JP7081267B2 - 走行制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、走行制御装置に関する。
従来、特許文献1に記載されているように、車両に搭載されるモータまたは電池の温度が上昇したとき、登坂路等の走行を禁止して、迂回するように、走行経路を設定する走行制御装置が知られている。
特許第4400296号公報
特許文献1では、モータまたは電池の過熱抑制のため、登坂路等が回避され、迂回路が設定される。このため、車両が目的地へ移動する所要時間が増加する虞がある。
本発明の目的は、登坂路があっても、目的地への移動所要時間を短縮する走行制御装置を提供することにある。
本発明の走行制御装置(1)は、電池(22)を有し、モータ(20)により走行可能な車両(90)に用いられる。走行制御装置は、地図管理部(41)、自己位置推定部(42)、経路計画部(43)温度予測部(45)、必要トルク演算部(61)、最大加速演算部(62)、モータ温度推定部(63)、モータ温度制限演算部(64)、モータ冷却部(65)およびモータ温度制御部(66)を備える。
地図管理部は、道路の曲率情報(Ic)および勾配情報(Is)を含む地図情報(M)を有する。
自己位置推定部は、地図情報における車両の位置である自己位置(Ps)を推定可能である。
経路計画部は、自己位置から車両の目的地までの経路である走行経路(Rv)を設定可能である。
温度予測部は、経路計画部が走行経路を設定したとき、走行経路に対するモータの温度である予測モータ温度(Tm_pre)を設定する。
必要トルク演算部は、走行経路における曲率情報および勾配情報、車両の重量(Wv)ならびに車両の走行抵抗(Dv)に基づいて、走行経路に対するモータにおける必要なトルクである必要トルク(Tn)を演算可能である。
最大加速演算部は、必要トルクに基づいて、車両の最大加速(Ac_max)を演算可能である。
モータ温度推定部は、必要トルクおよび最大加速に基づいて、モータの温度であるモータ温度(Tm)を推定可能である。
モータ温度制限演算部は、モータ温度の上限値であるモータ温度制限値(Tm_lim)を演算可能である。
モータ冷却部は、モータを冷却可能である。
モータ温度制御部は、モータ温度がモータ温度制限値を超えるとき、モータ温度がモータ温度制限値以下となるように、モータ冷却部を制御する。
これにより、走行経路における道路状態に応じて、車両が走行中に、モータが過熱されるか否かを予測できる。温度を予測することによって、モータが過熱されるかを予測できるため、走行経路に登坂路等があっても、モータの過熱を防止できる。したがって、モータの過熱を抑制するために、登坂路等を回避する必要がなく、目的地への移動所要時間は、短縮される。
もう1つの本発明の走行制御装置(2)は、上記と同様に、電池(22)を有し、モータ(20)により走行可能な車両(90)に用いられる。走行制御装置は、上記と同様に、地図管理部(41)、自己位置推定部(42)および経路計画部(43)を備える。また、走行制御装置は、温度予測部(245)、外気温度検出部(248)、室内温度調節部(249)、室内調節予測部(250)、電池温度推定部(233)、電池温度制限演算部(234)、電池冷却部(235)および電池温度制御部(237)をさらに備える。
温度予測部は、経路計画部が走行経路を設定したとき、走行経路に対する電池の温度である予測電池温度(Tb_pre)を設定する。
外気温度検出部は、車両の外部の雰囲気温度である外気温度(To)を検出可能である。
室内温度調節部は、車両の室内の温度を調節可能である。
室内調節予測部は、経路計画部が走行経路を設定したとき、走行経路に対する室内温度調節部が作動する期間である室内調節作動期間(Xr)を設定する。
電池温度推定部は、走行経路における曲率情報および勾配情報、室内調節作動期間、車両の重量(Wv)、車両の走行抵抗(Dv)に基づいて、電池の温度である電池温度(Tb)を推定可能である。
電池温度制限演算部は、電池温度の上限値である電池温度制限値(Tb_lim)を演算可能である。
電池冷却部は、電池を冷却可能である。
電池温度制御部は、電池温度が電池温度制限値を超えるとき、電池温度が電池温度制限値以下となるように、電池冷却部を制御する。
これにより、走行経路における道路状態に応じて、車両が走行中に、電池が過熱されるか否かを予測できる。温度を予測することによって、電池が過熱されるかを予測できるため、走行経路に登坂路等があっても、電池の過熱を防止できる。したがって、上記と同様の効果を奏する。
本実施形態による走行制御装置が用いられる車両の駆動システムの概略図。 第1実施形態による走行制御装置を示すブロック図。 第1実施形態による走行制御装置の温度予測部を説明するための走行経路および予測モータ温度の関係図。 第1実施形態による走行制御装置のモータ温度制限演算部を説明するためのモータジェネレータの磁力およびモータ温度制限値の関係図。 第1実施形態による走行制御装置の制御を示すフローチャート。 第2実施形態による走行制御装置を示すブロック図。 第2実施形態による走行制御装置の温度予測部を説明するための走行経路および予測電池温度の関係図。 第2実施形態による走行制御装置の室内調節予測部を説明するための走行経路および室内調節作動期間の関係図。 第2実施形態による走行制御装置の電池温度制限演算部を説明するための電池内部抵抗および電池温度制限値の関係図。 第2実施形態による走行制御装置の制御を示すフローチャート。
