JP2015010878A - 液面位置検出装置及び液面位置検出方法 - Google Patents

液面位置検出装置及び液面位置検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液体の密度に基づいて、検出結果を補正する液面位置検出装置及び液面位置検出方法を提供する。
【解決手段】伝搬体100の露出部分に表面波又は横波が反射する基準反射部170を設け、制御装置400は、伝搬体100の表面波の伝搬時間であって、液体90の液面91の位置に応じて変化する伝搬時間と、基準反射部170にて反射し戻ってくるまでの基準伝搬時間とを検出する。そして、前記基準伝搬時間に基づいて前記伝搬時間に基づいた前記液面位置を補正し、液面91の位置を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、液面位置検出装置及び液面位置検出方法に関する。
例えば、特許文献1には、金属製の超音波良導体のうち、液体中にある第1の部分を伝搬する表面波の音速が真空又は気体中にある第2の部分を伝搬する表面波の音速よりも遅くなることを利用して液体の液面位置を検出する装置が開示されている。
特開平4−86525号公報
しかし、従来の液面検出装置では、測定対象である液体の密度が異なると、液体中にある導体を伝搬する表面波の音速が変動し、検出結果に影響を及ぼす問題点があった。液体の密度が異なる例としては、アルコールを混入したガソリンでは、アルコール濃度の異なる燃料を入れることで、液体の密度が異なることがあった。
そこで、本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、液体の密度に基づいて、検出結果を補正する液面位置検出装置及び液面位置検出方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点に係る液面位置検出装置は、液体に浸り、前記液体の液面位置に応じて前記液体に接触する液体接触部分と前記液体から露出する露出部分との境界が変位する、表面波又は板波が伝搬する伝搬体と、前記表面波又は板波を前記伝搬体に発生させる表面波発生手段と、前記表面波発生手段によって発生した前記表面波又は板波が前記伝搬体の第1箇所から前記境界を跨いで第2箇所まで伝搬する伝搬時間に基づいて前記液面位置を検出する液面位置検出手段と、を備え、前記伝搬体の前記露出部分に前記表面波又は横波が反射する基準反射部を設け、前記液面位置検出手段は前記表面波発生手段によって発生した前記表面波又は横波が前記伝搬体の前記基準反射部にて反射し戻ってくるまでの基準伝搬時間に基づいて前記伝搬時間に基づいた前記液面位置を補正するものである。
本発明の第2の観点に係る液面位置検出方法は、液体に浸り、前記液体の液面位置に応じて前記液体に接触する液体接触部分と前記液体から露出する露出部分との境界が変位する伝搬体の第1箇所に表面波又は板波を発生させ、発生させた前記表面波又は板波が当該伝搬体を前記第1箇所から前記境界を跨いで第2箇所まで伝搬する第1のステップと、前記伝搬体の前記第1箇所から前記第2箇所までの前記表面波又は板波の伝搬時間に基づいて前記液面位置を検出する第2ステップと、前記表面波発生手段によって発生した前記表面波又は横波が前記伝搬体の前記露出部分に設けた基準反射部にて反射し戻ってくるまでの基準伝搬時間を検出する第3ステップと、前記基準伝搬時間に基づいて前記伝搬時間に基づいた前記液面位置を補正する第4ステップと、を有するものである。
本発明に係る液面位置検出装置及び液面位置検出方法によれば、液体の密度に基づいて検出結果を補正する液面位置検出装置及び液面位置検出方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る液面位置検出装置の概略構成図である。 図1の紙面左方向から見た樹脂成形体及び振動子の概略構成図である。 図1の制御装置が実行する液面位置検出処理の一例を示すフローチャートである。 表面波としてレイリー波が伝搬するときの第1音速及び第2音速を、レイリー波が伝達する物質毎に示す図である。 中心周波数5MHzの振動子から供給されパルサーレシーバーで増幅された電気信号の波形を伝搬体の材料ごとに示す図である。 中心周波数2.25MHzの振動子から供給されパルサーレシーバーで増幅された電気信号の波形を伝搬体の材料ごとに示す図である。 中心周波数1MHzの振動子から供給されパルサーレシーバーで増幅された電気信号の波形を伝搬体の材料ごとに示す図である。 中心周波数0.5MHzの振動子から供給されパルサーレシーバーで増幅された電気信号の波形を伝搬体の材料ごとに示す図である。 伝搬時間の理論値と図8の測定波形から得られる伝搬時間の実測値との関係を示すグラフの図である。 液体をガソリンとした場合の、振動子から供給されパルサーレシーバーで増幅された電気信号の波形を示す図である。 伝搬時間の理論値と図10の測定波形から得られる伝搬時間の実測値との関係を示すグラフの図である。 PPSの伝搬体の、図8の測定波形を拡大した図である。 変形例に係る伝搬体の図である。 変形例に係る基準反射部の要部断面斜視図である。
本発明の一実施形態に係る液面位置検出装置10を、図面を参照して説明する。
