JP7080865B2

JP7080865B2 - コンテンツ提供装置、コンテンツ提供システムおよびコンテンツ提供方法

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Publication number: JP7080865B2
Application number: JP2019159736A
Authority: JP
Inventors: 敦史大黒
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 2019-09-02
Filing date: 2019-09-02
Publication date: 2022-06-06
Anticipated expiration: 2039-09-02
Also published as: JP2021039503A

Description

本発明は、車両の運転者にコンテンツを提供するコンテンツ提供装置、コンテンツ提供システムおよびコンテンツ提供方法に関する。

従来、車両の運転者に対して複数の広告コンテンツを提供するようにした装置が知られている（例えば特許文献１参照）。特許文献１記載の装置では、運転者の状態、車両周辺の状態および車両の状態に基づいて車両の運転に係る負担の大きさである余裕度を判定し、余裕度に応じた内容、長さ、価格帯の広告コンテンツを提供する。

特開２０１７－１７３２０１号公報

ところで、運転者によっては広告自体を不要なものと感じることがある。しかしながら、特許文献１に記載の装置では、そのような場合であっても運転者に対し広告コンテンツが提供されるため、運転者が広告コンテンツの提供を不快に感じるおそれがある。

本発明の一態様であるコンテンツ提供装置は、車両の運転者に提供する複数の広告コンテンツを含むコンテンツ情報を記憶する記憶部と、車両の位置情報を含む車両情報と、停止地点毎に予測される停車時間の情報と、を取得する情報取得部と、情報取得部により取得された車両情報に基づいて、車両が停止したか否かを判定する停止判定部と、停止判定部により車両が停止したと判定されると、情報取得部により取得された車両の位置情報と、停止地点毎に予測される停車時間の情報と、に基づいて、車両が発進可能になるまでの予定停車時間を算出する予定停車時間算出部と、予定停車時間算出部により算出された予定停車時間に基づいて、記憶部に記憶された複数の広告コンテンツの中から予定停車時間内に再生可能な広告コンテンツを選択するコンテンツ選択部と、車両が発進可能になるときに再生が終了するようにコンテンツ選択部により選択された広告コンテンツを出力するコンテンツ出力部と、停止地点毎で車両が停止したときの平均停車時間を算出する平均停車時間算出部と、を備える。情報取得部により取得される停車時間の情報には、車両の前方の信号機の画像情報が含まれる。平均停車時間算出部は、情報取得部により取得された車両の位置情報と、車両の前方の信号機の画像情報と、に基づいて、停止地点毎の平均停車時間を算出する。記憶部は、平均停車時間算出部により算出された停止地点毎の平均停車時間の情報をさらに記憶する。予定停車時間算出部は、情報取得部により取得された車両の位置情報と、記憶部に記憶された停止地点毎の平均停車時間と、に基づいて、車両が発進可能になるまでの予定停車時間を算出する。

本発明の別の態様であるコンテンツ提供システムは、コンテンツ提供装置と、車両に搭載され、車両の位置情報を検出する位置情報検出部と、車両に搭載され、コンテンツを再生するコンテンツ再生部と、車両に搭載され、車両の前方を撮影するカメラと、を備える。情報取得部は、位置情報検出部により検出された車両の位置情報を取得するとともに、カメラにより撮影された車両の前方の信号機の画像情報を取得する。コンテンツ出力部は、コンテンツ選択部により選択されたコンテンツをコンテンツ再生部に出力する。

