JP7079976B2 - 車両用内装材 - Google Patents

車両用内装材 Download PDF

Info

Publication number
JP7079976B2
JP7079976B2 JP2019071364A JP2019071364A JP7079976B2 JP 7079976 B2 JP7079976 B2 JP 7079976B2 JP 2019071364 A JP2019071364 A JP 2019071364A JP 2019071364 A JP2019071364 A JP 2019071364A JP 7079976 B2 JP7079976 B2 JP 7079976B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
epidermis
vehicle interior
component
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019071364A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020168935A (ja
Inventor
伸二 谷口
将明 二川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nanjo Auto Interior Co Ltd
Original Assignee
Nanjo Auto Interior Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nanjo Auto Interior Co Ltd filed Critical Nanjo Auto Interior Co Ltd
Priority to JP2019071364A priority Critical patent/JP7079976B2/ja
Publication of JP2020168935A publication Critical patent/JP2020168935A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7079976B2 publication Critical patent/JP7079976B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)

Description

本発明は、表皮を有する車両用内装材に関する。
従来より、車両用内装材は、基材と表皮、または基材、クッション材及び表皮材を組み合わせて構成される場合があり、表皮としては、例えば本革に似せたシボを有する表皮が使用されるケースが多い。そして、そのような表皮を複数枚用意し、縫製により繋ぎ合わせて車両用内装材の表側に配置することで、意匠面の質感向上を図っている。
特許文献1には、2枚の表皮材の端縁部を重ね合わせた状態で糸によって縫い合わせ、この縫い合わせた部分を起点として一方の表皮を折り返し、更に表皮が重なった部分を糸で縫う、いわゆるシングルステッチと呼ばれる方法が開示されている。シングルステッチで縫合した表皮には、2枚の表皮の継ぎ目にインステッチが現れるとともに、このインステッチと平行にアウトステッチが現れる。
特許文献1のように実際に糸を使用して表皮を縫い合わせるようにすると、縫製の手間がかかるとともに、コストが増大することから、例えば特許文献2に開示されているように、樹脂材によって意匠面に擬似的なステッチ模様を形成することが行われている。特許文献2では、擬似ステッチとなる糸目部を表側に多数並べて形成した第1部材と、糸目部のみを露出させた状態で第1部材の表側を覆うように形成された第2部材とを組み合わせることにより、糸を使用することなく、ステッチ模様を形成するようにしている。第1部材と第2部材とは二色成形されている。
特開2010-184487号公報 特開2016-147496号公報
ところで、特許文献2では、第1部材に多数の糸目部が並ぶように形成されており、一般的に、隣合う糸目部の間隔は実際のステッチに対応させるべく狭く設定する必要があるとともに糸目部自体が細い形状なので、二色成形時にそのような糸目部を正確に成形するのは難しく、きれいなステッチ模様を形成できないことが考えられる。
また、特許文献2の場合、表皮自体は第2部材で構成されることになるので、2枚の表皮を繋ぎ合わせているように見えるだけで、実際には1枚の単色の表皮になってしまう。よって、異なる色の表皮を繋ぎ合わせたようなデザインを実現することはできず、これを実現しようとすると特許文献1のように糸を使用して2枚の異なる色の表皮を繋ぎ合わせる方法を使用せざるを得なかった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、糸を使用することなく、異なる色の表皮を繋ぎ合わせたようなデザインを実現できるようにすることにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、表皮を有する車両用内装材において、前記表皮は、樹脂材からなる第1表皮構成部と、該第1表皮構成部とは異なる色の樹脂材からなる第2表皮構成部とを有し、前記第1表皮構成部と、前記第2表皮構成部とは、前記表皮の表面に形成される溝部において接合され、前記溝部には、2枚の布を地縫いして互いに離れる方向に折り返したときにできるインステッチに似せた疑似インステッチ模様が形成され、前記第1表皮構成部の端部は、前記表皮の裏側へ向けて屈曲して前記第2表皮構成部の端部の裏面に沿って延びるように形成され、前記第1表皮構成部の端部には、表側へ向けて突出して前記疑似インステッチ模様を形成する複数の突出部が前記溝部の長手方向に互いに間隔をあけて設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、互いに異なる色の樹脂材からなる第1表皮構成部と第2表皮構成部とが接合されるので、異なる色の表皮を繋ぎ合わせたようなデザインになる。第1表皮構成部と第2表皮構成部とは、表皮の表面の溝部において接合されるので、接合部分が目立ち難くなり、しかも、その溝部にはインステッチのような模様である疑似インステッチ模様が形成されているので、2枚の表皮を縫い合わせたような質感が得られる。
