JP7077892B2 - 車両用操作装置 - Google Patents

車両用操作装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7077892B2
JP7077892B2 JP2018174921A JP2018174921A JP7077892B2 JP 7077892 B2 JP7077892 B2 JP 7077892B2 JP 2018174921 A JP2018174921 A JP 2018174921A JP 2018174921 A JP2018174921 A JP 2018174921A JP 7077892 B2 JP7077892 B2 JP 7077892B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
pressing load
load reference
acceleration
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018174921A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020046945A (ja
Inventor
慎吾 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2018174921A priority Critical patent/JP7077892B2/ja
Publication of JP2020046945A publication Critical patent/JP2020046945A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7077892B2 publication Critical patent/JP7077892B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • User Interface Of Digital Computer (AREA)

Description

本発明は、車両用操作装置に関する。
センターインフォメーションディスプレイ(Center Information Display:以下、CIDと称す)が車室内に設けられており、このCIDには車両乗員に対し通知すべき情報(例えば、案内情報、警告情報)が表示される。近年、このCIDは、その前面に透過型のタッチセンサを備えており、車両乗員がCIDの情報を視認しながら、例えばナビゲーション、エアコンディショナの設定、オーディオ操作、車両内の各種設定を行うことができる。
このようなCIDは、車両乗員がタッチセンサを通じてCIDの前面を押し込むことで、この押込み状態に応じた沈込み量を検知し、電磁石などのアクチュエータにより表示装置の前面を振動させる触覚フィードバック機能(以下、触覚FBと称す)を備えるものがある。
本願に関連する従来技術として、車両乗員が表示画面に表示されるボタンを押下したときに当該押圧基準の荷重を満たした後にクリック触感を提示し、押圧基準の50%~80%の基準を下回った場合にリリース触覚を呈示する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また触覚呈示した後、同様のリリース触覚を呈示する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2010-146510号公報 特開2009-177079号公報
他方、車両が動いているときに、車両乗員が触覚FBを備える操作装置を操作することが考えられる。車両が加減速したり坂道を走行したりするなど通常走行とは異なる走行を行うと、加減速又は路面から受ける振動などの外的要因が作用することで、触覚FBが通常通り機能しない虞がある。
例えば、車両の減速中には、車両乗員は前方向に重力加速度Gがかかる。このため、触覚FBは、車両乗員による押込み荷重に加えてこの重力加速度の影響を受けて、車両乗員が予測する触覚呈示より速く呈示してしまうことが考えられ、車両乗員が違和感を感じることになる。
前述した従来技術は、ボタンの押下荷重とその荷重に係数をかけた開放荷重にて触覚を提示する技術であり、車両の加速度や路面からの車両振動等を加味した閾値設定となっていない。このため、従来技術を用いたとしても、運転中には車両にかかる加速度を考慮して触覚提示できない。例えば、車両の減速中には、車両乗員は重力加速度の影響を受けて前に倒れるようになるため、押込み荷重に車両の加速度が加わることとなり、車両乗員の予期した触覚提示よりも速く提示されてしまうことが考えられる。これは、車両乗員が意図したタイミングにおける触覚呈示と言えるものではない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、車両乗員により操作入力部が操作されるときに、車両の加速度又は路面から受ける振動などに伴う外的要因を生じた場合でも、車両乗員に違和感を感じさせることなく触覚呈示できるようにした車両用操作装置を提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、触覚呈示制御部は、車両に乗車した車両乗員により操作入力部が操作されると当該操作に伴う押圧荷重を押圧荷重基準と比較することで触覚呈示するか否かを制御する。また要因取得部は、車両にかかる加速度又は振動による外的要因を取得する。押圧荷重基準制御部は、外的要因に応じて押圧荷重基準を変更制御する。複数のセンサは、押圧荷重に対応した沈込み量を検出するために設けられている。また操作位置検出部は操作位置情報を検出する。加速度推定部は、全ての前記センサによる沈込み量が所定値を超え、且つ、操作位置検出部により検出される操作位置情報が複数のセンサにより囲われる中心範囲にないことを条件として、センサによる沈込み量に基づいて車両にかかる加速度を推定する。これにより、車両乗員により操作入力部が操作されるときに車両の加速度又は路面から受ける振動などに伴う外的要因があった場合でも、車両乗員に違和感を感じさせることなく触覚呈示できる。