本発明のさらなる別の態様であるコンテンツ提供方法は、コンピュータによりそれぞれ実行される、車両の位置情報を含む車両情報を取得する車両情報取得ステップと、停止地点毎に予測される停車時間の情報を取得する停車情報取得ステップと、車両情報取得ステップで取得された車両情報に基づいて、車両が停止したか否かを判定する停止判定ステップと、停止判定ステップで車両が停止したと判定されると、車両情報取得ステップで取得された車両の位置情報と、停車情報取得ステップで取得された停止地点毎に予測される停車時間の情報と、に基づいて、車両が発進可能になるまでの予定停車時間を算出する予定停車時間算出ステップと、予定停車時間算出ステップで算出された予定停車時間に基づい
て、記憶部に記憶された複数の広告コンテンツの中から予定停車時間内に再生可能な広告コンテンツを選択するコンテンツ選択ステップと、車両が発進可能になるときに再生が終了するようにコンテンツ選択ステップで選択された広告コンテンツを出力するコンテンツ出力ステップと、停止地点毎で車両が停止したときの平均停車時間を算出する平均停車時間算出ステップと、を含む。情報取得ステップで取得される停車時間の情報には、車両の前方の信号機の画像情報が含まれる。平均停車時間算出ステップでは、情報取得ステップで取得された車両の位置情報と、車両の前方の信号機の画像情報と、に基づいて、停止地点毎の平均停車時間を算出する。予定停車時間算出ステップでは、情報取得ステップで取得された車両の位置情報と、平均停車時間算出ステップで算出された停止地点毎の平均停車時間と、に基づいて、車両が発進可能になるまでの予定停車時間を算出する。

本発明によれば、車両の運転者に対して広告コンテンツが有用な態様で提供されるため、広告を不快に感じるおそれを軽減することができる。

本発明の実施形態に係るコンテンツ提供装置を有するコンテンツ提供システムの全体構成を示すブロック図。図１の車両の停止地点の一例を模式的に示す図。図１の車両の停止地点での動作の一例を説明する図。本発明の実施形態に係るコンテンツ提供装置による処理の一例を示すフローチャート。

以下、図１～図４を参照して本発明の一実施形態について説明する。本発明の実施形態に係るコンテンツ提供装置は、車両の運転者に対し、広告主から依頼された様々な広告コンテンツを提供するように構成される。

このような広告コンテンツは、音声のみの聴覚コンテンツ、あるいは動画や静止画を伴う視聴覚コンテンツとして、車内のスピーカやディスプレイを介して再生されることで、車両の運転者に提供される。

広告コンテンツは、例えば、音楽や各種情報等の娯楽コンテンツの合間に再生される。この場合、車両の走行中等、運転者が車両の運転に集中しているときに提供される広告コンテンツは、運転者の印象に残り難い。従って、車両の運転者に対して広告コンテンツを効果的に印象付けるには、停車中に広告コンテンツを再生することが好ましい。しかしながら、停車する度に広告コンテンツが再生されると、運転者は、広告コンテンツの再生を不快に感じ、広告コンテンツを好意的に受け入れないことがある。

そこで、本実施形態では、広告コンテンツの再生が終了するタイミングを、信号が青になって車両が発進可能になるタイミングに合わせることで、運転者を支援し、運転者が好意的に受け入れるような態様で広告コンテンツを提供するよう、以下のようにコンテンツ提供装置を構成する。

図１は、本発明の実施形態に係るコンテンツ提供装置の機能を担うサーバ１０を有するコンテンツ提供システム１００の全体構成を示すブロック図である。図１に示すように、コンテンツ提供システム１００は、サーバ１０と、車両２に設けられた車載装置２０とを有する。

サーバ１０と車載装置２０とは、無線通信網、インターネット網、電話回線網などの通信ネットワーク３に接続される。図１には便宜上、単一の車載装置２０が示されるが、複数の車両２のそれぞれの車載装置２０を含んでコンテンツ提供システム１００が構成されてもよい。また、図１では単一のサーバ１０が示されるが、図１のサーバ１０に示す機能を複数のサーバ装置に分散させてもよい。

図１に示すように、車載装置２０は、通信ネットワーク３を介してサーバ１０と無線通信可能に構成された通信部２１と、通信部２１を介してサーバ１０から受信したコンテンツを再生するコンテンツ再生部２２とを有する。コンテンツ再生部２２は、スピーカ２２１とディスプレイ２２２とを含み、サーバ１０から受信したコンテンツをリアルタイムで再生（ストリーム再生）する。

