JP7078514B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、障子の移動を規制する規制装置を備えた建具に関する。
建具の規制装置は、一般に、枠体と障子の間に配置されて、障子を枠体に連結する。障子が開いたときに、規制装置により、開状態の障子の移動が規制されて、障子が開状態に維持される。また、従来、規制装置として、開口部枠(枠体)と框に取り付けられたアームにより、開放された障子戸(障子)を固定する開き窓の開放固定装置が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載された従来の開き窓の開放固定装置は、枠体と障子の間で、室内に開放された室内側の部分に配置されている。そのため、枠体と障子の間の室内側の部分に、建具の他の機構又は部品(例えば、ロック機構、切替機構、ヒンジ機構)を配置できず、枠体と障子の間の部分を有効に活用できない。また、開放固定装置がビスにより枠体に固定されており、枠体に形成されたビス穴によって、枠体と障子の間における水密性能と気密性能に影響が生じる虞がある。水が室外から開放固定装置の位置まで入ったときには、水が枠体内又は室内まで浸入することも懸念される。
実開昭58-142255号公報
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたもので、その目的は、開状態の障子の移動を規制する規制装置を枠体と障子の間に備えた建具において、枠体と障子の間の室内側の部分に、規制装置が配置されない空間を確保するとともに、枠体と障子の間の部分での水密性能と気密性能を向上することである。
本発明は、枠体と、前記枠体に開閉可能に取り付けられた障子と、前記障子を前記枠体に連結して開状態の前記障子の移動を規制する規制装置と、を備えた建具であって、前記枠体と閉状態の前記障子との間に形成されて、室外側と室内側とに位置する室外側空間と室内側空間を備え、前記規制装置は、前記室外側空間に配置されて、前記枠体に取り付けられ、前記枠体は、室外への排水経路に用いられる中空部と、前記中空部と前記室外側空間の間に位置して前記規制装置が取り付けられる取付壁部と、前記取付壁部に形成されて、前記中空部の内側に向かって窪む溝部と、を有し、前記規制装置は、前記溝部内に位置する前記取付壁部に取り付けられた建具である。
本発明によれば、開状態の障子の移動を規制する規制装置を枠体と障子の間に備えた建具において、枠体と障子の間の室内側の部分に、規制装置が配置されない空間を確保できるとともに、枠体と障子の間の部分での水密性能と気密性能を向上することができる。
本実施形態の建具の正面図である。 本実施形態の建具の縦断面図である。 本実施形態の建具の横断面図である。 本実施形態の建具の下枠側の縦断面図である。 本実施形態の内開き時の建具を示す横断面図である。 本実施形態の規制装置の動作を示す図である。 本実施形態の規制装置を示す図である。 本実施形態の規制装置の取り付けに用いるスペーサを示す図である。 本実施形態の規制装置の取り付けに用いる裏板を示す図である。 本実施形態の規制装置の枠体への取り付け手順を示す斜視図である。
本発明の建具の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態の建具は、障子を開いたときに、規制装置により障子の移動及び開閉を規制可能な建具である。以下では、ドレーキップ窓(内倒し・内開き窓)を例にとり、建具について説明する。
図1は、本実施形態の建具1の正面図であり、室内側からみた建具1の概略構成を示している。また、図1では、建具1を透視して、建具1の内部構造を鎖線で示している。なお、建具1を正面からみたときに、上下となる方向が上下方向であり、左右となる方向が左右方向である。図1では、上下方向は垂直方向であり、左右方向は水平方向である。