第1実施形態における各種車両用装置の設置状態を示す模式図 表示装置(車両用操作装置)の正面図 図2のA-A線の断面の模式図 アクチュエータの分解斜視図 ブロック構成図 処理を概略的に示すフローチャート(その1) 処理を概略的に示すフローチャート(その2) 加速度の変化に伴う押圧荷重(沈込み量)の変化例 第2実施形態におけるブロック構成図 第3実施形態における表示装置の設置状態を表す側面図 第4実施形態における車両の走行状態と表示装置の設置状態との関係性を説明する説明図
以下、車両用操作装置の幾つかの実施形態について図面を参照しながら説明する。第2実施形態以降では、第1実施形態と同一又は類似の機能を備えた部分に同一又は類似の符号を付して必要に応じて説明を省略し、異なる部分を中心に説明を行う。
(第1実施形態)
図1から図8は、第1実施形態における説明図を示している。本実施形態では、図1から図4に示したXYZ座標系を用いて説明する。このXYZ座標系は、互いに直交する座標系を示している。本形態では、必要に応じて、X方向は左右方向、Y方向は上下方向、Z方向は前面後面方向、と定義して説明する。
図1には、車両Cの車室1内における各車両用装置の設置例を示している。車室1の内部には、運転席2、助手席3が並設されており、運転席2には運転者(車両乗員相当)が座り、助手席3には他の乗員(車両乗員相当)が座る。これらの運転席2、助手席3の間にはシフトレバー4が設置されている。また運転席2の前方には、運転席2に座した運転者が操作するハンドル5が設置されている。
また、これらの運転席2及び助手席3の前方にはダッシュボード6が設けられており、このダッシュボード6の左右中央には、センターインフォメーションディスプレイ(CID:Center Information Display)が表示装置7として設置されている。この表示装置7は、運転席2に座した運転者、又は、助手席3に座した乗員から視認可能に設置されており、また当該車両乗員から操作可能な場所に設置されている。この表示装置7は、車両乗員から操作可能な車両用操作装置として設けられる。
図2は、表示装置7の前面7a側の構造を模式的に示している。前面7aは操作入力部の操作入力面に相当する。図2に示すように、表示装置7は、内部に表示器8を備え、例えば現在地から目的地までの道順を運転手に案内するナビゲーション機能などを搭載したり、車両乗員に各種情報を報知する機能を備える。図示しないが、表示装置7は、例えばGPSセンサ等の位置検出器及び地図情報が記憶された地図メモリ(何れも図示せず)などに基づいて車両Cの現在位置情報等の各種情報を取得可能になっている。
図2に示すように、表示器8は平面的には矩形状に構成され、操作入力部としてのタッチパネル11による操作入力受付可能な前面7a(操作入力面相当)も矩形状に設けられている。以下では、タッチパネル11の操作入力受付可能な前面7aが、車両Cの内部の垂直平面方向(XY方向)に沿って設置されている形態を示す。この矩形状の前面7aの4つの角部には、それぞれアクチュエータ9a…9dが設置されている。
これらのアクチュエータ9a…9dには振動IDが割り当てられており、後述のホストコントローラ(以下、ホストと略す)10(図5参照)が振動IDを触覚制御マイコン24へ指示することにより各アクチュエータ9a…9dに指令する。アクチュエータ9a…9dの構成は同一構成である。このため、以下では、アクチュエータ9aの構造説明を行うことで、他のアクチュエータ9b…9dの構造説明を省略する。
図3には、図2のA-A線に沿う断面を模式的に示しており、図4には、アクチュエータ9aの分解斜視図を模式的に示している。図3に示すように、表示装置7の前面7a側にはタッチパネル11が備え付けられており、このタッチパネル11を覆うようにオーバーレイ12が設置されている。
オーバーレイ12及びタッチパネル11の内側には、表示器8が備え付けられている。オーバーレイ12及びタッチパネル11は、例えば無色透明な部材により構成され、表示器8の表示面に表示された表示コンテンツを外部から視認可能になっている。オーバーレイ12は、表示装置7の角部に位置してステー13により支持されており、アクチュエータ9aの内部の板バネ14及び可動ヨーク15が、このステー13に係合するように設置されている。
このアクチュエータ9aは、外部からタッチパネル11への押圧を検知する押圧検知機能付きの振動装置として構成されている。このアクチュエータ9aは、図4に示すように、板バネ14、可動ヨーク15、隙間距離センサ16付きの回路基板17、巻線コイル18、固定ヨーク19、をこの順でZ方向にケース20の内部に組み付けて構成されるもので、スクリュ21及びナット21aを用いて一体にモジュール化されている。固定ヨーク19は、電磁石を構成する。
固定ヨーク19のXY方向周りには樹脂製のケース20がインサート成形されており、これにより、固定ヨーク19とケース20とが一体化されている。この固定ヨーク19は、ケース20の底面からZ方向に棒状に突出するように設置されている。固定ヨーク19の先端は、先細り形状の所謂山形に構成されている。この固定ヨーク19の周囲にはモジュール化された巻線コイル18が設置される。巻線コイル18は、Z方向に円筒状に構成されると共に当該円筒部のZ方向両端に円環状の板が一体構成された芯18bを備える。この巻線コイル18は、この芯18bに巻線18aが巻回されることで構成されている。図3に示すように、この巻線コイル18は、その巻線18aが固定ヨーク19の周囲を巻回するように設置されている。
他方、図4に示すように回路基板17の中央には矩形状の孔17aが設けられている。図3に示すように、固定ヨーク19の先端及び巻線コイル18が、この孔17aの内側に設置される。回路基板17の上面上には隙間距離センサ16が設置されている。なお、回路基板17の上面上には、駆動回路22及び静電IC23も設置されている。この駆動回路22及び静電IC23は、図5には図示しているが図3、図4には図示していない。他方、図4に示すように、板バネ14は、そのX方向一端がケース20にスクリュ21及びナット21aを用いて締結固定されており、そのX方向他端が図2中のZ方向に弾性動作可能に組付けられる。