車載装置２０には、車両２に搭載され、ＧＰＳ衛星から信号を受信して車両２の現在位置を測定するＧＰＳ装置２５と、車両２の前方を撮影するカメラ２６とが接続される。ＧＰＳ装置２５およびカメラ２６からの信号は、車両２を識別する車両ＩＤとともに、通信部２１を介して所定時間毎にサーバ１０に送信される。

サーバ１０は、通信部１１と、入出力部１２と、演算部１３と、記憶部１４と、を有する。

通信部１１は、通信ネットワーク３を介して車載装置２０と無線通信可能に構成される。入出力部１２は、例えばキーボード、マウス、モニタ、タッチパネル等を有する。演算部１３はＣＰＵを有し、入出力部１２を介して入力された信号、通信部１１を介してサーバ１０の外部から受信した信号、および記憶部１４に記憶されたデータに基づいて所定の処理を実行し、通信部１１、入出力部１２および記憶部１４に制御信号を出力する。

記憶部１４は、図示しない揮発性または不揮発性メモリを有する。記憶部１４には、演算部１３が実行する各種プログラムの他、広告主から依頼された広告コンテンツと音楽や各種情報等の娯楽コンテンツとを含むコンテンツ情報、交差点や踏切等の停止地点毎に予測される停車時間の情報等の各種データが記憶される。

広告コンテンツには、再生時間の異なる複数の広告コンテンツが含まれる。例えば、同一内容の広告コンテンツについて、再生時間の異なる複数のバージョンが予め作成され、記憶される。また、広告主の名称や商品名等のみからなる短い広告コンテンツも記憶される。コンテンツ情報には、広告コンテンツとは別に、車両２が発進可能になるタイミングを報知するジングル等の報知音を記憶してもよい。

演算部１３は、プロセッサが担う機能的構成、特に広告コンテンツの提供に関する構成として、情報取得部１３１と、停止判定部１３２と、予定停車時間算出部１３３と、平均停車時間算出部１３４と、コンテンツ選択部１３５と、コンテンツ出力部１３６とを有する。

情報取得部１３１は、通信ネットワーク３を介して、車両２の車載装置２０から送信された各種情報を、対応する車両ＩＤとともに取得するように構成される。情報取得部１３１により取得される各種情報には、ＧＰＳ装置２５の信号に基づく車両２の位置情報と、カメラ２６の信号に基づく車両２の前方の画像情報とが含まれる。情報取得部１３１により取得された車両２の位置情報に基づいて、車両２の移動速度（車速）を算出することができる。

図２は、車両２の停止地点の一例を模式的に示す図であり、信号機Ｓ１～Ｓ４が設置された交差点Ｃを示す。図２の交差点Ｃは、車両２が走行中の道路Ｒ１と、道路Ｒ１に交差する道路Ｒ２との交差点である。道路Ｒ１には、交差点Ｃへの進入方向毎に信号機Ｓ１，Ｓ２が設置され、道路Ｒ２には、交差点Ｃへの進入方向毎に信号機Ｓ３，Ｓ４が設置される。道路Ｒ１，Ｒ２を走行する各車両は、交差点Ｃへの進入方向に応じた信号機Ｓ１～Ｓ４に従い、停止地点Ｐ１～Ｐ４で停止する。

道路Ｒ１の道幅は、道路Ｒ２の道幅よりも広く、道路Ｒ１に設置された信号機Ｓ１，Ｓ２が交差点Ｃへの進入を禁止する赤色点灯の時間Ｔｒ１は、道路Ｒ２に設置された信号機Ｓ３，Ｓ４の赤色点灯の時間Ｔｒ２よりも短く設定される。また、道路Ｒ１に設置された信号機Ｓ１，Ｓ２が交差点Ｃへの進入を許可する青色点灯の時間Ｔｂ１は、道路Ｒ２に設置された信号機Ｓ３，Ｓ４の青色点灯の時間Ｔｂ２よりも長く設定される。