(液面位置検出装置10の構成)
液面位置検出装置10の構成を図1及び図2を参照して説明する。液面位置検出装置10は、容器80内に入れられた液体90の液面91の位置を検出する装置である。液体90の量は増減し、液面91も上下する。液面位置検出装置10は、伝搬体100と、振動子(ここでは、横波トランスデューサ)200と、パルサーレシーバー300と、制御装置400と、を備える。
伝搬体100は、表面波が伝搬するものであり、合成樹脂から構成されている。伝搬体100は、上下方向に長尺な帯板形状である。例えば、伝搬体100は、図1の上下方向の長さを300mm、幅(図1の左右方向の長さ)を30mm、厚さ(図1の紙面を貫く方向の長さ)を10mmの帯板形状とする。ここで、図1及び図2に示すように、伝搬体100の6面のうち、上側の面(30mm×10mmの面)を上面150といい、下側の面(30mm×10mmの面)を下面160という。また、伝搬体100の側面のうち面積の広い面(300mm×30mmの面)を主面110及び主面120という。主面110の一部には、伝搬体100を伝搬する表面波を反射する基準反射部170が設けられている。この基準反射部170は、主面110が窪んだ凹部である。伝搬体100の主面110及び主面120以外の側面(300mm×10mmの面)を側面130及び側面140という。後述のように、主面110に表面波が伝搬する。
伝搬体100は、側面130及び側面140で容器80に設けられた固定部材81、82に挟まれることによって、固定されている。伝搬体100は、このような固定方法に限らない。伝搬体100は、表面波の伝搬を阻害しないように、表面波が伝搬する主面110以外の側面を用いて固定されればよい。伝搬体100は、下面160が容器80の底面と長さdだけ離間して配置される。伝搬体100における、上面150から液面91までの上下方向に沿った長さ(伝搬体100が液体に浸っていない部分である第1部分101の長さ)L1と、下面160から液面91までの上下方向に沿った長さ(伝搬体100が液体に浸っている部分である第2部分102の長さ)L2とは、液体90の増減によって変化する。
基準反射部170は、伝搬体100の液体90から常に露出している露出部分に設けられており、基準反射部170にて反射する表面波は、液体10の影響を受けない。
振動子200は、圧電素子などを含んで構成される。振動子200は、伝搬体100の上面150に押しつけられ、伝搬体100の主面110に表面波を発生させる。振動子200は、主面110に表面波を発生させやすいように、その中心が主面110及び上面150を構成する辺の中点と重なるように配置される。振動子200は、パルサーレシーバー300から供給される電気信号によって振動する。振動子200の振動は伝搬体100に伝達され、伝搬体100の主面110の上端に表面波が発生する。この表面波は伝搬体100の主面110を上端から下端に向かって伝搬する。この実施の形態では、この表面波は、超音波(例えば、20KHz以上の音波であればよい。)のパルス(超音波パルス)となっている。また、この表面波は、レイリー波である。また、振動子200には、伝搬体100を伝搬する表面波(後述の反射波)が伝達されて振動する。振動子200は、この振動を電気信号に変換してパルサーレシーバー300に供給する。振動子200と伝搬体100との間には、振動の伝わりを効率良くするための超音波用接触媒質を介在させてもよい。
パルサーレシーバー300は、振動子200に接続される。パルサーレシーバー300は、パルサーとして、所定の電気信号(前記表面波として超音波パルスを発生させる電気信号)を振動子200に供給し、振動子200を振動させる。パルサーレシーバー300は、レシーバーとして、振動子200から供給される電気信号を受け取り、受け取った電気信号を増幅する。
制御装置400は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などから構成されるコンピュータ、D/A(デジタル/アナログ)変換器、A/D(アナログ/デジタル)変換器などを含んで構成される。制御装置400は、パルサーレシーバー300に接続される。制御装置400は、パルサーレシーバー300を制御し、パルサーレシーバー300から電気信号を振動子200に供給させる。これによって、振動子200は振動し、表面波としての超音波パルスが主面110に発生する。制御装置400は、パルサーレシーバー300で増幅された、振動子200からの電気信号を受け取り、受け取った電気信号に基づいて後述の液面位置検出処理を行う。また、制御装置400は、液面位置検出装置10外部の外部装置600とデータのやり取りが可能になっている。
(液面位置検出装置10の動作)
次に液面位置検出装置10の動作を、制御装置400が実行する液面位置検出処理(図3参照)を中心に説明する。例えば、制御装置400のコンピュータのCPUが、RAMをメインメモリとして、ROMに格納されているプログラムに従って、及びROMに格納されている各種データを用いて、液面位置検出処理を実行する。制御装置400は、例えば、外部装置600からの指令に基づいて、液面位置検出処理を開始する。
制御装置400は、液面位置検出処理において、パルサーレシーバー300を制御して、主面110に表面波(超音波パルス)を発生させる(ステップS101)。