以下、実施形態による走行制御装置を図面に基づいて説明する。複数の実施形態の説明において、実質的に同一の構成には、同一の符号を付して説明する。本実施形態という場合、複数の実施形態を包括する。
本実施形態の走行制御装置は、電池を有し、モータにより走行可能な車両90の駆動システム91に用いられる。車両90は、所謂、電気自動車である。また、車両90は、充電器に接続可能であり、電池を充電可能である。まず、車両90の駆動システム91について説明する。
図1に示すように、駆動システム91は、モータとしてのモータジェネレータ20、減速機93、インバータ21、電池としてのバッテリ22および走行制御装置1を備える。図において、モータジェネレータ20をMGと記載している。
モータジェネレータ20には、回転速度センサ23が設けられている。回転速度センサ23は、例えば、タコジェネレータまたはレゾルバであり、モータジェネレータ20の回転速度を検出可能である。
モータジェネレータ20は、バッテリ22からの電力で駆動されることによりトルクを発生する電動機としての機能、および、車両90の制動時に駆動されて発電する発電機としての機能を有する。本実施形態のモータジェネレータ20は、例えば、永久磁石式同期型の3相交流のモータである。モータジェネレータ20のトルクは、減速機93に伝達される。
減速機93は、モータジェネレータ20の回転速度を調整する。減速機93の出力軸94の動力は、ギア機構95およびドライブシャフト96等を経由して、駆動輪97に伝達される。なお、減速機93に代替して、クラッチおよび変速機等が設けられてもよい。
また、図示はしないが、車両90は、ステアリングホイールを備える。ステアリングホイールは、操舵部材であり、ステアリングシャフトに接続されている。ステアリングホイールを運転者が操作することによって、車両90の走行方向が変更される。
インバータ21は、モータジェネレータ20とバッテリ22との間に設けられている。インバータ21は、バッテリ22の直流電力を交流電力に変換してモータジェネレータ20へ供給する。また、インバータ21は、モータジェネレータ20により発電された交流電力を直流電力に変換してバッテリ22へ供給する。
バッテリ22は、例えば、ニッケル水素またはリチウムイオン等の充放電可能な二次電池により構成される直流電源である。バッテリ22に替えて、電気二重層キャパシタ等の蓄電装置が直流電源として用いられてもよい。
(第1実施形態)
第1実施形態の走行制御装置1は、バッテリ制御部30、運転手支援システム制御部40、モータ制御部としてのモータジェネレータ制御部60および自動発報部70を備える。図において、バッテリ制御部30をBATT-ECUと記載する。図において、運転手支援システム制御部40をDSS-ECUと記載する。図において、モータジェネレータ制御部60をMG-ECUと記載している。
バッテリ制御部30、運転手支援システム制御部40およびモータジェネレータ制御部60は、マイコンを主体として構成されており、CPU、読み出し可能な非一時的有形記録媒体、ROM、I/O、および、これらの構成を接続するバスライン等を備えている。各処理は、ROM等の実体的なメモリ装置に予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理であってもよいし、専用の電子回路によるハードウェア処理であってもよい。バッテリ制御部30は、バッテリ22を制御可能である。
図2に示すように、運転手支援システム制御部40は、地図管理部41、自己位置推定部42、経路計画部43、温度予測部45、車速検出部46および車速制限演算部47を有する。
地図管理部41は、地図情報Mを有する。地図情報Mは、施設、地名、住所、郵便番号、道路標識、道路における本線車線、合流車線、登坂車線、追い越し車線、曲率情報Icおよび勾配情報Isを含む。曲率情報Icは、各道路の曲率半径を含む。勾配情報Isは、各道路の勾配、斜度、斜辺距離を含む。なお、地図管理部41は、地図情報Mを更新可能である。地図情報Mは、自己位置推定部42、経路計画部43、温度予測部45および必要トルク演算部61に出力される。
自己位置推定部42は、地図情報Mにおける車両90の現在位置である自己位置Psを推定可能である。自己位置推定部42は、衛星からの電波を受信し、自己位置Psを推定する。推定された自己位置Psは、経路計画部43に出力される。
経路計画部43は、渋滞または交通規制等の道路交通情報Irを道路交通情報通信システムから取得可能であり、走行経路Rvを設定可能である。走行経路Rvは、自己位置Psから任意の目的地Pgまでの経路である。また、経路計画部43は、走行経路Rvを変更可能であり、走行再経路Rv_Rを設定可能である。設定された走行経路Rvまたは走行再経路Rv_Rは、温度予測部45およびモータジェネレータ制御部60の必要トルク演算部61に出力される。
図3に示すように、温度予測部45は、経路計画部43が走行経路Rvまたは走行再経路Rv_Rを設定したとき、曲率情報Ic、勾配情報Is、地図情報Mおよび走行経路Rvもしくは走行再経路Rv_Rに基づき、予測モータ温度Tm_preを設定する。予測モータ温度Tm_preは、走行経路Rvまたは走行再経路Rv_Rに対するモータジェネレータ20の温度である。予測モータ温度Tm_preは、実験やシミュレーション、学習機能等を用いて、予測される。なお、図において、経路計画部43が登坂路等を含む走行経路Rvを設定したときの予測モータ温度Tm_preが記載されている。設定された予測モータ温度Tm_preは、経路計画部43、車速制限演算部47およびモータ温度制御部66に出力される。
