JP7076072B2 - 液面位置検出装置 - Google Patents

液面位置検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7076072B2
JP7076072B2 JP2020503385A JP2020503385A JP7076072B2 JP 7076072 B2 JP7076072 B2 JP 7076072B2 JP 2020503385 A JP2020503385 A JP 2020503385A JP 2020503385 A JP2020503385 A JP 2020503385A JP 7076072 B2 JP7076072 B2 JP 7076072B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wave
transmission
surface portion
liquid level
reception unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020503385A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019167660A1 (ja
Inventor
えみい 粉川
雅博 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Seiki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Seiki Co Ltd filed Critical Nippon Seiki Co Ltd
Publication of JPWO2019167660A1 publication Critical patent/JPWO2019167660A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7076072B2 publication Critical patent/JP7076072B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F23/00Indicating or measuring liquid level or level of fluent solid material, e.g. indicating in terms of volume or indicating by means of an alarm
    • G01F23/22Indicating or measuring liquid level or level of fluent solid material, e.g. indicating in terms of volume or indicating by means of an alarm by measuring physical variables, other than linear dimensions, pressure or weight, dependent on the level to be measured, e.g. by difference of heat transfer of steam or water
    • G01F23/28Indicating or measuring liquid level or level of fluent solid material, e.g. indicating in terms of volume or indicating by means of an alarm by measuring physical variables, other than linear dimensions, pressure or weight, dependent on the level to be measured, e.g. by difference of heat transfer of steam or water by measuring the variations of parameters of electromagnetic or acoustic waves applied directly to the liquid or fluent solid material
    • G01F23/296Acoustic waves

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)

Description

本発明は、液面位置検出装置に関する。
液面位置検出装置として、例えば、特許文献1には、伝搬体のうち液体中の部分を伝搬する表面波の音速が、液体から露出している部分を伝搬する表面波の音速よりも遅くなることを利用して液体の液面位置を検出するものが開示されている。
特開平4-86525号公報
特許文献1に開示された液面位置検出装置では、液面位置によっては伝搬体を伝搬する表面波が減衰してS/N比(Signal-Noise ratio)が悪化してしまい、液面位置の検出精度が悪くなる場合がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、液面位置の検出精度が良い液面位置検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る液面位置検出装置は、
液体の液面位置に応じて、前記液体に浸る部分の割合が変化する伝搬体と、
前記伝搬体に第1表面波を発生させるとともに第2表面波を受ける第1送受波部と、
前記伝搬体に前記第2表面波を発生させるとともに前記第1表面波を受ける第2送受波部と、
前記第2送受波部が受けた前記第1表面波の伝搬時間と、前記第1送受波部が受けた前記第2表面波の伝搬時間との少なくともいずれかに基づいて前記液面位置を検出する検出部と、を備え、
前記伝搬体は、
互いに裏表の関係にある第1主面部及び第2主面部と、
前記第1主面部と前記第2主面部とを繋ぐとともに、側面視において曲面状をなす底面部と、を有し、
前記第1送受波部は、前記第1主面部を伝搬する前記第1表面波を発生させ、
前記第2送受波部は、前記第1主面部を経て前記底面部と前記第2主面部とを伝搬した前記第1表面波を受け、
前記第2送受波部は、前記第2主面部を伝搬する前記第2表面波を発生させ、
前記第1送受波部は、前記第2主面部を経て前記底面部と前記第1主面部とを伝搬した前記第2表面波を受ける。