また、第1表皮構成部に設けた複数の突出部によって疑似インステッチ模様が形成されるので、疑似インステッチ模様の形成が簡単に行えるようになる。
第2の発明は、前記第1表皮構成部の端部は、前記第2表皮構成部の端部の裏面に重なるように配置されて接合されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1表皮構成部と第2表皮構成部との接合面積が広く確保される
の発明は、前記第2表皮構成部の端部は、前記溝部の底部で前記第1表皮構成部に突き当てられていることを特徴とする。
この構成によれば、第1表皮構成部と第2表皮構成部との接合部分がより一層目立ち難くなる。
の発明は、前記車両用内装材は、車両のドアの車室内側に取り付けられるドアトリムが有するアームレストであり、前記アームレストの上側に前記第1表皮構成部が設けられ、前記アームレストの下側に前記第2表皮構成部が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、アームレストの色が上側と下側とで変わり、その間に疑似インステッチ模様ができるので、アームレストを複数の表皮で覆ったような質感が得られ、良好な意匠が得られる。
の発明は、前記第1表皮構成部における前記溝部から幅方向に離れた部位には、該溝部と平行に延びる凹条部が形成され、該凹条部にはアウトステッチ模様が糸によって形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、疑似インステッチ模様と平行に延びるアウトステッチ模様が第1表皮構成部に形成されることになるので、表皮を縫い合わせたような質感がより一層高まる。
第1の発明によれば、樹脂材からなる第1表皮構成部と、該第1表皮構成部とは異なる色の樹脂材からなる第2表皮構成部とを溝部において接合し、溝部に、疑似インステッチ模様を形成したので、糸を使用することなく、異なる色の表皮を繋ぎ合わせたようなデザインを実現できる。
また、第1表皮構成部の端部を屈曲させて第2表皮構成部の端部の裏面に沿って延びるように形成し、第1表皮構成部の端部に、疑似インステッチ模様を形成するための複数の突出部を設けたので、疑似インステッチ模様を簡単に形成することができる。
第2の発明によれば、第1表皮構成部の端部が第2表皮構成部の端部の裏面に重なるように配置されて接合されているので、第1表皮構成部と第2表皮構成部との接合強度を十分に確保することができる
の発明によれば、第2表皮構成部の端部を溝部の底部で第1表皮構成部に突き当てることで、接合部分がより一層目立ち難くなり、異なる色の表皮を繋ぎ合わせたような外観を得ることができる。
の発明によれば、アームレストの上側と下側とで色が変わり、その間に疑似インステッチ模様ができるので、アームレストを複数の表皮で覆ったような質感が得られ、良好な意匠が得られる。
の発明によれば、第1表皮構成部の凹条部にアウトステッチ模様が糸によって形成されているので、質感をより一層高めることができる。
本発明の実施形態に係るアームレストを有するドアトリムを車室内側から見た図である。 アームレストを車室内側から見た斜視図である。 図2のIII-III線における断面図である。 表皮の拡大断面図である。 上側表皮構成部の端部近傍の拡大断面図である。 実施形態の変形例1に係る図4相当図である。 実施形態の変形例1に係る表皮を裏側から見た斜視図である。 上側表皮構成部の成形型を示す断面図である。 上側表皮構成部の樹脂材を射出した状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用内装材としてのアームレスト1を備えたドアトリム100を示すものである。ドアトリム100は、自動車のドア(図示せず)の車室内側に取り付けられ、該ドアの車室内側を覆うように形成されている。このドアトリム100も車両用内装材である。ドアトリム100の車室内側の上側部分には、トリム上側表皮101が設けられており、このトリム上側表皮101はドアトリム100の上側部分において前後方向に延びている。また、ドアトリム100の車室内側のトリム上側表皮101よりも下側には、トリム側表皮101の色よりも薄く着色されたトリム下側表皮102が設けられている。したがって、このドアトリム100は、上下に少なくとも2色に着色されたデザインとなっている。
尚、この実施形態の説明では、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」というものとする。
アームレスト1は、ドアトリム100の上下方向中間部に取り付けられ、車室内側へ膨出するとともに、前後方向に長い形状を有している。図3に示すように、この実施形態では、アームレスト1が基材10とクッション材20と表皮30とを有しているが、クッション材20は省略してもよい。