具体的には、制御装置400は、パルサーレシーバー300から電気信号を振動子200に供給させる。これによって、振動子200は振動する。振動子200の振動は、伝搬体100の主面110の上端に伝わる。この振動の伝達によって、伝搬体100の主面110の上端(第1箇所)に表面波(超音波パルス)が発生する。この表面波は、伝搬体100の主面110を上端から下端に向かって伝搬する。伝搬体100の主面110を伝搬し、下端に到達した表面波は、下端で反射されて反射波として伝搬体100の主面110を上端に向かって伝搬し、やがて上端(第2箇所)に到達する。このように、この実施の形態では、第1箇所から第2箇所まで表面波が伝搬するときに、気体に接触する第1部分101と液体90に接触する第2部分102との境界を二回跨いで伝搬する。この反射波も表面波で超音波パルスである。上端に到達した反射波は、振動子200を振動させる。また、伝搬体100の主面110を伝搬し、基準反射部170に到達した表面波は、基準反射部170で反射されて基準反射波として伝搬体100の主面110を上端に向かって伝搬し、やがて上端に到達する。振動子200は、これらの振動を電気信号に変換して、パルサーレシーバー300に供給する。パルサーレシーバー300は、供給された電気信号を増幅して制御装置400に供給する。なお、この増幅された振動の電気信号を以下では、反射波信号と基準反射波信号もいう。
制御装置400は、ステップS101の処理を行ってから反射波信号と基準反射波信号が供給されるまでの期間を計測するために、RAMに設けられるタイマにタイマ初期値である0を設定する(ステップS102)。前記各期間は、反射波信号の場合は、主面110の上端で表面波を発生させたタイミングから、当該表面波の反射波が主面110の上端に到達するタイミングまでの期間であり、要するに振動子200によって発生した表面波が主面110を往復する伝搬時間である。また、基準反射波信号の場合は、主面110の上端で表面波を発生させたタイミングから、当該表面波の基準反射波が主面110の上端に到達するタイミングまでの期間であり、要するに振動子200によって発生した表面波が、上端から主面110に設けた基準反射部170までを往復する伝搬時間である。
ステップS102のあと、制御装置400は、パルサーレシーバー300から基準反射波信号が供給されたか否かを判定する(ステップS103)。この判定は、適宜の方法で行うことができるが、制御装置400は、例えば、パルサーレシーバー300によって振動子200を振動させたあと、つまり、表面波を発生させたあと(例えば、前記タイマのタイマ値が予め定められた値(パルサーレシーバー300による振動子200の振動が終了するのに十分な期間の値)を超えたときよりもあとなど)に供給される電気信号(パルサーレシーバー300から供給される電気信号)をサンプリングし、例えば、この電気信号の電圧に基づく値(例えば、電圧値、電圧値の2乗の所定期間における平均値、前記電圧値又は前記平均値の変化度、電気信号の振幅など)が予め定められた所定の閾値以上となったか否かを判定し、電気信号の電圧に基づく値が所定の閾値以上となった場合に、基準反射波信号が供給されたと判定する(ステップS103;Yes)。予め実験などによって基準反射波信号を測定しておき、測定結果に基づいて前記所定の閾値を定めておけばよい(例えばROMに格納しておけばよい)。この電気信号の電圧に基づく値が所定の閾値未満である場合には、基準反射波信号が供給されていないので(ステップS103;No)、制御装置400は、前記タイマのタイマ値を+1などして更新し(ステップS107)、再度ステップS103の処理を実行する。これによって、制御装置400は、タイマで伝搬時間を計測しながら、基準反射波信号の受信まで待機する。
ステップS103のあと、制御装置400は、パルサーレシーバー300から反射波信号が供給されたか否かを判定する(ステップS104)。この判定は、前記基準反射波の判定方法と同様であり、制御装置400は、例えば、パルサーレシーバー300によって振動子200を振動させたあと、つまり、表面波を発生させたあと(例えば、前記タイマのタイマ値が予め定められた値(パルサーレシーバー300による振動子200の振動が終了するのに十分な期間の値)を超えたときよりもあとなど)に供給される電気信号(パルサーレシーバー300から供給される電気信号)をサンプリングし、例えば、この電気信号の電圧に基づく値(例えば、電圧値、電圧値の2乗の所定期間における平均値、前記電圧値又は前記平均値の変化度、電気信号の振幅など)が予め定められた所定の閾値以上となったか否かを判定し、電気信号の電圧に基づく値が所定の閾値以上となった場合に、反射波信号が供給されたと判定する(ステップS104;Yes)。予め実験などによって反射波信号を測定しておき、測定結果に基づいて前記所定の閾値を定めておけばよい(例えばROMに格納しておけばよい)。この電気信号の電圧に基づく値が所定の閾値未満である場合には、反射波信号が供給されていないので(ステップS104;No)、制御装置400は、前記タイマのタイマ値を+1などして更新し(ステップS107)、再度ステップS103の処理を実行する。これによって、制御装置400は、タイマで伝搬時間を計測しながら、反射波信号の受信まで待機する。