本発明によれば、液面位置の検出精度が良い液面位置検出装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る液面位置検出装置の概略構成図である。 (a)は、第1実施形態に係る伝搬体及び振動子の正面図であり、(b)は、第1実施形態に係る伝搬体及び振動子の側面図である。 第1表面波と第2表面波を説明するための模式図である。 液面位置検出処理の一例を示すフローチャートである。 (a)は、第2実施形態に係る伝搬体及び振動子の正面図であり、(b)は、第2実施形態に係る伝搬体及び振動子の側面図であり、(c)は、第2実施形態に係る伝搬体の振動子側の平面図である。 第3表面波と第4表面波を説明するための模式図である。 (a)は、主に内部伝搬波を説明するための波形の模式図であり、(b)は、第2実施形態に係る伝搬体による波形の模式図である。 液面位置検出処理の一例を示すフローチャートである。
本発明の一実施形態に係る液面位置検出装置について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る液面位置検出装置100は、図1に示すように、容器80内に入れられた液体90の液面91の位置を検出する装置である。液体90の量の増減に伴い、液面91も上下する。
液面位置検出装置100は、伝搬体10と、振動子20と、送受信回路30と、制御部40と、を備える。
伝搬体10は、表面波が伝搬するものであり、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)などの合成樹脂から形成されている。伝搬体10は、上下方向に長尺な帯板形状である。伝搬体10の外面は、振動子20に向く上面と、上面とは反対側の底面と、上面と底面を繋ぐとともに互いに裏表の関係となる2つの主面と、上面と底面を繋ぐとともに互いに裏表の関係となる2つの側面と、の6面から主に構成される。
伝搬体10は、図2(a)、(b)に示すように、2つの主面のうち一方を含む主面部11(第1主面部の一例)、他方を含む主面部12(第2主面部の一例)と、2つの側面のうち一方を含む側面部13、他方を含む側面部14と、上面を含み振動子20と当接する当接部15と、底面を含む底面部16と、を有する。後述のように、表面波は、伝搬体10を伝搬するが、伝搬の際には伝搬体10の表面から表面波の波長とほぼ同じ深さまで達する。主面部11や主面部12は、伝搬体10の主面だけでなく当該深さをも含む部分である。当接部15や底面部16なども同様である。
図2(b)に示すように、側面視では、主面部11は、当接部15の一端から垂下する。また、主面部12は、当接部15の他端から垂下する。また、底面部16は、当接部15とは反対側において主面部11と主面部12とを繋ぐとともに、下方に凸となるU字状の滑らかな曲面状をなしている。このように形成された底面部16は、後述の第1表面波W1及び第2表面波W2が底面部16に伝搬する際の漏洩による損失を低減する。
伝搬体10は、図1に示すように、側面部13及び側面部14で容器80に設けられた固定部材81、82に挟まれることによって固定されている。なお、伝搬体10は、表面波の伝搬を阻害しないように、表面波が伝搬する主面部11及び主面部12以外の部分で固定されれば、その固定方法は任意である。
伝搬体10は、底面部16の下端が容器80の底面と長さdだけ離間して配置される。伝搬体10における、当接部15の上端から液面91までの上下方向に沿った長さ(伝搬体10が液体90に浸っていない部分である第1部分10aの長さ)L1と、底面部16の下端から液面91までの上下方向に沿った長さ(伝搬体10が液体90に浸っている部分である第2部分10bの長さ)L2とは、液体90の増減によって変化する。
振動子20は、例えば、横波トランスデューサであり、回路基板に実装された圧電素子などを含んで構成される。振動子20は、伝搬体10の当接部15に押しつけられ、伝搬体10の主面部11及び主面部12に表面波を発生させる。
以下では、振動子20が主面部11に発生させる表面波を第1表面波W1と呼び、主面部12に発生させる表面波を第2表面波W2と呼ぶ。また、第1表面波W1と第2表面波W2とを区別なく、単に表面波と呼ぶこともある。
振動子20は、伝搬体10に第1表面波W1を発生させるとともに、第2表面波W2を受ける第1送受波部21と、伝搬体10に第2表面波W2を発生させるとともに、第1表面波W1を受ける第2送受波部22と、を有する。
第1送受波部21は、送受信回路30から供給される電気信号によって振動する。第1送受波部21の振動は伝搬体10に伝達され、主面部11の上端に第1表面波W1が発生する。発生した第1表面波W1は、図3に示すように、主面部11の下端へ向かって伝搬し、前記のように滑らかな曲面を有する底面部16に沿って伝搬した後、主面部12の上端へ向かって伝搬する。主面部12の上端へ到達した第1表面波W1は、第2送受波部22を振動させる。第2送受波部22は、この振動を電気信号に変換して送受信回路30に供給する。
第2送受波部22は、送受信回路30から供給される電気信号によって振動する。第2送受波部22の振動は伝搬体10に伝達され、主面部12の上端に第2表面波W2が発生する。発生した第2表面波W2は、図3に示すように、主面部12の下端へ向かって伝搬し、前記のように滑らかな曲面を有する底面部16に沿って伝搬した後、主面部11の上端へ向かって伝搬する。主面部11の上端へ到達した第2表面波W2は、第1送受波部21を振動させる。第1送受波部21は、この振動を電気信号に変換して送受信回路30に供給する。
なお、以上のように第1送受波部21が伝搬体10に第1表面波W1を発生させることを、第1表面波W1を送る、とも表現する。同様に、第2送受波部22が伝搬体10に第2表面波W2を発生させることを、第2表面波W2を送る、とも表現する。
この実施形態では、第1表面波W1及び第2表面波W2は、超音波(例えば、20KHz以上の音波であればよい。)のパルス(超音波パルス)となっている。また、第1表面波W1及び第2表面波W2は、レイリー波である。なお、振動子20は、圧電素子と伝搬体10との間に介在され、振動の伝わりを効率良くするための超音波用接触媒質を含んでいてもよい。
送受信回路30は、振動子20に接続される。送受信回路30は、超音波発生回路として、表面波として超音波パルスを発生させる電気信号を振動子20に供給し、振動子20を振動させる。送受信回路30は、超音波受信回路として、振動子20から供給される電気信号を受け取り、受け取った電気信号を増幅、変換する。