尚、本発明の構成としては、例えば、表皮30単体で成形してアウトステッチを縫製した後、クッション材20と基材10に表皮30を被覆させる形態であってもよい。
基材10は、クッション材20及び表皮30を構成する材料よりも硬い樹脂材からなり、アームレスト1の形状を維持可能な剛性を有している。基材10は、車室内外方向に延びる上板部11と、上板部11の車室内側から下方へ延びる縦板部12とを有しており、上板部11と縦板部12とは一体成形されている。上板部11の車室外側の端部には、上方へ突出して前後方向に延びる側壁部11aが形成されている。この側壁部11aの上端部には、車室外側へ突出して前後方向に延びるフランジ部11bが形成されている。
上板部11の車室内側は下方へ湾曲しながら延びている。上板部11の車室内側の端部には、車室内側へ突出して前後方向に延びる横壁部11cが形成されている。横壁部11cの車室内側の端部に上記縦板部12の上端部が連続している。縦板部12は、下側へ行くほど車室外側に位置するように傾斜乃至湾曲しながら延びている。縦板部12の車室内側の面の上端部には、車室外側へ窪んで前後方向に延びる凹部12aが形成されている。
基材10の側壁部11aと横壁部11cの間にクッション材20が連続して設けられている。したがって、クッション材20は、アームレスト1の上面から車室内側の角部に亘って設けられることになり、乗員がアームレスト1に手を置いたときに触れやすい部分をカバーするようになっている。
クッション材20は、例えば弾性を有する発泡材等で構成されている。クッション材20の裏面は、上板部11の上面に配置されるとともに、側壁部11aの内面及び横壁部11cの内面にも配置されている。基材10とクッション材20とは一体成形してもよいし、別々に成形した後、配置するようにしてもよい。
表皮30は、樹脂材からなる上側表皮構成部(第1表皮構成部)31と、該上側表皮構成部31とは異なる色の樹脂材からなる下側表皮構成部(第2表皮構成部)32とを有しており、後述する二色成形法によって得られた部材である。表皮30は、基材10及びクッション材20に一体成形するようにしてもよいし、基材10及びクッション材20とは別に成形した後、基材10及びクッション材20を被覆するようにしてもよい。表皮30は、柔軟性を有している。
上側表皮構成部31の色は、下側表皮構成部32の色よりも濃い色とされており、ドアトリム100のトリム上側表皮101の色と同じである。下側表皮構成部32の色は、トリム下側表皮102の色と同じである。つまり、ドアトリム100と一体感が出るように、上側表皮構成部31及び下側表皮構成部32の色が設定されている。
上側表皮構成部31は、クッション材20の略全体を覆うように形成されており、アームレスト1の上面から車室内側の角部に亘って設けられる。上側表皮構成部31の車室外側の端部は、基材10のフランジ部11bに沿って延びた後、フランジ部11bの裏側に沿って延びて側壁部11aの外面に周り込むように形成されている。上側表皮構成部31の車室外側の端部は、フランジ部11bの裏側及び側壁部11aの外面に接合されている。
上側表皮構成部31の車室内側は下方へ湾曲しており、上側表皮構成部31の車室内側の端部は、基材10の上板部11と縦板部12との境界部分近傍に達するように形成されるとともに、表皮30の裏側へ向けて屈曲して縦板部12の凹部12a内まで延びている。上側表皮構成部31の車室内側の端部の裏面は、凹部12aの内面に接合されている。
下側表皮構成部32は、主に縦板部12を覆う部分であり、縦板部12に沿って上下方向に延びている。下側表皮構成部32の下端部は、縦板部12の下端部に達しており、この下端部を覆うように車室外側へ屈曲した後、上方へ折り曲げられて縦板部12の裏面に接合されている。
図4にも示すように、上側表皮構成部31の下端部と、下側表皮構成部32の上端部とは、表皮30の表面に形成される溝部30aにおいて接合されている。溝部30aは、アームレスト1の前端部から後端部まで連続して延びている。これにより、アームレスト1の色が上下方向中間部を境にして上側が濃い色、下側が薄い色になり、2トーンのアームレスト1になる。尚、この実施形態では、上側表皮構成部31の色を下側表皮構成部32の色よりも濃い色としているが、これに限らず、上側表皮構成部31の色を下側表皮構成部32の色よりも薄い色としてもよいし、上側表皮構成部31の色と下側表皮構成部32の色を同じにしてもよい。
図5に示すように、上側表皮構成部31の下端部には、裏側へ窪むように段部31aが形成されている。図3に示すように、上側表皮構成部31の段部31aよりも下側が縦板部12の凹部12a内に位置している。そして、下側表皮構成部32の上端部が上側表皮構成部31の段部31a内に配置されており、これにより、下側表皮構成部32の上端部と表皮構成部31の下端部とが厚み方向に重なることになる。つまり、上側表皮構成部31の下端部は、下側表皮構成部32の裏面に重なるように配置されて該下側表皮構成部32の裏面に沿って延びるように形成されるとともに、該下側表皮構成部32の裏面に接合されている。また、下側表皮構成部32の上端部は、溝部30aの底部において上側表皮構成部31に突き当てられており、この突き当てられた部分でも上側表皮構成部31と下側表皮構成部32とが接合されている。
