JP7073127B2 - レーザマーキング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、加工対象となるワークに設定された所定位置にレーザビームを照射し、所定のマーキングパターンを形成する、レーザマーキング装置に関するものである。
金属、樹脂、ガラス、或いはこれらの表面に成膜された薄膜等にレーザビームを照射し、アブレーション(蒸散ともいう)や改質加工により、アライメントマークや識別コードなど、所定のマーキングパターン等を形成する技術が知られている(例えば、特許文献1,2)。
そして、リニアステージやガントリーステージなどの位置決め移動機構において、所定の速度で移動させたり所定の位置で静止させたりするために、棒状部材やテープ状部材に所定間隔でスリットや凹凸等が形成された直線状の位置検出器(リニアエンコーダ、リニアスケールとも言う)を備える構成が周知である。この様な位置検出器は、金属やガラス等で作られている(例えば、特許文献3)。
特開2004-114066号公報 特開2009-220128号公報 特開2011-180160号公報
しかし、数メートル以上の長尺スケールでは、ガラスによる製作・運搬・取付け等が難しく一般入手困難であり、金属部材からなるものが一般入手可能である。
一方、特許文献2に開示されている様に、位置検出器として、レーザ測長器を用いる構成も周知であるが、高精度で位置検出できる反面、コスト高になるという課題があった。さらに、XYθ方向の位置ずれを検出しようとすると3つのレーザ測長器を備える必要があり、コスト高がより顕著となる。
そのため、安価で一般入手可能な位置検出器を備えた位置決め移動機構であっても、所望の精度でレーザマーキングによるパターン形成を行いたいという課題があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、高価なレーザ測長器を用いるまでもなく、ワークの熱膨張係数とは異なる材質で相対移動部の位置検出器を構成しても、所望の位置精度でレーザマーキングする装置を提供することを目的としている。
以上の課題を解決するために、本発明に係る一態様は、
加工対象となるワークを保持するワーク保持部と、
ワークに向けてレーザビームを照射するレーザ加工部と、
ワーク保持部とレーザ加工部とを相対移動させる相対移動部と、
ワーク保持部が取り付けられているベース部において、ワークの外縁よりも外側に配置された、ワークに向けて照射するレーザビームの加工位置との相対位置情報が紐付けて登録された基準マークと、
レーザ加工部と一体的に相対移動し、基準マークの位置を検出するマーク位置検出部とを備え、
マーク位置検出部で検出した基準マークの位置と予め登録された当該基準マークの検出基準位置との位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出部と、
位置ずれ量と相対位置情報に基づいて、レーザビームの加工位置を補正するビーム照射位置補正部を備え
前記ベース部の温度を測定するベース部温度測定部と、
前記ベース部の温度に対する前記基準マークの位置ずれ情報が紐付けられた相関情報を登録するベース部温度補正情報登録部とを備え、
前記ビーム照射位置補正部は、前記ベース部の温度と前記相関情報に基づいて、前記ワークに向けて照射する前記レーザビームの照射位置を補正する温度補正計算部を備えた
ことを特徴としている。
上記のレーザマーキング装置によれば、高価なレーザ測長器を用いるまでもなく、ワークの熱膨張係数とは異なる材質で相対移動部の位置検出器を構成しても、所望の位置精度でレーザマーキングすることができる。
本発明を具現化する形態の一例の全体構成を示す概略図である。 本発明を具現化する形態の一例の要部を示す斜視図である。 本発明を具現化する形態のマーキング加工位置、基準マーク等の配置を示す平面図である。 本発明を具現化する形態の一例における画像図である。 本発明を具現化する形態の一例の全体構成を示すブロック図である。 本発明を具現化する形態の一例におけるフロー図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図を用いながら説明する。
図1は、本発明を具現化する形態の一例の全体構成を示す概略図である。
図2は、本発明を具現化する形態の一例の要部を示す斜視図である。
図1,2には、本発明に係るレーザマーキング装置1の全体構成を示す概略図、要部を示す斜視図がそれぞれ例示されている。