具体的には、送受信回路30は、第1表面波W1の送波用の電気信号を第1送受波部21に供給し、第1送受波部21を振動させる。また、第1表面波W1を受けた第2送受波部22から供給される電気信号を受け取り、受け取った電気信号を増幅、変換する。また、送受信回路30は、第2表面波W2の送波用の電気信号を第2送受波部22に供給し、第2送受波部22を振動させる。また、第2表面波W2を受けた第1送受波部21から供給される電気信号を受け取り、受け取った電気信号を増幅、変換する。
制御部40は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、タイマなどから構成されるマイクロコンピュータ、D/A(デジタル/アナログ)変換器、A/D(アナログ/デジタル)変換器などを含んで構成される。制御部40は、送受信回路30に接続される。制御部40は、送受信回路30を制御し、送受信回路30から電気信号を振動子20の第1送受波部21と第2送受波部22の各々に供給させる。これにより、第1表面波W1を主面部11に発生させ、第2表面波W2を主面部12に発生させる。また、制御部40は、送受信回路30で増幅、変換された、振動子20の第1送受波部21と第2送受波部22の各々からの電気信号を受け取り、受け取った電気信号に基づいて後述のように液面位置を検出する。また、制御部40は、液面位置検出装置100の外部の外部装置60とデータのやり取りが可能になっている。液面位置検出装置100の構成の説明は以上である。
次に、液面位置検出装置100の動作を、制御部40が実行する液面位置検出処理(図4参照)を中心に説明する。例えば、制御部40のCPUが、RAMをメインメモリとして、ROMに格納されているプログラムに従って、及びROMに格納されている各種データを用いて、液面位置検出処理を実行する。制御部40は、例えば、外部装置60からの指令に基づいて、液面位置検出処理を開始する。
(液面位置検出処理)
液面位置検出処理を開始すると、図4に示すように、制御部40は、送受信回路30を介して第1送受波部21を振動させ、主面部11の上端に第1表面波W1を発生させる(ステップS1)。
発生した第1表面波W1は、図3に示すように、主面部11の下端へ向かって伝搬し、滑らかな曲面を有する底面部16に沿って伝搬した後、主面部12の上端へ向かって伝搬する。主面部12の上端へ到達した第1表面波W1は、第2送受波部22を振動させる。第2送受波部22は、この振動を電気信号に変換して送受信回路30に供給する。送受信回路30は、供給された電気信号を増幅、変換して制御部40に供給する。以下では、この増幅、変換された電気信号(つまり、底面部16への伝搬を経て第2送受波部22に到達する第1表面波W1が、第2送受波部22に発生させる振動を示す電気信号)を、第1伝搬波信号と言う。このように、第1送受波部21から送られた第1表面波W1は、第2送受波部22に到達する間に、気体に接触する第1部分10aと液体90に接触する第2部分10bとの境界を二回跨いで伝搬する。
続いて、制御部40は、ステップS1の処理を行ってから第1伝搬波信号を受信するまでの期間を計測するために、タイマを初期値の0に設定する(ステップS2)。当該期間は、第1送受波部21が第1表面波W1を発生させたタイミングから、第2送受波部22が第1表面波W1を受けるタイミングまでの期間であり、要するに、第1送受波部21から第2送受波部22までの第1表面波W1の伝搬時間(以下、第1伝搬時間と言う。)である。
続いて、制御部40は、送受信回路30から第1伝搬波信号を受信したか否かを判別する(ステップS3)。この判別は、適宜の方法で行うことができるが、例えば、制御部40は、第2送受波部22から供給されて送受信回路30で増幅、変換された電気信号を取得し、取得した電気信号の電圧に基づく値(例えば、電圧値、電圧値の2乗の所定期間における平均値、前記電圧値又は前記平均値の変化度、電気信号の振幅など)が予めROM内に格納された閾値以上となったか否かを判別する。例えば、予め実験によって第1伝搬波信号を測定しておき、測定結果に基づいて閾値を定めておけばよい。そして、制御部40は、電気信号の電圧に基づく値が閾値以上となった場合に、第1伝搬波信号を受信した(ステップS3;Yes)と判別する。一方、制御部40は、電気信号の電圧に基づく値が閾値未満である場合は、第1伝搬波信号を受信していない(ステップS3;No)と判別する。
第1伝搬波信号を未だ受信していない場合(ステップS3;No)、制御部40は、タイマのタイマ値を+1などして更新し(ステップS4)、再度ステップS3の処理を実行する。これにより、制御部40は、第1伝搬波信号を受信するまで計時を行う。
第1伝搬波信号を受信した場合(ステップS3;Yes)、制御部40は、現在のタイマ値を第1伝搬時間として、例えばRAMに記憶する(ステップS5)。
続いて、制御部40は、送受信回路30を介して第2送受波部22を振動させ、主面部12の上端に第2表面波W2を発生させる(ステップS6)。
発生した第2表面波W2は、図3に示すように、主面部12の下端へ向かって伝搬し、滑らかな曲面を有する底面部16に沿って伝搬した後、主面部11の上端へ向かって伝搬する。主面部11の上端へ到達した第2表面波W2は、第1送受波部21を振動させる。第1送受波部21は、この振動を電気信号に変換して送受信回路30に供給する。送受信回路30は、供給された電気信号を増幅、変換して制御部40に供給する。以下では、この増幅、変換された電気信号(つまり、底面部16への伝搬を経て第1送受波部21に到達する第2表面波W2が、第1送受波部21に発生させる振動を示す電気信号)を、第2伝搬波信号と言う。このように、第2送受波部22から送られた第2表面波W2は、第1送受波部21に到達する間に、気体に接触する第1部分10aと液体90に接触する第2部分10bとの境界を二回跨いで伝搬する。
続いて、制御部40は、ステップS6の処理を行ってから第2伝搬波信号を受信するまでの期間を計測するために、タイマを初期値の0に設定する(ステップS7)。当該期間は、第2送受波部22が第2表面波W2を発生させたタイミングから、第1送受波部21が第2表面波W2を受けるタイミングまでの期間であり、要するに、第2送受波部22から第1送受波部21までの第2表面波W2の伝搬時間(以下、第2伝搬時間と言う。)である。なお、以下では、第1伝搬時間と第2伝搬時間とを区別なく、単に伝搬時間と呼ぶこともある。
続いて、制御部40は、送受信回路30から第2伝搬波信号を受信したか否かを判別する(ステップS8)。この判別は、ステップS3と同様な手法で行われ、第2伝搬波信号を未だ受信していない場合(ステップS8;No)、制御部40は、タイマのタイマ値を+1などして更新し(ステップS9)、再度ステップS8の処理を実行する。これにより、制御部40は、第2伝搬波信号を受信するまで計時を行う。