図4に示すように、表皮30の溝部30aは、上側表皮構成部31と下側表皮構成部32との境界部分に形成されており、その底部に近づくほど幅が狭くなるような断面形状を有しており、その断面形状は底部側へ向かって尖ったような形状になる。溝部30aは、地縫い溝部と呼ぶこともできる。この溝部30aの底部には、疑似インステッチ模様となる突出部31bが形成されている。インステッチとは、2枚の布(表皮)を縫い合わせたとき(地縫いしたとき)にできるステッチ(針目)である。本実施形態では、2枚の表皮を使用せずに、2枚の表皮を縫い合わせた感じを出すようにしているので、実際にはインステッチは無い。このインステッチに似せたステッチ模様となる複数の突出部31bを溝部30aの長手方向に所定の間隔をあけて形成することで、溝部30aが、2枚の表皮を縫い合わせた後に互いに離れる方向に折り返してできたインステッチを有する溝部のように見える。
図5に示すように、突出部31bは、上側表皮構成部31の段部31aから表側へ向けて突出するとともに、溝部30aの長手方向と交差する方向に延びる板状をなしている。突出部31bの間隔は、任意に設定することができるが、一般的なインステッチを再現できる程度の間隔に設定するのが好ましい。突出部31bの突出高さは、該突出部31bの突出方向先端部のみが下側表皮構成部32の上端部と上側表皮構成部31との接合部分から表側へ突出するように設定されている。突出部31bの突出方向先端部が下側表皮構成部32の上端部と上側表皮構成部31との接合部分から僅かに突出することで、インステッチが存在しているかのように見える。
図4に示すように、上側表皮構成部31における溝部30aから上方(当該溝部30aの幅方向)に離れた部位には、該溝部30aと平行に延びる上側凹条部(ステッチ溝部)31cが形成されている。上側凹条部31cにはアウトステッチ模様が糸31dによって形成されている。糸31dは、上側凹条部31cに沿ってステッチを形成している部材であり、上側表皮構成部31を縫うことによってアウトステッチ模様を得ている。
下側表皮構成部32における溝部30aから下方(当該溝部30aの幅方向)に離れた部位には、該溝部30aと平行に延びる下側凹条部(ステッチ溝部)32cが形成されている。下側凹条部32cにはアウトステッチ模様が糸32dによって形成されている。糸32dは、下側凹条部32cに沿ってステッチを形成している部材であり、下側表皮構成部32を縫うことによってアウトステッチ模様を得ている。上側表皮構成部31及び下側表皮構成部32のアウトステッチ模様は、必要に応じて設ければよく、省略してもよいし、二重のアウトステッチ模様としてもよい。また、色の異なるステッチ模様としてもよい。
例えば、図6及び図7に示す実施形態の変形例1のように、下側表皮構成部32にアンカー部32eを設けてもよい。アンカー部32eは、下側表皮構成部32の上端部の裏面から突出し、上側表皮構成部31の下端部を裏面まで貫通して当該上側表皮構成部31と一体化している。これにより、下側表皮構成部32の上端部が上側表皮構成部31から捲れにくくなる。
(製造方法)
次に、上記のように構成されたアームレスト1を製造する方法について説明する。尚、基材10及びクッション材20は、図示しない成形装置によって予め成形しておく。また、製造方法は、例えば、表皮30単体を表皮成形型によって成形し、その表皮30にアウトステッチを縫製した後、クッション材20と基材10に表皮30を被覆させる方法であってもよい。この方法では、クッション材20と基材10は、表皮成形型とは別の成形型で成形しておく。
例えば、図8に示すような成形装置Aを用意する。成形装置Aは、上側表皮構成部31を成形するための第1成形型200、第2成形型210及び第3成形型202と、第1成形型200及び第3成形型202を駆動する駆動装置(図示せず)とを備えている。第1成形型200は、上側表皮構成部31を成形するための成形面200aを有している。
図8に示すように、第1成形型200及び第3成形型202を駆動装置によって第1成形型200に接近する方向に駆動して型閉じ状態にし、内部にキャビティC1を形成する。このキャビティC1は、上側表皮構成部31を成形するためのものである。キャビティC1には、上側表皮構成部31の材料となる溶融状態の樹脂材が図示しない射出機から供給されて充填される。この樹脂材が固化すると、図9に示すように上側表皮構成部31が得られる。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、この実施形態によれば、互いに異なる色の樹脂材からなる上側表皮構成部31と下側表皮構成部32とが接合されて一体化されるので、異なる色の表皮を繋ぎ合わせたようなデザインになる。上側表皮構成部31と下側表皮構成部32とは、表皮30の表面の溝部30aにおいて接合されるので、接合部分が目立ち難くなり、しかも、その溝部30aにはインステッチのような模様である疑似インステッチ模様が突出部31bによって形成されているので、糸を用いることなく、2枚の表皮を縫い合わせたような質感を得ることができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
また、上記実施形態では、本発明をアームレスト1に適用した場合について説明したが、これに限らず、ドアトリム100の本体部分の表皮や、インストルメントパネルの表皮、各種リッドの表皮に適用することもできる。
以上説明したように、本発明に係る車両用内装材は、例えば、ドアトリムを構成する部材として使用することができる。
1 アームレスト(車両用内装材)
30 表皮
30a 溝部
31 上側表皮構成部(第1表皮構成部)
31b 突出部(疑似インステッチ模様)
31c 上側凹条部
31d 糸
32 下側表皮構成部(第2表皮構成部)
32c 下側凹条部
32d 糸
100 ドアトリム