図２に示すように、車両２が道路Ｒ１を停止地点Ｐ１に向かって走行するとき、カメラ２６により撮影される画像には車両２の前方の信号機Ｓ１の画像が含まれる。すなわち、情報取得部１３１により取得された車両２の前方の画像情報に基づいて画像処理を行うことで、車両２の前方の信号機Ｓ１の点灯状態を判定することができる。

停止判定部１３２は、情報取得部１３１により取得された車両２の位置情報に基づいて、車両２が停止したか否かを判定する。すなわち、車両２の位置情報の変化に基づいて、車両２の移動速度を算出し、車両２が停止したか否かを判定する。

予定停車時間算出部１３３は、停止判定部１３２により車両２が停止したと判定されると、情報取得部１３１により取得された車両２の位置情報と車両２の前方の画像情報とに基づいて、車両２が発進可能になるまでの予定停車時間Ｔｓｆを算出する。

図３は、車両２の停止地点での動作の一例を説明する図であり、車両２の前方の信号機の点灯状態、車両２の走行状態、および車両２内で再生されるコンテンツの変化を示す。図３に示すように、時刻ｔ１において、車両２の前方の信号機の点灯状態が青色点灯から赤色点灯に変化すると、時刻ｔ２において、運転者が停止地点で車両２を停止させる。その後、時刻ｔ４において、車両２の前方の信号機の点灯状態が赤色点灯から青色点灯に変化すると、運転者が車両２を発進させる。

予定停車時間算出部１３３は、車両２の前方の画像情報に基づいて画像処理を行うことで、車両２の前方の信号機の点灯状態が青色点灯から赤色点灯に変化した時刻ｔ１を判定する。さらに、記憶部１４に記憶された停止地点毎に予測される停車時間の情報に基づいて、車両２が時刻ｔ２で走行を停止してから、車両２の前方の信号機の点灯状態が赤色点灯から青色点灯に変化して車両２が発進可能になるまでの、予定停車時間Ｔｓｆを算出する。

平均停車時間算出部１３４は、停止地点毎の平均停車時間Ｔｓａを算出し、記憶部１４に記憶された停止地点毎に予測される停車時間の情報を更新する。すなわち、図３の時刻ｔ４において車両２が発進し、各停止地点における実際の信号機の赤色点灯の時間Ｔｒおよび停車時間Ｔｓが確定すると、記憶部１４に記憶された停止地点毎に予測される停車時間との平均値である平均停車時間Ｔｓａを算出し、記憶部１４に記憶された停車時間の情報を更新する。

このとき、カメラ２６からの画像情報に信号機の点灯状態が青色点灯から赤色点灯に変化する時刻ｔ１の情報が含まれ、実際の赤色点灯の時間Ｔｒを算出できる場合は、実際の赤色点灯の時間Ｔｒにより記憶部１４に記憶された停車時間の情報が更新される。一方、カメラ２６からの画像情報に時刻ｔ１の情報が含まれない場合は、実際の停車時間Ｔｓにより記憶部１４に記憶された停車時間の情報が更新される。

コンテンツ選択部１３５は、予定停車時間算出部１３３により算出された予定停車時間Ｔｓｆに基づいて、記憶部１４に記憶された広告コンテンツの中から予定停車時間Ｔｓｆ内に再生可能な広告コンテンツを選択する。より具体的には、再生時間Ｔｃ（図３）が予定停車時間Ｔｓｆより短い広告コンテンツを選択する。なお、予定停車時間Ｔｓｆ内に再生可能な広告コンテンツが複数ある場合は、広告主との契約内容や広告コンテンツの前後に再生される娯楽コンテンツの内容等に応じて、適当な広告コンテンツが選択される。予定停車時間Ｔｓｆ内に再生可能な広告コンテンツがない場合は、記憶部１４に記憶された報知音が選択される。

コンテンツ出力部１３６は、車両２が発進可能になるときに再生が終了するようにコンテンツ選択部１３５により選択された広告コンテンツを出力する。具体的には、図３に示すように、記憶部１４に記憶された停車地点毎に予測される停車時間の情報に基づいて車両２が発進可能になる時刻ｔ４を推定し、広告コンテンツの再生時間Ｔｃに基づいて広告コンテンツの再生を開始する時刻ｔ３を決定する。