図示のように、建具1は、建物の開口部に設置されて、建物の室内と室外の間に配置されている。また、建具1は、枠体2と、枠体2に開閉可能に取り付けられた障子3と、障子3に取り付けられたハンドル4と、ハンドル4に連動する連動機構5と、障子3の移動を規制する規制装置6を備えている。
枠体2は、開口部2Aを形成する方形状の開口枠(窓枠)であり、枠組みされた4つの枠10~13(上枠10、下枠11、一対の縦枠12、13)を有している。上枠10と下枠11は、左右方向(横方向)に延びる横枠であり、一対の縦枠12、13は、上枠10の端部と下枠11の端部の間で上下方向(縦方向)に延びる。枠10~13は、合成樹脂製の枠材からなり、枠10~13の長手方向の端部同士は、溶着により接続されている。枠10~13により、合成樹脂製の樹脂枠体である枠体2が形成されて、枠体2の内側に方形状の開口部2Aが形成されている。枠体2が障子3を囲み、障子3により、枠体2の開口部2Aが開閉される。
障子3は、方形状の開閉体であり、框体20と、框体20内に配置されたパネル体21を有している。框体20は、枠組みされた4つの框22~25(上框22、下框23、一対の縦框24、25)を有している。上框22と下框23は、左右方向に延びる横框であり、一対の縦框24、25は、上框22の端部と下框23の端部の間で上下方向に延びる。框22~25は、合成樹脂製の框材からなり、框22~25の長手方向の端部同士は、溶着により接続されている。框22~25により、合成樹脂製の樹脂框体である框体20が形成されている。パネル体21は、例えば、複数のガラス板を有する複層ガラスであり、框体20に嵌め込まれている。
障子3は、枠体2に回動可能に支持されて、回動により開閉方向(開方向、閉方向)に移動して開閉する。また、障子3は、室内外方向の一方側に向かって移動(回動)して開き、室内外方向の他方側に向かって移動して閉じる。ここでは、室内外方向の一方側は、室内側であり、室内外方向の他方側は、室外側(枠体2側)である。障子3は、室内側に向かって移動して開状態に配置され、枠体2側に向かって移動して閉状態に配置される。
障子3は、開閉方向を切り替え可能に枠体2に取り付けられており、2つの開閉方向(内倒し時の開閉方向、内開き時の開閉方向)に開閉する。内倒し時には、枠体2に保持された下框23を中心に上框22が室内側に移動して、障子3が室内側に倒れるように開く。内開き時には、枠体2に保持された吊元側の縦框24を中心に戸先側の縦框25が室内側に移動して、障子3が室内側に開く。障子3は、開状態から枠体2まで移動して閉じ、閉状態で枠体2に保持される。
ハンドル4は、障子3の室内側に設けられて、障子3の戸先側の縦框25に回動可能に取り付けられている。ハンドル4が障子3の内部で連動機構5に連結されて、連動機構5がハンドル4により操作される。連動機構5は、障子3の外周部に配置されて、障子3に取り付けられている。また、連動機構5は、障子3の戸先側の外周部、上下の外周部、及び、吊元側の外周部に配置されて、障子3の外周部に沿って連続して延びる。ここでは、連動機構5は、戸先側の縦框25、上框22、下框23、及び、吊元側の縦框24に配置されて、各框25、22、23、24の長手方向に延びる。連動機構5は、戸先側の縦框25では上側部から下側部まで配置され、上框22と下框23では戸先側部から吊元側部まで配置され、吊元側の縦框24では上側部から上下方向の中間部まで配置されている。
連動機構5は、障子3の開閉方向を切り替える切替機構と、障子3を枠体2にロックするロック機構を有している。ハンドル4の回動に連動して、連動機構5の切替機構が作動して、障子3の開閉方向及び開閉の仕方が切り替えられる。ハンドル4を押し引きすることで、障子3が各開閉方向に開閉する。また、ハンドル4の回動に連動して、連動機構5のロック機構が作動して、閉状態の障子3が枠体2にロックされる。規制装置6は、下枠11の一端部側(吊元側)に位置して、枠体2と障子3の間に設けられている。