図3及び図4に示すように、回路基板17にもスクリュ21の挿通用の孔17bが構成されており、回路基板17は、これらのケース20と板バネ14との間に一体に固定されている。
また図3に示すように、可動ヨーク15は板バネ14と一体に組付けられている。また回路基板17の上面上には隙間距離センサ16が設置されている。この隙間距離センサ16は、可動ヨーク15との間の距離Z0が板バネ14及び可動ヨーク15の可動状態をセンシング可能な距離Z0に設置される。これにより、隙間距離センサ16は可動ヨーク15との間の距離Z0を測定可能になる。
可動ヨーク15は、固定ヨーク19の先端の形状に沿うように山形(山形部15a)に成形されており、標準組付状態においては、可動ヨーク15の山形部15aが、固定ヨーク19の先端の山形部19aとの間に所定のクリアランスを有するように設置される。
図5は、表示装置7の触覚呈示機能を表す機能構成及び操作位置検出用の機能構成を示している。以下では、この機能構成の説明と共に基本的な動作を説明する。
表示装置7の前面7aの側には、表示器8、タッチパネル11及びオーバーレイ12が設置されている。ホストコントローラ10には表示器8が電気的に接続されている。ホストコントローラ10は例えばマイコンにより構成され、非遷移的実体的記録媒体としてのメモリ10aに記憶されたアプリケーションプログラムを用いて動作する。このときホストコントローラ10は、アプリケーションプログラムにより要求される表示画面情報を生成し、映像情報表示コントローラ(図示せず)を介して表示器8の表示画面に表示させる。このホストコントローラ10は、メモリ10aに記憶されたアプリケーションプログラムを実行することで、触覚呈示制御部、押圧荷重基準制御部としての機能を奏する。
このホストコントローラ10には静電IC23が接続されている。この静電IC23は、タッチパネル11に生じる静電容量に基づいて手指が前面7aに触れた操作位置を検出する操作位置検出部として機能する。
また表示装置7は、触覚呈示用ブロックとして、ホストコントローラ10の他、触覚制御マイコン24、アクチュエータ9a…9d、ステー13、及び板バネ14を備え、表示装置7の前面7aを振動させることで、当該前面7aに触れた車両乗員の手指に触覚を呈示する機能を備える。
アクチュエータ9a…9dは、電気的構成として、駆動回路22、巻線コイル18、及び隙間距離センサ16を備える。なお、タッチパネル11には静電IC23が接続されている。この静電IC23は、例えばタッチパネル11の静電容量の変化を検出することで、表示装置7の前面7aにタッチされた車両乗員の手指の操作位置情報を検出し、ホストコントローラ10に送信する。
ホストコントローラ10は、各アクチュエータ9a…9dに割り当てられた振動IDと共にタッチ状態の要求信号を触覚制御マイコン24に出力すると、触覚制御マイコン24は、振動IDに対応したアクチュエータ9a…9dの隙間距離センサ16から距離Z0の信号を取得する。車両乗員が表示装置7の前面7aを押圧すると、板バネ14が撓み、隙間距離センサ16と板バネ14との間の距離Z0が近くなる。
このため、触覚制御マイコン24はこの距離Z0の信号により、車両乗員が前面7aを押圧しているか否かを検出できる。また触覚制御マイコン24は、隙間距離センサ16による距離Z0の信号に基づいて表示装置7の前面7a、板バネ14、又はステー13の沈込み量を、車両乗員による前面7aへの押圧荷重に対応して検出できる。
触覚制御マイコン24はこの検出される沈込み量の情報をホストコントローラ10に出力する。触覚制御マイコン24は前記した沈込み量に代えて押圧荷重を算出してホストコントローラ10に出力するようにしても良い。このときホストコントローラ10が押圧荷重の情報を取得できる。以下では、触覚制御マイコン24が沈込み量の情報をホストコントローラ10に出力し、ホストコントローラ10が、この沈込み量の情報に基づいて押圧荷重を算出する形態を示す。
また後述するが、触覚制御マイコン24は、車両Cにかかる加速度による外的要因を取得する要因取得部として機能し、ホストコントローラ10は、車両Cにかかる加速度を推定する加速度推定部としても構成される。ホストコントローラ10は、車両Cに乗車した車両乗員により表示装置7の前面7aが操作されると、当該操作に伴う押圧荷重を押圧荷重基準Spと比較することで前面7aに触覚呈示するか否かを制御するように構成されている。
例えばホストコントローラ10が、表示装置7の前面7aに触覚呈示するときには、触覚呈示したいアクチュエータ9a…9dの振動IDを触覚制御マイコン24に指令し、触覚制御マイコン24が、駆動回路22を介して巻線コイル18への駆動電流をフィードバックしながらパルス制御(例えば、PWM制御)することで、巻線コイル18に対する通電オン/オフを繰り返す。このとき、ホストコントローラ10及び触覚制御マイコン24は、表示装置7の前面7aにかかる加速度(触覚加速度)が大きいほど強い触覚を与えるように巻線コイル18に対して通電オン/オフを繰り返す。
図3及び図4に示すように、アクチュエータ9a…9dは電磁的に動作する構造であり、触覚制御マイコン24が巻線コイル18に通電オンすると、可動ヨーク15に磁力を発生させることで可動ヨーク15が固定ヨーク19に吸引し、可動ヨーク15及び板バネ14に係合したステー13が図3のZ方向の負方向(車両Cの後方)に動く。固定ヨーク19は、表示装置7のケース20を介して車両ボディ(図示せず)に固定される。このため、アクチュエータ9aに発生する力を、表示装置7の前面7aに対し効率的に伝えることができる。
逆に、触覚制御マイコン24が、巻線コイル18に印加した通電をオフすると、可動ヨーク15の発生磁力が消失する。このため、板バネ14の弾性力により可動ヨーク15が固定ヨーク19から離間し、可動ヨーク15及び板バネ14に係合したステー13が図3のZ方向の正方向(車両Cの前方)に動く。これら板バネ14及びステー13には質量があるため元状態を通り過ぎる。これらの作用が繰り返されることで、ステー13がZ方向に振動する。例えば、車両乗員の手指が、表示装置7の前面7aのオーバーレイ12に接触しているときには、ステー13の振動がオーバーレイ12を介して手指に触覚として伝達される。