第2伝搬波信号を受信した場合(ステップS8;Yes)、制御部40は、現在のタイマ値を第2伝搬時間として、例えばRAMに記憶する(ステップS10)。
続いて、制御部40は、ステップS5で記憶した第1伝搬時間と、ステップS10で記憶した第2伝搬時間とに基づいて、液面91の位置(液面位置)を特定する(ステップS11)。
例えば、第1伝搬時間と第2伝搬時間と液面91の位置との関係を予め実験などで特定し、特定した関係をテーブル又は演算式としてROMに格納しておく。制御部40は、ROMに格納されたテーブル又は演算式と、第1伝搬時間及び第2伝搬時間に基づいて液面位置を特定する。
なお、制御部40は、第1伝搬時間に基づいて液面位置を特定するためのテーブル又は演算式を用いて、第1伝搬時間に基づく液面位置(以下、第1液面位置と言う。)を特定し、第2伝搬時間に基づいて液面位置を特定するためのテーブル又は演算式を用いて、第2伝搬時間に基づく液面位置(以下、第2液面位置と言う。)を特定してもよい。つまり、制御部40は、第1液面位置と第2液面位置の各々を特定してもよい。そして、第1液面位置と第2液面位置の平均(単純平均でも加重平均でもよい)を、今回検出すべき液面位置としてもよい。なお、加重平均を求める場合は、予め実験などにより、第1液面位置と第2液面位置との各々の重み付け定数を求めておけばよい。また、第1液面位置と第2液面位置のいずれかが、エラー値を示している場合は、エラー値を示していない方を、今回検出すべき液面位置としてもよい。
続いて、制御部40は、ステップS11で特定した液面91の位置を外部装置60に出力する(ステップS12)。外部装置60は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、OLED(Organic Light Emitting Diode)などの画像表示ディスプレイを含み、当該画像表示ディスプレイに、液面91の位置を表示する。液面位置検出処理の説明は以上である。
なお、伝搬体10を合成樹脂で形成した場合は、液体90に接触する第2部分10bを伝搬する表面波の伝搬速度(以下、第2音速という。)が、空気に接触する第1部分10aを伝搬する表面波の伝搬速度(以下、第1音速という。)よりも遅くなることが知られている。このため、タイマで計測される伝搬時間(第1伝搬時間、第2伝搬時間)は、第2部分10bの長さL2が長いほど、長くなる。つまり、容器80に多く液体90が入っており容器80の底面からの液面91の位置が高いほど、伝搬時間も長くなる。伝搬体10を形成する合成樹脂としては、表面波の伝搬時間を検出することができれば、その組成は限定されるものではないが、PPS(ポリフェニレンサルファイド)の他に、ポリエチレン、ポリスチレンなどを採用することができる。なお、当該合成樹脂としては、表面波の伝搬波を観測しやすいPPSが好適であると考えられる。
制御部40は、液体90の液面91の位置に応じて液体接触部分(第2部分10b)が長くなるほど期間が長くなる伝搬時間を検出し、検出した伝搬時間に基づいて液面91の位置を検出する。液面91の位置は、例えば、伝搬体10が液体90に浸る第2部分10bの長さL2や、容器80の底面から液面91の高さや、長さL2や液面91の高さに応じた値などで表されればよい。容器80の底面から液面91の高さは、液体90の深さであり、長さL2+長さd(図1参照)で求められる。
ここで、底面部16が滑らかな曲面でなく、四角柱などで構成される伝搬体10では、第1表面波W1及び第2表面波W2が底面部16で反射する。このため漏洩が生じ、損失となる。一方、底面部16を滑らかな曲線にすることで、第1表面波W1、第2表面波W2は底面部16で反射せず、漏洩が生じないため、底面部16での損失がなく、振動子20が受ける表面波Wrの減衰が少ないため、S/N比を改善することができる。但し、不要な伝搬波Uが表面波の近くに発生することがある。
図7(a)は、不要な伝搬波Uを模式的に示したものである。Wdは、振動子20から伝搬体10に送られる表面波を示し、Wrは、振動子20が受ける表面波を示している。
また、制御部40は、第1表面波W1と第2表面波W2を同時に発生させる液面位置検出処理を実行してもよい。このとき、第1、第2伝搬波信号は重畳されて伝搬波信号として観測(受信)される。当該液面位置検出処理について図8を参照して説明する。
図8に示すように、制御部40は、送受信回路30を介して第1送受波部21を振動させ、主面部11の上端に第1表面波W1を発生させる。また、同時に第2送受波部22を振動させ、主面部12の上端に第2表面波W2を発生させる(ステップS101)。
続いて、制御部40は、ステップS101の処理を行ってから伝搬波信号を受信するまでの期間を計測するために、タイマを初期値の0に設定する(ステップS102)。当該期間は、第1送受波部21が第1表面波W1を発生させ、同時に第2送受波部22が第2表面波W2を発生させたタイミングから、第1,第2送受波部21,22が伝搬波信号を受けるタイミングまでの期間、つまり伝搬時間である。
続いて、制御部40は、送受信回路30から伝搬波信号を受信したか否かを判別する(ステップS103)。この判別は、前述のステップS3と同様な手法で行われ、伝搬波信号を未だ受信していない場合(ステップS103;No)、制御部40は、タイマのタイマ値を+1などして更新し(ステップS104)、再度ステップS103の処理を実行する。これにより、制御部40は、伝搬波信号を受信するまで計時を行う。
制御部40は、伝搬波信号を受信した場合(ステップS103;Yes)、現在のタイマ値を伝搬時間として、例えばRAMに記憶する(ステップS105)。
続いて、制御部40は、ステップS105で記憶した伝搬時間に基づいて、液面91の位置(液面位置)を特定する(ステップS106)。
例えば、伝搬時間と液面91の位置との関係を予め実験などで特定し、特定した関係をテーブル又は演算式としてROMに格納しておく。制御部40は、ROMに格納されたテーブル又は演算式と、伝搬時間に基づいて液面位置を特定する。
続いて、制御部40は、ステップS106で特定した液面91の位置を外部装置60に出力する(ステップS107)。外部装置60は、画像表示ディスプレイに液面91の位置を表示する。
このように、第1表面波W1と、第2表面波W2を同時に発生させることによって、振動子20が受ける表面波Wrの振幅が大きくなる。従って、S/N比を更に改善することができる。
(第2実施形態)