図2は、本実施形態の建具1の縦断面図であり、図1のX1-X1線で切断した建具1を示している。図3は、本実施形態の建具1の横断面図であり、図1のX2-X2線で切断した建具1を示している。
図示のように、枠体2の枠10~13と框体20の框22~25は、押出成形された形材(押出形材)であり、それぞれ複数の中空部を有する中空形状に形成されている。また、枠体2の枠10~13は、同じ形材からなり、互いに同じ構成を有している。框体20の框22~25は、同じ形材からなり、互いに同じ構成を有している。連動機構5は、障子3(ここでは、框体20の上框22、下框23、縦框24、25)に取り付けられ、規制装置6は、枠体2(ここでは、下枠11)に取り付けられている。
障子3を閉じたときに、枠体2と障子3の間に空間7が形成される。空間7は、枠体2の内周部と障子3(框体20)の外周部の間に全周にわたって形成されており、枠体2と障子3の框体20により区画される。また、空間7は、互いに対向する枠体2の枠10~13と框体20の框22~25により、上枠10と上框22の間、下枠11と下框23の間、縦枠12と縦框24の間、及び、縦枠13と縦框25の間のそれぞれに同様に形成される。連動機構5は、上枠10、下枠11、及び、縦枠12、13により形成される空間7に配置され、規制装置6は、下枠11により形成される空間7に配置される。
図4は、本実施形態の建具1の下枠11側の縦断面図であり、図2の下枠11側の部分を拡大して示している。また、図4では、連動機構5を省略している。
図示のように、障子3の下框23は、外周部26と、外周部26の室内側に位置する室内側凸部27と、外周部26の室外側に位置する室外側壁部28と、室外側壁部28の室内側に形成された中空部29を有している。外周部26は、障子3の外周部の一部(下部)であり、室内側凸部27と室外側壁部28の間に形成されている。室内側凸部27は、外周部26の室内側の端部から下側(枠体2側)に向かって突出し、室外側壁部28は、外周部26の室外側の端部から上側(枠体2の反対側)に向かって形成されている。
枠体2の下枠11は、内周部14と、内周部14の室外側に位置する室外側凸部15と、内周部14の室内側に位置する室内側壁部16と、内周部14よりも室外側に並べて形成された複数の中空部30~33と、規制装置6が取り付けられる取付壁部34と、取付壁部34に形成された溝部35を有している。内周部14は、枠体2の内周部の一部(下部)であり、室外側凸部15と室内側壁部16の間に形成されている。室外側凸部15は、内周部14の室外側の端部から上側(障子3側)に向かって突出し、室内側壁部16は、内周部14の室内側の端部から下側(障子3の反対側)に向かって形成されている。枠体2の室外側凸部15は、障子3の室外側壁部28の室外側に配置され、障子3の室内側凸部27は、枠体2の室内側壁部16の室内側に配置される。
複数の中空部30~33は、枠体2の室外への排水経路36に用いられる枠体2の室外側の内部空間であり、互いの間の壁部に形成された連通孔(図示せず)により連通して、枠体2の排水空間を形成している。即ち、中空部30~33は、排水経路36に位置する排水空間である。排水経路36は、枠体2から室外へ水を排水するための経路であり、水は、排水経路36に沿って移動して室外に排水される。中空部30~33に入った水は、最も室外側かつ最も下側に位置する中空部33まで移動して、中空部33の壁部に形成された排水孔(図示せず)から室外に排水される。
複数の中空部30~33のうちの1つの中空部31は、枠体2の見付け方向(上下方向)の中間に位置する中間中空部であり、内周部14の室外側に設けられている。枠体2の取付壁部34は、内周部14の室外側に位置しており、内周部14の室外側の端部から上側(障子3側)に向かって突出している。枠体2の溝部35は、少なくとも取付壁部34に室外側に向かって窪むように形成されており、下枠11の長手方向に延びる。また、取付壁部34及び溝部35は、中空部31の内側に向かって窪む凹形状に形成されている。