図2に戻って、車速検出部46は、ドライブシャフト96に設けられており、車両90の車速Vcを検出可能である。車速検出部46は、ドライブシャフト96の回転速度に比例したパルス波を取得可能である。車速検出部46は、例えば、非接触の磁気抵抗効果素子であり、磁束の変化を電気抵抗の変化に変換して、車速Vcを検出する。検出された車速Vcは、経路計画部43およびモータジェネレータ制御部60に出力される。
車速制限演算部47は、予測モータ温度Tm_preに基づいて、車速Vcの上限値である車速制限値Vc_limを演算可能である。車速制限演算部47は、例えば、予測モータ温度Tm_preおよび車速制限値Vc_limの関係図を用いて、車速制限値Vc_limを演算する。例えば、予測モータ温度Tm_preおよび車速制限値Vc_limの関係において、予測モータ温度Tm_preが比較的高いとき、車速制限値Vc_limは、小さくなるように、設定されている。演算された車速制限値Vc_limは、経路計画部43およびモータジェネレータ制御部60に出力される。
モータジェネレータ制御部60は、インバータ21のスイッチング素子のオンオフ作動を制御することによって、モータジェネレータ20を制御する。また、モータジェネレータ制御部60は、車速Vcが車速制限値Vc_lim以下となるように、モータジェネレータ20を制御する。
モータジェネレータ制御部60は、必要トルク演算部61、最大加速演算部62、モータ温度推定部63、モータ温度制限演算部64、モータ冷却部65およびモータ温度制御部66を有する。
車両90の重量を車両重量Wvとする。車両90が走行するときの走行抵抗を車両走行抵抗Dvとする。なお、車両走行抵抗Dvは、空気抵抗または転がり抵抗であり、実験やシミュレーションを用いて、設定される。走行経路Rvに対するモータジェネレータ20に係る必要なトルクを必要トルクTnとする。
必要トルク演算部61は、走行経路Rvまたは走行再経路Rv_Rにおける曲率情報Icおよび勾配情報Is、車両重量Wvならびに車両走行抵抗Dvに基づいて、必要トルクTnを演算可能である。演算された必要トルクTnは、最大加速演算部62およびモータ温度推定部63に出力される。
最大加速演算部62は、必要トルクTnに基づいて、車両90の最大加速Ac_maxを演算可能である。演算された最大加速Ac_maxは、モータ温度推定部63に出力される。
モータ温度推定部63は、必要トルクTnおよび最大加速Ac_maxに基づいて、モータ温度Tmを推定可能である。モータ温度Tmは、モータジェネレータ20の温度である。推定されたモータ温度Tmは、経路計画部43およびモータ温度制御部66に出力される。
モータ温度制限演算部64は、モータジェネレータ20の減磁に基づいて、モータ温度Tmの上限値であるモータ温度制限値Tm_limを演算可能である。モータ温度制限演算部64は、例えば、モータジェネレータ20の磁力Φおよびモータ温度制限値Tm_limの関係図を用いて、モータ温度制限値Tm_limを演算する。
図4に示すように、モータジェネレータ20の磁力Φが小さくなるに伴い、モータ温度制限値Tm_limは、低くなるように、設定されている。演算されたモータ温度制限値Tm_limは、モータ温度制御部66に出力される。
図2に戻って、モータ冷却部65は、モータジェネレータ20を冷却可能である。モータ冷却部65は、例えば、熱交換器である。
モータ温度制御部66は、モータ冷却部65を制御可能である。モータ温度制御部66は、予測モータ温度Tm_preがモータ温度制限値Tm_limを超えるとき、モータジェネレータ20が予め冷却されるように、モータ冷却部65を制御する。モータ温度Tmがモータ温度制限値Tm_limを超えるとき、モータ冷却部65が駆動する。モータジェネレータ20が予め冷却される。
また、モータ温度制御部66は、モータ温度Tmがモータ温度制限値Tm_limを超えるとき、モータ温度Tmがモータ温度制限値Tm_lim以下となるように、モータ冷却部65を制御する。モータ温度Tmがモータ温度制限値Tm_limを超えるとき、モータ冷却部65が駆動する。モータジェネレータ20が冷却され、モータ温度Tmが低下する。
また、経路計画部43は、モータ温度Tmがモータ温度制限値Tm_limを超えるとき、走行経路Rvを変更する。走行経路Rvが変更され、経路計画部43は、曲率情報Ic、勾配情報Is、地図情報M、自己位置Ps、目的地Pg、道路交通情報Ir、車速Vcおよび車速制限値Vc_limに基づき、走行再経路Rv_Rを設定する。
自動発報部70は、モータ温度Tmがモータ温度制限値Tm_limを超えるとき、経路計画部43が走行再経路Rv_Rを設定できたか否かを判定する。経路計画部43が走行再経路Rv_Rを設定できたとき、自動発報部70は、作動しない。経路計画部43が走行再経路Rv_Rを設定できなかったとき、自動発報部70は、運転手に警報を発する。
図5のフローチャートを参照して、走行制御装置1の処理について説明する。フローチャートにおいて、「S」は、ステップを意味する。
ステップ101において、経路計画部43は、走行経路Rvを設定するか否かを判定する。走行経路Rvが設定されないとき、処理は、終了する。走行経路Rvが設定されるとき、処理は、ステップ102に移行する。