ここからは、第2実施形態に係る液面位置検出装置について、主に図5~図7を参照して説明する。なお、第1実施形態と同様な構成及び機能を有する各部については、第1実施形態と同一又は対応する符号を付すとともに、適宜説明を省略する。また、第2実施形態では、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
第2実施形態に係る伝搬体210は、第1実施形態と同様に、主面部11及び主面部12と、側面部13及び側面部14と、当接部15と、底面部16と、を有する。また、第2実施形態に係る振動子220は、図5(b)、図6に示すように、第1実施形態と同様の第1送受波部21及び第2送受波部22の他に、第3送受波部23と、第4送受波部24と、を備える。
伝搬体210は、図5(a)~(c)に示すように、当接部15から底面部16に向かって凹む凹部17を有する。凹部17は、図5(b)に示すように、側面視では主面部11と第2主面部12との間に位置する。
凹部17は、当接部15から底面部16に向かって、例えば直方体状にくり抜かれた部分であり、第1~第4内側面部17a~17dと、内底面部17eとを有する。
第1内側面部17aは、主面部11の裏側に位置する。第2内側面部17bは、主面部12の裏側に位置する。第1内側面部17aと第2内側面部17bとは互いに対向している。第3内側面部17cは、側面部13の裏側に位置する。第4内側面部17dは、側面部14の裏側に位置する。第3内側面部17cと第4内側面部17dとは互いに対向している。内底面部17eは、凹部17の底に位置し、図5(c)に示すように、平面視で矩形状をなす。
図7(b)は、伝搬体210に凹部17を設けることにより、検出波Dが生じる様子を模式的に示したものである。検出波Dは、後述の第1検出波D1又は第2検出波D2を示す。
第3送受波部23は、伝搬体210に表面波又は板波からなる第1検出波D1を発生させるとともに、凹部17の内底面部17eで反射した第1検出波D1を受ける。第4送受波部24は、伝搬体210に表面波又は板波からなる第2検出波D2を発生させるとともに、凹部17の内底面部17eで反射した第2検出波D2を受ける。
第3送受波部23は、送受信回路30から供給される電気信号によって振動する。第3送受波部23の振動は伝搬体210に伝達され、第1内側面部17aの上端に第1検出波D1が発生する。発生した第1検出波D1は、図6に示すように、第1内側面部17aの下端へ向かって伝搬し、内底面部17eで反射した後、第1内側面部17aの上端へ向かって伝搬する。第1内側面部17aの上端へ到達した第1検出波D1は、第3送受波部23を振動させる。第3送受波部23は、この振動を電気信号に変換して送受信回路30に供給する。
第4送受波部24は、送受信回路30から供給される電気信号によって振動する。第4送受波部24の振動は伝搬体210に伝達され、第2内側面部17bの上端に第2検出波D2が発生する。発生した第2検出波D2は、図6に示すように、第2内側面部17bの下端へ向かって伝搬し、内底面部17eで反射した後、第2内側面部17bの上端へ向かって伝搬する。第2内側面部17bの上端へ到達した第2検出波D2は、第4送受波部24を振動させる。第4送受波部24は、この振動を電気信号に変換して送受信回路30に供給する。
第3送受波部23が受ける第1検出波D1と、第4送受波部24が受ける第2検出波D2とは、液面91の位置に関係なく、伝搬体210の温度に依存して音速が変化する。第2実施形態では、第1検出波D1と第2検出波D2との少なくともいずれかを用いて、伝搬体210の温度を検出し、検出した温度を、表面波(第1表面波W1及び第2表面波W2)を検出する際の温度補正に利用する。このため、従来の液面位置検出装置に設けていたサーミスタチップなどからなる温度センサを設けずに済む。
送受信回路30は、第1検出波D1の送波用の電気信号を第3送受波部23に供給し、第3送受波部23を振動させる。また、第1検出波D1を受けた第3送受波部23から供給される電気信号を受け取り、受け取った電気信号を増幅、変換する。また、送受信回路30は、第2検出波D2の送波用の電気信号を第4送受波部24に供給し、第4送受波部24を振動させる。また、第2検出波D2を受けた第4送受波部24から供給される電気信号を受け取り、受け取った電気信号を増幅、変換する。
制御部40は、送受信回路30を介して、第3送受波部23及び第4送受波部24の各々を駆動制御する。また、制御部40は、送受信回路30で増幅、変換された、第3送受波部23と第4送受波部24の各々からの電気信号を受け取り、受け取った電気信号に基づいて伝搬体210の温度を検出する。
制御部40は、前述の液面位置検出処理で説明した手法と同様な手法で、第1検出波D1と第2検出波D2の各々の伝搬時間を検出する。以下では、第1検出波D1の伝搬時間を第1検出時間、第2検出波D2の伝搬時間を第2検出時間と言う。
具体的には、制御部40は、第3送受波部23で第1検出波D1を発生させてから、内底面部17eで反射後に、第3送受波部23が第1検出波D1を受けるまでの時間をタイマ値に基づいて特定する。そして、特定した時間を第1検出時間としてRAMに記憶する。また、第4送受波部24で第2検出波D2を発生させてから、内底面部17eで反射後に、第4送受波部24が第2検出波D2を受けるまでの時間をタイマ値に基づいて特定する。そして、特定した時間を第2検出時間としてRAMに記憶する。制御部40は、このようにして得た、第1検出時間と第2検出時間の少なくともいずれかに基づいて、伝搬体210の温度を特定(検出)する。
前記のように、第1検出波D1と第2検出波D2は、液面91の位置に関係なく、伝搬体210の温度に依存して音速が変化する。このため、第1検出時間と第2検出時間も、液面91の位置に関係なく、伝搬体210の温度に依存して変化する。この特性を利用して、例えば、第1検出時間と第2検出時間と伝搬体210の温度との関係を予め実験などで特定し、特定した関係をテーブル又は演算式としてROMに格納しておく。制御部40は、ROMに格納されたテーブル又は演算式と、第1検出時間及び第2検出時間とに基づいて伝搬体210の温度を特定する。