ここでは、溝部35は、内周部14の室外側部分と取付壁部34に形成されており、室外側に向かって斜め下方に窪む。溝部35の底部は、取付壁部34の一部であり、湾曲した凹形状に形成されている。溝部35は、水を中空部31及び排水経路36に誘導する誘導溝であり、溝部35の底部には排水孔(図示せず)が形成されている。溝部35の排水孔は、中空部31(排水経路36)に開口して、溝部35と中空部31を連通する。溝部35に入った水は、溝部35の排水孔を通って中空部31に排水される。
障子3において、固定部40が室内側凸部27に形成されて、密閉材41が固定部40に固定されている。枠体2において、固定部42が室外側凸部15に形成されて、密閉材43が固定部42に固定されている。また、固定部44が内周部14に形成されて、密閉材45が固定部44に固定されている。密閉材41、43、45は、弾性変形可能なAT材(エアタイト材)である。障子3を閉じたときに、室内側凸部27の密閉材41が枠体2の室内側壁部16に接触し、室外側凸部15の密閉材43が障子3の室外側壁部28に接触する。密閉材41、43により、枠体2と障子3の間の部分が密閉されて、枠体2と閉状態の障子3の間に密閉された空間7が形成される。
内周部14の密閉材45は、空間7内で室内外方向の中間に位置しており、障子3の外周部26に接触する。密閉材45は、枠体2から障子3に向かって突出する仕切り材であり、空間7を室外側と室内側の2つの空間(室外側空間7A、室内側空間7B)に密閉状に仕切る。室外側空間7Aと室内側空間7Bは、枠体2と閉状態の障子3との間に形成されて、室外側と室内側とに位置する。密閉材45が室外側空間7Aと室内側空間7Bの間に設けられて、室内側空間7Bが密閉材45により室外側空間7Aに対して密閉される。
障子3を閉じたときに、室外側空間7Aと室内側空間7Bは、枠体2と障子3の間で、室外側と室内側とに区画される。連動機構5(図2参照)は、室内側空間7Bに配置されて室内側空間7B内に収容され、規制装置6は、室外側空間7Aに配置されて室外側空間7A内に収容される。枠体2の中空部31(図4参照)は、室外側空間7Aの室外側に位置する。枠体2の取付壁部34は、中空部31の室内側かつ室外側空間7Aの室外側に位置する区画壁部であり、中空部31の室内側の一部と室外側空間7Aの室外側の一部を区画する。枠体2の溝部35は、室外側空間7Aの室外側に連続して形成されており、室外側空間7Aの内側に向かって開口する。室外側空間7Aに水が入ったときには、水は、溝部35により、中空部31に向かって誘導される。
規制装置6は、中空部31と室外側空間7Aの間に位置する取付壁部34に取り付けられており、障子3を閉じたときに、室外側空間7Aのみに配置される。また、規制装置6は、裏板50とスペーサ60を用いて、取付壁部34のみに取り付けられている。裏板50は、枠体2の中空部31に配置されて、取付壁部34に隣接している。スペーサ60は、取付壁部34に隣接して枠体2の溝部35に設置されており、規制装置6と取付壁部34の間に位置している。規制装置6は、枠体2の内周部14とスペーサ60に配置されており、スペーサ60は、溝部35内に位置する取付壁部34(溝部35の内面部)と規制装置6の間に挟まれる。ネジ51が、規制装置6、スペーサ60、及び、取付壁部34を貫通して、裏板50のネジ孔52に取り付けられている。ネジ51と裏板50により、規制装置6は、スペーサ60を取付壁部34との間に挟んで、溝部35内に位置する取付壁部34に取り付けられている。
障子3を内開き時の開方向に開いた状態で、規制装置6は、室内側に開いた障子3の連結部53に連結される。連結部53は、規制装置6を受ける受け部材であり、裏板54を用いて障子3に取り付けられている。裏板54は、障子3の中空部29に配置されて、室外側壁部28に隣接している。ネジ55が、連結部53と室外側壁部28を貫通して、裏板54のネジ孔56に取り付けられている。連結部53は、ネジ55と裏板54により、障子3の室外側壁部28に取り付けられて、障子3から室外側に突出している。また、連結部53は、上下方向に貫通する連結孔57を有しており、規制装置6は、連結部53の連結孔57に連結する。