Claims (5)

  1. 表皮を有する車両用内装材において、
    前記表皮は、樹脂材からなる第1表皮構成部と、該第1表皮構成部とは異なる色の樹脂材からなる第2表皮構成部とを有し、
    前記第1表皮構成部と、前記第2表皮構成部とは、前記表皮の表面に形成される溝部において接合され、
    前記溝部には、2枚の布を地縫いして互いに離れる方向に折り返したときにできるインステッチに似せた疑似インステッチ模様が形成され
    前記第1表皮構成部の端部は、前記表皮の裏側へ向けて屈曲して前記第2表皮構成部の端部の裏面に沿って延びるように形成され、
    前記第1表皮構成部の端部には、表側へ向けて突出して前記疑似インステッチ模様を形成する複数の突出部が前記溝部の長手方向に互いに間隔をあけて設けられていることを特徴とする車両用内装材。
  2. 請求項1に記載の車両用内装材において、
    前記第1表皮構成部の端部は、前記第2表皮構成部の端部の裏面に重なるように配置されて接合されていることを特徴とする車両用内装材。
  3. 請求項1または2に記載の車両用内装材において、
    前記第2表皮構成部の端部は、前記溝部の底部で前記第1表皮構成部に突き当てられていることを特徴とする車両用内装材。
  4. 請求項1からのいずれか1つに記載の車両用内装材において、
    前記車両用内装材は、車両のドアの車室内側に取り付けられるドアトリムが有するアームレストであり、
    前記アームレストの上側に前記第1表皮構成部が設けられ、
    前記アームレストの下側に前記第2表皮構成部が設けられていることを特徴とする車両用内装材。
  5. 請求項1からのいずれか1つに記載の車両用内装材において、
    前記第1表皮構成部における前記溝部から幅方向に離れた部位には、該溝部と平行に延びる凹条部が形成され、該凹条部にはアウトステッチ模様が糸によって形成されていることを特徴とする車両用内装材。
JP2019071364A 2019-04-03 2019-04-03 車両用内装材 Active JP7079976B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019071364A JP7079976B2 (ja) 2019-04-03 2019-04-03 車両用内装材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019071364A JP7079976B2 (ja) 2019-04-03 2019-04-03 車両用内装材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020168935A JP2020168935A (ja) 2020-10-15
JP7079976B2 true JP7079976B2 (ja) 2022-06-03