コンテンツ出力部１３６は、広告コンテンツの再生を開始する時刻ｔ３になると、コンテンツ選択部１３５により選択された広告コンテンツを車載装置２０に出力する。なお、コンテンツ出力部１３６は、広告コンテンツの前後に娯楽コンテンツを出力してもよい。すなわち、時刻ｔ３，ｔ４で広告コンテンツと娯楽コンテンツとを切り換えるように出力してもよい。車載装置２０に出力された広告コンテンツは、時刻ｔ３から再生時間Ｔｃ後の時刻ｔ４にかけて、コンテンツ再生部２２によりストリーム再生され、これにより車両２の運転者に広告コンテンツが提供される。

図４は、予め記憶されたプログラムに従いサーバ１０の演算部１３で実行される処理の一例、特に車両２の運転者に対する広告コンテンツの提供に係る処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、例えば車載装置２０から各種情報が送信されると開始される。

まずステップＳ１で、情報取得部１３１での処理により、各種情報を読み込む。次いでステップＳ２で、停止判定部１３２での処理により、ステップＳ１で取得された車両２の位置情報に基づいて車両２が停止したか否かを判定する。ステップＳ２で肯定されるとステップＳ３に進み、否定されるとステップＳ１に戻る。

ステップＳ３では、予定停車時間算出部１３３での処理により、ステップＳ１で取得された車両２の位置情報と車両２の前方の画像情報とに基づいて車両２が発進可能になるまでの予定停車時間Ｔｓｆを算出する。次いでステップＳ４で、コンテンツ選択部１３５での処理により、ステップＳ３で算出された予定停車時間Ｔｓｆに基づいて広告コンテンツを選択する。

次いでステップＳ５で、コンテンツ出力部１３６での処理により、ステップＳ４で選択された広告コンテンツの再生開始時刻を決定する。次いでステップＳ６で、ステップＳ５で決定された再生開始時刻まで待機し、ステップＳ７に進んでステップＳ４で選択された広告コンテンツを車載装置２０に出力する。

さらにステップＳ８で、情報取得部１３１での処理により、各種情報を読み込み、ステップＳ９で、車両２が発進したか否かを判定する。ステップＳ９で肯定されるとステップＳ１０に進み、否定されるとステップＳ８に戻る。ステップＳ１０では、平均停車時間算出部１３４での処理により、停止地点毎の平均停車時間Ｔｓａを算出し、記憶部１４に記憶された停止地点毎に予測される停車時間の情報を更新する。

本実施形態の動作を具体的に説明すると以下のようになる。車両２の走行中には、例えば娯楽コンテンツが自動的に再生され、車内の乗員に対し音楽や各種情報等の音声サービスや映像サービスが提供される。この状況で、運転者が例えば前方の交差点や踏切等の手前で車両を停止させると（図３の時刻ｔ２）、サーバ１０で停車時間（予定停車時間Ｔｓｆ）が予測される（図４のステップＳ１～Ｓ３）。

このとき、さらにサーバ１０では、記憶部１４に記憶された複数の広告コンテンツの中から再生時間Ｔｃが予定停車時間Ｔｓｆよりも短い所定の広告コンテンツが選択される（ステップＳ４）。その後、停車終了時刻ｔ４よりも再生時間Ｔｃだけ前の時刻ｔ３に到達すると、娯楽コンテンツの再生が終了するとともに、広告コンテンツの再生が開始される（ステップＳ５～Ｓ７）。すなわち、再生されるコンテンツが切り換えられる。

このように再生されるコンテンツが自動的に切り換わることにより、運転者は、将来の走行開始のタイミングが広告コンテンツの再生終了によって報知されることを認識する。その後、広告コンテンツの再生が終了すると、信号機の点灯状態が赤色点灯から青色点灯に変化し、車両２が発進可能になる（図３の時刻ｔ４）。広告コンテンツの再生が終了するタイミングで信号が青になるため、車両２の運転者は、発進すべきタイミングを容易に把握することができる。