図5は、本実施形態の内開き時の建具1を示す横断面図であり、図4の矢印X3方向からみた建具1を示している。
図示のように、規制装置6は、回動可能なアーム70を有しており、アーム70により障子3の連結部53に連結される。規制装置6は、開状態の障子3を停止するストッパーであり、アーム70により、障子3を枠体2に連結して、開状態の障子3の移動を規制する。規制装置6により、障子3の開方向と閉方向の移動が規制されて、障子3が開状態に維持される。
図6は、本実施形態の規制装置6の動作を示す図であり、規制装置6、スペーサ60、及び、障子3の連結部53を示している。また、図6Aは、室内側からみた規制装置6とスペーサ60を示し、図6Bは、図5の一部を拡大して示している。図6A、図6Bでは、動作するアーム70を鎖線で示している。
図示のように、規制装置6は、アーム70を支持する板状のアームベース80を有している。アームベース80は、スペーサ60に重ねて配置されて、スペーサ60により支持されている。
アーム70は、アーム状の連結部材であり、2つのピン71、72(回動ピン71、連結ピン72)を有している。回動ピン71は、アーム70の一端部(基端部)に設けられて、アームベース80に回動可能かつ上下方向に移動可能に取り付けられている。回動ピン71により、アーム70は、上下方向に移動(図6Aの矢印H参照)するとともに、回動ピン71を中心に室内側と枠体2側とに回動(図6Bの矢印R参照)する。連結ピン72は、アーム70の他端部(先端部)に設けられて、障子3の連結部53に連結される。
障子3が室内側に所定の開度で開いた状態で、アーム70をアームベース80から持ち上げて(図6A参照)、障子3の連結部53に向かって室内側に回動する(図6B参照)。続いて、アーム70の連結ピン72を連結部53の連結孔57に挿入して連結孔57に係止する。連結ピン72により、アーム70及び規制装置6を障子3の連結部53に連結する。規制装置6により、開状態の障子3が停止して、障子3の移動が規制される。障子3の移動の規制を解除するときには、アーム70の連結ピン72を連結部53の連結孔57から外して、アーム70及び規制装置6の障子3の連結部53への連結を解除する。続いて、アーム70をアームベース80に向かって枠体2側に回動し、アーム70をアームベース80に載置する。
図7は、本実施形態の規制装置6を示す図であり、図7Aは、室内側からみた規制装置6を示している。図7Bは、図7Aの矢印X4方向からみた規制装置6を示し、図7Cは、図7Aの矢印X5方向からみた規制装置6を示している。
図示のように、規制装置6のアームベース80は、障子3に取り付けられる2つの取付部81と、2つの取付部81の間に位置する支持部82と、アーム70が載置される載置部83を有している。取付部81は、支持部82の両側に形成され、室外側に向かって斜め上方に突出している。取付部81には、取付孔84が形成されている。アーム70の回動ピン71は、支持部82に取り付けられ、アームベース80は、支持部82でアーム70を支持する。規制装置6が室外側空間7Aに配置されるときに、アーム70は、載置部83に載置される。
図8は、本実施形態の規制装置6の取り付けに用いるスペーサ60を示す図であり、図8Aは、室内側からみたスペーサ60を示している。図8Bは、図8Aの矢印X6方向からみたスペーサ60を示し、図8Cは、図8Aの矢印X7方向からみたスペーサ60を示している。
図示のように、スペーサ60は、規制装置6のアームベース80が装着される装着部61と、枠体2の溝部35(図4参照)内に挿入される2つの挿入部62と、2つの挿入部62の間に位置する2つの突片63、64(第1突片63、第2突片64)を有している。装着部61は、アームベース80の取付部81と同様に、室外側に向かって斜め上方に傾斜しており、溝部35の開口部に配置されて、溝部35の長手方向に延びる。アームベース80の2つの取付部81は、スペーサ60の装着部61に重ねて配置されて、装着部61に装着される。装着部61には、2つの取付孔65が形成されている。