ステップ102において、経路計画部43は、曲率情報Ic、勾配情報Is、地図情報M、自己位置Ps、目的地Pgおよび道路交通情報Irを取得する。
ステップ103において、経路計画部43は、曲率情報Ic、勾配情報Is、地図情報M、自己位置Ps、目的地Pgおよび道路交通情報Irに基づき、走行経路Rvを設定する。
ステップ104において、温度予測部45は、曲率情報Ic、勾配情報Is、地図情報Mおよび走行経路Rvもしくは走行再経路Rv_Rに基づき、予測モータ温度Tm_preを設定する。
ステップ105において、車速検出部46は、車速Vcを検出する。車速制限演算部47は、車速制限値Vc_limを演算する。
ステップ106において、モータジェネレータ制御部60は、車速Vcが車速制限値Vc_lim以下であるか否かを判定する。車速Vcが車速制限値Vc_limを超えるとき、処理は、ステップ107に移行する。車速Vcが車速制限値Vc_lim以下であるとき、処理は、ステップ108に移行する。
ステップ107において、モータジェネレータ制御部60は、車速Vcが車速制限値Vc_lim以下となるように、モータジェネレータ20を制御する。その後、処理は、ステップ105に戻る。
ステップ108において、必要トルク演算部61は、曲率情報Ic、勾配情報Is、車両重量Wvおよび車両走行抵抗Dvに基づいて、必要トルクTnを演算する。最大加速演算部62は、必要トルクTnに基づいて、最大加速Ac_maxを演算する。モータ温度推定部63は、必要トルクTnおよび最大加速Ac_maxに基づいて、モータ温度Tmを推定する。
ステップ109において、モータ温度制限演算部64は、モータ温度制限値Tm_limを演算する。
ステップ110において、モータ温度制御部66は、予測モータ温度Tm_preがモータ温度制限値Tm_lim以下であるか否かを判定する。予測モータ温度Tm_preがモータ温度制限値Tm_lim以下であるとき、処理は、ステップ112に移行する。予測モータ温度Tm_preがモータ温度制限値Tm_limを超えるとき、処理は、ステップ111に移行する。
ステップ111において、モータ温度制御部66は、モータ温度Tmがモータ温度制限値Tm_lim以下となりやすくなるように、モータ冷却部65を制御する。モータ冷却部65は、モータジェネレータ20を予め冷却する。このとき、モータ冷却部65により、モータ温度Tmが低下しやすくなる。
ステップ112において、モータ温度制御部66は、モータ温度Tmがモータ温度制限値Tm_lim以下であるか否かを判定する。モータ温度Tmがモータ温度制限値Tm_lim以下であるとき、処理は、終了する。モータ温度Tmがモータ温度制限値Tm_limを超えるとき、処理は、ステップ113に移行する。
ステップ113において、モータ温度制御部66は、モータ温度Tmがモータ温度制限値Tm_lim以下となるように、モータ冷却部65を制御する。モータ冷却部65は、モータジェネレータ20を冷却する。モータ冷却部65により、モータ温度Tmが低下する。
ステップ114において、経路計画部43は、曲率情報Ic、勾配情報Is、地図情報M、自己位置Ps、目的地Pg、道路交通情報Ir、車速Vcおよび車速制限値Vc_limに基づき、走行再経路Rv_Rを設定できるか否かを判定する。走行再経路Rv_Rが設定可能であるとき、経路計画部43は、走行再経路Rv_Rを設定し、処理は、ステップ104に移行する。このとき、経路計画部43は、予測モータ温度Tm_preおよびモータ温度Tmに基づき、モータ温度Tmの上昇量が小さくなるように、走行再経路Rv_Rを設定する。
走行再経路Rv_Rが設定できないとき、処理は、ステップ115に移行する。走行再経路Rv_Rが設定できないときとは、例えば、車速Vcが車速制限値Vc_limを超えてしまうとき、モータ温度Tmがモータ温度制限値Tm_limを超えてしまうとき、または、目的地Pgに到着できないときである。
ステップ115において、自動発報部70は、運転手に警報を発する。
従来、特許文献1に記載されているように、車両に搭載されるモータまたは電池の温度が上昇したとき、登坂路等の走行を禁止して、迂回するように、走行経路を設定する走行制御装置が知られている。特許文献1では、モータまたは電池の過熱抑制のため、登坂路等が回避され、迂回路が設定される。迂回路を経由するため、車両が目的地へ移動する所要時間が増加する。そこで、本実施形態の走行制御装置1では、登坂路があっても、目的地への移動所要時間を短縮することができる。
[1]温度予測部45が予測モータ温度Tm_preを設定する。これにより、走行経路Rvにおける道路状態に応じて、車両90が走行中に、モータジェネレータ20が過熱されるか否かを予測できる。温度を予測することによって、モータジェネレータ20が過熱されるかを予測できるため、走行経路Rvに登坂路等があっても、モータジェネレータ20の過熱を防止できる。したがって、モータジェネレータ20の過熱を抑制するために、登坂路等を回避する必要がなく、目的地Pgへの移動所要時間は、短縮される。
[2]モータ温度制御部66は、予測モータ温度Tm_preがモータ温度制限値Tm_limを超えるとき、モータジェネレータ20が予め冷却されるように、モータ冷却部65を制御する。これにより、モータジェネレータ20を瞬間的に冷却する必要がなくなる。モータ冷却部65の冷却能力を比較的低く設定できるため、モータ冷却部65を小型化でき、走行制御装置1を小型化できる。