反射波信号が供給された場合(ステップS104;Yes)、現在のタイマ値が振動子200によって発生した表面波が主面110を往復する伝搬時間に応じたタイマ値になるので、このタイマ値にもとづいて、液面91の位置(液面位置)を特定する(ステップS105)。詳しくは後述するが、伝搬体100は合成樹脂製なので、主面110のうち液体90に接触する部分(第2部分102)を伝搬する表面波(反射波も含む。)の伝搬速度(第2部分102を伝搬する表面波(音波)の速度であり、以下では第2音速という。)が、主面110のうち空気に接触する部分(第1部分101)を伝搬する表面波(反射波も含む。)の伝搬速度(第1部分101を伝搬する表面波(音波)の速度であり、以下では第1音速という。)よりも遅くなる。このため、前記タイマで計測される伝搬時間(現在のタイマ値に応じた期間)は、第2部分102の長さL2が長いほど、長くなる(図9参照)。このため、容器80に多く液体90が入っており容器80の底面からの液面91の位置が高いほど、伝搬時間も長くなる。例えば、伝搬時間と液面91の位置との関係を予め実験などで特定し、特定した両者の関係をテーブル又は演算式としてROMに格納しておく。また、基準反射波信号の基準伝搬時間に応じたタイマ値に基づいて、液体90の密度を特定する。これは、伝搬時間と液体90の密度との関係を予め実験などで特定し、特定した両者の関係をテーブル又は演算式としてROMに格納しておく。制御装置400は、ステップS105において、前記現在のタイマ値に応じた伝搬時間と、前記基準反射波信号の基準伝搬時間に応じたタイマ値に基づいて、ROMに格納したテーブルや演算式を用いて、液面91の位置を特定する。
この実施の形態では、このようにして、制御装置400は、伝搬体100の第1箇所(主面110の上端)から第2箇所(主面110の上端)までの表面波の伝搬時間であって液体90の液面91の位置に応じて液体接触部分(第2部分102)が長くなるほど期間が長くなる伝搬時間を検出し、検出した伝搬時間に基づいて液面91の位置を検出することになる。液面91の位置は、例えば、伝搬体100が液体90に浸る第2部分102の長さL2(つまり、伝搬体100の下面160から液面91までの長さ)や、容器80の底面から液面91の高さなどで表されればよい。液面91の位置を第2部分の長さL2で表すときは、第2部分102の長さL2が0mmであれば液面91は伝搬体100の下面160よりも下にあることになり、第2部分の長さL2が100mmであれば、液面91は伝搬体100の下面160から100mm上にあることになる。容器80の底面から液面91の高さは、液体90の深さであり、長さL2+長さd(図1など)で求められる。なお、長さdが短ければ短いほど、伝搬体100が液体90に浸る第2部分102の長さL2の値と容器80の底面から液面91の高さの値とは近づくことになる。
なお、以下では、主面110のうち空気に接触する部分(第1部分101)を伝搬する表面波(ここではレイリー波である。)を、単にレイリー波とも呼ぶ。主面110のうち液体90に接触する部分(第2部分102)を伝搬する表面波は、そのエネルギーの一部を液体90に放出しながら伝搬するため、このような表面波を以下では漏洩レイリー波とも呼ぶ。漏洩レイリー波の方がレイリー波よりも減衰が大きくなる。
制御装置400は、ステップS105で液面91の位置を特定したあと、特定した液面91の位置を外部装置600に出力する(ステップS106)。外部装置600は、例えば、ディスプレイなどであり、液面91の位置を表示する。
(伝搬体100について)
伝搬体100は、金属で形成するよりも合成樹脂で形成した方がよい。この理由を、図4を参照して説明する。図4は、表面波としてレイリー波が伝搬するときの第1音速及び第2音速を、レイリー波が伝達する物質毎に示す図である。図4における、第1音速は、その物質が空気と接触するときの表面波(音波でありレイリー波)の速度であり、第2音速は、その物質が水と接触するときの表面波(音波であり漏洩レイリー波)の音速である。第1音速及び第2音速は、実験により測定しても得られるし、レイリー波や漏洩レイリー波の方程式からも得られる。図4に示すように、ステンレス、鋼、アルミニウムなどの金属では、第1音速と第2音速とが殆ど変化しない(しかも第2音速の方が早くなっている。)。これは、金属全般にいえると考えられる。また、第1音速と第2音速とが殆ど変化しないことは、その金属が水以外の液体に接触する場合にもいえると考えられる。上記方法によって液面91の位置を検出するときには、第1音速と第2音速との差を利用するので、第1音速と第2音速とが殆ど変化しない金属で伝搬体100を形成すべきでない。一方、ポリエチレン、ポリスチレン、PPS(ポリフェニレンサルファイド)においては、第1音速と第2音速との差が大きく(特に金属に比べて差が大きい)、また金属と異なり第2音速の方が遅くなっている。これは、これら樹脂の、密度が小さく、音速が遅いからだと思われる。密度が小さく、音速が遅いのは合成樹脂全般にいえることなので、第1音速と第2音速との差が大きく、また第1音速よりも第2音速の方が遅いという点は、合成樹脂全般にいえると考えられる。これは、表面波(レイリー波)の音速は、接触する液体の密度及び音速によって決まるからである。また、第1音速と第2音速との差が大きく、また第1音速よりも第2音速の方が遅いという点は、その合成樹脂が水以外の液体に接触する場合にもいえると考えられる。このため、伝搬体100は、合成樹脂で形成した方がよい。