スペーサ60の2つの挿入部62は、装着部61から枠体2の溝部35内(図4参照)に突出する片状の突起であり、スペーサ60の長手方向の両端部に形成されて、装着部61から室外側に向かって突出している。ここでは、挿入部62は、室外側に向かって斜め下方に突出しており、溝部35内に配置されて、溝部35の内面に接触する。挿入部62の先端部は、湾曲した凸形状に形成されており、溝部35の湾曲した底部に配置されている。挿入部62は、溝部35内で、装着部61及びスペーサ60を支える。
スペーサ60の2つの突片63、64は、スペーサ60の長手方向の中間部に形成されており、装着部61から互いに異なる方向に突出して、室外側空間7A(図4参照)に配置される。また、突片63、64は、枠体2の溝部35外で、枠体2(ここでは、枠体2の室外側空間7Aを区画する部分)に沿って配置されている。第1突片63は、上側に向かって突出して、枠体2の室外側凸部15に沿って配置されている。第2突片64は、室内側に向かって突出して、枠体2の内周部14に沿って配置されている。一方の突片(ここでは、第2突片64)には、識別部66が設けられている。識別部66は、第2突片64の先端部に形成された凹部であり、2つの突片63、64から第2突片64を識別するために用いられる。スペーサ60を溝部35に設置するときに、識別部66を有する第2突片64が枠体2の内周部14に配置される。
図9は、本実施形態の規制装置6の取り付けに用いる裏板50を示す図である。図9Aは、室内側からみた裏板50を示し、図9Bは、図9Aの矢印X8方向からみた裏板50を示している。
図示のように、裏板50は、枠体2の取付壁部34(図4参照)に当接する当接部58を有している。複数のネジ孔52、59(2つの第1ネジ孔52、1つの第2ネジ孔59)が当接部58に形成されており、第2ネジ孔59が2つの第1ネジ孔52の間に位置している。
図10は、本実施形態の規制装置6の枠体2への取り付け手順を示す斜視図である。図10Aは、枠体2に取り付ける前の規制装置6を示し、図10Bは、枠体2に取り付けた後の規制装置6を示している。
枠体2の4つの枠10~13を接続する前に、裏板50を枠体2の中空部31に配置する(図4参照)。また、ネジ(図示せず)を枠体2の溝部35に挿入し、ネジを枠体2の取付壁部34を貫通して裏板50の第2ネジ孔59(図9参照)に取り付ける。これにより、中空部31の内側に突出する取付壁部34に裏板50を取り付ける。その後、4つの枠10~13の長手方向の端部同士を接続して、枠体2を形成する。
次に(図4、図10A参照)、スペーサ60の挿入部62を枠体2の溝部35に挿入して、スペーサ60を溝部35に設置する。また、規制装置6(アームベース80)の取付部81をスペーサ60の装着部61に配置して、規制装置6を枠体2への取付位置に配置する(図4、図10B参照)。続いて、規制装置6の2つの取付部81のそれぞれで、ネジ51を取付部81の取付孔84と装着部61の取付孔65に挿入し、ネジ51を枠体2の取付壁部34を貫通して裏板50の第1ネジ孔52に取り付ける。これにより、規制装置6をスペーサ60の装着部61に装着するとともに、スペーサ60を介して、規制装置6を取付壁部34に取り付ける。規制装置6は、溝部35の底部に位置する取付壁部34に取り付けられる。スペーサ60は、規制装置6の取り付けのベースとなるベース部材(取付ベース)であり、取付壁部34と規制装置6の間に位置して、規制装置6を支える。