以下では、車両Cが減速している最中に、車両乗員が表示装置7の前面7aにタッチしたことを想定した場合の作用を説明する。また以下では、車両Cが減速しているときの車両進行方向(Z方向の正方向)の加速度を正と定義して説明する。
図6は、表示装置7の内部で実行される処理内容をフローチャートにより示している。図7は、加速度の取得方法の一例を示している。また図8は、沈込み量に対応した押圧荷重の変化(上段)、車両Cの加速度の変化(中段)、触覚呈示タイミング(下段)を表している。
例えば、図8のタイミングt0において、車両乗員が表示装置7の前面7aをタッチしたことを仮定する。通常、車両乗員が、表示装置7の前面7aをタッチすると、静電IC23は、タッチパネル11の静電容量変化により操作位置情報を検出し、その操作位置情報をホストコントローラ10に出力する。また触覚制御マイコン24は、隙間距離センサ16により沈込み量を検出し(図6のS1)、この沈込み量の情報をホストコントローラ10に出力する。
これによりホストコントローラ10は、全てのアクチュエータ9a…9dの内部に設置された隙間距離センサ16に対応した沈込み量の情報を取得でき、この沈込み量の情報に基づいて押圧荷重を算出できる。
続いて、触覚制御マイコン24は、加速度の情報を取得する(図6のS2)。図8のタイミングt1~t2に示すように、タッチ操作中に車両Cが減速すると、加速度が表示装置7の前面7aに均一にかかる。すると、4カ所に設置された全ての隙間距離センサ16により検出される距離Z0(に対応した沈込み量)が同時に変化する。
このとき、車両乗員によりタッチパネル11の操作入力面の中心範囲Ca(図2参照)が押下されていないことを条件として、全ての隙間距離センサ16の距離Z0が同時に変化した場合には、この影響が、車両Cの加速度の影響による外的要因であると推定でき、隙間距離センサ16の距離Z0(押圧荷重、沈込み量に対応)に基づいて車両Cの加速度の情報を取得できる。
逆に、タッチパネル11の操作入力面の中心範囲Caが押下(押圧)されたことを検出した場合には、車両乗員が操作していると判定でき、車両Cにかかる加速度の影響ではないと判定できる。なお図2には、タッチパネル11の操作入力面の中心範囲Caを円形状とした形態を示している。この中心範囲Caは円形状に限定されるものではなく、矩形状であっても良いし、この中心範囲Caの形状は特に限定されるものではない。
図7には、この原理に基づいて加速度の情報を取得するためのホストコントローラ10及び触覚制御マイコン24による処理内容を示している。触覚制御マイコン24は、全ての隙間距離センサ16の沈込み量が所定値Saを超えているか否かを判定し(T1)、さらにホストコントローラ10は、静電IC23から取得される車両乗員による操作位置情報が所定の中心範囲Caにないか否か判定する(T2)。このとき、ホストコントローラ10は、押圧荷重が所定値Saを超え(T1でYES)、且つ、操作位置情報が車両乗員による所定の中心範囲Caにない(T2でNO)という条件を満たしたときに、隙間距離センサ16の検出距離Z0に対応した沈込み量に基づいて車両Cの加速度を推定する(T3)。
すなわち、T1にてYESと判定されたときには、加速度がかかっている可能性が高いと判定され、T2にてNOと判定されたときには車両乗員により操作入力面の中心範囲Caが押下されていないと判定される。これにより、加速度がかかっていると推定でき、隙間距離センサ16の沈込み量が加速度の影響に起因すると推定できる。
この結果、ホストコントローラ10は、T3において押圧荷重に対応した隙間距離センサ16の距離Z0に基づいて車両Cの加速度を極力正確に推定でき、加速度の情報を取得できる。なお、この図7に示す加速度の情報取得処理は、ホストコントローラ10が実行しても良いし、触覚制御マイコン24が実行しても良い。
次に、ホストコントローラ10は、図6のS3に移行し、押圧荷重が初期押圧荷重基準Sp0よりも大きいか否かを判定する(S3)。初期押圧荷重基準Sp0は、触感を呈示するか否かを判断するために予め定められた押圧荷重基準Spの初期値であり、触覚呈示を開始する基準を示している。この押圧荷重基準Spが高ければ高いほど、車両乗員がより強い力で押圧しなければ触覚呈示することはない。
このため、ホストコントローラ10は、図8のタイミングt3において、沈込み量が初期押圧荷重基準Sp0よりも大きいことを満たしたときに触覚を呈示するための条件を満たしたと判定し、S4に移行する。なおホストコントローラ10は、このS3の条件を満たさないときにはS1に戻って処理を繰り返す。
またホストコントローラ10は、このS3でYESと判定した後、さらにS2で取得した加速度の情報が押圧補正用加速度基準Vgよりも大きいか否かを判定する(S4)。図8に示すように、この押圧補正用加速度基準Vgは、初期押圧荷重基準Sp0を補正するための加速度の閾値を示す。このためホストコントローラ10は、図8のタイミングt3において、加速度が押圧補正用加速度基準Vgよりも大きいことを満たしたときに、押圧荷重基準Spを初期押圧荷重基準Sp0から補正後押圧荷重基準Sp1に変更する(S5)。この補正後押圧荷重基準Sp1は、加速度を受けた後に補正された後の押圧荷重基準Spを示すものであり、初期押圧荷重基準Sp0よりも大きな値とされる。
これらの押圧荷重基準Spの差Sp1-Sp0は一定値に設定しても、加速度に依存した変動値(例えば、加速度に比例した変動値)に設定しても良い。押圧荷重基準Spの差Sp1-Sp0を一定値とすることで、ホストコントローラ10の計算負荷を低減でき、素早く処理を実行でき触感呈示できる。ホストコントローラ10が、加速度に依存した変動値を用いるときには、計算負荷が高くなるものの、車両乗員に極力違和感を抱かせることなく触感呈示できる。
この後、触覚制御マイコン24がS6において再度沈込み量を検出し(S6)、沈込み量をホストコントローラ10に出力すると、ホストコントローラ10は、押圧荷重が補正押圧荷重基準Sp1より大きいか否かを判定する(S7)。ホストコントローラ10は、このS7の条件を満たさなければS6に戻して処理を繰り返すが、このS7の条件を満たしたときに触覚制御マイコン24に触覚呈示指令を行う。触覚制御マイコン24は、PWM駆動信号による触覚呈示パルスを生成し、駆動回路22を通じて巻線コイル18に印加する。これにより、板バネ14、ステー13を通じて表示装置7の前面7aを振動させることができ触覚呈示できる(図8のタイミングt2~t4)。車両乗員は前面7aに手指を触れたときに触覚を感じるものの、このとき触覚呈示の開始タイミングt2を通常よりも遅らせることができる。この結果、車両乗員の予想よりも速く押圧検出して触覚呈示することを回避できるようになり、表示装置7は車両乗員の感覚に近付けて制御できる。