なお、制御部40は、第1検出時間に基づいて伝搬体210の温度を特定するためのテーブル又は演算式を用いて、第1検出時間に基づく伝搬体210の温度(以下、第1温度と言う。)を特定し、第2検出時間に基づいて伝搬体210の温度を特定するためのテーブル又は演算式を用いて、第2検出時間に基づく伝搬体210の温度(以下、第2温度と言う。)を特定してもよい。つまり、制御部40は、第1温度と第2温度の各々を特定してもよい。そして、第1温度と第2温度の平均(単純平均でも加重平均でもよい)を、今回検出すべき温度としてもよい。なお、加重平均を求める場合は、予め実験などにより、第1温度と第2温度との各々の重み付け定数を求めておけばよい。また、第1温度と第2温度のいずれかが、エラー値を示している場合は、エラー値を示していない方を、今回検出すべき温度としてもよい。
そして、制御部40は、以上のように特定(検出)した伝搬体210の温度に基づいて、第1伝搬時間と第2伝搬時間の温度補正を行う。音速は、温度依存性があり、伝搬体210の温度に応じて変化する。つまり、第1伝搬時間と第2伝搬時間も伝搬体210の温度に応じて変化する。このため、液面位置の検出精度を保つには、当該温度補正が必要となる。例えば、伝搬体210の温度と、伝搬時間の補正量や補正係数とを対応付けて構成されるテーブルを予めROM内に格納しておき、制御部40は、テーブルを参照して、特定した伝搬体210の温度に応じた補正量や補正係数を取得すればよい。そして、制御部40は、第1伝搬時間と第2伝搬時間との各々に、取得した補正量を加減する演算や、補正係数を乗算する演算を行うことで、第1伝搬時間と第2伝搬時間の温度補正を行えばよい。
なお、伝搬体210の温度と、液面位置の補正量や補正係数とを対応付けて構成されるテーブルを予めROM内に格納しておき、第1伝搬時間や第2伝搬時間に基づいて特定した液面位置を補正してもよい。また、制御部40は、テーブルに限らず、音速の温度依存性を表す式(近似式であってもよい)をROM内に格納しておき、当該式を用いて、伝搬時間または液面位置の補正量や補正係数を求めてもよい。伝搬時間や液面位置の温度補正手法は、公知のテーブル構成法や演算法を適宜用いることができ、任意である。
また、以上の温度補正処理は、第1検出波D1や第2検出波D2が、第1表面波W1や第2表面波W2と干渉しない限りにおいては、前述の液面位置検出処理の中に組み込み、第1検出波D1及び第2検出波D2の発生タイミングを、第1表面波W1及び第2表面波W2の発生タイミングと同時にしてもよい。また、温度補正処理は、液面位置検出処理とは独立した処理として実行されてもよい。
本発明は以上の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。
(変形例)
以上では、第1送受波部21と第2送受波部22とが当接部15に当接する構成例を説明したが、第1送受波部21を、第1主面部11と当接して設け、第2送受波部22を、第2主面部12と当接して設ける構成を採用してもよい。
第2実施形態では、凹部17が直方体状にくり抜かれ、内底面部17eが平坦な例を説明したが、これに限られない。凹部17の内底面部17eを、第1実施形態に係る底面部16のように、下方に凸となるU字状の滑らかな曲面状に形成してもよい。また、このように内底面部17eを曲面状に形成した場合、第3送受波部23が伝搬体210に送った第1検出波D1を第4送受波部24で受け、第4送受波部24が伝搬体210に送った第2検出波D2を第3送受波部23で受けるように構成してもよい。また、第3送受波部23と第4送受波部24のいずれか一方を省いてもよい。
液面位置検出は、液面91の詳細な位置を検出すること(上記のように、容器80の底面からの液面91の高さを検出すること)の他、液面91の位置を何段階かに分けて現在の液面91の位置がどの段階に属するかを検出することなども含む。また、制御部40が液面位置検出後に外部装置60に表示させる画像は、液面位置そのものを示していなくともよく、液面位置に応じた液体90の量を示していてもよい。
また、伝搬体10、210は合成樹脂製であり、液体90の液面位置に応じて第2部分10b(液体接触部分)が長くなるほど伝搬時間が長くなることが好ましく、第2部分10bを伝搬する表面波の速さと、第1部分10a(液体90から露出する部分)を伝搬する表面波の速さとの差がより顕著となる方が好ましい。しかしながら、以上に説明した手法で液面位置を検出することができれば、伝搬体10、210を、アルミ、ステンレス、鋼などの金属で構成してもよい。
また、伝搬体10、210は、その長尺方向を液面91の法線方向と平行として配置するほか、その長尺方向を液面91の法線方向に対して傾けるように配置してもよい。また、伝搬体10、210のうち表面波が伝搬する面に、表面波の進行方向の沿って延びる凹部又は凸部を複数形成し、この面に凹凸を形成してもよい。
液面位置検出対象の液体90の種類は限られず、水、ガソリン、洗浄液など任意である。また、液面91の上は空気以外の他の気体であってもよく、真空であってもよい。
例えば、容器80は、車両に搭載される燃料タンクであってもよい。この場合、液体90は、ガソリンなどの燃料になる。このような場合、伝搬体10、210は、例えば、燃料タンクに取り付けられる、燃料タンクから燃料を取り出す燃料ポンプを備える燃料圧送ユニットなどに取り付けられてもよい。なお、このような燃料タンクの場合、耐薬品性などの観点から伝搬体10、210として使用される樹脂は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、POM(ポリアセタール)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)が用いられることが多いが、これらの中では、検出信号のS/N比が良いPPSを用いることが好ましい。
PPSとしては、直鎖型、架橋型、反架橋型などがあり、さらに、ガラス繊維や無機フィラーなどのフィラー(添加材料)を添加したものなどがあるが、伝搬体10に用いるPPSとしては各種のPPSを用いることができる。直鎖型、架橋型、反架橋型などの違い、フィラーの添加の有無やフィラーの種類の違いなどによる、表面波や板波の伝搬の状態(例えば、S/N比が良好なこと、表面波又は板波の音速など)への影響は小さいものと考えられる。
表面波は、レイリー波以外のものであってもよい。表面波は、超音波よりも低い周波数の音波であってもよい。また、表面波は、パルス波でなくてもよく、例えば、バースト波などであってもよい。また、板波もパルス波やバースト波などであればよい。
(1)以上に説明した液面位置検出装置100は、液体90の液面位置(液面91の位置)に応じて、液体90に浸る部分の割合が変化する伝搬体10、210と、伝搬体10、210に第1表面波W1を発生させるとともに第2表面波W2を受ける第1送受波部21と、伝搬体10、210に第2表面波W2を発生させるとともに第1表面波W1を受ける第2送受波部22と、第2送受波部22が受けた第1表面波W1の伝搬時間と、第1送受波部21が受けた第2表面波W2の伝搬時間との少なくともいずれかに基づいて液面位置を検出する検出部(例えば、制御部40)と、を備える。伝搬体10、210は、互いに裏表の関係にある主面部11(第1主面部)及び主面部12(第2主面部)と、主面部11と主面部12とを繋ぐとともに、側面視において曲面状をなす底面部16と、を有する。