次に、伝搬体100は、合成樹脂のうち、どのようなもので形成するのが望ましいかを説明する。これについて、本願発明者が行った実験などについて以下に説明する。実験で用いた装置は、液面位置検出装置10と同様の構成である。液体90は水とした。また、PPS、POM(ポリアセタール)それぞれを材料として、長さ300mm、幅30mm、厚さ10mmの形状で伝搬体100を形成した。パルサーレシーバー300には、OLYMPUS社製の5077PRを用いた。パルサーレシーバー300から出力される電気信号は電圧を200Vとした。振動子200には、中心周波数5MHz、2.25MHz、1MHz、0.5MHzの横波を発生させるものを用い、超音波用接触媒質には横波用のものを使用した。各材料の伝搬体100および各周波数の振動子200を液面位置検出装置10に用いた場合について、液体90を補充し、液面91の位置(ここでは、伝搬体100が液体90に浸る第2部分102の長さL2によって表すもの。以下、これを液面レベルともいう。)を0mmから210mmまで、30mmずつ変化させたときの、振動子200から出力される電気信号をパルサーレシーバー300で増幅した波形を測定した。液面レベルはスケールを用い、目視で合わせた。図5〜8に中心周波数5MHz、2.25MHz、1MHz、0.5MHzの振動子200それぞれを用いたときの波形を伝搬体100の材料ごとに示す(縦軸は電圧、横軸は時間である)。なお、各図の測定波形は、100個の測定波形を平均化したものである。また、各図に示す各測定波形において、主面110の下端で反射して上端に到達した反射波の部分(反射波信号の部分)を実線丸印で囲んだ。このような反射波を、以下では、下端反射波という。なお、主面110を伝搬する表面波は、一部液面91の位置(第1部分101と第2部分102との界面)で一部反射される。この反射波の部分を点線丸印で囲んだ。このような反射波を、以下では、界面反射波という。なお、各反射波を確認できなかった場合には、丸で囲っていない。なお、各図の測定波形において、左側の大きく振動している部分は、表面波を主面110の上端に発生させるために振動子200が振動した部分である。
図5〜8などを参照すると、POMで伝搬体100を形成した場合には、下端反射波を確認できなかった。これは、主面110を伝搬する表面波の減衰が大きいためと考えられる。なお、図5〜8などでは示していないが、PBT(ポリブチレンテレフタレート)で伝搬体100を形成した場合も、下端反射波を確認できなかった。これも、主面110を伝搬する表面波の減衰が大きいためと考えられる。しかし、例えば、伝搬体100の厚さを大きくするとともに振動子200の振動の周波数を低くしたりするなどして、表面波の振幅を最初から大きくするようにすれば、下端反射波を確認できると考えられる。このため、これら樹脂でも液面91の位置は検出可能と考えられる。一方で、PPSで伝搬体100を形成した場合には、5MHz、2.25MHz、1MHz、0.5MHzのどの周波数の振動子200においても下端反射波を確認できた。このため、PPSのように表面波の減衰が少ない樹脂で伝搬体100を形成することは、液面91の位置の検出に有効だと考えられる。また、0.5MHzの中心周波数の振動子200を用いたときのように、中心周波数を低くした方が、下端反射波のS/N比(下端反射波とノイズとの比)が大きく、液面91の位置の検出に有効だと考えられる。
次に、図9に、PPSで伝搬体100を形成し、0.5MHzの振動子200を使用したときの、各液面レベルの伝搬時間の理論値と実測値との関係を示す。図9では、横軸を液面レベル、縦軸を伝搬時間としている。
理論値は、下記の数式1によって求めたものである。「T」は伝搬時間の理論値、「l」は液面レベル(往復するので、2倍にしている。)、VRはPPSを伝搬するレイリー波の音速、VLRはPPSを伝搬するレイリー波の音速である。「600」は、伝搬体100の長さ300mm×2の値である(表面波が往復するため)。
実測値は、図8に示す波形の反射波信号における電圧値の最小値を検出したタイミングを反射波の到達タイミング(伝搬時間の終期タイミング)とし、表面波を発生させるタイミングを開始タイミングとして計測した伝搬時間(計測値)を補正したものである。電圧値の最小値を検出したタイミングを反射波の到達タイミングとしているので、実際の伝搬時間と計測値とには誤差が生じる。この誤差を補正したものが実測値である。具体的には、液面レベルが0mmのとき(つまり、伝搬体100のすべてが第1部分101であるとき)の理論値と計測値との差(理論値−計測値)を、各計測値に加える。これによって得られたものが実測値である。なお、誤差はそれほど大きくなく、補正を行わなくとも理論値と計測値とは略同じとしてよい。反射波の到達タイミングをどのようなタイミングとするかは、任意に設定可能である。補正を行うか否かも任意である。