[3]モータ温度制限演算部64は、モータジェネレータ20の減磁に基づいて、モータ温度制限値Tm_limを演算する。モータジェネレータ20の状態に応じて、モータ温度制限値Tm_limが設定される。このため、モータジェネレータ20の過熱が抑制されつつ、最大加速Ac_maxを比較的大きく設定できる。車両90が走行しやすくなり、移動所要時間をさらに短縮することができる。
[4]経路計画部43は、モータ温度Tmがモータ温度制限値Tm_limを超えるとき、走行再経路Rv_Rを設定する。経路計画部43が走行再経路Rv_Rを設定できなかったとき、自動発報部70は、運転手に警報を発する。これにより、モータジェネレータ20の過熱が抑制されつつ、目的地Pgに到着できないことが防止される。
(第2実施形態)
第2実施形態では、走行制御装置の制御、運転手支援システム制御部の構成およびバッテリ制御部の構成が異なる点を除き、第1実施形態と同様である。
図6に示すように、第2実施形態の走行制御装置2の運転手支援システム制御部240における温度予測部245は、第1実施形態と異なる。また、運転手支援システム制御部240は、外気温度検出部248、室内温度調節部249および室内調節予測部250をさらに有する。第2実施形態において、車速検出部46、車速制限演算部47およびモータジェネレータ制御部60の記載を省略する。
図7に示すように、温度予測部245は、経路計画部43が走行経路Rvまたは走行再経路Rv_Rを設定したとき、曲率情報Ic、勾配情報Is、地図情報Mおよび走行経路Rvもしくは走行再経路Rv_Rに基づき、予測電池温度Tb_preを設定する。予測電池温度Tb_preは、走行経路Rvに対するモータジェネレータ20の温度である。予測電池温度Tb_preは、予測モータ温度Tm_preと同様に、実験やシミュレーション、学習機能等を用いて、予測される。なお、図において、経路計画部43が登坂路等を含む走行経路Rvを設定したときの予測電池温度Tb_preが記載されている。設定された予測電池温度Tb_preは、経路計画部43、電池電流制限演算部232および電池温度制御部237に出力される。
外気温度検出部248は、車両90の外部の雰囲気温度である外気温度Toを検出可能である。検出された外気温度Toは、室内調節予測部250に出力される。
室内温度調節部249は、車両90の室内の温度である室内温度Trを調節可能である。室内温度調節部249は、例えば、電池冷却部235と同様な構成であり、エアコンディショナーである。
図8に示すように、室内調節予測部250は、経路計画部43が走行経路Rvまたは走行再経路Rv_Rを設定したとき、外気温度Toに基づいて、室内調節作動期間Xrを設定する。室内調節作動期間Xrは、走行経路Rvまたは走行再経路Rv_Rに対する室内温度調節部249が作動する期間または距離である。図において、走行経路Rvまたは走行再経路Rv_Rにおいて、室内温度調節部249が作動しているときをオンと記載する。走行経路Rvまたは走行再経路Rv_Rにおいて、室内温度調節部249が作動していないときをオフと記載する。室内温度調節部249は、実験やシミュレーション、学習機能等を用いて、予測される。設定された室内調節作動期間Xrは、電池電流推定部231に出力される。
第2実施形態のバッテリ制御部230は、電池電流推定部231、電池電流制限演算部232、電池温度推定部233、電池温度制限演算部234、電池冷却部235、電池加熱部236および電池温度制御部237をさらに有する。
電池電流推定部231は、走行経路Rvまたは走行再経路Rv_Rにおける曲率情報Icおよび勾配情報Is、室内調節作動期間Xr、車両重量Wvならびに車両走行抵抗Dvに基づいて、バッテリ22に流れる電流である電池電流Ibを推定可能である。推定された電池電流Ibは、経路計画部43、電池温度推定部233および電池温度制御部237に出力される。
電池電流制限演算部232は、電池電流Ibの上限値である電池電流制限値Ib_limを演算可能である。電池電流制限演算部232は、例えば、予測電池温度Tb_preおよび電池電流制限値Ib_limの関係図を用いて、電池電流制限値Ib_limを演算する。例えば、予測電池温度Tb_preおよび電池電流制限値Ib_limの関係において、予測電池温度Tb_preが比較的高いとき、電池電流制限値Ib_limは、低くなるように、設定されている。演算された電池電流制限値Ib_limは、経路計画部43および電池温度制御部237に出力される。
電池温度推定部233は、電池電流Ibに基づいて、電池温度Tbを推定可能である。電池温度Tbは、バッテリ22の温度である。なお、電池温度推定部233は、走行経路Rvまたは走行再経路Rv_Rにおける曲率情報Icおよび勾配情報Is、室内調節作動期間Xr、車両重量Wvならびに車両走行抵抗Dvに基づいて、電池温度Tbを直接推定してもよい。推定された電池温度Tbは、経路計画部43および電池温度制御部237に出力される。
電池温度制限演算部234は、バッテリ22の劣化に基づいて、電池温度Tbの上限値である電池温度制限値Tb_limを演算可能である。電池温度制限演算部234は、例えば、バッテリ22の劣化および電池温度制限値Tb_limの関係図を用いて、電池温度制限値Tb_limを演算する。バッテリ22の劣化は、例えば、バッテリ22の内部抵抗である電池内部抵抗Rbの変化によって判定される。なお、図示はしないが、バッテリ22は、電池内部抵抗Rbを検出する検出器を有する。