第1送受波部21は、主面部11を伝搬する第1表面波W1を発生させ、第2送受波部22は、主面部11を経て底面部16と主面部12とを伝搬した第1表面波W1を受ける。第2送受波部22は、主面部12を伝搬する第2表面波W2を発生させ、第1送受波部21は、主面部12を経て底面部16と主面部11とを伝搬した第2表面波W2を受ける。
このように、側面視において曲面状をなす底面部16を設けたため、第1表面波W1及び第2表面波W2が底面部16へ伝搬する際の漏洩による損失を低減することができ、S/N比の悪化を低減することができる。結果として、液面位置の検出精度を良好とすることができる。また、第1表面波W1の伝搬時間と、第1送受波部21が受けた第2表面波W2の伝搬時間との少なくともいずれかに基づいて液面位置を検出するため、ノイズの重畳などにより一方の伝搬時間の検出精度が劣る場合であっても、液面位置の検出精度を良好とすることができる。
(2)具体的には、伝搬体10、210は、第1送受波部21及び第2送受波部22と当接する当接部15を有し、主面部11は、側面視において当接部15の一端から垂下し、主面部12は、側面視において当接部15の他端から垂下する。そして、第1送受波部21は、当接部15を介して主面部11を伝搬する第1表面波W1を発生させ、第2送受波部22は、当接部15を介して主面部12を伝搬する第2表面波W2を発生させる。なお、前記の変形例で述べたように、第1送受波部21を、第1主面部11と当接して設け、第2送受波部22を、第2主面部12と当接して設ける構成を採用してもよい。
(3)第1送受波部21及び第2送受波部22は、第1表面波W1と、第2表面波W2を同時に発生させてもよい(第1送受波部21による第1表面波W1の発生と、第2送受波部22による第2表面波W2の発生とは同時であってもよい)。
(4)第2実施形態に係る伝搬体210は、当接部15から底面部16に向かって凹むとともに、側面視において主面部11と主面部12との間に位置する凹部17を有する。
この凹部17により、振動子220から伝搬体210に発生する内部伝搬波Uを低減又は消滅させることができる。これにより、液面位置検出の検出誤差を低減させることができる。
(5)また、第2実施形態に係る液面位置検出装置は、伝搬体210に表面波又は板波である検出波(第1検出波D1と第2検出波D2との少なくともいずれか)を発生させる特定送受波部(第3送受波部23と第4送受波部24との少なくともいずれか)をさらに備える。特定送受波部は、当接部15を介して凹部17の内側面部を伝搬する検出波を発生させるとともに、内側面部を経て凹部17の内底面部17eで反射した検出波を受ける。検出部は、特定送受波部が受けた検出波の伝搬時間に基づいて、伝搬体210の温度を検出する。
このようにしたから、従来の液面位置検出装置に設けていたサーミスタチップなどからなる温度センサを設けずに済み、部品点数の削減が可能である。
(6)また、第1送受波部21と第2送受波部22と特定送受波部は、第1表面波W1と、第2表面波W2と、検出波を同時に発生させてもよい(第1送受波部21による第1表面波W1の発生と、第2送受波部22による第2表面波W2の発生と、特定送受波部による検出波の発生とは同時であってもよい)。
以上の説明では、本発明の理解を容易にするために、公知の技術的事項の説明を適宜省略した。
100…液面位置検出装置
10、210…伝搬体
10a…第1部分、10b…第2部分
11…主面部(第1主面部の一例)
12…主面部(第2主面部の一例)
13、14…側面部
15…当接部
16…底面部
20、220…振動子
21…第1送受波部、22…第2送受波部
W1…第1表面波、W2…第2表面波
23…第3送受波部、24…第4送受波部
D1…第1検出波、D2…第2検出波
30…送受信回路
40…制御部

Claims (6)

  1. 液体の液面位置に応じて、前記液体に浸る部分の割合が変化する伝搬体と、
    前記伝搬体に第1表面波を発生させるとともに第2表面波を受ける第1送受波部と、
    前記伝搬体に前記第2表面波を発生させるとともに前記第1表面波を受ける第2送受波部と、
    前記第2送受波部が受けた前記第1表面波の伝搬時間と、前記第1送受波部が受けた前記第2表面波の伝搬時間との少なくともいずれかに基づいて前記液面位置を検出する検出部と、を備え、
    前記伝搬体は、
    互いに裏表の関係にある第1主面部及び第2主面部と、
    前記第1主面部と前記第2主面部とを繋ぐとともに、側面視において曲面状をなす底面部と、を有し、
    前記第1送受波部は、前記第1主面部を伝搬する前記第1表面波を発生させ、
    前記第2送受波部は、前記第1主面部を経て前記底面部と前記第2主面部とを伝搬した前記第1表面波を受け、
    前記第2送受波部は、前記第2主面部を伝搬する前記第2表面波を発生させ、
    前記第1送受波部は、前記第2主面部を経て前記底面部と前記第1主面部とを伝搬した前記第2表面波を受ける、
    液面位置検出装置。
  2. 前記伝搬体は、前記第1送受波部及び前記第2送受波部と当接する当接部を有し、
    前記第1主面部は、前記側面視において前記当接部の一端から垂下し、
    前記第2主面部は、前記側面視において前記当接部の他端から垂下し、
    前記第1送受波部は、前記当接部を介して前記第1主面部を伝搬する前記第1表面波を発生させ、
    前記第2送受波部は、前記当接部を介して前記第2主面部を伝搬する前記第2表面波を発生させる、
    請求項1に記載の液面位置検出装置。
  3. 前記第1送受波部及び前記第2送受波部は、前記第1表面波と、前記第2表面波を同時に発生させる、
    請求項1又は2に記載の液面位置検出装置。
  4. 前記伝搬体は、前記当接部から前記底面部に向かって凹むとともに、前記側面視において前記第1主面部と前記第2主面部との間に位置する凹部を有する、
    請求項2に記載の液面位置検出装置。
  5. 前記伝搬体に表面波又は板波である検出波を発生させる特定送受波部をさらに備え、
    前記特定送受波部は、前記当接部を介して前記凹部の内側面部を伝搬する前記検出波を発生させるとともに、前記内側面部を経て前記凹部の内底面部で反射した前記検出波を受け、