本実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
（１）本実施形態に係るコンテンツ提供装置の機能を担うサーバ１０は、車両２の運転者に提供する複数の広告コンテンツを含むコンテンツ情報を記憶する記憶部１４と、車両２の位置情報を含む車両情報と、停止地点毎に予測される停車時間の情報と、を取得する情報取得部１３１と、情報取得部１３１により取得された車両情報に基づいて、車両２が停止したか否かを判定する停止判定部１３２と、停止判定部１３２により車両２が停止したと判定されると、情報取得部１３１により取得された車両２の位置情報と、停止地点毎に予測される停車時間の情報と、に基づいて、車両２が発進可能になるまでの予定停車時間Ｔｓｆを算出する予定停車時間算出部１３３と、予定停車時間算出部１３３により算出された予定停車時間Ｔｓｆに基づいて、記憶部１４に記憶された複数の広告コンテンツの中から予定停車時間Ｔｓｆ内に再生可能な広告コンテンツを選択するコンテンツ選択部１３５と、車両２が発進可能になるときに再生が終了するようにコンテンツ選択部１３５により選択された広告コンテンツを出力するコンテンツ出力部１３６と、を備える（図１）。

すなわち、広告コンテンツの再生が終了するタイミングで信号が青になるように広告コンテンツが出力される。これにより車両２の運転者は、広告コンテンツ終盤のフレーズ等をきっかけに信号や周囲の安全を確認して円滑に発進行動に移行することができるため、広告コンテンツを有用なものと感じて好意的に受け入れることができる。

（２）サーバ１０は、停止地点毎で車両２が停止したときの平均停車時間を算出する平均停車時間算出部１３４をさらに備える（図１）。情報取得部１３１により取得される停車時間の情報には、車両２の前方の信号機の画像情報が含まれる。平均停車時間算出部１３４は、情報取得部１３１により取得された車両２の位置情報と、車両２の前方の信号機の画像情報と、に基づいて、停止地点毎の平均停車時間Ｔｓａを算出する。記憶部１４は、平均停車時間算出部１３４により算出された停止地点毎の平均停車時間Ｔｓａの情報をさらに記憶する。予定停車時間算出部１３３は、情報取得部１３１により取得された車両２の位置情報と、記憶部１４に記憶された停止地点毎の平均停車時間Ｔｓａと、に基づいて、車両２が発進可能になるまでの予定停車時間Ｔｓｆを算出する。

すなわち、車両２の位置情報とカメラ２６により撮影された車両２の前方の信号機の画像情報とを蓄積し、停止地点毎の平均的な信号待ち時間である平均停車時間Ｔｓａを算出、更新することで、予定停車時間Ｔｓｆを正確に算出することができる。各車両２のカメラ２６により撮影された画像情報を用いるため、信号機等との通信により情報を得ることのできない郊外の交差点等でも実情に即した正確な平均停車時間Ｔｓａを算出し、予定停車時間Ｔｓｆを算出することができる。

記憶部１４に記憶されるコンテンツ情報には、広告コンテンツ以外の娯楽コンテンツが含まれる。コンテンツ出力１３６部は、広告コンテンツと娯楽コンテンツとを切り換えて出力する。これにより、運転者は、広告コンテンツの再生を違和感なく受け入れることができる。

上記実施形態は、種々の形態に変形することができる。以下、変形例について説明する。上記実施形態では、情報取得部１３１により取得される車両情報としてＧＰＳ装置２５の信号に基づく車両２の位置情報のみを取得する例を示したが、車両の位置情報を含む車両情報はこのようなものに限らない。車両２の位置情報に加え、例えば、車両２の車速センサの検出値やオドメータ、トリップメータ等の情報を取得してもよい。また、ブレーキセンサの検出情報等を取得してもよい。