またその後も、触覚制御マイコン24がS9において再度沈込み量を検出し(S9)、ホストコントローラ10に出力すると、ホストコントローラ10は、この沈込み量に対応した押圧荷重が開放荷重基準Srを下回っているか否かを判定する(S10)。この開放荷重基準Srは、車両乗員による表示装置7の前面7aに対するリリース時における押圧荷重基準Spを示している。この開放荷重基準Srは、疑似的な触覚呈示を開始するための閾値を示している。
ホストコントローラ10は、このS10の条件を満たさなければS9に戻して処理を繰り返すが、このS9の条件を満たしたときに触覚制御マイコン24に触覚呈示指令を行い、触覚制御マイコン24は、PWM駆動信号による触覚呈示パルスを生成し(S11)、駆動回路22を通じて巻線コイル18に印加する。これにより、板バネ14、ステー13を通じて表示装置7の前面7aを振動させることができ触覚呈示できる(図8のタイミングt5~t6)。これにより車両乗員はその手指を離したときに触覚を感じる。そして触覚制御マイコン24は、沈込み量を検出しつつ沈込み量が0となるまで待機し(S12、S13:図8のタイミングt7)、処理を終了する。
その後、車両Cが減速しないまま、車両乗員が表示装置7の前面7aをタッチすることを想定する。この場合、ホストコントローラ10及び触覚制御マイコン24は、S1…S3の処理を実行し、S3にてYESと判定するまでS1~S3の処理を実行し続ける(図8のt10~t11)。
ホストコントローラ10は、このS3でYESと判定した後、S4においてさらにS2で取得した加速度の情報が押圧補正用加速度基準Vgよりも大きいか否かを判定するが、この条件を満たさないときにはS4にてNOと判定しS8に移行する。すなわち、ホストコントローラ10は、押圧荷重基準を初期押圧荷重基準Sp0に保持したままS8に処理を移行するため直ぐに触覚呈示することになる(図8のタイミングt11~t12)。
その後、押圧荷重が開放荷重基準Srを下回ると、再度触覚呈示する(図6のS10でYES、S11:図8のタイミングt13~t14)。このため、車両Cが減速していないときには、押圧荷重基準Spを初期押圧基準Sp0としたまま判断することになる。そして触覚制御マイコン24は、沈込み量を検出しつつ当該沈込み量が0となるまで待機し(S12、S13:図8のタイミングt15)、処理を終了する。
車両Cが減速する場合、車両前方方向に重力加速度Gがかかる。このため、車両乗員がタッチパネル11を操作する手指にも車両前方方向に向けて加速度が与えられる。このため、押圧荷重基準Spを通常の初期押圧荷重基準Sp0のままとしてしまうと、この車両前方方向にかかる重力加速度Gの影響により、車両乗員がタッチパネル11を意図的に操作しようとするタイミングよりも速く過剰に反応してしまう虞がある。最悪の場合、車両乗員が触れようとする箇所から外れた箇所で触覚呈示してしまう虞もある。
本形態によれば、ホストコントローラ10は、車両Cにかかる加速度による外的要因に応じて、押圧荷重の比較対象となる押圧荷重基準Spを変更制御している。この結果、たとえ車両乗員が表示装置7の前面7aを押し込むときに車両Cの加速度による外的要因が生じた場合であっても、車両乗員に違和感を極力与えることなく触覚呈示できる。
またホストコントローラ10は、車両Cが減速中に所定の押圧補正用加速度基準Vgよりも大きい加速度が車両Cにかかると判定したときには、押圧荷重基準Spを初期押圧荷重基準Sp0から補正後押圧荷重基準Sp1(>Sp0)に変更している。このため、触覚呈示のタイミングt2~t4を通常の触覚呈示のタイミングt11~t12(図8参照)よりも遅らせることができる。
またホストコントローラ10は、隙間距離センサ16により検出される押圧荷重が所定値Saを超え、且つ、静電IC23により検出される車両乗員による操作位置情報が所定の中心範囲Caにないことを条件として、押圧荷重に基づいて車両Cにかかる加速度を推定している。このため加速度を極力正確に推定できる。
外的要因としては、前述では主に車両Cの減速時を想定して説明したが、車両Cが加速するときにも同様に適用できる。車両Cが加速する場合、車両乗員の手指には車両後方に向けて加速度がかかる。このとき、ホストコントローラ10は押圧荷重基準Spを初期押圧基準Sp0より小さく設定すると良い。
(第2実施形態)
図9は、第2実施形態における説明図を示している。この図9に示すように、車両C内には、表示装置7の外部に加速度検出機器25が設けられている。表示装置7と加速度検出機器25とは車両内ネットワークにより接続されている。加速度検出機器25は、加速度センサ26から取得される加速度信号により車両Cの加速度(外的要因相当)を検出又は算出可能に構成された機器であり、この加速度の情報をホストコントローラ10に出力する。この結果、ホストコントローラ10は、加速度の情報を外部から取得する要因取得部として機能する。
すなわち前述実施形態では、隙間距離センサ16のセンサ情報に基づいて加速度を算出したが、本実施形態に示すように、ホストコントローラ10は、外部から加速度の情報を取得するようにしても良い。
加速時には、車両乗員の手指は車両Cの後方に加速度がかかる。このため、その加速度分を考慮して、通常の押圧荷重基準Spより低く設定すると良い。減速時には、車両乗員の手指は車両Cの前方に加速度がかかる。このため、その加速度分を考慮して、通常の押圧荷重基準Spより高く設定すると良い。この結果、車両乗員の手指にかかる加速度に合わせた押圧荷重基準Spを用いて制御でき、車両乗員が違和感を感じなくなる。
本形態においても前述実施形態と同様の作用効果を奏する。
(第3実施形態)