以上説明した建具1では、規制装置6を室外側空間7Aに配置しており、枠体2と障子3の間の室内側の部分に、規制装置6が配置されない室内側空間7Bを確保することができる。規制装置6を室外側空間7Aにおいて枠体2に取り付けており、室外側空間7Aに水が入ったときでも、室内側空間7Bへの水の浸入、及び、枠体2を通った室内への水の浸入を抑制することができる。従って、枠体2と障子3の間の部分での水密性能と気密性能を向上することができる。
建具1の機構(例えば、連動機構5)又は部品を室内側空間7Bに容易に配置でき、室内側空間7Bを有効に活用することができる。建具1の機構又は部品を規制装置6が位置する吊元側の箇所に設けることもできる。建具1の機構又は部品を室内側空間7Bに配置することで、枠体2における機構又は部品の配置スペースを削減することができる。その結果、建具1の寸法(例えば、幅、高さ)を小さくすることができる。
枠体2の中空部31は、排水経路36に用いられており、規制装置6は、中空部31と室外側空間7Aの間の取付壁部34に取り付けられている。そのため、取付壁部34の規制装置6の取付箇所から中空部31に水が入ったとしても、室内への水の浸入を防止できるとともに、水を排水経路36に沿って排水することができる。
溝部35により、室外側空間7Aの水を中空部31及び排水経路36に向かって誘導して、室外側空間7Aの水を円滑に排水することができる。規制装置6が溝部35内に位置する取付壁部34に取り付けられており、取付壁部34の規制装置6の取付箇所から中空部31に水を円滑に排水することができる。溝部35にスペーサ60を設置することで、溝部35が形成された取付壁部34に規制装置6を容易に取り付けることができる。スペーサ60を設置することで、規制装置6の形状が複雑にならず、規制装置6のコストの上昇を抑制することもできる。
溝部35内に挿入されたスペーサ60の挿入部62により、スペーサ60及び規制装置6を支えて、規制装置6を安定して枠体2の取付壁部34に取り付けることができる。また、取付部材であるネジ51で規制装置6を取付壁部34に取り付けても、スペーサ60の変形を防止して、規制装置6の取り付けを確実に行うことができる。スペーサ60の突片63、64により、スペーサ60の回転や変位を抑制して、規制装置6を安定して枠体2の取付壁部34に取り付けることができる。
なお、室内側空間7Bには、連動機構5以外の建具1の機構又は部品を配置してもよく、何も配置しなくてもよい。また、室外側空間7Aと室内側空間7Bの間に密閉材45を設けずに、枠体2と障子3の間の空間7において、室外側空間7Aと室内側空間7Bを互いに繋がるように形成してもよい。この場合には、室外側空間7Aは、空間7の室外側に位置する部分であり、室内側空間7Bは、空間7の室内側に位置する部分である。スペーサ60を取付手段(例えば、かしめ)で規制装置6に取り付ける等して、スペーサ60を規制装置6に一体に設けてもよい。建具1は、ドレーキップ窓に限定されず、規制装置6を備えた他の建具(例えば、開き窓、開き戸)であってもよい。規制装置6は、下枠11以外の枠体2の枠(例えば、上枠10、縦枠12、13)の箇所に形成した室外側空間7Aに配置してもよい。規制装置6は、それぞれの室外側空間7Aで枠体2の枠に取り付けられる。
以上のとおり、建具は、枠体と、前記枠体に開閉可能に取り付けられた障子と、前記障子を前記枠体に連結して開状態の前記障子の移動を規制する規制装置と、を備えた建具であって、
前記枠体と閉状態の前記障子との間に形成されて、室外側と室内側とに位置する室外側空間と室内側空間を備え、
前記規制装置は、前記室外側空間に配置されて、前記枠体に取り付けられた建具である。
この建具によれば、開状態の障子の移動を規制する規制装置を枠体と障子の間に備えた建具において、枠体と障子の間の室内側の部分に、規制装置が配置されない空間を確保できるとともに、枠体と障子の間の部分での水密性能と気密性能を向上することができる。
前記枠体は、室外への排水経路に用いられる中空部と、前記中空部と前記室外側空間の間に位置して前記規制装置が取り付けられる取付壁部と、を有する。