上記実施形態では、停止判定部１３２がＧＰＳ装置２５により検出された車両２の位置情報に基づいて車両２が走行を停止したか否かを判定するとしたが、車両が停止したか否かを判定する停止判定部はこのようなものに限らない。例えば、車載カメラの画像情報を処理して車両２の停止を判定してもよく、車両２の車速センサやオドメータ、トリップメータ、ブレーキセンサ等の情報に基づいて車両２の停止を判定してもよい。

上記実施形態では、情報取得部１３１により取得される停止地点毎に予測される停車時間の情報としてカメラ２６の信号に基づく車両２の前方の画像情報を例示したが、停止地点毎に予測される停車時間の情報はこのようなものに限らない。例えば、信号機等との通信により停止地点毎に予測される停車時間を取得してもよい。

上記実施形態では、予定停車時間算出部１３３が車両２の前方の信号機（例えば、図２の信号機Ｓ１）の画像情報に基づいて予定停車時間Ｔｓｆを算出するとしたが、車両が発進可能になるまでの予定停車時間の算出手法はこのようなものに限らない。例えば、車両２が走行する道路（例えば、図２の道路Ｒ１）の横断用に設置された歩行者用信号機に表示される、赤になるまでの残り時間等に基づいて予定停車時間Ｔｓｆを算出してもよい。

上記実施形態では、コンテンツ出力部１３６が再生時間Ｔｃの広告コンテンツを出力するとしたが、コンテンツ出力部は車両が発進可能になるときに再生が終了するように広告コンテンツを出力するものであれば、どのようなものでもよい。例えば、広告コンテンツの再生時間Ｔｃの途中に再生を停止してもよい。この場合、広告コンテンツの再生による発進タイミングの報知を期待する運転者を裏切ることがない。

以上では、本発明をコンテンツ提供装置として説明したが、本発明は、車両２の運転者にコンテンツを提供するコンテンツ提供方法として用いることもできる。すなわち、コンテンツ提供方法は、コンピュータによりそれぞれ実行される、車両２の位置情報を含む車両情報と、停止地点毎に予測される停車時間の情報と、を取得する情報取得ステップＳ１と、情報取得ステップＳ１で取得された車両情報に基づいて、車両２が停止したか否かを判定する停止判定ステップＳ２と、停止判定ステップＳ２で車両２が停止したと判定されると、情報取得ステップＳ１で取得された車両２の位置情報と、停止地点毎に予測される停車時間の情報と、に基づいて、車両２が発進可能になるまでの予定停車時間を算出する予定停車時間算出ステップＳ３と、予定停車時間算出ステップＳ３で算出された予定停車時間に基づいて、記憶部１４に記憶された複数の広告コンテンツの中から予定停車時間内に再生可能な広告コンテンツを選択するコンテンツ選択ステップＳ４と、車両２が発進可能になるときに再生が終了するようにコンテンツ選択ステップＳ４で選択された広告コンテンツを出力するコンテンツ出力ステップＳ５～Ｓ７と、を含む（図４）。

以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施形態と変形例の１つまたは複数を任意に組み合わせることも可能であり、変形例同士を組み合わせることも可能である。

２車両、３通信ネットワーク、１０サーバ、１１通信部、１３演算部、１４記憶部、２０車載装置、２１通信部、２２コンテンツ再生部、２５ＧＰＳ装置、２６カメラ、１００コンテンツ提供システム、１３１情報取得部、１３２停止判定部、１３３予定停車時間算出部、１３４平均停車時間算出部、１３５コンテンツ選択部、１３６コンテンツ出力部、２２１スピーカ、２２２ディスプレイ