図10は、第3実施形態における説明図を示している。図10には、水平面A(Z方向)に対する表示装置7の前面7aの傾斜角度θ1を示している。車両Cの車室1内では、表示装置7の前面7aの傾斜角度θ1が図示しない角度調整器(例えばモータ)により変更可能に構成されていることがある。これは車両乗員が、タッチパネル11の操作入力面に操作入力しやすい、又は、表示器8の表示コンテンツを視認しやすい傾斜角度θ1(例えば0°~90°)に調整するために設けられている機能である。
このような場合、表示装置7のホストコントローラ10は、この傾斜角度θ1の情報を前記角度調整器による回転角の情報を取得することで入力し、傾斜角度θ1の情報を加味して前面7aの垂直方向にかかる加速度を算出し、この加速度に基づいて前記した押圧荷重基準Spを変更制御するようにしても良い。例えば、傾斜角度θ1が90°に近くなっており、前面7aの面方向が垂直方向(XY方向)に近いときには、車両Cにかかる加速度の影響が大きくなる。
逆に、傾斜角度θ1が水平方向(0°)に近くなり、前面7aの面方向が水平方向(XZ方向)に近いときには、車両Cにたとえ加速度がかかっていたとしても、その影響はわずかなものとなる。このためホストコントローラ10が、この傾斜角度θ1に基づいて前面7aの垂直方向にかかる加速度を算出し、この加速度に基づいて前記した押圧荷重基準Spを変更制御すると良い。すると、表示装置7の前面7aの傾斜角度θ1の実体に合わせて触覚呈示できるようになり、車両乗員にとって違和感なく触覚呈示できる。
(第4実施形態)
図11は、第4実施形態における説明図を示している。図11には、車両Cが傾斜面を下っている場合の走行状態を車両Cの側方から模式的に表している。このとき、車両Cが走行する路面29の傾斜角度θ2は0°<θ2<90°を満たしている。
表示装置7が車両Cに搭載されており、この表示装置7の前面7aが車両Cの進行方向に対して鉛直方向に設置されている。このとき車両Cが路面29を走行するときの傾斜角度はθ2となり、車両Cがこの傾斜角度θ2をなす路面を下るときには、水平面Aに対する表示装置7の前面7aの傾斜角度が(90°-θ2)となる。
この場合、表示装置7のホストコントローラ10は、車両Cが走行するときの傾斜角度θ2に応じて押圧荷重基準Spを変更制御するようにしても良い。例えば、車両Cにはジャイロセンサ(図示せず)が搭載されており、ホストコントローラ10は、このジャイロセンサの情報を用いて車両Cの走行角度の情報を取得できる。このため、ホストコントローラ10は、この車両Cの走行角度の情報を用いることで、車両Cが走行する傾斜角度θ2を算出できる。
また、表示装置7は、前述実施形態で説明したようにナビゲーション機能を備えているが、例えばGPS等を用いた位置検出器及び地図情報に基づいて車両Cの現在位置情報を取得し、この車両Cの現在位置情報と車両Cの走行方向情報とに基づいて車両Cが如何なる場所を如何なる方向で走行しているか特定できる。
また、地図情報が傾斜角度θ2の情報を含んでいるときには、ホストコントローラ10が、この車両Cの現在位置における傾斜角度θ2の情報を地図情報から参照することで当該傾斜角度θ2を特定できる。このため、ホストコントローラ10は、傾斜角度θ2の情報に応じて前面7aの垂直方向にかかる加速度を算出でき、この加速度に基づいて押圧荷重基準Spを変更制御できる。
このとき、傾斜角度θ2が90°に近くなっており、前面7aの面方向が水平方向(XZ方向)に近くなるときには、Y方向にかかる重力の影響が大きくなるため、車両Cの減速時にかかる加速度にこの重力の影響を加算し、この加速度に基づいて押圧荷重基準Spを変更制御すると良い。
図示はしていないが、逆に、車両Cが坂道を上っているときに、車両Cが加速するときにも平坦な路面29を走行するときよりも車両Cの後方に加速度が大きくかかることになる。このため、ホストコントローラ10は、車両Cの前方走行中の加速度に加えて重力の影響を加算し、この加速度に基づいて押圧荷重基準Spを変更制御すると良い。ホストコントローラ10がこのように制御することで、表示装置7の前面7aの角度(90°-θ2)の実体に合わせて触覚呈示できるようになり、車両乗員にとって違和感なく触覚呈示できる。
(その他の変形例)
またホストコントローラ10が、路面からの振動に応じて押圧荷重基準Spを変更制御しても良い。例えば、車両Cが凹凸の多い未舗装路などの悪路面を走行しているときには、車両乗員は、路面29からの振動の影響を受けて、車室1の中で表示装置7の前面7aの操作入力部に対する指示入力を正確に行うことが困難になる。
例えば、車両Cが陥没した穴の上を走行すると、タイヤ30がこの穴に入り込むことで車室1の中で突然上下方向(図示Y方向)の加速度を生じる。このとき、たまたま車両乗員が表示装置7の前面7aをタッチ操作しようとしたときには、車両乗員が表示装置7の前面7aの意図しない場所を押し込んでしまい、ホストコントローラ10及び触覚制御マイコン24はその誤操作を受付けてしまう。
したがって、ホストコントローラ10は、この上下方向の加速度の情報を入力したときには押圧荷重基準Spを瞬時に大きく設定することが望ましい。すると、たとえ車両Cが悪路を走行して当該車両Cが上下方向(Y方向)に振動を生じたとしても、車両乗員の誤操作に伴う触覚呈示を行うこともなくなる。
また、ホストコントローラ10が、車両Cの走行中と停車中(例えば、赤信号により待機する最中)とに応じて押圧荷重基準Spを変更制御しても良い。例えば、車両Cの走行中には、車両乗員の手指の震え、ふらつきの影響を考慮し、誤操作を防止するため、押圧荷重基準Spを大きく設定することが望ましい。
反対に、車両Cの停車中には車両乗員が極力素早く操作可能なように、押圧荷重基準Spを小さく設定することが望ましい。ホストコントローラ10が、このように制御することで、車両Cに生じる振動、車両Cの走行途中(走行中、停車中)の加速度による外的要因の実体に合わせて触覚呈示できるようになり、車両乗員にとって違和感なく触覚呈示できる。
(他の実施形態)
前述実施形態に係る技術に限定されるものではなく、例えば、以下に示す変形又は拡張が可能である。
タッチパネル11を一体化したセンターインフォメーションディスプレイを表示装置7として適用した形態を示したが、車室1の中央に設置された他のディスプレイ、車両用の各種メータ装置、車両用ナビゲーション装置などにも適用できる。