Family

ID=72745615

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019071364A Active JP7079976B2 (ja) 2019-04-03 2019-04-03 車両用内装材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7079976B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011194932A (ja) 2010-03-17 2011-10-06 Toyota Boshoku Corp 車両用内装品
JP2016147496A (ja) 2016-04-14 2016-08-18 株式会社イノアックコーポレーション 樹脂成形品
JP2017213801A (ja) 2016-06-01 2017-12-07 トヨタ紡織株式会社 車両用内装材の製造方法
US20180099626A1 (en) 2016-10-11 2018-04-12 Hyundai Motor Company Garnish and vehicle door including the same
JP2018103497A (ja) 2016-12-27 2018-07-05 ダイハツ工業株式会社 複層部材の製造方法
DE102018126411A1 (de) 2017-10-25 2019-04-25 Ford Global Technologies, Llc Knautschbare türbaugruppe

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0728990Y2 (ja) * 1990-05-19 1995-07-05 高島屋日発工業株式会社 自動車用内装材

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011194932A (ja) 2010-03-17 2011-10-06 Toyota Boshoku Corp 車両用内装品
JP2016147496A (ja) 2016-04-14 2016-08-18 株式会社イノアックコーポレーション 樹脂成形品
JP2017213801A (ja) 2016-06-01 2017-12-07 トヨタ紡織株式会社 車両用内装材の製造方法
US20180099626A1 (en) 2016-10-11 2018-04-12 Hyundai Motor Company Garnish and vehicle door including the same
JP2018103497A (ja) 2016-12-27 2018-07-05 ダイハツ工業株式会社 複層部材の製造方法
DE102018126411A1 (de) 2017-10-25 2019-04-25 Ford Global Technologies, Llc Knautschbare türbaugruppe

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020168935A (ja) 2020-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5824691B2 (ja) 樹脂成形品の製造方法
JP4851194B2 (ja) 車両用内装材及び該車両用内装材の製造方法
US8579347B2 (en) Seam spacers for use with decorative stitching of vehicle interior components
KR101438246B1 (ko) 국소적인 깊은 연성 구역을 구비하는 트림 패널을 형성하는 방법 및 그에 의해 얻을 수 있는 트림 패널
EP2583866B1 (en) Resin molded article with a stitch pattern and method of producing the same
EP1816018A1 (en) Interior trim material for vehicle formed by applying double stitch to mounting material and method of manufacturing the same
US20070014969A1 (en) Console or trim skin for large volumes using a single pre-formed (formed or molded) single skin
CN106232316B (zh) 用于汽车内饰配件的多层模制体和生产这种模制体的方法
US7922956B1 (en) Vehicular trim component and cover with simulated stitch and/or seam thereon
US20080217943A1 (en) Skin materials joined portion fixing construction for skin covered article
US7033660B2 (en) Method of making an interior trim panel for a door and an article made thereby
JP2005053435A (ja) 加飾部品並びに自動車用内装部品
JP7079976B2 (ja) 車両用内装材
WO2016023966A1 (en) Method for forming a decorative seam
JP6130548B2 (ja) 樹脂成形品
JP2014004698A (ja) 樹脂成形品
US8480938B2 (en) Method for producing a storage element in textile and plastic material
JP2727348B2 (ja) 表皮体および表皮体を有する発泡成形品
JP6966094B2 (ja) 車両用内装材
JP6829127B2 (ja) 加飾表皮及び車両用加飾パネル
JP6471507B2 (ja) フロアマット及びその製造方法並びにフロアマット製造用金型
JP5966054B2 (ja) 樹脂成形品
JP2007203957A (ja) 車両用内装材及び該車両用内装材の製造方法
JP2597486B2 (ja) 車両用シートのトリムカバー
JP5736576B2 (ja) 表皮一体発泡成形ヘッドレスト及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210928

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220517

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7079976

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150