Claims

車両の運転者に提供する複数の広告コンテンツを含むコンテンツ情報を記憶する記憶部と、
前記車両の位置情報を含む車両情報と、停止地点毎に予測される停車時間の情報と、を取得する情報取得部と、
前記情報取得部により取得された車両情報に基づいて、前記車両が停止したか否かを判定する停止判定部と、
前記停止判定部により前記車両が停止したと判定されると、前記情報取得部により取得された前記車両の位置情報と、前記停止地点毎に予測される停車時間の情報と、に基づいて、前記車両が発進可能になるまでの予定停車時間を算出する予定停車時間算出部と、
前記予定停車時間算出部により算出された予定停車時間に基づいて、前記記憶部に記憶された複数の広告コンテンツの中から前記予定停車時間内に再生可能な広告コンテンツを選択するコンテンツ選択部と、
前記車両が発進可能になるときに再生が終了するように前記コンテンツ選択部により選択された広告コンテンツを出力するコンテンツ出力部と、
停止地点毎で前記車両が停止したときの平均停車時間を算出する平均停車時間算出部と、を備え、
前記情報取得部により取得される停車時間の情報には、前記車両の前方の信号機の画像情報が含まれ、
前記平均停車時間算出部は、前記情報取得部により取得された前記車両の位置情報と、前記車両の前方の信号機の画像情報と、に基づいて、前記停止地点毎の平均停車時間を算出し、
前記記憶部は、前記平均停車時間算出部により算出された前記停止地点毎の平均停車時間の情報をさらに記憶し、
前記予定停車時間算出部は、前記情報取得部により取得された前記車両の位置情報と、前記記憶部に記憶された前記停止地点毎の平均停車時間と、に基づいて、前記車両が発進可能になるまでの予定停車時間を算出することを特徴とするコンテンツ提供装置。
請求項１に記載のコンテンツ提供装置において、
前記記憶部に記憶されるコンテンツ情報には、広告コンテンツ以外の非広告コンテンツが含まれ、
前記コンテンツ出力部は、前記広告コンテンツと前記非広告コンテンツとを切り換えて出力することを特徴とするコンテンツ提供装置。
請求項１または２に記載のコンテンツ提供装置と、
前記車両に搭載され、前記車両の位置情報を検出する位置情報検出部と、
前記車両に搭載され、コンテンツを再生するコンテンツ再生部と、
前記車両に搭載され、前記車両の前方を撮影するカメラと、
を備えるコンテンツ提供システムであって、
前記情報取得部は、前記位置情報検出部により検出された前記車両の位置情報を取得するとともに、前記カメラにより撮影された前記車両の前方の信号機の画像情報を取得し、
前記コンテンツ出力部は、前記コンテンツ選択部により選択されたコンテンツを前記コンテンツ再生部に出力することを特徴とするコンテンツ提供システム。
コンピュータによりそれぞれ実行される、
車両の位置情報を含む車両情報と、停止地点毎に予測される停車時間の情報と、を取得する情報取得ステップと、
前記情報取得ステップで取得された車両情報に基づいて、前記車両が停止したか否かを判定する停止判定ステップと、
前記停止判定ステップで前記車両が停止したと判定されると、前記情報取得ステップで取得された前記車両の位置情報と、前記停止地点毎に予測される停車時間の情報と、に基づいて、前記車両が発進可能になるまでの予定停車時間を算出する予定停車時間算出ステップと、
前記予定停車時間算出ステップで算出された予定停車時間に基づいて、記憶部に記憶された複数の広告コンテンツの中から前記予定停車時間内に再生可能な広告コンテンツを選択するコンテンツ選択ステップと、
前記車両が発進可能になるときに再生が終了するように前記コンテンツ選択ステップで選択された広告コンテンツを出力するコンテンツ出力ステップと、
停止地点毎で前記車両が停止したときの平均停車時間を算出する平均停車時間算出ステップと、を含み、
前記情報取得ステップで取得される停車時間の情報には、前記車両の前方の信号機の画像情報が含まれ、
前記平均停車時間算出ステップでは、前記情報取得ステップで取得された前記車両の位置情報と、前記車両の前方の信号機の画像情報と、に基づいて、前記停止地点毎の平均停車時間を算出し、
前記予定停車時間算出ステップでは、前記情報取得ステップで取得された前記車両の位置情報と、前記平均停車時間算出ステップで算出された前記停止地点毎の平均停車時間と、に基づいて、前記車両が発進可能になるまでの予定停車時間を算出することを特徴とするコンテンツ提供方法。