図9に示すように、理論値と実測値とは、ほぼ一致する。このため、本実施形態の考え方が正しいことが分かる。そして、図9のように、液面レベルに応じて伝搬時間は変化するので(特に、両者は比例関係にある。)、適切な条件で伝搬時間を測定すれば、液面レベルなどの液面91の位置を精度良く検出できる。
以上で説明した各結果は、液体90を水以外のものとした場合であっても同様である。例えば、液体90をガソリンにしても、同様の結果が得られる(伝搬時間の値、第2音速等は適宜異なる)。なお、ガソリンでは、PPSの第2音速は、846[m/s]になる。図10に、液体90をガソリンにし、伝搬体100をPPSで形成し、上記と同様の方法で測定した波形を示す。なお、ここでは、液面レベルを0mmから70mmまで、10mmずつ変化させたときの、振動子200から出力される電気信号をパルサーレシーバー300で増幅した波形を測定した。液面レベルは、上記のように液体90を補充していくのではなく、伝搬体100を上下方向に動かして調整した。各測定波形において、主面110の下端で反射して上端に到達した反射波(反射波信号)の部分を実線丸印で囲んだ。なお、各図の測定波形は、20個の測定波形を平均化したものである。また、図11に、上記と同様にして得た各液面レベルの伝搬時間の理論値と実測値との関係を示す。図10及び図11のように、ガソリンであっても、液面レベルに応じて伝搬時間が遅くなるので、液面位置の検出が可能である。特に、伝搬体100をPPSとすることで、S/N比も良好である。また、理論値と実測値とは、ほぼ一致する。このように、液体90がガソリンであっても、液面レベルに応じて伝搬時間は変化するので(特に、両者は比例関係にある。)、適切な条件で伝搬時間を測定すれば、液面レベルなどの液面91の位置を精度良く検出できる。
(本実施形態のまとめ)
このように、この実施の形態では、表面波又は横波が、伝搬体100の基準反射部170にて反射し戻ってくるまでの基準伝搬時間に基づいて液面位置を補正するため、液体の密度の変化による影響を受けることなく、液面位置を検出することができる。また、合成樹脂製の伝搬体100を伝搬する表面波によって液面91の位置を検出でき、表面波による検出によって、伝搬体100を厚さ方向において全体的に振動させずにすむので、液体90の液面91の位置を検出するために用いる部材である伝搬体100が破損しにくくなっている。また、伝搬体100を合成樹脂で形成することによって、レイリー波の音速と漏洩レイリー波の音速との差を大きくすることができるので、液面91の位置の変化に応じて変化する伝搬時間の変化度を大きくすることができ、精度良く液面位置を検出できる。また、伝搬時間の変化度を大きくすることができるので、液面91の位置を細かく検出できる。また、伝搬体100をPPSで形成することによって、下端反射波のS/N比(反射波信号のS/N比)を良好にすることができ、液面91の位置を良好に検出できる。S/N比は、その材料の減衰定数によるので、液体90を水とした場合に3つの材料(POM、PPS、PBT)のうちでPPSを用いた場合のS/N比が最も良ければ、液体90を他のガソリンなどの他の液体とした場合でもS/N比はPPSが3つのうちで最も良いと考えられる。
なお、液面91の位置の検出は、液面91の詳細な位置を検出すること(上記のように、容器80の底面からの液面91の高さを検出すること)の他、液面91の位置を何段階かに分けて現在の液面91の位置がどの段階に属するかを検出することなども含む。このような場合、例えば、伝搬時間と液面91の位置を複数段階に分けた各段階との関係を予め実験などで特定し、特定した両者の関係をテーブルなどとしてROMに格納しておく。制御装置400は、ステップS105において、前記タイマ値に応じた伝搬時間に基づいて、ROMに格納したテーブルなどを用いて、伝搬時間に対応する段階(現在の液面91の位置が属する段階)を特定することで、液面91の位置を特定する。これによって、液面91の位置を検出したことになる。また、伝搬時間の検出は、伝搬時間そのものを検出するほか、例えば、表面波の発生のあとの所定のタイミングから反射波信号などによって表される反射波の検出タイミングまでの期間を特定することによって行ってもよい。このような期間の検出も、結局は伝搬時間の検出に該当する。また、反射波の検出タイミングの遅れ時間(例えば、液面レベルが0mmのとき(つまり、容器80が空のとき)の伝搬時間を基準とした遅れ時間)に基づいて液面レベルを検出してもよい。なお、このような場合も、伝搬時間を検出して液面レベルを検出することに該当する。
(変形例)
本発明は、上記で説明した実施形態に限定されるものではなく、上記実施形態に様々な変形(構成要素の削除を含む。)を施してもよい。以下に変形例を記載する。
(変形例1)
上記では、伝搬体100を伝搬する波であって、液面91の位置を検出することに用いる波として、表面波(特にレイリー波)を例示したが、このような波は、板波にしてもよい。伝搬体100の厚さを薄くするなどして、表面波ではなく板波を発生させることでも、上記実施形態のように液面91の位置を検出できる。なお、このような場合であっても、上記同様に伝搬体100をPPSにすることで、反射波について良好なS/N比が得られると考えられる。
(変形例2)