レーザマーキング装置1は、加工対象となるワークWに設定された所定位置にレーザビームを照射し、所定のマーキングパターンを形成する、レーザマーキング装置に関するものである。具体的には、レーザマーキング装置1は、ワーク保持部2、レーザ加工部3、相対移動部4、基準マーク5、マーク位置検出部6、マーキング位置ずれ量算出部7、ビーム照射位置補正部8、制御部CN等を備えている。より具体的には、ワークWとして一辺が約3m×約3.5m、厚さ0.7mmのガラス板の表面に薄膜が形成されており、レーザマーキング装置1にて当該薄膜にレーザビームを照射して所定パターンで除去(つまり、レーザマーキング)する例を示す。なお、以下の説明では、直交座標系の3軸をX、Y、Zとし、XY平面を水平面、Z方向を鉛直方向とする。特に、Z方向は矢印の方向を上、その逆方向を下と表現する。
ワーク保持部2は、加工対象となるワークWを保持するものである。
具体的には、ワーク保持部2は、ワークWを下面側から水平状態を保ちつつ支えるものである。より具体的には、ワーク保持部2は、ワークWの外縁よりも大きなベース部20と、ワークWの外縁を内側に向かって狭持するクランプ機構21a~fを備えている。
ベース部20は、ワークWと同程度の線膨張特性を有する部材(例えば、石材やガラス材料、合金など、線膨張係数の違いが数μ/℃程度かそれ以下のもの)で構成されており、装置フレーム11に取り付けられている。
レーザ加工部3は、ワークWに向けてレーザビームBを照射するものである。
具体的には、レーザ加工部3は、所定の加工領域Rに向けてレーザビームBをXY方向に走査移動させながら照射し、所定の加工パターンMを形成(つまり、レーザマーキング)するものである。より具体的には、レーザ加工部3は、レーザ発振器30、ガルバノスキャナ31、Fθレンズ33等を備えている。
レーザ発振器30は、レーザビームBを出射するものであり、制御部CNから出力される制御信号に基づいてレーザビームBの出射/停止(いわゆる、ON/OFF)が制御される。
ガルバノスキャナ31は、一方向に出射されたレーザビームBを所定の角度で反射させ、出射方向を変更するものである。ガルバノスキャナ31は、レーザビームB反射させるミラーと、ミラーの角度を変更するアクチュエータを備えており、レーザビームBの出射方向がXY方向に走査移動できるよう、2つのガルバノスキャナが備えられている。ガルバノスキャナ31は、制御部CNから出力される制御信号に基づいて、それぞれのミラーの角度が制御される。
Fθレンズ33は、ガルバノスキャナ31で等角度走査されたレーザビームBを、ワークW面上で等速走査させるための光学素子である。
相対移動部4は、ワーク保持部2とレーザ加工部3とを相対移動させるものである。
具体的には、相対移動部4は、ワークWを保持するワーク保持部2の上方で、レーザ加工部3をXY方向に移動させるものである。より具体的には、相対移動部4は、X軸スライダー40と、Y軸スライダー43a,43bを備えている。
X軸スライダー40は、レーザ加工部3をX方向に所定の速度で移動させたり所定の位置で静止させたりするものである。X軸スライダー40は、X方向に延びるガイドレールと、ガイドレールに添って所定の速度で移動させたり所定の位置で静止させたりする可動部41を備えている。さらに、X軸スライダー40は、リニアモータや回転モータとボールねじを組み合わせた構成で可動部41を移動させる構成が例示でき、リニアスケールと呼ばれるエンコーダが備えられている。可動部41は、制御部CNから出力される制御信号に基づいて移動や静止が制御される。そして、レーザ加工部3は、可動部41に取り付けられている。
Y軸スライダー43a,43bは、X軸スライダー40をY方向に所定の速度で移動させたり所定の位置で静止させたりするものである。Y軸スライダー43a,43bは、Y方向に延びるガイドレールと、その上を所定の速度で移動させたり所定の位置で静止させたりする可動部44a,44bを備えている。さらに、Y軸スライダー43a,43bは、リニアモータや回転モータとボールねじを組み合わせた構成で可動部44a,44bを移動させる構成が例示でき、それぞれにリニアスケール(つまり、エンコーダ)が備えられている。可動部44a,44bは、制御部CNから出力される制御信号に基づいて移動や静止が制御される。Y軸スライダー43a,43bは、ワーク保持部2の両端に配置されている。そして、X軸スライダー40は、ワークWを跨ぐように、その両端が支柱42a,42bを介して可動部44a,44bに取り付けられている。