図9に示すように、電池内部抵抗Rbが大きくなるに伴い、電池温度制限値Tb_limは、低くなるように、設定されている。演算された電池温度制限値Tb_limは、電池温度制御部237に出力される。
図6に戻って、電池冷却部235は、バッテリ22を冷却可能である。電池冷却部235は、流体圧縮部としてのコンプレッサ251、流体冷却部252、膨張弁253、吸熱部としてのエバポレータ254、流体送風部としてのブロワ255、流体温度検出部256および流体温度制御部257を有する。電池冷却部235は、バッテリ22を冷却可能である。
コンプレッサ251は、バッテリ22から電力が供給されたとき、流体を圧縮する。なお、コンプレッサ251は、コンプレッサ251の駆動による発熱を用いて、電池加熱部236として用いられてもよい。
流体冷却部252は、例えば、コンデンサおよびコンデンサファンであり、コンプレッサ251により圧縮された流体を冷却可能である。コンプレッサ251により圧縮された流体がコンデンサを経由する。コンデンサを経由する流体は、コンデンサファンにより、冷却される。
膨張弁253によって、流体冷却部252により冷却された流体が膨張し、気化する。気化した流体は、エバポレータ254の周囲の熱を吸熱する。これにより、エバポレータ254が冷却される。冷却されたエバポレータ254を介して、バッテリ22に向かってブロワ255は、送風する。エバポレータ254によって冷却されたブロワ255の風により、バッテリ22が冷却される。なお、エバポレータ254を経由した流体は、コンプレッサ251に戻る。
流体温度検出部256は、エバポレータ254によって冷却されたブロワ255の温度である流体温度Tfを検出可能である。
流体温度制御部257は、流体温度Tfが流体温度閾値Tf_th以下となるように、コンプレッサ251、流体冷却部252、膨張弁253、吸熱部としてのエバポレータ254およびブロワ255を制御する。流体温度閾値Tf_thは、バッテリ22の温度特性に基づいて、設定される。
電池加熱部236は、加熱器としてのヒータ261または振動電流発生部262を有する。ヒータ261は、電力が供給されると、発熱する。振動電流発生部262は、交流電源を含む共振回路により構成される。振動電流発生部262は、共振回路の共振周波数を含む交流電圧が交流電源により発生したとき、発熱する。電池加熱部236は、ヒータ261または振動電流発生部262により、バッテリ22を加熱可能である。
電池温度制御部237は、電池加熱部236を制御可能である。電池温度制御部237は、電池電流Ibが電池温度制限値Tb_limを超えるとき、電池電流Ibが電池温度制限値Tb_lim以下となるように、電池加熱部236を制御する。電池電流Ibが電池温度制限値Tb_limを超えるとき、電池加熱部236が駆動する。バッテリ22が加熱され、バッテリ22の化学反応が促進される。電池電流Ibおよび電池温度制限値Tb_limが調整される。なお、このとき、バッテリ22が過熱されないように、電池加熱部236は、調整されている。
また、電池温度制御部237は、電池冷却部235を制御可能である。電池温度制御部237は、予測電池温度Tb_preが電池温度制限値Tb_limを超えるとき、バッテリ22が予め冷却されるように、電池冷却部235を制御する。電池温度Tbが電池温度制限値Tb_limを超えるとき、電池冷却部235が駆動する。バッテリ22が予め冷却される。
さらに、電池温度制御部237は、電池温度Tbが電池温度制限値Tb_limを超えるとき、電池温度Tbが電池温度制限値Tb_lim以下となるように、電池冷却部235を制御する。電池温度Tbが電池温度制限値Tb_limを超えるとき、電池冷却部235が駆動する。バッテリ22が冷却され、電池温度Tbが低下する。
また、経路計画部43は、電池温度Tbが電池温度制限値Tb_limを超えるとき、走行経路Rvを変更する。走行経路Rvが変更され、経路計画部43は、曲率情報Ic、勾配情報Is、地図情報M、自己位置Ps、目的地Pg、道路交通情報Ir、電池電流Ibおよび電池電流制限値Ib_limに基づき、走行再経路Rv_Rを設定する。
自動発報部270は、電池温度Tbが電池温度制限値Tb_limを超えるとき、経路計画部43が走行再経路Rv_Rを設定できたか否かを判定する。経路計画部43が走行再経路Rv_Rを設定できたとき、自動発報部70は、作動しない。また、経路計画部43が走行再経路Rv_Rを設定できなかったとき、自動発報部70は、運転手に警報を発する。
図10のフローチャートを参照して、走行制御装置2の処理について説明する。
ステップ201-203、第1実施形態のステップ101-103と同様である。
ステップ204において、温度予測部245は、曲率情報Ic、勾配情報Is、地図情報Mおよび走行経路Rvもしくは走行再経路Rv_Rに基づき、予測電池温度Tb_preを設定する。また、外気温度検出部248は、外気温度Toを検出する。さらに、室内調節予測部250は、室内調節作動期間Xrを設定する。
ステップ205において、電池電流推定部231は、電池電流Ibを推定する。電池電流制限演算部232は、電池電流制限値Ib_limを演算する。
ステップ206において、電池温度制御部237は、電池電流Ibが電池電流制限値Ib_lim以下であるか否かを判定する。電池電流Ibが電池電流制限値Ib_limを超えるとき、処理は、ステップ207に移行する。電池電流Ibが電池電流制限値Ib_lim以下であるとき、処理は、ステップ208に移行する。