上記実施形態では、下端反射波の検出タイミング(下端反射波の主面110上端への到達タイミング)に基づいて、液面91の位置を検出しているが、界面反射波の検出タイミング(界面反射波の主面110上端への到達タイミング)に基づいて、液面91の位置を検出してもよい。この場合、液面91の位置が高ければ高いほど、界面反射波の検出タイミングは早くなる。つまり、表面波を発生させてから界面反射波の主面110への到達タイミングまでの期間(以下、界面反射伝搬時間という。)が短くなる。
例えば、制御装置400は、ステップS103において、パルサーレシーバー300からの電気信号をサンプリングし、電気信号の電圧に基づく値(例えば、電圧値、電圧値の2乗の所定期間における平均値、前記電圧値又は前記平均値の変化度、電気信号の振幅など)が予め定められた所定の閾値以上となったか否かを判定し、この値が所定の閾値以上となった場合に、界面反射波の反射波信号が供給されたと判定する(ステップS103;Yes)。予め実験などによって界面反射波の反射波信号を測定しておき、測定結果に基づいて前記所定の閾値を定めておけばよい(例えばROMに格納しておけばよい)。
容器80の底面から液面91の高さ(液面91の位置)と界面反射伝搬時間とは比例関係になるので、例えば、界面反射伝搬時間と液面91の位置との関係を予め実験などで特定し、特定した両者の関係をテーブル又は演算式としてROMに格納しておく。制御装置400は、ステップS105において、前記タイマ値に応じた期間(この期間が界面反射到達期間となる。)に基づいて、ROMに格納したテーブルや演算式を用いて、液面91の位置を特定する。
ここで、0.5MHzの中心周波数の振動子200を用い、PPSで伝搬体100を形成したときの図8の測定波形の拡大図を図12に示す。実線で囲む部分内の波形が下端反射波を示し、点線で囲む部分内の波形が、界面反射波を示す。図12のように、液面レベルの変化に対して、下端反射波の検出タイミングよりも界面反射波の検出タイミングの方が敏感に変化する。つまり、液面91の位置の変化に対して、下端反射波を用いたときの伝搬時間は変化が鈍いが、界面反射伝搬時間は変化の感度がよい。この点からすると、界面反射波の方が、液面91の位置の検出に有利である。一方、S/N比は、下端反射波の方が良い。この点からすると、下端反射波の方が、液面91の位置の検出に有利である。また、下端反射波を用いたときの伝搬時間は液面91の位置が高いほど遅れることになる。この方が液面91の位置を検出する場合に伝搬時間が長くなり好適に液面91の位置を検出できる。このように、両者の検出方法には一長一短がある。なお、変形例1と同様に板波を用いて液面91の位置を検出しても良い。
なお、伝搬体100は金属製であってもよいが、金属で伝搬体100を形成した場合、表面波の減衰が大きいので、伝搬体100は合成樹脂製、特にPPSが望ましい。
(変形例3)
伝搬体100の形状は、上記の帯状形状に限らす、円柱状、多角柱状などであってもよく、曲がっていてもよい。また、伝搬体100は、その長尺方向を液面91の法線方向と平行として配置するほか、その長尺方向を液面91の法線方向に対して傾けるように配置してもよい。これによって、表面波が伝わる距離を長くとることができ、液面91の位置の検出の精度を上げることができる。また、主面110などの表面波が伝搬する面に、表面波の進行方向の沿って延びる凹部又は凸部を複数形成し、この面に凹凸を形成してもよい。例えば、図13のように、凹部110aを主面110に形成する。なお、図13では、模式的に凹部110aが模式的に描かれており、実際には多数の凹部110aが主面110に形成される。また、図13のハッチングを施した図は、伝搬体の断面図である。凹部又は凸部の形状は適宜の形状でよい。凹部の深さや幅、凸部の高さや幅は、表面波の波長よりも短くするとよい。これによって、表面波が凹部又は凸部の延びる方向に沿って伝搬しやすくなる。
(変形例4)
上記容器80は、車両に搭載される燃料タンクであってもよい。この場合、液体90は、ガソリンなどの燃料になる。このような場合、伝搬体100は、例えば、燃料タンクに取り付けられる、燃料タンクから燃料を取り出す燃料ポンプを備える燃料圧送ユニットなどに取り付けられてもよい。伝搬体100の取り付け構造は、表面波が伝搬する面が他の部材と接触しないようなものであればどのような構造であってもよい。なお、このような燃料タンクの場合、耐薬品性などの観点から伝搬体100として使用される樹脂は限られている。特に、樹脂として、上記POM、PPS、PBTが用いられることが多い。これら樹脂では、上記のように、PPSを用いるとS/N比が良いので(上記実験結果は液体90を水とした場合であるが、ガソリンの場合も同様にPPSがS/N比が良い)、燃料タンクの場合には特にPPSで伝搬体100を形成することが望ましい。
(変形例5)
パルサーレシーバー300と制御装置400は、別体の装置でなくてもよく、一体の装置として形成されてもよい。
(変形例6)