なお、上述のリニアスケールは、テープ状の金属部材の表面に所定ピッチで凹凸パターン形成された、一般入手可能なものが例示できる。
レーザ加工部3の各部は、レーザ加工ヘッドLHと呼ばれる筐体内の所定位置に配置されており、レーザ加工ヘッドLHの下部の開口部からレーザビームBがワークWに向けて照射される。
基準マーク5は、ワーク保持部2を構成するベース部20において、ワークWの外縁よりも外側に配置されたものであり、ワークWに向けて照射するレーザビームBの加工位置との相対位置情報が紐付けて登録されたものである。
相対位置情報は、ワークWに向けて照射するレーザビームBのパターン情報及び位置情報を基準マークの位置情報等を含み、これらの相対位置が紐付けて登録されており、レシピ情報とも呼ばれる。
図3は、本発明を具現化する形態のマーキング加工位置、基準マーク等の配置を示す平面図である。図3には、本発明に係るレーザマーキング装置1において加工される一つの品種における、ワークWに対するレーザビームBの加工パターンMの加工位置M1~M8や、基準マーク5を構成する基準マーク板51~56等の配置が図示されている。図示されたワークWの位置は、ワーク保持部2のクランプ機構21a~21fで狭持された状態を示している。なお、破線で示す領域R1~R6は、それぞれレーザ加工部3で一度にレーザマーキングできる領域(つまり、加工領域)である。
具体的には、基準マーク5は、レーザマーキング装置1が設置されている雰囲気の温度変化により生じる、ワーク保持部2とレーザ加工部3との水平方向(つまり、X方向およびY方向)の相対位置のずれを検出するためのものである。より具体的には、基準マーク5は、一辺が数mmの十字、矩形、円形などのマークが刻印された基準マーク板51~56が例示でき、基準マーク板51~56は、ワーク保持部2のベース部20上に固定配置されている。なお、これら基準マーク板51~56のそれぞれの位置関係は、ワークWにマーキングするレーザビームBの加工位置Mとの相対関係が紐付けされている。
マーク位置検出部6は、レーザ加工部3と一体的に相対移動し、基準マーク5の位置を検出するものである。
具体的には、マーク位置検出部6は、基準マーク5を撮像する撮像カメラ60a,60bと、撮像した画像に含まれる基準マーク5の位置を検出する画像処理装置61を備えている。
より具体的には、撮像カメラ60a,60bは、レーザ加工ヘッドLHの所定位置(例えば、レーザ加工部3の例えばFθレンズ33の近傍)に配置されており、X軸スライダー40の可動部41の相対移動によりレーザ加工部3と一体的に相対移動する。なお、撮像カメラ60a,60bは、を総じて、レーザ加工ヘッドLHとも言う。
図4は、本発明を具現化する形態の一例における画像図である。図4には、本発明に係るレーザマーキング装置1において、基準マーク5を撮像した撮像カメラ60aの画像が図示されている。
画像処理装置61は、撮像カメラ60a,60bの視野FV内に含まれている基準マーク5の輪郭位置や重心位置を画像処理にて検出し、視野FV内の基準マーク5が撮像されている位置を実際の検出位置Cx,Cyとして出力する機能を有している。なお、検出位置Cx,Cyは、視野FVの原点OGを基準にした長さやピクセル値等で表すことができる。
図5は、本発明を具現化する形態の一例におけるブロック図である。図5には、本発明に係るレーザマーキング装置1のマーク保持部2、レーザ加工部3、相対移動部4を構成する各部と、制御部CNとが接続されている様子が図示されている。
制御部CNは、マーク保持部2、レーザ加工部3、相対移動部4ならびに各部の機器を制御するものある。
具体的には、制御部CNは、下述の様な役割を担っている。
・クランプ機構21a~fの開閉動作を制御し、ワークWの外縁を狭持/開放を切り替える。
・レーザ発振器30から出射するレーザビームBのON/OFFを制御する。
・ガルバノスキャナ31の角度を制御し、レーザビームBの照射方向を制御する。
・X軸スライダー40、Y軸スライダー43a,43bを制御し、ワークWとレーザ加工部3との相対位置を制御する。
・マーク位置検出部6から出力された基準マークの位置を位置ずれ量算出部7に出力し、位置ずれ量算出部7で算出された位置ずれ量をビーム照射位置補正部8に出力し、レーザビームの加工位置に対する補正量をフィードバックしてガルバノスキャナ31の角度を制御する。
より具体的には、制御部CNは、コンピュータやプログラマブルロジックコントローラ(つまり、ハードウェア)と、その実行プログラム(つまり、ソフトウェア)で構成されている。さらに、制御部CNは、機能ブロックの一部として、本発明に係る位置ずれ量算出部7とビーム照射位置補正部8を備えている。