ステップ207において、電池温度制御部237は、電池電流Ibが電池電流制限値Ib_lim以下となるように、電池加熱部236を制御する。電池加熱部236は、バッテリ22を加熱する。バッテリ22の化学反応が促進される。電池電流Ibは、電池電流制限値Ib_lim以下となるように、調整される。その後、処理は、ステップ205に戻る。
ステップ208において、電池温度推定部233は、電池電流Ibに基づいて、電池温度Tbを推定する。
ステップ209において、電池温度制限演算部234は、電池温度制限値Tb_limを演算する。
ステップ210において、電池温度制御部237は、予測電池温度Tb_preが電池温度制限値Tb_lim以下であるか否かを判定する。予測電池温度Tb_preが電池温度制限値Tb_lim以下であるとき、処理は、ステップ212に移行する。予測電池温度Tb_preが電池温度制限値Tb_limを超えるとき、処理は、ステップ211に移行する。
ステップ211において、電池温度制御部237は、電池温度Tbが電池温度制限値Tb_lim以下となりやすくなるように、電池冷却部235を制御する。電池冷却部235は、バッテリ22を予め冷却する。このとき、電池冷却部235により、電池温度Tbが低下しやすくなる。
ステップ212において、電池温度制御部237は、電池温度Tbが電池温度制限値Tb_lim以下であるか否かを判定する。電池温度Tbが電池温度制限値Tb_lim以下であるとき、処理は、終了する。電池温度Tbが電池温度制限値Tb_limを超えるとき、処理は、ステップ213に移行する。
ステップ213において、電池温度制御部237は、電池温度Tbが電池温度制限値Tb_lim以下となるように、電池冷却部235を制御する。電池冷却部235は、バッテリ22を冷却する。電池冷却部235により、電池温度Tbが低下する。
ステップ214において、経路計画部43は、曲率情報Ic、勾配情報Is、地図情報M、自己位置Ps、目的地Pg、道路交通情報Ir、電池電流Ibおよび電池電流制限値Ib_limに基づき、走行再経路Rv_Rを設定できるか否かを判定する。走行再経路Rv_Rが設定可能であるとき、経路計画部43は、走行再経路Rv_Rを設定し、処理は、ステップ204に移行する。このとき、経路計画部43は、予測電池温度Tb_preおよび電池温度Tbに基づき、電池温度Tbの上昇量が小さくなるように、走行再経路Rv_Rを設定する。
走行再経路Rv_Rが設定できないとき、処理は、ステップ215に移行する。走行再経路Rv_Rが設定できないときとは、例えば、電池電流Ibが電池電流制限値Ib_limを超えるとき、電池温度Tbが電池温度制限値Tb_limを超えてしまうとき、または、目的地Pgに到着できないときである。
ステップ215において、自動発報部270は、運転手に警報を発する。
[5]温度予測部245が予測電池温度Tb_preを設定する。これにより、走行経路Rvにおける道路状態に応じて、車両90が走行中に、バッテリ22が過熱されるか否かを予測できる。温度を予測することによって、バッテリ22が過熱されるかを予測できる。このため、走行経路Rvに登坂路等があっても、バッテリ22の過熱を防止できる。したがって、第2実施形態においても、第1実施形態の[1]に記載した効果と同様の効果を奏する。
[6]電池温度制御部237は、予測電池温度Tb_preが電池温度制限値Tb_limを超えるとき、バッテリ22が予め冷却されるように、電池冷却部235を制御する。第1実施形態の[2]に記載した効果と同様の効果を奏する。
[8]電池温度制御部237は、電池電流Ibが電池温度制限値Tb_lim以下となるように、電池加熱部236を制御する。バッテリ22の過熱が抑制されつつ、バッテリ22の化学反応が促進されやすくなる。このため、車両90が走行しやすくなり、移動所要時間をさらに短縮することができる。
[9]経路計画部43は、電池温度Tbが電池温度制限値Tb_limを超えるとき、走行再経路Rv_Rを設定する。経路計画部43が走行再経路Rv_Rを設定できなかったとき、自動発報部70は、運転手に警報を発する。これにより、バッテリ22の過熱が抑制されつつ、目的地Pgに到着できないことが防止される。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
(他の実施形態)
(i)第1実施形態の走行制御装置による制御および第2実施形態の走行制御装置による制御が併用されてもよい。
(ii)所定回数、経路計画部が走行再経路を設定できなかったとき、自動発報部は、運転手に警報を発してもよい。
1、2 ・・・走行制御装置、
20 ・・・モータ、
22 ・・・電池、
41 ・・・地図管理部、
42 ・・・自己位置推定部、
43 ・・・経路計画部、
45、245 ・・・温度予測部、
90 ・・・車両。

Claims (12)

  1. 電池(22)を有し、モータ(20)により走行可能な車両(90)に用いられる走行制御装置(1)であって、
    道路の曲率情報(Ic)および勾配情報(Is)を含む地図情報(M)を有する地図管理部(41)と、
    前記地図情報における前記車両の位置である自己位置(Ps)を推定可能な自己位置推定部(42)と、
    前記自己位置から前記車両の目的地までの経路である走行経路(Rv)を設定可能な経路計画部(43)と、