振動子200は、伝搬体100の主面110上に接触して配置してもよい。また、上記実施形態では、表面波の発生用と、表面波(反射波等)の受信用と、を同じ振動子200として設けているが、発生用と受信用との2つの振動子200を設けても良い。下端反射波を用いる場合には、気体と接触する第1部分101と液体と接触する第2部分102との両者にわたって伝搬する表面波(つまり、第1部分101と第2部分102との境界を跨いで伝搬する表面波)の伝搬時間が液面91の位置によって変化するので、液面位置検出装置10は、伝搬体100の第1箇所から前記境界を跨いで第2箇所まで伝搬する表面波の伝搬時間であって前記液体の液面位置に応じて前記液体接触部分が長くなるほど長くなる伝搬時間を測定するものであればよい。なお、前記第1箇所と第2箇所は、例えば、第1部分101上の異なる箇所であってもよく、第2部分102上の異なる箇所であってもよく、上記実施形態のように、同じ箇所であってもよい。「第1箇所から前記境界を跨いで第2箇所まで」とは、境界を二度以上跨ぐ場合も含む。表面波は、振動子200以外の他の手段によって発生させてもよい。
(変形例7)
表面波(反射波など)の受信は、振動子200以外の他の手段によって行ってもよい。また、液面91の上は空気以外の他の気体であってもよく、真空であってもよい。
(変形例8)
表面波は、レイリー波以外のものであってもよい。表面波は、超音波よりも低い周波数の音波であってもよい。また、表面波は、伝搬体100の表面のみを伝搬するものであればよい。なお、厳密にいうと表面波が伝搬する伝搬体100の表面とは深さがある。つまり、ここでいう表面とは、表面そのものと、表面から所定の深さまでの領域と、から構成される。所定の深さとは、伝搬体100の厚さよりも短い長さの深さであり、表面波の波長とほぼ同じ長さの深さである。
(変形例9)
表面波は、パルス波でなくてもよく、例えば、バースト波などであってもよい。また、板波もパルス波やバースト波などであればよい。
(変形例10)
PPSとしては、直鎖型、架橋型、反架橋型などがあり、さらに、ガラス繊維や無機フィラーなどのフィラー(添加材料)を添加したものなどがあるが、伝搬体100に用いるPPSとしては各種のPPSを用いることができる。直鎖型、架橋型、反架橋型などの違い、フィラーの添加の有無やフィラーの種類の違いなどによる、表面波や板波の伝搬の状態(例えば、S/N比が良好なこと、表面波又は板波の音速など)への影響は小さいものと考えられる。
(変形例11)
基準反射部170の形状は、例えば、図14の(a)〜(c)のような形状であっても良い。図14(a)の基準反射部170の形状は、窪んだ凹部であり、凹部の形状が、半円柱形状である。なお、表面波を良好に反射するために、凹部の縁171は、振動子200を設けた上面150に対して平行である。また、基準反射部170の他の形状としては、図14(b)に示すように、凹部の形状が、三角柱形状である。なお、この凹部形状においても、表面波を良好に反射するために、凹部の縁171は、振動子200を設けた上面150に対して平行である。また、また、さらに他の基準反射部170としては、図14(c)に示すように、伝搬体100に合成樹脂からなる六面体を接着剤などで固定し、基準反射部170としたものである。この六面体の場合でも、表面波を良好に反射するために、六面体の一辺171は、振動子200を設けた上面150に対して平行である。なお、基準反射部170となる六面体は、六面体に限定されるものではなく、振動子200を設けた上面150に対して平行であれば、どのような立体物でもよく、また、立体物は、伝搬体100に一体に形成しても良い。
10 液面位置検出装置
80 容器
90 液体
91 液面
100 伝搬体
101 第1部分
102 第2部分
110 主面
150 上面
170 基準反射部
200 振動子
300 パルサーレシーバー
400 制御装置
600 外部装置

Claims (2)

  1. 液体に浸り、前記液体の液面位置に応じて前記液体に接触する液体接触部分と前記液体から露出する露出部分との境界が変位する、表面波又は板波が伝搬する伝搬体と、前記表面波又は板波を前記伝搬体に発生させる表面波発生手段と、前記表面波発生手段によって発生した前記表面波又は板波が前記伝搬体の第1箇所から前記境界を跨いで第2箇所まで伝搬する伝搬時間に基づいて前記液面位置を検出する液面位置検出手段と、を備え、
    前記伝搬体の前記露出部分に前記表面波又は横波が反射する基準反射部を設け、前記液面位置検出手段は前記表面波発生手段によって発生した前記表面波又は横波が前記伝搬体の前記基準反射部にて反射し戻ってくるまでの基準伝搬時間に基づいて前記伝搬時間に基づいた前記液面位置を補正することを特徴とする液面位置検出装置。
  2. 液体に浸り、前記液体の液面位置に応じて前記液体に接触する液体接触部分と前記液体から露出する露出部分との境界が変位する伝搬体の第1箇所に表面波又は板波を発生させ、発生させた前記表面波又は板波が当該伝搬体を前記第1箇所から前記境界を跨いで第2箇所まで伝搬する第1のステップと、
    前記伝搬体の前記第1箇所から前記第2箇所までの前記表面波又は板波の伝搬時間に基づいて前記液面位置を検出する第2ステップと、
    前記表面波発生手段によって発生した前記表面波又は横波が前記伝搬体の前記露出部分に設けた基準反射部にて反射し戻ってくるまでの基準伝搬時間を検出する第3ステップと、
    前記基準伝搬時間に基づいて前記伝搬時間に基づいた前記液面位置を補正する第4ステップと、を有することを特徴とする液面位置検出方法。
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