触覚提示方法としては、電磁的に動作するアクチュエータ9a…9dを用いた構成を適用したが、これに限定されるものではなく、例えば、圧電素子を用いた圧電方式、偏芯回転質量(ERM:Eccentric Rotating Mass)方式、リニア共振アクチュエータ(LRA:Linear Resonant Actuator)方式、などの他の技術を用いても良い。
アクチュエータ9a~9dは、図2に示すようにタッチパネル11の角部に4つ設置した形態を示したが、1個以上設置すれば良い。タッチパネル11の操作入力面の4角をそれぞれ板バネ14を用いて懸架しているが、この限りではない。
押圧荷重の検出方法として、隙間距離センサ16の距離Z0を用いて沈込み量を検出する方法を示したが、この技術に限られるものではない。隙間距離センサ16に代えて、例えば歪みゲージ、静電容量センサ、感圧センサ、静電型のタッチセンサ、などの各種センサを用いても良い。すなわち、歪みゲージにより検出される歪み量を用いて押圧荷重を検出しても良いし、静電容量センサにより検出される静電容量の変化量を用いて押圧荷重を検出しても良い。また、感圧センサにより検出される圧力変化量を用いて押圧荷重を検出しても良く、さらに静電型のタッチセンサにより検出される車両乗員の手指の接触面積の変化量を用いて押圧荷重を検出しても良い。すなわち押圧荷重を検出可能であれば、どのようなセンサを用いても良い。
図6、図7の処理内容は、ホストコントローラ10及び触覚制御マイコン24が連携して処理を行う形態を示したが、触覚制御マイコン24又はホストコントローラ10が単体で行っても良い。
特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、本発明の一つの態様として前述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。前述実施形態の一部を、課題を解決できる限りにおいて省略した態様も実施形態と見做すことが可能である。また、特許請求の範囲に記載した文言によって特定される発明の本質を逸脱しない限度において、考え得るあらゆる態様も実施形態と見做すことが可能である。
また本発明は、前述した実施形態に準拠して記述したが、該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本発明は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範畴や思想範囲に入るものである。
図面中、7は表示装置(車両用操作装置)、7aは前面(操作入力部の操作入力面)、8は表示器、9a~9dはアクチュエータ、10はホストコントローラ(触覚呈示制御部、押圧荷重基準制御部、要因取得部、加速度推定部)、11はタッチパネル、16は隙間距離センサ(センサ)、23は静電IC(操作位置検出部)、24は触覚制御マイコン(押圧荷重検出部、触覚呈示制御部、要因取得部、押圧荷重基準制御部)、Cは車両、を示す。

Claims (9)

  1. 車両(C)に乗車した車両乗員により操作入力部(7a)が操作されると当該操作に伴う押圧荷重を押圧荷重基準と比較することで触覚呈示するか否かを制御する触覚呈示制御部(10、24、S3、S8)と、
    前記車両にかかる加速度又は振動による外的要因を取得する要因取得部(24、S2;10)と、
    前記外的要因に応じて前記押圧荷重基準を変更制御する押圧荷重基準制御部(10、S4、S5)と、
    前記押圧荷重に対応した沈込み量を検出するために設けられた複数のセンサ(9a~9dの16)と、
    操作位置情報を検出する操作位置検出部(23)と、
    全ての前記センサによる沈込み量が所定値(Sa)を超え、且つ、操作位置検出部(23)により検出される前記操作位置情報が前記複数のセンサにより囲われる中心範囲(Ca)にないことを条件として、前記センサによる沈込み量に基づいて前記車両にかかる前記加速度を推定する加速度推定部(10、T3)と、を備える車両用操作装置。
  2. 前記要因取得部(10)は、外部に設置された前記加速度を検出又は算出可能な機器(25)から前記車両にかかる前記加速度の情報を取得する請求項1記載の車両用操作装置。
  3. 前記押圧荷重基準制御部は、前記操作入力部の操作入力面の傾斜角度(θ1)に応じて前記押圧荷重基準を変更制御する請求項1または2記載の車両用操作装置。
  4. 前記押圧荷重基準制御部は、前記車両(C)が走行するときの傾斜角度(θ2)に応じて前記押圧荷重基準を変更制御する請求項1または2記載の車両用操作装置。
  5. 前記押圧荷重基準制御部は、前記車両(C)が減速中で且つ路面を下っているときに前記押圧荷重基準を大きく変更制御する請求項4記載の車両用操作装置。
  6. 前記押圧荷重基準制御部は、前記車両(C)が減速中に所定の押圧補正用加速度基準(Vg)よりも大きい前記加速度が前記車両にかかると判定したときには前記押圧荷重基準を大きく変更制御する請求項1から5の何れか一項に記載の車両用操作装置。
  7. 前記押圧荷重基準制御部は、路面からの前記振動に応じて前記押圧荷重基準を変更制御する請求項1から6の何れか一項に記載の車両用操作装置。
  8. 前記押圧荷重基準制御部は、前記車両(C)が走行中と停車中とで前記押圧荷重基準を変更制御する請求項1から7の何れか一項に記載の車両用操作装置。
  9. 前記押圧荷重基準制御部は、前記走行中には前記押圧荷重基準を大きく変更制御する請求項8記載の車両用操作装置。
JP2018174921A 2018-09-19 2018-09-19 車両用操作装置 Active JP7077892B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018174921A JP7077892B2 (ja) 2018-09-19 2018-09-19 車両用操作装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018174921A JP7077892B2 (ja) 2018-09-19 2018-09-19 車両用操作装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020046945A JP2020046945A (ja) 2020-03-26