取付壁部の規制装置の取付箇所から中空部に水が入ったとしても、室内への水の浸入を防止できるとともに、水を排水経路に沿って排水することができる。
前記枠体は、前記取付壁部に形成されて、前記中空部の内側に向かって窪む溝部を有し、
前記規制装置は、前記溝部内に位置する前記取付壁部に取り付けられている。
溝部により、室外側空間の水を誘導して円滑に排水することができる。また、取付壁部の規制装置の取付箇所から中空部に水を円滑に排水することができる。
前記規制装置は、前記溝部に設置されたスペーサを前記取付壁部との間に挟んで前記取付壁部に取り付けられている。
スペーサにより、規制装置の形状が複雑にならず、かつ、溝部が形成された取付壁部に規制装置を容易に取り付けることができる。
前記スペーサは、前記溝部内に挿入されて、前記溝部の内面に接触する挿入部を有する。
スペーサの挿入部により、スペーサ及び規制装置を支えて、規制装置を安定して枠体の取付壁部に取り付けることができる。また、スペーサの変形を防止して、規制装置の取り付けを確実に行うことができる。
前記スペーサは、前記溝部外で、前記枠体に沿って配置される突片を有する。
スペーサの突片により、スペーサの回転や変位を抑制して、規制装置を安定して枠体の取付壁部に取り付けることができる。
1・・・建具、2・・・枠体、2A・・・開口部、3・・・障子、4・・・ハンドル、5・・・連動機構、6・・・規制装置、7・・・空間、7A・・・室外側空間、7B・・・室内側空間、10・・・上枠、11・・・下枠、12・・・縦枠、13・・・縦枠、14・・・内周部、15・・・室外側凸部、16・・・室内側壁部、20・・・框体、21・・・パネル体、22・・・上框、23・・・下框、24・・・縦框、25・・・縦框、26・・・外周部、27・・・室内側凸部、28・・・室外側壁部、29・・・中空部、30・・・中空部、31・・・中空部、32・・・中空部、33・・・中空部、34・・・取付壁部、35・・・溝部、36・・・排水経路、40・・・固定部、41・・・密閉材、42・・・固定部、43・・・密閉材、44・・・固定部、45・・・密閉材、50・・・裏板、51・・・ネジ、52・・・第1ネジ孔、53・・・連結部、54・・・裏板、55・・・ネジ、56・・・ネジ孔、57・・・連結孔、58・・・当接部、59・・・第2ネジ孔、60・・・スペーサ、61・・・装着部、62・・・挿入部、63・・・第1突片、64・・・第2突片、65・・・取付孔、66・・・識別部、70・・・アーム、71・・・回動ピン、72・・・連結ピン、80・・・アームベース、81・・・取付部、82・・・支持部、83・・・載置部、84・・・取付孔。

Claims (4)

  1. 枠体と、前記枠体に開閉可能に取り付けられた障子と、前記障子を前記枠体に連結して開状態の前記障子の移動を規制する規制装置と、を備えた建具であって、
    前記枠体と閉状態の前記障子との間に形成されて、室外側と室内側とに位置する室外側空間と室内側空間を備え、
    前記規制装置は、前記室外側空間に配置されて、前記枠体に取り付けられ
    前記枠体は、室外への排水経路に用いられる中空部と、前記中空部と前記室外側空間の間に位置して前記規制装置が取り付けられる取付壁部と、前記取付壁部に形成されて、前記中空部の内側に向かって窪む溝部と、を有し、
    前記規制装置は、前記溝部内に位置する前記取付壁部に取り付けられた建具。
  2. 請求項に記載された建具において、
    前記規制装置は、前記溝部に設置されたスペーサを前記取付壁部との間に挟んで前記取付壁部に取り付けられた建具。
  3. 請求項に記載された建具において、
    前記スペーサは、前記溝部内に挿入されて、前記溝部の内面に接触する挿入部を有する建具。
  4. 請求項又はに記載された建具において、
    前記スペーサは、前記溝部外で、前記枠体に沿って配置される突片を有する建具。
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