マーキング位置ずれ量算出部7は、マーク位置検出部6で検出した基準マーク5の位置Cx,Cyと予め登録された当該基準マーク5の検出基準位置Rx,Ryとの位置ずれ量δx,δyを算出するものである。
具体的には、基準マーク5の検出基準位置Rx,Ryは、レーザマーキングの加工情報(いわゆる、レシピ情報)の構成要素として予め登録されている。そして、位置ずれ量は、基準マーク5の検出基準位置Rx,Ryに対するX方向およびY方向の位置ずれ量δx,δyとして算出される。なお、レーザマーキングを行うために所定の位置を目指してレーザ加工部3を相対移動させ実際に静止した位置が、X方向およびY方向共に予め規定された静止位置と同じであれば(位置決め静止位置に誤差が無ければ)、位置ずれ量δx,δyはそれぞれ「0」となる。実際には、相対移動させるとスケール誤差の影響でX方向および/またはY方向に規定位置から少しずれたところに静止するので、位置ずれ量δx,δyが算出される。なお、位置ずれ量δx,δyには、位置ずれの距離のみならず、方向を示す符号「+」「-」が含まれる。
より具体的には、制御部CNの動作指令に基づいて、ワークWに対するレーザ加工部3およびマーク位置検出部3が相対移動され、静止した位置で基準マーク5の位置が検出され、その後、マーキング位置ずれ量算出部7にて、予め登録された当該基準マーク5の基準位置に対する位置ずれ量が算出される。
ビーム照射位置補正部8は、位置ずれ量と相対位置情報に基づいて、レーザビームBの加工位置を補正するものである。
具体的には、ビーム照射位置補正部8は、相対位置情報に含まれたマーキング加工位置の登録座標データに、マーキング位置ずれ量算出部7で算出された位置ずれ量δx,δyを加算して、実際にワークWに向けて照射するレーザビームBの照射位置が補正されるようガルバノスキャナ31の角度を制御する。
図6は、本発明を具現化する形態の一例におけるフロー図である。図6には、本発明に係るレーザマーキング装置1を用いてワークWにレーザマーキングを行うフローが示されている。
マーキング位置ずれ量算出部7、ビーム照射位置補正部8ならびに制御部CNは、下述の様なシーケンスで各部が動作するように実行プログラムが登録されている。
ワークWをワーク保持部2のベース部20に載置し、保持する(ステップs10)。
ワークWに対してレーザ加工部3を相対移動させ、予め登録された基準マーク5の検出基準位置を目指して静止させる(ステップs11)。
撮像カメラ60a(または60b)で基準マーク5を撮像し、カメラ視野FV内の基準マーク5の位置を検出する(ステップs12)。
マーク位置検出部6で検出された基準マーク5の位置(つまり、現在位置Cx,Cy)と、予め登録された当該基準マークの検出基準位置Rx,Ryとの位置ずれ量δx,δyを算出する(ステップs13)。
そして、算出した位置ずれ量δx,δyと、相対位置情報に基づいて、レーザビームBの加工位置を補正し(ステップs14)、レーザマーキングを行う(ステップs15)。
その後、別の場所にもレーザ加工するか(つまり、別の場所へ相対移動するか)どうかを判定する(ステップs16)。別の場所にもレーザ加工するのであれば、上述のステップs12~s17を繰り返し、そうでなければ、ワークWの保持を解除(ステップs17)し、ワークWを外部に払い出す。
本発明に係るレーザマーキング装置1は、この様な構成をしているため、レーザ加工ヘッドLHの相対移動後の位置決め静止位置が予め想定された位置から少しずれたとしても、位置ずれ量δx,δyを算出して、実際に照射するレーザビームBの加工位置を補正することができる。
そのため、本発明を適用すれば、高価なレーザ測長器を用いるまでもなく、ワークWの熱膨張係数とは異なる材質で相対移動部4の位置検出器(つまり、エンコーダ)を構成しても、所望の位置精度でレーザマーキングすることができる。
[別の形態]
なお上述では、レーザマーキング装置1の構成として、ワーク保持部2を構成するベース部20が、ワークWと同程度の線膨張特性を有する部材(例えば、数μ/℃違う程度のもの)である例を示した。一方、レーザマーキング装置1の装置全体を覆うカバーや、ワークWを局所的に隔離するチャンバーの有無、レーザマーキング装置1を所定範囲の温度に保つ機構等については言及しなかったが、レーザマーキング装置1が設置される雰囲気全体やワーク保持部2は、一定温度に温調されることが好ましい。