JP7077892B2 true JP7077892B2 (ja) 2022-05-31

Family

ID=69899819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018174921A Active JP7077892B2 (ja) 2018-09-19 2018-09-19 車両用操作装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7077892B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010165293A (ja) 2009-01-19 2010-07-29 Alpine Electronics Inc タッチパネル入力装置
JP2012221310A (ja) 2011-04-11 2012-11-12 Fujitsu Ten Ltd 操作装置
JP2013117900A (ja) 2011-12-05 2013-06-13 Toyota Motor Corp 車両用操作装置
US20170277353A1 (en) 2014-11-24 2017-09-28 Audi Ag Method for operating an operator control device of a motor vehicle
JP2018072952A (ja) 2016-10-25 2018-05-10 株式会社東海理化電機製作所 操作装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010165293A (ja) 2009-01-19 2010-07-29 Alpine Electronics Inc タッチパネル入力装置
JP2012221310A (ja) 2011-04-11 2012-11-12 Fujitsu Ten Ltd 操作装置
JP2013117900A (ja) 2011-12-05 2013-06-13 Toyota Motor Corp 車両用操作装置
US20170277353A1 (en) 2014-11-24 2017-09-28 Audi Ag Method for operating an operator control device of a motor vehicle
JP2018072952A (ja) 2016-10-25 2018-05-10 株式会社東海理化電機製作所 操作装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020046945A (ja) 2020-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11940792B2 (en) Device for controlling longitudinal guidance of a vehicle designed to be driven in an at least partly automated manner
CN108885836B (zh) 驾驶辅助装置、***、方法、控制装置、车辆及介质
US10407077B2 (en) Method for ascertaining a degree of awareness of a vehicle operator
EP3373271A1 (en) Alert system and driving support system
US10691206B2 (en) Pressure-sensitive haptic device
EP3446948B1 (en) Parking assistance device and program
KR20190124122A (ko) 차량의 자율 주행 시스템의 활성화 제어 장치 및 방법
US10725655B2 (en) Operation apparatus
JP2013515309A (ja) 自動車のための制御装置
WO2017014042A1 (ja) 操作装置
CN111516618A (zh) 电气组件
CN110979329A (zh) 在配备有驾驶自动化的车辆中提供动觉提示的装置和方法
KR20150045164A (ko) 멀미 방지 장치 및 방법
KR20170046483A (ko) 자율 비상 제동 장치 및 방법
JP5946806B2 (ja) タッチスイッチモジュール
JP7077892B2 (ja) 車両用操作装置
JP6455384B2 (ja) 車両用情報提示装置
JP4239809B2 (ja) 車両用運転支援装置
JP4954960B2 (ja) 車両の警報装置
JP6604368B2 (ja) 車両制御装置
KR101480786B1 (ko) 주행 패턴 정보를 이용한 차량의 충돌회피방법
JP6760323B2 (ja) 運転支援装置
KR102002842B1 (ko) 감응형 터치 노브 제어 장치 및 그 제어 방법
JP2009067169A (ja) 車両の乗員姿勢制御装置
CN112918251A (zh) 显示控制装置、车辆、显示的控制方法以及记录有程序的记录介质

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210413

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220408

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220419

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220502

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7077892

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151