点26から、外周刃11aとの境界点まで、曲線状に延びている。
また、ラジアス刃12aは、中心部21と、後退部22とを有する。中心部21と後退部22との間の境界点23は、端面部24と丸コーナ部25との間の境界点26よりもエンドミル10の中心軸寄りにある。すなわち、後退部22は、端面部24から丸コーナ部25にかけて設けられている。
後退部22は、外周に近づくほどエンドミル10の回転方向に対して逆方向に後退している。後退部22は、-Z方向から見て、エンドミル10の回転方向へ向けて膨らんだ凸曲線状である。
すくい面13aは、中心すくい面31と、後退すくい面32とを有する。
中心すくい面31は、逃げ面14aとの間にラジアス刃12aの中心部21をなす。中心すくい面31は、略平面状であり、すくい角は、負角(例えば-5度)である。
後退すくい面32は、逃げ面14aとの間にラジアス刃12aの後退部22をなす。後退すくい面32は、凸曲面状であり、すくい角は、負角(例えば-30度)であって、中心すくい面31よりも絶対値が大きい。また、後退すくい面32は、鏡面研磨されている。
中心すくい面31と後退すくい面32との間の境界線33は、ラジアス刃12aの中心部21と後退部22との間の境界点23から、エンドミル10の径方向外側かつ+Z方向へ向けて斜めに延びる曲線状であり、-Z方向に膨らんだ凸曲線である。
図7を参照して、エンドミル10を-Z方向に移動してワークに切り込んだときに生じる切り屑80について説明する。
切り屑80は、図に示すように、薄い板状の小片が連続した形状となる。この形状は、従来のエンドミルによる加工で発生する切り屑とはまったく異なる。従来のエンドミルによる加工では、このように細かく分かれた薄い切り屑ではなく、ひとかたまりの厚い切り屑が発生する。
このような形状の切り屑80が発生することにより、切削抵抗が小さくなり、切れ刃の破損を防止することができる。
後退すくい面32のすくい角が絶対値の大きい負角なので、後退部22で切り出された切り屑は、+Y方向(エンドミル10の径方向外側)に横滑りしながら除去される。これにより、このような形状の切り屑80が発生すると考えられる。
図8~23は、以上の説明を補足するための資料を示す。
[原子マイクロ理論によるラジアスエンドミル]
金型加工ではφ12~φ0.5mmの超硬材小径工具。金型材硬度40~70HRCの荒、中加工の需要が増えている。高速高送り加工が採用されているが、切削工具を高速NCマシンを使用。しかし、高熱発生、ビビリ振動、深彫困難、切削工具短寿命、切削抵抗大、工具突出長比率L/D=5を超えると、放電加工使用が増える。⇒大消費電力、等の問題が発生。生産性阻害要因。
これ等の切削加工の切屑除去プロセスを理論的に確立した(古川博士理論)[金属の結晶構造転位理論]を採用。
金属の原子粒と境界に外部応力を与えると、隣接原子粒境界に沿ってドミノ的連続転位が発生する。切屑にまで成長する。このプロセスに億円近い超精密NCマシンが製造されシリコンIC産業等に貢献している。
この高価な機構を単純化。φ12mm以下のラジアスエンドミル化に成功し現状の高速高送り加工の諸問題点の改善と低価格化ができるため特許申請する。
1.金型の精度が上がり、これを加工する工作機械の精度も最高で0.1μmと上がっている。
2.金型材料も単結晶体が可能ならば宜しいが、現時点では多結晶金属である。
3.金型加工用の工具は、材料の開発は行われてきたが、形状に関しては全くの新規性がない。
4.上記3は、高精度工作機械を用いて、多結晶金属を金型に加工する場合、切削工具材料は開発されてきたが、金型加工用の工具形状に関する抜本的方針は全く変わっていない。
5.本提案は、上記4に対する提案を行うものである。
6.従来の金型工具形状では、荒加工で2~3mm削る場合も、仕上げ加工で数十μm削る場合も、いきなり最終の仕上がりに必要な切り込みを直接与える方式である。
7.それに対して本提案は、荒加工であろうと仕上げ加工であろうと、最終的な切り込み設定は従来方式と同様である。しかし工具が被削材に切り込んで行くときの初期の切削過程が全く異なる。
8.具体的には、設定した切り込みに対して、実際の工具切り込みがゼロからスタートし、最終切込みに至る形状に工具形体を新規提案している。
9.すなわち、工具形体を添付図のように、工具回転方向に対して特別な螺旋状にし、結果として、工具の切削は、常に切り込みゼロからスタートし、最終切込みに至る方式である。
10.この新工具形体によって、従来の金型加工機を用いて、従来の金型材料を金型に加工する場合、仕上がり精度が従来加工法に比して数段向上すること、また金型加工工程も全体で2工程程度に短縮可能なこと、等の利点がある。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例である。本発明は、これに限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲によって定義される範囲から逸脱することなく様々に修正し、変更し、追加し、又は除去したものを含む。これは、以上の説明から当業者に容易に理解することができる。
10 エンドミル、11,a~11c 外周刃、12,a~12c ラジアス刃、13,a~13c すくい面、14,a~14c 逃げ面、21 中心部、22 後退部、23,26 境界点、24 端面部、25 丸コーナ部、31 中心すくい面、32 後退すくい面、33 境界線、80 切り屑。

Claims (3)

  1. 端面部と丸コーナ部とを有するラジアス刃と、前記ラジアス刃をなすすくい面とを備えるラジアスエンドミルにおいて、
    前記ラジアス刃は、前記端面部と前記丸コーナ部と間の境界点よりも中心寄りの所定の位置から前記丸コーナ部のなかの所定の位置までの範囲に後退部を有し、
    前記後退部は、外周に近づくほど前記ラジアスエンドミルの回転方向に対して逆方向に後退し、前記ラジアスエンドミルの軸方向から見て、前記回転方向へ向けて膨らんだ凸曲線状であり、
    前記すくい面は、前記後退部をなす凸曲面状の後退すくい面と、前記後退部よりも中心側の端面部をなす略平面状の中心すくい面を有し、
    前記後退すくい面と、前記中心すくい面との間の境界線が、軸方向先端側へ向けて膨らんだ凸曲線である、
    ラジアスエンドミル。
  2. 前記後退すくい面は、鏡面研磨されている、請求項1のラジアスエンドミル。
  3. 前記後退すくい面のすくい角は、負角であり、前記中心すくい面のすくい角と比較して、絶対値が大きい、請求項1又は2のラジアスエンドミル。
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