例えば、レーザマーキング装置1が設置されている雰囲気が、3~5℃の範囲で温調されていれば、熱膨張による誤差は、5~15μ/℃程度のくり返し位置精度で加工パターンMをレーザマーキングすることができるからである。
しかし、上述よりも温度の変動が大きい場合や、温度の変動が小さいがより高精度の位置決めをしたい場合には、下述の様な形態とすることが好ましい。具体的には、上述のレーザマーキング装置1に、ベース部20の温度補正をする構成、ワークWの温度補正をする構成、またはこれらを組み合わせた構成をさらに備えた形態とする。
<ベース部の温度補正をする形態について>
この形態は、上述のレーザマーキング装置1の構成に加え、ベース部温度測定部、ベース部温度補正情報登録部を備えている。
ベース部温度測定部は、ベース部20の温度を測定するものである。
具体的には、ベース部20のある1箇所の温度を代表温度や、ベース部20の複数箇所の温度を測定して平均した温度を、ベース部20の温度とする。
ベース部温度補正情報登録部は、ベース部20の温度に対する基準マーク5の位置ずれ情報が紐付けられた相関情報を登録するものである。
ビーム照射位置補正部7は、上述の構成に加え、ベース部の温度と相関情報に基づいて、ワークWに向けて照射するレーザビームBの照射位置を補正する温度補正計算部を備える。
このような形態であれば、ベース部20の温度変化により基準マーク5間の距離の伸縮を考慮してレーザビームの加工位置を補正することができ、より高精度でワークWにレーザマーキングすることができる。
<ワークWの温度補正をする形態について>
この形態は、上述のレーザマーキング装置1の構成に加え、ワーク温度測定部、ワーク温度補正情報登録部を備えている。
ワーク温度測定部は、ワークの温度を測定するものである。
具体的には、ワークWのある1箇所の温度を代表温度や、ワークWの複数箇所の温度を測定して平均した温度を、ワークWの温度とする。
ワーク温度補正情報登録部は、ワークWの温度に対する当該ワークに予め設定されたマーキング位置のずれ情報が紐付けられた相関関係を登録するものである。
ビーム照射位置補正部7は、上述の構成に加え、ワークWの温度と相関関係に基づいて、ワークWに向けて照射するレーザビームBの照射位置を補正する温度補正計算部を備えている。
このような形態であれば、上流装置から搬入されてきたワークWの温度が、ベース部20の温度と異なっていても、ワークWの伸縮を考慮してレーザビームの加工位置を補正することができ、より高精度でワークWにレーザマーキングすることができる。
[変形例]
上述では、相対移動部4のX軸スライダー40とY軸スライダー43a,43bに、リニアスケールと呼ばれるエンコーダを備えた構成(いわゆるフルクローズド制御)を例示したが、回転モータとボールねじにより可動部可動部41,44a,44bを移動させる形態にあっては、リニアスケールを用いる構成に限定されず、回転モータに取り付けられたロータリエンコーダを用いて移動および静止の制御を行っても良い。この構成は、いわゆるセミクローズド制御と呼ばれ、ボールねじの熱膨張による誤差等が含まれてしまい、リニアスケールを用いた構成と比較して送りピッチの寸法精度が悪くなりやすい。しかし、本発明を適用することで、この様な構成でも、位置ずれ量を補正して所望の精度でレーザマーキングすることができる。
上述では、ワーク保持部2として、ワークWの外縁よりも大きなベース部20と、ワークWの外縁を内側に向かって狭持するクランプ機構21a~fを備えた構成を例示した。
この様な構成であれば、ワークWのアライメントを行いつつ保持姿勢に移行でき、速やかな保持動作を比較的単純な構成で具現化することが出来る。このとき、ワークWは予め想定した位置に対して数百μm以内の位置決め精度でアライメントを行うことができるので、観察カメラ60a,60bは、広視野ないし等倍率で観察する構成とすることができる。
一方、ワークWが大きく、メカニカルなアライメントによる姿勢矯正が難しい場合や、さらに高精度で位置決め補正を行う必要がある場合には、下述の様な構成とすることが好ましい。具体的には、ワークWを載置する載置テーブルと、載置テーブルをXY方向に移動およびZ方向を回転中心とするθ方向に回転させるXYθステージ25を備え、ベース部20にこれらを配置する構成である。そして、載置テーブル設けられた溝や孔に接続した負圧吸引などでワークWの下面を保持した後、ワークWの外縁の位置を撮像カメラ26で観察し、観察画像内のワークW外縁位置を画像処理装置等により検出する。この場合、ベース部20の上面とワークWとが同一平面に配置されないので、ワークWと基準マーク板51~56とが同一平面に配置されるよう、ベース部20に所定の高さの支柱を配置し、その上に基準マーク板51~56を固定配置しても良い。或いは、観察カメラ60a,60bの作動距離を適宜選択し、ベース部20の上面に固定配置された基準マーク板51~53,54~56にピントが合う様に構成しても良い。