    前記経路計画部が前記走行経路を設定したとき、前記走行経路に対する前記モータの温度である予測モータ温度(Tm_pre)を設定する温度予測部(45)と、
    前記走行経路における前記曲率情報および前記勾配情報、前記車両の重量(Wv)ならびに前記車両の走行抵抗(Dv)に基づいて、前記走行経路に対する前記モータにおける必要なトルクである必要トルク(Tn)を演算可能な必要トルク演算部(61)と、
    前記必要トルクに基づいて、前記車両の最大加速(Ac_max)を演算可能な最大加速演算部(62)と、
    前記必要トルクおよび前記最大加速に基づいて、前記モータの温度であるモータ温度(Tm)を推定可能なモータ温度推定部(63)と、
    前記モータ温度の上限値であるモータ温度制限値(Tm_lim)を演算可能なモータ温度制限演算部(64)と、
    前記モータを冷却可能なモータ冷却部(65)と、
    前記モータ温度が前記モータ温度制限値を超えるとき、前記モータ温度が前記モータ温度制限値以下となるように、前記モータ冷却部を制御するモータ温度制御部(66)と、
    を備える走行制御装置。
  2. 前記モータ温度制限演算部は、前記モータの減磁に基づいて、前記モータ温度制限値を演算する請求項に記載の走行制御装置。
  3. 前記モータ温度制御部は、前記予測モータ温度が前記モータ温度制限値を超えるとき、前記モータ冷却部が前記モータを冷却するように、前記モータ冷却部を制御する請求項またはに記載の走行制御装置。
  4. 前記車両の車速(Vc)を検出可能な車速検出部(46)と、
    前記予測モータ温度に基づいて、前記車速の上限値である車速制限値(Vc_lim)を演算可能な車速制限演算部(47)と、
    前記車速が前記車速制限値以下となるように、前記モータを制御するモータ制御部(60)と、
    をさらに備える請求項からのいずれか一項に記載の走行制御装置。
  5. 前記経路計画部は、前記モータ温度が前記モータ温度制限値を超えるとき、前記走行経路を変更し、走行再経路(Rv_R)を設定する請求項からのいずれか一項に記載の走行制御装置。
  6. 前記経路計画部が前記走行再経路を設定できなかったとき、警報を発する自動発報部(70)をさらに備える請求項に記載の走行制御装置。
  7. 電池(22)を有し、モータ(20)により走行可能な車両(90)に用いられる走行制御装置(2)であって、
    道路の曲率情報(Ic)および勾配情報(Is)を含む地図情報(M)を有する地図管理部(41)と、
    前記地図情報における前記車両の位置である自己位置(Ps)を推定可能な自己位置推定部(42)と、
    前記自己位置から前記車両の目的地までの経路である走行経路(Rv)を設定可能な経路計画部(43)と、
    前記経路計画部が前記走行経路を設定したとき、前記走行経路に対する前記電池の温度である予測電池温度(Tb_pre)を設定する温度予測部(245)と、
    前記車両の外部の雰囲気温度である外気温度(To)を検出可能な外気温度検出部(248)と、
    前記車両の室内の温度を調節可能な室内温度調節部(249)と、
    前記経路計画部が前記走行経路を設定したとき、前記走行経路に対する前記室内温度調節部が作動する期間である室内調節作動期間(Xr)を設定する室内調節予測部(250)と、
    前記走行経路における前記曲率情報および前記勾配情報、前記室内調節作動期間、前記車両の重量(Wv)、前記車両の走行抵抗(Dv)に基づいて、前記電池の温度である電池温度(Tb)を推定可能な電池温度推定部(233)と、
    前記電池温度の上限値である電池温度制限値(Tb_lim)を演算可能な電池温度制限演算部(234)と、
    前記電池を冷却可能な電池冷却部(235)と、
    前記電池温度が前記電池温度制限値を超えるとき、前記電池温度が前記電池温度制限値以下となるように、前記電池冷却部を制御する電池温度制御部(237)と、
    を備える走行制御装置。
  8. 前記電池温度制限演算部は、前記電池の劣化に基づいて、前記電池温度制限値を演算する請求項に記載の走行制御装置。
  9. 前記電池温度制御部は、前記予測電池温度が前記電池温度制限値を超えるとき、前記電池冷却部が前記電池を冷却するように、前記電池冷却部を制御する請求項またはに記載の走行制御装置。
  10. 前記走行経路における前記曲率情報および前記勾配情報、前記室内調節作動期間、前記車両の重量(Wv)、前記車両の走行抵抗(Dv)に基づいて、前記電池に流れる電流である電池電流(Ib)を推定可能な電池電流推定部(231)と、
    前記予測電池温度に基づいて、前記電池電流の上限値である電池電流制限値(Ib_lim)を演算可能な電池電流制限演算部(232)と、
    前記電池を加熱可能な電池加熱部(236)と、
    をさらに備え、
    前記電池温度制御部は、前記電池電流が前記電池電流制限値以下となるように、前記電池加熱部を制御する請求項からのいずれか一項に記載の走行制御装置。
  11. 前記経路計画部は、前記電池温度が前記電池温度制限値を超えるとき、前記走行経路を変更し、走行再経路(Rv_R)を設定する請求項から10のいずれか一項に記載の走行制御装置。
  12. 前記経路計画部が前記走行再経路を設定できなかったとき、警報を発する自動発報部(270)をさらに備える請求項11に記載の走行制御装置。
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