    前記検出部は、前記特定送受波部が受けた前記検出波の伝搬時間に基づいて、前記伝搬体の温度を検出する、
    請求項4に記載の液面位置検出装置。
  6. 前記第1送受波部と前記第2送受波部と前記特定送受波部は、前記第1表面波と、前記第2表面波と、前記検出波を同時に発生させる、
    請求項5に記載の液面検出装置。
JP2020503385A 2018-02-28 2019-02-15 液面位置検出装置 Active JP7076072B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018034911 2018-02-28
JP2018034911 2018-02-28
PCT/JP2019/005488 WO2019167660A1 (ja) 2018-02-28 2019-02-15 液面位置検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019167660A1 JPWO2019167660A1 (ja) 2021-02-18
JP7076072B2 true JP7076072B2 (ja) 2022-05-27

Family

ID=67808894

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020503385A Active JP7076072B2 (ja) 2018-02-28 2019-02-15 液面位置検出装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7076072B2 (ja)
WO (1) WO2019167660A1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4213337A (en) 1977-09-13 1980-07-22 The Marconi Company Limited Liquid level sensing devices
US4920796A (en) 1987-11-13 1990-05-01 Robert Bosch Gmbh Tank level meter
WO1990010849A1 (en) 1989-03-09 1990-09-20 Robert Bosch Gmbh Acoustic fluid level detector
JP2004028592A (ja) 2002-06-21 2004-01-29 Nippon Soken Inc 液体計測装置
JP2004117301A (ja) 2002-09-27 2004-04-15 Denso Corp 振動式液面検出器およびそれを用いた液面検出装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4213337A (en) 1977-09-13 1980-07-22 The Marconi Company Limited Liquid level sensing devices
US4920796A (en) 1987-11-13 1990-05-01 Robert Bosch Gmbh Tank level meter
WO1990010849A1 (en) 1989-03-09 1990-09-20 Robert Bosch Gmbh Acoustic fluid level detector
JP2004028592A (ja) 2002-06-21 2004-01-29 Nippon Soken Inc 液体計測装置
JP2004117301A (ja) 2002-09-27 2004-04-15 Denso Corp 振動式液面検出器およびそれを用いた液面検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2019167660A1 (ja) 2021-02-18
WO2019167660A1 (ja) 2019-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106415218B (zh) 用于确定流体容器中流体的表面的高度的装置
JP4705957B2 (ja) 容器用超音波測定装置
JP6131088B2 (ja) 液面位置検出装置及び液面位置検出方法
JP6384382B2 (ja) 液面位置検出装置
JP7076072B2 (ja) 液面位置検出装置
JP2015010878A (ja) 液面位置検出装置及び液面位置検出方法
JP2020034467A (ja) 液面位置検出装置
WO2013013395A1 (en) Device and method for measuring liquid level
JP2020139851A (ja) 液面位置検出装置
JP2020139852A (ja) 液面位置検出装置
JP2021047081A (ja) 液面位置検出装置
JP5827809B2 (ja) 超音波探触子及び管状対象物の周長測定方法
JP2022068840A (ja) 表面波検出装置、液面位置検出装置、液種特定装置、溶液濃度検出装置及び液滴検出装置
JPH09229748A (ja) 超音波液面レベルセンサ
JP7333516B2 (ja) 液面位置検出装置
JP2016138850A (ja) 液面検出装置
JP2023116007A (ja) 表面波検出装置
JP2022090517A (ja) 表面波検出装置、液面位置検出装置及び液種特定装置
JP6270055B2 (ja) 液面検出装置
JP7218682B2 (ja) 超音波式距離測定装置
JP2020122668A (ja) 液体状態特定装置
JP2007121199A (ja) 密度測定装置および密度測定方法
JP2023037923A (ja) 泡検出装置
JP2017207374A (ja) 液面検出装置
KR101489084B1 (ko) 고수위 경보용 음파센서

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20201023

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220418

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7076072

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150