[変形例]
上述では、レーザ加工部3がX軸スライダーに1つ備えられ、基準マーク検出部6を構成する撮像カメラ60a,60bがレーザ加工部3と一体的に移動する構成(つまり、1ヘッド2カメラ)を示した。
本発明を具現化する上で、レーザ加工部3と基準マーク検出部6とは、この様な構成に限らず、レーザビームBの加工領域R1~R6と撮像カメラ60a(または60b)の撮像範囲FVと、基準マーク5(51~56)の配置等との関係で、レーザ加工部3と一体的に相対移動する撮像カメラが1つだけの構成(つまり、1ヘッド1カメラ)であっても良いし、必要に応じて増やした構成(つまり、1ヘッドマルチカメラ)であっても良い。
本発明を具現化する上で、レーザ加工部3が、X軸スライダーに2つ備えられた構成(つまり、2ヘッド)であっても良い。この場合、レーザマーキング装置は、ワークWの左方にある加工位置M1~M4を加工するレーザ加工部には、基準マーク51~53を撮像するために加工領域の左方を撮像する撮像カメラ60aを備え、ワークWの右方にある加工位置M5~M8を加工するレーザ加工部には、基準マーク54~56を撮像するために加工領域の右方を撮像する撮像カメラ60bを備えた構成(つまり、2ヘッドにカメラ1つずつ)とする。
1 レーザマーキング装置
2 ワーク保持部
3 レーザ加工部
4 相対移動部
5 基準マーク
6 マーク位置検出部
7 位置ずれ量算出部
8 ビーム照射位置補正部
CN 制御部
LH レーザ加工ヘッド
W ワーク(ガラス基板など)
B レーザビーム
M 加工パターン
M1~M8 加工位置
11 装置フレーム
21 位置決めガイドピン
25 XYθステージ
26 撮像カメラ(エッジ検出用)
30 レーザ発振器
31 ガルバノスキャナ
33 Fθレンズ
40 X軸スライダー
41 可動部(X軸)
42a,42b 支柱
43a,43b Y軸スライダー
44a,44b 可動部(Y軸)
51~56 基準マーク板
60a,60b 撮像カメラ
δx,δy 位置ずれ量(X方向,Y方向)
R、R1~R6 加工領域
FV 視野(撮像カメラ)
Cx,Cy 実際の検出位置
Rx,Ry 検出基準位置

Claims (2)

  1. 加工対象となるワークを保持するワーク保持部と、
    前記ワークに向けてレーザビームを照射するレーザ加工部と、
    前記ワーク保持部と前記レーザ加工部とを相対移動させる相対移動部と、
    前記ワーク保持部が取り付けられているベース部において、前記ワークの外縁よりも外側に配置された、前記ワークに向けて照射するレーザビームの加工位置との相対位置情報が紐付けて登録された基準マークと、
    前記レーザ加工部と一体的に前記相対移動し、前記基準マークの位置を検出するマーク位置検出部とを備え、
    前記マーク位置検出部で検出した前記基準マークの位置と予め登録された当該基準マークの検出基準位置との位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出部と、
    前記位置ずれ量と前記相対位置情報に基づいて、前記レーザビームの加工位置を補正するビーム照射位置補正部を備え
    前記ベース部の温度を測定するベース部温度測定部と、
    前記ベース部の温度に対する前記基準マークの位置ずれ情報が紐付けられた相関情報を登録するベース部温度補正情報登録部とを備え、
    前記ビーム照射位置補正部は、前記ベース部の温度と前記相関情報に基づいて、前記ワークに向けて照射する前記レーザビームの照射位置を補正する温度補正計算部を備えた
    ことを特徴とする、レーザマーキング装置。
  2. 前記ワークの温度を測定するワーク温度測定部と、
    前記ワークの温度に対する当該ワークに予め設定されたマーキング位置のずれ情報が紐付けられた相関関係を登録するワーク温度補正情報登録部とを備え、
    前記ビーム照射位置補正部は、前記ワークの温度と前記相関関係に基づいて、当該ワークに向けて照射する前記レーザビームの照射位置を補正する温度補正計算部を備えた
    ことを特徴とする、請求項に記載のレーザマーキング装置。
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